JP6611568B2 - 液体洗浄剤組成物及びその洗浄方法 - Google Patents

液体洗浄剤組成物及びその洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、主に調理設備及び食品加工設備で使用することができる、洗浄性、起泡性、有効塩素安定性、希釈液安定性、貯蔵安定性に優れ、かつ、すすぎ時の泡切れ性に優れた液体洗浄剤組成物及びその洗浄剤組成物を用いた洗浄方法に関するものである。
従来、学校、病院、社員食堂、食品加工工場等における厨房、作業場の壁、床など、特にタイルや金属の壁等の垂直な硬表面の洗浄においては、衛生面などの点から泡洗浄機を用いた発泡洗浄方法が採られている。発泡洗浄では、洗浄剤組成物の原液ないしは、水で2〜100倍に希釈した希釈液を泡洗浄機に投入し、水圧や空圧によって起泡させた泡を被洗浄物表面に噴射させて、一定時間保持させた後、ブラシやスポンジを用いてこするか、又はこすらずに水ですすぐことにより洗浄・除菌を行っている。このような発泡洗浄では、洗浄剤を泡状に塗布することで、被洗浄物表面における洗浄剤の滞留時間が長くなり、洗浄・除菌効果が向上する。
発泡洗浄法に用いる洗浄剤組成物は、従来、起泡性や泡の安定性を重視して開発がなされていたが、従来の洗浄剤組成物は、すすぎ時に泡がなかなか切れずに多量のすすぎ水を用いてすすがなければならないという問題を有し、掃除の利便性や節水の点から、洗浄時には十分な泡が立ちながらも、水ですすぐ際のすすぎ性が良好で泡切れが良いことが求められている。
すすぎ性を向上させる方法として脂肪酸やそのアルカリ金属塩等を他の界面活性剤や金属イオン封鎖剤等と組み合わせて用いる方法が提案されており、特許文献1には、洗浄性、起泡性、すすぎ性、低温安定性および泡吐出性に優れた液体洗浄剤製品が開示されている。また、特許文献2には、フォーマーを用いて発泡洗浄を行う際に、良好な洗浄性及びすすぎ性を維持でき、且つ繰り返し洗浄時に良質な泡を形成することができる発泡洗浄方法の提供が開示されている。長鎖の脂肪酸と水道水中のカルシウムやマグネシウム等のアルカリ金属以外の塩である金属石鹸は、水に不溶な塩であることから消泡効果が得られると考えられている。
特開2012−131951号公報 特開2014−5426号公報
しかしながら、これらはいずれも原液の有効塩素安定性、貯蔵安定性や、原液を希釈した希釈洗浄液の安定性(希釈洗浄液の濁り発生防止)、スケール付着防止性などの点で、満足のいくようなものではなかった。本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、洗浄性、起泡性、有効塩素安定性、希釈液安定性、貯蔵安定性に優れ、かつ、すすぎ時の泡切れ性に優れた液体洗浄剤組成物およびその洗浄剤組成物を用いた洗浄方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討した結果、(A)酸化剤を0.1〜10質量%、(B)炭素数14〜22の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩を0.01〜0.45質量%、(C)炭素数8〜18の炭化水素基を有するアルキルジメチルアミンオキサイド及び/又はアルケニルジメチルアミンオキサイドを0.01〜13.5質量%、(D)有機ホスホン酸、縮合リン酸及びこれらの塩より選ばれた少なくとも一種以上を0.01〜10質量%、及び(E)水を含有し、(B)成分と(C)成分の質量比が(B)/(C)=3/10〜1/50であることを特徴とする液体洗浄剤組成物を用いることにより上記従来の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(1)(A)酸化剤を0.1〜10質量%、(B)ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸及びそれらの塩から選択される1種以上を0.01〜0.45質量%、(C)炭素数8〜18の炭化水素基を有するアルキルジメチルアミンオキサイド及び/又はアルケニルジメチルアミンオキサイドを0.01〜13.5質量%、(D)有機ホスホン酸又はその塩、縮合リン酸又はその塩より選ばれた少なくとも一種以上を0.01〜10質量%、(E)水を含有し、(B)成分と(C)成分の質量比が(B)/(C)=3/10〜1/50であることを特徴とする液体洗浄剤組成物、
(2)(A)成分が、次亜塩素酸アルカリ金属塩であり、有効塩素量として0.1〜10質量%含有することを特徴とする上記(1)の液体洗浄剤組成物、
(3)(B)成分が、炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及び/又はその塩であることを特徴とする上記(1)又は(2)の液体洗浄剤組成物、
(4)(C)成分が、炭素数8の炭化水素基を有するオクチルジメチルアミンオキサイド、炭素数12の炭化水素基を有するラウリルジメチルアミンオキサイド、炭素数10の炭化水素基を有するデシルジメチルアミンオキサイド、または炭素数14の炭化水素基を有するテトラデシルジメチルアミンオキサイドのいずれかまたは組み合わせを含むことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物、
