JP6637873B2 - リチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極、及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極、及びリチウムイオン二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、リチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極、及びリチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池の正極活物質には、一般にリチウム含有遷移金属酸化物が用いられている。具体的には、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)等であり、特性改善(高容量化、サイクル特性、保存特性、内部抵抗低減、レート特性)や安全性を高めるためにこれらを複合化することが進められている。車両用や人工衛星用といった大型用途におけるリチウムイオン二次電池には、これまでの携帯電話用やパソコン用とは異なった特性が求められている。車両などの動力機器は、PCやモバイル機器よりも高い電流値、すなわち高出力が必要とされることから、組み立て後の電池に高レートで放電を行った際にも放電電位があまり変化しないことが求められている。この場合、一般的には高レートでのサイクル特性が良好であれば、放電電位があまり変化してないことが多い。従って、放電電位変化の抑制のために高レートでのサイクル特性が良好であることが望まれている。しかも、このような高出力の電池は、40℃以上の環境や、0℃以下の環境でも高レートでのサイクル特性が必要となる場合があり、このような高温や低温でも高レートのサイクル特性を発揮できる電池ができれば、高出力用途向けリチウムイオン二次電池のさらなる発展が期待できる。
このようなリチウムイオン二次電池において求められる電池特性の向上について、従来、種々の研究・開発が行われている(特許文献1〜2)。
特許第3192374号公報 特許第4872150号公報
ここで、高出力を実現するため、車両用リチウムイオン二次電池の正極活物質においては、ZrやWといった、実際には充放電に寄与しないが電池全体の充放電反応を活性化させる、いわゆる電極反応触媒としての役割のある元素を添加することで、高出力化を図ることができることが知られている。しかしながら、より高い出力を求めてこれらの元素の添加量を増加させると、出力は確かに高まるものの、容量の絶対値は低くなってしまって逆に放電電位の安定化につながらないことが判明した。そのため車両性能との関係から電極反応触媒の添加量に上下限ができてしまうが、実際の添加量は少量にとどまるため、触媒が徐々に溶解または反応すると出力が次第に低下していくという問題があった。
ここで、電極反応触媒について、ZrはLi2ZrO3など、WはLi2WO4などの形態で作動することが知られており、これらは電解液にはすぐに溶解しないものの、本発明者の検討によれば、Wが徐々に溶解することが判明した。また、Zrについては、電池反応の副反応として、電解液の酸化分解の結果生じるCO2との間で例えば
の平衡反応が起こるのであるが、ここで発生したLi2CO3が電解液と反応するため、一度ZrO2とLi2CO3に分かれた状態でさらにLi2CO3と電解液とが反応して電解液が分解すると、前述の平衡反応が左から右の方にどんどん進んでしまい、電解液とLi2CO3とが反応する機会が増えてしまってLi2ZrO3が少なくなり高出力を保つことができなくなることが判明した。
このような問題を鑑みて、本発明は、高温および低温で繰り返し充放電を行っても高出力が確保できるリチウムイオン二次電池用正極活物質を提供することを課題とする。
