JP6635564B2 - 縦型製袋充填機、内容物入りフィルム包装袋の製造方法 - Google Patents
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Description
この縦型製袋充填機では、まず、縦方向(鉛直方向)に吊り下げられた筒状のフィルムを封鎖シール部で横方向全域にわたって熱溶着する。
次に、フィルムの内部に内容物を供給し、その後、フィルムを縦方向に一定のピッチで送り、封鎖シール部で横方向全域にわたって熱溶着する。
最後に、熱溶着された部分を切断して、内容物が封入された包装部分を分離する。このようにして、内容物入りフィルム包装袋が得られる。
シゴキローラーは、内容物が充填されている位置で筒状のフィルムを外側から挟んで扁平にして、内容物を上下に分割する。そして、シゴキローラーを閉じた状態でフィルムを下方に送り、フィルムが密着した部分を熱溶着する。これにより、定量性が向上すると共に、内部に空気が混入しないフィルム包装袋が得られる。
成型板は、内容物が充填されている位置で筒状のフィルムを外側から挟んでフィルム包装袋の膨れ上がりを規制する。成型板がフィルム包装袋の形状を一定にするので、内容物の定量性が向上する。
フィルム包装袋を内容物で満たすように満注充填すると、フィルム包装袋が膨れ上がり、フィルムが張った状態になってしまう。その様な状態で、しごきローラーでフィルムを扁平にすると、フィルムに皺が入ってしまう。このため、そのまま横シールをすると、この皺から内容物が漏れ出してしまうという問題がある。
特許文献2のように、成型板を用いた場合であっても、しごきローラーでフィルムを扁平にするため、フィルムに皺が入ってしまう。
特に、インフレーションフィルムを使用した場合は、フィルムがやわらかいため、皺が発生しやすい。
図1は、本発明の実施形態に係る縦型製袋充填機1を示す縦断面図である。
図2は、製袋充填部7を示す断面図である(II-II断面図)。
図3は、フィルムFに形成された袋体Fgを示す図である。
フィルムFは、インフレーション法によってチューブ状に成形された後に、直ちに内側面同士が密着するように扁平に折り畳まれたものを利用する。フィルムFは、インフレーションフィルムと呼ばれる。
フィルムFは、鉛直方向下方に向けて間欠送りされながら、内容物Xを充填される。
フィルム包装袋Gは、その内部が内容物Xで満たされるように満注充填される。フィルム包装袋Gには、袋内に空気を残さないように、内容物Xが満杯に充填される。
フィルムFの幅方向を横方向という。
フィルムFが膨らむ方向を厚み方向という。
フィルム供給部2は、複数のローラーを備え、フィルムFを製袋充填部7に向けて供給する。
フィルムFは、ロール状に巻かれて、フィルム供給部2に軸支される。フィルムFの先端は開口している。
フィルム供給部2は、ロール状に巻かれたフィルムFを繰り出し、複数のローラーを経由させて、弛みや蛇行がないように送り出す。
側縁カッター3は、フィルムFの経路中に取付けられて、フィルムFの横方向の側縁(両側縁)を切断する。フィルムFの送りに伴って、側縁カッター3によりフィルムFの両側縁が長手方向に沿って切断されて切り開かれる。
このようにロール状に巻かれたフィルムFを繰り出すと、必然的にフィルムFの蛇行が発生する。
このため、仮に、側縁カッター3がフィルムFの第一側縁Faのみを切断すると、切断後のフィルムFは、幅がばらついてしまう。したがって、フィルム包装袋Gの大きさもばらついて、内容物Xの定量性が損なわれる。
そこで、フィルム供給部2では、側縁カッター3によりフィルムFの両側縁(第一側縁Faおよび第二側縁Fb)を切断する。フィルムFが蛇行しながら送られていたとしても、フィルムFを一定の幅に切断することができる。したがって、フィルム包装袋Gの大きさが一定になり、内容物Xの定量性を図ることができる。
