JP6634895B2 - 電気ヒータ - Google Patents

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本発明は、複数枚のフィルム状ヒータにて構成される電気ヒータに関する。
予めハニカム状に形成した担体の表面に導電性発熱塗料を塗布して発熱層を形成したことにより、ハニカム内を通過する気体を加熱可能とした電気ヒータが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−35939号公報
ハニカム構造等を一体成形するのではなく、フィルム状ヒータを用いてハニカム等の通路構造を実現することが考えられる。その場合、複数枚のフィルム状ヒータを対面配置し、その対面し合うフィルム状ヒータの一部同士を接合させることで、隣接する2カ所の接合部の間に被加熱気体の通路となる空洞を形成することになる。
すると、フィルム状ヒータの端部が、被加熱気体の通路となる空洞の形成に関しては残余となって、突起状に残る。こうした端部が被加熱気体の流れによって振動させられると、異音の発生や通路構造の変形、破損などの原因となるおそれがある。
本発明は、上記点に鑑み、フィルム状ヒータを用いて形成されたハニカム等の通路構造を有する電気ヒータであって、フィルム状ヒータの端部の振動を防止可能な電気ヒータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
各々が薄膜状である複数枚のフィルム状ヒータ(13)と、支持体(9a、9b、39)と、を備えてなり、
前記複数枚のフィルム状ヒータの各々は、電気絶縁性を有する絶縁フィルム(24)上に互いに離れて配設された一対の電極(26a、26b)と、前記絶縁フィルムに積層されて前記一対の電極間を導通させる発熱層(25)と、を備え、
前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に離散的に配置された複数個の接合部(14、62、66)は、隣り合うフィルム状ヒータと接合されており、かつ、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々における前記複数個の接合部の間の部分は、隣り合うフィルム状ヒータと共に、加熱対象の気体が流れる複数個の通路孔(6、63、67)を囲んでおり、
前記複数枚のフィルム状ヒータのうち一部または全部は、他のフィルム状ヒータと接合されている複数個の端部が、前記支持体に保持されており、
前記複数個の端部が、前記支持体に挟まれて保持されており、
前記支持体は、複数個の保持ブロック(12)を有し、
前記複数個の保持ブロックは、複数個の保持スリット(11)によって仕切られた構造となっており、
前記複数個の端部は、前記複数個の保持スリットに挿入された状態で前記複数個の保持ブロックに挟持されていることを特徴とする電気ヒータである。
このように、フィルム状ヒータの端部が支持体に保持されているので、加熱対象の気体によって端部が振動させられるのを防止できる。したがって、端部の振動に由来する異音の発生や通路構造の変形、破損なども防止される。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
第1実施形態の電気ヒータの平面図である、 電気ヒータの断面図である。 電気ヒータの一部拡大平面図である。 第1実施形態の支持体並びに給電端子の斜視図である。 給電端子の一部拡斜視図である。 第1実施形態の電気ヒータのハニカム構造を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態のヒータ本体の平面図である。 第1実施形態のフィルム状ヒータの一部破断平面図である。 接着前のフィルム状ヒータの配置を示す図である。 第1実施形態でヒータ本体に支持体を取り付ける作業を説明する模式図である。 第2実施形態の支持体および給電端子の斜視図である。 支持体の変形例の説明図である。 通路孔の変形例の説明図である。 通路孔の他の変形例の説明図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について説明する。先ず、構成について説明する。図1A、図1Bに示すように、本実施形態の電気ヒータ1はヒータ本体3および枠体5を備えている。
電気ヒータ1は、電力を供給されるとヒータ本体3が発熱し、ヒータ本体3の近傍を流れる気体(例えば空気)を加熱することができる。
