JP6647798B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理庫を汚さず、食材をおいしく仕上げる加熱調理器に関するものである。
近年、加熱調理器においては、あらかじめ用意されたデータを用いて火力方法や加熱時間を制御し、被加熱物を自動に加熱を行う自動調理が多く提供されている。
特に魚を美味しく焼く方法は、強火から離して焼くことで、加熱ムラを無くして美味しく焼く事が知られている。
特許文献1は、焼き網に被加熱物を載せて、メニューで調理方法を選び、調理開始から下ヒータを最大電力に通電して被加熱物を下面から加熱して被加熱物の温度を上げて、その後上ヒータと下ヒータを交互に通電して加熱するものである。
特開2015−7487号公報
しかし、特許文献1記載の加熱調理器は、上ヒータと下ヒータに交互に電力を供給し被加熱物を加熱するものであり、短時間に加熱を終了させる課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、 本体の前面に開口する調理庫と、該調理庫内の上方に設けられる上ヒータと、前記調理庫内の下方に設けられる下ヒータと、前記上ヒータと前記下ヒータとの間に配置され、被加熱物を載置する調理容器と、前記被加熱物の加熱を設定する操作部と、前記調理容器の温度を検知する温度センサと、前記操作部の設定と前記温度センサの検知温度に応じて前記上ヒータおよび下ヒータを制御する制御部と、を備え、前記操作部には、前記上ヒータと前記下ヒータを交互に通電する加熱と、前記上ヒータと前記下ヒータと同時に通電する加熱を選択できる入力キーを設け、前記制御部は、前記入力キーの設定に応じて前記上ヒータおよび下ヒータへの通電を制御し、前記被加熱物の上面と下面の両方を同時に加熱し、前記上ヒータおよび下ヒータへ通電可能な最大電力値の合計値よりも小さい値であって、前記被加熱物への加熱開始における前記上ヒータおよび前記下ヒータへ通電する電力値の合計値と略同じ値である第1の合計値で加熱する工程と、前記第1の合計値より小さい第2の合計値で加熱する工程と、の2つの工程を少なくとも有し、前記第2の合計値で加熱する工程における前記温度センサの検出温度が特定の温度に到達するまでの時間に基づいて、前記被加熱物の量判定を行うものである。
本発明によれば、調理庫内を汚す事無く、短時間で被加熱物を美味しく調理ができる。
本発明の実施形態にかかわる加熱調理器をシステムキッチンに組み込んだ状態を示す斜視図である。 ドアを引き出したときの加熱調理器の斜視図である。 加熱調理器を示す分解斜視図である。 (a)はホルダ、(b)はホルダが装着されたグリルパン(平皿)、(c)はホルダが装着されたグリルパン(波皿)をそれぞれ説明する斜視図である。また(d)は(b)に、(e)は(c)にそれぞれ蓋体が装着された様子を説明する斜視図である。 (a)は図4(b)の平面図、(b)は(a)のX1−X1矢視断面図、(c)は図4(c)の平面図、(d)は(c)のX2−X2矢視断面図である。 (a)は図4(b)の底面斜視図、(b)は図4(c)の底面斜視図である。 (a)は蓋体の平面図、(b)は(a)のX3−X3矢視断面図、(c)は(a)のX4−X4矢視断面図である。 加熱調理器のドアを開いた状態の図であって、(a)はホルダがドア継ぎ手と係り合う様子を説明する斜視図、(b)は(a)のX5−X5矢視断面図である。 グリルパンの温度を検知する温度センサを示す断面図である。 (a)はホルダが温度センサを乗り越える前、(b)はホルダが温度センサに乗り越えている途中、(c)はホルダが温度センサを乗り越えた後の様子をそれぞれ説明する図である。 調理庫にグリルパン(蓋有りの状態)を収納した状態を示す(a)は正面図、(b)は(a)のX6−X6矢視断面図である。 グリルパンの皿種判別センサを説明する図であって、(a)は上面斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のX7−X7矢視断面図である。 ドアセンサの検知の仕組みを説明する図であって、(a)は断面方向を説明する図、(b)は(a)のX8−X8矢視断面図、(c)は(b)のJ部の部分拡大図である。 ドアセンサの検知の仕組みを説明する図であって、(a)は図13(a)のX9−X9矢視断面図、(b)は(a)のK部の部分拡大図である。 皿種判別センサおよびドアセンサの検知信号の組み合わせからグリルパンの皿種および挿入方向を判別する仕組みを説明する図である。 本発明の実施形態にかかわる係る加熱調理器の操作部を示す説明図である。 同加熱調理器の操作部の特定メニューで入力可能とする特定選択キーの説明図である。 同加熱調理器の操作部のメニューによって使用する調理容器(波皿)を表示する説明図である。 同加熱調理器の操作部のメニューによって使用する調理容器(平皿)を表示する説明図である。 同加熱調理器の操作部の(a)は電源投入時、(b)はメニュー群選択時、(c)は焼き物メニュー選択時、の説明図である。 同加熱調理器の操作部の(a)は魚丸焼きメニュー選択後、(b)は調理中、の説明図である。 同加熱調理器の操作部の魚丸焼きメニューで特定選択キーを入力しない初期状態の工程チャート図である。 同加熱調理器の操作部の魚丸焼きメニューで特定選択キーを入力した状態の工程チャート図である。
以下、図面を参照して本発明の加熱調理器の一実施形態を説明する。なお、以下では、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型を例に挙げて説明するが、キッチンに載置する据置型の加熱調理器に適用してもよい。また、以下では説明の便宜上、各図面で共通する部材には同一の符号を付して重複する説明を省略する場合がある。前後上下左右の方向軸については、各図の記載によるものとする。
図1は本発明の実施形態にかかわる加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、グリルユニット4(加熱調理器)は、電磁調理器3、操作部5などを備えた本体2と一体に構成され、本体2がシステムキッチン1の上面の天板1aの孔(不図示)から落とし込むことで設置されている。グリルユニット4および操作部5は、システムキッチン1の天板1aの下方の前面部から操作できるようになっている。操作部5は、主にグリルユニット4の電源の入・切やメニューの選択・設定の操作を行うものである。
電磁調理器3は、鍋等の不図示の調理器具を載せる耐熱ガラスなどで構成されたプレート6と、調理器具を電磁誘導加熱する加熱コイルユニット25と、を備えている。なお、図1に示す符号3a〜3cは、加熱範囲であり、調理器具が載置される載置部を示している。これら載置部3a〜3cに調理器具を置くことにより、調理が可能となる。また、プレート6の周囲の縁部は、プレート枠14によって保護されている。
プレート6の前面側(手前側)には、上面操作部9が設けられ、その奥側に上面表示部10が設けられている。上面操作部9は、主に加熱コイルユニット25の操作を行うものである。上面表示部10は、上面操作部9で設定された火力などの設定状態を表示するものである。
本体2の内部には、発熱部品である加熱コイルユニット25や電子部品、および、これら発熱部品や電子部品を冷却するための送風ファン(不図示)が設けられている。
また、本体2の後部上面には、発熱部品である加熱コイルユニット25の廃熱や、電子部品を冷却した後の廃熱を本体2の外部に排出する排気口8a,8bが設けられている。
グリルユニット4は、魚や肉、ピザなどの被加熱物を焼く機能を有するものであり、本体2の載置部3bに対応する加熱コイルユニット25の下方に配置されている。なお、グリルユニット4は、本体2の左側に配置された状態を示しているが、本体2の右側に配置されていてもよい。また、グリルユニット4は、ロースター、オーブンと称することもある。
また、グリルユニット4は、例えば、前後方向(奥行き方向)に引き出し可能なドア32を備えている。ドア32の前面には、開閉する際に手を掛けて使用されるハンドル11が設けられている。
図2は、ドアを引き出したときのグリルユニットの斜視図である。
図2に示すように、グリルユニット4は、加熱ベース12、ドア32、スライドバー39(スライド部材)、レールケース49(ガイド部材)、グリルパン41(調理容器)、グリルパン41を支持するホルダ33などを備えて構成されている。
また、ドア32は、前後方向(奥行き方向)に引き出し可能に構成され、ドアベース17と、ハンドル11と、ガラス板18とを組み合わせて構成されている。
ホルダ33は、スライドバー39の引き出し方向の一端側がドア継手80(後記図3参照)と係り合い、上下方向に着脱自在に載置されてグリルパン41を載置するようになっている。換言すると、ホルダ33はグリルパン41を保持することが可能な保持部材である。なお、ホルダ33の他端側は調理庫26の側板26bの下端部26b1(後記図3も併せて参照)の矩形状の屈曲部の上面に載置される。そしてグリルパン41には、内部に魚や肉などの被加熱物が入れられて、加熱調理が行われる。
なお、図2中の符号36k,36k2は排気ダクトであり、調理庫内の排気手段36を構成する。
図3は、加熱調理器を示す分解斜視図である。図3に示すように、加熱ベース12は、ベース13、上板26a、フロントグリル82(枠体)、排気ダクト36k2、下ヒータ27b、上ヒータ27a(上下ヒータ27)などを備えて構成されている。
なお、本実施形態では、ベース13と上板26aとフロントグリル82とで筺体が構成されている。また、スライドバー39およびレールケース49は、左右に設置される。
ベース13は、板金をプレス加工することで、底側に位置する底板26d、左右両側に位置する側板26b,26b及び後側に位置する後板26c(背板)を備えている。
