JP6640621B2 - 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ - Google Patents

電動機用ロータ、およびブラシレスモータ Download PDF

Info

Publication number
JP6640621B2
JP6640621B2 JP2016054120A JP2016054120A JP6640621B2 JP 6640621 B2 JP6640621 B2 JP 6640621B2 JP 2016054120 A JP2016054120 A JP 2016054120A JP 2016054120 A JP2016054120 A JP 2016054120A JP 6640621 B2 JP6640621 B2 JP 6640621B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
rotor
rotor core
axial direction
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016054120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017169402A (ja
Inventor
裕一 塩野
裕一 塩野
正範 佐藤
正範 佐藤
石田 久
久 石田
透 湯本
透 湯本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2016054120A priority Critical patent/JP6640621B2/ja
Priority to US16/081,419 priority patent/US20210203200A1/en
Priority to PCT/JP2017/010942 priority patent/WO2017159858A1/ja
Publication of JP2017169402A publication Critical patent/JP2017169402A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6640621B2 publication Critical patent/JP6640621B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/274Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • H02K1/2753Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets the rotor consisting of magnets or groups of magnets arranged with alternating polarity
    • H02K1/276Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM]
    • H02K1/2766Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM] having a flux concentration effect
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/274Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • H02K1/2753Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets the rotor consisting of magnets or groups of magnets arranged with alternating polarity
    • H02K1/276Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM]
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/28Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures
    • H02K1/30Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures using intermediate parts, e.g. spiders
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K21/14Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/15Sectional machines
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/003Couplings; Details of shafts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

本発明は、電動機用ロータ、およびこの電動機用ロータを備えたブラシレスモータに関するものである。
従来から、電動機として、巻線が巻回されたティースを有するステータと、ステータの径方向内側に回転自在に設けられたロータと、を備え、巻線への通電制御を行うことによりロータを回転駆動させるブラシレスモータが知られている。
この種のブラシレスモータのロータは、回転軸と、この回転軸に外嵌固定される略円柱状のロータコアと、ロータコアに設けられたマグネットとを有している。
マグネットをロータに配置する方式としては、磁性体よりなるロータコアにスリットを複数形成し、スリット内にマグネットを配置するマグネット埋込方式(IPM:Interior Permanent Magnet)が知られている。
また、近年では、IPMモータの中でも、ロータコア内に径方向に沿うようにマグネットを配置し、マグネットに磁気異方性の強い形状を持たせることによって大きなリラクタンストルクを発生させるPMR(Permanent Magnetic Reluctance)モータが知られている。
このPMRモータは、マグネットの周方向に磁束を発生させてマグネット間のロータコアを磁化させている。したがって、磁気効率よくロータコアを磁化させるためには、マグネットの径方向への磁束の漏洩を抑制することが要求される。
ところで、回転シャフトとロータコアの固着方法として、一般的には圧入が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−102597号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、回転シャフトをロータコアの中心孔に圧入することで、回転シャフトとロータコアとを結合した場合、高い結合強度を維持することができるものの、圧入孔の周囲でロータコアの複数の磁極部を構成する膨出部同志が周方向に連結した形状になるので、ロータコアの内周部での磁束の漏れを低減できないという課題がある。
