JP6616576B2 - 駆動回路 - Google Patents

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Description

複数の半導体スイッチング素子を並列接続する構成において、その複数の半導体スイッチング素子を駆動する駆動回路に関する。
インバータ回路や、DCDCコンバータにおいて、複数の半導体スイッチング素子(スイッチ)を並列接続することで、出力可能な電力を大きくする構成が考えられる。例えば、2つのスイッチが並列接続されている場合に、2つのスイッチの一方を第1スイッチとし、他方を第2スイッチとする。両スイッチのオフオン状態(開閉状態)のばらつきを抑制するため、一つの駆動回路を用いて、両スイッチの制御端子を同時に駆動する構成が知られている。この構成では、駆動回路と、両スイッチの制御端子との間に接続点が設けられる。駆動回路は、接続点を介して、両スイッチの制御端子を駆動する。
上記の回路構成において、接続点−第1スイッチの制御端子−第1スイッチの出力端子−第2スイッチの出力端子−第2スイッチの制御端子−接続点という閉回路が形成される。この閉回路では、制御端子の電圧の立ち上がり時又は立ち下がり時において、帰還容量及び配線インダクタンスによって共振が発生する。
また、接続点−第1スイッチの制御端子−第1スイッチの入力端子−第2スイッチの入力端子−第2スイッチの制御端子−接続点という閉回路が形成される。上記の閉回路では、制御端子の電圧の立ち上がり時又は立ち下がり時において、入力容量及び配線インダクタンスによって共振が発生する。
これらの共振によって、素子や配線に対し、素子や配線の許容電流より大きな電流が流れ、素子や配線に損傷が生じることが懸念される。そこで、共振を抑制するために、接続点と両スイッチの制御端子との間にそれぞれ抵抗器を設け、共振を抑制する構成が知られている(非特許文献1)。
富士電機、"IGBTモジュール アプリケーションマニュアル"、第8章8-6、[online]、2011年5月、[2015年2月1日検索]、インターネット<URL:http://www.fujielectric.co.jp/products/semiconductor/model/igbt/application/index.html>
ここで、接続点と制御端子との間に、抵抗器を設ける構成とすると、共振を抑制できる一方で、駆動時において電力損失が発生する。本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、共振による悪影響を抑制しつつ、駆動時における電力損失の発生を抑制可能な駆動回路を提供することを主たる目的とする。
本発明は、電圧制御型半導体スイッチング素子である複数のスイッチ(SW1,SW2)を駆動する駆動回路(20)であって、前記複数のスイッチは、並列接続されており、前記スイッチの制御端子から放電することで、前記スイッチをオフ状態に切り替える放電回路(22)と、前記スイッチの制御端子へ充電することで、前記スイッチをオン状態に切り替える充電回路(21)と、を備え、前記放電回路及び前記充電回路は、それぞれ共通の接続点(PG)を介して、前記複数のスイッチを同時に駆動するものであって、前記接続点と、前記複数のスイッチの制御端子との間に抵抗値を変更可能な抵抗器(R1,R2)がそれぞれ設けられており、前記スイッチに過電流が生じることを判定する過電流判定部(30)と、前記過電流判定部により、前記スイッチに過電流が生じると判定されることを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させる制御部(30)、を備えることを特徴とする。
過電流の発生時において、接続点と制御端子との経路を含む閉回路に振幅の大きな共振が生じ、素子や配線に損傷が生じることが懸念される。そこで、スイッチに過電流が生じると判定されたことを条件として、抵抗器の抵抗値を増加させる構成とすることで、閉回路に共振が発生することで生じる素子の損傷を防止する。また、過電流が生じると判定されない場合に、抵抗器の抵抗値を増加させないこととなり、通常の駆動時における電力損失の発生を低減することができる。
第1実施形態の電気的構成図。 スイッチのゲートと接続点とを含む閉回路を示す図。 第2実施形態の電気的構成図。 通常のターンオフ時、及び、緩放電を実施した場合のターンオフ時におけるゲート電圧の変化を表すタイミングチャート。 過電流が生じた場合の出力電流の変化を表すタイミングチャート。 第4実施形態の電気的構成図。 第5実施形態の電気的構成図。 第6実施形態の電気的構成図。 第7実施形態の電気的構成図。 抵抗器に常時オン異常が生じた場合のゲート電圧の変化、及び、センス電圧の変化を表すタイミングチャート。
(第1実施形態)
図1に第1実施形態の電気的構成図を示す。本実施形態では、スイッチSW1,SW2が並列接続されて設けられている。スイッチSW1,SW2はともにIGBTである。スイッチSW1,SW2にはそれぞれ還流ダイオードD1,D2が設けられている。スイッチSW1,SW2は、インバータ回路(図示略)の上アームスイッチとして動作する。説明の簡略化のために、スイッチSW1,SW2をまとめて、スイッチSWとも記載する。