上板26aは、ベース13の上部を塞ぐ矩形状の板金で構成され、側板26b,26b及び後板26cの上端縁部にねじ固定される。また、上板26aの後部には、矩形状のダクト接続口26a1が形成され、このダクト接続口26a1に排気ダクト36k2の一端が接続される。そして、排気ダクト36k2の他端は、排気手段36の排気ファン36aに連通している。排気ファン36aによって吸い込まれた空気は、排気ダクト36kを介して図示しない排気口へと排気される。
ここで、排気手段36は例えばベース13の後方に配置され、煙や臭いを強制的に本体2の外部に排出する排気ファン36a、この排気ファン36aを駆動する排気モータなどのユニットを備えている。
なお、グリルユニット4は、上板26aと、側板26b,26bと、後板26cと、底板26dとによって、箱型の調理庫26を備えるようにされている。つまり調理庫26は、例えば金属製の板をプレス加工によりそれぞれ所定の形状に成形した複数の部材を、溶接やビスねじ等により組み立てることで構成されている。
また、ダクト接続口26a1の直下には、触媒34および触媒ヒータ37が設置され、ヒータカバー37aが装着される。ここで、触媒34は調理庫26内で発生する煙や臭いを浄化するものである。また、触媒ヒータ37は触媒34を加熱するために設置される。
なお、触媒ヒータ37と排気モータ36bは不図示の制御部と電気的に接続されている。
フロントグリル82は、ベース13の前部開口に固定され、板金を曲げ加工することで構成されている。また、フロントグリル82は、略矩形状の開口84を有し、この開口84を通して、スライドバー39、ホルダ33及びグリルパン41が前後方向に出し入れされるように構成されている。また、ドア32を全閉したときに、ドア32の背面が、開口84の周囲に形成された略四角枠状の周縁部83に当接するようになっている。
下ヒータ27bは、底板26dの近傍に沿って配置され、接続端子27d,27dが後板26cを通してベース13の外部に引き出されている。
下ヒータ27bは、調理庫26内の下部において、主に前後方向に延在して折り返しながら配置される。また、下ヒータ27bは、調理庫26の後板26cに固定金具16cを介して固定されている。
上ヒータ27aは、上板26aの近傍に沿って配置され、接続端子27c,27cが後板26cを通してベース13の外部に引き出されている。
上ヒータ27aは、調理庫26内の上部において、主に前後方向に延在して折り返しながら配置される。また、上ヒータ27aは、調理庫26の上板26aに固定金具16a,16aを介して固定され、後板26cに固定金具16bを介して固定されている。
なお、下ヒータ27b及び上ヒータ27aは、シーズヒータなどで構成されている。下ヒータ27bと上ヒータ27aとで、グリルパン41を上下で挟み込んで被加熱物(不図示)を加熱する。
そして、上ヒータ27aおよび下ヒータ27bは、調理庫26の上方に設けられた不図示の制御部によって制御される。ここで、食材から水分や油分が飛び散るのは、食材が一定温度を超えることにより発生することが知られている。そこで、制御部が下ヒータ27bによる加熱を弱くして、食材の温度が所定温度を超えないように調理することで、水分や油分の飛び散りを抑えるようにしてもよい。なお、制御部はグリルユニット4からの熱の影響を受けない場所に配置されている。また、制御部は操作部5(図1参照)や上面操作部9(図1参照)と電気的に接続されている。
スライドバー39は、金属製のドア継手80に固定されている。このドア継手80は、ドア32が着脱自在となるように構成されている。
レールケース49は、例えば、スライドバー39をスライド自在に支持するものでありステンレス合金製のもので構成されている(図2も併せて参照)。また、レールケース49は、ねじを用いて、側板26bの下端部26b1に形成された矩形状に屈曲した窪みに固定されている。
そして、左右のレールケース49は、固定金具48に固定され、この固定金具48はベース13に固定され、ドア32を開閉する事で、レールケース49にスライド自在に支持されたスライドバー39がスライドしてドア32が開閉できる。
ホルダ33は、グリルパン41(なお、図3ではグリルパン41の一例としてグリルパン(平皿)40aを図示している)を支持する支持部材であり、例えば鉄製の線材の表面にクロームメッキを施すことで構成されている。なお、ホルダ33の形状の詳細は後記するが、前記したドア継手80に設けられたスリット状の溝部81に係り合う線状部51fを備えている。
グリルパン(平皿)40aは、例えば、アルミニウムやセラミックなどの材料により形成され、表面にフッ素コート剤などがコーティングされたものである。なお、グリルパン(平皿)40aの形状については詳細を後記する。
また、ベース13内には、前後方向の奥側に、グリルパン41の温度を検出する温度センサ70が設けられている。この温度センサ70は、センサカバー71と、センサ部(素子部)72と、センサ保持部材74とを含んで構成されている。
また、例えばセンサカバー71の内部には、例えばグリルパンの皿種(グリルパン(平皿)40a、またはグリルパン(波皿)40b)を判別する検知手段を構成する検知棒86が備えられる。検知棒86には付勢部材87が挿通される。なお、皿種判別センサSs1については詳細を後記する。
また、例えば後板26cの略中央上端部には、グリルパン41が逆向きに挿入された場合に、ドア32が閉まらないようにするための突起85が設けられている。
図4(a)はホルダ、(b)はホルダが装着されたグリルパン(平皿)、(c)はホルダが装着されたグリルパン(波皿)をそれぞれ説明する斜視図である。また(d)は(b)に、(e)は(c)にそれぞれ蓋体が装着された様子を説明する斜視図である。
なお、図4(a)の斜視図の補足説明として、本実施形態のホルダ33は、例えば左右対称形状を呈してなる。
図4(a)に示すように、ホルダ33は線状部51a,51gを有している。線状部51a,51gは、前端から後端にかけてスライドバー39(図2参照)に沿って直線状に延在し、後端付近で左右方向外側に屈曲する屈曲部を有している。また、ホルダ33は線状部51cを備えている。線状部51cは、線状部51a,51gの後端部付近同士を正面視コの字状に凸状に上方に屈曲しながらつないでいる。
また、線状部51a,51gの前端には、線状部51a,51g同士をつなぐ線状部51fが接続されている。この線状部51fは、線状部51a,51gの前端の接続部から徐々に前方向に屈曲後、斜め下方へとさらに屈曲する形状を有してなる。なおこの線状部51fは詳細を後記するが、ドア継手80に形成された溝部81(図8(a)参照)に嵌り込み、係り合うようにされている。これにより、ホルダ33がドア32(図2参照)の開閉動作に連動し、位置ずれが防止されている。
線状部51b1,51eは、線状部51c及び線状部51fよりも高い位置に形成され、グリルパン41の前後方向の動きを規制する部材である。なお、線状部51b1,51eは詳細を後記するがグリルパン41の保持部材となる。線状部51b1,51eにはグリルパン41のフランジ41eが介装される。
また、線状部51b1は中央に平らな部分を有し左右の端方向に向かうにつれてなだらかに傾斜して下降したあと、側面視コの字状の屈曲部51a1、51g1を介して線状部51a,51gの後端につながっている。
さらに、線状部51eは中央に平らな部分を有し左右の端方向に向かうにつれてなだらかに傾斜して下降したあと、線状部51a,51gの前端とつながる形状を呈している。
さらには、線状部51b1,51eは、線状部51a,51gよりもそれぞれ上方において規制棒51iおよび51hが接続されている。この規制棒51i,51hは、グリルパン41の四隅においてグリルパン41の外形に略沿うように屈曲する形状を呈し、グリルパン41の左右方向の位置ずれを規制している。
なお、規制棒51i,51hはいずれも、前端は線状部51eから続くなだらかな傾斜下降部分に接続されるとともに、後端は線状部51b1から続くなだらかな傾斜下降部分に接続される。さらには規制棒51i,51hはいずれも、グリルパン41の側面視で側板部の略中央付近が凹状に窪んで屈曲した形状を呈している。これによって、規制棒51i,51hが調理中に加熱されたのちグリルパン41を移動させる際、ユーザの手が規制棒51i,51hに触れにくくなる。これによってやけどを防止することができる。
図4(b)は、グリルパン41のうち、グリルパン(平皿)40aを示す斜視図である。このグリルパン(平皿)40aは、ホルダ33に対して着脱可能となっている。また、グリルパン(平皿)40aは、例えば、市販のピザを1枚分入れることができる容量を有している。
図4(b)に示すように、グリルパン(平皿)40aは、略四角形状を有する底板41aと、底板41aの外周縁部から上方に向けて起立する側板41bと、を有し凹状に構成されている。
そして、底板41aの中央部には、例えば略円形を呈する座押し加工がほどこされている。これはグリルパン(平皿)40aが加熱された場合でも、底板41aの素材が残留応力によって反転しないようにするためである。つまり底板41aが反転音を生じないようにするためである(詳細は図5(b)で後記)。
グリルパン(平皿)40aは、アルミニウムなどの材料により形成され、表面にセラミック塗装などのコート剤などがコーティングされたものである。
なお、グリルパン(平皿)40aの底板41aは、底面60s1と、底面60s2を含むようにして、階段状の段付構造で構成される(詳細後記)。
