JP6515788B2 - 電気ヒータおよび電気ヒータの製造方法 - Google Patents

電気ヒータおよび電気ヒータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気ヒータおよび電気ヒータの製造方法に関するものである。
従来、ハニカム構造体の表面に導電性発熱塗料を塗布したものに、更に通電様の正、負の電極を取り付けた電気ヒータが、特許文献1に開示されている。この電気ヒータの正、負の電極から導電性発熱塗料に通電されることで、導電性発熱塗料が発熱し、電気ヒータを通る気体が暖められる。
特許文献1に記載の電気ヒータでは、ハニカム構造体に形成された多数個の通路孔(ハニカムセル)のうち最外部に導線を通すようにして巻き付けて電極を形成することが記載されている。
特開平8−31550号公報
しかし、電極として銅線を用いる構成であると、銅線が一箇所で破断しただけでも導通不全となり動作不能になるおそれがある。本発明は上記点に鑑み、導通の安定性に優れた電気ヒータを提供することを第1の目的とする。
また、ハニカム構造体に銅線を巻き付ける方法では、銅線の取り回しが非常に困難なので、複雑な製造工程が必要となる。本発明は上記点に鑑み、より簡易な製造工程で電気ヒータを製造することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
各々が薄膜状である複数枚のフィルム状ヒータ(1)を備え、
前記複数枚のフィルム状ヒータの各々は、
電気的絶縁性を有する第1の絶縁シート(16)と、
通電されると発熱する第1の発熱塗膜(18)と、
金属製の薄板である第1の電極(20a)と、
金属製の薄板である第2の電極(20b)と、を有し、
前記第1の発熱塗膜は、前記第1の絶縁シートの片面に積層され、
前記第1の電極は前記第1の発熱塗膜と導通し、
前記第2の電極は前記第1の発熱塗膜と導通し、
前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に離散的に配置された複数個の接合部(14、62、66)は、隣り合うフィルム状ヒータと接合されており、かつ、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々における前記複数個の接合部の間の部分は、隣り合うフィルム状ヒータと共に、加熱対象の気体が流れる複数個の通路孔(10、63、67)を囲んでおり、
前記複数枚のフィルム状ヒータの各々の前記第1の電極は、当該第1の電極が属するフィルム状ヒータに囲まれる前記複数個の通路孔と同じ通路孔を囲んでいる、電気ヒータである。
このように、第1の電極および第2の電極が金属製の薄板で構成されているので、第1の電極および第2の電極を電流が線的でなく面的に流れる。したがって、電極の一部に破断があったとしても、導通は安定的に維持されるので、導通が安定的に維持される。
また、上記第2の目的を達成するための請求項5に記載の発明は、
発熱帯(120)を用意する工程と、
前記発熱帯から複数枚のフィルム状ヒータを切り出す工程と、
前記複数枚のフィルム状ヒータを有する電気ヒータ(1)を組み立てる工程と、を備えた電気ヒータの製造方法であって、
前記発熱帯は、絶縁帯(160)と、発熱塗膜帯(180)と、第1の金属薄板(200a)と、第2の金属薄板(200a)と、を有し、
前記絶縁帯は、絶縁性を有して帯状に伸び、
前記発熱塗膜帯は、前記絶縁帯の片面に積層され、前記絶縁帯の延伸方向に帯状に伸び、通電されると発熱し、
前記第1の金属薄板は、前記絶縁帯の延伸方向に帯状に伸びて前記発熱塗膜帯と導通し、
前記第2の金属薄板は、前記絶縁帯の延伸方向に帯状に伸びて前記発熱塗膜帯と導通し、
前記切り出す工程は、前記発熱帯の先端から前記発熱帯の延伸方向に沿って所定長さ分だけ切り出すことを複数回繰り返して、前記複数枚のフィルム状ヒータを作成することを含み、
前記組み立てる工程は、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に離散的に配置した複数個の接合部(14、62、66)を、隣り合うフィルム状ヒータに接合する工程と、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々における前記複数個の接合部の間の部分と、隣り合うフィルム状ヒータとが、複数個の通路孔(10、63、67)を囲み、かつ、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に属する前記第1の金属薄板が、当該前記第1の金属薄板が属するフィルム状ヒータに囲まれる前記複数個の通路孔と同じ通路孔を囲むよう、前記複数枚のフィルム状ヒータの形状を決める工程と、を含む、電気ヒータの製造方法である。
