JP6614190B2 - 直膨式空調機の風量制御システム - Google Patents

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Description

本発明は直膨式空調機の風量制御システムに関するものであり、特に、冷媒の熱交換作用によって空調を行う直膨式空調機の風量制御システムに関するものである。
可変容量型圧縮機を利用した直膨式空調機は、通常、冷媒としてフロンが用いられて吸入空気の熱交換作用を行い、空調された吹出し空気を送出する空調方式が採用されている。
ところで、このような直膨式空調機は、負荷側熱交換器への冷媒流量の比例制御のみか、又は負荷側熱交換器冷媒回路の段数制御のみの何れかによって、温調対象となる空気の温度制御を行っている。
例えば、特許文献1には、所望の出力温度となるように冷媒の供給流量を比例制御する温度制御方式が開示されている。
また、特許文献2には、直膨式空調機において負荷側熱交換器を段階的に使用することによって、つまり負荷側熱交換器冷媒回路を段数制御することによって温度制御を行う技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、段数制御を圧縮機の台数に応じて、負荷側熱交換器冷媒回路の段数を追加して増やすことにより、部分負荷時における入力熱量と必要出力熱量の収支バランスを確保するようにした技術が開示されている。
特開2009−217500号公報 特開2004−12065号公報 特許第5241760号公報
しかしながら、上記従来の直膨式空調機は、CAV(Constant Air Volume)、つまり定風量装置等の風量制御により低風量での運転を行う場合、熱収支のアンバランスによる不安定な運転や、伝熱量の低下に伴う熱交換器の過熱領域の減少が問題となる。また、それに伴い圧力異常の発生や液圧縮による圧縮機の破損を起こす危険性がある。そこで、従来では下限風量が例えば60%以下を超えないように、風量下限の規定値を設けていた。このため、規定値を下回った風量帶での使用が制限されるという問題点があった。
そこで、送風機による風量下限の規定値の値を従来よりも下げることができ、また、風量下限の規定値の値を下げても安定した運転を行うことができる直膨式空調機の風量制御システムを実現させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、冷媒の熱交換作用により空調を行う直膨式空調機の風量制御システムであって、空気流入部と空気排出部を有するハウジングと、前記空気流入部より前記ハウジング内に取り入れられた空気を下流側の前記空気排出部から前記ハウジング外に排出して前記ハウジング内に空気流路を形成する送風機と、前記空気流路内を流れる空気を所定の温度に空調する負荷側熱交換器と、前記負荷側熱交換器に接続された室外機と、前記室外機から前記負荷側熱交換器へ流す冷媒流量を調整する冷媒流量調整弁とを各々有する、それぞれ独立した複数の冷媒回路と、前記負荷側熱交換器ごとにそれぞれ設けられ、対応する前記負荷側熱交換器を通って下流側へ向かう空気の流れを独立して制御する開閉可能なダンパーと、前記送風機の吹出風量を調整可能で、前記吹出風量に応じて前記冷媒回路の前記冷媒流量調整弁の開度制御と前記ダンパーの開閉制御とを行う冷媒制御装置と、を備え、前記ハウジン グ内は、空気流路の流れに沿って並行に配置した複数のハウジング部に区分されていると ともに、各ハウジング部内に、前記空気流入部側から複数の前記ダンパーと複数の前記負 荷側熱交換器と少なくとも1つの前記送風機を順に配置している、直膨式空調機の風量制御システムを提供する。
この構成によれば、送風機によりハウジング内に作られる空気流路中には、それぞれ負荷側熱交換器と冷媒流量調整弁を有する複数(N個。但し、N>1。)の独立した冷媒回路と、負荷側熱交換器ごとに設けられて、対応する負荷側熱交換器を通って送風機側へ流れて行く空気を遮断する開閉可能なダンパーと、が設けられている。そして、送風機の風量を下げて低風量運転をする時に、冷媒制御装置は、送風機の風量を下げるとともに、例えばN個の冷媒回路の中、n(但し、N>n)個の冷媒回路(負荷側熱交換器)に対する冷媒の遮断(冷媒の遮断とは冷凍サイクルの停止も含む)と、この冷媒が遮断された負荷側熱交換器に対応しているダンパーの閉動作を、冷媒回路ごとに行い、冷媒の遮断がなされていない冷媒回路(負荷側熱交換器)にだけ空気を流すようにすることができる。