(5)(C)成分が、炭素数8の炭化水素基を有するオクチルジメチルアミンオキサイドと、オクチルジメチルアミンオキサイド以外の他の(C)成分と、の組み合わせであって、上記オクチルジメチルアミンオキサイドの配合量が0.1〜10質量%であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物、
(6)他の(C)成分としてラウリルジメチルアミンオキサイドを含み、前記ラウリルジメチルアミンオキサイドと、オクチルジメチルアミンオキサイドとの質量比が(ラウリルジメチルアミンオキサイド)/(オクチルジメチルアミンオキサイド)=0.001〜130であることを特徴とする上記(5)に記載の液体洗浄組成物、
(7)(D)成分が、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸又はその塩、ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィン酸又はその塩、ホスフィノカルボン酸共重合物又はその塩、ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィン酸又はその塩、トリポリリン酸、トリポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウムのいずれかであることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物、
(8)さらに、(F)アルカリ金属水酸化物を含有することを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物、
(9)さらに、(G)珪酸塩を含有することを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物、
(10)上記(1)〜(9)のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物を被洗浄物に泡状に噴射し洗浄することを特徴とする洗浄方法、
(11)液体洗浄剤組成物を、1倍を超えて100倍以下の希釈倍率で予め希釈し、及び/又は、希釈しながら被洗浄物に泡状に噴射し洗浄する上記(10)に記載の洗浄方法、(12)液体洗浄剤組成物の原液を被洗浄物に泡状に噴射し洗浄する上記(10)に記載の洗浄方法、
を要旨とするものである。
本発明の液体洗浄剤組成物は、貯蔵安定性に優れ、保管時に分離したり白濁を生じる虞がないとともに有効塩素安定性に優れ、希釈洗浄液の安定性に優れている。また希釈洗浄液は、洗浄性、起泡性に優れ、かつ、すすぎ時の泡切れ性に優れるため、本発明の洗浄方法によれば発泡洗浄によって被洗浄物を効果的に洗浄することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)酸化剤を0.1〜10質量%、(B)炭素数14〜22の炭化水素基を有する脂肪酸及び/又はその塩を0.01〜0.45質量%、(C)炭素数8〜18の炭化水素基を有するアルキルジメチルアミンオキサイド及び/又はアルケニルジメチルアミンオキサイドを0.01〜13.5質量%、(D)有機ホスホン酸、縮合リン酸及び/又はこれらの塩より選ばれた少なくとも一種以上を0.01〜10質量%、及び(E)水を含有し、(B)成分と(C)成分の質量比が(B)/(C)=1/1〜1/50である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、希釈することなく原液で、あるいは希釈した希釈洗浄液として洗浄に用いられるが、液体洗浄剤組成物中の(A)成分が0.1質量%未満では、洗浄時の洗浄性、除菌性の点で好ましくなく、10質量%を越えると、洗浄時の金属腐食防止性の点で好ましくない。また、(B)成分が0.01質量%未満では、すすぎ時の泡切れ性の点で好ましくなく、0.45質量%を越えると、洗浄剤組成物を貯蔵する際の貯蔵安定性や洗浄時のスケール付着防止性や、洗浄剤組成物を希釈して用いる際の希釈洗浄液の安定性の点で好ましくない。
さらに、(C)成分が0.01質量%未満では洗浄性、起泡性、希釈して用いる場合の希釈洗浄液の安定性の点で好ましくなく、13.5質量%を越えて配合すると、洗浄剤組成物貯蔵時の有効塩素安定性が低下するため好ましくない。また(D)成分が0.01質量%未満では、洗浄剤組成物を貯蔵する際の貯蔵安定性、洗浄時のスケール付着防止性、希釈洗浄液の安定性の点で好ましくなく、10質量%を超えて配合すると、洗浄剤組成物貯蔵時の有効塩素安定性や、洗浄液の泡切れが悪く、すすぎ性が低下するため好ましくない。
本発明において、液体洗浄剤組成物は上記(A)成分を0.4〜8質量%含有していることが好ましく、1.5〜6質量%含有していることがより好ましく、2〜5質量%含有していることがさらに好ましい。また(B)成分を0.1〜0.4質量%含有していることが好ましく、0.2〜0.35質量%含有していることがより好ましい。さらにまた、(C)成分を0.1〜12質量%含有していることが好ましく、1〜10質量%含有していることがより好ましく、3〜8質量%含有していることがさらに好ましい。また(D)成分を0.1〜8質量%含有していることが好ましく、0.5〜6質量%含有していることがより好ましく、1〜4質量%含有していることがさらに好ましい。
