JP6614050B2 - コモンモードチョークコイル - Google Patents

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Description

本発明は、コモンモードチョークコイルに関する。
下記の特許文献1、2に、3つの巻線型コイルを含むコモンモードチョークコイルが開示されている。
特許文献1に開示されたコモンモードチョークコイルでは、信号入力電極側においては3本のワイヤが整列巻きされ、信号出力電極側においては3本のワイヤが分離巻きされている。
特許文献2に開示されたコモンモードチョークコイルでは、1本目及び2本目のワイヤが巻芯部の1層目に巻き付けられ、3本目のワイヤは、1層目に巻き付けられた1本目のワイヤと2本目のワイヤとの間の凹部に沿って巻き付けられている。この構成により、3本のワイヤから選択される2本のワイヤの中心間の距離が、いずれの組み合わせにおいても等しくなる。
特開2002−246244号公報 特許第3952971号公報
特許文献1に開示された3本のワイヤがコアに整列巻きで巻き付けられたコモンモードチョークコイルの最も端に位置する一巻分のワイヤから、他の2本のワイヤの一巻分までの距離が異なる。このため、ワイヤ間で結合度が異なってしまう。その結果、コモンモードチョークコイルが挿入される3本のライン間のノーマルモードインピーダンスが、2本のラインの組み合わせによって異なってしまう。
特許文献2に開示されたコモンモードチョークコイルにおいては、3本のワイヤ間の距離が均一になるように工夫されている。ところが、1層目に巻き付けられる2本のワイヤでそれぞれ構成される2つのインダクタと、1層目の2本のワイヤの間の凹部に沿って巻き付けられる3本目のワイヤで構成されるインダクタとを比較すると、インダクタの直径が同一ではない。このため、1層目に巻き付けられたワイヤからなる2つのインダクタの自己インダクタンスと、3本目のワイヤからなるインダクタの自己インダクタンスとが異なる。その結果、3つのインダクタがそれぞれ挿入される3本のライン間のノーマルモードインピーダンスが、2本のラインの組み合わせによって異なってしまう。
本発明の目的は、ライン間のノーマルモードインピーダンスの差異を小さくすることが可能なコモンモードチョークコイルを提供することである。
本発明の第1の観点によるコモンモードチョークコイルは、
積層された複数の絶縁層からなる絶縁部材と、
前記絶縁部材の内部に配置されたn本のインダクタと
を有し、
前記nは3または4であり、
前記インダクタの各々は、前記複数の絶縁層の積層方向に隣接する2つの絶縁層の界面に配置された複数のコイル導体層にそれぞれ含まれるコイル導体と、前記積層方向に隣り合う前記コイル導体層に含まれる前記コイル導体を相互に接続するビア導体とを含み、
前記複数のコイル導体層の各々に前記インダクタのn本の前記コイル導体が含まれ、前記複数のコイル導体層の各々に含まれる前記コイル導体からなるパターンはn回対称性を有し、
前記複数のコイル導体層の各々に含まれるn本の前記コイル導体は、同一中心かつ同一半径を持つ円弧状のパターンを有し、前記複数のコイル導体層の各々に含まれる前記コイル導体の始点を通過する半径と終点を通過する半径とのなす角度が360°/n未満である。
n本のインダクタから選択した2つのインダクタの結合度のばらつきが抑制される。このため、コモンモードチョークコイルをnラインの伝送線路に挿入したとき、ライン間のノーマルモードインピーダンスのばらつきが抑制される。また、巻線構造のコモンモードチョークコイルに比べて、部品の小型化を図ることができる。
コイル導体を円弧状にすることにより、コイル導体の対称性を高めることができる。例えば、異なるコイル導体層の間で、コイル導体を同一の形状に保つことができる。
本発明の第の観点によるコモンモードチョークコイルにおいては、前記絶縁部材の内部に配置された前記インダクタの個数が3本である。
例えば、コモンモードチョークコイルを3ラインの伝送線路に挿入した場合、ライン間のノーマルモードインピーダンスのばらつきが抑制される。
本発明の第3の観点によるコモンモードチョークコイルにおいては、
前記コイル導体層の各々に含まれる3本の前記コイル導体の各々は、それぞれ半径の異なる複数の円弧状のパターンを連結した形状を有し、前記コイル導体の各々の始点を通過する半径と終点を通過する半径とのなす角度が120°より大きく、
前記第1の方向に隣り合う前記コイル導体層の前記コイル導体は、同一の回転方向に向かって一方は半径が段階的に大きくなり、他方は半径が段階的に小さくなっている。
本発明の第4の観点によるコモンモードチョークコイルは、
さらに、
前記絶縁部材の表面に配置された複数の外部電極と、
前記複数の外部電極とn本の前記インダクタとをそれぞれ接続する引き出し導体とを有する。