本発明は、上記事情を考慮し、漏れ磁束を大幅に低減できると共に、ロータコアを強固に回転シャフトに保持することのできる電動機用ロータ、およびこの電動機用ロータを備えたブラシレスモータを提供するものである。
本発明の電動機用ロータは、回転シャフトと、前記回転シャフトの外周面を被覆するように形成された非磁性体と、前記回転シャフトの外周に、前記非磁性体を介して連結されており、前記回転シャフトの軸方向および径方向に延びる複数のスリットが前記回転シャフトの周方向に沿って並んで形成されているロータコアと、前記複数のスリットに設けられた複数のマグネットと、を備え、前記ロータコアは、前記軸方向および前記径方向に延び、前記回転シャフトの外周面に放射状に配置されている複数の分割コアと、前記分割コアの軸方向の少なくとも一端に配置されたサイドコアプレートと、を備え、各前記分割コアの間に、前記スリットが形成されており、前記サイドコアプレートは、各前記分割コアに係合され、該分割コアと同形状の複数のコア片本体と、前記複数のコア片本体の前記径方向の外周部をそれぞれ連結する連結部と、を備え前記分割コア、および前記サイドコアプレートの内周面側が前記回転シャフトの外周面との間に間隔があくように形成されており、前記分割コア、および前記サイドコアプレートの内周側には、前記ロータコアが前記非磁性体から前記径方向の外側への離脱を抑制するための凸部が設けられている一方、前記非磁性体には、前記凸部を受け入れ、該凸部と係合する溝部が設けられており、前記凸部、および前記溝部は、径方向内側に向かうに従って僅かに末広がりとなるように形成されており、前記非磁性体は、前記ロータコアの前記軸方向の両端面よりも前記軸方向の外側に突出する突出部を有し、各前記突出部は、前記ロータコアの前記軸方向の両端面の一部を覆うように前記径方向の外側に張り出した一対の径方向張り出し部を有し、前記ロータコアの前記軸方向の端面において、前記一対の径方向張り出し部のうち一方のみ、前記スリットを避けて前記径方向に延在していることを特徴とする。
上記のように、非磁性体を介して回転シャフトとロータコアとを連結し、さらに、回転シャフト外周面とロータコアの内周面との間に間隔をあけることにより、ロータコアの内周部での漏れ磁束を大幅に低減できる。
また、ロータコアに径方向外側への抜けを防止するための凸部を設ける一方、非磁性体に凸部と係合する溝部を設けることにより、回転シャフトにロータコアを強固に保持できる。さらに、非磁性体によってマグネットの径方向内側端の位置を規制することができるので、ロータコアの外周面に発生する磁束の量を、ロータコアの全周にわたって均一化できる。
また、回転シャフトとロータコアとの間に非磁性体を介在させることにより、回転シャフトの径を小さくすることができる。例えば、シャフト径が小さい場合にもロータコアを確実に保持できるので、シャフト径が小さい場合に好適である。
また、非磁性体に径方向張り出し部を設けた場合であっても、各スリットへのマグネットの挿入口を確保することができる。
上記電動機用ロータにおいて、前記ロータコアは、鋼板材を前記軸方向に複数積層して構成されており、前記サイドコアプレートは、積層された前記鋼板材のうち前記軸方向の端部に配置された1枚または複数枚の鋼板材からなることを特徴とする。
上記のように構成することで、軸方向の端部に位置するサイドコアプレート以外に、互いに分離した分割コアを周方向に繋ぐ部分(連結部)を持たないので、漏れ磁束を最小限にすることができる。
上記電動機用ロータにおいて、積層された前記鋼板材間は、それぞれ積層面に形成された突起、および該突起と係合可能な凹部により、互いに連結されていることを特徴とする。
上記のように構成することで、所定形状にプレス加工した鋼板材を所定枚数積層するだけで、ロータコアを安価に製造することができる。また、鋼板材の積層枚数を調節することで、モータ仕様に容易に対応させることができる。
上記電動機用ロータにおいて、各前記分割コアには、前記周方向で隣接する前記分割コアと対向する2つの側面のうちの少なくとも何れか一方で、且つ前記径方向の外側端に、前記周方向に沿って突出形成されたマグネット案内突起が設けられていることを特徴とする。
上記のように、分割コアの側面で且つ径方向の外側端に、周方向に沿ってマグネット案内突起を突出形成することにより、このマグネット案内突起に沿わしながら各スリットにマグネットを挿入できる。つまり、マグネット案内突起を利用して各スリットにマグネットを容易に挿入でき、マグネットの組み付け性を向上できる。
また、マグネット案内突起がスリット側に突出することになるので、マグネット案内突起によって、マグネットの径方向外側への飛出しを防止できる。このため、分割コアによるマグネットの保持力を、さらに向上できる。
上記電動機用ロータにおいて、前記マグネット案内突起は、前記ロータコアを前記軸方向から見た前記連結部の投影面内に設けられていることを特徴とする。
上記のように構成することで、各スリットにマグネットを軸方向に沿って挿入する際に、マグネット案内突起に引っ掛からずに挿入をスムーズに行うことができる。
上記電動機用ロータにおいて、前記ロータコアの前記軸方向の端面において、前記一対の径方向張り出し部のうちの他方は、前記スリットの一部を覆う位置まで前記径方向に延在していることを特徴とする。
上記のように構成することで、径方向張り出し部にマグネットの軸方向の端部を当接させるだけでマグネットの軸方向の位置決めを行うことができる。また、径方向張り出し部が、マグネットの軸方向への飛出しを防止する役割も果たすので、信頼性の高い電動機用ロータを提供できる。
上記電動機用ロータにおいて、前記他方の前記径方向張り出し部は、前記ロータコアの前記軸方向の端部から突出した前記マグネットの前記軸方向の端部を位置決めするための位置決め凹部を各前記スリットに対応して複数有していることを特徴とする。
上記のように構成することで、マグネットの位置決めを容易、且つより正確に行うことができる。
上記電動機用ロータにおいて、前記分割コアと前記サイドコアプレートは、これら分割コアおよびサイドコアプレートの何れか一方に形成された係合突起と、他方に形成され、前記係合突起と係合可能な係合凹部と、により互いに連結されており、前記径方向張り出し部は、少なくとも前記係合突起および前記係合凹部の一部を覆うように形成されていることを特徴とする。
上記のように構成することで、係合突起および係合凹部によって、分割コアとサイドコアプレートとを容易、且つ確実に連結できる。
また、非磁性体の径方向張り出し部が、少なくとも係合突起および係合凹部の一部を覆うように形成されているので、非磁性体とロータコアとの固定力を向上させることができる。
上記電動機用ロータにおいて、前記分割コアと前記サイドコアプレートは、前記分割コアに形成された係合突起と、前記サイドコアプレートに形成され、前記係合突起が嵌合可能な係合孔と、により互いに連結されており、前記径方向張り出し部は、少なくとも前記係合突起および前記係合孔の一部を覆うように形成されていることを特徴とする。
上記のように構成することで、係合突起および係合孔によって、分割コアとサイドコアプレートとを容易、且つ確実に連結できる。
