JP6618820B2 - ドアラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアラッチ装置に関する。
特許文献1には、ドアロック装置に用いられるドアラッチ装置が記載されている。このドアラッチ装置は、フェンスブロックの外面に回転可能に配置されているフォーク及びクローレバーと、フェンスブロックの内面に回転可能に配置されている開放レバーとを備えている。クローレバーと開放レバーは、同一軸線回りを回転するように、フェンスブロックの内外面に配置されている。また、クローレバーには、フェンスブロックを貫通させて開放レバーに連結される連結凸部が突設されている。クローレバー及び開放レバーのうち、一方のレバーが回転されることで、他方のレバーは連動して一体的に回転する。
特開2014−95266号公報
フェンスブロックにクローレバーを軸支する回転軸と軸穴との間、及びフェンスブロックに開放レバーを軸支する回転軸と軸穴との間には、各レバーの回転を実現するために隙間が形成されている。この隙間により、一方のレバーが操作力を受けてフェンスブロックに対して傾斜すると、一体的に回転する他方のレバーも連動してフェンスブロックに対して傾斜する。そして、傾斜したレバーがフェンスブロックに干渉したり、回転軸の軸線と軸穴の軸線が位置ズレしたりすると、両方のレバーに動作不良が生じる可能性がある。よって、一方のレバーがフェンスブロックに対して傾斜しても、他方のレバーはフェンスブロックに対して干渉しないように、例えば開放レバーの軸周り、又は開放レバーとクローレバーの連結部分には、回転を許容できる程度の隙間より大きい遊びを設定する必要がある。その結果、車両のドアを閉めた際に開放レバーが振動し、異音が生じるという不都合がある。
本発明は、クローレバー又は開放レバーの動作不良を防止しつつ、ドアを閉めた時の異音を低減できるドアラッチ装置を提供することを課題とする。
本発明は、ストライカを挿通可能な挿通溝が形成されているフェンスブロックと、前記挿通溝のストライカ保持位置に配置されており、前記ストライカを受け止める弾性を有する第1ストッパと、前記フェンスブロックの一面の前記挿通溝の一側に回転可能に配置されており、前記ストライカを係合可能なフォークと、前記フェンスブロックの前記一面側の前記挿通溝の他側に回転可能に配置されており、前記フォークと係脱可能に係合して前記フォークを前記ストライカと係合した状態に保持可能なクローレバーと、前記クローレバーを前記フォークと係合可能な係合位置に向けて付勢するクロースプリングと、前記係合位置に付勢された前記クローレバーを受け止める第2ストッパと、前記クローレバーと一体的に回転するように、前記フェンスブロックの他面に配置されている開放レバーと、前記第1ストッパに形成されており、前記フェンスブロックに形成されている貫通孔を通して前記フェンスブロックの前記一面側から前記他面側に配置され、前記クロースプリングによって付勢されている前記開放レバーを受け止める第3ストッパとを備える、ドアラッチ装置を提供する。
このドアラッチ装置によれば、車両のドアを閉じることで、フェンスブロックの挿通溝にストライカが進入すると、ストライカがフォークに係合される。また、ストライカが挿通溝の保持位置までストライカが進入すると、ストライカが第1ストッパに当接するため、その当接による衝撃を吸収でき、異音の発生を低減できる。また、クローレバーは、フォークの回転により非係合位置に回転することで、クロースプリングを圧縮する。その後、クローレバーは、クロースプリングの付勢力で係合位置に回転することで、フォークをストライカと係合した状態に保持する。この際、クローレバーは第2ストッパに当接し、クローレバーと一体的に回転する開放レバーは第3ストッパに当接する。よって、クローレバー又は開放レバーの動作不良を防止するために、フェンスブロックに軸支する軸回りや連結部分に遊びを設定した場合でも、各レバーの振動を抑制できるとともに、各レバーから発生する異音を低減できる。
