JP6656880B2 - カバー付き清掃具のカバー開閉方法及びカバー付き清掃具 - Google Patents

カバー付き清掃具のカバー開閉方法及びカバー付き清掃具 Download PDF

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Description

本発明は、カバー付き清掃具のカバー開閉方法及びカバー付き清掃具に関し、使用時に
粘着ローラを露出させて清掃可能な状態とし、不使用時に粘着ローラを被覆して粘着ロー
ラの保護カバーとして使用することができるカバー付き清掃具のカバー開閉方法及びカバ
ー付き清掃具に係るものである。
下記の特許文献1〜3に示すように、従来から粘着ローラ式の清掃具が使用されており
、粘着ローラ式の清掃具にはカバー付きのものが種々存在している。このうち特許文献1
では、柄の長手方向に沿ってスライド可能な一体型の半筒状カバーを備えた清掃具が開示
されており、上記半筒状カバーはローラの被覆位置と露出位置とに摺動保持可能に構成さ
れている。また、これら二つの位置の固定をネジの締結によって行っている。
また、特許文献2では二枚の翼板状のカバー部片をヒンジ手段によって回動可能な状態
で接続することによって構成されたカバーを備えた清掃具が開示されている。そして、こ
の清掃具では、ばねの付勢力によって上記二枚のカバー部片をローラ側に回動させてロー
ラを被覆する収納状態と、ローラと反対側に跳ね上げてローラを露出させる使用状態と、
に切り替えることができるように構成されている。
また、特許文献3では、上記特許文献1と同様、柄の長手方向に沿ってスライド可能な
一体型の半筒状カバーを備えた清掃具が開示されており、上記半筒状カバーはローラの被
覆位置とローラの露出位置に加えて、その中間位置でも固定できるように構成されている

また、上記3つのポジションの切り替えを柄に対して弾性支持された係合凸部と、カバ
ー側の摺動筒に設けた3個の係合凹部と、の係合構造の採用によって比較的簡単な操作で
実行できるように構成されている。
特開平8−322778号公報 特許第3515250号公報 実用新案登録第3181114号公報
しかし、特許文献1、3に示すような一体型の半筒状カバーを採用した場合には、使用
時に当該半筒状カバーを柄の上方に引き上げた時、半筒状カバーが邪魔になって粘着ロー
ラが見え難くなるという問題を有していた。
また、特許文献1に示すようにネジの締結によって使用時と不使用時の位置の固定を切
り替えるという構造は操作が面倒であり、使い勝手の点でも問題を有していた。
一方、特許文献2に示すような跳ね上げ式のカバーを採用した場合には、使用時の粘着
ローラの視認性は良好であるが、カバー部片を使用時と不使用時とで大きく回動させなけ
ればならないため操作性が悪く、使用時の跳ね上げた姿勢での固定手段等が設けられてい
ないため、使用時に不用意にカバー部片に触れたり、カバー部片に物が当たると、カバー
部片がばねの付勢力で粘着ローラ側に戻ってしまうおそれがあり、安全性の点でも問題を
有していた。
また、特許文献3のように3つのポジションの切り替えを弾性支持された係合凸部の押
込み操作で行う構造は、比較的簡単な操作で位置の切り替えが行えるため操作性に優れる
が、係合凸部の押込み動作と半筒状カバーの柄に沿ったスライド動作の二つの動作を行わ
なければならず、操作性の点で更なる改善の余地が残されていた。
また、特許文献3では半筒状カバーを中間位置に固定した時、粘着ローラに巻かれた使
用済みの粘着シートを半筒状カバーのエッジに押し当てて切り取ることができるように構
成されていた。しかし、粘着ローラに巻かれた粘着シートのロール径は使用によって徐々
に小さくなると、半筒状カバーとロール状に巻かれた粘着シートの間隔は徐々に大きくな
る。従って、使用が進んで粘着シートのロール径が小さくなると、粘着シートの切断が良
好に行えない場合が生じ得る。
本発明はこのような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、使用時と
不使用時の切り替えを単一の操作で簡単に行え、使用時の粘着ローラの視認性が良好なカ
バー付き清掃具のカバー開閉方法及びカバー付き清掃具を提供することにある。
請求項1記載のカバー付き清掃具のカバー開閉方法は、柄の先端部の取付け軸に取り付けられた粘着ローラを、前記柄に対して移動可能なカバーで露出させた使用位置と、前記カバーで覆う収納位置とを有するカバー付き清掃具のカバー開閉方法であって、前記カバーは、一端を把持部、他端を自由端とした回動可能に構成された一対のカバー片を有し、この一対のカバー片には前記自由端が閉じる方向に常時付勢する付勢ばねが取り付けられ、前記一対のカバー片は、中途が屈曲自在でない一部材である第1のカバー片と中途が屈曲自在でない一部材である第2のカバー片とからなり、前記使用位置は、前記自由端が前記粘着ローラの上に位置して前記粘着ローラが露出すると共に、前記カバーに設けられた係合部を前記柄に設けられた被係合部に係合させて保持され、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に移動し、前記収納位置は、前記把持部を把持して前記付勢ばねの付勢力に抗して前記係合部と前記被係合部の係合状態を解除して、前記カバーの前記自由端を前記粘着ローラの下方位置を超えるよう移動させて前記自由端を収納設置面に当接させ、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の裏面に前記粘着ローラが当接し、前記カバーで前記粘着ローラを覆うものであり、前記係合部は、前記被係合部が対向する前記カバーの裏面に設けられているものである。
