JP6616658B2 - 被搬送物の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は搬送ベルトで搬送される被搬送物の検査方法に関する。
検査対象物に光を照射して得られた反射光または透過光を撮像装置で受光する。その撮像装置により受光して得られた撮像画像を用いて検査対象物を検査する検査装置や検査方法が知られている(例えば、特許文献1から4参照。)。
特に特許文献1および2には、紫外線照射によって検査対象物が蛍光を発することを利用して、その検査対象物を検査する検出装置および検査装置が開示されている。
特開平10−38541号公報 特開2005−265534号公報 特開2007−309780号公報 特開2003−166810号公報
特許文献1から4に記載された検査装置等では、光透過性シート、接着剤層および光不透過性の検査対象物がそれぞれ白色光の下で白色である場合、それぞれを識別することができなかった。
また、検査対象物が蛍光体を有するものでない場合は、非検査対象物と検査対象物とを識別して検査することができなかった。
本発明は、搬送される、白色系の、光透過性のシート、接着剤層および光不透過性の検査対象物の位置関係を検出することを可能にした被搬送物の検査方法に関する。
本発明は、紫外線透過性のシートと、前記シート上に配されていて紫外線吸収剤が含まれた接着剤層と、前記接着剤層に接着された検査対象物とを有してなる被搬送物を、搬送ベルト上に載せて搬送する際に、前記被搬送物を撮像して、前記シートと前記接着剤層と前記検査対象物とを識別してそれぞれの位置を検出する被搬送物の検査方法であって、
前記搬送ベルトは前記被搬送物が載置される載置面が蛍光を発する蛍光層を有してなり、前記搬送ベルト上に載って搬送される前記被搬送物上に紫外線を照射する紫外線照射工程と、
前記紫外線を照射した際の前記被搬送物を撮像して被搬送物画像を取得する画像取得工程と、
前記被搬送物画像を画像処理して得た被搬送物処理画像中の、前記シート、前記接着剤層および前記検査対象物を、それぞれ明画像、暗画像および明画像とする明暗の違いとして検出する画像検出工程と、
前記被搬送物処理画像の明暗によって、前記シート、前記接着剤層および前記検査対象物を識別してそれぞれの位置を検出する位置検出工程を備えた被搬送物の検査方法を提供する。
本発明の被搬送物の検査方法は、搬送される、白色系の、光透過性のシート、接着剤層および光不透過性の検査対象物のそれぞれの位置関係を検出することが可能になる。
本発明の被搬送物の検査方法を実施する検査装置の好ましい一例を示した構成図である。そして(a)は側面図であり、(b)は照射位置におけるシート幅方向の縦断面図である。 被搬送物の検査方法における取得画像を示した図面代用写真である。 被搬送物のA−A線上の階調と位置との関係を示したグラフを写しだした図面代用写真である。そして写真中の下側のグラフの縦軸が画像の階調を示し、横軸が位置を示している。また、写真中の上側のグラフは、シートと接着剤層との境界および接着剤層と検査対象物との境界のそれぞれの位置を示したグラフである。 被搬送物のC−C線上の階調と位置との関係を示したグラフを写しだした図面代用写真である。そして写真中の下側のグラフの縦軸が画像の階調を示し、横軸が位置を示している。また、写真中の上側のグラフは、シートと接着剤層との境界および接着剤層と検査対象物との境界のそれぞれの位置を示したグラフである。
本発明に係る被搬送物の検査方法の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら、以下に説明する。まず、被搬送物の検査方法を実施する検査装置の好ましい一例を、図1によって説明する。
図1に示すように、被搬送物の検査装置10は、被搬送物50を搬送する搬送ベルト11を備えている。この搬送ベルト11の被搬送物50が載置される面には蛍光層12が配されている。蛍光層12は、少なくとも被搬送物50が載置される領域に配されることが必要である。また蛍光層12は、被搬送物50が載置される領域よりも広い領域に配されていてもよく、搬送ベルト11の全面に配されていてもよい。
被搬送物50は、紫外線透過性のシート51を有する。シート51上には紫外線吸収剤を含む接着剤層52が配され、接着剤層52上には光不透過性の検査対象物53が接着されてなる。被搬送物50は搬送ベルト11の載置面13に載置された状態で搬送される。
