JP6611138B2 - 熱交換器、及び該熱交換器を備えた排気熱回収装置 - Google Patents

熱交換器、及び該熱交換器を備えた排気熱回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6611138B2
JP6611138B2 JP2017130838A JP2017130838A JP6611138B2 JP 6611138 B2 JP6611138 B2 JP 6611138B2 JP 2017130838 A JP2017130838 A JP 2017130838A JP 2017130838 A JP2017130838 A JP 2017130838A JP 6611138 B2 JP6611138 B2 JP 6611138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
housing
cooling medium
heat
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017130838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018035804A (ja
Inventor
一成 松浦
理大 白井
敏哉 徳田
寿 西野
優一 海藤
秀則 中野
庸一 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sango Co Ltd
Original Assignee
Sango Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sango Co Ltd filed Critical Sango Co Ltd
Priority to KR1020180026349A priority Critical patent/KR20190004637A/ko
Publication of JP2018035804A publication Critical patent/JP2018035804A/ja
Priority to CN201810262741.5A priority patent/CN109210977A/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP6611138B2 publication Critical patent/JP6611138B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D21/0001Recuperative heat exchangers
    • F28D21/0014Recuperative heat exchangers the heat being recuperated from waste air or from vapors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N5/00Exhaust or silencing apparatus combined or associated with devices profiting by exhaust energy
    • F01N5/02Exhaust or silencing apparatus combined or associated with devices profiting by exhaust energy the devices using heat
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/0233Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with air flow channels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/02Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being a heat exchanger
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

本発明は、熱交換器及びこれを備えた排気熱回収装置に関し、特に、内燃機関に好適な熱交換器及び排気熱回収装置に係る。
エネルギー効率向上の要請に応えるべく、各業界において、大気に排出されるガスの熱、即ち排気熱を回収し、これを再利用する対策が講じられている。特に、内燃機関を搭載する自動車分野においては、総合的な熱効率向上のため、内燃機関の排気ガスの熱を回収する排気熱回収装置が排気管に介装され、排気熱との熱交換によって加熱された冷却媒体を暖機促進や暖房性能向上に供することが一般化しつつある。例えば、下記の特許文献1には、「排気ガスと熱交換を行なう熱交換器と、排気ガスが熱交換器を迂回するバイパス経路と、バイパス経路を開閉する弁体とを備える排気熱回収装置において、熱交換器から排出直後の媒体に接触する温度作動アクチュエータを備え、温度作動アクチュエータは媒体温度が所定の値以上になると伸長運動し弁体を開駆動するようにした」排気熱回収装置が開示されている(特許文献1の段落〔0008〕に記載)。
上記の排気熱回収装置として、特許文献1には「インレットコーン、アウトレットコーン、バイパスパイプ、熱交換器が、溶接等によって相互に気密に嵌合固定し構成される。インレットコーンにはバイパスパイプと熱交換器の上流端部が嵌合され、アウトレットコーンにはバイパスパイプと熱交換器の下流端部が嵌合され」る構成が開示され(特許文献1の段落〔0013〕に記載。但し、付記された符合は省略)、更に、熱交換器について「ケーシング内に偏平断面の9本の伝熱管が、その両端部を仕切板に液密に貫通固定され」、「2枚の仕切板の間において、ケーシング内面と伝熱管外面とによって、媒体が流動するウオータージャケットが形成される」旨記載されている(同段落〔0014〕に記載。但し、付記された符合は省略)。
また、下記の特許文献2には、「内部に排気ガスが流される伝熱チューブが複数積層され、これらの積層された伝熱チューブがコアケースに収納され、このコアケースに媒体を導入する導入口と伝熱チューブで温められた媒体を排出する排出口とが設けられ、導入口から排出口に向かって媒体が流されると共に、伝熱チューブの内部に排気ガスが流され、伝熱チューブの外周に流される媒体が排気ガスの熱で温められ、伝熱チューブは、少なくとも3つ積層され、3つ以上の伝熱チューブが積層されることで、伝熱チューブの上面とコアケースとの間、伝熱チューブと伝熱チューブとの間、伝熱チューブの下面とコアケースとの間に形成される流路は、断面視で4層以上形成され、伝熱チューブの側面とコアケースとの間に、媒体が他の層へ移動する層間路が形成され」た熱交換器が開示され、「流路閉塞手段で任意の層間路を塞ぐ」ための構成が提案されている(特許文献2の段落〔0009〕に記載)。
更に、特許文献2には、「排熱回収装置は、内燃機関で発生した排気ガスが導入される導入部材と、この導入部材に上部通路を介して繋がれ先端がガス流入部材に支持される熱交換器と、この熱交換器の後端に接続され熱交換器を通過した排気ガスが流されるガス流出部材と、熱交換器の下方に設けられ上部通路に流されない排気ガスが流される下部通路と、媒体排出部のアクチュエータ支持部で支持され媒体の温度で作動するサーモアクチュエータと、このサーモアクチュエータの先端に設けられ上部通路に流される排気ガスの量を調節するバルブ機構とからなる」構成が開示されている(特許文献2の段落〔0032〕に記載。但し、付記された引用符合は省略)。
また、特許文献3には、「筒状に形成されているコアケースと、このコアケースの内部に積層され内部に第1熱媒体が流される熱交換チューブと、前記第1熱媒体の流れ方向を基準として前記熱交換チューブの上流側端部を貫通支持すると共に前記コアケースの上流側端部を閉じる上流側エンドプレートと、前記熱交換チューブの下流側端部を貫通支持すると共に前記コアケースの下流側端部を閉じる下流側エンドプレートとからなり、前記第1熱媒体と、前記熱交換チューブの外周を流される第2熱媒体とで熱交換を行う熱交換器において、 前記上流側エンドプレートは、前記コアケースに接続されている上流側接続部材と、この上流側接続部材に接合されていると共に前記熱交換チューブが差し込まれている上流側底板とからなり、 前記上流側底板の板厚は、前記上流側接続部材の板厚よりも薄いことを特徴とする」熱交換器が開示されている(特許文献3の段落〔0009〕に記載)。そして、「前記第1熱媒体としての排気ガスが導入され、導入された前記第1熱媒体を2つの流路に分岐する分岐部と、この分岐部から延びている第1流路と、前記分岐部から前記第1流路に沿うようにして延びている第2流路と、この第2流路に取付けられ、前記第1熱媒体の熱からエネルギを回収する前記熱交換器と、前記第1流路又は前記第2流路を開閉可能に設けられているバルブとからなる」熱交換デバイスも開示されている(同段落〔0016〕に記載)。
更に、特許文献4には、「複数積層された扁平伝熱管と、該扁平伝熱管の外周を囲繞するように形成されたケーシングと、該ケーシングの両端部に設けられ、前記扁平伝熱管の両端部が貫設されたチューブシートとを備え、前記扁平伝熱管内を流通する排気ガスと前記ケーシング内を流通する冷却媒体との間で熱交換を行う方式の多管式熱交換器において、端部に冷却水配管を接続する冷却水流入管を設けると共に基端部を前記ケーシングの排気ガス流入口側端部に前記ケーシング長手方向と略直交する方向に設けられた長孔からなる冷却水流入用開口部を覆うように接続する冷却水分配器を備え、かつ前記積層された各扁平伝熱管の間の空間もしくは該空間に加えて扁平伝熱管とケーシング内面との間の空間部内に、先端が排気ガス流入口側のチューブシート内面を指向した少なくとも1箇のガイド部材を有し、さらに前記ガイド部材が前記扁平伝熱管に少なくとも1箇所で固定されている」多管式熱交換器が開示されている(特許文献4の段落〔0019〕に記載)。
また、特許文献5には、「配置スペース等の搭載制約により、排気ガス熱交換器に設けられる排気ガス導入管の中心軸方向が、排気ガス熱交換器内の排気ガス通路の延びる方向に対して傾斜した場合であっても、冷媒による排気ガスの熱交換効率を向上させることが可能な構造を備える、排気ガス熱交換器」が提案されている(特許文献5の段落〔0011〕に記載)。
