JP6610494B2 - 固定子コアの製造方法、固定子コア製造装置及び固定子コア片 - Google Patents

固定子コアの製造方法、固定子コア製造装置及び固定子コア片 Download PDF

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Description

本発明は、電動機や発電機などの回転電機の固定子コアの製造方法、固定子コアを製造する固定子コア製造装置、及び固定子コアを構成する固定子コア片に関する。
電動機や発電機などの回転電機では、動作中に発生するトルクリップルを抑制することを目的として、回転電機の固定子コアにスキューを施すことが行われている。固定子コアにスキューを施す手法の一つとして、電磁鋼板で形成された円環状部材を積層させて固定子コアを構成すると共に、最下層の円環状部材を除く各円環状部材を、その直下に位置する円環状部材に対して周方向に(つまり、固定子コアの中心軸回りに)ずらして積み重ねることで、所謂擬似スキュー効果を固定子コアに与えることがなされている。
特許文献1には、円環状部材を複数の扇状の固定子コア片(分割コア)に分割し、固定子コア片を各層一枚ずつ積層させて複数のブロックを形成した後に、これらブロックを円環状に連結することで略円筒状の固定子コアを作製する固定子コアの製造方法が開示されている。各ブロックを形成する際に、最下層の固定子コア片を除く各固定子コア片は、その直下に位置する固定子コア片に対して周方向に所定の角度でずらして積み重ねられることで、複数のブロックを組み合わせて構成された固定子コアにスキューが付与される。固定子コア片は円環状部材と比較して軽量であることから、固定子コア片を積み重ねる工程は、円環状部材を積み重ねる工程よりも容易に行える。この点において、特許文献1に開示されている固定子コアの製造方法は、大型の固定子コアの製造に好ましいものになっている。
特開2005−278298号公報
特許文献1に開示されている固定子コアの製造方法では、固定子コア片に形成されたスロットに嵌まるキー等が設けられたスキュー形成装置を用いて、ブロックを一つずつ作製して且つ当該装置から取り出す必要があり、さらには、作製された複数のブロックをスキュー形成装置外にて組み合わせてブロック間の繋ぎ目を溶接する必要がある。このような作業は面倒であって、特にブロックの重量が大きい場合には、作業上の大きな負担となる。
更に、特許文献1に開示されている固定子コアの製造方法では、固定子コア片に位置ずれ防止用のカシメが形成されているが、このようなカシメを固定子コア片に設けることで、原材料の電磁鋼板から固定子コア片を形成するために使用される金型のコストが増加する。また、上下に隣接する固定子コア片が周方向にずらせるようにカシメが形成されており、且つ、スキュー形成装置のキーの断面の大きさは、固定子コア片に形成されたスロットの大きさよりも若干小さくされていることから、特許文献1に開示されている固定子コアの製造方法では、周方向について固定子コア片の位置決めが不十分となって、ブロックを組み合わせた際にかなりの隙間が生じる虞がある。
本発明は、上記の問題を踏まえて為されたものであり、円環状に配置された複数の固定子コア片を積層して構成された固定子コア本体を備えており、スキューが付与された回転電機の固定子コアを、従来技術と比較して、より簡便且つ低コストで、そして固定子コア片をより高い精度で配置できる固定子コアの製造方法、固定子コア製造装置及び固定子コア片を提供する。
本発明の固定子コアの製造方法は、円環状に配置された複数の固定子コア片を積層して構成された固定子コア本体を備えておりスキューが付与された略円筒状の回転電機の固定子コアを製造する固定子コアの製造方法であって、固定子コア片は、略扇状に形成されており、固定子コア本体の外周面を規定する固定子コア片の円弧状の外縁部には、凸部又は凹部が形成されており、第1治具及び第2治具を用いて固定子コア片の位置決めがなされ、第1治具は、複数のガイド柱を備えており、各ガイド柱は、固定子コア片の外縁部と当接するガイド面と、該ガイド面に形成されており、固定子コア片の凸部が嵌まるガイド溝又は固定子コア片の凹部に嵌まるガイド凸条とを備えており、ガイド溝又はガイド凸条は、螺旋状に形成されて上下に延びており、複数のガイド柱は、ガイド面を内側に向けて周方向に互いに離間して立設されており、第2治具は、筒状の胴部と、該胴部から外方に出没自在に設けられると共に、外方に向けて付勢された1又は複数の部材を有する付勢手段とを備えており、第2治具は、複数のガイド柱のガイド面側に位置するように配置されて、鉛直軸回りで回転可能に構成されており、固定子コア本体を構成する固定子コア片の幾つかの層に含まれる固定子コア片を、第1治具を用いて積み重ねる第1工程と、第1治具を用いて積み重ねられた固定子コア片の少なくとも一部の固定子コア片の内縁部が第2治具の付勢手段で付勢された状態で、第2治具を鉛直軸回りで回転させる第2工程と、を含む。
本発明の固定子コアの製造方法は、第2治具は、鉛直方向に昇降自在に構成されており、第2工程は、第2治具を上昇させつつ回転させる工程を含んでよい。
本発明の固定子コアの製造方法では、第1工程及び第2工程は、交互に複数回繰り返されてよい。
本発明の固定子コアの製造方法は、固定子コア本体にて最上の層を構成する複数の固定子コア片が第1治具を用いて積み重ねられた後に、これらの固定子コア片を下方に押圧する工程を含んでよい。
本発明の固定子コアの製造方法は、第2治具が固定子コア片と接触した状態で、第2工程における回転方向とは逆方向に所定の角度だけ第2治具を鉛直軸回りで回転させる第3工程を含んでよい。
本発明の固定子コアの製造方法は、複数のガイド柱は、周方向に互いに等間隔で離間して立設された複数の第1ガイド柱と、当該複数の第1ガイド柱から周方向にずれた位置にて、互いに等間隔で離間して立設された複数の第2ガイド柱とを含んでおり、第1工程では、複数の第1ガイド柱を用いて固定子コア片を固定子コア本体にてある層を構成する複数の固定子コア片を配置する工程と、複数の第2ガイド柱を用いて固定子コア片を固定子コア本体にてある層を構成する複数の固定子コア片を配置する工程とが交互に行われてよい。
