JP2014004318A - 格納式ハサミ - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡素な構成を有する格納式ハサミを提供すること。
【解決手段】格納式ハサミはホルダー1とハサミ片2とを備える。ハサミ片2は、ホルダー1に対して引っ込んだ閉鎖位置と、ホルダー1に対して鋭角をなすように開いた第1開放位置と、ホルダー1に対して第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置との間でホルダー1に対して回動可能である。ハサミ片2は第1エッジ2aを有するとともに、ホルダー1は第1エッジ2aと交差し且つ接触する第2エッジ4aを有する。ハサミ片2がホルダー1に対して第1開放位置から閉鎖位置に向かって回動するとき、ハサミ片2及びホルダー1が第1及び第2エッジ2a,4a間で物を切断するハサミとして機能するように協働する。ハサミ片2が第2開放位置に配置されたとき、ハサミ片2がナイフのブレードとして機能するとともに、ホルダー1がナイフのハンドルとして機能する。
【選択図】図2
【解決手段】格納式ハサミはホルダー1とハサミ片2とを備える。ハサミ片2は、ホルダー1に対して引っ込んだ閉鎖位置と、ホルダー1に対して鋭角をなすように開いた第1開放位置と、ホルダー1に対して第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置との間でホルダー1に対して回動可能である。ハサミ片2は第1エッジ2aを有するとともに、ホルダー1は第1エッジ2aと交差し且つ接触する第2エッジ4aを有する。ハサミ片2がホルダー1に対して第1開放位置から閉鎖位置に向かって回動するとき、ハサミ片2及びホルダー1が第1及び第2エッジ2a,4a間で物を切断するハサミとして機能するように協働する。ハサミ片2が第2開放位置に配置されたとき、ハサミ片2がナイフのブレードとして機能するとともに、ホルダー1がナイフのハンドルとして機能する。
【選択図】図2
Description
本発明は、格納式ハサミに関する。
特許文献1は、ホルダーと、該ホルダーに対して不使用位置と使用位置との間で互いに連動して回動可能に支持された2枚のブレードとを備える格納式ハサミを開示している。この特許文献1に開示された格納式ハサミでは、2枚のブレード(ハサミ片)は、不使用位置に配置された状態ではホルダー内に収納され、使用位置に配置された状態ではハサミとして機能し得るようにホルダーから突出する。
また本願発明者による特許文献2は、ハサミの機能を備えた折り畳み式ナイフを開示している。この折り畳み式ナイフは、ハンドルと、該ハンドル内に収納される不使用位置とハンドルから延びる使用位置との間でハンドルに対して互いに独立して回動可能に支持された第1及び第2ブレードとを備えている。第2ブレードが不使用位置に配置された状態で第1ブレードが使用位置に配置されたとき、第1ブレードはナイフとして機能する。一方、第1及び第2ブレードが共に使用位置に配置されたとき、両ブレードはハサミとして機能するように協働する。
上記特許文献1に開示された格納式ハサミは、その主要構成要素として、ホルダーと2枚のブレードという3つの構成要素を必要とする。上記特許文献2の折り畳み式ナイフも、特許文献1の格納式ハサミと同様、その主要構成要素として、ハンドルと2枚のブレードという3つの構成要素を必要とする。
このように、これらの特許文献1,2に開示された物品はいずれも、ハサミとしての機能を果たすために、ホルダー若しくはハンドル内に収納可能な2枚のブレードを必要としている。
そこで本願発明は、これらの特許文献1,2に開示された物品と比較してより簡素な構成を有する格納式ハサミを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本願発明は、ホルダーと、前記ホルダーに取り付けられたハサミ片とを備える格納式ハサミを提供する。前記ハサミ片は、前記ホルダーに対して引っ込んだ閉鎖位置と、前記ホルダーに対して開いた開放位置との間で前記ホルダーに対して回動可能である。前記ハサミ片は第1エッジを有するとともに、前記ホルダーは前記第1エッジと交差し且つ接触する第2エッジを有する。前記ハサミ片が前記ホルダーに対して前記開放位置から前記閉鎖位置に向かって回動するとき、前記ハサミ片及び前記ホルダーが前記第1及び第2エッジ間で物を切断するハサミとして機能するように協働する。
