JP6633214B2 - ねじ継手 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の管を連結するねじ継手に関する。
従来、油井や天然ガス井等(以下、総称して「油井」ともいう)において、地下資源を採掘するためにケーシング、チュービング等の油井管が使用されている。油井管は、順次連結される鋼管によって構成される。鋼管の連結には、ねじ継手が利用される。
鋼管用ねじ継手の形式は、カップリング型とインテグラル型とに大別される。カップリング型の場合、連結される一対の管材のうち、一方の管材が鋼管であり、他方の管材がカップリングである。鋼管の両端部の外周には雄ねじ部が設けられる。カップリングの両端部の内周には雌ねじ部が設けられる。鋼管の雄ねじ部がカップリングの雌ねじ部にねじ込まれることにより、鋼管とカップリングとが締結されて連結される。
インテグラル型の場合、連結される一対の管材の双方が鋼管であり、カップリングは用いられない。各鋼管において、一端部の外周に雄ねじ部が設けられ、他端部の内周に雌ねじ部が設けられる。一方の鋼管の雄ねじ部が他方の鋼管の雌ねじ部にねじ込まれることにより、2つの鋼管が締結されて連結される。
一般に、連結対象の管材において雄ねじ部が設けられている部分は、雌ねじ部に挿入されることから、ピンと称される。連結対象の管材において雌ねじ部が設けられている部分は、雄ねじ部を受け入れることから、ボックスと称される。ピン及びボックスは、管材の一部であるため、各々管状をなす。
鋼管用ねじ継手の一種として、ねじ山幅及びねじ谷幅が一定の割合で変化するねじ部を有するものが知られている。このような構造のねじ継手は、高いトルクを備える。この種のねじ継手では、通常、ねじ部の全体にわたってスタブリード及びロードリードが各々一定となっている。ただし、スタブリード及びロードリードは一致していない。
特許第4087798号公報は、スタブリード及び/又はロードリードがねじ部の途中から変化するねじ継手を開示している。すなわち、特許4087798号公報のねじ継手では、ねじ山幅及びねじ谷幅の変化の割合をねじ部の途中で変化させている。これにより、ねじ山幅及びねじ谷幅が変化するタイプのねじ継手に関し、引張及び圧縮応力に対する耐性の改善を図ることができる。
一般に、ねじ部の加工には、最小のねじ谷幅に合うサイズの切削工具が用いられる。このため、大きなねじ谷幅を有するねじ谷を切削する際には、管軸方向の切削パス回数が必然的に多くなる。特許第4087798号公報のねじ継手では、ねじ谷幅は、変化の割合が一定ではないものの、ねじ部の全体にわたって変化する。よって、最小のねじ谷幅と最大のねじ谷幅との差が大きい。このため、最大のねじ谷幅を有するねじ谷の管軸方向の切削パス回数が特に多くなり、ねじ部全体としての加工時間が増大する。また、ねじ山幅がねじ部の全体にわたって変化する場合、必然的に一番端のねじ山幅がかなり小さくなる。そのねじ山幅が、ねじ山の高さと同程度又はそれよりも小さくなると、管軸方向に引張荷重がかかった場合、最小のねじ山幅を有するねじ山の根元でせん断破壊が生じやすい。
本開示は、高いトルクを有しつつねじ部の加工時間を短縮することができるねじ継手を提供することを目的とする。
本開示に係る鋼管用ねじ継手は、一対の管を連結するものである。ねじ継手は、ピンと、ボックスとを備える。ピンは、外周に雄ねじ部を有する。ボックスは、雄ねじ部に対応する雌ねじ部を内周に有する。ボックスは、ピンと締結される。雄ねじ部は、ねじ幅一定部と、ねじ幅可変部とを含む。雄ねじ部のねじ幅一定部は、一定のねじ谷幅を有する。雄ねじ部のねじ幅可変部は、雄ねじ部のねじ幅一定部のねじ谷幅以上であって雄ねじ部のねじ幅一定部からピンの先端に向かって徐々に大きくなるねじ谷幅を有する。雌ねじ部は、ねじ幅一定部と、ねじ幅可変部とを含む。雌ねじ部のねじ幅一定部は、一定のねじ山幅を有する。雌ねじ部のねじ幅可変部は、雌ねじ部のねじ幅一定部のねじ山幅以上であって雌ねじ部のねじ幅一定部からボックスの中央に向かって徐々に大きくなるねじ山幅を有する。
本開示に係る鋼管用ねじ継手によれば、高いトルクを有するねじ継手としつつねじ部の加工時間を短縮することができる。
図1は、第1実施形態に係るねじ継手の概略を示す縦断面図である。 図2Aは、図1に示すねじ継手のねじ幅一定部を拡大した縦断面図である。 図2Bは、図1に示すねじ継手のねじ幅可変部を拡大した縦断面図である。 図3は、図1に示すねじ継手の一部を拡大した縦断面図である。 図4Aは、図1に示すねじ継手のスタブリード及びロードリードを示すグラフである。 図4Bは、図1に示すねじ継手のねじ部を拡大した縦断面図である。 図5は、第1実施形態に係るねじ継手において、ピンの先端同士が接触した状態を示す縦断面図である。 図6は、第2実施形態に係るねじ継手の概略を示す縦断面図である。 図7は、第3実施形態に係るねじ継手の概略を示す縦断面図である。 図8は、第4実施形態に係るねじ継手の概略を示す縦断面図である。 図9は、実施例に係るねじ継手の概略を示す縦断面図である。 図10は、比較例に係るねじ継手の概略を示す縦断面図である。 図11は、実施例及び比較例に係るねじ継手の加工時間を示すグラフである。