このように、第1の金属薄板および第2の金属薄板を有する発熱帯の先端から発熱帯の延伸方向に沿って所定長さ分だけ切り出すことで、複数枚のフィルム状ヒータを作成することができる。このようにすれば、発熱帯を切り出した段階で、電極に相当する第1の金属薄板および第2の金属薄板がフィルム状ヒータに形成されているので、電極の形成が容易になる。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
実施形態の電気ヒータの平面図である。 実施形態のヒータ本体の一部拡大平面図である。 上記ヒータ本体の部分斜視図である。 実施形態の発熱帯の層構造の説明図であり、(a)は一部平面図、(b)は端面図である。 実施形態の発熱帯の製造工程を示す模式図であり、(a)は製造装置の平面模式図、(b)は製造装置の側面模式図、(c)は工程中での絶縁シートの積層状態を表す平面模式図である。 実施形態のヒータ本体の製造手順を示す模式図である。 変形例1の発熱帯の層構造の説明図であり、(a)は一部平面図、(b)は端面図である。 変形例2の通路孔63の説明図である。 変形例3の通路孔67の説明図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について説明する。先ず、構成について説明する。図1に示すように、本実施形態の電気ヒータ1はヒータ本体3、フレーム5、取付部7、プラス端子8a、マイナス端子8b等を備えている。
電気ヒータ1はプラス端子8aおよびマイナス端子8bを通じて電力を供給されるとヒータ本体3が発熱し、ヒータ本体3の近傍を流れる気体(例えば空気)を加熱することができる。
本実施形態の電気ヒータ1は車両用空調装置のヒータとして使用されるものである。例えば、電気ヒータ1は、車両の空調ダクト(図示は省略)に取り付けられる。あるいは、電気ヒータ1は、フランジ車両の空調ケーシングの中、より具体的には、ヒータコアの空気流れ下流側に取り付けられる。ここで、空調ケーシングは、空気を導入して加熱または冷却し、上記空調ダクトを介して、上記のように加熱または冷却された空気を車室内に吹き出す。また、ヒータコアは、エンジン冷却水の熱を利用して空調ケーシング内を流れる空気を加熱する。
加熱対象の気体は、ヒータ本体3に形成された複数個の六角柱状の空洞である通路孔10内を、図1の紙面に垂直な方向に流れ、電気ヒータ1が稼働していれば加熱される。
フレーム5はヒータ本体3を保持するためのプラスチック製の枠体である。取付部7はフレーム5と一体に成形されており、フレーム5と電気ヒータ1を上述の空調ダクトに取り付けるための部材である。プラス端子8a並びにマイナス端子8bは電気ヒータ1に給電するための端子であり、車両の電気配線に接続される。
ヒータ本体3は複数枚の帯状かつ薄膜状のフィルム状ヒータ12にて構成されている。詳細には、図2および図3に示すように、複数枚のフィルム状ヒータ12は、隣同士が互いの片面を対面させる姿勢で配置され、対面し合うフィルム状ヒータ12同士はそれらの長手方向に沿って離散的に配置された複数個の接合部14において互いに接合されている。この接合には導電性の接着剤が使用されている。
1枚のフィルム状ヒータ12の隣り合う接合部14の間の部分は、図2に示すように、凸形状または凹形状に曲げられている。ある1枚のフィルム状ヒータ12の凸形状部分と、それと隣り合う他の1枚のフィルム状ヒータ12の凹形状部分とが、対になって、1個の通路孔10の全周を囲んでいる。つまり、複数枚のフィルム状ヒータ12の各々における複数個の接合部14の間の部分は、隣り合うフィルム状ヒータ12と共に、加熱対象の気体が流れる複数個の通路孔10を囲んでいる。
各フィルム状ヒータ12は、通電されると発熱する帯状かつフィルム状のヒータであり、上述のようにヒータ本体3を構成している。
図4に示すように、各フィルム状ヒータ12は、絶縁シート16、発熱塗膜18および2枚の電極20a、20bを備えている。
絶縁シート16は電気的絶縁性を有するプラスチックシートであり、本実施形態では絶縁性、耐熱性および難燃性に優れたフィルム形状のポリイミドシートを用いている。絶縁シート16は第1の絶縁シートに対応する。絶縁シート16は積層された発熱塗膜18の発熱に伴って加熱され温度上昇するから、その温度上昇に応じた耐熱性を要求される。また、難燃性も備えているのが好ましい。そうしたシート材としては、上記のようなポリイミドシートが例示されるが、要求される耐熱温度等に応じて種々のものが選択されればよい。
発熱塗膜18は、通電されると発熱する発熱塗料の塗膜である。発熱塗膜18は第1の発熱塗膜に対応する。本実施形態では、例えば、バインダに粉末カーボンおよび金属粉末を分散させた発熱塗料を用い、これを絶縁シート16の片面に帯状に塗布して発熱塗膜18を形成することで、発熱塗膜18を絶縁シート16の片面に積層してある。