スイッチSW1のコレクタとスイッチSW2のコレクタとは、共通の接続点PCに接続されているとともに、スイッチSW1のエミッタとスイッチSW2のエミッタとは、共通の接続点PEに接続されている。このようにスイッチSW1,SW2を並列接続することで、スイッチを単独で用いた場合に比べて、出力可能な電力を向上させることが可能となる。
また、スイッチSW1,SW2のゲート(制御端子)は、一つのゲート駆動回路20から共通の接続点PGを介して、同時に駆動される。ゲート駆動回路20は、オン駆動スイッチ21と、オフ駆動スイッチ22と、ゲート抵抗23,24とを備えている。オン駆動スイッチ21は、NチャネルMOSFETであり、オフ駆動スイッチ22は、PチャネルMOSFETである。
充電回路としてのオン駆動スイッチ21は、スイッチSW1,SW2のゲートに対して電源電圧Vsを駆動電圧として印加する。オン駆動スイッチ21のソースは電圧源25に接続され、ドレインはオンゲート抵抗23及び接続点PGを介して、スイッチSW1,SW2のゲートに接続されている。オン駆動スイッチ21は、駆動制御部40からハイ状態のオン指令信号がゲートに入力されることでオン状態となり、スイッチSW1,SW2のゲートと電圧源25とを導通状態とさせる。
また、放電回路としてのオフ駆動スイッチ22は、スイッチSW1,SW2のゲートと接地点とを接続し、ゲート電圧Vge(ゲート−エミッタ間電圧)を接地電圧(エミッタ電圧)にする。オフ駆動スイッチ22のソースは接地点に接続され、ドレインはオフゲート抵抗24及び接続点PGを介してスイッチSW1,SW2のゲートに接続されている。オフ駆動スイッチ22は、駆動制御部40からハイ状態のオフ指令信号がゲートに入力されることでオン状態となり、スイッチSW1,SW2のゲートと接地点とを導通状態とさせる。
ここで、スイッチSW1,SW2には、ゲート−コレクタ間の容量である帰還容量Cres、ゲート−エミッタ間の容量である入力容量Cies、及び、コレクタ−エミッタ間の容量である出力容量Coesが存在する。
図2(a)に示すように、接続点PG−スイッチSW1のゲート−スイッチSW1の帰還容量Cres1−スイッチSW1のコレクタ−接続点PC−スイッチSW2のコレクタ−スイッチSW2の帰還容量Cres2−スイッチSW2のゲート−接続点PGという閉回路A1が生じている。また、図2(b)に示すように、接続点PG−スイッチSW1のゲート−スイッチSW1の入力容量Cies1−スイッチSW1のエミッタ−接続点PE−スイッチSW2のエミッタ−スイッチSW2の入力容量Cies2−スイッチSW2のゲート−接続点PGという閉回路A2が生じている。
ここで、スイッチSW1,SW2にそれぞれ流れる出力電流Ice1,Ice2(コレクタ−エミッタ電流)が一致する場合、閉回路A1,A2に電流は流れない。しかし、スイッチSW1,SW2の個体差や、配線インピーダンスによって生じる駆動信号のずれなどを原因として、スイッチSW1,SW2のターンオン及びターンオフがずれることが考えられる。このターンオン及びターンオフのずれによって、スイッチSW1,SW2それぞれの出力電流Ice1,Ice2に差異が生じ、2つの閉回路A1,A2に電流が流れることになる。
閉回路A1に電流が流れると、帰還容量Cresと、配線や素子の誘導成分とにより共振が生じることが懸念される。また、閉回路A2に電流が流れると、入力容量Ciesと、配線や素子の誘導成分とにより共振が生じることが懸念される。
図1の説明に戻り、本実施形態の構成では、閉回路A1,A2における共振を抑制するために、抵抗器R1,R2を接続点PGと、スイッチSW1,SW2のゲートとの間にそれぞれ設ける構成としている。抵抗器R1,R2によって共振が減衰し、閉回路A1,A2に大電流が流れること、及び、閉回路A1,A2上の素子に対して高電圧が印加されることを抑制できる。
ここで、接続点PGとスイッチSW1,SW2のゲートとの間に、抵抗器R1,R2を設ける構成とすると、共振を抑制できる一方で、スイッチSW1,SW2の駆動時において電力損失が発生する。また、スイッチSW1,SW2に過電流が発生すると、閉回路A1,A2に振幅の大きな共振が生じ、素子に損傷が生じることが懸念される。過電流は、インバータ回路において、スイッチSW1,SW2が上アームスイッチとなるレグにおいて、対となる下アームスイッチに常時オン異常が生じることなどを原因として発生する。
そこで、スイッチSW1,SW2に過電流が生じると判定されたことを条件として、抵抗値を変更可能な抵抗器R1,R2の抵抗値を増加させる構成とすることで、閉回路A1,A2に共振が発生することで生じる素子や配線の損傷を防止する。また、過電流が生じると判定されない場合に、抵抗器R1,R2の抵抗値を増加させないことで、駆動時における電力損失を低減することができる。
具体的には、抵抗器R1は、大きい抵抗値の抵抗体R11と、スイッチSA1及び小さい抵抗値の抵抗体R12が直列接続されたものと、が並列接続されて構成されている。同様に、抵抗器R2は、大きい抵抗値の抵抗体R21と、スイッチSA2及び小さい抵抗値の抵抗体R22が直列接続されたものと、が並列接続されて構成されている。スイッチSA1,SA2がオン状態とされることで、抵抗器R1,R2の抵抗値は小さくなり、スイッチSA1,SA2がオフ状態とされることで、抵抗器R1,R2の抵抗値は大きくなる。ここで、抵抗体R11と抵抗体R21との抵抗値(例えば、5Ω)は等しく、抵抗体R12と抵抗体R22の抵抗値(例えば、1Ω)は等しい。