本発明の一態様に従う格納式ハサミは、それらの間に収納溝を画定するように互いに対向する第1及び第2側壁を有するホルダーと、前記ホルダーの先端部に取り付けられたハサミ片とを備える。該ハサミ片は、前記収納溝内に引っ込んだ閉鎖位置と、前記ホルダーに対して鋭角をなすように開いた第1開放位置と、前記ホルダーに対して前記第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置との間で前記ホルダーに対して回動可能である。前記ハサミ片は第1エッジを有するとともに、前記ホルダーは前記第1エッジと交差し且つ接触する第2エッジを有する。該第2エッジは前記第1側壁に設けられて前記収納溝の開口縁の一部を画定する。前記ハサミ片が前記ホルダーに対して前記第1開放位置から前記閉鎖位置に向かって回動するとき、前記ハサミ片及び前記ホルダーが前記第1及び第2エッジ間で物を切断するハサミとして機能するように協働する。前記ハサミ片が第2開放位置に配置されたとき、前記ハサミ片がナイフのブレードとして機能するとともに、前記ホルダーがナイフのハンドルとして機能する。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図5に従って説明する。本実施形態の格納式ハサミは、一見すると単なる折り畳み式ナイフのように見えるが、後述するようにハサミの機能とナイフの機能とを併せ持っている。本実施形態の格納式ハサミは、ハサミの機能を有する折り畳み式ナイフと言い換えることもできる。
図1〜図4に示すように、格納式ハサミは、収納溝1aを有するホルダー1と、そのホルダー1の先端部に回動可能に取り付けられたハサミ片2とを備えている。ハサミ片2は、ホルダー1に対して引っ込んだ、具体的には収納溝1a内に引っ込んだ閉鎖位置(図1参照)と、ホルダー1に対して鋭角をなすように開いた第1開放位置(図2参照)と、ホルダー1に対して前記第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置(図3参照)との間で回動可能である。第2開放位置において、ハサミ片2はホルダー1に対して実質的に180度の角度をなすように(すなわち、ホルダー1の長手軸線に沿って延びるように)開いている。
前記ハサミ片2は金属材料やセラミクス等の硬質材料からなり、同ハサミ片2の長手方向に沿って延びる第1エッジ2aを有している。第1エッジ2aは、ナイフのブレードとして機能し得るように鋭利に形成されている。
前記ホルダー1は、互いに対向する第1及び第2側壁4,5と、両側壁4,5の上縁間に設けられる背金6とを有する。ホルダー1の本体を構成する両側壁4,5は、背金6を挟んだ状態で、第1、第2及び第3結合ピン8,9,10によって互いに結合される。両側壁4,5及び背金6は、前記収納溝1aを画定する。背金6は前記ハサミ片2とほぼ同じ厚さを有する。
前記第1及び第2側壁4,5は、金属材料やセラミクス等の硬質材料からなり、前記背金6は弾性を有する材料、好ましくは金属材料よりなる。図2及び図5に示すように、ホルダー1は前記ハサミ片2の第1エッジ2aと交差し且つ接触する第2エッジ4aを有している。具体的には、第2エッジ4aは第1側壁4に設けられて、前記収納溝1aの開口縁の一部を画定している。言い換えれば、収納溝1aの開口縁を画定する第1側壁4の部位が第2エッジ4aを形成している。この第2エッジ4aは、少なくとも、ハサミ片2の第1エッジ2aとの間で物を切断することが可能なように構成されていればよく、ナイフのブレードとして機能し得るほど鋭利に形成される必要はない。
図1〜図4に示すように、前記第1結合ピン8は、前記ホルダー1の先端部において、両側壁4,5を貫通している。前記第2結合ピン9は、ホルダー1の長手方向中間部において、両側壁4,5及び背金6を貫通している。前記第3結合ピン10は、ホルダー1の基端部において、両側壁4,5を貫通している。背金6の先端部及び基端部は自由端部である。