電極20a、20bは、本実施形態ではアルミニウムの帯状の薄板を用いている。本実施形態では、電極20aが第1の電極に対応し、電極20bが第2の電極に対応する。また、本実施形態では、別の観点から見れば、電極20aが第2の電極に対応し、電極20bが第1の電極に対応する。
電極20a、20bの材質は導電性や伝熱性等を考慮して決定されるが、軽量で加工性、導電性、及び伝熱性が良好な点からアルミニウムが優れている。また、例えば銅、青銅などの銅合金、ステンレス等の金属や合金を使用することができる。なお、電極20a、20bは、表面も内部も含めた全体が、導電性金属である。
電極20a、20bは、絶縁シート16の幅寸法よりも小さい間隔を保って互いに平行に配されている。電極20a、20bのそれぞれの長手方向に垂直な方向の幅の平均値は、電極20aと電極20bの間隔の平均値よりも長い。電極20a、20bは、相手方に近い側の長辺に沿った縁部である内縁部22が絶縁シート16の発熱塗膜18に積層され発熱塗膜18に接触している。したがって、電極20a、20bは、発熱塗膜18を介してのみ互いに導通する。
また、絶縁シート16の表面には発熱塗膜18に接して導電性の接着剤24が塗着されており、電極20a、20bは接着剤24によって絶縁シート16に接着されている。従って、電極20a、20bは発熱塗膜18との直接接触によって発熱塗膜18と電気的に導通し、また接着剤24を介しても発熱塗膜18と電気的に導通している。なお、電極20a、20bと発熱塗膜18との間に接着剤24が介在していてもよい。
そして、電極20a、20bの個々は、内縁部22と反対の長辺側(相手方に遠い長辺側)の縁部であり、発熱塗膜18とも絶縁シート16とは積層されない(すなわち、自由端となっている)外縁部26を有している。外縁部26は、当然に、内縁部22と接触して導通し、この接触を介して熱伝達可能である。
図2、図3に示した接合部14においては対面し合う2枚のフィルム状ヒータ12同士が導電性の接着剤を用いて接着されているが、各フィルム状ヒータ12が上述の通りに構成されているため、接合部14では、対面する電極20a同士および電極20b同士が相互に電気的に導通している。そうした電極20aの群はプラス端子8a(図1参照)に接続され、電極20bの群はマイナス端子8b(図1参照)に接続されている。
次に、本実施形態の電気ヒータ1の機能、動作を説明する。本実施形態の電気ヒータ1は上述の通りの構成であるから、プラス端子8a、マイナス端子8bを介して給電されると、各フィルム状ヒータ12の電極20aから発熱塗膜18を通って電極20bへと電流が流れる。すなわち、発熱塗膜18に通電されて発熱塗膜18が発熱する。この発熱により、通路孔10を通る気体を加熱することができる。
次に、本実施形態の電気ヒータ1の製造手順について説明する。まず、図5に示す模式図を参照して、フィルム状ヒータ12の元となる発熱帯120の製造工程を説明する。なお、図5(c)では絶縁帯160上の部材の違いを明瞭に示すために一部にハッチングを施してある。このハッチングは断面を表しているのではない。
絶縁シート16の元となる帯状に伸びる絶縁帯160は、絶縁シート16とじ材質から成る。絶縁帯160は、延伸方向に巻き取られたロール28の状態で支持軸30にセットされ、ロール28から繰り出される。絶縁帯160はロール28から引き出されるとガイドローラ36に向かう。このガイドローラ36によって方向を変えられて、一対の圧接ローラ38a、38b間へと引き込まれる。
ガイドローラ36から圧接ローラ38a、38bに至る経路には、ガイドローラ36に近い側に塗料塗布器40が配設され、その下流側(圧接ローラ38a、38bに近い側)に接着剤塗布器42が配設されている。
塗料塗布器40には図示省略の経路で発熱塗料が供給される。塗料塗布器40は絶縁帯160の片面(塗料塗布器40側の面)に発熱塗料を塗布して、発熱塗膜帯180を形成する。発熱塗膜帯180は、発熱塗膜18の元となり、絶縁体の延伸方向に帯状に伸びる。
接着剤塗布器42には図示省略の経路で導電性の接着剤24が供給される。接着剤塗布器42は帯状に塗布された発熱塗膜18を挟むようにして、絶縁シート16の上面に接着剤24を塗布する。
電極20aの元となる帯状に伸びる第1の金属薄板200aは、延伸方向に巻き取られたロール32aの状態で支持軸34にセットされる。電極20bの元となる帯状に伸びる第2の金属薄板200bは、延伸方向に巻き取られたロール32bの状態で、ロール32aと共通の支持軸34にセットされる。金属薄板200a、200bの材質は、電極20a、20bと同じである。
金属薄板200a、200bは巻き取られたロール32a、32bの状態で同じ支持軸34にセットされる。支持軸34は支持軸30よりも上方に位置している。ロール32a、32bの間隔は図4に示す金属薄板200a、200b同士の間隔とされる。