一方、特許文献6には、排気ガス流内に配設され排気ガス流から熱エネルギーを回収し得る熱交換器が開示されており、「この熱交換器は、熱交換流路及びこれをバイパスするバイパス流路の一方又は両方を介して排気ガス流を調整制御する弁部材に連結され、弁部材は外部アクチュエータによって制御され、排気ガス、熱交換器の作動限界及び/又は熱エネルギー回収要求といった運転条件に応じて位置決めされる。熱交換流路及びバイパス流路は、排気システムのその余の部材に接続される出口を有する一般的な回収器まで延びる」等と記載されている(特許文献6の段落〔0007〕に記載)。更に、その一実施形態として、前方冷却板と隣接内部冷却板との間に最初の冷却室(キャビティ)が形成され、熱交換コア内の最後の冷却室(キャビティ)が後方冷却板とその隣接内部冷却板との間に形成される旨記載されている(同段落〔0128〕に記載。但し、引用符合省略)。そして、図7a乃至7dを参照し、一対の「フィンパック」が引用され、異なる冷却板の組合せにおける二つ冷却板に各「フィンパック」が熱接触する旨説明されている(同段落〔0135〕に記載。但し、引用符合省略)。
特開2008−157211号公報 特開2012−132614号公報 特開2015−25405号公報 特開2014−194296号公報 特開2013−213424号公報 米国特許出願公開2014/0251579号公報
上記各特許文献に開示された熱交換器に関し、例えば特許文献1においては「9本の伝熱管」が用いられ、排気熱回収装置に適用される際には「インレットコーンにはバイパスパイプと熱交換器の上流端部が嵌合され、アウトレットコーンにはバイパスパイプと熱交換器の下流端部が嵌合され」る構成とされている。また、特許文献2においては、「3つ以上の伝熱チューブ」の熱交換器が用いられ、排気熱回収装置に適用される際には「内燃機関で発生した排気ガスが導入される導入部材と、この導入部材に上部通路を介して繋がれ先端がガス流入部材に支持される熱交換器と、この熱交換器の後端に接続され熱交換器を通過した排気ガスが流されるガス流出部材」を備えた構成とされている。
前掲の特許文献1乃至5に開示された熱交換器は何れも、両側端部に、排気ガスを導入する「インレットコーン」、「導入部材」等が設けられると共に、排気ガスを排出する「アウトレットコーン」、「ガス流出部材」等が設けられており、基本的には本体部を含む三つの部材が必要とされており、熱交換器の一層の小型化が望まれる。また、熱交換器に対し排気ガスを均一に導入するためには、その前後に接合される部材を含めた対策を講ずる必要があり、各特許文献で提案されているものの、何れも複雑な構造となり、小型化は容易ではない。更に、何れも熱交換器の小型化のみでは直ちに排気熱回収装置の小型化につながらず、組み付け等も容易ではない。
内燃機関に搭載される排気熱回収装置においては、内燃機関及び冷却媒体が冷えた状態での冷間始動時には、早急に冷却媒体を温める必要があり、排気ガスを導入する迂回流路での熱損失を極力抑える必要があるが、上記の「インレットコーン」や「導入部材」は熱容量が大きいので、質量及び表面積の低減が要求される。また、自動車への搭載に際し、装置全体として一層の小型化が要請されている。更には、熱交換器における冷却媒体との効率的な熱交換という観点からも、特許文献1乃至5に開示された熱交換器及び排気熱回収装置では、近時の要求性能を満たすことはできない。このため、所望の熱交換効率を維持しつつ、特に、迂回流路が占めるヒートマス(熱容量)及びスペース(空間)を最小化することが喫緊の課題となっている。
一方、特許文献6に開示された熱交換器は、上記の各熱交換器とは基本構成が異なり、別部材の「インレットコーン」及び「アウトレットコーン」は設けられていないが、これらを含む大型の弁装置(valve body)が本体部に装着されており、必ずしも小型化の要請に応え得るものではない。即ち、特許文献6における熱交換に関する構成は、排気ガス中に冷却媒体を通すという前述の各熱交換器と実質的に同じで構成であるにも拘らず、上記弁装置との関係上、大型且つ複雑な構造となり、多くの部品を必要とするので、小型化は容易ではない。
そこで、本発明は、排気ガスと冷却媒体との熱交換を行う熱交換器において、少ない構成部品で一層の小型化を可能とすることを課題とする。
また、本発明は、内燃機関の迂回流路を通過する排気ガスを熱交換器内で冷却媒体と熱交換して排気熱を回収する排気熱回収装置において、迂回流路を含めて熱交換器を適切に構成することによって、小型で効率的な熱回収を行い得る排気熱回収装置を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、ハウジング内で排気ガスと冷却媒体との熱交換を行う熱交換器において、前記ハウジング内に並設される複数個の熱交換セグメントと、前記ハウジングに液密的に接合され、相互に隣接する前記熱交換セグメントの各間隙、及び前記ハウジングの内面と前記熱交換セグメントとの間に冷却媒体流路を形成するように前記複数個の熱交換セグメントを支持する封止部材と、前記ハウジングに形成され前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口と、該冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口の間に介装され前記複数個の熱交換セグメントを保持する保持具であって、前記冷却媒体導入口から導入される前記冷却媒体を前記冷却媒体流路に導く整流部を有する保持具を備え、前記複数個の熱交換セグメントを構成する各熱交換セグメントが、一つの面のみに開口を有し、少なくとも該開口の外側が前記封止部材によって液密的に封止される筐体と、該筐体内に収容され、所定方向の排気ガス流のみを許容する複数の流路を有すると共に、該複数の流路の上流側及び下流側にガス導入流路及びガス排出流路を有する案内部材とを具備し、各々の前記筐体の開口に、前記ガス導入流路に連通するガス導入口を有すると共に、前記ガス排出流路に連通するガス排出口を有する構成としたものである。例えば、上記の筐体は、長手方向の一つの面のみに開口を有する直方体形状に形成され得るが、その場合には上記の所定方向は長手方向となる。
上記の熱交換器において、前記複数個の熱交換セグメントの各々の前記案内部材は、一枚の熱交換用板材が屈曲され、連続するS字状断面を有する波状に形成されたフィンを備えたものとし、該フィンの延出方向の一側面が前記ガス導入口と前記ガス排出口の間の前記筐体の開口を遮蔽し、当該フィンの両端面側が夫々前記ガス導入口と前記ガス排出口に連通するように配置される構成とするとよい。
前記封止部材は、平行に形成された複数のスリットを有し、該スリット内に夫々前記筐体の開口の外側が嵌合されて、前記複数個の熱交換セグメントが支持される構成とするとよい。更に、前記封止部材は、前記複数個の熱交換セグメントが支持される平板部と、該平板部の外縁回りに立設される所定幅の接合部を有するものとするとよい。そして、前記複数個の熱交換セグメントの各々を構成する前記筐体において、前記ガス排出口の開口面積を前記ガス導入口の開口面積より小とするとよい。
前記保持具における前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントのうちの相互に隣接する二つの熱交換セグメント間の前記冷却媒体導入口に対向する側の間隙の一部を遮蔽する遮蔽部を有するものとするとよい。更に、前記整流部は、前記遮蔽部の両側に設けられ、前記冷却媒体導入口方向に延出する一対の延出部を有するものとしてもよい。また、前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントの外側面と前記ハウジングの内面との間の、少なくとも前記冷却媒体導入口側の間隙の一部を遮蔽する外側遮蔽部を有するものとしてもよい。
あるいは、前記保持具における前記整流部は、櫛型形状を有し、該櫛型を構成する櫛歯の一部が、前記複数個の熱交換セグメントが相互に隣接する各間隙に介装されて前記各間隙に対する前記冷却媒体流路を構成するものとするとよい。前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントを構成する前記筐体の前記封止部材に対向する面側から前記封止部材方向に前記櫛歯が延出すると共に所定距離を隔てて平行に配設され、前記櫛歯のうちの両外側の櫛歯が、前記複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントを構成する前記筐体の側面に夫々当接するように配設されている構成とするとよい。前記複数個の熱交換セグメントのうちの少なくとも両外側の熱交換セグメントを構成する前記筐体は、外方に突出する少なくとも一つの凸部を有し、該凸部に対し前記櫛歯のうちの両外側の櫛歯が当接するように配設されている構成としてもよい。
そして、本発明の排気熱回収装置は、内燃機関の排気ガスを導入する主排気流路と、該主排気流路の一部から分岐してガス導入口を構成すると共に当該主排気流路の他の部分に合流してガス排出口を構成する迂回流路と、該迂回流路を通過する排気ガスをハウジング内で冷却媒体と熱交換して排気熱を回収する熱交換器とを備え、該熱交換器が、前記ハウジング内に並設される複数個の熱交換セグメントと、前記ハウジングに液密的に接合され、相互に隣接する前記熱交換セグメントの各間隙、及び前記ハウジングの内面と前記熱交換セグメントとの間に冷却媒体流路を形成するように前記複数個の熱交換セグメントを支持する封止部材と、前記ハウジングに形成され前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口と、該冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口の間に介装され前記複数個の熱交換セグメントを保持する保持具であって、前記冷却媒体導入口から導入される前記冷却媒体を前記冷却媒体流路に導く整流部を有する保持具を備え、前記複数個の熱交換セグメントを構成する各熱交換セグメントが、一つの面のみに開口を有し、少なくとも該開口の外側が前記封止部材によって液密的に封止される筐体と、該筐体内に収容され、所定方向の排気ガス流のみを許容する複数の流路を有すると共に、該複数の流路の上流側及び下流側にガス導入流路及びガス排出流路を有する案内部材とを具備し、各々の前記筐体の開口に、前記ガス導入流路に連通するガス導入口を有し、該ガス導入口が前記迂回流路のガス導入口を構成すると共に、各々の前記筐体の開口に、前記ガス排出流路に連通するガス排出口を有し、該ガス排出口が前記迂回流路のガス排出口を構成することとしたものである。
上記の排気熱回収装置において、前記複数個の熱交換セグメントの各々の前記案内部材は、一枚の熱交換用板材が屈曲され、連続するS字状断面を有する波状に形成されたフィンを備え、該フィンの延出方向の一側面が前記ガス導入口と前記ガス排出口の間の前記筐体の開口を遮蔽し、当該フィンの両端面側が夫々前記ガス導入口と前記ガス排出口に連通するように配置される構成とするとよい。
