JP6638592B2 - 車両のアンテナ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車室の前方にアンテナ類を取り付けるための車両のアンテナ取付構造に関する。
例えば事故が発生したとき、事故車両から事故の発生を携帯電話で発呼して救助を要請する緊急時通話システム(通称E−CALLシステム)が知られている。システムに用いられるアンテナは、車両の外表面に設置すると感度が良好となるが、事故時に破損することが考慮される。そこで、アンテナを、インストルメントパネルの内側の、車両の中央前方に取り付けることが考えられている。
かかる個所は、アンテナの上方部分が、電波を通過させるフロントウィンドシールドガラスや合成樹脂製のインストルメントパネルであることと、アンテナをインストルメントパネルで隠せる点等から好ましい。又、同様の理由でかかる個所には、カーナビゲーションシステムの受信アンテナが設けられることがある。
特開2008−037176号公報 特開2003−152411号公報 特開2011−011670号公報 特開2011−130115号公報
緊急時通話用のアンテナとカーナビゲーション用のアンテナは、互いの干渉を避けるため、所定距離離して車両に取り付ける必要がある。一方、インストルメントパネルの内側には、冷暖房用の空気を車室に送るダクトが配設されており、アンテナの取り付けに利用できる個所は限定され、かつ狭い場所での作業が要求される。
更に、地域によって緊急時通話用のシステムの設置が不要であったり、使用者がカーナビゲーションシステムの設置を希望しない場合がある。そのため、車両にカーナビゲーションシステムのアンテナのみを取り付けたり、緊急時通話システムのアンテナのみを取り付ける場合があり、作業が複雑となり、取り付けに手間がかかるおそれがあった。
本発明は、インストルメントパネルの内側に異なる種類のアンテナを、確実に、かつ容易に取り付けられる車両のアンテナ取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、車両のアンテナ取付構造を次のように構成した。車室前方に取り付けられ、インストルメントパネルを形成するインストルメントパネルコアと、インストルメントパネルコアの裏面に設けられる、V字状の保持部を有する取付片と、インストルメントパネルコアに設けられた被締結部と、第1アンテナが取り付けられ、一端縁が保持部に係合される第1ブラケットと、第2アンテナが取り付けられ、一端縁が保持部に係合される第2ブラケットと、第1ブラケットに設けられ、一端縁が保持部に係合した状態で被締結部に一致する第1締結孔と、第2ブラケットに設けられ、一端縁が保持部に係合した状態で被締結部に一致する第2締結孔と、被締結部に螺合され、第1ブラケットと第2ブラケットを固定する締結部材と、を備えて車両のアンテナ取付構造を構成した。
又、第1ブラケット若しくは第2ブラケットを、上下反転させたインストルメントパネルコアの保持部に挿し入れると、各締結孔が被締結部に一致するとともに、第1ブラケット若しくは第2ブラケットの挿し入れ側端縁の角部が保持部に係合し、第1ブラケット若しくは第2ブラケットが保持部に一時的に保持されることとした。
本発明にかかるアンテナ取付構造は、次の効果を奏する。各アンテナのブラケットは、一端縁が保持部に係合されて締結部材により締結されるので、アンテナは常に所定の位置に固定される。各ブラケットは、保持部に仮止めされるので、取付作業が容易になる。異なるアンテナを、ほぼ同じ作業内容で取り付けられる。
第1ブラケット及び第2ブラケットは、一端縁を保持部に挿し込むことにより、正しい取付位置に仮止めされるので、容易に締結できる。インストルメントパネルコアを上下反転させた状態で各ブラケットを取り付けるので、狭い場所においてもアンテナを容易に、かつ確実に取り付けられる。
本発明にかかる一実施形態の車両のアンテナ取付構造を有する車室内部を示す斜視図。 第1ブラケットと第2ブラケットを示す部分断面図。 ブラケットとダクトを示すインストルメントパネルコアの部分底面図。 第1ブラケットと第2ブラケットを分解して示す分解斜視図。 取付片を示す斜視図。 車両のインストルメントパネルコアを示す斜視図。 ダクトが取り付けられたインストルメントパネルコアを示す斜視図。 第1ブラケットと第2ブラケットを示す部分断面図。 取付片の保持部を示す側面図。 他の使用例を示す分解斜視図。 他の使用例を示す分解斜視図。
