JP6625006B2 - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6625006B2
JP6625006B2 JP2016087825A JP2016087825A JP6625006B2 JP 6625006 B2 JP6625006 B2 JP 6625006B2 JP 2016087825 A JP2016087825 A JP 2016087825A JP 2016087825 A JP2016087825 A JP 2016087825A JP 6625006 B2 JP6625006 B2 JP 6625006B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
cover member
cartridge
insertion portion
compression spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016087825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017196552A (ja
Inventor
信行 北島
信行 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamashin Filter Corp
Original Assignee
Yamashin Filter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamashin Filter Corp filed Critical Yamashin Filter Corp
Priority to JP2016087825A priority Critical patent/JP6625006B2/ja
Publication of JP2017196552A publication Critical patent/JP2017196552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6625006B2 publication Critical patent/JP6625006B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

本発明は、フィルタ装置に関する。
特許文献1には、導入口と導出口を持つカプセル装着部を有したヘッドと、そのカプセル装着部に挿脱可能にセットでき、且つヘッドの導入口と導出口とに接続する導入口と導出口とを有すると共に、その導入口から流入して導出口に向かう液体を濾過する濾材を内蔵したタンク状のカプセルフィルタと、カプセルフィルタをヘッドのカプセル装着部にセットすることで各導入口及び導出口を開く自己閉塞型の弁と、を備えた液体用カプセル型フィルタ装置が開示されている。
特開平6−327900号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、弁を開くときに、弁棒どうしを当接させるようにしているため、弁棒どうしがうまく当接しなかったり、弁棒が曲がったりする等により、弁をうまく開くことができないおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、カートリッジを交換するときに、確実に弁を開閉することができるフィルタ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルタ装置は、例えば、略円筒形状の濾材と、前記濾材の端面に設けられるバルブ受け部材と、を有するカートリッジと、前記カートリッジが内部に設けられる筒状部と、前記カートリッジが装着されるヘッドと、を有するフィルタケースと、を備え、前記バルブ受け部材には、前記濾材へ油を流入させる略筒状の第1孔と、前記濾材で濾過された油である濾過後の油を流出させる第2孔とが形成され、前記バルブ受け部材には、前記第1孔の内部に挿入されて前記第1孔を塞ぐ略円板形状の第1挿入部を有する第1カバー部材と、前記第1挿入部が前記第1孔を塞ぐ位置に前記第1カバー部材を配置する第1圧縮ばねと、を有する第1弁と、前記第2孔の内部に挿入されて前記第2孔を塞ぐ略円板形状の第2挿入部を有する第2カバー部材と、前記第2挿入部が前記第2孔を塞ぐ位置に前記第2カバー部材を配置する第2圧縮ばねと、を有する第2弁と、が設けられ、前記ヘッドには、前記第1孔の直径以上の直径を有する第3孔及び前記第2孔の直径以上の直径を有する第4孔が形成された板状部材と、前記第3孔の内部に挿入される略円板形状の第3挿入部を有する第3カバー部材と、前記第4孔の内部に挿入される略円板形状の第4挿入部を有する第4カバー部材と、前記板状部材に前記ヘッドから離す方向の力を付勢して、前記第3挿入部が前記第3孔を塞ぎ、前記第4挿入部が前記第4孔を塞ぐ位置に前記板状部材を配置する第3圧縮ばねと、が設けられ、前記第1カバー部材の第1面及び前記第3カバー部材の第3面のいずれか一方は凸形状であり、他方は当該凸形状と相補的な形状の凹形状であり、前記第2カバー部材の第2面及び前記第4カバー部材の第4面のいずれか一方は凸形状であり、他方は当該凸形状と相補的な形状の凹形状であり、前記カートリッジが前記フィルタケースの内部に挿入され、前記第1面と前記第3面とが当接し、かつ前記第2面と前記第4面とが当接し、前記第3圧縮ばねの付勢力に抗して前記板状部材が前記カートリッジにより押圧されると、前記第1圧縮ばねの付勢力に抗して前記第3カバー部材が前記第1カバー部材を押圧し、かつ前記第2圧縮ばねの付勢力に抗して前記第4カバー部材が前記第2カバー部材を押圧し、前記カートリッジが前記ヘッドに装着されると、前記第1孔と前記第3孔とが連結され、前記第2孔と前記第4孔とが連結されて、前記カートリッジの内部空間と前記フィルタケースの内部空間とが連通することを特徴とする。
本発明に係るフィルタ装置によれば、カートリッジがフィルタケースの内部に挿入されると、相補的な形状を有する第1カバー部材の第1面及び第3カバー部材の第3面が当接し、第2カバー部材の第2面及び第4カバー部材の第4面が当接して、カートリッジが第3圧縮ばねの付勢力に抗して板状部材を押圧するとともに、第3カバー部材及び第4カバー部材が第1圧縮ばね及び第2圧縮ばねの付勢力に抗して第1カバー部材及び第2カバー部材を押圧する。その結果、カートリッジに形成された第1孔及び第2孔と、フィルタケースに形成された第3孔及び第4孔とがそれぞれ連結され、第1カバー部材〜第4カバー部材が第1孔〜第4孔を覆わない状態(弁が開いた状態)となり、カートリッジの内部空間とフィルタケースの内部空間とが連通する。相補的な形状を有する2つの面を当接させて弁を開くため、カートリッジをフィルタケースにセットするときに、確実に弁を開くことができる。また、第3圧縮ばねに力を加えつつ(第3圧縮ばねを縮めつつ)、第1圧縮ばね及び第2圧縮ばねに力を加える(第1圧縮ばね及び第2圧縮ばねを縮める)ため、第3圧縮ばねの長さが元の長さに戻るときには、第1圧縮ばね及び第2圧縮ばねの長さも同時に元に戻る。したがって、カートリッジをフィルタケースから取り外すときに、確実に弁を閉じることができる。このように、カートリッジを交換するときに、確実に弁を開閉することができる。
また、本発明に係るフィルタ装置によれば、第1面及び第3面が相補的な形状であり、第2面及び第4面が相補的な形状であるため、第1面と第3面とが当接し、第2面と第4面とが当接する。したがって、フィルタ装置の使用時に、第1面、第2面、第3面及び第4面に作動油等の液体が付着しない。したがって、カートリッジの交換作業時に、カートリッジから作動油が垂れないようにすることができる。
ここで、前記第1面及び前記第2面は、全体が略円錐台の凹形状であり、前記第3面及び前記第4面は、全体が略円錐台の凸形状であってもよい。これにより、カートリッジをフィルタケースに挿入するときに、第1面と第3面、第2面と第4面を確実に当接させることができる。また、第1圧縮ばね及び第2圧縮ばねの付勢力に抗して、第3カバー部材及び第4カバー部材が第1カバー部材及び第2カバー部材を確実に押し上げることができる。
ここで、前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材の外周面には、それぞれ、前記第1孔及び前記第2孔の内周面と当接するシール部材が設けられてもよい。これにより、カートリッジの交換作業時に、カートリッジの内部に残った液体をカートリッジの内部に閉じ込め、カートリッジから作動油が垂れないようにすることができる。
本発明によれば、カートリッジを交換するときに、確実に弁を開閉することができる。