また、請求項2記載のカバー付き清掃具のカバー開閉方法は、柄の先端部の取付け軸に取り付けられた粘着ローラを、前記柄に対して移動可能なカバーで露出させた使用位置と、前記カバーで覆う収納位置とを有するカバー付き清掃具のカバー開閉方法であって、前記カバーは、一端を把持部、他端を自由端とした回動可能に構成された一対のカバー片を有し、この一対のカバー片には前記自由端が閉じる方向に付勢する付勢ばねが取り付けられ、前記柄の下方に前記柄の長手方向に対して横断する方向に張り出す張り出し部が設けられ、前記使用位置は、前記自由端が前記粘着ローラの上に位置して前記粘着ローラが露出すると共に、前記カバーに設けられた係合部を前記柄に設けられた第1の被係合部に係合させて保持され、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に回動し、前記収納位置は、前記把持部を把持して前記係合部と前記第1の被係合部の係合状態を解除して、係合部を前記柄に設けられた第2の被係合部に係合させて保持され、この保持状態においては、前記カバーの前記自由端は前記粘着ローラの下方位置を超えた位置であると共に、前記張り出し部が前記一対のカバー片の裏面に当接して前記付勢ばねの付勢力に抗して前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に回動せず、前記一対のカバー片の裏面が前記粘着ローラに接触せず離間し、前記カバーで前記粘着ローラを覆い、前記自由端が収納設置面に当接しているものである。
また、請求項3記載のカバー付き清掃具のカバー開閉方法は、請求項1又は請求項2記載のカバー付き清掃具のカバー開閉方法において、一対のカバー片の先端部の長手方向は、粘着ローラの長手方向に平行であり、前記粘着ローラの粘着力が低下した場合、前記一対のカバー片の先端部を前記粘着ローラの周面部に当接させ、前記一対のカバー片の先端部を定規として利用して、前記粘着ローラの粘着シートを切断するものである。
また、請求項4によるカバー付き清掃具は、粘着ローラ式の清掃具に対して、粘着ローラを露出させた使用位置と粘着ローラを被覆した収納位置とが切替え可能なカバーを装着した構成のカバー付き清掃具であって、使用時に手で握って操作する柄と、上記柄の先端部に設けられ、上記柄の長手方向と交差する方向に延びる取付け軸と、上記取付け軸に対して、自由に回転可能な状態で取り付けられる粘着ローラと、上記柄の一部に摺接して柄の長手方向に沿って移動可能な摺動部と、上記粘着ローラの前面ないし後面を被覆可能な翼板部と、を一体に備えたカバー片を一対有し、これら一対のカバー片をヒンジ部で接続することによって上記粘着ローラの前面と後面を挟持状態で被覆可能なカバー本体と、上記一対のカバー片を、上記粘着ローラを挟持する方向に常時付勢する付勢ばねと、上記摺動部と摺接する柄の一部に対して、柄の長手方向に所定の間隔で配置される複数の係合凹部と、上記摺動部に設けられ、上記複数の係合凹部の一つを選択して係合される係合凸部と、を備える係合手段と、を具備し、前記一対のカバー片は、中途が屈曲自在でない一部材である第1のカバー片と中途が屈曲自在でない一部材である第2のカバー片とからなり、前記使用位置は、前記自由端が前記粘着ローラの上に位置して前記粘着ローラが露出すると共に、前記カバーに設けられた係合部を前記柄に設けられた被係合部に係合させて保持され、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に移動し、前記収納位置は、前記把持部を把持して前記付勢ばねの付勢力に抗して前記係合部と前記被係合部の係合状態を解除して、前記カバーの前記自由端を前記粘着ローラの下方位置を超えるよう移動させて前記自由端を収納設置面に当接させ、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の裏面に前記粘着ローラが当接し、前記カバーで前記粘着ローラを覆うものであり、前記係合部は、前記被係合部が対向する前記カバーの裏面に設けられているものである。
また、請求項5によるカバー付き清掃具は、柄の先端部の取付け軸に取り付けられた粘着ローラを、前記柄に対して移動可能なカバーで露出させた使用位置と、前記カバーで覆う収納位置とを有するカバー付き清掃具であって、前記カバーは、一端を把持部、他端を自由端とした回動可能に構成された一対のカバー片を有し、この一対のカバー片には前記自由端が閉じる方向に付勢する付勢ばねが取り付けられ、前記柄の下方に前記柄の長手方向に対して横断する方向に張り出す張り出し部が設けられ、前記使用位置は、前記自由端が前記粘着ローラの上に位置して前記粘着ロ ーラが露出すると共に、前記カバーに設けられた係合部を前記柄に設けられた第1の被係合部に係合させて保持され、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に回動し、前記収納位置は、前記把持部を把持して前記係合部と前記第1の被係合部の係合状態を解除して、係合部を前記柄に設けられた第2の被係合部に係合させて保持され、この保持状態においては、前記カバーの前記自由端は前記粘着ローラの下方位置を超えた位置であると共に、前記張り出し部が前記一対のカバー片の裏面に当接して前記付勢ばねの付勢力に抗して前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に回動せず、前記一対のカバー片の裏面が前記粘着ローラに接触せず離間し、前記カバーで前記粘着ローラを覆い、前記自由端が収納設置面に当接しているものである。

また、請求項6によるカバー付き清掃具は、請求項4記載のカバー付き清掃具において
、上記一対のカバー片は、一つが上記ヒンジ部を中心に所定の角度範囲で回動し得る回動
式のカバー片であり、他の一つが回動しない固定式のカバー片であることを特徴とするも
のである。
また、請求項7によるカバー付き清掃具は、請求項4〜6のいずれかに記載のカバー付
き清掃具において、上記係合凹部は、上記カバー本体を使用位置に位置させる時に使用す
る第1係合凹部と、上記カバー本体を収納位置に位置させる時に使用する第2係合凹部と
、の二つの係合凹部を備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項8によるカバー付き清掃具は、請求項4〜6のいずれかに記載のカバー付
き清掃具において、上記係凹部は、上記カバー本体を使用位置に位置させる時に使用する
第1係合凹部と、上記カバー本体を収納位置に位置させる時に使用する第2係合凹部と、
上記カバー本体を粘着シートを切断する切断位置に位置させる時に使用する第3係合凹部
