JP6623880B2 - スプラッシュシールド - Google Patents

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Description

本発明は、車両の走行中に前輪から飛散する泥や小石,氷雪等を遮るためのスプラッシュシールドに関する。
従来、車両の車輪が配置されるホイールハウスの内側には、走行中に車輪によって巻き上げられた泥や小石,氷雪等から車体を保護するために、スプラッシュシールドが設けられている。特に車両の前輪のホイールハウス前部には、スプラッシュシールドの前面部が上下方向かつ左右方向に延在し、前輪(ホイールハウス)とこれよりも前方のエンジンルーム(フロントバンパー内)との間を遮蔽するように構成されている。
ところで、車両によっては、部品レイアウトの要件からオイルクーラ等の熱交換器がスプラッシュシールドの前面部よりも前方のエンジンルーム内(フロントバンパー内)に配置される場合がある。このような場合、熱交換器の冷却性能を維持するために、スプラッシュシールドの前面部にはエンジンルーム内(フロントバンパー内)に取り込んだ走行風を後方へ逃がすための複数の通気穴が貫設される。また、前面部は複数の通気穴が設けられると剛性が低下して変形しやすくなるため、前面部には様々な凹凸形状のビードが列設される(例えば特許文献1参照)。
特開2009-35160号公報
しかしながら、上述のように凹凸形状のビードを設けると、前面部の剛性を向上させることはできるものの、ビードの形状や配置の仕方によっては効率よく前面部の剛性を確保することができず、調整が難しかった。特に、コストや重量を低減するためにスプラッシュシールドの薄肉化を図った場合などには、単純にビードを列設しただけではビードがきっかけとなって前面部が変形することもあり、前面部の剛性を確保することがより難しかった。スプラッシュシールドの前面部は、剛性が確保されないと車両の振動や走行風の風圧を受けて変形することがあり、前面部がばたつくと、異音が発生する虞や、前輪との接触等により破損するなど、スプラッシュシールドの耐久性の低下を招く虞がある。このため、スプラッシュシールドの前面部の剛性を更に高めて、その変形を抑制することが望まれている。
本件は、上述のような課題に鑑み創案されたものであり、スプラッシュシールドに関し、簡単な構成で前面部の剛性を更に高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するスプラッシュシールドは、車両の前輪が収容されるホイールハウスの前部において上下方向かつ左右方向に延在するとともに複数の通気穴が貫設される前面部を有した、スプラッシュシールドである。前記前面部は、左右方向に延びるとともに上下方向に列設される複数の横ビードと、上下方向に延びる複数の縦ビードと、を備える。また、前記複数の横ビードには、前記前面部の左右両端部の間にわたって左右方向に連続して延びる連続ビードと、前記縦ビードと交差することで左右方向に分割された分割ビードと、が含まれている。さらに、前記連続ビードは、その前後方向の長さが前記分割ビードの前後方向の長さよりも長く形成され、少なくとも一つが前記前面部の左右両端部を前記車両の車体部材に固定する取付部の間に延在する。
(2)前記分割ビードが、前記前面部の上部及び下部のそれぞれに設けられることが好ましい。この場合、前記連続ビードが、前記前面部の上部及び下部の間の中間部に設けられることが好ましい。
(3)前記連続ビードが、その左右両端部よりも中央部が前方へ突出するように湾曲した形状とされていることが好ましい。
(4)前記取付部の間には、前記通気穴が貫設されていない前記連続ビードが延在することが好ましい。
(5)前記前面部が、前記連続ビードと前記取付部との間に、前記取付部に向かって先細りの形状をした三角ビードを有することが好ましい。
(6)前記前面部の上部における車幅方向外側の半分には、前記通気穴が貫設されていないことが好ましい。
開示のスプラッシュシールドによれば、前面部の左右両端部の間にわたって左右方向に連続して延びる連続ビードが設けられ、この連続ビードの前後方向の長さが分割ビードの前後方向の長さよりも長く形成されているとともに、少なくとも一つの連続ビードが取付部の間に延在するため、前面部の剛性を効率よく高めることができる。よって、簡単な構成で前面部の剛性を更に高めることができる。
