JP6639326B2 - 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、位相差検出方式の焦点検出を行う撮像装置に関する。
従来から、撮像素子からの焦点検出信号を用いて位相差検出方式(撮像面位相差方式)の焦点検出を行う撮像装置が知られている。
特許文献1には、1つの画素に対して、1つのマイクロレンズと複数に分割された光電変換部が形成されている2次元撮像素子を用いた撮像装置が開示されている。分割された光電変換部は、1つのマイクロレンズを介して撮影レンズの射出瞳の異なる瞳部分領域を受光するように構成され、瞳分割を行う。これらの分割された光電変換部(焦点検出画素)で受光したそれぞれの焦点検出信号に基づいて像ずれ量を算出し、位相差検出方式の焦点検出を行うことができる。特許文献2には、分割された光電変換部で受光したそれぞれの焦点検出信号を加算することにより撮像画像を生成する撮像装置が開示されている。
特許文献3には、複数の撮像画素の配列の一部に部分的に配置された一対の焦点検出画素を有する撮像装置が開示されている。一対の焦点検出画素は、開口部を有する遮光層により、撮影レンズの射出瞳の互いに異なる領域を受光するように構成され、瞳分割を行う。一対の焦点検出画素の焦点検出信号から像ずれ量を算出し、位相差検出方式の焦点検出を行うことができる。撮像面位相差方式の焦点検出によれば、撮像素子の焦点検出画素によりデフォーカス方向およびデフォーカス量を同時に検出することができ、高速なフォーカス制御が可能となる。
米国特許第4410804号明細書 特開2001−083407号公報 特開2000−156823号公報
しかしながら、撮像面位相差方式では、焦点検出を行うための焦点検出信号の空間周波数帯域と、撮像画像を生成するための撮像信号の空間周波数帯域とが互いに異なる場合がある。この場合、焦点検出信号に基づく検出合焦位置と撮像信号に基づく最良合焦位置との間に差が生じ、高精度な焦点検出を行うことが難しい。
そこで本発明は、焦点検出信号に基づく検出合焦位置と撮像信号に基づく最良合焦位置との間の差を低減して、高精度な焦点検出が可能な制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供する。
本発明の一側面としての制御装置は、結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成する生成手段と、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する算出手段とを有し、前記複数の種類の色信号は、赤色信号、緑色信号、および、青色信号を含み、前記生成手段は、前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、前記第1画素群および前記第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有し、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれに関し、前記赤色信号、前記緑色信号、および、前記青色信号の合成比率は1:2:1である
本発明の他の側面としての撮像装置は、結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群を有する撮像素子と、前記第1画素群および前記第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成する生成手段と、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する算出手段とを有し、前記複数の種類の色信号は、赤色信号、緑色信号、および、青色信号を含み、前記生成手段は、前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、前記第1画素群および前記第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有し、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれに関し、前記赤色信号、前記緑色信号、および、前記青色信号の合成比率は1:2:1である
本発明の他の側面としての制御方法は、結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成するステップと、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出するステップとを有し、前記複数の種類の色信号は、赤色信号、緑色信号、および、青色信号を含み、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を生成するステップにおいて、前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、前記第1画素群および前記第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有し、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれに関し、前記赤色信号、前記緑色信号、および、前記青色信号の合成比率は1:2:1である
本発明の他の側面としてのプログラムは、結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成するステップと、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出するステップと、をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記複数の種類の色信号は、赤色信号、緑色信号、および、青色信号を含み、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を生成するステップにおいて、前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、前記第1画素群および前記第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有し、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれに関し、前記赤色信号、前記緑色信号、および、前記青色信号の合成比率は1:2:1である

本発明の他の側面としての記憶媒体は、前記プログラムを記憶している。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、焦点検出信号に基づく検出合焦位置と撮像信号に基づく最良合焦位置との間の差を低減して、高精度な焦点検出が可能な制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
各実施例における撮像装置のブロック図である。 実施例1、2における画素配列を示す図である。 実施例1、2における画素構造を示す図である。 各実施例における撮像素子および瞳分割機能の説明図である。 各実施例における撮像素子および瞳分割機能の説明図である。 各実施例におけるデフォーカス量と像ずれ量と関係図である。 各実施例における第1焦点検出処理を示すフローチャートである。 各実施例における第1画素加算処理の説明図である。 各実施例における第1焦点検出信号および第2焦点検出信号の瞳ずれによるシェーディングの説明図である。 各実施例におけるフィルタ周波数帯域の説明図である。 各実施例における第2焦点検出処理を示すフローチャートである。 実施例1における第2画素加算処理の説明図である。 各実施例におけるフォーカス制御を示すフローチャートである。 実施例2における第2画素加算処理の説明図である。 実施例3における画素配列を示す図である。 実施例3における画素構造を示す図である。 各実施例におけるフォーカス制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施例1における撮像装置の概略構成について説明する。図1は、本実施例における撮像装置100(カメラ)のブロック図である。撮像装置100は、カメラ本体とカメラ本体に着脱可能な交換レンズ(結像光学系または撮影光学系)とを備えたデジタルカメラシステムである。ただし本実施例は、これに限定されるものではなく、カメラ本体とレンズとが一体的に構成された撮像装置にも適用可能である。
第1レンズ群101は、撮影レンズ(結像光学系)を構成する複数のレンズ群のうち最も前方(被写体側)に配置されており、光軸OAの方向(光軸方向)に進退可能な状態でレンズ鏡筒に保持される。絞り兼用シャッタ102(絞り)は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行うとともに、静止画撮影時には露光時間調節用シャッタとして機能する。第2レンズ群103は、絞り兼用シャッタ102と一体的に光軸方向に進退し、第1レンズ群101の進退動作と連動して変倍動作を行うズーム機能を有する。第3レンズ群105は、光軸方向に進退することにより焦点調節(フォーカス動作)を行うフォーカスレンズ群である。光学的ローパスフィルタ106は、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。
撮像素子107は、結像光学系を介して被写体像(光学像)の光電変換を行い、例えばCMOSセンサまたはCCDセンサ、および、その周辺回路により構成される。撮像素子107としては、例えば、横方向にm個の画素、縦方向にn個の画素を有する受光ピクセル上にベイヤー配列の原色カラーモザイクフィルタをオンチップで形成した2次元単板カラーセンサが用いられる。
ズームアクチュエータ111は、不図示のカム筒を回動(駆動)することで第1レンズ群101および第2レンズ群103を光軸方向に沿って移動させることにより、変倍動作を行う。絞りシャッタアクチュエータ112は、絞り兼用シャッタ102の開口径を制御して光量(撮影光量)を調節するとともに、静止画撮影時の露光時間を制御する。フォーカスアクチュエータ114は、第3レンズ群105を光軸方向に移動させて焦点調節を行う。
電子フラッシュ115は、被写体を照明するために用いられる照明装置である。電子フラッシュ115としては、キセノン管を備えた閃光照明装置または連続発光するLED(発光ダイオード)を備えた照明装置が用いられる。AF補助光手段116は、所定の開口パターンを有するマスクの像を、投光レンズを介して、被写体に投影する。これにより、暗い被写体や低コントラストの被写体に対する焦点検出能力を向上させることができる。
