JP6610202B2 - 光学デバイスおよび画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学デバイスおよび光学デバイスを備えた画像表示装置に関する。
従来、光源から射出される光を画像情報に応じて光変調装置(液晶表示素子等)で変調し、投写光学装置で拡大投写する画像表示装置(プロジェクター等)が知られている。また、現在、画像表示装置は高解像度化が図られてきている。
高解像度化を実現させる光学デバイスとして、軸を中心に光学部(ガラス板等)を回動(揺動)させることにより、光変調装置から射出された画像光の光路をずらすことで、疑似的に解像度を高くする光学デバイスが知られている。
なお、現在、この光学デバイスの軽量化を図ることで、画像表示装置の軽量化を図ることが行われている。
特許文献1では、2つの板バネ(上記の軸に相当)で支持される光路変更板(上記の光学部に相当)が、光路を変更させるための回転以外の振動をしないように構成された光路制御装置が開示されている。
特開2011−158589号公報
特許文献1は、光路変更板を保持する保持部材は、直方体で光路変更板を囲む形状に構成されている。また、保持部材に接続されていない側の板バネの端がそれぞれ接続される2つの支持台も直方体の形状で構成されている。これらにより、特許文献1では、軽量化に関しては考慮されていない。
従って、軽量化が図れると共に剛性力を確保することが可能な光学デバイス、及びこの光学デバイスを備えた画像表示装置が要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る光学デバイスは、光が入射する光入射面を有する光学部と、光学部を支持して揺動する可動部と、可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、軸部を支持する支持部と、を備え、支持部は、リブが連結して構成されるリブ構造を有していることを特徴とする。
支持部は、光学部、可動部、および軸部を保持して揺動(振動)させる部材となるため、剛性力が必要となる。そのため、通常では、支持部の肉厚を厚くして剛体とすることで剛性力を確保しようとする。そのため軽量化することが難しくなる。しかし、このような光学デバイスによれば、支持部がリブ構造を有することにより、厚さを厚くしても、軽量化が図れると共に剛性力を確保することができる。従って、支持部は、リブ構造による剛性を加味した厚さで構成することができ、軽量化が図れると共に剛性力を確保することが可能な光学デバイスを実現することができる。
[適用例2]上記適用例に係る光学デバイスにおいて、リブ構造は、支持部の片面側に有していることが好ましい。
このような光学デバイスによれば、リブ構造は、支持部の片面側に有していることにより、軽量化が図れると共に剛性力を確保することができる。また、支持部を形成するのに、例えば射出成型を用いる場合には、金型の型構造や成形性を向上させることができる。
[適用例3]上記適用例に係る光学デバイスにおいて、リブ構造は、支持部の両面側に有していることが好ましい。
このような光学デバイスによれば、リブ構造は、支持部の両面側に有していることにより、軽量化が図れると共に剛性力を確保することができる。
[適用例4]上記適用例に係る光学デバイスにおいて、リブ構造は、支持部の軸部を支持する領域において、リブ間の距離が支持部の他の領域のリブ間の距離に比べて狭く構成されていることが好ましい。
このような光学デバイスによれば、リブ構造が、支持部の軸部を支持する領域において、リブ間の距離が支持部の他の領域のリブ間の距離に比べて狭く構成されていることにより、他の領域に比べて剛性力を向上させることができ、揺動を行う要部の剛性を確保することができる。
[適用例5]上記適用例に係る光学デバイスにおいて、可動部、軸部、支持部は、合成樹脂材料を含んで一体に構成されていることが好ましい。
このような光学デバイスによれば、可動部、軸部、支持部は、合成樹脂材料を含んで一体に構成されることにより、軽量化が図れると共に剛性力を確保することができる。また、射出成型による成形を行うことができるため、量産性を向上させる。また、支持部はリブ構造を備えることにより、ひけ等の成形による不具合を防止できることで、成形品質を向上させることができる。
[適用例6]上記適用例に係る光学デバイスにおいて、可動部に設けられた永久磁石と、永久磁石に作用させる磁界を発生させるコイルと、コイルを支持するコイル支持部と、を備え、コイル支持部は、永久磁石に対してコイルを対向配置させて支持すると共に、支持部に固定されることが好ましい。
このような光学デバイスによれば、可動部をスムーズに揺動させることができる。
[適用例7]上記適用例に係る光学デバイスにおいて、光学部は、光を透過することが好ましい。