本発明によれば、クローレバーを受け止める第2ストッパと、開放レバーを受け止める第3ストッパを設けているため、各レバーに動作不良を防止するための遊びを設定できるとともに、ドアを閉めた時の各レバーの振動及び異音を低減できる。また、第3ストッパは、フェンスブロックの一面側に配置された第1ストッパに形成され、貫通孔を通してフェンスブロックの他面側に配置されているため、ドアラッチ装置を構成する部品点数の増加を防止できる。よって、ドアラッチ装置の製造コストの増加を抑えつつ、ドアラッチ装置の品質を向上できる。
ドアラッチ装置を用いたドアロック装置を示す斜視図。 ドアロック装置のアンロック状態を示す背面図。 ドアロック装置のロック状態を示す背面図。 ドアラッチ装置の分解斜視図。 ドアラッチ装置の正面図。 ドアラッチ装置の背面図。 ドアラッチ装置の開放操作状態を示す正面図。 ドアラッチ装置の開放状態を示す正面図。 クローレバーと開放レバーの関係を示す断面図。 クローレバーと開放レバーの関係を示す斜視図。 フェンスブロックとストッパの分解斜視図。 第1ストッパ及び第3ストッパの取付部を示す正面図。 第1ストッパ及び第3ストッパの取付部を示す斜視図。 第2ストッパの取付部を示す正面図。 第3ストッパの取付部を示す背面斜視図。 第3ストッパと開放レバーの関係を示す背面斜視図。 クローレバーの回転過程を示す正面図。 図11Aと同一回転位置での開放レバーの状態を示す背面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図2Bは、本実施形態に係るドアラッチ装置20を用いたドアロック装置10を示す。ドアラッチ装置20は、ドアロック装置10のハウジング11に取り付けられており、このハウジング11を介して車両のドア1に配置されている。ハウジング11は平面視L字形状であり、第1装着部12がドア1のインナーパネル2側に沿って配置され、ドアラッチ装置20を取り付けた第2装着部13がドア1の端面3に沿って配置されている。以下の説明では、ドア1の車長方向をX方向、ドア1の車高方向をY方向、ドア1の車幅方向をZ方向という。
ドアラッチ装置20は、開状態のドア1が閉じられ、車体に取り付けられているストライカ5がドアラッチ装置20内に進入することで、ストライカ5を係合する(図4A参照)。これにより、ドア1は車体に対して開放不可能に保持される。また、ドアラッチ装置20は、ドアロック装置10が図2Aに示すアンロック状態で、ドア1に配置されたドアハンドルが開操作されると、ドアロック装置10の開放機構を構成するオープンレバー15及びリンク16を介して開作動する。これにより、ドアラッチ装置20とストライカ5の係合が解除されることで、ドア1は車体に対して開放可能になる。ドアロック装置10が図2Bに示すロック状態の場合、ドアハンドルを開操作しても、オープンレバー15及びリンク16を介してドアラッチ装置20を開作動できない。そのため、ドア1は車体に対して開放不可能な状態に維持される。
ドアロック装置10のアンロック状態とロック状態の切り換えは、切換機構を構成する切換レバー18によって行われる。切換機構は、例えばドア1に配置されているシリンダ錠に連結されている。図2Aに示すように、シリンダ錠の解錠操作により切換レバー18が反時計回りに回転されると、ドアラッチ装置20の開放レバー70にリンク16が当接可能なアンロック状態になる。図2Bに示すように、シリンダ錠の施錠操作により切換レバー18が時計回りに回転されると、開放レバー70にリンク16が当接不可能なロック状態になる。なお、ドアラッチ装置20の開作動部材であるリンク16の構成は、ドアロック装置10によって異なる。
(ドアラッチ装置の全体構成)
図3から図4Bに示すように、ドアラッチ装置20は、第2装着部13に取り付けられるフェンスブロック22を備えている。また、ドアラッチ装置20は、ドア1の端面3側に位置するフェンスブロック22の外面(一面)23に回転可能に配置されているフォーク55とクローレバー62とを備えている。さらに、ドアラッチ装置20は、フェンスブロック22の内面(他面)24に回転可能に配置されている開放レバー70を備えている。なお、オープンレバー15はフェンスブロック22の内面24の第1配置部25に回転可能に配置され、切換レバー18はフェンスブロック22の内面24の第2配置部26に回転可能に配置されている。リンク16は、一端がオープンレバー15に回転可能に取り付けられ、他端が切換レバー18に付勢スプリングを介して取り付けられている。