CPU121は、撮像装置100の種々の制御を司る制御装置(制御手段)である。CPU121は、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、および、通信インターフェイス回路などを有する。CPU121は、ROMに記憶された所定のプログラムを読み出して実行することにより、撮像装置100の各種回路を駆動し、焦点検出(AF)、撮影、画像処理、または、記録などの一連の動作を制御する。なお、通信インターフェイス回路は、USBや有線LANなどのケーブルを用いた通信のみならず、無線LANなどの無線技術を用いた通信を行うことが可能である。
CPU121は、生成手段121a、算出手段121b、フォーカス制御手段121cを有する。生成手段121aは、結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する複数の光電変換部(第1画素群および第2画素群)からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成する。算出手段121bは、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する。フォーカス制御手段121cは、デフォーカス量に基づいてフォーカス制御を行う。なお生成手段121aは、複数の種類の色信号に基づいて、視点画像(視差画像)を生成することもできる。
電子フラッシュ制御回路122は、撮影動作に同期して電子フラッシュ115の点灯制御を行う。補助光駆動回路123は、焦点検出動作に同期してAF補助光手段116の点灯制御を行う。撮像素子駆動回路124は、撮像素子107の垂直および水平走査などの撮像動作を制御するとともに、取得した画像信号をA/D変換してCPU121に送信する。なお、A/D変換回路は、撮像素子107内に設けるようにしてもよい。画像処理回路125は、撮像素子107から出力された画像データのγ(ガンマ)変換、カラー補間、または、JPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮などの処理を行う。
フォーカス駆動回路126は、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動し、第3レンズ群105を光軸方向に沿って移動させることにより、焦点調節を行う。絞りシャッタ駆動回路128は、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動して、絞り兼用シャッタ102の開口径を制御する。ズーム駆動回路129は、撮影者のズーム操作に応じて、ズームアクチュエータ111を駆動する。
表示器131は、例えばLCD(液晶表示装置)を備えて構成される。表示器131は、撮像装置100の撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像、または、焦点検出時の合焦状態表示画像などを表示する。操作部132(操作スイッチ群)は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、および、撮影モード選択スイッチなどを備えて構成される。レリーズスイッチは、半押し状態(SW1がONの状態)、および、全押し状態(SW2がONの状態)の2段階のスイッチを有する。記録媒体133は、例えば撮像装置100に着脱可能なフラッシュメモリであり、撮影画像(画像データ)を記録する。また、操作部132にタッチパネルなどを含ませ、タッチパネルを用いて操作可能にしてもよい。
次に、図2および図3を参照して、本実施例における撮像素子107の画素配列および画素構造について説明する。図2は、撮像素子107の画素配列を示す図である。図3は、撮像素子107の画素構造を示す図であり、図3(a)は撮像素子107の画素200Gの平面図(+z方向から見た図)、図3(b)は図3(a)中の線a−aの断面図(−y方向から見た図)をそれぞれ示している。
図2は、撮像素子107(2次元CMOSセンサ)の画素配列(撮影画素の配列)を、4列×4行の範囲で示している。本実施例において、各々の撮像画素(画素200R、200G、200B)は、2つの副画素201、202(2つの焦点検出画素)により構成さている。このため、図2には、副画素の配列が、8列×4行の範囲で示されている。
図2に示されるように、2列×2行の画素群200は、画素200R、200G、200Bがベイヤー配列で配置されている。すなわち画素群200のうち、R(赤)の分光感度を有する画素200Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素200Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素200Bが右下にそれぞれ配置されている。各画素200R、200G、200B(各撮像画素)は、2列×1行に配列された副画素201(第1焦点検出画素)および副画素202(第2焦点検出画素)により構成されている。副画素201は、結像光学系の第1瞳部分領域を通過した光束を受光する画素である。副画素202は、結像光学系の第2瞳部分領域を通過した光束を受光する画素である。複数の副画素201は第1画素群を構成し、複数の副画素202は第2画素群を構成する。
図2に示されるように、撮像素子107は、4列×4行の撮像画素(8列×4行の副画素)を面上に多数配置して構成されており、撮像信号(副画素信号)を出力する。本実施例の撮像素子107は、画素(撮像画素)の周期Pが4μm、画素(撮像画素)の数Nが横5575列×縦3725行=約2075万画素である。また撮像素子107は、副画素の列方向の周期PSUBが2μm、副画素の数NSUBが横11150列×縦3725行=約4150万画素である。
図3(b)に示されるように、本実施例の画素200Gには、画素の受光面側に入射光を集光するためのマイクロレンズ305が設けられている。マイクロレンズ305は、2次元状に複数配列されており、受光面からz軸方向(光軸OAの方向)に所定の距離だけ離れた位置に配置されている。また画素200Gには、x方向にN分割(2分割)、y方向にN分割(1分割)された光電変換部301および光電変換部302が形成されている。光電変換部301および光電変換部302は、それぞれ、副画素201および副画素202に対応する。このように撮像素子107は、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を有し、マイクロレンズが2次元状に配列されている。光電変換部301および光電変換部302は、それぞれ、p型層とn型層との間にイントリンシック層を挟んだpin構造のフォトダイオードとして構成される。必要に応じて、イントリンシック層を省略し、pn接合のフォトダイオードとして構成してもよい。
画素200G(各画素)には、マイクロレンズ305と、光電変換部301および光電変換部302との間に、G(緑)のカラーフィルタ306が設けられる。同様に、画素200R、200B(各画素)には、マイクロレンズ305と、光電変換部301および光電変換部302との間に、R(赤)およびB(青)のカラーフィルタ306がそれぞれ設けられる。必要に応じて、副画素ごとにカラーフィルタ306の分光透過率を変えることができ、またはカラーフィルタを省略してもよい。
図3に示されるように、画素200G(200R、200B)に入射した光は、マイクロレンズ305により集光され、Gのカラーフィルタ306(R、Bのカラーフィルタ306)で分光された後、光電変換部301および光電変換部302で受光される。光電変換部301および光電変換部302においては、受光量に応じて電子とホールとの対が生成され、それらが空乏層で分離された後、負電荷の電子はn型層に蓄積される。一方、ホールは定電圧源(不図示)に接続されたp型層を通じて、撮像素子107の外部へ排出される。光電変換部301および光電変換部302のn型層に蓄積された電子は、撮像素子駆動回路124による走査制御に基づいて、転送ゲートを介して、静電容量部(FD)に転送され、電圧信号に変換される。
続いて、図4を参照して、撮像素子107の瞳分割機能について説明する。図4は、撮像素子107の瞳分割機能の説明図であり、1つの画素部における瞳分割の様子を示している。図4は、図3(a)に示される画素構造のa−a断面を+y側から見た断面図、および、結像光学系の射出瞳面を示している。図4では、射出瞳面の座標軸と対応を取るため、断面図のx軸およびy軸を図3のx軸およびy軸に対してそれぞれ反転させている。
図4において、副画素201(第1焦点検出画素)の瞳部分領域501(第1瞳部分領域)は、重心が−x方向に偏心している光電変換部301の受光面と、マイクロレンズ305を介して略共役関係になっている。このため瞳部分領域501は、副画素201で受光可能な瞳領域を表している。副画素201の瞳部分領域501の重心は、瞳面上で+x側に偏心している。また、副画素202(第2焦点検出画素)の瞳部分領域502(第2瞳部分領域)は、重心が+x方向に偏心している光電変換部302の受光面と、マイクロレンズ305を介して略共役関係になっている。このため瞳部分領域502は、副画素202で受光可能な瞳領域を表している。副画素202の瞳部分領域502の重心は、瞳面上で−x側に偏心している。瞳領域500は、光電変換部301、302(副画素201、202)を全て合わせた際の画素200G全体で受光可能な瞳領域である。
図5は、撮像素子107と瞳分割機能の説明図である。結像光学系の瞳領域のうち互いに異なる瞳部分領域501、502を通過した光束は、撮像素子107の各画素に互いに異なる角度で撮像素子107の撮像面800に入射し、2×1分割された副画素201、202で受光される。本実施例では、瞳領域が水平方向に2つに瞳分割されている例について説明しているが、これに限定されるものではなく、必要に応じて垂直方向に瞳分割を行ってもよい。