搬送ベルト11で搬送される被搬送物50が撮像される領域14の上方には被搬送物50を撮像する撮像部31が配されている。また、撮像される領域14の斜め上方に、搬送されてきた被搬送物50に紫外線Lvを照射する照明部21が配されている。
したがって、撮像される領域14に対して、照明部21が斜め上方に配されることで、照明部21から射出される紫外線Lvが撮像部31によって遮られることはない。また、上記撮像される領域14に対して上方に撮像部31が配されていることから、被搬送物50からの反射光、透過光を有効に受光することができる。
この撮像部31には、撮像した画像を処理する画像処理部41が接続されている。さらに、画像処理部41には画像表示部42が接続されている。画像表示部42は、撮像部31から送信され画像処理部41内を通過した画像信号を直接受信して画像表示することもできる。また、画像処理部41からの画像信号を受信して画像表示することもできる。したがって、画像表示部41は撮像部31の画像信号を通過(スルー)させて直接、画像表示部42に送信することもできる。
以下、各構成部品について詳細に説明する。
上記搬送ベルト11は、両端の2か所に配された回転支持ローラ110(110a、110b)に支持されて回転するように構成されている。回転支持ローラ110は、2か所に限定されず、搬送ベルト11が円滑に回転するように配されていればよい。搬送ベルト11は無端ベルトになっている。回転支持ローラ110の少なくとも一方は、図示していない回転駆動部に接続されて、回動される。また、他方の回転支持ローラ110は、回動自由にされている。
上記蛍光層12は、紫外線などの電磁波エネルギーを吸収して電子が励起し、その電子が基底状態に戻る際に異なった波長の電磁波を発生させる作用で発光する層である。例えば緑色蛍光体は、波長が365nmの紫外線を受光すると波長が530nm付近の緑色の可視光を発生させる。黄緑色蛍光体は、波長が365nmの紫外線を受光すると波長が560nm付近の黄緑色の可視光を発生させる。また赤色蛍光体は、波長が365nmの紫外線を受光する波長が630nm付近の赤色光を発生させる。さらに青色蛍光体は、波長が365nmの紫外線を受光する波長が480nm付近の青色光を発生させる。蛍光体の波長が励起波長に近いほど吸光度が大きくなることと、搬送ベルト11の一般的なベルトの色彩に近づけるという観点から、上記蛍光層12には緑色蛍光体を用いることが好ましい。
上記照明部21は、紫外線Lvを照射するものである。例えば、波長が365nmの紫外線を照射するものである。紫外線の波長は、上記蛍光層12に照射した場合の蛍光層12から放射される可視光線の波長、すなわち発光色を決める。この紫外線の波長は、好ましくは、315nmから400nmの範囲から選ばれる。具体的には、上記蛍光層12が市販の蛍光体を塗布してなされる場合には、波長が365nmの紫外線を用いることが好ましい。
照明部21は、紫外線Lvがむらなく照射されるように、図示はしないが複数の白色LED発光素子が複数個配列されている。その配列は1列であってもよく、好ましくは複数列であってもよい。さらに、むらのない均一な照度の照明光とするために、照明装置内の発光素子が配置されている側面等に反射板が配されていても好ましい。その照度は、反射画像が得られる照度以上であればよく、撮像素子の感度にもよるが、露出オーバーとならない照度以下が好ましい。
また、紫外線Lvの被搬送物50に対する照射角度θは、撮像範囲を均一に照射する観点から、好ましくは30°以上であり、45°以上がより好ましい。そして、好ましくは60°以下であり、45°以下がより好ましい。より具体的には、好ましくは30°以上60°以下であり、45°がより好ましい。図示例では照射角度θを45°とした。上記照射角度θとは、被搬送物50の表面の紫外線Lvが照射される領域の中心における垂線と、その領域の中心にシート51の幅方向から照射される紫外線Lvとの角度である。
また紫外線Lvの照度(強度)は、一例として、照明電源の出力の50%以上が好ましく、60%以上がより好ましい。そして、100%以下が好ましく、80%以下がより好ましい。照度が強すぎると、オーバー露光となり撮像ができない。一方、照度が弱すぎると、画像が暗くなり、撮像ができなくなる。
上記照度は、紫外線Lvの照射距離Dによっても適宜調整される。照射距離Dが短い場合には照度を低くし、照射距離Dが長い場合には照度を強くする。照射距離Dは、照明部21から射出される紫外線Lvの光軸上における照明部21の射出端と被搬送物50の照射領域との距離とする。