このような光学デバイスによれば、光学部の屈折(偏向)を利用して、光の光軸をずらすことができる。
[適用例8]本適用例に係る画像表示装置は、上述したいずれかの光学デバイスを備えることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、軽量化が図れると共に、優れた表示特性を有する画像表示装置となる。
[適用例9]上記適用例に係る画像表示装置において、光学デバイスで入射した光の光路を偏向させることにより、光の照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されることが好ましい。
このような画像表示装置によれば、疑似的に解像度を高めることができる。
第1実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す模式図。 画像光をシフトさせた様子を示す模式図。 画像表示装置の電気的な構成を示すブロック図。 プロジェクターが備える光学デバイスの上面側を示す斜視図。 プロジェクターが備える光学デバイスの下面側を示す斜視図。 光学デバイスの支持部の上面図。 光学デバイスの支持部の下面図。 光学デバイスの分解斜視図。 光学デバイスのY軸方向の断面図。 光学デバイスのX軸方向の断面図。 第2実施形態に係る光学デバイスのY軸方向の断面図。 光学デバイスのX軸方向の断面図。
〔第1実施形態〕
本実施形態では、光学デバイス2、および光学デバイス2を備えた画像表示装置に関し、図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す模式図である。図2は、画像光Lをシフトさせた様子を示す模式図である。図3は、画像表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、光学デバイス2を画像表示装置としてのプロジェクター1に適用している。
図1に示すように、画像表示装置としてのプロジェクター1は、LCD方式のプロジェクターであり、光源102と、ミラー104a,104b,104cと、ダイクロイックミラー106a,106bと、液晶表示素子108R,108G,108Bと、ダイクロイックプリズム110と、光路偏向素子としての光学デバイス2と、投写光学装置112等を含んで構成されている。
プロジェクター1の光学的な動作に関して簡略化して説明する。
光源102は、例えば、ハロゲンランプ、水銀ランプ、発光ダイオード(LED)等を用いることができる。また、光源102は、白色光を射出するものが用いられる。光源102から射出された光は、ダイクロイックミラー106aによって赤色光(R)とその他の光とに分離される。赤色光は、ミラー104aで反射された後、液晶表示素子108Rに入射し、その他の光は、ダイクロイックミラー106bによって、緑色光(G)と青色光(B)とに分離される。そして、緑色光は、液晶表示素子108Gに入射し、青色光は、ミラー104b,104cで反射された後、液晶表示素子108Bに入射する。
液晶表示素子108R,108G,108Bは、それぞれ光変調装置として用いられる。液晶表示素子108R,108G,108Bは、それぞれR,G,Bの原色に対応する透過型の光変調装置であり、例えば、縦1080行、横1920列のマトリクス状に配列した画素を備えている。各画素では、入射光に対する透過光の光量が調整され、各液晶表示素子108R,108G,108Bにおいて全画素の光量分布が協調制御される。このような液晶表示素子108R,108G,108Bによってそれぞれ空間的に変調された光は、ダイクロイックプリズム110で合成され、ダイクロイックプリズム110からフルカラーの画像光Lが射出される。射出された画像光Lは、投写光学装置112によって拡大されてスクリーン8等に投写される。
プロジェクター1は、ダイクロイックプリズム110と投写光学装置112との間に光学デバイス2を備えている。プロジェクター1は、この光学デバイス2によって画像光Lの光軸をシフトさせることにより、投写させる画素の位置をずらすことで、液晶表示素子108R,108G,108Bの有する解像度よりも高い解像度(液晶表示素子108R,108G,108Bがフルハイビジョンであれば4K)の画像をスクリーン8に投写することができる。
画像光Lの光軸をシフトさせる原理に関して簡単に説明する。
光学デバイス2は、画像光Lを透過させるガラス板21(図4参照)を備えており、このガラス板21の姿勢を揺動により変化させることで、屈折を利用して画像光Lの光軸をシフトさせることができる。
