JP6658486B2 - 燃料電池用セパレータ及び燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池用セパレータ及び燃料電池に関する。
ガソリン自動車とは異なる新しい自動車として、燃料電池スタックを搭載した燃料電池自動車(FCV : Fuel Cell Vehicle)が注目されている。FCVに搭載された燃料電池は、燃料の水素ガスと、空気中の酸素とを化学反応させることにより発電してモータを駆動する。
燃料電池スタックは、複数の燃料電池を積層することにより構成されている。燃料電池には、上記の化学反応を行う膜電極接合体(MEA: Membrane Electrode Assembly)、及びMEAを挟持する一対のセパレータが含まれる。一方のセパレータには、水素ガスを流す流路溝が設けられ、他方のセパレータには、空気を流す流路溝が設けられており、各流路溝からMEAに水素ガスと空気が供給される。
流路溝の形態として、例えば1本の流路溝が複数本の流路溝に分岐するものが挙げられる(例えば特許文献1〜5参照)。この種の流路溝では、流路溝の分岐部において、流路溝を構成するリブ間の距離が分岐前後の部分より広くなる。このため、セパレータは、MEAを適切な間隔のリブにより保持することができず、MEAは、セパレータのリブにより圧縮されていない領域が増加する。
この領域では、MEAは、乾燥と湿潤の繰り返しによる収縮と膨張のために変形しやすくなる。このため、MEAにシワや折れなどが生じて劣化し、例えばクロスリークが生ずるおそれがある(例えば特許文献6参照)。
特開2009−59685号公報 特開2009−81061号公報 特開2007−207731号公報 特開2007−207730号公報 特開2004−178816号公報 特開2012−119169号公報
上記の問題に対し、流路溝の溝幅を全体的に狭めれば、分岐部でもリブ間の間隔を十分に狭めることができるため、MEAの圧縮されていない領域を低減し得る。しかし、この場合、セパレータの製造工程において、例えばプレス成型やカーボン成型による流路溝の形成時に高い加工精度が必要とされるため、生産効率を維持することが難しい。なお、この問題は、FCVに搭載された燃料電池スタックに限定されず、他用途の燃料電池スタックにも同様に存在する。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、膜電極接合体の劣化を抑制するとともに生産効率を維持することができる燃料電池用セパレータ及び燃料電池を提供することを目的とする。
本明細書に記載の燃料電池用セパレータは、ガス拡散層により拡散した反応ガスを用いて発電する膜電極接合体を挟持する燃料電池用セパレータにおいて、前記反応ガスが供給または排出される孔と、前記反応ガスが流れる流路溝群を備え、前記流路溝群には、前記孔から延びる1本の第1流路溝、前記ガス拡散層に重なる複数本の第2流路溝、及び1本の第3流路溝が複数本の第4流路溝に分かれる分岐部が含まれ、前記第1流路溝の一端は、前記第3流路溝の一端に接続され、前記複数本の第2流路溝の一端は、前記複数本の第4流路溝の一端にそれぞれ接続され、前記第3流路溝において、前記複数本の第4流路溝に最も近い部分、及び前記複数本の第4流路溝において、前記第3流路溝に最も近い部分の少なくとも一方には、溝幅が他部分より狭い狭幅部が設けられ、前記狭幅部を含む、前記第3流路溝と前記複数本の第4流路溝の接続部分の溝深さは、他部分より浅い。
上記の構成において、前記狭幅部は、前記複数本の第4流路溝の各々に設けられ、前記複数本の第4流路溝の各々が延びる方向と前記第3流路溝が延びる方向のなす角度がそれぞれ等しく、前記複数本の第4流路溝の各々に設けられた前記狭幅部の溝幅がそれぞれ等しくてもよい。
上記の構成において、前記複数本の第4流路溝の各々に設けられた前記狭幅部の溝幅は、前記複数本の第4流路溝の各々が延びる方向と前記1本の第3流路溝が延びる方向のなす角度が大きいほうが広くてもよい。
上記の構成において、前記流路溝群には、前記第3流路溝に隣り合う他の流路溝と前記狭幅部の間を連通させる連通溝が含まれていてもよい。
上記の構成において、前記連通溝の溝幅は、前記狭幅部の溝幅より狭くてもよい。
上記の構成において、前記連通溝の溝深さは、前記狭幅部の溝深さより浅くてもよい。
上記の燃料電池用セパレータは、前記流路溝群に応じた波板形状を有する金属板であってもよい。