前記封止部材は、平行に形成された複数のスリットを有し、該スリット内に夫々前記筐体の開口の外側が嵌合されて、前記複数個の熱交換セグメントが支持される構成とするとよい。更に、前記封止部材は、前記複数個の熱交換セグメントが支持される平板部と、該平板部の外縁回りに立設される所定幅の接合部を有するものとするとよい。そして、前記複数個の熱交換セグメントの各々を構成する前記筐体において、前記ガス排出口の開口面積を前記ガス導入口の開口面積より小とするとよい。
前記保持具における前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントのうちの相互に隣接する二つの熱交換セグメント間の前記冷却媒体導入口に対向する側の間隙の一部を遮蔽する遮蔽部を有するものとするとよい。更に、前記整流部は、前記遮蔽部の両側に設けられ、前記冷却媒体導入口方向に延出する一対の延出部を有するものとしてもよい。また、前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントの外側面と前記ハウジングの内面との間の、少なくとも前記冷却媒体導入口側の間隙の一部を遮蔽する外側遮蔽部を有するものとしてもよい。
あるいは、前記保持具における前記整流部は、櫛型形状を有し、該櫛型を構成する櫛歯の一部が、前記複数個の熱交換セグメントが相互に隣接する各間隙に介装されて前記各間隙に対する前記冷却媒体流路を構成するものとするとよい。前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントを構成する前記筐体の前記封止部材に対向する面側から前記封止部材方向に前記櫛歯が延出すると共に所定距離を隔てて平行に配設され、前記櫛歯のうちの両外側の櫛歯が、前記複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントを構成する前記筐体の側面に夫々当接するように配設されている構成とするとよい。前記複数個の熱交換セグメントのうちの少なくとも両外側の熱交換セグメントを構成する前記筐体は、外方に突出する少なくとも一つの凸部を有し、該凸部に対し前記櫛歯のうちの両外側の櫛歯が当接するように配設されている構成としてもよい。
前記熱交換器のハウジングは、前記開口が下方に位置すると共に前記主排気流路に対し上方に配置されるアッパハウジングを構成し、該アッパハウジングに接合されて筐体形状に形成されるロアハウジングを備え、該ロアハウジング内に前記主排気流路が構成されているものとするとよい。前記封止部材は、前記アッパハウジングと前記ロアハウジングとの間に前記接合部が挟持された状態で前記熱交換器のハウジングに接合されている構成とするとよい。
上記の排気熱回収装置において、更に、前記主排気流路と前記迂回流路との間の連通を開閉する弁装置であって、前記ロアハウジング内に収容される少なくとも弁部材を有する弁装置と、前記主排気流路から前記迂回流路に分岐する分岐部と、前記迂回流路から前記弁部材を介して前記主排気流路に合流する合流部とを備えたものとするとよい。
そして、前記弁装置は、前記主排気流路を開閉する第1の弁部材と、前記迂回流路を制限し得る第2の弁部材と、前記第1の弁部材及び前記第2の弁部材を支持する単一の軸部材とを備え、前記第1の弁部材が前記主排気流路を開とするときには、前記第2の弁部材が前記迂回流路を制限するように構成するとよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明は、ハウジング内で排気ガスと冷却媒体との熱交換を行う熱交換器において、ハウジング内に並設される複数個の熱交換セグメントと、ハウジングに液密的に接合され、相互に隣接する熱交換セグメントの各間隙、及びハウジングの内面と熱交換セグメントとの間に冷却媒体流路を形成するように複数個の熱交換セグメントを支持する封止部材と、ハウジングに形成され冷却媒体流路に連通する冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口と、冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口の間に介装され複数個の熱交換セグメントを保持する保持具であって、冷却媒体導入口から導入される冷却媒体を冷却媒体流路に導く整流部を有する保持具を備え、複数個の熱交換セグメントを構成する各熱交換セグメントが、一つの面のみに開口を有し、少なくとも開口の外側が封止部材によって液密的に封止される筐体と、筐体内に収容され、所定方向の排気ガス流のみを許容する複数の流路を有すると共に、複数の流路の上流側及び下流側にガス導入流路及びガス排出流路を有する案内部材とを具備し、各々の筐体の開口に、ガス導入流路に連通するガス導入口を有すると共に、ガス排出流路に連通するガス排出口を有するものであり、冷却媒体中に排気ガスを通すことになるので、必要な空間を極力小さくしつつ効率的な熱交換を行うことができ、一層の小型化が可能となる。
上記の熱交換器において、複数個の熱交換セグメントの各々の案内部材は、一枚の熱交換用板材が屈曲され、連続するS字状断面を有する波状に形成されたフィンを備えたものとし、フィンの延出方向の一側面がガス導入口とガス排出口の間の筐体の開口を遮蔽し、フィンの両端面側が夫々ガス導入口とガス排出口に連通するように配置される構成とすれば、熱交換効率が良好な案内部材を各熱交換セグメント内に容易且つ適切に組み込むことができる。
更に、上記の熱交換器において、封止部材は、平行に形成された複数のスリットを有し、スリット内に夫々筐体の開口の外側が嵌合されて、複数個の熱交換セグメントが支持される構成とすれば、容易かつ適切に各熱交換セグメントの筐体を液密的に封止することができる。特に、複数個の熱交換セグメントが支持される平板部と、平板部の外縁回りに立設される所定幅の接合部を有する封止部材とすれば、各熱交換セグメントから封止部材の接合対象に伝達される熱量を効率的に低減することができる。更に、複数個の熱交換セグメントの各々を構成する筐体において、ガス排出口の開口面積をガス導入口の開口面積より小とすれば、一層の小型化が可能となる。
上記の保持具における整流部は、複数個の熱交換セグメントのうちの相互に隣接する二つの熱交換セグメント間の冷却媒体導入口に対向する側の間隙の一部を遮蔽する遮蔽部を有するものとすれば、各熱交換セグメント間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。更に、整流部は、遮蔽部の両側に設けられ、冷却媒体導入口方向に延出する一対の延出部を有するものとすれば、各熱交換セグメント間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。また、整流部は、複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントの外側面とハウジングの内面との間の、少なくとも冷却媒体導入口側の間隙の一部を遮蔽する外側遮蔽部を有するものとすれば、両外側の熱交換セグメントの外側面とハウジングの内面との間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。
あるいは、上記の保持具における整流部は、櫛型形状を有し、この櫛型を構成する櫛歯の一部が、複数個の熱交換セグメントが相互に隣接する各間隙に介装されて各間隙に対する冷却媒体流路を構成するものとすれば、各熱交換セグメント間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。また、整流部は、複数個の熱交換セグメントを構成する筐体の封止部材に対向する面側から封止部材方向に櫛歯が延出すると共に所定距離を隔てて平行に配設され、両外側の櫛歯が、複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントを構成する筐体の側面に夫々当接するように配設されている構成とすれば、両外側の熱交換セグメントの外側面とハウジングの内面との間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。更に、複数個の熱交換セグメントのうちの少なくとも両外側の熱交換セグメントを構成する筐体は、外方に突出する少なくとも一つの凸部を有するものとし、凸部に対し両外側の櫛歯が当接するように配設されている構成とすれば、適切な冷却媒体流路を確保しつつ、各熱交換セグメントを確実に保持することができる。
そして、本発明の排気熱回収装置においては、内燃機関の排気ガスを導入する主排気流路と、主排気流路の一部から分岐してガス導入口を構成すると共に主排気流路の他の部分に合流してガス排出口を構成する迂回流路と、迂回流路を通過する排気ガスをハウジング内で冷却媒体と熱交換して排気熱を回収する熱交換器とを備え、熱交換器が、ハウジング内に並設される複数個の熱交換セグメントと、ハウジングに液密的に接合され、相互に隣接する熱交換セグメントの各間隙、及びハウジングの内面と熱交換セグメントとの間に冷却媒体流路を形成するように複数個の熱交換セグメントを支持する封止部材と、ハウジングに形成され冷却媒体流路に連通する冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口と、冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口の間に介装され複数個の熱交換セグメントを保持する保持具であって、冷却媒体導入口から導入される冷却媒体を冷却媒体流路に導く整流部を有する保持具を備え、複数個の熱交換セグメントを構成する各熱交換セグメントが、一つの面のみに開口を有し、少なくとも開口の外側が封止部材によって液密的に封止される筐体と、筐体内に収容され、所定方向の排気ガス流のみを許容する複数の流路を有すると共に、複数の流路の上流側及び下流側にガス導入流路及びガス排出流路を有する案内部材とを具備し、各々の筐体の開口に、ガス導入流路に連通するガス導入口を有し、ガス導入口が迂回流路のガス導入口を構成すると共に、各々の筐体の開口に、ガス排出流路に連通するガス排出口を有し、ガス排出口が迂回流路のガス排出口を構成しているので、迂回流路の熱容量及びこれに必要な空間を極力小さくしつつ、効率的な熱回収を行うことができ、熱交換器のみならず、排気熱回収装置全体として小型化が可能となる。