これにより、送風機の風量を下げても、運転中に各冷媒回路で必要とする1冷媒回路当たりの通過風量は確保でき、安定した運転が可能となる。すなわち、空気流路は運転をしている(N−n)個の冷媒回路の部分だけが開となり、残りは閉にして運転をすることができるので、従来の規定値γが約60%であったのを、{[(N―n)/N]×100}×γ%まで風量を落として、従来の規定値γ以下の低風量帯での運転が可能になる。さらに、複 数に区分されたハウジング部のそれぞれにダンパーと冷媒回路と送風機を配置しているの で、各ハウジング部内の気流は他のハウジング部内の気流の影響を受けることなく簡単に 制御することができる。つまり、各ハウジング部内の送風機をそれぞれ独立して起動、停 止させる、あるいは、各ハウジング部における送風機の風量が異なる低風量運転にして、 他のハウジング部内の運転モードに影響を与えることなく、安定した運転を行うことがで きる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記冷媒制御装置は、前記複数の前記冷媒回路の中の少なくとも1つの前記冷媒回路の運転を駆動/停止させる動作と、駆動/停止させた前記冷媒回路と対応する前記ダンパーを開/閉させて前記空気の流れを開放/遮断する動作と、前記送風機の吹出風量を可変する動作と、を組み合わせて制御を行う、直膨式空調機の風量制御システムを提供する。
この構成によれば、送風機の風量を下げて低風量運転をするときには、複数の前記冷媒回路の中の少なくとも1つの冷媒回路の運転を駆動/停止させる制御と、駆動/停止させた冷媒回路と対応するダンパーの開/閉制御と、送風機の吹出風量を可変する制御と、を組み合わせて簡単に対応し、また、安定した運転を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記冷媒制御装置は、駆動/停止させる前記冷媒回路を任意に選択できる、直膨式空調機の風量制御システムを提供する。
一般に、風量制御に当たって、複数個の冷媒回路を常に同じ順に駆動/停止していると、順番の初めに当たる冷媒回路等は常に運転をすることになる。そのため、特定の位置にある冷媒回路の負担が大きくなり、その冷媒回路の寿命が短くなる虞がある。しかし、駆動/停止できる冷媒回路を任意に選択できるようにしておくと、駆動/停止される冷媒回路等も、その都度異なり、全体の冷媒回路を平均して使用することになるので、全ての冷媒回路の寿命を延ばすことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の構成において、前記冷媒制御装置は、前記冷媒流量調整弁と前記ダンパーと前記室外機の各制御と、前記送風機の風量制御を、各々組み合わせて制御を行う、直膨式空調機の風量制御システムを提供する。
この構成によれば、送風機の風量を下げて低風量運転をする時には、ハウジングの外側で冷媒回路にそれぞれ接続されている室外機のオン/オフ制御と、複数の負荷側熱交換器にそれぞれ接続されているダンパーの幾つかの開/閉の制御と、送風機の風量制御と、を組み合わせて、空気温度の制御と吹出風量の制御を行うことにより、安定した運転を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3又は4に記載の構成において、前記ダンパーは、モータダンパーを使用している、直膨式空調機の風量制御システムを提供する。
この構成によれば、ダンパーが、モータと、このモータにより駆動されて空気流路を開閉するモータダンパーにより構成されているため、簡単にダンパーの開閉を行って、運転が停止された負荷側熱交換器と対応している空気流路部分の空気流通を遮断することができる。なお、このモータダンパーは、汎用の市販品を用いることができ、ダンパーを設けるためのコストを最小限に抑えることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1、2、3、4又は5に記載の構成において、前記複数の冷媒回路は、各前記負荷側熱交換器及び前記ダンパーを、それぞれ前記空気流路を横断するように配設している、直膨式空調機の風量制御システムを提供する。
この構成によれば、空気流路を横断するように配設されている複数の冷媒回路は、各々が独立して作動可能とされている。そのため、いずれの冷媒回路の作動停止を選択した場合でもあっても、その選択された冷媒回路と対応して設けられているダンパーが閉作動し、その冷媒回路における負荷側熱交換器と対応している空気流路部分の空気流通を遮断することができる。