本明細書に記載の燃料電池は、反応ガスを用いて発電する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持する一対のセパレータとを備え、前記一対のセパレータの少なくとも一方は上記の燃料電池用セパレータである。
本発明によれば、膜電極接合体の劣化を抑制するとともに生産効率を維持することができる。
燃料電池の一例を示す分解斜視図である。 セパレータの一例を示す平面図である。 比較例の分岐部を示す平面図及び断面図である。 第1実施例の分岐部を示す平面図及び断面図である。 第2実施例の分岐部を示す平面図及び断面図である。 第3実施例の分岐部を示す平面図である。 第4実施例の分岐部を示す平面図である。 第5実施例の分岐部を示す平面図である。
図1は、燃料電池の一例を示す分解斜視図である。燃料電池スタックは、複数の燃料電池を積層して、その両端にエンドプレートを配置して各エンドプレートの間を締結することにより構成されている。
燃料電池は、一対のセパレータ1,2と、一対の支持フレーム3,4と、一対の支持フレーム3,4内に収容された一対のガス拡散層30,40と、膜電極接合体(MEA: Membrane Electrode Assembly)5とを有する。セパレータ1及び支持フレーム3は燃料電池のカソード側に配置され、セパレータ2及び支持フレーム4は燃料電池のアノード側に配置されている。
支持フレーム3,4は一対のセパレータ1,2の間を絶縁する。また、支持フレーム3,4内のセパレータ1,2側に備えられた不図示のガスケットを圧縮することにより、支持フレーム3,4とセパレータ1,2の間は封止され、気密性が維持される。なお、支持フレーム3,4とセパレータ1,2の間の封止手段はガスケットに限定されず、例えば、支持フレーム3,4とセパレータ1,2を不図示の接着剤により接合することにより支持フレーム3,4とセパレータ1,2の間を封止してもよい。また、支持フレーム3,4は、例えば、樹脂部材の射出成型により形成されたものでもよいし、複数の樹脂製のフィルム部材を接着することにより形成されたものでもよい。
支持フレーム3,4は例えば矩形の板状部材であり、その中心には、ガス拡散層30,40を収容するための方形の収容孔37,47を有する。なお、MEA5は、支持フレーム3,4の少なくとも一方に接合されることにより、MEA5に供給される水素ガス及び空気を分離する。MEA5は一対のガス拡散層30,40により挟まれるため、カソード側のガス拡散層30、MEA5、及びアノード側のガス拡散層40は、この順に積層される。
ガス拡散層30,40は、炭素繊維などの繊維基材や、いわゆるエキスパンドメタルなどの金属板を加工した流路部材、発泡金属などの多孔質部材により構成される。カソード側ガス拡散層30は、一方の反応ガスである酸化剤ガス(空気)を拡散し、アノード側ガス拡散層40は、他方の反応ガスである水素ガスを拡散する。
符号P1はMEA5の断面を示す。MEA5は、電解質膜50、カソード電極51、及びアノード電極52を有する。電解質膜50は、例えば、湿潤状態で良好なプロトン電導性を示すイオン交換樹脂膜により構成される。このようなイオン交換樹脂膜としては、例えば、ナフィオン(登録商標)などの、イオン交換基としてスルホン酸基を有するフッ素樹脂系のものが挙げられる。
電解質膜50は、アノード電極52及びカソード電極51の間に挟まれている。アノード電極52及びカソード電極51は、それぞれ、触媒電極層であり、触媒担持導電性粒子により構成された、ガス拡散性を有する多孔質層として形成されている。例えば、アノード電極52及びカソード電極51は、白金担持カーボンの分散溶液である触媒インクの乾燥塗膜として形成される。
アノード電極52には、アノード側セパレータ2からアノード側ガス拡散層40を介し水素ガスが供給され、カソード電極51には、カソード側セパレータ1からカソード側ガス拡散層30を介し酸化剤ガスが供給される。MEA5は、酸化剤ガス及び水素ガスを用いた電気化学反応により発電する。
一対のセパレータ1,2は、例えば金属板などにより構成される。カソード側のセパレータ1には、酸化剤ガス(例えば空気)の供給孔13及び排出孔14と、水素ガスの供給孔16及び排出孔11と、冷却水の供給孔12及び排出孔15とが形成されている。