前記第1結合ピン8は、前記ハサミ片2をホルダー1に対して回動可能に支持する支持シャフトとして機能する。ハサミ片2は、その基端部に、第1結合ピン8、すなわち支持シャフト8に回動可能に支持されるタング15を有する。支持シャフト8の軸線は、ハサミ片2のピボット軸線である。タング15は常に収納溝1a内に配置され、両側壁4,5によって両側から保持される。
図1〜図3に示すように、前記背金6の先端部(自由端部)は、前記タング15の外周縁に係合する第1係合部20として機能する。第1係合部20は、タング15の外周縁を弾性的に押圧するバネ部である。図1に示すように、ハサミ片2が閉鎖位置に配置されている状態では、第1係合部20は、ハサミ片2に閉鎖位置から前記第1開放位置に向かう回動力(図1の反時計回り方向の力)が作用するように、タング15を押圧する。すなわち、第1係合部20は、ハサミ片2を図1の閉鎖位置から図2の第1開放位置に向かって付勢する付勢部材として機能する。
図1〜図3に示すように、ラッチ部材25は両側壁4,5の基端部間に配置され、前記第3結合ピン10によってホルダー1に対して回動可能に支持されている。ラッチ部材25は、ハサミ片2を図1の閉鎖位置に保持すべく、該ハサミ片2に対し離脱可能に係合する。具体的には、ラッチ部材25はその先端部にフック部25aを有する。ラッチ部材25は、フック部25aがハサミ片2の先端部に係合する係合位置(図1参照)と、フック部25aがハサミ片2に対する係合を解除する解除位置(図2参照)との間を回動可能である。
図1に示すように、ハサミ片2が閉鎖位置に配置された状態でラッチ部材25を係合位置に配置すると、フック部25aがハサミ片2の先端部に係合して、ハサミ片2を背金6の第1係合部20の弾性押圧力に抗して閉鎖位置に保持する。この状態からラッチ部材25を図2の解除位置に回動させると、フック部25aがハサミ片2の先端部から離脱し、その結果、ハサミ片2が第1係合部20の弾性押圧力によって、図2の第1開放位置にまで回動させられる。この第1開放位置においては、第1係合部20がタング15の外周縁の平坦部15aに弾性的に係合し、これによって、ハサミ片2が第1開放位置に弾性的に保持される。
前記ラッチ部材25の基端部の外周縁には、第1被係合凹部25bと第2被係合凹部25cとが形成されている。一方、前記背金6の基端部(自由端部)は、ラッチ部材25の基端部の外周縁に弾性的に係合する第2係合部(バネ部)21として機能する。第2係合部21は、第1被係合凹部25b及び第2被係合凹部25cの各々に係合可能な突部21aを有する。ラッチ部材25が図1の係合位置に配置されたとき、第2係合部21の突部21aが第1被係合凹部25bに係合してラッチ部材25を係合位置に保持する。ラッチ部材25が図2の解除位置に配置されたとき、第2係合部21の突部21aが第2被係合凹部25cに係合してラッチ部材25を解除位置に保持する。
ハサミ片2を背金6の第1係合部20の押圧力に抗して図2の第1開放位置から反時計回り方向に回動させると、タング15の外周縁が第1係合部20によって押圧されながら該第1係合部20に対して摺動する。そして、図3に示すように、ハサミ片2が第2開放位置に達すると、ハサミ片2の基端部に設けられた内角部(保持部)15bが第1係合部20に係合する。この内角部15bは互いに交差する2つの平面を含む。ハサミ片2は、内角部15bと第1係合部20との係合によって、第2開放位置を超えて回動することを阻止されるとともに、第1係合部20の弾性押圧力によって、その第2開放位置に保持される。第1係合部20は、ハサミ片2を第2開放位置に保持すべく該ハサミ片2に係合するロック部材として機能する。
ハサミ片2を第1係合部20の押圧力に抗して図3の第2開放位置から時計回り方向に回動させれば、ハサミ片2を図2の第1開放位置或いは図1の閉鎖位置に戻すことができる。
