JP6631147B2 - ボイラ給水用水処理装置及びボイラの運転方法 - Google Patents

ボイラ給水用水処理装置及びボイラの運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6631147B2
JP6631147B2 JP2015203026A JP2015203026A JP6631147B2 JP 6631147 B2 JP6631147 B2 JP 6631147B2 JP 2015203026 A JP2015203026 A JP 2015203026A JP 2015203026 A JP2015203026 A JP 2015203026A JP 6631147 B2 JP6631147 B2 JP 6631147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
boiler
amount
treated
membrane device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015203026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017074550A (ja
Inventor
邦洋 早川
邦洋 早川
和義 内田
和義 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP2015203026A priority Critical patent/JP6631147B2/ja
Priority to KR1020187009705A priority patent/KR102613600B1/ko
Priority to PCT/JP2016/076824 priority patent/WO2017064962A1/ja
Publication of JP2017074550A publication Critical patent/JP2017074550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6631147B2 publication Critical patent/JP6631147B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/02Reverse osmosis; Hyperfiltration ; Nanofiltration
    • B01D61/12Controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/02Reverse osmosis; Hyperfiltration ; Nanofiltration
    • B01D61/025Reverse osmosis; Hyperfiltration
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/42Treatment of water, waste water, or sewage by ion-exchange
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/44Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/44Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis
    • C02F1/441Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis by reverse osmosis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F5/00Softening water; Preventing scale; Adding scale preventatives or scale removers to water, e.g. adding sequestering agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F5/00Softening water; Preventing scale; Adding scale preventatives or scale removers to water, e.g. adding sequestering agents
    • C02F5/08Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents
    • C02F5/10Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B37/00Component parts or details of steam boilers
    • F22B37/02Component parts or details of steam boilers applicable to more than one kind or type of steam boiler
    • F22B37/56Boiler cleaning control devices, e.g. for ascertaining proper duration of boiler blow-down

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Description

本発明は、ボイラに供給される水を処理するための水処理装置及び水処理方法と、この水処理装置を用いたボイラの運転方法に関するものである。
通常のボイラシステムでは、市水、地下水、工業用水などの原水から、水処理装置によって硬度成分などの不純物を除去してボイラ給水を製造し、このボイラ給水に、脱酸素剤、スケール分散剤、清缶剤などのボイラ処理剤を注入した後、ボイラに供給する。