上記(A)成分である酸化剤(A)としては、次亜塩素酸、亜塩素酸、これらの塩等が挙げられ、これらは単独又は混合して用いることができるが、これらのうち、洗浄性及び除菌性の点から次亜塩素酸または亜塩素酸のアルカリ金属塩が好ましく、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、または亜塩素酸ナトリウムがより好ましく、中でも次亜塩素酸ナトリウムが特に好ましい。具体的には、常用されている有効塩素量が12質量%の次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。中でも、食塩濃度が4質量%以下の低食塩次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
(B)成分である炭素数14〜22の炭化水素基を有する脂肪酸やその塩としては、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、およびそれらの塩が挙げられ、これらは単独又は混合して用いることができる。通常、脂肪酸アルカリ金属塩が用いられるが、後述するアルカリ金属水酸化物を併用する場合等、アルカリが存在する場合には、脂肪酸の形態でも用いることができる。(B)成分としては、希釈洗浄液の安定性、すすぎ時の泡切れ性の点から、炭素数14のミリスチン酸やその塩が好ましく、中でもミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウムが好ましい。
(C)成分である炭素数8〜18の炭化水素基を有するアルキルジメチルアミンオキサイド及び/又はアルケニルジメチルアミンオキサイドは、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。例えば、オクチルジメチルアミンオキサイド、デシルジメチルアミンオキサイド、ドデシルジメチルアミンオキサイド(ラウリルジメチルアミンオキサイド)、トリデシルジメチルアミンオキサイド、テトラデシルジメチルアミンオキサイド、ペンタデシルジメチルアミンオキサイド、ヘキサデシルジメチルアミンオキサイド、ヘプタデシルジメチルアミンオキサイド、オクタデシルジメチルアミンオキサイド等のアルキルジメチルアミンオキサイド、オクテニルジメチルアミンオキサイド、デセニルジメチルアミンオキサイド、ドデセニルジメチルアミンオキサイド、トリデセニルジメチルアミンオキサイド、テトラデセニルジメチルアミンオキサイド、ペンタデセニルジメチルアミンオキサイド、ヘキサデセニルジメチルアミンオキサイド、ヘプタデセニルジメチルアミンオキサイド、オクタデセニルジメチルアミンオキサイド等のアルケニルジメチルアミンオキサイドが挙げられる。これらは単独又は混合して用いることができる。中でも、洗浄時の洗浄性、希釈液の起泡性、洗浄剤組成物の貯蔵安定性、有効塩素安定性の点で炭化水素基の炭素数8〜14のアルキルジメチルアミンオキサイド及び/又はアルケニルジメチルアミンオキサイドが好ましく、特に炭素数8の炭化水素基を有するオクチルジメチルアミンオキサイド、炭素数12の炭化水素基を有するラウリルジメチルアミンオキサイド、炭素数10の炭化水素基を有するデシルジメチルアミンオキサイド、または炭素数14の炭化水素基を有するテトラデシルジメチルアミンオキサイドのいずれかまたは組み合わせを含むことがより好ましい。中でも(C)成分として、炭素数12の炭化水素基を有するラウリルジメチルアミンオキサイドは、液体洗浄剤組成物の性状をバランスよく向上させることができ好ましい。
C成分としてオクチルジメチルアミンオキサイドを含有する液体洗浄剤組成物は、発泡性に優れるため好ましく、特に、希釈せずに液体洗浄剤組成物の原液を用いた場合にも良好な発泡性が示される。したがって、C成分としてオクチルジメチルアミンオキサイドを含有する液体洗浄剤組成物によれば、希釈の手間を要さずにフォーマーなどで良好なフォームを形成することが可能である。
良好な発泡性を実現するという観点からは、(C)成分が、炭素数8の炭化水素基を有するオクチルジメチルアミンオキサイドと、当該オクチルジメチルアミンオキサイド以外の他の(C)成分と、の組み合わせであることがより好ましい。当該組み合わせであるC成分を有する液体洗浄剤組成物において、オクチルジメチルアミンオキサイドの配合量が0.1〜10質量%であることにより、オクチルジメチルアミンオキサイドを添加したことによる発泡性向上効果が顕著である。尚、液体洗浄剤組成物において0.01〜13.5質量%含有される(C)成分のうち、オクチルジメチルアミンオキサイドが0.1〜10質量%を占める場合に、13.5質量%を上限として、他の(C)成分を含有することができる。あるいは、(C)成分は、実質的にオクチルジメチルアミンオキサイドのみであってもよい。