各供給孔12,13,16及び各排出孔11,14,15は、厚み方向に延びる貫通孔であり、その開口は、一例として矩形状を有する。酸化剤ガスの供給孔13及び排出孔14は、セパレータ1の向かい合う一組の対角の近傍にそれぞれ設けられ、水素ガスの供給孔16及び排出孔11は、セパレータ1の向かい合う他の一組の対角の近傍にそれぞれ設けられている。供給孔13には、発電反応に用いられる酸化剤ガスが供給され、排出孔14には、発電反応に用いられた酸化剤ガスが排出される。
カソード側セパレータ1において、カソード側支持フレーム3内のガス拡散層30と対向する面1aには、例えばプレス金型による曲げ加工などによって流路溝群10が形成されている。より具体的には、カソード側セパレータ1は、金属板をプレス金型で曲げ加工することで流路溝群10を構成するリブが形成される。すなわち、カソード側セパレータ1は、流路溝群10に応じた波板形状を有する金属板である。なお、セパレータ1は、金属に限定されず、例えばカーボン成型により形成されてもよい。
流路溝群10は、酸化剤ガスの供給孔13及び排出孔14に連通し、酸化剤ガスを供給孔13から排出孔14に流す。このとき、酸化剤ガスは、カソード側ガス拡散層30を通りMEA5に供給され、発電に使用された後、カソード側ガス拡散層30を通り流路溝群10に戻る。
また、供給孔16には、発電反応に用いられる水素ガスが供給され、排出孔11には、発電反応に用いられた水素ガスが排出される。供給孔12には、燃料電池を冷却する冷却水が供給され、排出孔15には、冷却水が排出される。
支持フレーム3,4とアノード側セパレータ2には、積層時に供給孔13及び排出孔14に重なり合う貫通孔が設けられている。より具体的には、支持フレーム3,4には、酸化剤ガスが供給される供給孔33,43と、酸化剤ガスが排出される排出孔34,44とが設けられている。また、アノード側セパレータ2には、酸化剤ガスが供給される供給孔23と、酸化剤ガスが排出される排出孔24とが設けられている。
各供給孔13,33,43,23は、互いに重なり合うことにより酸化剤ガス供給マニホルドを構成する。酸化剤ガスは、矢印Ainで示されるように、酸化剤ガス供給マニホルド内を燃料電池スタックの積層方向に流れる。
また、各排出孔14,34,44,24は、互いに重なり合うことにより酸化剤ガス排出マニホルドを構成する。酸化剤ガスは、矢印Aoutで示されるように、酸化剤ガス排出マニホルド内を燃料電池スタックの積層方向に流れる。
また、アノード側セパレータ2には、さらに、水素ガスの供給孔26及び排出孔21と、冷却水の供給孔22及び排出孔25とが形成されている。
各供給孔22,23,26及び各排出孔21,24,25は、厚み方向に延びる貫通孔であり、その開口は、一例として矩形状を有する。酸化剤ガスの供給孔23及び排出孔24は、セパレータ2の向かい合う一組の対角の近傍にそれぞれ設けられ、水素ガスの供給孔26及び排出孔21は、セパレータ2の向かい合う他の一組の対角の近傍にそれぞれ設けられている。供給孔26には、発電反応に用いられる水素ガスが供給され、排出孔21には、発電反応に用いられた水素ガスが排出される。
アノード側セパレータ2において、アノード側支持フレーム4内のガス拡散層40と対向する面2aには、例えばプレス金型による曲げ加工などによって流路溝群20が形成されている。より具体的には、アノード側セパレータ2は、金属板をプレス金型で曲げ加工することで流路溝群20を構成するリブが形成される。すなわち、アノード側セパレータ2は、流路溝群20に応じた波板形状を有する金属板である。なお、セパレータ2は、金属に限定されず、例えばカーボン成型により形成されてもよい。
流路溝群20は、水素ガスの供給孔26及び排出孔21に連通し、水素ガスを供給孔26から排出孔21に流す。このとき、水素ガスは、アノード側ガス拡散層40を通りMEA5に供給され、発電に使用された後、アノード側ガス拡散層40を通り流路溝群20に戻る。
支持フレーム3,4には、積層時に供給孔26及び排出孔21に重なり合う貫通孔が設けられている。より具体的には、支持フレーム3,4には水素ガスが供給される供給孔36,46と、水素ガスが排出される排出孔31,41とが設けられている。
各供給孔16,36,46,26は、互いに重なり合うことにより水素ガス供給マニホルドを構成する。水素ガスは、矢印Hinで示されるように、水素ガス供給マニホルド内を燃料電池スタックの積層方向に流れる。
また、各排出孔11,31,41,21は、互いに重なり合うことにより水素ガス排出マニホルドを構成する。水素ガスは、矢印Houtで示されるように、水素ガス排出マニホルド内を燃料電池スタックの積層方向に流れる。