一組の縦シール部4により、フィルムFの第一側縁Faに縦シールT1が隙間なく連続して形成される。
これにより、フィルムFは、第二側縁Fbが切り開かれた状態になる。
ガイドローラー5は、製袋充填部7の上方(フィルムFの経路の上流側)に配置されて、フィルムFの送り方向を鉛直方向下方に変える。
フィルム送り部8は、フィルムFを挟持する4つのローラー9有する。フィルムFを挟持する一対のローラー9が、フィルムFの横方向の両側にそれぞれ配置される。フィルム送り部8は、4つのローラー9を間欠的に回転させて、フィルムFを下方に送り出す。
所定のピッチPは、後述する袋体Fgの縦方向の長さに一致する。
ノズル10は、ガイドローラー5の直下において、フィルムFの第二側縁FbからフィルムFの内部に挿入される。ノズル10は、フィルムFの横方向の中央で下方に折れ曲がり、下方に向けて延びる。ノズル10は、フィルム送り部8の4つのローラー9の間を通過(挿通)して、さらに下方に延びる。
ノズル10は、内容物Xとして、例えば飲料水を吐出する。
同時に、Y型製袋シール部11は、フィルムFの第二側縁Fbを縦方向に沿って熱シール(熱溶着)する。
これにより、Y型製袋シール部11は、フィルムFに不完全な袋体Fgを形成する。
Y型製袋シール部11は、フィルムFを厚み方向から挟んで対向配置された一対のヒーターバー12,13を有する。ヒーターバー12には、ヒーター(不図示)が内蔵される。
ヒーターバー12,13は、駆動源(不図示)により対向移動し、フィルムFを加圧および加熱する。これにより、フィルムFが熱シールされる。
図3に示すように、各横シールY1は、Y字を横倒しした形状を有する。これにより、フィルムFの両側縁に三角形の非溶着部が形成される。
ノズル10の挿通部分(一対の横シールY1の間)には、非溶着部(開口部H)が形成される。
横シールY1のうち、横方向に延びる部分の幅(縦方向の長さ)は、縦シールT1の幅(横方向の長さ)の約二倍である。横シールY1のうち、斜め方向に延びる部分の幅は、縦シールT1の幅と同一である。
したがって、フィルムFには、一対の横シールY1が縦方向に一定間隔に形成され、縦シールT2が隙間なく連続して形成される。フィルムFには、複数の袋体Fgが連続して形成(区画)される。
コーナーカッター14は、フィルム送り部8によるフィルムFの間欠送りが停止しているときに作動する。
したがって、フィルムFに、複数の八角形の袋体Fgが連続して形成される。
封鎖シール部15は、不完全な袋体Fgを完全な袋体Fgに形成する。封鎖シール部15は、一対の横シールY1同士の間を熱シールする。封鎖シール部15は、ノズル10が挿通されていた非溶着部(開口部H)を熱シールする。
これにより、不完全な袋体Fgが完全な袋体Fgになる。
ヒーターバー16,17には、皺取り部19が設けられる。皺取り部19は、ヒーターバー16,17の横方向の両端側にそれぞれ配置される。
まず、皺取り部19がフィルムFの横方向の両側に接して、フィルムFを横方向の外側に引っ張る。これにより、フィルムFに発生した皺を引き伸ばす。
次いで、ヒーター18がフィルムFの横方向の中央に接して、熱シールする。一対の横シールY1同士の間に、横シールY2を形成して、一対の横シールY1同士を接続する。
封鎖シール部15の作動後にフィルム送り部8がフィルムFを下方に送り、フィルムFが停止すると再び封鎖シール部15が作動する。
したがって、フィルムFに、完全な袋体Fg(内容物Xが封入されたフィルム包装袋G)が次々に形成される。
フィルムクランプ21は、フィルムFを厚み方向から挟んで対向配置された一対のクランプバー22,23を有し、フィルムFを横方向全域にわたって加圧挟持する。