図1及び図7を併せて参照すると、フェンスブロック22には、ストライカ5を挿通可能な挿通溝27が設けられている。この挿通溝27は、外面23側から内面24側に向けて窪む凹状の溝からなる。挿通溝27のZ方向車内側は開放され、挿通溝27のZ方向車外側は閉じられている。フェンスブロック22の外面23に配置されている金属製のカバープレート45には、X方向から見た挿通溝27と同一形状の挿通溝46が形成されている。
図4Aに最も明瞭に示すように、フォーク55は、図4Aにおいて挿通溝27の上側(一側)に第1回転軸56を介して軸支されている。フォーク55には、第1回転軸56を貫通して固定する固定孔57が設けられている。第1回転軸56は、挿通溝27の閉鎖端29側に形成されている第1軸穴30を通してフェンスブロック22を貫通している。第1回転軸56の外端は、カバープレート45の第1取付孔47に取り付けられ、第1回転軸56の内端は、フェンスブロック22の内面24側で金属製のセットプレート50の第1取付孔51に取り付けられている。
フォーク55には、ストライカ5を進入させて係合可能な係合溝58が形成されている。この係合溝58は、固定孔57から離れる方向に向けて拡開し、端部が開放されている。このフォーク55は、図4Aに示すように係合溝58が挿通溝27に対して交差したストライカ保持位置から、図5Aに示すように係合溝58の開放端が挿通溝27上に位置する開放位置にかけて、回転可能である。また、フォーク55は、フォークスプリング60によってストライカ保持位置から開放位置に向けて時計回りに付勢されている。このフォークスプリング60は、フェンスブロック22の第1軸穴30の周囲に配置されている。
クローレバー62は、図4Aにおいて挿通溝27の下側(他側)に第2回転軸63を介して軸支されている。クローレバー62には、第2回転軸63を貫通して固定する固定孔64が設けられている。第2回転軸63は、挿通溝27の開放端28側に形成されている第2軸穴31を通してフェンスブロック22を貫通している。第2回転軸63の外端は、カバープレート45の第2取付孔48に取り付けられ、第2回転軸63の内端は、セットプレート50の第2取付孔52に取り付けられている。
クローレバー62は、フォーク55の係合段部59に係合可能な係合部65を備え、フォーク55をストライカ5と係合した状態に保持する。このクローレバー62は、図4Aに示すように係合部65が係合段部59に係合する係合位置から、図5Aに示すように係合部65と係合段部59の係合が解除された非係合位置にかけて、回転可能である。また、クローレバー62は、開放レバー70を介してクロースプリング68によって非係合位置から係合位置に向けて反時計回りに付勢されている。このクロースプリング68は、フェンスブロック22の内面24側の第2軸穴31の周囲に配置されている。
図6A及び図6Bを併せて参照すると、開放レバー70は、フェンスブロック22に突設された軸部32に軸支されている。この軸部32は、第2軸穴31の軸線と同一軸線で突出する筒状に形成されている。開放レバー70には、軸部32の外径より大きい内径の軸穴71が設けられている。また、開放レバー70には、第2回転軸63を中心としてクローレバー62と一体的に回転させるために、クローレバー62の連結軸67が挿入配置される連結穴72が設けられている。連結穴72は、連結軸67の外形より大きい遊嵌穴である。連結軸67は、クローレバー62の一端側である係合部65の近傍からX方向に突出している。図7を参照すると、フェンスブロック22には、軸部32を中心として円弧状に延び、連結軸67を外面23側から内面24側へ貫通させる挿通孔33が設けられている。連結穴72の内周部と連結軸67の外周部との間には、所定の遊び(空間)が形成されている。この遊びを有する連結穴72により、クローレバー62及び開放レバー70のうち、一方が回転軸線に対して傾斜しても他方が回転軸線に対して傾斜することを防止し、クローレバー62及び開放レバー70に動作不良が生じることを抑制している。