本発明者は、上記問題を解決するため種々の検討を行った結果、正極活物質の粒子を所定の組成式とし、当該粒子にZr及びWを所定モル比で付着させた正極活物質について、所定のF(フッ素)入り混酸処理を行って得られたろ液に含まれるZr及びWが所定量となるように制御することで、上記課題を解決することができることを見出した。
上記知見を基礎にして完成した本発明は一側面において、組成式がLiMO2(式中、MはNi、Co、Mnの1種以上であり、Niを含む場合は組成比:Ni/Mが0.5以上であり、Coを含む場合は組成比:Co/Mが0.2以下であり、Mnを含む場合は組成比:Mn/Mが0.3以下である。)で表され、粒子に疎な部分及び密な部分が存在し、前記粒子の疎な部分にZr及びWが付着している正極活物質であり、前記組成式のMと、前記粒子の疎な部分に付着するZr及びWとのモル比で、Zr/M=0.005〜0.007、且つ、W/M=0.001〜0.002を満たし、1mol/Lの濃度のF入り混酸10mLを加え、10秒間攪拌後に0.1μmのフィルターでろ過してろ液と残渣とを得る処理をF入り混酸処理Aとし、前記正極活物質0.1gに対して、1回目のF入り混酸処理Aを行ってろ液1と残渣1とを得た後、前記残渣1にさらに2回目の前記F入り混酸処理Aを行ってろ液2と残渣2とを得るという操作を繰り返し、残渣(X−1)にX回目の前記F入り混酸処理Aを行ってろ液Xと残渣Xとを得るとき、1回目の前記F入り混酸処理Aを行って得られたろ液1よりも、10回目の前記F入り混酸処理Aを行って得られたろ液10の方が、ろ液中におけるZrのモル比:Zr/(Ni+Co+Mn)及びWのモル比:W/(Ni+Co+Mn)がいずれも小さく、30回目〜50回目のいずれか以降の前記F入り混酸処理Aを行って得られたろ液はZrのモル比:Zr/(Ni+Co+Mn)及びWのモル比:W/(Ni+Co+Mn)がいずれも0.001未満となる、リチウムイオン二次電池用正極活物質である。尚、本発明で言う「1mol/Lの濃度のF入り混酸」とは、1mol/Lの濃度のHFと、1mol/Lの濃度のHNO3と、1mol/Lの濃度のH2SO4とを、体積比0.4:24.9:74.7の比率で混合したものである。
本発明は別の一側面において、本発明のリチウムイオン二次電池用正極活物質を備えたリチウムイオン二次電池用正極である。
本発明は更に別の一側面において、本発明のリチウムイオン二次電池用正極と、負極と、電解液とを備えたリチウムイオン二次電池である。
本発明によれば、高温および低温で繰り返し充放電を行っても高出力が確保できるリチウムイオン二次電池用正極活物質を提供することができる。
(リチウムイオン二次電池用正極活物質の構成)
本発明のリチウムイオン二次電池用正極活物質は、組成式がLiMO2(式中、MはNi、Co、Mnの1種以上であり、Niを含む場合は組成比:Ni/Mが0.5以上であり、Coを含む場合は組成比:Co/Mが0.2以下であり、Mnを含む場合は組成比:Mn/Mが0.3以下である。)で表され、正極活物質の疎な部分にZr及びWが付着している。当該Zr及びWは電極反応触媒を構成する元素である。また、本発明のリチウムイオン二次電池用正極活物質は、粒子の組成式のMと、正極活物質の疎な部分に付着するZr及びWとがモル比で、Zr/M=0.005〜0.007、且つ、W/M=0.001〜0.002を満たす。このような構成によれば、電解液分解で発生する二酸化炭素を素早く吸収する触媒の溶解を抑制することができ、高温および低温で繰り返し使用した際の出力の劣化を抑制し、高温および低温で繰り返し充放電を行っても高出力が確保できるリチウムイオン二次電池用正極活物質を提供することができる。