また、スイッチSW1,SW2のエミッタ側に電流検出用のセンス抵抗RS1,RS2を設けている。センス抵抗RS1,RS2はスイッチSW1,SW2のエミッタと、接続点PEとを接続する配線と並列に設けられている。本実施形態の制御部30は、センス抵抗RS1,RS2の端子のうち、スイッチSW1,SW2のエミッタ側の方の電圧(センス電圧Vse)を検出することで、スイッチSW1,SW2に流れる出力電流Ice1,Ice2を取得する。つまり、センス抵抗RS1,RS2及び制御部30は、電流検出部として動作する。そして、出力電流Ice1,Ice2の少なくとも一方が閾値Ithを超過した(第一閾値を上回った)場合に、スイッチSW1,SW2に過電流が生じていると判定する。本実施形態では、センス電圧Vseが、閾値Ithに相当する閾値電圧を超過した場合に、スイッチSW1,SW2に過電流が生じていると判定する。
制御部30は、スイッチSW1,SW2に過電流が生じていると判定したことを条件として、スイッチSA1,SA2をともにオフ状態にする。これにより、抵抗器R1,R2の抵抗値が増加し、閉回路A1,A2における共振を抑制することが可能になる。また、制御部30は、過電流が生じていない通常の駆動時において、スイッチSA1,SA2をオン状態にすることで、抵抗器R1,R2の抵抗値を減少させ、ゲート駆動回路20によるスイッチSW1,SW2のゲート駆動時における電力損失を低減することができる。
(第2実施形態)
図3に第2実施形態の電気的構成図を示す。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態のゲート駆動回路20は、緩放電スイッチ26及び緩放電抵抗27を備える。緩放電スイッチ26は、PチャネルMOS−FETである。緩放電スイッチ26は、スイッチSW1,SW2のゲートと接地点とを接続し、ゲート電圧Vgeを接地電圧にする。緩放電スイッチ26のソースは接地点に接続され、ドレインは緩放電抵抗27及び接続点PGを介してスイッチSW1,SW2のゲートに接続されている。緩放電スイッチ26は、駆動制御部40からハイ状態の緩放電指令信号がゲートに入力されることで、オン状態となり、スイッチSW1,SW2のゲートと接地点とを導通状態とさせる。
ここで、緩放電抵抗27の抵抗値(例えば50Ω)は、オフゲート抵抗24の抵抗値(例えば1Ω)より大きく設定されている。このため、緩放電スイッチ26によるスイッチSW1,SW2のゲート放電は、オフ駆動スイッチ22によるスイッチSW1,SW2のゲート放電に比べて、緩やかである。
緩放電回路としての緩放電スイッチ26は、スイッチSW1,SW2に過電流が流れた場合に、オンされることで、オフ駆動スイッチ22より緩やかにスイッチSW1,SW2のゲートから放電を行う。オフ駆動スイッチ22より緩やかにスイッチSW1,SW2のゲートから放電を行うことで、サージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
制御部30Aは、センス抵抗RS1,RS2の端子のうち、スイッチSW1,SW2のエミッタ側の方の電圧を検出することで、スイッチSW1,SW2に流れる出力電流Ice1,Ice2を取得する。ここで、制御部30は、出力電流Ice1,Ice2の少なくとも一方が閾値Ithを超えたことを条件として、過電流が生じていると判定し、スイッチSA1,SA2をオフ状態にすることで、抵抗器R1,R2の抵抗値を増加させる。これにより、共振の発生を抑制する。
さらに、本実施形態の制御部30Aは、抵抗器R1,R2の抵抗値を増加させた後、所定時間経過後に、緩放電スイッチ26をオン状態とするように、駆動制御部40に指令する。そして、駆動制御部40Aは、緩放電スイッチ26をオン状態とし、スイッチSW1,SW2の緩放電を実施する。
図4(a)に通常のスイッチSWのターンオフにおけるゲート電圧Vgeのタイミングチャートを示し、図4(b)に過電流検出時のスイッチSWのターンオフにおけるゲート電圧Vgeのタイミングチャートを示す。
図4(a)の時刻T1の前では、スイッチSWのゲートに電源電圧Vs(例えば、15V)が印加されており、スイッチSWがオン状態とされている。そして、時刻T1において、駆動制御部40からオフ駆動スイッチ22にターンオフ指令信号が入力される。時刻T1からオフ駆動スイッチ22のターンオン時間の経過後、時刻T2において、オフ駆動スイッチ22がオン状態となり、スイッチSWのゲートと接地点とが導通状態とされる。これにより、ゲート電圧Vgeが低下していく。その後、ミラー期間を経て、時刻T3において、ゲート電圧Vgeが0Vとされる。
図4(b)の時刻T11の前では、スイッチSWのゲートに電源電圧Vsが印加されており、スイッチSWがオン状態とされている。時刻T11において、スイッチSWの出力電流Ice1,Ice2の一方が閾値Ithを超えたと判定される。時刻T11からスイッチSA1,SA2のターンオフ時間の経過後、時刻T12において、スイッチSA1,SA2がオフ状態にされる。これにより、抵抗器R1,R2の抵抗値が増加する。