と、の三つの係合凹部を備えることによって構成されていることを特徴とするものである
また、請求項9によるカバー付き清掃具は、請求項4〜8のいずれかに記載のカバー付
き清掃具において、上記係凸部と上記ヒンジ部は、前後方向の同一直線上またはその近傍
位置に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項10によるカバー付き清掃具は、請求項4〜9のいずれかに記載のカバー
付き清掃具において、上記摺部には、カバー本体を摺動させる時に指を掛ける指掛け部が
設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項11によるカバー付き清掃具は、請求項4〜10のいずれかに記載のカバ
ー付き清掃具において、上記一対のカバー片の双方またはいずれか一方には、上記翼板部
の先端に粘着ローラ側に指向する刃部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1記載のカバー付き清掃具のカバー開閉方法によれば、一対のカバー片は一対の
カバー片の自由端が閉じる方向に付勢ばねにより付勢されているから、使用時には、一対
のカバー片の自由端が粘着ローラの上に位置し、対向する一対のカバー片の先端が接近方
向に回動して粘着ローラの視認性が良好になる。
また、収納位置は、カバーの把持部を把持して係合部と被係合部の係合状態を解除し
て、カバーの自由端を粘着ローラの下方位置を超えるよう移動させて自由端を収納設置面
に当接させ、付勢ばねにより一対のカバー片の裏面に粘着ローラが当接し、カバーで粘着
ローラを覆うため、カバー付き清掃具を立てた状態で保管できるようになる。
また、請求項2記載のカバー付き清掃具のカバー開閉方法によれば、一対のカバー片は
一対のカバー片の自由端が閉じる方向に付勢ばねにより付勢されているから、使用時には
、一対のカバー片の自由端が粘着ローラの上に位置し、対向する一対のカバー片の先端が
接近方向に回動して粘着ローラの視認性が良好になる。
また、収納位置は、カバーの把持部を把持して係合部と第1の被係合部の係合状態を
解除して、係合部を柄に設けられた第2の被係合部に係合させて保持され、この保持状態
においては、カバーの自由端は粘着ローラの下方位置を超えた位置であると共に、張り出
し部が一対のカバー片の裏面に当接して付勢ばねの付勢力に抗して一対のカバー片の自由
端は閉じる方向に回動せず、一対のカバー片の裏面が粘着ローラに接触せず離間し、カバ
ーで粘着ローラを覆い、前記自由端が収納設置面に当接している、つまり、一対のカバー
片の裏面が粘着ローラに接触せず離間している分、一対のカバー片の裏面が粘着ローラに
接触する請求項1記載の発明に比較し、使用勝手を向上させて、カバー付き清掃具を立て
た状態で保管できるようになる。
また、請求項3記載のカバー付き清掃具のカバー開閉方法によれば、上述した請求項1
又は請求項2記載の発明の効果に加え、粘着ローラの粘着力が低下した場合、一対のカバ
ー片の先端部を粘着ローラの周面部に当接させ、一対のカバー片の先端部を定規として利
用することができるため、粘着ローラの粘着シートを直線状に簡易に切断することができ
る。
また、請求項4記載の発明のカバー付き清掃具によると、一対のカバー片をヒンジ部で
接続することによって、粘着ローラの前面と後面を挟持状態で被覆可能なカバー本体が設
けられており、上記一対のカバー片は、付勢ばねによって粘着ローラを挟持する方向に付
勢されているから、使用時には、対向する二枚の翼板部の先端が接近方向に回動して粘着
ローラの視認性が良好になる。
また、収納時には対向する二枚の翼板部の先端が離間方向に回動して粘着ローラを二枚
の翼板部の内方空間に収納して該粘着ローラを挟持状態で被覆した状態になる。そして、
この状態では、一対のカバー片が脚部として機能するため、カバー付き清掃具を立てた状
態で保管できるようになる。
また、係合手段の採用によって上記摺動部を柄の長手方向に沿って移動させるだけで上
記使用位置と収納位置の切り替えが可能になり、各位置におけるカバー本体の固定とカバ
ー本体の姿勢の維持とが図られる。従って、摺動部を摺動するだけの単一の操作のみでカ
バー本体の位置の切り替えが可能になっており、極めて操作性に優れ、使い勝手の良いカ
バー付き清掃具になっている。
また、上記一対のカバー片の双方を回動式のカバー片によって構成した場合には、左右
のカバー片の拡開角度を広くとることが容易になるから、カバー本体の使用位置と収納位
置の切り替えが円滑になる。
また、上記一対のカバー片の一つを回動式のカバー片、他の一つを固定式のカバー片に
よって構成した場合には、固定式のカバー片側ではカバー片が回動しないため、上記係合
凹部と係合凸部との係合状態に変化はなく、係合が確実になって、カバー片の剛性も向上
する。
また、カバー本体の使用位置を設定する第1係合凹部と、カバー本体の収納位置を設定
する第2係合凹部と、のつの係合凹部を備えた場合には、カバー本体の使用位置と収納位
置との切り替えと、各位置での固定と、が円滑かつ確実に実行されるようになる。
また、上記第1係合凹部と第2係合凹部に粘着シートの切断位置を設定する第3係合凹
部を加えた三つの係合凹部を備えた場合には、カバー本体の使用位置と収納位置と粘着シ
ートの切断位置との切り替えと、各位置での固定と、が円滑かつ確実に実行されるように
なる。
また、上記係合凸部と上記ヒンジ部を、同一直線上またはその近傍位置に設けた場合に
は、カバー片の回動に伴う係合凸部の変位量が小さくなるから、係合凸部と係合凹部との
係合状態が確実になる。従って、カバー片を回動する時の係合手段の不用意な係合の解除
が防止される。
また、上記摺動部に指掛け部を設けた場合には、カバー本体の摺動操作が容易になり、
使い勝手が向上する。
また、一対のカバー片の双方またはいずれか一方の翼板部の先端に粘着ローラ側に指向
する刃部を設けた場合には、使用によって粘着力が弱くなった粘着シートの切断を容易に
行うことが可能になる。また、粘着シートを切断する時の刃部の位置を、粘着ローラの切
断に適した切断位置に設定した場合には、粘着シートの切断作業が更に円滑になり、一対
のカバー片による挟持作用と相俟って良好な粘着シートの切断状態が得られるようになる