オクチルジメチルアミンオキサイドと組み合わせる他の(C)成分は、上述にて列挙する種々の(C)成分から適宜選択することができる。中でも、他の(C)成分として、ラウリルジメチルアミンオキサイド(ドデシルジメチルアミンオキサイド)、デシルジメチルアミンオキサイド、テトラデシルジメチルアミンオキサイドのいずれか1種以上を含むことが好ましい。かかる組み合わせにより、発泡性に優れるとともに、洗浄性、起泡性、希釈洗浄液の安定性なども良好なバランスの良い液体洗浄剤組成物を提供することができる。
より具体的な好ましい態様として、(C)成分として、オクチルジメチルアミンオキサイドと、ラウリルジメチルアミンオキサイドを含み、ラウリルジメチルアミンオキサイドと、オクチルジメチルアミンオキサイドとの質量比が(ラウリルジメチルアミンオキサイド)/(オクチルジメチルアミンオキサイド)=0.001〜130であることが挙げられる。当該態様の液体洗浄剤組成物によれば、原液発泡性の効果が特に良好である。
(D)成分である有機ホスホン酸又はその塩としては、洗浄剤組成物中の有効塩素安定性の点で、アミノ基を有さないホスホン酸又はその塩が好ましく、さらにヒドロキシル基を有さないホスホン酸又はその塩がより好ましい。具体的には、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸又はその塩、ホスフィノカルボン酸共重合体またはその塩等が挙げられ、特に2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸ナトリウム、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸カリウムが好ましい。ホスフィノカルボン酸共重合体は、分子中に1個以上のホスフィノ基と2個以上のカルボキシル基を有する化合物であり、具体的にはビス−ポリ(2−カルボキシエチル)ホスフィン酸、ビス−ポリ(1,2−ジカルボキシエチル)ホスフィン酸、ポリ(2−カルボキシエチル)(1,2−ジカルボキシエチル)ホスフィン酸、ビス−ポリ[2−カルボキシ−(2−カルボキシメチル)エチル]ホスフィン酸、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と次亜リン酸の反応物などが挙げられ、好ましくはポリ(2−カルボキシエチル)(1,2−ジカルボキシエチル)ホスフィン酸、及びビス−ポリ[2−カルボキシ−(2−カルボキシメチル)エチル]ホスフィン酸である。ホスフィノカルボン酸共重合体の調製は、通常、水性溶媒中で次亜リン酸とモノエチレン性不飽和カルボン酸とを遊離ラジカル開始剤の存在下で加熱することにより行なわれ、例えば特公昭54−29316号公報、特公平5−57992号公報、特公平6−47113号公報などに開示されている。また、ホスフィノポリカルボン酸は、BWA社よりBelsperse164(登録商標)、Belclene400(登録商標)などの商品名で市販されている。
尚、上述する有機ホスホン酸塩としては、たとえば、カリウム塩またはナトリウム塩を挙げることができる。液体洗浄剤組成物に含有される有機ホスホン酸塩は、液体洗浄剤組成物の調製時において有機ホスホン酸塩であるもの、および調製過程において、有機ホスホン酸と水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物との反応により形成されたもののいずれであってもよい。尚、上述する有機ホスホン酸塩の一分子中に含まれるアルカリ金属の数は特に限定されず公知の化合物を包含する。たとえば、上述する2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸カリウムは、1カリウム塩から5カリウム塩までのいずれかまたは2以上の組み合わせを包含する。
一方、(D)成分である縮合リン酸又はその塩としては、トリポリリン酸又はその塩、ピロリン酸又はその塩が挙げられ、中でも、トリポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウムが好ましい。(D)成分は、上記有機ホスホン酸又はその塩、縮合リン酸又はその塩をそれぞれ単独又は2種以上組み合わせて用いても良く、また有機ホスホン酸又はその塩の1種以上と、縮合リン酸又はその塩の1種以上とを組み合わせて用いてもよい。
(E)成分の水としては、精製水、蒸留水、イオン交換水、軟水、純水、超純水、水道水等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。(E)成分の水は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及びその他成分を含有する液体洗浄剤組成物の残部である。
本発明の液体洗浄剤組成物には、上記(A)成分〜(E)成分に、さらに(F)成分としてアルカリ金属水酸化物を配合することができる。(F)成分であるアルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられ、これらは単独または混合して用いることができるが、これらのうち洗浄剤組成物中の有効塩素の安定性、洗浄剤組成物貯蔵安定性の点で、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを洗浄剤組成物中に0.1〜10質量%配合することが好ましく、0.5〜8質量%配合することがより好ましく、1〜5質量%配合することが更に好ましい。(F)成分を併用すると、(B)成分として脂肪酸を用いた場合、(B)成分として脂肪酸アルカリ金属塩を用いた場合と同等の効果が得られうる。