一実施形態に係るスプラッシュシールドが適用された車両の前部の斜視図である。 図1のスプラッシュシールドの前面部を前方から視た正面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 (a)は図2のA部(横ビード)を拡大した図であり、(b)は(a)のA'−A'矢視断面図である。 図2のV−V矢視断面図である。 (a)は図2のB部(縦ビード)を拡大した図であり、(b)は(a)のB'−B'矢視断面図である。 図2のC部(三角ビード)を拡大した図である。
図面を参照して、実施形態としてのスプラッシュシールドについて説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
以下、車両の進行方向を基準にして左右を定め、左右方向を車幅方向ともいう。
[1.構成]
[1−1.車両前部構造]
本実施形態に係るスプラッシュシールド20は、図1に示す車両10に適用されている。車両10の前部のエンジンルーム14の左右には、前輪11を収容するホイールハウス16が設けられている。ホイールハウス16は、前輪11まわりの車体側面を構成するフェンダーパネル12と、フェンダーパネル12の車幅方向内側に設けられたフェンダーシールドパネル13とで区画された空間である。また、ホイールハウス16の前方には、フェンダーパネル12の前部に取り付けられたフロントバンパー17が設けられている。フロントバンパー17は、エンジンルーム14を区画する。
フェンダーパネル12は、ホイールハウス16を車幅方向外側から覆う車体部材であり、前後方向に沿って立設されている。フェンダーパネル12には、前輪11に合わせてホイールアーチが形成されている。一方、フェンダーシールドパネル13は、前輪11の車幅方向内側でホイールハウス16とエンジンルーム14とを区画する車体部材であり、前輪11を覆うように設けられている。
本実施形態では、車両10の左側のホイールハウス16に着目して説明する。すなわち、以下の説明において、車幅方向内側は車両10の右側であり、車幅方向外側は車両10の左側である。
ホイールハウス16内には、前輪11の外周に沿ってスプラッシュシールド20が設けられている。また、本実施形態では、スプラッシュシールド20の前方にオイルクーラ15が設置されている。
オイルクーラ15は、エンジンルーム14内に搭載された各種装置(例えば、エンジン,変速機など)を冷却するためのオイルを、空気と熱交換させることにより冷却する熱交換器である。本実施形態のオイルクーラ15は、フロントバンパー17内(エンジンルーム14内)において、スプラッシュシールド20の前方でスプラッシュシールド20の前面部1に対向するように配置されている。オイルクーラ15は、車両10の前端部からエンジンルーム14内に取り入れられた空気が前方から後方へ向けて通過するように構成されている。
[1−2.スプラッシュシールド]
スプラッシュシールド20は、車両10の走行中に前輪11によって巻き上げられた泥や小石,氷雪等を遮るための遮蔽部材であり、前輪11の上側の外周を覆うように、フェンダーパネル12のホイールアーチに沿う円弧状に延設されている。本実施形態のスプラッシュシールド20は、樹脂材料(例えばポリプロピレン)をプレス加工により成形したものである。
スプラッシュシールド20は、ホイールハウス16の前部において上下方向かつ左右方向に延在する前面部1を有する。前面部1は、前輪11の前方でホイールハウス16とフロントバンパー17内(エンジンルーム14)との間を仕切る板状の部位である。以下、図2〜7を参照して、本実施形態に係るスプラッシュシールド20の主に前面部1について詳述する。なお、図2は、スプラッシュシールド20の前面部1を前方から見た正面図である。すなわち、図2の左右は車両10の左右と逆である。以下の説明では、車幅方向内側を単に「内側」といい、車幅方向外側を単に「外側」という。