本実施形態の電気ヒータ1は車両用空調装置のヒータとして使用されるものである。例えば、電気ヒータ1は、車両の空調ダクト(図示は省略)に取り付けられる。あるいは、電気ヒータ1は、車両の空調ケーシングの中、より具体的には、ヒータコアの空気流れ下流側に取り付けられる。ここで、空調ケーシングは、空気を導入して加熱または冷却し、上記空調ダクトを介して、上記のように加熱または冷却された空気を車室内に吹き出す。また、ヒータコアは、エンジン冷却水の熱を利用して空調ケーシング内を流れる空気を加熱する。
加熱対象の気体は、ヒータ本体3に形成された複数個の通路孔6内を、図1Aの紙面に垂直な方向に流れ、電気ヒータ1が稼働していれば加熱される。通路孔6の各々は、六角柱形状の空洞である
枠体5は電気ヒータ1の外殻となり、その内側にヒータ本体3を保持する。また、枠体5は上述の空調ダクトに直接固定される。つまり、枠体5は、電気ヒータ1の取り付け対象となる部材(すなわち空調ダクト)に固定される。これにより、電気ヒータ1は枠体5において上述の空調ダクトに取り付けられる。
枠体5は、硬質プラスチック(例えば、ABS)の成形品であるサイド部材7a、7bと、電気絶縁性かつ弾性を有するプラスチック(例えば、シリコーン樹脂)の成形品である支持体9a、9bとからなる。サイド部材7a、7bと支持体9a、9bとは相互に連結されて、矩形筒状の枠体5を形成している。
支持体9bは、支持体9aを、その長手方向を軸として180度回転させたものに該当し、2つの支持体9a、9bは同構造、同寸法である。そのため、支持体9a、9bの構成については支持体9aにて代表して説明し、支持体9bの各部分については支持体9aと同符号を付して説明を省略する。
図1A、図1Bおよび図2A、図2Bに示すように、支持体9aには保持スリット11が等間隔で10箇所に設けられている。支持体9aは、複数個の保持スリット11によって複数個の保持ブロック12に仕切られた構造となっている。各保持スリット11は、ヒータ本体3を構成するフィルム状ヒータ13の端部15を保持するために設けられている。各保持スリット11には、端部15が挿入された状態となっている。したがって、保持スリット11の幅、奥行き、箇所数等はヒータ本体3の構成や寸法などに応じて変更されるものである。
支持体9aには給電端子17が内蔵されている。給電端子17は長板部19とクランプ部21とからなる。
給電端子17は、導電性とバネ性を有する金属材、例えばバネ用リン青銅の薄板を用いてプレス加工などによって製造されている。そして、支持体9aの成形時に給電端子17をインサートすることにより、支持体9aと給電端子17とが一体化されている。
長板部19はフラットバー状であり、一方の端部は折り曲げられて接続端23とされている。接続端23は支持体9aの外周に露出しており、給電用のリード線(図示せず)が接続される。リード線は車両の電気配線に結ばれる。
クランプ部21は切り起こしによって形成されており、U字状をなしている。クランプ部21は、各保持スリット11に対して1個配されている。クランプ部21の溝状の内側面は保持スリット11の内面とほぼ一連である。そして、各クランプ部21は保持スリット11と協働してフィルム状ヒータ13の端部15を挟持している。
ヒータ本体3は複数枚の帯状かつ薄膜状のフィルム状ヒータ13にて構成されている。詳細には、図3および図4に示すように、複数枚のフィルム状ヒータ13は、隣同士が互いの片面を対面させる姿勢で配置され、対面し合うフィルム状ヒータ13同士はそれらの長手方向に沿って離散的に配置された複数個の接合部14において互いに接合されている。この接合には接着剤が使われている。
1枚のフィルム状ヒータ13の隣り合う接合部14の間の部分は、凸形状または凹形状に曲げられている。ある1枚のフィルム状ヒータ13の凸形状部分と、それと隣り合う他の1枚のフィルム状ヒータ13の凹形状部分とが、対になって、1個の通路孔6の全周を囲んでいる。つまり、複数枚のフィルム状ヒータ13の各々における複数個の接合部14の間の部分は、隣り合うフィルム状ヒータ13と共に、加熱対象の気体が流れる複数個の通路孔6を囲んでいる。
各フィルム状ヒータ13は、通電されると発熱する帯状かつフィルム状のヒータであり、上述のようにヒータ本体3を構成している。
各フィルム状ヒータ13は、図5に示すように、電気的絶縁性を有するプラスチックフィルム、本実施形態では絶縁性、耐熱性および難燃性に優れたフィルム形状のポリイミドフィルムを絶縁フィルム24として用い、その片面に発熱塗膜25を積層し、また一対の電極26a、26bを積層した構造である。
発熱塗膜25は、通電されると発熱する発熱塗料の塗膜である。発熱塗膜25は発熱層に該当する。本実施形態では、例えば、バインダに粉末カーボンおよび金属粉末を分散させた発熱塗料を用い、これを絶縁フィルム24の片面に帯状に塗布して発熱塗膜25を形成することで、発熱塗膜25を絶縁フィルム24の片面に積層してある。