また、冷却水の各供給孔12,32,42,22は、互いに重なり合うことにより冷却水供給マニホルドを構成し、冷却水の排出孔15,35,45,25は、互いに重なり合うことにより冷却水排出マニホルドを構成する。冷却水は、冷却水供給マニホルド及び水素ガス供給マニホルド内を燃料電池スタックの積層方向に流れる。冷却水は、図示を省略するが、カソード側セパレータ1の面1aとは反対面内の流路溝とアノード側セパレータ2の面2aとは反対面内の流路溝の少なくとも一方を流れることにより燃料電池を冷却する。
このように、一対のセパレータ1,2は、酸化剤ガス及び水素ガスを用いて発電するMEA5を挟持する。各セパレータ1,2のMEA5に対向する面1a,2aには、MEA5との間で受け渡される酸化剤ガス及び水素ガスを流す流路溝群10,20が備えられている。なお、本例において、燃料電池にはガス拡散層30,40が設けられているが、ガス拡散層30,40に代えて、他の多孔質層が設けられてもよい。
図2は、セパレータ1の一例を示す平面図である。本例では、カソード側セパレータ1を挙げるが、以下に述べる構成はアノード側セパレータ2にも同様に適用することができる。
セパレータ1の面1aには、酸化剤ガスが流れる流路溝群10が形成されている。流路溝群10は、酸化剤ガスの供給孔13及び排出孔14に連通する。流路溝群10には、1本の流路溝が複数本の流路溝に分かれる分岐部10a,10bが設けられている。
分岐部10aは、供給孔13に連通する各溝を複数本の流路溝に分岐し、分岐部10bは、排出孔14に連通する各溝を複数本の流路溝に分岐する。このため、セパレータ1は、ガス拡散層30に重なる流路溝の数を増やし、MEA5に酸化剤ガスを効率的に供給することができる。なお、アノード側セパレータ2の場合、流路溝の数が増えることにより、MEA5に水素ガスを効率的に供給することができる。以下の例では、符号P2で示される分岐部10aの一部の構成について述べるが、他の分岐部10a,10bの部分にも同様の構成は可能である。
(比較例)
図3は、比較例の分岐部10aを示す平面図及び断面図である。分岐部10aでは、1本の流路溝100xが2本の流路溝101x,102xに分岐する。分岐先の各流路溝101x,102xが延びる方向Lm,Lnと分岐元の流路溝100xが延びる方向Loのなす角度θm,θnはそれぞれ等しい。なお、図3において、断面は、流路溝100x,102xに沿った線分X−X’に沿ったものが示されている。
分岐前後で流路溝100x〜102xの溝深さDo及び溝幅Woは一定であるが、各流路溝100x〜102xの交差部分100yの溝幅Waは、分岐元の流路溝100xから分岐先の各流路溝101x,102xに向かって拡張される。
このため、分岐部10aにおいて、流路溝100x〜102xを構成するリブ間の距離が分岐前後の部分より広くなる。これにより、セパレータ1は、MEA5を適切な間隔のリブにより保持することができず、MEAは、セパレータ1のリブにより圧縮されていない領域が増加する。
この領域では、MEA5は、乾燥と湿潤の繰り返しによる収縮と膨張のために変形しやすくなる。このため、MEA5にシワや折れなどが生じて劣化し、例えばクロスリークが生ずるおそれがある。
これに対し、流路溝群10の溝幅を全体的に狭めれば、分岐部10a,10bでもリブ間の間隔を十分に狭めることができるため、MEA5の圧縮されていない領域を低減し得る。しかし、この場合、セパレータ1の製造工程において、例えばプレス成型やカーボン成型による流路溝の形成時に高い加工精度が必要とされるため、生産効率を維持することが難しい。
そこで、実施例のセパレータ1,2は、分岐部10a,10bに、溝幅が他部分より狭い狭幅部が設けられ、狭幅部の溝深さが他部分より浅くなるように構成される。この構成によると、セパレータ1,2は、分岐部10a,10bに狭幅部を設けることによりリブ間の距離を縮めることができるため、MEA5を適切な間隔のリブにより保持することができる。
また、セパレータ1,2は、狭幅部の溝深さが他部分より浅いため、プレス成型やカーボン成型などにおいて生産が容易となり、生産効率を維持することができる。例えば、セパレータ1,2がプレス成型により生産される場合、狭幅部は、溝幅が狭くても溝深さが浅いため、プレスによる材料の引き延ばし量の増加を抑えることができ、その結果、プレス工程の増加が抑制されて生産が容易となる。また、セパレータ1,2がカーボン成型により生産される場合、狭幅部の溝幅が狭くてもその溝深さが浅いため、型の製作が容易となるとともに型の寿命を延ばすこともできる。これにより、セパレータ1,2の生産効率を維持することが可能となる。