原水から不純物を除去する水処理装置としては、原水を軟化処理(硬度成分の除去)して軟水とする軟化器、ナノ濾過膜や逆浸透(RO)膜のような濾過膜を使用して、原水や軟水を脱塩処理する脱塩装置、軟水や脱塩水の脱酸素処理を行う脱酸素装置がある。
例えば、特許文献1には、軟化処理水をナノ濾過膜で脱塩処理した後、脱塩水を脱気処理して溶存酸素を除去することが記載されている。また、特許文献2には、RO膜で脱塩処理した後、脱酸素処理することが記載されている。
特開2005−288219号公報 特許第3593723号公報
軟水器は、原水中の硬度成分以外の不純物を除去することができず、ボイラ給水の導電率や塩化物イオン濃度を十分に低くすることができない。ボイラ給水の水質が悪い場合、ボイラの濃縮倍率を低くして運転する必要があり、熱損失が大きくなる。
RO膜装置は、硬度成分だけでなく、塩化物イオンや重炭酸イオンなどの腐食成分や溶存有機物などの他の不純物も除去可能であるが、高圧で運転する必要があり、エネルギー消費量が大きいという問題がある。
原水を軟水器で処理した後RO膜装置で処理する場合、ボイラ給水として使用されないRO膜装置の濃縮水の分だけ軟水器で処理すべき水量が多いこととなり、ボイラ給水量に対して軟水器の再生頻度が多いという問題がある。
本発明は、エネルギー消費量を抑えた上で、原水中の硬度成分、その他の不純物を効率的に除去して、ボイラの濃縮倍率を高めることができるボイラ給水用水処理装置及び処理方法と、この水処理装置を用いたボイラの運転方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、RO膜装置と軟水器を並列に配置してそれぞれ原水の処理を行い、それぞれの処理水を混合することで、従来の軟水器だけの処理より清浄な処理水を得ることができ、ボイラの濃縮倍率を高くすることができること、また、並列して処理を行うことにより、それぞれの装置を小型化することができ、消費エネルギーや排水量を小さく抑えることができること、更には、その混合処理水にスケール分散剤を添加することで、ボイラ缶内でのスケールや腐食のトラブルを防止しつつ、濃縮倍率を高め、効率的な運転を行えることを見出した。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] 原水を逆浸透膜装置又は軟水器で処理してボイラ給水を製造するボイラ給水用水処理装置であって、並列配置された逆浸透膜装置及び軟水器と、該逆浸透膜装置及び該軟水器のそれぞれに接続された原水供給配管及び処理水排出配管と、該逆浸透膜装置の処理水排出配管からの処理水と該軟水器の処理水排出配管からの処理水をボイラ給水としてボイラに供給する給水配管とを有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
[2] [1]において、前記逆浸透膜装置の処理水量と前記軟水器の処理水量の比率が所定の範囲内となるように、該逆浸透膜装置の運転条件を制御して該逆浸透膜装置の処理水量を所定の範囲内とする運転制御手段を有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
[3] [1]において、ボイラの必要給水量が前記逆浸透膜装置の処理水量よりも少ない場合には、原水を該逆浸透膜装置のみに供給し、ボイラ必要給水量が該逆浸透膜装置の処理水量を超える場合には、原水を該逆浸透膜装置と前記軟水器の双方に供給する原水流路切替手段を有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
[4] [1]ないし[3]のいずれかにおいて、前記逆浸透膜装置の処理水量が、ボイラの最大要求給水量以下であることを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
[5] [1]ないし[4]のいずれかにおいて、前記ボイラ給水に、スケール分散剤を添加するスケール分散剤添加手段を有し、該スケール分散剤が、重合もしくは共重合成分としてアクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸の少なくとも1種を含む重合体もしくは共重合体又は該重合体もしくは共重合体の塩であり、その重量平均分子量が1,000〜200,000であることを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
[6] [1]ないし[5]のいずれかにおいて、前記ボイラ給水にボイラ用薬品を添加する薬品添加手段と、該ボイラ給水の導電率を測定する導電率測定手段と、該導電率測定手段で測定された導電率に基づいて、該薬品添加手段の薬品添加量を制御する薬注制御手段とを有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
[7] [1]ないし[5]のいずれかにおいて、前記ボイラ給水にボイラ用薬品を添加する薬品添加手段と、前記逆浸透膜装置及び軟水器のそれぞれの処理水量を測定する処理水量測定手段と、該処理水量測定手段で測定された逆浸透膜装置の処理水量と軟水器の処理水量との比に基づいて、該薬品添加手段の薬品添加量を制御する薬注制御手段とを有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
[8] [1]ないし[7]のいずれかにおいて、前記ボイラ給水にスケール分散剤を添加するスケール分散剤添加手段と、該ボイラ給水の硬度を測定する硬度測定手段と、該硬度測定手段で測定された硬度に基づいて、該スケール分散剤添加手段のスケール分散剤添加量を制御する薬注制御手段とを有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