図2に示すように、プロジェクター1は、光学デバイス2による光軸のシフトを利用して、画像光Lの光軸を一方側にシフトさせた場合の画像表示位置P1と、画像光Lの光軸を他方側にシフトさせた場合の画像表示位置P2とが、スクリーン8上で斜め方向(図2中の矢印方向)に、かつ半画素分(すなわち、画素Pxの半分)ずれるように制御する。そして、プロジェクター1が画像表示位置P1,P2に交互に画像を表示することにより、見かけ上で(疑似的に)画素数を増加させることで、スクリーン8に投写される画像の高解像度化が図られる。なお、画像表示位置P1,P2のずれ量は、半画素分に限定されず、例えば、画素Pxの1/4であってもよいし、3/4であってもよい。
本実施形態のプロジェクター1は、光学デバイス2や液晶表示素子108R,108G,108Bに加え、図3に示すように、制御回路120と画像信号処理回路122とを含んで構成されている。制御回路120は、液晶表示素子108R,108G,108Bに対するデータ信号の書き込み動作、光学デバイス2における光路偏向動作、画像信号処理回路122におけるデータ信号の発生動作等を制御する。一方、画像信号処理回路122は、図示しない外部装置から供給される画像信号VidをR,G,Bの3原色ごとに分離すると共に、それぞれの液晶表示素子108R,108G,108Bの動作に適したデータ信号Rv,Gv,Bvに変換する。変換されたデータ信号Rv,Gv,Bvは、それぞれ液晶表示素子108R,108G,108Bに供給され、それに基づいて液晶表示素子108R,108G,108Bが動作を行う。
図4は、プロジェクター1が備える光学デバイス2の上面側を示す斜視図である。図5は、プロジェクター1が備える光学デバイス2の下面側を示す斜視図である。なお、図4以降の図面では、説明の便宜上、XYZ直交座標系を用いる。また、以降では、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言い、+Z軸側を「上側」、−Z軸側を「下側」とも言う。なお、X軸は図4において支持部23の横方向となり、Y軸はX軸に直交して支持部23の縦方向となり、Z軸はX軸、Y軸に直交して支持部23の厚さ方向となる。また、以降では、Z軸方向から光学デバイス2を目視する場合を、「平面視」として使用する。
光学デバイス2の構成および動作に関して詳細に説明する。
光学デバイス2は、図4、図5に示すように、光透過性を有して入射する画像光Lを偏向させて射出する光学部としてのガラス板21と、ガラス板21を支持(収容)して揺動させる可動部22と、可動部22を揺動軸Jまわりに揺動可能に支持する一対の軸部24(24a,24b)と、軸部24を支持し、可動部22の周囲に枠状に形成される支持部23とを備えて構成されている。なお、支持部23と可動部22とは、軸部24により連結され一体に構成されている。なお、ガラス板21、可動部22、軸部24、支持部23により、光学デバイス2の構造部20を構成している。また、可動部22、軸部24、支持部23は、合成樹脂材料で構成されている。
また、光学デバイス2は、支持部23に対して可動部22を駆動(揺動)させるために、可動部22に設置される永久磁石26と、永久磁石26に作用させる磁界を発生させる一対のコイル27(27a,27b)と、それぞれのコイル27を支持(保持)して支持部23に設置するコイル支持部28(28a,28b)とを備えて構成されている。なお、永久磁石26、コイル27、コイル支持部28により、光学デバイス2の駆動部25を構成している。
光学デバイス2は、例えば、+Z軸側がダイクロイックプリズム110側、−Z軸側が投写光学装置112側を向くようにプロジェクター1内に配置されている。ただし、光学デバイス2の向きは、反対向きに配置されていてもよい。
図6は、光学デバイス2の支持部23の上面図である。図7は、光学デバイス2の支持部23の下面図である。図8は、光学デバイス2の分解斜視図である。図9は、光学デバイス2のY軸方向の断面図である。図10は、光学デバイス2のX軸方向の断面図である。図9は、詳細には、図6、図7が光学デバイス2を示すものとしてのA-A´断面図であり、図10は、同じくB-B´断面図である。図6から図10を参照して、光学デバイス2の構成に関して詳述する。
本実施形態の可動部22は、ガラス板21を収容する部分である。可動部22は、矩形の板状に形成され、貫通する状態で矩形のガラス板収容部221が形成されている。ガラス板収容部221は、4つの内周面の+Z軸側(上側)の端部から内部に向かって突出するガラス板保持部222が形成されている。
可動部22(ガラス板収容部221)へのガラス板21の組立ては、図8、図9に示すように、ガラス板収容部221に、−Z軸側(下側)から矩形のガラス板21を挿入し、ガラス板保持部222にガラス板21の一方の主面21aを受けて保持させる。これにより、ガラス板21のZ方向の位置決めが行える。そして、ガラス板収容部221の直交するいずれかの2つの内面にガラス板21の外面をそれぞれ突き当てることで、ガラス板21のXY方向の位置決めを行う。その後、ガラス板21は、図示しない接着剤等によって、ガラス板収容部221の内面およびガラス板保持部222に接着されて固定される。
