JP6642472B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキトルクを抑制する惰行制御を実行することが可能な車両の制御装置に関するものである。
走行中にアクセルオフを含む実行条件が成立したときに、ブレーキトルクを抑制する惰行制御を実行する車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された惰行走行制御装置がそれである。この特許文献1には、アクセルオフ及びブレーキオフ時であって車速が特定の車速以上の場合、進行方向前方の道路勾配や交差点などの道路状況、センサにより検出した前方車両との車間距離などに基づいて、惰行走行が可能であるか否かを判断することが開示されている。
特開2014−50312号公報
ところで、車両の進行方向に位置する先行車両に関する条件を惰行制御の実行条件に含めると、先行車両の挙動によっては惰行制御ができなくなる場合があり、惰行制御の機会が限定される。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、先行車両に関する条件を含めて惰行制御の実行が判断される場合に、その惰行制御を実行する機会を多くすることができる車両の制御装置を提供することにある。
第1の発明の要旨とするところは、(a)走行中にアクセルオフを含む実行条件が成立したときに、ブレーキトルクを抑制する惰行制御を実行する、車両の制御装置であって、(b)前記実行条件は、前記車両の進行方向に位置する先行車両に関する条件を含んでおり、(c)前記先行車両に関する条件が成立し易くなるような制御を前記先行車両に対して要求する要求指令を、前記車両とは別の車外装置へ送信するものであり、(d)前記要求指令を送信する際、前記先行車両に関する条件が成立し易くなるように、ホイールブレーキを制御して車速を制御することにある。
前記第1の発明によれば、先行車両に関する条件が成立し易くなるような制御を先行車両に対して要求する要求指令が車外装置へ送信され、この際、先行車両に関する条件が成立し易くなるように、ホイールブレーキを制御して車速が制御されるので、先行車両に関する条件が成立し易くなる。よって、先行車両に関する条件を含めて惰行制御の実行が判断される場合に、その惰行制御を実行する機会を多くすることができる。
本発明が適用される車両に備えられた駆動装置の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。 エンジン負荷低減制御を実施しないときの態様と、複数種類のエンジン負荷低減制御を各々実施するときの態様とを説明する為の図である。 電子制御装置の制御作動の要部すなわち先行車両に関する条件を含めて惰行制御の実行が判断される場合に、その惰行制御を実行する機会を多くする為の制御作動を説明するフローチャートである。 電子制御装置の制御作動の要部すなわちエンジン停止制御を最適化する為の制御作動を説明するフローチャートである。
本発明の実施形態において、前記車両は、動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する変速機とを備えている。前記動力源は、例えば燃料の燃焼によって動力を発生するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等のエンジン、及び/又は、回転機等である。前記動力源が前記エンジンである場合は、前記ブレーキトルクはエンジンブレーキトルクが相当する。前記動力源が前記回転機である場合は、前記ブレーキトルクは回生ブレーキトルクが相当する。このように、前記ブレーキトルクは、前記動力源によるブレーキトルク(動力源ブレーキトルク)であるが、例えば専ら発電用に備えられた回転機によるブレーキトルクであっても良い。つまり、前記ブレーキトルクは、原動機によるブレーキトルク(原動機ブレーキトルク)であっても良い。前記変速機は、例えば公知の遊星歯車式自動変速機、公知の同期噛合型平行2軸式手動変速機、公知の同期噛合型平行2軸式自動変速機、同期噛合型平行2軸式自動変速機であって入力軸を2系統備える型式の公知のDCT(Dual Clutch Transmission)、公知のベルト式又はトロイダル式の無段変速機などである。
また、前記車両は、前記動力源と前記駆動輪との間の動力伝達経路に、前記動力伝達経路における動力伝達を遮断する断接装置を備えている。前記制御装置は、前記断接装置により前記動力源を前記駆動輪から切り離すことで、動力源ブレーキトルクを抑制する。前記断接装置は、摩擦係合式のクラッチやブレーキが用いられるが、電気的に反力を制御して前記動力伝達経路における動力伝達を可能としたり遮断したりすることもできるなど、種々の態様を採用することができる。複数のクラッチやブレーキを備えていてニュートラル状態とすることが可能な自動変速機を前記断接装置として利用することもできる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10に備えられた駆動装置12の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御系統の要部を説明する図である。図1において、駆動装置12は、動力源としてのエンジン14、エンジン14に直接或いは図示しないダンパーなどを介して間接的に連結された自動変速機16、自動変速機16の出力回転部材に連結された差動歯車装置18、及び差動歯車装置18に連結された一対の車軸20等を備えている。駆動装置12において、エンジン14から出力される動力(特に区別しない場合にはトルクや力も同義)は、自動変速機16へ伝達され、その自動変速機16から差動歯車装置18等を介して車両10が備える駆動輪22へ伝達される。