コモンモードチョークコイルを実装基板に実装するとき、コモンモードチョークコイルの実装面積を削減することができる。
n本のインダクタから選択した2つのインダクタの結合度のばらつきが抑制される。このため、コモンモードチョークコイルをnラインの伝送線路に挿入したとき、ライン間のノーマルモードインピーダンスのばらつきが抑制される。また、巻線構造のコモンモードチョークコイルに比べて、部品の小型化を図ることができる。
図1は、実施例1によるコモンモードチョークコイルの概略分解斜視図である。 図2A、図2B、図2Cは、それぞれ実施例1によるコモンモードチョークコイルの1層目、2層目、3層目のコイル導体層の平面図である。 図3Aは、実施例1によるコモンモードチョークコイルの斜視図であり、図3B及び図3Cは、それぞれ実施例1の変形例によるコモンモードチョークコイルの斜視図及び底面図である。 図4A、図4B、図4Cは、それぞれ実施例2によるコモンモードチョークコイルの1層目、2層目、及び3層目のコイル導体層の平面図である。 図5A、図5B、図5Cは、それぞれ実施例3によるコモンモードチョークコイルの1層目、2層目、及び3層目のコイル導体層の平面図である。 図6A及び図6Bは、それぞれ実施例4によるコモンモードチョークコイルの分解概略斜視図及び側面図である。 図7A及び図7Bは、それぞれ実施例5によるコモンモードチョークコイルの1層目及び2層目のコイル導体層の平面図である。 図8A及び図8Bは、それぞれ実施例6によるコモンモードチョークコイルの1層目及び2層目のコイル導体層の平面図である。
[実施例1]
図1から図3Cまでの図面を参照して、実施例1によるコモンモードチョークコイルについて説明する。
図1に、実施例1によるコモンモードチョークコイルの概略分解斜視図を示す。実施例1によるコモンモードチョークコイルは、複数の絶縁層11からなる絶縁部材10と、絶縁部材10の内部に配置された複数、例えば3本のインダクタ20と、複数のインダクタ20の各々の両端にそれぞれ接続された複数の外部電極30とを有する。絶縁層11は、例えばフェライト粉末を含有するグリーンシートやガラスペーストを焼成することにより形成される。
絶縁部材10の内部に、第1の方向(積層方向)に積み重ねられた複数のコイル導体層21が配置されている。例えば、コイル導体層21は、それぞれ積層方向に隣接する2つの絶縁層11の界面に配置される。コイル導体層21の各々に、インダクタ20の本数と同じ本数、実施例においては3本のコイル導体22が含まれる。すなわち、コイル導体層21の各々は、複数のインダクタ20のコイル導体22を1つずつ含む。コイル導体22は、例えばフォトリソグラフィ技術を用いて銅箔をエッチングする方法、銅ペーストをスクリーン印刷して焼成する方法等により形成される。
3つのインダクタ20の各々は、コイル導体層21に含まれるコイル導体22と、積層方向に隣り合うコイル導体層21に配置されたコイル導体22を相互に接続するビア導体23とを含む。1本のコイル導体22は、その一方の端部である始点22aにおいて、ビア導体23を介してその下のコイル導体層21内のコイル導体22に接続され、他方の端部である終点22bにおいて、他のビア導体23を介してその上のコイル導体層21内のコイル導体22に接続される。図1において、始点22aを中空の円で示し、終点22bを塗りつぶしの円で示している。
積層方向に関して両端のコイル導体層21の外側に、複数の引き出し導体25が配置されている。複数のインダクタ20の各々の両端が、それぞれ引き出し導体25を介して外部電極30に接続されている。
コイル導体層21の各々に含まれる3本のコイル導体22は、3回対称性を有する。すなわち、3本のコイル導体22からなるパターンは、ある中心点を回転中心として120°回転させると元のパターンに重なる。より一般的には、インダクタ20の本数をn(nは3以上の整数)とすると、コイル導体層21の各々に含まれるn本のコイル導体22からなるパターンは、n回対称性を有する。すなわち、n本のコイル導体22からなるパターンは、ある中心点を回転中心として360°/nだけ回転させると元のパターンに重なる。n本のインダクタ20は、全体としても、積層方向に平行な中心軸を回転中心とするn回対称性を有する。
例えば、複数のコイル導体層21の各々に含まれる3本のコイル導体22は、同一中心かつ同一半径を持つ円弧状のパターンを有する。コイル導体22で構成される円弧状のパターンの中心角は120°よりやや小さい。
図2A、図2B、図2Cに、それぞれ1層目、2層目、3層目のコイル導体層21の平面図を示す。1つ目のインダクタ20のコイル導体22を太い実線で示し、2つ目のインダクタ20のコイル導体22を細い実線で示し、3つ目のインダクタ20のコイル導体22を破線で示す。
