JP6609407B2 - オーディオ信号再生装置およびオーディオ信号処理方法 - Google Patents

オーディオ信号再生装置およびオーディオ信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は音楽用メディアを再生出力するオーディオ信号再生装置およびオーディオ信号処理方法に係り、特に車室内の音場の実現に好適なオーディオ信号再生装置およびオーディオ信号処理方法に関する。
車室内でも快適に左右chソースのオーディオを聴くには、音像を聴取者の前方に定位させる必要がある。これは、左右chで録音されたオーディオの定位情報を正確に再現させた方が、ステレオ感を得られやすいからである。
しかし、一般的な車載用オーディオは4chオーディオシステムが主流である。そこで、特許文献1の従来技術では、DSPなどの組み込みコンピュータにタイムアライメント機能を実装し、先行音効果によって音像の前方定位を実現してきた。
一般的に先行音効果は、前部スピーカの先行音よりも後部スピーカの後続音を約1.0msec以上遅らせる事で成立する。また、イコライザーやシェルビングフィルタによって音質をクリアにしている。
特許第4264686号公報
上記の従来技術は先行音効果を利用し音像の前方定位を実現しているが、車室内において運転席または助手席の1つの聴取位置で先行音効果を使用した場合、音質の劣化が起きる。特に、低周波数帯域においては、前後左右のスピーカから出力されるオーディオ信号が聴取位置に到達する際の位相干渉により、周波数特性上にディップを生じてしまい、低音の情報量が大きく欠損する問題があった。
図2はその位相干渉によるディップの影響を明確にするために、運転席または助手席での聴取位置における周波数特性をシミュレーションで求めた図である。左右後部スピーカの音の到達時間を左右前部スピーカの音の到達時間に対して15msecだけ遅らせた場合、オーディオ信号が33Hz、100Hz、167Hz、233Hz、300Hzの周辺の帯域にディップが発生し、これが音質劣化の原因になっていた。
また、車室内において運転席または助手席で聴取した場合、先行音効果を利用した4chオーディオシステムでは、通常環境での左右chホームオーディオシステムに比べて、音像の明瞭さが劣るという問題がある。これは、先行音効果を利用した4chオーディオシステムでは、後部スピーカの出力音が遅れて聴取者に到達するため、エコー効果を生じてしまい、音像の明瞭さが減少する為である。
さらに、車室内では座席などの内装による吸音やガラスの反射音による周波数特性の劣化があり、これが音質の劣化に繋がっていた。
本発明は上記問題点を解消し車室内のオーディオ環境を改善する事を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明のオーディオ信号再生装置は、入力する左chオーディオ信号を遅延して前部左chスピーカに出力する第1の遅延器と、入力する右chオーディオ信号を遅延して前部右chスピーカに出力する第2の遅延器と、入力する前記左chオーディオ信号を遅延する第3の遅延器と、入力する前記右chオーディオ信号を遅延する第4の遅延器とを備える定位制御部、および、前記第3の遅延器で遅延された後部左chオーディオ信号の周波数特性と位相を制御して後部左chスピーカに出力し、前記第4の遅延器で遅延された後部右chオーディオ信号の周波数特性と位相を制御して後部右chスピーカに出力する音場制御部、を有するオーディオ信号再生装置であって、前記定位制御部は、前記第1乃至第4の遅延器のそれぞれの遅延量が、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部chスピーカのそれぞれから車内の運転席又は助手席の聴取位置までの音の到達時間の差に基づき、音像が前記聴取位置に定位するよう調整され、前記音場制御部は、前記左chオーディオ信号の高周波数帯域を減衰する第1のフィルタと前記左chオーディオ信号を0.625msecだけ遅延する第5の遅延器とからなる第1の直列回路と、前記右chオーディオ信号の高周波数帯域を減衰する第2のフィルタと前記右chオーディオ信号を0.625msecだけ遅延する第6の遅延器とからなる第2の直列回路とを備え、音場の広がりを制御する、ことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のオーディオ信号再生装置において、前記第1および第2のフィルタは、カットオフ周波数が200Hz〜500Hzで増幅量が0〜−12dBのハイシェルフフィルタ、または中心周波数が200Hz〜20kHzで増幅量が0〜−12dBの複数のイコライザで構成されていることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載のオーディオ信号再生装置において、前記第1直列回路に、さらに、前記聴取位置において前部左chオーディオ再生信号と後部左chオーディオ再生信号に位相差が生じることによる周波数特性の乱れを改善する第1のFIRフィルタ回路が直列接続され、前記第2の直列回路に、さらに、前記聴取位置において前部右chオーディオ再生信号と後部右chオーディオ再生信号に位相差が生じることによる周波数特性の乱れを改善する第2のFIRフィルタ回路が直列接続されている、ことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載のオーディオ信号再生装置において、前記第1の遅延器の出力側に、前記第1のFIRフィルタによる情報量の欠損を改善するための第3のFIRフィルタが接続され、前記第2の遅延器の出力側に、前記第2のFIRフィルタによる情報量の欠損を改善するための第4のFIRフィルタが接続されている、ことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1、2、3または4に記載のオーディオ信号再生装置において、前記第1の遅延器の前段に周波数特性補償用の第3のフィルタが接続され、前記第2の遅延器の前段に周波数特性補償用の第4のフィルタが接続され、前記第3の遅延器の前段に周波数特性補償用の第5のフィルタが接続され、前記第4の遅延器の前段に周波数特性補償用の第6のフィルタが接続され、前記第3乃至第6のフィルタにより、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部左chスピーカで再生される音が前記聴取位置において同じ周波数特性となるようにした、ことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項5に記載のオーディオ信号再生装置において、前記第3乃至第6のフィルタは、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部右chスピーカのインパルス応答の前記聴取位置における測定結果で得られた逆伝達関数から求められたフィルタ係数を用いてフィルタ演算処理を行う、FIRフィルタ単独またはFIRフィルタと複数のIIRフィルタとの組み合わせで構成されていることを特徴とする。
請求項7にかかる発明のオーディオ信号処理方法は、入力する左chオーディオ信号に第1の遅延を施して前部左chスピーカに出力し、入力する右chオーディオ信号に第2の遅延を施して前部右chスピーカに出力し、入力する前記左chオーディオ信号に第3の遅延を施すと共に周波数特性と位相を制御して後部左chスピーカに出力し、入力する前記右chオーディオ信号に第4の遅延を施すと共に周波数特性と位相を制御して後部右chスピーカに出力するオーディオ信号処理方法であって、前記第1乃至第4の遅延の遅延量は、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部左chスピーカのそれぞれから車内の運転席又は助手席の聴取位置までの音の到達時間の差に基づき、音像が前記聴取位置に定位するよう調整し、前記周波数特性と位相は、オーディオ信号の高周波数帯域の減衰処理と0.625msecの遅延処理により行い、音場の広がりを制御する、ことを特徴とする。
請求項8にかかる発明は、請求項7に記載のオーディオ信号処理方法において、前記後部左chオーディオ信号および前記後部右chオーディオの高周波帯域の減衰処理は、それぞれ、カットオフ周波数が200Hz〜500Hzで増幅量が0〜−12dBのハイシェルフフィルタ、または中心周波数が200Hz〜20kHzで増幅量が0〜−12dBの複数のイコライザで行うことを特徴とする。
請求項9にかかる発明は、請求項7または8に記載のオーディオ信号処理方法において、前記後部左chオーディオ信号に対して、前記第3の遅延および周波数特性と位相の制御に加えて、前記聴取位置において前部左chオーディオ再生信号と後部左オーディオ再生信号に位相差が生じることによる周波数特性の乱れを改善するために第1のFIRフィルタによるフィルタリング処理を施し、前記後部右chオーディオ信号に対して、前記第4の遅延および周波数特性と位相の制御に加えて、前記聴取位置において前部右chオーディオ再生信号と後部右オーディオ再生信号に位相差が生じることによる周波数特性の乱れを改善するために第2のFIRフィルタによるフィルタリング処理を施す、ことを特徴とする。
