JP2019147490A - 車両用インストルメントパネル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のフロントガラスの下部領域に設置された車載機器によって乗員の前方視界が妨げられるのを防ぐことができる車両用インストルメントパネル構造を提供する。【解決手段】車両用インストルメントパネル構造1は、車両のフロントガラスWと対向する上面部11に空調風を吹き出すためのデフロスター吹出口12を有するインストルメントパネル10を備え、インストルメントパネル10の上面部11には、フロントガラスWの下部領域Aに設置される車載機器20の底部を埋め込むための埋め込み用開口13が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられるインストルメントパネル構造に関する。
従来、車両のフロントガラスの内側にカメラ装置を設置して、このカメラ装置によって車外の状況を撮影する技術が知られている。この技術について、例えば下記の特許文献1に開示のカメラ装置は、フロントガラスの上部領域の中央であるルームミラーの近くに設置されている。
特開2016−78807号公報
ところで、トラックやバスなどのように車高が高くフロントガラスの傾斜角度が小さい車両では、フロントガラスの上部領域にカメラ装置を設置すると、カメラ装置で車外を撮影するときに斜め下向きの撮影視野を確保するのが難しい場合がある。そこで、このような不具合に対処するには、フロントガラスの下部領域にカメラ装置を設置するのが有効である。
ところが、フロントガラスの下部領域にカメラ装置を設置すると、乗員の前方視界がこのカメラ装置によって妨げられるという問題が生じ得る。
そこで、このような問題を解決するために、他の車両と共用のカメラ装置を使用しないで、小型或いは横長形状の専用のカメラ装置を使用するという対策が考えられる。しかしながら、カメラ装置自体の形状を改良するこのような対策は、新たなカメラ装置のための高い開発費用や長期の開発期間が必要となるため不利である。
また、このような問題は、フロントガラスの下部領域にカメラ装置を設置する場合のみならず、カメラ装置以外の他の車載機器をフロントガラスの下部領域に設置する場合においても同様に生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車両のフロントガラスの下部領域に設置された車載機器によって乗員の前方視界が妨げられるのを防ぐことができる車両用インストルメントパネル構造を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車両のフロントガラスと対向する上面部に空調風を吹き出すためのデフロスター吹出口を有するインストルメントパネルを備え、
上記インストルメントパネルの上記上面部には、上記フロントガラスの下部領域に設置される車載機器の底部を埋め込むための埋め込み用開口が設けられている、車両用インストルメントパネル構造、
にある。
上記の車両用インストルメントパネル構造によれば、フロントガラスの下部領域に車載機器を設置するときに、その車載機器の底部をインストルメントパネルに設けられた埋め込み用開口に挿入することができる。このため、車載機器がフロントガラスの下部領域に設置された場合でも、この車載機器がインストルメントパネルの上面部から上方へ突出する突出量を低く抑えることによって乗員の前方視界を確保できる。
以上のごとく、上記の態様によれば、車両のフロントガラスの下部領域に設置された車載機器によって乗員の前方視界が妨げられるのを防ぐことができる車両用インストルメントパネル構造を提供できる。
実施形態1の車両用インストルメントパネル構造を車室側から視た図。 図1中のインストルメントパネルの上面部を上方から視た平面図。 図1中のデフロスターノズルを上方から視た平面図。 図3のデフロスターノズルを裏面側から視た斜視図。 図1中のインストルメントパネルの上面部を車載機器の設置前において上方から視た平面図。 図1中のインストルメントパネルの上面部を車載機器の設置後において上方から視た平面図。 図6のVII-VII線断面矢視図。 図6のVIII-VIII線断面矢視図。 図2のインストルメントパネルについて埋め込み用開口を後加工するときの様子を説明するための平面図。 実施形態2の車両用インストルメントパネル構造についてデフロスターノズルを裏面側から視た斜視図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の車両用インストルメントパネル構造は、上記インストルメントパネルの下方に配置され且つ上記デフロスター吹出口に空調風を供給するデフロスターノズルを備え、