[9] 原水を逆浸透膜装置又は軟水器で処理してボイラ給水を製造するボイラ給水用水処理方法であって、原水の一部を逆浸透膜装置で処理すると共に残部を軟水器で処理し、該逆浸透膜装置の処理水と該軟水器の処理水との混合水をボイラ給水としてボイラに給水することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
[10] [9]において、前記逆浸透膜装置の処理水量と前記軟水器の処理水量の比率が所定の範囲内となるように、該逆浸透膜装置の運転条件を制御して該逆浸透膜装置の処理水量を所定の範囲内とすることを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
[11] 原水を逆浸透膜装置又は軟水器で処理してボイラ給水を製造するボイラ給水用水処理方法であって、ボイラの必要給水量が該逆浸透膜装置の処理水量よりも少ない場合には、該逆浸透膜装置のみで原水を処理して該逆浸透膜装置の処理水をボイラ給水とし、ボイラの必要給水量が該逆浸透膜装置の処理水量を超える場合は、原水の一部を該逆浸透膜装置で処理すると共に残部を該軟水器で処理し、該逆浸透膜装置の処理水と該軟水器の処理水との混合水をボイラ給水とすることを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
[12] [9]ないし[11]のいずれかにおいて、前記逆浸透膜装置の処理水量が、ボイラの最大要求給水量以下であることを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
[13] [9]ないし[12]のいずれかにおいて、前記ボイラ給水に、スケール分散剤として、重合もしくは共重合成分としてアクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸の少なくとも1種を含む重合体もしくは共重合体又は該重合体もしくは共重合体の塩であり、その重量平均分子量が1,000〜200,000であるものを添加することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
[14] [9]ないし[13]のいずれかにおいて、 請求項9ないし13のいずれか1項において、前記ボイラ給水にボイラ用薬品を添加する方法であって、該ボイラ給水の導電率を測定し、測定された導電率に基づいて、該ボイラ用薬品の添加量を制御することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
[15] [9]ないし[13]のいずれかにおいて、前記ボイラ給水にボイラ用薬品を添加する方法であって、前記逆浸透膜装置の処理水量と軟水器の処理水量との比に基づいて、該ボイラ用薬品の添加量を制御することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
[16] [9]ないし[15]のいずれかにおいて、前記ボイラ給水にスケール分散剤を添加する方法であって、該ボイラ給水の硬度を測定し、測定された硬度に基づいて、該スケール分散剤の添加量を制御することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
[17] [1]ないし[8]のいずれかにに記載のボイラ給水用水処理装置でボイラ給水を製造し、得られたボイラ給水をボイラに供給することを特徴とするボイラの運転方法。
[18] [17]において、ボイラ缶内の水の導電率を測定し、この測定結果に基づいてブロー水量を制御することを特徴とするボイラの運転方法。
本発明によれば、RO膜装置と軟水器を並列に配置して原水をRO膜装置又は軟水器で処理し、得られた処理水を混合してボイラ給水とすることにより、従来の軟水器だけの処理よりも清浄な処理水を得ることができ、ボイラの濃縮倍率を高くすることができる。また、並列して処理を行うことにより、それぞれの装置を小型化することができ、消費エネルギーや排水量を小さく抑えることができる。また、RO膜装置と軟水器が並設されているため、一方を再生、洗浄、メンテナンス等で停止する場合には、他方で処理してボイラ給水を製造することができるので、連続的に給水を行うことができる。
本発明のボイラ給水用水処理装置の実施の形態の一例を示す系統図である。 実施例1におけるボイラの必要給水量の経時変化を示すグラフである。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のボイラ給水用水処理装置の実施の形態の一例を示す系統図であり、RO膜装置1と軟水器2とが並列に設置されており、配管11からの原水が配管11A,11Bを経て各々RO膜装置1、軟水器2に供給され、RO膜装置1の処理水、軟水器2の処理水が各々配管12A,12Bを経て給水タンク3に導入されるように構成されている。給水タンク3内の処理水は、ボイラ給水としてポンプPにより配管13を経てボイラ5に供給される。この配管13には、薬品タンク4内の薬品が薬注ポンプPにより、配管14を経て注入される。15はブロー配管であり、ブロー弁15aを有する。
なお、給水タンク3にはボイラ5からの蒸気復水が返送される場合がある。
原水をRO膜装置1に供給する配管11A、原水を軟水器2に供給する配管11Bにはそれぞれ開閉弁11a,11bが設けられている。RO膜装置1からの処理水排出配管12A、軟水器2からの処理水排出配管12Bには、それぞれ流量計F,Fが設けられており、この流量計F,Fの測定値は制御装置10に入力される。また、配管12Aには、導電率計Cが設けられており、この導電率計Cの測定値も制御装置10に入力される。
給水タンク3からボイラ5への給水配管13には硬度計Cと流量計Fが設けられており、この硬度計C及び流量計Fの測定値はそれぞれ制御装置10に入力される。
ボイラ5には、ボイラ缶内の水の導電率を測定する導電率計(図示せず)が設けられており、この導電率計の測定値が制御装置(図示せず)に入力され、この測定値に基づいて、制御装置から、ブロー弁15aの開閉信号が出力される。