電極26a、26bは、本実施形態ではアルミニウムの帯状の薄板を用いている。電極26、26bの材質は導電性や伝熱性等を考慮して決定されるが、軽量で加工性、導電性、及び伝熱性が良好な点からアルミニウムが優れている。また、例えば銅、青銅などの銅合金、ステンレス等の金属や合金を使用することができる。或いは、導電性金属をめっきすることや、導電性金属ペーストの塗布で電極26a、26bを設けることもできる。
電極26a、26bは、両者間に間隔を保って互いに平行に配されている。電極26a、26bは、相手方に近い側の長辺に沿った縁部で発熱塗膜25に重なっている。そして、電極26a、26bは導電性の接着剤にて絶縁フィルム24および発熱塗膜25に接着されている。したがって、電極26a、26bは、発熱塗膜25を介してのみ互いに導通する。
次に、ヒータ本体3となるハニカム構造体を製造する工程について図6に示す模式図を参照して説明する。
まず、図6に示すように、複数枚のフィルム状ヒータ13を、互いに平行に間隔を空けて積層して並べて、複数枚のフィルム状ヒータ13の各々に、接着剤70を塗布する。このようにすることで、複数枚のフィルム状ヒータ13は、隣同士が互いの片面を対面させる姿勢で配置される。各フィルム状ヒータ13における接着剤70の塗布位置は、当該フィルム状ヒータ13の同じ側の長手方向に、等間隔で複数個点在している。
また、各フィルム状ヒータ13の長手方向における接着剤70の塗布位置は、隣り合う2つのフィルム状ヒータ13間で、互い違いになっている。つまり、ある1枚のフィルム状ヒータ13における、当該長手方向における接着剤70の塗布位置は、隣のフィルム状ヒータ13において当該長手方向に隣り合う2つの接着剤70から等距離の位置となる。
次に、これら離れて積層された複数枚のフィルム状ヒータ13を接触させる。これにより、接着剤70の塗布位置において、隣り合う2枚のフィルム状ヒータ13が、当該接着剤70を介して接合される。
次に、これら複数枚のフィルム状ヒータ13のうち、積層方向一方側の端のフィルム状ヒータ13を積層方向当該一方側に引っ張り、積層方向他方側の端のフィルム状ヒータ13を積層方向当該他方側に引っ張る。この結果、複数枚のフィルム状ヒータ13は、図1A、図3および図4に示すようなハニカム形状のヒータ本体3となる。なお、各フィルム状ヒータ13の端部15は、隣り合う2つのフィルム状ヒータ13の端部15同士が接合されるが、通路孔6を囲むことに関しては残余となって突起状に残る。
次に、ハニカム形状のヒータ本体3を枠体5の内側に固定する。そのためには、先ずヒータ本体3に支持体9a、9bを取り付ける。
ヒータ本体3に支持体9aを取り付ける作業について図7に示す模式図を参照して説明する。
その作業では、まず支持体9aを、保持スリット11が開口している面側が凸になるように湾曲させる。すると、図示するように保持スリット11の開口部が開く。
次に、左端に位置する(すなわち左端から1番目の)保持ブロック12と、それに隣接する左端から2番目の保持ブロック12との間の保持スリット11と、同じく左端に位置する(すなわち左端から1番目の)フィルム状ヒータ13の端部15とを位置合わせする。
そして、左端から1番目と2番目の保持ブロック12で左端から1番目の端部15を挟むようにして、左端から1番目の端部15を左端から1番目の保持スリット11に差し込み、左端から2番目の保持ブロック12を左端から1番目と2番目の端部15間に配置する。これにより左端から1番目の端部15は左端から1番目の保持スリット11に保持される。また、左端から1番目の保持スリット11に配されているクランプ部21は左端から1番目の端部15を挟持するので、左端から1番目の端部15の電極26aが給電端子17と導通する。
続いて、左端から2番目と3番目の保持ブロック12で左端から2番目の端部15を挟むようにして、左端から2番目の端部15を左端から2番目の保持スリット11に差し込みつつ、左端から3番目の保持ブロック12を左端から2番目と左端から3番目の端部15間に配置する。これにより左端から2番目の端部15は左端から2番目の保持スリット11に保持される。また、左端から2番目の端部15が左端から2番目のクランプ部21に挟持されるから、左端から2番目の端部15の電極26aが給電端子17と導通する。
こうした作業を左端から3番目、端から4番目と繰り返して右端になる10番目の保持スリット11に10番目の端部15を保持させ、同端部15を10番目のクランプ部21に挟持させて電極26aを給電端子17と導通させれば、ヒータ本体3への支持体9aの取付けが完了する。