請求項10にかかる発明は、請求項9に記載のオーディオ信号処理方法において、前記前部左chオーディオ信号に対して、前記第1の遅延の施しに加えて、前記後部左chオーディオ信号に対する前記第1のFIRフィルタのフィルタリングによる情報量の欠損を改善するために第3のFIRフィルタによるフィルタリング処理を施し、前記前部右chオーディオ信号に対して、前記第2の遅延の施しに加えて、前記後部右chオーディオ信号に対する前記第2のFIRフィルタのフィルタリングによる情報量の欠損を改善するために第4のFIRフィルタによるフィルタリング処理を施す、ことを特徴とする。
請求項11にかかる発明は、請求項7、8、9または10に記載のオーディオ信号処理方法において、前記前部左chオーディオ信号に対して第3フィルタにより周波数特性の補償を行い、前記前部右chオーディオ信号に対して第4フィルタにより周波数特性の補償を行い、前記後部左chオーディオ信号に対して第5フィルタにより周波数特性の補償を行い、前記後部左chオーディオ信号に対して第6フィルタにより周波数特性の補償を行い、前記第3乃至第6のフィルタにより、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部左chスピーカで再生される音が前記聴取位置において同じ周波数特性となるようにした、ことを特徴とする。
請求項12にかかる発明は、請求項11に記載のオーディオ信号処理方法において、前記第3乃至第6のフィルタには、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部右chスピーカのインパルス応答の前記聴取位置における測定結果で得られた逆伝達関数から求められたフィルタ係数を用いてフィルタ演算処理を行う、FIRフィルタ単独またはFIRフィルタと複数のIIRフィルタとの組み合わせを使用することを特徴とする。
本発明によれば、定位制御部によって音像位置の制御を行い、音場制御部によって後部の左右chスピーカで再生されるオーディオ信号の振幅特性と位相特性を制御するので、特に車載用に適用したとき、車室内における運転席または助手席の聴取位置における低域の周波数特性を改善でき、先行音効果によるエコー効果を改善でき、明瞭な音像を保ったまま、車室空間の大きさに合った自然な音場の広がりを知覚でき、また、前記音場の広がりを制御することができる。
本発明の第1の実施例のオーディオ信号再生装置の機能ブロック図である。 従来のオーディオ信号再生装置の周波数特性図である。 第1の実施例のオーディオ信号再生装置の周波数特性図である。 第2の実施例のオーディオ信号再生装置の機能ブロック図である。 第2の実施例のオーディオ信号再生装置の周波数特性図である。 第2の実施例のオーディオ信号再生装置の周波数特性図である。 第3の実施例のオーディオ信号再生装置の機能ブロック図である。 第3の実施例のオーディオ信号再生装置の周波数特性図である。 第4の実施例のオーディオ信号再生装置の機能ブロック図である。
以下、本発明をより詳細に説明するために、本発明を実施例によって、添付の図面に従って説明する。また、添付の図2、図3、図5、図6、図8は位相干渉によって生じるディップの影響を明確にするために、シミュレーションで求めた周波数特性図である。なお、以下に示す符号の後部に付けた「FL」は前部左ch、「FR」は前部右ch、「RL」は後部左ch、「RR」は後部右chを表す。
<第1の実施例>
図1は本発明の第1の実施例に係るオーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、10はディジタルの左右chオーディオ信号を入力する入力部であり、左ch入力端子11Lと右ch入力端子11Rを備える。20は定位制御部であり、遅延器21FL(遅延量はD1),21FR(遅延量はD2),21RL(遅延量はD3),21RR(遅延量はD4)を備える。30は音場制御部であり、フィルタ31RL,31RRと、遅延器32RL,32RR(遅延量はD5)とを備える。40は増幅部であり、D/A変換機能を備えたパワーアンプからなる増幅器41FL,41FR,41RL,41RRを備える。50はスピーカ部であり、スピーカ51FL,51FR,51RL,51RRを備える。このように、図1のオーディオ信号再生装置は、左右2chのオーディオ信号を入力して左右前後4chのオーディオ再生信号を出力する。