本発明の液体洗浄剤組成物には、上記(A)成分〜(E)成分、あるいは上記(A)成分〜(E)成分及び(F)成分とともに、さらに(G)成分として珪酸塩を配合することができ、珪酸塩を配合すると洗浄液による洗浄時の金属腐食防止性を向上することができる。上記(G)成分である珪酸塩は、MO/nSiO(式中、Mはナトリウム、カリウムで、nはSiOのモル数である。)で表され、具体的には、オルソ珪酸ナトリウム、オルソ珪酸カリウム、セスキ珪酸ナトリウム、セスキ珪酸カリウム、メタ珪酸ナトリウム、メタ珪酸カリウムや、1号珪酸ナトリウム、1号珪酸カリウム、2号珪酸ナトリウム、2号珪酸カリウム、3号珪酸ナトリウム、3号珪酸カリウム等が挙げられ、これらは単独または混合して用いることができる。珪酸塩は洗浄時の金属腐食防止性、珪酸スケール防止性、洗浄剤組成物の貯蔵安定性の点で、洗浄剤組成物中に0.1〜20質量%配合することが好ましく、0.3〜10質量%配合することがより好ましく、0.5〜6質量%配合することが更に好ましく、1〜3質量%配合することが最も好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(B)成分と(C)成分との質量比が、(B)/(C)=1/1〜1/50であることが必要であるが、(B)/(C)=1/2〜1/30がより好ましく、(B)/(C)=1/5〜1/20が特に好ましい。(B)成分、(C)成分を質量比で、(B)/(C)=1/1〜1/50となる割合で含有すると相乗効果によって、洗浄液による洗浄時の洗浄性、起泡性が高まり、かつ、すすぎ時の泡切れ性が高まる。しかし、(B)成分が(C)成分に対して少なすぎると((B)/(C)=1/50より(C)成分に対する(B)成分の割合が少ない場合)、すすぎ時の泡切れ性が低下してしまう場合があり、(B)成分が(C)成分に対して多すぎると((B)/(C)=1/1より(C)成分に対する(B)成分の割合が多い場合)、洗浄剤組成物の貯蔵安定性の低下、洗浄剤組成物を希釈して用いる際の希釈洗浄液の安定性の低下や洗浄液により洗浄する際にスケールが付着してしまう場合がある。
本発明の液体洗浄剤組成物は、本発明の効果が損なわない範囲で、必要に応じて当該技術分野で通常使用される他の成分を含有していてもよい。このような成分としては、例えば、水溶性溶剤、キレート剤、殺菌剤、pH調整剤、消泡剤、粘稠剤、香料、色素等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は原液または希釈液を泡洗浄に用いることができる。即ち、液体洗浄剤組成物を被洗浄物に泡状に噴射し洗浄することで本発明の洗浄方法を実施することができる。液体洗浄剤組成物の原液を被洗浄物に泡状に噴射し洗浄する本発明の洗浄方法によれば、原液を希釈する手間なく泡洗浄を行うことができるため、実施が容易であり、また泡を生成するフォーマー等において希釈機構を設ける必要もないため、装置を簡素化することができる。本発明の洗浄方法において、液体洗浄剤組成物の原液を泡洗浄に用いる場合には、上述する(C)成分として、炭素数8の炭化水素基を有するオクチルジメチルアミンオキサイドを含んでいることが好ましい。オクチルジメチルアミンオキサイドの配合の態様は、液体洗浄剤組成の(C)成分の説明が適宜参照されるため、ここでは説明を割愛する。
また本発明の洗浄方法は、液体洗浄剤組成物を、1倍を超えて100倍以下の希釈倍率で予め希釈し、及び/又は、希釈しながら被洗浄物に泡状に噴射し洗浄する態様で実施することもできる。希釈を前提とする態様の洗浄方法では、濃度の高い液体洗浄剤組成物(原液)とすることができるため、原液の運搬性や収納性の点で優れる。液体洗浄組成物を希釈する場合、通常は水で希釈する。希釈倍率が100倍を超えると、希釈洗浄液を泡状に噴射して洗浄する際に良好な洗浄性や起泡性が得られない虞がある。したがって、本発明の洗浄方法において、上述する液体洗浄剤組成物は、1倍を超えて100倍以下の希釈倍率で希釈されることが好ましい。本発明の液体洗浄剤組成物を用いて発泡洗浄するに際し、洗浄剤組成物を希釈した希釈洗浄液を泡洗浄機に投入し、水圧や空圧によって起泡させた泡を被洗浄物に噴射する方法や、液体洗浄剤組成物を泡洗浄機に投入し、泡洗浄機をホース等により水道等の水供給手段と連結し、水を供給して希釈しながら混合して起泡させた泡を被洗浄物に噴射する方法等が挙げられる。ここで、希釈に使用される水としては、一般的には水道水のような硬度成分を含有する水であることが想定され、希釈液の安定性の点から、1〜20°DHが好ましく、1〜10°DHが更に好ましい。
希釈洗浄液を起泡させた泡を被洗浄物に噴射した後、泡を一定の時間保持する。泡を保持する時間は、作業性の点から1〜60分、より好ましくは1〜30分である。泡の状態が保持されている間は放置しておくことが好ましいが、わずかの水等を加えてもよい。
泡を一定時間保持した後、被洗浄物を水で濯ぐ。濯ぎ水の温度は、好ましくは10〜70℃、より好ましくは20〜60℃である。濯ぎ水としては水道水を用いることができ、上記好ましい水温に調整すべく加熱して用いてもよい。一般的には、ホース等で人の手による濯ぎ作業が行なわれる。