また、サイドコアプレートの係合孔に係合突起を嵌合させるように構成することで、分割コアとサイドコアプレートとを連結させた際に、サイドコアプレートの表面に凹凸が形成されることなく、サイドコアプレートの表面を平坦な面にすることができる。平坦な面とすることができる分、電動機用ロータの組み付け性を向上できると共に、電動機用ロータの小型化を図ることができる。
さらに、非磁性体の径方向張り出し部が、少なくとも係合突起および係合孔の一部を覆うように形成されているので、非磁性体とロータコアとの固定力を向上させることができる。
上記電動機用ロータにおいて、前記マグネットの前記軸方向の長さは、前記ロータコアの前記軸方向の長さよりも長く設定されており、前記ロータコアの前記軸方向の両端から、前記マグネットの前記軸方向の両端がそれぞれ突出していることを特徴とする。
上記のように構成することで、サイドコアプレートの連結部の内周側にマグネットの両端を通すことができる。このため、サイドコアプレートの連結部によって、マグネットの径方向外側への飛び出しをより確実に防止することができる。
上記電動機用ロータにおいて、前記ロータコアを、前記軸方向に複数段重ねて構成されていることを特徴とする。
上記のように構成することで、モータの仕様に応じて、ロータコア全体の軸方向の長さを自由に設定することができる。
本発明のブラシレスモータは、上記電動機用ロータと、前記電動機用ロータを回転可能に支持するモータケースと、前記モータケース内に固定され、電流が供給される巻線が巻回されているステータと、を備えたことを特徴とする。
上記のように構成することで、漏れ磁束の少ない高性能のブラシレスモータを得ることができる。
本発明によれば、ロータコアの内周部における漏れ磁束を大幅に低減できると共に、ロータコアを強固に回転シャフトに保持することができる。
本発明の実施形態におけるブラシレスモータの縦断面図である。 本発明の実施形態における電動機用ロータの側面図である。 本発明の実施形態におけるロータを軸方向一方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるロータを軸方向他方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるロータの分解斜視図および組立斜視図である。 本発明の実施形態におけるロータを構成するコアユニットの分解斜視図および組立斜視図である。 本発明の実施形態におけるロータを構成するロータコアの分解斜視図および組立斜視図である。 本発明の実施形態におけるロータコアを構成する分割コアのマグネット案内突起の説明図で、(a)はサイドコアプレートを外した状態の斜視図、(b)はサイドコアプレートを付けてマグネット案内突起とサイドコアプレートの連結部の大きさの関係が分かるようにした状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるロータコアと回転シャフトの関係を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるロータコアと回転シャフトの関係を示す軸方向の断面図で、(a)はモールド樹脂を充填する前の状態を示す図、(b)はモールド樹脂を充填した後の状態を示す図である。 本発明の実施形態における回転シャフトと分割コアの突部とモールド樹脂の関係を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態における回転シャフトとロータコアとをモールド樹脂で結合した状態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)の矢印E1方向から見た正面図、(c)は(a)の矢印E2方向から見た正面図である。 図12に示した状態の組立品にマグネットを挿入してロータを完成させようようとしている状態を示す斜視図である。 図13と反対側から見た斜視図である。 本発明の実施形態の変形例におけるサイドコアプレートの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ブラシレスモータ)
図1は、実施形態に係るブラシレスモータの縦断面図である。
図1に示すように、このブラシレスモータ1は、いわゆるインナーロータ式のモータであって、ステータハウジング(モータケース)2に圧入されたステータ3と、ステータ3の径方向内側にステータハウジング2に対して回転自在に配置されたロータ4と、を備えている。
ステータハウジング2は筒状に形成されており、筒状部分の内周にステータ3が圧入されている。ステータハウジング2の一方側(図1の右端側)からは、ロータ4の回転シャフト5の一端が露出している。
なお、以下の説明では、回転シャフト5の突出側(図1の右側)を一方側と称し、その反対側(図1の左側)を他方側と称して説明する。また、以下の説明では、回転シャフト5の軸方向を単に軸方向、回転シャフト5の径方向を単に径方向、回転シャフト5の回転方向を周方向と称して説明する。
ステータハウジング2の一方側は、略円盤状に形成されている第1ブラケット6で塞がれている。第1ブラケット6の径方向中央部には、第1軸受支持孔7が形成されている。この第1軸受支持孔7に、回転シャフト5を支持する第1軸受8が圧入固定されている。
ステータ3は、略円筒状のステータコア10を有している。ステータコア10の外周面は、ステータハウジング2の内周面に、例えば圧入等によって固定されている。ステータコア10には、径方向内側に向かって複数のティース14が周方向に等間隔で突設されている。ティース14には、インシュレータ11を介してコイル12が巻回されている。なお、ステータコア10は複数枚の鋼板材を積層状に重ねて構成されている。
各ティース14に巻回されているコイル12の端末部は、ステータハウジング2の他方側に向かって引き出され、ここに配置されているプリント基板13に接続されている。
プリント基板13は、コイル12の各端末部を適宜結線し、外部からの電力をコイル12に供給するためのものであって、所定のコイル12の端末部が接続される導電性の配線パターンが印刷されている。
プリント基板13は、ターミナル(不図示)の一端側に接続され、ターミナルの他端側はステータハウジング2の外周部に設けられた電源コネクタ20の内部に露出している。
プリント基板13の他方側には、ステータハウジング2の他方側を塞ぐ第2ブラケット15が設けられている。第2ブラケット15は略円盤状に形成されており、中央部には第2軸受支持孔16が形成されている。第2軸受支持孔16には、回転シャフト5の他方側の端部を回転自在に支持する第2軸受17が圧入固定されている。なお、回転シャフト5の他方側の端部は、第2ブラケット15に固定された第3ブラケット19によって覆われている。
なお、詳細な説明を省略するが、このブラシレスモータ1は、ロータ4の回転位置検出用の例えば磁気式エンコーダ21を有している。なお、ロータ4の回転位置検出用の検出手段を光学式で構成してもよい。
(ロータ)
図2は、ブラシレスモータ1に適用される電動機用のロータ4の側面図、図3は、ロータ4を軸方向一方側から見た斜視図、図4は、ロータ4を軸方向他方側から見た斜視図、図5は、ロータ4の分解斜視図および組立斜視図である。