ガラス板21は矩形状に形成され、ガラス板21の一方の主面21aは、光が入射する入射面を構成し、他方の主面21bは、光が射出される射出面を構成している。ガラス板21は、画像光Lの入射角度が0°から傾くことで、入射した画像光Lを屈折させて透過させる。従って、目的とする入射角度になるように、ガラス板21の姿勢を変化させることで、画像光Lの偏向方向や偏向量を制御することができる。なお、ガラス板21の大きさは、ダイクロイックプリズム110から射出される画像光Lを遮光することなく透過させることができるように適宜設定される。また、ガラス板21は、実質的に無色透明であることが好ましい。また、ガラス板21の画像光Lの入射面(主面21a)および射出面(主面21b)には反射防止膜が形成されていてもよい。
ガラス板21の構成材料は、特に限定されないが、例えば、白板ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスのような各種ガラス材料を用いることができる。また、本実施形態では、光学部としてガラス板21を用いているが、光学部は、光透過性を有し、画像光Lを屈折させることができる材料で構成されていれば特に限定されず、ガラスの他にも、例えば、水晶、サファイアのような各種結晶材料、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂のような各種樹脂材料等で構成されたものであってもよい。ただし、光学部としては、本実施形態のようにガラス板21を用いることが好ましく、これにより、光学部の剛性を特に大きくすることができるので、光学部において偏向される画像光Lの偏向ムラを特に抑制することができる。なお、ガラス板21の平面形状としては、画像光Lの偏向方向や偏向量を制御することができれば矩形に限定されず、種々の形状を取ることができる。
本実施形態の可動部22は、ガラス板収容部221の外側で、+Y軸側の端部に磁石収容部223が形成されている。磁石収容部223は、X軸方向に沿って伸びた矩形状で貫通する状態に形成される。磁石収容部223には、短辺側となる対向するそれぞれの内面には、+Z軸側(上側)の端部から内部に向かって突出する磁石受部224が形成されている。
可動部22(磁石収容部223)への永久磁石26の組立ては、図8、図9、図10に示すように、磁石収容部223に、−Z軸側(下側)から矩形の永久磁石26を挿入し、磁石受部224に永久磁石26の一方の面26aを受けさせる。これにより、永久磁石26のZ軸方向の位置決めが行える。そして、磁石収容部223の直交するいずれかの2つの内面に永久磁石26の外面をそれぞれ突き当てることで、永久磁石26のX軸、Y軸方向の位置決めを行う。その後、永久磁石26は、図示しない接着剤等によって、磁石収容部223の内面および磁石受部224に接着されて固定される。
可動部22の周囲には、可動部22を取り囲むように枠状の支持部23が形成されている。そして、可動部22と支持部23とが、一対の軸部24(24a、24b)によって連結されている。軸部24は、平面視で、矩形状の可動部22(ガラス板収容部221)の概略、対角線上のコーナー部に位置している。そして、ガラス板21の中心点と軸部24の中心とを結ぶ角度(例えば約45°)で傾斜する揺動軸Jが形成されている。可動部22は、この揺動軸Jまわりに揺動し、この揺動に伴ってガラス板21の姿勢が変化する。特に、光学デバイス2は、平面視で、軸部24(24a、24b)がガラス板21の中心点に対して点対称に配置されるため、可動部22の揺動バランスが良好となる。なお、揺動軸JのX軸(Y軸)に対する傾斜角は、45°に限定されない。
以上のように構造部20(可動部22、支持部23、および軸部24)は、一体に構成されている。これにより、構造部20が別体で構成される場合に比べ、支持部23と軸部24との接続領域や、軸部24と可動部22との接続領域における耐衝撃性や長期耐久性を向上させることができる。
また、構造部20(可動部22、支持部23、および軸部24a、24b)は、ガラス板21の構成材料よりもヤング率が小さい材料で構成されている。これらの構成材料としては、樹脂を含むことが好ましく、樹脂を主成分とすることがより好ましい。これにより、可動部22の揺動に伴って発生する応力がガラス板21自体の不要な振動に繋がるのを効果的に抑えることができる。また、柔らかい可動部22でガラス板21の側面を囲むことができ、ガラス板21の姿勢を変更する際に、ガラス板21に生じる応力を小さく抑えることにより、ガラス板21に発生する不要な振動を小さく抑えることができる。その結果、ガラス板21によって偏向される画像が、意図しない方向に偏向されてしまうことを防止することができる。また、環境温度に対する可動部22の揺動軌跡の変化を抑えることができる。