発明によれば、直膨式空調機が、送風機の風量を下げて低風量運転をする要求を受けたような時に、送風機の風量を下げても、運転中に各冷媒回路で必要とする1冷媒回路当たりの通過風量は確保できるので、安定した運転が可能となる。この結果、風量下限の規定値の値を従来よりも下げることができるとともに、風量下限の規定値の値を下げても安定した運転を継続することができる。
本発明に係る直膨式空調機の風量制御システムのイメージ図であり、送風機が100%の風量で運転をしている時の状態を示す図である。 本発明に係る直膨式空調機の風量制御システムのイメージ図であり、送風機が低風量帯で運転している時の状態を示す図である。 本発明に係る直膨式空調機の風量制御システムの他の実施例を示すイメージ図であり、送風機が低風量帯で運転している時の状態を示している図である。
本発明は送風機による風量下限の規定値の値を従来よりも下げることができ、また、風量下限の規定値の値を下げても安定した運転を行うことができる直膨式空調機の風量制御システムを実現させるという目的を達成するために、冷媒の熱交換作用により空調を行う直膨式空調機の風量制御システムであって、空気流入部と空気排出部を有するハウジングと、前記空気流入部より前記ハウジング内に取り入れられた空気を下流側の前記空気排出部から前記ハウジング外に排出して前記ハウジング内に空気流路を作る送風機と、前記空気流路内を流れる空気を所定の温度に空調する負荷側熱交換器と前記負荷側熱交換器へ流す冷媒流量を調整する冷媒流量調整弁とを各々有する、それぞれ独立した複数個の冷媒回路と、前記負荷側熱交換器ごとにそれぞれ設けられ、対応する前記負荷側熱交換器を通って下流側へ向かう空気の流れを独立して制御する開閉可能なダンパーと、前記送風機の吹出風量を調整可能で、前記吹出風量に応じて前記冷媒回路の前記冷媒流量調整弁の開度制御と前記ダンパーの開閉制御とを行う冷媒制御装置と、を備える直膨式空調機の風量制御システムによって実現した。
以下、図面を参照して、本発明に係る直膨式空調機の風量制御システムの好適な実施例を説明する。
図1及び図2は本発明に係る直膨式空調機の風量制御システムの一実施例として示す直膨式空調機10の温度制御システムのイメージ図であり、図1は100%の風量で給気運転している時の状態を示す図で、図2は25%以下の風量で低風量運転をして給気をしている時の状態を示す図である。
図1及び図2において、直膨式空調機10は、室内に配置する空調ユニット11と、室外に配置する複数(本例では4台)の室外機12a、12b、12c、12dと、冷媒制御装置としての冷媒制御盤50を備えている。
空調ユニット11は、ハウジング13を有する。ハウジング13には、ハウジング13内に空気(air)を取り入れる開口として形成されている空気流入部14と、ハウジング13内で空調された空気(SA)をハウジング13の外側、つまり室内等に排出する開口として形成されている空気排出部15が設けられている。そして、ハウジング13の内部には、上流側となる空気流入部14から空気(air)が流入されて下流側となる空気排出部15から排出されるようにして空気が流れる空気流通路が形成される。
ハウジング13内には、空気流入部14と空気排出部15との間に、空気流路を遮断する方向に直列に配置された状態で、複数個(本例では4個)のダンパー16a、16b、16c、16dと、これらダンパー16a、16b、16c、16dに各々対応し、空気流路の下流側に配置されている複数個(本例では4個)の冷媒回路17a、17b、17c、17dとが各々設けられている。また、冷媒回路17a、17b、17c、17dの下流側には、空気排出部15に対応して送風機18が配設されている。したがって、ここでは、送風機18が駆動されると、ハウジング13内の空気(SA)が空気排出部15を通ってハウジング13外に排出され、同時に空気流入部14から空気(air)がハウジング13内に吸い込まれ、これによりハウジング内13内に空気の流れ、つまりの空気流路ができる。なお、ここでの空気流路は、空気流路を遮断する方向に直列に配置された状態で、ダンパー16a、16b、16c、16dが配置されているので、開状態になっているダンパーの部分だけに空気が流れ、閉状態になっている部分では空気が遮断されるようになっている。また、ハウジング13には、図示しないが空調温度を検出する温度センサが設けられている。なお、温度センサは、ハウジング13内ではなく、室内もしくはダクト内に設けられる場合もある。