本発明の第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の収納時の状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具を収納時の状態を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具を収納時の状態を示す左側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具を収納時の状態を示す右側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具を収納時の状態を示す図2中のA―A断面である。 本発明の実第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具を収納時の状態を示す図2中のB−B断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具を収納時の状態を示す図3中のC−C断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の収納時(a)と使用時(b)の状態を示す左側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の使用時の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の収納時の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の収納時の状態を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の収納時の状態を示す図11中のD―D断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の収納時(a)と使用時(b)と切断時(c)の状態を示す左側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の切断時の状態を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、カバー付き清掃具の収納時の状態を示す斜視図である。 図5の他の実施例を概略的に示す概略的断面図である。
以下、図1〜図9に示す第1の実施の形態と、図10〜図14に示す第2の実施の形態
と、図15に示す第3の実施の形態と、の三つの実施の形態を例にとって、本発明のカバ
ー付き清掃具のカバー開閉方法及びカバー付き清掃具の構成と使用態様を詳細に説明する

尚、以下の説明では、図1〜図9に示す第1の実施の形態を例にとって、本発明のカバ
ー付き清掃具1の具体的構成とその使用態様について詳細に説明し、図10〜図14に示
す第2の実施の形態と図15に示す第3の実施の形態については上記第1の実施の形態と
の差異を中心に説明する
(1)第1の実施の形態(図1〜図9参照)
本発明のカバー付き清掃具1(1A)は、ロール状に巻かれた粘着シートSをロール芯
2に装着して使用する粘着ローラ3を使用した清掃具であって、該粘着ローラ3を露出さ
せた使用位置Oと粘着ローラ3を被覆した収納位置Pとを切り替えることができるカバー
5を装着した構成のものである。カバー5は、一端を把持部A、B、他端を自由端C、D
(図1参照)とした回動可能に構成された一対のカバー片15、16を有している。
また、本発明のカバー付き清掃具のカバー開閉方法は、柄7の先端部の取付け軸9に取
り付けられた粘着ローラ3を、柄7に対して移動可能なカバー5で露出させた使用位置O
と、カバー5で覆う収納位置Pとを有するものである[図8(a)(b)参照]。
そして、このカバー付き清掃具1(1A)は、使用時に手で握って操作する柄7と、上
記柄7の先端部に設けられ、上記柄7の長手方向Yと交差する幅方向Xに延びる取付け軸
9と、上記取付け軸9に対して、自由に回転可能な状態で取り付けられる上述した粘着ロ
ーラ3とを備えている。
また、カバー付き清掃具1(1A)は、上記柄7の一部に摺接して柄7の長手方向Yに
沿って移動可能な摺動部11と、上記粘着ローラ3の前面ないし後面を被覆可能な翼板部
13と、を一体に備えたカバー片15、16を一対有し、これら一対のカバー片15、1
6をヒンジ部17で接続することによって上記粘着ローラ3の前面と後面を挟持状態で被
覆可能なカバー本体6と、上記一対のカバー片15、16を、上記粘着ローラ3を挟持す
る方向Cに付勢する付勢ばね8と、を備えている。つまり、一対のカバー片15、16に
はカバー片15、16の自由端C、Dが閉じる方向に付勢する付勢ばね8が取り付けられ
ている。
そして、上記カバー本体6と付勢ばね8とによってカバー5が構成されている。
更に、カバー付き清掃具1には、上記摺動部11と摺接する柄7の一部に対して、柄7
の長手方向Yに所定の間隔で配置される第1の被係合部、第2の被係合部、例えば、複数
の係合凹部19A、19Bと、上記摺動部11に設けられ、上記複数の係合凹部19A、
19Bの一つを選択して係合される係合部、例えば、係合凸部20と、を備える係合手段
21が具備されており、これら柄7、取付け軸9、粘着ローラ3、カバー本体6、付勢ば
ね8及び係合手段21とを具備することによって本発明のカバー付き清掃具1(1A)は
基本的に構成されている。
また、柄7の下方には、図5に示すように、柄7の長手方向に対して横断する方向に張
り出す張り出し部7Aが設けられている。
そして、本実施の形態によるカバー付き清掃具1(1A)では、柄7は、一例としてコ
ーナ部が丸く加工された角棒状の合成樹脂製の部材によって構成されており、使用者が直
接、手で握るグリップ部23が、上記係合凹部19A、19Bが形成される摺動軸部25
よりも幾分、太径に形成されている。
また、図示の実施の形態では、上記グリップ部23の端部寄りに一例として長穴状の吊
下げ穴27が形成されている。
また、使用位置Oは、図8(b)に示すように、自由端C、Dが粘着ローラ3の上に位
置して粘着ローラ3が露出すると共に、カバー6に設けられた係合部20を柄7に設けら
