JP6703191B2 - 鋼管用ねじ継手 - Google Patents

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Description

本開示は、鋼管の連結に用いられるねじ継手に関する。
油井、天然ガス井等(以下、総称して「油井」ともいう)においては、地下資源を採掘するためにケーシング、チュービング等の油井管が使用される。油井管は鋼管が順次連結されて成り、その連結にねじ継手が用いられる。
この種の鋼管用ねじ継手の形式は、カップリング型とインテグラル型とに大別される。カップリング型の場合、連結対象の一対の管材のうち、一方の管材が鋼管であり、他方の管材がカップリングと呼ばれる短管である。この場合、鋼管の両端部の外周に雄ねじ部が形成され、カップリングの両端部の内周に雌ねじ部が形成される。そして、鋼管の雄ねじ部がカップリングの雌ねじ部にねじ込まれ、これにより両者が締結されて連結される。インテグラル型の場合、連結対象の一対の管材がともに鋼管であり、別個のカップリングを用いない。この場合、鋼管の一端部の外周に雄ねじ部が形成され、他端部の内周に雌ねじ部が形成される。そして、一方の鋼管の雄ねじ部が他方の鋼管の雌ねじ部にねじ込まれ、これにより両者が締結されて連結される。
一般に、雄ねじ部が形成された管端部の継手部分は、雌ねじ部に挿入される要素を含むことから、ピンと称される。一方、雌ねじ部が形成された管端部の継手部分は、雄ねじ部を受け入れる要素を含むことから、ボックスと称される。ピン及びボックスは、管材の端部であるため、いずれも管状である。
近年、例えば水平掘削や傾斜掘削等といった新技術の発達に伴い、ねじ継手に対し、高い耐トルク性能及び密封性能が要求されるようになっている。耐トルク性能及び密封性能を両立するためには、例えば、楔型ねじとも称されるダブテイル形状のテーパねじをねじ部に適用することが有効である。楔型ねじを有するねじ継手では、雄ねじ部(ピン)のねじ山幅がねじの弦巻き線に沿って右ねじの進む方向に先細りに狭くなり、相対する雌ねじ部(ボックス)のねじ谷幅もねじの弦巻き線に沿って右ねじの進む方向に先細りに狭くなる。楔型ねじでは、荷重フランク面(以下、「荷重面」ともいう)及び挿入フランク面(以下、「挿入面」ともいう)の双方が負角であり、荷重面同士及び挿入面同士が互いに接触する。これにより、ねじ部全体が強固に嵌まり合い、高い耐トルク性能を発揮する。また、締結状態において、ねじ部のねじ山頂面とねじ谷底面とが互いに接触するため、密封性能を確保することも可能である。
一方、特許文献1及び2には、楔型ねじを用いることなく、耐トルク性能の向上を図ったねじ継手が開示されている。
特許文献1のねじ継手では、ねじ部の荷重面及び挿入面各々の断面形状がZ形状に形成されている。当該ねじ継手では、このような形状の荷重面同士及び挿入面同士を接触させることにより、ねじ部における管軸方向及び径方向の締め付けを制御する。
特許文献2のねじ継手では、ねじ部の各荷重面の断面形状が鉤状に形成されている。このため、締結時に、鉤状の荷重面同士が嵌まり合う。これにより、トルクショルダが負担する捻りトルクの一部をねじ部に負担させることができ、トルクショルダの塑性変形が抑制されるとともに高い耐トルク性能も発揮できる。
本明細書は、下記の先行技術文献を引用により援用する。
米国特許出願公開第2008/0073909号明細書 特開2002−81584号公報
開示の概要
ところで、楔型ねじをねじ部に適用したねじ継手では、雄ねじ部のねじ山幅及びこれに対応する雌ねじ部のねじ谷幅が変化する。よって、ねじ部の切削が困難であり、かつ切削時間がかかるため、製造コストが高くなる。製造コストを低減する観点から、API(American Petroleum Institute(アメリカ石油協会))規格のバットレスねじ(台形ねじ)をねじ部に適用することも考えられる。しかしながら、バットレスねじを適用したねじ継手は、トルクショルダ等のトルク増幅機構が設けられていない場合、高い耐トルク性能を発揮することができない。
