JP6634984B2 - 液体塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体塗布装置に関し、特にギアの歯面などの曲面に潤滑剤などの液体を塗布する技術に関する。
画像形成装置などの装置では、動力伝達手段として多数のギアが装置内に設置されている。これらの装置を製造する際には、ギアの歯面にグリスなどの潤滑剤を塗布する必要がある。この潤滑剤の塗布は、作業者による刷毛などを用いた手塗りや、下記の特許文献1に示されるようなテーパー状のノズルを備えた吐出装置による噴射または滴下により行われる。
特開2014−61525号公報
しかしながら、作業者による刷毛などを用いた潤滑剤の手塗りでは、ギアの歯面に塗布される潤滑剤の量がばらつくという問題、潤滑剤を塗布する必要の無い領域にまで誤って潤滑剤が塗布されるおそれがあるという問題、およびギアの歯面に異物が付着するおそれがあるという問題などが生じる。また、上記の特許文献1に示されるようなテーパー状のノズルを備えた吐出装置により潤滑剤を噴射または滴下するという方法では、ギアの歯面に沿ってノズルを動かす必要があり、複雑な制御が要求される。このため、ギアの歯面に潤滑剤を塗布するために大がかりな装置が必要となり、画像形成装置などの装置の製造コストが増大するという問題が生じる。また、ギアの歯面に沿ってノズルを動かすため、潤滑剤の塗布にかかる時間が長くなるという問題もある。また、このような問題は、ギアの歯面に潤滑剤を塗布する場合だけでなく、接着剤などの液体を曲面に塗布する場合に生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、簡易な構成で、ギアの歯面などの曲面に潤滑剤などの液体を塗布することを可能にすることを目的とする。
本発明における液体塗布装置は、曲面に液体を塗布する液体塗布装置であって、塗布対象の液体を収容するコンテナと、前記コンテナから供給される液体を内部に受け入れる受入口、および内部に受け入れた液体を滴下する滴下口が形成されたノズルであって、本ノズルを構成する壁部のうち、前記液体を塗布するときに前記液体の塗布対象となる曲面に近接する壁部の外面が当該曲面に沿った形状になっており、当該外面に前記滴下口が複数形成されているノズルと、を備え、前記複数の滴下口は、前記壁部の高さ方向の第1の位置に前記壁部の外面に沿って1列に並設された第1の滴下口を含み、前記複数の滴下口は、前記第1の滴下口に加えて、前記第1の位置とは高さ方向に異なる位置に前記壁部の外面に沿って1列に並設された第2の滴下口を、少なくとも1列以上含み、前記複数の滴下口は、高さ方向に前記受入口から離れるにつれて、その大きさが大きく形成されている、液体塗布装置である。
本発明によれば、簡易な構成で、ギアの歯面などの曲面に潤滑剤などの液体を塗布することができる。
(A)および(B)は、本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置を示す図である。 (A)および(B)は、本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置により液体が塗布される対象となるギアを示す図である。 本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置のノズルを示す斜視図である。 (A)は、本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置のノズルを示す正面図であり、(B)は、本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置のノズルを示す裏面図である。 (A)および(B)は、本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置のノズルを示す断面図である。 液体を塗布するときのギアおよびノズルの位置関係を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置のノズル内を流れる液体の流れを示す図である。 本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置による液体の塗布量の推移を示す図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置ついて図面を参照して説明する。
図1(A)および図1(B)は、本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置の一例としての潤滑剤塗布装置を示す図である。また、図2(A)および図2(B)は、本発明の一実施形態にかかる潤滑剤塗布装置により潤滑剤が塗布される対象となるギアを示す図である。