(第1実施例)
図4は、第1実施例の分岐部10aを示す平面図及び断面図である。分岐部10aでは、1本の流路溝100が2本の流路溝101,102に分岐する。分岐先の各流路溝101,102が延びる方向Lm,Lnと分岐元の流路溝100が延びる方向Loのなす角度θm,θnはそれぞれ等しい。なお、図4において、断面は、流路溝100,102に沿った線分Xa−Xbに沿ったものが示されている。
分岐先の流路溝101の入口には狭幅部101aが設けられ、分岐先の流路溝102の入口には狭幅部102aが設けられている。狭幅部101aの溝幅Wm及び狭幅部102aの溝幅Wnは他部分の溝幅Woより狭い。なお、分岐先の流路溝101の入口とは、流路溝101のうち、分岐元の流路溝100に最も近い部分を指す。
このため、セパレータ1は、分岐部10aにおいてリブ間の距離を縮めることができるので、MEA5を適切な間隔のリブにより保持することができる。
より具体的には、狭幅部101aの溝幅Wmは、分岐元の流路溝100から分岐先の流路溝101に向かい徐々に広がっており、狭幅部102aの溝幅Wnは、分岐元の流路溝100から分岐先の流路溝102に向かい徐々に広がっている。なお、図4では、狭幅部101a,102aの最小の溝幅Wm,Wnが矢印で示されている。
狭幅部101aの溝幅Wmと狭幅部102aの溝幅Wnは異なっていてもよいが、等しいほうが好ましい。これは、分岐先の各流路溝101,102の角度θm,θnがそれぞれ等しいため、分岐元の流路溝100から流れ込んだ酸化剤ガスを各流路溝101,102にほぼ同じ流量で流し込むことが可能となるためである。
また、狭幅部101a,102aの溝深さは他部分より浅い。より具体的には、流路溝100〜102の底面90〜96のうち、狭幅部101a,102a、つまり分岐先の流路溝101,102の入口を含む底面92が、他の底面90,91,93,94,95,96より高くなっている。
断面に示されるように、分岐元の流路溝100の底面90及び分岐先の流路溝101の底面96における溝深さDoは、狭幅部101a,102aを含む3本の流路溝100〜102の交差路部分の溝深さDnより深い。また、分岐元の流路溝100の底面91は、底面90と底面92を接続するために斜面となっており、その溝深さは、底面90から底面92に向かって徐々に浅くなっている。分岐先の流路溝102の底面95は、底面96と底面92を接続するために斜面となっており、その溝深さは、底面96から底面92に向かって徐々に浅くなっている。
また、断面の図示は省略するが、分岐先の流路溝101の底面94における溝深さDoは、狭幅部101a,102aを含む3本の流路溝100〜102の交差路部分の溝深さDnより深い。分岐先の流路溝101の底面93は、底面94と底面92を接続するために斜面となっており、その溝深さは、底面94から底面92に向かって徐々に浅くなっている。
このように、セパレータ1は、狭幅部101a,102aの溝深さDnが他部分より浅いため、上述したように、プレス成型やカーボン成型などにおいて生産が容易となり、生産効率を維持することができる。さらに、カソード側セパレータ1は、流路溝群10に応じた波板形状を有する金属板であるため、とりわけ生産効率が効果的に維持される。
本例では、3本の流路溝100〜102のうち、分岐先の流路溝101,102の入口のみに狭幅部101a,102aが設けられているため、酸化剤ガスの流量の多い分岐元の流路溝100における圧損の増加が抑制される。しかし、以下の例のように、分岐元の流路溝100の入口にも狭幅部100aが設けられてもよい。
(第2実施例)
図5は、第2実施例の分岐部10aを示す平面図である。図5において、図4と共通する構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、図5において、断面は、流路溝100,102に沿った線分Xa−Xbに沿ったものが示されている。
分岐先の流路溝101の入口には狭幅部101aが設けられ、分岐先の流路溝102の入口には狭幅部102aが設けられている。また、分岐元の流路溝100の入口にも狭幅部100aが設けられている。狭幅部101aの溝幅Wm、狭幅部102aの溝幅Wn、及び狭幅部100aの溝幅Wkは他部分の溝幅Woより狭い。なお、分岐元の流路溝100の入口とは、流路溝100のうち、分岐先の流路溝101,102に最も近い部分を指す。