上記デフロスターノズルには、上記インストルメントパネルの上記埋め込み用開口に連通して上記車載機器の上記底部を挿入可能な挿入開口が設けられているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、インストルメントパネルの埋め込み用開口と、その下方に位置するデフロスターノズルの挿入開口との両方を利用して、車載機器の底部を挿入できる。このため、デフロスターノズルが車載機器の設置の邪魔になるのを防ぐことができる。
上記の車両用インストルメントパネル構造において、上記デフロスターノズルは、上記挿入開口を挟んで車幅方向の両側に上記インストルメントパネルの上記埋め込み用開口の開口縁部を下方から支持する支持部を有するのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、インストルメントパネルに埋め込み用開口を設けることによって生じる剛性の低下を、デフロスターノズルに設けた支持部による開口縁部の支持によって補うことができる。
上記の車両用インストルメントパネル構造において、上記支持部は、上記インストルメントパネルの上記開口縁部の下面に沿って延在する支持パネルと、上記支持パネルから立設した補強用リブと、によって構成されているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、支持パネルと複数の補強用リブを組み合わせて支持部を構築することによって、インストルメントパネルの開口縁部のための支持部の支持強度を高めることができる。
上記の車両用インストルメントパネル構造において、上記デフロスターノズルは、上記インストルメントパネルの前端部に係合してこの前端部の車高方向の動きを規制する係合部を有するのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、インストルメントパネルの前端部は、車高方向の動きがデフロスターノズルの係合部との係合によって規制されるため、熱や経年によって受ける反り変形方向の荷重に対抗することができる。このため、インストルメントパネルの前端部が上方へ浮き上がるような変形を防ぐことができる。
上記車両用インストルメントパネル構造は、上記インストルメントパネルの上記開口縁部と上記デフロスターノズルの上記支持部とが固定部材によって互いに固定されるように構成されているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、インストルメントパネルの開口縁部は、固定部材によってデフロスターノズルに固定されるため、熱や経年によって受ける反り変形方向の荷重に対抗することができる。このため、インストルメントパネルの開口縁部が上方へ浮き上がるような変形を防ぐことができる。
上記車両用インストルメントパネル構造において、上記インストルメントパネルの上記埋め込み用開口は、上記デフロスター吹出口を切り欠いてなる切り欠き部として構成されているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、インストルメントパネルの上面部のデフロスター吹出口を利用して、埋め込み用開口を工具で容易に後加工することができる。また、インストルメントパネルに必要に応じて埋め込み用開口を後加工できるため、埋め込み用開口の有無によって区別されるインストルメントパネルの仕様選択に容易に対応できる。
以下、車両に設けられる車両用インストルメントパネル構造(以下、単に「インパネ構造」ともいう。)の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
このインパネ構造の説明のための図面において、特に断りのない限り、車両前方を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示し、車両右方を矢印RHで示し、車両左方を矢印LHで示すものとする。また、左右方向である車幅方向を矢印Xで示し、上下方向である車高方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示している。
(実施形態1)
図1に示されるように、インパネ構造1は、種々の計器類が配置されるインストルメントパネル(以下、単に「インパネ」ともいう。)10を備えている。
インパネ10は、車両のフロントガラスWと対向する上面部11に、空調風を吹き出すためのデフロスター吹出口12を有する。このデフロスター吹出口12は、車幅方向Xの開口幅が前後方向Zの開口幅を上回る細長い開口部分であり、フィンによって複数の領域に区画されている。このデフロスター吹出口12から吹き出した空調風は、フロントガラスWの内壁面Waに向けて上方へと流れるようになっている。