冷媒回路17a、17b、17c、17dは、それぞれ対応している室外機12a、12b、12c、12dに接続される4個の負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dと、負荷側熱交換器19a、19b、19c、19d及び室外機12a、12b、12c、12dに流れる冷媒の流量をそれぞれ調整する4個の冷媒流量調整弁20a、20b、20c、20dを有している。ここでの冷媒流量調整弁20a、20b、20c、20dは、全開(オン)・全閉(オフ)を含む開度調整が可能である。
ダンパー16a、16b、16c、16dは、モータにより開閉制御されるモータダンパーであり、開(オン)状態の時には対応している負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dに向かう空気流入部14からの空気が通る空気通路を開放し、閉(オフ)状態の時には対応している負荷側熱交換器19a、19b、19c、19d側に通る空気通路を遮断する。したがって、負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dには、ダンパー16a、16b、16c、16dが開状態になっている負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dにだけ所定量の空気が流され、送風機18の風量が下がっても、運転中に必要とする1冷媒回路当たりの通過風量は確保できるようになっている。
送風機18は、上流側に位置する負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dを通して空気流入部14から空気(air)を吸引し、負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dで空調された空気(SA)を下流側の空気排出部15を通して室内等へ排出する。また、送風機18は、モータ18aを有し、モータ18aの駆動力で図示しないファンが回転する。モータ18aは冷媒制御盤50により、インバータ21を介して周波数制御され、この周波数制御により回転速度を変えて運転できるようになっている。
冷媒制御盤50は、温度センサによって検出されたハウジング13内又は室内、あるいはダクト内等の温度情報に基づいて、ダンパー16a、16b、16c、16dの開閉(オン/オフ)制御と冷媒流量調整弁20a、20b、20c、20dの全開/全閉を含む開度制御をそれぞれ独立して行うようになっている。すなわち、冷媒制御盤50は、送風機18の風量を下げて低風量運転をする時に、その減ずる風量に応じて複数の冷媒回路17a、17b、17c、17dの中の少なくとも1つの冷媒回路17a、17b、17c、17dにおける冷媒流量調整弁20a、20b、20c、20dの開閉制御をそれぞれ独立して行い、冷媒回路17a、17b、17c、17dの運転を駆動/停止させるとともに、駆動/停止させた冷媒回路17a、17b、17c、17dと対応するダンパー16a、16b、16c、16dを開/閉させて前記空気の流れを開放/遮断する制御と、送風機18の回転を周波数制御して送風量(空気流路内を流れる空気流量)を調整するようにしている。これにより、送風機18の風量が下がっても、運転中の各冷媒回路17a、17b、17c、17dにおける負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dで必要とする、1冷媒回路当たりの通過風量は確保できるようにしている。
次に、図1及び図2に示した直膨式空調機10の作用を説明する。
(冷房運転時)
冷房運転時においては、室外機12a、12b、12c、12dの各熱交換器は凝縮器として機能し、空調ユニット11の各負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dは蒸発器として機能する。
(暖房運転時)
反対に、暖房運転時においては、室外機12a、12b、12c、12dの各熱交換器は蒸発器として機能し、空調ユニット11の各負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dは凝縮器として機能する。