正極活物質へのZr及びWの付着の形態としては、例えば、正極活物質粒子の中心が密であり、粒子表面が疎であるとき、当該粒子表面に隙間ができるが、その隙間にLi2ZrO3等のZr化合物、及び、Li2WO4等のW化合物の電極反応触媒が存在している形態等が挙げられる。このような形態であると、電極反応触媒の機能を発揮させ、かつ触媒の溶出を防ぐことができる。これによって、高温下でも低温下でも高レートで繰り返し充電した際にサイクル特性がよい電池を形成することができる。また、粒子内だけでなく粒子間でも疎密のばらつきを有することで、活物質の疎な部分(すなわち酸溶出しやすい部分)に多くの添加元素が存在することが好ましい。これは例えば、疎な前駆体粒子は表面から中心に単純に向かっている細孔だけでなく、表面から中心方向に一旦入り込んだのち、粒子表面と平行な方向または再度粒子表面に向かうような細孔が存在することがあり、そのような細孔のある前駆体粒子は焼成の際に大きく収縮してごつごつした活物質粒子になるため、充放電時に凸部に電流が過度に集中してしまってサイクル特性が悪化するためである。ZrやWの化合物は、単に触媒としての添加元素という役割だけでなく、これらの疎な前駆体粒子の粒子骨格を保持し、焼成時にごつごつした活物質粒子の生成を抑制することによってもサイクル特性の改善に寄与している。また、活物質の疎な部分は、当該活物質を用いてリチウム二次電池を作製した際に、電解液と接触する可能性が高い。上記の電解液の酸化分解の結果発生するCO2のたまる部分はこの活物質の疎な部分であるため、この部分に電極反応触媒を配置することで、発生したCO2を効率よく吸収することができる。
本発明のリチウムイオン二次電池用正極活物質は、1mol/Lの濃度のF入り混酸10mLを加え、10秒間攪拌後に0.1μmのフィルターでろ過してろ液と残渣とを得る処理をF入り混酸処理Aとし、正極活物質0.1gに対して、1回目のF入り混酸処理Aを行ってろ液1と残渣1とを得た後、残渣1にさらに2回目のF入り混酸処理Aを行ってろ液2と残渣2とを得ることを繰り返し、残渣(X−1)にX回目のF入り混酸処理Aを行ってろ液Xと残渣Xとを得るとき、1回目のF入り混酸処理Aを行って得られたろ液1よりも、10回目のF入り混酸処理Aを行って得られたろ液10の方が、ろ液中におけるZrのモル比:Zr/(Ni+Co+Mn)及びWのモル比:W/(Ni+Co+Mn)がいずれも小さく、30回目〜50回目のいずれか以降のF入り混酸処理Aを行って得られたろ液はZrのモル比:Zr/(Ni+Co+Mn)及びWのモル比:W/(Ni+Co+Mn)がいずれも0.001未満となる。
このように、1回目のF入り混酸処理Aを行って得られたろ液1よりも、10回目のF入り混酸処理Aを行って得られたろ液10の方が、ろ液中におけるZrのモル比:Zr/(Ni+Co+Mn)及びWのモル比:W/(Ni+Co+Mn)がいずれも小さくなることで、前述のとおり活物質の疎な部分にZr化合物およびW化合物が残留し、二酸化炭素を吸収する触媒として働くという効果が生じる。また、30回目〜50回目のいずれか以降のF入り混酸処理Aを行って得られたろ液はZrのモル比:Zr/(Ni+Co+Mn)及びWのモル比:W/(Ni+Co+Mn)がいずれも0.001未満となり、これらの構成により活物質の疎な部分により多くのZr化合物及びW化合物を含んでいることになり、一方活物質の密な部分にはほとんどZr化合物及びW化合物を含んでいないことになる。このため、より電解液と接触する部分に優先的にZr化合物及びW化合物を配置し、かつ分解して二酸化炭素が発生しても長時間にわたってそれを吸収することが可能となっている。後述の比較例4のように、活物質表面にZr化合物及びW化合物を被覆するだけでは、二酸化炭素を吸収する能力がすぐになくなってしまい、高温高レートおよび低温高レートでのサイクル特性の劣化を招いている。また、比較例3のように、活物質全体にわたってZr、Wが存在している場合は、そもそもZr化合物及びW化合物と電解液との接触性が悪く、やはり高温高レートおよび低温高レートでのサイクル特性の劣化を招いてしまう。尚、0.1μmのフィルターについては、例えば0.1μmのPTFEメンブレンフィルターを用いると、容易に上記のF入り混酸処理Aを行うことができる。また、F入り混酸と接触するろ過器やビーカー等はテフロン(登録商標)などのフッ素樹脂製か、またはテフロン(登録商標)などのフッ素樹脂でコーティングしたものが不純物のコンタミ防止の観点から望ましい。この際、SPCフィルターホルダーにテフロン(登録商標)コーティングした物を用いると、容易に上記のF入り混酸処理Aを行うことができる。また、サポートスクリーンを用いる場合は、テフロン(登録商標)などのフッ素樹脂製のものが好ましい。