このため、セパレータ1は、分岐部10aにおいてリブ間の距離を第1実施例より縮めることができるので、MEA5を、より適切な間隔のリブにより保持することができる。
また、狭幅部101a,102aの溝深さは他部分より浅い。より具体的には、流路溝100〜102の底面90〜96のうち、狭幅部100a〜102a、つまり各流路溝100〜102の入口を含む底面92が、他の底面90,91,93,94,95,96より高くなっている。
このように、セパレータ1は、狭幅部100a〜102aの溝深さDnが他部分より浅いため、上述したように、プレス成型やカーボン成型などにおいて生産が容易となり、生産効率を維持することができる。
また、狭幅部100a〜102aを設けた場合、狭幅部100a〜102aでは流路溝100〜102の側壁がその内側に向かって張り出しているため、流路溝100に隣り合う他の流路溝と流路溝100〜102の距離が他部分より長くなる。このため、隣り合う他の流路溝と狭幅部100a〜102aの間の領域において酸化剤ガスの供給不足が生ずるおそれがある。そこで、以下の例のように、その領域に酸化剤ガスを流す微細な流路溝が設けられてもよい。
(第3実施例)
図6は、第3実施例の分岐部10aを示す平面図である。図6において、図4と共通する構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。本例では、第1実施例の構成をベースとして挙げるが、以下に述べる構成は第2実施例の構成にも適用可能である。
2本の流路溝81,82は流路溝100に隣り合っており、一方の流路溝81は、流路溝100,101に沿って形成され、他方の流路溝82は、流路溝100,102に沿って形成されている。狭幅部101aでは流路溝101の側壁がその内側に向かって張り出しているため、流路溝81と狭幅部101aの距離が他部分より長くなり、狭幅部102aでは流路溝102の側壁がその内側に向かって張り出しているため、流路溝82と狭幅部102aの距離が他部分より長くなる。
このため、流路溝81と狭幅部101aの間の領域810には、流路溝81と狭幅部101aの間に酸化剤ガスを流す微細な流路溝103が設けられ、流路溝82と狭幅部102aの間の領域820には、流路溝82と狭幅部102aの間に酸化剤ガスを流す微細な流路溝104が設けられている。すなわち、流路溝群10には、流路溝81と狭幅部101aを連通させる連通溝である微細な流路溝103、及び流路溝82と狭幅部102aを連通させる連通溝である微細な流路溝104が含まれている。
このため、流路溝81と狭幅部101aの間の領域810、及び流路溝82と狭幅部102aの間の領域820における酸化剤ガスの供給不足が抑制される。
また、微細な流路溝103,104の溝幅は、狭幅部101a,102aの溝幅より狭くなっている。このため、セパレータ1は、分岐部10aにおいてリブ間の距離を第1実施例と同程度に縮めることができるので、MEA5を適切な間隔のリブにより保持することができる。
さらに、微細な流路溝103,104の溝深さは、狭幅部101a,102aの溝深さより浅くなっている。このため、セパレータ1は、プレス成型やカーボン成型などにおいて生産が容易となり、生産効率を維持することができる。
上記の各実施例において、分岐先の各流路溝101,102が延びる方向Lm,Lnと分岐元の流路溝100が延びる方向Loのなす角度θm,θnはそれぞれ等しいが、これに限定されず、角度θm,θnは相違してもよい。この場合、角度θm,θnに応じて流路溝101,102に流れる酸化剤ガスの流れやすさが異なるため、以下の例のように、各流路溝101,102の狭幅部101a,102aの溝幅を角度θm,θnに応じて異ならせることで、各流路溝101,102の酸化剤ガスの流量を均一にすると好ましい。
(第4実施例)
図7は、第4実施例の分岐部10aを示す平面図である。図7において、図4と共通する構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。本例では、第1実施例の構成をベースとして挙げるが、以下に述べる構成は第2実施例の構成にも適用可能である。