また、側板41bの上端41dには、外側方に曲げ形成されたフランジ41eが形成されている(後記図5(b)も併せて参照)。そして、このフランジ41eの部分に、ホルダ33の線状部51e、51b1が介装され、グリルパン(平皿)40aが支持される。また、このようにフランジ41eを設けることによって、グリルパン(平皿)40aにホルダ33を装着していないときでも(グリルユニット4から完全に取り外したときなど)、グリルパン(平皿)40aに手を掛け易くなり持ち運びが容易にされている。
図4(c)は、グリルパン41のうち、グリルパン(波皿)40bを示す斜視図である。このグリルパン(波皿)40bは、ホルダ33に対して着脱可能となっている。また、グリルパン(波皿)40bは、例えば、魚(例えば、秋刀魚)を頭と尾を前後の向きにして5尾横並びで入れることができる空間(容量)を有している。
図4(c)に示すように、グリルパン(波皿)40bは、略四角形状を有する底板41aと、底板41aの外周縁部から上方に向けて起立する側板41bと、を有し凹状に構成されている。
またグリルパン(波皿)40bは、鋼板などの材料により形成され、表面にフッ素コート剤などがコーティングされたものである。
底板41aの上面には、幅方向(左右方向)に延在する凸条部41cが前後方向に間隔を空けて複数本形成されている。また、凸条部41cの並び方向の一端(後端)に位置する凸条部41c1(41c)は、他の凸条部41cより左右方向の長さが短く形成されている。
側板41bの上端41dには、外側方に曲げ形成されたフランジ41eが形成されている(後記図5(d)も併せて参照)。そして、このフランジ41eの部分に、ホルダ33の線状部51e,51b1が介装され、グリルパン(波皿)40bが支持される。また、このようにフランジ41eを設けることによって、ホルダ33を装着していないときでも(グリルユニット4から完全に取り外したときなど)、グリルパン(波皿)40bに手を掛け易くなり、グリルパン(波皿)40bの持ち運びが容易になる。
なお、以下ではグリルパン(平皿)40aおよびグリルパン(波皿)40bを特に区別する必要のない場合、断り書きなくグリルパン41と記載する場合がある。
次に、図4(d)は(b)に示すグリルパン(平皿)40aに蓋体が装着された様子を説明する斜視図である。また、図4(e)は(c)に示すグリルパン(波皿)40bに蓋体が装着された様子を説明する斜視図である。
図4(d),(e)に示すように、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bには、共通の蓋体42を装着して、グリルユニット4(図1参照)で加熱調理を行うことができる。なお、蓋体42の詳細は後記する。
図5(a)は図4(b)の平面図、(b)は(a)のX1−X1矢視断面図、(c)は図4(c)の平面図、(d)は(c)のX2−X2矢視断面図である。
まず、図5(a)のグリルパン(平皿)40aを示す平面図、(b)の、(a)のX1−X1矢視断面図を参照しながら説明する。
図5(a)および図5(b)に示すように、グリルパン(平皿)40aは、側板41bの上端41dに、外側方に曲げ形成されたフランジ41eが形成されている。なお、このフランジ41eは、図5(a)ではグリルパン(平皿)40aの全周に亘って形成されているがとくにこれには限定されない。つまり、フランジ41eは、少なくともホルダ33に担持される部分、すなわちグリルパン(平皿)40aの前後の側板41bの上端41d部分に形成されていればよい。このフランジ41eの部分に、ホルダ33の線状部51e,51b1が介装されて、グリルパン(平皿)40aをホルダ33上に支持できる。
なお、グリルパン(平皿)40aは、底板41aが底面60s1と、さらに1段下がった底面60s2とを含んでなる、略階段状の段付構造を呈している。そして、後端部付近の底面60s1(底板41a)がホルダ33の線状部51cと当接するようにされている。つまり、グリルパン(平皿)40aは左右方向の側面視で、ホルダ33の線状部51e、線状部51b1、および線状部51cの3点において支持されている(3点支持)。
また、グリルパン(平皿)40aの底面60s2、つまり段付の底板41aの中央部には、例えば略円形を呈する座押し加工41a1がほどこされている。
図5(b)に示すように、この座押し加工41a1が施された底面60s2は、例えばグリルパン(平皿)40aの内側にわずかに湾曲するような張力がかかるように加工されているが、これには特に限定されない。このようにすることによって、例えばグリルパン(平皿)40aの底板41aが加熱されたとき、底板41aが熱膨張しても所定方向(この場合はグリルパン(平皿)40aの内側方向)へと膨張方向が誘導され、残留応力が生ずることを防ぐことができる。つまりグリルパン40aは、底板41aが加熱されても残留応力で反転せず、反転音が生じないようにできる。
なお、グリルパン(平皿)40aの底面60s2のフランジ41eからの高さは、フランジ41eから線状部51cまでの高さをH1、線状部51cから底面60s2までの高さをH2とすると、H1とH2を合わせた高さ(H1+H2)で略均一な平面となるようにされている。
図5(c)はグリルパン(波皿)40bを示す平面図、(d)は(c)のX2−X2矢視断面図である。
図5(c)に示すように、グリルパン(波皿)40bは、凸条部41cと凸条部41cとの間に溝部41gが形成されている。また、底板41aの上面には、前端側の凸条部41c2(41c)の前方に凹形状の水溜め部41hが形成されている。この水溜め部41hは、水を溜めた状態で加熱されることにより、後記するヘルシーメニューにおいて過熱水蒸気を発生させることができ、また脱煙を図ることができるようになっている。
ここで、溝部41gの表面(上面)は、例えば左右方向の中央部分が最も高い位置にあり、中央部分から左右方向に向けて下降する傾斜面を有してなる。また、底板41aの上面には、溝部41gの左右両側に、前後方向に延在する合流部41iが形成されている。これにより、被加熱物から流れ出た水分や油分は、溝部41gの傾斜面を通って、合流部41iに流れ込み、被加熱物との接触を低減できる。
また、図5(d)に示すように、グリルパン(波皿)40bの側板41bの上端41dには、外側方に曲げ形成されたフランジ41eが形成されている。なお、このフランジ41eは、図5(c)ではグリルパン(波皿)40bの全周に亘って形成されているがとくにこれには限定されない。つまり、フランジ41eは、少なくともホルダ33に担持される部分、すなわちグリルパン(波皿)40bの前後の側板41bの上端41d部分に形成されていればよい。このフランジ41eの部分に、ホルダ33の線状部51e,51b1が介装されて、グリルパン(波皿)40bをホルダ33上に支持できる。
なお、グリルパン(波皿)40bは、後端部付近の底板41aがホルダ33の線状部51cと当接するようにされている。つまり、グリルパン(波皿)40bは左右方向の側面視で、ホルダ33の線状部51e、線状部51b1、および線状部51cの3点において支持されている(3点支持)。
また、グリルパン(波皿)40bの後端部分のフランジ41eの高さから、ホルダ33の線状部51cまでの高さH1は、グリルパン(波皿)40bの前端部分のフランジ41eの高さから底板41aまでの高さH3よりも、わずかに短くなっている(H1<H3)。つまり、底板41aは、後端から前端に向けてわずかに下降するように傾斜して設けられている(詳細後記)。
さらには、図5(b)のグリルパン(平皿)40aの底面60s2のフランジ41eからの高さ(H1+H2)と比較すると、H1<H3<H1+H2の大小関係を満たすようにされている。具体的には、例えば高さH1が約50mmの場合には、50mm<高さH3<60mm(H2≒10mm)を満たすようにして製作されている。但し、グリルパン40bの高さH3はグリルパン(波皿)40bを前後逆にグリルユニット4に装着しても皿種判別センサSs1の検知棒86(図3参照)と接触しない高さにされているものとする。
また、グリルパン(波皿)40bの後端部分のフランジ41eの高さから、ホルダ33の線状部51cまでの長さH1は、グリルパン(平皿)40aの後端部分のフランジ41eの高さから、ホルダ33の線状部51cまでの長さH1と同一となるようにして成形される。このようにすることによって、異なる形状のグリルパン41を同一のホルダ33で支持するとともに、同一の温度センサ70(詳細後記)を用いて計測することが可能になる。
以上を換言すると、グリルパン(波皿)40bとグリルパン(平皿)40aは、側板41bの上端41d(上面)のフランジ41eから底板41aの被加熱物を載せる載置面までの深さが異なっている。また、ホルダ33(保持部材)は、グリルパン(波皿)40bとグリルパン(平皿)40aのフランジ41eを保持している。
図6(a)は図4(b)の底面斜視図、(b)は図4(c)の底面斜視図である。
図6(a),図6(b)に示すように、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bにホルダ33を装着した底面視において、ホルダ33の線状部51g,線状部51aは、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bの底板41aの内側に入り込むような形状を呈してなる。このような形状とすることによって、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bのフランジ41e(図5(b)、図5(d)参照)がホルダ33から脱落しても、ホルダ33の線状部51g,線状部51aに受け止められる。つまり、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bがホルダ33から完全に床などに脱落しないようにすることができる。