この際、他の技術との組み合わせの関係上、本発明の技術を利用したリチウムイオン二次電池用正極活物質がすでに他の導電助剤、高分子などと組み合わされて複合体となっている場合は、本来はそれらを除去して正極活物質のみでF入り混酸処理Aを行うことが望ましいが、それが難しい場合は、例えば正味の正極活物質として0.1gとなるようにその採取量を決めることで、当該正極活物質が本発明の技術的範囲に適合するかどうかを判定することができる可能性がある。例えば、本発明の正極活物質と導電助剤と高分子とが80.0(質量%):10.0(質量%):10.0(質量%)の割合で構成されている複合体の場合は、その複合体として0.125gを採取し、これに対してF入り混酸処理Aを行うことで、当該正極活物質が本発明の技術的範囲に適合するかどうかを判定することができる可能性がある。
(リチウムイオン二次電池用正極及びそれを用いたリチウムイオン二次電池の構成)
本発明のリチウムイオン二次電池用正極は、例えば、上述の構成のリチウムイオン二次電池用正極活物質と、導電助剤と、バインダーとを混合して調製した正極合剤をアルミニウム箔等からなる集電体の片面または両面に設けた構造を有している。正極中には、さらにジ(ビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノキシ))チタンなどを添加することもできる。また、本発明のリチウムイオン二次電池は、このような構成のリチウムイオン二次電池用正極と、負極と、電解液とを備えている。
(リチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法)
次に、本発明に係るリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法について説明する。
まず、上記正極活物質粒子の組成式に示されたMの酸性水溶液と、錯化剤としてL−アルギニンの水溶液と、水酸化ナトリウム水溶液とを用意し、これらを例えば反応槽内の液のpHが11.5±0.2となるように窒素中で一つの反応槽に添加する。反応温度は当業者が通常想定する範囲で行うことができるが、一般的には40〜80℃が好ましい。このとき、共沈による種晶が生成するため、この3つを混合したものはスラリーとなる。できれば、Mの酸性水溶液とL−アルギニンの水溶液とは、よく錯化できるよう、反応槽内に個別にかつ同時に添加することが望ましい。MとL−アルギニンとのモル比は、例えば0.1〜10の範囲で定めることができるが、1程度であれば反応槽内の液のpHの急速な変動が抑制できる場合が多く、作業が容易となる。当該種晶をろ過・水洗によりスラリーから取り出す。続いて、種晶をもう一度水中に分散させて種晶スラリーとし、ここに前記Mの水溶液、前記水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水を窒素中で添加することで、前駆体粒子の核成長を促す。この場合も反応温度は当業者が通常想定する範囲で行うことができるが、一般的には40〜80℃が好ましい。この際、用いる錯化剤はL−アルギニンでなく、その一部または全部についてHSAB則でいうところのアンモニアより軟らかい塩基のいずれかに置き換えても、同様の効果を発することが考えられる。この際、用いる塩基の種類に応じて、適宜、水溶液濃度・Mとのモル比・反応槽内の液のpH・反応温度等を設定する。
ここで、当該アンモニア水は、添加初期から下記式に従って徐々に添加速度を減少させながら添加する。