ハサミ片2には、指掛け孔2b及び指掛け凹部2cが形成されている。使用者は、指掛け孔2b又は指掛け凹部2cと対応する箇所においてハサミ片2を摘むことにより、ハサミ片2を容易に回動させることができる。
次に、上記のように構成された格納式ハサミの使用方法について説明する。先ず、この格納式ハサミの不使用状態では、図1に示すように、ハサミ片2が係合位置にあるラッチ部材25によって閉鎖位置に保持されている。この状態からラッチ部材25を解除位置に回動させると、ハサミ片2が背金6の第1係合部20の弾性押圧力によって、図2の第1開放位置にまで回動させられ、格納式ハサミがハサミとして使用可能な状態となる。すなわち、使用者がハサミ片2を第1係合部20の押圧力に抗して図2の第1開放位置から図1の閉鎖位置に向かって回動させると、ハサミ片2の第1エッジ2aとホルダー1の第2エッジ4aとの交差部(接触部)が閉じていくことで、両エッジ2a,4a間に挟んだ物が切断される。このように、ハサミ片2が第1開放位置から閉鎖位置に向かって回動するとき、ハサミ片2及びホルダー1(具体的には、第1側壁4)は、第1及び第2エッジ2a,4a間で物を切断するハサミとして機能するように協働する。
一方、ハサミ片2を図1の閉鎖位置或いは図2の第1開放位置から図3の第2開放位置まで回動させると、格納式ハサミをナイフとして使用することができる。すなわち、ハサミ片2がナイフのブレードとして機能するとともに、ホルダー1がナイフのハンドルとして機能する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
(1)ハサミ片2をホルダー1に対して鋭角をなすように開いた第1開放位置に回動させた状態では、ハサミ片2及びホルダー1をハサミとして機能させることができる。一方、ハサミ片2をホルダー1に対して前記第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置に回動させた状態では、ハサミ片2をナイフのブレードとして機能させるとともに、ホルダー1をナイフのハンドルとして機能させることができる。すなわち、ホルダー1の収納溝1aの開口縁に、ハサミ片2の第1エッジ2aと協働して物を切断する第2エッジ4aの機能を与えることによって、ハサミ片2を格納する機能を有するホルダー1を片方のハサミ片として利用できるようにしている。その結果、本実施形態の格納式ハサミは、主要構成要素としてホルダー1とそのホルダー1に格納可能な単一のハサミ片2という2つの構成要素を備えるだけで、ナイフの機能とハサミの機能とを併せ持つことができる。そのため、部品点数が削減されるとともに、構成が簡素化され、格納式ハサミの小型化及び製造コストの低減が図られる。
(1)ハサミ片2をホルダー1に対して鋭角をなすように開いた第1開放位置に回動させた状態では、ハサミ片2及びホルダー1をハサミとして機能させることができる。一方、ハサミ片2をホルダー1に対して前記第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置に回動させた状態では、ハサミ片2をナイフのブレードとして機能させるとともに、ホルダー1をナイフのハンドルとして機能させることができる。すなわち、ホルダー1の収納溝1aの開口縁に、ハサミ片2の第1エッジ2aと協働して物を切断する第2エッジ4aの機能を与えることによって、ハサミ片2を格納する機能を有するホルダー1を片方のハサミ片として利用できるようにしている。その結果、本実施形態の格納式ハサミは、主要構成要素としてホルダー1とそのホルダー1に格納可能な単一のハサミ片2という2つの構成要素を備えるだけで、ナイフの機能とハサミの機能とを併せ持つことができる。そのため、部品点数が削減されるとともに、構成が簡素化され、格納式ハサミの小型化及び製造コストの低減が図られる。
(2)背金6の一部である第1係合部20は、ハサミ片2を閉鎖位置から第1開放位置に向かって付勢する付勢部材として機能するとともに、ハサミ片2を第2開放位置に保持すべく該ハサミ片2に係合するロック部材としても機能する。そのため、ハサミ片2を付勢するための専用の部材やハサミ片2を所定の位置に保持するための専用の部材を用意する必要がない。よって、部品点数の削減及び構成の簡素化が促進される。