エンジン14は、電子スロットル装置や燃料噴射装置や点火装置などのエンジン14の出力制御に必要な種々の機器を有するエンジン制御装置24を備えている。エンジン14は、後述する電子制御装置50によって、運転者による車両10に対する駆動要求量に対応するアクセルペダルの操作量(アクセル操作量)θaccに応じてエンジン制御装置24が制御されることで、エンジントルクTeが制御される。このようなことから、電子スロットル装置が備えるスロットル弁の開度であるスロットル開度tap等も駆動要求量に対応する値である。
自動変速機16は、エンジン14と駆動輪22との間の動力伝達経路の一部を構成する有段変速機である。自動変速機16は、例えば複数組の遊星歯車装置と、クラッチ、ブレーキ等の複数の油圧式の摩擦係合装置(以下、係合装置CBという)とを備えている、公知の遊星歯車式自動変速機である。係合装置CBは、各々、車両10に備えられた油圧制御回路26内のソレノイドバルブ等から出力される調圧された各係合油圧によりトルク容量が変化させられることで、作動状態(係合や解放などの状態)が切り替えられる。自動変速機16は、係合装置CBのうちの所定の係合装置の係合によって、変速比(ギヤ比)e(=変速機入力回転速度Ni/変速機出力回転速度No)が異なる複数の変速段(ギヤ段)のうちの何れかのギヤ段が形成される。自動変速機16は、後述する電子制御装置50によって、運転者のアクセル操作や車速V等に応じて係合装置CBの作動状態が制御されることで、形成されるギヤ段が切り替えられる(すなわち複数のギヤ段が選択的に形成される)。又、自動変速機16は、係合装置CBが何れも解放されることにより、何れのギヤ段も形成されないニュートラル状態(すなわち動力伝達を遮断するニュートラル状態)とされる。クラッチC1は、係合装置CBのうちの一つであり、自動変速機20の入力クラッチとして機能する。クラッチC1は、エンジン14と駆動輪22との間の動力伝達経路に設けられて、その動力伝達経路を接続したり断ち切ったりする(つまりその動力伝達経路における動力伝達を可能としたり遮断したりする)断接装置として機能する。従って、自動変速機16は、クラッチC1が解放されることでニュートラル状態とされる。尚、自動変速機16として、有段変速機の代わりに公知のベルト式等の無段変速機を用いることもできる。
又、車両10は、送受信機28を備えている。送受信機28は、車両10とは別に存在する、車両10とは別の車外装置としてのセンター100(センタ100とも表す)と通信する機器である。後述する電子制御装置50は、センタ100との間で、送受信機28を介して各種情報を送受信する。センタ100は、サーバとしての機能を有しており、各種情報を、受け付けたり、処理したり、蓄積したり、提供したりする。センタ100は、車両10との間でと同様に、車両10とは別の他車両110a,110b,110c,110d,110e(特に区別しない場合には他車両110という)との間で、各種情報を送受信する。他車両110は、基本的には車両10と同様の機能を有している。
尚、特に、他車両110のうちで例えば他車両110a,110b,110cは、車両10(例えば図1中の破線で示した車両10参照)の進行方向に位置する先行車両である。この先行車両を表すときには、他車両110a,110b,110cを先行車両120a,120b,120c(特に区別しない場合には先行車両120という)と表す。先行車両120は、車両10の進行方向(必ずしも直線でなくても良い)において、最も近くに位置する他車両110やその最も近くに位置する他車両110の進行方向近傍の他車両110であり、公知の障害物センサ等で検知できる程度の予め定められた所定距離A内に存在する他車両110、運転者が目視にて認識できる程度の予め定められた所定距離B内に存在する他車両110、車両10がこのまま進めば走行する可能性が高いと判断される走行路に存在する他車両110などが想定される。
又、車両10は、エンジン14、自動変速機16などの制御に関連する車両10の制御装置を含むコントローラとしての電子制御装置50を備えている。電子制御装置50は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。電子制御装置50は、必要に応じてエンジン制御用、変速制御用等に分けて構成される。