画像形成装置では、記録紙を搬送するためのローラー部材や、画像形成に用いられる感光体ドラムなどの様々な部材に動力を伝達する必要がある。これらの部材に動力を伝達させるために、画像形成装置内には、動力伝達手段としての多数のギアが組み合わされたギア伝達機構が設置されている。図2(A)に示す例では、ギア伝達機構100は、平板状のギア保持部材101に複数のギア120A〜120Gが他のギアと噛み合うように設置されて構成されている。ギア伝達機構100を製造する際には、ギア120A〜120Gなどの歯面にグリスなどの潤滑剤を塗布する必要がある。潤滑剤塗布装置1は、このようなギア120A〜120Gの歯面に潤滑剤を塗布する装置である。なお以下では、ギア120A〜120Gを特に区別して説明しない場合には「A」、「B」などを略してギア120として説明する。
図2(B)に示すように、ギア120は、複数の歯が形成された歯面122を有する歯部121と、当該歯部121に回転力を入力または出力する軸部123とを備えている。なお、図面が煩雑になることを避けるために、歯面122に形成された歯を描いていない。
潤滑剤は、歯面122の全面に塗布するのではなく、歯面122の4分の1以上の領域に塗布する。図2(B)に示す例では、歯面122の約3分の1の領域(図中の点線で囲われた領域A)に塗布している。その後、他のギアと噛み合った状態でギア120が回動することで、潤滑剤が歯面122の全面に行き渡る。潤滑剤を塗布する範囲は、潤滑剤を塗布するギアの大きさや、当該ギアと噛み合う他のギアの大きさなどによって決定される。
図1(A)および図1(B)に示すように、潤滑剤塗布装置1は、作業テーブル10、当該作業テーブル10の上方(図中のプラスZ方向)に設けられた架台20、架台20に支持され潤滑剤を滴下する滴下部30、および潤滑剤を収容する潤滑剤コンテナ40を備えている。
作業テーブル10は、平板状の部材であって、その上面に潤滑剤の塗布対象のギア120が載置される。
架台20は、作業テーブル10の長手方向(Y方向)に沿って平行に配置された一対のスタンド21と、当該一対のスタンド21の間に架け渡され、作業テーブル10の短手方向(X方向)に延びた支持部材22とを備えている。スタンド21は、不図示の駆動機構により作業テーブル10の長手方向(Y方向)に移動可能とされている。また、支持部材22は、不図示の駆動機構によりスタンド21に形成されたレール23に沿って上下方向(Z方向)に移動可能とされている。支持部材22により支持された滴下部30は、不図示の駆動機構により支持部材22に沿って作業テーブル10の短手方向(X方向)に移動可能とされている。上記の駆動機構は、不図示の制御装置から出力された制御信号に基づき動作する。これにより、滴下部30は、作業テーブル10の上方の三次元方向(X方向、Y方向、Z方向)の所望の位置に移動して、潤滑剤を所望の位置に滴下することが可能になる。
なお、ギア120が載置される作業テーブル10を平面方向(X方向、Y方向)に移動可能な構成にしてもよい。この場合、滴下部30は、上下方向(Z方向)への移動だけで、潤滑剤を所望の位置に滴下することができる。
潤滑剤コンテナ40は、その内部に潤滑剤を収容するとともに、収容した潤滑剤を吐出するディスペンサーとしての役割を果たす。潤滑剤コンテナ40は、不図示の制御装置から出力された制御信号に基づき、指定されたタイミングで定量の潤滑剤を吐出する。吐出された潤滑剤は、潤滑剤コンテナ40に接続されたパイプ41を通り、滴下部30に供給される。
滴下部30は、本体部31および当該本体部31の下方(マイナスZ方向)に設けられたノズル32を備えている。
本体部31は、潤滑剤コンテナ40から延びたパイプ41と接続されており、その内部に潤滑剤コンテナ40から供給された潤滑剤を溜める空間を有している。また、本体部31は、滴下部30を支持部材22に沿って作業テーブル10の短手方向(X方向)に移動させる駆動機構を収容している。本体部31の下面には開口が形成されており、当該開口を通じて内部に溜めた潤滑剤がノズル32へ受け渡される。
ノズル32は、本体部31の開口に取り付けられて、本体部31から受け渡された潤滑剤を滴下する部材である。以下では、図3〜図7を用いてノズル32の詳細な構成を説明する。