本実施例において、撮像素子107は、結像光学系(撮影レンズ)の第1瞳部分領域を通過する光束を受光する第1色の第1焦点検出画素、および、第1瞳部分領域を通過する光束を受光する第2色の第1焦点検出画素を有する。また撮像素子107は、結像光学系の第1瞳部分領域と異なる第2瞳部分領域を通過する光束を受光する第1色の第2焦点検出画素、および、第2瞳部分領域を通過する光束を受光する第2色の第2焦点検出画素を有する。また撮像素子107は、結像光学系の第1瞳部分領域と第2瞳部分領域とを合わせた瞳領域を通過する光束を受光する撮像画素が複数配列されている。本実施例において、各撮像画素(画素200)は、第1焦点検出画素(副画素201)および第2焦点検出画素(副画素202)から構成されている。必要に応じて、撮像画素、第1焦点検出画素、および、第2焦点検出画素をそれぞれ別の画素で構成してもよい。このとき、撮像画素配列の一部に、第1焦点検出画素および第2焦点検出画素を部分的に(離散的に)配置するように構成される。
本実施例において、撮像装置100は、撮像素子107の各画素の第1焦点検出画素(副画素201)の受光信号を集めて第1焦点検出信号を生成し、各画素の第2焦点検出画素(副画素202)の受光信号を集めて第2焦点検出信号を生成して焦点検出を行う。また撮像装置100は、撮像素子107の画素ごとに、第1焦点検出画素と第2焦点検出画素との信号を加算することにより、有効画素数Nの解像度の撮像信号(撮像画像)を生成する。このように撮像装置100は、第1画素群および第2画素群のそれぞれに含まれる画素をマイクロレンズごとに加算した信号から撮像画像を生成する画像生成手段(CPU121)を有する。
次に、図6を参照して、撮像素子107の副画素201から取得される第1焦点検出信号および副画素202から取得される第2焦点検出信号のデフォーカス量と像ずれ量との関係について説明する。図6は、デフォーカス量と像ずれ量との関係図である。図6において、撮像素子107は撮像面800に配置されており、図4および図5と同様に、結像光学系の射出瞳が瞳部分領域501、502に2分割されている様子が示されている。
デフォーカス量dは、被写体の結像位置から撮像面800までの距離を|d|、結像位置が撮像面800よりも被写体側にある前ピン状態を負符号(d<0)、結像位置が撮像面800よりも被写体の反対側にある後ピン状態を正符号(d>0)として定義される。被写体の結像位置が撮像面800(合焦位置)にある合焦状態において、デフォーカス量d=0が成立する。図6において、合焦状態(d=0)である被写体801、および、前ピン状態(d<0)である被写体802がそれぞれ示されている。前ピン状態(d<0)および後ピン状態(d>0)を併せて、デフォーカス状態(|d|>0)という。
前ピン状態(d<0)では、被写体802からの光束のうち、瞳部分領域501(または瞳部分領域502)を通過した光束は、一度、集光する。その後、光束は、光束の重心位置G1(G2)を中心とする幅Γ1(Γ2)に広がり、撮像面800でボケた像となる。ボケた像は、撮像素子107に配列された各画素を構成する副画素201(副画素202)により受光され、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)が生成される。このため、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)は、撮像面800上の重心位置G1(G2)に、被写体802が幅Γ1(Γ2)にボケた被写体像として記録される。被写体像のボケ幅Γ1(Γ2)は、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね比例して増加する。同様に、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との間の被写体像の像ずれ量p(=光束の重心位置の差G1−G2)の大きさ|p|も、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね、比例して増加する。後ピン状態(d>0)に関しても同様であるが、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号と間の被写体像の像ずれ方向が前ピン状態と反対となる。
このように本実施例において、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号、または、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号とを加算した撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加するのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号と間の像ずれ量の大きさは増加する。
次に、本実施例における焦点検出について説明する。本実施例の撮像装置100は、焦点検出として、第1焦点検出および第2焦点検出を行う。第1焦点検出は、瞳分割方向における焦点検出信号の信号周期が大きく、かつ、空間周波数帯域が低い、位相差検出方式の焦点検出である。第2焦点検出は、瞳分割方向における焦点検出信号の信号周期が小さく、かつ、空間周波数帯域が高い、位相差検出方式の焦点検出である。本実施例において、撮像素子107の列方向が瞳分割方向であり、撮像素子107の行方向が瞳分割方向と直交する方向である。大デフォーカス状態から小デフォーカス状態まで焦点調節を行うために第1焦点検出を行い、小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで焦点調節を行うために第2焦点検出を行う。
次に、本実施例における位相差検出方式の第1焦点検出について詳述する。第1焦点検出を行う場合、撮像装置100のCPU121(算出手段121b)は、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を相対的にシフトさせて信号の一致度を表す第1相関量(第1評価値)を算出する。そしてCPU121は、相関(信号の一致度)が良好になるシフト量に基づいて像ずれ量を算出する。撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加するのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間との間の像ずれ量の大きさが増加する関係があるため、CPU121は、像ずれ量を第1デフォーカス量に変換して焦点検出を行う。
図7を参照して、位相差検出方式の第1焦点検出処理について説明する。図7は、第1焦点検出処理を示すフローチャートであり、後述の図13のステップS100に相当する。図7の各ステップは、主に、CPU121(生成手段121a、算出手段121b)および画像処理回路125により実行される。
まずステップS110において、CPU121は、撮像素子107の有効画素領域の中から焦点調節を行うための焦点検出領域を設定する。そしてCPU121(生成手段121a)は、焦点検出領域に含まれるR、G、Bの色(第1色、第2色、第3色)ごとの第1焦点検出画素の受光信号(出力信号)に基づいて、R、G、Bの色ごとに第1焦点検出信号(A像信号)を生成(取得)する。同様に、CPU121は、焦点検出領域に含まれるR、G、Bの色ごとの第2焦点検出画素の受光信号(出力信号)に基づいて、R、G、Bの色ごとに第2焦点検出信号(B像信号)を生成(取得)する。
続いてステップS120において、CPU121(生成手段121a)は、R、G、Bの第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のそれぞれに対して、色信号(RGB信号)を輝度信号(Y信号)に変換するために第1画素加算処理を行う。この結果、処理後の第1焦点検出信号および第2焦点検出信号が生成される。
ここで、図8を参照して、本実施例における第1画素加算処理について説明する。図8は、第1画素加算処理の説明図である。図8において、列方向(瞳分割方向)にj番目、行方向(瞳分割方向と直交する方向)にi番目のベイヤー配列の第1焦点検出信号をA(i、j)とする。ここで、第1焦点検出信号は、R、G、Bの色ごとに示される。R(第1色)の第1焦点検出信号は、RA(i、j)=A(i、j)である。G(第2色)の第1焦点検出信号は、GA(i、j+1)=A(i、j+1)、GA(i+1、j)=A(i+1、j)である。B(第3色)の第1焦点検出信号は、BA(i+1、j+1)=A(i+1、j+1)である。同様に、列方向(瞳分割方向)にj番目、行方向(瞳分割方向と直交する方向)にi番目のベイヤー配列の第2焦点検出信号をB(i、j)とする。第2焦点検出信号も、R、G、Bの色ごとに示される。R(第1色)の第2焦点検出信号は、RB(i、j)=B(i、j)である。G(第2色)の第2焦点検出信号は、GB(i、j+1)=B(i、j+1)、GB(i+1、j)=B(i+1、j)である。B(第3色)の第2焦点検出信号は、BB(i+1、j+1)=B(i+1、j+1)である。
図7のステップS120における第1画素加算処理により、以下の式(1A)で表されるように、ベイヤー配列の第1焦点検出信号A(i、j)から、Y信号化された第1焦点検出信号Y1A(i、j)を算出することができる。同様に、第1画素加算処理により、以下の式(1B)で表されるように、ベイヤー配列の第2焦点検出信号B(i、j)から、Y信号化された第2焦点検出信号Y1B(i、j)を算出することができる。
式(1A)、(1B)において、i=2m、j=2n(m、nは整数)である。なお、i、jが2の倍数となっているのは、本実施例の画素がベイヤー配列で配置されているためである。このため、ベイヤー配列と異なる配列の場合、iまたはjをその配列の周期性に合わせることが好ましい。例えば、水平方向に4画素周期でカラーフィルタが配列されている場合、iまたはjを4の倍数とすることが好ましい。
本実施例の第1焦点検出処理では、Y信号化された焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の信号周期は、ベイヤー配列の焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の信号周期よりも大きい。また本実施例の第1焦点検出処理では、大デフォーカス状態から小デフォーカス状態まで安定して焦点検出可能であるように、瞳分割方向における焦点検出信号の信号周期が大きく、かつ、空間周波数帯域が低くなるように、第1画素加算処理を行う。