図2〜図5に示すように、電動機用のロータ4は、金属製の回転シャフト5と、磁性体よりなり回転シャフト5の外周に固定されたロータコア25(25A,25B,25C)と、ロータコア25内に周方向に沿って所定間隔で放射状に配置された複数のマグネット40と、回転シャフト5とロータコア25を結合するために回転シャフト5とロータコア25の間に充填固化されたモールド樹脂(非磁性体)50と、を有している。なお、回転シャフト5は、例えば、アルミ焼結材やSUS304などの非磁性体で構成してもよいし、磁性体である鉄等で構成してもよい。
(ロータコア)
ロータコア25は、同一形状のコアユニット(ロータコア25)25A,25B,25Cを、軸方向に1段または複数段(本例では3段)に連結することで構成されている。なお以下の説明では、説明を分かり易くするために、各ロータコア25A〜25Cを重ねたものをロータコア25とし、各ロータコア25A〜25C単体を、それぞれコアユニット25A,25B,25Cとして、それぞれ区別して説明する。しかしながら、ロータコア25は、少なくとも1つ以上で構成されていればよく、1つで構成されたものも、複数段で構成されたものも、全体としてはロータコア25として機能する。
図6は、コアユニット25A,25B,25Cの分解斜視図および組立斜視図、ロータコア25の分解斜視図および組立斜視図である。
図6、図7に示すように、ロータコア25は、ステータ3側の磁極(ティース)に対面して磁気的に結合されるロータ側の磁極部を成す複数の分割コア32を有している。また、ロータコア25は、分割コア(磁極)32間に位置して径方向および軸方向に延びる複数のスリット28を有している。これら複数のスリット28は、回転シャフト5を中心にして周方向に所定間隔で放射状に配置されている。
ロータコア25は、磁性体である電磁鋼板(鋼板材)を軸方向に複数積層して構成されている。積層された電磁鋼板間は、それぞれ積層面に形成された凹凸部35(凸部35aおよび凹部35b)の係合により互いに連結されている。凹凸部35は、例えば電磁鋼板にプレス加工を施すことにより形成される。
各コアユニット25A,25B,25Cは、周方向に所定間隔で配列された、軸方向から見て扇形の複数の分割コア32と、連結部材としてのサイドコアプレート30と、から構成されている。サイドコアプレート30は、積層された鋼板材のうち軸方向両端部にそれぞれ配置された1枚の電磁鋼板からなる。ここでは、ロータコア25の外周部の磁束の回り込み防止のために、サイドコアプレート30は、強度的に必要な最小枚数である1枚の電磁鋼板で構成されている。分割コア32とサイドコアプレート30の結合も、両者の重ね合わせ面に形成された凹凸部35(凸部35aおよび凹部35b)の係合により行われている。この凹凸部35も、例えば電磁鋼板にプレス加工を施すことにより形成される。
(分割コア)
図6に示すように、分割コア32は、それぞれロータ側の磁極部を成す部分として互いに分離して設けられており、周方向に隣接するもの同士の間にスリット28を確保し、且つ、図10に示すように、それぞれの内周端と回転シャフト5の外周との間に空隙部34を確保した状態で、周方向に所定間隔で配列されている。
図8は、ロータコア25における分割コア32のマグネット案内突起32bの説明図で、(a)はサイドコアプレート30を外した状態のロータコア25の斜視図、(b)はサイドコアプレート30を付けてマグネット案内突起32bとサイドコアプレート30の連結部30bの大きさの関係が分かるようにした状態を示すロータコア25の斜視図である。図10は、ロータコア25と回転シャフト5の関係を示す軸方向の断面図で、(a)はモールド樹脂(非磁性体)50を充填する前の状態を示す図、(b)はモールド樹脂(非磁性体)50を充填した後の状態を示す図である。
図8(a)および図10(a)に示すように、軸方向から見て扇形を成した各分割コア32は、周方向幅の狭くなった各内周端の周方向の両側に凸部32aを有している。凸部32aは、ダブテール突起状となるように、径方向内側に向かうに従って僅かに末広がりとなるように形成されている。なお、各分割コア32の内周端面は、回転シャフト5の中心を通る分割コア32の周方向幅の中心線に対して垂直な平面として形成されている。これは、内周端面からの漏れ磁束を減らす上で有効となる。
また、各分割コア32は、周方向幅の広くなった外周端の周方向の両側に、軸方向に沿ってマグネット40をスリット28に挿入する際にその挿入を案内するマグネット案内突起32bを有している。マグネット案内突起32bは、分割コア32の両側面32cにおける外周端から周方向に沿って突出形成されている。そして、スリット28を挟んで対向するマグネット案内突起32b間の幅は、マグネット案内突起32bよりも内周側に配置されるマグネット40の外周端の周方向の幅よりも小さく設定されている。
また、図8(b)に示すように、マグネット案内突起32bは、ロータコア25を軸方向から見た時に、サイドコアプレート30の連結部30b(後述)の投影面内に収まる大きさに形成されている。
(サイドコアプレート)
図6に示すように、サイドコアプレート30は、周方向に配列された複数の分割コア32の外周端を周方向に連結する連結部材としての役目を果たす。サイドコアプレート30は、分割コア32の軸方向の両端に配置固定されている。
各サイドコアプレート30は、分割コア32と軸方向に重なる分割コア相当部(コア片本体)30aと、スリット28を跨ぐ位置に配されて周方向に隣接する分割コア相当部30aの外周端同士を繋ぐことで、互いに分離して設けられた分割コア32の外周端を周方向に連結する円弧状の連結部30bとを、一枚のプレート上に一体に有している。そして、分割コア相当部(コア片本体)30aに、分割コア32とサイドコアプレート30とを結合するための凹凸部35(凸部35aおよび凹部35b)が、例えばボス加工によって形成されている。
(マグネット)
図13は、図12に示した状態の組立品にマグネット40を挿入してロータ4を完成させようようとしている状態を示す斜視図、図14は、図13と反対側から見た斜視図である。
図13、図14に示すように、マグネット40は、軸方向から見た断面が長方形のブロック状に形成されたセグメント型のネオジム等からなる永久磁石である。マグネット40は、ロータコア25の各スリット28に、軸方向から挿入されている。マグネット40は、回転シャフト5の周方向にそれぞれ着磁されており、周方向に隣り合う各スリット28間で同一の磁極が対面するように配置されている。そして、隣り合うマグネット40の発生する磁力線により、周方向に並ぶ各マグネット40間の分割コア32(磁極部)が交互に異極性に磁化されるようになっている。これにより、ロータ4は効率的にモータトルクを発生できるようになる。
マグネット40の長さは、ロータコア25の軸方向の長さよりも僅かに長く設定されている。スリット28に収容されたマグネット40は、図2〜図4に示すように、各コアユニット25A,25B,25Cのサイドコアプレート30の連結部30bの内周側において軸方向に通されている。マグネット40の軸方向の両端は、ロータコア25の軸方向の両端に位置するサイドコアプレート30の連結部30bの内周側において軸方向に通されることで、ロータコア25の軸方向の両端面からそれぞれ軸方向外方への突出量が同じとなるように僅かに突出している。
(モールド樹脂)