(3)ホルダー1の基端部には、ハサミ片2を閉鎖位置に保持すべく該ハサミ片2に係合する係合位置と、ハサミ片2に対する係合を解除する解除位置との間を移動(回動)可能なラッチ部材25が設けられる。そして、背金6の一部である第2係合部21は、ラッチ部材25を係合位置及び解除位置の各々に保持すべく該ラッチ部材25に弾性的に係合するように機能する。そのため、ラッチ部材25を所定の位置に保持するための専用の部材を用意する必要がなく、部品点数の削減及び構成の簡素化が一層促進される。
なお、上記実施形態は以下のように変更することも可能である。
・図5に示すように、上記実施形態において、ホルダー1の本体を構成する第1及び第2側壁4,5は金属材料やセラミクス等の硬質材料からなり、第2エッジ4aはそのホルダー1の本体自身(具体的には、第1側壁4自身)に形成されている。すなわち、ホルダー1の本体自身が、ハサミ片のエッジとして機能し得る材料で形成されている。しかし、これに代えて、図6に示すように、第1側壁4は、本体30と、該本体30とは異なる材料から形成されて第2エッジ31aを有するエッジ形成部材(ライナー)31とを含むように構成されてもよい。この場合、好ましくは、本体30は例えば合成樹脂材料或いは木材等、ハサミ片のエッジとして機能するには不十分な材料から形成され、エッジ形成部材31は金属材料やセラミクス等、ハサミ片のエッジとして機能し得る硬質材料から形成される。また、第2側壁5は第1側壁4の本体30と同じ材料から形成することができる。このようにすれば、ハサミとしての機能を低下させることなく、ホルダー1の軽量化や低コスト化を達成したり、或いはホルダー1のデザインの自由度を向上させたりすることができる。
・図5に示すように、上記実施形態において、ホルダー1の本体を構成する第1及び第2側壁4,5は金属材料やセラミクス等の硬質材料からなり、第2エッジ4aはそのホルダー1の本体自身(具体的には、第1側壁4自身)に形成されている。すなわち、ホルダー1の本体自身が、ハサミ片のエッジとして機能し得る材料で形成されている。しかし、これに代えて、図6に示すように、第1側壁4は、本体30と、該本体30とは異なる材料から形成されて第2エッジ31aを有するエッジ形成部材(ライナー)31とを含むように構成されてもよい。この場合、好ましくは、本体30は例えば合成樹脂材料或いは木材等、ハサミ片のエッジとして機能するには不十分な材料から形成され、エッジ形成部材31は金属材料やセラミクス等、ハサミ片のエッジとして機能し得る硬質材料から形成される。また、第2側壁5は第1側壁4の本体30と同じ材料から形成することができる。このようにすれば、ハサミとしての機能を低下させることなく、ホルダー1の軽量化や低コスト化を達成したり、或いはホルダー1のデザインの自由度を向上させたりすることができる。
・図1〜図5の実施形態において、ホルダー1の第2側壁5は、例えば合成樹脂材料或いは木材等、ハサミ片のエッジとして機能するには不十分な材料から形成されてもよい。
・図1〜図6の各実施形態において、第2側壁5を削除してもよい。この場合、第1側壁4及び背金6がホルダー1を構成する。このように構成すると、ハサミ片2が閉鎖位置に配置されたとき、ハサミ片2の片側が外部に露出した状態となるが、少なくともエッジ2aは第1側壁4によって覆われるので、第1側壁4はハサミ片2を格納するホルダーとしての機能を十分に果たす。
・図1〜図6の各実施形態において、第2側壁5を削除してもよい。この場合、第1側壁4及び背金6がホルダー1を構成する。このように構成すると、ハサミ片2が閉鎖位置に配置されたとき、ハサミ片2の片側が外部に露出した状態となるが、少なくともエッジ2aは第1側壁4によって覆われるので、第1側壁4はハサミ片2を格納するホルダーとしての機能を十分に果たす。