このようなボイラ給水用水処理装置によりボイラ給水を製造する方法としては、以下の(1),(2)の運転方法が挙げられる。
(1) 原水の一部をRO膜装置1で処理し、残部を軟水器2で処理し、これらの処理水の混合水をボイラ給水とする。
この方法であれば、次のような効果が得られる。
軟水器2ではCa硬度は略ゼロにできるものの、塩化物イオンや重炭酸イオンなどの腐食成分を除去することができない。RO膜装置1は塩化物イオンや重炭酸イオンなどの腐食成分や溶存有機物などの他の不純物も除去できるが、微量のCa硬度のリークが起こる。軟水器2とRO膜装置1を常時併用することにより、ボイラ給水中のCa硬度、塩化物イオン、重炭酸イオンなどの腐食成分及びボイラブロー量をバランスよく低減、もしくは調整することができる。その結果、必要なボイラ用薬品量を低減することができる。
(2) ボイラの稼働状況(負荷)が低く、必要給水量が少ない場合は、RO膜装置1のみで処理してRO膜装置1の処理水をボイラ給水とし、ボイラの稼働状況(負荷)が高く、必要給水量がRO膜装置の処理水量(処理能力)が超える場合には、軟水器2を併用し、RO膜装置1で供給し得ない処理水量分を軟水器2の処理水でまかなう。
この方法であれば、次のような効果が得られる。
RO膜装置1のみで運転を行いつつ、RO膜装置1の処理水量を超えるボイラ要求給水量となった場合には軟水器2を補助的に利用することで、ボイラ給水の平均的な水質を良好なものとしてボイラの濃縮倍率を上げ、ブロー水量を低減することができる。
また、軟水器2は補助的に用いられるため、軟水器2のイオン交換樹脂量を削減することができ、再生頻度も削減できる。
(1),(2)のいずれの場合も、RO膜装置として、ボイラの最大必要給水量に対応するものを用いる必要はなく、RO膜装置の小型化を図ることができる。
いずれの場合も、RO膜装置としては、給水するボイラの最大必要給水量(ボイラの最大負荷時に要求される給水量)以下、例えば、ボイラの最大必要給水量の10〜90%程度の処理水量のものを用い、軟水器として、その不足分を補充できるように、ボイラの必要給水量の10〜90%の処理水量のものを用いることができる。このようにすることで、RO膜装置、軟水器の各々を小型化することができる。
上記(1)の運転方法の場合、開閉弁11a,11bを共に開として、原水を配管11,11A,11Bを経てそれぞれRO膜装置1、軟水器2に供給し、RO膜装置1、軟水器2の処理水を配管12A,12Bより給水タンク3に送給し、給水タンク3内のRO膜装置1の処理水と軟水器2の処理水の混合水をポンプPにより配管13を経てボイラ5に送給する。この配管13には薬品タンク4より後述のスケール分散剤、アルカリ調整剤、復水処理剤等のボイラ用薬品がポンプPにより配管14を経て添加される。
この運転方法において、RO膜装置1の処理水と軟水器2の処理水の混合比率には特に制限はないが、混合比率を一定にすることで、ボイラ給水の水質をほぼ一定とし、ボイラ用薬品の添加量を一定とすることができる。しかし、RO膜装置1では、運転を継続することにより膜の閉塞で処理水量が低下し、混合比率が変動する場合がある。このため、制御装置10からRO膜装置1の運転条件の制御信号を出力し、RO膜装置1の給水圧力等を制御してRO膜装置1の処理水量を一定に維持して混合比率を一定にするようにしてもよい。
また、ボイラ用薬品の添加量は、上記の混合比率が一定であれば、一定の添加量でよいが、混合比率が変動する場合やドレン回収によりボイラ給水の水質が変動する場合、RO膜装置1の処理水の水質が変動する場合は、その変動に応じて薬注量を制御することが好ましい。その際ブロー量を併せて制御することが好ましい。この制御はボイラ給水の導電率やpH、ボイラ給水硬度、ボイラ給水流量等の測定値に基づいて行うことが好ましく、図1では、配管12Aに設けられた導電率計C及び流量計Fや配管13の硬度計C及び流量計Fの測定値が制御装置10に入力され、その測定値に基づいて、薬注ポンプPの運転を制御して、薬品添加量を制御することができる。具体的には、導電率の測定値に応じて薬品添加量を比例制御する方法、スケール分散剤を添加する場合、硬度の測定値に応じてスケール分散剤の添加量を制御する方法が挙げられる。かかることから、硬度計CをRO処理水の排出配管12Aに設置して、流量計Fの値に対して、必要なスケール分散剤を添加することも可能である。
また、RO膜装置1の処理水と軟水器2の処理水の混合比率が変動する場合、その混合比率を求め、計算によって薬品添加量を制御することもできる。図1のボイラ給水用水処理装置では、RO膜装置1の処理水排出配管12Aと軟水器2の処理水排出配管12Bのそれぞれに設けた流量計F,Fの測定値が制御装置10に入力され、この値に基づいて混合比率を算出し、その混合比率に応じた薬品添加量となるように、薬注ポンプPを制御することもできる。
上記(2)の運転方法の場合、ボイラ5の稼働状況からボイラ5の必要給水量が制御装置10に入力され、必要給水量がRO膜装置1の処理水量(処理能力)以下の場合は、開閉弁11aのみを開、開閉弁11bを閉として、原水を配管11,11Aを経てRO膜装置1に供給し、RO膜装置1の処理水を配管12Aより給水タンク3に送給し、給水タンク3内の水をポンプPにより配管13を経てボイラ5に送給する。
ボイラ5の必要給水量がRO膜装置の処理水量(処理能力)を超えた場合には、制御装置10からの信号で上記(1)の運転方法の場合と同様に、開閉弁11a,11bを共に開として、原水を配管11,11A,11Bを経てそれぞれRO膜装置1、軟水器2に供給し、RO膜装置1、軟水器2の処理水を配管12A,12Bより給水タンク3に送給し、給水タンク3内のRO膜装置1の処理水と軟水器2の処理水の混合水をポンプPにより配管13を経てボイラ5に送給する。この場合、軟水器2は、RO膜装置1で供給し得ない分の処理水量を供給するように、制御装置10からの信号で開閉弁11bの開度を制御する。