次に第1の実施例の動作について説明する。図1において、入力端子11Lから入力した左chオーディオ信号は、定位制御部20の遅延器21FLと遅延器21RLに入力して、それぞれ遅延量D1,D3が付加される。入力端子11Rから入力した右chオーディオ信号は、定位制御部20の遅延器21RLと遅延器21RRに入力して、それぞれ遅延量D2,D4が付加される。
定位制御部20の遅延器21FLの出力信号は、増幅器41FLで増幅されてスピーカ51FLに入力し、遅延器21FRの出力信号は、増幅器41FRで増幅されてスピーカ51FRに入力する。
定位制御部20の遅延器21RLの出力信号は、音場制御部30のフィルタ31RLで高域を減衰され遅延器32RLで遅延量D5を付加されてから、増幅器41RLで増幅されてスピーカ51RLに入力する。また、遅延器21RRの出力信号は、音場制御部30のフィルタ31RRで高域を減衰され遅延器32RRで遅延量D5を付加されてから、増幅器41RRで増幅されてスピーカ51RRに入力する。
定位制御部20では、各スピーカ51FL,51FR,51RL,51RRのインパルス応答を聴取位置(車室内の運転席または助手席)で観測して、その聴取位置とスピーカ51FL,51FR,51RL,51RRとの間の伝達関数から遅延量を求め、距離差によって生じる音の到達時間の差を調整して、聴取位置での振幅特性および位相特性が改善されるよう、遅延器21FL、遅延器21FR、遅延器21RL、および遅延器21RRの遅延量D1〜D4を調整する。
音場制御部30のフィルタ31RL,31RRは、可変高域減衰フィルタで構成される。例えば、IIR型1次または2次の次数のハイシェルフフィルタを使用する場合は、カットオフ周波数が200Hz〜500Hz、増幅量が+0〜−12dBのパラメータのものを使用する。あるいは、このフィルタ31RL,31RRを複数のイコライザで実現するときは、そのときのパラメータは中心周波数を200Hz〜20kHzとし、増幅量を+0〜−12dBとする。
音場制御部30の遅延器32RL,32RRの遅延量D5は、0.5msec〜1.0msecの範囲内となるように調整する。これは、各スピーカスピーカ51FL,51FR,51RL,51RRからのオーディオ再生信号が聴取位置に到達したときに、特に300Hz以下の音質が劣化しないようにするためのである。遅延量D5を0.5msec〜1.0msecの範囲内となるようにすることで、聴取位置で高周波数帯域においてコムフィルタ効果(くし型周波数特性)が発生し、音場の広がりを知覚できる。この音場の広がりは、フィルタ31RL,31RRのカットオフ周波数と増幅量によって調整できる。
例えば、その遅延量D5を0.625msecに設定したときは、図3に示すように、低域の特性が図2に示される周波数特性と比較して改善されていることを確認できる。この図3は、音場制御部30において、前部左右chのオーディオ信号(インパルス信号)の遅延量を0msecとし、後部左右chのオーディオ信号(インパルス信号)の遅延量D5を0.625msecとして、前後左右の4ch分を足し合わせた再生オーディオ信号の前記した聴取位置での周波数特性図である。
第1の実施例によれば、定位制御部20によって音像位置の制御を行い、音場制御部30によって後部の左右スピーカ51RL,51RRの振幅特性と位相特性を変更することで、車室内における運転席または助手席の聴取位置における低域の周波数特性を改善でき、先行音効果によるエコー効果を改善でき、明瞭な音像を保ったまま、車室空間の大きさに合った自然な音場の広がりを知覚でき、また、前記音場の広がりを制御することができる。
ちなみに、音場制御部30のフィルタ31RL,31RRがハイシェルフフィルタ、またはイコライザの場合、音場制御部30における増幅量を0dBに設定すると音場が最も広がり、−12dBに設定すると音場の広がりが抑えられ、左右chホームオーディオのように明瞭な音像定位を持つ音場を実現できる。
<第2の実施例>
上記した第1の実施例の定位制御部20と音場制御部30によれば、音像を聴取者の前方に定位させることができるが、聴取者が運転席および助手席の両方に着席している場合は、どちらか片方の聴取者にしか音像を前方定位させることができない。
そこで、第2の実施例では、運転席および助手席の両方に聴取位置を設定した場合において、定位制御部20の遅延量の決定方法を説明する。