本発明の固定子コアの製造方法では、固定子コア片の外縁部の両端にはステップ状の切欠きが形成されており、固定子コア本体を構成する固定子コア片の全てが周方向について位置決めされた後、隣接する固定子コア片の切欠きで規定された複数の溝の各々に、隣接する固定子コア片の間の繋ぎ目を覆うように継ぎ手部材を配置して、該継ぎ手部材と溝の底とを隅肉溶接する工程を含んでよい。
本発明の固定子コアの製造装置は、円環状に配置された複数の固定子コア片を積層して構成された固定子コア本体を備えており、スキューが付与された略円筒状の回転電機の固定子コアを製造するために使用される固定子コアの製造装置であって、複数のガイド柱を備えた第1治具と、筒状の胴部と、該胴部から出没自在に設けられると共に、外方に向けて付勢された1又は複数の部材を有する付勢手段とを備えた第2治具と、を備えており、第1治具の各ガイド柱は、固定子コア片の外縁部と当接するガイド面と、該ガイド面に形成されており、固定子コア片に形成された凸部が嵌まるガイド溝又は固定子コア片に形成された凹部に嵌まるガイド凸条とを備えており、ガイド溝又はガイド凸条は、螺旋状に形成されて上下に延びており、複数のガイド柱は、ガイド面を内側に向けて周方向に互いに離間して立設されており、第2治具は、昇降自在に設けられており、複数のガイド柱のガイド面側に位置するように配置されて、鉛直軸回りで回転可能に構成されている。
本発明の固定子コア片は、略円筒状の固定子コア本体を構成する略扇状の固定子コア片において、固定子コアの外周面を規定する固定子コア片の円弧状の外縁部には、凸部又は凹部が形成されており、固定子コア片の外縁部の両端にはステップ状の切欠きが形成されている。
本発明では、固定子コア本体を構成する固定子コア片が第1治具を用いて積み重ねられる。固定子コア片は、第1治具のガイド柱のガイド面に案内されることで、径方向について位置決めされる。さらに、固定子コア片は、第2治具によって周方向に回転する力を受ける。これによって、凸部又は凹部がガイド溝又はガイド凸条を規定する面に押しつけられて、固定子コア片は周方向について位置決めされる。ガイド溝又はガイド凸条が、螺旋状に形成されているので、固定子コアにスキューが付与されるように固定子コア片は配置される。
本発明によれば、固定子コアがこのようにして作製されるので、従来技術と比較して固定子コアの製造工程が簡略化されると共に、固定子コア片を径方向及び周方向に高精度で配置することができる。さらに、本発明によれば、固定子コアにカシメを形成する必要がないので、製造コストが低減される。
本発明の一実施形態である固定子コア製造方法に基づいて作製された回転電機の固定子コアを示す斜視図である。 図1に示す固定子コアを構成する固定子コア片を示す平面図である。 図1に示す固定子コアを構成するエンドプレートを示す平面図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造装置の第1治具を示す平面図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造装置の第1治具を示す底面図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造装置の第1治具を示す断面図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造装置の第2治具を示す斜視図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造装置の第2治具の一部を示す断面図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造装置の第2治具の一部を示す断面図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態である固定子コア製造方法を説明するための説明図である。 本発明の別の実施形態における固定子コア製造装置の第1治具を示す平面図である。 本発明の別の実施形態における固定子コア製造装置の第1治具を示す底面図である。 本発明の別の実施形態にて使用される固定子コア片と、当該固定子コア片の配置を説明する説明図である。 本発明の別の実施形態にて使用される固定子コア片と、当該固定子コア片の配置を説明する説明図である。 本発明の更に別の実施形態である固定子コア製造方法を説明するための説明図である。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の方法を用いて製造される回転電機の固定子コアの一例を示す斜視図である。図1に示す固定子コア1は、回転電機を構成する中空で略円筒状の部材である。回転電機において、固定子コア1の内側の空間には、回転電機を構成する回転子(図示略)が収容される。固定子コア1は、例えば、永久磁石式の電動機や発電機に使用されるが、本発明の方法を用いて製造される固定子コアが適用される回転電機は、これらに限定されない。
固定子コア1は、複数の固定子コア片10で構成された固定子コア本体20と、固定子コア本体20の両端に配置された2つのエンドプレート30と、固定子コア本体20の側面に配置されている複数個の継ぎ手部材40とを備えている。
固定子コア本体20は、円環状に配置された複数の固定子コア片10を積層することで構成されている。固定子コア本体20を構成する全ての固定子コア片10は、同じ形状をしている。図2は、固定子コア片10の構成を示す平面図である。固定子コア片10は、略扇形の電磁鋼板(より具体的には、珪素鋼板)である。固定子コア片10の厚さは、例えば0.5mm程度であるが、これに限定されない。
固定子コア片10の輪郭は、固定子コア本体20の外面を構成する外縁部11と、固定子コア本体20の内面を構成する内縁部12と、これらを繋ぐ側縁部13a,13bとで規定されている。外縁部11は、円弧状に形成されているが、外縁部11の中央付近が突出することで、固定子コア片10に凸部14が設けられている。さらに、外縁部11の両端がステップ状に内側に凹んでいることで、固定子コア片10に切欠き部15が設けられている。