また、ホルダ33の規制棒51h,51iは、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bの取り出し時に手に触れることがないよう、グリルパン(平皿)40a、グリルパン(波皿)40bの側面中央部分が所定長さに亘って下方に屈曲して形成されている。このような形状を呈することによって、やけどを防止することができる。(図6(a)では右側面側のみ図示)
図7の(a)は蓋体の平面図、(b)は(a)のX3−X3矢視断面図、(c)は(a)のX4−X4矢視断面図である。
蓋体42は、例えば鉄板などで平面視略四角状に形成された薄板をホーロー加工して形成されているが、特にこれには限定されない。
図7(a)に示すように、蓋体42は、グリルパン(平皿)40aの上部開口に嵌まり込む凹部42aを有している。
凹部42aの外周には、グリルパン(平皿)40aの上端41d(フランジ41e)に当接するフランジ部42bが形成されている。また、凹部42aの中央部には、平面視略四角形状の凸面部42cが形成されている。
また、凸面部42cの側面(周面)42c1には段差部42dが形成されている(図7(a)参照)。また、凸面部42cの上面には、蒸気抜き用の孔42eが複数箇所に形成されている。
把手43は、図7(c)の側面視で例えば略コ字状を呈するように曲げて形成されている。把手43は、蓋体42の前後方向(奥行方向)に対して直交する方向に立設する基部43a,43aと、前後方向(奥行方向)に延在する把持部43bと、を有している。
図7(b)および図7(c)に示すように、把手43の把持部43bは、凹部42aの底面42a1から浮いた(離間した)状態になる。このように、把持部43bと底面42a1との間に隙間Sが形成されるので、隙間Sがつまみ代となり、把手43を掴み易くでき、蓋体42の取り外しが容易になる。
また、凸面部42cの上面は、フランジ部42bの上面と同じ高さに設定されている(図7(b)〜(c)参照)。
以上のように、グリルパン41として、蓋体42を備えることにより、調理の幅(例えば、茶碗蒸しなどの蒸し料理や、ぎょうざなど)を広げることができる。
図8はグリルユニット4のドア32を開いた状態の図であって、(a)はホルダがドア継手と係り合う様子を説明する斜視図、(b)は(a)のX5−X5矢視断面図である。
なお、図8(a)ではドア32の記載を省略している。また、グリルパン41としてグリルパン(平皿)40aを例に図示している。しかし、グリルパン41はグリルパン(波皿)40bであってもよい。
図8(a)に示すように、ホルダ33は、ドア継手80に形成されたスリット状の溝部81に線状部51fが嵌り込み、係り合うようにされている(図8(b)も併せて参照)。
図8(b)は、グリルユニット4のドア32を開いた状態を示す縦断面図であって、(a)のX5−X5矢視断面図である。なお、本実施形態のグリルユニット4には、ドア32を開く際の引き出し量が所定のストローク量に達すると、それ以上開かないようにする不図示の規制機構が設けられている。
図8(b)に示すように、ドア32を全開まで開いた場合には、グリルパン41全体を加熱ベース12の前方に引き出すことができる。これにより、グリルパン41を真上に持ち上げることが容易になり(図8(b)の白抜矢印参照)、グリルパン41を取り出す際に必ずしも傾斜させなくても済む。これによって、グリルパン41の底に溜まった被加熱物から出た水分や油分が被加熱物に付着するのを防止するとともに、グリルパン41よりこぼれ落ちるのを防止することができる。
また、ドア32を全開まで開いた場合でも、ホルダ33の一部が調理庫26の内部に残るように、側面視逆コの字状の屈曲部51a1,51g1を線状部51a,51gに設ける(図4(a)も併せて参照)。これによって、ドア32の開閉に伴って線状部51a,51gがレールケース49,49直上の側板26b内(図3、図2も併せて参照)を摺り動く際、線状部51a,51gが段差Δを越えて引き出されてスライドバー39,39上に脱落することを防ぐことができる。つまり、ドア32のスムーズな開閉動作を確保することができる。
さらには、屈曲部51a1,51g1にはレールケース49,49直上の側板26b内と接触して摺り動く部分に、チューブ状のシリコーンゴム51jを当てがうようにしてもよい。このシリコーンゴム51jは、例えばチューブに切り込みを入れて屈曲部51a1,51g1にそれぞれ嵌め込むことで装着することができる。このシリコーンゴム51jは、屈曲部51a1,51g1がレールケース49,49直上の側板26b内と接触して摺り動く際の金属音の発生を防止することができる。
図9は、グリルパンの温度を検知する温度センサを示す断面図である。
図9に示すように、センサカバー71は、中央部の前後方向断面視で略矩形状を呈し(図3も併せて参照)、例えば板金を絞り加工することで形成されている。また、センサカバー71の上面部は、前端部付近が断面視略山型の凸状に盛り上がるような形状を呈し、頂上部には円形の平面部71aを有している。
センサ部72は、断面視略T字状に形成され、先端(上端)が平面部71aの下面(裏面)に面接触する円形部72aを備えている。この円形部72aは、センサ部72の基部72bよりも大径となっている。
また、センサ部72の基部72bはセンサカバー71の上面後方に形成される平面部よりも若干上方に飛び出すように配置されている。このようにすることによって、グリルパン41との接触面積が平面部71aに限定され、より正確な温度計測が可能となっている。
センサ保持部材74は、保持金具74aとセンサ部72の円形部72aとの間に介装されてセンサ部72の円形部72aをセンサカバー71(平面部71a)に押し付ける付勢部材(適宜の板ばねや圧縮コイルばね74bなど)を備えている。保持金具74aは、断面視板状を呈し、センサ部72と対応する位置に付勢部材(例えば圧縮コイルばね74bなど)の一部が収容されて保持可能にされた凹部74cが形成されている。
このように構成された温度センサ70は、センサカバー71が底板26d(図3も併せて参照)にねじ75,75を介して固定されている。但し、センサカバー71の固定方法は特にこれには限定されない。
図10は、(a)はホルダが温度センサを乗り越える前、(b)はホルダが温度センサに乗り越えている途中、(c)はホルダが温度センサを乗り越えた後の様子をそれぞれ説明する図である。
なお、図10ではグリルパン41としてグリルパン(平皿)40aを例に図示している。しかし、グリルパン41はグリルパン(波皿)40bであってもよい。
図10(a)に示すように、ドア32が全閉する手前において、まずグリルパン41を支持するホルダ33の線状部51c(一番後方の線状部51c)がセンサカバー71の斜面71bに接触する(突き当たる)。
このとき、線状部51cの後方に位置する線状部51b1は、センサカバー71よりも高い位置を通るので、センサカバー71に接触することがない。よって、線状部51cが一番最初にセンサカバー71に突き当たることになる。
このとき、グリルパン41の移動方向(前後方向)において、グリルパン41とセンサカバー71の斜面71bとの間に線状部51cが位置しているので、グリルパン41がセンサカバー71に突き当たることはない。
そして、図10(a)に示す状態からドア32がさらに押されると、ホルダ33の線状部51cが斜面71bを摺り動きながら上り、図10(b)に示すように、線状部51cが平面部71aに乗り上がる。このとき、グリルパン41が線状部51cに支持され、グリルパン41の底面60s1が平面部71aよりも高い位置にあるので、グリルパン41がセンサカバー71に接触することがない。
そして、図10(b)に示す状態からドア32がさらに押されると、ホルダ33の線状部51cが平面部71a上を摺動しながら後方に移動し、図10(c)に示すように、線状部51cが平面部71aから後方の斜面71cに摺り動きながら移動する。このとき、線状部51cが斜面71c側に下りることで、グリルパン41の底面60s1が平面部71aに面接触する。
このように、グリルパン41を収納する際に、グリルパン41より先にホルダ33(線状部51c)がセンサカバー71に突き当たるので、グリルパン41の表面が衝撃によって摩耗するのを防止することができる。
本実施形態で示すように、グリルパン41に直接温度センサ70を接触させることで、グリルパン41の温度を精度よく検出することが可能になる。
図11は、調理庫にグリルパン(蓋有りの状態)を収納した状態を示す(a)は正面図、(b)は(a)のX6−X6矢視断面図である。
なお、図11では、ドア継手80からドア32を取り外した状態である。また、グリルパン41には、蓋体42が取り付けられている。
なお、図11ではドア32の記載を省略している。また、グリルパン41としてグリルパン(平皿)40aを例に図示している。しかし、グリルパン41はグリルパン(波皿)40bであってもよい。
図11(a)に示すように、蓋体42付のグリルパン41を調理庫26に収納した場合、グリルパン41の側板41bは、可能な限り上ヒータ27aの近傍の高さ位置(調理庫26に対してグリルパン41を出し入れ自在に収納できる最大高さ)まで延びる形状を呈している。
そして例えば、上ヒータ27aと把手43の上端部との距離H4(最短距離)は、約3mmに設定されている。
図11(b)は、調理庫にグリルパン(蓋有りの状態)を収納した状態を示す断面図である。
図11(b)に示すように、調理庫26の天井を構成する上板26aには、凹部26a1が形成され、この凹部26a1内に上ヒータ27aが収容されている。これにより、例えばグリルパン41の側板41bの高さを最大限高くしても、グリルパン41または蓋体42の上端が上ヒータ27aに接触するのを防止できる。ゆえに、本実施形態では、ホルダ33(保持部材)に保持されたグリルパン(平皿)40aまたはグリルパン(波皿)40bのフランジ41e(上面フランジ部)は調理庫26の上面近傍の高さに位置するようにされている。