本発明の一実施形態であるフィルタ装置1の概略を示す分解斜視図である。 フィルタ装置1の概略を示す断面図であり、カートリッジ20がヘッド32に装着される前の状態を示す図である。 カートリッジ20がヘッド32に装着される前の状態のフィルタ装置1を、部分的に拡大した断面図である。 カートリッジ20がヘッド32に装着された状態のフィルタ装置1を、部分的に拡大した断面図である。 フィルタ装置1の概略を示す断面図であり、カートリッジ20がヘッド32に装着された状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であるフィルタ装置1の概略を示す分解斜視図である。
フィルタ装置1は、主として、カバー10と、カートリッジ20と、フィルタケース30と、を有する。フィルタ装置1は、例えば油圧機器等に用いられるフィルタ装置である。フィルタケース30は、油圧機器の配管等に取り付けられており、所定期間使用したら、使用済みのカートリッジ20をフィルタケース30から取り出して新しいカートリッジ20と交換する。なお、本実施の形態のフィルタ装置1は油を濾過するものであるが、本発明のフィルタ装置は、油、水等の様々な液体を濾過することができる。
図2は、フィルタ装置1の概略を示す断面図であり、カートリッジ20がヘッド32に装着される前の状態を示す図である。なお、図2においては、カバー10の図示を省略する。また、図2においては、断面を示すハッチングを一部省略している。
カートリッジ20は、主として、濾材21と、持ち手部22と、外筒23と、バルブ受け部材24と、を有する。
濾材21は、径方向に厚みを有する略中空円筒形状である。濾材21は、合成樹脂や紙等を用いたシート状の濾紙をひだ折りにし、ひだ折りにした濾紙の両端を連結して円筒状に丸めることによって形成される。
外筒23は、耐腐食性の高い材料(樹脂又は金属)を用いて形成された略中空円筒形状の部材である。外筒23は、濾材21の外側に設けられる。
濾材21及び外筒23の一方の端(上端)には、持ち手部22が設けられる。持ち手部22は、濾材21及び外筒23の上端を覆うように、濾材21及び外筒23に固定される。持ち手部22は、カートリッジ20の蓋として役割を有し、上方(+z方向)に突出するように把持部22aが形成される。把持部22aは、作業者がカートリッジ20を把持するための部材である。
濾材21及び外筒23の他方の端(下端)には、バルブ受け部材24が設けられる。バルブ受け部材24は、略円筒形状の部材であり、耐腐食性の高い材料(樹脂又は金属)を用いて形成される。
図3は、カートリッジ20がヘッド32に装着される前の状態のフィルタ装置1を、部分的に拡大した断面図である。図3においては、断面を示すハッチングを一部省略している。
バルブ受け部材24は、主として、内筒部24aと、板状部24bと、外筒部24cと、を有する。内筒部24aの先端が濾材21の端部に設けられたプレート21aの内周面と嵌合し、外筒23が外筒部24cの先端に形成された溝24dに嵌合されることで、濾材21、外筒23及びバルブ受け部材24が一体化される。
板状部24bには、略筒状の孔24e、24fが形成される。孔24eは、濾材21へ濾過されていない汚れた油(濾過前の油)を流入させる油導入口であり、孔24fは、濾材21で濾過された油(濾過後の油)を流出させる油導出口である。孔24eは流入空間S3とつながっており、孔24fは流出空間S4とつながっている。
孔24e、24fには、それぞれ弁40が設けられる。弁40は、孔24eや孔24fの内部に挿入されることで孔24eや孔24fを塞ぐカバー部材41と、カバー部材41に力を付勢する圧縮ばね42と、を有する。
カバー部材41は、孔24e、24fの内部に挿入される略円板形状の挿入部41aと、挿入部41aの表面(+z側の面)に設けられたフランジ部41bと、を有する。フランジ部41bは、板状であり、外径が孔24e、24fの内径より大きい。
挿入部41aは、略円筒形状であり、外径が孔24e、24fの内径と略同一である。挿入部41aの外周には溝41cが形成され、溝41cにはシール部材(例えば、Oリング)55が設けられる。挿入部41aの裏面(−z側の面)41dは、全体が略円錐台の凹形状である。
圧縮ばね42は、例えばコイルばねであり、一端が内筒部24aの底面裏側(突起部24g)に設けられ、他端がカバー部材41(フランジ部41bの表面に形成された突起部41e)に設けられる。したがって、圧縮ばね42は、カバー部材41に−z方向の力を付勢する。