添加速度(L/min)=初期添加速度(L/min)−0.014×添加時間(h)
式中の初期添加速度は、当業者が通常想定する範囲で設定できるが、例えば初期のNH3とMとのモル比を0.1〜10の間の任意の値に設定し、そこからMの水溶液の添加速度に対応する形で当該初期添加速度を決めればよい。
また、水酸化ナトリウム水溶液は、この核成長の際にも反応槽内の液のpHが例えば11.5±0.2を維持するように添加する。
次に、Mの酸性水溶液、水酸化ナトリウム水溶液及びアンモニア水を添加して得られた生成物をろ過、水洗及び乾燥することで前駆体を作製する。
次に、前駆体粒子にジルコニウム化合物およびタングステン化合物を窒素中で含浸させる。当該含浸手段としては、まず、前駆体を濃タングステン酸アンモニウム水溶液中に投入して前駆体スラリーを形成する。
次にこれを真空含浸させ、窒素中で仮焼してタングステン含浸済み前駆体とする。次に、タングステン含浸済み前駆体をジルコニアスラリー中に投入し、真空含浸させてタングステン含浸済み前駆体にジルコニアを含浸させ、その後ろ過・水洗・乾燥して含浸済み前駆体とする。
次に、含浸済み前駆体と水酸化リチウムとを混合した後、焼成する。このとき、モル比でLi/Mが1.01〜1.10となるような量と、Li/(Zr+W)が2.00〜2.03となるような量とを合わせた量のLi源を配合することが好ましい。ここで、化学量論組成よりも多めにLiを仕込むのは、焼成時にLiが少し揮発することから、その分を考慮し多めに入れているのである。また、焼成条件は、組成等にも依存するが、例えばNi:Co:Mnが8:1:1のものは、0.08MPa以上の酸素分圧を有する雰囲気において750〜800℃で3〜28時間とすることができる。
次に、焼成した粉(焼成粉)を、必要であれば、ロールミル、パルべライザー等を用いて解砕し、所定の平均粒子径を有する正極活物質を得る。
以下、本発明及びその利点をより良く理解するための実施例を提供するが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
以下の実施例1〜6及び比較例1〜4において、添加物の含浸までは全て窒素中で実施した。
・実施例1
<種晶の作製>
まず、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、硫酸マンガンがNi:Co:Mnのモル比で8:1:1となるように溶解している水溶液Aを準備した。この中の遷移金属の濃度はトータルで1mol/Lである。これとは別に、L−アルギニンを1820g用意し、80℃の水10Lにゆっくりと添加し、十分に撹拌して溶解させ、その後徐冷してL−アルギニン水溶液Bを作製した。また、0.2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液Cを用意した。これらを50℃でそれぞれ一つの反応容器の中に0.6L/minでチューブポンプにより投入した。ただしCについては、反応中にpHが11.5±0.2を維持するように添加した。L−アルギニン水溶液Bがなくなった時点で上記A、B、Cの送液を停止した。これをろ過・水洗して、種晶とした。
<前駆体の作製>
0.1mol/Lのアンモニア水Dを用意した。種晶と水を重量比で1:10の割合で反応容器の中に入れて混合し、種晶スラリーとした。当該スラリー中に50℃でAを0.6L/minの割合で添加しながら、Dを次の添加速度になるように当該種晶スラリー中に添加した。さらにCについても、反応中にpHが11.5±0.2を維持するように添加した。
添加速度(L/min)=初期添加速度(L/min)−0.014×添加時間(h)
添加速度が0になった時点ですべての送液を停止し、ろ過・水洗を行い、その後乾燥して前駆体とした。
<添加物の含浸>