実施形態に係るねじ継手は、一対の管を連結するものである。ねじ継手は、ピンと、ボックスとを備える。ピンは、外周に雄ねじ部を有する。ボックスは、雄ねじ部に対応する雌ねじ部を内周に有する。ボックスは、ピンと締結される。雄ねじ部は、ねじ幅一定部と、ねじ幅可変部とを含む。雄ねじ部のねじ幅一定部は、一定のねじ谷幅を有する。雄ねじ部のねじ幅可変部は、雄ねじ部のねじ幅一定部のねじ谷幅以上であって雄ねじ部のねじ幅一定部からピンの先端に向かって徐々に大きくなるねじ谷幅を有する。雌ねじ部は、ねじ幅一定部と、ねじ幅可変部とを含む。雌ねじ部のねじ幅一定部は、一定のねじ山幅を有する。雌ねじ部のねじ幅可変部は、雌ねじ部のねじ幅一定部のねじ山幅以上であって雌ねじ部のねじ幅一定部からボックスの中央に向かって徐々に大きくなるねじ山幅を有する(第1の構成)。
第1の構成において、雄ねじ部及び雌ねじ部は、ねじ幅一定部及びねじ幅可変部を含んでいる。ねじ幅可変部ではねじ谷幅及びねじ山幅が変化するが、ねじ幅一定部ではねじ谷幅及びねじ山幅が変化しない。雄ねじ部及び雌ねじ部にねじ幅一定部を設けることにより、雄ねじ部及び雌ねじ部の全体にわたってねじ谷幅が徐々に変化する場合と比較して、雄ねじ部及び雌ねじ部における最小のねじ谷幅と最大のねじ谷幅との差が小さくなる。よって、雄ねじ部及び雌ねじ部において、最大のねじ谷幅を有するねじ谷の管軸方向の切削パス回数が少なくなり、管軸方向の総切削パス回数を減らすことができる。その結果、雄ねじ部及び雌ねじ部を含むねじ部の加工時間を短縮することができる。また、雄ねじ部及び雌ねじ部にねじ幅一定部を設けることにより、雄ねじ部及び雌ねじ部の全体にわたってねじ山幅が徐々に変化する場合と比較して、雄ねじ部及び雌ねじ部における最小のねじ山幅と最大のねじ山幅との差が小さくなる。よって、雄ねじ部又は雌ねじ部において、管軸方向に引張荷重がかかった場合、最小のねじ山幅を有するねじ山の根元でせん断破壊が生じにくい。好ましくは、雄ねじ部及び雌ねじ部ともに、最小のねじ山幅は、それぞれのねじ山の高さよりも大きい。
また、第1の構成では、ねじ谷幅が変化するねじ幅可変部が雄ねじ部に設けられ、このような雄ねじ部のねじ幅可変部に対応するように雌ねじ部のねじ幅可変部が構成されている。このため、第1の構成を備えるねじ継手は、高いトルクを有することができる。
雄ねじ部及び雌ねじ部の最大のねじ谷幅は、雄ねじ部及び雌ねじ部の最小のねじ谷幅の2倍以下であってもよい(第2の構成)。
例えば、特許第4087798号公報に記載されているねじ継手では、ねじ部の全体にわたってねじ谷幅が変化し、最大のねじ谷幅が最小のねじ谷幅の3倍以上となるため、ねじ谷の切削パス回数は3パス以上必要となる。一方、上記第2の構成を有するねじ継手であれば、ねじ谷の切削パス回数を2パス以下に抑えることができる。よって、ねじ部の加工時間をより確実に短縮することができる。
ボックスに対するピンのねじ込みにおいて、ピンの先端は、ねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方がボックスに接触した時点では、ボックスと締結されている他のピンの先端に接触せず、ねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方がボックスに接触した後であって雄ねじ部が降伏する前に、他のピンの先端に接触してもよい(第3の構成)。
第3の構成によれば、必要に応じてさらにトルクを上昇させることができる。
すなわち、ねじ継手にハイトルク性能が要求されない場合、ボックスに対するピンのねじ込みにおいて、雄ねじ部におけるねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方がボックスに接触した時点で締結を終了する。このとき、ボックスにねじ込まれたピンの先端は、当該ボックスと締結されている他のピンの先端に接触しない。
一方、ねじ継手にハイトルク性能が要求される場合、ピンをさらにねじ込み、雄ねじ部が降伏する前に当該ピンの先端を他のピンの先端に接触させる。2つのピンの先端同士が接触することによって各ピンに軸力が付与され、トルクを上昇させることができる。
ピンは、さらに、ショルダ面を有していてもよい。ボックスは、さらに、ピンのショルダ面に対応して設けられ、締結状態においてピンのショルダ面に接触可能なショルダ面を有することができる(第4の構成)。
第4の構成によれば、ピン及びボックスのショルダ面同士が接触した際に、ピンに対して軸力が付与される。このため、トルクを向上させることができる。
ボックスに対するピンのねじ込みにおいて、ピンのショルダ面は、ねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方がボックスに接触した時点では、ボックスのショルダ面に接触せず、ねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方がボックスに接触した後であって雄ねじ部が降伏する前に、ボックスのショルダ面に接触してもよい(第5の構成)。
第5の構成であっても、必要に応じてトルクを上昇させることができる。
すなわち、ねじ継手にハイトルク性能が要求されない場合、ボックスに対するピンのねじ込みにおいて、雄ねじ部におけるねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方がボックスに接触した時点で締結を終了する。このとき、ピン及びボックスのショルダ面同士は接触していない。
一方、ねじ継手にハイトルク性能が要求される場合、ピンをさらにねじ込み、雄ねじ部が降伏する前にピン及びボックスのショルダ面同士を接触させる。これにより、ピンに軸力が付与され、トルクを上昇させることができる。
雌ねじ部のねじ幅可変部の管軸方向の長さは、雄ねじ部のねじ幅可変部の管軸方向の長さよりも長くてもよい(第6の構成)。