図3は、ノズル32を示す斜視図であり、図4(A)は、ノズル32を示す正面図であり、図4(B)は、ノズル32を示す裏面図である。これらの図に示されるように、ノズル32は、中空の円弧柱状の形状を有するボディ322を備えている。ボディ322の上面には、潤滑剤コンテナ40から本体部31を介して供給される潤滑剤を内部に受入する円筒状の受入口321が形成されている。受入口321の外周面にはスライド片3211が形成されている。一方、本体部31の下面に設けられた開口内には、当該スライド片3211が嵌まり込む溝(不図示)が形成されている。当該溝にスライド片3211が嵌り込むことで、本体部31にノズル32が固定される。なお、受入口321に雄型または雌型のルアーロック部を形成して、ルアーロック構造によりノズル32を本体部31に固定してもよい。また、受入口321に多重ネジ形状を形成して、当該多重ネジ形状によりノズル32を本体部31に固定してもよい。
ボディ322は、2つの円弧状の壁部322A、322Bにより、中空の円弧柱状の形状となっている。また、ボディ322は、その厚みが受入口321から離れるにつれて小さく形成されており、受入口321から離れるにつれて先細った形状となっている。円弧状の壁部322A、322Bのうちの内側に位置する壁部322Aは、潤滑剤を塗布する対象となるギア120の歯面122に沿うような形状になっている。また、壁部322Aの周方向の長さは、潤滑剤が塗布される領域A(図2(B)参照)の長さと略同じ長さ、または長くなるように設定されている。
図6は、潤滑剤を塗布するときのギア120およびノズル32の位置関係を示す図である。本図に示すように、既述の駆動機構により滴下部30が移動され、ノズル32の壁部322Aとギア120の歯面122とが近接した状態で、潤滑剤コンテナ40から潤滑剤が滴下部30に供給されて、潤滑剤の塗布が行われる。ノズル32の壁部322Aとギア120の歯面122との間隔は1mm以下がのぞましい。
ボディ322を構成する円弧状の壁部322Aには、複数の滴下口323A〜323Oおよび324A〜324Oが形成されている。滴下口324A〜324Oは、壁部322Aの高さ方向の第1の位置に壁部322Aの外面に沿って等間隔に1列に並設された滴下口である。一方、滴下口323A〜323Oは、上記の第1の位置よりも高さ方向に受入口321から離れた第2の位置に壁部322Aの外面に沿って等間隔に1列に並設された滴下口である。
滴下口323A〜323Oおよび324A〜3240は、それぞれ円形の開口を有するが、その開口の大きさはそれぞれ異なっている。まず、上記の第1の位置に並設された滴下口324A〜324Oは、第2の位置に並設された複数の滴下口323A〜323Oよりも、その大きさが小さく形成されている。すなわち、滴下口は、高さ方向に受入口321から離れるにつれて、その大きさが大きく形成されている。
また、滴下口323A〜323Oおよび324A〜3240の大きさは、ボディ322内の周方向端部に近づくほど小さく形成されている。ただし、予め定められた位置に位置する滴下口323F、323G、323I、323J、および324F、324G、324I、324Jについては、ボディ322内の周方向端部に近づくほど小さく形成されるのではなく、他の滴下口の大きさよりも小さく形成されている。
上記のように滴下口323A〜323Oおよび324A〜3240の開口の大きさが定まっているため、滴下口323A〜323Oを開口の大きさが大きい順にならべると、323H>323E、323K>323F、323G、323I、323J>323D、323L>323C、323M>323B、323N>323A、323Oとなる。また、滴下口324A〜324Oを開口の大きさが大きい順にならべると、324H>324E、324K>324F、324G、324I、324J>324D、324L>324C、324M>324B、324N>324A、324Oとなる。滴下口323A〜323Oおよび324A〜3240をこのような開口の大きさにしたことによる効果については後述する。
図5(A)および図5(B)は、ノズル32を示す断面図である。これらの図面に示すように、ノズル32のボディ322の内部には、受入口321から受入した潤滑剤の軸方向下流に向かう流れを規制する規制部材325が設けられている。
規制部材325は、第1部材3251、第2部材3252、および第3部材3253の3つの部材から構成されている。第1部材3251は、受入口321の軸方向下流に位置する柱状の部材である。第2部材3252は、第1部材3251よりもボディ322内の周方向の一端部側に位置し、当該一端部側に傾斜する傾斜形状を有する部材である。第2部材3252は、第1部材3251により規制された潤滑剤を、上記の傾斜形状によりボディ322内の周方向の一端部に案内する役割を果たす。第3部材3253は、第1部材3251よりもボディ322内の周方向の他端部側に位置し、当該他端部側に傾斜する傾斜形状を有する部材である。第3部材3253は、第1部材3251により規制された潤滑剤を、上記の傾斜形状によりボディ322内の周方向の他端部に案内する役割を果たす。