インパネ10の上面部11には、フロントガラスWの下部領域Aに設置される車載機器20の底部20a(図4参照)を埋め込むための埋め込み用開口13が設けられている。この埋め込み用開口13は、特にインパネ10の上面部11の車幅方向Xの中央部分に設けられている。このため、埋め込み用開口13に底部20aが埋め込まれた車載機器20は、フロントガラスWの下部領域Aのうちデフロスター吹出口12の中央の直上に配置される。
詳細については後述するが、車載機器20は、カメラモジュール26を搭載したカメラ装置である。カメラモジュール26は、フロントガラスWを通じて車両の前方を撮影可能に構成されている。この車載機器20は、接着などの接合によってフロントガラスWの内壁面Waに設置される。
インパネ構造1は、インパネ10の下方に配置されたデフロスターノズル30を備えている。このデフロスターノズル30は、空調ユニット(図示省略)の動作時にインパネ10のデフロスター吹出口12に空調風を供給する供給開口31を有する。供給開口31は、デフロスター吹出口12と同様に、車幅方向Xの開口幅が前後方向Zの開口幅を上回る細長い開口部分であり、デフロスター吹出口12の直下に配置され且つ車幅方向Xに延在している。
図2に示されるように、インパネ10の上方からの上面視で、埋め込み用開口13は、車幅方向Xの寸法がD1の略矩形をなし、中央のデフロスター吹出口12(車幅方向Xの寸法がD2の開口)と一体化された開口部分を形成している。また、この埋め込み用開口13は、インパネ10の車幅方向Xの2つの開口縁部14のそれぞれが外方へ凹んだ凹部14aを有する。
図3に示されるように、デフロスターノズル30には、上方からの上面視で供給開口31よりも前方に、インパネ10の埋め込み用開口13に連通して車載機器20の底部20aを挿入可能な挿入開口32が設けられている。この挿入開口32は、デフロスターノズル30の支持パネル34を貫通する貫通穴として構成されており、且つ埋め込み用開口13の直下に車高方向Yについて重なるように配置されている。このため、車載機器20の底部20aを、インパネ10の埋め込み用開口13とデフロスターノズル30の挿入開口32の両方を通じて、即ちインパネ10及びデフロスターノズル30の協働によって埋め込むことができる。
図3及び図4に示されるように、このデフロスターノズル30は、挿入開口32を挟んで車幅方向Xの両側にインパネ10の埋め込み用開口13の開口縁部14を下方から支持する支持部33を有する。この支持部33は、インパネ10の開口縁部14の下面14b(図8参照)に沿って延在する支持パネル34と、この支持パネル34の裏面34aから立設した1つ或いは複数の補強用リブ35と、によって構成されている。
支持パネル34のうちインパネ10の各凹部14aの直下には、後述のクリップ40が係止される係止孔38が設けられている。複数の補強用リブ35は、車幅方向Xを板厚方向として車幅方向Xに互いに間隔を隔てて配置されている。
図4に示されるように、デフロスターノズル30は、支持パネル34の裏面34a側に2つの固定部36を有する。2つの固定部36は、挿入開口32を挟んで車幅方向Xの両側に配置されている。各固定部36は、デフロスターノズル30を介してインパネ10を車体パネル2に固定するための部位である。
本構成の場合、デフロスターノズル30に挿入開口32を設けると、このデフロスターノズル30の車幅方向Xの中央に固定部36を設けることができず、固定部36の数が少なくなるが、上記の支持部33によるインパネ10の支持構造を採用することによって、車体パネル2に対するインパネ10全体の取付け剛性を確保することができる。
デフロスターノズル30は、その前端部30aに係合部37を有する。この係合部37は、インパネ10の前端部15(図7及び図8を参照)に係合してこの前端部15の車高方向Yの動きを規制する規制手段として構成されている。
図5に示されるように、フロントガラスWに車載機器20を設置する前に、インパネ10の開口縁部14とデフロスターノズル30の支持部33とがクリップ40によって互いに固定される。このクリップ40は、インパネ10の開口縁部14の車高方向Yの動きを規制する規制手段として構成されている。
図6に示されるように、フロントガラスWに車載機器20を設置するときに、この車載機器20の底部20aがインパネ10の埋め込み用開口13に挿入される。このとき、車載機器20の底部20aは、この埋め込み用開口13から更にデフロスターノズル30の挿入開口32を通じて埋め込まれる。
図7に示されるように、車載機器20は、その外郭を形成するハウジング21を有する。この車載機器20は、ハウジング21の下部がインパネ10の上面部11に当接することでインパネ10に対する下向きの移動が阻止されるようになっている。
ハウジング21の下部には、インパネ10のデフロスター吹出口12から吹き出した空調風を導入可能に開口した流入口21aが設けられている。このため、流入口21aを通じてハウジング21内へ空調風が流入するようになっている。