上記の排気熱回収装置において、複数個の熱交換セグメントの各々の案内部材は、一枚の熱交換用板材が屈曲され、連続するS字状断面を有する波状に形成されたフィンを備え、フィンの延出方向の一側面がガス導入口とガス排出口の間の筐体の開口を遮蔽し、フィンの両端面側が夫々ガス導入口とガス排出口に連通するように配置される構成とすれば、熱交換効率が良好な案内部材を各熱交換セグメント内に容易且つ適切に組み込むことができる。
上記の封止部材は、平行に形成された複数のスリットを有し、スリット内に夫々筐体の開口の外側が嵌合されて、複数個の熱交換セグメントが支持される構成とすれば、容易且つ適切に各熱交換セグメントの筐体を液密的に封止することができる。特に、複数個の熱交換セグメントが支持される平板部と、平板部の外縁回りに立設される所定幅の接合部を有する封止部材とすれば、各熱交換セグメントから封止部材の接合対象に伝達される熱量を効率的に低減することができる。更に、複数個の熱交換セグメントの各々を構成する筐体において、ガス排出口の開口面積をガス導入口の開口面積より小とすれば、一層の小型化が可能となる。
上記の保持具における整流部は、複数個の熱交換セグメントのうちの相互に隣接する二つの熱交換セグメント間の冷却媒体導入口に対向する側の間隙の一部を遮蔽する遮蔽部を有するものとすれば、各熱交換セグメント間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。更に、整流部は、遮蔽部の両側に設けられ、冷却媒体導入口方向に延出する一対の延出部を有するものとすれば、各熱交換セグメント間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。また、整流部は、複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントの外側面とハウジングの内面との間の、少なくとも冷却媒体導入口側の間隙の一部を遮蔽する外側遮蔽部を有するものとすれば、両外側の熱交換セグメントの外側面とハウジングの内面との間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。
あるいは、上記の保持具における整流部は、櫛型形状を有し、この櫛型を構成する櫛歯の一部が、複数個の熱交換セグメントが相互に隣接する各間隙に介装されて各間隙に対する冷却媒体流路を構成するものとすれば、各熱交換セグメント間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。また、整流部は、複数個の熱交換セグメントを構成する筐体の封止部材に対向する面側から封止部材方向に櫛歯が延出すると共に所定距離を隔てて平行に配設され、両外側の櫛歯が、複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントを構成する筐体の側面に夫々当接するように配設されている構成とすれば、両外側の熱交換セグメントの外側面とハウジングの内面との間に冷却媒体を適切且つ円滑に循環させることができる。更に、複数個の熱交換セグメントのうちの少なくとも両外側の熱交換セグメントを構成する筐体は、外方に突出する少なくとも一つの凸部を有するものとし、凸部に対し両外側の櫛歯が当接するように配設されている構成とすれば、適切な冷却媒体流路を確保しつつ、各熱交換セグメントを確実に保持することができる。
上記の排気熱回収装置に供される熱交換器のハウジングは、開口が下方に位置すると共に主排気流路に対し上方に配置されるアッパハウジングを構成し、アッパハウジングに接合されて筐体形状に形成されるロアハウジングを備え、ロアハウジング内に主排気流路を構成すれば、主排気流路に対し容易且つ適切に熱交換器を装着することができる。そして、封止部材がアッパハウジングとロアハウジングとの間に接合部が挟持された状態で熱交換器のハウジングに接合されている構成とすれば、アッパハウジング及びロアハウジングに伝達される熱量を低減することができる。
上記の排気熱回収装置において、更に、主排気流路と迂回流路との間の連通を開閉する弁装置であって、ロアハウジング内に収容される少なくとも弁部材を有する弁装置と、主排気流路から迂回流路に分岐する分岐部と、迂回流路から弁部材を介して主排気流路に合流する合流部とを備えたものとすれば、小型の弁装置で、排気ガス流の主排気流路と迂回流路への切り換えを容易且つ適切に行うことができる。
そして、弁装置は、主排気流路を開閉する第1の弁部材と、迂回流路を制限し得る第2の弁部材と、第1の弁部材及び第2の弁部材を支持する単一の軸部材とを備え、第1の弁部材が主排気流路を開とするときには、第2の弁部材が迂回流路を制限するように構成すれば、主排気流路の連通時に高温の排気ガスが迂回流路内に流入することを適切に抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る熱交換器を備えた排気熱回収装置の横断面図である。 本発明の一実施形態に係る熱交換器における冷却媒体の流れを示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る排気熱回収装置の縦断面図である。 本発明の一実施形態における隣接する熱交換セグメント間の関係を示す断面図である。 本発明の一実施形態に供される熱交換セグメントを構成する部品等の組付前の状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に供される熱交換セグメント及び保持具の組付状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る熱交換器をハウジングの開口側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に供される隔壁部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に供される熱交換セグメントの筐体を構成する蓋部材の縦断面図である。 本発明の一実施形態に供される熱交換セグメントを構成する筐体の正面図である。 本発明の一実施形態に供される封止部材に複数の熱交換セグメント及び保持具が装着された状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に供される封止部材に熱交換セグメント及び保持具が装着された状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態に供されるアッパハウジングの側面図である。 本発明の一実施形態に供されるアッパハウジングの縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る排気熱回収装置の部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る排気熱回収装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る排気熱回収装置の正面図である。 本発明の他の実施形態に係る熱交換器を備えた排気熱回収装置の横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る熱交換器における冷却媒体の流れを示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態に係る排気熱回収装置の縦断面図である。 本発明の他の実施形態における隣接する熱交換セグメント間の関係を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に供される熱交換セグメントを構成する部品等の組付前の状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に供される熱交換セグメント及び保持具の組付状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る熱交換器をハウジングの開口側から見た斜視図である。 本発明の他の実施形態に供される隔壁部材の斜視図である。 本発明の他の実施形態に供される封止部材に複数の熱交換セグメント及び保持具が装着された状態を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に供される封止部材に熱交換セグメント及び保持具が装着された状態を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係る排気熱回収装置の部分断面図である。 本発明の他の実施形態に供される他の態様に係る保持具を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に供される更に他の態様に係る保持具を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に供される別の態様に係る保持具を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に供される更に別の態様に係る保持具を示す斜視図である。
以下、本発明の望ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1乃至図3は本発明の一実施形態に係る熱交換器1を備えた排気熱回収装置を示すもので、内燃機関(図示せず)の排気ガスを導入する主排気流路2と、この主排気流路2から分岐し主排気流路2に合流する迂回流路3と、この迂回流路3を通過する排気ガスと冷却媒体との熱交換を行い排気熱を回収する熱交換器1を備えている。本実施形態においては、排気熱回収装置のハウジング20は、主排気流路2に対し(車両に搭載した状態で)上方に配置されたアッパハウジング21と、これに接合されるロアハウジング22によって筐体形状に形成され、封止部材23によって液密的に分離されている。尚、本実施形態においては、二つの部材22a及び22bが接合されてロアハウジング22が構成され、一方の部材22aに導入管22cが接合されている。更に、主排気流路2と迂回流路3との連通を開閉する弁装置4が設けられているが、先ず熱交換器1について説明する。
本実施形態の熱交換器1は、そのハウジングが排気熱回収装置のアッパハウジング21によって構成され、図1乃至図7に示すように、複数個(本実施形態では6個)の熱交換セグメント(代表して10で示す)を有し、各熱交換セグメント10は、一つの面のみが開口する筐体11と、この筐体11内に収容された案内部材12によって構成されている。本実施形態の筐体11は長手方向の下側平面部が開口する直方体形状に形成されているが、例えば、両側面が正方形で下側平面部が開口する直方体形状に形成してもよく、あるいは、図1等の上方に円弧状曲面を有し、両側面が半円形で下側平面部が開口する形状等に形成してもよい。