図2Aから図2Cに示すように、3本のコイル導体22からなるパターンは、同一の中心26、及び同一の半径rを持つ円弧状のパターンを有する。コイル導体22の一方の端部を始点22aといい、他方の端部を終点22bということとする。始点22aから終点22bに向かう回転方向が時計回りになるように、始点22a及び終点22bを定義する。
最下層及び最上層以外のコイル導体22の各々の始点22a(例えば図2B)は、ビア導体23(図1)を介してその下のコイル導体22の終点22b(例えば図2A)に接続され、終点22b(例えば図2B)は、他のビア導体23(図1)を介してその上のコイル導体22の始点22a(例えば図2C)に接続される。このような接続構成を可能にするために、1つのコイル導体22の終点22bの真上に上層のコイル導体22の始点22aが配置され、1つのコイル導体22の始点22aの真下に下層のコイル導体22の終点22bが配置される。
最下層(1層目)のコイル導体22の始点22a(図2A)は、ビア導体23(図1)を介してその下の引き出し導体25(図1)に接続されている。最上層のコイル導体22の終点22bは、他のビア導体23(図1)を介してその上の引き出し導体25(図1)に接続されている。
1つのコイル導体22で構成される円弧パターンの中心角θは、120°よりやや小さい。少ない層数でインダクタ20の巻き数を多くするために、中心角θは、同一層内のコイル導体22同士が短絡しない範囲でできるだけ大きくすることが好ましい。
異なるコイル導体層21に含まれるコイル導体22は、周方向にずれて配置される。コイル導体22が円弧状であるため、異なるコイル導体層21でコイル導体22が周方向にずれても同一の形状を保つことができる。
図3Aに、実施例1によるコモンモードチョークコイルの斜視図を示す。コモンモードチョークコイルを構成する絶縁部材10は、ほぼ直方体の外形を有する。直方体の高さ方向が絶縁層11の積層方向に対応する。相互に反対方向を向く一対の側面に、それぞれ3個の外部電極30が形成されている。外部電極30にハッチングを付して示している。外部電極30の各々は、側面の下端から上端まで達し、底面の一部の領域及び上面の一部の領域まで延びる。外部電極30は、図1に示したように、インダクタ20に接続されている。
図3B及び図3Cに、それぞれ実施例1の変形例によるコモンモードチョークコイルの斜視図及び底面図を示す。本変形例においても、コモンモードチョークコイルを構成する絶縁部材10は、ほぼ直方体の外形を有する。
図3Cに示すように、底面に6個の外部電極30が形成されている。4つの外部電極30は、それぞれ底面の頂点を含む領域に配置され、残りの2つの外部電極30は、相互に対向する一対の辺の中点を含む領域に配置されている。図3Bに示すように、外部電極30は、側面の一部の領域まで延びる。
次に、実施例1の効果について説明する。
実施例1においては、3つのインダクタ20(図1)から選択した2つのインダクタ20の結合度が、いずれの2つの組み合わせにおいてもほぼ等しい。このため、実施例1によるコモンモードチョークコイルを3ラインの伝送線路に挿入したとき、いずれのライン間でも等しいノーマルモードインピーダンスが得られる。また、巻線構造のコモンモードチョークコイルに比べて、部品の小型化を図ることができる。これにより、コモンモードチョークコイルの実装面積を削減することができる。
上記実施例1では、1つのコイル導体層21に含まれる複数のコイル導体22が円周に沿う形状であったが、円周の他に、回転対称性を有する他の平面形状を採用してもよい。インダクタ20の本数がnであるとき、コイル導体22が沿う形状として、n回対称性を有する平面形状を採用することが好ましい。例えば、インダクタ20の本数が3本であるとき、コイル導体22が沿う形状として、正三角形、正六角形等を採用することができる。インダクタ20の本数が4本であるとき、コイル導体22が沿う形状として、正方形、正八角形等を採用することができる。
コイル導体層21を積層する層数は、必要とされるインダクタンスに応じて決定することができる。大きなインダクタンスが必要である場合には、コイル導体層21の層数を増やせばよい。
[実施例2]
図4Aから図4Cまでの図面を参照して、実施例2によるコモンモードチョークコイルについて説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。実施例1では、コイル導体層21に含まれるコイル導体22が円周に沿う平面形状を有していたが、実施例2では、コイル導体22が正三角形の外周に沿う平面形状を有する。
図4A、図4B、図4Cに、それぞれ実施例2によるコモンモードチョークコイルの1層目、2層目、及び3層目のコイル導体層21の平面図を示す。いずれの層においても、コイル導体22は正三角形の外周に沿う形状を有する。正三角形の頂点に対応する位置においては、コイル導体22は丸みを帯びている。1つのコイル導体層21に含まれる3本のコイル導体22からなるパターンは3回対称性を有する。