タングステン酸アンモニウムの3.6重量%水溶液を用意し、前駆体中の遷移金属総物質量に対してタングステンが0.001molの比となるよう、前記タングステン酸アンモニウム水溶液と前駆体とを混合してタングステン添加スラリーを作製した。これを真空引きできる容器の内部に入れ、真空引きを行った。当該スラリーから泡が発生したが、その泡が発生しなくなったところで真空容器から当該スラリーを取り出し、ろ過して400℃で1時間仮焼し、タングステン含浸済み前駆体とした。ジルコニアを1重量%と適量のアンモニアを含むpH=11の水分散スラリーを用意し、この中へ(Ni+Co+Mn+W)の総物質量に対して0.005molの比となるようにタングステン含浸済み前駆体を添加してジルコニア添加スラリーを作製した。これを真空引きできる容器の内部に入れ、真空引きを行った。当該ジルコニア添加スラリーから泡が発生したが、その泡が発生しなくなったところで真空容器から当該ジルコニア添加スラリーを取り出し、ろ過・水洗を行った。この時、水洗に用いた水はpH=7.0±0.5のものであり、水洗後のろ液が白濁せず、そのpHが7.0±0.5で落ち着いたところで水洗の終点とした。この水洗で得られたケーキを120℃で12時間乾燥して含浸済み前駆体とした。
<正極活物質の製造>
上記含浸済み前駆体と、LiOH・H2Oとを混合して、酸素中で780℃で10時間焼成することで、正極活物質とした。このときのLiOH・H2Oの量は、次のようにして決定した。まず、含浸済み前駆体中のNi、Co、Mn、W、Zrの量をICPにて算出し、Ni、Co、Mnについてはその総物質量に対して焼成時のLi揮発分を考慮し1.02mol分となるLiOH・H2Oの量を計算し、W、Zrについてはその総物質量に対して焼成時のLi揮発分を考慮し2.01mol分となるLiOH・H2Oの量を計算した。これらの二つのLiOH・H2Oの量を合算し、含浸済み前駆体に対するLiOH・H2O混合量とした。仮に本項目の製法において、W、Zrの添加がない場合は、当業者が通常実施する焼成時のLi揮発分を考慮したLi/Meの計算と全く変わらない。焼成後の塊を、ロールクラッシャーとパルベライザーを用いて解砕して本発明の正極活物質とした。
・実施例2
正極活物質と、アセチレンブラックと、PVdFのNMP溶液とを混合してスラリーを作製した後、さらにその混合スラリー中にスラリー全体量に対して0.1質量%のジ(ビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノキシ))チタンを添加し、混合してNMPで粘度調整に移行したこと以外は実施例1と同様に実験を行った。
・実施例3
最初の水溶液Aについて、Ni:Co:Mnのモル比を5:2:3としたことおよび焼成温度を950℃としたこと以外は実施例1と同様に実験を行った。
・実施例4
<添加物の含浸>において、(Ni+Co+Mn+W)の総物質量に対して0.007molの比となるようにタングステン含浸済み前駆体を添加してジルコニア添加スラリーを作製したこと以外は実施例1と同様に試験を行った。
・実施例5
<添加物の含浸>において、タングステン酸アンモニウムの3.6重量%水溶液を用意し、前駆体中の遷移金属総物質量に対してタングステンが0.002molの比となるよう、前記タングステン酸アンモニウム水溶液と前駆体とを混合したこと以外は実施例1と同様に試験を行った。
・実施例6
<添加物の含浸>において、タングステン酸アンモニウムの3.6重量%水溶液を用意し、前駆体中の遷移金属総物質量に対してタングステンが0.002molの比となるよう、前記タングステン酸アンモニウム水溶液と前駆体とを混合してタングステン添加スラリーを作製するのと、(Ni+Co+Mn+W)の総物質量に対して0.007molの比となるようにタングステン含浸済み前駆体を添加してジルコニア添加スラリーを作製したこと以外は実施例1と同様に試験を行った。
・比較例1
Zr、Wを添加しなかったこと以外は実施例1と同様に実験を行った。
・比較例2
最初の水溶液Aについて、Ni:Co:Mnのモル比を1:1:1としたことおよび焼成温度を980℃としたこと以外は実施例1と同様に実験を行った。