本実施形態では、構造部20の構成材料としてポリカーボネートを含む合成樹脂材料で構成されている。なお、合成樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂等が挙げられ、これらのうちの少なくとも1種を含むものを用いてもよい。
本実施形態の構造部20(可動部22、支持部23、および軸部24)は、ポリカーボネートを含む合成樹脂材料で一体に構成されるため、形成方法として、金型を用いた射出成形により形成される。なお、支持部23におけるリブ構造30および射出成形に関する詳細は後述する。
次に、可動部22を揺動させる駆動部25に関して説明する。
駆動部25は、図8に示すように、磁石収容部223に固定される永久磁石26と、永久磁石26に対応して配置されて永久磁石26に作用させる磁界を発生させる一対のコイル27(27a、27b)とで構成される。駆動部25は、電磁アクチュエーターである。一対のコイル27a、27bは、それぞれリング状に形成されて永久磁石26を挟んで配置される。具体的には、コイル27aは、永久磁石26の+Z軸側で永久磁石26と対向して配置される。また、コイル27bは、永久磁石26の−Z軸側で永久磁石26と対向して配置される。言い換えると、コイル27a,27bは、平面視で、永久磁石26と重なるように配置されている。このように、駆動部25として電磁アクチュエーターを用いることで、簡単な構成で可動部22を揺動させるのに十分な力を発生させることができ、可動部22をスムーズに揺動させることができる。なお、本実施形態では、コイル27a,27bは、空芯コイルとして使用する。
永久磁石26は、X軸方向に沿って延びる矩形状(概略、断面矩形の棒状)に形成され、Z軸方向(ガラス板21の厚み方向)に磁化されている。なお、永久磁石26は、ガラス板21に近づけて設置されるため、永久磁石26を揺動軸Jに近づけて配置することができ、可動部22の慣性モーメントを低減することができる。そのため、可動部22をよりスムーズに揺動させることができる。
永久磁石26としては、特に限定されず、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石等を用いることができる。
コイル27a、27bは、それぞれ、永久磁石26に対応してX軸方向に延在して設けられる。また、コイル27a、27bは、それぞれ、永久磁石26と所定の距離だけ離間して配置される。永久磁石26を挟んで一対のコイル27を設置することにより、永久磁石26の両側から永久磁石26に作用する磁界を発生させることができるため、可動部22をよりスムーズに揺動させることができる。
ここで、コイル27を支持部23に設置する方法に関して図8を参照して説明する。
コイル27は、コイル27を支持するコイル支持部28に支持され、コイル支持部28を支持部23にネジ固定することにより設置される。
コイル支持部28は、コイル27aを支持するコイル支持部28aと、コイル27bを支持するコイル支持部28bとで構成される。どちらのコイル支持部28も形状は略同一であり、支持部23に固定する場合の固定位置の関係で若干の形状の違いがある。なお、コイル支持部28の構成材料は、支持部23と比較して熱伝導率が大きく、かつ非磁性の材料が好ましく、例えば、アルミニウム、銅、銀、非磁性のステンレス鋼等が挙げられる。
コイル支持部28aは、コイル27aの延在方向に延び、断面がクランク状に曲折して形成されている。コイル支持部28aの一方の面にコイル27aが設置されて接着剤等で固定される。また他方の面には、ネジ固定するためのネジを挿通する2つの挿通孔281が設置されている。
コイル27aを支持部23に設置する場合には、コイル27aを固定したコイル支持部28aを、支持部23に固定する。具体的には、コイル27aが永久磁石26側を向くように、コイル支持部28aの向きを合せて、他方の面を、支持部23の載置面231(図6参照)に載置する。次に、ネジSC1をそれぞれの挿通孔281に挿通し、載置面231に形成される雌ネジ加工されていないネジ孔231a(図6参照)にねじ込むことで固定する。
コイル支持部28bも、コイル支持部28aと略同様に構成され、コイル27bを同様に接着剤で固定する。そして、コイル27bの向きを合せて、他方の面を、支持部23に形成される載置面232(図7、図8参照)に載置する。次に、ネジSC1をコイル支持部28bの3つの挿通孔(図示省略)に挿通し、載置面232に形成される雌ネジ加工されていないネジ孔232a(図7、図8参照)にねじ込むことで固定する。
以上の組立てにより、光学デバイス2が完成する。
次に、支持部23のリブ構造30に関して説明する。