本開示は、耐トルク性能の確保と製造コストの低減とを両立することができる鋼管用ねじ継手を提供することを目的とする。
本開示に係る鋼管用ねじ継手は、管状のピンと、管状のボックスとを備える。ピンは、雄ねじ部を外周に有する。ボックスは、雄ねじ部に対応する雌ねじ部を内周に有し、ピンと締結される。雄ねじ部は、主雄ねじと、副雄ねじとを含む。主雄ねじは、一定のねじ山幅及びねじ谷幅を有する台形ねじで構成される。副雄ねじは、主雄ねじのねじ谷に配置され、主雄ねじのねじ山幅及びねじ山高さよりも小さいねじ山幅及びねじ山高さを有する。主雄ねじ及び副雄ねじは、それぞれ、挿入フランク面と、挿入フランク面の反対側に配置される荷重フランク面とを有する。ピンの管軸方向の断面において、隣り合う主雄ねじの挿入フランク面のフランク角及び副雄ねじの荷重フランク面のフランク角は0度よりも大きい。
本開示に係る鋼管用ねじ継手によれば、耐トルク性能を確保しつつ、製造コストを低減することができる。
図1は、実施形態に係る鋼管用ねじ継手の縦断面図である。 図2は、図1に示す鋼管用ねじ継手におけるねじ部の縦断面図である。 図3は、従来技術(比較例)に係る鋼管用ねじ継手の縦断面図である。 図4は、実施例及び比較例に係る鋼管用ねじ継手の降伏トルクを示すグラフである。 図5は、実施例及び比較例に係る鋼管用ねじ継手の最小シール接触力を示すグラフである。
実施形態に係る鋼管用ねじ継手の考案者等は、主にねじ部で耐トルク性能を発揮させようと考え、API規格のバットレスねじ(台形ねじ)をベースにねじ形状を変更した。
実施形態に係る鋼管用ねじ継手は、管状のピンと、管状のボックスとを備える。ピンは、雄ねじ部を外周に有する。ボックスは、雄ねじ部に対応する雌ねじ部を内周に有し、ピンと締結される。雄ねじ部は、主雄ねじと、副雄ねじとを含む。主雄ねじは、一定のねじ山幅及びねじ谷幅を有する台形ねじで構成される。副雄ねじは、主雄ねじのねじ谷に配置され、主雄ねじのねじ山幅及びねじ山高さよりも小さいねじ山幅及びねじ山高さを有する。主雄ねじ及び副雄ねじは、それぞれ、挿入フランク面と、挿入フランク面の反対側に配置される荷重フランク面とを有する。ピンの管軸方向の断面において、隣り合う主雄ねじの挿入フランク面のフランク角及び副雄ねじの荷重フランク面のフランク角は0度よりも大きい。
上記ねじ継手の雄ねじ部では、主雄ねじのねじ谷に、主雄ねじよりもねじ山幅及びねじ山高さが小さい副雄ねじが配置されている。雌ねじ部は、この雄ねじ部に対応するように構成されている。この構成によれば、雄ねじ部と雌ねじ部との噛み合い面積を従来のバットレスねじよりも大きくすることができる。よって、高い耐トルク性能を確保することができる。
また、上記ねじ継手の雄ねじ部では、ねじ山幅及びねじ谷幅が一定の台形ねじによって主雄ねじが構成されている。よって、楔型ねじに比べて、短い時間でねじ部を切削することが可能となる。このため、製造コストを低減することができる。
[実施形態]
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については同一の符号を付し、同じ説明を繰り返さない。
(鋼管用ねじ継手の構成)
図1は、本実施形態に係る鋼管用ねじ継手1を示す縦断面図(管軸CLを含む平面での断面図)である。ねじ継手1は、インテグラル型のねじ継手であってもよいし、カップリング型のねじ継手であってもよい。ねじ継手1は、ピン10と、ボックス20とを備える。
ピン10は、雄ねじ部11と、シール面12と、ショルダ面13とを備える。雄ねじ部11は、主雄ねじ111及び副雄ねじ112を含む。雄ねじ部11及びシール面12は、ピン10の外周に設けられている。シール面12は、雄ねじ部11よりもピン10の先端側に配置される。ショルダ面13は、ピン10の先端に設けられている。