また、冷房運転時及び冷房運転時、送風機18は、上流側に位置する空気流入部14から空気(air)を吸引し、その空気(air)を負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dへ向かわせ、その負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dで冷却又は暖めて空調された空気(SA)を下流側に位置する空気排出部15から室内へ給気する。なお、この実施例では、個々の冷媒回路(負荷側熱交換器19a、19b、19c、19d)でそれぞれ必要とする風量は、全風量の略25〜15%以上であればよい場合である。
そして、図1は、直膨式空調機11が空気排出部15から室内等へ空調した空気(SA)を100%の風量で給気している運転状態、つまり4個の冷媒回路17a、17b、17c、17dが全て運転しているときの運転状態を示している。図1に示す運転状態では、冷媒制御盤50の制御により、4個のダンパー16a、16b、16c、16dが全て開の状態になっている。また、4個の冷媒回路17a、17b、17c、17dも全て運転され、冷媒流量調整弁20a、20b、20c、20dも冷媒制御盤50により全て所定の開度に制御されている。さらに、送風機18も運転モードに切り替えられ、4個の室外機12a、12b、12c、12dも全て運転モードになっている。
そして、図1では、送風機18は全ての冷媒回路17a、17b、17c、17dで個々に必要とされる風量が得られる、略100%の速度で回転され、空気流入部14からハウジング13内に略100%風量の空気(air)が吸い込まれる。また、吸い込まれた空気は、4個のダンパー16a、16b、16c、16dの箇所で、各冷媒回路17a、17b、17c、17dで必要とされる風量以上の、略25%の風量ずつに分割されて、その分割された空気が4個の冷媒回路17a、17b、17c、17dの負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dに各々送られる。また、送られた空気は、それぞれの負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dで空調され、その後、送風機18により空気排出部15から室内へ略100%の風量で給気される。
図2は、送風機18の風量を下げて低風量運転をする要求を受けたときの状態であり、冷媒制御盤50が直膨式空調機11を、空気排出部15から室内等へ空調した空気(SA)を25%以下の風量で給気している時の運転状態である。この図2に示す運転状態では、冷媒制御盤50の制御により、ダンパー16aと1個の冷媒回路17a(負荷側熱交換器19a)と1個の室外機12aが共に開(オン)で、送風機18が空気排出部15から室内等へ25%以下の風量で空気(SA)を給気できる速度で回転する、低風量運転モードに切り替えられている。一方、残りのダンパー16b、16c、16dは閉、冷媒回路17b、17c、17d(負荷側熱交換器19b、19c、19d)と室外機12b、12c、12dは共に運転停止に切り替えられている。
したがって、この低風量運転状態では、3個の冷媒回路17b、17c、17d(負荷側熱交換器19b、19c、19d)と室外機12b、12c、12dは共に停止モードにあるので、送風機18の運転を、空気排出部15から室内等へ空調した空気(SA)を25%以下の風量で供給する低速の回転にしても、冷媒回路17aには、この冷媒回路17aで必要とする風量以上である略25%の風量が流れ、安定した運転が可能になる。
なお、上記実施例の場合では、4個の冷媒回路17a、17b、17c、17dを制御する場合について説明したが、その個数は4個に限定する必要はなく、2個以上の複数(N)個の冷媒回路を使用する場合に適用できるものである。すなわち、冷媒回路をN個とした場合、送風機18の風量を下げて低風量運転をする時、冷媒制御盤50は送風機18の風量を下げるとともに、N個の冷媒回路の中、n(但し、N>n)個の冷媒回路における負荷側熱交換器に送る冷媒の遮断と、この冷媒が遮断された負荷側熱交換器にそれぞれ対応している各ダンパーの閉動作を行い、冷媒の遮断がなされていない冷媒回路(負荷側熱交換器)にだけ空気を流すようにすることができる。これにより、送風機18の風量を下げても、運転中に各冷媒回路で必要とする1冷媒回路当たりの通過風量は確保でき、運転している冷媒回路での安定した運転が可能となる。つまり、空気流路は運転をしている(N−n)個の冷媒回路の部分だけが開となり、残りは閉にして運転をすることができるので、従来の規定値γが約60%であったのを、本実施例では、送風機の風量を{[(N−n)/N]×100}×γ%まで落として、従来の規定値γ以下の低風量帯(本実施例では25〜15%)での運転が可能になる。