続いてステップS130において、CPU121および画像処理回路125は、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のそれぞれに対して、シェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。ここで、図9を参照して、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号の瞳ずれによるシェーディングについて説明する。図9は、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号の瞳ずれによるシェーディングの説明図である。具体的には、図9は、撮像素子107の周辺像高における副画素201(第1焦点検出画素)の瞳部分領域501、副画素202(第2焦点検出画素)の瞳部分領域502、および、結像光学系の射出瞳400の関係を示している。
図9(a)は、結像光学系の射出瞳距離Dl(射出瞳400と撮像素子107の撮像面との距離)と、撮像素子107の設定瞳距離Dsとが等しい場合を示している。この場合、瞳部分領域501および瞳部分領域502により、結像光学系の射出瞳400は略均等に瞳分割される。
一方、図9(b)にされるように、結像光学系の射出瞳距離Dlが撮像素子107の設定瞳距離Dsよりも短い場合、撮像素子107の周辺像高では、結像光学系の射出瞳400と撮像素子107の入射瞳との間に瞳ずれが生じる。このため、結像光学系の射出瞳400が不均一に瞳分割される。同様に、図9(c)に示されるように、結像光学系の射出瞳距離Dlが撮像素子107の設定瞳距離Dsよりも長い場合、撮像素子107の周辺像高では、結像光学系の射出瞳400と撮像素子107の入射瞳との間に瞳ずれが生じる。このため、結像光学系の射出瞳400が不均一に瞳分割される。周辺像高で瞳分割が不均一になるのに伴い、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号の強度も互いに不均一となる。このため、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のいずれか一方の強度が大きくなり、他方の強度が小さくなるシェーディングが生じる。
図7のステップS130では、CPU121は、焦点検出領域の像高、撮像レンズ(結像光学系)のF値、および、射出瞳距離に応じて、第1焦点検出信号の第1シェーディング補正係数および第2焦点検出信号の第2シェーディング補正係数を生成する。そしてCPU121(画像処理回路125)は、第1焦点検出信号に第1シェーディング補正係数を乗算し、第2焦点検出信号に第2シェーディング補正係数を乗算して、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のシェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。
位相差検出方式の第1焦点検出を行う際、CPU121は、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との相関(信号の一致度)に基づいて、デフォーカス量(第1デフォーカス量)を検出(算出)する。瞳ずれによるシェーディングが生じると、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との相関(信号の一致度)が低下する場合がある。このため本実施例において、位相差検出方式の第1焦点検出の際には、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との相関(信号の一致度)を改善して焦点検出性能を向上させるため、シェーディング補正処理(光学補正処理)を行うことが好ましい。
続いてステップS140において、CPU121および画像処理回路125は、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号に対して、第1フィルタ処理を行う。図10は、第1フィルタ処理の説明図であり、本実施例の第1フィルタ処理における通過帯域例を破線で示している。本実施例では、位相差検出方式の第1焦点検出により大デフォーカス状態での焦点検出を行う。このため、第1フィルタ処理における通過帯域は、低周波帯域を含むように構成される。必要に応じて、大デフォーカス状態から小デフォーカス状態まで焦点調節を行う際に、デフォーカス状態に応じて、第1焦点検出処理の際の第1フィルタ処理の通過帯域を調整してもよい。
続いてステップS150において、CPU121(算出手段121b)は、第1フィルタ処理後の第1焦点検出信号と第2焦点検出信号とを相対的に瞳分割方向にシフトさせる第1シフト処理を行う。そしてCPU121は、信号の一致度を表す第1相関量(第1評価値)を算出する。
ここで、列方向(瞳分割方向)のj番目、行方向(瞳分割方向と直交する方向)のi番目の第1フィルタ処理後の第1焦点検出信号をdY1A(i、j)、第2焦点検出信号をdY1B(i、j)とする。また、焦点検出領域に対応する番号jの範囲をW、および、番号iの範囲をLとする。また、第1シフト処理によるシフト量をs、シフト量sのシフト範囲をΓ1とする。このとき、第1相関量COR1even(第1評価値)は、以下の式(2)のように表される。
第1相関量COR1evenの算出の際、i行ごとにシフト量sに対し、列方向j+s番目の第1焦点検出信号dY1A(i、j+s)と、列方向j−s番目の第2焦点検出信号dY1B(i、j−s)とを対応させて減算し、シフト減算信号を生成する。そして、生成されたシフト減算信号の絶対値を算出し、焦点検出領域に対応する範囲W内において番号jの和を取り、i行ごとの第1相関量COR1even(i、s)を算出する。さらに、i行ごとの第1相関量COR1even(i、s)を、シフト量ごとに、焦点検出領域に対応する範囲L内において番号iの和を取り、第1相関量COR1even(s)を算出する。
続いてステップS160において、CPU121(算出手段121b)は、第1相関量(第1評価値)に対してサブピクセル演算を行い、第1相関量が最小値となる実数値のシフト量を算出して像ずれ量p1を求める。そしてCPU121は、像ずれ量p1に対して、焦点検出領域の像高、撮像レンズ(結像光学系)のF値、および、射出瞳距離に応じた第1変換係数K1を掛けて、第1デフォーカス量Def1を検出(算出)する。
次に、図11を参照して、位相差検出方式の第2焦点検出処理について説明する。図11は、第2焦点検出処理を示すフローチャートであり、後述の図13のステップS200に相当する。図11の各ステップは、主に、CPU121(生成手段121a、算出手段121b)および画像処理回路125により実行される。
まずステップS210において、CPU121は、撮像素子107の有効画素領域の中から焦点調節を行うための焦点検出領域を設定する。そしてCPU121(生成手段121a)は、焦点検出領域に含まれるR、G、Bの色(第1色、第2色、第3色)ごとの第1焦点検出画素の受光信号(出力信号)に基づいて、R、G、Bの色ごとに第1焦点検出信号(A像信号)を生成(取得)する。同様に、CPU121は、焦点検出領域に含まれるR、G、Bの色ごとの第2焦点検出画素の受光信号(出力信号)に基づいて、R、G、Bの色ごとに第2焦点検出信号(B像信号)を生成(取得)する。
続いてステップS220において、CPU121(生成手段121a)は、R、G、Bの第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のそれぞれに対して、色信号(RGB信号)を輝度信号(Y信号)に変換するために第2画素加算処理を行う。この結果、処理後の第1焦点検出信号および第2焦点検出信号が生成される。
ここで、図12を参照して、本実施例における第2画素加算処理について説明する。図12は、第2画素加算処理の説明図である。図12において、列方向(瞳分割方向)にj番目、行方向(瞳分割方向と直交する方向)にi番目のベイヤー配列の第1焦点検出信号をA(i、j)とする。ここで、第1焦点検出信号は、R、G、Bの色ごとに示される。R(第1色)の第1焦点検出信号は、RA(i、j)=A(i、j)である。G(第2色)の第1焦点検出信号は、GA(i、j+1)=A(i、j+1)、GA(i+1、j)=A(i+1、j)である。B(第3色)の第1焦点検出信号は、BA(i+1、j+1)=A(i+1、j+1)である。同様に、列方向(瞳分割方向)にj番目、行方向(瞳分割方向と直交する方向)にi番目のベイヤー配列の第2焦点検出信号をB(i、j)とする。第2焦点検出信号も、R、G、Bの色ごとに示される。R(第1色)の第2焦点検出信号は、RB(i、j)=B(i、j)である。G(第2色)の第2焦点検出信号は、GB(i、j+1)=B(i、j+1)、GB(i+1、j)=B(i+1、j)である。B(第3色)の第2焦点検出信号は、BB(i+1、j+1)=B(i+1、j+1)である。
図11のステップS220における第2画素加算処理により、以下の式(3A)で表されるように、ベイヤー配列の第1焦点検出信号A(i、j)から、Y信号化された第1焦点検出信号Y2A(i、j)、すなわち第1輝度信号を算出することができる。同様に、第2画素加算処理により、以下の式(3B)で表されるように、ベイヤー配列の第2焦点検出信号B(i、j)から、Y信号化された第2焦点検出信号Y2B(i、j)、すなわち第2輝度信号を算出することができる。
式(3A)、(3B)において、i=2m、j=2n、2n+1(m、nは整数)である。
式(3A)のj=2nにおいて、R(第1色)の2RA(i、j)の色重心(i、j)と、G(第2色)のGA(i、j−1)+GA(i、j+1)の色重心(i、j)は、瞳分割方向(列方向)における各色の色重心が一致するように合成される。更に、G(第2色)の2GA(i+1、j)の色重心(i+1、j)と、B(第3色)のBA(i+1、j−1)+BA(i+1、j+1)の色重心(i+1、j)も、前述の瞳分割方向(列方向)における各色の色重心と一致するように合成される。また同時に、R(第1色):G(第2色):B(第3色)の色比が1:2:1となるように合成される。
式(3A)のj=2n+1において、R(第1色)のRA(i、j)+RA(i、j+2)の色重心(i、j+1)と、G(第2色)の2GA(i、j+1)の色重心(i、j+1)は、瞳分割方向(列方向)における各色の色重心が一致するように合成される。更に、G(第2色)のGA(i+1、j)+GA(i+1、j+2)の色重心(i+1、j+1)と、B(第3色)の2BA(i+1、j+1の色重心(i+1、j+1)も、前述の瞳分割方向(列方向)における各色の色重心と一致するように合成される。また同時に、R(第1色):G(第2色):B(第3色)の色比が1:2:1となるように合成される。以上のように色重心を一致するように所定の色比で合成する点は、式(3B)の場合も同様である。