なお、開閉弁の代りに配管11の配管11A,11Bの分岐部に三方弁を設けて流路切り換えすることもできる。
(2)の運転方法の場合、RO膜装置1の処理水のみがボイラ給水とされる期間は、塩化物イオンや重炭酸イオンなどの腐食成分などの不純物が除去されているが、微量のCa硬度を含む処理水がボイラ給水として供給されることとなるため、ボイラでは腐食の問題は殆どないもののスケール生成の問題が生じる場合がある。一方、RO膜装置1と軟水器2の処理水の混合水がボイラ給水とされる場合は、ボイラ給水のCa硬度は低減されるが腐食成分は若干増加する。(1)の場合であっても、RO膜装置1の処理水と軟水器2の処理水の混合比率によって、RO膜装置1の処理水が多い場合はスケールが問題となる傾向があり、軟水器2の処理水が多い場合は腐食が問題となる傾向がある。
従って、RO膜装置1及び軟水器2の稼働状況(処理水量、稼働時間等の割合等)に応じてスケール分散剤や防食剤等のボイラ用薬品の添加量を、個々に制御することで、ボイラの運転を安定に継続して行うことが可能となる。スケール分散剤や防食剤が一剤となっている場合は、その配合比率を制御装置10に組み入れてコントロールすることが望ましい。なお、このスケール分散剤等のボイラ用薬品については後述する。
本発明で処理する原水としては、市水、地下水、工業用水などが例示される。原水は、精密濾過膜などによって除濁された後、RO膜装置1又は軟水器2に供給されることが好ましい。従って、本発明のボイラ給水用水処理装置は、配管11の上流側に除濁装置を有していてもよい。
RO膜装置のRO膜の材質、形状としては特に制限はないが、芳香族ポリアミド製のRO膜が好適に用いられる。形状としては平膜、スパイラル、中空糸、チューブラーなどがあるが、スパイラル形状のRO膜が好適に用いられる。
RO膜装置においては、スケール析出の恐れがある場合は、公知のスケール分散剤を適用するか、pH調整を行うなどにより、スケール析出を防止しながら運転することが好ましい。RO膜用スケール分散剤に特に制限はなく、公知の剤を用いることができる。同様に、スライム繁殖の恐れがある場合は、スライムコントロール剤、殺菌剤、制菌剤などを用いて安定化を図ることができる。この場合の薬剤にも特に制限はなく、公知の剤を用いることができる。
軟水器とは、一般的にNa型陽イオン交換樹脂塔を指す。
ボイラ給水に添加するスケール分散剤としては、重合もしくは共重合成分としてアクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸の少なくとも1種を含む重合体(ホモポリマー)もしくは共重合体(コポリマー)又は該重合体もしくは共重合体の塩を用いることが好ましい。
具体的には、ホモポリマーとして、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸が挙げられる。
コポリマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸の1種又は2種以上と、2−メチル−1,3−ブタジエン−1−スルホン酸などの共役ジエンスルホン酸、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、3−メタアリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸等のスルホ基を有する不飽和(メタ)アリルエーテル系単量体や(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−アクリルアミドプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、メタリルスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、イソアミレンスルホン酸、又はこれらの塩類などのスルホ基を有する化合物、イソブチレン、アミレン、アクリルアミド、N−ビニルホルムアルデヒドなどの非イオン性化合物や、クロトン酸、イソクロトン酸、ビニル酢酸、アトロパ酸、フマル酸、イタコン酸、ヒドロキシエチルアクリル酸又はこれらの塩などのカルボキシル基を有する化合物から選ばれる1種又は2種以上との共重合体が挙げられる。
これらのホモポリマー、コポリマーの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などが例示される。
これらのポリマー、コポリマー、又はこれらの塩の重量平均分子量は1,000〜200,000、特に10,000〜100,000、とりわけ20,000〜70,000が好ましい。重量平均分子量が1,000未満では十分なスケール防止効果を得ることができない場合があり、重量平均分子量が200,000を超えるとスケール防止効果が低下する。
上記のスケール分散剤は1種のみ添加されてもよく、2種以上が併用して添加されてもよい。また、スケール分散剤を他のスケール分散剤と併用してもよい。他のスケール分散剤としては、例えば、各種リン酸塩、スケール分散剤として上記したもののうち、上述した条件を満たさない重量平均分子量が低いポリマー又はコポリマー、これらのナトリウム塩等の水溶性高分子化合物、ホスホン酸塩、キレート剤等が挙げられる。
これらのポリマー、コポリマー、又はこれらの塩よりなるスケール分散剤の添加量は、ボイラ水中での濃度が10〜500mg/Lとなるような量とすることが好ましく、ボイラ水中での濃度が20〜400mg/Lとすることがより好ましく、30〜300mg/Lとすることがさらに好ましく、50〜250mg/Lとすることがよりさらに好ましい。ボイラ水中での濃度を10mg/L以上とすることにより、十分なスケール分散効果が発揮され易くなり、500mg/L以下とすることにより、CODの上昇による排水処理の煩雑さを防止しつつ、費用対効果を良好にできる。
スケール分散剤は、補給水又は給水に添加されることが好ましい。なお、ボイラが循環式の場合、復水に添加してもよい。