第6の構成によれば、雄ねじ部のねじ山が雌ねじ部のねじ谷に嵌り込み易いので、ボックスにピンをねじ込むのが容易である。
<実施形態>
以下、各実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。
[第1実施形態]
(全体構成)
図1は、第1実施形態に係るねじ継手1を示す縦断面図である。本実施形態に係るねじ継手1は、カップリング型のねじ継手である。ただし、本実施形態で述べるねじ継手の構成は、インテグラル型のねじ継手に適用することもできる。
図1に示すように、ねじ継手1は、2つのピン10と、ボックス20とを備える。2つのピン10及びボックス20は、各々管状をなす。ボックス20は、各ピン10と締結される。ボックス20には、管軸方向の一端から一のピン10が挿入され、管軸方向の他端から他のピン10が挿入される。
各ピン10は、外周に雄ねじ部11を有する。ボックス20は、各雄ねじ部11に対応する雌ねじ部21を内周に有する。各雄ねじ部11及び各雌ねじ部21は、互いに噛み合うテーパねじで構成されている。各雄ねじ部11及び各雌ねじ部21のねじ形状は、ダブテイル形状である。
各ピン10の雄ねじ部11は、ねじ幅一定部111と、ねじ幅可変部112とを含む。ボックス20の各雌ねじ部21は、ねじ幅一定部211と、ねじ幅可変部212とを含む。ねじ幅一定部111,211ではねじ山幅及びねじ谷幅が一定であり、ねじ幅可変部112,212ではねじ山幅及びねじ谷幅が変化する。この点については後で詳しく説明する。
図2Aは、ねじ幅一定部111,211を拡大した縦断面図である。図2Bは、ねじ幅可変部112,212を拡大した縦断面図である。
図2A及び図2Bに示すように、管軸CLを通る平面でねじ継手1を切断した断面から見て、雄ねじ部11は、それぞれ複数のねじ山頂面11a、ねじ谷底面11b、挿入面11c、及び荷重面11dを有する。各挿入面11c及び各荷重面11dは、ねじ山頂面11aとねじ谷底面11bとを連結する。各挿入面11cは、ボックス20に対するピン10のねじ込みで先行する面である。各荷重面11dは、対応する挿入面11cの反対側に配置される。
管軸CLを通る平面でねじ継手1を切断した断面から見て、雌ねじ部21は、それぞれ複数のねじ山頂面21a、ねじ谷底面21b、挿入面21c、及び荷重面21dを有する。各ねじ山頂面21aは、雄ねじ部11のねじ谷底面11bと対向する。各ねじ谷底面21bは、雄ねじ部11のねじ山頂面11aと対向する。各挿入面21cは、雄ねじ部11の挿入面11cと対向する。各荷重面21dは、雄ねじ部11の荷重面11dと対向する。
挿入面11c、21c及び荷重面11d、21dの各フランク角は、いずれも0°未満の負角である。ここでいうフランク角とは、管軸CLに直角な面と挿入面11c、21c又は荷重面11d、21dとがなす角度のことである。図2A及び図2Bにおいて、挿入面11c、21cのフランク角は反時計回りを正とし、荷重面11d、21dのフランク角は時計回りを正とする。
管軸CLを通る平面でねじ継手1を切断した断面から見て、雄ねじ部11は、好ましくは複数のチャンファ面11eを有する。各チャンファ面11eは、挿入面11cとねじ谷底面11bとを連結する傾斜面である。ねじ谷底面11bに対するチャンファ面11eの角度θは、25°〜75°であることが好ましい。
雄ねじ部11がチャンファ面11eを有している場合、雌ねじ部21は、雄ねじ部11の各チャンファ面11eに対応するチャンファ面21eを有する。雌ねじ部21の各チャンファ面21eは、雄ねじ部11の各チャンファ面11eと対向する。
図2Aに示すように、締結状態では、ねじ幅一定部111,211において、雄ねじ部11の荷重面11dが雌ねじ部21の荷重面21dと互いに接触する。また、ねじ幅一定部111,211において、雄ねじ部11のねじ山頂面11a及びねじ谷底面11bは、それぞれ、雌ねじ部21のねじ谷底面21b及びねじ山頂面21aと接触する。しかしながら、ねじ幅一定部111,211において、挿入面11c,21cは互いに接触しない。雄ねじ部11及び雌ねじ部21が各々チャンファ面11e,21eを有する場合、ねじ幅一定部111,211では、チャンファ面11e,21eも互いに接触しない。すなわち、ねじ幅一定部111,211では、締結状態において雄ねじ部11と雌ねじ部21との間に隙間が生じている。
一方、図2Bに示すように、ねじ幅可変部112,212では、締結状態において雄ねじ部11と雌ねじ部21との間に隙間が生じない。すなわち、締結状態において、ねじ幅可変部112,212では、荷重面11d,21d同士及び挿入面11c,21c同士が接触する。また、ねじ幅可変部112,212では、雄ねじ部11のねじ山頂面11aと雌ねじ部21のねじ谷底面21bが互いに接触し、且つ雄ねじ部11のねじ谷底面11bと雌ねじ部21のねじ山頂面21aが互いに接触する。雄ねじ部11及び雌ねじ部21が各々チャンファ面11e,21eを有する場合、ねじ幅可変部112,212では、チャンファ面11e,21e同士も接触する。
図3は、ねじ継手1の一部を拡大した縦断面図である。図3では、2つのピン10のうちの一のピン10と、ボックス20のうち当該一のピン10に対応する部分とが示されている。
上述したように、ピン10の雄ねじ部11は、ねじ幅一定部111及びねじ幅可変部112を含む。ねじ幅一定部111は、雄ねじ部11においてピン10の基端側(管本体側)に配置されている。ねじ幅一定部111は、一定のねじ谷幅及びねじ山幅を有する。