れた第1の被係合部19A、19Bに係合させて保持され、付勢ばね8により一対のカバ
ー片15、16の自由端C、Dは閉じる方向に回動する。すなわち、図示の実施の形態で
は、上記摺動軸部25の前面と後面の対向する位置に使用位置Oを設定する第1係合凹部
19Aと収納位置Pを設定する第2係合凹部19Bと、がそれぞれ設けられており、これ
らの係合凹部19A、19Bは、一例として正面視矩形状の浅底の凹部によって構成され
ている。
また、上記取付け軸9は、一例として金属製の丸棒状の部材によって構成されており、
図7に示すように一端が上記柄7の摺動軸部25に挿し込まれて保持される保持部9aに
なっており、他端が上述した粘着ローラ3のロール芯2を取り付ける取付け部9bになっ
ている。また、上記保持部9aと取付け部9bとを接続するコ字状に折り曲げられた連接
部9cを有しており、上記保持部9aと取付け部9bと連接部9cとを有することによっ
て取付け軸9は一例として構成されている。
また、カバー本体6は、対向するように前後に配置される同一形状の一対のカバー片1
5、16によって構成されている。これらのカバー片15、16はヒンジ部17が設けら
れる接続部側が曲面状で、先端側にかけての残りの部位が平面状の翼板部13と、該翼板
部13の接続部側端部の中央に設けられる角筒を半割りにした形状の摺動部11と、を備
えることによって基本的に構成されている。
また、上記摺動部11近傍の翼板部13には、一例として引張りコイルばねによって構
成される付勢ばね8を、対向して配置される一対のカバー片15、16間に張設するため
の係止部29が上記摺動部11を挟んだ幅方向Xの対称位置に2個ずつ設けられている。
また、本実施の形態では、一対のカバー片15、16の双方が上記摺動部11を挟んだ
幅方向Xの対称位置に配置される二組のヒンジ部17を中心に所定の角度範囲で回動し得
る回動式のカバー片によって構成されている。
従って、一対のカバー片15、16は、図8(a)(b)に示すようにそれぞれの先端
部を離間させる方向と接近させる方向とに左右対称に回動し、その回動範囲は、少なくと
も図8(a)に示す粘着ローラ3を一対のカバー片15、16の内方空間に収納した状態
と、図8(b)に示す一対のカバー片15、16の先端部を摺動部11側に一杯に接近さ
せた状態との範囲で回動し得るように構成する。
また、上記摺動部11の前面ないし後面には、一例としてU字状のスリットが形成され
ており、該スリットの内部に形成された舌片部31の内面に上述した係合凸部20が形成
されている。
また、上記係合凸部20が設けられる位置は、図5において一点鎖線で示す上記ヒンジ
部17を通る前後方向Zの同一直線上またはその近傍位置に設定する。因みに、このよう
な位置に係合凸部20を配置した場合には、一対のカバー片15、16の回動によって生
ずる係合凸部20の変位量が小さくなるから、一対のカバー片15、16の回動に伴う係
合凹部19A、19Bと係合凸部20との不用意な係合の解除が防止される。
また、上記摺動部11の先端部には、一例として外方にフランジ状に張り出した指掛け
部33が設けられており、該指掛け部33に指を掛けて引き上げたり、押し下げることに
よって上記カバー本体6を柄7の長手方向Yに沿って摺動できるように構成されている。
次に、このようにして構成される本実施の形態によるカバー付き清掃具1Aの使用態様
を(A)保管時と、(B)清掃時と、に分けて各部の作動態様と併せて説明する。
(A)保管時(図1及び図8(a)参照)
カバー付き清掃具1Aを使用しないで保管しておく場合、すなわち、収納位置Pは、把
持部A、Bを把持して係合部20と第1の被係合部19Aの係合状態を解除して、係合部
20を柄7に設けられた第2の被係止部19Bに係合させて保持され、この保持状態にお
いては、カバー5の自由端C、Dは粘着ローラ3の下方位置を超えた位置であると共に、
張り出し部7Aが、図5に示すように、一対のカバー片15、16の裏面に当接して付勢
ばね8の付勢力に抗して一対のカバー片15、16の自由端C、Dは閉じる方向に回動せ
ず、一対のカバー片15、16の裏面が粘着ローラ3に接触せず離間し、カバー5で粘着
ローラ3を覆い、自由端C、Dが収納設置面に当接することとなる。
つまり、指掛け部33に指を掛けて下方に押し下げ、摺動軸部25の下方位置に設けら
れている第2係合凹部19Bの存する収納位置Pに係合凸部20を位置させて第2係合凹
部19Bと係合凸部20を係合状態にする。
この時、係合凸部20は、舌片部31の上方に位置する基端部35を支点にして外方へ
移動することによって第1係合凹部19Aとの係合状態が解除され、第2係合凹部19B
の存する収納位置Pに到着した時点で再び内方に移動して第2係合凹部19Bと係合する

従って、一対のカバー片15、16の裏面が粘着ローラ3に接触せず離間している分、
一対のカバー片15、16の裏面が粘着ローラ3に接触する後述する図16記載のものに
比較し、使用勝手を向上させて、カバー付き清掃具1(1A)を立てた状態で保管できる
ようになる。
なお、上述の実施例にあっては、張り出し部7Aが、図5に示すように、一対のカバー
片15、16の裏面に当接して付勢ばね8の付勢力に抗して一対のカバー片15、16の
自由端C、Dは閉じる方向に回動せず、一対のカバー片15、16の裏面が粘着ローラ3
に接触せず離間し、カバー5で粘着ローラ3を覆うようにしたが、本願発明にあっては、
これに限らず、図16に示すように、収納位置Pは、把持部A、Bを把持して係合部20
と第1の被係合部19Aの係合状態を解除して、カバー5の自由端C、Dを粘着ローラ3
の下方位置を超えるよう移動させて自由端C、Dを収納設置面に当接させ、付勢ばね8に
より一対のカバー片15、16の裏面に粘着ローラ3が当接し、カバー5で粘着ローラ3
を覆うようにしても良い。
つまり、上記摺動部11の下方への移動によって一対のカバー片15、16のそれぞれ
の翼板部13の先端が粘着ローラ3の摺動部に深く当接するようになり、付勢バネ8の付
勢力に抗して外方に押し広げられて最終的に図16に示す一対のカバー片15、16の内
方空間に粘着ローラ3を収納した収納位置に達する。
そして、この状態では、図示のように一対のカバー片15、16が脚部として機能する