本発明にかかる一実施形態の車両のアンテナ取付構造について説明する。図1に、アンテナ取付構造を有する車両10の車室12を示す。図1は、車室12の内部を斜め上方から示す斜視図である。以下、車両10のアンテナ取付構造について、車両10における前後左右、及び上下の方向を基準に説明する。
車両10に取り付けられるアンテナは、カーナビゲーション用のGPSアンテナ18と緊急時通話用のE−CALLアンテナ20である。GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20は、図1に示すように、インストルメントパネル16の中央下側に取り付けられている。
まず、図1を用いて、車両10の車室12について説明する。車室12には、インストルメントパネル16、カーナビゲーション用の第1アンテナとしてのGPSアンテナ18、緊急時通話用の第2アンテナとしてのE−CALLアンテナ20、操舵用のステアリングハンドル22、表示機器24、メータパネル26、変速用のシフトノブ28、運転席用のシート30、助手席用のシート32が設けられている。車室12の前方には、フロントウィンドシールドガラス14が設けられている。
インストルメントパネル16は、上面部34と、上面部34に連続して設けられた縦壁部36とを備えている。上面部34は、前端縁がフロントウィンドシールドガラス14の下端に沿って、概ね平坦に形成されている。上面部34には、デフロスタ用吹出口38、及び助手席用エアバック収納部40が設けられている。
デフロスタ用吹出口38は、フロントウィンドシールドガラス14の曇りを除去する風を吹き出す。助手席用エアバック収納部40は、助手席用のシート32の前方に設けられ、収納されているエアバッグを事故発生時に展開させる。
縦壁部36は、車室12内の乗員に対面し、表示機器24と、メータパネル26と、室内空調用の中央吹出口46と、左吹出口48と、右吹出口50と、グローブボックス52を備えている。
表示機器24は、液晶表示器等からなる表示画面を備え、カーナビゲーション機能の他、各種機能に応じた画面を形成する。メータパネル26には、速度メータを含む各種メータ類が取り付けられている。
中央吹出口46は、表示機器24の上部に設けられ、運転席用と助手席用に2つの吹き出し口を備えている。左吹出口48は、インストルメントパネル16の左端に設けられ、右吹出口50は、インストルメントパネル16の左端に設けられている。中央吹出口46と左吹出口48と右吹出口50には、ダクト42が接続されている。
縦壁部36の下部には、シフトノブ28を備えたセンタコンソール44が連続して設けられている。センタコンソール44を挟んで、右には運転席のシート30が、左には助手席のシート32が設けられている。
フロントウィンドシールドガラス14は、車両10の屋根からフロントフードに前下がりで傾斜するとともに、左右の中央部分が前方に突出するように湾曲曲面を有している。前方に突出したフロントウィンドシールドガラス14の下方にGPSアンテナ18及びE−CALLアンテナ20が設けられている。
図2に、GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20が設けられている状態を示す。図2は、インストルメントパネル16を、インストルメントパネル16の左右方向略中央を前後方向に沿って破断して示す断面図である。GPSアンテナ18の前方にE−CALLアンテナ20が取り付けられている。
ここで、カーナビゲーションシステムは、衛星からの電波を用いて現在位置を算出し、運転手を目的地に案内するシステムである。GPSアンテナ18は、衛星からの電波を受信するアンテナである。
緊急時通話システムは、エアバッグの展開等により事故の発生を検出すると、携帯電話により指令室に発呼し、車両10の現在位置や緊急事態の発生を知らせ、救助を要請するシステムである。E−CALLアンテナ20には、携帯電話による通話を行うためのアンテナの他、車両10の位置情報を取得するためのアンテナが含まれる場合がある。
図2に示すように、GPSアンテナ18は、第1ブラケット54に取り付けられている。第1ブラケット54は、図4に示すように、矩形の平板で、左右2か所に第1締結孔としての第1ボルト孔56を備えている。GPSアンテナ18は、第1ブラケット54の上面のほぼ中央にねじ止めされている。
第1ブラケット54は、図2に示すように、後方端縁54aが取付片60の保持部62に挿し入れられ、前方端縁54bが係合爪64に係合され、第1ボルト孔56に通した締結部材としての雄ねじ66を被締結部としての雌ねじ部68に締結して固定されている。