本実施形態の支持部23は、軸部24、可動部22を含めて合成樹脂材料により一体に構成されている。そして、支持部23は、−Z軸側の面部23bに、複数のリブ31が連結して構成されるリブ構造30を有している。なお、+Z軸側の面部23aには、リブは形成されていない。従って、本実施形態のリブ構造30は、支持部23の片面側(面部23b)に有している。換言すると、リブ構造30は、+Z軸側の面部23aの反対側に構成されている。さらに換言すると、リブ構造30は、光の入射する方向(Z軸方向)に直交する面部23a,23bのうち、一方の面部23bに構成されている。また、複数のリブ31は支持部23の外周から内周に延びている。さらに、リブ構造30は、支持部23の外周と内周の間に外周と平行にリブ31が伸び、支持部23の外周と内周のほぼ中央で複数のリブ31と接続する構造を有している。またリブ31は支持部23の外周または内周に対して傾斜した構造としてしてもよい。なお、このリブ構造30により、リブ31以外の部分は空間となるため、光学デバイス2の軽量化を図ることができる。
リブ構造30に併せて、光学デバイス2を投写光学装置112の取り付け部(図示省略)にネジ固定するための挿通孔233bが形成されたダボ233が複数(本実施形態では10個)形成されている。本実施形態の光学デバイス2は、投写光学装置112に固定される。固定にはこのダボ233が用いられる。具体的には、ダボ233のダボ面233aを投写光学装置112の取付け部に当接させる。その後、+Z軸側から、ネジ(図示省略)を挿通孔233bに挿通して、取付け部に形成されるネジ孔(図示省略)に螺合させて固定する。
本実施形態のリブ構造30は、支持部23を補強する機能を有する複数のリブ31が連結されることで格子状に形成されている。本実施形態のリブ31は、剛性を確保する領域にはリブ31とリブ31との距離が狭くなるように設置され、その他の領域では広く設置されている。これにより、剛性を確保する要部はリブ31間の距離G1が狭く、要部ではない領域はリブ31間の距離G2を広く設置している。また、リブ31の平面方向の厚みは剛性を確保する要部では薄く、要部ではない領域では厚くしてもよい。このようにリブ31の厚さを変化させることによっても、要部ではリブ構造を密にすることができ、軽量化を図ると共に剛性を確保することができる。
本実施形態での要部は、支持部23と軸部24とが接続する接続領域、言い換えると、支持部23の2つの軸部24を支持する領域、または平面視にて搖動軸Jと支持部23とが重なる領域となる。なお、軸部24aを支持する支持部23の領域を以降では、支持領域αとする。また、軸部24bを支持する支持部23の領域を以降では、支持領域βとする。
本実施形態では、具体的に、軸部24a(軸部24b)対する支持領域α(支持領域β)として、軸部24と接続する部分を挟む位置に形成される2つのダボ233の間の領域としている。本実施形態では、図8に示すように、支持領域αとして、ダボ233A,233Bの間の領域としている。また、支持領域βとして、ダボ233C,233Dの間の領域としている。この支持領域α,βでは、リブ31間の距離G1が他の領域となるリブ31間の距離G2に比べて狭く形成されている。
ダボ233A,233B、およびダボ233C,233Dは、それぞれ支持部23の対角上の略コーナー部に位置している。また、支持部23の他のコーナー部に設置される2つずつのダボ233の間も支持領域α,βと同様に、リブ31間の距離G3が他の領域となるリブ31間の距離G2に比べて狭く形成されている。このダボ233をダボ233E,ダボ233F、およびダボ233G,ダボ233Hとする。
これにより、支持領域α(ダボ233A,233Bの間の領域)および支持領域β(ダボ233C,233Dの間の領域)では、周りに比較して剛性力を向上させることができる。また、ダボ233E,233Fの間、およびダボ233G,233Hの間においても、周りに比較して剛性力を向上させることができる。これにより支持領域α,βの剛性力を確保することと、支持部23の4つのコーナー部の剛性力を確保することができ、枠形状となる支持部23自体の形状および剛性力を確保することができる。
また、リブ31は軸部24a(軸部24b)が接続されていない支持部23に形成することもでき、コーナー部においてはリブ31間の距離が他の領域となるリブ31間の距離に比べて狭く形成することもできる。
コーナー部において、本実施形態では、図7に示すように、ダボ233Aの+X軸側周辺(領域γ1)、ダボ233Fの+X軸側周辺(領域γ2)、ダボ233Cの−X軸側周辺(領域γ3)、ダボ233Gの−X軸側周辺(領域γ4)において、リブ31間の距離を他の領域となるリブ31間の距離G2に比べて狭く形成している。
なお、本実施形態では、軸部24においてもリブ241を有する構成としている。本実施形態では、リブ241は支持部23の長辺と平行に形成されている。リブ241は支持部23の短辺と平行でもよく、また傾斜されて形成されてもよい。これにより、軸部24の軽量化を図ると共に、必要な剛性を確保している。なお、本実施形態のリブ241は、詳細には、平面視で、搖動軸Jに交差する方向となるように延びて形成されている。このようなリブ241により、揺動軸Jに平行となるようにリブを形成する場合に比べて、可動部22が揺動(軸部24が揺動)する際の軸部24の剛性を確保しやすくしている。