ねじ幅可変部112は、雄ねじ部11において、ねじ幅一定部111よりもピン10の先端側に配置される。ねじ幅可変部112は、ねじ幅一定部111と連続して設けられている。ねじ幅可変部112は、ねじ幅一定部111のねじ谷幅以上のねじ谷幅を有する。ねじ幅可変部112のねじ谷幅は、ねじ幅一定部111からピン10の先端に向かって徐々に大きくなっている。したがって、ねじ幅可変部112のねじ山幅は、ピン10の先端に向かって徐々に小さくなっている。
雄ねじ部11において、最大のねじ谷幅W11maxは、最小のねじ谷幅W11minの2倍以下であることが好ましい。ねじ幅可変部112のねじ谷幅は、ねじ幅一定部111のねじ谷幅を下回らない範囲で変化する。このため、ねじ幅可変部112が雄ねじ部11における最大のねじ谷幅W11maxを有する。また、雄ねじ部11における最小のねじ谷幅W11minは、ねじ幅一定部111のねじ谷幅である。
ボックス20の雌ねじ部21には、雄ねじ部11のねじ幅一定部111及びねじ幅可変部112の各々に対応するように、ねじ幅一定部211及びねじ幅可変部212が設けられる。
ねじ幅一定部211は、雄ねじ部11のねじ幅一定部111に対向する。ねじ幅一定部211は、一定のねじ山幅及びねじ谷幅を有する。ねじ幅一定部211のねじ山幅及びねじ谷幅は、それぞれ、雄ねじ部11のねじ幅一定部111のねじ谷幅及びねじ山幅に対応する。
ねじ幅可変部212は、雄ねじ部11のねじ幅可変部112に対向する。ねじ幅可変部212のねじ山幅及びねじ谷幅は、それぞれ、雄ねじ部11のねじ幅可変部112のねじ谷幅及びねじ山幅に対応する。すなわち、ねじ幅可変部212のねじ山幅は、雄ねじ部11のねじ幅可変部112のねじ谷幅に対応して、ねじ幅一定部211からボックス20の中央(ボックス20の先端と反対側)に向かって徐々に大きくなる。ねじ幅可変部212のねじ谷幅は、雄ねじ部11のねじ幅可変部112のねじ山幅に対応して、ねじ幅一定部211からボックス20の中央に向かって徐々に小さくなる。
雌ねじ部21において、最大のねじ谷幅W21maxは、最小のねじ谷幅W21minの2倍以下であることが好ましい。ねじ幅可変部212のねじ谷幅は、ねじ幅一定部211のねじ谷幅を上回らない範囲で変化する。このため、ねじ幅可変部212が雌ねじ部21における最小のねじ谷幅W21minを有する。また、雌ねじ部21における最大のねじ谷幅W21maxは、ねじ幅一定部211のねじ谷幅である。
雄ねじ部11及び雌ねじ部21では、主としてねじ幅可変部112,212がトルクの向上に寄与している。雄ねじ部11の全体に対するねじ幅可変部112の比率は、要求されるトルクを考慮し、適宜決定することができる。同様に、雌ねじ部21の全体に対するねじ幅可変部212の比率は、要求されるトルクを考慮し、適宜決定することができる。例えば、雄ねじ部11全体の管軸方向の長さをL11、ねじ幅可変部112の管軸方向の長さをL112とすると、0<L112/L11<1とすることができる。好ましくは、0.3<L112/L11<1.0である。また、雌ねじ部21全体の管軸方向の長さをL21、ねじ幅可変部212の管軸方向の長さをL212とすると、0<L212/L21<1とすることができる。好ましくは、0.2<L212/L21<0.9である。
図4Aは、ピン及びボックスのスタブリード及びロードリードを示すグラフである。図4Aに示すグラフにおいて、縦軸はリードの大きさ、横軸はピンの先端又はボックスの中央から数えたねじ山数である。
ここで、図4Bを参照して、ピン及びボックスのスタブリード及びロードリードについて説明する。ピンのスタブリードは、雄ねじ部11において隣り合う挿入面11c間の管軸方向の距離D1aである。ピンのロードリードは、雄ねじ部11において隣り合う荷重面11d間の管軸方向の距離D1bである。ボックスのスタブリードは、雌ねじ部21において隣り合う挿入面21c間の管軸方向の距離D2aである。ボックスのロードリードは、雌ねじ部21において隣り合う荷重面21d間の管軸方向の距離D2bである。
図4Aに戻り、スタブリード及びロードリードの遷移について説明する。図4Aに示すように、ピンの先端部分、つまり雄ねじ部11のねじ幅可変部112(図3)では、スタブリードよりもロードリードの方が大きい。同様に、ボックスの中央部分、つまり雌ねじ部21のねじ幅可変部212(図3)では、スタブリードよりもロードリードの方が大きい。
ピンの基端部分、つまり雄ねじ部11のねじ幅一定部111(図3)では、スタブリードとロードリードとが等しい。同様に、ボックス20の端部、つまり雌ねじ部21のねじ幅一定部211(図3)では、スタブリードとロードリードとが等しい。
ピン及びボックスの各ロードリードは、ねじ部の全体にわたって一定である。しかしながら、ピン及びボックスの双方において、各スタブロードは変化する。すなわち、ピン及びボックスの双方において、ねじ幅可変部からねじ幅一定部に切り替わるときにスタブロードが大きくなる。
図4Aからわかるように、雌ねじ部のねじ幅可変部の管軸方向の長さL212は、雄ねじ部のねじ幅可変部の管軸方向の長さL112よりも長い。すなわち、ピンにおいてねじ幅可変部がねじ幅一定部に切り替わる位置は、ボックスにおいてねじ幅可変部がねじ幅一定部に切り替わる位置と完全には一致していない。具体的には、L212/L112>1.05である。当該位置をピンとボックスとで完全に一致させた場合、雄ねじ部のねじ山が雌ねじ部のねじ谷に嵌り込みにくくなり、その結果、ボックスにピンをねじ込むことが困難になるためである。
(ピンとボックスとの締結方法)