ため、自立した姿勢での保管が可能になっている。
(B)清掃時(図9及び図8(b)参照)
カバー付き清掃具1(1A)を上記保管時の状態から清掃時の状態に移行する場合には
、指掛け部33に指を掛けて上方に引き上げ、摺動軸部25の上方位置に設けられている
第1係合凹部19Aの存する使用位置Oに係合凸部20を位置させて第1係合凹部19A
と係合凸部20を係合状態にする。
この時、係合凸部20は、上記と同様、舌片部31の上方に位置する基端部35を支点
にして外方へ移動することによって第2係合凹部19Bとの係合状態が解除され、第1係
合凹部19Aの存する使用位置Oに到達した時点で再び内方に移動して第1係合凹部19
Aと係合する。
また、上記摺動部11の上方への移動によって一対のカバー片15、16のそれぞれの
翼板部13の先端部における粘着ローラ3の周面部に対する当接状態が浅くなり、付勢ば
ね8の付勢力によって左右の翼板部13の先端は徐々に接近して最終的に図9及び図8(
b)に示す粘着ローラ3の上方位置の左右の翼板部13の先端が一杯に接近した使用位置
Oに達する。
そして、この状態では、図示のように左右の翼板部13の先端が粘着ローラ3の周面部
よりも内方に位置しているため、粘着ローラ3の状態を見ながら清掃を行うことが可能に
なっている。
そして、このようにして構成される本実施の形態によるカバー付き清掃具1(1A)に
よれば、使用時と収納時の切り替えを摺動部11を押下げ方向または引上げ方向に摺動さ
せるだけの単一の操作で簡単に行うことが可能になる。また、使用位置Oと収納位置Pで
のカバー本体6の固定は、係合凹部19A、19Bと係合凸部20との係合によって確実
に行うことができ、使用時の粘着ローラ3の視認性も良好であるから、操作性、安全性、
機能性に優れたカバー付き清掃具1(1A)を提供することが可能になる。
(2)第2の実施の形態(図10〜図14参照)
第2の実施の形態によるカバー付き清掃具1(1B)は、上述した第1の実施の形態に
よるカバー付き清掃具1(1A)と基本的に同様の構成を有しており、上記第1係合凹部
19Aと第2係合凹部19Bの中間位置に第3の被係合部、例えば、第3係合凹部19C
を設け、該第3係合凹部19Cと係合凸部20とを係合させた切断位置Qで粘着シートS
の切断を行うようにした点で相違する。
即ち、図14に示すように、一対のカバー片15、16の先端部の長手方向は、粘着ロ
ーラ3の長手方向に平行であり、粘着ローラ3の粘着力が低下した場合、一対のカバー片
15、16の先端部を粘着ローラ3の周面部に当接させ、一対のカバー片15、16の先
端部を定規として利用して、粘着ローラ3の粘着シートSを切断するものである。
従って、ここでは上記第1の実施の形態と同様の構成については重複する説明を省略し
、上記第1の実施の形態と相違する第2の実施の形態特有の構成とその使用態様を中心に
説明する。
即ち、本実施の形態では、係合凹部19は、カバー本体6を使用位置Oに位置させる時
に使用する第1係合凹部19Aと、カバー本体6を収納位置Pに位置させる時に使用する
第2係合凹部19Bと、カバー本体6を、粘着シートSを切断する切断位置Qに位置させ
る時に使用する第3係合凹部19Cと、の三つの係合凹部を備えることによって構成され
ている。
そして、上記第3係合凹部19Cは、該第3係合凹部19Cに係合凸部20を係合させ
た時、左右の翼板部13の先端が図13(c)に示すように粘着ローラ3のほぼ中心を通
る図中、一点鎖線で示す直線上に位置するよう、上記第1係合凹部19Aと第2係合凹部
19Bとの中間位置に設けられている。
また、上記一対のカバー片15、16の双方には、上記翼板部13の先端に粘着ローラ
3側に指向する刃部37が設けられており、粘着シートSの切断時に当該刃部37を図1
4に示すように粘着シートSの切断個所に押し当てて、粘着シートSを引き裂くことによ
って粘着シートSが切断できるように構成されている。
次に、このようにして構成される本実施の形態によるカバー付き清掃具1(1B)の(
C)切断時の使用態様を各部の作動態様と併せて説明する。
(C)切断時(図14及び図13(c)参照)
粘着ローラ3の粘着シートSにゴミや埃が付いて粘着力が低下した時は、当該粘着力が
低下した部位の粘着シートSを引き出して切断する。この場合には、指掛け部33に指を
掛けて下方に押し下げ、摺動軸部25の中間位置に設けられている第3係合凹部19Cの
存する切断位置Qに係合凸部20を位置させて第3係合凹部19Cと係合凸部20を係合
状態にする。
この時、係合凸部20は、舌片部31の上方に位置する基端部35を支点にして外方へ
移動することによって第1係合凹部19Aとの係合状態が解除され、第3係合凹部19C
の存する切断位置Qに到達した時点で再び内方に移動して第3係合凹部19Cと係合する
また、上記摺動部11の下方への移動によって一対のカバー片15、16のそれぞれの
翼板部13の先端が粘着ローラ3の周面部に深く当接するようになり、付勢ばね8の付勢
力に抗して外方に押し広げられて最終的に図14及び図13(c)に示す粘着ローラ3の
中心を通る、図中、1点鎖線で示す直線上に上記翼板部13の先端が位置する切断位置Q
に達する。
そして、図14に示すように片手で一対のカバー片15、16を掴んで粘着ローラ3の
周面部に押し当てて、他方の手で粘着シートSを引き裂けば粘着シートSの切断が実行さ
れる。
そして、このようにして構成される第2の実施の形態によるカバー付き清掃具1(1B
)によっても、上述した第1の実施の形態と同様の作用、効果が享受でき、更に本実施の
形態では、第3係合凹部19Cと係合凸部20との係合によって粘着シートSの切断に適
した最適な位置に翼板部13の先端を位置させて粘着シートSの円滑で確実な切断を実行
することが可能になる。
また、上記翼板部13の先端部の挟持作用によって粘着ローラ3との間に隙間が存在し
ていないから刃部37を設けたことと相俟って切断面がきれいな良好な粘着シートSの切
断が可能になる。
(3)第3の実施の形態(図15参照)
第3の実施の形態によるカバー付き清掃具1(1C)は、上述した第1の実施の形態に
よるカバー付き清掃具1Aと基本的に同様の構成を有しており、一対のカバー片15、1