図5に取付片60を示す。取付片60は、インストルメントパネル16の裏面に、車両10の前後方向に沿って平行に2本設けられている。保持部62は、取付片60の前方端60aに、所定の挟み角を有するV字状に形成されている。
雌ねじ部68は、保持部62の前方に設けられている。雌ねじ部68は、例えば、雌ねじを形成したU字状の金属片を、インストルメントパネルコア82に形成された端縁に挿し入れて形成されている。尚、雌ねじ部68の構成はこれに限るものではない。
E−CALLアンテナ20は、図2に示すように、第2ブラケット70に取り付けられている。第2ブラケット70は、図2や図4に示すように、第1屈曲部73と第2屈曲部75とにより側面視でクランク状に屈曲され、左右2か所に第2締結孔としての第2ボルト孔72を備えている。第2ブラケット70には、断面円弧状の、ビード71(図3参照)が適宜形成されている。ビード71は、第2ブラケット70の変形に対する強度を向上させる機能を有している。E−CALLアンテナ20は、第2ブラケット70の前方部材74の上面にねじ止めされている。
第2ブラケット70は、図2に示すように、後方部材76が第1ブラケット54の裏面側に重ねられ、更に後方端縁70aが取付片60の保持部62に挿し入れられ、第2ボルト孔72に通した雄ねじ66を雌ねじ部68に締結して固定されている。
つまり、第2ブラケット70は、第1ブラケット54を固定している雄ねじ66と共通の雄ねじ66を第2ボルト孔72に通して雌ねじ部68に固定されている。又、第2ブラケット70の第2ボルト孔72は、前後方向に長く形成してあり、保持部62に、第2ブラケット70のみを挿し入れた場合でも、第1ブラケット54に重ねて挿し入れた場合でも、雄ねじ66が通せるようになっている。
取付片60の左右両側には、図4に示すように、一対の位置決め片80が形成されている。第1ブラケット54及び第2ブラケット70は、位置決め片80の間に収納される横幅を有し、保持部62に挿し入れると同時に位置決め片80により左右方向の位置が規制される。
図3に、GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20をインストルメントパネル16の裏側から見た状態を示す。図3に示すように、GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20は、ダクト42が分岐された隙間を利用してねじ止めされている。
以上述べたように、車両10のアンテナ取付構造によれば、GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20を取り付けた第1ブラケット54と第2ブラケット70が、インストルメントパネル16の中央下側に確実に固定される。したがって、カーナビゲーション用のGPSアンテナ18及び緊急時通話用のE−CALLアンテナ20が、電波状態の良好な車室12内の中央前方に配置される。
次に、アンテナ取付構造における具体的なアンテナの取付手順について説明する。図1に示す車室12には、図6に示すインストルメントパネルコア82が組み付けられている。インストルメントパネルコア82は、インストルメントパネル16の全体を構成する骨格部材であり、基本的に射出成形等により、合成樹脂材で一体に形成されている。図6は、インストルメントパネルコア82を、車両10に取り付けられる状態に対して上下を逆にし、かつ車室12に表れる面の裏面を示している。
インストルメントパネルコア82は、フロントウィンドシールドガラス14の下端に接続される上面部材84と、上面部材84に連続した縦壁部材86とを備えている。上面部材84は、車室12において上面部34を形成し、縦壁部材86は、縦壁部36を形成する。尚、上面部材84と縦壁部材86との形状は車種により異なり、上面部材84と縦壁部材86とがなだらかに連続し、両者間に明確な境がない場合もある。
上面部材84は、前端縁84aがフロントウィンドシールドガラス14の下部形状に対応した湾曲形状を有し、車室12の左右端部まで延びている。上面部材84の前方には、デフロスタ用吹出開口部88が設けられている。又、左方には、助手席用エアバック収納部40を取り付けるエアバック用開口部90が設けられている。
縦壁部材86には、左右方向ほぼ中央に、表示機器24を収納するための表示機器用開口部94、及び中央吹出口46を形成する中央吹出口用開口部92が設けられている。又、右方には、メータパネル26を取り付けるメータ開口部96が設けられている。更に、左端部には、左吹出口48が設けられる左吹出口開口部48aが、又、右端部には、右吹出口50が設けられる右吹出口開口部50aが形成されている。