非磁性体であるモールド樹脂(非磁性体)50は、ロータコア25と回転シャフト5との間に充填されている。詳述すると、モールド樹脂50は、図10(b)に示すように、ロータコア25の内周端と回転シャフト5の外周との間の空隙部34と各分割コア32の内周端の凸部32aとを覆い、且つスリット28の内周端を規定する位置まで充填されている。これにより、モールド樹脂50によって、ロータコア25と回転シャフト5とが一体に結合されている。
ここで、図10(b)、図11に示すように、モールド樹脂50は、各分割コア32の内周端の凸部32aを埋設するように形成されているので、結果的にモールド樹脂50には、凸部32aを受け入れ、この凸部32aと係合する溝部50aが係合された形になる。したがって、溝部50aは、ダブテール溝状に形成される。このようにダブテール溝状の溝部50aに、各分割コア32のダブテール突起状の凸部32aが係合するので、モールド樹脂50から各分割コア32(ロータコア25)が径方向外側へ離脱することが抑制される。
なお、凸部32a、および溝部50aの末広がり角度θは、溝部50aからの凸部32aの径方向外側への抜けが防止できる角度であればよく、できる限り0°に近いことが望ましい。0°に近いということは、その分、凸部32a、および溝部50aは、ストレート形状(断面矩形状)に近づくことになる。このため、周方向で隣接する凸部32aの間の距離が長くなり、凸部32aを介した磁束の漏れを極力抑えることができる。
また、図2〜図5に示すように、モールド樹脂50は、ロータコア25の軸方向の両端面よりも軸方向外方に突出する突出部55,56を有している。各突出部55,56には、それぞれロータコア25の軸方向の両端面の一部を覆うように径方向外方に張り出したフランジ状の径方向張り出し部51,52を有している。
図3、図5、図12(a)、図12(b)、図13に示すように、2つの径方向張り出し部51,52のうち、一方側の径方向張り出し部51は、スリット28の一部を覆う位置まで、ロータコア25の軸方向の端面の径方向に延在している。特に、この一方側の径方向張り出し部51は、ロータコア25の軸方向の端部から突出したマグネット40の軸方向の端部を位置決めするための位置決め凹部53を各スリット28に対応して複数有している。
また、図4、図12(c)、図14に示すように、他方側の径方向張り出し部52は、スリット28を避けて、ロータコア25の軸方向の端面の径方向に延在している。
分割コア32とサイドコアプレート30は、両者の重ね合わせ面に形成された凹凸部35の係合により互いに連結されており、一方側および他方側の径方向張り出し部51,52は、少なくともサイドコアプレート30の凹凸部35(凸部35aまたは凹部35b)の一部を覆うように設けられている。
(ロータの組立)
次にロータ4の組立手順について述べる。
ロータ4を組み立てる場合は、まず、図6に示すように、必要個数の分割コア32を用意する。各分割コア32は、所定形状にプレス加工した電磁鋼板を所定枚数積層することで構成する。また、必要個数の分割コア32を周方向に所定間隔で配列しながら、複数の分割コア32を挟むように軸方向両端にサイドコアプレート30を積層し、分割コア32とサイドコアプレート30とを結合する。こうすることで、コアユニット25A,25B,25Cが完成する。このように組み立てることで、各コアユニット25A,25B,25Cの分割コア32間には、マグネット40を挿入するためのスリット28が確保される。
次に、図7に示すように、必要個数のコアユニット25A,25B,25Cを軸方向に段積み状に連結してロータコア25を組み立てる。そして、図9に示すように、組み立てたロータコア25の中心の空間に回転シャフト5を挿入し、これらを所定の位置関係を保ちながら、モールド樹脂50を射出成形するための金型(不図示)にセットする。
セットした段階では、図10(a)に示すように、ロータコア25の各分割コア32の内周端と回転シャフト5の外周との間に空隙部34が確保される。次いで、金型内に溶融したモールド用の樹脂材料を充填して、図10(b)に示すように、空隙部34と各分割コア32の内周端の凸部32aとを覆い、スリット28の内周端を規定する位置までモールド樹脂50を充填する。
その際、図11に示すように、金型の形状により、モールド樹脂50によって形成されるスリット28の内周端面28aを、スリット28の周方向幅の中心と回転シャフト5の軸心とを通る中心線28Lに対し、垂直な平面として形成する。こうすることで、スリット28の周方向幅の中心線28Lが回転シャフト5の外周と交わる点Pにおける回転シャフト5の接線A1に対して、スリット28の内周端面28a上に引いた線A2とが平行となる。
このように、モールド樹脂50を成形することによって、図14に示すような、スリット28を有するロータコア中間品が完成する。この段階で、モールド樹脂50の一方側の径方向張り出し部51は、スリット28の軸方向の端面の一部を塞ぎ、モールド樹脂50の他方側の径方向張り出し部52は、スリット28を避けた位置に形成されている。
次に、図13、図14に示すように、ロータコア中間品の各スリット28に対して、他方側、つまり、スリット28を避けるように形成された径方向張り出し部52側から複数のマグネット40をそれぞれ挿入する。このとき、分割コア32の両側面32cにマグネット案内突起32bが設けられているので、このマグネット案内突起32bに沿わせるようにマグネット40をスリット28に挿入することで、マグネット40の挿入が容易になる。また、径方向張り出し部51に設けられた位置決め凹部53により挿入されたマグネット40のロータコア25の軸方向の両端面からの突出量が同じとなるように軸方向位置が規定される。
以上の工程により、図2〜図4に示すようなロータ4が完成する。
(実施形態の作用効果)
このように、上記の実施形態では、ロータ4の磁極部を成す各分割コア32が周方向に互いに分離し、各分割コア32の内周側がモールド樹脂50を介して回転シャフト5に連結されている。そして、各分割コア32の内周端と回転シャフト5の外周との間には空隙部34が確保されているので、各分割コア32がそれぞれ絶縁された状態で配置されていることになる。このため、ロータコア25の内周部での漏れ磁束を大幅に低減することができる。
また、充填されたモールド樹脂50によりロータコア25と回転シャフト5とを一体に結合しているので、容易に且つ強固にロータコア25を保持することができる。特に各分割コア32の内周端の周方向両端の凸部32aとモールド樹脂50の溝部50aとを係合させた形になっているので、各分割コア32(ロータコア25)の径方向外側への抜けが規制され、ロータコア25の保持強度を高く維持することができる。
また、モールド樹脂50の充填の1工程で回転シャフト5とロータコア25を結合できるので、製造コストの低減が図れる。また、モールド樹脂50でロータコア25と回転シャフト5の空隙部34を埋めているので、回転シャフト5の径を小さくすることができる。例えば、シャフト径が小さい場合にもロータコア25を確実に保持できるので、シャフト径が小さい場合に有効性を発揮できる。また、モールド樹脂50をスリット28の内周端を規定する位置まで充填しているので、モールド樹脂50でマグネット40の内周端の位置決めをすることができる。この結果、ロータコア25の外周面に発生する磁束の量を、ロータコア25の全周にわたって均一化できる。