ボックス20は、雌ねじ部21と、シール面22と、ショルダ面23とを備える。雌ねじ部21、シール面22、及びショルダ面23は、それぞれ、ピン10の雄ねじ部11、シール面12、及びショルダ面13に対応して設けられる。
雄ねじ部11及び雌ねじ部21は、締結状態では互いに嵌め合い、締まりばめの状態となる。
シール面12、22は、ボックス20に対するピン10のねじ込みに伴って互いに接触し、締結状態では嵌め合い、締まりばめの状態となる。これにより、シール面12、22同士は、メタル接触によるシール部を形成する。
ショルダ面13、23は、ボックス20に対するピン10のねじ込みに伴い、互いに接触して押し付けられる。ショルダ面13、23は、ボックス20に対するピン10のねじ込みを制限するとともに、ねじ込み進行方向と逆方向への荷重、つまりねじの締め付け軸力を雄ねじ部11に付与する。
図2は、ねじ継手1におけるねじ部の縦断面図(管軸CLを含む平面での断面図)である。図2では、説明の便宜上、雄ねじ部11と雌ねじ部21とを離して示している。
上述したように、雄ねじ部11は、主雄ねじ111及び副雄ねじ112を含む。主雄ねじ111は、雄ねじ部11の全体にわたって一定のねじ山幅及びねじ谷幅を有する台形ねじで構成されている。主雄ねじ111は、縦断面において、各々複数のねじ山頂面111a、ねじ谷底面111b、挿入フランク面(以下、「挿入面」ともいう)111c、及び荷重フランク面(以下、「荷重面」ともいう)111dを有する。各挿入面111cは、ピン10の先端側に位置する。各荷重面111dは、主雄ねじ111の各ねじ山に関して挿入面111cの反対側に配置される。
主雄ねじ111の各挿入面111c及び各荷重面111dは、同一方向に傾斜している。具体的には、各挿入面111cのフランク角は、0度よりも大きい正角である。各荷重面111dのフランク角は、0度よりもわずかに小さい負角である。ここでいうフランク角とは、管軸CLに垂直な面VPと各挿入面111c又は各荷重面111dとがなす角度である。図2において、各挿入面111cのフランク角は反時計回りを正とし、各荷重面111dのフランク角は時計回りを正とする。
副雄ねじ112は、主雄ねじ111のねじ谷に配置されている。すなわち、副雄ねじ112のねじ山は、縦断面において、主雄ねじ111のねじ山間に設けられている。副雄ねじ112は、主雄ねじ111のねじ山幅及びねじ山高さよりも小さいねじ山幅及びねじ山高さを有する。例えば、副雄ねじ112のねじ山の縦断面積は、主雄ねじ111のねじ山の縦断面積の50%以下である。
副雄ねじ112は、縦断面において、各々複数のねじ山頂面112a、挿入フランク面(以下、「挿入面」ともいう)112c、及び荷重フランク面(以下、「荷重面」ともいう)112dを有する。各挿入面112cは、ピン10の先端側に位置する。各荷重面112dは、副雄ねじ112の各ねじ山に関して挿入面112cの反対側に配置される。副雄ねじ112の各挿入面112cは、主雄ねじ111の各荷重面111dに対向する。副雄ねじ112の各荷重面112dは、主雄ねじ111の各挿入面111cに対向する。
副雄ねじ112の各挿入面112c及び各荷重面112dは、反対方向に傾斜している。すなわち、各挿入面112c及び各荷重面112dのフランク角は、それぞれ、0度よりも大きい正角となっている。ここでいうフランク角とは、管軸CLに垂直な面と各挿入面112c又は各荷重面112dとがなす角度である。図2において、各挿入面112cのフランク角は反時計回りを正とし、各荷重面112dのフランク角は時計回りを正とする。
ピン10の縦断面(管軸方向の断面)において、隣り合う主雄ねじ111の挿入面111cのフランク角θ111c及び副雄ねじ112の荷重面112dのフランク角θ112dは、それぞれ、0度よりも大きい正角である。特に図示しないが、主雄ねじ111の荷重面111dのフランク角は0度よりも小さい負角である。副雄ねじ112の挿入面112cのフランク角は0度よりも大きい正角である。特に限定されないが、荷重面111dのフランク角の絶対値は、挿入面112cのフランク角の絶対値よりも小さい。