各案内部材12は、所定方向(本実施形態では筐体11の長手方向)の排気ガス流のみを許容する複数の流路GPを有すると共に、その上流側及び下流側にガス導入流路GI及びガス排出流路GOを有し、後述するように、各々の筐体11の開口に、ガス導入流路GIに連通するガス導入口11aを有すると共に、ガス排出流路GOに連通するガス排出口11bを有する。上記6個の熱交換セグメント10は所定の間隙を隔てて平行に配置され、各熱交換セグメント10の開口面10aと同じ側に開口21aを有するアッパハウジング21によって囲繞されている。而して、アッパハウジング21内に6個の熱交換セグメント10が収容され、各熱交換セグメント10の所定方向(筐体11の長手方向)の前後に設けられるガス導入口11a及びガス排出口11bによって、夫々、迂回流路3のガス導入口3a及びガス排出口3bが構成される。
上記の熱交換器1は、アッパハウジング21内を液密的に区画し、少なくとも筐体11の開口の外側を液密的に封止する封止部材23を備えている。この封止部材23は、図5及び図6に示すように平板部23fと、この平板部23fの外縁回りに立設される所定幅の接合部23cを有し、平板部23fの6箇所にスリット(代表して23aで示す)が平行に形成されている。本実施形態の封止部材23は、図1に示すようにアッパハウジング21とロアハウジング22との間に接合部23cが挟持された状態で接合されている。アッパハウジング21は、図13及び図14に示す筐体形状で、冷却媒体導入口21b及び冷却媒体排出口21cが略一直線上に形成されている。そして、図1乃至図3に示すように、保持具24によって保持された複数の熱交換セグメント10が、アッパハウジング21内の冷却媒体導入口21bと冷却媒体排出口21cとの間に配置されるように構成されている。尚、冷却媒体導入口21bには導入側パイプFtbが嵌合され、冷却媒体排出口21cには排出側パイプFtcが嵌合される。
図5に示すように、各熱交換セグメント10は保持具24によって保持された状態で各スリット23aに嵌合されてロウ付けされ、図6(並びに後述の図11及び図12)に示す組付状態となり、図1及び図2に示すようにアッパハウジング21内に収容されている。この結果、アッパハウジング21及び封止部材23の内面と6個の熱交換セグメント10の外面との間、並びに、それらの熱交換セグメント10が相互に隣接する筐体11、11間の間隙に、冷却媒体流路FPが形成される。以上のように、本実施形態においては冷却媒体導入口21b及び冷却媒体排出口21cが略一直線上に形成されているので、冷却媒体流路FP内の冷却媒体の円滑な流れが確保されると共に、以下に詳述するように、保持具24によって熱交換に好適な流れが確保される。
本実施形態の保持具24は、図5及び図6に示すようにコ字状断面を有し、上面の支持部24s及び側面部24sa、24sbによって各熱交換セグメント10が保持され、保持具24とアッパハウジング21の内面との間、並びに各熱交換セグメント10間に冷却媒体流路FPが構成されると共に、下記の整流部を有し、冷却媒体導入口21bから導入される冷却媒体が当該整流部によって各冷却媒体流路FPに案内される。本実施形態の整流部は、冷却媒体導入口21b及び冷却媒体排出口21c近傍に夫々、外側遮蔽部24xa、24xb、24ya、24ybを有すると共に、冷却媒体導入口21bに対向する側に、遮蔽部24xc並びに一対の延出部24xd、24xdを有する。尚、側面部24sa、24sbの中央部内側にはL字状の凸部24tが形成されており、後述の位置決めに供される。
本実施形態の外側遮蔽部24xa、24xb、24ya、24ybは、各側面部24sa、24sbの両端部が外側に折曲されたもので、略同一幅の邪魔板が構成されている。即ち、外側遮蔽部24xa、24xb、24ya、24ybの側端面とアッパハウジング21の内側面との間に所定幅の間隙が形成され、これらの間隙においても冷却媒体流路FPが構成される。更に、冷却媒体導入口21b側の外側遮蔽部24xa、24xbの端部下方には夫々、延出部24xe、24xfが形成されており、図11に示すように、これらの端面と封止部材23の内側面との間に微小間隙が形成され、各熱交換セグメント10の熱膨張時には延出部24xe、24xfの端面が封止部材23の内側面に当接し得るが、上記の冷却媒体流路FPは維持されるように構成されている。
一方、遮蔽部24xcは、相互に隣接する二つの熱交換セグメント10、10間の冷却媒体導入口21bに対向する側の間隙の一部(図1乃至図6の上部)を遮蔽するもので、本実施形態では、図5及び図6に示すように、支持部24sの一端部(冷却媒体導入口21b側の端部)から下方に延出し、中央の熱交換セグメント10、10間の上部を遮蔽するように構成されている。そして、遮蔽部24xcの先端は、保持具24を装着する際に両側の熱交換セグメント10、10の端面に当接するよう、幅広に形成されている。更に、遮蔽部24xcの両側には、冷却媒体導入口21b方向に延出する一対の延出部24xd、24xdが設けられており、冷却媒体導入口21bから導入される冷却媒体が図6の下方及び左右方向に案内されるように構成されている。図1に示すように、各延出部24xdの先端は導入側パイプFtbの先端に当接しており、各延出部24xdは冷却媒体導入口21bに導入側パイプFtbが嵌合される際の位置決め(ストッパ)に供される。
各熱交換セグメント10の筐体11は、図5(及び、後述の図10)に示すように、二つの蓋部材11x及び11yの開口側壁部が接合されて(長手方向の一つの面が開口する)直方体形状に形成される。蓋部材11x、11yの開口部中央には係止片11zが延出形成されており、蓋部材11x及び11yが接合されたときには両者の係止片11zが重合し、案内部材12(後述するフィン13)を保持し得るように構成されている。図2乃至図6に示すように、各筐体11は、そのガス導入口11a側に、外方に突出する三つの凸部(代表して11pで表す)を有し、最外側の熱交換セグメント10の凸部11pが保持具24の側面部24sa、24sbの内面に当接するように配設される。而して、冷却媒体は各凸部11p間と保持具24の内面との間を通過すると共に、上記の各間隙を通過し得るように構成されている。
更に、各筐体11には、上記の凸部11pに加え、複数の突起状の凸部11q、11rが形成されており、図4に示すように、凸部11p、11q、11rによって、隣接する筐体11、11間の間隙が規定されると共に、保持具24を装着する際に、図2に示すように、中央の凸部11r及び保持具24内側の凸部24tによって上下及び左右方向の位置決めが行われる。而して、保持具24の整流部(24xa等)によって、図1及び図2に実線の矢印で示すように冷却媒体が案内され、例えば、各熱交換セグメント10の幅方向の中間部では冷却媒体の流速が速く、端部では遅くなるように調整し得るので、各熱交換セグメント10内で均等に熱交換を行うことができる。尚、図1では、凸部11p、11q、11rはガスの流れには関係しないので視認性を考慮し図示を省略しているが、筐体11内には図5の蓋部材11xの内面と同様、各凸部の裏側(凹部)が表れる。
本実施形態における各熱交換セグメント10の案内部材12は、図1、図3、図4及び図5に示すように、一枚の熱交換用板材が屈曲され、連続するS字状断面を有する波状に形成されたフィン13で構成されている。そして、図1及び図7に示すように、フィン13の延出方向の一側面13aが筐体11の長手方向の開口を遮蔽すると共に、フィン13の両端面13b、13cが夫々ガス導入口11a(ひいては、迂回流路3のガス導入口3a)及びガス排出口11b(ひいては、迂回流路3のガス排出口3b)に連通するように配置されている。而して、図1に示す排気ガスの流路(GI、GP、GO)が構成され、排気ガスは破線矢印で示すように流れる。つまり、図1に実線矢印で示す冷却媒体中に破線矢印で示す排気ガスを通すことによって効率的な熱交換が行われる。
上記の各筐体11において、図1及び図7に示すように、ガス排出口11bの開口面積はガス導入口11aの開口面積より小(換言すれば、ガス導入口11aの開口面積はガス排出口11bの開口面積より大)に設定されている。具体的には、熱交換器1の実際の使用状態(実車搭載稼働時)において、熱交換器1に対する導入及び排出ガスの温度及び流量、並びに導入及び排出冷却媒体の温度及び流量等に基づき、各熱交換セグメント10に対する最大及び最小熱量が演算され、迂回流路3のガス流に対しボトルネックとなるガス導入口11aの開口面積(流路面積)及びガス排出口11bの開口面積(流路面積)が適宜設定される。
この場合において、迂回流路3のガス流はフィン13を介して熱交換されて体積流量が減少するので、上記のようにガス排出口11bの開口面積をガス導入口11aの開口面積より小に設定しても必要な流路面積を確保することができる。従って、本実施形態においては、ガス導入口11aの開口面積に対し所定の係数(1未満)を乗ずることにより、ガス排出口11bの開口面積を設定することとしている。この結果、筐体11の小型化が可能となり、これを支持する封止部材23、ひいてはハウジング(アッパハウジング21)の小型化が可能となる。また、本実施形態においては、図5(及び図7)から明らかなように、筐体11の長手方向の開口に対するフィン13(一側面13a)の配置に応じて、ガス導入口11a及びガス排出口11bの開口面積割合を適宜調整することができる。
上記の蓋部材11x及び11yの接合(あるいは、筐体11とフィン13との接合)に際しては、ロウ付け等によって適宜、気密的あるいは液密的に固定されるが、各熱交換セグメント10が各スリット23aに嵌合された後のロウ付け時には、前述の保持具24によって効率的に接合される。而して、筐体11における上記長手方向の開口は、フィン13の延在方向の一側面13aによってガス導入口11a側とガス排出口11b側に分離することができる。これに加え、別部材(図示せず)を筐体11に接合することとしてもよく、あるいは、筐体11と一体的に閉塞部(図示せず)を形成することとしてもよい。更に、図1及び図3に示すように、筐体11とロアハウジング22との間には、緩衝部材として機能するワイヤメッシュ27が介装されている。
ここで、上記の熱交換器1について、図5及び図6に加え図9乃至図14を参照して主要な構成部品の組付手順に沿って説明する。図9に縦断面を示す蓋部材11x及びこれと略同形状の蓋部材11yが、両者の開口側壁部が重合するように接合されて、図10に示す筐体11が形成される。従って、図5に示すように、フィン13が筐体11内に収容された状態で蓋部材11x及び11yが接合されると、図6に示す6個の熱交換セグメント10のうちの一つが構成される。