なお、図示していないが、グリルユニット4には、開口26eの入口付近上部(符号Pの位置)に、ハロゲンヒータが設けられていてもよい。ハロゲンのランプ機能によって調理庫26内を見易くして良い。
また、グリルパン41は、調理庫26内に収容したときに、底板41aが後部から前部にかけてわずかに下降するように傾斜している。これにより、グリルパン41が例えばグリルパン(平皿)40aだった場合には、被加熱物から出た水分や油分が重力の作用で底板41aの前部に溜まるようになっている。また、グリルパン41が例えばグリルパン(波皿)40bだった場合においても、被加熱物から出た水分や油分が溝部41g(図5(c)参照)から左右の側板41b,41bに向かって流れ出ると、重力の作用で底板41aの前部に溜まるようになっている。
なお、図11(b)に示すように、把手43の底面42a1と把持部43bとの隙間H5は約20mmとなっているが把持しやすい隙間があればよく、これには特に限定されない。
図12はグリルパンの皿種判別センサを説明する図であって、(a)は上面斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のX7−X7矢視断面図である。
図12(a)に示すように、加熱ベース12の後端部にはグリルパン41の皿種判別センサSs1が装着される。なお、皿種判別センサSs1とは、グリルパン(平皿)40a、またはグリルパン(波皿)40bのいずれの皿種が挿入されているかを判別するセンサである。ここで、皿種判別センサSs1は、検知棒86と、ばね87とを含んでなる(図3も併せて参照)。
図12(b)、および図12(c)に示すように、皿種判別センサSs1の検知棒86およびばね87は、温度センサ70のセンサカバー71の内部に、センサ部72とは左右方向に位置をずらして設置される。検知棒86にはばね87が挿通され、検知棒86を前方へ付勢するようにされている。そして、検知棒86の前端は、グリルパン(平皿)40aが挿入されたときに側板41bの下端の位置と当接し、ばね86の付勢力に抗してわずかに後方に押圧されるようになっている(図12(c)の実線矢印参照)。検知棒86がわずかに後方に押圧されると、調理庫26の外に設置されたセンサユニット(図示無し)が通電される。
図13(a)〜図13(c)、および図14(a)、図14(b)はドアセンサの検知の仕組みを説明する図である。まず、図13(a)は断面方向を説明する図、(b)は(a)のX8−X8矢視断面図、(c)は(b)のJ部の部分拡大図である。
図13(a)に示すように、実施形態にかかわるグリルユニット4は、例えばドアセンサSs2を備えている。このドアセンサSs2は、例えばドア32が閉まった状態となったときに通電する仕組みを備えたセンサであればよい。
ここで、本実施形態では、グリルパン41の皿種にかかわらず、正しい挿入方向が規定されている。
グリルパン(波皿)40bを用いる場合において、水溜め部41h(図5(c)参照)が前方(すなわち引き出し方向手前側)となるように挿入しないと、図5(d)で前記した通り底板41aのフランジ41eからの高さ関係がH1<H3となっているので、フランジ41eがホルダ33から浮き上がり、不安定な状態となってしまう。さらには、調理庫26の内部に導入される空気の下流位置となってしまうので、調理庫26の内部にむらなく蒸気を行き渡らせる前に、直上に設けられた排気ダクト36k2から蒸気が排気されてしまうことになる。
ゆえに、本実施形態では、グリルパン41が正しい方向に挿入されていない場合、ドア32が完全には閉まらず、ドアセンサSs2が通電されない仕組みを備えた。これによって、ユーザに挿入方向を確認させる契機を与えることができる。
図13(b)、および図13(c)に、例えばグリルパン(波皿)40bが逆向きに挿入された場合の断面図の一例を示す。
本実施形態のグリルユニット4は、後板26cの上部に、突起85が備えられる(図3も併せて参照)。この突起85は、グリルパン(波皿)40bが逆向きに挿入された際に、フランジ41eと当接する位置に設置されている。そして、これ以上引き出し方向奥側にドア32を引き込ませることができないように規制する。
なお、図13(c)における符号H6は、グリルパン(波皿)40bが逆向きに挿入された場合のフランジ41eのホルダ33の線状部51b1からの浮き上がり量を示している(この場合はH6≒H3−H1を満たす)。
また、グリルパン(平皿)40aの場合は、図10に示したセンサカバー71との構造的な関係で、グリルパン(平皿)40aの前後方向を逆に入れた場合、グリルパン(平皿)40aの側板41bがセンサカバー71と当接して、グリルパン(平皿)40aを奥まで入らなくドア32が閉まらないものである。
次に、図14(a)は図13(a)のX9−X9矢視断面図、(b)は(a)のK部の部分拡大図である。
図14(a)、図14(b)に示すように、図13(c)に示す突起85によってドア32が幅H7の分だけ半開きの状態となり、それ以上の調理庫26内への引き込みが規制される。この場合、ドアセンサSs2の支柱部90は、ばね92の付勢力によって回動軸91まわりに付勢される。そして、支柱部90の先端からドア32を押圧する方向に飛び出した突起部93が、ドア32に設けられた被接触板96と接触するようにされている。この状態では、端子部94は端子部95と非接触の状態であり、ドアセンサSs2が通電されない状態となる。
なお、ドア32が完全に閉じた状態では、支柱部90の突起部93がばね92の付勢力に抗してドア32の非接触板96に押圧される。そして、端子部94が回動軸91を中心に時計回りに回動され、端子部95と接触することによって、ドアセンサSs2が通電される。
図15は、皿種判別センサSs1およびドアセンサSs2の検知信号の組み合わせからグリルパンの皿種および挿入方向を判別する仕組みを説明する図である。なお、図15中、○は通電状態、×は非通電状態を示す。
図15に示すように、皿種判別センサSs1は、グリルパン(平皿)40aが挿入されたときは、正方向および逆方向に挿入された場合いずれも、検知棒86(図12(c)参照)がグリルパン(平皿)40aに押圧されるので、通電状態となる。
また、皿種判別センサSs1は、グリルパン(波皿)40bが挿入されたときは、正方向および逆方向に挿入された場合いずれも、検知棒86(図12(c)参照)がグリルパン(波皿)40bの底板41aよりも下方に位置するため押圧されず、非通電状態となる。
また、ドアセンサSs2は、グリルパン(平皿)40aおよびグリルパン(波皿)40bが正方向に挿入されたときはいずれも、突起85(図13(c)参照)によってドア32の調理庫26内への引き込みが規制されない。ゆえに、ドア32は完全に閉まり、ドアセンサSs2は通電状態となる。
また、グリルパン(波皿)40bが逆方向に挿入されたときはいずれも、突起85(図13(c)参照)によってドア32の調理庫26内への引き込みが規制され、グリルパン(平皿)40aが逆方向に挿入された時は、センサカバー71によってドア32の調理庫26内への引き込みが規制され、ドア32は半開きの状態となり、ドアセンサSs2は非通電状態となる。
つまり、図15に示すように、皿種判別センサSs1、ドアセンサSs2の通電パタンを検知することによって、いかなる皿種のグリルパン41が、正方向または逆方向に挿入されているかを識別することができる。
以上によって、例えば調理に不適切な皿種が挿入されている場合には図示しない表示部に警告を表示することができる。さらには、正しい皿種が挿入されていても逆方向に挿入されている場合には、図示しない表示部に警告を表示することができる。このようにして、ユーザにグリルパン41の状態を確認させる契機を与えることができる。
以上説明したように、本実施形態のグリルユニット4では、グリルパン41の少なくとも引き出し方向前後の側板41bの上端41dにフランジ41eを設け、フランジ41eの下部にホルダ33の線状部51e,51b1が介装される構成とした。
これによって、グリルパン41の皿種が、グリルパン(平皿)40a、またはグリルパン(波皿)40bのいずれであるかを問わず同じホルダ33を使用することができるようにされている。
また、皿種を問わず同じホルダ33を使用して、グリルパン41の側板41bの上端41dから調理庫26内の上板26a、または上ヒータ27aまでの距離を同一となるようにすることができる。
また、蓋体42付のグリルパン41を調理庫26に収納した場合、グリルパン41の側板41bは、可能な限り調理庫26の上板26aまたは上ヒータ27aの近傍の高さ位置(調理庫26に対してグリルパン41を出し入れ自在に収納できる最大高さ)まで延びる形状を呈している。
つまり、側板41bの上端から調理庫26の上板26aまでの距離が極力小さくなるようにされている。これによって、グリルパン41内に魚や脂の多い肉などを加熱したときに流れ出た水分や油分が飛び跳ねたとしても、調理庫26内の側板26b(側面)および底板26d(底面)が汚れるのを抑制することができる。よって、調理庫26内の掃除が容易になる。
また、グリルパン(平皿)40aの場合は、下ヒータ27bの近傍に底板41aを配置して側板41bを長くすることで大きな被加熱物を調理する事が可能とすることができる。また、底板41aを下ヒータ27bと近接するように下げたことで、下ヒータ27bの発する熱を効率よくグリルパン(平皿)40a内に伝えられることで、高火力で熱伝達を良くすることができる。またホルタ33を使用する事で、グリルパン(平皿)40aおよびグリルパン(波皿)40bに使用する蓋体42も同様に上ヒータ27aに近接して設けられることで、上ヒータ27aの発する熱を効率よくグリルパン(平皿)40aおよびグリルパン(波皿)40b内に伝える事が可能となる。