同様の作業を支持体9bに対しても行って、各端部15を対応する保持スリット11に差し込んで保持させ、また端部15をクランプ部21に挟持させて電極26bを給電端子17と導通させて、支持体9bをヒータ本体3に取付ける。
その後、支持体9a、9bの両端部とサイド部材7a、7bとを接着やスナップ止めなどの手段で連結すれば、内側にヒータ本体3を保持した筒状の枠体5が形成され、電気ヒータ1が完成する。
本実施形態の電気ヒータ1では、通路孔6を囲まずに残余となったフィルム状ヒータ13の端部15は支持体9a、9bの保持スリット11に保持されている。すなわち、複数枚のフィルム状ヒータ13のすべてについて、他のフィルム状ヒータと接合されていない複数個の端部15が、支持体9a、9bの保持スリット11に挿入され、保持ブロック12に挟まれている。したがって、加熱対象の気体によって端部15が振動させられるのを防止できる。そして、端部15の振動に由来する異音の発生や通路構造の変形、破損なども防止される。
しかも、支持体9a、9bは電気ヒータ1の外殻となる枠体5の一部であるから、支持体9a、9bの位置が安定しており、上記の端部15の振動を防止する効果が向上する。
また、本実施形態の電気ヒータ1では、支持体9aに設けられた給電端子17の各クランプ部21が各フィルム状ヒータ13の端部15を挟持するので、各フィルム状ヒータ13の電極26aが支持体9aの給電端子17と導通し、支持体9bに設けられた給電端子17の各クランプ部21が各フィルム状ヒータ13の端部15を挟持するので、各フィルム状ヒータ13の電極26bが支持体9bの給電端子17と導通する。各給電端子17は接続端23に接続された給電用のリード線を介して車両の電源に接続されるから、電源と電極26a、26bとの接続作業は容易である。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に係る電気ヒータ1の支持体9aに対して2本目の給電端子37を追加している。なお、以下に説明する支持体に関する構成を除いて、本実施形態の電気ヒータは第1実施形態と同様であるから、それらの図示および説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態における支持体39は、第1実施形態の支持体9aと同様に、保持スリット11が等間隔で10箇所に設けられている。それら保持スリット11によって支持体39が複数の保持ブロック12に仕切られた構造となっている点も第1実施形態の支持体9aと同様である。さらに、支持体39は、第1実施形態と同様の長板部19、クランプ部21および接続端23を備える給電端子17を内蔵している。
給電端子37は、給電端子17と同様にフラットバー状の長板部41を備え、給電端子17と同様に長板部41の一端部を折り曲げて形成された接続端43を備えている。
また、給電端子17のクランプ部21と同様形状および同様機能のクランプ部45を同数備えている。ただし、給電端子17にあってはクランプ部21が長板部19の図中で上側に配されているのに対して、クランプ部45は長板部41の下側に配されている点が異なる。
このようなクランプ部21とクランプ部45の配置は、クランプ部21がフィルム状ヒータ13の電極26aを挟持するために設けられているのに対して、クランプ部45は電極26bを挟持するために設けられていることによる。
すなわち、第1実施形態と同様にヒータ本体3に取り付け、各保持スリット11にフィルム状ヒータ13の各端部15を保持させると、各保持スリット11毎にクランプ部21がフィルム状ヒータ13の電極26a部分を挟持し、クランプ部45は電極26b部分を挟持する。これにより、各電極26bが給電端子17と導通し、各電極26bが給電端子37と導通する。両給電端子17、37は接続端23、43に接続された給電用のリード線を介して車両の電源に接続される。
なお、支持体39を形成しているプラスチックは絶縁性であり、給電端子17と給電端子37とは十分に離れているから、両給電端子17、37間で短絡するおそれはない。
また、図示は省略するが、本実施形態で支持体39と対をなす支持体(第1実施形態での支持体9bに相当)は、支持体9a、9bおよび支持体39と同様のプラスチック成形品のみであり、給電端子を内蔵してはいない。この支持体39と対をなす支持体のヒータ本体3への取り付けは第1実施形態と同様である。