1つのコイル導体層21に含まれるコイル導体22の終点22bの真上に、上層のコイル導体22の始点22aが配置され、コイル導体22の始点22aの真下に、下層のコイル導体22の終点22bが配置されている。異なるコイル導体層21に含まれるコイル導体22は、周方向にずれて配置される。このため、異なるコイル導体層21に含まれるコイル導体22は、同一の平面形状にはならない。
実施例2においても、3つのインダクタ20(図1)から選択した2つのインダクタ20の結合度が、いずれの2つの組み合わせにおいてもほぼ等しい。このため、実施例1と同様の効果が得られる。
[実施例3]
図5Aから図5Cまでの図面を参照して、実施例3によるコモンモードチョークコイルについて説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。実施例1では、コモンモードチョークコイルが3本のインダクタ20を含んでいたが、実施例3では、4本のインダクタ20を含んでいる。
図5A、図5B、図5Cに、それぞれ実施例3によるコモンモードチョークコイルの1層目、2層目、3層目のコイル導体層21の平面図を示す。コイル導体層21の各々に4本のコイル導体22が含まれる。1本目のインダクタ20のコイル導体22を太い実線で表し、2本目のインダクタ20のコイル導体22を太い破線で表し、3本目のインダクタ20のコイル導体22を細い実線で表し、4本目のインダクタ20のコイル導体22を細い破線で表す。
1つのコイル導体層21に含まれる4本のコイル導体22からなるパターンは、4回対称性を有する。実施例3では、4本のコイル導体22は、同一の中心26、及び同一の半径rを持つ円弧状の形状を有する。コイル導体22で構成される円弧パターンの中心角θは、90°よりやや小さい。
実施例3においては、例えば、各コイル導体層21において、周方向に隣り合うコイル導体22の位置関係と、中心を挟んで向かい合うコイル導体22の位置関係とは同一とはいえない。ただし、4本のワイヤを整列巻きした4本のインダクタを持つコモンモードチョークコイルと比べて、4本のインダクタ20から選択した2つのインダクタ20の結合度のばらつきが小さくなる。このため、実施例によるコモンモードチョークコイルを4ラインの伝送線路に挿入したとき、ライン間のノーマルモードインピーダンスのばらつきを小さくすることできる。
[実施例4]
図6A及び図6Bを参照して、実施例4によるコモンモードチョークコイルについて説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。実施例1では、複数の絶縁層11が実装基板に対して垂直方向に積み重ねられていた。実施例4では、実装基板に対して横方向に積み重ねられる。
図6A及び図6Bに、それぞれ実施例4によるコモンモードチョークコイルの分解概略斜視図及び側面図を示す。図6Bにおいて、実際には外部からは見えないコモンモードチョークコイル内部のコイル導体22が示されている。複数の絶縁層11が横方向に積み重ねられている。最も端の絶縁層11の外側の表面に3個の外部電極30が形成されている。図6A及び図6Bにおいて、外部電極30にハッチングが付されている。外部電極30は、絶縁層11の積層方向と直交し、かつ実装基板と平行な方向に3個の外部電極30が並んで配置されている。
図6Bに示すように、最も端のコイル導体層21に含まれる3本のコイル導体22の始点22aが、それぞれ外部電極30と重なる。これらの始点22aと外部電極30とは、絶縁層11を厚さ方向に貫通するビア導体23(図1)を介して接続される。これらのビア導体23が、実施例1の引き出し導体25(図1)として作用する。
図6Bに示した側面とは反対側の側面においては、最も端のコイル導体層21に含まれる3本のコイル導体22の終点22bが、それぞれ外部電極30にビア導体23(図1)を介して接続される。
実施例4によるコモンモードチョークコイルの外部電極30は、図3Aに示した外部電極30に対応する。図3Aにおいて、絶縁層11の積層方向は左右方向に相当する。
実施例4においては、実施例1と比べて引き出し導体25(図1)を短くすることができる。また、3つのインダクタ20の間で、引き出し導体25の長さが同一になる。このため、引き出し導体25自体が有する自己インダクタンスのばらつきに起因するノーマルモードインピーダンスのばらつきを抑制することができる。
[実施例5]
図7A及び図7Bを参照して実施例5によるコモンモードチョークコイルについて説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。実施例1では、1つのコイル導体層21に含まれるコイル導体22の始点22aを通過する半径と終点22bを通過する半径とのなす角度は120°未満であった。実施例5では、1つのコイル導体層21に含まれるコイル導体22の始点22aを通過する半径と終点22bを通過する半径とのなす角度が120°より大きい。