次に、各ピン10とボックス20との締結方法について説明する。
上述したように、本実施形態に係るねじ継手1は、カップリング型のねじ継手である。したがって、ボックス20には、管軸方向の両端各々からピン10がねじ込まれる。
図1及び図2Bを参照して、ボックス20の管軸方向の一端から一のピン10をねじ込むと、当該ピン10の雄ねじ部11とボックス20の雌ねじ部21とが干渉し、ある時点で雄ねじ部11のねじ幅可変部112における荷重面11d及び挿入面11cがボックス20に接触する。より詳細には、ねじ幅可変部112の荷重面11d及び挿入面11cの各々が、対応する雌ねじ部21の荷重面21d及び挿入面21cに接触する。同様に、ボックス20の管軸方向の他端から他のピン10をねじ込むと、当該他のピン10についても、ある時点で雄ねじ部11のねじ幅可変部112における荷重面11d及び挿入面11cの各々が、対応する雌ねじ部21の荷重面21d及び挿入面21cに接触する(図2B)。この時点では、図1に示すようにピン10の先端同士は接触しない。
例えば、シェール井戸の水平堀り等にねじ継手1が利用される場合、ねじ継手1にはハイトルク性能が要求される。この場合、図1の状態からさらに各ピン10をボックス20にねじ込めばよい。すなわち、ねじ幅可変部112の荷重面11d及び挿入面11cがボックス20に接触した後(図2B)、さらに各ピン10をボックス20にねじ込むと、図5に示すようにピン10の先端同士が接触する。ピン10の先端同士は、各雄ねじ部11が降伏する前に接触する。これにより、各ピン10に対して軸力が付与され、トルクが上昇する。各ピン10に確実に軸力を付与するため、各ピン10の先端は、管軸CLに実質的に垂直な環状面で構成されていることが好ましい。
(第1実施形態の効果)
以上のように、本実施形態に係るねじ継手1において、雄ねじ部11は、ねじ幅一定部111及びねじ幅可変部112を有している。ねじ幅可変部112のねじ谷幅は、ねじ幅一定部111からピン10の先端に向かって大きくなるが、ねじ幅一定部111のねじ谷幅は変化しない。このようなねじ幅一定部111を雄ねじ部11に設けることにより、雄ねじ部の全体にわたってねじ谷幅を徐々に変化させる場合と比較して、雄ねじ部11で生じるねじ谷幅の差を小さくすることができる。よって、最小のねじ谷幅に合うサイズの切削工具を用いて雄ねじ部11を加工する場合に、管軸方向の切削パス回数を減らすことができる。
雌ねじ部21は、雄ねじ部11と対応して設けられる。すなわち、雌ねじ部21は、雄ねじ部11のねじ幅一定部111に対応するねじ幅一定部211を有する。このため、雌ねじ部21においてもねじ谷幅の差を小さくすることができ、管軸方向の切削パス回数を減らすことができる。
このように、本実施形態に係るねじ継手1によれば、雄ねじ部11及び雌ねじ部21において管軸方向の切削パス回数を減らすことができる。よって、雄ねじ部11及び雌ねじ部21で構成されるねじ部の加工時間を短縮することができる。
また、雄ねじ部11及び雌ねじ部21は、ねじ幅一定部111及び211とねじ幅可変部112及び212とを有している。このようなねじ幅一定部111及び211を雄ねじ部11及び雌ねじ部21に設けることにより、雄ねじ部11又は雌ねじ部12の全体にわたってねじ山幅が徐々に変化する場合と比較して、雄ねじ部11又は雌ねじ部における最小のねじ山幅と最大のねじ山幅との差が小さくなる。よって、雄ねじ部及び雌ねじ部において、管軸方向に引張荷重がかかった場合、最小のねじ山幅を有するねじ山の根元でせん断破壊が生じにくい。
上述したように、雄ねじ部11には、ピン10の先端に向かってねじ谷幅が大きくなるねじ幅可変部112が設けられている。雌ねじ部には、雄ねじ部11のねじ幅可変部112と対応してねじ谷幅が変化するねじ幅可変部212が設けられている。よって、本実施形態に係るねじ継手1は、高いトルクを有することもできる。
ここで、雄ねじ部の最大のねじ谷幅と最小のねじ谷幅との差及び雌ねじ部の最大のねじ谷幅と最小のねじ谷幅との差を小さくするだけであれば、雄ねじ部又は雌ねじ部の全長にわたって、それぞれねじ谷幅及びねじ山幅の変化の割合の小さいねじ幅可変部を有し、ねじ幅一定部を有しない形態であってもよい。しかしながら、雄ねじ部及び雌ねじ部ともに、それぞれねじ谷幅及びねじ山幅の変化の割合が大きいねじ幅可変部111,211と、ねじ幅一定部112,212とを有する形態とする方が、高いトルクを備えるために有利である。
雄ねじ部11において、最大のねじ谷幅W11maxは、好ましくは、最小のねじ谷幅W11minの2倍以下である。よって、雄ねじ部11において、ねじ谷の切削パス回数を2パス以下に抑えることができる。
雌ねじ部21において、最大のねじ谷幅W21maxは、好ましくは、最小のねじ谷幅W21minの2倍以下である。よって、雌ねじ部21において、ねじ谷の切削パス回数を2パス以下に抑えることができる。
管軸方向に引張荷重がかかった場合に、ねじ山の根元でのせん断破壊を生じにくくするために、雄ねじ部11及び雌ねじ部21において、最小のねじ山幅は、ねじ山の高さ以上にするのが好ましい。
ボックス20に対する各ピン10のねじ込みにおいて、ピン10の先端同士は、各ねじ幅可変部112の挿入面及び荷重面の双方がボックス20に接触した時点では、互いに接触しない。特にあまり大きなハイトルク性能が要求されない場合、ねじ継手1は、ピン10の先端同士が接触していない状態で使用される。