これにより、内容物Xが袋体Fgの開口部Hを介して上下方向に移動できなくなる。したがって、開口部Hが密着して、封鎖シール部15による熱シールが容易になる。
冷却切断部25は、フィルムFの切断に先立って、横シールY2がを冷却して、この横シールY2を急速に固化させる。
冷却切断部25は、フィルムFを厚み方向から挟んで対向配置された一対の切断冷却バー26,27を有する。切断冷却バー26には、カッターとクーラー(いずれも不図示)が内蔵される。
具体的には、切断冷却バー26のカッター(不図示)が切断冷却バー27に向けて移動し、横シールY1,Y2を横方向に沿って切断する。
これにより、フィルムFの最下端から、内容物Xが封入されたフィルム包装袋Gが切り落とされる。
したがって、フィルムFの最下端から、内容物入りフィルム包装袋Gが次々に切り落とされる。
下側成型部30は、ノズル10から内容物Xを供給するときに、最下端に配置された袋体Fg1の膨らみを規制する。
フィルムFは、この一対の成型ベルト31同士の間に送られる。そして、ノズル10から袋体Fg1に向けて内容物Xが供給されると、フィルムF(袋体Fg1)が膨らんで、一対の成型ベルト31に接触する。このため、袋体Fg1は、一対の成型ベルト31の間隔よりも厚み方向に膨らむことができなくなる。
底押え35は、フィルムFを厚み方向から挟んで対向配置された一対の支持バー36を有する。一対の支持バー36は、駆動源(不図示)により対向移動し、下側成型部30よりも狭い間隔を隔てて停止する。これにより、一対の成型ベルト31の間に送られたフィルムF(袋体Fg1)を下方から支持する。
上側成型部40は、ノズル10から内容物Xを供給するときに、最下端に配置された袋体Fg1やその次に配置された袋体Fg2の膨らみを規制する。上側成型部40は、袋体Fgに入り込んだ空気を上方に移動させて、袋体Fgから抜けやすくする。
各成型ベルト41は、フィルムFの縦方向に沿って循環する無限軌道ベルト42と、この無限軌道ベルト42を循環可能に支持する複数のローラー43からなる。
各成型ベルト41は、横方向に二分割して配置される。各成型ベルト41は、フィルムFの横方向の中央を除いて、横方向の両端側を支持する。
上側成型部40は、ノズル10の下端10aを含む位置に配置される。上側成型部40は、その上端がノズル10の下端10aよりも上方に位置し、その下端がノズル10の下端10aよりも下方に位置する。
一対の成型ベルト41は、規制厚がノズル10の外径よりも狭く設定される。各成型ベルト41は、横方向に二分割されているので、ノズル10の外径よりも狭い規制厚に設定できる。
これにより、袋体Fgに入り込んだ空気(気泡)は、上方に移動しやすくなる。内容物Xが上方に延ばされて内容物Xの圧力(水圧)が高くなり、気泡が上方に移動しやすくなる。気泡同士が結合して浮力が高まる。
したがって、ノズル10から内容物Xと共に空気(気泡)が吐出されても、この空気は上側成型部40に挟持された袋体Fgから上方に抜けていく。
したがって、袋体Fgの下端(一対の横シールY1)が、封鎖シール部15(ヒーターバー16,17の間)に対して上下方向において正確に位置決めされる。よって、封鎖シール部15による横シールY2のシール不良を防止できる。
次に、縦型製袋充填機1を用いて、内容物入りフィルム包装袋Gを製造する工程について説明する。
図6は、内容物入りフィルム包装袋Gの製造方法の全体工程を概略的に示す図である。
図7から図13は、内容物入りフィルム包装袋Gの製造方法を工程順に示す図である。
具体的には、図7は、内容物供給工程S2を示す図である。
図8は、間欠送り工程S3、下側成型工程S4および上側成型工程S5を示す図である。
図9は、第二封鎖シール工程S6およびクランプ工程S7を示す図である。