本実施形態では、支持部23は金型を用いた射出成形により形成されるため、このリブ構造30により、支持部23の剛性力を確保し、支持部23の面部23aでのヒケ等の成形不具合を防止でき、金型の型構造や成形性が向上することで、成形のサイクルタイムを向上させる。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の光学デバイス2は、支持部23において、リブ31が連結して構成されるリブ構造30を有している。これにより、支持部23は、リブ構造30による剛性を加味した厚さで構成することができ、光学デバイス2の軽量化が図れると共に剛性力を確保することができる。
本実施形態の光学デバイス2は、支持部23において、リブ構造30は、支持部23の片面側(面部23b)に有している。これにより、支持部23を形成するのに、射出成型を用いる場合に、金型の型構造や成形性を向上させることができる。
本実施形態の光学デバイス2は、リブ構造30が、支持部23の軸部24を支持する支持領域α,βにおいて、リブ31間の距離G1が支持部23の他の領域となるリブ31間の距離G2に比べて狭く構成されていることにより、他の領域に比べて剛性力を向上させることができ、揺動を行う要部の剛性を確保することができる。
本実施形態の光学デバイス2は、可動部22、軸部24、支持部23が、合成樹脂材料(ポリカーボネイト)を含んで一体に構成されることにより、軽量化が図れると共に剛性力を確保することができる。また、射出成型による成形を行うことができるため、量産性を向上させる。また、支持部23はリブ構造30を備えることにより、ひけ等の成形による不具合を防止できることで、成形品質を向上させることができる。
本実施形態の光学デバイス2は、可動部22に設けられた永久磁石26と、永久磁石26に作用させる磁界を発生させる一対のコイル27と、コイル27を支持するコイル支持部28と、を備え、コイル支持部28は、永久磁石26に対してコイル27を対向配置させて支持すると共に、支持部23に固定される。これにより、可動部22をスムーズに揺動させることができる。
本実施形態の光学デバイス2は、ガラス板21で、画像光Lを透過し、軸部24により揺動する。これにより、ガラス板21の揺動による画像光Lの屈折(偏向)を利用して、画像光Lの光軸をずらすことができる。
本実施形態のプロジェクター1は、光学デバイス2を備えることにより、軽量化が図れると共に、高解像度の優れた表示特性を有することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、光学デバイス2で、入射した画像光Lの光路を偏向させることにより、画像光Lの照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されることで、疑似的に解像度を高めることができる。
〔第2実施形態〕
図11は、第2実施形態に係る光学デバイス2AのY軸方向の断面図である。図12は、光学デバイス2AのX軸方向の断面図である。なお、図11、図12は、第1実施形態の図9、図10に対応する断面図である。図11、図12を参照して、本実施形態の光学デバイス2Aの構成ついて説明する。
本実施形態の光学デバイス2Aは、第1実施形態の光学デバイス2と比べて、リブ構造30Aが異なっている。それ以外の構成は、第1実施形態の光学デバイス2と略同様に構成されている。第1実施形態と略同様の構成部には同様の符号を付記し、構成部の構造や動作に関しての説明は省略する。
本実施形態の光学デバイス2Aは、支持部23Aの両面側にリブ構造30Aを有している。リブ構造30Aは、第1実施形態と同様のリブ31Aが、両面側において連結して格子状に構成されている。換言すると、+Z軸側と−Z軸側の両方にリブ31Aが形成されている。さらに換言すると、リブ構造30Aは、光の入射する方向(Z軸方向)に直交する面部23a,23bのうち、両方の面部23a,23bに構成されている。
第2実施形態によれば、第1実施形態での光学デバイス2や光学デバイス2を用いた画像表示装置としてのプロジェクター1での効果を同様に奏することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
第1実施形態の光学デバイス2は、支持部23の軸部24を支持する領域(支持領域α,β)において、リブ31間の距離G1が他の領域のリブ31間の距離G2に比べて狭く構成されている。また、支持領域αは、ダボ233A,233Bの間としている。また、支持領域βは、ダボ233C,233Dの間としている。しかし、この領域は軸部24の揺動に影響を与えない剛性を持たせることができる範囲でよいため、必要な剛性力が確保できる範囲となるように、任意に範囲を設定することが可能である。しかし、軸部24と支持部23との接続部分はその範囲に含むことが好ましい。これは、第2実施形態でも同様となる。