聴取者が着席する運転席(右側)および助手席(左側)の両方に音像の前方定位をさせるためには、左側前後chのスピーカ51FL,51RLのインパルス応答を助手席において観測して、左側前後chのスピーカ51FL,51RLと助手席の間の伝達関数を求め、その伝達関数から遅延量を求め、スピーカ51FL,51RLと助手席との距離差によって生じる音の到達時間の差に基づき音像を助手席に定位させよう、遅延器21FL、21RLの遅延量D1,D3を調整する。
また、右側前後chのスピーカ51FR,51RRのインパルス応答を運転席において観測して、右側前後chのスピーカ51FR,51RRと運転席の間の伝達関数を求め、その伝達関数から遅延量を求め、スピーカ51FR,51RRと運転席との距離差によって生じる音の到達時間の差に基づき音像を運転席に定位させよう、遅延器21FR、21RRの遅延量D2,D4を調整する。
第2の実施例によれば、定位制御部20の遅延量D1〜D4の決定方法を運転席と助手席の聴取位置に対応させ、音場制御部30によって後部の左右スピーカ51RL,51RRの振幅特性を変更することで、両席の聴取者に対して音像を前方定位させつつ、音質の劣化を最小限に抑えることが可能になる。
<第3の実施例>
上記した第1の実施例および第2の実施例の定位制御部20と音場制御部30によれば、聴取者が運転席または助手席どちらか一方に着席しているとき、さらに、聴取者が運転席および助手席の両方に着席しているとき、音像の前方定位と音質の劣化を最小限に抑えることができる。
ただ、音場制御部30の遅延器32RL,32RRにより前部左右chのオーディオ再生信号と後部左右chのオーディオ再生信号に位相差が生じ、前部左右chのオーディオ再生信号と後部左右chのオーディオ再生信号の位相が逆位相となる周波数においては、図3に示すように大きなディップが生じて、情報量の減少が発生していた。
そこで、第3の実施例では、図4にブロック図で示すように、音場制御部30に、さらに、後部左右chのFIRフィルタ33RL,33RRを備えた後部FIRフィルタ回路33Rと、前部左右chの遅延器34F,34FRを挿入することとした。
この後部FIRフィルタ回路33Rは、遅延器32RL,32RRの遅延に因って、聴取位置における前部左右chオーディオ出力信号と後部左右chオーディオ出力信号を合成した信号の周波数特性に発生するディップを補正するものである。
後部FIRフィルタ33RL,33RRのフィルタ係数(Rh[m])は、遅延0msecのインパルス信号に遅延器32RL,32RRの遅延時間分(D5)を遅らせたインパルス信号を足し合わせた信号から求める。
一例として、図3の周波数特性を後部FIRフィルタ33RL,33RRのフィルタ係数(Rh[m])に持たせ、後部左右chオーディオ信号(インパルス信号)をフィルタ係数(Rh[m])で畳み込み、0.625msecだけ延させて得た後部左右chオーディオ再生信号と、遅延器34FL,34FRの遅延を0msecとした前部左右chオーディオ再生信号(インパルス信号)を足し合わせた信号の周波数特性図を、図5に示す。
この図5では、図3のような大きなディップはないが、前部左右chオーディオ出力信号と後部左右chオーディオ再生信号の合成信号に位相干渉が生じ、約12dBのディップが残ってしまう。
そこで、後部FIRフィルタ33RL,33RRのフィルタ係数(Rh[m])の振幅レベルに限界値を設けることで、図6の周波数特性のようにディップを小さくする。振幅レベルの限界値を設定した場合の後部FIRフィルタ33RL,33RRのフィルタ係数(Rh[m])は、
Figure 0006609407
として、|Rh[e−j2πm/N]|の振幅特性と直線位相特性から求める。
ここで、D5は遅延器32RL,32RRの遅延量、NはFIRフィルタ33RL,33RRのフィルタ係数(Rh[m])のタップ数、dBthresholdはFIRフィルタ33RL,33RRのフィルタ係数(Rh[m])の振幅レベルの限界値に設定する閾値、dBlimはFIRフィルタ33RL,33RRのフィルタ係数(Rh[m])の振幅レベルの限界値である。図6は、dBthresholdに−6dBを、dBlimに−18dBをそれぞれ与えた場合の周波数特性図である。
なお、本実施例では、後部左右chオーディオ信号のラインに挿入したFIRフィルタ回路33RL,33RRによって遅延((FIRタップ数−1)/2)が発生し、前部左右chオーディオ再生信号と後部左右chオーディオ再生信号に位相ずれが生じる。そこで、前部左右chオーディオ信号のラインに、遅延量がD6の遅延器34FL,34FRを挿入して、前部左右chオーディオ信号を群遅延分だけ遅らせ、前部左右chオーディオ再生信号と後部左右chオーディオ再生信号の位相ずれを補正する。