固定子コア片10の凸部14は、後述するように、固定子コア1の製造時に固定子コア片10を位置決めするために使用される。本実施形態では、固定子コア片10の凸部14の形状は、矩形にされており、凸部14は、固定子コア片10の外縁の円弧方向の長さを2分する位置に設けられている。
内縁部12は、複数の円弧部分16と、複数の切欠き部分17とを含んでおり、これら円弧部分16は、外縁部11の円弧部分と同心状に形成されている。切欠き部分17は、固定子コア本体20のスロット(図示せず)を(部分的に)規定する。固定子コア本体20のスロットは、周知のように固定子コア1にコイル(図示せず)を巻回するために用いられる。切欠き部分17は、固定子コア片10の周方向に所定の間隔で設けられている。図2に示す例では、切欠き部分17は、円弧中心回りで10度の角度毎に設けられており、円弧部分16と繋がる切欠き部分17の端部領域は、面取りされている(アールが形成されている)。即ち、固定子コア片10における固定子コア1の固定子歯を規定する突出部18の先端は、周方向に沿って時計回りと反時計回りの向きに微少に突出しており、これら突出部分は、丸状に形成されている。
側縁部13a,13bは、外縁部11の円弧部分及び内縁部12の円弧部分16の径方向に沿って直線状に形成されている。側縁部13a,13bの長さは同一である。本実施形態では、側縁部13a,13bが成す角度は60度にされており、6枚の固定子コア片10を円環状に閉じた形態で繋げることが可能である。本実施形態の固定子コア本体20は、円環状に連結された6枚の固定子コア片10を積層することで構成されている。つまり、本実施形態の固定子コア本体20は、積層された電磁鋼板で形成されており、各層の電磁鋼板は、円環状に連結された6枚の固定子コア片10で構成されている。
図2では、中央に示す固定子コア片10に隣接する固定子コア片10が破線で示されている。隣接する固定子コア片10が側縁部13a,13bが一致するように配置されると、隣接する固定子コア片10の外縁部11の切欠き部15が繋がって、コ字状の凹部19が形成される。また、隣接する固定子コア片10が側縁部13a,13bが一致するように配置されると、固定子コア片10の端にある切欠き部分17は、隣接する固定子コア片10の端にある切欠き部分17と繋がる。
本発明を実施する場合、通常、各固定子コア片10は、電磁鋼板を打ち抜き加工することで作製され、固定子コア片10の寸法公差は、周方向について微少に短くなるようにされる。例えば、固定子コア本体20の外周の直径が700mm程度である場合には、固定子コア片10の寸法公差は、固定子コア片10の外周長が0.1〜0.3mm程度短くなるようにされる(図2に示す側縁部13a,13bから延びる一点鎖線で規定される角度で示すと、60°−0.02°〜0.05°)。
図3は、エンドプレート30の平面図である。エンドプレート30は、円環状の厚板であって、例えば鋼鉄で形成されている。エンドプレート30の厚さは、例えば10mm程度とされる。エンドプレート30の外周縁の円弧部分の半径は、固定子コア片10の外縁部11の円弧部分の半径と同じ大きさにされている。エンドプレート30の外周縁には、周方向に等間隔に離間した6つの凹部31が形成されている。凹部31の(上から見た)形状は、隣接する固定子コア片10の切欠き部15が繋がって形成される凹部19の形状と同じにされる。エンドプレート30の内周縁の半径は、固定子コア片10の切欠き部分17で規定される固定子コア本体20のスロットとエンドプレート30とが干渉しないように定められる。
図1に示すように、2つのエンドプレート30は、固定子コア本体20と中心軸Aを共有するように、固定子コア本体20の一端と他端とに夫々配置される。図1にて、上側に位置するエンドプレート30は、その直下に位置する円環状に配置された6枚の固定子コア片10と同軸状に配置されており、エンドプレート30の凹部31は、これらの固定子コア片10の凹部19と揃えられる。また、図1にて、下側に位置するエンドプレート30は、その直上に位置する円環状に配置された6枚の固定子コア片10と同軸状に配置されており、エンドプレート30の凹部31は、これらの固定子コア片10の凹部19と揃えられる。
上述したように、固定子コア本体20は、円環状に配置された6枚の固定子コア片10を積層して構成されている。固定子コア1にスキューを施すために、各層の固定子コア片10は、その直下に位置する固定子コア片10に対して、周方向に所定距離だけずれた位置に、つまり、中心軸A回りに所定角度だけ回転した位置に配置されている。本実施形態では、各層の固定子コア片10は、その直下に位置する固定子コア片10に対して、中心軸A回りに時計方向に僅かに回転している。固定子コア本体20の側面には、固定子コア片10の凸部14で構成される6本の凸条21(図1には3本の凸条21が図示されている)が形成されており、各凸条21は、緩やかな螺旋を形作っている。
固定子コア1には、固定子コア片10の切欠き部15又は凹部19とエンドプレート30の凹部31で構成された6つの溝22が形成されている。固定子コア本体20において、各溝22は、緩やかな螺旋を形成するように形作られている。6つの溝22の各々には、継ぎ手部材40が、隣接する固定子コア片10間の繋ぎ目を塞ぐように溝22の底に配置される。各継ぎ手部材40は、当該継ぎ手部材40が繋ぎ目を塞いでいる固定子コア片10と、上下のエンドプレート30と隅肉溶接される。これによって、固定子コア本体20を構成する固定子コア片10とエンドプレート30とが一体化される。
本実施形態では、各継ぎ手部材40は、四角柱であって、その外側の面は、図1に示すように、径方向について、固定子コア片10の凸条21を超えて配置される。つまり、固定子コア1の径方向に沿った継ぎ手部材40の厚さは、固定子コア片10の切欠き部15が繋がって形成される凹部19の深さと固定子コア片10の凸部14の(固定子コア1の径方向に沿った)長さの和よりも大きい。継ぎ手部材40をこのように設けることで、回転電機のフレーム(図示せず)に固定子コア1を装着する際に、当該フレームと係合する係合部として継ぎ手部材40を利用することができる。