上記のようにして、紫外線Lvを被搬送物50の斜め上方より照射することができる。
上記撮像部31は、カメラ本体部32と撮像レンズ33を有する撮像装置である。カメラ本体部32の撮像素子には、デジタル処理による画像処理がしやすくなるように、固体撮像素子を用いる。固体撮像素子としては、紫外線Lvの反射光および蛍光層12から発光される蛍光を受光できるカラー撮像素子を用いる。このカラー撮像素子は、128階調以上の階調表現ができる撮像素子が好ましく、電荷結合素子(CCD)イメージセンサであってもCMOSイメージセンサであってもよい。また、撮像素子の画素数は、十分な解像度を得るために、30万画素以上が好ましく、100万画素以上がより好ましく、200万画素以上が特に好ましい。なお、画像処理速度が遅くなるため、必要以上に高画質(高画素)にする必要はない。また撮像素子の2画素もしくは4画素またはそれ以上の複数画素を1画素として、階調表現を高めてもよい。階調表現を高めることにより、コントラスト差が小さい場合にも明画像と暗画像の境界を認識することが可能になる。
上記画像処理部41は、上記撮像部31で撮像されたシート51、接着剤層52および検査対象物53の被搬送物50の画像信号を取り込み記憶する。また、画像表示部42は、被搬送物50のシート51、接着剤層52、検出対象物53の画像を表示する。その際、シート51を明画像、接着剤層52を暗画像、検査対象物53を明画像で表示する。
シート51では、紫外線Lvが照射されて透過され、搬送ベルト11に配された蛍光層12に照射される。蛍光層12では、紫外線Lvを吸収して電子が励起され、その電子が基底状態に戻る際に可視光Lgを発光する。この可視光Lgがシート51を透過して撮像部31に受光される。したがって、撮像部31では、シート51を可視光Lgとして受光するので明画像として撮像される。
接着剤層52には、紫外線吸収剤(図示せず)が含まれている。そのため、接着剤層52に紫外線Lvが照射されると、紫外線Lvのほとんどが紫外線吸収剤(図示せず)を含む接着剤層52に吸収される。したがって、接着剤層52は撮像部31に暗画像として撮像される。なお、接着剤層52の表面で数%の紫外線Lvの反射がある。
さらに検査対象物53は、照明部21から射出された紫外線Lvが照射されるとその紫外線Lvを反射する。そして検査対象物53で反射された反射光Lrが撮像部31に受光される。したがって、撮像部31では検査対象物53が明画像として撮像される。
上記撮像部31による1回の撮像では、上記シート51、接着剤層52、検査対象物53の画像が同時に撮像される。そして、画像処理部41に接続されている画像表示部42に、シート51が明画像、接着剤層52が暗画像、検査対象物53が明画像として表示される。
次に、本発明の被搬送物の検査方法について説明する。被搬送物の検出方法は、前記説明した検査装置10を用いて行う。検査装置10の搬送ベルト11に配された蛍光層12には、波長が365nmの紫外線を照射した際に、発光波長が530nmを中心とする緑色の可視光を発光する蛍光体を用いる。したがって照明部21から照射される紫外線Lvには、波長が365nmの紫外線を用いる。
被搬送物50は、白色光の下で見た目では白色を有しており、目視での識別がしにくい色相を有している。白色とは、通常の目視によって白く見える範囲の波長の色をいう。例えば、酸化マグネシウムや硫酸バリウムのような、白色光を99%以上反射するような白色をいう。また乳白、銀白、鉛白、チタン白等の白色系の色でもあり、アイボリー等の白色近似色も含める。
被搬送物50の紫外線透過性のシート51には、ポリエチレンテレフタレート等の繊維からなる白色の不織布を用いる。その坪量は、シートとしての強度が維持されるように、20g/m以上が好ましい。そして100g/m以下が好ましい。例えば、シート51の坪量は70g/mとした。
シート51上に配される紫外線吸収剤を含む接着剤層52にはホットメルト接着剤が用いられる。ホットメルト接着剤には、石油系水素添加炭化水素樹脂、エチレン酢酸ビニル(EVA)等が挙げられる。また、紫外線吸収剤には、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチルが挙げられる。さらにジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、等が挙げられる。ホットメルト接着剤に対する紫外線吸収剤の比率は、紫外線吸収性能を得るためおよび接着剤しての機能性を考慮し、0.1質量%以上0.9質量%以下が好ましい。