その後、時刻T13において、時刻T12から所定時間経過後に、緩放電スイッチ26がオン状態とされ、緩放電が実施される。これにより、スイッチSWのゲートの緩放電が行われ、図4(a)に示すターンオフ時間(時刻T2〜時刻T3)より長い時間を経て、時刻T14において、ゲート電圧Vgeが0Vとされる。
過電流の発生時において、スイッチSW1,SW2をターンオフすると、大きなサージ電流が発生する。サージ電流と共振電流によって、過大な電流が流れ、素子に損傷が生じることが懸念される。そこで、緩放電スイッチ26によってターンオフ速度を低下させることで、サージ電圧を抑制する構成とする。ここで、ターンオフを実施する前に、抵抗器R1,R2の抵抗値を予め増加させることで、ターンオフ時における共振を抑制することができ、サージ電流及び共振による素子への悪影響を効果的に抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の電気的構成は、第2実施形態と同一である。
本実施形態の制御部30Aは、センス抵抗RS1,RS2の端子のうち、スイッチSW1,SW2のエミッタ側の方の電圧を検出することで、スイッチSW1,SW2に流れる出力電流Ice1,Ice2を取得する。ここで、制御部30Aは、出力電流Ice1,Ice2の少なくとも一方が閾値Ith1(第一閾値)を超えたことを条件として、過電流が生じていると判定し、スイッチSA1,SA2をオフ状態にすることで、抵抗器R1,R2の抵抗値を増加させる。これにより、共振の発生を抑制する。
さらに、制御部30Aは、出力電流Ice1,Ice2の少なくとも一方が、所定時間にわたって閾値Ith2(第二閾値)を超えたことを条件として、緩放電スイッチ26をオン状態とするように、駆動制御部40に指令する。そして、駆動制御部40Aは、緩放電スイッチ26をオン状態とし、スイッチSW1,SW2の緩放電を実施する。ここで、閾値Ith2は、閾値Ith1より大きい値に設定されている。このように閾値Ith1,Ith2を設定することで、抵抗器R1,R2の抵抗値が増加した後に、スイッチSW1,SW2の緩放電が実施される。
図5に過電流検出時のターンオフにおけるスイッチSWの出力電流Iceのタイミングチャートを示す。
時刻T21の前において、インバータ回路の下アームスイッチに常時オン異常が生じている。時刻T21において、インバータ回路の下アームスイッチに常時オン異常が生じている状態で、スイッチSWがオン状態とされることで、スイッチSWの出力電流Iceが、正常時に比べて速い速度で増加していく。
時刻T22において、スイッチSWの出力電流Iceが、閾値Ith1に達する。これにより、抵抗器R1,R2の抵抗値が増加される。その後、スイッチSWの出力電流Iceが更に増加することで、時刻T23において、閾値Ith2に達する。
時刻T24において、出力電流Iceが所定時間にわたって閾値Ith2を超えているため、緩放電スイッチ26による緩放電が実施される。緩放電によって、ゲート電圧Vgeが低下し、出力電流Iceが減少していく。その後、テール電流が流れた後、時刻T24において、出力電流Iceが0Aとなる。
過電流判定部としての制御部30Aは、スイッチSWに流れる出力電流Iceを検出し、その検出値が所定の閾値Ith1を超えている場合に、過電流が生じていると判定する。ここで、緩放電スイッチ26による緩放電の実施を判定するための閾値Ith2と比べ、抵抗器R1,R2の抵抗値の増加の実施を判定するための閾値Ith1を小さくする構成とする。この構成にすることで、緩放電スイッチ26を用いてターンオフを実施する前に、抵抗器R1,R2の抵抗値を予め増加させることが可能になる。
(第4実施形態)
図6に第4実施形態の電気的構成図を示す。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。第4実施形態の構成では、スイッチSW1,SW2の温度Th1,Th2を検出するための感温ダイオードDT1,DT2をそれぞれ設ける構成としている。感温ダイオードDT1,DT2は、温度検出部31に接続されている。
温度検出部31は、感温ダイオードDT1,DT2の順方向降下電圧に基づいて、スイッチSW1,SW2の温度Th1,Th2を検出し、その検出値を制御部30Bに出力する。制御部30Bは、スイッチSW1,SW2の温度Th1,Th2のいずれか一方が、閾値Thth(所定温度)より低いことを条件として、過電流時における抵抗器R1,R2の抵抗値の変更を実施する。
半導体スイッチング素子であるスイッチSW1,SW2は、その温度Th1,Th2が低いほど、スイッチング速度が速くなる。スイッチング速度が速くなることで、サージ電圧が大きくなり、共振の影響が大きくなる。そこで、低温時には、抵抗器R1,R2の抵抗値を増加させる構成とする。これにより、共振による素子への悪影響を好適に抑制することができる。
また、スイッチSW1,SW2は、その温度Th1,Th2が高いほど、装置全体の発熱許容量が小さくなる。そこで、高温時には、抵抗器R1,R2の抵抗値を増加させない構成にすることで、スイッチSW1,SW2を含む装置全体の発熱を低減することが可能となる。
(第5実施形態)