本実施形態では,6つの溝22の各々の底に、四角柱である継ぎ手部材40が隅肉溶接されるが、各溝22において、上下のエンドプレート30の凹部31の底面と、上下のエンドプレート30間に存在する全ての固定子コア片10の切欠き部15の底縁部(切欠き部15における側縁部13a−bと直交する部分、図2参照)とは、同一平面上に存在しない。簡潔に表現すれば、固定子コア1へのスキューの付与に起因して、溝22の底はねじれていると言える。しかしながら、スキュー角が小さく、溝22の底のねじれの程度が小さければ、四角柱である継ぎ手部材40を各溝22の底に隅肉溶接することは問題なく行える。
次に、固定子コア1の製造に用いられる固定子コア製造装置70(図10等参照)について説明する。固定子コア製造装置70は、図4乃至図6に示す第1治具50と、図7乃至図9に示す第2治具60とを備えている。第1治具50及び第2治具60は、固定子コア片10を積み重ねて配置して、その後、積み重ねられた固定子コア片10の位置を、固定子コア20における所望の位置に位置決めするために使用される。
図4及び図5は夫々、第1治具50を示す平面図及び底面図である。図6は、図4に示すB−B線を含む平面にて破断して矢視した第1治具50の断面図である。第1治具50は、複数のガイド柱51と、これらガイド柱51が立設される支持部材52と、ガイド柱51の上端に固定された天板53とを備えている。ガイド柱51は、固定子コア本体20の各層を構成する固定子コア片10の数と同じ数だけ支持部材52に立設される。支持部材52には、後述するようにして第2治具60が挿入される円形の開口54が開設されており、ガイド柱51は、開口54の周方向に等間隔で離間して配置される。本実施形態では、支持部材52は、円形の開口54が同軸状に開設された円板であって、開口54の周囲に、6本のガイド柱51が周方向に60°の等間隔で離間して配置されている。
各ガイド柱51は、略四角柱状に形成されているが、その内側のガイド面55は、固定子コア片10の外縁部11の円弧部分の半径と同じ曲率半径で円柱面状に湾曲して形成されている。更に、ガイド面55には、緩やかな螺旋状のガイド溝56が、ガイド面55の下端から上端に渡って上下に形成されている。図4に示すように、6本のガイド柱51は、それらのガイド面55が、開口54と同軸状に配置されるように支持部材52に配置される。
(径方向に沿った)第1治具50のガイド溝56の深さは、固定子コア片10の凸部14の径方向に沿った長さよりも大きい。第1治具50の周方向のガイド溝56の幅は、固定子コア片10の凸部14の幅よりも所定の値だけ大きくなっている。
本実施形態では、天板53は、円環状の板材であって、支持部材52と同軸状に配置されている。天板53の内周縁の半径は、ガイド面55の曲率半径とガイド溝56の深さとの和を超えて大きく、図4に示すように、第1治具50の上側から見て、各ガイド柱51のガイド溝56は、完全に露出している。
図7は、第2治具60を示す斜視図である。図8は、図7に示すC−C線を含む平面で破断して矢視した第2治具60の一部の断面図であり、図9は、図7に示すD−D線を含む平面で破断して矢視した第2治具60の一部の断面図である。
第2治具60は、円柱状の胴部61と、胴部61の上側に取り付けられた頭部62と、胴部61の下側に取り付けられた底部63と、胴部61の側面に設けられた複数の押し付け片64とを備えている。胴部61の外径は、固定子コア1の内径よりも僅かに小さい。底部63は、胴部61と同じ外径の円柱状の部材であって、例えばボルトなどで、胴部61の下側に固定される。頭部62は、円錐台状の部材である。頭部62の下底の外径は、胴部61の外径と同じであり、頭部62の上底の外径は、下底の外径よりも小さくなっている。頭部62は、例えば溶接により固定される。なお、頭部62は、胴部61と一体的に形成されても良い。
胴部61の側面には、胴部61の側面から径方向に突出する複数の押し付け片64が、第2治具60の高さ方向に沿って設けられている。押し付け片64は、棒状の部材であって、側方から見ると長丸状の形状をした凸状の押し付け面が露出するように、胴部61に設けられている。複数の押し付け片64は、第2治具60の中心軸方向に沿って、且つ第2治具60の周方向に等間隔で離間して配置されている。本実施形態では、4つの押し付け片64が、胴部61の中心軸回りについて90°の間隔で胴部61の側面に設けられているが、本発明において、押し付け片64の数は限定されず、例えば、固定子コア本体20の各層を構成する固定子コア片10の数と同数にされてもよい。
押し付け片64は、胴部61及び底部63の側面から出没自在に設けられている。図8及び図9に示すように、第2治具60では、各押し付け片64に対応した窪み65が押し付け片64を装着するために胴部61及び底部63に渡って設けられている。窪み65の底面と押し付け片64の間には、本発明の付勢手段である、例えばつる巻バネや板バネ等の付勢部材66が設けられており、押し付け片64は、付勢部材66によって径方向に付勢された状態で、窪み65に装着される。押し付け片64の側面が、窪み65の側面に案内されることで、押し付け片64は径方向に沿って移動可能である。図9に示すように、押し付け片64の付勢部材66側には、鍔部67が形成されており、鍔部67が、窪み65を規定する面部に形成された肩部68と当接することで、径方向に沿った押し付け片64の動きが制限される。
例えば、胴部61及び底部63の外径と、頭部62の底面の半径とは、固定子コア1の内径、つまり、固定子コア片10の内縁部12の円弧部分16の曲率半径よりも1mm程度短くされ、押し付け片64は、(鍔部67が肩部68に当接した状態で)胴部61及び底部63の側面から1mm程度突出する。なお、胴部61の中心軸から最も離れている押し付け片64の箇所と、胴部61の中心軸との間の径方向に沿った距離は、固定子コア片10の円弧部分16の曲率半径よりも僅かに長くされる。第2治具60の頭部62の上面の半径は、固定子コア1の内径よりも5mm程度短くされる。頭部62の高さは、50mm程度にされ、胴部61及び底部63の高さの和は、固定子コア本体20の高さ、つまり、固定子コア片10の積厚よりも10mm程度長くされる。
次に、第1治具50及び第2治具60を備える固定子コア製造装置70を用いた固定子コア1の製造方法を説明する。