シート51に接着剤層52によって貼りつけられる検査対象物53は光不透過性である。このような検査対象物53には、例えば、炭酸カルシウムを含む白色のポリエチレン(PE)延伸フィルムで包装されたものがある。この検査対象物53の表面は、紫外線Lvを吸収するものではなく、反射するものが好ましい。そのようなものとして、例えば、PE延伸フィルムに酸化ランタン、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン等の微粒子(例えば、平均粒子径が0.1μm以下の超微粒子)が少なくとも1種が含有されているものが挙げられる。
上記被搬送物の検査方法では、まず、紫外線照射工程を行う。紫外線照射工程では、搬送ベルト11の蛍光層12上の載置面13に被搬送物50を載せて搬送する。搬送速度は、高速であっても低速であっても良い。被搬送物50が搬送ベルト11上を暴れることなく載置面13に載置された状態を維持して搬送される速度であればよい。搬送の際に、撮像される領域14に搬送されてきた被搬送物50に対して、斜め上方に配された照明部21から紫外線Lvを照射する。したがって、紫外線Lvは、シート51の幅方向に対して斜め上方から照射角度θで照射される。紫外線Lvの照射角度θは、上述した通りであり、例えば45°とする。
上記紫外線照射工程で紫外線Lvが被搬送物50に照射されている間に画像取得工程を行う。画像取得工程では、撮像部31によって、紫外線Lvを照射した際に撮像して得た画像を画像信号として取得する。その際、紫外線透過性のシート51、紫外線吸収剤が含まれた接着剤層52、接着剤層52に接着された光不透過性の検査対象物53を同時に撮像する。撮像部31には、通常のカラー画像を取得できるデジタルスチルカメラを用いる。カメラの撮像素子の画素数は、被搬送物50が十分に解像された状態に撮像される画素数であればよく、例えば30万画素の撮像素子のカメラを用いる。
上記被搬送物50のような被写体に紫外線Lvを照射する。
すると、シート51では、紫外線Lvを透過し、搬送ベルト11に配された蛍光層12に照射される。そして蛍光層12で紫外線Lvを吸収し、例えば緑色の可視光Lgが発光され、シート51を透過する。したがって、撮像部31では、シート51として可視光Lgを受光するので、シート51は明画像として取得される。
接着剤層52は、紫外線吸収剤(図示せず)が含まれているため、紫外線Lvが照射されると、紫外線Lvのほとんどが紫外線吸収剤を含む接着剤層52に吸収される。そのため、接着剤層52から反射される反射光がほとんどないため、接着剤層52は暗画像として取得される。
さらに検査対象物53は、照明部21から射出された紫外線Lvが照射されると、照射された紫外線Lvのほとんどが反射される。そして検査対象物53で反射された紫外線Lvの反射光Lrが撮像部31に受光される。そのため、検査対象物53が明画像として取得される。
このように、シート51、接着剤層52および検査対象物53からなる被搬送物50に紫外線Lvを照射することで、被搬送物画像を取得する。
次に、画像検出工程を行う。この工程では、取得した被搬送物画像を、シート51、接着剤層52および検査対象物53をそれぞれ明画像、暗画像および明画像とする、相対的に明暗の違う画像として検出する。
撮像部31により取得された上記の各画像は、画像処理部41に画像信号として取り込まれ記憶される。また、それらの画像を表示する場合には、画像処理部41から各画像信号を画像表示部42に送り、画像表示部42で被搬送物50のシート51、接着剤層52、検出対象物53の画像を表示する。その表示画像の一例を図2に示す。
図2に示すように、画像表示部42(図1参照)には、シート51が明画像、接着剤層52が暗画像、検査対象物53が明画像として表示される。
なお、画像処理の結果、シート51、接着剤層52、検出対象物53が判別しにくい場合には、各画像の明暗を反転させて検出してもよい。
このように、シート51を明画像、接着剤層52を暗画像および検査対象物53を明画像とする被搬送物処理画像として検出することができるので、それぞれを識別することが可能になる。その結果、それぞれの位置が明暗の境界であるとして明確に把握することができる。これにより、位置ずれの検出が可能になり、不良品の検出が容易になる。
位置検出について説明する。
画像処理部41では、取得した被搬送物処理画像の明暗に基づいて、シート51、接着剤層52および検査対象物53のそれぞれの位置を検出することができる。