・図1〜図6の各実施形態において、ハサミ片2を図1の閉鎖位置と図2の第1開放位置との間のみで回動可能に構成し、図3の第2開放位置には回動しないように構成してもよい。この場合、格納式ハサミはナイフとしての機能を持たないことになるが、主要構成要素としてホルダー1とそのホルダー1に格納可能な単一のハサミ片2という2つの構成要素を備えるだけで(つまり、従来技術とは異なり、ホルダーとは別に2つのブレードを必要とすることなく)、格納式ハサミとして機能することができる。なお、この場合、ハサミ片2の第1エッジ2aは、少なくとも、第1側壁4の第2エッジ4aとの間で物を切断することが可能なように構成されていればよく、ナイフのブレードとして機能し得るほど鋭利に形成される必要はない。
・図1〜図6の各実施形態において、ハサミ片2を閉鎖位置から第1開放位置に向かって付勢する付勢部材、及びハサミ片2を第2開放位置に保持すべく該ハサミ片2に係合するロック部材の少なくとも一方を、背金6とは別の独立した部材によって構成してもよい。付勢部材を背金6とは別の独立した部材によって構成する場合、付勢部材は例えば、ハサミ片2の回動軸線(第1結合ピン8)の周りに設けられる捩りバネによって構成することができる。
・図1〜図6の各実施形態において、ハサミ片2を閉鎖位置から第1開放位置に向かって付勢する付勢部材を省略してもよい。このようにすると、格納式ハサミをハサミとして使用する場合、ハサミ片2を図1の閉鎖位置と図2の第1開放位置との間にて全てに亘って手動で動かす必要がある。よって、そのような手動操作を容易にすべく、ハサミ片2の基端部から該ハサミ片2の先端部とは反対側に延びる操作片を設けるとともに、ホルダー1にも同様の操作片を設けることが好ましい。
・図1〜図6の各実施形態において、ラッチ部材25及びそれに係合する第2係合部21の構成は、適宜変更することが可能である。例えば、ラッチ部材25は回動式ではなく、直線的に移動可能に構成されてもよい。この場合、例えば、ハサミ片2にはラッチ部材25が係合可能な被係合部(凹部や溝等)が設けられるのが好ましい。また、第2係合部21は背金6とは別の独立した部材によって構成されてもよい。或いは、閉鎖位置にあるハサミ片2に対するラッチ部材25の係合状態を維持し得るのであれば、第2係合部21は省略されてもよい。
以下に、上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
[A] 請求項1〜5の何れか一項に記載の格納式ハサミにおいて、前記開放位置は、前記ハサミ片が前記ホルダーに対して鋭角をなすように開いた第1開放位置であり、前記ハサミ片は前記ホルダーに対して前記第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置に回動可能であり、前記ハサミ片が第2開放位置に配置されたとき、前記ハサミ片がナイフのブレードとして機能するとともに、前記ホルダーがナイフのハンドルとして機能する。
[A] 請求項1〜5の何れか一項に記載の格納式ハサミにおいて、前記開放位置は、前記ハサミ片が前記ホルダーに対して鋭角をなすように開いた第1開放位置であり、前記ハサミ片は前記ホルダーに対して前記第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置に回動可能であり、前記ハサミ片が第2開放位置に配置されたとき、前記ハサミ片がナイフのブレードとして機能するとともに、前記ホルダーがナイフのハンドルとして機能する。
[B] 請求項3に記載の格納式ハサミにおいて、前記ホルダーは背金を有し、その背金の一部が弾性を有する前記付勢部材として機能する。
[C] 請求項4に記載の格納式ハサミにおいて、前記ホルダーは背金を有し、その背金の一部は、前記ラッチ部材を前記係合位置及び前記解除位置の各々に保持すべく該ラッチ部材に弾性的に係合する係合部として機能する。
[C] 請求項4に記載の格納式ハサミにおいて、前記ホルダーは背金を有し、その背金の一部は、前記ラッチ部材を前記係合位置及び前記解除位置の各々に保持すべく該ラッチ部材に弾性的に係合する係合部として機能する。
[D] 請求項6に記載の格納式ハサミはさらに、前記ハサミ片を前記閉鎖位置から前記第1開放位置に向かって付勢する付勢部材と、前記ハサミ片を前記閉鎖位置に保持すべく該ハサミ片に対し離脱可能に係合するラッチ部材と、を備える。