このように第2画素加算処理では、ベイヤー配列の焦点検出信号から、全画素において、R(第1色):G(第2色):B(第3色)の色比が1:2:1で、かつ、瞳分割方向における各色の色重心が一致するように、Y信号化された焦点検出信号が生成される。このため第2焦点検出処理において、Y信号化された焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の信号周期は、ベイヤー配列の焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の信号周期と等しく、かつ、等間隔の周期である。このため、高い空間周波数帯域を検出することができる。
一方、瞳分割方向における各色の色重心が互いに一致しない場合、色ごとに不等間隔の周期となるため、ローパスフィルタにより安定化する必要があり、高い空間周波数帯域を安定して検出することが難しい。
本実施例の第2焦点検出では、Y信号化された焦点検出信号の瞳分割方向における信号周期は、ベイヤー配列の焦点検出信号の瞳分割方向における信号周期と等しく、第1焦点検出のY信号化された焦点検出信号の瞳分割方向の信号周期よりも小さい。生成手段121aは、第1色の第1焦点検出画素の信号と第2色の第1焦点検出画素の信号とを、各画素で瞳分割方向における色重心が互いに一致するように合成して、第1焦点検出信号を生成する。また生成手段121aは、第1色の第2焦点検出画素の信号と第2色の第2焦点検出画素の信号とを、各画素で瞳分割方向における色重心が互いに一致するように合成して、第2焦点検出信号を生成する。また本実施例の第2焦点検出処理では、小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで高精度に焦点検出可能であるように、瞳分割方向における焦点検出信号の信号周期が小さく、かつ、空間周波数帯域が高くなるように、第2画素加算処理を行う。
続いてステップS230において、CPU121および画像処理回路125は、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のそれぞれに対して、シェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。このときCPU121は、焦点検出領域の像高、撮像レンズ(結像光学系)のF値、および、射出瞳距離に応じて、第1焦点検出信号の第1シェーディング補正係数および第2焦点検出信号の第2シェーディング補正係数を生成する。そしてCPU121(画像処理回路125)は、第1焦点検出信号に第1シェーディング補正係数を乗算し、第2焦点検出信号に第2シェーディング補正係数を乗算して、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のシェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。
位相差検出方式の第2焦点検出を行う際、CPU121は、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との相関(信号の一致度)に基づいて、デフォーカス量(第2デフォーカス量)を検出(算出)する。瞳ずれによるシェーディングが生じると、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との相関(信号の一致度)が低下する場合がある。このため本実施例において、位相差検出方式の第2焦点検出の際には、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との相関(信号の一致度)を改善して焦点検出性能を向上させるため、シェーディング補正処理(光学補正処理)を行うことが好ましい。
続いてステップS240において、CPU121および画像処理回路125は、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号に対して、第2フィルタ処理を行う。図10は、第2フィルタ処理の説明図であり、本実施例の第2フィルタ処理における通過帯域例を実線で示している。本実施例では、位相差検出方式の第2焦点検出により、小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍での焦点検出を行う。このため、第2フィルタ処理における通過帯域は、高周波帯域を含むように構成される。必要に応じて、小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで焦点調節を行う際に、デフォーカス状態に応じて、第2焦点検出処理の際の第2フィルタ処理の通過帯域を調整してもよい。なお、通過帯域の調整方法の一例として、信号の水平加算や間引きなどがある。
続いてステップS250において、CPU121(算出手段121b)は、第2フィルタ処理後の第1焦点検出信号と第2焦点検出信号とを相対的に瞳分割方向にシフトさせる第2シフト処理を行う。そしてCPU121は、信号の一致度を表す第2相関量(第2評価値)を算出する。
ここで、列方向(瞳分割方向)のj番目、行方向(瞳分割方向と直交する方向)のi番目の第2フィルタ処理後の第1焦点検出信号をdY2A(i、j)、第2焦点検出信号をdY2B(i、j)とする。また、焦点検出領域に対応する番号jの範囲をW、および、番号iの範囲をLとする。また、第2シフト処理によるシフト量をs、シフト量sのシフト範囲をΓ2とする。このとき、第2相関量COR2even、COR2odd(第2評価値)は、以下の式(4A)、(4B)のようにそれぞれ表される。
第2相関量COR2evenの算出の際、i行ごとにシフト量sに対し、列方向j+s番目の第1焦点検出信号dY2A(i、j+s)と、列方向j−s番目の第2焦点検出信号dY2B(i、j−s)とを対応させて減算し、シフト減算信号を生成する。そして、生成されたシフト減算信号の絶対値を算出し、焦点検出領域に対応する範囲W内において番号jの和を取り、i行ごとの第2相関量COR2even(i、s)を算出する。さらに、i行ごとの第1相関量COR2even(i、s)を、シフト量ごとに、焦点検出領域に対応する範囲L内において番号iの和を取り、第2相関量COR1even(s)を算出する。
第2相関量COR2oddの算出の際、i行ごとにシフト量sに対し、列方向j+s番目の第1焦点検出信号dY2A(i、j+s)と、列方向j−s番目の第2焦点検出信号dY2B(i、j−1−s)とを対応させ減算し、シフト減算信号を生成する。そして、生成されたシフト減算信号の絶対値を算出し、焦点検出領域に対応する範囲W内において番号jの和を取り、i行ごとの第2相関量COR2odd(i、s)を算出する。さらに、i行ごとの第2相関量COR2odd(i、s)を、シフト量ごとに、焦点検出領域に対応する範囲L内において番号iの和を取り、第2相関量COR2odd(s)を算出する。本実施例において、第2相関量COR2oddは、第2相関量COR2evenに対して、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号とのシフト量が半位相だけずれた相関量である。
続いてステップS260において、CPU121は、第2相関量COR2even、COR2odd(第2評価値)のそれぞれに対してサブピクセル演算を行い、第2相関量が最小値となる実数値のシフト量を算出して平均値を算出し、像ずれ量p2を求める。そしてCPU121は、互いに半位相だけずれた2つの第2相関量COR2even、COR2oddに基づいて、像ずれ量p2を算出することにより、サブピクセルを高精度に算出することができる。像ずれ量p2に対して、焦点検出領域の像高、撮像レンズ(結像光学系)のF値、および、射出瞳距離に応じた第2変換係数K2を掛けて、第2デフォーカス量Def2を検出(算出)する。
このように第2焦点検出処理では、ベイヤー配列の焦点検出信号から、全画素において、R(第1色):G(第2色):B(第3色)の色比が1:2:1で、かつ、瞳分割方向における各色の色重心が一致するように、Y信号化された焦点検出信号が生成される。このため第2焦点検出処理において、Y信号化された焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の信号周期は、ベイヤー配列の焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の信号周期と等しく、かつ、等間隔の周期である。このため、高い空間周波数帯域を検出することができる。
本実施例の第2焦点検出処理によれば、焦点検出信号の空間周波数帯域と、撮像画像を生成する撮像信号の空間周波数帯域との差異を低減し、焦点検出信号から算出される検出合焦位置と撮像信号の最良合焦位置との間の差を低減することができる。このため本実施例の第2焦点検出処理によれば、小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで高精度な焦点検出が可能となる。
次に、図13を参照して、本実施例におけるフォーカス制御について説明する。図13は、フォーカス制御を示すフローチャートである。図13の各ステップは、主に、CPU121(生成手段121a、算出手段121b、フォーカス制御手段121c)により実行される。CPU121は、結像光学系のデフォーカス量の絶対値が第1所定値以下になるまで第1焦点検出を行って第3レンズ群105(フォーカスレンズ群)を駆動し(レンズ駆動を行い)、結像光学系の大デフォーカス状態から小デフォーカス状態まで焦点調節を行う。その後、結像光学系のデフォーカス量の絶対値が第2所定値(第1所定値>第2所定値)以下になるまで第2焦点検出を行ってレンズ駆動を行い、結像光学系の小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで焦点調節を行う。
まずステップS100において、CPU121は、第1焦点検出により第1デフォーカス量Def1を検出(算出)する。続いてステップS301において、CPU121は、ステップS100にて算出された第1デフォーカス量Def1の絶対値(大きさ)|Def1|が第1所定値以下であるか否かを判定する。第1デフォーカス量Def1の絶対値|Def1|が第1所定値よりも大きい場合、CPU121は第1デフォーカス量Def1に応じてレンズ駆動を行い、ステップS100を繰り返す。一方、ステップS100にて算出された第1デフォーカス量Def1の絶対値|Def1|が第1所定値以下の場合、ステップS200に進む。