金属薄板200aはロール32aから引き出され、金属薄板200bはロール32bから引き出されて、互いに平行に進み、それぞれ、圧接ローラ38a、38b間に至る。ロール32a、32bから圧接ローラ38a、38bへと走行する金属薄板200a、200b間の中間線が、それら下方を走行する絶縁帯160の延伸方向中心線の直上となるように調整されている。したがって、この段階で、絶縁帯160の延伸方向と、金属薄板200a、200bの延伸方向は、同じである。
圧接ローラ38a、38b間には、発熱塗膜帯180および接着剤24を塗布された絶縁帯160と、2枚の電極20a、20bとが上下に重なって引き込まれる。このときには発熱塗膜帯180および接着剤24は未硬化である。圧接ローラ38a、38bによって押圧され、金属薄板200a、200bは発熱塗膜帯180および接着剤24に密着させられ、それらの接着力によって絶縁帯160に積層される。
発熱塗膜帯180および接着剤24が硬化すれば、絶縁帯160、発熱塗膜帯180、第1の金属薄板200a、第2の金属薄板200b、接着剤24が、互いに固定される。この結果、帯状に伸びる発熱帯120ができあがる。圧接ローラ38a、38bから送り出されてきた発熱帯120は巻取軸44によって延伸方向に巻き取られ、発熱帯ロール46とされる。
このとき、絶縁帯160、発熱塗膜帯180、第1の金属薄板200a、第2の金属薄板200b、接着剤24の配置は、図4(b)と同じになる。但し、図4(b)中の符号16、18、20a、20bは、符号160、180、200a、200bに読み替える。
具体的には、絶縁帯160は、絶縁性を有して帯状に伸びる。また、発熱塗膜帯180は、絶縁帯160の片面に積層され、絶縁帯160の延伸方向に帯状に伸び、通電されると発熱する。
また、金属薄板200aは、絶縁帯160の延伸方向に帯状に伸び、金属薄板200bに近い側の内縁部22と、金属薄板200bから遠い側の外縁部26とを有する。この内縁部22、外縁部26は、金属薄板200aから電極20aが切り出されたとき、電極20aの内縁部22、外縁部26となる。したがって、金属薄板200aの内縁部22は、発熱塗膜帯180の片面に積層されて発熱塗膜帯180と導通する。また、金属薄板200aの外縁部26は、金属薄板200aの内縁部22と導通すると共に発熱塗膜帯180にも絶縁帯160にも積層されない自由端となる。
また、金属薄板200bは、絶縁帯160の延伸方向に帯状に伸び、金属薄板200aに近い側の内縁部22と、金属薄板200aから遠い側の外縁部26とを有する。この内縁部22、外縁部26は、金属薄板200bから電極20bが切り出されたとき、電極20bの内縁部22、外縁部26となる。したがって、金属薄板200bの内縁部22は、発熱塗膜帯180の片面に積層されて発熱塗膜帯180と導通する。また、金属薄板200bの外縁部26は、金属薄板200bの内縁部22と導通すると共に発熱塗膜帯180にも絶縁帯160にも積層されない自由端となる。
このように、図5に示した工程では、後述するハニカム構造体50が形成されない段階で絶縁帯160と発熱塗膜帯180に金属薄板200a、200bを取り付ける。したがって、絶縁帯160、発熱塗膜帯180、金属薄板200a、200bを、取り付け容易な形状、配置に設定することができる。したがって、発熱帯の形成が容易になる。
次に、ヒータ本体3となるハニカム構造体を製造する工程について図6に示す模式図を参照して説明する。
図6(a)に示すように、発熱帯ロール46を用意する。そして、発熱帯ロール46から発熱帯120の一部を引き出した後、発熱帯120の先端から発熱帯120の延伸方向に沿って所定長さ分だけ切り出す作業を、複数回繰り返す。切り出された部分は、1枚のフィルム状ヒータ12となる。つまり、発熱帯120から切り出された部分の絶縁帯160、発熱塗膜帯180、金属薄板200a、金属薄板200bが、それぞれ、絶縁シート16、発熱塗膜18、電極20a、電極20bとなる。
切り出されたフィルム状ヒータ12の上記所定の長さはヒータ本体3となるハニカム構造体の寸法、通路孔10のサイズ、セル数等に応じて決められる。また、切り出し枚数も同様に決められる。
続いて、切り出された複数枚のフィルム状ヒータ12を用いて、電気ヒータ1を組み立ている。まず、所定の長さで切り出された複数枚のフィルム状ヒータ12の各々において、接合部14(図2参照)の配置に対応させて導電性の接着剤48が、長手方向に離散的に塗布される。フィルム状ヒータ12の長手方向は、発熱帯120の延伸方向に一致する。接着剤48が塗布されたフィルム状ヒータ12は、必要な枚数に達するまで、図6(b)に示すように重ねられる。そして、複数枚のフィルム状ヒータ12が積層方向(図6において上下方向)に押圧されて、上下に接するフィルム状ヒータ12同士が接着剤48にて接着される(図6(c))。この工程が、複数枚のフィルム状ヒータ12の各々に離散的に配置した複数個の接合部14を、隣り合うフィルム状ヒータ12に接合する工程に対応する。