ねじ継手1に大きなハイトルク性能が要求される場合、さらに各ピン10をボックス20にねじ込むことにより、各雄ねじ部11が降伏する前にピン10の先端同士を接触させることができる。これにより、各ピン10に軸力を付与し、トルクを上昇させることができる。このように、本実施形態に係るねじ継手1では、必要に応じてトルクを高めることができる。
本実施形態に係るねじ継手1において、雄ねじ部11及び雌ねじ部21は、それぞれ、ねじ幅一定部111,211だけでなく、ねじ幅可変部112,212を含んでいる。このため、必要なトルクを確保することができる。
締結状態において、雄ねじ部のねじ谷底面と雌ねじ部のねじ山頂面とが接触し、且つ雄ねじ部のねじ山頂面と雌ねじ部のねじ谷底面とが接触しない場合、雄ねじ部及び雌ねじ部で構成されるねじ部は密封性能を有しない。一方、本実施形態に係るねじ継手1の締結状態では、ねじ幅可変部112,212において、雄ねじ部11のねじ谷底面11bと雌ねじ部21のねじ山頂面21aとが接触し、且つ雄ねじ部11のねじ山頂面11aと雌ねじ部21のねじ谷底面21bとが接触する。このような構成によれば、雄ねじ部11及び雌ねじ部21で構成されるねじ部に密封性能を付与することができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係るねじ継手1Aを示す縦断面図である。ねじ継手1Aは、ピン10A及びボックス20Aが各々ショルダ面12,22及びシール面13,23を有する点で、第1実施形態に係るねじ継手1と異なる。ねじ継手1Aのその他の構成は、第1実施形態に係るねじ継手1と同様とすることができる。
ピン10Aは、ショルダ面12及びシール面13を含む。ショルダ面12は、ピン10Aの基端に配置される。ショルダ面12は、管軸CLに実質的に垂直な環状面とすることができる。シール面13は、ピン10Aの外周に設けられる。シール面13は、ピン10Aにおいて、雄ねじ部11とショルダ面12との間に配置されている。
ボックス20Aは、ショルダ面22及びシール面23を含む。ショルダ面22は、ピン10Aのショルダ面12に対応して設けられる。ショルダ面22は、管軸CLに実質的に垂直な環状面とすることができる。シール面23は、ピン10Aのシール面13に対応して、ボックス20Aの内周に設けられる。シール面23は、雌ねじ部21とショルダ面22との間に配置されている。
シール面13,23は、ボックス20Aに対するピン10Aのねじ込みに伴って互いに接触し、締結状態では嵌め合い密着して締まりばめの状態となる。これにより、シール面13,23は、メタル接触によるシール部を形成する。その結果、ねじ継手1Aの密封性能が向上する。シール面13,23で構成されたシール部は、特に外圧に対して優れた密封性能を発揮する。
ショルダ面12、22は、ボックス20Aに対するピン10Aのねじ込みに伴って互いに接触して押し付けられる。ショルダ面12、22同士が接触することにより、ピン10Aに対して軸力が付与され、トルクが上昇する。
図示を省略するが、ピン10Aの雄ねじ部11は、第1実施形態と同様にねじ幅可変部を有している。ショルダ面12,22は、ボックス20Aに対するピン10Aのねじ込みにおいて、雄ねじ部11のねじ幅可変部における荷重面及び挿入面がボックス20Aに接触した時点で互いに接触してもよいし、当該時点では互いに接触しなくてもよい。
雄ねじ部11のねじ幅可変部における荷重面及び挿入面がボックス20Aに接触した時点でショルダ面12,22同士が接触しない場合、ピン10Aをボックス20Aにさらにねじ込むことにより、ショルダ面12,22同士を接触させることができる。すなわち、雄ねじ部11のねじ幅可変部における荷重面及び挿入面がボックス20Aに接触した後、ピン10Aをボックス20Aにさらにねじ込み、雄ねじ部11が降伏する前にショルダ面12,22同士を接触させる。これにより、ピン10Aに対して軸力が付与され、ショルダ面12,22同士が接触していない状態よりもトルクが上昇する。このように構成することにより、第1実施形態と同様、必要に応じてトルクを上昇させることができる。
第2実施形態では、ピン10Aがショルダ面12及びシール面13を有しているが、ピン10Aはショルダ面12及びシール面13の一方のみを有していてもよい。この場合、ボックス20Aは、ピン10Aのショルダ面12に対応するショルダ面22、又はピン10Aのシール面13に対応するシール面23を有する。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態に係るねじ継手1Bを示す縦断面図である。ねじ継手1Bは、ピン10B及びボックス20Bが各々シール面14,24を有する点で、第1実施形態に係るねじ継手1と異なる。ねじ継手1Bのその他の構成は、第1実施形態に係るねじ継手1と同様とすることができる。
ピン10Bは、シール面14を含む。シール面14は、ピン10Bの外周に設けられる。シール面14は、ピン10Bの先端部分に配置されている。
ボックス20Bは、シール面24を含む。シール面24は、ピン10Bのシール面14に対応して、ボックス20Bの内周に設けられる。
シール面14,24は、ボックス20Bに対するピン10Bのねじ込みに伴って互いに接触し、締結状態では嵌め合い密着して締まりばめの状態となる。これにより、シール面14,24は、メタル接触によるシール部を形成する。その結果、ねじ継手1Bの密封性能が向上する。シール面14,24で構成されたシール部は、特に内圧に対して優れた密封性能を発揮する。