開放レバー70には、リンク16に向けて突出する操作受部73が形成されている。この操作受部73は、アンロック状態のリンク16の操作部17の移動方向前側に位置し、ロック状態ではリンク16が揺動することで操作部17の移動方向前側には位置しない。この開放レバー70は、図4Bに示す非作動位置から作動位置にかけて回転可能である。開放レバー70の非作動位置の回転角度位置は、クローレバー62の係合位置の回転角度位置と一致する。また、開放レバー70の作動位置の回転角度位置は、クローレバーの非係合位置の回転角度位置と一致する。また、開放レバー70は、クローレバー62と一体的に回転可能であるため、クロースプリング68によって作動位置から非作動位置に向けて図4Bにおいて時計回りに付勢されている。
このようにしたドアラッチ装置20は、図5Bに示す開状態でドア1を閉じられると、ストライカ5が挿通溝27内に進入し、引き続いてストライカ5がフォーク55の係合溝58内に進入する。ついで、ストライカ5の押圧力でフォーク55が反時計回りに回転することで、クローレバー62を非係合位置の方向へ回転させる。そして、係合段部59が係合部65を越えると、クローレバー62がクロースプリング68の付勢力で係合位置に回転することで、図4Aに示す係合状態になる。
図2Aに示すアンロック状態でオープンレバー15が開操作されると、リンク16が上向きに直動することにより、操作部17が開放レバー70の操作受部73に当接する。ついで、リンク16の押圧力で開放レバー70が図4Bに示す非作動位置から反時計回りに回転する。すると、クローレバー62は、図4Aに示す係合位置から図5Aに示す非係合位置に回転する。これにより、クローレバー62とフォーク55の係合が解除されることで、フォークスプリング60の付勢力でフォーク55が開放位置に回転する。オープンレバー15の開操作が止められると、クロースプリング68の付勢力によって、クローレバー62は係合位置に回転し、開放レバー70は非作動位置に回転する。なお、図2Bに示すロック状態でオープンレバー15が開操作された場合、リンク16は斜め上向きに直動し、操作部17が操作受部73に当接しないため、開放レバー70は回転しない。よって、クローレバー62とフォーク55との係合は解除できない。
(ドアラッチ装置の制振構造)
図5A、図5B及び図7に示すように、ドアラッチ装置20には、開状態のドア1を閉じた際に、ストライカ5、クローレバー62、及び開放レバー70の振動を抑制するために、弾性を有するストッパ80,83,87が配置されている。詳しくは、ストライカ5を受け止める第1ストッパ80と、クローレバー62を受け止める第2ストッパ83と、開放レバー70を受け止める第3ストッパ87とを備え、第3ストッパ87が第1ストッパ80に一体成形されている。
図8Aを併せて参照すると、第1ストッパ80は、挿通溝27に進入したストライカ5が当接することで、その当接による衝撃を吸収するとともに、車両の振動によりドア1がZ方向に微動することに伴うストライカ5と閉鎖端29との干渉(異音の発生)を抑制する。この第1ストッパ80は四角柱状であり、ストライカ保持位置である挿通溝27の閉鎖端29側に、フェンスブロック22の外面23側から配置されている。第1ストッパ80には、Z方向車外側に向けて拡開した概ね台形状の第1取付部81が突設されている。図8Bを参照すると、挿通溝27の閉鎖端29には、第1取付部81を取り付ける蟻溝状の第1取付溝34が設けられている。
図9を併せて参照すると、第2ストッパ83は、非係合位置から係合位置に回転したクローレバー62が当接することで、クローレバー62の振動を抑制する。クローレバー62には、第2回転軸63を挟んで係合部65と逆側に突出するように、第2ストッパ83に当接する当接部66が設けられている。第2ストッパ83はブロック状であり、その側部には概ねL字形状をなすように突出する第2取付部84を備えている。フェンスブロック22には、カバープレート45を固定するための固定部35の横に、第2取付部84を取り付ける第2取付溝36が設けられている。フェンスブロック22の外面23側から第2取付溝36に第2取付部84を配置することで、固定部35の外周部に第2ストッパ83が当接した状態で配置される。