圧縮ばね42により−z方向の力が付勢されると、挿入部41aが孔24e又は孔24fに挿入されて孔24e又は孔24fを塞ぎ、フランジ部41bが板状部24bに当接する位置にカバー部材41が配置される。この状態は、弁40が閉じた状態である。
図2の説明に戻る。フィルタケース30は、主として、カートリッジ20が内部に設けられる筒状部31と、カートリッジ20が装着されるヘッド32と、を有する。
筒状部31は、略円筒形状の部材であり、金属又は樹脂により形成される。筒状部31の上側(+z側)の端には、配管等に取り付けるためのフランジ部31aが形成される。筒状部31の上端の開口部からはカートリッジ20が挿入される。カートリッジ20が挿入されたら、筒状部31の上端の開口部はカバー10(図2では図示省略)により覆われる。
筒状部31の下側(−z側)の開口端は、ヘッド32に取り付けられる。ヘッド32は、略円柱形状の部材であり、金属により形成される。ヘッド32の上側の開口端と、筒状部31の下側の開口端とが連結されることで、フィルタケース30が組み立てられ、カートリッジ20が挿入される空間がフィルタケース30の内部に形成される。
ヘッド32について、図3を用いて説明する。ヘッド32は、主として、底面に孔が形成されたケース32aと、ケース32aの内側を、カートリッジ20へ濾過前の油を流入させる流入空間S1と、カートリッジ20から流出された濾過後の油をフィルタ装置1の外部へ流出させる流出空間S2と、に分割する本体部32bと、を有する。
ケース32aの側面には、濾過前の油を流入空間S1に導く流入口32cが形成される。また、ケース32aの底面には孔32dが形成され、孔32dには流出空間S2と連通する排出管33が設けられる。排出管33は、本体部32bに設けられたバルブ34を覆うように設けられる。バルブ34は、流入空間S1の圧力とフィルタケース30の外部空間の圧力との差に応じて開閉する。バルブ34は公知であるため詳細な説明を省略する。
筒状部31とヘッド32との間には、シール部材50(例えば、Oリング)が設けられる。シール部材50により、筒状部31とヘッド32との間から液体が外部に漏れないようにシールされる。
さらに、フィルタケース30は、プレート35と、圧縮ばね36と、を有する。圧縮ばね36は、一端がプレート35の裏面、他端が本体部32bの表面に設けられ、プレート35に上向き(+z向き)の力を付勢する。したがって、プレート35は、圧縮ばね36の自然長だけ本体部32bから離れた位置に配置される。
プレート35は、略板状の本体部35aと、本体部35aから上方に突出して形成された円筒部35bと、を有する。本体部35aの外周面には溝35cが形成され、溝35cにはシール部材51(例えば、Oリング)が設けられる。シール部材51により、筒状部31と本体部35aとの間から液体が漏れないようにシールされる。
プレート35には、本体部35aを板圧方向に貫通する孔35d、35eが形成される。孔35dは、濾過前の油が通過する油導入口であり、孔35eは、濾過後の油が通過する油導出口である。孔35dの直径は、孔24eの直径と略同一であり、孔35eの直径は、孔24fの直径と略同一である。
本体部35aには、−z方向に突出する円筒部35fが形成される。円筒部35fの一方の開口は、孔35dである。円筒部35fの他方の開口は、ケース32aの上面に形成される円筒部32fの内部に摺動可能に設けられる。円筒部32f及び円筒部35fの内部空間は流入空間S1であり、円筒部32f及び円筒部35fの外部空間は流出空間S2である。円筒部35fは、孔35dよりも細い。
円筒部35fの外周にはシール部材57が設けられ、円筒部32fと円筒部35fの間から液体が漏れないようにシールされる。
また、本体部35aには、孔35eの下孔として、孔35eより細い孔35gが形成される。孔35gの直径は、円筒部35fの直径と略同一である。
孔35d、35eには、それぞれカバー部材45が設けられる。カバー部材45は、シャフト32eを介して本体部32bに固定される。
カバー部材45は、孔35d、35eの内部に挿入される厚板状の挿入部45aを有する。挿入部45aは、略円筒形状であり、外径が孔35d、35eの内径と略同一である。挿入部45aの外周には溝45cが形成され、溝45cにはシール部材(例えば、Oリング)56が設けられる。