スプラッシュシールド20の前面部1には、エンジンルーム14内の空気を排出するための複数の通気穴2が貫設されている。通気穴2の個数及び開口面積は、オイルクーラ15を通過する空気の量や、エンジンルーム14内に取り入れられる空気の量などに応じて設定される。なお、通気穴2は何れも略矩形状である。
本実施形態の前面部1は、その上部1Uにおける車幅方向外側の半分が、通気しないように塞がれている。言い換えると、前面部1の上部1Uにおける車幅方向外側の半分には、通気穴2が貫設されていない。
スプラッシュシールド20は、前面部1の左右両端部1a,1bを車体部材に固定する左右一対の取付部6,7を有する。本実施形態では、左右一対の取付部6,7が、前面部1の上下方向の中間部1Mにおける略同一の高さ位置に設けられている。外側の取付部6は、前面部1の上下方向に延びる外側(左側)の端部1aに穿設されたクリップ穴を有し、例えば図示しないクリップによりフロントバンパー17に固定される。一方、内側の取付部7は、前面部1の上下方向に延びる内側(右側)の端部1bから後方へ向かって突設されたフランジであり(図5参照)、例えば図示しないボルト及びクリップによりフェンダーシールドパネル13に固定される。
なお、前面部1は、外側の端部1aの下端や、左右方向に延びる下側の端部1cの左右両端部においても、車両10の車体部材(例えば、上述のフェンダーパネル12やフェンダーシールドパネル13,フロントバンパー17等)に取り付けられる。
前面部1は、左右方向に延びる複数の横ビード3と、上下方向に延びる複数の縦ビード4とを有する。横ビード3及び縦ビード4は何れも、前面部1の剛性を高めるために形成された凹凸形状の部位であり、断面が略V字形状である。横ビード3は、上下方向に列設されている。言い換えると、複数の横ビード3は、上下方向に並んでいる。また、縦ビード4は、上下方向及び左右方向に列設されている。すなわち、複数の縦ビード4は、上下方向及び左右方向のそれぞれに並んでいる。
横ビード3には、前面部1の左右両端部1a,1bの間にわたって左右方向に連続して延びる連続ビード3Aと、縦ビード4と交差することで左右方向に分割された分割ビード3Bとが含まれている。本実施形態では、前面部1の上部1U及び下部1Lのそれぞれに三つの分割ビード3Bが列設されている。各分割ビード3Bは、三つの縦ビード4と交差することで左右方向に四つに分割されている。また、本実施形態では、前面部1の上部1U及び下部1Lの間の中間部1Mに三つの連続ビード3Aが列設されている。
三つの連続ビード3Aのうち、下側の二つは通気穴2が貫設された連続ビード3Aであり、残りの一つ(最も上側のもの)は通気穴2が貫設されていない連続ビード3Aである。このように、本実施形態の三つの連続ビード3Aには、通気性を持つものと通気性を持たないものとの二種類が含まれている。通気穴2が貫設されていない(通気性を持たない)連続ビード3Aは、通気穴2が貫設されている(通気性を持つ)連続ビード3Aよりも、高い剛性及び強度を有する。なお、通気性を持つ各連続ビード3Aには、四つの通気穴2が左右方向に並んで設けられている。
本実施形態では、通気性を持たない連続ビード3A(すなわち、三つの連続ビード3Aのうち最も上側のもの)が左右一対の取付部6,7の間に延在している。言い換えると、取付部6,7の間に延びる連続ビード3Aの剛性及び強度は、他の連続ビード3Aの剛性及び強度よりも上げられている。
図3に示すように、各連続ビード3Aの前後方向の長さ(以下、「ビード高さ」という)は、何れの分割ビード3Bのビード高さよりも長く形成されている。また、本実施形態では、三つの連続ビード3Aのうち、最も上側の(通気性を持たない)連続ビード3Aのビード高さL1が最も長く形成されている。なお、各分割ビード3Bのビード高さL2は互いに略等しく形成されている。
図4(a),(b)に示すように、各横ビード3は、前方に向かって斜め上を向く上向き壁31と、前方に向かって斜め下を向く下向き壁32とを有する。本実施形態の上向き壁31及び下向き壁32は何れも、左右方向に沿って延びた平面状に形成されている。また、本実施形態の複数の横ビード3は、上向き壁31同士が互いに略平行に延びているとともに、下向き壁32同士が互いに略平行に延びている。