図7に第5実施形態の電気的構成図を示す。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。第5実施形態のゲート駆動回路20Cは、充電回路として、定電流駆動回路21Cを備えている。また、ゲート駆動回路20Cは、放電回路として、定電流駆動回路22Cを備えている。
定電流駆動回路21Cは、駆動制御部40Cからハイ状態のオン指令信号が入力されることで、スイッチSW1,SW2のゲートと電圧源25とを導通状態とさせる。また、定電流駆動回路22Cは、駆動制御部40Cからハイ状態のオフ指令信号が入力されることで、スイッチSW1,SW2のゲートと接地点とを導通状態とさせる。ここで、定電流駆動回路21C,22Cは、定電流駆動を実施する。
放電回路及び充電回路とスイッチSW1,SW2のゲートとの間に抵抗器R1,R2を設けることで、スイッチSW1,SW2のスイッチング速度が低下し、スイッチング損失増加の原因となることが懸念される。ここで、定電流駆動可能な充電回路及び放電回路として、定電流駆動回路21C,22Cを用いることで、スイッチSW1,SW2のスイッチング速度が一定になる。スイッチング速度を一定にすることで、抵抗器R1,R2によるスイッチング速度の低下に伴うスイッチング損失を低減することが可能になる。
(第6実施形態)
図8に第6実施形態の電気的構成図を示す。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。ゲート駆動回路20Dは、充電回路として、2つのオン駆動スイッチ21D1,21D2を備えている。ゲート駆動回路20Dは、放電回路として、2つのオフ駆動スイッチ22D1,22D2を備えている。
オン駆動スイッチ21D1,21D2は、スイッチSW1,SW2のゲートに対して電源電圧Vsを駆動電圧として印加する。オン駆動スイッチ21D1,21D2のソースは電圧源25にそれぞれ接続され、ドレインはオンゲート抵抗23D1,23D2及び接続点PGを介して、スイッチSW1,SW2のゲートにそれぞれ接続されている。オン駆動スイッチ21D1,21D2は、駆動制御部40Dからハイ状態のオン指令信号がゲートに入力されることでオン状態となり、スイッチSW1,SW2のゲートと電圧源25とを導通状態とさせる。ここで、オンゲート抵抗23D2の抵抗値(例えば、10Ω)は、オンゲート抵抗23D1の抵抗値(例えば、1Ω)より大きく設定されている。
また、オフ駆動スイッチ22D1,22D2は、スイッチSW1,SW2のゲートと接地点とを接続し、ゲート電圧Vge(ゲート−エミッタ間電圧)を接地電圧(エミッタ電圧)にする。オフ駆動スイッチ22D1,22D2のソースは接地点に接続され、ドレインはオフゲート抵抗24D1,24D2及び接続点PGを介してスイッチSW1,SW2のゲートに接続されている。オフ駆動スイッチ22D1,22D2は、駆動制御部40からハイ状態のオフ指令信号がゲートに入力されることでオン状態となり、スイッチSW1,SW2のゲートと接地点とを導通状態とさせる。ここで、オフゲート抵抗24D2の抵抗値(例えば、10Ω)は、オフゲート抵抗24D1の抵抗値(例えば、1Ω)より大きく設定されている。
オン駆動スイッチ21D1及びオフ駆動スイッチ22D1を用いてスイッチSW1,SW2のゲートの充放電を行うと、ゲート抵抗23D1,24D1を介して充放電を実施することになる。また、オン駆動スイッチ21D2及びオフ駆動スイッチ22D2を用いてスイッチSW1,SW2のゲートの充放電を行うと、ゲート抵抗23D2,24D2を介して充放電を実施することになる。ゲート抵抗23D1,24D1の抵抗値が「第1抵抗値」であり、ゲート抵抗23D2,24D2の抵抗値が「第2抵抗値」である。
ゲート抵抗23D2,24D2を介して充放電を実施すると、スイッチSW1,SW2のサージ電圧及びサージ電流の抑制を効果的に行える一方で、スイッチSW1,SW2のゲートの駆動に伴う電力損失が増加する。ゲート抵抗23D1,24D1を介して充放電を実施すると、スイッチSW1,SW2のゲートの駆動に伴う電力損失が低下する一方で、スイッチSW1,SW2のサージ電圧及びサージ電流低減の効果が低下する。
そこで、駆動制御部40Dは、制御部30DからスイッチSW1,SW2に流れる出力電流Ice1,Ice2を取得する。駆動制御部40Dは、出力電流Ice1,Ice2が所定の閾値IA(所定電流)より小さい場合に、オン駆動スイッチ21D1及びオフ駆動スイッチ22D1に対してオン指令信号及びオフ指令信号を出力する。これにより、スイッチSW1,SW2のゲートの駆動に伴う電力損失を低減することができる。
また、駆動制御部40Dは、出力電流Ice1,Ice2が閾値IA以上の場合に、オン駆動スイッチ21D2及びオフ駆動スイッチ22D2に対してオン指令信号及びオフ指令信号を出力する。これにより、スイッチSW1,SW2のターンオン時及びターンオフ時におけるサージ電圧を抑制することができる。
ここで閾値IAは、抵抗器R1,R2の抵抗値増加のための閾値Ithより小さい値に設定されている。抵抗器R1,R2の抵抗値を増加させる場合、ゲート抵抗23D2,24D2が用いられるため、共振抑制の効果と、サージ電圧及びサージ電流低減の効果と、をあわせて得ることができる。これにより、素子に与える悪影響を好適に抑制することができる。