図4B及び図8Aを併せて参照すると、第3ストッパ87は、クローレバー62を介して作動位置から非作動位置に回転した開放レバー70が当接することで、開放レバー70の振動を抑制する。この第3ストッパ87は、フェンスブロック22の高さ方向の寸法であるY方向の厚さが薄い平板状である。また、第3ストッパ87は、連続部88を介して第1ストッパ80に連続している。この連続部88は、開放レバー70側である第1ストッパ80のY方向の下面から突出している。詳しくは、連続部88は、第1ストッパ80からY方向下側へ突出する突出部89と、突出部89の端部から開放レバー70に向けてZ方向車内側へ突出する延伸部90と、延伸部90の端部から第3ストッパ87にかけてY方向下側へ突出する屈曲部91とを備えている。延伸部90には、Y方向上側へ膨出する圧接部92が設けられている。
図8B及び図10Aを併せて参照すると、フェンスブロック22には、挿通溝27と軸部32との間に第3ストッパ87を取り付ける第3取付溝37が設けられている。この第3取付溝37のY方向の間隔(溝幅)は、第3ストッパ87のY方向の寸法(肉厚)と実質的に同一に形成されている。第3取付溝37には、開放レバー70に形成されている平坦な当接部74の上方に位置するように貫通孔38が設けられている。貫通孔38は、フェンスブロック22の内面24側において、下側(開放レバー70側)に向けて開口している。第3ストッパ87は、フェンスブロック22の外面23側から第3取付溝37に配置されることで、図10Bに示すように貫通孔38を通して外面23側から内面24側に突出するように配置されている。また、第3ストッパ87は、貫通孔38の下側開口から露出して、開放レバー70の当接部74に当接可能に配置されている。第3ストッパ87は、上側が第3取付溝37の壁によって支持されており、第3ストッパ87に開放レバー70が衝突した場合に、第3ストッパ87を第3取付溝37の壁全体で支持することができる。これにより、第3ストッパ87の所定箇所に過度の荷重が集中して係ることを防止でき、第3ストッパ87の破損を防止できる。
また、フェンスブロック22には、挿通溝27の閉鎖端29側と第3取付溝37とを連続させる連続溝39が設けられている。図8Bに最も明瞭に示すように、連続溝39は、突出部89の肉厚より間隔が広い第1溝部40と、圧接部92を含む延伸部90の肉厚より間隔が僅かに狭い第2溝部41と、屈曲部91の肉厚より間隔が広い第3溝部43とを備えている。延伸部90を第2溝部41に圧入することで、この第2溝部41の壁に圧接部92が圧接される。また、第2溝部41には、延伸部90の外側端面を係止する係止爪42が設けられている。
連続部88を含む第3ストッパ87のX方向の幅(寸法)は、第1ストッパ80のX方向の幅と同一に形成されている。これらストッパ80,87の幅方向は、フェンスブロック22の外面23から内面24にかけた厚さ方向であり、取付溝34,37に挿入配置する方向である。このように第1ストッパ80の幅と同一幅で形成した第3ストッパ87は、第1ストッパ80から幅方向(X方向)に突設した場合と比較すると、X方向の強度及び耐久性を向上できる。また、本実施形態では、第2ストッパ83の幅も第1ストッパ80及び第3ストッパ87の幅と同一に形成されている。
なお、本実施形態のように一体的に回転可能なクローレバー62と開放レバー70のそれぞれにストッパ83,87を当接させるドアラッチ装置20は、各ストッパ83,87の圧縮量を考慮して、フォーク55とクローレバー62の係合位置を設定する必要がある。また、各構成部品の組付誤差も考慮する必要があるため、ドアラッチ装置20の設計及び製造は困難になる。