接着剤48の配置が接合部14(図2参照)の配置に対応して離散的であり、また一層ごとに1/2ピッチずつずれているので、上下に接するフィルム状ヒータ12間には接着されない部分が残る。1ピッチは、1つのフィルム状ヒータ12における接合部14の長手方向中央から隣の接合部14の長手方向中央までの距離である。
そして、例えば櫛歯のような治具を用いて、積層された複数枚のフィルム状ヒータ12のうち一方側の端のフィルム状ヒータ12と他方側の端のフィルム状ヒータ12を、フィルム状ヒータ12の長手方向に垂直な方向かつフィルム状ヒータ12の表面に垂直な方向(すなわち、図6(c)中の上下方向)に引っ張る。これにより、図6(d)に示すように、ハニカム構造体50を形成できる。この工程が、複数枚のフィルム状ヒータ12の各々における複数個の接合部14の間の部分と、隣り合うフィルム状ヒータ12とが、複数個の通路孔10を囲むよう、複数枚のフィルム状ヒータ12の形状を決める工程に対応する。
そのハニカム構造体50の側部に、電極付きの支持体52a、52bを取り付ける。
上述した電極20aの群は支持体52a、52bの一方(例えば支持体52a)の電極に接続され、電極20bの群は支持体52a、52bの他方(例えば支持体52b)の電極に接続される。
こうして組み立てられたヒータ本体3は、図1に示すようにフレーム5に組み付けられ、各支持体52a、52bの電極は、それぞれ上述のプラス端子8a、マイナス端子8bに接続される。このようにして、電気ヒータ1が完成する。
本実施形態の電気ヒータ1は、絶縁シート16、発熱塗膜18および2枚の電極20a、20bを備えたフィルム状ヒータ12を上述のように組み合わせて製造される。金属薄板200a、200bを有する発熱帯120の先端から発熱帯の延伸方向に沿って所定長さ分だけ切り出すことで、複数枚のフィルム状ヒータ12を作成することができる。このようにすれば、発熱帯120を切り出した段階で、電極20a、20bに相当する金属薄板200a、200bがフィルム状ヒータ12に形成されているので、電極20a、20bの形成が容易になる。すなわち、ハニカム構造体に発熱塗料を塗布し、また電極を形成するといった複雑な製造工程を要さずに製造でき、製造工程が簡便である。
これに対し、特許文献1では、先ずハニカム構造体を製造し、その後、通路孔に導線を巻き付けて電極としたり、電極用の金属塗料に浸漬したり、発熱塗料を塗布したりして、電極を形成するという製造工程になるので、製造工程が複雑化する。
また、刷毛やローラにて通路孔の内面に発熱塗料を塗布するのは難しく、通路孔の口径が小さくなると、銅線ワイヤーの取り回しが困難になる。また、浸漬した発熱塗料や金属塗料が通路孔の内部を狭くしたり、詰まらせたりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、銅線ワイヤーを用いず、浸漬を行うこともないので、このような問題は発生しない。
本実施形態の電気ヒータ1では、電極20a、20bの各々が薄板となっているので、電極20a、20bの各々を電流が線的でなく面的に流れる。したがって、電極の一部に破断があったとしても、導通は安定的に維持される。また、電極の表面が削られたり剥離したりしても、表面以外の部分で導通が維持されるので、導通が安定的に維持される。
また、電極20aの各々は、隣り合うフィルム状ヒータ12の電極20aと導通し、電極20bの各々は、隣り合うフィルム状ヒータ12の電極20bと導通する。したがって、電極20aの群と電極20bの群とがそれぞれ一連の電極として機能する。したがって、たとえ電極20a、20bの一部に亀裂などが生じても導通が全体として不安定になるおそれはなく動作の安定性に優れている。
電極20a、20bのうち、内縁部22は、片面が外部に露出しており、加熱対象の気体に直接接触する。それに対し、外縁部26は、両面が外部に露出しており、加熱対象の気体に直接接触する。したがって、外縁部26は、発熱塗膜18から熱を受けて気体に伝達する放熱フィンとしても機能する。したがって、電気ヒータ1による気体の加熱効率が向上する。また、局所的に発熱量が増えたとしても、その熱が複数枚のフィルム状ヒータ12の電極20a、20bを通って速やかに拡散されるので、電気ヒータ1が部分的に高温になるのを防止でき、電気ヒータ1の温度を均等化できる。
また、本実施形態の電気ヒータ1は、通路孔10を形成した後に発熱塗料や電極用塗料を塗るわけではないから、通路孔10の内径や長さについては寸法自由度が高い。また、使用するフィルム状ヒータ12の幅、長さ、枚数等を変更することで電気ヒータ1のサイズも容易に変更可能である。