(第7実施形態)
図9に第7実施形態の電気的構成図を示す。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。制御部30Eは、スイッチSW1,SW2のゲート電圧Vgeの検出値を取得する。
スイッチSA1,SA2の一方(例えば、スイッチSA2)に常時オフ異常が生じた場合に、図10に示すように、スイッチSW1のターンオン時間及びターンオフ時間と、スイッチSW2のターンオン時間及びターンオフ時間とに差異が生じる。両スイッチSW1,SW2のターンオン時間及びターンオフ時間に差異が生じることで、両スイッチSW1,SW2のターンオン及びターンオフにおいて、閉回路A1,A2に電流が流れ、共振が発生することが懸念される。
そこで、電圧検出部としての制御部30Eは、スイッチSW1,SW2のゲート電圧Vgeを検出する。そして、異常判定部としての制御部30Eは、ゲート電圧Vgeの時間変化に基づいて、スイッチSA1,SA2の常時オフ異常を判定する。制御部30Eは、スイッチSA1,SA2の一方に常時オフ異常が発生していると判定される、つまり、抵抗器R1,R2の一方に異常が生じていると判定されると、正常な抵抗器R1,R2の抵抗値を、異常が生じている抵抗器R1,R2の抵抗値と等しくする。具体的には、スイッチSA2に常時オフ異常が生じたとすると、スイッチSA1を常時オフするように制御を行う。
ここで、制御部30Eは、ターンオン時におけるコレクタ電圧(入力端子の電圧)の変化や、ターンオフ時におけるコレクタ電圧(出力端子の電圧)の変化に基づいて、抵抗器R1,R2に異常が生じているか否かの判定を行うことも可能である。
また、例えば、出力電流Ice1,Ice2を検出するために用いているセンス抵抗RS1,RS2のセンス電圧Vseは、図10に示すように変化する。具体的には、ゲート電圧Vgeがターンオン電圧Vonに達すると、出力電流Ice1,Ice2が流れ始めることで、センス電圧Vseは上昇し始める。そこで、センス電圧Vseの立ち上がりタイミングに基づいて、スイッチSA1,SA2の異常を判定することが可能である。同様に、センス電圧Vseの立ち下がりタイミングに基づいて、スイッチSA1,SA2の異常を判定することも可能である。
スイッチSW1,SW2の一方の抵抗器R1,R2に異常が生じると、オン駆動スイッチ21及びオフ駆動スイッチ22と、スイッチSW1,SW2のゲートとの間の抵抗値が異なることになる。この抵抗値のアンバランスによって、スイッチSW1,SW2の間で、ターンオン時において、スイッチSW1,SW2がターンオンするタイミングにずれが生じる。同様にターンオフ時において、スイッチSW1,SW2がターンオフするタイミングにずれが生じる。このずれによって、共振が生じることが懸念されるため、スイッチSA1,SA2の一方に常時オフ異常が生じた場合には、他方を常時オフする制御を実施し、抵抗器R1,R2の抵抗値を等しくする。この制御によって、抵抗器R1,R2の異常による共振の発生を抑制することができ、また過電流発生時に共振を好適に抑制することが可能になる。
(他の実施形態)
・第1〜4,7の実施形態において、ゲート抵抗23,24を省略する構成としてもよい。ゲート抵抗23,24を省略した場合であっても、抵抗器R1,R2により、スイッチSW1,SW2のゲートと、スイッチ21,22との間に生じるサージ電圧及びサージ電流を抑制することが可能である。
・スイッチSWの出力電流Iceの過電流の判定について、出力電流Iceを検出し、その検出値と閾値Ithとを比較する方法を変更してもよい。例えば、インバータ回路の下アームスイッチに常時オン異常が生じていると判定されたことを条件として、対となる上アームスイッチとしてのスイッチSWに過電流が生じると判定してもよい。
・スイッチSW1,SW2のエミッタ側にセンス抵抗RS1,RS2を設ける構成としたが、これを変更し、スイッチSW1,SW2のコレクタ側にセンス抵抗を設ける構成としてもよい。また、センス抵抗RS1,RS2に代えて、ホール素子などを用いて出力電流Iceを検出する構成としてもよい。
・スイッチSW1,SW2の温度Th1,Th2に基づいて、過電流判定の閾値Ithを変更する構成としてもよい。スイッチSW1,SW2の温度Th1,Th2が低いほど、過電流の判定に用いる閾値Ithを小さくするとよい。
・電圧制御型半導体スイッチング素子であるスイッチSWは、IGBTに代えて、MOS−FETでもよい。
・第3実施形態において、感温ダイオードDT1,DT2に代えて、測温抵抗体などを用いてもよい。
・上記実施形態の構成は、3個以上のスイッチを並列接続する構成についても適用可能である。
・抵抗値を変更可能な抵抗器として、3以上の抵抗値を選択可能なデジタル可変抵抗器を用いてもよい。
・上記実施形態は適宜組み合わせて実施することが可能である。例えば、第2,3実施形態は、それぞれ第4〜第7実施形態と組み合わせることが可能である。第4実施形態は、第5〜7実施形態と組み合わせることが可能である。第5,6実施形態は、それぞれ第7実施形態と組み合わせることが可能である。
20…ゲート駆動回路、21…オン駆動スイッチ、22…オフ駆動スイッチ、30…制御部(過電流判定部、制御部)、PG…接続点、R1,R2…抵抗器、SW1,SW2…スイッチ。

