JP6658558B2 - 電動車両用冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、電動車両用冷却システムに関する。
従来、駆動源としてモータジェネレータを用いる電動車両が知られている。電動車両としては、例えばハイブリッド自動車や電気自動車などが挙げられる。また、電動車両には2つのモータジェネレータが搭載される場合がある。これらのモータジェネレータは動作に応じて発熱することから、冷却液をモータジェネレータに供給することでモータジェネレータを冷却するための冷却システムが提案されている。
電動車両に2つのモータジェネレータが搭載された場合、各モータジェネレータにおける発熱量がそれぞれ異なる場合がある。例えば、車両状態によって2つのモータの発熱量が異なる場合がある。このような場合、発熱量が多いモータジェネレータに対しては冷却液の供給が必要になるが、発熱量が少ないモータジェネレータに対しては冷却液の供給が不要となる場合がある。このことに鑑み、従来、2つのモータジェネレータのうち一方のモータジェネレータにのみ冷却液を提供する冷却システムが提案されている。
図6に、従来の電動車両に搭載された冷却システムであって、2つのモータジェネレータ、すなわち駆動用モータジェネレータと発電用モータジェネレータへの冷却液の供給の切り替えが可能な冷却システムの構成概略図が示されている。従来の冷却システムにおいては、電動ポンプにより冷却液が汲み上げられ、冷却液切換路に供給される。冷却液切換路に設けられた冷却液路切換え用電動アクチュエータは、制御ECUからの制御により開閉される電動式切換え弁を含んでいる。当該電動式切換え弁が開閉することにより、駆動用モータジェネレータへの流路と発電用モータジェネレータへの流路との間で、冷却液の流路が切り換えられる。
また、特許文献1及び2にも、上述のような電動アクチュエータによって冷却液の流路を切り替えることで、駆動用モータジェネレータ及び発電用のモータジェネレータの一方に冷却液を供給可能な冷却システムが開示されている。
特開2011−225134号公報 特開2014−124977号公報
2つのモータジェネレータを有する電動車両に搭載された冷却システムにおいては、従来のように、電動アクチュエータを用いることで、一方のモータジェネレータのみに冷却液を供給することができる。しかしながら、電動アクチュエータは比較的構造が複雑であり部品点数が多く、冷却システムの構造が複雑になるというデメリットがある。また、電動アクチュエータはそのサイズが大きく、冷却システムの設置場所を取る(搭載面で不利になる)という問題も生じる。
本発明の目的は、2つのモータジェネレータを有する電動車両に搭載された冷却システムにおいて、より簡素な構造によって、所望のモータジェネレータのみに冷却液を供給することにある。
本発明は、第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータを有する電動車両に搭載される電動車両用冷却システムであって、冷却液の吸引及び吐出を行う正逆回転可能な電動ポンプと、前記第1モータジェネレータ及び前記第2モータジェネレータに冷却液を供給するための冷却液供給路であって、前記電動ポンプの一端から前記第1モータジェネレータまで延びる第1供給路と、前記電動ポンプの他端から前記第2モータジェネレータまで延びる第2供給路と、前記第1供給路に接続され、冷却液供給口からの冷却液を前記第1供給路に供給するための第3供給路と、前記第2供給路に接続され、冷却液供給口からの冷却液を前記第2供給路に供給するための第4供給路とを含む冷却液供給路と、前記第1供給路の、前記第1供給路と前記第3供給路との接続位置よりも前記第1モータジェネレータ側に設けられ、前記第1モータジェネレータ側への冷却液の流通を許容する第1逆止弁と、前記第2供給路の、前記第2供給路と前記第4供給路との接続位置よりも前記第2モータジェネレータ側に設けられ、前記第2モータジェネレータ側への冷却液の流通を許容する第2逆止弁と、を備え、前記電動ポンプが正回転した場合は、前記冷却液供給路において、前記第1モータジェネレータに前記冷却液が供給され、且つ、前記第2モータジェネレータに前記冷却液が供給されない前記冷却液の第1経路が形成され、前記電動ポンプが逆回転した場合は、前記冷却液供給路において、前記第2モータジェネレータに前記冷却液が供給され、且つ、前記第1モータジェネレータに前記冷却液が供給されない前記冷却液の第2経路が形成される、ことを特徴とする電動車両用冷却システムである。