続いて、ステップS200において、CPU121は、第2焦点検出により第2デフォーカス量Def2を検出(算出)する。ステップS200にて算出された第2デフォーカス量Def2の絶対値|Def2|が第2所定値(第1所定値>第2所定値)よりも大きい場合、CPU121は第2デフォーカス量Def2に応じてレンズ駆動を行い、ステップS200を繰り返す。一方、ステップS200にて算出された第2デフォーカス量Def2の絶対値|Def2|が第2所定値以下の場合、焦点調節動作(本フローのフォーカス制御)を終了する。
なお、図13のフローチャートでは第1焦点検出の後に第2焦点検出を行うが、これに限定されるものではなく、第1焦点検出および第2焦点検出の両方を並列に処理してもよい。図17は、第1焦点検出と第2焦点検出とを並列処理する場合のフォーカス制御を示すフローチャートである。図13と同一の動作に関しては同一の符号を付している。図17の各ステップは、主に、CPU121(生成手段121a、算出手段121b、フォーカス制御手段121c)により実行される。
CPU121は、第1焦点検出と第2焦点検出とを行う。その後、第2焦点検出の結果である結像光学系の第2デフォーカス量Def2の絶対値(大きさ)|Def2|が第1所定値以下であるか否かを判定する。そして、第2デフォーカス量Def2の絶対値|Def2|が第1所定値以下である場合、CPU121は、第1焦点検出の結果である結像光学系の第1デフォーカス量Def1の絶対値|Def1|が第2所定値以下であるか否かを判定する。一方、第2デフォーカス量Def2が第1所定値よりも大きい場合、CPU121は、第2焦点検出の結果である結像光学系の第2デフォーカス量Def2の絶対値|Def2|が第2所定値以下であるか否かを判定する。
まずステップS100において、CPU121は、第1焦点検出により第1デフォーカス量Def1を検出(算出)する。また並行して、ステップS200において、CPU121は、第2焦点検出により第2デフォーカス量Def2を検出(算出)する。
続いてステップS401において、CPU121は、ステップS200にて算出された第2デフォーカス量Def2の絶対値(大きさ)|Def2|が第1所定値以下であるか否かを判定する。第2デフォーカス量Def2の絶対値|Def2|が第1所定値よりも大きい場合、ステップS402に進み、CPU121は第1デフォーカス量Def1をデフォーカス量Defとして採用する。一方、ステップS200にて算出された第2デフォーカス量Def2の絶対値|Def2|が第1所定値以下の場合、ステップS403に進み、CPU121は第2デフォーカス量Def2をデフォーカス量Defとして採用する。ステップS402またはステップS403の後、ステップS404に進む。
続いて、ステップS404において、CPU121は、ステップS402またはステップS403にて算出されたデフォーカス量Defの絶対値|Def|が第2所定値(第1所定値>第2所定値)よりも大きいか否かを判定する。デフォーカス量Defの絶対値|Def|が第2所定値よりも大きい場合、ステップS405に進み、CPU121はデフォーカス量Defに応じてレンズ駆動を行う。一方、デフォーカス量Defの絶対値|Def|が第2所定値以下の場合、焦点調節動作(本フローのフォーカス制御)を終了する。
本実施例の第2焦点検出により、小絞り側の絞り値Fにおいて、デフォーカス状態によらず、位相差方式による焦点検出の高精度化が可能である。絞り値Fが大きく、小絞りになるほど、瞳部分領域501の重心と瞳部分領域502の重心間隔である基線長が短くなり、デフォーカス量dに対して、像ずれ量pの変化量が少なくなる。このため、小絞り側の絞り値Fにおいて、デフォーカス状態によらず、焦点検出精度が低下する場合がある。
また本実施例の第2焦点検出では、第1焦点検出での焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の周期に対して、第2焦点検出での焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の周期が1/2に微細化される。このため、相関量から算出される像ずれ量の検出精度を2倍に高精度化することができる。したがって、本実施例の第2焦点検出により、小絞り側の絞り値Fにおいて、デフォーカス状態によらず、焦点検出を高精度化することが可能である。
本実施例の撮像装置によれば、焦点検出信号に基づく検出合焦位置と撮像信号に基づく最良合焦位置との間の差を低減して、高精度な焦点検出が可能となる。
次に、図14を参照して、本発明の実施例2における第2画素加算処理について説明する。図14は、第2画素加算処理の説明図である。本実施例において、第2画素加算処理以外は実施例1と同様であるため、他の説明は省略する。
図14において、列方向(瞳分割方向)にj番目、行方向(瞳分割方向と直交する方向)にi番目のベイヤー配列の第1焦点検出信号をA(i、j)とする。ここで、第1焦点検出信号は、R、G、Bの色ごとに示される。R(第1色)の第1焦点検出信号は、RA(i、j)=A(i、j)である。G(第2色)の第1焦点検出信号は、GA(i、j+1)=A(i、j+1)、GA(i+1、j)=A(i+1、j)である。B(第3色)の第1焦点検出信号は、BA(i+1、j+1)=A(i+1、j+1)である。同様に、列方向(瞳分割方向)にj番目、行方向(瞳分割方向と直交する方向)にi番目のベイヤー配列の第2焦点検出信号をB(i、j)とする。第2焦点検出信号も、R、G、Bの色ごとに示される。R(第1色)の第2焦点検出信号は、RB(i、j)=B(i、j)である。G(第2色)の第2焦点検出信号は、GB(i、j+1)=B(i、j+1)、GB(i+1、j)=B(i+1、j)である。B(第3色)の第2焦点検出信号は、BB(i+1、j+1)=B(i+1、j+1)である。
図11のステップS220における第2画素加算処理により、以下の式(5A)で表されるように、ベイヤー配列の第1焦点検出信号A(i、j)から、Y信号化された第1焦点検出信号Y2A(i、j)、すなわち第1輝度信号を算出することができる。同様に、第2画素加算処理により、以下の式(5B)で表されるように、ベイヤー配列の第2焦点検出信号B(i、j)から、Y信号化された第2焦点検出信号Y2B(i、j)、すなわち第2輝度信号を算出することができる。
式(5A)、(5B)において、i=m、j=n(m、nは整数)である。
本実施例の第2画素加算処理では、ベイヤー配列の焦点検出信号から、全画素において、R(第1色):G(第2色):B(第3色)の色比が1:2:1で、かつ、瞳分割方向における各色の色重心が一致するように、Y信号化された焦点検出信号が生成される。このため第2焦点検出処理において、Y信号化された焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の信号周期は、ベイヤー配列の焦点検出信号の列方向(瞳分割方向)の信号周期と等しく、かつ、等間隔の周期である。このため、高い空間周波数帯域を検出することができる。
本実施例の撮像装置によれば、焦点検出信号に基づく検出合焦位置と撮像信号に基づく最良合焦位置との間の差を低減して、高精度な焦点検出が可能となる。
次に、図15および図16を参照して、本発明の実施例3における撮像装置について説明する。本実施例は、撮像素子107の画素配列に関し、実施例1とは異なる。本実施例のそれ以外の構成は、実施例1と同様であるため、それらの説明は省略する。
図15は、本実施例における撮像素子107の画素配列を示す図である。図16は、撮像素子107の画素構造を示す図であり、図16(a)は撮像素子107の画素200Gの平面図(+z方向から見た図)、図16(b)は図16(a)中の線a−aの断面図(−y方向から見た図)をそれぞれ示している。
図15は、撮像素子107(2次元CMOSセンサ)の画素配列(撮影画素の配列)を、4列×4行の範囲で示している。本実施例において、各々の撮像画素(画素200R、200G、200B)は、4つの副画素201、202、203、204により構成さている。このため、図15には、副画素の配列が、8列×8行の範囲で示されている。
図15に示されるように、2列×2行の画素群200は、画素200R、200G、200Bがベイヤー配列で配置されている。すなわち画素群200のうち、R(赤)の分光感度を有する画素200Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素200Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素200Bが右下にそれぞれ配置されている。各画素200R、200G、200B(各撮像画素)は、2列×2行に配列された副画素201、202、203、204により構成されている。なお、本実施例では2列×2行に配列された副画素により構成される例を示したが、これより多い副画素を含むことができ、また、列方向と行方向で異なる数の副画素により構成されるようにしてもよい。副画素201は、結像光学系の第1瞳部分領域を通過した光束を受光する画素である。副画素202は、結像光学系の第2瞳部分領域を通過した光束を受光する画素である。副画素203は、結像光学系の第3瞳部分領域を通過した光束を受光する画素である。副画素204は、結像光学系の第4瞳部分領域を通過した光束を受光する画素である。
図15に示されるように、撮像素子107は、4列×4行の撮像画素(8列×8行の副画素)を面上に多数配置して構成されており、撮像信号(副画素信号)を出力する。本実施例の撮像素子107は、画素(撮像画素)の周期Pが4μm、画素(撮像画素)の数Nが横5575列×縦3725行=約2075万画素である。また撮像素子107は、副画素の列方向の周期PSUBが2μm、副画素の数NSUBが横11150列×縦7450行=約8300万画素である。
図16(b)に示されるように、本実施例の画素200Gには、画素の受光面側に入射光を集光するためのマイクロレンズ305が設けられている。マイクロレンズ305は、受光面からz軸方向(光軸OAの方向)に所定の距離だけ離れた位置に配置されている。また画素200Gには、x方向にN分割(2分割)、y方向にN分割(2分割)された光電変換部301、302、303、304が形成されている。光電変換部301〜304は、副画素201〜204にそれぞれ対応する。