また、本実施形態では、グリルパン41の底板41aがセンサカバー71のセンサ部72の直上の円形の平面部71aに直接乗り越えて温度検知がされるので、グリルパンの温度を早く正確に温度計測を行うことができる。
また、本実施形態では、グリルパン41を装着したホルダ33の後部にあたる線状部51a,51g上の屈曲部51a1,51g1が、ドア32の開閉に伴ってレールケース49,49直上の側板26b内(図3も併せて参照)を摺り動く。この際、屈曲部51a1,51g1のうち、レールケース49,49直上の側板26b内と接触する部分にはチューブ状のシリコーンゴム51jが当てがわれている。これによって、屈曲部51a1,51g1がレールケース49,49直上の側板26b内を摺り動いても、金属音の発生を防止することができる。
また、本実施形態では、ドア32を全開にした状態でも、グリルパン41を装着したホルダ33の一部が、調理庫26の内部に残る。具体的には、ホルダ33の後部にあたる線状部51a,51g上の屈曲部51a1,51g1が、レールケース49,49直上の側板26b内に残る。これによって、屈曲部51a1,51g1がレールケース49,49直上の側板26b内を摺り動く際、屈曲部51a1,51g1が段差Δ(図8(b)参照)を越えて引き出されてスライドバー39,39上に脱落しないようにすることができる。つまり、ドア32のスムーズな開閉動作を確保することができる。
また、本実施形態のグリルユニット4は、検知棒86(図12(c)参照)を有する皿種判別センサSs1を備えている。この皿種判別センサSs1の検知棒86は、例えばグリルパン(平皿)40aを調理庫内26に挿入する場合には検知棒86の前端が接触して引き出し方向奥側に押圧されるように設置される。また、グリルパン(波皿)40bを調理庫内26に挿入する場合には検知棒86は接触しないように設置される。
また、本実施形態のグリルユニット4は、グリルパン41が逆向きに調理庫26内に挿入されるとドア32を半開き状態にさせる突起85(図13(c)参照)と、ドアセンサSs2を備えている。
以上によって、皿種判別センサSs1、ドアセンサSs2の通電パタンを検知することによって、いかなる皿種のグリルパン41が、正方向または逆方向に挿入されているかを電子的に識別することができる。
上記した実施形態は、本発明を分かりやすくするために詳細に説明したものであり、必ずしも、説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に、他の実施形態の構成の一部もしくは全てを加えることも可能である。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
つまり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更してもよい。
具体的には、例えば前記した実施形態では、グリルパン41のホルダ33とのフランジ41e懸架は前後の側板41b(図5(b),(d)参照)で行う場合を例に挙げて説明したが、左右の側板41bの上端にフランジを設けて懸架させる方式でもよい。
また、グリルパン41はホルダ33と左右方向の側面視において3点支持の場合で説明したが、特にこれには限定されない。
また、グリルパン41を載せたホルダ33は、前端部はドア継手80の溝部81に係り合うようにされている。また、ホルダ33の後端部は線状部51a,51g上の屈曲部51a1,51g1が、レールケース49,49直上の側板26b内(図3も併せて参照)を摺り動く例で説明した。しかし、ホルダ33は調理庫26の上板26aに引き出し方向に摺り動き可能に吊り下げられるようにして懸架される構成とすることもできる。
また、ドアセンサSs2は突起85(図13(c)参照)と各々別体として説明したが、一体化されていてもよい。その際は、皿種判別センサSs1と同種の構造を備えるようにすればよい。
また、グリルパン41はグリルパン(平皿)40a、およびグリルパン(波皿)40bの2種類を説明したが、これ以外のグリルパン41を用いてもよい。また、グリルパン41は平面視矩形状でなくてもよい。
次に、操作性を向上させた加熱調理器について図16ないし図21を参照して説明する。
図16は、操作部の表示内容を示し、図17は、操作部の特定メニューで入力可能とする特定選択キーの説明図である。図18は、操作部のメニューによって使用する調理容器(波皿)を表示する説明図、図19は、操作部のメニューによって使用する調理容器(平皿)を表示する説明図である。図20は、操作部の表示内容を示し、(a)は電源投入時、(b)はメニュー群選択時、(c)焼き物メニュー選択時である。図21は、操作部の表示内容を示し、(a)は魚丸焼きメニュー選択後、(b)は調理中である。
図16に示すように、操作部5は、調理庫26での調理に必要なメニューなどを設定・操作を行うグリル操作部101と、グリル操作部101で入力した内容や設定内容を表示するグリル表示部102と、を有している。また、操作部5は、本体2(図1参照)に回動可能に支持されており、操作部5を本体2から回動させて突出させたときに、操作表示面5aが斜め上向き状態となる(図1参照)。操作表示面5aの奥側にグリル表示部102が配置され、グリル表示部102の手前側にグリル操作部101が配置されている。
グリル操作部101は、調理の開始、停止を行う「切 スタート」が印字された切・スタートキー101a、各種の選択を行う際に操作される「選択」が印字された選択キー101b、メニュー等の決定を行う「メニュー決定」が印字された決定キー101c、前の操作に戻る「戻る」が印字された戻るキー101dが設けられている。
そして、特定メニューで入力可能で短時間でおいしく調理する場合に操作する「はや旨」が印字された特定選択キー101eが設けられている。特定選択キー101eは、上ヒータ27aと下ヒータ27bを同時に通電して大火力とすることで短時間に調理するものである。
また、音声を聞き直す際に操作される「音声聞き直し」が印字された音声聞き直しキー101f、レンジフードの強度を切り替える際に操作される「レンジフード 切|弱/中/強」が印字されたレンジフード強弱切替キー101gが設けられている。
また、切・スタートキー101a、選択キー101b、決定キー101cおよび特定選択キー101eの上部には、表示ランプ101a1、101b1,101c1、101e1が設けられている。
グリル表示部102は、例えば、バックライトを備えた液晶表示部102aと、メニュー群を複数個横一列に配置したメニュー群印字部102bと、を備えている。すなわち、左側から順番に、「焼き物」、「焼き蒸し」、「ノンフライ」、「ヘルシー」、「パン・菓子」、「手動」が印字されている。なお、図20(a)に示す液晶表示部102aは、操作部5の電源投入直後の状態であり、バックライトが消灯して、非表示の状態である。
図17は、操作部の特定メニューで入力可能とする特定選択キーの説明図である。メニュー群を複数個横一列に配置したメニュー群印字部102bの中に表示する液晶表示部102aからメニューを選択するときに、特定のメニューである特定メニューHYから選択して決定すると、特定選択キー101eを受け付ける。特定メニューHYは四角で囲む「魚丸焼き」「肉類・野菜」「かたまり肉」「グラタン」「ピザ」「トースト」の6個のメニューである。特定選択キー101eを受け付けると上部のランプ101e1が点灯する。
図18は、操作部のメニューによって使用する調理容器(波皿)を表示する説明図である。メニュー群を複数個横一列に配置したメニュー群印字部102bの中に表示する液晶表示部102aからメニューを選択するときに図18に四角囲みで示す波皿メニューNMから選択して決定すると、文字とイラストで表示する使用容器表示部102dにグリルパン(波皿)40bの波皿表示102d1を表示する。波皿メニューNMは、「魚丸焼き」、「魚 切身・干物」、「つけ焼き」、「貝焼き」、「ハンバーグ」、「肉類・野菜」、「蒸し野菜」、「ギョウザ」、「シュウマイ」、「から揚げ」、「フライ」、「天ぷら」、「肉類」、「魚 切身・干物」、「揚げ物温め」、「グリル上下」である。
更に「フタ」表記と蓋体42のイラストを示すフタ表示102d3は、選択されたメニューによって表示する。
図19は、操作部のメニューによって使用する調理容器(平皿)を表示する説明図である。メニュー群を複数個横一列に配置したメニュー群印字部102bの中に示す液晶表示部102aからメニューを選択するときに図19に四角囲みで示す波皿メニューHRから選択して決定すると、文字とイラストで表示する使用容器表示部102dにグリルパン(平皿)40aの平皿表示102d2を表示する。平皿メニューHRは、「かたまり肉」、「グラタン」、「ピザ」、「パン 発酵 焼き」、「ドーナツ」、「ロールケーキ」、「トースト」、「オーブン」である。
更に、フタ表示102d3は、選択されたメニューによって表示する。
図20(a)は電源投入時状態で、図20(a)に示す状態において、決定キー101c(または選択キー101b)を押すことにより、図20(b)に示す状態に移行する。このとき、液晶表示部102aには、メニュー群のひとつひとつに分類されたメニューがすべて表示される。すなわち、「焼き物」メニューには、波皿メニューNMの「魚丸焼き」、「魚 切身・干物」、「つけ焼き」、「貝焼き」、「ハンバーグ」、「肉類・野菜」、そして縦線で区切られて、平皿メニューHRの「かたまり肉」、「グラタン」、「ピザ」が表示される。「焼き蒸し」メニューには、「蒸し野菜」、「ギョウザ」、「シュウマイ」が表示される。「ノンフライ」メニューには、「から揚げ」、「フライ」、「天ぷら」が表示される。「ヘルシー」メニューには、「肉類」、「魚 切身・干物」、「揚げ物温め」が表示される。「パン・菓子」メニューには、「パン 発酵 焼き」、「ドーナツ」、「ロールケーキ」が表示される。「手動」コースには、「トースト」、「オーブン」、「グリル上下」が表示される。