6の一方を回動が規制された固定式のカバー片によって構成した点で相違する。
従って、ここでは上記第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略し、上記第
1の実施の形態と相違する第3の実施の形態特有の構成とその使用態様を中心に説明する
即ち、本実施の形態では、一対のカバー片15、16の一方(例えば前面に位置するカ
バー片15)を上記ヒンジ部17を中心に所定の角度範囲で回動し得る回動式のカバー片
によって構成し、一対のカバー片15、16の他方(例えば後面に位置するカバー片16
)を回動しない固定式のカバー片によって構成している。
従って、他方のカバー片16が回動しない分、一方のカバー片15の回動範囲が大きく
なるように設定されており、これにより、上記第1の実施の形態と同様、カバー本体6を
収納位置Pに位置させた時、一対のカバー片15、16の内方空間に粘着ローラ3を収納
できるように構成されている。
そして、このようにして構成される第3の実施の形態によるカバー付き清掃具1(1C
)によっても、上述した第1の実施の形態と同様の作用、効果が享受でき、更に本実施の
形態では、固定式のカバー片によって構成される他方のカバー片16側では、カバー片の
回動に起因する係合凸部20の変位量は生じないから係合凹部19と係合凸部20との確
実な係合が実行される。
(4)他の実施の形態
本発明のカバー付き清掃具1は、上述した第1〜第3の実施の形態のものに限定されず
、その発明の要旨内での変更が可能である。
例えば、柄7の形状は角棒状に限らず、円形断面、楕円形断面、多角形断面等を有する
棒状部材によって構成することが可能であり、摺動部11も半割りされた角筒状の形状に
限らず、半割りされた円筒状、楕円筒状、多角形筒状等、種々の形状の摺動部11を採用
することが可能である。
また、指掛け部33の形状も外フランジ状の形状に限らず、摺動部11の外周面に形成
した溝部や穴部あるいは摺動部11の外周面に形成した棒状あるいは舌片状の凸部等であ
ってもよい。
また、翼板部13の先端に設ける刃部37は、第1の実施の形態の場合にも設けること
が可能であり、また、一対のカバー片15、16の双方に設ける場合に限らず、一対のカ
バー片15、16のいずれか一方に設けることが可能である。また、刃部37の形状も先
端に行くに従って刃部37の厚さを徐々に薄くなる片刃あるいは両刃のナイフ形状や鋸歯
形状等、種々の形状が採用可能である。
本発明のカバー付き清掃具は、粘着ローラを使用した清掃具の製造、使用分野等で利用
でき、特に粘着ローラの使用位置と収納位置の切り替えが可能なカバー付きの清掃具にお
いて、操作性と視認性を向上させ、確実なカバーの位置固定を図りたい場合に利用可能性
を有する。
1 カバー付き清掃具
2 ロール芯
3 粘着ローラ
5 カバー
6 カバー本体
7 柄
8 付勢ばね
9 取付け軸
9a 保持部
9b 取付部
9c 連接部
11 摺動部
13 翼板部
15 カバー片
16 カバー片
17 ヒンジ部
19 係合凹部
20 係合凸部
21 係合手段
23 グリップ
25 摺動軸部
27 吊下げ部
29 係止部
31 舌片部
33 指掛け部
35 基端部
37 刃部
S 粘着シート
O 使用位置
P 収納位置
Q 切断位置
Y 長手方向
X 幅方向
C 挟持する方向
Z 前後方向

Claims (10)

  1. 柄の先端部の取付け軸に取り付けられた粘着ローラを、前記柄に対して移動可能なカバーで露出させた使用位置と、前記カバーで覆う収納位置とを有するカバー付き清掃具のカバー開閉方法であって、
    前記カバーは、一端を把持部、他端を自由端とした回動可能に構成された一対のカバー片を有し、この一対のカバー片には前記自由端が閉じる方向に常時付勢する付勢ばねが取り付けられ、
    前記一対のカバー片は、中途が屈曲自在でない一部材である第1のカバー片と中途が屈曲自在でない一部材である第2のカバー片とからなり、
    前記使用位置は、前記自由端が前記粘着ローラの上に位置して前記粘着ローラが露出すると共に、前記カバーに設けられた係合部を前記柄に設けられた被係合部に係合させて保持され、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に移動し、
    前記収納位置は、前記把持部を把持して前記付勢ばねの付勢力に抗して前記係合部と前記被係合部の係合状態を解除して、前記カバーの前記自由端を前記粘着ローラの下方位置を超えるよう移動させて前記自由端を収納設置面に当接させ、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の裏面に前記粘着ローラが当接し、前記カバーで前記粘着ローラを覆うものであり、
    前記係合部は、前記被係合部が対向する前記カバーの裏面に設けられている
    ことを特徴とするカバー付き清掃具のカバー開閉方法。
  2. 柄の先端部の取付け軸に取り付けられた粘着ローラを、前記柄に対して移動可能なカバーで露出させた使用位置と、前記カバーで覆う収納位置とを有するカバー付き清掃具のカバー開閉方法であって、
    前記カバーは、一端を把持部、他端を自由端とした回動可能に構成された一対のカバー片を有し、この一対のカバー片には前記自由端が閉じる方向に付勢する付勢ばねが取り付けられ、
    前記柄の下方に前記柄の長手方向に対して横断する方向に張り出す張り出し部が設けられ、
    前記使用位置は、前記自由端が前記粘着ローラの上に位置して前記粘着ローラが露出すると共に、前記カバーに設けられた係合部を前記柄に設けられた第1の被係合部に係合させて保持され、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に回動し、
    前記収納位置は、前記把持部を把持して前記係合部と前記第1の被係合部の係合状態を解除して、係合部を前記柄に設けられた第2の被係合部に係合させて保持され、この保持状態においては、前記カバーの前記自由端は前記粘着ローラの下方位置を超えた位置であると共に、前記張り出し部が前記一対のカバー片の裏面に当接して前記付勢ばねの付勢力に抗して前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に回動せず、前記一対のカバー片の裏面が前記粘着ローラに接触せず離間し、前記カバーで前記粘着ローラを覆い、前記自由端が収納設置面に当接している