各横ビード3の上向き壁31と下向き壁32との前端同士は、互いに結合して横ビード3の頂部33を構成する。分割ビード3Bの頂部33は、左右方向に沿って直線状に延びている。一方、図5に示すように、連続ビード3Aの頂部33は、前方に向かって突出した曲線状に延びている。すなわち、連続ビード3Aは、その左右両端部(長手方向の両端部)に比べて中央部が前方に突出するように湾曲した形状とされている。
図2に示すように、本実施形態の通気穴2は何れも、横ビード3の下向き壁32に貫設されている。なお、横ビード3の下向き壁32は、エンジンルーム14から流れてくる走行風を通気穴2に通過させやすくするために、上向き壁31よりも起立した(すなわち、水平方向に対する傾斜角が上向き壁31よりも大きい)姿勢とされている。
一方、図6(a),(b)に示すように、各縦ビード4は、前方に向かって斜め内側を向く内向き壁41と、前方に向かって外側を向く外向き壁42とを有する。内向き壁41及び外向き壁42は何れも、三角形の平面状に形成され、横ビード3の下向き壁32と上向き壁31との間に形成された略V字形状の溝を埋めるように設けられている。また、内向き壁41の外側端と外向き壁42の内側端とは、互いに結合して縦ビード4の頂部43を構成している。縦ビード4の頂部43は、上下方向に沿って直線状に延びている。
図2に示すように、本実施形態に係るスプラッシュシールド20の前面部1は、内側の端部1bに形成された三角ビード5を有する。本実施形態では、四つの三角ビード5が上下方向に並んで設けられている場合を例示する。各三角ビード5は、内側に向かって先細りの形状をしている。これらの三角ビード5のうち、上から二番目の三角ビード5は、三つの連続ビード3Aのうちの最も上側の(通気性を持たない)連続ビード3Aの内側に設けられ、この連続ビード3Aと内側の取付部7との間(前面部1の中間部1M)に位置している。
図7に示すように、各三角ビード5は、前方に向かって内側かつ斜め上を向く上壁51と、前方に向かって内側かつ斜め下を向く下壁52を有する。上壁51及び下壁52は何れも、三角形の平面状に形成されている。また、上壁51の下端と下壁52の上端とは、互いに結合して三角ビード5の頂部53を構成している。三角ビード5の頂部53は、内側かつ後方へ向かって延びている。
[2.作用及び効果]
(1)上述のスプラッシュシールド20によれば、前面部1の左右両端部1a,1bの間にわたって左右方向に連続して延びる連続ビード3Aが設けられ、この連続ビード3Aの前後方向の長さが分割ビード3Bの前後方向の長さよりも長く形成されているとともに、少なくとも一つの(本実施形態では最も上側の)連続ビード3Aが取付部6,7の間に延在するため、前面部1の剛性を効率よく確実に高めることができる。特に、取付部6,7の間に延在する連続ビード3Aにより、前面部1は取付部6,7の間を連結する梁が通された状態となるため、前面部1の面剛性を向上させることができる。また、この連続ビード3Aにより、取付部6,7を補強して取り付け剛性を向上させることができる。
このように、上述のスプラッシュシールド20によれば、連続ビード3Aを分割ビード3B及び縦ビード4に加えて設けるだけの簡単な構成で、前面部1の剛性を一層高めることができる。この結果、前面部1がエンジンルーム14内を通過した走行風の風圧により変形することを抑制することができるため、前面部1のばたつきによる異音の発生や、前輪11との接触等によるスプラッシュシールド20の耐久性の低下を抑制することができる。
また、例えば、前輪11によって巻き上げられて前方へ飛散する泥や小石,氷雪等の飛散物が、連続ビード3Aよりも上方の通気穴2からエンジンルーム14側へ進入してきたとしても、連続ビード3Aが分割ビード3Bよりも前後方向に長いため飛散物とぶつかりやすくなっている(図3中の破線矢印参照)。このため、連続ビード3Aによれば、前輪11からの飛散物をより適切に受け止めることができ、これらの飛散物が通気穴2から前面部1よりも前方へ飛散(浸入)することを抑制することができる。したがって、スプラッシュシールド20よりも前方の部材の保護に寄与することができる。例えば、オイルクーラ15への飛散物の付着や衝突を抑制することができる。