また、図20(b)に示す状態において、液晶表示部102aでは、メニュー群のうちの「焼き物」の波皿メニューNMである左側6つのメニューが点滅し、その他のメニュー群が点灯する。また、表示ランプ101b1,101c1が点滅する。
また、図20(b)に示す状態において、選択キー101b(アップキー)を押す毎に、「焼き物」の波皿メニューNMである左側6メニュー→「焼き物」の平皿メニューHRである右側3メニュー→「焼き蒸し」→「ノンフライ」→「ヘルシー」→「パン・菓子」→「手動」の各メニュー群が点滅しながら移行し、必要なメニューを選択して決定キー101cを押すことにより、図20(c)に示す状態に移行する。このとき液晶表示部102aには、メニュー群のうちの「焼き物」波皿メニューNMである左側6メニューのみが表示され、その他のメニュー群がすべて消灯する。
また、液晶表示部102aでは、「焼き物」の波皿メニューNMである左側6メニューのうち「魚丸焼き」が点滅し、その他のメニューが点灯する。また、図20(c)に示す状態では、表示ランプ101b1,101c1が点滅する。そして、前記した使用容器表示部102dにグリルパン(波皿)40bの波皿表示102d1を表示する。
図20(c)に示す状態において、選択キー101b(アップキー)を押す毎に、「魚丸焼き」→「魚 切身・干物」→「つけ焼き」→「貝焼き」→「ハンバーグ」→「肉類・野菜」の各メニューが点滅しながら移行する。調理したいメニューを点滅表示させ、決定キー101cを押すことでメニューが決定される。
メニューが決定されたことで図21(a)に示す状態に移行し、ここで仕上がり調整表示104が表示され、選択キー101bを押して初期設定の「中」から、「弱」または「強」に変更できる。そして、ここで前記した特定メニューHYから選択して決定したことにより、特定選択キー101eを受け付ける。特定選択キー101eを受け付けるとランプ101e1が点灯する。
この図21(a)に示す状態において切・スタートキー101aを押すと加熱が開始する。加熱中であることを示すマーク102cが表示される。
加熱が終了して「追加焼き」をする場合には選択キー101bで時間を入力して追加焼きをする。追加焼きをしない場合には、切・スタートキー101aを押すと図20(a)に示す電源投入時状態に戻る。
特定メニューHYと特定選択キー101eについて説明する。
本体2は、特定メニューHYから選択して決定したメニューにおいて、特定選択キー101eを入力しない動作を初期状態としている。使用者の好みによって選択して設定するものである。その理由は、特定選択キー101eは、上ヒータ27aと下ヒータ27bを同時に通電して大火力とすることで短時間に調理するため、一度に大電力を使用する事になる。しかし、本体2で使える電力には制限がある。市場で普及する商用200Vで動作して、3口でヒータ加熱または誘導加熱する加熱コイルユニット25を備え、グリルユニット4を備えて、システムキッチン1に組み込む3口のIHクッキングヒータでは、最大で消費電力が5.8kWに決められている。本体2はこのIHクッキングヒータである。
焼き物調理をするときは、上ヒータ27aと下ヒータ27bを通電して強火で調理するため、誘導加熱する加熱コイルュニット25よりも優先して電力を使って調理するように制御する。そうしないと生魚を焼く調理を行うときなどに、焼きが不足する不具合があるためである。
そのため、制限ある電力からグリルユニット4で使用する電力が大きくなると加熱コイルユニット25で使える電力が少なくなって、食事の用意で同時に複数加熱するときに、誘導加熱する火力が小さくなったり、誘導加熱する口数を減らして使う必要がある。
短時間で調理をしたいと使用者の要望に沿って選択するように設けているものである。
特定メニューHYに限定して特定選択キー101eを入力可能とする理由は、特定選択キー101eを入力して実施する初期状態よりも調理時間が短くする調理でも、おいしさを損なわないで調理できるメニューに特化したためである。
次に、本発明の「魚丸焼き」工程における一連の動作について説明する。
まず使用者は、被加熱物をグリルパン(波皿)40bの上に載せ蓋体42の無い状態で、被加熱物を載せたグリルパン(波皿)40bをホルダ33の上に載置しドア32を閉める。 次にメニューの「焼き物」群から「魚丸焼き」を選択する。特定選択キー101eは設定しない。
そして、図21(a)に示す状態において、切・スタートキー101aを押すことで、加熱が開始される。「魚丸焼き」で加熱する料理はさんまである。
図22は、操作部の魚丸焼きメニューで特定選択キーを入力しない状態の工程チャート図である。図23は操作部の魚丸焼きメニューで特定選択キーを入力した状態の工程チャート図である。
本体2は、上ヒータ27aと下ヒータ27bを交互に通電して調理時間をかけてじっくり焼きあげる動作である。図22はこの交互焼きの工程チャートを示すものである。これに対して、図23は、上ヒータ27aと下ヒータ27bを同時通電して短時間に焼きあげる動作で両面同時焼きの工程チャートを示すものである。
上ヒータ27a、下ヒータ27bの電力制御の方法について説明する。
図22において、上ヒータ27aは1400W、下ヒータ27bは1200Wが定格出力である。制御部(図示無し)により上・下ヒータ27は、40秒周期の中でオンとオフでデューティー制御される。以下に示すたとえば上ヒータ27aで1050Wの出力は、1400Wの上ヒータ27aを40秒のうち30秒通電して通電率0.75にして1050Wとしている。下ヒータ27bについても、900Wの出力は、1200Wの上ヒータ27bを40秒のうち30秒通電して通電率0.75にして900Wとしている。
図22の調理工程から説明する。工程は大別して1,2,3,4,5の工程からなり、ここでは、さんま5匹を例に以下工程を説明する。
最初の工程1では、魚の温度を早く上昇させるために上ヒータ27aの通電率を100%として1400Wのフル通電、下ヒータ27bはオフ(0W)によって加熱時間は略30秒間で加熱を行い被加熱物の温度を上昇させる工程である。上ヒータ27aによって被加熱物を加熱して急激に温度を上昇させる。温度センサ70の検出温度が特定の温度に到達するまでの時間を計測して、被加熱物の分量を予測し、最終加熱時間と火力を決定する量判定を開始するために被調理物を素早く加熱するものである。
そして、工程1に続く工程2は、引き続き魚の温度を早く上昇させるために上ヒータ27aの通電率を100%、加熱時間は略90秒間で加熱を行い被加熱物の温度を上昇させる工程である。
本調理では、上ヒータ27aによって被加熱物の上面を直接加熱し、グリルパン(波皿)40bを使用したことで被加熱物の載置されていない底板41aも加熱されることで、底板41aの熱伝導によって被加熱物の下面も加熱され、被加熱物の全体の温度が早々に上昇する。
また、底板41aの熱伝導によって被加熱物の下面も加熱されることで、魚の旨み成分を逃がすことは無い。
この工程1と工程2は、1400Wの上ヒータ27aの通電率を100%による最大火力で30秒と90秒を合わせて合計120秒で被加熱物の温度を上昇させる工程である。
工程3では、下ヒータ27bにより加熱を行うものである。1200Wの下ヒータ27bの通電率を略75%に制御して900Wで略390秒間加熱を行う工程である。
グリルパン(波皿)40bは、工程1、工程2で加熱され、引き続き下ヒータ27bによって加熱される。
グリルパン(波皿)40bの底板41aの下から下ヒータ27bによって加熱が行われることで、底板41aの熱が熱伝導によりグリルパン(波皿)40b全体に伝わり、グリルパン(波皿)40b全体による温度ムラの少ない面加熱が可能となる。そのため被加熱物、グリルパン(波皿)40bの側面41bと底板41aと底板41aの溝部41gからの放射熱と、底板41aに設けられた凸状部41cからの熱伝導によって加熱される。
また、下ヒータ27bで熱せられた空気はグリルパン(波皿)40bによって排気されるのを妨げるので効率の良い加熱が可能となる。
そして、この工程3では、温度センサ70の検出温度が特定の温度に到達するまでの時間を計測して、被加熱物の分量を予測し、最終加熱時間と火力を決定するものである。例えば、到達する経過時間が短い場合は被加熱物の分量は少ないと判断して加熱時間は短く火力は弱く調整し、到達する時間が長ければ被加熱物の分量は多いと判断して加熱時間は長く火力は強く調整する。
工程4では、工程3と同じ下ヒータ27bにより加熱を行うものである。加熱は、1200Wの下ヒータ27bの通電率を略75%で制御し900Wで略140秒間加熱を行う工程である。
そして前述した工程3と同じように、グリルパン(波皿)40bは、下ヒータ27bによって加熱され、グリルパン(波皿)40b全体による温度ムラの少ない面加熱が可能となり、そのため被加熱物、グリルパン(波皿)40bの側面41bと底板41aと底板41aの溝部41gからの放射熱と、底板41aに設けられた凸状部41cからの熱伝導、グリルパン(波皿)40bの底板41aの熱容量によって温度上昇、温度下降の少ない温度で被加熱物を安定良く加熱する。
工程5では、1400Wの上ヒータ27aの通電率を略51%で制御して720W、1200Wの下ヒータ27bの通電率を略33%とで制御して390Wで、通電を交互に略680秒間加熱し、被加熱物30の上面と下面を焼き上げる工程である。そうすることで上ヒータ27aによって上面の皮に焦げ目を付け、下ヒータ27bの加熱で下面に下がる水分を焼き上げ、水分による下面が生臭くなるのを防止する。