電子制御装置50には、車両10に備えられた各種センサ等(例えばエンジン回転速度センサ30、入力回転速度センサ32、出力回転速度センサ34、アクセル操作量センサ36、スロットル開度センサ38、GPSアンテナなどを含む位置センサ40など)による検出値に基づく各種信号等(例えばエンジン14の回転速度であるエンジン回転速度Ne、自動変速機16の入力回転速度である変速機入力回転速度Ni、車速Vに対応する自動変速機16の出力回転速度である変速機出力回転速度No、運転者の加速操作の大きさを表すアクセル操作量θacc、スロットル開度tap、GPS信号等により示される地表又は地図上における車両10の位置情報Svpなど)が、それぞれ供給される。又、電子制御装置50からは、車両10に備えられた各装置(例えばエンジン制御装置24、油圧制御回路26など)に各種指令信号(例えばエンジン14を制御する為のエンジン制御指令信号Se、係合装置CBの作動状態を制御する為の油圧制御指令信号Spなど)が、それぞれ出力される。この油圧制御指令信号Spは、例えば係合装置CBの各々の油圧アクチュエータへ供給される各係合油圧Pcbを調圧するソレノイドバルブ等を駆動する為の指令信号(駆動電流)であり、油圧制御回路26へ出力される。電子制御装置50は、各油圧アクチュエータへ供給される各係合油圧Pcbの値に対応する油圧指令値(指示圧)を設定し、その油圧指令値に応じた駆動電流を出力する。
電子制御装置50は、車両10における各種制御を実現する為に、エンジン制御手段すなわちエンジン制御部52、変速制御手段すなわち変速制御部54、及び負荷低減制御手段すなわち負荷低減制御部56を備えている。
エンジン制御部52は、要求されたエンジントルクTeが得られるようにエンジン制御装置24を制御する。例えば、エンジン制御部52は、予め実験的に或いは設計的に求められて記憶された(すなわち予め定められた)関係(例えば駆動力マップ)にアクセル操作量θacc及び車速Vを適用することで、駆動要求量としての要求駆動トルクTdemを算出する。エンジン制御部52は、自動変速機16のギヤ段を考慮して、要求駆動トルクTdemを実現するエンジントルクTeが得られるようにエンジン14を制御するエンジン制御指令信号Seを出力する。前記駆動要求量としては、駆動輪22における要求駆動トルクTdem[Nm]の他に、駆動輪22における要求駆動力Fdem[N]、駆動輪22における要求駆動パワーPdem[W]、自動変速機16における要求変速機出力トルクTodem、自動変速機16における要求変速機入力トルクTidem、エンジン14における要求エンジントルクTedem等を用いることもできる。又、駆動要求量として、単にアクセル操作量θacc[%]、スロットル開度tap[%]、エンジン14の吸入空気量[g/sec]等を用いることもできる。
変速制御部54は、自動変速機16の変速制御を実行する。例えば、変速制御部54は、予め定められた関係(例えば変速マップ)を用いて自動変速機16の変速判断を行い、必要に応じて自動変速機16のギヤ段を自動的に切り替えるように、係合装置CBの作動状態を切り替える為の油圧制御指令信号Spを油圧制御回路26へ出力する。上記変速マップは、例えば変速機出力回転速度No(ここでは車速Vなども同意)及びアクセル操作量θacc(ここでは要求駆動トルクTdemやスロットル開度tapなども同意)を変数とする二次元座標上に、自動変速機16の変速が判断される為の変速線(アップシフト線及びダウンシフト線)を有する所定の関係である。
負荷低減制御部56は、アクセルオフの減速走行である惰性走行(惰行ともいう)中又は車両停止(停車ともいう)中に、所定の実行条件が成立した場合には、エンジン14の停止及びエンジン14の駆動輪22からの切離しのうちの少なくとも一方を行うエンジン負荷低減制御を実施する。負荷低減制御部56は、クラッチC1によってエンジン14と駆動輪22との間の動力伝達経路における動力伝達を遮断することで、エンジン14を駆動輪22から切り離す。具体的には、負荷低減制御部56は、エンジン14に対する燃料供給を停止するフューエルカット(F/Cともいう)などを行う指令をエンジン制御部52に出力して、エンジン14の作動を停止させる。ここでのエンジン14の停止は、エンジン14の運転停止であり、必ずしもエンジン14の回転停止と一致するものではない。エンジン14の回転停止は、例えばF/Cに加えて、エンジン14が駆動輪22から切り離されているか否かに依存する。負荷低減制御部56は、クラッチC1を解放する指令を変速制御部54に出力して、エンジン14を駆動輪22から切り離す。前記所定の実行条件は、例えばアクセルオフの継続時間、車速V、ホイールブレーキ操作力、ステアリングホイールにおける操舵角、車間距離、エンジン14の暖機の要否などに基づいてエンジン負荷低減制御の実施を判断する為の予め定められた条件である。
尚、エンジン負荷低減制御にてエンジン14を停止しないときには、エンジン14は例えばアイドリング状態とされる。又、エンジン負荷低減制御におけるクラッチC1の解放は、クラッチC1の係合油圧を略ゼロにするような完全解放でも良いが、エンジン負荷低減制御を解除した後の発進又は加速の応答性を考慮すると、トルク容量が生じない程度の所定の係合油圧をクラッチC1に供給しておくような半解放(係合待機状態)とすることが望ましい。但し、エンジン負荷低減制御がエンジン14の回転停止を伴う場合、エンジン14にて回転駆動される機械式のオイルポンプは、油圧制御回路26に供給する作動油圧を発生させられない。その為、エンジン14の停止とクラッチC1の解放とを同時に行うエンジン負荷低減制御を実施するような車両では、機械式のオイルポンプとは別に、油圧制御回路26に供給する作動油圧を発生させられる、電動式のオイルポンプが備えられる。