図5に示すように、封止部材23には6箇所にスリット23aが平行に形成されており、各スリット23aに夫々熱交換セグメント10が嵌合されると図6(並びに図11及び図12)に示すように支持される。次に、図5に示す保持具24の両側面部24sa及び24sbによって6個の熱交換セグメント10が挟持されると共に、図6に示すように、遮蔽部24xcが、冷却媒体導入口21bに対向する側の二つの熱交換セグメント10、10間の間隙の上部を遮蔽するように配設され、6個の熱交換セグメント10を構成する各筐体11が保持具24によって保持された状態で、ロウ付けによって封止部材23に接合される。而して、保持具24が接合工程時の治具としても機能するので、従前のように別途接合工程用の治具を必要とすることなく、迅速且つ円滑な接合が可能となる。
一方、本実施形態の排気熱回収装置に供される弁装置4はロアハウジング22に装着され、図1に示すように、主排気流路2から迂回流路3に分岐する分岐部2aと、迂回流路3から(後述する第2の弁部材42を介して)主排気流路2に合流する合流部2bが、ロアハウジング22内に形成されている。そして、弁座25aを有する隔壁部材25が部材22aに接合され、これによって分岐部2aと合流部2bが分離されている。尚、隔壁部材25は図8に示す形状を有し、図7に示すように配置される。
図1に示すように、弁装置4は、主排気流路2を開閉する第1の弁部材41と、迂回流路3を開閉する第2の弁部材42と、これら第1及び第2の弁部材41、42を支持する単一の軸部材43と、軸部材43を囲繞するように保持しロアハウジング22の少なくとも一方の側面(本実施形態では図3の左側の側面)に支持される保持部材44を備え、アクチュエータ50(図15に示す)によって軸部材43が回転駆動されるように構成されている。本実施形態の第2の弁部材は、円板状の第1の弁部材41の先端部に接合されたウエイト42で構成されており、保持部材44に対し回動自在に軸支された軸部材43を中心に、第1の弁部材41と一体となってピボット作動するように構成されている。而して、第1の弁部材41が主排気流路2を開とするときには、ウエイト42の先端が迂回流路3を制限し第2の弁部材として機能する。これにより、主排気流路2の連通時(非熱交換時)に高温の排気ガスが迂回流路3内に流入することを適切に抑えることができる。
図3に示すように、ロアハウジング22にはブラケット28が固定されており、このブラケット28に弁装置4の保持部材44が支持されている。この保持部材44に収容され回動自在に支持されている軸部材43がロアハウジング22の外側に延出し、ブラケット28に一端が係止されたリターンスプリング45によって所定位置(第1の弁部材41の閉位置)方向に付勢されている。更に、軸部材43の先端部にはレバー46が装着されており、図15に示すように、アクチュエータ50を構成するロッド50aの先端部50dがレバー46の端部46aに当接可能に配設されている。そして、図15乃至図17に示すように、内燃機関(図示せず)の冷却媒体が導入側パイプFtbを介して冷却媒体導入口21bからアッパハウジング21内に導入され、冷却媒体排出口21cから排出される熱交換後の高温の冷却媒体が排出側パイプFtc及び温度検出部Ftxを介して内燃機関(図示せず)に還流するように配管されている。
本実施形態においては、アクチュエータ50として、図15に示すように、従前と同様の温度感応ワックスを内蔵した温度感応部材(サーモエレメント)50bが用いられており、温度検出部Ftx内の熱交換後の冷却媒体温度に応じて、温度感応部材50bがリターンスプリング50cの付勢力に抗してロッド50aを前進駆動するように構成されているが、負圧駆動式のアクチュエータや電動モータ等を用いることとしてもよい。
上記のように構成された排気熱回収装置に関し、図1乃至図3に示す態様は、内燃機関(図示せず)の暖気過程(冷間時)において、排気熱回収優先とし、冷却媒体を早急に温めて暖機及び暖房に供する状態を示しており、主排気流路2が第1の弁部材41によって全閉状態とされると共に、迂回流路3が全開状態とされている。これにより、排気ガスの流れを破線矢印で示すように、排気管(図示せず)から流入する排気ガスの全てがガス導入口11a(迂回流路3のガス導入口3a)から熱交換器1へ流入して積極的に熱回収(冷却)され、ガス排出口11b(迂回流路3のガス排出口3b)から主排気流路2内へ排出される。尚、暖気過程(冷間時)においては、第1の弁部材41によって主排気流路2が全閉状態となるのが好ましいが、排気ガスの完全遮断が必須ではないので、主排気流路2の排気流量が必要量だけ絞られていれば、必ずしも全閉状態とする必要はなく、若干開いた状態でも構わない。
一方、内燃機関(図示せず)の中回転乃至高回転時における排気効率優先時には、第1及び第2の弁部材41、42が図1に二点鎖線で示すように駆動され、主排気流路2が全開状態とされると共に、迂回流路3(ガス排出口3b)が第2の弁部材42によって略全閉状態とされ、排気ガスの殆どが主排気流路2から排気管(図示せず)へ排出される。
図18乃至図32は本発明の他の実施形態に係るものであり、以下においては、図1乃至図17に示す実施形態の構成部材と実質的に同じ構成部材、あるいは同等の機能を有する構成部材には図1乃至図17と同じ符合を付し、重複する説明は省略する。また、前述の図9、図10、図13及び図14に対応する図面は省略する。図18乃至図32に示す実施形態においては、主として保持具24の構成が前述の実施形態と相違しているので、以下、保持具24及びこれに関連する構成を中心に説明する。
図22及び図23に示すように、本実施形態の整流部(24x、24y)は櫛型形状で、これらの櫛型を構成する7個の櫛歯のうち、両外側の櫛歯に対応する外側遮蔽部24xa、24xb、24ya、24ybを除く5個の櫛歯(代表して24xg、24ygで表す)は、上記6個の熱交換セグメント10が相互に隣接する各間隙に介装されて各間隙に対する冷却媒体流路(符合省略)が構成される。尚、5個の櫛歯(24xg)のうちの中央の櫛歯が図5及び図6の遮蔽部24xcに対応している。また、本実施形態においては、各筐体11の封止部材23に対向する面に当接するように配設される枠形状の支持部24s(従って開口24hを有する)から、整流部の櫛歯が封止部材23方向に延出すると共に(筐体11の長手方向に)所定距離を隔てて平行に配設されている。そして、整流部において、5個の櫛歯(24xc、24yc)は両外側の櫛歯たる外側遮蔽部24xa、24xb、24ya、24ybより短く形成されており、外側遮蔽部24xa、24xb、24ya、24ybの内側には、図22に示すように間隙(S)を有する段差が形成されている。
図22乃至図27に示すように、各筐体11は、そのガス導入口11a側に、外方に突出する一対の凸部11p、11pを有し、これらの凸部11p、11pに対し両外側の櫛歯たる外側遮蔽部24xa、24xbが当接するように配設される。而して、外側遮蔽部24xa、24xbと筐体11の外面との間に間隙(S)が形成され、冷却媒体の多くは外側遮蔽部24xa、24xbによって下方に案内されつつ、冷却媒体の一部が間隙(S)を通過し得るように構成されている。更に、各筐体11には、上記の凸部11pに加え、複数の突起状の凸部11q、11rが形成されており、図21に示すように、凸部11p、11q、11rによって、隣接する筐体11、11間の間隙が規定されると共に、図23に示すように、ガス導入口11a側の相互に隣接する凸部11r、11rは外側遮蔽部24xa、24xbの位置決めに供される。尚、ガス排出口11b側には上記の凸部11p、11rは形成されておらず、複数の凸部11qが形成されている。而して、保持具24の整流部(24x、24y)によって、図18及び図19に実線の矢印で示すように冷却媒体が案内され、例えば、各熱交換セグメント10の幅方向の中間部では冷却媒体の流速が速く、端部では遅くなるように調整し得るので、各熱交換セグメント10内で均等に熱交換を行うことができる。
本実施形態における各熱交換セグメント10は前述の実施形態と同様に構成されている。そして、各筐体11において、ガス排出口11bの開口面積はガス導入口11aの開口面積より小(換言すれば、ガス導入口11aの開口面積はガス排出口11bの開口面積より大)に設定されており、熱交換器1の実際の使用状態(実車搭載稼働時)において、熱交換器1に対する導入及び排出ガスの温度及び流量、並びに導入及び排出冷却媒体の温度及び流量等に基づき、各熱交換セグメント10に対する最大及び最小熱量が演算され、ガス導入口11aの開口面積(流路面積)及びガス排出口11bの開口面積(流路面積)が適宜設定される。例えば、前述の実施形態と同様、筐体11の長手方向の開口に対するフィン13(一側面13a)の配置に応じて、ガス導入口11a及びガス排出口11bの開口面積割合を適宜調整することができる。
上記の蓋部材11x及び11yの接合(あるいは、筐体11とフィン13との接合)に際しては、ロウ付け等によって適宜、気密的あるいは液密的に固定されるが、各熱交換セグメント10が各スリット23aに嵌合された後のロウ付け時には、保持具24によって効率的に接合される。尚、図18及び図19に示すように、筐体11とロアハウジング22(及び保持部材44)との間には、緩衝部材として機能するワイヤメッシュ27が介装されている。本実施形態の熱交換器1においても、図9と同様の縦断面の蓋部材11x及びこれと略同形状の蓋部材11yが、両者の開口側壁部が重合するように接合されて、図10と同様の筐体11が形成され、図22に示すように、フィン13が筐体11内に収容された状態で蓋部材11x及び11yが接合されると、図23に示す6個の熱交換セグメント10のうちの一つが構成される。
図22に示すように、封止部材23には6箇所にスリット23aが平行に形成されており、各スリット23aに夫々熱交換セグメント10が嵌合されると図22に示すように支持される。次に、図22に示す保持具24の櫛歯24xg並びに24ygが6個の熱交換セグメント10の隣接する各間隙に介装されると共に、図22に示すように、両外側の櫛歯たる外側遮蔽部24xa、24xbが夫々両側の熱交換セグメント10の凸部11p、11pに当接するように配設され、6個の熱交換セグメント10を構成する各筐体11が保持具24によって保持された状態で、ロウ付けによって封止部材23に接合される。而して、本実施形態においても、保持具24が接合工程時の治具としても機能するので、従前のように別途接合工程用の治具を必要とすることなく、迅速且つ円滑な接合が可能となる。