そこで、本実施形態では、図11A及び図11Bに示すように、クロースプリング68の付勢力によって、クローレバー62が第2ストッパ83に当接した後、開放レバー70が第3ストッパ87に当接するように、第2ストッパ83及び第3ストッパ87を配置する位置が設定されている。詳しくは、第2ストッパ83には、当接部66に向けて先細の三角形状に***した圧縮部85が形成されている。この圧縮部85は、当接部66が当接することで弾性的に変形(圧縮)可能である。フォーク55とクローレバー62の係合位置は、クロースプリング68の付勢力でクローレバー62を介して圧縮部85が圧縮した位置に設定されている。そして、このクローレバー62の回転角度位置で、開放レバーの当接部74が第3ストッパ87に当接するように、第3ストッパ87の配置位置が設定されている。
このようにしたドアラッチ装置20によれば、開状態のドア1を閉じることで、ストライカ5が挿通溝27に進入すると、ストライカ5は、フォーク55に係合された後に第1ストッパ80に当接して進入が停止する。よって、挿通溝27に対してストライカ5が過度に進入することで、ストライカ5が閉鎖端29に衝突することによる異音の発生を低減できる。また、フォーク55の回転に伴って非係合位置から係合位置に回転するクローレバー62は、第2ストッパ83に当接し、圧縮部85を圧縮した状態で停止する。よって、クローレバー62の当接部66がフェンスブロック22に衝突することによる異音の発生を低減できる。そして、クローレバー62が係合位置まで回転すると、開放レバー70は第3ストッパ87に当接する。よって、開放レバー70がフェンスブロック22に衝突することによる異音の発生を低減できる。
ドア1を閉じた状態では、ストライカ5は、フォーク55がクローレバー62によってストライカ保持位置に保持されることで、第1ストッパ80に圧接した状態に保持される。また、クローレバー62は、クロースプリング68の付勢力で第2ストッパ83に圧接した状態に保持される。さらに、開放レバー70は、クロースプリング68の付勢力で第3ストッパ87に圧接した状態に保持される。よって、クローレバー62又は開放レバー70の動作不良を防止するために、これらの連結部分に遊びを設定していても、各レバー62,70の振動を抑制できる。また、振動に伴って各レバー62,70から発生する異音を低減できる。
また、開放レバー70が第3ストッパ87に当接する前に、クローレバー62が第2ストッパ83に当接するように設定されているため、クローレバー62の係合位置をクローレバー62と第2ストッパ83間のみで設定できる。よって、ドアラッチ装置20の設計及び製造を容易に行なうことができる。しかも、第3ストッパ87は、第1ストッパ80からX方向に突設するのではなく、第1ストッパ80をZ方向に延設することで、第1ストッパ80と同一幅で一体成形されている。よって、第1ストッパ80をフェンスブロック22の第1取付溝34に配置することで、第3ストッパ87を第3取付溝37(貫通孔38)へ同時に挿入配置できる。その結果、第3ストッパ87をフェンスブロック22に組み付ける作業性を向上できる。
なお、本発明のドアラッチ装置20は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第2ストッパ83及び第3ストッパ87には、クローレバー62及び開放レバー70を同時に当接させてもよいし、開放レバー70を第3ストッパ87に当接させた後にクローレバー62を第2ストッパに当接させてもよい。また、第3ストッパ87は、第1ストッパ80と異なる幅で形成してもよいし、第1ストッパ80からX方向に突出するように形成してもよい。なお、第3ストッパ87の幅を、第1ストッパ80の幅より狭く構成した場合でも、第1ストッパ80から幅方向(X方向)に突出するように形成した場合と比べて、幅方向(X方向)の強度及び耐久性を向上できる。また、挿通溝27は、外面23から内面24にかけて貫通するスリットとしてもよい。さらに、クローレバー62は、クロースプリング68によって直接付勢されるようにしてもよく、また、クローレバー62、及び開放レバー70にそれぞれ個別のスプリングを設定してもよい。