本発明においては、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じて、ボイラ設備の系内の何れかの箇所で、各種の添加成分、例えば、脱酸素剤、防食剤等のボイラ用薬品を添加してもよい。
また、本発明のボイラ給水用水処理装置は、図1に示すRO膜装置、軟水器の他、これらの装置の下流に更に脱酸素装置を有していてもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
以下において、RO膜装置及び軟水器としては、次のものを用いた。
<RO膜装置>
RO膜:日東電工社製8インチRO膜「ES20−D8」
処理水量:4m/h
<軟水器>
イオン交換樹脂:Na型陰イオン交換樹脂
処理水量:4m/h
[実施例1]
ボイラの最大負荷時の必要給水量が8m/hのボイラシステムにおいて、上記の通り必要給水量の50%の処理能力を有する軟水器とRO膜装置を図1のように並列配置して原水(井水)の処理を行った。図2のようなボイラの負荷変動に伴なう必要給水量の変動において、優先的にRO膜装置の運転を行い(原水をRO膜装置のみで処理する運転)、RO膜装置の処理能力を超えた際に、その分のボイラ給水を軟水器から得る運転を行った。
図2において、ドットを付した部分がRO膜装置の処理水によるボイラ給水であり、ハッチを付した部分が軟水器の処理水によるボイラ給水である。
このシステムにより、ブロー水量は軟水器だけの給水システムと比較して、50%削減できた。また、軟水器は補助的な運転であったため、軟水器だけの給水システムと比較して樹脂容量を30%削減することができ、軟水器の再生頻度も50%削減できた。
なお、ボイラ給水中には、重量平均分子量70,000のポリアクリル酸塩を常時10mg/L添加した。この薬品添加でボイラ水中のポリアクリル酸濃度は100〜150mg/Lとなる。
[実施例2]
実施例1において、軟水器の稼働時間に応じて、ボイラ用薬品の注入量を制御した。具体的には、軟水器を運転していない期間のみボイラ給水へのポリアクリル酸塩の添加量を10mg/Lとし、軟水器を運転した場合は、軟水器の処理水量に応じて薬品添加量を2〜4mg/L削減して6〜8mg/Lとした。その結果、ポリアクリル酸塩の必要量を削減した上で、長期間の運転においてもスケールの付着を防止し、安定的に運転を行うことができた。
1 RO膜装置
2 軟水器
3 給水タンク
4 薬品タンク
5 ボイラ
10 制御装置

Claims (18)

  1. 原水を逆浸透膜装置又はNa型陽イオン交換樹脂塔で処理してボイラ給水を製造するボイラ給水用水処理装置であって、
    並列配置された逆浸透膜装置及びNa型陽イオン交換樹脂塔と、
    該逆浸透膜装置及び該Na型陽イオン交換樹脂塔のそれぞれに接続された原水供給配管及び処理水排出配管と、
    該逆浸透膜装置の処理水排出配管からの処理水と該Na型陽イオン交換樹脂塔の処理水排出配管からの処理水をボイラ給水としてボイラに供給する給水配管とを有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
  2. 請求項1において、前記逆浸透膜装置の処理水量と前記Na型陽イオン交換樹脂塔の処理水量の比率が所定の範囲内となるように、該逆浸透膜装置の運転条件を制御して該逆浸透膜装置の処理水量を所定の範囲内とする運転制御手段を有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
  3. 請求項1において、ボイラの必要給水量が前記逆浸透膜装置の処理水量よりも少ない場合には、原水を該逆浸透膜装置のみに供給し、ボイラ必要給水量が該逆浸透膜装置の処理水量を超える場合には、原水を該逆浸透膜装置と前記Na型陽イオン交換樹脂塔の双方に供給する原水流路切替手段を有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記逆浸透膜装置の処理水量が、ボイラの最大要求給水量以下であることを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記ボイラ給水に、スケール分散剤を添加するスケール分散剤添加手段を有し、該スケール分散剤が、重合もしくは共重合成分としてアクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸の少なくとも1種を含む重合体もしくは共重合体又は該重合体もしくは共重合体の塩であり、その重量平均分子量が1,000〜200,000であることを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記ボイラ給水にボイラ用薬品を添加する薬品添加手段と、該ボイラ給水の導電率を測定する導電率測定手段と、該導電率測定手段で測定された導電率に基づいて、該薬品添加手段の薬品添加量を制御する薬注制御手段とを有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記ボイラ給水にボイラ用薬品を添加する薬品添加手段と、前記逆浸透膜装置及びNa型陽イオン交換樹脂塔のそれぞれの処理水量を測定する処理水量測定手段と、該処理水量測定手段で測定された逆浸透膜装置の処理水量とNa型陽イオン交換樹脂塔の処理水量との比に基づいて、該薬品添加手段の薬品添加量を制御する薬注制御手段とを有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、前記ボイラ給水にスケール分散剤を添加するスケール分散剤添加手段と、該ボイラ給水の硬度を測定する硬度測定手段と、該硬度測定手段で測定された硬度に基づいて、該スケール分散剤添加手段のスケール分散剤添加量を制御する薬注制御手段とを有することを特徴とするボイラ給水用水処理装置。
  9. 原水を逆浸透膜装置又はNa型陽イオン交換樹脂塔で処理してボイラ給水を製造するボイラ給水用水処理方法であって、