尚、本実施形態の排気熱回収装置に供される弁装置4も前述の実施形態と同様であるが、本実施形態では、連通孔26aを有する隔壁部材26が部材22bに支持されており、隔壁部材25及び26は図24及び図25に示す位置関係にある。そして、保持部材44は、見かけ上はロアハウジング22の一方(図20の左側)の側面のみに支持された片持支持構造であるが、この保持部材44は、図25に示す隔壁部材25の連通孔25b、25bに嵌合され、隔壁部材25に両端が支持されているので、実質的には両端支持構造となっている。而して、第1の弁部材41が主排気流路2を開とするときには、ウエイト42の先端が隔壁部材26の連通孔26a内に進入して迂回流路3を制限し第2の弁部材として機能する。そして、図28に示すように、内燃機関(図示せず)の冷却媒体が導入側パイプFtbを介して冷却媒体導入口21bからアッパハウジング21内に導入され、冷却媒体排出口21cから排出される熱交換後の高温の冷却媒体が排出側パイプFtc及び温度検出部Ftxを介して内燃機関(図示せず)に還流するように配管されている。
而して、本実施形態の排気熱回収装置においても、内燃機関(図示せず)の暖気過程(冷間時)における排気ガスの流れを図18に破線矢印で示すように、排気管(図示せず)から流入する排気ガスの全てがガス導入口11a(迂回流路3のガス導入口3a)から熱交換器1へ流入して積極的に熱回収(冷却)され、ガス排出口11b(迂回流路3のガス排出口3b)から主排気流路2内へ排出される。一方、内燃機関(図示せず)の中回転乃至高回転時における排気効率優先時には、第1及び第2の弁部材41、42が図18に二点鎖線で示すように駆動され、主排気流路2が全開状態とされると共に、迂回流路3(ガス排出口3b)が第2の弁部材42によって略全閉状態とされ、排気ガスの殆どが主排気流路2から排気管(図示せず)へ排出される。
図29は上記他の実施形態に供される保持具の他の態様を示すもので、図22に示す実施形態に比し二つの櫛型形状の整流部(24x、24y)間の間隔が狭く、支持部24sが小幅に形成されている。図30は上記他の実施形態に供される保持具の更に他の態様を示すもので、三つの櫛型形状の整流部(24x、24y、24z)を有し、これらが、支持部24sから封止部材23方向に櫛歯が延出すると共に(筐体11の長手方向に)所定距離を隔てて平行に配設されている。整流部(24x、24y、24z)の各櫛型を構成する7個の櫛歯のうち両外側を除く5個の櫛歯は、上記6個の熱交換セグメント10が相互に隣接する各間隙に介装されて各間隙に対する冷却媒体流路が構成される。そして、整流部(24z)においても、整流部(24x、24y)と同様、5個の櫛歯は両外側の櫛歯(外側遮蔽部)より短く形成されており、外側遮蔽部の内側には間隙(S)を有する段差が形成され、流路が確保されている。
また、図31は上記他の実施形態に供される保持具の別の態様を示すもので、前述の態様における支持部24sが設けられておらず、独立した二つの櫛型形状の整流部(24x、24y)が、筐体11の長手方向に所定距離を隔てて平行に配設されている。図32は上記他の実施形態に供される保持具の更に別の態様を示すもので、これも支持部24sが設けられておらず、独立した三つの櫛型形状の整流部(24x、24y、24z)が、筐体11の長手方向に所定距離を隔てて平行に配設されている。図29乃至図32におけるその他の構成は図18等に示す構成と同様であるので、図18等と実質的に同じ構成部材には図18等と同じ符合を付して説明を省略する。
尚、図1及び図3並びに図18及び図20に示す車両搭載状態における複数個の熱交換セグメント10の配置に限らず、各熱交換セグメント10が図1及び図3並びに図18及び図20の紙面上下方向に積層された状態で車両に搭載することとしてもよい。また、本発明の排気熱回収装置は、上記の熱交換器1、主排気流路2及び迂回流路3を基本構成とするものであり、装置の用途や名称に限定されるものではない。即ち、内燃機関の排気管に介装される狭義の排気熱回収器に留まらず、例えば、内燃機関に搭載される所謂EGRクーラのように、排気ガス冷却を目的としながらも結果的に排気熱を回収する装置に対しても、本発明を適用し所期の効果を奏することができる。
1 熱交換器
2 主排気流路
2a 分岐部
2b 合流部
3 迂回流路
3a、11a ガス導入口
3b、11b ガス排出口
4 弁装置
10 熱交換セグメント
11 筐体
12 案内部材
13 フィン
21 アッパハウジング
21b 冷却媒体導入口
21c 冷却媒体排出口
22 ロアハウジング
23 封止部材
24 保持具
24s 支持部
24x、24y、24z 整流部
24xa、24xb、24ya、24yb 外側遮蔽部(整流部)
24xc 遮蔽部(整流部)
24xd 延出部(整流部)
24xg、24yg 櫛歯(整流部)
25、26 隔壁部材
27 ワイヤメッシュ
28 ブラケット
41 第1の弁部材
42 ウエイト(第2の弁部材)
43 軸部材
50 アクチュエータ

Claims (26)

  1. ハウジング内で排気ガスと冷却媒体との熱交換を行う熱交換器であって、
    前記ハウジング内に並設される複数個の熱交換セグメントと、
    前記ハウジングに液密的に接合され、相互に隣接する前記熱交換セグメントの各間隙、及び前記ハウジングの内面と前記熱交換セグメントとの間に冷却媒体流路を形成するように前記複数個の熱交換セグメントを支持する封止部材と、
    前記ハウジングに形成され前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口と、
    該冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口の間に介装され前記複数個の熱交換セグメントを保持する保持具であって、前記冷却媒体導入口から導入される前記冷却媒体を前記冷却媒体流路に導く整流部を有する保持具を備え、
    前記複数個の熱交換セグメントを構成する各熱交換セグメントが、
    一つの面のみに開口を有し、少なくとも該開口の外側が前記封止部材によって液密的に封止される筐体と、
    該筐体内に収容され、所定方向の排気ガス流のみを許容する複数の流路を有すると共に、該複数の流路の上流側及び下流側にガス導入流路及びガス排出流路を有する案内部材とを具備し、
    各々の前記筐体の開口に、前記ガス導入流路に連通するガス導入口を有すると共に、前記ガス排出流路に連通するガス排出口を有することを特徴とする熱交換器。
  2. 前記複数個の熱交換セグメントの各々の前記案内部材は、
    一枚の熱交換用板材が屈曲され、連続するS字状断面を有する波状に形成されたフィンを備え、
    該フィンの延出方向の一側面が前記ガス導入口と前記ガス排出口の間の前記筐体の開口を遮蔽し、当該フィンの両端面側が夫々前記ガス導入口と前記ガス排出口に連通するように配置されることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記封止部材は、平行に形成された複数のスリットを有し、該スリット内に夫々前記筐体の開口の外側が嵌合されて、前記複数個の熱交換セグメントが支持されることを特徴とする請求項1又は2記載の熱交換器。
  4. 前記封止部材は、前記複数個の熱交換セグメントが支持される平板部と、該平板部の外縁回りに立設される所定幅の接合部を有することを特徴とする請求項3記載の熱交換器。
  5. 前記複数個の熱交換セグメントの各々を構成する前記筐体において、前記ガス排出口の開口面積が前記ガス導入口の開口面積より小であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記保持具における前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントのうちの相互に隣接する二つの熱交換セグメント間の前記冷却媒体導入口に対向する側の間隙の一部を遮蔽する遮蔽部を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記整流部は、前記遮蔽部の両側に設けられ、前記冷却媒体導入口方向に延出する一対の延出部を有することを特徴とする請求項6記載の熱交換器。
  8. 前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントの外側面と前記ハウジングの内面との間の、少なくとも前記冷却媒体導入口側の間隙の一部を遮蔽する外側遮蔽部を有することを特徴とする請求項7記載の熱交換器。
  9. 前記保持具における前記整流部は、櫛型形状を有し、該櫛型を構成する櫛歯の一部が、前記複数個の熱交換セグメントが相互に隣接する各間隙に介装されて前記各間隙に対する前記冷却媒体流路を構成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の熱交換器。
  10. 前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントを構成する前記筐体の前記封止部材に対向する面側から前記封止部材方向に前記櫛歯が延出すると共に所定距離を隔てて平行に配設され、前記櫛歯のうちの両外側の櫛歯が、前記複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントを構成する前記筐体の側面に夫々当接するように配設されていることを特徴とする請求項9記載の熱交換器。
  11. 前記複数個の熱交換セグメントのうちの少なくとも両外側の熱交換セグメントを構成する前記筐体は、外方に突出する少なくとも一つの凸部を有し、該凸部に対し前記櫛歯のうちの両外側の櫛歯が当接するように配設されていることを特徴とする請求項10記載の熱交換器。
  12. 内燃機関の排気ガスを導入する主排気流路と、
    該主排気流路の一部から分岐してガス導入口を構成すると共に当該主排気流路の他の部分に合流してガス排出口を構成する迂回流路と、
    該迂回流路を通過する排気ガスをハウジング内で冷却媒体と熱交換して排気熱を回収する熱交換器とを備え、
    該熱交換器が、
    前記ハウジング内に並設される複数個の熱交換セグメントと、
    前記ハウジングに液密的に接合され、相互に隣接する前記熱交換セグメントの各間隙、及び前記ハウジングの内面と前記熱交換セグメントとの間に冷却媒体流路を形成するように前記複数個の熱交換セグメントを支持する封止部材と、
    前記ハウジングに形成され前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口と、
    該冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口の間に介装され前記複数個の熱交換セグメントを保持する保持具であって、前記冷却媒体導入口から導入される前記冷却媒体を前記冷却媒体流路に導く整流部を有する保持具を備え、