挿入部45aの裏面には、挿入部45aより細い突出部45dが形成される。シャフト32eは、突出部45dに設けられる。突出部45dは円筒部35f、孔35gより細く、挿入部45aは円筒部35f、孔35gより太い。
カバー部材45と圧縮ばね36は、弁46を構成する。圧縮ばね36がプレート35を押し上げることで、挿入部45aがそれぞれ孔35d、35eを塞ぐ位置(突出部45dが円筒部35f又は孔35gに挿入される位置)にプレート35が配置される。このときは、弁46が閉じた状態である。弁46が閉じた状態では、シール部材56により挿入部45aと孔35d、35eとの間から液体が漏れないようにシールされる。
挿入部45aの表面45bは、全体が略円錐台の凸形状である。この表面45bと裏面41dとは、相補的な形状である。
次に、このように形成されたフィルタ装置1の組み立て、作用及びカートリッジ20の交換について説明する。
フィルタ装置1を使用する前に、フィルタケース30にカートリッジ20をセットする。具体的には、まず、図1、2に示すように、作業者は、カートリッジ20を筒状部31の上端に形成された開口部から挿入する。そのままカートリッジ20が挿入されると、カバー部材41の裏面41dと、カバー部材45の表面45bとが当接し、板状部24b(シール部材52)の外周と円筒部35bとが嵌合する。
図4は、カートリッジ20がヘッド32に装着された状態のフィルタ装置1を、部分的に拡大した断面図である。図4においては、断面を示すハッチングを一部省略している。
カートリッジ20の荷重により、カバー部材41の裏面41dと、カバー部材45の表面45bとが当接したまま、圧縮ばね36の付勢力に抗してプレート35が押圧される。その結果、圧縮ばね36が圧縮され、バルブ受け部材24及びプレート35が押し下げられる(−z方向に移動する、図4太矢印参照)。
その結果、圧縮ばね42の付勢力に抗して、カバー部材41は、カバー部材45により押圧されて押し上げられる(+z方向に移動する、図4太矢印参照)。
カバー部材41の裏面41dと、カバー部材45の表面45bとは相補的な形状であるため、裏面41d全体が表面45b全体と当接している。したがって、カバー部材45は、圧縮ばね42の付勢力に抗してカバー部材41を確実に押し上げることができる。
カートリッジ20がヘッド32に装着されたときは、バルブ受け部材24の板状部24bがプレート35の円筒部35bに嵌合するため、孔35d及び孔24eが当接し、孔24f及び孔35eが当接する。そして、カバー部材41が押し上げられることで、孔24e及び孔35dが開かれ、流入空間S1と流入空間S3とが連通する。また、孔24f及び孔35eが開かれ、流出空間S2と流出空間S4とが連通する。
カートリッジ20をフィルタケース30にセットしたら、カバー10をかぶせることで、フィルタ装置1が使用可能となる。
図5は、フィルタ装置1の概略を示す断面図であり、カートリッジ20がヘッド32に装着された状態を示す図である。なお、図5においては、カバー10の図示を省略する。また、図5においては、断面を示すハッチングを一部省略している。図5において2点鎖線で示す矢印は、油の流れを示す。
流入口32cからヘッド32に流入した濾過前の油は、流入空間S1である円筒部32f及び円筒部35fを通過し、孔35d及び孔24eを通過して、フィルタケース30から流出されるとともに、カートリッジ20の流入空間S3へ流入する。流入空間S3へ導かれた濾過前の油は、濾材21を外側から内側へ通過することにより濾過されて、流出空間S4へ導かれる。
濾過後の油は、孔24f及び孔35eを通過してカートリッジ20から排出されると共に、フィルタケース30内の流出空間S2へ導かれる。流出空間S2へ導かれた濾過後の油は、排出管33を通過してフィルタ装置1の外部へと排出される。
カバー部材41の裏面41dと、カバー部材45の表面45bとは相補的な形状であるため、裏面41d全体が表面45b全体と当接している。したがって、フィルタ装置1を使用しても、裏面41dには濾過前の油及び濾過後の油(以下、作動油という)が付着しない。
所定期間使用したら、使用済みのカートリッジ20をフィルタケース30から取り出して、新しいカートリッジ20と交換する。まず、作業者は、カバー10を外し、把持部22aを把持して、カートリッジ20を+z方向に引き上げる。その結果、カートリッジ20の荷重がかからなくなり、圧縮ばね36が元の長さに戻ることにより、プレート35及びバルブ受け部材24が押し上げられる。それに伴い、カバー部材41が、圧縮ばね42により押し下げられる。