このハウジング21の上部には、流出口21bが設けられている。この流出口21bは、空調風がフロントガラスWの内壁面Waに向かう特定の方向に流れるような位置及び向きに設定されている。このため、流出口21bを通じてフロントガラスWの内壁面Waに向けて空調風が流出するようになっている。
車載機器20のハウジング21の内部には、インナー部材22が組み込まれている。ハウジング21及びインナー部材22はいずれも、同様の樹脂材料で成形された樹脂成形品として構成されている。
インナー部材22は、ハウジング21の内部空間を、後方側の第1空間24と、前方側の第2空間25と、に区画するように構成されている。また、このインナー部材22は、第1空間24を流れる空調風を第2空間25に導入可能な導入口23を有する。このため、図7中の矢印線で示されるように、ハウジング21内へ流入した空調風は、第1空間24を上向きに流れる一方で、その一部が導入口23を通じて第1空間24から分岐して第2空間25に流入し、この第2空間25を上向きに流れるようになっている。
ハウジング21の第2空間25には、カメラモジュール26が配置されている。このカメラモジュール26は、車両の衝突回避支援のために車外を撮影する衝突回避支援用のカメラモジュールである。このカメラモジュール26は、車外撮影用のレンズ27、カメラ基板28等の複数の要素を有する。第2空間25を流れる空調風は、カメラモジュール26のレンズ27を通ることによって、このレンズ27の曇り止めとしての機能を発揮する。
このカメラモジュール26のうち埋め込み寸法Lに相当する底部26aは、車載機器20の底部20aとして、インパネ10の埋め込み用開口13とデフロスターノズル30の挿入開口32の両方を通じて埋め込まれる。
上記のカメラモジュール26の更なる詳細な構造については、例えば特開2016−203952号公報に開示のカメラモジュールの構造を参照することができる。
なお、上記の車載機器20において、インナー部材22を必要に応じて省略することもできる。
図7及び図8に示されるように、インパネ10の前端部15には後方に向けて凹んだ凹部15aが設けられている。これに対して、デフロスターノズル30の前端部30aの係合部37は、インパネ10側の凹部15aに噛み合い係合可能な爪形状を有する。この係合部37がインパネ10側の凹部15aに噛み合い係合することによって、インパネ10の前端部15の車高方向Yの動きが規制される。
なお、デフロスターノズル30の係合部37によってインパネ10の前端部15の車高方向Yの動きを規制できれば、係合部37及び前端部15のそれぞれの形状は、図7及び図8に示されるものに限定されるものではなく、これらの形状を必要に応じて変更することもできる。
デフロスターノズル30の2つの固定部36のそれぞれに対しては、車体パネル2から延出した延出部3に係合するように構成されている。本構成によれば、デフロスターノズル30を介してインパネ10が車体パネル2に固定される。
図8に示されるように、クリップ40は、インパネ10の開口縁部14とデフロスターノズル30の支持部33とを互いに固定するための固定部材であり、頭部40aと、頭部40aから延出した軸部40bと、を有する。このクリップ40の軸部40bがインパネ10の凹部14aを通じてデフロスターノズル30の係止孔38に挿入されることによって、軸部40bが係止孔38に係止されるようになっている。これにより、インパネ10の開口縁部14は、車高方向Yについて、クリップ40の頭部40aとデフロスターノズル30の支持パネル34との間に挟持される。
なお、インパネ10の開口縁部14とデフロスターノズル30の支持部33とを互いに固定することができれば、クリップ40に代えて、ネジ部材などの締結手段を固定部材として使用することもできる。
図9に示されるように、上記構成のインパネ10は、埋め込み用開口13が設けられていないインパネ10’に対して埋め込み用開口13を後加工することによって作製可能である。この後加工では、例えば切削加工用の工具であるエンドミルEを使用することができる。概して、インパネ10のデフロスター吹出口12にエンドミルEを軸方向に挿入した後、例えば移動軌跡Rに沿って軸に直交する方向に動かして、デフロスター吹出口12を削り広げるように加工する。これにより、インパネ10’の上面部11に埋め込み用開口13を後加工できる。この場合、インパネ10の埋め込み用開口13は、デフロスター吹出口12を切り欠いてなる切り欠き部として構成される。
なお、インパネ10’の上面部11に埋め込み用開口13を後加工することが可能であれば、エンドミルE以外の工具を使用することもできる。また、インパネ10の樹脂成形時に埋め込み用開口13を設けるようにしてもよい。
以下に、上述の実施形態1の作用効果について説明する。