    前記複数個の熱交換セグメントを構成する各熱交換セグメントが、
    一つの面のみに開口を有し、少なくとも該開口の外側が前記封止部材によって液密的に封止される筐体と、
    該筐体内に収容され、所定方向の排気ガス流のみを許容する複数の流路を有すると共に、該複数の流路の上流側及び下流側にガス導入流路及びガス排出流路を有する案内部材とを具備し、
    各々の前記筐体の開口に、前記ガス導入流路に連通するガス導入口を有し、該ガス導入口が前記迂回流路のガス導入口を構成すると共に、各々の前記筐体の開口に、前記ガス排出流路に連通するガス排出口を有し、該ガス排出口が前記迂回流路のガス排出口を構成することを特徴とする排気熱回収装置。
  13. 前記複数個の熱交換セグメントの各々の前記案内部材は、
    一枚の熱交換用板材が屈曲され、連続するS字状断面を有する波状に形成されたフィンを備え、
    該フィンの延出方向の一側面が前記ガス導入口と前記ガス排出口の間の前記筐体の開口を遮蔽し、当該フィンの両端面側が夫々前記ガス導入口と前記ガス排出口に連通するように配置されることを特徴とする請求項12記載の排気熱回収装置。
  14. 前記封止部材は、平行に形成された複数のスリットを有し、該スリット内に夫々前記筐体の開口の外側が嵌合されて、前記複数個の熱交換セグメントが支持されることを特徴とする請求項12又は13記載の排気熱回収装置。
  15. 前記封止部材は、前記複数個の熱交換セグメントが支持される平板部と、該平板部の外縁回りに立設される所定幅の接合部を有することを特徴とする請求項14記載の排気熱回収装置。
  16. 前記複数個の熱交換セグメントの各々を構成する前記筐体において、前記ガス排出口の開口面積が前記ガス導入口の開口面積より小であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の排気熱回収装置。
  17. 前記保持具における前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントのうちの相互に隣接する二つの熱交換セグメント間の前記冷却媒体導入口に対向する側の間隙の一部を遮蔽する遮蔽部を有することを特徴とする請求項12乃至16の何れか一項に記載の排気熱回収装置。
  18. 前記整流部は、前記遮蔽部の両側に設けられ、前記冷却媒体導入口方向に延出する一対の延出部を有することを特徴とする請求項17記載の排気熱回収装置。
  19. 前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントの外側面と前記ハウジングの内面との間の、少なくとも前記冷却媒体導入口側の間隙の一部を遮蔽する外側遮蔽部を有することを特徴とする請求項18記載の排気熱回収装置。
  20. 前記保持具における前記整流部は、櫛型形状を有し、該櫛型を構成する櫛歯の一部が、前記複数個の熱交換セグメントが相互に隣接する各間隙に介装されて前記各間隙に対する前記冷却媒体流路を構成することを特徴とする請求項12乃至16の何れか一項に記載の排気熱回収装置。
  21. 前記整流部は、前記複数個の熱交換セグメントを構成する前記筐体の前記封止部材に対向する面側から前記封止部材方向に前記櫛歯が延出すると共に所定距離を隔てて平行に配設され、前記櫛歯のうちの両外側の櫛歯が、前記複数個の熱交換セグメントのうちの両外側の熱交換セグメントを構成する前記筐体の側面に夫々当接するように配設されていることを特徴とする請求項20記載の排気熱回収装置。
  22. 前記複数個の熱交換セグメントのうちの少なくとも両外側の熱交換セグメントを構成する前記筐体は、外方に突出する少なくとも一つの凸部を有し、該凸部に対し前記櫛歯のうちの両外側の櫛歯が当接するように配設されていることを特徴とする請求項21記載の排気熱回収装置。
  23. 前記熱交換器のハウジングは、
    前記開口が下方に位置すると共に前記主排気流路に対し上方に配置されるアッパハウジングを構成し、
    該アッパハウジングに接合されて筐体形状に形成されるロアハウジングを備え、
    該ロアハウジング内に前記主排気流路が構成されていることを特徴とする請求項15記載の排気熱回収装置。
  24. 前記封止部材は、前記アッパハウジングと前記ロアハウジングとの間に前記接合部が挟持された状態で前記熱交換器のハウジングに接合されていることを特徴とする請求項23記載の排気熱回収装置。
  25. 前記主排気流路と前記迂回流路との間の連通を開閉する弁装置であって、前記ロアハウジング内に収容される少なくとも弁部材を有する弁装置と、
    前記主排気流路から前記迂回流路に分岐する分岐部と、
    前記迂回流路から前記弁部材を介して前記主排気流路に合流する合流部とを備えたことを特徴とする請求項12記載の排気熱回収装置。
  26. 前記弁装置は、
    前記主排気流路を開閉する第1の弁部材と、
    前記迂回流路を制限し得る第2の弁部材と、
    前記第1の弁部材及び前記第2の弁部材を支持する単一の軸部材とを備え、
    前記第1の弁部材が前記主排気流路を開とするときには、前記第2の弁部材が前記迂回流路を制限するように構成されていることを特徴とする請求項25記載の排気熱回収装置。
JP2017130838A 2016-08-30 2017-07-04 熱交換器、及び該熱交換器を備えた排気熱回収装置 Active JP6611138B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020180026349A KR20190004637A (ko) 2016-08-30 2018-03-06 열교환기 및 상기 열교환기를 구비한 배기열 회수장치
CN201810262741.5A CN109210977A (zh) 2016-08-30 2018-03-28 热交换器及具备该热交换器的排气热回收装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016167493 2016-08-30
JP2016167493 2016-08-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018035804A JP2018035804A (ja) 2018-03-08
JP6611138B2 true JP6611138B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=61565573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017130838A Active JP6611138B2 (ja) 2016-08-30 2017-07-04 熱交換器、及び該熱交換器を備えた排気熱回収装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6611138B2 (ja)
KR (1) KR20190004637A (ja)
CN (1) CN109210977A (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013213424A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Toyota Motor Corp 排気ガス熱交換器
US20140251579A1 (en) * 2013-03-05 2014-09-11 Wescast Industries, Inc. Heat recovery system and heat exchanger
JP6143335B2 (ja) * 2013-03-28 2017-06-07 臼井国際産業株式会社 多管式熱交換器
JP6023670B2 (ja) * 2013-07-25 2016-11-09 株式会社ユタカ技研 熱交換器及び熱交換デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018035804A (ja) 2018-03-08
KR20190004637A (ko) 2019-01-14
CN109210977A (zh) 2019-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6474429B2 (ja) 熱交換器、及び該熱交換器を備えた排気熱回収装置
US7490659B2 (en) Integral-type heat exchanger
JP4175340B2 (ja) 熱交換器
JP2008038723A (ja) 排気系熱交換器の支持構造
JP2016515180A (ja) 熱回収システムおよび熱交換器
JP2006112428A (ja) 一体型熱バイパス弁
KR101321064B1 (ko) 차량용 통합형 열교환기
JP2018024427A (ja) チューブ、熱交換コア、熱交換器及び熱交換器を組み立てるための方法
JP2015025604A (ja) 熱交換器及び熱交換デバイス
JP2009068809A (ja) ハイブリッド型熱交換器
JP6499326B2 (ja) 排気熱回収装置
JP4656014B2 (ja) 排気系構造
JP6611138B2 (ja) 熱交換器、及び該熱交換器を備えた排気熱回収装置
JP3802799B2 (ja) 熱交換装置
JP2017008911A (ja) 熱交換器
JP5498988B2 (ja) 熱回収器組立体及び排熱回収装置
JP2009228916A (ja) 熱交換器
US20180266367A1 (en) Exhaust heat recovery device
JP2006083725A (ja) 排気熱発電装置
JP6848772B2 (ja) 熱交換器
JP4484204B2 (ja) 排熱回収用熱交換器
JP2015094529A (ja) 多管式熱交換器
JP2022129087A (ja) 熱交換器のヘッダタンク
KR20060011204A (ko) 복합형 열교환기
JP2016156324A (ja) 排気熱回収器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190301

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6611138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250