その結果、図2に示すように、カバー部材41が孔24e、孔24fを塞ぎ(弁40が閉じる)、カバー部材45が孔35d、35eを塞ぐ(弁46が閉じる)。そして、カバー部材41の裏面41dと、カバー部材45の表面45bとの当接が外れ、板状部24bと円筒部35bとの嵌合が外れ、カートリッジ20とフィルタケース30とが分離される。
弁40が閉じているため、カートリッジ20に残っている作動油は、カートリッジ20の内部に閉じ込められる。また、弁46が閉じているため、カートリッジ20を取り出したとしても、フィルタケース30の内部(排出管33の内部)に塵埃が混入しない。
カートリッジ20をフィルタケース30の外側に取り出したら、すでに説明した手順により、新たなカートリッジ20をフィルタケース30にセットする。
本実施の形態によれば、弁40、46を開く時に、カバー部材41の裏面41dとカバー部材45の表面45bとが面で接触する。したがって、カートリッジ20をフィルタケース30にセットするときに、略円板形状のカバー部材45が略円板形状のカバー部材41を確実に押して、弁40、46を開くことができる。
また、本実施の形態では、カートリッジ20をフィルタケース30にセットするときに、圧縮ばね36に力を加えて圧縮ばね36を縮めつつ、圧縮ばね42に力を加えて圧縮ばね42を縮めるため、逆の場合、すなわち圧縮ばね36の長さが元の長さに戻ろうとするときには、圧縮ばね42の長さも同時に元に戻ろうとする。そして、圧縮ばね36がプレート35と一緒にバルブ受け部材24を押し上げるため、圧縮ばね36が元の長さに戻るときには、圧縮ばね42の長さも確実に元に戻る。したがって、カートリッジをフィルタケースから取り外すときに、確実に弁を閉じることができる。
また、本実施の形態によれば、挿入部41aが孔24e、24fの内部に設けられ、挿入部41aの外周に設けられたシール部材55により、挿入部41aと孔24e、24fとの間がシールされる。したがって、カートリッジ20の交換作業時に、カートリッジ20から作動油が垂れないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、カバー部材41の裏面41dと、カバー部材45の表面45bとは相補的な形状であるため、裏面41d全体が表面45bと当接し、フィルタ装置1の使用時に裏面41dに作動油が付着しない。したがって、カートリッジ20の交換作業時に、カートリッジ20から作動油が全く垂れないようにすることができる。
なお、本実施の形態では、−z方向が鉛直方向下向きとなるようにフィルタ装置1を油圧機器等に設けたが、フィルタ装置1の取り付け姿勢はこれに限られない。例えば、−z方向が横向きとなるようにフィルタ装置1を油圧機器等に取り付けても良い。
また、本実施の形態では、挿入部41aの裏面41dが略円錐台の凹形状であり、挿入部45aの表面45bが略円錐台の凸形状であるが、裏面41dが略円錐台の凸形状であり、表面45bが略円錐台の凹形状であってもよい。また、裏面41dと表面45bとは相補的な形状である必要があるが、これらの形状は略円錐台の凸形状及び凹形状に限られない。ただし、カートリッジ20を挿入するときに、裏面41dと表面45bとを確実に当接させるためには、一方の面全体が略円錐台の凸形状であり、他方の面全体が略円錐台の凹形状であることが望ましい。さらに、圧縮ばね42の付勢力に抗してカバー部材45がカバー部材41を確実に押し上げるためには、表面45bが略円錐台の凸形状であり、裏面41dが略円錐台の凹形状であることが望ましい。
また、本実施の形態では、挿入部41a及び孔24e、24fの直径と、挿入部45a及び孔35d、35eの直径とが略同一であるが、これらの直径は略同一なくても良く、挿入部45a及び孔35d、35eの直径が、挿入部41a及び孔24e、24fの直径以上であればよい。挿入部45a及び孔35d、35eの直径が、挿入部41a及び孔24e、24fの直径以上であれば、圧縮ばね42の付勢力に抗してカバー部材45がカバー部材41を確実に押し上げることができるし、フィルタ装置1の使用中に裏面41dに作動油が付着することもない。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成の追加、削除、置換等をすることが可能である。