上記の構成を備えるノズル32内を流れる潤滑剤の流れを図7を用いて説明する。潤滑剤コンテナ40から本体部31を介して供給された潤滑剤は、受入口321内を下方に向けて流れる(図中の矢印F1)。その後、潤滑剤は、第1部材3251に当たって(矢印F2)、ボディ322内の周方向の一端部側に向かう流れ(矢印F3)と、ボディ322内の周方向の他端部側に向かう流れ(矢印F7)とに分割される。ボディ322内の周方向の一端部側に向かう流れ(矢印F3)は、第2部材3252の傾斜形状により案内されて(矢印F4)、ボディ322内の周方向の一端部に到達する(矢印F5)。ボディ322内の周方向の一端部に到達した潤滑剤は、ボディ322内の周方向の一端部に設けられた滴下口323A、324Aからノズル32外に滴下される。滴下口323A、324Aから滴下されなかった潤滑剤は、ボディ322内の周方向の中央部に向けて流れる(矢印F6)。そしてこの流れの過程で、潤滑剤は、ボディ322内の周方向の一端部側に設けられた滴下口から順に、すなわち、滴下口323Bおよび324B、滴下口323Cおよび324C、滴下口323Dおよび324D・・・から順にノズル32外に滴下される。
また同様に、ボディ322内の周方向の他端部側に向かう流れ(矢印F7)は、第3部材3253の傾斜形状により案内されて(矢印F8)、ボディ322内の周方向の他端部に到達する(矢印F9)。ボディ322内の周方向の他端部に到達した潤滑剤は、ボディ322内の周方向の他端部に設けられた滴下口323O、324Oからノズル32外に滴下される。滴下口323O、324Oから滴下されなかった潤滑剤は、ボディ322内の周方向の中央部に向けて流れる(矢印F10)。そしてこの流れの過程で、潤滑剤は、ボディ322内の周方向の他端部側に設けられた滴下口から順に、すなわち、滴下口323Nおよび324N、滴下口323Mおよび324M、滴下口323Lおよび324L・・・から順にノズル32外に滴下される。
既述の通り、滴下口323A〜323Oおよび324A〜3240の大きさは、ボディ322内の周方向端部に近づくほど小さく形成されている。すなわち、潤滑剤コンテナ40から供給された潤滑剤が規制部材325に案内されてまず向かうボディ322内の周方向端部に設けられた滴下口(滴下口323A、324A、323O、324Oなど)の大きさが小さく、潤滑剤コンテナ40から供給された潤滑剤が最後に向かうボディ322内の周方向中央部に設けられた滴下口(滴下口323H、324Hなど)の大きさが大きくなっている。これにより、各滴下口から同じ量の潤滑剤が滴下されるようにすることができる。
また、既述の通り、上記の第1の位置に並設された滴下口324A〜324Oは、第2の位置に並設された複数の滴下口323A〜323Oよりも、その大きさが小さく形成されている。滴下口から滴下されなかった潤滑剤は、ボディ322内の下方に滞留されやすい。この点、上記のように滴下口の大きさを定めることにより、ボディ322内の下方に滞留した潤滑剤をボディ322外に滴下させることができ、ボディ322内に潤滑剤を滞留され難くすることができる。
また、既述の通り、ノズル32のボディ322の内部には、受入口321から受入した潤滑剤の軸方向下流に向かう流れを規制する規制部材325が設けられている。この規制部材325をボディ322の内部に設けない場合、受入口321から受入した潤滑剤がそのまま下方に向かうことになる。この場合、ボディ322内の周方向中央部に設けられた滴下口から潤滑剤が多く滴下され、ボディ322内の周方向端部に設けられた滴下口から潤滑剤が少量しか滴下されないという事態が発生する。この点、潤滑剤塗布装置1では、ボディ322の内部に規制部材325を設けることで、ボディ322内の潤滑剤の流れを調整して、各滴下口から同じ量の潤滑剤が滴下されるようにしている。
また、既述の通り、規制部材325は、第1部材3251、第2部材3252、および第3部材3253の3つの部材に分割されている。このため、ボディ322内の周方向の一端部側に向かう流れ(矢印F3)のうちの一部は、第1部材3251と第2部材3252との間に形成された通路を通過して(矢印F11)、当該通路の下方に向けて流れる(矢印F12)。また、ボディ322内の周方向の他端部側に向かう流れ(矢印F7)のうちの一部は、第1部材3251と第3部材3253との間に形成された通路を通過して(矢印F13)、当該通路の下方に向けて流れる(矢印F14)。
規制部材325の下方の領域は、潤滑剤が流れ難く、潤滑剤が滞留されやすい。この点、潤滑剤塗布装置1では、規制部材325を1つの部材にするのではなく、3つの部材に分割して、各部材の間に潤滑剤が通り抜ける通路を形成することにより、規制部材325の下方の領域において潤滑剤が滞留され難くなっている。