画像処理部41によって、シート51、接着剤層52および検査対象物53のそれぞれの各画像の明暗の境界を検出する。具体的には、被搬送物50の搬送方向のある位置におけるシート51の幅方向であるA−A線の位置を検出位置として、コントラストを検出する。コントラストの検出には、各画像の明るさの階調を検出する。その結果を図3に示す。なお、上記シート51の幅方向とはシート51の面内においてシート51の搬送方向に対して直角な方向をいう。
図3に示すように、被搬送物50のA−A線上における明画像のシート51で階調が高くなり、暗画像の接着剤層52では階調が低くなる。そして、シート51と接着剤層52との境界で階調差が大きくなる。また、A−A線上における暗画像の接着剤層52では階調が低くなり、明画像の検査対象物53では階調が高くなる。そして、接着剤層52と検査対象物53との境界で階調差が大きくなる。さらに、シート51、接着剤層52および検査対象物53のそれぞれの表面の凹凸によっても、階調が変化している。そこで、表面の凹凸による階調変化を省略するために、しきい値Thを定める。そして、しきい値Thよりも高い階調のピークP1をシート51と接着剤層52の境界B1とする。またしきい値Thよりも高い階調のピークP2を接着剤層52と検査対象物53との境界B2とする。さらに、各ピークP1、P2の頂点位置P1max、P2maxを算出することにより、より明確に各境界B1、B2を算出することが好ましい。その算出方法は、例えば、境界が長手方向に存する場合には、幅方向の画素単位の領域内における階調差が最も大きい領域をピークP1、P2のそれぞれの頂点位置P1max、P2maxとして算出する方法である。境界が幅方向に存する場合には長手方向の画素単位の領域内における階調差が最も大きい領域を検出すればよい。
そして階調のピークP1とP2の距離を測定することによって、接着剤層52に対して検査対象物53が正確な位置に貼りつけられているか、検査できる。
上記の位置検出では、明るさの階調を検出しているが、輝度を検出して、階調と同様に輝度差の最も大きくなる位置を上記の境界とすることもできる。
上記のようにして、被搬送物50の、シート51、接着剤層52および検査対象物53のそれぞれが白色系の色であっても、それぞれの位置関係を検出することが可能になる。これによって、接着剤層52に対する検査対象物53の接着位置のずれ量を検出することができるので、製品の位置ずれ不良を容易に見つけ出すことが可能になる。
以下に、上述の被搬送物の検査方法により被搬送物を検査した実施例により本発明をさらに詳細に説明する。本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(実施例)
被搬送物として、図2に示した被搬送物50を作製した。
まず、紫外線透過性のシート51を用意した。シート51は、ポリエチレンテレフタレート繊維からなる白色の不織布であり、坪量が70g/m、310mmの幅を有するものであった。そのシート51に接着剤層52を配した。接着剤には、紫外線吸収剤を含む白色のホットメルト接着剤を用いた。ホットメルト接着剤には日本エヌエスシー株式会社製ME716E(紫外線吸収剤を含有)を用いた。ホットメルト接着剤に対する紫外線吸収剤の比率は0.1質量%であった。検査対象物53には、炭酸カルシウムを含む白色のポリエチレン(PE)延伸フィルムで包装したものを用いた。
搬送ベルト11には、ハバジット日本株式会社製のHAT−5E(製品型番)を用いた。蛍光層12には、株式会社アサヒペン製の蛍光塗料(塗料色:緑)を用いた。蛍光層12の厚さは100μmとした。
<検査装置>
図1に示した検査装置10を用いて検査を行った。照明部21には、シーシーエス株式会社製、紫外線LED照明(ピーク波長365nm)で反射型照明のLDL−204X12UV2−365、LED照明電源PD2−3024を用いた。紫外線Lvの照度は、LED照明電源の出力60%とした。
撮像部31のカメラ本体部32には、株式会社キーエンス製のカラーカメラCV−035Cを用いた。またレンズには、株式会社キーエンス製の焦点距離16mmのレンズCA−LH16を用いた。その際、株式会社キーエンス製の接写リングセットOP−51612の厚さ0.5mmの接写リングを装着した。シャッター速度は0.4msecとし、露出は自動とした。
画像処理部41には、株式会社キーエンス製のCV−5500を用いた。画像表示部42にはCA−MP81を用いた。