図10は、固定子コア1の製造の開始前における固定子コア製造装置70の状態の概要を表す説明図である(図10は、固定子コア製造装置70を側方から見ている)。第1治具50は、固定子コア製造装置70が有する支持台71上に設置される。支持台71は水平に配置されている。支持台71には開口72が形成されており、支持部材52は、下側から見て、支持部材52の開口54が支持台71の開口72から完全に露出するように支持台71に配置される。
固定子コア製造装置70は、鉛直方向に沿って配置された回転軸体73を備えており、第2治具60は、回転軸体73の上端側に固定される。回転軸体73の下端側には、図示を省略した回転機構と昇降機構が設けられており、回転軸体73は、鉛直方向に昇降自在に且つ鉛直軸回りに回転可能に構成されている。第2治具60の中心軸、第1治具50の中心軸、及び回転軸体73の中心軸は、一致するように配置される。図10に示すように、第2治具60は、支持台71の下方に配置することも可能である。
図10に示す状態において、まず、第1治具50の天板53の開口を介して、第1のエンドプレート30が上方から第1治具50に挿入される。エンドプレート30は、ガイド柱51のガイド面55に案内されて、第1治具50の支持部材52上に配置される。なお、エンドプレート30は、図示を省略した位置決め手段によって周方向について位置決めされた状態で支持部材52上に配置される。
エンドプレート30が支持部材52上に配置された後、所定の初期位置まで、第2治具60を上昇させる。初期位置では、第2治具60は、第2治具60の頭部62が完全にエンドプレート30の上面を超えた状態で配置されるが、第2治具60の押し付け片64の先端は、エンドプレート30の上面を超えない。その後、エンドプレート30上に固定子コア片10を所定の層数(例えば、10層程度)だけ積み重ねる作業が行われる。なお、初期位置では、第2治具60の胴部61の上側の部分は、少なくとも固定子コア片10を所定の層数分に相当する高さだけエンドプレート30の上面から突出するように、第2治具60は配置される。
上述したように、固定子コア本体20の各層は、環状に配置された6枚の固定子コア片10で構成される。積み重ね作業では、各ガイド柱51のガイド溝56に、固定子コア片10の凸部14を上方から挿入し、ガイド溝56に案内されるように当該固定子コア片10を下方へと移動させて、エンドプレート30上に6枚の固定子コア片10を環状又は略環状に配置する。その後、同様に固定子コア片10をガイド柱51を利用して移動させることで、各層につき6枚の固定子コア片10を積み重ねていく。図11は、第2治具60が初期位置にあって、エンドプレート30の上に6枚の固定子コア片10が複数層分だけ積み重ねられた状態を示している。図11では、手前側に位置する2本のガイド柱51の下側部分について、図示を省略しており、固定子コア片10、下側のエンドプレート30、支持部材52、及び支持台71は、鉛直面に沿って破断して示されている(図11、図14、図15についても同様)。
積み重ね作業では、各層の固定子コア片10を配置する際に、ガイド溝56に固定子コア片10の凸部14を挿入した後、固定子コア片10を下方に落下させてもよい。第2治具60の頭部62が円錐台状に形成されており、更に頭部62は円柱状の胴部61へと繋がっていることから、落下中の固定子コア片10が径方向内側にずれたとしても、固定子コア片10の内縁部12の円弧部分16が、頭部62及び胴部61の外面と当接することで、落下した固定子コア片10は、径方向について適切な位置又はほぼ適切な位置に配置されることとなる。固定子コア片10と当接し得る第2治具60の胴部61及び頭部62には、潤滑剤が塗布されるのが好ましい。
上記のように積み重ねられた固定子コア片10は、仮置きされた状態であり、これらの固定子コア片10の中には、対応するガイド柱51のガイド面から内側に微少に離れたものが存在し得るであろう。また、仮置きされた状態の固定子コア片10では、固定子コア20にてある層を構成する固定子コア片10が、同じ層を構成する隣の固定子コア片10に微少に乗り上げる事態も起こり得るであろう。上述したように、固定子コア片10の寸法公差は、周方向について微少に短くなるようにされることから、仮置きされた状態にて、このような固定子コア片10の乗上げが生じる可能性は低いと考えられる。しかしながら、本発明において、固定子コア片10が仮置きされた後、固定子コア片10の乗上げの有無を確認して、存在する場合には固定子コア片10の位置を修正して、固定子コア片10の乗上げを除去する工程が行われてよい。
図11に示すように、固定子コア片10が一定層数分だけ積み重ねられた後、固定子コア製造装置70は、回転軸体73をその中心軸回りに(上方から見て)時計回りに回転させつつ上昇させる。これにより、第2治具60も同様に回転して上昇し、第2治具60の押し付け片64が、仮置きされた固定子コア片10の内側に挿入される。第2治具60の押し付け片64が固定子コア片10の内縁部12(の円弧部分16)に押されることで、付勢部材66が収縮して、押し付け片64は、径方向に沿って内向きに移動する。これにより、第2治具60の押し付け片64は、仮置きされている固定子コア片10の内側に入り込む。図12は、第1治具50に配置された固定子コア片10の内側を第2治具60が回転しながら上昇する模様を示している。
押し付け片64と当接する固定子コア片10が径方向に押されることで、その固定子コア片10の外縁部11が、ガイド柱51のガイド面55と当接して、固定子コア片10は径方向について位置決めされる。また、第2治具60が回転することで、押し付け片64と当接する固定子コア片10が固定子コア片10には周方向に回転させる(又は押す)力が作用する。これにより、固定子コア片10の凸部14の一方の側部が、当該凸部14が挿入されているガイド柱51のガイド溝56の一方の側面と当接する。これによって、固定子コア片10が、周方向について位置決めされる。なお、固定子コア片10を径方向に押しつつ回転することから、各押し付け片64には、潤滑剤が塗布されるのが好ましい。