エンジン負荷低減制御は、例えばアイドリングストップ制御(アイドルストップ制御、停止エコラン制御ともいう)、減速エコラン制御、フリーラン制御、ニュートラル制御(N制御ともいう)、ニュートラル惰行制御(N惰行制御ともいう)などである。図2は、エンジン負荷低減制御を実施しないときの態様と、複数種類のエンジン負荷低減制御を各々実施するときの態様とを説明する為の図である。図2において、エンジン負荷低減制御が未実施となる通常制御では、停車中又は走行中において、エンジン14が作動させられ且つクラッチC1が係合された状態とされる。停止エコラン制御では、ブレーキオン且つアクセルオフの停車中において、エンジン14が停止させられ且つクラッチC1が解放された状態とされる。減速エコラン制御では、低車速での惰行中(つまり停車に近づいた減速走行中から停車するまでの間)において、エンジン14が停止させられ且つクラッチC1が解放された状態とされる。フリーラン制御では、中高速での惰行中において、エンジン14が停止させられ且つクラッチC1が解放された状態とされる。N制御では、停車中において、エンジン14がアイドリング状態で運転させられ且つクラッチC1が解放された状態とされる。N惰行制御では、惰行中において、エンジン14がアイドリング状態で運転させられ且つクラッチC1が解放された状態とされる。
惰行中にエンジン14の駆動輪22からの切離しを行うエンジン負荷低減制御では、クラッチC1が完全解放されるとエンジンブレーキトルクが作用させられない、又は、クラッチC1がスリップ係合状態とされるとエンジンブレーキトルクが弱められる。本実施例では、エンジン負荷低減制御のうちで惰行中にエンジン14が駆動輪22から切り離される、減速エコラン制御、フリーラン制御、及びN惰行制御を、走行中にアクセルオフを含む実行条件が成立したときにエンジンブレーキトルクを抑制する惰行制御と称する。
ところで、エンジン負荷低減制御を実施することで実際の燃費(実燃費ともいう)が改善されるが、先行車両120の挙動によってはエンジン負荷低減制御の実施直後に再発進又は再加速の必要が生じて、エンジン14の停止を伴うエンジン負荷低減制御(例えば停止エコラン制御、減速エコラン制御、フリーラン制御)では、エンジン停止時間が短くなり、かえって燃費悪化やドライバビリティ悪化を招くおそれがある。これに対して、先行車両120の挙動に対応する為に余裕をもってエンジン14の停止を実行するように所定の実行条件を設定することが考えられる。そうすると、車両10や道路状況からはエンジン負荷低減制御を実行可能であるが、先行車両120の挙動に対応する為にエンジン負荷低減制御の実行が限定される可能性がある。
本実施例では、車両10における操作や状態の情報、道路環境の情報、及び先行車両120における操作や状態の情報をセンタ100を通じて交換したり取得したりすることで、燃費とドライバビリティとを向上するようにエンジン14の停止を伴うエンジン負荷低減制御(エンジン停止制御ともいう)の実行条件を設定することを提案する。つまり、自車両である車両10の走行状態のみでなく、自車両に影響を与える他車両110から他車両110における操作や制御の状況を、共有するセンタ100から取得することで、エンジン停止制御の実行条件を適切に設定する。その為、エンジン停止制御の所定の実行条件には、他車両110(特には先行車両120)に関する条件(例えば車間距離、他車両110の挙動(走行状況)、他車両110における操作状況や制御状況などに基づく条件)が含まれている。このように設定された実行条件により、エンジン14の停止領域(停止時間、停止開始車速など)の最適化(拡大/縮小)を図る。この際、例えば車速V、自動変速機16の変速比e、ホイールブレーキを制御して適切な車間距離、エンジン停止時間となるようにする。
エンジン停止制御の最適化では、電子制御装置50は、車両10が進行方向で接近する先行車両120(120a,b,c等)の操作状況、車両挙動(運転状況)、予測される車間距離などに基づいて、実時間処理(リアルタイム処理)にて車両10のエンジン停止制御を変更する。又、電子制御装置50は、センタ100にて共有(記憶)される、車両10の通過が予測される地域(走行路)で他車両110にて実際に行われた操作や車両挙動に関する履歴の情報をセンタ100から受信し、その情報を用いてエンジン停止制御を行う。又、先行車両120においても、後方より接近する車両10の車速V、車両操作、車両10との車間距離推移に基づいてエンジン停止制御が最適化されるようにする。例えば、電子制御装置50は、車両10におけるエンジン停止制御の実行条件に含まれる、先行車両120に関する条件が成立し易くなるような制御を先行車両120に対して要求する要求指令をセンタ100へ送信する。この際、電子制御装置50は、ホイールブレーキを制御して車速Vを制御し、最適な車間距離を維持して、エンジン停止時間を長くする。又、電子制御装置50は、センタ100に記憶された過去の渋滞情報や、地図情報に基づく登降坂路の情報に基づいて、エンジン停止制御の準備状態とする制御を実行する。
以下に、フリーラン制御の実行中を例示して、エンジン停止制御を最適化する制御機能を具体的に説明する。電子制御装置50は、この制御機能を実現する為に、更に、情報処理手段すなわち情報処理部58、状態判定手段すなわち状態判定部60、及び制御要求手段すなわち制御要求部62を備えている。