図10は、クランプ工程S7を示す図である。
図11は、クランプ工程S7およびシール冷却工程S8を示す図である。
図12は、切離し工程S9を示す図である。
図13は、切離し工程S9および内容物供給工程S2を示す図である。
フィルムFは、フィルム供給部2において側縁カッター3により両側縁が切断される。フィルムFは、二枚の帯状シートが重ねられた状態になる。
そして、フィルムFは、ガイドローラー5により送り方向を鉛直方向下方に変え、製袋充填部7に向けて送られる。
製袋充填部7は、清浄度が所定レベル以下に管理されたクリーンルームに収容されている。このため、フィルムFの内側面への塵埃の付着が防止される。
図6に示すように、フィルムFはさらに下方に送られる。
そして、Y型製袋シール部11は、フィルムFに、横方向に延びる一対の横シールY1を形成する。ノズル10の挿通部分(一対の横シールY1の間)には、非溶着部(開口部H)が形成される。
同時に、Y型製袋シール部11により、フィルムFの第二側縁Fbに、縦シールT2が隙間なく形成される。
図6に示すように、コーナーカッター14は、袋体Fgの四隅を切除する。フィルムFの両側縁のうち、横シールY1を除く部位(三角形の非溶着部)を切除する。
これにより、複数の八角形の袋体Fgが連続して形成される。
チューブ状に形成されたフィルムFは、Y型製袋シール部11の下方でフィルム送り部8に挟持される。
図6に示すように、フィルムFは、さらに下方に送られて、上側成型部40を通過して、封鎖シール部15(ヒーターバー16,17)の間に進入する。
封鎖シール部15は、フィルムFの最下端に配置された袋体Fg1の下側の開口部Hを熱シールする。横シールY2を形成して、袋体Fg1の下側の開口部Hを封鎖する。
したがって、袋体Fg1には、横方向全域に亘って底が形成される。
そして、封鎖シール部15(ヒーターバー16,17)は、フィルムFから離間する。
次に、ノズル10は、フィルムFの内部に向けて内容物Xの供給を開始する。
図7に示すように、フィルムFの最下端に配置された袋体Fg1に内容物Xが充填され始める。
フィルムFは、袋体Fg1に内容物Xが充填されて、その重量により吊下がる。
次に、フィルム送り部8は、フィルムFを間欠送りする。
図8に示すように、フィルムFの搬送距離(ピッチP)は、袋体Fgの長手方向(縦方向)の長さに一致する。このため、最下端に配置された袋体Fg1の上側の開口部Hが封鎖シール部15の間に進入する。
次に、下側成型部30(一対の成型ベルト31)は、最下端に配置された袋体Fg1を挟圧する。
図8に示すように、一対の成型ベルト31は、駆動源(不図示)により対向移動し、所定の間隔を隔てて停止する。フィルムFが間欠送りされると、この成型ベルト31同士の間に、最下端に配置された袋体Fg1が進入する。
最下端に配置された袋体Fg1は、内容物Xが充填されて膨らみながら、一対の成型ベルト41に接触する。袋体Fg1は、一対の成型ベルト31に挟圧されながら、下方に間欠送りされる。最下端に配置された袋体Fg1の降下に伴って、一対の無限軌道ベルト32が循環する。
そして、最下端に配置された袋体Fg1は、底押え35(一対の支持バー36)によって下方から支持される。
次に、上側成型部40(一対の成型ベルト41)は、最下端の次(二番目)に配置された袋体Fg2を挟圧する。
図8に示すように、ノズル10が内容物Xの供給を継続すると、最下端に配置された袋体Fg1から内容物Xが溢れ出る。最下端の次に配置された袋体Fg2にも内容物Xが供給され始める。
図9に示すように、内容物Xが上側成型部40よりも上方まで達すると、ノズル10は、内容物Xの供給を停止する。
続けて、封鎖シール部15は、フィルムFを横方向に熱シールして、内容物Xが満中充填された袋体Fgを形成する。