上記のインパネ構造1によれば、フロントガラスWの下部領域Aに車載機器20を設置するときに、その車載機器20の底部20aをインパネ10に設けられた埋め込み用開口13に挿入することができる。このため、車載機器20がフロントガラスWの下部領域Aに設置された場合でも、この車載機器20がインパネ10の上面部11から上方へ突出する突出量L(図7参照)を低く抑えることによって乗員の前方視界を確保できる。
このようなインパネ構造1は、フロントガラスWの下部領域Aに車載機器20を設置する要請の高い車両、具体的にはトラックやバスなどのように車高が高くフロントガラスWの傾斜角度が小さい車両の構造に適用されるのが好ましい。勿論、トラックやバス以外のその他の車両の構造にこのようなインパネ構造1を適用することもできる。
また、汎用の車載機器20の形状に応じてインパネ10の埋め込み用開口13の形状を設定することにより、車載機器20自体の形状を改良する必要がないため、新たな車載機器20のための高い開発費用や長期の開発期間を要しない。
また、車載機器20の底部20aをインパネ10の埋め込み用開口13に埋め込むことによって、車載機器20のうちインパネ10よりも上方に露出した部分について車幅方向Xを長手方向とした横長形状にすることができ、これにより車載機器20の見栄え(意匠性)を向上させることができる。
以上のごとく、上述の実施形態1によれば、車両のフロントガラスWの下部領域Aに設置された車載機器20によって乗員の前方視界が妨げられるのを防ぐことができるインパネ構造1を提供できる。
上記のインパネ構造1によれば、インパネ10の埋め込み用開口13と、その下方に位置するデフロスターノズル30の挿入開口32との両方を利用して、車載機器20の底部20aを挿入できる。このため、デフロスターノズル30が車載機器20の設置の邪魔になるのを防ぐことができる。
上記のインパネ構造1によれば、インパネ10に埋め込み用開口13を設けることによって生じる剛性の低下を、デフロスターノズル30に設けた支持部33による開口縁部14の支持によって補うことができる。
上記のインパネ構造1によれば、支持パネル34と複数の補強用リブ35を組み合わせて支持部33を構築することによって、インパネ10の開口縁部14のための支持部33の支持強度を高めることができる。
上記のインパネ構造1によれば、インパネ10の前端部15は、車高方向Yの動きがデフロスターノズル30の係合部37との係合によって規制されるため、熱や経年によって受ける反り変形方向の荷重に対抗することができる。このため、インパネ10の前端部15が上方へ浮き上がるような変形を防ぐことができる。
上記のインパネ構造1によれば、インパネ10の開口縁部14は、クリップ40によってデフロスターノズル30に固定されるため、熱や経年によって受ける反り変形方向の荷重に対抗することができる。このため、インパネ10の開口縁部14が上方へ浮き上がるような変形を防ぐことができる。
上記のインパネ構造1によれば、インパネ10の上面部11のデフロスター吹出口12を利用して、埋め込み用開口13をエンドミルEなどの工具で容易に後加工することができる。また、インパネ10に必要に応じて埋め込み用開口13を後加工できるため、埋め込み用開口13の有無によって区別されるインパネ10の仕様選択に容易に対応できる。
なお、上述の実施形態1に特に関連した変更例として、インパネ10の開口縁部14に設けられた凹部14aに代えて、開口縁部14を貫通した貫通穴を採用することもできる。
次に、実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図10に示されるように、実施形態2のインパネ構造101は、デフロスターノズル130の構造についてのみ、実施形態1のインパネ構造1のものと相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
デフロスターノズル130は、支持パネル34が裏面側に凹んでなる収容部131を有する。この収容部131は、有底箱状に構成されており、挿入開口132を通じて挿入された車載機器20の底部20aを収容可能な収容空間131aを有する。これにより、車載機器20の底部20aは、収容部131の収容空間131aに収容された状態で収容部131の外周壁によって囲まれる。
実施形態2のインパネ構造101によれば、車載機器20のうち収容空間131aに収容された底部20aを収容部131の外周壁によって保護することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、デフロスターノズル30,130においてインパネ10の開口縁部14を支持する支持部33が、支持パネル34と補強用リブ35とによって構成される場合について例示したが、支持パネル34のみで開口縁部14のための支持強度を確保できる場合には、補強用リブ35を省略することもできる。
また、デフロスターノズル30,130によるインパネ10の開口縁部14の支持を要しない場合には、支持部33自体を省略してもよい。