第3の実施例によれば、後部FIRフィルタ回路33により前部左右chオーディオ再生信号と後部左右chオーディオ再生信号を聴取位置で合成した場合に起きる、図5に示した位相干渉に因る周波数特性のディップを図6に示すように減少させ、情報量の欠損を改善できる。
<第4の実施例>
上記した図4の第3の実施例の後部FIRフィルタ回路33Rによれば、運転席または助手席を聴取位置とした場合において、音場制御部20による前部左右chオーディオ再生信号と後部左右chオーディオ再生信号の位相差の影響を改善し、周波数特性のディップをなくす事ができるが、後部FIRフィルタ回路33Rによって後部左右chオーディオ再生信号の情報量は減少する。
そこで、第4の実施例では、図7にブロック図で示すように、音場制御部30に、FIRフィルタ33FL,33FRを備えた前部FIRフィルタ回路33Fを挿入することにした。
前部FIRフィルタ33FL、33FRのフィルタ係数(Fh[m])は、前部左右chオーディオ信号(インパルス信号)のレベルを2倍した信号から、第3の実施例の後部左右chオーディオ信号(インパルス信号)を差し引いた信号から求める。また、群遅延を揃える為、前部FIRフィルタ回路33Fのフィルタ係数(Fh[m])と後部FIRフィルタ33Rのフィルタ係数(Rh[m])のタップ数は同じとする。
第4の実施例によれば、図8に示すように、前部左右chオーディオ信号を前部FIRフィルタ回路33Fのフィルタ係数(Fh[m])で畳み込みした前部オーディオ再生信号と第3の実施例の後部左右chオーディオ再生信号とを聴取位置で合成した信号の周波数特性はフラットであり、情報量の欠損がなくなる。
<第5の実施例>
第1〜第4の実施例によれば、聴取者が運転席または助手席どちらかの聴取位置に着席し、さらに、聴取者が運転席および助手席の両方における聴取位置に着席しても、音像の前方定位と情報量の欠損をなくし音質を改善することができるが、伝達関数的に、各スピーカと聴取者の間の距離や障害物により前記した聴取位置における周波数特性が前後左右ch毎に異なり、上記した実施例の発明の効果を最大限発揮することができない。
そこで、第5の実施例では、図9のブロック図に示すように、定位制御部20と入力部10との間に、前後左右ch用の周波数特性補償用フィルタ61FL,61FR,61RL,61RRを備えた周波数特性補償部60を挿入することとした。このフィルタ61FL,61FR,61RL,61RRとしては、FIRフィルタで構成し、またはFIRフィルタと複数のIIRフィルタの組み合わせで構成し、各chのオーディオ再生信号の聴取位置における周波数特性を等しくする。
聴取位置を運転席に設定した場合は、周波数特性補償のためには、第1の実施例で説明した定位制御部20での遅延量D1〜D4を決定する際の逆伝達関数から、フィルタ61FL,61FR,61RL,61RRの各フィルタ係数を求める。聴取位置を助手席に設定した場合でも同様である。
また、聴取位置を運転席および助手席の両方に設定した場合は、周波数特性補償のためには、第2の実施例で説明した定位制御部20の遅延量D1〜D4を決定する際の逆伝達関数から、フィルタ61FL,61FR,61RL,61RRの各フィルタ係数を求める。
第5の実施例によれば、フィルタ61FL,61FR,61RL,61RRのそれぞれについて、個別的に伝達関数的に周波数特性を補償することで、前部左chスピーカ51FL、前部右chスピーカ51FL、後部左chスピーカ51RL、および後部左chスピーカ51RRで再生される音が聴取位置において同じ周波数特性となるように制御でき、音像の定位の明瞭さと音質を改善することが可能になる。なお、この数特性補償部60は、第1乃至第4の実施例にも適用できるものである。
また、周波数特性補償部60のフィルタ61FL,61FR,61RL,61RRをFIRフィルタで構成する場合、それら各FIRフィルタ係数と、上記した第3と第4の実施例の前部FIRフィルタ回路33FのFIRフィルタ33FL,33FRのフィルタ係数(Fh[m])と、後部FIRフィルタ回路33RのFIRフィルタ33RL,33RRのフィルタ係数(Rh[m])のタップ数が同じである場合は、それぞれのchにおけるのFIRフィルタ係数を足し合わせて、周波数特性補償部60、または前部FIRフィルタ回路33Fと後部FIRフィルタ回路33Rの各chに対応したFIRフィルタの係数とすることで、FIRフィルタに使用する演算処理量を削減でき、少ない計算量でも所期の目的を達成することができる。
10:入力部、10L,10R:入力端子
20:定位制御部、20FL,20FR,20RL,20RR:遅延器