第3実施形態に係るねじ継手1Bにおいて、ピン10Bは、さらに、第2実施形態と同様のシール面13(図6)を有していてもよい。この場合、ボックス20Bは、シール面13に対応するシール面23(図6)を有する。このような構成によれば、シール面14,24で構成されたシール部によって内圧に対する密封性能を向上させるとともに、シール面13,23で構成されたシール部によって外圧に対する密封性能を向上させることができる。
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係るねじ継手1Cを示す縦断面図である。ねじ継手1Cでは、ピン10C及びボックス20Cの各々が第3実施形態と同様のシール面14,24を有する。また、ピン10C及びボックス20Cは、それぞれショルダ面15,25を有する。
ショルダ面15は、ピン10Cの先端に設けられる。ショルダ面25は、ピン10Cのショルダ面15に対応して、ボックス20Cに設けられている。ショルダ面15,25は、各々管軸CLに実質的に垂直な環状面で構成されることが好ましい。
ショルダ面15、25は、ボックス20Cに対するピン10Cのねじ込みに伴って互いに接触して押し付けられる。ショルダ面15、25同士が接触することにより、ピン10Cに軸力が付与されてトルクが上昇する。
ピン10Cの雄ねじ部11は、第1実施形態と同様にねじ幅可変部を有している。ショルダ面15,25は、ボックス20Cに対するピン10Cのねじ込みにおいて、雄ねじ部11のねじ幅可変部における荷重面及び挿入面がボックス20Cに接触した時点で互いに接触してもよいし、当該時点では互いに接触しなくてもよい。
雄ねじ部11のねじ幅可変部における荷重面及び挿入面がボックス20Cに接触した時点でショルダ面15,25同士が接触しない場合、ピン10Cをボックス20Cにさらにねじ込むことにより、ショルダ面15,25同士を接触させることができる。すなわち、雄ねじ部11のねじ幅可変部における荷重面及び挿入面がボックス20Cに接触した後、ピン10Cをボックス20Cにさらにねじ込み、雄ねじ部11が降伏する前にショルダ面15,25同士を接触させる。これにより、ピン10Cに対して軸力が付与され、ショルダ面15,25同士が接触していない状態よりもトルクが上昇する。このように構成すれば、第1実施形態と同様、必要に応じてトルクを上昇させることができる。
第4実施形態では、ピン10Cがショルダ面15及びシール面14を有しているが、ピン10Cはショルダ面15及びシール面14の一方のみを有していてもよい。この場合、ボックス20Cは、ピン10Cのショルダ面15に対応するショルダ面25、又はピン10Cのシール面14に対応するシール面24を有する。
ピン10Cは、第2実施形態と同様のショルダ面12をさらに有していてもよい。すなわち、ピン10Cは、基端及び先端にショルダ面12,15を有していてもよい。この場合、ボックス20Cは、ピン10Cのショルダ面12,15の各々に対応するショルダ面22,25を有する。
[変形例]
以上、各実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記各実施形態において、雄ねじ部及び雌ねじ部は、一のねじ幅一定部及び一のねじ幅可変部で構成されている。しかしながら、雄ねじ部及び雌ねじ部は、複数のねじ幅一定部及び/又は複数のねじ幅可変部を含むこともできる。雄ねじ部及び雌ねじ部が複数のねじ幅一定部を含む場合、各ねじ幅一定部は互いに異なるねじ谷幅を有していてもよい。雄ねじ部及び雌ねじ部が複数のねじ幅可変部を含む場合、各ねじ幅可変部におけるねじ谷幅の変化率は、同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
上記各実施形態において、雄ねじ部及び雌ねじ部はダブテイル形状のねじで構成されている。しかしながら、雄ねじ部及び雌ねじ部のねじ形状はこれに限定されるものではない。雄ねじ部及び雌ねじ部は、例えば台形ねじで構成されていてもよい。
上記各実施形態において、雄ねじ部及び雌ねじ部は、1段のねじで構成されていたが、複数段のねじで構成することもできる。また、雄ねじ部及び雌ねじ部で構成されるねじ部は、1条ねじであってもよいし、2条ねじであってもよい。
上記第2及び第4実施形態において、ピンは、先端及び/又は基端にショルダ面を有している。しかしながら、ピンは、中間部に設けられる中間ショルダ面を有していてもよい。ボックスには、ピンの中間ショルダ面に対応する中間ショルダ面が設けられる。ピン及びボックスは、それぞれ2以上の中間ショルダ面を有していてもよい。この場合、雄ねじ部及び雌ねじ部は、中間ショルダ面を間に挟む複数段のねじで構成される。
上記第3実施形態(図7)では、ピンの先端部分に雄のシール面14が配置され、ボックスの対応部分に雌のシール面24が配置されている。しかしながら、この構造に代えて、又はこの構造と併用して、一方のピンの先端に雄のシール面が配置され、他方のピンの先端に雌のシール面が配置されていてもよい。これにより、両方のピンのシール面は、メタル接触によるシール部を形成する。その結果、ねじ継手の密封性能が向上する。
本開示に係るねじ継手による効果を確認するため、以下の試験を行った。
(実施例)
図9は、実施例に係るねじ継手の縦断面図である。図9に示すねじ継手における雄ねじ部11の加工を実施し、その加工時間を計測した。
ねじ谷幅が一定のねじ幅一定部111と、ねじ幅一定部111からピン10の先端に向かってねじ谷幅が徐々に大きくなるねじ幅可変部112とを形成した。ねじ幅一定部111及びねじ幅可変部112の管軸方向の長さは等しい。すなわち、雄ねじ部11の1/2がねじ幅一定部111である。その結果、雄ねじ部11において、最大のねじ谷幅W11maxは最小のねじ谷幅W11minの2倍となった。