図13は、固定子コア片10が回転している最中における、あるガイド柱51を部分的に鉛直面に沿って破断した(ガイド溝56の底面を見た)断面図であって、ガイド溝56の一部と、そのガイド溝56に嵌まっている固定子コア片10の凸部14とを示している。周方向に回転させる力を受けた固定子コア片10の凸部14は、図13に示すようにガイド溝56を規定する一方の側壁に押し付けられる(図13では、周方向に回転させる力を受けていない固定子コア片10の凸部14を破線で示す)。本実施形態では、第2治具60は上から見て時計回りに回転しているが、第2治具60は、上から見て反時計回りに回転してもよく、その場合、周方向に回転させる力を受けた固定子コア片10の凸部14は、図13にて、ガイド溝56を規定する他方の側壁に押し付けられて、当該固定子コア片10が周方向について位置決めされる。
第2治具60が回転すると、第2治具60の押し付け片64は、固定子コア片10の内縁部12の円弧部分16に沿って摺動する。なお、上述したように、固定子コア1の固定子歯を規定する突出部18の先端は、面取りされているので、押し付け片64の周方向の回転は妨げられない。押し付け片64が摺動することによって、ある固定子コア片10に作用していた押し付け片64は、その固定子コア片10の隣の固定子コア片10に作用することなり、当該固定子コア片10が(他の押し付け片64の作用を受けていない場合には)径方向及び周方向について位置決めされる。故に、固定子コア20にてある層を構成する6枚の固定子コア片10は、仮置き状態にて第2治具60の押し付け片64の作用を受けることで、径方向に位置決めされ、隣接する側縁部13a,13bが一致するように環状に配置されると共に、(6枚の固定子コア片10)全体として周方向に高い精度で位置決めされる。第2治具60が回転しながら上昇することで、固定子コア20にてより上層を構成する固定子コア片10が位置決めされることなる。
上昇する第2治具60の押し付け片64が当たることで固定子コア片10には、上向きに押す力が作用するが、当該固定子コア片10の上にある固定子コア片10の数が十分であれば、それらの固定子コア片10に作用する重力によって、押し付け片64が当たっている固定子コア片10(及びその上方にある固定子コア片10)の浮き上がりは抑制される。故に、第2治具60の上昇中には、押し付け片64が当たっている最上の固定子コア片10の上に固定子コア片10の浮き上がりを抑制するのに十分な所定層分の固定子コア片10が少なくとも置かれることが好ましい。例えば、固定子コア20において最下層から数えて所定番目に位置する層(例えば、最下層から数えて5層目)を構成する固定子コア片10に押し付け片64の上端部分が至るまで上昇した後、第2治具60は上昇及び回転を停止する。その後、図14に示すように、固定子コア片10を一定層数(例えば、5層)分だけ上述したように積み重ねて仮置きした後、所定数の層分だけ(例えば、5層分)第2治具60を回転させつつ上昇させる。
第1治具50に配置された固定子コア片10の内側を、一定の方向に回転させながら第2治具60を上昇させる前に、当該方向とは逆方向に所定の角度だけ回転させながら第2治具60を上昇させて、仮置きされた固定子コア片10の内側に挿入する工程がなされてよい。当該工程における第2治具60の回転は僅かな範囲(例えば、数度程度)とされる。この工程を行った後に、本来の方向に第2治具60を回転させつつ上昇させることで、上述した仮置き段階における固定子コア片10の乗上げ状態が解消又は低減される。なお、一定の方向に回転させながら第2治具60を上昇させて仮置きされた固定子コア片10の内側に挿入する最中に、一時的に第2治具60を僅かに逆回転させてもよい。また、このような逆回転工程は、第2治具60の上昇中に間欠的に複数回行われてもよく、第2治具60を上昇させることなく、第2治具60が固定子コア片10の内側に挿入された状態でなされてもよい。
所定層数分の固定子コア片10の積み重ね又は仮置きと、所定層数分の固定子コア片10についての第2治具60の(回転しつつの)上昇とを繰り返した後、固定子コア1の最上層側に位置する所定層数分の固定子コア片10が最後に積み重ねられる。その後、最上層の固定子コア片10の上に、エンドプレート30が置かれる。エンドプレート30は、ガイド柱51のガイド面55に案内されて、図示を省略した位置決め手段によって周方向について位置決めされた状態で最上層を構成する固定子コア片10の上に配置される。
図15に示すように、最後の層を構成する6枚の固定子コア片10が配置された後、最上層側に位置する固定子コア片10とエンドプレート30の浮き上がりを抑制するために、固定子コア製造装置70は、上側のエンドプレート30の上面に押圧部材74を所定の圧力で押し付ける。押圧部材74は、固定子コア製造装置70に昇降自在に設けられている。上側のエンドプレート30に押圧部材74が押しつけられた後、固定子コア製造装置70は、押圧部材74でエンドプレート30が押された状態で、第2治具60を回転させつつ上昇させる。最上層側にある固定子コア片10に対して押し付け片64が作用することで、上述したようにして、これら固定子コア片10が位置決めされる。
固定子コア本体20を構成する固定子コア片10の全てが位置決めされた後、押圧部材74でエンドプレート30が押された状態で、固定子コア片10の切欠き部15又は凹部19とエンドプレート30の凹部31で構成された6つの溝22の各々に、継ぎ手部材40が溶接される。隣接する固定子コア片10の間の繋ぎ目を覆うように継ぎ手部材40は配置されて、継ぎ手部材40と溝22の底とが隅肉溶接される。これによって、固定子コア1が完成する。
継ぎ手部材40の溶接後、押圧部材74は第1治具50の外部に移動する。その後、完成した固定子コア1は、回転させながら上方に移動させることで第1治具50から取り外される。なお、第1治具50のガイド柱51及び天板53を一体として、支持部材52に対して着脱自在に構成し、固定子コア1の完成後にガイド柱51及び天板53を支持部材52から取り外すことで、固定子コア1を取り出してもよい。
本発明の上記の実施形態では、固定子コア本体20の各層は、6枚の固定子コア片10で構成されているが、本発明において、固定子コア本体20の各層を構成する固定子コア片の数は、限定されない。例えば、固定子コア本体20の各層は、円環状の固定子コア片をその中心回りで45度、90度、120度間隔で夫々分割した8枚、4枚、3枚の固定子コア片で構成されてよい。第1治具50のガイド柱51の数は、固定子コア本体20の各層を構成する固定子コア片の数と同じにされ、これらガイド柱51は、360度をガイド柱51の数で割った角度の回転対称性を所定の中心軸回りで有するように、且つ、ガイド柱51のガイド面55が当該中心軸を中心とする円筒面上に配置されるように配置される。