・比較例3
種晶の作製時および前駆体の作製時に、Aにモル比でZr/(Ni+Co+Mn)=0.001となるように硫酸ジルコニウムを添加し、Cに0.002mol/Lのタングステン酸アンモニウムを添加し、その後の添加物の含浸を全く行わず、含浸済み前駆体の代わりに上記前駆体を<正極活物質の製造>で用いたこと以外は実施例1と同様に実験を行った。
・比較例4
比較例1の正極活物質に、次の処理を行って本例の正極活物質とした。すなわち、水酸化ナトリウム水溶液でpH=11に調整したタングステン酸アンモニウム((NH42WO4)の0.4g/L水溶液300mLに、比較例1の正極活物質100gを分散してスラリーとし、pH=4の硫酸を1滴(約0.03mL程度)ずつ滴下して表面にタングステンを被覆した。これを乾燥してタングステン含量をICPによって求め、モル比でLi/Wが2となるようにLi2CO3を混合し、酸素雰囲気下780℃で1時間焼成した。これをロールクラッシャーで解砕し、その85g分を0.4g/L硫酸ジルコニウム水溶液300mL中に分散した。これにpH=11の水酸化ナトリウム水溶液を1滴(約0.03mL程度)ずつ滴下して表面にジルコニウムを被覆した。これを乾燥してジルコニウム含量をICPによって求め、モル比でLi/Zrが2となるようにLi2CO3を混合し、酸素雰囲気下780℃で1時間焼成した。これをロールクラッシャーで解砕し、正極活物質とした。
<正極活物質の分析>
得られた正極活物質について、ICP−OES(日立ハイテクサイエンス製SPS3100)、イオンクロマトグラフ(サーモフィッシャー製ICS−1600)によって組成分析を行った。これとは別に、次の方法で酸溶出によるZr、W量の測定を行った。まず、249mLの1mol/LのHNO3を2Lのテフロン(登録商標)製ビーカー内に用意し、撹拌しながらこの中に加熱しないように徐々に747mLの1mol/LのH2SO4を添加した。添加完了後、撹拌を維持しながら4mLの1mol/LのHFを添加し、1mol/Lの濃度のF入り混酸とした。次に0.1gの正極活物質を50ccテフロン(登録商標)製ビーカーに入れてその中に上記1mol/Lの濃度のF入り混酸10mLを加え、約10秒間撹拌後0.1μmのPTFEメンブレンフィルターで吸引ろ過した。このろ液を1回目のろ液(ろ液1)とし、PTFEメンブレンフィルター上の残渣(残渣1)をPTFEメンブレンフィルターから取り出して50ccテフロン(登録商標)製ビーカーに移し再び前述のF入り混酸を加え、同様の処理をしてそのろ液を2回目のろ液(ろ液2)とした。以降これを繰り返し、上記のICP−OESを用いて1回目〜100回目のろ液(ろ液1〜ろ液100)についてのZr、Wの(Ni+Co+Mn)に対するモル比を求めた。
<リチウムイオン二次電池の作製>
得られた正極活物質と、アセチレンブラックと、PVdFのNMP溶液(PVdF含量10質量%)とを、正極活物質:アセチレンブラック:PVdFが重量比で85:10:5となるように混合し、追加で純NMPを徐々に添加して粘度が20〜25℃で20〜25Pa・sとなるようにした。これを100μmのアプリケーターを用いてウェットベースで100μmの厚さになるようにアルミニウム箔上に塗布し、120℃で10時間乾燥させ線荷重10kN/cmで加圧して正極板とした。これとは別に、人造黒鉛と、前記PVdFのNMP溶液とを、人造黒鉛:PVdFが重量比で9:1となるように混合し、追加でNMPを徐々に添加して粘度が20〜25℃で20〜25Pa・sとなるようにした。これを100μmのアプリケーターを用いてウェットベースで100μmの厚さになるように銅箔上に塗布し、120℃で10時間乾燥させ線荷重10kN/cmで加圧して負極板とした。別にセパレーター(セルガード(株)製のA089(商品名))を用意し、当該セパレーター、前述の正極板、前述の負極板を15cm×15cmのサイズに切り取り、正極板上の正極塗膜と負極板上の負極塗膜とが向かい合うように、正極板、セパレーター負極板を重ね合わせた。