    ことを特徴とするカバー付き清掃具のカバー開閉方法。
  3. 一対のカバー片の先端部の長手方向は、粘着ローラの長手方向に平行であり、
    前記粘着ローラの粘着力が低下した場合、前記一対のカバー片の先端部を前記粘着ローラの周面部に当接させ、前記一対のカバー片の先端部を定規として利用して、前記粘着ローラの粘着シートを切断する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカバー付き清掃具のカバー開閉方法。
  4. 粘着ローラ式の清掃具に対して、粘着ローラを露出させた使用位置と粘着ローラを被覆した収納位置とが切替え可能なカバーを装着した構成のカバー付き清掃具であって、
    使用時に手で握って操作する柄と、
    上記柄の先端部に設けられ、上記柄の長手方向と交差する方向に延びる取付け軸と、
    上記取付け軸に対して、自由に回転可能な状態で取り付けられる粘着ローラと、
    上記柄の一部に摺接して柄の長手方向に沿って移動可能な摺動部と、上記粘着ローラの前面ないし後面を被覆可能な翼板部と、を一体に備えたカバー片を一対有し、これら一対のカバー片をヒンジ部で接続することによって上記粘着ローラの前面と後面を挟持状態で被覆可能なカバー本体と、
    上記一対のカバー片を、上記粘着ローラを挟持する方向に常時付勢する付勢ばねと、
    上記摺動部と摺接する柄の一部に対して、柄の長手方向に所定の間隔で配置される複数の係合凹部と、上記摺動部に設けられ、上記複数の係合凹部の一つを選択して係合される係合凸部と、を備える係合手段と、を具備し
    前記一対のカバー片は、中途が屈曲自在でない一部材である第1のカバー片と中途が屈曲自在でない一部材である第2のカバー片とからなり、
    前記使用位置は、前記自由端が前記粘着ローラの上に位置して前記粘着ローラが露出すると共に、前記カバーに設けられた係合部を前記柄に設けられた被係合部に係合させて保持され、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に移動し、
    前記収納位置は、前記把持部を把持して前記付勢ばねの付勢力に抗して前記係合部と前記被係合部の係合状態を解除して、前記カバーの前記自由端を前記粘着ローラの下方位置を超えるよう移動させて前記自由端を収納設置面に当接させ、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の裏面に前記粘着ローラが当接し、前記カバーで前記粘着ローラを覆うものであり、
    前記係合部は、前記被係合部が対向する前記カバーの裏面に設けられている
    ことを特徴とするカバー付き清掃具。
  5. 柄の先端部の取付け軸に取り付けられた粘着ローラを、前記柄に対して移動可能なカバーで露出させた使用位置と、前記カバーで覆う収納位置とを有するカバー付き清掃具であって、
    前記カバーは、一端を把持部、他端を自由端とした回動可能に構成された一対のカバー片を有し、この一対のカバー片には前記自由端が閉じる方向に付勢する付勢ばねが取り付けられ、
    前記柄の下方に前記柄の長手方向に対して横断する方向に張り出す張り出し部が設けられ、
    前記使用位置は、前記自由端が前記粘着ローラの上に位置して前記粘着ローラが露出すると共に、前記カバーに設けられた係合部を前記柄に設けられた第1の被係合部に係合させて保持され、前記付勢ばねにより前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に回動し、
    前記収納位置は、前記把持部を把持して前記係合部と前記第1の被係合部の係合状態を解除して、係合部を前記柄に設けられた第2の被係合部に係合させて保持され、この保持状態においては、前記カバーの前記自由端は前記粘着ローラの下方位置を超えた位置であると共に、前記張り出し部が前記一対のカバー片の裏面に当接して前記付勢ばねの付勢力に抗して前記一対のカバー片の前記自由端は閉じる方向に回動せず、前記一対のカバー片の裏面が前記粘着ローラに接触せず離間し、前記カバーで前記粘着ローラを覆い、前記自由端が収納設置面に当接している
    ことを特徴とするカバー付き清掃
  6. 上記一対のカバー片は、一つが上記ヒンジ部を中心に所定の角度範囲で回動し得る回動式のカバー片であり、他の一つが回動しない固定式のカバー片である
    ことを特徴とする請求項4記載のカバー付き清掃具。
  7. 上記係合凹部は、上記カバー本体を使用位置に位置させる時に使用する第1係合凹部と、上記カバー本体を収納位置に位置させる時に使用する第2係合凹部と、の二つの係合凹部を備えることによって構成されている
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のカバー付き清掃具。
  8. 上記係合凹部は、上記カバー本体を使用位置に位置させる時に使用する第1係合凹部と、上記カバー本体を収納位置に位置させる時に使用する第2係合凹部と、上記カバー本体を粘着シートを切断する切断位置に位置させる時に使用する第3係合凹部と、の三つの係合凹部を備えることによって構成されている
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のカバー付き清掃具。
  9. 上記係合凸部と上記ヒンジ部は、前後方向の同一直線上またはその近傍位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載のカバー付き清掃具。
  10. 上記摺動部には、カバー本体を摺動させる時に指を掛ける指掛け部が設けられている
    ことを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載のカバー付き清掃具。
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