上記構成によれば、電動ポンプが第4供給路及び第2供給路のポンプ側から吸引した冷却液を第1供給路に吐出する回転方向を正回転とすると、電動ポンプが正回転したときは、第2モータジェネレータには冷却液が供給されず、第1モータジェネレータに冷却液が供給される。具体的には、電動ポンプが正回転した場合は、電動ポンプの吸引力により、冷却液は、冷却液供給口から汲み上げられ、第4供給路を通って第2供給路に供給される。ここで、電動ポンプの吸引力により、第2供給路に設けられた第2逆止弁が閉じる。これにより第2供給路の第2モータジェネレータ側の開放端からの空気の流入が防止されるため電動ポンプの吸引力による冷却液の汲み上げが可能になる。第2供給路に供給された冷却液は電動ポンプを経由して第1供給路に流入する。第1供給路に設けられた第1逆止弁は、第1モータジェネレータ側への冷却液の流通を許容するから、第1供給路に流入した冷却液は、第1逆止弁を通って第1モータジェネレータに供給される。
一方、電動ポンプが第3供給路及び第1供給路のポンプ側から吸引した冷却液を第2供給路に吐出する回転方向を逆回転とすると、電動ポンプが逆回転したときは、第1モータジェネレータには冷却液が供給されず、第2モータジェネレータに冷却液が供給される。具体的には、電動ポンプが逆回転したときに、電動ポンプの吸引力により、冷却液は、冷却液供給口から汲み上げられ、第3供給路を通って第1供給路に供給される。ここで、電動ポンプの吸引力により、第1供給路に設けられた第1逆止弁が閉じる。これにより第1供給路の第1モータジェネレータ側の開放端からの空気の流入が防止されるため電動ポンプの吸引力による冷却液の汲み上げが可能になる。第1供給路に供給された冷却液は電動ポンプを経由して第2供給路に流入する。第2供給路に設けられた第2逆止弁は、第2モータジェネレータ側への冷却液の流通を許容するから、第2供給路に流入した冷却液は、第2逆止弁を通って第2モータジェネレータに供給される。
以上のように、上記構成によれば、正逆回転可能な電動ポンプ、冷却液供給路、第1逆止弁、及び第2逆止弁という従来に比して簡素な構造によって、2つのモータジェネレータのうち一方のモータジェネレータのみに冷却液を供給することができる。
望ましくは、前記第3供給路に設けられ、前記第1供給路側への冷却液の流通を許容する第3逆止弁と、前記第4供給路に設けられ、前記第2供給路側への冷却液の流通を許容する第4逆止弁と、をさらに備えることを特徴とする。当該構造によれば、冷却液供給口から第3逆止弁及び第4逆止弁までの流路を共通化することができる。
望ましくは、前記電動ポンプを制御する制御部であって、電動車両の車両状態に応じて前記電動ポンプの回転方向を決定する制御部と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、2つのモータジェネレータを有する電動車両に搭載された冷却システムにおいて、より簡素な構造によって、所望のモータジェネレータのみに冷却液を供給することができる。
本実施形態に係る電動車両用冷却システムの構成概略図である。 HVモータとジェネレータの温度の時間変化を示すグラフである。 電動オイルポンプが正回転したときに冷却オイルが流れる第1経路を示す図である。 電動オイルポンプが逆回転したときに冷却オイルが流れる第2経路を示す図である。 電動車両用冷却システムの変形例の構成概略図である。 従来の電動車両用冷却システムの構成概略図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、電動車両としてのハイブリッドカーに搭載される、本実施形態に係る電動車両用冷却システム10の構成概略図である。電動車両用冷却システム10は、第1モータジェネレータとしてのHVモータ12、及び、第2モータジェネレータとしてのジェネレータ14を冷却するためのシステムである。HVモータ12は、駆動用モータジェネレータであり、バッテリ(不図示)からの電力によってハイブリッドカーの駆動源となるものである。また、ジェネレータ14は、エンジン(不図示)からの動力によって回転して発電しバッテリを充電するものである。なお、本実施形態では、電動車両用冷却システム10はハイブリッドカーに搭載されているが、電動車両用冷却システム10は、2つのモータジェネレータを有する電気自動車などの他の電動車両に搭載されてもよい。