雄ねじ部11の加工は、最小のねじ谷幅W11minに合ったサイズの切削工具を用いて行った。上述したとおり、雄ねじ部11において、最大のねじ谷幅W11maxは最小のねじ谷幅W11minの2倍である。よって、最小のねじ谷幅W11minを有するねじ谷の管軸方向の切削パス回数を1として、最大のねじ谷幅W11maxを有するねじ谷の管軸方向の切削パス回数(最大切削パス回数)は2となった。また、管軸方向の総切削パス回数は14となった。
(比較例)
図10は、比較例に係るねじ継手の縦断面図である。図10に示すねじ継手における雄ねじ部31の加工を実施し、その加工時間を計測した。
比較例に係るねじ継手では、雄ねじ部31の全体にわたってねじ谷幅を変化させた。雄ねじ部31のねじ谷幅は、ピン30の基端から先端に向かって徐々に大きくなっている。雄ねじ部31の管軸方向の長さは、実施例に係る雄ねじ部11の管軸方向の長さとほぼ等しい。雄ねじ部31のねじ谷幅の変化率も、実施例に係るねじ幅可変部112のねじ谷幅の変化率と実質的に同一とした。その結果、雄ねじ部31において、最大のねじ谷幅は最小のねじ谷幅の4倍となった。
雄ねじ部31の加工は、最小のねじ谷幅に合ったサイズの切削工具を用いて行った。雄ねじ部31において、最大のねじ谷幅は最小のねじ谷幅の4倍であるため、最大切削パス回数は4となった。また、管軸方向の総切削パス回数は28となった。
(評価)
図11に、実施例及び比較例各々のねじ継手に係る加工時間のグラフを示す。実施例における雄ねじ部11の最大切削パス回数及び総切削パス回数は、それぞれ、比較例に係る雄ねじ部31の最大切削パス回数及び総切削パス回数の1/2である。したがって、図11に示すように、実施例に係る雄ねじ部11の加工時間も、比較例に係る雄ねじ部31の加工時間のおよそ1/2となっている。
以上のように、雄ねじ部11にねじ幅一定部111を設けることにより、ねじ幅一定部を含まない雄ねじ部31と比較して、雄ねじ部11の加工時間を短縮できることが確認された。雄ねじ部11と対応する構成を有する雌ねじ部21についても、同様の効果を期待することができる。
この発明は、ねじ継手に適用される。

Claims (6)

  1. 一対の管を連結するねじ継手であって、
    外周に雄ねじ部を有するピンと、
    前記雄ねじ部に対応する雌ねじ部を内周に有し、前記ピンと締結されるボックスと、
    を備え、
    前記雄ねじ部は、
    一定のねじ谷幅を有するねじ幅一定部と、
    前記雄ねじ部のねじ幅一定部のねじ谷幅以上であって前記雄ねじ部のねじ幅一定部から前記ピンの先端に向かって徐々に大きくなるねじ谷幅を有するねじ幅可変部と、
    を含み、
    前記雌ねじ部は、
    一定のねじ山幅を有するねじ幅一定部と、
    前記雌ねじ部のねじ幅一定部のねじ山幅以上であって前記雌ねじ部のねじ幅一定部から前記ボックスの中央に向かって徐々に大きくなるねじ山幅を有するねじ幅可変部と、
    を含み、
    締結状態では、前記雄ねじ部のねじ幅一定部の荷重面が前記雌ねじ部のねじ幅一定部の荷重面と接触し、前記雄ねじ部のねじ幅一定部の挿入面は前記雌ねじ部のねじ幅一定部の挿入面と接触せず、前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部のねじ幅可変部の荷重面同士及び挿入面同士が接触する、ねじ継手。
  2. 請求項1に記載のねじ継手であって、
    前記雄ねじ部の最大のねじ谷幅は、前記雄ねじ部の最小のねじ谷幅の2倍以下である、ねじ継手。
  3. 請求項1又は2に記載のねじ継手であって、
    前記ボックスに対する前記ピンのねじ込みにおいて、前記ピンの先端は、前記ねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方が前記ボックスに接触した時点では、前記ボックスと締結されている他のピンの先端に接触せず、前記ねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方が前記ボックスに接触した後であって前記雄ねじ部が降伏する前に、前記他のピンの先端に接触する、ねじ継手。
  4. 請求項1又は2に記載のねじ継手であって、
    前記ピンは、さらに、ショルダ面を有し、
    前記ボックスは、さらに、前記ピンのショルダ面に対応して設けられ、締結状態において前記ピンのショルダ面に接触可能なショルダ面を有する、ねじ継手。
  5. 請求項4に記載のねじ継手であって、
    前記ボックスに対する前記ピンのねじ込みにおいて、前記ピンのショルダ面は、前記ねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方が前記ボックスに接触した時点では、前記ボックスのショルダ面に接触せず、前記ねじ幅可変部の挿入面及び荷重面の双方が前記ボックスに接触した後であって前記雄ねじ部が降伏する前に、前記ボックスのショルダ面に接触する、ねじ継手。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のねじ継手であって、
    前記雌ねじ部のねじ幅可変部の管軸方向の長さは、前記雄ねじ部のねじ幅可変部の管軸方向の長さよりも長い、ねじ継手。
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