第1部材3251と第2部材3253との間に形成された上記の通路の下方の位置、および第1部材3251と第3部材3253との間に形成された上記の通路の下方の位置が既述の予め定められた位置である。この位置には、上記の通路を通過した潤滑剤が流れるため、周辺の位置よりも多くの潤滑剤が流れ込むことになる。このため、潤滑剤塗布装置1では、この位置に位置する滴下口323F、323G、323I、323J、および324F、324G、324I、324Jについては、ボディ322内の周方向端部に近づくほど小さく形成するのではなく、他の滴下口の大きさよりも小さく形成することで、各滴下口から同じ量の潤滑剤が滴下されるようにしている。
また、既述の通り、ボディ322は、その径方向の長さが受入口321から離れるにつれて小さく形成されており、受入口321から離れるにつれて先細った形状となっている。このように、潤滑剤を受け入れる受入口321に近い領域を広くする一方で、受入口321から離れるにつれて幅を狭めることにより、ボディ322内を流れる潤滑剤の流れを良くし、各滴下口からスムーズに潤滑剤が滴下されるようにしている。
図8は、上記の潤滑剤塗布装置1を用いてギア120の歯面122に潤滑剤を塗布した場合における潤滑剤の塗布量の推移を示す図である。本図に示すように、上記の潤滑剤塗布装置1を用いてギア120の歯面122に潤滑剤を塗布した場合、毎回ほぼ均一の量の潤滑剤を塗布することができている。
ここで、一般的な潤滑剤の塗布方法では、作業者による刷毛などを用いた手塗りや、テーパー状のノズルを備えた吐出装置による噴射または滴下により潤滑剤の塗布が行われていた。しかしながら、作業者による刷毛などを用いた潤滑剤の手塗りでは、ギアの歯面に塗布される潤滑剤の量がばらつくという問題、潤滑剤を塗布する必要の無い領域にまで誤って潤滑剤が塗布されるおそれがあるという問題、およびギアの歯面に異物が付着するおそれがあるという問題などが生じる。また、テーパー状のノズルを備えた吐出装置により潤滑剤を噴射または滴下するという方法では、ギアの歯面に沿ってノズルを動かす必要があり、複雑な制御が要求される。このため、ギアの歯面に潤滑剤を塗布するために大がかりな装置が必要となり、画像形成装置などの装置の製造コストが増大するという問題が生じる。また、ギアの歯面に沿ってノズルを動かすため、潤滑剤の塗布にかかる時間が長くなるという問題もある。
この点、本発明の一実施形態にかかる潤滑剤塗布装置1は、中空の円弧柱状の形状を有するボディ322を構成する円弧状の壁部322Aに、滴下口が複数形成されているノズル32を備えている。これにより、ノズル32の壁部322Aとギア120の歯面122とが接した状態で、潤滑剤コンテナ40から潤滑剤が滴下部30に供給することで、ギア120の歯面122へ潤滑剤を塗布することができるため、ギア120の歯面122に沿ってノズル32を動かす必要がなく、また、潤滑剤の塗布にかかる時間も短縮することができる。更には、ギア120の歯面122に塗布する潤滑剤の塗布量を制御できるため、無駄な塗布をすることがなく、潤滑剤にかかる費用を低減できる。
また、一般的な潤滑剤の塗布方法では、他のギアと組み合わせる前に、ギアの歯面に潤滑剤を塗布して、その後、他のギアと組み合わせていた。この点、本発明の一実施形態にかかる潤滑剤塗布装置1は、ギア120を他のギアと組み合わせた状態で、すなわち、図2(A)に示すような平板状のギア保持部材101に複数のギア120A〜120Gが他のギアと噛み合うように設置された状態で、各ギア120A〜120Gの歯面に潤滑剤を塗布することが可能となる。
なお、本発明は、上記の実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。
上記では、画像形成装置に設けられたギアの歯面に潤滑剤を塗布する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。潤滑剤塗布装置1を用いて画像形成装置以外の装置内に設けられるギアに潤滑剤を塗布することもできる。
また、本発明は潤滑剤を塗布するものに限定されず、接着剤などの液体を塗布する場合においても、上記の塗布装置を適用することができる。
更に、本発明はギアの歯面に液体を塗布するものに限定されず、曲面に液体を塗布する場合においても、上記の塗布装置を適用することができる。この場合、ノズルを構成する壁面のうち、液体を塗布するときに液体の塗布対象となる曲面に近接する壁部の外面を当該曲面に沿った形状にする。そして、当該曲面に沿った形状の外面に滴下口を複数形成する。このように構成することにより、上記の実施形態に示したギアの歯面に潤滑剤を塗布する場合と同様の効果が得られる。