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、「略円筒形状」とは、厳密に円筒形状の場合には限られない。また、例えば、単に略中央等と表現する場合において、厳密に中央等の場合のみでなく、略中央等の場合を含むものとする。
1 :フィルタ装置
10 :カバー
20 :カートリッジ
21 :濾材
21a :プレート
22 :持ち手部
22a :把持部
23 :外筒
24 :バルブ受け部材
24a :内筒部
24b :板状部
24c :外筒部
24d :溝
24e、24f:孔
24g :突起部
30 :フィルタケース
31 :筒状部
31a :フランジ部
32 :ヘッド
32a :ケース
32b :本体部
32c :流入口
32d :孔
32e :シャフト
32f :円筒部
32g :孔
33 :排出管
34 :バルブ
35 :プレート
35a :本体部
35b :円筒部
35c :溝
35d、35e:孔
35f :円筒部
35g :孔
36 :圧縮ばね
40、46 :弁
41 :カバー部材
41a :挿入部
41b :フランジ部
41c :溝
41d :裏面
41e :突起部
42 :圧縮ばね
45 :カバー部材
45a :挿入部
45b :表面
45c :溝
45d :突出部
50、51、52、55、56、57:シール部材

Claims (3)

  1. 略円筒形状の濾材と、前記濾材の端面に設けられるバルブ受け部材と、を有するカートリッジと、
    前記カートリッジが内部に設けられる筒状部と、前記カートリッジが装着されるヘッドと、を有するフィルタケースと、
    を備え、
    前記バルブ受け部材には、前記濾材へ油を流入させる略筒状の第1孔と、前記濾材で濾過された油である濾過後の油を流出させる第2孔とが形成され、
    前記バルブ受け部材には、前記第1孔の内部に挿入されて前記第1孔を塞ぐ略円板形状の第1挿入部を有する第1カバー部材と、前記第1挿入部が前記第1孔を塞ぐ位置に前記第1カバー部材を配置する第1圧縮ばねと、を有する第1弁と、前記第2孔の内部に挿入されて前記第2孔を塞ぐ略円板形状の第2挿入部を有する第2カバー部材と、前記第2挿入部が前記第2孔を塞ぐ位置に前記第2カバー部材を配置する第2圧縮ばねと、を有する第2弁と、が設けられ、
    前記ヘッドには、前記第1孔の直径以上の直径を有する第3孔及び前記第2孔の直径以上の直径を有する第4孔が形成された板状部材と、前記第3孔の内部に挿入される略円板形状の第3挿入部を有する第3カバー部材と、前記第4孔の内部に挿入される略円板形状の第4挿入部を有する第4カバー部材と、前記板状部材に前記ヘッドから離す方向の力を付勢して、前記第3挿入部が前記第3孔を塞ぎ、前記第4挿入部が前記第4孔を塞ぐ位置に前記板状部材を配置する第3圧縮ばねと、が設けられ、
    前記第1カバー部材の第1面及び前記第3カバー部材の第3面のいずれか一方は凸形状であり、他方は当該凸形状と相補的な形状の凹形状であり、
    前記第2カバー部材の第2面及び前記第4カバー部材の第4面のいずれか一方は凸形状であり、他方は当該凸形状と相補的な形状の凹形状であり、
    前記カートリッジが前記フィルタケースの内部に挿入され、前記第1面と前記第3面とが当接し、かつ前記第2面と前記第4面とが当接し、前記第3圧縮ばねの付勢力に抗して前記板状部材が前記カートリッジにより押圧されると、前記第1圧縮ばねの付勢力に抗して前記第3カバー部材が前記第1カバー部材を押圧し、かつ前記第2圧縮ばねの付勢力に抗して前記第4カバー部材が前記第2カバー部材を押圧し、
    前記カートリッジが前記ヘッドに装着されると、前記第1孔と前記第3孔とが連結され、前記第2孔と前記第4孔とが連結されて、前記カートリッジの内部空間と前記フィルタケースの内部空間とが連通する
    ことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 前記第1面及び前記第2面は、全体が略円錐台の凹形状であり、前記第3面及び前記第4面は、全体が略円錐台の凸形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材の外周面には、それぞれ、前記第1孔及び前記第2孔の内周面と当接するシール部材が設けられる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ装置。