雌ねじ部21は、縦断面において、各々複数のねじ山頂面21a、ねじ谷底面21b、挿入フランク面(以下、「挿入面」ともいう)21c、及び荷重フランク面(以下、「荷重面」ともいう)21dを有する。雌ねじ部21のねじ山には、副ねじ溝21eが形成されている。
雌ねじ部21のねじ山頂面21a、ねじ谷底面21b、挿入面21c、及び荷重面21dは、それぞれ、主雄ねじ111のねじ谷底面111b、ねじ山頂面111a、挿入面111c、及び荷重面111dと対向する。雌ねじ部21の副ねじ溝21eは、副雄ねじ112のねじ山を受け入れる。
締結状態では、雌ねじ部21のねじ山頂面21a及び荷重面21dは、それぞれ、主雄ねじ111のねじ谷底面111b及び荷重面111dと接触する。雌ねじ部21の副ねじ溝21eの底面及び側壁面には、副雄ねじ112のねじ山頂面112a、挿入面112c、及び荷重面112dが接触する。
雌ねじ部21のねじ山に設けられた副ねじ溝21eの幅W2は、副雄ねじ112のねじ山の幅W1よりもわずかに小さい。雌ねじ部21のねじ山において、挿入面21cから副ねじ溝21eの側壁面までの管軸方向の長さL21は、主雄ねじの挿入面111cから副雄ねじ112の荷重面112dまでの管軸方向の長さL11よりもわずかに大きい。また、雌ねじ部21のねじ山において、荷重面21dから副ねじ溝21eの側壁面までの管軸方向の長さL22は、主雄ねじの荷重面111dから副雄ねじ112の挿入面112cまでの管軸方向の長さL12よりもわずかに大きい。このように構成することで、副雄ねじ112が雌ねじ部21とかしめ合い、雄ねじ部11と雌ねじ部21とで構成されるねじ部の噛み合い強さを大きくすることができる。
(実施形態の効果)
以上のように、本実施形態に係るねじ継手1では、主雄ねじ111のねじ谷に、主雄ねじ111よりもねじ山幅及びねじ山高さが小さい副雄ねじ112が配置されている。副雄ねじ112のねじ山は、締結状態において、雌ねじ部21の副ねじ溝21eに受け入れられる。このため、雄ねじ部11と雌ねじ部21との噛み合い面積を従来のバットレスねじよりも大きくすることができ、高い耐トルク性能を確保することができる。
また、本実施形態では、雄ねじ部11における主雄ねじ111のねじ山幅及びねじ谷幅、並びに雄ねじ部11に対応する雌ねじ部21のねじ山幅及びねじ谷幅は、ねじ部の全体にわたって一定である。よって、楔型ねじに比べて、短い時間でねじ部を切削することができる。その結果、製造コストを低減することができる。
本実施形態では、副雄ねじ112を受け入れる雌ねじ部21の副ねじ溝21eの幅W2は、副雄ねじ112のねじ山の幅W1よりもわずかに小さい。雌ねじ部21のねじ山において、挿入面21cから副ねじ溝21eの荷重面(挿入面21cと反対側の側面)21fまでの管軸方向の長さL21は、主雄ねじの挿入面111cから副雄ねじ112の荷重面112dまでの管軸方向の長さL11よりもわずかに大きい。また、雌ねじ部21のねじ山において、荷重面21dから副ねじ溝21eの挿入面(荷重面21dと反対側の側面)21gまでの管軸方向の長さL22は、主雄ねじの荷重面111dから副雄ねじ112の挿入面112cまでの管軸方向の長さL12よりもわずかに大きい。これにより、副雄ねじ112と雌ねじ部21とがかしめ合うため、ねじ部の噛み合い強さを増大させることができる。結果として、耐トルク性能をさらに向上させることができる。
上述したように、本実施形態では、雄ねじ部11に副雄ねじ112を設けたことにより、ねじ部の噛み合い面積及び噛み合い強さが大きくなる。これにより、ねじ部に外圧が負荷された場合であっても、ねじ部及びシール部に対する外圧の浸透が抑制される。よって、外圧に対する密封性能を向上させることができる。
本開示に係る鋼管用ねじ継手による効果を確認するため、弾塑性有限要素法による数値シミュレーション解析を実施した。
[試験条件]