電動車両用冷却システム10は、冷却液としての冷却オイル16をHVモータ12及びジェネレータ14に供給するための冷却液供給路18、冷却オイル16の吸引及び吐出を行う電動ポンプとしての電動オイルポンプ22、冷却液供給路18に設けられた複数の逆止弁24a〜d(以下逆止弁24a〜dをまとめて逆止弁24と記載する)、及び、電動オイルポンプ22を制御する制御部としての制御ECU26を含んで構成される。
冷却オイル16は、冷却液供給路18を通って、HVモータ12及びジェネレータ14に掛け流される。これによりHVモータ12及びジェネレータ14が冷却される。HVモータ12及びジェネレータ14に掛け流された冷却オイル16は、再びオイルパン20に貯留される。このように、冷却オイル16は循環している。その循環路において、ラジエータなどの冷却器が設けられてもよい。また、HVモータ12及びジェネレータ14に水冷ジャケットを被せて冷却する態様を採用するならば、冷却液としては水(冷却水)などの他の液体を用いることもできる。
冷却液供給路18は、電動オイルポンプ22の一端22aからHVモータ12まで延びる第1供給路としての流路18a、電動オイルポンプ22の他端22bからジェネレータ14まで延びる第2供給路としての流路18b、流路18aの途中にあるノードN1から流路18bの途中にあるノードN2を結ぶ流路18c、及び流路18cの途中にあるノードN3からオイルパン20まで延びる流路18dを含んで構成されている。ここで、ノードN1は流路18aと流路18cの接続位置となり、ノードN2は流路18bと流路18cの接続位置となる。流路18dのオイルパン20側の端部は、冷却液供給口としての、冷却オイル16を吸い込み、冷却オイル16に混入した固形物を除去するためのオイルストレーナ28が設けられている。図1に示されるように、流路18aは、電動オイルポンプ22からノードN1までの流路18a−1と、ノードN1からHVモータ12までの流路18a−2とに分けられる。また、流路18bは、電動オイルポンプ22からノードN2までの流路18b−1と、ノードN2からジェネレータ14までの流路18b−2に分けられる。また、流路18cは、ノードN1からノードN3までの流路18c−1と、ノードN3からノードN2までの流路18c−2に分けられる。流路18dと流路18c−1が、オイルストレーナ28からの冷却オイル16を流路18aに供給するための第3供給路を構成し、同様に、流路18dと流路18c−2が、オイルストレーナ28からの冷却オイル16を流路18bに供給するための第4供給路を構成する。
電動オイルポンプ22は、制御ECU26からの制御により正逆回転可能な電動のポンプである。上述のように、電動オイルポンプ22は、冷却オイル16の吸引及び吐出を行う。電動オイルポンプ22は、2つの端部を有しており、正回転したときは、一端22aが吐出端、他端22bが吸引端となり、逆回転したときは、一端22aが吸引端、他端22bが吐出端となる。本実施形態では、電動オイルポンプ22が正回転したときは、流路18b−1から冷却オイル16を吸引して流路18a−1へ吐出する。一方、電動オイルポンプ22が逆回転したときは、流路18a−1から冷却オイル16を吸引して流路18b−1へ吐出する。
逆止弁24は、流体の順方向への流れは許容するが、逆方向への流れを禁止するものである。逆止弁24は、非常に簡素な構造となっており、例えば、流体が流通する流通口と、流通口よりも順方向下流に設けられるチャッキボールから構成される。逆止弁24が設けられた流路に流体が順方向に流れた場合は、流体の流れによって、チャッキボールが流通口から離され、それにより生じた隙間から流体が流通することができる。一方、逆止弁24が設けられた流路に流体が逆方向に流れた場合は、流体の背圧によって、チャッキボールが流通口に押し付けられ、流通口が塞がれる。それにより流体の流れが禁止される。
本実施形態では、逆止弁24は4つ設けられている。具体的には、流路18a−2(つまり流路18aの、流路18c−1との接続位置であるノードN1よりもHVモータ12側)に、ノードN1からHVモータ12への冷却オイル16の流れを許容する向きに第1逆止弁としての逆止弁24aが設けられる。また、流路18b−2(つまり流路18bの、流路18c−2との接続位置であるノードN2よりもジェネレータ14側)に、ノードN2からジェネレータ14への冷却オイル16の流れを許容する向きに第2逆止弁としての逆止弁24bが設けられる。また、流路18c−1に、ノードN3からノードN1への冷却オイル16の流れを許容する向きに第3逆止弁としての逆止弁24cが設けられる。さらに、流路18c−2に、ノードN3からノードN2への冷却オイル16の流れを許容する向きに第4逆止弁としての逆止弁24dが設けられる。