JP2016087825A 2016-04-26 2016-04-26 フィルタ装置 Active JP6625006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016087825A JP6625006B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 フィルタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016087825A JP6625006B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 フィルタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017196552A JP2017196552A (ja) 2017-11-02
JP6625006B2 true JP6625006B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=60236990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016087825A Active JP6625006B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 フィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6625006B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7262325B2 (ja) * 2019-07-03 2023-04-21 ヤマシンフィルタ株式会社 タンク装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017196552A (ja) 2017-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5133417B2 (ja) フィルタカートリッジハウジング取付けシステム
US7871517B2 (en) Filter device
US8828228B2 (en) In-line strainer
US7175761B2 (en) Fluid filter assembly
EA003489B1 (ru) Центральная трубка со встроенной защелкой для автомобильного масляного фильтра
CN106948983A (zh) 合并式过滤元件
CN110290849B (zh) 过滤器装置及过滤装置
US20220106933A1 (en) Tank device
CN110769914B (zh) 包括用于闭合中心管的过滤器元件和辅助元件的过滤器***
US10675574B2 (en) Filter device comprising an adapter piece
JP6625006B2 (ja) フィルタ装置
JP4726749B2 (ja) オイルフィルタ
CN108601997A (zh) 过滤器元件和流体过滤器
JP2000279711A (ja) フィルタ装置
JP7079105B2 (ja) フィルタ装置
JPH1128319A (ja) オイルフィルタハウジング
JP4368226B2 (ja) スピンオンフィルタ
US7799219B2 (en) Filter and method of making
JP2004255310A (ja) フィルタ
JP4780028B2 (ja) エレメント交換型流体フィルタ
JP2006037801A (ja) フィルタ
JPH023767Y2 (ja)
WO2018047580A1 (ja) フィルタ装置
JP2018089555A (ja) オイルフィルタ
JP2004195311A (ja) フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190206

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6625006

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250