実施例として、主雄ねじ111のねじ谷に副雄ねじ112を設けたねじ継手1のモデルを作製した(図1)。比較のための従来技術(比較例)として、バットレスねじを採用したねじ継手2のモデルを作製した(図3)。比較例に係るねじ継手2は、副雄ねじ112を備えていない点を除き、実施例に係るねじ継手1と同様の構成を有する。鋼管のサイズは5” 18#(管本体外径:127.00mm、管本体内径:108.61mm)、材料はAPI炭素鋼のP110(公称降伏応力(YS):758MPa)とした。
[評価方法]
解析では、作製した各モデルについて、ピン10及びボックス20のショルダ13、23が互いに接触した後に締結ターンを増加していき、締結トルク線図の傾きが変化する点を降伏トルクと定義し、この降伏トルクの値で耐トルク性能を評価した。また、作製した各モデルについて、ISO13679のシリーズA試験を模擬した荷重条件下で得たシール接触力の最小値(最小シール接触力)により、密封性能を評価した。
図4及び図5に、それぞれ、得られた降伏トルク及び最小シール接触力を示す。図4及び図5に示すように、実施例に係るねじ継手1(図1)の方が比較例に係るねじ継手2(図3)よりも降伏トルク及び最小シール接触力が顕著に大きい。よって、主雄ねじ111のねじ谷に副雄ねじ112を設けることにより、耐トルク性能及び密封性能を格段に向上させられることがわかった。
[範囲の規定]
副雄ねじ112のねじ山の縦断面積は、ある程度の大きさを確保した方がよい。締結時のねじ部の接触面積を増加させるとともに、耐トルク性能を従来に比べて大幅に改善するためである。それは前述した外圧密封性能に対しても言えることである。本実施例を参考にすると、外圧密封性能を向上するには、副雄ねじ112のねじ山の縦断面積S1が主雄ねじ111のねじ山の縦断面積S2の15%以上であることが望ましいと考えられる。しかし、副ねじ112のねじ山の縦断面積S1を大きくし過ぎると、ねじ部の製造及び締結に不具合を生じる可能性があるため、副雄ねじ112のねじ山の縦断面積S1は、主雄ねじ111のねじ山の縦断面積S2の40%以下とした方が良い。ここで、副雄ねじ112のねじ山の縦断面積S1は、図2に示されるように、副雄ねじ112のねじ山の縦断面において、副雄ねじ112のねじ山の輪郭と、ねじ谷底面111b同士を結ぶ直線Lとによって囲まれる面積である。また、主雄ねじ111のねじ山の縦断面積S2は、図2に示されるように、主雄ねじ111のねじ山の縦断面において、主雄ねじ111のねじ山の輪郭と、ねじ谷底面111b同士を結ぶ直線Lとによって囲まれる面積である。
1:鋼管用ねじ継手
10:ピン
11:雄ねじ部
111:主雄ねじ
111c:挿入フランク面
111d:荷重フランク面
112:副雄ねじ
112c:挿入フランク面
112d:荷重フランク面
20:ボックス
21:雌ねじ部

Claims (2)

  1. 鋼管用ねじ継手であって、
    雄ねじ部を外周に有する管状のピンと、
    前記雄ねじ部に対応する雌ねじ部を内周に有し、前記ピンと締結される管状のボックスと、
    を備え、
    前記雄ねじ部は、
    一定のねじ山幅及びねじ谷幅を有する台形ねじで構成される主雄ねじと、
    前記主雄ねじのねじ谷に配置され、前記主雄ねじのねじ山幅及びねじ山高さよりも小さいねじ山幅及びねじ山高さを有する副雄ねじと、
    を含み、
    前記主雄ねじ及び前記副雄ねじは、それぞれ、挿入フランク面と、前記挿入フランク面の反対側に配置される荷重フランク面とを有し、
    前記ピンの管軸方向の断面において、互いに隣り合う前記主雄ねじの挿入フランク面のフランク角及び前記副雄ねじの荷重フランク面のフランク角は0度よりも大きい、鋼管用ねじ継手。
  2. 請求項1に記載の鋼管用ねじ継手であって、
    前記副雄ねじのねじ山は、前記副雄ねじと隣接する主雄ねじのねじ山の縦断面積の15〜40%の縦断面積を有する、鋼管用ねじ継手。
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