30:音場制御部、31RL,31RR:フィルタ、32RL,32RR:遅延器、33FL,33FR,33RL,33RR:FIRフィルタ、34FL,34FR:遅延器
40:増幅部、41FL,41FR,41RL,41RR:増幅器
50:スピーカ部、51FL,51FR,51RL,51RR:スピーカ
60:周波数特性補償部、61FL,61FR,61RL,61RR:フィルタ

Claims (12)

  1. 入力する左chオーディオ信号を遅延して前部左chスピーカに出力する第1の遅延器と、入力する右chオーディオ信号を遅延して前部右chスピーカに出力する第2の遅延器と、入力する前記左chオーディオ信号を遅延する第3の遅延器と、入力する前記右chオーディオ信号を遅延する第4の遅延器とを備える定位制御部、および、
    前記第3の遅延器で遅延された後部左chオーディオ信号の周波数特性と位相を制御して後部左chスピーカに出力し、前記第4の遅延器で遅延された後部右chオーディオ信号の周波数特性と位相を制御して後部右chスピーカに出力する音場制御部、
    を有するオーディオ信号再生装置であって、
    前記定位制御部は、前記第1乃至第4の遅延器のそれぞれの遅延量が、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部chスピーカのそれぞれから車内の運転席又は助手席の聴取位置までの音の到達時間の差に基づき、音像が前記聴取位置に定位するよう調整され、
    前記音場制御部は、前記左chオーディオ信号の高周波数帯域を減衰する第1のフィルタと前記左chオーディオ信号を0.625msecだけ遅延する第5の遅延器とからなる第1の直列回路と、前記右chオーディオ信号の高周波数帯域を減衰する第2のフィルタと前記右chオーディオ信号を0.625msecだけ遅延する第6の遅延器とからなる第2の直列回路とを備え、音場の広がりを制御する
    ことを特徴とするオーディオ信号再生装置。
  2. 請求項1に記載のオーディオ信号再生装置において、
    前記第1および第2のフィルタは、カットオフ周波数が200Hz〜500Hzで増幅量が0〜−12dBのハイシェルフフィルタ、または中心周波数が200Hz〜20kHzで増幅量が0〜−12dBの複数のイコライザで構成されていることを特徴とするオーディオ信号再生装置。
  3. 請求項1または2に記載のオーディオ信号再生装置において、
    前記第1直列回路に、さらに、前記聴取位置において前部左chオーディオ再生信号と後部左chオーディオ再生信号に位相差が生じることによる周波数特性の乱れを改善する第1のFIRフィルタ回路が直列接続され、
    前記第2の直列回路に、さらに、前記聴取位置において前部右chオーディオ再生信号と後部右chオーディオ再生信号に位相差が生じることによる周波数特性の乱れを改善する第2のFIRフィルタ回路が直列接続されている、
    ことを特徴とするオーディオ信号再生装置。
  4. 請求項3に記載のオーディオ信号再生装置において、
    前記第1の遅延器の出力側に、前記第1のFIRフィルタによる情報量の欠損を改善するための第3のFIRフィルタが接続され、
    前記第2の遅延器の出力側に、前記第2のFIRフィルタによる情報量の欠損を改善するための第4のFIRフィルタが接続されている、
    ことを特徴とするオーディオ信号再生装置。
  5. 請求項1、2、3または4に記載のオーディオ信号再生装置において、
    前記第1の遅延器の前段に周波数特性補償用の第3のフィルタが接続され、
    前記第2の遅延器の前段に周波数特性補償用の第4のフィルタが接続され、
    前記第3の遅延器の前段に周波数特性補償用の第5のフィルタが接続され、
    前記第4の遅延器の前段に周波数特性補償用の第6のフィルタが接続され、
    前記第3乃至第6のフィルタにより、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部左chスピーカで再生される音が前記聴取位置において同じ周波数特性となるようにした、
    ことを特徴とするオーディオ信号再生装置。
  6. 請求項5に記載のオーディオ信号再生装置において、
    前記第3乃至第6のフィルタは、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部右chスピーカのインパルス応答の前記聴取位置における測定結果で得られた逆伝達関数から求められたフィルタ係数を用いてフィルタ演算処理を行う、FIRフィルタ単独またはFIRフィルタと複数のIIRフィルタとの組み合わせで構成されていることを特徴とするオーディオ信号再生装置。