これを1組の電極群とし、この電極群を8組用意し、すべての電極群をアルミニウム箔と銅箔とが接触するように重ね合わせた。一番外側の銅箔に長さ10cmのマイナス端子(両端から2cmの部分以外は絶縁被覆あり)の一端、アルミニウム箔に長さ10cmのプラス端子(両端から2cmの部分以外は絶縁被覆あり)の一端をスポット溶接した。シール後のうちのりが縦18cm×横18cmとなるようにラミネートフィルムを2枚用意し、3方をシールした。前記端子付きの電極群を当該フィルム袋内に入れ、端子が袋の外に出るようにした。1M LiPF6/(EC+EMC)を電解液として袋内に入れた。ここで、EC(エチレンカーボネート)とEMC(エチルメチルカーボネート)とを配合する割合は、体積比でEC:EMC=3:7とした。この時、電極がすべて浸かるように入れた。天井つりさげ型のシール機にて残りの1方をシールし、リチウムイオン二次電池とした。
<リチウムイオン二次電池の測定>
同じ電池を二つ用意し、一方を50℃、2.5Cで充放電を行い、1回目の放電容量に対する100回目の放電容量の比の百分率を高温高レートサイクル特性(%)として求めた。また、もう一方を−10℃、2.5Cで充放電を行い、1回目の放電容量に対する100回目の放電容量の比の百分率を低温高レートサイクル特性(%)として求めた。
これらの結果を表1に示す。
実施例1〜6は、いずれも高温高レートサイクル特性及び低温高レートサイクル特性が良好であった。
比較例1〜4は、いずれも高温高レートサイクル特性及び低温高レートサイクル特性が不良であった。

Claims (3)

  1. 組成式がLiMO2
    (式中、MはNi、Co、Mnの1種以上であり、Niを含む場合は組成比:Ni/Mが0.5以上であり、Coを含む場合は組成比:Co/Mが0.2以下であり、Mnを含む場合は組成比:Mn/Mが0.3以下である。)
    で表され、粒子に疎な部分及び密な部分が存在し、前記粒子の疎な部分にZr及びWが付着している正極活物質であり、
    前記組成式のMと、前記粒子の疎な部分に付着するZr及びWとのモル比で、Zr/M=0.005〜0.007、且つ、W/M=0.001〜0.002を満たし、
    1mol/Lの濃度のHFと、1mol/Lの濃度のHNO3と、1mol/Lの濃度のH2SO4とを、体積比0.4:24.9:74.7の比率で混合してなる1mol/Lの濃度のF入り混酸10mLを加え、10秒間攪拌後に0.1μmのフィルターでろ過してろ液と残渣とを得る処理をF入り混酸処理Aとし、
    前記正極活物質0.1gに対して、1回目のF入り混酸処理Aを行ってろ液1と残渣1とを得た後、前記残渣1にさらに2回目の前記F入り混酸処理Aを行ってろ液2と残渣2とを得る操作を繰り返し、残渣(X−1)にX回目の前記F入り混酸処理Aを行ってろ液Xと残渣Xとを得るとき、
    1回目の前記F入り混酸処理Aを行って得られたろ液1よりも、10回目の前記F入り混酸処理Aを行って得られたろ液10の方が、ろ液中におけるZrのモル比:Zr/(Ni+Co+Mn)及びWのモル比:W/(Ni+Co+Mn)がいずれも小さく、
    30回目〜50回目のいずれか以降の前記F入り混酸処理Aを行って得られたろ液はZrのモル比:Zr/(Ni+Co+Mn)及びWのモル比:W/(Ni+Co+Mn)がいずれも0.001未満となる、リチウムイオン二次電池用正極活物質。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質を備えたリチウムイオン二次電池用正極。
  3. 請求項2に記載のリチウムイオン二次電池用正極と、負極と、電解液とを備えたリチウムイオン二次電池。
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