Claims (11)

  1. 電圧制御型半導体スイッチング素子である複数のスイッチ(SW1,SW2)を駆動する駆動回路(20)であって、
    前記複数のスイッチは、並列接続されており、
    前記スイッチの制御端子から放電することで、前記スイッチをオフ状態に切り替える放電回路(22)と、
    前記スイッチの制御端子へ充電することで、前記スイッチをオン状態に切り替える充電回路(21)と、を備え、
    前記放電回路及び前記充電回路は、それぞれ共通の接続点(PG)を介して、前記複数のスイッチを同時に駆動するものであって、
    前記接続点と、前記複数のスイッチの制御端子との間に抵抗値を変更可能な抵抗器(R1,R2)がそれぞれ設けられており、
    前記接続点と前記複数のスイッチとにより形成される閉回路での共振を抑制するために、前記スイッチに過電流が生じていることを判定する過電流判定部(30)と、
    前記過電流判定部により、前記スイッチに過電流が生じていると判定されたことを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させる制御部(30)と、を備えることを特徴とする駆動回路。
  2. 前記放電回路に比べて、前記スイッチの制御端子から緩やかに放電する緩放電回路(26)を備え、
    前記制御部(30A)は、前記過電流判定部により、前記スイッチに過電流が生じることにより共振が発生すると判定されたことを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させた後、前記緩放電回路による放電を実施することを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記スイッチには、前記スイッチに流れる出力電流を検出する電流検出部(RS1,RS2,30)が設けられており、
    前記過電流判定部は、前記電流検出部の検出値が、所定の第一閾値を上回る場合に、前記スイッチに過電流が生じることにより共振が発生すると判定するものであって、
    前記制御部は、前記過電流判定部により、前記スイッチに過電流が生じることにより共振が発生すると判定されたことを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させるとともに、前記スイッチに流れる出力電流が前記第一閾値より大きい第二閾値を上回るか否かを判定し、前記スイッチに流れる出力電流が前記第二閾値を上回ると判定されたことを条件として、前記緩放電回路による放電を実施することを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  4. 前記スイッチの温度を検出する温度検出部(31)を備え、
    前記制御部(30B)は、前記スイッチの温度の検出値が所定温度よりも低いことを更に条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動回路。
  5. 前記放電回路(22C)及び前記充電回路(21C)の少なくとも一方は、前記スイッチの制御端子に流れる電流を定電流とする定電流駆動を実施することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の駆動回路。
  6. 前記スイッチには、前記スイッチに流れる出力電流を検出する電流検出部(RS1,RS2)が設けられており、
    前記過電流判定部は、前記電流検出部の検出値が、所定の第一閾値を上回る場合に、前記スイッチに過電流が生じることにより共振が発生すると判定するものであって、
    前記放電回路及び前記充電回路と前記接続点との間にそれぞれゲート抵抗(23D1,23D2,24D1,24D2)を備え、
    前記スイッチの出力電流が所定電流よりも小さい場合に、前記ゲート抵抗を第1抵抗値とし、前記スイッチの出力電流が所定電流よりも大きい場合に、前記ゲート抵抗を前記第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値とするものであって、
    前記所定電流は、前記第一閾値より小さいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆動回路。
  7. 前記スイッチの制御端子、出力端子、及び、入力端子の少なくともいずれかの電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記複数のスイッチにおける前記電圧検出部の検出値の変化の差に基づいて、前記抵抗器の異常を判定する異常判定部(30E)を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動回路。
  8. 前記制御部(30E)は、前記異常判定部により、前記抵抗器に異常が生じていると判定されると、正常な前記抵抗器の抵抗値を、異常が生じている前記抵抗器の抵抗値と等しくすることを特徴とする請求項7に記載の駆動回路。
  9. 電圧制御型半導体スイッチング素子である複数のスイッチ(SW1,SW2)を駆動する駆動回路(20)であって、
    前記複数のスイッチは、並列接続されており、