図7A及び図7Bに、それぞれ実施例5によるコモンモードチョークコイルの1層目及び2層目のコイル導体層21の平面図を示す。1つのコイル導体層21に3本のコイル導体22が含まれている。コイル導体22の始点22aを通過する半径と終点22bを通過する半径とのなす角度が120°より大きいため、3本のコイル導体22を相互に接触させることなく1つの円周上に配置することはできない。
1つのコイル導体22は、共通の中心26を持ち半径の異なる複数の円弧パターンを連結した形状を有する。実施例5においても、1つのコイル導体層21に含まれる3本のコイル導体22からなるパターンは、3回対称性を有する。図7Aに示した1層目のコイル導体層21においては、コイル導体22上の仮想点を始点22aから終点22bに向かって時計回りに進めると、円弧パターンの半径が段階的に大きくなる。図7Bに示した2層目のコイル導体層21においては、その逆に、コイル導体22上の仮想点を始点22aから終点22bに向かって時計回りに進めると、円弧パターンの半径が段階的に小さくなる。このように、円弧パターンの半径を段階的に大きくまたは小さくすることにより、コイル導体22同士の接触が回避されている。1層目と同様のパターンを有するコイル導体層21と、2層目と同様のパターンを有するコイル導体層21とが交互に積み重ねられている。
実施例5においても、3つのインダクタ20から選択した2つのインダクタ20の結合度が、いずれの2つの組み合わせにおいてもほぼ等しい。このため、実施例1と同様の効果が得られる。さらに、実施例5において、より少ない層数で、インダクタ20の巻き数を多くすることができる。
[実施例6]
図8A及び図8Bを参照して実施例6によるコモンモードチョークコイルについて説明する。以下、実施例5との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図8A及び図8Bに、それぞれ実施例6によるコモンモードチョークコイルの1層目及び2層目のコイル導体層21の平面図を示す。実施例5では、コイル導体22上の仮想点を始点22aから終点22bに向かって時計回りに進めると、円弧パターンの半径が段階的に大きくまたは小さくなったが、実施例6においては、半径が徐々に大きくまたは小さくなる。すなわち、1つのコイル導体層21に含まれる3本のコイル導体22は、多条スパイラル形状を有する。
実施例6においても、3つのインダクタ20から選択した2つのインダクタ20の結合度が、いずれの2つの組み合わせにおいてもほぼ等しい。このため、実施例5と同様の効果が得られる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 絶縁部材
11 絶縁層
20 インダクタ
21 コイル導体層
22 コイル導体
22a コイル導体の一方の端部(始点)
22b コイル導体の他方の端部(終点)
23 ビア導体
25 引き出し導体
26 中心
30 外部電極

Claims (4)

  1. 積層された複数の絶縁層からなる絶縁部材と、
    前記絶縁部材の内部に配置されたn本のインダクタと
    を有し、
    前記nは3または4であり、
    前記インダクタの各々は、前記複数の絶縁層の積層方向に隣接する2つの絶縁層の界面に配置された複数のコイル導体層にそれぞれ含まれるコイル導体と、前記積層方向に隣り合う前記コイル導体層に含まれる前記コイル導体を相互に接続するビア導体とを含み、
    前記複数のコイル導体層の各々に前記インダクタのn本の前記コイル導体が含まれ、前記複数のコイル導体層の各々に含まれる前記コイル導体からなるパターンはn回対称性を有し、
    前記複数のコイル導体層の各々に含まれるn本の前記コイル導体は、同一中心かつ同一半径を持つ円弧状のパターンを有し、前記複数のコイル導体層の各々に含まれる前記コイル導体の始点を通過する半径と終点を通過する半径とのなす角度が360°/n未満であるコモンモードチョークコイル。
  2. 前記絶縁部材の内部に配置された前記インダクタの本数は3本である請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. さらに、
    前記絶縁部材の表面に配置された複数の外部電極と、
    前記複数の外部電極とn本の前記インダクタとをそれぞれ接続する引き出し導体と
    を有する請求項1または2に記載のコモンモードチョークコイル。
  4. 前記絶縁部材の内部に配置された前記インダクタの本数は4本である請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
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