    原水の一部を逆浸透膜装置で処理すると共に残部をNa型陽イオン交換樹脂塔で処理し、該逆浸透膜装置の処理水と該Na型陽イオン交換樹脂塔の処理水との混合水をボイラ給水としてボイラに給水することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
  10. 請求項9において、前記逆浸透膜装置の処理水量と前記Na型陽イオン交換樹脂塔の処理水量の比率が所定の範囲内となるように、該逆浸透膜装置の運転条件を制御して該逆浸透膜装置の処理水量を所定の範囲内とすることを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
  11. 原水を逆浸透膜装置又はNa型陽イオン交換樹脂塔で処理してボイラ給水を製造するボイラ給水用水処理方法であって、
    ボイラの必要給水量が該逆浸透膜装置の処理水量よりも少ない場合には、該逆浸透膜装置のみで原水を処理して該逆浸透膜装置の処理水をボイラ給水とし、
    ボイラの必要給水量が該逆浸透膜装置の処理水量を超える場合は、原水の一部を該逆浸透膜装置で処理すると共に残部を該Na型陽イオン交換樹脂塔で処理し、該逆浸透膜装置の処理水と該Na型陽イオン交換樹脂塔の処理水との混合水をボイラ給水とすることを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
  12. 請求項9ないし11のいずれか1項において、前記逆浸透膜装置の処理水量が、ボイラの最大要求給水量以下であることを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
  13. 請求項9ないし12のいずれか1項において、前記ボイラ給水に、スケール分散剤として、重合もしくは共重合成分としてアクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸の少なくとも1種を含む重合体もしくは共重合体又は該重合体もしくは共重合体の塩であり、その重量平均分子量が1,000〜200,000であるものを添加することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
  14. 請求項9ないし13のいずれか1項において、前記ボイラ給水にボイラ用薬品を添加する方法であって、該ボイラ給水の導電率を測定し、測定された導電率に基づいて、該ボイラ用薬品の添加量を制御することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
  15. 請求項9ないし13のいずれか1項において、前記ボイラ給水にボイラ用薬品を添加する方法であって、前記逆浸透膜装置の処理水量とNa型陽イオン交換樹脂塔の処理水量との比に基づいて、該ボイラ用薬品の添加量を制御することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
  16. 請求項9ないし15のいずれか1項において、前記ボイラ給水にスケール分散剤を添加する方法であって、該ボイラ給水の硬度を測定し、測定された硬度に基づいて、該スケール分散剤の添加量を制御することを特徴とするボイラ給水用水処理方法。
  17. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のボイラ給水用水処理装置でボイラ給水を製造し、得られたボイラ給水をボイラに供給することを特徴とするボイラの運転方法。
  18. 請求項17において、ボイラ缶内の水の導電率を測定し、この測定結果に基づいてブロー水量を制御することを特徴とするボイラの運転方法。
JP2015203026A 2015-10-14 2015-10-14 ボイラ給水用水処理装置及びボイラの運転方法 Active JP6631147B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015203026A JP6631147B2 (ja) 2015-10-14 2015-10-14 ボイラ給水用水処理装置及びボイラの運転方法
KR1020187009705A KR102613600B1 (ko) 2015-10-14 2016-09-12 보일러 급수용 수처리 장치 및 보일러의 운전 방법
PCT/JP2016/076824 WO2017064962A1 (ja) 2015-10-14 2016-09-12 ボイラ給水用水処理装置及びボイラの運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015203026A JP6631147B2 (ja) 2015-10-14 2015-10-14 ボイラ給水用水処理装置及びボイラの運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017074550A JP2017074550A (ja) 2017-04-20
JP6631147B2 true JP6631147B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=58517189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015203026A Active JP6631147B2 (ja) 2015-10-14 2015-10-14 ボイラ給水用水処理装置及びボイラの運転方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6631147B2 (ja)
KR (1) KR102613600B1 (ja)
WO (1) WO2017064962A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021007927A (ja) * 2019-07-02 2021-01-28 栗田工業株式会社 軟水器の再生方法及び脱塩水製造装置