(2)連続ビード3Aが前面部1において最も変形しやすい中間部1Mに設けられ、連続ビード3Aを挟んだ前面部1の上部1U及び下部1Lに分割ビード3Bが設けられているため、前面部1の中間部1Mの変形を確実に抑制することができる。これにより、前面部1全体の剛性を効率よく向上させることができる。この結果、風圧による前面部1の変形を更に適切に抑制することができるため、前面部1のばたつきによる異音の発生や、スプラッシュシールド20の耐久性の低下をより適切に抑制することができる。
(3)連続ビード3Aが、その左右両端部よりも中央部が前方へ突出するように湾曲した形状とされているため、連続ビード3Aが前方からの風圧に対抗する反力(弾性力)を生じることができる。これにより、連続ビード3Aの変形が抑制されることから、前面部1の変形をより確実に抑制することができ、上述のように異音の発生や耐久性の低下を更に適切に抑制することができる。
(4)前面部1の取付部6,7の間に、通気穴2が貫設されていない連続ビード3Aが延在するため、この連続ビード3Aにより取付部6,7の間をより強固に連結することができ、前面部1の剛性をより確実に向上させることができる。これにより、上述のように風圧による前面部1の変形をより適切に抑制することができ、異音の発生や耐久性の低下をより適切に抑制することができる。
(5)前面部1が、連続ビード3Aと取付部7との間に取付部7に向かって先細りの形状をした三角ビード5を有するため、前面部1の取付剛性を更に高めることができる。すなわち、三角ビード5は前面部1の連続ビード3Aと取付部7との間において突っ支い棒のように機能するため、三角ビード5によれば連続ビード3A及び取付部7の間の剛性を高めることができる。これにより、上述のように風圧による前面部1の変形をより適切に抑制することができ、異音の発生や耐久性の低下をより適切に抑制することができる。
(6)前面部1の上部1Uにおける車幅方向外側の半分には、通気穴2が貫設されていないため、飛散物が通気穴2を通じて前面部1よりも前方へ飛散することを効果的に抑制することができる。すなわち、前面部1の上部1Uにおける車幅方向外側の半分は、他の部分に比べて前輪11によって巻き上げられた飛散物が到達し易い部分であるため、この部分には通気穴2を設けないことにより、飛散物の前方への飛散を効果的に抑制することができ、前面部1よりも前方の部材の保護に寄与することができる。特に、本実施形態のように前面部1の前方にオイルクーラ15が設置されている場合には、オイルクーラ15に飛散物が付着,衝突することを抑制できるため、オイルクーラ15の性質,品質の低下を抑制することができる。
[3.変形例]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述の実施形態では、スプラッシュシールド20が車両10の左側に適用されている場合を例示したが、上述のスプラッシュシールド20は、車両10の右側に対しても同様に適用可能である。また、上述のスプラッシュシールド20は、車両10の左右両側に適用されていてもよい。この場合、左右のスプラッシュシールドは、それぞれの前方に配置されるオイルクーラの形状,特性に応じた適宜の形状の前面部を有することが好ましい。すなわち、車両10の左右には、互いに異なる形状のスプラッシュシールド20が配設されてもよい。
上述の実施形態では、スプラッシュシールド20の前方にオイルクーラ15が設置されている場合を例示したが、オイルクーラ15は省略されてもよいし、オイルクーラ15に代えて他の装置(例えばウォッシャータンクや、他の熱交換器)が設置されていてもよい。この場合であっても、上述のスプラッシュシールド20によれば、連続ビード3Aによって前面部1の剛性を更に高めることができるため、前面部1の変形を抑制することができるとともに、前面部1よりも前方へ飛散物が飛散することを抑制することができる。