電動オイルポンプ22の回転及び複数の逆止弁24a〜dによって、冷却液供給路18において冷却オイル16が流通する経路が形成される。より詳しくは、複数の逆止弁24a〜dは、電動オイルポンプ22が正回転した場合は、HVモータ12に冷却オイル16が供給され、且つ、ジェネレータ14に冷却オイル16が供給されない第1経路を形成し、電動オイルポンプ22が逆回転した場合は、ジェネレータ14に冷却オイル16が供給され、且つ、HVモータ12に冷却オイル16が供給されない第2経路を形成する。第1経路及び第2経路の詳細、並びに複数の逆止弁24a〜dの作用については後述する。
制御ECU26は、電動オイルポンプ22に制御信号を送信することで電動オイルポンプ22を制御する。具体的には、制御ECU26は、電動オイルポンプ22を正回転させる正回転制御信号を電動オイルポンプ22に送信し、それを受けた電動オイルポンプ22は正回転を開始する。また、制御ECU26は、電動オイルポンプ22を逆回転させる逆回転制御信号を電動オイルポンプ22に送信し、それを受けた電動オイルポンプ22は逆回転を開始する。
上述のように、電動オイルポンプ22が正回転した場合は、HVモータ12のみに冷却オイル16が供給され、電動オイルポンプ22が逆回転した場合は、ジェネレータ14のみに冷却オイル16が供給されるから、制御ECU26は、HVモータ12の冷却が必要な場合(すなわちHVモータ12の発熱量が多い場合)に正回転制御信号を送信し、ジェネレータ14の冷却が必要な場合(すなわちジェネレータ14の発熱量が多い場合)に逆回転制御信号を送信する。
制御ECU26は、HVモータ12とジェネレータ14のいずれが冷却が必要であるか、電動車両用冷却システム10が搭載されたハイブリッドカーの車両状態に基づいて判断するようにしてよい。つまり、制御ECU26は、ハイブリッドカーの車両状態に基づいて、電動オイルポンプ22の回転方向を決定してよい。車両状態とは、ハイブリッドカーの走行パターン及びバッテリの残電力量(SOC;State of charge)を含む概念である。
図2には、HVモータ12とジェネレータ14の温度の時間変化を示すグラフが示されている。図2に示された2つのグラフはいずれも、横軸が時間、縦軸が温度を示すものである。
図2(a)は、ハイブリッドカーが低速走行を継続した場合におけるグラフが示されている。ハイブリッドカーが低速走行する場合、エンジンからの駆動力を用いず、HVモータ12のみが駆動源とされる。したがって、ハイブリッドカーが低速走行した場合、HVモータ12が継続して稼働することになる。これにより、図2(a)に示されるように、HVモータ12の温度が上昇し、少なくともジェネレータ14の温度よりも高くなる。つまり、この状態は、ジェネレータ14よりもHVモータ12の方を冷却する必要性が高いと言える。したがって、制御ECU26は、ハイブリッドカーが低速走行している場合、あるいは低速走行を所定時間継続させた場合に、HVモータ12を冷却すべく、正回転制御信号を送信する。
図2(b)は、バッテリのSOCが低い場合(例えば20%の場合など)におけるグラフが示されている。SOCが低い場合、バッテリへの充電が必要となることから、ジェネレータ14が稼働することになる。特に、SOCが低い場合は、ジェネレータ14が継続して稼働することになる。これにより、図2(b)に示されるように、ジェネレータ14の温度が上昇し、少なくともHVモータ12の温度よりも高くなる。つまり、この状態は、HVモータ12よりもジェネレータ14の方を冷却する必要性が高いと言える。したがって、制御ECU26は、バッテリのSOCが低い場合に、ジェネレータ14を冷却すべく、逆回転制御信号を送信する。
本実施形態に係る電動車両用冷却システム10の構成概略は以上の通りである。以下、電動オイルポンプ22が正回転した場合の冷却オイル16の経路である第1経路、電動オイルポンプ22が逆回転した場合の冷却オイル16の経路である第2経路の詳細、及び複数の逆止弁24a〜dの作用について説明する。