また、ロータコア25を、複数の分割コア32と、これら分割コア32の軸方向両端に配置されたサイドコアプレート30と、により構成している。そして、サイドコアプレート30を、分割コア32と軸方向に重なる分割コア相当部(コア片本体)30aと、分割コア32の外周端を周方向に連結する円弧状の連結部30bと、により構成している。このため、分離された分割コア32を用いながらも一体のロータコア25を簡単に構成することができる。また、分割コア32を用いても、ロータコア25によるマグネット40の保持力を維持できる。
また、マグネット40の長さは、ロータコア25の軸方向の長さよりも僅かに長く設定されている。そして、マグネット40の両端を、サイドコアプレート30の連結部30bの内周側に通している。このため、サイドコアプレート30の連結部30bによってマグネット40の径方向外方への飛び出しを防止することができる。
さらに、ロータコア25が、電磁鋼板を軸方向に複数積層して構成されており、サイドコアプレート30が、積層された電磁鋼板のうち、軸方向両端に配された1枚の電磁鋼板からなる。このため、軸方向の端部に位置するサイドコアプレート30以外に、互いに分離した分割コア32を周方向に繋ぐ部分(連結部30b)を持たないことになり、漏れ磁束を最小限にすることができる。
また、積層された鋼板材間は、それぞれ積層面に形成された凹凸部35(凸部35aと凹部35b)の係合により互いに連結されているので、所定形状にプレス加工した電磁鋼板を所定枚数積層するだけで、ロータコア25を安価に製造することができる。また、電磁鋼板の積層枚数を調節することで、モータ仕様に容易に対応させることができる。
また、サイドコアプレート30に、分割コア32を互いに繋ぐ連結部30bが設けられるとともに、各分割コア32の外周端の周方向の両側にマグネット案内突起32bが設けられているので、各スリット28へのマグネット40の挿入が容易になり、マグネット40の組み付け性の向上が図れる。また、スリット28を挟んで対向するマグネット案内突起32b間の幅が、マグネット案内突起32bよりも内周側に配置されるマグネット40の外周端の周方向の幅よりも小さく設定されているので、マグネット40の径方向外方への飛び出しを防止するという付加的な効果も有する。
また、マグネット案内突起32bが、ロータコア25を軸方向から見た時に、サイドコアプレート30の連結部30bの投影面内に収まる大きさに形成されているので、ロータコア25のスリット28にマグネット40を軸方向に沿って挿入する際に、連結部30bに案内されることでスムーズに挿入することができる。
また、モールド樹脂50の一対の径方向張り出し部51,52のうち他方側の径方向張り出し部52が、スリット28を避けてロータコア25の端面の径方向に延在しているので、モールド樹脂50の充填後にスリット28へのマグネット40の挿入口を確保することができる。
さらに、一方側の径方向張り出し部51が、スリット28の一部を覆う位置まで、ロータコア25の軸方向の端面の径方向に延在しているので、スリット28に挿入したマグネット40の軸方向の位置決めを行うことができる。特に、一方側の径方向張り出し部51には、位置決め凹部53が設けられているので、マグネット40の位置決めを容易且つ正確に行うことができる。これに加え、マグネット40の径方向外側への飛び出しも防止できる。
また、モールド樹脂50の径方向張り出し部51,52が、サイドコアプレート30と分割コア32を連結する凹凸部35の一部を覆うように設けられているので、複数個のコアユニット25A,25B,25Cを連結することで構成されたロータコア25が再分離してしまうことを抑制しつつ、モールド樹脂50とロータコア25の固定力の向上が図れる。
さらに、ロータコア25は、複数の分割コア32とサイドコアプレート30とから構成されるコアユニット25A,25B,25Cを軸方向に複数段重ねて構成されているので、モータの仕様に応じて、コアユニット25A,25B,25Cの段数とロータコア25の長さを自由に設定することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、回転シャフト5の外周にローレット加工を施せば、モールド樹脂50と回転シャフト5の接合強度をより高めることができる。
また、上記実施形態では、回転シャフト5とロータコア25とを連結する手段として、モールド樹脂50を用いた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、モールド樹脂50に代わってさまざまな非磁性体を用いることが可能である。例えば、アルミニウム等の非磁性金属材の使用も可能である。モールド樹脂50を用いない場合であっても、ロータコア25に凸部32aを設け、非磁性体に溝部50aを設けることにより、両者を確実に連結できる。
さらに、上記実施形態では、凸部32aと溝部50aの形状がダブテール状である場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、凸部32aと溝部50aとを係合(嵌合)させた際、凸部32aが径方向外側に抜けない形状であればよい。例えば、凸部32aがフランジを有する形状で、これに対応するように溝部50aを形成してもよい。
また、上記実施形態では、ロータコア25は分割コア32により構成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、各分割コア32が内周側でも連結された一体型のロータコア25であってもよい。このような場合であっても、ロータコア25の内周側と回転シャフト5との間に空隙部34が形成されていれば、回転シャフト5に磁束が漏れてしまうことを防止できる。この結果、ロータコア25全体としては、漏れ磁束を低減できる。
さらに、上記実施形態では、マグネット案内突起32bは、分割コア32の両側面32cにおける外周端から周方向に沿って突出形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも分割コア32の両側面32cのうち、一方の側面32cにマグネット案内突起32bが設けられていればよい。このとき、各スリット28にマグネット案内突起32bが存在するように設けることが望ましい。
また、上記実施形態では、各コアユニット25A,25B,25Cを構成するサイドコアプレート30にも、各分割コア32に形成されている凹凸部35を形成し、この凹凸部35を利用して各分割コア32とサイドコアプレート30とを連結する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、図15に示すように、分割コア32の凸部35a側で連結されるサイドコアプレート30において、凹凸部35に代わって貫通孔60形成してもよい。
このように、サイドコアプレート30の貫通孔60に各分割コア32の凹凸部35(凸部35a)を嵌合させることにより、サイドコアプレート30の表面に凸部が形成されることがない。このため、サイドコアプレート30の表面を平坦な面にすることができ、組み立てたコアユニット(ロータコア25)25A、25B、25Cとしてみても、軸方向両端面に凸部が形成されることなく、この分、ロータ4の組み付け性を向上できると共に、ロータ4の小型化を図ることができる。