本実施形態の電気ヒータ1は、電極20a、20bを絶縁シート16に積層するにあたって導電性の接着剤24を用いているので電極20a、20bをより強固に絶縁シート16に積層することができ、電極20a、20bと発熱塗膜18との導通をより確実にできる。
また、本実施形態で採用したフィルム状ヒータ12は、予め長尺のロールとして製造したものを、製造する電気ヒータ1の仕様に応じた長さ並びに枚数にて切り出して使用するので、歩留まりが良好である。しかも、フィルム状ヒータ12の幅が同じという条件下でなら、仕様が異なる電気ヒータ間で共用できるので汎用性が高い。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に係る電気ヒータ1の複数のフィルム状ヒータ12の各々に対して、絶縁シート16a、発熱塗膜18a、電極20cを追加してフィルム状ヒータ12aを構成している。本実施形態の電気ヒータ1は、第1実施形態の複数枚のフィルム状ヒータ12に代えて、複数枚のフィルム状ヒータ12aを有している。フィルム状ヒータ12a同士の接着形態、フレーム5への取り付け形態等は、第1実施形態と同じである。なお、本実施形態では、電極20aが第1の電極に対応し、電極20bが第2の電極に対応し、電極20cが第3の電極に対応する。
本実施形態において電気ヒータ1を構成する各フィルム状ヒータ12aは、図7に示すように、電極20bの外縁部26を新たな絶縁シート16aに積層する。絶縁シート16aは、第2の絶縁シートに対応する。絶縁シート16aの構成は、絶縁シート16と同じである。絶縁シート16aの片面には、絶縁シート16と同様に発熱塗膜18aが塗布にて積層される。発熱塗膜18aの材質は発熱塗膜18と同じである。発熱塗膜18aは第2の発熱塗膜に対応する。
また、絶縁シート16aの表面には発熱塗膜18aに接して導電性の接着剤24が塗着されており、電極20bの外縁部26は接着剤24によって絶縁シート16aに接着される。従って、電極20bの外縁部26は発熱塗膜18aとの直接接触によって発熱塗膜18aと電気的に導通し、また接着剤24を介しても発熱塗膜18aと電気的に導通する。なお、電極20bと発熱塗膜18aとの間に接着剤24が介在していてもよい。本例では、電極20bの外縁部26は、発熱塗膜18にも絶縁シート16にも積層されないが、発熱塗膜18aと絶縁シート16aに積層されるので、自由端とはなっていない。
そして、発熱塗膜18aには、電極20a、20bと同じ構成の電極20cが積層される。電極20cは、実施形態における電極20a、20bの関係と同様に電極20bと対をなし、電極20b、20cは、絶縁シート16aの幅寸法よりも小さい間隔を保って平行に配される。電極20b、20cのそれぞれの長手方向に垂直な方向の幅の平均値は、電極20bと電極20cの間隔の平均値よりも長い。電極20cは電極20bに近い側の長辺に沿った縁である内縁部22が、絶縁シート16aの発熱塗膜18aに積層され発熱塗膜18aに接触している。したがって、電極20b、20cは、発熱塗膜18aを介してのみ互いに導通する。
また、絶縁シート16aの表面には発熱塗膜18aに接して導電性の接着剤24が塗着されており、電極20cは接着剤24によって絶縁シート16aに接着される。従って、電極20cは発熱塗膜18aとの直接接触によって発熱塗膜18aと電気的に導通し、また接着剤24を介しても発熱塗膜18aと電気的に導通する。なお、電極20cと発熱塗膜18aとの間に接着剤24が介在していてもよい。
そして、電極20cは、内縁部22と反対の長辺側(電極20bに遠い長辺側)の縁部である外縁部26を有している。この外縁部26は、発熱塗膜18とも発熱塗膜18aとも絶縁シート16とも絶縁シート16aとも積層されない。すなわち、この外縁部26は、自由端となっている。電極20cの外縁部26は、当然に、電極20cの内縁部22と接触して導通し、この接触を介して熱伝達可能である。
このように、絶縁シート16a、発熱塗膜18aおよび電極20cの組を追加することで2段式のフィルム状ヒータ12aを構成することができる。
このフィルム状ヒータ12aの使用形態は第1実施形態のフィルム状ヒータ12と同様で、複数枚にてハニカム構造体とされて電気ヒータに組み込まれる。ハニカム構造体とされた際には、実施形態と同様に電極20a同士並びに電極20b同士が互いに導通させられるだけでなく、電極20c同士も互いに導通させられる。