本例では、分岐先の各流路溝101,102が延びる方向Lm,Ln’と分岐元の流路溝100が延びる方向Loのなす角度θm,θn’が相違する。一方の流路溝101の角度θmは他方の流路溝102の角度θn’の角度より小さい。つまり、分岐元の流路溝100に対する曲がりの程度は、流路溝102の方が流路溝101より大きい。
分岐元の流路溝100から流れ込んだ酸化剤ガスは、角度θn’の大きい流路溝102より角度θmの小さい流路溝101の方に流れ込みやすい。このため、角度θn’の大きい流路溝102と角度θmの小さい流路溝101の間で酸化剤ガスの流量に差が生じないように、各流路溝101,102の狭幅部101a,102aの溝幅Wm,Wn’は、その角度θm,θn’に応じて異なっている。
より具体的には、角度θmの小さい流路溝101の狭幅部101aの溝幅Wmは、角度θn’の大きい流路溝102の溝幅Wn’より狭くなっている。つまり、狭幅部101a,102aの溝幅Wm,Wn’は、分岐先の各流路溝101,102が延びる方向Lm,Ln’と分岐元の流路溝100が延びる方向Loのなす角度θm,θn’が大きいほうが広くなっている。このため、各流路溝101,102の酸化剤ガスの流量が、狭幅部101a,102aの溝幅Wm,Wn’により均一となるように調整される。
したがって、各流路溝101,102の酸化剤ガスの流量が均一化されることにより、MEA5全体にわたる発電量の分布を均一化することが可能となる。なお、本実施例においても、上記の微細な流路溝103,104が設けられてもよい。
上記の各実施例において、分岐先の流路溝101,102の数は2本であったが、これに限定されない。以下の例のように、流路溝群19には、1本に流路溝から3本の流路溝に分かれる分岐部10aが含まれてもよい。
(第5実施例)
図8は、第5実施例の分岐部10aを示す平面図である。図8において、図7と共通する構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。本例では、第4実施例の構成をベースとして挙げるが、以下に述べる構成は第2実施例及び第3実施例の構成にも適用可能である。
分岐部10aでは、1本の流路溝100が3本の流路溝101,102,105に分岐する。分岐先の流路溝105は、他の分岐先の流路溝101,102の間に延びている。
分岐先の流路溝105の入口には狭幅部105aが設けられている。狭幅部105aの溝幅Wk’は他部分の溝幅Woより狭い。より具体的には、狭幅部105aの溝幅Wk’は、分岐元の流路溝100から分岐先の流路溝105に向かい徐々に広がっている。なお、図8では、狭幅部105aの最小の溝幅Wk’が矢印で示されている。
また、狭幅部101a,102a,105aの溝深さは他部分より浅い。より具体的には、流路溝100〜105の底面90〜98のうち、狭幅部101a,102a,105a、つまり分岐先の流路溝101,102,105の入口を含む底面92が、他の底面90,91,93,94,95,96,97,98より高くなっている。
分岐元の流路溝100の底面90及び分岐先の流路溝105の底面98における溝深さDoは、狭幅部101a,102a,105aを含む4本の流路溝100〜102,105の交差路部分の溝深さDnより深い。分岐先の流路溝105の底面97は、底面98と底面92を接続するために斜面となっており、その溝深さは、底面98から底面92に向かって徐々に浅くなっている。
分岐先の各流路溝101,102,105が延びる方向Lm,Ln’,Lkと分岐元の流路溝100が延びる方向Loのなす角度θm,θn’,θkは相違する。流路溝105の角度θkは他の流路溝101,102の角度θm,θn’の角度より小さい。つまり、分岐元の流路溝100に対する曲がりの程度は、流路溝105が最も小さい。
このため、分岐元の流路溝100から流れ込んだ酸化剤ガスは、角度θkが最も小さい流路溝105に流れ込みやすい。このため、角度θn’が最も大きい流路溝102と角度θmが2番目に大きい流路溝101と角度θkが最も小さい流路溝105の間で酸化剤ガスの流量に差が生じないように、各流路溝101,102,105の狭幅部101a,102a,105aの溝幅Wm,Wn’,Wk’は、その角度θm,θn’,θkに応じて異なる。