既に、封鎖シール部15(ヒーターバー16,17)の間には、最下端に配置された袋体Fg1の上側の開口部Hが進入している。
封鎖シール部15は、フィルムFの最下端に配置された袋体Fg1の上側の開口部Hを熱シールする。横シールY2を形成する。
これにより、袋体Fg1は、全周が閉じられて完全な袋体Fgになる。袋体Fg1は、内容物Xが封入された四方シールタイプのフィルム包装袋Gになる。
しかも、最下端に配置された袋体Fg1から空気が抜けており、フィルム包装袋Gには内容物Xが満注充填される。
図9に示すように、第二封鎖シール工程とほぼ同時に、フィルムクランプ21は、フィルムFを横方向全域にわたって把持する。
フィルムクランプ21は、封鎖シール部15とほぼ同時にフィルムFを横方向全域にわたって把持する。このため、内容物Xは、開口部Hを介して上下方向に(袋体Fg1と袋体Fg2の間を)移動できなくなる。フィルムクランプ21は、内容物Xを上下に分断する。したがって、開口部Hが密着して、封鎖シール部15による熱シールが容易になる。
一方、フィルムクランプ21は、その後もフィルムFを挟持し続ける。横シールY2が剥がれることを防止するためである。
次に、冷却切断部25は、横シールY2の冷却固化と、内容物入りフィルム包装袋Gの切離しを行う。
まず、図11に示すように、冷却切断部25は、切離し工程の直前に、横シールY2を冷却固化する。
冷却切断部25は、封鎖シール部15とほぼ同位置に配置されている。このため、切断冷却バー26,27を対向移動して、横シールY2を加圧する。
冷却切断部25は、暫くの間、横シールY2を加圧したまま冷却する。これにより、横シールY2は、完全に固化する。
したがって、フィルム包装袋Gは、密閉袋になって、内容物Xが封入(満中充填)される。
続けて、冷却切断部25は、フィルムFから内容物入りフィルム包装袋Gの切離す。
まず、図12に示すように、フィルムクランプ21は、フィルムFから離間する。
続いて、冷却切断部25は、切断冷却バー26のカッター(不図示)を切断冷却バー27に向けて移動する。そして、横シールY1,Y2を横方向に沿って切断(上下に二分割)する。
これにより、図13に示すように、フィルムFの最下端から、内容物入りフィルム包装袋Gが切り落とされる。
内容物入りフィルム包装袋GをフィルムFから切り落としたら、再びノズル10からフィルムFの内部に内容物Xを供給する。図13および図7に示すように、上述した内容物供給工程S2に戻る。
このとき、第二封鎖シール工程S6が第一封鎖シール工程S1を兼ねているので、第一封鎖シール工程S1が内容物供給工程S2に先立って完了している。
これにより、内容物入りフィルム包装袋Gを次々に製造する。
このため、最下端に配置された袋体Fg1には、必要以上に内容物が入り込まない。最下端に配置された袋体Fg1に入り込んだ空気を上方に移動させる。
したがって、縦型製袋充填機1および内容物入りフィルム包装袋Gの製造方法によれば、フィルム包装袋Gの内容物Xの定量性が向上する。フィルム包装袋Gの内部に空気を残さないで、内容物Xを満注充填できる。
横シールY2が内容物Xの重量により剥がれたり、横シールY2に皺が入ることを防止できる。したがって、内容物入りフィルム包装袋Gからの液漏れを防止できる。
このため、フィルムFの内側(フィルム包装袋Gの内部)に異物や細菌等が侵入し難い極めて衛生的な条件で、内容物入りフィルム包装袋Gを製造できる。
内容物Xが供給される前に、フィルムFが横シールY1により接着されているので、内容物Xの重量が大きい場合であってもフィルムF(袋体Fg)に波打ちが出来にくい。したがって、フィルム包装袋Gの内容物Xの定量性が向上する。
袋体Fgが四角形の場合は、袋体Fgの四隅近傍が窪むように波打ってしまう。しかし、袋体Fgを八角形にすると、四隅がないため、波打ちが出来にくくなる。