なお、フィルム状ヒータ12aは、電極20aおよび電極20cを互いに独立した正極に、電極20bを負極に接続して使用される。このため、電極20aと電極20bとの間並びに電極20bと電極20cとの間に給電して2箇所の発熱塗膜18、18aを発熱させる使い方が可能である。また、電極20aと電極20bとの間のみ給電して電極20cはオフにして、発熱塗膜18、18aのうち前者のみを発熱させる使い方が可能である。また、電極20bと電極20cとの間のみ給電して電極20aはオフにして、発熱塗膜18、18aのうち後者のみを発熱させる使い方が可能である。すなわち、電気ヒータの発熱量を強弱切り替えることが可能となる。また、本実施形態のフィルム状ヒータ12aは実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態では、電極20a、20bのみならず、電極20cも放熱フィンとして機能する。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。特に、ある量について複数個の値が例示されている場合、特に別記した場合および原理的に明らかに不可能な場合を除き、それら複数個の値の間の値を採用することも可能である。また、上記実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本発明は、上記実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち明らかに矛盾する組み合わせを除く任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上述の実施形態では通路孔10の形状を6角柱形状としているが、通路孔の形状等はこれに限定されるわけではなく適宜に変更できる。
例えば、図8に示すようにフィルム状ヒータ12の凹凸形状を矩形波状として、接合部62間に形成される通路孔63を長方形状にしたり、図9に示すように、フィルム状ヒータ12の凹凸形状を波板状として接合部66間に形成される通路孔67を略長円状にする等も可能である。
(変形例2)
上記第2実施形態では、2段式のフィルム状ヒータ12aが使用されているが、3段式以上のフィルム状ヒータが使用されてもよい。
(まとめ)
上記各実施形態および各変形例の一部または全部で示された第1の観点によれば、電気ヒータは、金属製の薄板である第1の電極と、金属製の薄板である第2の電極と、を有する。そして、前記第1の発熱塗膜は、前記第1の絶縁シートの片面に積層され、前記第1の電極は前記第1の発熱塗膜と導通し、前記第2の電極は前記第1の発熱塗膜と導通する。また、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に離散的に配置された複数個の接合部は、隣り合うフィルム状ヒータと接合されている。また、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々における前記複数個の接合部の間の部分は、隣り合うフィルム状ヒータと共に、加熱対象の気体が流れる複数個の通路孔を囲んでいる。
また、第2の観点によれば、前記第1の電極は、前記第2の電極に近い側の内縁部と、前記第2の電極から遠い側の外縁部とを有し、前記第1の電極の前記内縁部は、前記第1の発熱塗膜の片面に積層されて前記第1の発熱塗膜と導通し、前記第1の電極の前記外縁部は両面が露出して前記気体に接触する。このように、第1の電極の外縁部の両面が気体に接触するので、第1の電極の外縁部は、発熱塗膜から熱を受けて気体に伝達する放熱フィンとしても機能する。
また、第3の観点によれば、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々の前記第1の電極は、隣り合うフィルム状ヒータの前記第1の電極と導通する。このようになっていることで、第1の電極の群がそれぞれ一連の電極として機能するので、たとえ第1の電極の一部に亀裂などが生じても全体として導通が不安定になるおそれはない。
また、第4の観点によれば、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々は、電気的絶縁性を有する第2の絶縁シート(16a)と、通電されると発熱する第2の発熱塗膜(18a)と、金属製の薄板である第3の電極(20c)と、を備える。そして、前記第2の発熱塗膜は、前記第2の絶縁シートの片面に積層され、前記第2の電極は、前記第2の発熱塗膜と導通し、前記第3の電極は、前記第2の発熱塗膜と導通する。
このようになっていることで、第1の電極と第2の電極の間並びに第2の電極と第3の電極の間に給電して第1の発熱塗膜および第2の発熱塗膜の両方を発熱させることが可能である。また、第1の電極と第2の電極の間に給電して第2の電極と第3の電極の間に給電しないことで、第1の発熱塗膜および第2の発熱塗膜のうち前者のみを発熱させることが可能である。また、第1の電極と第2の電極の間に給電せず第2の電極と第3の電極の間に給電することで、第1の発熱塗膜および第2の発熱塗膜のうち後者のみを発熱させることが可能である。したがって、電気ヒータの発熱量のバリエーションが増す。
また、第5の観点によれば、電気ヒータの製造方法は、発熱帯の先端から前記発熱帯の延伸方向に沿って所定長さ分だけ切り出すことを複数回繰り返して、複数枚のフィルム状ヒータを作成することを含む。