1…ブラシレスモータ、2…ステータハウジング(モータケース)、3…ステータ、4…ロータ(電動機用ロータ)、5…回転シャフト、12…コイル(巻線)、25…ロータコア、25A,25B,25C…コアユニット(ロータコア)、28…スリット、30…サイドコアプレート、30a…分割コア相当部(コア片本体)、30b…連結部、32…分割コア、32a…凸部、32b…マグネット案内突起、32c…側面、34…空隙部、35…凹凸部(突起、係合突起、凹部)、35a…凸部(突起、係合突起)、35b…凹部(係合凹部)、40…マグネット、50…モールド樹脂(非磁性体)、50a…溝部、51…径方向張り出し部、52…径方向張り出し部、53…位置決め凹部、60…貫通孔(係合孔)

Claims (12)

  1. 回転シャフトと、
    前記回転シャフトの外周面を被覆するように形成された非磁性体と、
    前記回転シャフトの外周に、前記非磁性体を介して連結されており、前記回転シャフトの軸方向および径方向に延びる複数のスリットが前記回転シャフトの周方向に沿って並んで形成されているロータコアと、
    前記複数のスリットに設けられた複数のマグネットと、を備え、
    前記ロータコアは、
    前記軸方向および前記径方向に延び、前記回転シャフトの外周面に放射状に配置されている複数の分割コアと、
    前記分割コアの軸方向の少なくとも一端に配置されたサイドコアプレートと、を備え、各前記分割コアの間に、前記スリットが形成されており、
    前記サイドコアプレートは、
    各前記分割コアに係合され、該分割コアと同形状の複数のコア片本体と、
    前記複数のコア片本体の前記径方向の外周部をそれぞれ連結する連結部と、を備え
    前記分割コア、および前記サイドコアプレートの内周面側が前記回転シャフトの外周面との間に間隔があくように形成されており、
    前記分割コア、および前記サイドコアプレートの内周側には、前記ロータコアが前記非磁性体から前記径方向の外側への離脱を抑制するための凸部が設けられている一方、前記非磁性体には、前記凸部を受け入れ、該凸部と係合する溝部が設けられており、
    前記凸部、および前記溝部は、径方向内側に向かうに従って僅かに末広がりとなるように形成されており、
    前記非磁性体は、前記ロータコアの前記軸方向の両端面よりも前記軸方向の外側に突出する突出部を有し、
    各前記突出部は、前記ロータコアの前記軸方向の両端面の一部を覆うように前記径方向の外側に張り出した一対の径方向張り出し部を有し、
    前記ロータコアの前記軸方向の端面において、前記一対の径方向張り出し部のうち一方のみ、前記スリットを避けて前記径方向に延在していることを特徴とする電動機用ロータ。
  2. 前記ロータコアは、鋼板材を前記軸方向に複数積層して構成されており、
    前記サイドコアプレートは、積層された前記鋼板材のうち前記軸方向の端部に配置された1枚または複数枚の鋼板材からなることを特徴とする請求項に記載の電動機用ロータ。
  3. 積層された前記鋼板材間は、それぞれ積層面に形成された突起、および該突起と係合可能な凹部により、互いに連結されていることを特徴とする請求項に記載の電動機用ロータ。
  4. 各前記分割コアには、前記周方向で隣接する前記分割コアと対向する2つの側面のうちの少なくとも何れか一方で、且つ前記径方向の外側端に、前記周方向に沿って突出形成されたマグネット案内突起が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の電動機用ロータ。
  5. 前記マグネット案内突起は、前記ロータコアを前記軸方向から見た前記連結部の投影面内に設けられていることを特徴とする請求項に記載の電動機用ロータ。
  6. 前記ロータコアの前記軸方向の端面において、前記一対の径方向張り出し部のうちの他方は、前記スリットの一部を覆う位置まで前記径方向に延在していることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電動機用ロータ。
  7. 前記他方の前記径方向張り出し部は、前記ロータコアの前記軸方向の端部から突出した前記マグネットの前記軸方向の端部を位置決めするための位置決め凹部を各前記スリットに対応して複数有していることを特徴とする請求項に記載の電動機用ロータ。
  8. 前記分割コアと前記サイドコアプレートは、
    これら分割コアおよびサイドコアプレートの何れか一方に形成された係合突起と、
    他方に形成され、前記係合突起と係合可能な係合凹部と、により互いに連結されており、
    前記径方向張り出し部は、少なくとも前記係合突起および前記係合凹部の一部を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の電動機用ロータ。
  9. 前記分割コアと前記サイドコアプレートは、前記分割コアに形成された係合突起と、前記サイドコアプレートに形成され、前記係合突起が嵌合可能な係合孔と、により互いに連結されており、
    前記径方向張り出し部は、少なくとも前記係合突起および前記係合孔の一部を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の電動機用ロータ。
  10. 前記マグネットの前記軸方向の長さは、前記ロータコアの前記軸方向の長さよりも長く設定されており、
    前記ロータコアの前記軸方向の両端から、前記マグネットの前記軸方向の両端がそれぞれ突出していることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の電動機用ロータ。
  11. 前記ロータコアを、前記軸方向に複数段重ねて構成されていることを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1項に記載の電動機用ロータ。
  12. 請求項1から請求項1の何れか1項に記載の電動機用ロータと、
    前記電動機用ロータを回転可能に支持するモータケースと、
    前記モータケース内に固定され、電流が供給される巻線が巻回されているステータと、を備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
JP2016054120A 2016-03-17 2016-03-17 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ Active JP6640621B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016054120A JP6640621B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ
US16/081,419 US20210203200A1 (en) 2016-03-17 2017-03-17 Rotor for electric motor and brushless motor
PCT/JP2017/010942 WO2017159858A1 (ja) 2016-03-17 2017-03-17 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016054120A JP6640621B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017169402A JP2017169402A (ja) 2017-09-21