情報処理部58は、車両10の操作状況(アクセル操作量θacc、ホイールブレーキ操作の有無など)、車両10の運転状況(スロットル開度tap、車速V、加速度(減速度)、ホイールブレーキトルク、エンジンブレーキの状況、車載カメラの情報、ドライブレコーダの情報、衝突前制御の情報など)、エンジン負荷低減制御の実行状況(エンジン負荷低減制御の実施又は未実施、実施時のエンジン負荷低減制御の内容)などの情報と、車両10の位置情報Svpとを関連付けて、車両情報Icを生成する。情報処理部58は、この車両情報Icを送受信機28を介してセンタ100へ転送する。
センタ100へは、他車両110からも車両10と同様の車両情報Icが転送される。センタ100は、車両10や他車両110における各車両情報Icを記憶する。センタ100には、地図情報が記憶されている。
情報処理部58は、例えばイグニッションオンのような車両10の電源オン後に、必要に応じて、センタ100が有する、先行車両120における現在の各車両情報Icを送受信機28を介してセンタ100から受信する。又、情報処理部58は、必要に応じて、センタ100が有する、車両10の通過が予測される走行路の位置情報Svpと関連付けられた他車両110における過去の各車両情報Icを送受信機28を介してセンタ100から受信する。
状態判定部60は、エンジン停止が実行不可であるか否かを判定する。例えば、状態判定部60は、センタ100(又は車両10)が有する地図情報に基づいて、車両10が登坂路に差し掛かるか否かを判定する。登坂路ではアクセルオン(加速操作)が為される可能性が高いので、状態判定部60は、車両10が登坂路に差し掛かると判定した場合には、エンジン停止が実行不可であると判定する。又は、状態判定部60は、先行車両120が車両10の通過が予測される走行路で加速操作を実施したか否かを判定する。先行車両120が加速操作を実施した走行路では車両10も加速操作を実施すると予測されるので、状態判定部60は、先行車両120が加速操作を実施したと判定した場合には、エンジン停止が実行不可であると判定する。又は、状態判定部60は、先行車両120が車両10の通過が予測される走行路で加速操作を実施したか否かを判定する。先行車両120が加速操作を実施した走行路では車両10も加速操作を実施すると予測されるので、状態判定部60は、先行車両120が加速操作を実施したと判定した場合には、エンジン停止が実行不可であると判定する。尚、ここでは、他車両110が過去に車両10の通過が予測される走行路で加速操作を実施したか否かを判定しても良い。
負荷低減制御部56は、状態判定部60によりエンジン停止が実行不可であると判定された場合には、エンジン再始動の準備を実行する。このような実施態様は、例えば車両10と先行車両120とはある程度の距離はあるが、先行車両120が走行した走行路に車両10が差し掛かる場合に有用である。このような場合、電子制御装置50は、その走行路における先行車両120の車速Vや操作状況を取得し、予めエンジン14を停止させたり、早めのエンジン始動を判断する。より具体的には、登坂路があって、先行車両120が加速操作をしていた場合は、エンジン再始動の準備を実行する。又は、降坂路があって、先行車両120がホイールブレーキ操作をしていた場合は、エンジンブレーキを利かす為にクラッチC1を係合する準備を実行する。
状態判定部60は、フリーラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できるか否かを判定する。例えば、状態判定部60は、車両10が定常で走行可能と判断される状況であるか否かを判定する。先行車両120がある車速V1にて巡航している場合、その車速V1にて車両10は定常で走行することが可能となる。この場合、負荷低減制御部56は、車速V1よりも高い車速V2以上が所定の実行条件であっても、エンジン停止を継続する。つまり、フリーラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大する。状態判定部60は、車両10が定常で走行可能と判断される状況であると判定した場合には、フリーラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できると判定する。又は、状態判定部60は、先行車両120(特には最も近い先行車両120a)との間の車間距離が詰まるなど車両10が定常走行から減速する状況であるか否かを判定する。定常走行から減速する状況である場合、加速操作の必要性が低いと考えられる。この場合、負荷低減制御部56は、低車速域までエンジン停止を継続し、そのまま減速エコラン制御に移行する。つまり、フリーラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大する。状態判定部60は、車両10が定常走行から減速する状況であると判定した場合には、フリーラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できると判定する。