上面部材84の裏面の左右中央には、図6に示すように、取付片60と、係合爪64と、窓部102が設けられている。
取付片60は、図6に示すように、インストルメントパネルコア82の裏面に2か所、上面部材84からほぼ垂直に立ち上げられている。一対の取付片60は、前後方向に沿って、ほぼ平行に設けられている。取付片60の前方端60aには、保持部62が形成されている(図5参照)。保持部62は、上縁62aと下縁62bにより、V字状に形成されている。
窓部102は、カーナビゲーション用のGPSアンテナ18の取付位置に合せて設けられている。取付片60は、インストルメントパネルコア82の補強用のリブとしての機能も有している。
図7に、ダクト42を組み付けたインストルメントパネルコア82を示す。GPSアンテナ18等の取付作業は、通常インストルメントパネルコア82にダクト42が組み付けられている状態で行われる。ダクト42は、筒状体で、例えば合成樹脂材により成形されている。ダクト42は、空調機器に連結される流入口104と、中央流出口106と、左右の端部流出口108、110とを備えている。
流入口104は、インストルメントパネルコア82のほぼ中央に設けられている。流入口104には、空調機器からの連通管が連結され、空調用の空気が送り込まれる。空調機器には、暖房用のヒータ、冷房用のエバポレータ、送風用のファン等が備えられている。
流入口104には、後方に延びる中央ダクト112と、左方に延びる左ダクト114と右方に延びる右ダクト116がそれぞれ接続されている。中央ダクト112は、図3にも示すように2股に分岐され、インストルメントパネル16の中央吹出口46のそれぞれの吹出し口に連結されている。左ダクト114と右ダクト116は、それぞれインストルメントパネル16の左右の吹出口開口部48a、50aに連結されている。中央吹出口46、左右の吹出口48,50には、それぞれ吹き出し風の向きを変更させるルーバーが設けられている。
GPSアンテナ18を取り付けた第1ブラケット54は、図7に示すように、ダクト42が組み付けられたインストルメントパネルコア82を上下逆にし、図3に示す中央ダクト112の分岐した隙間を通して、ダクト42とインストルメントパネルコア82の間に挿し入れる。
第1ブラケット54をダクト42とインストルメントパネルコア82の間に入れたら、第1ブラケット54の後方端縁54aを保持部62に挿し入れ、前方端縁54bを係合爪64に掛ける。すると、図9に示すように、後方端縁54aの下側角部54cが保持部62の下縁62b(図9は、上下逆である)に係合し、第1ブラケット54は、上縁62aに載った状態で取付片60に保持される。
続いて、E−CALLアンテナ20を取り付けた第2ブラケット70を、図3に示す中央ダクト112が分岐された隙間を通して、ダクト42とインストルメントパネルコア82の間に挿し入れ、第1ブラケット54に重ねて、後方端縁70aを保持部62に挿し入れる。すると、図9に示すように、後方端縁70aの下側角部70bが保持部62の下縁62bに係合し、第2ブラケット70は、第1ブラケット54に載った状態で取付片60に保持される。
更に、第2ブラケット70は、図8に示すように、第2ブラケット70の保持部62と逆側で、GPSアンテナ18と逆側に屈曲するA点を支点として、E−CALLアンテナ20の重さにより、矢印Bに示すように回転力が生じる。この回転力によって、後方端縁70aの下側角部70bが強く下縁62bに食い込むこととなり、より安定してE−CALLアンテナ20が保持部62に保持される。又、第2ブラケット70はクランク状に形成されているので、E−CALLアンテナ20はGPSアンテナ18の前方の所望の位置に配置される。尚、第1ブラケット54と第2ブラケット70とを予め上下重ねた状態で、取付作業を行ってもよい。
第1ブラケット54と第2ブラケット70が保持部62に保持され仮止めされたら、雄ねじ66を雌ねじ部68に螺合させる。第1ブラケット54及び第2ブラケット70が保持部62に保持されると、それぞれの第1ボルト孔56と第2ボルト孔72は、雌ねじ部68に合致するので、図3に示す中央ダクト112の分岐した隙間に工具を通し、雄ねじ66を雌ねじ部68に螺合する。取付片60の左右には、位置決め片80が設けられているので、第1ブラケット54と第2ブラケット70は、左右方向にも常に所定位置に配置される。
GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20がインストルメントパネルコア82の裏面に取り付けられたら、インストルメントパネルコア82の上下を反転させ、通常の状態に戻し、車室12に取り付ける。図2に、GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20がインストルメントパネル16に収納された状態を示す。GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20は、前後方向に所定の間隙をあけて、インストルメントパネル16の下側に確実に取り付けられる。更に、E−CALLアンテナ20は、インストルメントパネルコア82とダクト42に設けられた弾性部材120で挟むと、振動等に対してより好ましい。
GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20は、インストルメントパネル16の内側に取り付けられるので、車室12内に露出されることがない。GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20は、インストルメントパネル16の中央前方に配置されるので、フロントウィンドシールドガラス14の下端に位置し、電波の障害となる鉄板等が天頂部分に存在せず、障害なく衛星からの電波を受信し、又、基地局との間で電波を送受信できる。
取付片60に、第1ブラケット54と第2ブラケット70とが重ねて取り付けられるので、簡易に作業が行なえる。第1ブラケット54と第2ブラケット70とを重ねても、それぞれに取り付けられた各アンテナは、所定の距離離して設けられ、干渉が生じない。
雌ねじ部68は、ダクト42を避けた位置に配置されているので、ねじ止め作業が容易、かつ確実に行なえる。取付片60の両側に、各ブラケットの幅に合わせた位置決め片80が設けられているので、左右方向への位置合わせが容易に行える。
第1ブラケット54と第2ブラケット70が上下重ねられているので、一度の作業で双方のブラケットの取り付けが完了する。各ブラケットを取り付けるための雄ねじ66の数が少なくて済み、作業効率が向上する。又、ねじ止め作業が容易に行える。
第2ブラケット70は、第1ブラケット54のGPSアンテナ18を避けるようにクランク状に屈曲されているので、GPSアンテナ18と干渉を起こすことなくE−CALLアンテナ20を取り付けることができる。従来のダクト42の形状等に特別変更を加えることなく、GPSアンテナ18とE−CALLアンテナ20をインストルメントパネルコア82に、容易に取り付けることができる。
図10に、GPSアンテナ18のみをインストルメントパネルコア82に取り付ける例を示す。GPSアンテナ18を取り付けた第1ブラケット54を、前述したと同様に取付片60の保持部62に挿し入れ、仮止めしたのち、雄ねじ66を雌ねじ部68に螺合させることで、GPSアンテナ18のみをインストルメントパネルコア82に取り付けることができる。
図11に、E−CALLアンテナ20のみをインストルメントパネルコア82に取り付ける例を示す。E−CALLアンテナ20を取り付けた第2ブラケット70を、前述したと同様に取付片60の保持部62に挿し入れ、仮止めしたのち、雄ねじ66を雌ねじ部68に螺合させることで、E−CALLアンテナ20をインストルメントパネルコア82に取り付けることができる。
第2ボルト孔72は、長円に形成されているで、第2ブラケット70のみを保持部62に挿し入れても、雄ねじ66を通して雌ねじ部68に確実に螺合できる。
このように第1ブラケット54や第2ブラケット70をそれぞれ単独でインストルメントパネルコア82に取り付けても、あるいは第1ブラケット54に第2ブラケット70を重ねて取り付けても、作業の内容は大きく変化することがなく、確実かつ、容易に取り付けることができる。
尚、前述した例では、E−CALLアンテナとGPSアンテナを車両に取り付けることとしたが、本発明はこれに限るものではない。他の種類のアンテナ、もしくは、アンテナ以外の電子部品でもよい。又、ブラケットを雌ねじ部と雄ねじで締結させることとしたが、締結を行わせる手段は、ねじに限るものではない。
本発明は、車室内にアンテナを取り付けるアンテナの取付構造に利用できる。