[E] 上記[D]に記載の格納式ハサミにおいて、前記ホルダーは前記第1及び第2側壁の間に配置された背金を有し、前記背金の先端部が、弾性を有する前記付勢部材として機能する。
[F] 上記[E]に記載の格納式ハサミにおいて、前記背金の先端部はさらに、前記ハサミ片を前記第2開放位置に保持すべく該ハサミ片に係合するロック部材として機能する。
[G] 上記[D]〜[F]の何れか一項に記載の格納式ハサミにおいて、前記ラッチ部材は、前記ハサミ片の先端部に係合する係合位置と前記ハサミ片に対する係合を解除する解除位置との間を移動可能なように前記ホルダーに支持される。
[H] 上記[G]に記載の格納式ハサミにおいて、前記ホルダーは前記第1及び第2側壁の間に配置された背金を有し、その背金の基端部は、前記ラッチ部材を前記係合位置及び前記解除位置の各々に保持すべく該ラッチ部材に弾性的に係合する係合部として機能する。
[I] 請求項6及び上記[D]〜[H]の何れか一項に記載の格納式ハサミにおいて、前記第1側壁は、本体と、該本体とは異なる材料から形成されて前記第2エッジを有するエッジ形成部材とを含む。
1…ホルダー、1a…収納溝、2…ハサミ片、2a…第1エッジ、4…第1側壁、4a…第2エッジ、5…第2側壁、20…付勢部材として機能する第1係合部(背金6の先端部)、30…本体、31…エッジ形成部材、31a…第2エッジ。
Claims (6)
- ホルダーと、
前記ホルダーに取り付けられたハサミ片であって、前記ホルダーに対して引っ込んだ閉鎖位置と、前記ホルダーに対して開いた開放位置との間で前記ホルダーに対して回動可能である前記ハサミ片と、を備え、
前記ハサミ片は第1エッジを有するとともに、前記ホルダーは前記第1エッジと交差し且つ接触する第2エッジを有し、前記ハサミ片が前記ホルダーに対して前記開放位置から前記閉鎖位置に向かって回動するとき、前記ハサミ片及び前記ホルダーが前記第1及び第2エッジ間で物を切断するハサミとして機能するように協働する、格納式ハサミ。 - 前記ホルダーは、それらの間に収納溝を画定するように互いに対向する第1及び第2側壁を有し、前記ハサミ片は前記閉鎖位置に配置されたときに前記収納溝内に引っ込み、前記第2エッジは前記第1側壁に設けられて前記収納溝の開口縁の一部を画定する、請求項1に記載の格納式ハサミ。
- 前記ハサミ片を前記閉鎖位置から前記開放位置に向かって付勢する付勢部材と、
前記ハサミ片を前記閉鎖位置に保持すべく該ハサミ片に対し離脱可能に係合するラッチ部材と、
を備える、請求項1又は2に記載の格納式ハサミ。 - 前記ラッチ部材は、前記ハサミ片に係合する係合位置と前記ハサミ片に対する係合を解除する解除位置との間を移動可能なように前記ホルダーに支持される、請求項3に記載の格納式ハサミ。
- 前記ホルダーは、本体と、該本体とは異なる材料から形成されて前記第2エッジを有するエッジ形成部材とを含む、請求項1〜4の何れか一項に記載の格納式ハサミ。
- それらの間に収納溝を画定するように互いに対向する第1及び第2側壁を有するホルダーと、
前記ホルダーの先端部に取り付けられたハサミ片であって、前記収納溝内に引っ込んだ閉鎖位置と、前記ホルダーに対して鋭角をなすように開いた第1開放位置と、前記ホルダーに対して前記第1開放位置よりもさらに大きく開いた第2開放位置との間で前記ホルダーに対して回動可能である前記ハサミ片と、を備え、
前記ハサミ片は第1エッジを有するとともに、前記ホルダーは前記第1エッジと交差し且つ接触する第2エッジを有し、該第2エッジは前記第1側壁に設けられて前記収納溝の開口縁の一部を画定しており、
前記ハサミ片が前記ホルダーに対して前記第1開放位置から前記閉鎖位置に向かって回動するとき、前記ハサミ片及び前記ホルダーが前記第1及び第2エッジ間で物を切断するハサミとして機能するように協働し、
前記ハサミ片が第2開放位置に配置されたとき、前記ハサミ片がナイフのブレードとして機能するとともに、前記ホルダーがナイフのハンドルとして機能する、格納式ハサミ。
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