図3には、電動オイルポンプ22が正回転したときに形成される第1経路が示されている。電動オイルポンプ22が正回転した場合、電動オイルポンプ22は、流路18b−1から吸引した冷却オイル16を流路18a−1に吐出する。この電動オイルポンプ22の吸引力により、オイルパン20からオイルストレーナ28を介して流路18dに冷却オイル16が汲み上げられ、流路18dに流入する。ここで、電動オイルポンプ22の吸引力により、流路18b−2内にある空気、あるいは流路18b−2内に残っていた冷却オイル16に対してジェネレータ14側からノードN2側へ流される力が加えられ、それにより逆止弁24bが閉じられる。これにより、流路18b−2のジェネレータ14側の開放端から逆止弁24bの内側(ノードN2側)への空気の流入が防止されるため、電動オイルポンプ22の吸引力によってオイルパン20から冷却オイル16を汲み上げることが可能になっている。
また、電動オイルポンプ22の吸引力により、流路18c−1内にある空気あるいは流路18c−1に残っていた冷却オイル16に対してノードN1側からノードN3側へ流される力が加えられ、それにより逆止弁24cが閉じられる。
流路18dに流入した冷却オイル16は、ノードN3を経由して流路18c−2へ流入する。流路18c−2に設けられた逆止弁24dは、ノードN3側からノードN2側への冷却オイル16の流れを許容する。したがって、流路18c−2を流通した冷却オイル16は逆止弁24dを通り、ノードN2へ流入する。ノードN2に流入した冷却オイル16は、電動オイルポンプ22の吸引力により、流路18b−2には流入せず、流路18b−1へ流入する。つまり、冷却オイル16はジェネレータ14側へは流れない。
流路18b−1を流通した冷却オイル16は、電動オイルポンプ22に吸引され、流路18a−1へ吐出される。上述のように、逆止弁24cが閉じていることから、流路18a−1を流通した冷却オイル16は、ノードN1から流路18c−1へ流込せず、全て流路18a−2へ流入する。つまり、逆止弁24cが閉じていることで、流路18a−1を流通した冷却オイル16を好適に流路18a−2へ流入させる(つまりHVモータ12へ供給する)ことができる。
流路18a−2に設けられた逆止弁24aは、ノードN1側からHVモータ12側への冷却オイル16の流れを許容する。したがって、流路18a−2を流通した冷却オイル16は逆止弁24aを通り、HVモータ12に供給される。
以上のように、電動オイルポンプ22が正回転した場合は、ジェネレータ14には冷却オイル16が供給されず、HVモータ12に冷却オイル16が供給される第1経路が形成される。
図4には、電動オイルポンプ22が逆回転したときに形成される第2経路が示されている。電動オイルポンプ22が逆回転した場合、電動オイルポンプ22は、流路18a−1から吸引した冷却オイル16を流路18b−1に吐出する。この電動オイルポンプ22の吸引力により、オイルパン20からオイルストレーナ28を介して流路18dに冷却オイル16が汲み上げられ、流路18dに流入する。ここで、電動オイルポンプ22の吸引力により、流路18a−2内にある空気、あるいは流路18a−2内に残っていた冷却オイル16に対してHVモータ12側からノードN1側へ流される力が加えられ、それにより逆止弁24aが閉じられる。これにより、流路18a−2のHVモータ12側の開放端から逆止弁24aの内側(ノードN1側)への空気の流入が防止されるため、電動オイルポンプ22の吸引力によってオイルパン20から冷却オイル16を汲み上げることが可能になっている。
また、電動オイルポンプ22の吸引力により、流路18c−2内にある空気あるいは流路18c−2に残っていた冷却オイル16に対してノードN2側からノードN3側へ流される力が加えられ、それにより逆止弁24dが閉じられる。
流路18dに流入した冷却オイル16は、ノードN3を経由して流路18c−1へ流入する。流路18c−1に設けられた逆止弁24cは、ノードN3側からノードN1側への冷却オイル16の流れを許容する。したがって、流路18c−1を流通した冷却オイル16は逆止弁24cを通り、ノードN1へ流入する。ノードN1に流入した冷却オイル16は、電動オイルポンプ22の吸引力により、流路18a−2には流入せず、流路18a−1へ流入する。つまり、冷却オイル16はHVモータ12側へは流れない。