また、第3ストッパ87は、第1ストッパ80と別体に成形して、第1ストッパ80に一体的に結合させてもよい。また、第2ストッパ83には圧縮部85を設けずに、クローレバー62が備える弾性を有するエラストマ製のカバーに圧縮部を形成してもよい。この場合、第2ストッパ83は、弾性がない部材によって形成してもよいし、フェンスブロック22に一体成形してもよい。
また、フォーク55、クローレバー62、及び開放レバー70の構成は希望に応じて変更が可能である。また、クローレバー62及び開放レバー70に動作不良が生じることを抑制するために設定する遊びの構成も希望に応じて変更が可能である。また、前記実施形態では、本発明のドアロック装置10に用いるドアラッチ装置20を例に挙げて説明したが、車両のハッチバックドア等に直接配置されるドアラッチ装置にも適用可能である。
1 ドア
2 インナーパネル
3 端面
5 ストライカ
10 ドアロック装置
11 ハウジング
12 第1装着部
13 第2装着部
15 オープンレバー
16 リンク
17 操作部
18 切換レバー
20 ドアラッチ装置
22 フェンスブロック
23 外面(一面)
24 内面(他面)
25 第1配置部
26 第2配置部
27 挿通溝
28 開放端
29 閉鎖端
30 第1軸穴
31 第2軸穴
32 軸部
33 挿通孔
34 第1取付溝
35 固定部
36 第2取付溝
37 第3取付溝
38 貫通孔
39 連続溝
40 第1溝部
41 第2溝部
42 係止爪
43 第3溝部
45 カバープレート
46 挿通溝
47 第1取付孔
48 第2取付孔
50 セットプレート
51 第1取付孔
52 第2取付孔
55 フォーク
56 第1回転軸
57 固定孔
58 係合溝
59 係合段部
60 フォークスプリング
62 クローレバー
63 第2回転軸
64 固定孔
65 係合部
66 当接部
67 連結軸
68 クロースプリング
70 開放レバー
71 軸穴
72 連結穴
73 操作受部
74 当接部
80 第1ストッパ
81 第1取付部
83 第2ストッパ
84 第2取付部
85 圧縮部
87 第3ストッパ
88 連続部
89 突出部
90 延伸部
91 屈曲部
92 圧接部

Claims (3)

  1. ストライカを挿通可能な挿通溝が形成されているフェンスブロックと、
    前記挿通溝のストライカ保持位置に配置されており、前記ストライカを受け止める弾性を有する第1ストッパと、
    前記フェンスブロックの一面の前記挿通溝の一側に回転可能に配置されており、前記ストライカを係合可能なフォークと、
    前記フェンスブロックの前記一面側の前記挿通溝の他側に回転可能に配置されており、前記フォークと係脱可能に係合して前記フォークを前記ストライカと係合した状態に保持可能なクローレバーと、
    前記クローレバーを前記フォークと係合可能な係合位置に向けて付勢するクロースプリングと、
    前記係合位置に付勢された前記クローレバーを受け止める第2ストッパと、
    前記クローレバーと一体的に回転するように、前記フェンスブロックの他面に配置されている開放レバーと、
    前記第1ストッパに形成されており、前記フェンスブロックに形成されている貫通孔を通して前記フェンスブロックの前記一面側から前記他面側に配置され、前記クロースプリングによって付勢されている前記開放レバーを受け止める第3ストッパと
    を備える、ドアラッチ装置。
  2. 前記クロースプリングの付勢力によって前記クローレバーが前記係合位置に回転する際に、前記開放レバーが前記第3ストッパに当接する前に前記クローレバーが前記第2ストッパに当接するように、前記第2ストッパ及び前記第3ストッパを配置する位置が設定されている、請求項1に記載のドアラッチ装置。
  3. 前記フェンスブロックの前記一面から前記他面にかけた方向である前記第3ストッパの幅は、前記フェンスブロックの前記一面から前記他面にかけた方向である前記第1ストッパの幅と同一である、請求項1又は請求項2に記載のドアラッチ装置。
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