上述の実施形態で示した通気穴2の形状,位置は何れも一例であって、上述したものに限定されない。例えば、通気穴2は、円形状や楕円形状であってもよいし、横ビード3の上向き壁31に貫設されていてもよい。また、上述の実施形態では、通気穴2が貫設された連続ビード3Aと、通気穴2が貫設されていない連続ビード3Aとの二種類が設けられている場合を例示したが、これに代えて、全ての連続ビード3Aに通気穴が貫設されていてもよいし、全ての連続ビード3Aに通気穴が貫設されていなくてもよい。なお、連続ビード3Aに通気穴2を設けなければ、連続ビード3Aの剛性をより高めることができるため、前面部1の変形をより効果的に抑制することができる。一方、連続ビード3Aに通気穴2を設ければ、前面部1の通気性を更に高めることができる。
上述の実施形態で示した横ビード3,縦ビード4,三角ビード5の各個数及び配置は一例である。横ビード3及び縦ビード4は、前面部1に求められる剛性に応じて、少なくとも二つずつ設けられればよい。また、取付部6,7の間には、複数の連続ビード3Aが延設されていてもよい。さらに、上述の取付部6,7のほかにも、前面部1の左右両端部1a,1bを車体部材に固定する取付部が設けられている場合には、この取付部の間にも連続ビード3Aが延設されてもよい。なお、三角ビード5は省略されてもよいし、上述の三角ビード5に代えて(あるいは加えて)、連続ビード3Aと外側の取付部6との間に外側の取付部6に向かって先細りの形状をした三角ビードが設けられていてもよい。
上述の実施形態で示した左右一対の取付部6,7の各取付先は、上述したものに限られない。左右一対の取付部6,7は、スプラッシュシールド20が適用される車両20の前部の車体構造に応じて、適宜の車体部材に取り付けられればよい。
1 前面部
1a 外側の端部(左側の端部)
1b 内側の端部(右側の端部)
1L 下部
1M 上下方向の中間部
1U 上部
2 通気穴
3 横ビード
3A 連続ビード
3B 分割ビード
4 縦ビード
5 三角ビード
6,7 取付部
10 車両
11 前輪
12 フェンダーパネル(車体部材)
13 フェンダーシールドパネル(車体部材)
16 ホイールハウス
20 スプラッシュシールド
L1,L2 ビード高さ(前後方向の長さ)

Claims (6)

  1. 車両の前輪が収容されるホイールハウスの前部において上下方向かつ左右方向に延在するとともに複数の通気穴が貫設される前面部を有した、スプラッシュシールドであって、
    前記前面部が、左右方向に延びるとともに上下方向に列設される複数の横ビードと、上下方向に延びる複数の縦ビードと、を備え、
    前記複数の横ビードには、前記前面部の左右両端部の間にわたって左右方向に連続して延びる連続ビードと、前記縦ビードと交差することで左右方向に分割された分割ビードと、が含まれ、
    前記連続ビードは、その前後方向の長さが前記分割ビードの前後方向の長さよりも長く形成され、少なくとも一つが前記前面部の左右両端部を前記車両の車体部材に固定する取付部の間に延在する
    ことを特徴とする、スプラッシュシールド。
  2. 前記分割ビードが、前記前面部の上部及び下部のそれぞれに設けられ、
    前記連続ビードが、前記前面部の上部及び下部の間の中間部に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1記載のスプラッシュシールド。
  3. 前記連続ビードが、その左右両端部よりも中央部が前方へ突出するように湾曲した形状とされている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のスプラッシュシールド。
  4. 前記取付部の間には、前記通気穴が貫設されていない前記連続ビードが延在する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のスプラッシュシールド
  5. 前記前面部が、前記連続ビードと前記取付部との間に、前記取付部に向かって先細りの形状をした三角ビードを有する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のスプラッシュシールド。
  6. 前記前面部の上部における車幅方向外側の半分には、前記通気穴が貫設されていない
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のスプラッシュシールド。
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