第1実施形態の光学デバイス2は、ガラス板21の一方の主面21aが、光が入射する入射面を構成し、他方の主面21bが、光が射出される射出面を構成している。しかし、入射面が主面21bであり、射出面が主面21aであってもよい。これは、第2実施形態でも同様となる。
第1実施形態では、画像表示装置の例としてプロジェクター1を取り上げて説明しているが、プロジェクター1以外に、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)や、HUD(ヘッドアップディスプレイ)等の画像表示装置であってもよい。HMDは、使用者に装着して使用され、景色と画像光を重畳して視認できるようにした装置である。HUDは、例えば、自動車に搭載され、フロントガラスを介して、時速、時間、走行距離等の各種情報(映像)を運転者に投影する装置である。また、この他に、プリンター、スキャナー等にも適用可能である。
第1実施形態では、光学部(ガラス板21)が光透過性を有し、画素シフトデバイスとして用いられる光学デバイス2について説明したが、光学デバイスの用途としては、これに限定されない。例えば、光学部の光入射部が光反射性を有しており、光入射部で反射した光を可動部の揺動によって走査する光スキャナーとして用いてもよい。
第1実施形態では、駆動部25が1つ設置されている。しかし、これに限られず、例えば、可動部22の−Y軸側の端部にガラス板21の中心に対して本実施形態の駆動部25と点対称となるように更に1つ設置してもよい。これは、第2実施形態においても同様となる。
1…画像表示装置としてのプロジェクター、2,2A…光学デバイス、21…光学部としてのガラス板、21a…光入射面としての主面、22…可動部、23,23A…支持部、23b…片面側としての面部、24…軸部、26…永久磁石、27…コイル、28…コイル支持部、30,30A…リブ構造、31,31A…リブ、α,β…軸部を支持する領域としての支持領域、J…揺動軸、L…画像光、G1,G2,G3…リブ間の距離。

Claims (8)

  1. 光が入射する光入射面を有する光学部と、
    前記光学部を支持して揺動する可動部と、
    前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
    前記軸部を支持する支持部と、を備え、
    前記支持部は、複数のリブが連結されて構成されるリブ構造を有し、
    前記支持部において、前記軸部を支持する領域におけるリブ間の距離が、他の領域におけるリブ間の距離よりも狭いことを特徴とする光学デバイス。
  2. 請求項1に記載の光学デバイスであって、
    前記リブ構造は、前記支持部の片面側に有していることを特徴とする光学デバイス。
  3. 請求項1に記載の光学デバイスであって、
    前記リブ構造は、前記支持部の両面側に有していることを特徴とする光学デバイス。
  4. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の光学デバイスであって、
    前記可動部、前記軸部、前記支持部は、合成樹脂材料を含んで一体に構成されていることを特徴とする光学デバイス。
  5. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の光学デバイスであって、
    前記可動部に設けられた永久磁石と、
    前記永久磁石に作用させる磁界を発生させるコイルと、
    前記コイルを支持するコイル支持部と、を備え、
    前記コイル支持部は、前記永久磁石に対して前記コイルを対向配置させて支持すると共に、前記支持部に固定されることを特徴とする光学デバイス。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の光学デバイスであって、
    前記光学部は、前記光を透過することを特徴とする光学デバイス。
  7. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の光学デバイスを備えることを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記光学デバイスで入射した光の光路を偏向させることにより、前記光の照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されることを特徴とする画像表示装置。
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