ヒータ本体3に支持体39および対をなす支持体を取り付けた後、第1実施形態1と同様に、支持体39および対をなす支持体の両端部とサイド部材7a、7bとを接着やスナップ止めなどの手段で連結して枠体5となせば、電気ヒータ1が完成する。
本実施形態の電気ヒータ1は、支持体39に設けられている給電端子17(第一の給電端子に該当)は、端部15を支持体39に保持されたフィルム状ヒータ13の電極26aに導通し、支持体39に設けられている給電端子37(第二の給電端子)は、端部15を支持体39に保持されたフィルム状ヒータ13の電極26bに導通しており、給電端子17、37は電源に接続されるから、電源と電極26a、26bとの接続作業が容易になる。
なお、給電端子17は第一の給電端子に、給電端子37は第二の給電端子に該当する。また電極26aは一対の電極の一方に、電極26bは一対の電極の他方にそれぞれ該当する。
また、本実施形態の電気ヒータ1は第1実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
なお、本開示は上記した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。特に、ある量について複数個の値が例示されている場合、特に別記した場合および原理的に明らかに不可能な場合を除き、それら複数個の値の間の値を採用することも可能である。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本発明は、上記各実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上述の実施形態では保持スリット11を備える支持体を成形し、その保持スリット11に端部15が挿入された状態で、端部15が支持体に挟持されて保持される構成を採用している。しかし、支持体にて端部を保持するための手段等はこれに限定されるわけではなく適宜に変更できる。
例えば、金型内に端部15をインサートしておいて流動状態の耐熱樹脂等を流し込んで固化させて、図9(a)に示すように端部15の周囲に支持体51を形成する方法を採用してもよい。
また、図9(b)に示すように、耐熱性が高いがフィルム状ヒータ13の端部15にて突き刺しが容易な材質、例えば軟質な発泡樹脂にて成形した支持体53を用いて、これに端部15を図9の紙面と平行な方向(矢印で図示する方向)に突き刺すか、端部15を紙面と垂直な方向に押しつけて差し込む方法を採用してもよい。
また、図9(c)に示すように、粘土や熱硬化性の樹脂等の可塑性材に端部15をめり込ませた後に、炉などで加熱して固化させて支持体55となす方法を採用してもよい。
図9(a)、(b)、(c)のいずれの例においても、端部15が支持体によって挟まれて保持されている。また、図9(a)、(b)、(c)のいずれの例においても、上記実施形態の給電端子17と同等の役割を果たす給電端子が支持体に埋め込まれていてもよい。
(変形例2)
上述の実施形態では通路孔6の形状を6角柱形状としているが、通路孔の形状等はこれに限定されるわけではなく適宜に変更できる。
例えば、図10に示すように、上記実施形態のフィルム状ヒータ15と同じフィルム状ヒータ61の凹凸形状を矩形波状として、接合部62間に形成される通路孔63を長方形状にしてもよい。また、図11に示すように、上記実施形態のフィルム状ヒータ15と同じフィルム状ヒータ65の凹凸形状を波板状として接合部66間に形成される通路孔67を略長円状にする等も可能である。
(変形例3)
上記実施形態では、平板状のフィルム状ヒータ13を複数枚重ねて、千鳥状に接着した後に積層方向に展張してハニカム状としているが、予め波状に成形したフィルム状ヒータ13を凸(または凹)の位置で接着してハニカム状となしてもよい。
(変形例4)
上記実施形態では、複数枚のフィルム状ヒータのうち全部において、他のフィルム状ヒータと接合されていない複数個の端部が、支持体に挟まれて保持されている。しかし、複数枚のフィルム状ヒータのうち一部において、他のフィルム状ヒータと接合されていない複数個の端部が、支持体に挟まれて保持されている。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、複数枚のフィルム状ヒータのうち一部または全部は、他のフィルム状ヒータと接合されていない複数個の端部が、支持体に保持されている。
また、第2の観点によれば、複数個の端部が、支持体に挟まれて保持されている。このようになっていることで、端部がより確実に固定される。