<検査条件>
照明部21の照明光に波長が365nmの紫外線Lvを用い、紫外線Lvの照射角度θを45度、照射距離Dを90mm、照明電源の出力を60%に設定した。
画像処理方法は、被搬送物50を撮像した画像のコントラスト差が大きくなる位置を検出する、エッジ位置検出法を用いた。
上記画像処理による検査では、シート51の幅方向における接着剤層52の外縁と検査対象物53の外縁との距離を測定した。
(比較例)
比較例は、上記実施例において、照明部21の照明光に波長が430nmの青色光を用いた以外、実施例と同様に設定して検査を行った。
検査の結果、実施例では、図2に示したように、搬送ベルト12上を搬送される白色系の、シート51、接着剤層52、検査対象物53を、明画像、暗画像、明画像として識別することができた。それによって、シート51の幅方向におけるシート51と接着剤層52との境界B1の位置と、接着剤層52と検査対象物53との境界B2の位置を正確に検出できた。
比較例では、図4に示すように、照明光が、波長430nmの青色であるため、シート51を透過しにくく、シート表面で反射された。さらに、接着剤層52に青色光が吸収されにくく、接着剤層52の表面で反射された。そのため、シート51と接着剤層52とでは、ともに青色光が反射され、シート51と接着剤層52との識別ができなかった。一方、接着剤層52が暗画像になり、それに隣接する検査対象物53の周囲が明画像になった。そのため、階調のピークP2の頂点の位置P2maxを算出して、接着剤層52と検査対象物53との境界B2は識別できた。さらに検査対象物53の凸部の段差部53sを境にして明画像と暗画像が現れ、検査対象物53を正確に明画像として撮像することができなかった。そのため、実際には同一物品であるにもかかわらず、異なる物品であるとするピークP3が現れた。そしてピークP3の頂点の位置P3maxを算出することにより、境界B3を検出した。しかしその境界B3の検出は、異なった物品同士の境界ではなく同一物品中の段差であり、間違った境界の検出であった。要するに、物品の正確な識別ができなかった。
10 検査装置
11 搬送ベルト
12 蛍光層
13 載置面
14 撮像される領域
21 照明部
31 撮像部
32 カメラ本体部
33 撮像レンズ
41 画像処理部
42 画像表示部
50 被搬送物
51 シート
52 接着剤層
53 検査対象物
110,110a,110b 回転支持ローラ
Lv 紫外線
Lg 可視光
Lr 反射光
θ 照射角度
D 照射距離

Claims (6)

  1. 紫外線透過性のシートと、前記シート上に配されていて紫外線吸収剤が含まれた接着剤層と、前記接着剤層に接着された検査対象物とを有してなる被搬送物を、搬送ベルト上に載せて搬送する際に、前記被搬送物を撮像して、前記シートと前記接着剤層と前記検査対象物とを識別してそれぞれの位置関係を検出する被搬送物の検査方法であって、
    前記搬送ベルトは前記被搬送物が載置される載置面が蛍光を発する蛍光層を有してなり、前記搬送ベルト上に載って搬送される前記被搬送物上に紫外線を照射する紫外線照射工程と、
    前記紫外線を照射した際の前記被搬送物を撮像して被搬送物画像を取得する画像取得工程と、
    前記被搬送物画像を画像処理して得た被搬送物処理画像中の、前記シート、前記接着剤層および前記検査対象物を、それぞれ明画像、暗画像および明画像とする明暗の違う画像として検出する画像検出工程と、
    前記被搬送物処理画像の明暗によって、前記シート、前記接着剤層および前記検査対象物を識別して、前記シートと前記接着剤層との境界の位置および前記接着剤層と前記検査対象物との境界の位置を検出する位置検出工程を備えた被搬送物の検査方法。
  2. 前記紫外線は前記被搬送物に対して斜め上方から照射される請求項1記載の被搬送物の検査方法。
  3. 前記紫外線の照射角度は、前記被搬送物表面の照射位置への垂線に対して30°から60°の範囲である請求項2記載の被搬送物の検査方法。
  4. 前記シート、および前記検査対象物が白色である請求項1から3のいずれか1項に記載の被搬送物の検査方法。
  5. 前記検査対象物は光不透過性である請求項1から4のいずれか1項に記載の被搬送物の検査方法。
  6. 前記紫外線は波長が350nmから400nmの紫外線である請求項1から5のいずれか1項に記載の被搬送物の検査方法。
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