上述の実施形態では、インパネ10の変形を防ぐためにデフロスターノズル30,130の係合部37及びクリップ40を用いる場合について例示したが、インパネ10の変形を所望のレベルに抑えることができるときには、必要に応じて係合部37及びクリップ40の少なくとも一方を省略することもできる。
上述の実施形態では、インパネ10の埋め込み用開口13とデフロスターノズル30,130の挿入開口32,132の両方を利用して車載機器20の底部20aを埋め込む場合について例示したが、必要に応じては、インパネ10の埋め込み用開口13のみを利用して車載機器20の底部20aを埋め込むようにしてもよい。
上述の実施形態では、車載機器20をフロントガラスWの内壁面Waに設置する場合について例示したが、これに代えて、車載機器20をインパネ10の上面部11に設置するようにしてもよい。
上述の実施形態では、フロントガラスWの下部領域Aのうちデフロスター吹出口12の中央の直上に車載機器20が設置される場合について例示したが、フロントガラスWの下部領域Aを逸脱しない範囲で車載機器20の設置位置を車幅方向Xや車高方向Yに適宜に移動させることもできる。
また、フロントガラスWの下部領域Aであれば、デフロスター吹出口12とは別のデフロスター吹出口(運転席側のサイドデフロスター吹出口や助手席側のサイドデフロスター吹出口)に対して車載機器20を配置することもできる。
上述の実施形態では、衝突回避支援用のカメラモジュール26について例示したが、このカメラモジュール26を別の機器に変更することもできる。別の機器として、例えば、ドライブレコーダー用のカメラモジュール、乗員監視用のカメラモジュール、集光センサ、湿度センサ、ヘッドアップディスプレイ、電子ドアミラーのモニター部などが挙げられる。
1,101 車両用インストルメントパネル構造(インパネ構造)
10,10’ インストルメントパネル(インパネ)
11 上面部
12 デフロスター吹出口
13 埋め込み用開口(切り欠き部)
14 開口縁部
15 前端部
20 車載機器
20a 底部
30 デフロスターノズル
32,132 挿入開口
33 支持部
34 支持パネル
35 補強用リブ
37 係合部
40 クリップ(固定部材)
A 下部領域
W フロントガラス
Wa 内壁面
X 車幅方向
Y 車高方向

Claims (7)

  1. 車両のフロントガラスと対向する上面部に空調風を吹き出すためのデフロスター吹出口を有するインストルメントパネルを備え、
    上記インストルメントパネルの上記上面部には、上記フロントガラスの下部領域に設置される車載機器の底部を埋め込むための埋め込み用開口が設けられている、車両用インストルメントパネル構造。
  2. 上記インストルメントパネルの下方に配置され且つ上記デフロスター吹出口に空調風を供給するデフロスターノズルを備え、
    上記デフロスターノズルには、上記インストルメントパネルの上記埋め込み用開口に連通して上記車載機器の上記底部を挿入可能な挿入開口が設けられている、請求項1に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  3. 上記デフロスターノズルは、上記挿入開口を挟んで車幅方向の両側に上記インストルメントパネルの上記埋め込み用開口の開口縁部を下方から支持する支持部を有する、請求項2に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  4. 上記支持部は、上記インストルメントパネルの上記開口縁部の下面に沿って延在する支持パネルと、上記支持パネルから立設した補強用リブと、によって構成されている、請求項3に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  5. 上記デフロスターノズルは、上記インストルメントパネルの前端部に係合してこの前端部の車高方向の動きを規制する係合部を有する、請求項3または4に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  6. 上記インストルメントパネルの上記開口縁部と上記デフロスターノズルの上記支持部とが固定部材によって互いに固定されるように構成されている、請求項3〜5のいずれか一項に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  7. 上記インストルメントパネルの上記埋め込み用開口は、上記デフロスター吹出口を切り欠いてなる切り欠き部として構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用インストルメントパネル構造。
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