また、第3の観点によれば、支持体は、複数個の保持ブロックを有し、複数個の保持ブロックは、複数個の保持スリットによって仕切られた構造となっている。また、フィルム状ヒータの複数個の端部は、複数個の保持スリットに挿入された状態で複数個の保持ブロックに挟持されている。このように、保持ブロックが保持スリットで仕切られた構造になっていることで、フィルム状ヒータの端部を支持体に取り付ける作業が容易になる。
また、第4の観点によれば、支持体には電源に接続される給電端子が設けられており、給電端子は、端部が支持体に保持されたフィルム状ヒータの一対の電極のいずれかに導通している。
支持体に設けられた給電端子が、端部を支持体に保持されたフィルム状ヒータの一対の電極のいずれかに導通しており、給電端子は電源に接続されるから、電源と電極との接続作業が容易になる。
また、第5の観点によれば、支持体には電源に接続される第一の給電端子および第二の給電端子が設けられている。第一の給電端子は、端部を支持体に保持されたフィルム状ヒータの一対の電極の一方に導通する。第二の給電端子は、端部を支持体に保持されたフィルム状ヒータの一対の電極の他方に導通している。
支持体に設けられている第一の給電端子は、端部を支持体に保持されたフィルム状ヒータの一対の電極の一方に導通し、支持体に設けられている第二の給電端子は、端部を支持体に保持されたフィルム状ヒータの一対の電極の他方に導通しており、第一および第二の給電端子は電源に接続されるから、電源と電極との接続作業が容易になる。
また、第6の観点によれば、電気ヒータは、当該電気ヒータの取り付け対象となる部材に固定される枠体を備える。そして、支持体は枠体の一部である。支持体は電気ヒータの外殻となる枠体の一部であるから、支持体の位置が安定する。よって、フィルム状ヒータの端部の振動を防止する効果が向上する。
1 電気ヒータ
5 枠体
6、63、67 通路孔
9a、9b、39、51、53、55 支持体
13 フィルム状ヒータ
14、62、66 接合部
15 端部
17、37 給電端子
24 絶縁フィルム
25 発熱塗膜
26a 、26b 電極

Claims (4)

  1. 各々が薄膜状である複数枚のフィルム状ヒータ(13)と、
    支持体(9a、9b、39、51、53、55)と、を備え、
    前記複数枚のフィルム状ヒータの各々は、電気絶縁性を有する絶縁フィルム(24)上に互いに離れて配置された一対の電極(26a、26b)と、前記絶縁フィルムに積層されて前記一対の電極間を導通させる発熱層(25)と、を備え、
    前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に離散的に配置された複数個の接合部(14、62、66)は、隣り合うフィルム状ヒータと接合されており、かつ、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々における前記複数個の接合部の間の部分は、隣り合うフィルム状ヒータと共に、加熱対象の気体が流れる複数個の通路孔(6、63、67)を囲んでおり、
    前記複数枚のフィルム状ヒータのうち一部または全部は、他のフィルム状ヒータと接合されている複数個の端部が、前記支持体に保持されており、
    前記複数個の端部が、前記支持体に挟まれて保持されており、
    前記支持体は、複数個の保持ブロック(12)を有し、
    前記複数個の保持ブロックは、複数個の保持スリット(11)によって仕切られた構造となっており、
    前記複数個の端部は、前記複数個の保持スリットに挿入された状態で前記複数個の保持ブロックに挟持されていることを特徴とする電気ヒータ。
  2. 前記支持体(9a、9b)には電源に接続される給電端子(17)が設けられており、
    前記給電端子は、端部が前記支持体に保持されたフィルム状ヒータの前記一対の電極のいずれかに導通していることを特徴とする請求項に記載の電気ヒータ。
  3. 前記支持体(39)には電源に接続される第一の給電端子(17)および第二の給電端子(41)が設けられており、
    前記第一の給電端子は、端部が前記支持体に保持された前記フィルム状ヒータの前記一対の電極(26a、26b)の一方(26a)に導通し、
    前記第二の給電端子は、端部が前記支持体に保持された前記フィルム状ヒータの前記一対の電極の他方(26b)に導通していることを特徴とする請求項に記載の電気ヒータ。
  4. 当該電気ヒータの取り付け対象となる部材に固定される枠体(5)を備え、
    前記支持体は前記枠体の一部であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電気ヒータ。
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