全工程において、溝部41gに溜まったさんまから出た脂が発火・発煙しないようにグリルパン(波皿)40bの温度を制御している。
上記した本実施例によれば、調理庫内を汚す事無く食材を美味しく調理ができる。
次に、図23の特別選択キー101eが入力された調理工程を説明する。図22では、40秒周期の中でオンとオフで制御したが、図23では80秒周期の中でオンとオフでデューティー制御する例を示す。
工程は大別して1,2,3,4,5の工程からなり、ここでは、さんま5匹を例に以下工程を説明する。
最初の工程1では、魚の温度を早く上昇させるために1400Wの上ヒータ27aの通電率を75%で制御して1050Wに設定し、1200Wの下ヒータ27bの通電率は75%で制御して900Wにしている。上・下ヒータ27の合計で1050+900=1950Wによって加熱時間は略30秒間で加熱を行い被加熱物の温度を上昇させる工程である。そして上ヒータ27aによって被加熱物を加熱して急激に温度を上昇させ、下ヒータ27bによりグリルパン(波皿)40bの温度を上昇させる。温度センサ70の検出温度が特定の温度に到達するまでの時間を計測して、被加熱物の分量を予測し、最終加熱時間と火力を決定する量判定を開始するために被調理物を素早く加熱するものである。
そして、工程1に続く工程2は「魚丸焼き」の場合は、本調理では、1400Wの上ヒータ27aの通電率を75%に制御して1050Wの火力と、1200Wの下ヒータ27bの通電率を75%に制御して900Wの火力とで90秒間加熱を行う。魚の温度を早く上昇させるために上ヒータ27aによって被加熱物を加熱して急激に温度を上昇させ、下ヒータ27bによりグリルパン(波皿)40bの温度を上昇させる。
上ヒータ27aによって被加熱物の上面を直接加熱し、グリルパン(波皿)40bを使用したことで被加熱物の載置されていない底板41aも加熱されることで、底板41aの熱伝導によって被加熱物の下面も加熱され、さらに下面は下ヒータ27bで加熱するので、被加熱物の全体の温度が早々に上昇する。また、底板41aの熱伝導によって被加熱物の下面も加熱されることで、魚の旨み成分を逃がすことは無い。
この工程1と工程2は、1400Wの上ヒータ27aの通電率を75%、1200Wの下ヒータ27bの通電率を75%による合わせて大きな火力で30秒と90秒で合計120秒で被加熱物の温度を上昇させる工程である。
ここで、大きな火力で被加熱物の温度を急上昇させるための工程1、工程2で、定格電力1400Wの上ヒータ27a、定格電力1200Wの下ヒータ27bを備えているにも関わらず、通電率100%の設定で、1400Wと1200Wを加えて合計2600Wで加熱せずに、前記のように、上ヒータ27aを通電率75%で1050W、下ヒータ27bを通電率75%で900Wとして1050Wと900Wを加えて合計1950Wとしている理由について説明する。
制御部(不図示)は本体2に入る商用電源電圧の変動を検知する一般的な公知技術である電圧検知手段(図示無し)を本体2に備えて電圧を検出している。そして本体2は、通常200Vの電源が10%の電圧変動を考慮して電圧が180Vから220Vに変動しても被加熱物が焦げたり焼き不足などの支障のないように作られている。
そのため、本発明の実施例で説明している特定選択キー101eを入力したときにはグリルユニット4で使用する電力が上下ヒータ27のそれぞれ最大電力の75%の1950Wとして、特に電圧低下を起こした時に、火力を上げられる裕度を確保しているものです。
もし電圧が低下したと検知したときに、あらかじめ設定された1950Wと同等の火力を得られるように、80秒周期の中で通電する時間を増やして、通電率を大きく制御を行う事で、あらかじめ設定された定格電圧時の電力1950Wと同等の焼き上がりが得られるようにするものである。
また、電圧が高く振れたと検知したときは、前記通常の火力を得られるように、80秒周期の中で通電する時間を減らして、通電率を小さくする制御を行うことで、定格電圧時の電力と同等の焼き上がりが得られるようにするものである。
このようにすることで、調理時に電圧が振れても、略設定された熱エネルギーを被加熱物に与えるようになるため、調理庫26の中で温度センサ70によって温度上昇する時間によって被加熱物の量を判定する量判定の精度がよくなる。
また、特定選択キー101eを選択したときに、上・下ヒータ27の100%の電力を使用した場合は、使用電力は合計2600Wとなり、約1.86倍の火力を与えると、温度の立ち上がりが速いため、被加熱物の温度は短い時間で量判定を行う温度に到達する。そのため、被加熱物の量の違いによる温度判定までの時間の差が大変小さくなり、この小さな差から被加熱物の量判定を行う必要がある。
ここでは、被加熱物の量の違いによる温度判定の制度を通常加熱と同じ程度の制度が得られるように、上・下ヒータ27への通電率を75%、合計の電力を1950W、火力を約1.4倍としたものである。
工程3では、上ヒータ27aに通電率35%で制御して電力を490Wに設定し、下ヒータ27bの通電率75%、900Wより小さな火力として略390秒間加熱を行う工程である。
グリルパン(波皿)40bは、工程1、2と同様に、引き続き上・下ヒータ27によって加熱される。
グリルパン(波皿)40bの上から上ヒータ27aで直接被加熱部を、底板41aの下から下ヒータ27bによって加熱が行われることで、底板41aの熱が熱伝導によりグリルパン(波皿)40b全体に伝わり、グリルパン(波皿)40b全体による温度ムラの少ない面加熱が可能となります。そのため被加熱物、グリルパン(波皿)40bの側面41bと底板41aと底板41aの溝部41gからの放射熱と、底板41aに設けられた凸状部41cからの熱伝導によって加熱される。
また、温調が働いた場合や、通電率制御によって上ヒータ27a、下ヒータ27bへの通電をオンオフした場合でも、グリルパン(波皿)40bの底板41aの熱容量によって温度上昇、温度下降の少ない温度で被加熱物を安定良く加熱する。
さらに、下ヒータ27bで熱せられた空気はグリルパン(波皿)40bによって排気されるのを妨げるので効率の良い加熱が可能となる。
そして、この工程3では、温度センサ70の検出温度が特定の温度に到達するまでの時間を計測して、被加熱物の量を予測し、最終加熱時間と火力を決定するものである。例えば、到達する経過時間が短い場合は被加熱物の分量は少ないと判断して加熱時間は短く火力は弱く調整し、到達する時間が長ければ被加熱物の分量は多いと判断して加熱時間は長く火力は強く調整する。初期設定は5尾で、時間が短い場合は量が少ない(魚が少ない)と判断して加熱時間を短く調整する。
工程4では、上ヒータ27aの通電率を75%で制御を行い電力1050Wとして下ヒータ27bより大きな火力として、下ヒータ27bの火力を維持して通電率75%で制御を行い電力900Wで略142秒間加熱を行う工程である。
工程5では、上ヒータ27aの通電率を70%で制御を行い電力1050Wとして下ヒータ27bより大きな火力として、下ヒータ27bの火力を維持して通電率を70%で制御を行い電力980Wとして、下ヒータ27bの火力を維持して通電率75%で制御を行い電力900Wで略147秒間加熱を行う工程である。工程4に対して、上ヒータ27aを幾分火力を下げて、焼きすぎを抑えている。被加熱物の上面と下面を焼き上げる工程である。そうすることで上ヒータ27aによって上面に皮に焦げ目を付け、下ヒータ27bの加熱で下面に下がる水分を焼き上げ、水分による下面が生臭くなるのを防止する。
上記した本実施例によれば、調理庫内を汚す事無く、短時間で被加熱物を美味しく調理ができる。
2 本体
5 操作部
26 調理庫
26e 開口
27 ヒータ
27a 上ヒータ
27b 下ヒータ
41 調理容器
70 温度センサ
101e特定選択キー
HY 特定メニュー

Claims (2)

  1. 本体の前面に開口する調理庫と、
    該調理庫内の上方に設けられる上ヒータと、
    前記調理庫内の下方に設けられる下ヒータと、
    前記上ヒータと前記下ヒータとの間に配置され、被加熱物を載置する調理容器と、
    前記被加熱物の加熱を設定する操作部と、
    前記調理容器の温度を検知する温度センサと、
    前記操作部の設定と前記温度センサの検知温度に応じて前記上ヒータおよび下ヒータを制御する制御部と、を備え、
    前記操作部には、前記上ヒータと前記下ヒータを交互に通電する加熱と、前記上ヒータと前記下ヒータと同時に通電する加熱を選択できる入力キーを設け、
    前記制御部は、前記入力キーの設定に応じて前記上ヒータおよび下ヒータへの通電を制御し、前記被加熱物の上面と下面の両方を同時に加熱し、
    前記上ヒータおよび下ヒータへ通電可能な最大電力値の合計値よりも小さい値であって、前記被加熱物への加熱開始における前記上ヒータおよび前記下ヒータへ通電する電力値の合計値と略同じ値である第1の合計値で加熱する工程と、前記第1の合計値より小さい第2の合計値で加熱する工程と、の2つの工程を少なくとも有し、前記第2の合計値で加熱する工程における前記温度センサの検出温度が特定の温度に到達するまでの時間に基づいて、前記被加熱物の量判定を行うことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    さらに、前記上下ヒータに接続されている電源の電圧を検出する電圧検出手段を設け、
    前記制御部は、前記被加熱物を加熱する時に前記上ヒータと前記下ヒータと同時に通電する加熱が設定され、前記電圧検出手段による検出電力が定格電圧より高い時は、前記上ヒータと前記下ヒータへの通電率を小さくし、前記被加熱物の上面と下面の両方を同時に加熱することを特徴とする加熱調理器。
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