したがって、この実施例の構成によれば、負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dに対する風量負荷を下げて使用するような場合に、送風機18の風量を下げても、運転中に各冷媒回路17a、17b、17c、17dで必要とする1冷媒回路当たりの通過風量は確保できるので、安定した運転が可能となる。この結果、風量下限の規定値の値を従来よりも下げることができるとともに、風量下限の規定値の値を下げても安定した運転を継続することができる。
図3は、本発明に係る直膨式空調機の風量制御システムの他の実施例を示すものであり、送風機18が空気排出部15から室内等へ空調した空気(SA)を12.5%以下の風量で給気する低風量帯で運転をしている時の状態を示すイメージ図である。なお、この実施例の場合では、個々の冷媒回路(負荷側熱交換器)でそれぞれ必要とする風量は、全開時の略12.5〜7.5%以上であればよい場合とする。
そして、図3に示す実施例は、ハウジング13の内部を2つのハウジング部13a、13bに分けたものであり、各ハウジング部13a、13bには空気流入部14及び空気排出部15を各々設けている。また、各ハウジング部13a、13b内には、ダンパー16a、16b、16c、16dと、冷媒回路17a、17b、17c、17dと、負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dと、冷媒流量調整弁20a、20b、20c、20dと、送風機18が、それぞれ空気流路の流れに沿って、各ハウジング部13a、13bが並行に設けられている。一方、各ハウジング部13a、13bの外側には、負荷側熱交換器19a、19b、19c、19dにそれぞれ対応して室外機12a、12b、12c、12dが各々設けられている。
また、この実施例では、使用する冷媒制御装置としての冷媒制御盤50は1個である。冷媒制御盤50は、各ハウジング部13a、13bに対応するそれぞれの、ダンパー16a、16b、16c、16dと、冷媒回路17a、17b、17c、17dと、送風機18と室外機12a、12b、12c、12dを、各々制御可能になっている。
そして、図3に示す状態は、直膨式空調機11がハウジング部13bの空調を停止し、ハウジング部13aの風量負荷を下げて低風量の運転をする場合であり、冷媒制御盤50が送風機18の風量を下げて、ハウジング部13aにおいては、空気排出部15から室内等へ12.5〜7.5%以下の風量で給気する運転をしている。
すなわち、図3に示す状態では、冷媒制御盤50の制御により、ハウジング部13a側のダンパー16aが開で、1個の冷媒回路17a(負荷側熱交換器19a)と1個の室外機12aが共に運転状態に切り替えられている。また、送風機18も運転モードに切り替えられている。一方、ハウジング部13aの残りのダンパー16b、16c、16dは閉、冷媒回路17b、17c、17d(負荷側熱交換器19b、19c、19d)及び室外機12b、12c、12dは共に運転停止に切り替えられている。また、ハウジング部13b側の全てのダンパー16a、16b、16c、16dは閉であり、冷媒回路17a、17b、17c、17d(負荷側熱交換器19a、19b、19c、19d)と送風機18と室外機12a、12b、12c、12dも全て運転停止に切り替えられている。
この図3に示す実施例において、ハウジング部13aの送風機18が駆動されると、ハウジング部13a側の空気流入部14から吸引される空気は、12.5〜7.5%以下の風量でハウジング部13a内に吸い込まれる。吸い込まれた空気(air)は、開状態にあるダンパー16aを通って、このダンパー16aと対応している運転モード状態の負荷側熱交換器19aに送られて、負荷側熱交換器19aで空調された後、空気排出部15から室内等へ給気される。このとき、室内等へ給気される風量は全開時の略12.5〜7.5%以下であるが、これは運転中に各冷媒回路(本例では、ハウジング部13aの冷媒回路17a)で必要とする1冷媒回路当たりの風量よりも上である。
したがって、この実施例の場合も、ハウジング部13aにおける送風機18の風量を下げても、運転中に各冷媒回路17a、17b、17c、17dで必要とする1冷媒回路当たりの通過風量は確保できる、安定した運転が可能となる。この結果、風量下限の規定値の値を従来よりも下げることができるとともに、風量下限の規定値γの値を下げても安定した運転を継続することができる。