    前記スイッチの制御端子から放電することで、前記スイッチをオフ状態に切り替える放電回路(22)と、
    前記スイッチの制御端子へ充電することで、前記スイッチをオン状態に切り替える充電回路(21)と、を備え、
    前記放電回路及び前記充電回路は、それぞれ共通の接続点(PG)を介して、前記複数のスイッチを同時に駆動するものであって、
    前記接続点と、前記複数のスイッチの制御端子との間に抵抗値を変更可能な抵抗器(R1,R2)がそれぞれ設けられており、
    前記スイッチに過電流が生じることを判定する過電流判定部(30)と、
    前記過電流判定部により、前記スイッチに過電流が生じると判定されたことを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させる制御部(30)と、
    前記放電回路に比べて、前記スイッチの制御端子から緩やかに放電する緩放電回路(26)を備え、
    前記スイッチには、前記スイッチに流れる出力電流を検出する電流検出部(RS1,RS2,30)が設けられており、
    前記過電流判定部は、前記電流検出部の検出値が、所定の第一閾値を上回る場合に、前記スイッチに過電流が生じると判定するものであって、
    前記制御部(30A)は、前記過電流判定部により、前記スイッチに過電流が生じると判定されたことを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させるとともに、前記スイッチに流れる出力電流が前記第一閾値より大きい第二閾値を上回るか否かを判定し、前記スイッチに流れる出力電流が前記第二閾値を上回ると判定されたことを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させた後、前記緩放電回路による放電を実施することを特徴とする駆動回路。
  10. 電圧制御型半導体スイッチング素子である複数のスイッチ(SW1,SW2)を駆動する駆動回路(20)であって、
    前記複数のスイッチは、並列接続されており、
    前記スイッチの制御端子から放電することで、前記スイッチをオフ状態に切り替える放電回路(22)と、
    前記スイッチの制御端子へ充電することで、前記スイッチをオン状態に切り替える充電回路(21)と、を備え、
    前記放電回路及び前記充電回路は、それぞれ共通の接続点(PG)を介して、前記複数のスイッチを同時に駆動するものであって、
    前記接続点と、前記複数のスイッチの制御端子との間に抵抗値を変更可能な抵抗器(R1,R2)がそれぞれ設けられており、
    前記スイッチに過電流が生じることを判定する過電流判定部(30)と、
    前記過電流判定部により、前記スイッチに過電流が生じると判定されたことを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させる制御部(30)と、を備え、
    前記スイッチには、前記スイッチに流れる出力電流を検出する電流検出部(RS1,RS2)が設けられており、
    前記過電流判定部は、前記電流検出部の検出値が、所定の第一閾値を上回る場合に、前記スイッチに過電流が生じると判定するものであって、
    前記放電回路及び前記充電回路と前記接続点との間にそれぞれゲート抵抗(23D1,23D2,24D1,24D2)を備え、
    前記スイッチの出力電流が所定電流よりも小さい場合に、前記ゲート抵抗を第1抵抗値とし、前記スイッチの出力電流が所定電流よりも大きい場合に、前記ゲート抵抗を前記第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値とするものであって、
    前記所定電流は、前記第一閾値より小さいことを特徴とする駆動回路。
  11. 電圧制御型半導体スイッチング素子である複数のスイッチ(SW1,SW2)を駆動する駆動回路(20)であって、
    前記複数のスイッチは、並列接続されており、
    前記スイッチの制御端子から放電することで、前記スイッチをオフ状態に切り替える放電回路(22)と、
    前記スイッチの制御端子へ充電することで、前記スイッチをオン状態に切り替える充電回路(21)と、を備え、
    前記放電回路及び前記充電回路は、それぞれ共通の接続点(PG)を介して、前記複数のスイッチを同時に駆動するものであって、
    前記接続点と、前記複数のスイッチの制御端子との間に抵抗値を変更可能な抵抗器(R1,R2)がそれぞれ設けられており、
    前記スイッチに過電流が生じることを判定する過電流判定部(30)と、
    前記過電流判定部により、前記スイッチに過電流が生じると判定されたことを条件として、前記抵抗器の抵抗値を増加させる制御部(30)と、
    前記スイッチの制御端子、出力端子、及び、入力端子の少なくともいずれかの電圧を検出する電圧検出部と、を備え、
    前記複数のスイッチにおける前記電圧検出部の検出値の変化の差に基づいて、前記抵抗器の異常を判定する異常判定部(30E)を備えることを特徴とする駆動回路。
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