四隅のあるフィルム包装袋を段ボールに収容して輸送すると、流通過程でフィルム包装袋の四隅と段ボール内面が擦れて、四隅にピンホール発生しやすい。しかし、フィルム包装袋Gは、四隅が無いので、フィルム包装袋Gの搬送過程におけるピンホール発生が抑制される。
ノズル10は、フィルムFの横方向の中央に配置される場合に限らない。
内容物Xは、食品、飲料、食用油、調味料等であってもよい。内容物Xの用途は、食用に限らず、薬液等の医療用、潤滑油等の工業用等であってもよい。
Y型製袋シール部11は、縦シールT2を形成する場合に限らない。Y型製袋シール部11とは別個独立に、縦シールT2を形成するシール部を設けてもよい。
Y型製袋シール部11は、袋体Fgの四隅に円弧状の熱シールを形成してもよい。
フィルム包装袋Gのシール部(パウチ)の形状は、例えば、丸形、ひし形、多角形などであってよい。
フィルムFは、一枚のシートを横方向に一回折り畳んで重ねたものであってもよい。フィルム包装袋Gは三方シールタイプであってもよい。
フィルム包装袋Gに口栓を取付ける場合であってもよい。
ただし、フィルム送り部8(ローラー9)は、出来るだけ下方に配置することが望ましい。横シールY1が十分に冷えてない状態でローラー9の駆動力を受けると、横シールY1にローラー痕が付く虞があるからである。
Claims (17)
- チューブ状に形成されたフィルムを間欠送りで下向きに送るフィルム送り部と、
前記フィルムの長さ方向に沿って下向きに延びて、前記フィルムの内部に内容物を供給するノズルと、
前記ノズルの下端より下方に配置され、前記フィルムを横方向に熱シールして袋体を形成する封鎖シール部と、
前記封鎖シール部の下方に配置されて、前記ノズルから内容物を供給するときに、前記フィルムの厚み方向の膨らみを規制する下側成型部と、
前記封鎖シール部の上方に配置されて、前記ノズルから内容物を供給するときに、前記フィルムの厚み方向の膨らみを規制する上側成型部と、
前記封鎖シール部が形成した横シールを切断して、前記内容物が満中充填された袋体を切り離す切離し部と、
を備え、
前記ノズルの下端が前記上側成型部の下端側に位置し、
前記上側成型部が前記ノズルを挟んで前記フィルムの厚み方向と幅方向のそれぞれ両側に配置されて、前記フィルムの膨らみを前記ノズルの外径よりも狭く規制し、
前記内容物が前記上側成型部よりも上方に達する位置まで充填され、前記内容物に含まれる気泡が前記上側成型部よりも上方に移動した状態で前記封鎖シール部により前記横シールが形成される縦型製袋充填機。 - 前記下側成型部および前記上側成型部は、前記フィルムを下方に移動可能に挟圧する一対の無限軌道ベルトをそれぞれ備える請求項1に記載の縦型製袋充填機。
- 前記上側成型部は、前記下側成型部よりも規制厚が狭い請求項1または2に記載の縦型製袋充填機。
- 前記封鎖シール部の直上に配置されて、前記フィルムを横方向にわたって扁平に把持して前記フィルムの内部に充填された内容物を上下に分断するフィルムクランプを備える請求項1から3のうちいずれか一項に記載の縦型製袋充填機。
- 前記封鎖シール部と同位置に配置されて、前記封鎖シール部が形成したシールを冷却する冷却シール部を備える請求項1から4のうちいずれか一項に記載の縦型製袋充填機。
- 前記フィルムは、扁平に圧せられて内側面同士が密着しているインフレーションフィルムであり、
前記フィルムの側縁を長手方向に沿って切断する側縁カッターと、
前記ノズルの下端より上方に配置され、前記フィルムの側縁を長手方向に沿って熱シールすると共に、前記フィルムを前記ノズルの挿通部分を除いて横方向に熱シールして、不完全な袋体を形成する製袋シール部と、