また上記では、本体部31に1つのノズル32を設ける場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。本体部31に複数のノズル32を設けるとともに、本体部31内に潤滑剤コンテナ40から供給される潤滑剤を分岐する分岐経路を形成して、分岐した潤滑剤を複数のノズル32のそれぞれに受入させてもよい。これにより、複数のギア120に対して一度に潤滑剤を塗布することができる。
また上記では、高さ方向の異なる位置に壁部322Aの外面に沿って等間隔に1列に並設された滴下口323A〜323Oと、滴下口324A〜324Oとからなる2列の滴下口を設けた場合を説明した。しかしながら、本発明はこの場合に限定されない。潤滑剤を塗布する対象となるギア120の歯幅が長い場合には、3列以上の滴下口を設けてもよいし、潤滑剤を塗布する対象となるギア120の歯幅が短い場合には、滴下口を1列だけ設けてもよい。
1 潤滑剤塗布装置
10 作業テーブル
20 架台
30 滴下部
31 本体部
32 ノズル
40 潤滑剤コンテナ
41 パイプ
100 ギア伝達機構
101 ギア保持部材
120 ギア
121 歯部
122 歯面
321 受入口
322 ボディ
323、324 滴下口

Claims (8)

  1. 曲面に液体を塗布する液体塗布装置であって、
    塗布対象の液体を収容するコンテナと、
    前記コンテナから供給される液体を内部に受け入れる受入口、および内部に受け入れた液体を滴下する滴下口が形成されたノズルであって、本ノズルを構成する壁部のうち、前記液体を塗布するときに前記液体の塗布対象となる曲面に近接する壁部の外面が当該曲面に沿った形状になっており、当該外面に前記滴下口が複数形成されているノズルと、を備え
    前記複数の滴下口は、前記壁部の高さ方向の第1の位置に前記壁部の外面に沿って1列に並設された第1の滴下口を含み、
    前記複数の滴下口は、前記第1の滴下口に加えて、前記第1の位置とは高さ方向に異なる位置に前記壁部の外面に沿って1列に並設された第2の滴下口を、少なくとも1列以上含み、
    前記複数の滴下口は、高さ方向に前記受入口から離れるにつれて、その大きさが大きく形成されている、液体塗布装置。
  2. 前記受入口の軸方向下流に位置する前記ノズル内部には、前記受入口から受入した液体の前記軸方向下流に向かう流れを規制する規制部材が設けられている、請求項に記載の液体塗布装置。
  3. 前記規制部材は、前記受入口から受入して前記軸方向下流に向かう液体を、前記ノズル内部の前記軸方向に直交する方向の端部に案内する傾斜形状を有し、
    複数の前記滴下口の大きさは、前記軸方向に直交する方向の端部に近づくほど小さく形成されている、請求項に記載の液体塗布装置。
  4. 前記規制部材は、前記受入口の軸方向下流に位置する第1部材、前記第1部材よりも前記軸方向に直交する方向の一端部側に位置し、前記傾斜形状を有する第2部材、および前記第1部材よりも前記軸方向に直交する方向の他端部側に位置し、前記傾斜形状を有する第3部材に分割されており、
    前記第1部材と前記第2部材の間、および前記第1部材と前記第3部材の間には、前記液体が通る通路が形成されている、請求項に記載の液体塗布装置。
  5. 前記通路を通る前記液体の下流に位置する前記滴下口の大きさは、他の前記滴下口の大きさよりも小さく形成されている、請求項に記載の液体塗布装置。
  6. 前記ノズルは、厚み方向の長さが前記受入口から離れるにつれて小さく形成されている、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の液体塗布装置。
  7. 前記ノズルが複数設けられ、
    前記コンテナから供給される液体が分岐されて、当該分岐された液体が前記複数のノズルのそれぞれに受入する、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の液体塗布装置。
  8. 前記液体の塗布対象となる前記曲面は、ギアの歯面であり、
    前記液体は、潤滑剤であり、
    前記ノズルは、中空の円弧柱状の形状を有し、当該円弧柱状の形状を構成する2つの円弧状の壁部のうち、内側に位置する壁部の外面が前記曲面に沿った形状になっている、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の液体塗布装置。
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