本実施例において、撮像素子107は、1つのマイクロレンズを共有し、結像光学系(撮影レンズ)の瞳のうち互いに異なる領域(第1〜第4瞳部分領域)を通過する複数の光束を受光する複数の副画素を備えている。撮像素子107は、複数の副画素として、第1副画素(複数の副画素201)、第2副画素(複数の副画素202)、第3副画素(複数の副画素203)、および、第4副画素(複数の副画素204)を含む。
本実施例において、撮像素子107の画素ごとに副画素201、202、203、204の信号を加算して読み出すことにより、有効画素数Nの解像度を有する撮像画像を生成する。このように撮像画像は、画素ごとに、複数の副画素(本実施例では副画素201〜204)の受光信号を合成して生成される。
本実施例において、撮像素子107の画素ごとに、副画素201、203の信号を加算することにより第1焦点検出信号を生成し、副画素202、204の信号を加算することにより第2焦点検出信号を生成することができる。このとき、複数の副画素201、203は第1画素群を構成し、複数の副画素202、204は第2画素群を構成する。これらの加算処理により、水平方向の瞳分割に対応する第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を取得することができ、位相差検出方式の第1焦点検出および第2焦点検出を行うことが可能である。
また本実施例において、撮像素子107の画素ごとに、副画素201、202の信号を加算することにより第1焦点検出信号を生成し、副画素203、204の信号を加算することにより第2焦点検出信号を生成することができる。このとき、複数の副画素201、202は第1画素群を構成し、複数の副画素203、204は第2画素群を構成する。これらの加算処理により、垂直方向の瞳分割に対応する第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を取得することができ、位相差検出方式の第1焦点検出および第2焦点検出を行うことが可能である。
本実施例の撮像装置によれば、焦点検出信号に基づく検出合焦位置と撮像信号に基づく最良合焦位置との間の差を低減して、高精度な焦点検出が可能となる。
このように各実施例において、制御装置(CPU121)は、生成手段121aおよび算出手段121bを有する。生成手段121aは、結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成する。算出手段121bは、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する。生成手段121aは、第1画素群に関し、複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように色信号を合成して(画素加算処理を行い)、第1焦点検出信号を生成する。また生成手段121aは、第2画素群に関し、複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように色信号を合成して、第2焦点検出信号を生成する。
好ましくは、瞳分割方向において、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号の信号周期は、第1画素群および第2画素群の配列周期とそれぞれ等しい。また好ましくは、複数の種類の色信号は、第1色信号、第2色信号、および、第3色信号を含む。生成手段121aは、第1画素群に関し、第1色信号、第2色信号、および、第3色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように、第1色信号、第2色信号、および、第3色信号を合成して、第1輝度信号(Y2A)としての第1焦点検出信号を生成する。また生成手段121aは、第2画素群に関し、第1色信号、第2色信号、および、第3色信号の瞳分割方向における重心が一致するように、第1色信号、第2色信号、および、第3色信号を合成して、第2輝度信号(Y2B)としての第2焦点検出信号を生成する。
好ましくは、第1色信号は、第1画素群のうち、第1画素(例えば、図12中のRA(i、j))から得られた信号である。第2色信号は、第1画素群のうち、第1画素に隣接する第2画素(GA(i、j−1))、第3画素(GA(i、j+1))、および、第4画素(GA(i+1、j))から得られた信号である。このとき、第1色信号および第2色信号の瞳分割方向における重心は、それぞれ、第1画素の位置に対応する。この点は、第2画素群に関しても同様である。より好ましくは、第3色信号は、第1画素群のうち、第5画素(例えば、図12中のBA(i+1、j−1))および第6画素(BA(i+1、j+1))から得られた信号である。このとき、第3色信号の瞳分割方向における重心は、第1画素の位置に対応する。この点は、第2画素群に関しても同様である。
好ましくは、第1色信号は、第1画素群のうち、第1画素(例えば、図14中のRA(i、j))から得られた信号である。第2色信号は、第1画素群のうち、第1画素に隣接する第2画素(GA(i、j−1))、第3画素(GA(i、j+1))、第4画素(GA(i+1、j))、および、第5画素(GA(i−1、j))から得られた信号である。このとき、第1色信号および第2色信号の瞳分割方向における重心は、それぞれ、第1画素の位置に対応する。この点は、第2画素群に関しても同様である。より好ましくは、第3色信号は、第1画素群のうち、第6画素(例えば、図14中のBA(i−1、j−1))、第7画素(BA(i+1、j−1))、第8画素(BA(i−1、j+1))、および、第9画素(BA(i+1、j+1))から得られた信号である。このとき、第3色信号の瞳分割方向における重心は、第1画素の位置に対応する。この点は、第2画素群に関しても同様である。
好ましくは、第1色信号、第2色信号、および、第3色信号は、それぞれ、赤色信号、緑色信号、および、青色信号であり、第1画素群および第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有する。そして、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のそれぞれに関し、第1色信号、第2色信号、および、第3色信号の合成比率は1:2:1である。
好ましくは、制御装置は、デフォーカス量に基づいてフォーカス制御を行うフォーカス制御手段121cを有する。フォーカス制御手段121cは、第1焦点検出処理で算出手段121bにより算出された第1デフォーカス量が第1閾値(第1所定値)よりも大きい場合、第1デフォーカス量に基づいてフォーカス制御を行う。一方、第1デフォーカス量が第1閾値よりも小さい場合、フォーカス制御手段121cは、第2焦点検出処理で算出手段121bにより算出された第2デフォーカス量に基づいてフォーカス制御を行う。そして生成手段121aは、第2焦点検出処理において、複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように色信号を合成して第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成する。より好ましくは、第1焦点検出処理において、生成手段121aにより生成される第1焦点検出信号および第2焦点検出信号の瞳分割方向における信号周期は、第1画素群および第2画素群の配列周期よりも大きい。より好ましくは、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号のそれぞれの空間周波数帯域は、第1焦点検出処理よりも第2焦点検出処理の場合のほうが高い。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施例によれば、焦点検出信号に基づく検出合焦位置と撮像信号に基づく最良合焦位置との間の差を低減して、高精度な焦点検出が可能な制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、制御装置は、複数の種類の色信号に基づいて、距離情報を算出するために位相差検出方式に用いる複数の検出信号を取得する制御方法(画像処理方法)を実行することができる。この制御方法は、複数の種類の色信号を含む視点画像(視差画像)に対して第1処理を行い、色信号を合成した合成信号を取得するステップと、合成信号に対して第2処理を行い、検出信号を生成するステップとを有する。第1処理は、視点画像の視点方向における重心が一致するように色信号を合成する処理である。ここで、第1処理は、複数の種類の色信号を異なる比率で合成する処理を含み、第2処理は、合成信号に含まれる信号の周波数帯域を可変するために間引く処理を含む。また、この制御方法は、検出信号を用いて位相差を検出するステップを更に有してもよい。そして第2処理は、検出された位相差に基づいて合成信号に対する処理を行う。また、第1処理は、視点画像の視点方向に垂直な方向おける重心が一致するように色信号を合成する処理であってもよい。
121 CPU(制御装置)
121a 生成手段
121b 算出手段

Claims (17)

  1. 結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成する生成手段と、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する算出手段と、を有し、
    前記複数の種類の色信号は、赤色信号、緑色信号、および、青色信号を含み、
    前記生成手段は、
    前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、
    前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、
    前記第1画素群および前記第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有し、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれに関し、前記赤色信号、前記緑色信号、および、前記青色信号の合成比率は1:2:1である、ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記瞳分割方向において、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号の信号周期は、前記第1画素群および前記第2画素群の配列周期とそれぞれ等しいことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 記生成手段は、