10…車両、12…車室、14…フロントウィンドシールドガラス、16…インストルメントパネル、18…GPSアンテナ、20…E−CALLアンテナ、22…ステアリングハンドル、24…表示機器、26…メータパネル、28…シフトノブ、34…上面部、36…縦壁部、42…ダクト、46…中央吹出口、54…第1ブラケット、54a…後方端縁、54b…前方端縁、54c…下側角部、56…第1ボルト孔、60…取付片、60a…前方端、62…保持部、62a…上縁、62b…下縁、64…係合爪、66…雄ねじ、68…雌ねじ部、70…第2ブラケット、70a…後方端縁、70b…下側角部、71…ビード、72…第2ボルト孔、73…第1屈曲部、74…前方部材、75…第2屈曲部、76…後方部材、80…位置決め片、82…インストルメントパネルコア、84…上面部材、84a…前端縁、86…縦壁部材、92…中央吹出口用開口部、102…窓部、104…流入口、106…中央流出口、112…中央ダクト、120…弾性部材。

Claims (8)

  1. 車室前方に取り付けられ、インストルメントパネルを形成するインストルメントパネルコアと、
    前記インストルメントパネルコアの裏面に設けられる、V字状の保持部を有する取付片と、
    前記インストルメントパネルコアに設けられた被締結部と、
    第1アンテナが取り付けられ、一端縁が前記保持部に係合される第1ブラケットと、
    第2アンテナが取り付けられ、一端縁が前記保持部に係合される第2ブラケットと、
    前記第1ブラケットに設けられ、前記一端縁が前記保持部に係合した状態で前記被締結部に一致する第1締結孔と、
    前記第2ブラケットに設けられ、前記一端縁が前記保持部に係合した状態で前記被締結部に一致する第2締結孔と、
    前記被締結部に螺合され、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットを固定する締結部材と、を備えた車両のアンテナ取付構造。
  2. 上下反転させた前記インストルメントパネルコアの前記保持部に前記第1ブラケットを挿し入れると、前記第1締結孔が前記被締結部に一致するとともに、前記第1ブラケットの前記一端縁の角部が前記保持部の内面に係合して前記第1ブラケットが前記保持部に保持され、
    上下反転させた前記インストルメントパネルコアの前記保持部に前記第2ブラケットを挿し入れると、前記第2締結孔が前記被締結部に一致するとともに、前記第2ブラケットの前記一端縁の角部が前記保持部の内面に係合して前記第2ブラケットが前記保持部に保持され、
    更に、前記保持部に保持された前記第1ブラケットに重ねて前記第2ブラケットを前記保持部に挿し入れると、前記第2締結孔が前記被締結部に一致するとともに、前記第2ブラケットの端縁の角部が前記保持部の内面に係合して前記第1ブラケット上に前記第2ブラケットが保持される請求項1に記載の車両のアンテナ取付構造。
  3. 前記第2アンテナは、前記第2ブラケットの前記一端縁を前記保持部に挿し入れると、前記第1アンテナと所定距離離れた、前記一端縁と対向する端縁側に配置される請求項2に記載の車両のアンテナ取付構造。
  4. 前記第2ブラケットは、前記保持部に保持された前記第1ブラケットに重ねたとき、前記保持部と逆側で、前記第1アンテナと逆側に屈曲する第1屈曲部と、前記第1屈曲部で屈曲された後、前記保持部と逆の側に屈曲する第2屈曲部とを有し、
    前記第2屈曲部から前記保持部と逆の方向に延びる部分に前記第2アンテナが配置される請求項3に記載の車両のアンテナ取付構造。
  5. 前記第2締結孔は、前記保持部への前記第2ブラケットの挿し入れ方向に長軸を有する長円形状に形成されている請求項2に記載の車両のアンテナ取付構造。
  6. 前記インストルメントパネルコアの裏面に、前記保持部に挿し入れられる前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットの幅方向両端の位置に対応した位置決め片が設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両のアンテナ取付構造。
  7. 前記インストルメントパネルコアの裏面に、空調用空気を導通させるダクトが取り付けられ、前記保持部及び前記被締結部は、前記インストルメントパネルコアを上下反転させたとき、前記ダクトが上方に配置されていない部分に設けられ、
    前記保持部に保持された前記第2アンテナは、前記インストルメントパネルコアと前記ダクトとの間に弾性体を介して挟持される請求項1に記載の車両のアンテナ取付構造。
  8. 前記第1アンテナは、カーナビゲーション用のアンテナであり、前記第2アンテナは、緊急時通話用のアンテナである請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両のアンテナ取付構造。
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