より具体的には、角度θkが最も小さい流路溝105の狭幅部105aの溝幅Wk’は、他の流路溝101,102の溝幅Wm,Wn’より小さくなっている。つまり、狭幅部101a,102a,105aの溝幅Wm,Wn’,Wk’は、分岐先の各流路溝101,102,105が延びる方向Lm,Ln’,Lkと分岐元の流路溝100が延びる方向Loのなす角度θm,θn’,θkが大きいほうが広くなっている。このため、各流路溝101,102,105の酸化剤ガスの流量が、狭幅部101a,102a,105aの溝幅Wm,Wn’,Wk’により均一となるように調整される。なお、溝幅Wm,Wn’,Wk’と角度θm,θn’,θkの関係としては、例えば、比例関係や非連続的なステップ状の増加関係が挙げられるが、これに限定されない。
したがって、各流路溝101,102の酸化剤ガスの流量が均一化されることにより、MEA5全体にわたる発電量の分布を均一化することが可能となる。なお、本例及び第4実施例の構成を分岐部10bに適用した場合、分岐先の各流路溝101,102,105から分岐元の流路溝100に流れ込む酸化剤ガスの流量が、角度θm,θn’,θkに応じた溝幅Wm,Wn’,Wk’によって均一化されるため、上記と同様の効果が得られる。
また、上記の各実施例の構成は、アノード側セパレータ2の流路溝群20にも適用することができ、この場合も上記と同様の効果が得られる。上記の各実施例の構成は、カソード側セパレータ1とアノード側セパレータ2の少なくとも一方に適用されることで上記の効果が得られるが、両方のセパレータ1,2に適用した場合、その効果は増す。
このように、実施例のセパレータ1,2またはセパレータ1,2を備えた燃料電池によると、MEA5の劣化を抑制するとともに生産効率を維持することができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1,2 セパレータ
5 膜電極接合体
10,20 流路溝群
10a,10b 分岐部
30,40 ガス拡散層
100〜105,81,82 流路溝
100a〜102a,105a 狭幅部

Claims (8)

  1. ガス拡散層により拡散した反応ガスを用いて発電する膜電極接合体を挟持する燃料電池用セパレータにおいて、
    前記反応ガスが供給または排出される孔と、
    前記反応ガスが流れる流路溝群を備え、
    前記流路溝群には、前記孔から延びる1本の第1流路溝、前記ガス拡散層に重なる複数本の第2流路溝、及び1本の第3流路溝が複数本の第4流路溝に分かれる分岐部が含まれ、
    前記第1流路溝の一端は、前記第3流路溝の一端に接続され、
    前記複数本の第2流路溝の一端は、前記複数本の第4流路溝の一端にそれぞれ接続され、
    前記第3流路溝において、前記複数本の第4流路溝に最も近い部分、及び前記複数本の第4流路溝において、前記第3流路溝に最も近い部分の少なくとも一方には、溝幅が他部分より狭い狭幅部が設けられ、
    前記狭幅部を含む、前記第3流路溝と前記複数本の第4流路溝の接続部分の溝深さは、他部分より浅い、
    燃料電池用セパレータ。
  2. 前記狭幅部は、前記複数本の第4流路溝の各々に設けられ、
    前記複数本の第4流路溝の各々が延びる方向と前記第3流路溝が延びる方向のなす角度がそれぞれ等しく、
    前記複数本の第4流路溝の各々に設けられた前記狭幅部の溝幅がそれぞれ等しい、
    請求項に記載された燃料電池用セパレータ。
  3. 前記複数本の第4流路溝の各々に設けられた前記狭幅部の溝幅は、前記複数本の第4流路溝の各々が延びる方向と前記1本の第3流路溝が延びる方向のなす角度が大きいほうが広い、
    請求項1または2に記載された燃料電池用セパレータ。
  4. 前記流路溝群には、前記第3流路溝に隣り合う他の流路溝と前記狭幅部の間を連通させる連通溝が含まれる、
    請求項1乃至の何れかに記載された燃料電池用セパレータ。
  5. 前記連通溝の溝幅は、前記狭幅部の溝幅より狭い、
    請求項に記載された燃料電池用セパレータ。
  6. 前記連通溝の溝深さは、前記狭幅部の溝深さより浅い、
    請求項またはに記載された燃料電池用セパレータ。
  7. 前記流路溝群に応じた波板形状を有する金属板である、
    請求項1乃至の何れかに記載された燃料電池用セパレータ。
  8. 反応ガスを用いて発電する膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟持する一対のセパレータとを備え、
    前記一対のセパレータの少なくとも一方は請求項1乃至の何れかに記載された燃料電池用セパレータである、
    燃料電池。
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