以下、本発明を実施例と比較例により具体的に説明する。実施例、比較例において配合に用いた各成分を下記に示す。
(A)成分
A1:次亜塩素酸ナトリウム
A2:次亜塩素酸カリウム
A3:亜塩素酸ナトリウム
(B)成分
B1:ミリスチン酸カリウム
B2:パルミチン酸カリウム
B3:ステアリン酸カリウム
B4:ミリスチン酸
(B’)成分[(B)成分の比較成分]
B’1:ラウリン酸カリウム
(C)成分
C1:ドデシルジメチルアミンオキサイド(ラウリルジメチルアミンオキサイド)
C2:デシルジメチルアミンオキサイド
C3:テトラデシルジメチルアミンオキサイド
C4:オクチルジメチルアミンオキサイド
(D)成分
D1:2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸5カリウム
D2:ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィン酸カリウム[Belsperse164(登録商標)、(BWA社製)を中和したもの]
D3:トリポリリン酸ナトリウム
D4:ピロリン酸ナトリウム
D5:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸カリウム
(D’)成分[(D)成分の比較成分]
D’1:ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量が4,000)
D’2:アクリル酸−マレイン酸共重合体(重量平均分子量が50,000)
(E)成分
E1:イオン交換水
(F)成分
F1:水酸化ナトリウム
F2:水酸化カリウム
(G)成分
G1:オルソ珪酸カリウム(広栄化学工業株式会社製 コリンS−458−K)
G2:1号珪酸カリウム(日本化学工業株式会社製 A珪酸カリ)
G3:3号珪酸ナトリウム(株式会社ADEKA製 珪酸ソーダ3号)
実施例1〜71、比較例1〜16
表1〜9に示す配合に基づき液体洗浄剤組成物を調製した。各液体洗浄剤組成物の性状及び各液体洗浄剤組成物を希釈した希釈洗浄液の性状(試験結果)を表1〜9にあわせて示す。尚、表中における実施例および比較例の配合の数値は純分の質量%を表す。
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※1:貯蔵安定性試験
試験方法:
各液体洗浄剤組成物100gをポリプロピレン製容器に入れ、−5℃で1ヶ月静置した後に外観を観察した。
評価基準:
○:分離や濁りが見られず安定である
△:全体的な分離はないが、若干の濁りが見られる
×:分離もしくは濁りが見られる
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※2:有効塩素安定性試験
試験方法:
各液体洗浄剤組成物を40℃で2週間保存し、その時の次亜塩素酸塩又は亜塩素酸塩の保存安定性を有効塩素残存率から以下の基準で評価した。なお、有効塩素残存率はJIS法 JIS K−0101に基づき、以下に示す式により求めた。
有効塩素残存率(%)=(保存後の組成物中の有効塩素濃度)/(保存前の組成物中の有効塩素濃度)×100
評価基準:
◎:有効塩素残存率80%以上
○:有効塩素残存率80%未満〜65%以上
△:有効塩素残存率65%未満〜50%以上
×:有効塩素残存率50%未満
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※3:すすぎ時の泡切れ性評価試験
試験方法:
アスピレーター構造を有する発泡装置(Hydro Systems Company製、Hydro Foamer Model 483AP)に、JIS G3555(:2004)により定義される目数が60メッシュの網を噴射口に装着したフォーマーを用いてすすぎ時の泡切れ性試験を実施した。
各液体洗浄剤組成物500gをフォーマー付属のコンテナに入れ、TanのMetering Tip(カタログ記載の希釈倍率18:1のオリフィス)を装着し、水道水の蛇口とアスピレーターの入口をホースで直結し、フォーマーを接続した。実際の液体洗浄剤組成物の原液の吸引量は385g/分であり、水の流量は8.2L/分であった。したがって、希釈倍率は4.7質量%であった。また、希釈に使用した水道水は、炭酸カルシウム換算で、75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]であった。
このフォーマーを使用して内径82cm×56cm×20cmのシンクに20秒間、各液体洗浄剤組成物の希釈洗浄液を噴射し、1分間放置したあと、流速8.2L/分の水道水(ドイツ硬度5°DH)にてすすぎを行い、目視で泡が完全になくなるまでのすすぎ時間を計測した。計測したすすぎ時間について次の尺度で判定した。
評価基準:
◎:60秒未満
○:60秒以上〜90秒未満
△:90秒以上〜120秒未満
×:120秒以上
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※4:希釈洗浄液の安定性評価試験
試験方法:
各液体洗浄剤組成物を炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で希釈して3質量%の希釈洗浄液を作製し、作製から15分以内に希釈洗浄液に濁りが生じるか目視観察し、次の尺度で希釈液安定性を判定した。
評価基準:
○:濁りを生じない
△:やや濁りを生じる
×:濁りを生じる
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※5:洗浄性評価試験
(1)洗浄力試験(非加熱油汚れ)
試験方法:
ステンレス片に油(牛脂10g、大豆油10g、モノオレイン酸グリセリド0.25g、スダンIII0.1gをクロロホルム60mlに溶解したもの)を塗布し、25℃で2時間乾燥させたものを試験片とし重量を測定した。この試験片を炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各液体洗浄剤組成物を7質量%に希釈して調整した希釈洗浄液200mlに浸漬し、5分放置した後、イオン交換水ですすぎ、自然乾燥させた後、重量を測定した。非加熱油汚れの洗浄率を洗浄前後の試験片の重量変化により算出し、次の尺度で示した。
評価基準:
◎:洗浄率100% 〜80%以上
○:洗浄率80%未満〜60%以上
△:洗浄率60%未満〜40%以上
×:洗浄率40%未満
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(2)洗浄力試験(加熱油汚れ)
試験方法:
ステンレス片に油(牛脂10g、大豆油10g、モノオレイン酸グリセリド0.25g、スダンIII0.1gをクロロホルム60mlに溶解したもの)を塗布し、180℃で90分焼き付けたものを試験片とし重量を測定した。この試験板を炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各液体洗浄剤組成物を5質量%に希釈して調整した希釈洗浄液200mlに浸漬し、5分放置した後、イオン交換水ですすぎ、自然乾燥させた後、重量を測定した。加熱油汚れの洗浄率を洗浄前後の試験片の重量変化により算出し、次の尺度で示した。
評価基準:
◎:洗浄率100% 〜80%以上
○:洗浄率80%未満〜60%以上
△:洗浄率60%未満〜40%以上
×:洗浄率40%未満
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※6:金属腐食防止性試験
試験方法:
試験片[アルミニウム(A5052P)]は、予め中性洗剤で洗浄しアセトン処理して乾燥させたもの使用する。炭酸カルシウム換算で、75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で各液体洗浄剤組成物を5質量%に希釈して調整した希釈洗浄液に、試験片、60mlを70ml容量の蓋付ガラス瓶に入れ、その中にテストピースを浸漬し、25℃の恒温器内で30分間保存した。保存後のテストピースを取り出し、イオン交換水にてすすぎ乾燥させて、試験片表面の状態を目視により外観観察し、下記基準で腐食性を判定した。
評価基準:
○:腐食がない
△:やや腐食がみられるが、使用上問題ないレベル
×:腐食した
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※7:希釈洗浄液の発泡性試験
試験方法:
アスピレーター構造を有する発泡装置(Hydro Systems Company製、Hydro Foamer Model 483AP)に、JIS G3555(:2004)により定義される目数が60メッシュの網を噴射口に装着したフォーマーを用いて発泡性試験を実施した。
各液体洗浄剤組成物500gをフォーマー付属のコンテナに入れ、TanのMetering Tip(カタログ記載の希釈倍率18:1のオリフィス)を装着し、水道水の蛇口とアスピレーターの入口をホースで直結し、フォーマーを接続した。実際の液体洗浄剤組成物の原液の吸引量は385g/分であり、水の流量は8.2L/分であった。したがって、希釈倍率は4.7質量%であった。また、希釈に使用した水道水は、炭酸カルシウム換算で、75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]であった。
このフォーマーを使用して垂直に立てた黒色のポリプロピレン製パネル70cm×120cmに10秒間、各液体洗浄剤組成物を噴射し、目視により泡の状態を観察し、評価した。
評価基準:
○:水っぽくないきめ細かい泡
△:水っぽいきめの粗い泡
×:泡にならない
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
※8:除菌性試験
試験方法:
各液体洗浄剤組成物をイオン交換水で1質量%、3質量%、5質量%に希釈して調整した希釈洗浄液10mLに、供試菌株をSCDブイヨン培地で培養した菌液0.1mlを添加し、25℃にて1分間接触させたものを試験液とした。この試験液0.01mlを、チオ硫酸ナトリウム0.1質量%含有したSCDLPブイヨン培地1mlを入れたマイクロプレートの1Wellに入れ、37℃で24時間培養した。培養終了後、目視観察にてマイクロプレートの濁りを評価し、次の尺度で判定した。
供試菌株:
財団法人発酵研究所のEscherichia coli NBRC3972(10の9乗CFU/mLレベル)、Staphylococcus aureus NBRC12732(10の9乗CFU/mLレベル)を用いた。