上述したような実施態様は、例えば車両10が先行車両120に追いつくと考えられる場合に有用である。このような場合、車両10は現状から走行抵抗やホイールブレーキ操作によって車速Vが低くなることが推定されるので、電子制御装置50は、エンジン再始動の必要性が低いと判断する。より具体的には、車両10が先行車両120に追いつく場合、フリーラン制御の実行領域(車速条件など)を所定の実行条件よりも拡大することで、低車速等になってもエンジン停止を継続し、エンジン停止時間を長くして、そのまま減速エコラン制御に移行する。又は、車両10が先行車両120に追いつく場合、フリーラン制御の所定の実行条件ではフリーラン制御の解除となるホイールブレーキ操作時もエンジン再始動を行わないようにすることで、先行車両120が巡航している車速Vまでホイールブレーキ操作などによって減速し、先行車両120との間の車間距離が詰まるまでエンジン停止を継続する。
制御要求部62は、フリーラン制御の実行中には、先行車両120に関する条件が成立し易くなるような制御を先行車両120に対して要求する要求指令をセンタ100へ送信する。先行車両120に関する条件は、例えば先行車両120との間の車間距離が、フリーラン制御を実行するのに適切である下限の車間距離として予め定められた所定距離C以上であるかなどである。このような条件であるときの要求指令は、例えば加速操作を促す要求、車両の惰行を促す要求、車両の巡航を促す要求などである。センタ100は、この要求指令を車両10から送信された場合には、この要求指令を先行車両120に転送する。尚、上記要求指令を送信する対象となる先行車両120は、車両10との間で予めペアリングされた先行車両120、又は、車両10を含めて予めグルーピングされた先行車両120が好ましい。その為、情報処理部58は、先行車両120に対してペアリング又はグルーピングの要求をセンタ100を介して(又は直接的に)送信し、或いは、先行車両120からのペアリング又はグルーピングの要求をセンタ100を介して(又は直接的に)受信し、相互の許可の上で、ペアリング又はグルーピングを完了する。状態判定部60は、車両10と先行車両120とにおいて前後の車両でペアリングを行って走行しているか否か、又は、車両10と先行車両120とにおいて車両10を含む複数の車両でグルーピングを行って走行しているか否かを判定する。
図3は、電子制御装置50の制御作動の要部すなわち先行車両120に関する条件を含めて惰行制御の実行が判断される場合にその惰行制御を実行する機会を多くする為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えばフリーラン制御の実行中に繰り返し実行される。又 図3は、エンジン停止制御を最適化する為の制御作動を説明するフローチャートでもある。
図3において、先ず、状態判定部60の機能に対応するステップ(以下、ステップを省略する)SA10において、車両10と先行車両120とにおいて前後の車両でペアリングを行って走行しているか否か、又は、車両10と先行車両120とにおいて車両10を含む複数の車両でグルーピングを行って走行しているか否かが判定される。このSA10の判断が肯定される場合は制御要求部62の機能に対応するSA20において、先行車両120に関する条件が成立し易くなるような制御を、車両10との間で予めペアリングされた先行車両120、又は、車両10を含めて予めグルーピングされた先行車両120に対して要求する要求指令がセンタ100へ送信され、センタ100からその先行車両120へ転送される。上記SA10の判断が否定される場合は、又は、上記SA20に次いで、情報処理部58の機能に対応するSA30において、必要に応じて、先行車両120における現在の各車両情報Icが、又、車両10の通過が予測される走行路の位置情報Svpと関連付けられた他車両110における過去の各車両情報Icが、送受信機28を介してセンタ100から受信される。次いで、状態判定部60の機能に対応するSA40において、フリーラン制御の現在の実行条件が所定の実行条件と比較されて、エンジン停止領域が縮小又は拡大されているかが確認される。次いで、状態判定部60の機能に対応するSA50において、エンジン停止が実行不可であるか否かが判定される。このSA50の判断が肯定される場合は本ルーチンが終了させられる。このSA50の判断が否定される場合は状態判定部60の機能に対応するSA60において、フリーラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できるか否かが判定される。このSA60の判断が肯定される場合は負荷低減制御部56の機能に対応するSA70において、フリーラン制御の実行領域が拡大される(つまり所定の実行条件よりもエンジン停止領域が拡大される)。上記SA60の判断が否定される場合は負荷低減制御部56の機能に対応するSA80において、フリーラン制御が所定の実行条件にて実施される。上記SA70に次いで、又は、上記SA80に次いで、負荷低減制御部56の機能に対応するSA90において、フリーラン制御が実行(継続)される。
上述のように、本実施例によれば、先行車両120に関する条件が成立し易くなるような制御を先行車両120に対して要求する要求指令がセンタ100へ送信されるので、この要求指令に従って先行車両120にて制御が行われる場合には先行車両120に関する条件が成立し易くなる。よって、先行車両120に関する条件を含めて惰行制御(フリーラン制御)の実行が判断される場合に、その惰行制御を実行する機会を多くすることができる。