流路18a−1を流通した冷却オイル16は、電動オイルポンプ22に吸引され、流路18b−1へ吐出される。上述のように、逆止弁24dが閉じていることから、流路18b−1を流通した冷却オイル16は、ノードN2から流路18c−2へ流込せず、全て流路18b−2へ流入する。つまり、逆止弁24dが閉じていることで、流路18b−1を流通した冷却オイル16を好適に流路18b−2へ流入させる(つまりジェネレータ14へ供給する)ことができる。
流路18b−2に設けられた逆止弁24bは、ノードN2側からジェネレータ14側への冷却オイル16の流れを許容する。したがって、流路18b−2を流通した冷却オイル16は逆止弁24bを通り、ジェネレータ14に供給される。
以上のように、電動オイルポンプ22が逆回転した場合は、HVモータ12には冷却オイル16が供給されず、ジェネレータ14に冷却オイル16が供給される第2経路が形成される。
上述のように、本実施形態に係る電動車両用冷却システム10によれば、流路を切り換えるためのアクチュエータを設ける必要なく、正逆回転可能な電動オイルポンプ22、冷却液供給路18、及び複数の逆止弁24a〜dという簡素な構造によって、電動オイルポンプ22の回転方向に応じて、HVモータ12とジェネレータ14のいずれか一方にのみ冷却オイル16を供給することが可能になる。
図5には、変形例に係る電動車両用冷却システム10−2が示されている。図5において、上記基本実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。上記基本実施形態においては、第3供給路と第4供給路において流路18dが共用されていたが、変形例の冷却液供給路18−2のように、当該流路18dを2本設けるようにしてもよい。具体的には、オイルストレーナ28aから流路18c−1に接続される流路18d−1と、オイルストレーナ28bから流路18c−2に接続される流路18d−2とを別々に設けてもよい。また、変形例において、上記基本実施形態で流路18c−1に設けられていた逆止弁24c、及び流路18c−2に設けられていた逆止弁24dを省略することもできる。電動車両用冷却システム10−2の動作あるいは作用については上記基本実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 電動車両用冷却システム、12 HVモータ、14 ジェネレータ、16 冷却オイル、18 冷却液供給路、20 オイルパン、22 電動オイルポンプ、24a〜d 逆止弁、26 制御ECU。

Claims (1)

  1. 第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータを有する電動車両に搭載される電動車両用冷却システムであって、
    冷却液の吸引及び吐出を行う正逆回転可能な電動ポンプと、
    前記第1モータジェネレータ及び前記第2モータジェネレータに冷却液を供給するための冷却液供給路であって、前記電動ポンプの一端から前記第1モータジェネレータまで延びる第1供給路と、前記電動ポンプの他端から前記第2モータジェネレータまで延びる第2供給路と、前記第1供給路に接続され、冷却液供給口からの冷却液を前記第1供給路に供給するための第3供給路と、前記第2供給路に接続され、冷却液供給口からの冷却液を前記第2供給路に供給するための第4供給路とを含む冷却液供給路と、
    前記第1供給路の、前記第1供給路と前記第3供給路との接続位置よりも前記第1モータジェネレータ側に設けられ、前記第1モータジェネレータ側への冷却液の流通を許容する第1逆止弁と、
    前記第2供給路の、前記第2供給路と前記第4供給路との接続位置よりも前記第2モータジェネレータ側に設けられ、前記第2モータジェネレータ側への冷却液の流通を許容する第2逆止弁と、
    を備え
    前記電動ポンプが正回転した場合は、前記冷却液供給路において、前記第1モータジェネレータに前記冷却液が供給され、且つ、前記第2モータジェネレータに前記冷却液が供給されない前記冷却液の第1経路が形成され、前記電動ポンプが逆回転した場合は、前記冷却液供給路において、前記第2モータジェネレータに前記冷却液が供給され、且つ、前記第1モータジェネレータに前記冷却液が供給されない前記冷却液の第2経路が形成される、
    ことを特徴とする電動車両用冷却システム。
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