CN110793015B (zh) * 2019-11-01 2022-04-12 深圳贝迅科技有限公司 一种蒸汽装置的蒸汽发生器除垢控制方法
JP7050840B2 (ja) * 2020-03-12 2022-04-08 栗田工業株式会社 ボイラにおける蒸発管の腐食疲労の抑制方法
JP7083365B2 (ja) * 2020-03-12 2022-06-10 栗田工業株式会社 ボイラにおける蒸発管の腐食疲労の抑制方法
JP7426300B2 (ja) 2020-06-26 2024-02-01 オルガノ株式会社 コーヒーの抽出用水の製造装置、及びコーヒー抽出システム
CN112551741B (zh) * 2020-11-17 2023-09-12 西安净源水处理科技有限公司 一种锅炉软化器再生废水零排放装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5493679A (en) * 1978-01-06 1979-07-24 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd Method and apparatus for purification of organic matter
JP3593723B2 (ja) 1994-09-30 2004-11-24 栗田工業株式会社 ボイラ給水処理装置及びボイラ給水処理方法
JP2003305343A (ja) * 2002-04-15 2003-10-28 Japan Organo Co Ltd 脱塩処理方法および脱塩処理システム
JP2004085144A (ja) * 2002-08-29 2004-03-18 Miura Co Ltd ボイラ装置のスケール生成抑制方法
JP4996812B2 (ja) 2004-03-31 2012-08-08 三浦工業株式会社 給水装置
JP2005319426A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Miura Co Ltd 水質改質システム
JP5372838B2 (ja) * 2010-05-31 2013-12-18 富士電機株式会社 スケール抑制装置
AU2012293673B2 (en) * 2011-08-10 2017-02-23 Basf Se Polymer blends as coating inhibitors in water-carrying systems
PL2982655T3 (pl) * 2013-04-02 2020-08-24 Kurita Water Industries Ltd. Sposób usuwania kamienia kotłowego w instalacji wytwarzania pary wodnej

Also Published As

Publication number Publication date
KR20180067529A (ko) 2018-06-20
WO2017064962A1 (ja) 2017-04-20
KR102613600B1 (ko) 2023-12-13
JP2017074550A (ja) 2017-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6631147B2 (ja) ボイラ給水用水処理装置及びボイラの運転方法
WO2015178161A1 (ja) 循環冷却水系における冷却水処理薬剤の濃度調整方法、冷却排出水の回収方法及び冷却排出水の処理装置
JP5773013B1 (ja) 冷却排出水の回収方法及び回収装置
US20190270653A1 (en) Ultrapure water production method and ultrapure water production system
JP2008006369A (ja) スケール防止方法
JP2002210335A (ja) 逆浸透膜を用いる脱塩装置及び脱塩方法
US11130694B2 (en) Recovery method for discharged cooling water
JP5190674B2 (ja) ボイラシステムの運転方法
JP6065066B2 (ja) ボイラ用水処理装置及びボイラの運転方法
JP6550851B2 (ja) 逆浸透膜を用いた水処理方法及び水処理装置
WO2021079639A1 (ja) 排水回収システム
JP7354744B2 (ja) 排水利用システム
JP2021109129A (ja) ボイラ給水システム
CN216513257U (zh) 高效节能环保的水处理设备和锅炉给水***
WO2023032566A1 (ja) 水処理方法及び水処理装置
US20230339794A1 (en) Removal of hardness using template assisted crystallization for electrodialysis desalination of saline water
JP2022154246A (ja) 水処理方法および水処理装置
TW202136156A (zh) 鍋爐用水處理方法及裝置
JP2013180277A (ja) 逆浸透膜処理用スケール防止剤および逆浸透膜処理におけるスケール生成防止方法
JP2023073688A (ja) 水処理方法およびシリカ系スケール抑制剤
JP2012210611A (ja) 酸性液の処理装置及び処理方法
KR20240005813A (ko) 살균수 처리장치 및 그 제어방법
TW202406836A (zh) 酸性次氯酸水製造裝置、以及酸性次氯酸水的製造方法
JP2008121929A (ja) ボイラシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6631147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250