また、本実施例によれば、道路環境、交通環境に最適なエンジン停止制御が実行されるので、不必要なエンジン停止を回避でき、エンジン停止後の短時間でのエンジン再始動による燃費悪化、エンジン停止後のエンジン再始動による加速応答遅れなどのドライバビリティ悪化、短時間でのエンジン停止とエンジン再始動とによる振動・騒音の悪化を回避又は抑制することができる。
また、本実施例によれば、より広い領域(時間、車速Vなど)でエンジン停止が実行可能となりドライバビリティへの影響が抑制され、更なる燃費向上を図ることができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例では、フリーラン制御とは別のエンジン停止制御である、停止エコラン制御及び減速エコラン制御(特に区別しない場合はエコラン制御という)の実行前を例示して、エンジン停止制御を最適化する制御機能を具体的に説明する。
状態判定部60は、停止中の先行車両120が発進操作(ブレーキオフ、アクセルオン等)を実行したか否かを判定する。先行車両120が発進操作を実行した場合には、エコラン制御の所定の実行条件を満たしていても、エンジン停止を実行せずに再加速又は再発進に備えることが好ましい。その為、状態判定部60は、停止中の先行車両120が発進操作を実行したと判定した場合には、エンジン停止が実行不可であると判定する。又は、状態判定部60は、先行車両120前方の信号切替わり、道路交通情報通信システムの情報、車載カメラの情報、ドライブレコーダの情報などに基づいて、停止中の先行車両120の発進が予測される道路環境であるか否かを判定する。先行車両120の発進が予測される道路環境である場合には、短時間のエンジン停止の後のエンジン再始動、再発進が予測されるので、エンジン停止を実行せず、予測される再加速又は再発進に備えることが好ましい。その為、状態判定部60は、停止中の先行車両120の発進が予測される道路環境であると判定した場合には、エンジン停止が実行不可であると判定する。尚、ここでの先行車両120は、最も近い先行車両120aのみでなく、先行車両120a前方の先行車両120b、停車中の先行車両120群(120a,b,c)の先頭の先行車両120cなどが対象である。
負荷低減制御部56は、状態判定部60によりエンジン停止が実行不可であると判定された場合には、減速エコラン制御の所定の実行条件(例えばアクセルオフ、車速Vが車速V3以下など)が成立していても、エンジン停止を実行しない。又は、負荷低減制御部56は、状態判定部60によりエンジン停止が実行不可であると判定された場合には、車両10が停止し、停止エコラン制御の所定の実行条件(例えばアクセルオフ、ブレーキオンなど)が成立していても、エンジン停止を実行しない。
状態判定部60は、減速エコラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できるか否かを判定する。例えば、状態判定部60は、車両10と先行車両120との車間距離が所定距離D以上であるか否かに基づいて、減速エコラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できるか否かを判定する。又、状態判定部60は、車両10がアクセルオフの惰行中であって、減速操作(ブレーキオンなど)中であるか否かに基づいて、減速エコラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できるか否かを判定する。又、状態判定部60は、先行車両120が所定時間以上停止すると判断される(つまり先行車両120の停止継続が予測される)か否かに基づいて、減速エコラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できるか否かを判定する。
負荷低減制御部56は、状態判定部60により減速エコラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できると判定された場合には、減速エコラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大する(つまり減速エコラン制御の実行領域を所定の実行条件よりも拡大する)。負荷低減制御部56は、例えば所定の実行条件のうちで車速Vが車速V3以下であるという車速条件を、車速Vが車速V4(>V3)以下であるという車速条件に緩和する。車速V4は、例えば車両10と先行車両120との車間距離に応じて異なる値が用いられても良い。車速条件の緩和によって、車両10の減速から停止までの間におけるエンジン停止時間を延ばすことができる。
図4は、電子制御装置50の制御作動の要部すなわちエンジン停止制御を最適化する為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えばアクセルオフ時であって、エコラン制御の実行前に繰り返し実行される。