本発明の上記の実施形態では、固定子コア1には、固定子コア片10の切欠き部15又は凹部19とエンドプレート30の凹部31で構成された6つの溝22が形成され、各溝22の底と、四角柱状の継ぎ手部材40とが隅肉溶接されているが、本発明において、継ぎ手部材40の形状は四角柱に限定されることはなく、溝22の底と隅肉溶接可能な任意の形状の継ぎ手部材40が使用されてよい。また、本発明では、固定子コア1に溝22を形成せずに(つまり、固定子コア片10には切欠き部15が形成されず、上下のエンドプレート30には凹部31が形成されない)、上下に延びており、(固定子コア本体20の外周面に沿うように)湾曲した継ぎ手部材を固定子コア片10間の繋ぎ目を塞ぐように配置して、固定子コア片10及びエンドプレート30に隅肉溶接してもよい。
図16は、本発明の別の実施形態における固定子コア製造装置70の第1治具50’の平面図であり、図17は、当該第1治具50’の底面図である。図16及び図17に示す第1治具50’は、図4等に示した第1治具50のガイド柱51と同様に周方向に等間隔で離間した6個の第1ガイド柱51’を備えている。第1治具50’は更に、6個の第1ガイド柱51’に対して周方向に所定の距離だけ(或いは、第1ガイド柱51’の円柱面状のガイド面55で規定される中心軸回りに所定の角度だけ)ガイド柱51’からずらされて配置された6個の第2ガイド柱51”を備えている。図示した実施形態では、合計で12個のガイド柱51’及びガイド柱51”は、周方向に等間隔に離間して配置されている。
図16及び図17に示す第1治具50’は、先に説明した実施形態において、固定子コア本体20の各層が12枚の固定子コア片で構成される場合に使用できる。その一方で、第1治具50’は、図18に示す固定子コア片10’を用いて、固定子コア本体20を構成する場合にも使用することができる。図18に示すように固定子コア片10’は、外縁部11に切欠き部15が設けられていない点を除いて、図2に示した固定子コア片10と同様に形成されている。図16及び図17に示す第1治具50’を用いて、図18に示す固定子コア片10’が配置又は仮置きされる場合、第1ガイド柱51’の組及び第2ガイド柱51”の組の一方の組を用いて、固定子コア本体20のある層を構成する6枚の固定子コア片10’を配置する工程と、第1ガイド柱51’の組及び第2ガイド柱51”の組の他方の組を用いて、固定子コア本体20のある層を構成する6枚の固定子コア片10’を配置する工程とが交互に実行される。この点を除いて、固定子コア1の製造は、先の実施形態と同じように行われてよいが、使用されるエンドプレート30に、図3に示すような凹部31を形成する必要はない。また、固定子コア片10’及びエンドプレート30の最終的な固定は、上下に延びており、湾曲した複数の継ぎ手部材を周方向に離間させて固定子コア本体20の外面に配置して、固定子コア片10’及びエンドプレート30に隅肉溶接することで行われてよい。図18では、固定子コア本体20のある層を構成する6枚の固定子コア片10’のうちの1枚の固定子コア片10’が実線で、その下(或いは上)に配置される固定子コア片10’とそれに隣接する固定子コア片10’とが破線で示されている。図18に示すようにして、固定子コア片10’を用いて固定子コア本体20が構成される場合、第1ガイド柱51’の組及び第2ガイド柱51”の組の各組を構成するガイド柱の数は、本発明において限定されず、複数であればよい。また固定子コア本体20の各層を構成する固定子コア片10’の数は、各組を構成するガイド柱の数と同数となる。なお、図18に示す固定子コア片10’の凸部14の両側にて、外縁部11に凹状の切欠き部を設けることで、固定子コア片10’で構成される固定子コア本体20の外面に、図1に示した溝22のような溝を形成し、継ぎ手部材40のような継ぎ手部材を当該溝に隅肉溶接することで、固定子コア片10’及びエンドプレート30が最終的に固定されてよい。
各固定子コア片10は、上述したような寸法公差で形成されることから、図10乃至15に関連して説明した実施形態の製造方法では、完成した固定子コア1にて、固定子コア片10間の隙間が偏在する事態が起こる虞がある。図18に示す固定子コア片10’についても上述したような寸法公差で形成されてよく、図18に示すようにして、固定子コア片10’を用いて固定子コア本体20が構成される場合、固定子コア1における、固定子コア片10間の隙間の偏在又は集中が緩和されて、ひいては、固定子コア片10間の隙間が、回転電機の駆動時における固定子コア1の磁束分布に与える悪影響が緩和される。
図18に示す固定子コア片10’の外縁部11における凸部14の位置は限定されず、外縁部11の中央ではなく、図19に示すように、側縁部13a,13bの何れかに近い位置に配置されてよい。図19に示す固定子コア片10’が使用されて固定子コア本体20が構成される場合には、上述したような継ぎ手部材が、固定子コア片10間の繋ぎ目(繋ぎ目は、固定子コア本体20の高さ方向に、固定子コア片10の一層分の間隔で離散的に配置される)を塞ぐように、周方向に離間して固定子コア本体20の外面に配置されて、固定子コア片10’及びエンドプレート30に隅肉溶接されてよい。なお、図2に示す固定子コア片10についても、外縁部11における凸部14の位置は、外縁部11の中央に限定されないことは理解できるであろう。
先に説明した実施形態では、固定子コア片10及び固定子コア片10’に凸部14が設けられ、第1治具50のガイド柱51、並びに、第1治具50’の第1ガイド柱51’及び第2ガイド柱51”には、ガイド溝56が設けられている。しかしながら、凸部14に代わって凹部を固定子コア片10及び固定子コア片10’に設け、ガイド溝56に代わって螺旋状の凸条をガイド柱51’、第1ガイド柱51’及び第2ガイド柱51”に設けてもよい。図20は、この変形例の一例を示す説明図であって、図3等に示す実施形態において、凸部14に代えて凹部14’が形成された固定子コア片10と、ガイド溝56に代えて上下に延びる螺旋状の凸条56’が形成されたガイド柱51の断面の一部とが示されている。上述したように第2治具60が回転することで、凹部14’の一方の側縁と凸条56’の側壁とが当接して、固定子コア片10が周方向について位置決めされる。