    前記第1画素群に関し、前記色信号、前記色信号、および、前記色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように、該色信号、該色信号、および、該色信号を合成して、第1輝度信号としての前記第1焦点検出信号を生成し、
    前記第2画素群に関し、前記色信号、前記色信号、および、前記色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように、該色信号、該色信号、および、該色信号を合成して、第2輝度信号としての前記第2焦点検出信号を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記色信号は、前記第1画素群および前記第2画素群のそれぞれのうち、第1画素から得られた信号であり、
    前記色信号は、前記第1画素群および前記第2画素群のそれぞれのうち、前記第1画素に隣接する第2画素、第3画素、および、第4画素から得られた信号であり、
    前記色信号および前記色信号の前記瞳分割方向における重心は、それぞれ、前記第1画素の位置に対応する、ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記色信号は、前記第1画素群および前記第2画素群のそれぞれのうち、第5画素および第6画素から得られた信号であり、
    前記色信号の前記瞳分割方向における重心は、前記第1画素の位置に対応することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記色信号は、前記第1画素群および前記第2画素群のそれぞれのうち、第1画素から得られた信号であり、
    前記色信号は、前記第1画素群および前記第2画素群のそれぞれのうち、前記第1画素に隣接する第2画素、第3画素、第4画素、および、第5画素から得られた信号であり、
    前記色信号および前記色信号の前記瞳分割方向における重心は、それぞれ、前記第1画素の位置に対応する、ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  7. 前記色信号は、前記第1画素群および前記第2画素群のそれぞれのうち、第6画素、第7画素、第8画素、および、第9画素から得られた信号であり、
    前記色信号の前記瞳分割方向における重心は、前記第1画素の位置に対応することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記デフォーカス量に基づいてフォーカス制御を行うフォーカス制御手段を更に有し、
    前記フォーカス制御手段は、
    第1焦点検出処理で前記算出手段により算出された第1デフォーカス量が第1閾値よりも大きい場合、該第1デフォーカス量に基づいて前記フォーカス制御を行い、
    前記第1デフォーカス量が前記第1閾値よりも小さい場合、第2焦点検出処理で前記算出手段により算出された第2デフォーカス量に基づいて前記フォーカス制御を行い、
    前記生成手段は、前記第2焦点検出処理において、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を生成する、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記第1焦点検出処理において、前記生成手段により生成される前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号の前記瞳分割方向における信号周期は、前記第1画素群および前記第2画素群の配列周期よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  10. 前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれの空間周波数帯域は、前記第1焦点検出処理よりも前記第2焦点検出処理の場合のほうが高いことを特徴とする請求項またはに記載の制御装置。
  11. 結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成する生成手段と、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する算出手段と、
    前記デフォーカス量に基づいてフォーカス制御を行うフォーカス制御手段と、を有し、
    前記生成手段は、
    前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、
    前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、
    前記フォーカス制御手段は、
    第1焦点検出処理で前記算出手段により算出された第1デフォーカス量が第1閾値よりも大きい場合、該第1デフォーカス量に基づいて前記フォーカス制御を行い、
    前記第1デフォーカス量が前記第1閾値よりも小さい場合、第2焦点検出処理で前記算出手段により算出された第2デフォーカス量に基づいて前記フォーカス制御を行い、
    前記生成手段は、前記第2焦点検出処理において、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を生成し、
    前記第1焦点検出処理において、前記生成手段により生成される前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号の前記瞳分割方向における信号周期は、前記第1画素群および前記第2画素群の配列周期よりも大きい、ことを特徴とする制御装置。
  12. 結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群を有する撮像素子と、
    前記第1画素群および前記第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成する生成手段と、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する算出手段と、を有し、
    前記複数の種類の色信号は、赤色信号、緑色信号、および、青色信号を含み、
    前記生成手段は、
    前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、
    前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、
    前記第1画素群および前記第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有し、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれに関し、前記赤色信号、前記緑色信号、および、前記青色信号の合成比率は1:2:1である、ことを特徴とする撮像装置。
  13. 前記撮像素子は、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を有し、該マイクロレンズが2次元状に配列されていることを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記第1画素群および第2画素群のそれぞれに含まれる画素を前記マイクロレンズごとに加算した信号から撮像画像を生成する画像生成手段を更に有することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成するステップと、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出するステップと、を有し、
    前記複数の種類の色信号は、赤色信号、緑色信号、および、青色信号を含み、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を生成するステップにおいて、
    前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、
    前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、
    前記第1画素群および前記第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有し、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれに関し、前記赤色信号、前記緑色信号、および、前記青色信号の合成比率は1:2:1である、ことを特徴とする制御方法。
  16. 結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する第1画素群および第2画素群からの複数の種類の色信号に基づいて、第1焦点検出信号および第2焦点検出信号を生成するステップと、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて位相差検出方式によりデフォーカス量を算出するステップと、をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記複数の種類の色信号は、赤色信号、緑色信号、および、青色信号を含み、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を生成するステップにおいて、
    前記第1画素群に関し、前記複数の種類の色信号の瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第1焦点検出信号を生成し、
    前記第2画素群に関し、前記複数の種類の色信号の前記瞳分割方向における重心が互いに一致するように該色信号を合成して前記第2焦点検出信号を生成し、
    前記第1画素群および前記第2画素群は、それぞれ、ベイヤー配列を有し、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号のそれぞれに関し、前記赤色信号、前記緑色信号、および、前記青色信号の合成比率は1:2:1である、ことを特徴とするプログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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