なお、上記各実施例において、冷媒制御盤50は、風量制御時に運転を駆動/停止させる前記冷媒回路17a、17b、17c、17dを任意に選択する、あるいは、冷媒回路17a、17b、17c、17dを順番に交替させて選択することが可能になっている。すなわち、風量制御に当たって、複数個の冷媒回路17a、17b、17c、17dを常に同じ順に駆動/停止させていると、最初にある冷媒回路17a等は常に運転をすることになる。この常に同じ冷媒回路等を使用していると、特定の冷媒回路17a等の負担が大きくなり寿命が短くなる虞がある。しかし、この実施例のように、冷媒制御盤50で運転/停止をさせる冷媒回路17a、17b、17c、17dを任意に選択する、あるいは、順番に交替をするようにしておくと、駆動/停止される冷媒回路等も、その都度異なり、全体の冷媒回路17a、17b、17c、17dを平均して使用することができるので、全ての冷媒回路の寿命を延ばすことができる。
また、発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
10 直膨式空調機
11 空調ユニット
12a、12b、12c、12d 室外機
13 ハウジング
14 空気流入部
15 空気排出部
16a、16b、16c、16d ダンパー
17a、17b、17c、17d 冷媒回路
18 送風機
19a、19b、19c、19d 負荷側熱交換器
20a、20b、20c、20d 冷媒流量調整弁
50 冷媒制御盤(冷媒制御装置)

Claims (6)

  1. 冷媒の熱交換作用により空調を行う直膨式空調機の風量制御システムであって、
    空気流入部と空気排出部を有するハウジングと、
    前記空気流入部より前記ハウジング内に取り入れられた空気を下流側の前記空気排出部から前記ハウジング外に排出して前記ハウジング内に空気流路を形成する送風機と、
    前記空気流路内を流れる空気を所定の温度に空調する負荷側熱交換器と、前記負荷側熱交換器に接続された室外機と、前記室外機から前記負荷側熱交換器へ流す冷媒流量を調整する冷媒流量調整弁とを各々有する、それぞれ独立した複数の冷媒回路と、
    前記負荷側熱交換器ごとにそれぞれ設けられ、対応する前記負荷側熱交換器を通って下流側へ向かう空気の流れを独立して制御する開閉可能なダンパーと、
    前記送風機の吹出風量を調整可能で、前記吹出風量に応じて前記冷媒回路の前記冷媒流量調整弁の開度制御と前記ダンパーの開閉制御とを行う冷媒制御装置と、
    を備え
    前記ハウジング内は、空気流路の流れに沿って並行に配置した複数のハウジング部に区 分されているとともに、
    各ハウジング部内に、前記空気流入部側から複数の前記ダンパーと複数の前記負荷側熱 交換器と少なくとも1つの前記送風機を順に配置していることを特徴とする直膨式空調機の風量制御システム。
  2. 前記冷媒制御装置は、
    前記複数の前記冷媒回路の中の少なくとも1つの前記冷媒回路の運転を駆動/停止させる動作と、
    駆動/停止させた前記冷媒回路と対応する前記ダンパーを開/閉させて前記空気の流れを開放/遮断する動作と、
    前記送風機の吹出風量を可変する動作と、
    を組み合わせて制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の直膨式空調機の風量制御システム。
  3. 前記冷媒制御装置は、駆動/停止させる前記冷媒回路を任意に選択できる、ことを特徴とする請求項2に記載の直膨式空調機の風量制御システム。
  4. 記冷媒制御装置は、前記冷媒流量調整弁と前記ダンパーと前記室外機の各制御と、前記送風機の風量制御を、各々組み合わせて制御を行う、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の直膨式空調機の風量制御システム。
  5. 前記ダンパーは、モータダンパーを使用している、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の直膨式空調機の風量制御システム。
  6. 前記複数の冷媒回路は、各前記負荷側熱交換器及び前記ダンパーを、それぞれ前記空気流路を横断するように配設している、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の直膨式空調機の風量制御システム。
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