  7. 入力する左chオーディオ信号に第1の遅延を施して前部左chスピーカに出力し、
    入力する右chオーディオ信号に第2の遅延を施して前部右chスピーカに出力し、
    入力する前記左chオーディオ信号に第3の遅延を施すと共に周波数特性と位相を制御して後部左chスピーカに出力し、
    入力する前記右chオーディオ信号に第4の遅延を施すと共に周波数特性と位相を制御して後部右chスピーカに出力するオーディオ信号処理方法であって、
    前記第1乃至第4の遅延の遅延量は、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部左chスピーカのそれぞれから車内の運転席又は助手席の聴取位置までの音の到達時間の差に基づき、音像が前記聴取位置に定位するよう調整し、
    前記周波数特性と位相は、オーディオ信号の高周波数帯域の減衰処理と0.625msecの遅延処理により行い、音場の広がりを制御する
    ことを特徴とするオーディオ信号処理方法。
  8. 請求項7に記載のオーディオ信号処理方法において、
    前記後部左chオーディオ信号および前記後部右chオーディオの高周波帯域の減衰処理は、それぞれ、カットオフ周波数が200Hz〜500Hzで増幅量が0〜−12dBのハイシェルフフィルタ、または中心周波数が200Hz〜20kHzで増幅量が0〜−12dBの複数のイコライザで行うことを特徴とするオーディオ信号処理方法。
  9. 請求項7または8に記載のオーディオ信号処理方法において、
    前記後部左chオーディオ信号に対して、前記第3の遅延および周波数特性と位相の制御に加えて、前記聴取位置において前部左chオーディオ再生信号と後部左オーディオ再生信号に位相差が生じることによる周波数特性の乱れを改善するために第1のFIRフィルタによるフィルタリング処理を施し、
    前記後部右chオーディオ信号に対して、前記第4の遅延および周波数特性と位相の制御に加えて、前記聴取位置において前部右chオーディオ再生信号と後部右オーディオ再生信号に位相差が生じることによる周波数特性の乱れを改善するために第2のFIRフィルタによるフィルタリング処理を施す、
    ことを特徴とするオーディオ信号処理方法。
  10. 請求項9に記載のオーディオ信号処理方法において、
    前記前部左chオーディオ信号に対して、前記第1の遅延の施しに加えて、前記後部左chオーディオ信号に対する前記第1のFIRフィルタのフィルタリングによる情報量の欠損を改善するために第3のFIRフィルタによるフィルタリング処理を施し、
    前記前部右chオーディオ信号に対して、前記第2の遅延の施しに加えて、前記後部右chオーディオ信号に対する前記第2のFIRフィルタのフィルタリングによる情報量の欠損を改善するために第4のFIRフィルタによるフィルタリング処理を施す、
    ことを特徴とするオーディオ信号処理方法。
  11. 請求項7、8、9または10に記載のオーディオ信号処理方法において、
    前記前部左chオーディオ信号に対して第3フィルタにより周波数特性の補償を行い、
    前記前部右chオーディオ信号に対して第4フィルタにより周波数特性の補償を行い、
    前記後部左chオーディオ信号に対して第5フィルタにより周波数特性の補償を行い、
    前記後部左chオーディオ信号に対して第6フィルタにより周波数特性の補償を行い、
    前記第3乃至第6のフィルタにより、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部左chスピーカで再生される音が前記聴取位置において同じ周波数特性となるようにした、
    ことを特徴とするオーディオ信号処理方法。
  12. 請求項11に記載のオーディオ信号処理方法において、
    前記第3乃至第6のフィルタには、前記前部左chスピーカ、前記前部右chスピーカ、前記後部左chスピーカ、および前記後部右chスピーカのインパルス応答の前記聴取位置における測定結果で得られた逆伝達関数から求められたフィルタ係数を用いてフィルタ演算処理を行う、FIRフィルタ単独またはFIRフィルタと複数のIIRフィルタとの組み合わせを使用することを特徴とするオーディオ信号処理方法。
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