評価基準:
◎:1質量%、3質量%、5質量%希釈洗浄液のいずれも濁りを生じない
○:3質量%、5質量%希釈洗浄液のみ濁りを生じない
△:5質量%の希釈洗浄液のみ濁りを生じない
×:いずれの希釈洗浄液も濁りを生じる
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
※9:原液の発泡性試験
試験方法:
各液体洗浄剤組成物の原液を、株式会社ライフプラテック製トリガースプレー「TS01−F2」に充填し、噴射口に対して垂直に置いた黒色のポリプロピレン製パネルに1回噴射し、目視により泡の状態を観察し、評価した。
評価基準:
○:水っぽくないきめの細かい泡
△:水っぽいきめの粗い泡
×:泡にならない
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
表7に、C成分である(C1)ドデシルジメチルアミンオキサイドと(C4)オクチルジメチルアミンオキサイドとの質量比として(C1)/(C4)を記載した。

Claims (12)

  1. (A)酸化剤0.1〜10質量%、
    (B)ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸及びそれらの塩から選択される1種以上を0.01〜0.45質量%、
    (C)炭素数8〜18の炭化水素基を有するアルキルジメチルアミンオキサイド及び/又はアルケニルジメチルアミンオキサイドを0.01〜13.5質量%、
    (D)有機ホスホン酸又はその塩、縮合リン酸又はその塩より選ばれた少なくとも一種以上を0.01〜10質量%、
    (E)水、
    を含有し、(B)成分と(C)成分の質量比が(B)/(C)=3/10〜1/50であることを特徴とする液体洗浄剤組成物。
  2. (A)成分が、次亜塩素酸アルカリ金属塩であり、有効塩素量として0.1〜10質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
  3. (B)成分が、炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及び/又はその塩であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  4. (C)成分が、炭素数8の炭化水素基を有するオクチルジメチルアミンオキサイド、炭素数12の炭化水素基を有するラウリルジメチルアミンオキサイド、炭素数10の炭化水素基を有するデシルジメチルアミンオキサイド、または炭素数14の炭化水素基を有するテトラデシルジメチルアミンオキサイドのいずれかまたは組み合わせを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  5. (C)成分が、炭素数8の炭化水素基を有するオクチルジメチルアミンオキサイドと、オクチルジメチルアミンオキサイド以外の他の(C)成分と、の組み合わせであって、
    前記オクチルジメチルアミンオキサイドの配合量が0.1〜10質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  6. 他の(C)成分としてラウリルジメチルアミンオキサイドを含み、
    前記ラウリルジメチルアミンオキサイドと、オクチルジメチルアミンオキサイドとの質量比が(ラウリルジメチルアミンオキサイド)/(オクチルジメチルアミンオキサイド)=0.001〜130であることを特徴とする請求項5に記載の液体洗浄組成物。
  7. (D)成分が、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸又はその塩、ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィン酸又はその塩、ホスフィノカルボン酸共重合物又はその塩、ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィン酸又はその塩、トリポリリン酸、トリポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウムのいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  8. さらに、(F)アルカリ金属水酸化物を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  9. さらに、(G)珪酸塩を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物を被洗浄物に泡状に噴射し洗浄することを特徴とする洗浄方法。
  11. 液体洗浄剤組成物を、1倍を超えて100倍以下の希釈倍率で予め希釈し、及び/又は、希釈しながら被洗浄物に泡状に噴射し洗浄する請求項10に記載の洗浄方法。
  12. 液体洗浄剤組成物の原液を被洗浄物に泡状に噴射し洗浄する請求項10に記載の洗浄方法。
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