1 電気ヒータ
10、63、67 通路孔
12 フィルム状ヒータ
14、62、63 接合部
16 絶縁シート
18 発熱塗膜
20a、20b 電極
22 内縁部
26 外縁部

Claims (5)

  1. 各々が薄膜状である複数枚のフィルム状ヒータ(1)を備え、
    前記複数枚のフィルム状ヒータの各々は、
    電気的絶縁性を有する第1の絶縁シート(16)と、
    通電されると発熱する第1の発熱塗膜(18)と、
    金属製の薄板である第1の電極(20a)と、
    金属製の薄板である第2の電極(20b)と、を有し、
    前記第1の発熱塗膜は、前記第1の絶縁シートの片面に積層され、
    前記第1の電極は前記第1の発熱塗膜と導通し、
    前記第2の電極は前記第1の発熱塗膜と導通し、
    前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に離散的に配置された複数個の接合部(14、62、66)は、隣り合うフィルム状ヒータと接合されており、かつ、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々における前記複数個の接合部の間の部分は、隣り合うフィルム状ヒータと共に、加熱対象の気体が流れる複数個の通路孔(10、63、67)を囲んでおり、
    前記複数枚のフィルム状ヒータの各々の前記第1の電極は、当該第1の電極が属するフィルム状ヒータに囲まれる前記複数個の通路孔と同じ通路孔を囲んでいる、電気ヒータ。
  2. 前記第1の電極は、前記第2の電極に近い側の内縁部(22)と、前記第2の電極から遠い側の外縁部(26)とを有し、前記第1の電極の前記内縁部は、前記第1の発熱塗膜の片面に積層されて前記第1の発熱塗膜と導通し、前記第1の電極の前記外縁部は両面が露出して前記気体に接触することを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ。
  3. 前記複数枚のフィルム状ヒータの各々の前記第1の電極は、隣り合うフィルム状ヒータの前記第1の電極と導通することを特徴とする請求項1または2に記載の電気ヒータ。
  4. 前記複数枚のフィルム状ヒータの各々は、
    電気的絶縁性を有する第2の絶縁シート(16a)と、
    通電されると発熱する第2の発熱塗膜(18a)と、
    金属製の薄板である第3の電極(20c)と、を備え、
    前記第2の発熱塗膜は、前記第2の絶縁シートの片面に積層され、
    前記第2の電極は、前記第2の発熱塗膜と導通し、
    前記第3の電極は、前記第2の発熱塗膜と導通することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電気ヒータ。
  5. 発熱帯(120)を用意する工程と、
    前記発熱帯から複数枚のフィルム状ヒータを切り出す工程と、
    前記複数枚のフィルム状ヒータを有する電気ヒータ(1)を組み立てる工程と、を備えた電気ヒータの製造方法であって、
    前記発熱帯は、絶縁帯(160)と、発熱塗膜帯(180)と、第1の金属薄板(200a)と、第2の金属薄板(200a)と、を有し、
    前記絶縁帯は、絶縁性を有して帯状に伸び、
    前記発熱塗膜帯は、前記絶縁帯の片面に積層され、前記絶縁帯の延伸方向に帯状に伸び、通電されると発熱し、
    前記第1の金属薄板は、前記絶縁帯の延伸方向に帯状に伸びて前記発熱塗膜帯と導通し、
    前記第2の金属薄板は、前記絶縁帯の延伸方向に帯状に伸びて前記発熱塗膜帯と導通し、
    前記切り出す工程は、前記発熱帯の先端から前記発熱帯の延伸方向に沿って所定長さ分だけ切り出すことを複数回繰り返して、前記複数枚のフィルム状ヒータを作成することを含み、
    前記組み立てる工程は、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に離散的に配置した複数個の接合部(14、62、66)を、隣り合うフィルム状ヒータに接合する工程と、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々における前記複数個の接合部の間の部分と、隣り合うフィルム状ヒータとが、複数個の通路孔(10、63、67)を囲み、かつ、前記複数枚のフィルム状ヒータの各々に属する前記第1の金属薄板が、当該前記第1の金属薄板が属するフィルム状ヒータに囲まれる前記複数個の通路孔と同じ通路孔を囲むよう、前記複数枚のフィルム状ヒータの形状を決める工程と、を含む、電気ヒータの製造方法。
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