JP6640621B2 true JP6640621B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=59850762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016054120A Active JP6640621B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20210203200A1 (ja)
JP (1) JP6640621B2 (ja)
WO (1) WO2017159858A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101945739B1 (ko) 2017-11-07 2019-02-08 현대모비스 주식회사 모터장치의 회전자
JP2019122196A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 株式会社ミツバ ロータ及びモータ
CN109502420B (zh) * 2018-11-07 2023-10-20 杭州千和精密机械有限公司 一种伺服张力器
JP7308441B2 (ja) 2019-02-07 2023-07-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動工具
JP2021035192A (ja) * 2019-08-26 2021-03-01 国本工業株式会社 モータシャフト及びモータ
JP6862614B1 (ja) * 2020-03-23 2021-04-21 三菱電機株式会社 回転子及び回転電機
BR102021010451A2 (pt) * 2020-06-03 2021-12-14 Weg Equipamentos Elétricos S.a. Rotor para máquina elétrica girante, processo de fabricação e máquina elétrica girante correspondentes
WO2021253767A1 (zh) * 2020-06-16 2021-12-23 广东威灵电机制造有限公司 转子组件和具有它的电机
TWI763066B (zh) * 2020-09-30 2022-05-01 綠達光電股份有限公司 馬達總成及轉子
CN114430204A (zh) * 2020-10-14 2022-05-03 绿达光电股份有限公司 马达总成及转子
WO2022162758A1 (ja) 2021-01-27 2022-08-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動工具及びモータ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6089753U (ja) * 1983-11-24 1985-06-19 三菱電機株式会社 永久磁石回転型の回転子
JP3224890B2 (ja) * 1993-02-15 2001-11-05 ファナック株式会社 同期電動機のロータ
US6437474B1 (en) * 2000-04-11 2002-08-20 Ming Tsong Chu Rotor of synchronous motor
JP4349832B2 (ja) * 2003-04-01 2009-10-21 日本電産シバウラ株式会社 回転子及びその製造方法
JP2009077469A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Yaskawa Electric Corp 埋込磁石型モータとその製造方法
WO2011114594A1 (ja) * 2010-03-15 2011-09-22 株式会社安川電機 永久磁石形回転電機
JP5791385B2 (ja) * 2011-06-16 2015-10-07 三菱電機株式会社 回転電機
JP6282795B2 (ja) * 2011-11-10 2018-02-21 日本電産株式会社 モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017169402A (ja) 2017-09-21
WO2017159858A1 (ja) 2017-09-21
US20210203200A1 (en) 2021-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6640621B2 (ja) 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ
CN109661760B (zh) 表面磁体型马达
JP6328319B2 (ja) 電機子および回転電機
JP2001238377A (ja) 回転電機
JP6999506B2 (ja) ブラシレスモータ及びそのステータ
JP2006333657A (ja) モータ
WO2015145901A1 (ja) アキシャルエアギャップ型電動機及び電動機用ボビン
JP2013099038A (ja) 電動機用ロータおよびブラシレスモータ
JP6649161B2 (ja) ステータ、その製造方法、およびブラシレスモータ
JP2013102597A (ja) 電動機用ロータおよびブラシレスモータ
JP4291211B2 (ja) 回転電機の回転子および回転電機
JP2009195055A (ja) 回転電機
JP4002451B2 (ja) 回転電機
WO2017212575A1 (ja) 永久磁石モータ
JP7077153B2 (ja) モータ及びブラシレスワイパーモータ
WO2017009902A1 (ja) 電動機および空気調和機
JP2013198369A (ja) 電動モータ
WO2016208031A1 (ja) 電動機および空気調和機
JP2020010539A (ja) ロータ、及びブラシレスモータ
JP6824032B2 (ja) リラクタンス回転電機の組立方法およびリラクタンス回転電機
JP6956488B2 (ja) 回転子およびリラクタンス回転電機
JP6157379B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2020102894A (ja) 回転電機の固定子鉄心及び固定子
JP7149497B2 (ja) ブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法
JP6745212B2 (ja) 回転子およびリラクタンス回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180921

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6640621

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150