本発明において、固定子コア1を作製する工程の順番は、上述した順番に限定されず、適宜変更されてよい。例えば、上記の実施形態では、エンドプレート30を第1治具50の支持部材52上に配置した後で、第2治具60を移動させているが、第2治具60を上述した初期位置に移動させた後で、エンドプレート30を第1治具50の支持部材52上に配置してもよい。
添付の図面は、本発明を説明するためのものであって、説明上誇張して示されている部分も含まれている。添付の図面は、本発明が実際に実施される場合における本発明の構成要素の形状を規定する外線等の比や構成要素間の相対的な大きさの比等を正確に反映したものではないことに留意のこと。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1 固定子コア
10 固定子コア片
10’ 固定子コア片
11 外縁部
12 内縁部
14 凸部
14’ 凹部
17 切欠き部分
20 固定子コア本体
22 溝
30 エンドプレート
40 継ぎ手部材
50 第1治具
50’ 第1治具
51 ガイド柱
51’ ガイド柱
51” ガイド柱
55 ガイド面
56 ガイド溝
56’ ガイド凸条
60 第2治具
64 押し付け片
66 付勢部材
70 固定子コア製造装置

Claims (8)

  1. 円環状に配置された複数の固定子コア片を積層して構成された固定子コア本体を備えておりスキューが付与された略円筒状の回転電機の固定子コアを製造する固定子コアの製造方法であって、
    固定子コア片は、略扇状に形成されており、
    固定子コア本体の外周面を規定する固定子コア片の円弧状の外縁部には、凸部又は凹部が形成されており、
    第1治具及び第2治具を用いて固定子コア片の位置決めがなされ、
    第1治具は、複数のガイド柱を備えており、各ガイド柱は、固定子コア片の外縁部と当接するガイド面と、該ガイド面に形成されており、固定子コア片の凸部が嵌まるガイド溝又は固定子コア片の凹部に嵌まるガイド凸条とを備えており、
    ガイド溝又はガイド凸条は、螺旋状に形成されて上下に延びており、
    複数のガイド柱は、ガイド面を内側に向けて周方向に互いに離間して立設されており、
    第2治具は、筒状の胴部と、該胴部から外方に出没自在に設けられると共に、外方に向けて付勢された1又は複数の部材を有する付勢手段とを備えており、
    第2治具は、複数のガイド柱のガイド面側に位置するように配置されて、鉛直軸回りで回転可能に構成されており、
    固定子コア本体を構成する固定子コア片の幾つかの層に含まれる固定子コア片を、第1治具を用いて積み重ねる第1工程と、
    第1治具を用いて積み重ねられた固定子コア片の少なくとも一部の固定子コア片の内縁部が第2治具の付勢手段で付勢された状態で、第2治具を鉛直軸回りで回転させる第2工程と、
    を含む、固定子コアの製造方法。
  2. 第2治具は、昇降自在に構成されており、
    第2工程は、第2治具を上昇させつつ回転させる工程を含む、請求項1に記載の固定子コアの製造方法。
  3. 第1工程及び第2工程を交互に複数回繰り返す、請求項1又は請求項2に記載の固定子コアの製造方法。
  4. 固定子コア本体にて最上の層を構成する複数の固定子コア片が第1治具を用いて積み重ねられた後に、これらの固定子コア片を下方に押圧する工程を含む、請求項1乃至3の何れかに記載の固定子コアの製造方法。
  5. 第2治具が固定子コア片と接触した状態で、第2工程における回転方向とは逆方向に所定の角度だけ第2治具を鉛直軸回りで回転させる第3工程を含む、請求項1乃至4の何れかに記載の固定子コアの製造方法。
  6. 複数のガイド柱は、周方向に互いに等間隔で離間して立設された複数の第1ガイド柱と、当該複数の第1ガイド柱から周方向にずれた位置にて、互いに等間隔で離間して立設された複数の第2ガイド柱とを含んでおり、
    第1工程では、複数の第1ガイド柱を用いて固定子コア片を固定子コア本体にてある層を構成する複数の固定子コア片を配置する工程と、複数の第2ガイド柱を用いて固定子コア片を固定子コア本体にてある層を構成する複数の固定子コア片を配置する工程とが交互に行われる、請求項1乃至5の何れかに記載の固定子コアの製造方法。
  7. 固定子コア片の外縁部の両端にはステップ状の切欠きが形成されており、
    固定子コア本体を構成する固定子コア片の全てが位置決めされた後、隣接する固定子コア片の切欠きで規定された複数の溝の各々に、隣接する固定子コア片の間の繋ぎ目を覆うように継ぎ手部材を配置して、該継ぎ手部材と溝の底とを隅肉溶接する工程を含む、請求項1乃至5の何れかに記載の固定子コアの製造方法。
  8. 円環状に配置された複数の固定子コア片を積層して構成された固定子コア本体を備えており、スキューが付与された略円筒状の回転電機の固定子コアを製造するために使用される固定子コアの製造装置であって、
    複数のガイド柱を備えた第1治具と、
    胴部と、該胴部から出没自在に設けられると共に、外方に向けて付勢された1又は複数の部材を有する付勢手段とを備えた第2治具と、
    を備えており、
    第1治具の各ガイド柱は、固定子コア片の外縁部と当接するガイド面と、該ガイド面に形成されており、固定子コア片に形成された凸部が嵌まるガイド溝又は固定子コア片に形成された凹部に嵌まるガイド凸条とを備えており、
    ガイド溝又はガイド凸条は、螺旋状に形成されて上下に延びており、
    複数のガイド柱は、ガイド面を内側に向けて周方向に互いに離間して立設されており、
    第2治具は、昇降自在に設けられており、複数のガイド柱のガイド面側に位置するように配置されて、鉛直軸回りで回転可能に構成されている、固定子コアの製造装置。
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