を備える請求項1から5のうちいずれか一項に記載の縦型製袋充填機。 - 前記製袋シール部は、前記袋体の四隅を斜め方向に熱シールする請求項6に記載の縦型製袋充填機。
- 前記四隅を切り落とすコーナーカッターを備える請求項7に記載の縦型製袋充填機。
- 下向きに送り出し可能に配置されたチューブ状のフィルムを封鎖シール部により横方向に熱シールして袋体を形成する第一封鎖シール工程と、
前記封鎖シール部よりも上方に配置されて前記フィルムの長さ方向に沿って下向きに延びるノズルから前記フィルムの内部に内容物を供給する供給工程と、
前記フィルムをフィルム送り部により間欠送りで下向きに送る工程と、
前記封鎖シール部の下方に配置された下側成型部により前記フィルムを挟圧して前記フィルムの厚み方向の膨らみを規制する下側成型工程と、
前記封鎖シール部の上方に配置された上側成型部により前記フィルムを挟圧して前記フィルムの厚み方向の膨らみを規制する上側成型工程と、
前記封鎖シール部により前記フィルムを横方向に熱シールして前記内容物が満中充填された袋体を形成する第二封鎖シール工程と、
前記封鎖シール部が形成した横シールを切離し部により切断して、前記内容物が満中充填された袋体を切り離す切離し工程と、
を含み、
前記供給工程において、前記上側成型部の下端側で前記ノズルから前記内容物を吐出し、
前記上側成型工程において、前記上側成型部が前記ノズルを挟んで前記フィルムの厚み方向と幅方向のそれぞれ両側に配置されて、前記フィルムの膨らみを前記ノズルの外径よりも狭く規制して、前記内容物を前記上側成型部よりも上方まで達する位置まで上昇させ、
前記第二封鎖シール工程において、前記内容物に含まれる気泡を前記上側成型部よりも上方に移動させた状態で前記封鎖シール部により前記横シールを形成する内容物入りフィルム包装袋の製造方法。 - 前記第二封鎖シール工程は、前記第一封鎖シール工程を兼ねる請求項9に記載の内容物入りフィルム包装袋の製造方法。
- 前記下側成型部および前記上側成型部は、一対の無限軌道ベルトをそれぞれ備え、
前記フィルムを下方に移動可能に挟圧する請求項9または10に記載の内容物入りフィルム包装袋の製造方法。
- 前記上側成型部は、下側成型部よりも規制厚が狭い請求項9から11のうちいずれか一項に記載の内容物入りフィルム包装袋の製造方法。
- 前記第二封鎖シール工程と同時に、前記封鎖シール部の直上に配置されたフィルムクランプにより前記フィルムを横方向にわたって扁平に把持して、前記フィルムの内部に充填された内容物を上下に分断する工程を含む請求項9から12のうちいずれか一項に記載の内容物入りフィルム包装袋の製造方法。
- 前記切離し工程の直前に、前記封鎖シール部と同位置に配置された冷却シール部により前記封鎖シール部が形成した横シールを冷却する工程を含む請求項9から13のうちいずれか一項に記載の内容物入りフィルム包装袋の製造方法。
- 前記フィルムは、扁平に圧せられて内側面同士が密着しているインフレーションフィルムであり、
前記第一封鎖シール工程に先立って、
前記フィルムの側縁を側縁カッターにより長手方向に沿って切断する工程と、
前記ノズルの下端より上方に配置された製袋シール部により前記フィルムの側縁を長手方向に沿って熱シールすると共に、前記フィルムを前記ノズルの挿通部分を除いて横方向に熱シールして、不完全な袋体を形成する工程と、
を含む請求項9から14のうちいずれか一項に記載の内容物入りフィルム包装袋の製造方法。 - 前記製袋シール部は、前記袋体の四隅を斜め方向に熱シールする請求項15に記載の内容物入りフィルム包装袋の製造方法。
- 前記四隅をコーナーカッターで切り落とす工程を含む請求項16に記載の内容物入りフィルム包装袋の製造方法。
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