図4において、先ず、情報処理部58の機能に対応するSB10において、必要に応じて、先行車両120における現在の各車両情報Icが送受信機28を介してセンタ100から受信される。次いで、状態判定部60の機能に対応するSB20において、エコラン制御の現在の実行条件が所定の実行条件と比較されて、エンジン停止領域が縮小又は拡大されているかが確認される。次いで、状態判定部60の機能に対応するSB30において、エンジン停止が実行不可であるか否かが判定される。このSB30の判断が肯定される場合は本ルーチンが終了させられる。このSB30の判断が否定される場合は状態判定部60の機能に対応するSB40において、減速エコラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域を拡大できるか否かが判定される。このSB40の判断が肯定される場合は負荷低減制御部56の機能に対応するSB50において、減速エコラン制御の実行領域が拡大される(つまり減速エコラン制御の所定の実行条件よりもエンジン停止領域が拡大される)。上記SB40の判断が否定される場合は負荷低減制御部56の機能に対応するSB60において、減速エコラン制御が所定の実行条件にて実施される。上記SB50に次いで、又は、上記SB60に次いで、負荷低減制御部56の機能に対応するSB70において、エコラン制御の実行条件が成立したか否かが判定される。このSB70の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられる。このSB70の判断が肯定される場合は負荷低減制御部56の機能に対応するSB80において、エコラン制御が実行される。
上述のように、本実施例によれば、道路環境、交通環境に最適なエンジン停止制御が実行されるので、不必要なエンジン停止を回避でき、エンジン停止後の短時間でのエンジン再始動による燃費悪化、エンジン停止後のエンジン再始動による加速応答遅れなどのドライバビリティ悪化、短時間でのエンジン停止とエンジン再始動とによる振動・騒音の悪化を回避又は抑制することができる。
また、本実施例によれば、より広い領域(時間、車速Vなど)でエンジン停止が実行可能となりドライバビリティへの影響が抑制され、更なる燃費向上を図ることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、フリーラン制御の実行中に、先行車両120に関する条件が成立し易くなるような制御を先行車両120に対して要求する要求指令をセンタ100へ送信したが、この態様に限らない。例えば、アクセルオフの惰行中であってフリーラン制御を実行する可能性があるようなフリーラン制御の実行前に、前記要求指令をセンタ100へ送信しても良い。又は、車両相互通信によって前記要求指令をセンタ100を介さずに直接的に先行車両120へ送信しても良いし、又は、車両相互通信によって車両情報Icを先行車両120と直接的に交換しても良い。この場合、車両10とは別の車外装置には、センタ100の他に、他車両110(特には先行車両120)が含まれる。又、送受信機68は、他車両110と通信する機器でもある。このような態様は、例えば何らかの原因で車両10とセンタ100との間の通信ができない場合に有用である。又は、前記要求指令を送信するという実施態様の対象となる惰行制御は、フリーラン制御の他に、減速エコラン制御、又は、エンジン14の停止を伴わないN惰行制御であっても良い。その為、アイドルストップ制御、減速エコラン制御、フリーラン制御、N制御、及びN惰行制御の複数種類のエンジン負荷低減制御のうちで、例えば1つの惰行制御のみを実施可能な車両10であっても、本発明を適用することができる。
また、前述の実施例では、前記要求指令をセンタ100へ送信するという実施態様を図3のフローチャートを用いて説明したが、この態様に限らない。例えば、前記要求指令をセンタ100へ送信するという実施態様を実行するだけであれば、図3のフローチャートにおいては、フリーラン制御の所定の実行条件を変更することに関する制御作動は必要ない。
また、前述の実施例において、車両10にて実施されることと、センタ100にて実施されることとは、車両10及びセンタ100の何れか一方でしか実施できないことを除いて、何れで実施されても良い。
また、前述の実施例において、先行車両120は、自動運転車両であっても良い。
また、前述の実施例では、エンジン14と駆動輪22とを切り離す断接装置として、自動変速機16の一部を構成するクラッチC1を例示したが、この態様に限らない。例えば、クラッチC1は、自動変速機16とは独立して設けられていても良い。又、自動変速機16が例えばベルト式の無段変速機である場合、クラッチC1はその無段変速機とは独立して設けられることになるが、ベルト式の無段変速機と共に車両に備えられる公知の前後進切替装置に含まれる係合装置を断接装置としても良い。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
50:電子制御装置(制御装置)
100:センタ(車外装置)
120:先行車両

Claims (1)

  1. 走行中にアクセルオフを含む実行条件が成立したときに、ブレーキトルクを抑制する惰行制御を実行する、車両の制御装置であって、
    前記実行条件は、前記車両の進行方向に位置する先行車両に関する条件を含んでおり、
    前記先行車両に関する条件が成立し易くなるような制御を前記先行車両に対して要求する要求指令を、前記車両とは別の車外装置へ送信するものであり、
    前記要求指令を送信する際、前記先行車両に関する条件が成立し易くなるように、ホイールブレーキを制御して車速を制御することを特徴とする車両の制御装置。
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