JP6609144B2 - 光走査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転多面鏡を有する光走査装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、光走査装置を有する。光走査装置は、光源から出射される光ビームを回転多面鏡により偏向し、偏向された光ビームは、fθレンズを介して感光ドラムの上を走査して静電潜像を形成する。
画像形成装置は、画像の主走査方向の書出し位置を一定にするために光ビームの出射開始タイミングを決定する必要がある。光ビームの出射開始タイミングを決定するために、光走査装置は、一般に、光ビーム検出器(以下、BDという。)を有する。BDは、光源から出射され回転多面鏡により偏向された光ビームを受光したときに、BD信号を出力する。画像形成装置は、BD信号に基づいて光ビームの出射開始タイミングを決定する。しかし、BDがBD信号を生成するためには、BDに加えて、BDへ光ビームを入射させるための集光レンズやスリット等の光学部品を必要とする。そのため、部品数および組立工数が増大してコストアップになるという問題を生じる。
特許文献1は、この問題を解決するために、BDを用いずに、回転多面鏡または回転多面鏡と一体に回転する部材に設けられた基準マークを検出することにより光ビームの出射開始タイミングを決定することを開示している。
特開2005−313394号公報
しかし、基準マークおよび基準マークを検出する検出器を設けることは、やはり部品数および組立工数が増大してコストアップになるという問題を生じる。
そこで、本発明は、回転多面鏡を回転させるモータの回転に従って生成される回転位置検出信号に基づいて光ビームの出射開始タイミングを決定する光走査装置を提供する。
上記の問題を解決するべく、本発明の実施形態による光走査装置は、
光ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、
前記回転多面鏡を回転させるモータと、
前記モータの回転により発生する磁束変化を検出して回転位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、
前記モータを所定回転速度で回転させたときの前記回転位置検出信号の基準値を記憶する記憶手段と、
前記回転位置検出信号と前記基準値とに基づいて基準信号を生成する基準信号生成手段と、
前記基準信号に対する前記回転多面鏡の複数の反射面の位相データを格納する格納手段と、
前記モータの設定回転速度の変化量に対する実際の回転速度の変化量の割合を表す変速係数を格納する変速係数格納手段と、
前記変速係数に基づいて前記位相データを補正して変速位相データを生成する変速位相データ生成手段と、
を備え、
前記主走査方向における前記光ビームの前記感光体への書き込み位置を一定にするために前記基準信号と前記変速位相データとに基づいて前記光源からの前記光ビームの出射開始タイミングを決定することを特徴とする。
本発明によれば、回転多面鏡を回転させるモータの回転に従って生成される回転位置検出信号に基づいて光ビームの出射開始タイミングを決定することができる。
第1実施例のモータの説明図。 第1実施例の光走査装置の説明図。 第2実施例のFG信号の周期のバラツキを示す図。 第3実施例の書出し制御部のブロック図。 第3実施例の書出し制御部の動作を示すタイミングチャート。 第3実施例の位相データの生成処理を行うために必要な構成のブロック図。 第3実施例の位相データの生成処理を説明するタイミングチャート。 第3実施例の位相データの生成処理を示すフローチャート。 第4実施例の書出し制御部のブロック図。 第4実施例の書出し制御部の動作を示すタイミングチャート。 第5実施例の書出し制御部のブロック図。 第5実施例の異常周期検知回路のブロック図。 第5実施例の検出タイミング信号の異常を示すタイミングチャート。 第5実施例の書出し制御部の動作を示すタイミングチャート。 第6実施例の書出し制御部のブロック図。 第6実施例のモータの回転速度設定値と実際の回転速度の関係を示す図。 第6実施例の基準信号と位相データの関係を示すタイムチャート。 第6実施例の変速係数の生成処理を示すフローチャート。 第1実施例の画像形成装置の断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
(画像形成装置)
本実施例における電子写真方式の画像形成装置1を説明する。図19は、第1実施例の画像形成装置1の断面図である。画像形成装置1は、光走査装置2(2Y、2M、2C、2K)、画像制御部5、画像読取部500、感光ドラム(感光体)25を含む画像形成部503、定着部504および給紙/搬送部505から構成される。画像読取部500は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿の画像を光学的に読み取り、読み取った画像を画像データ(電気信号)へ変換する。画像制御部5は、画像読取部500から画像データを受け取り、受け取った画像データを画像信号へ変換する。画像制御部5は、画像信号を光走査装置2へ送信し、また、光走査装置2の発光を制御する。
画像形成部503は、4つの画像形成ステーションP(PY、PM、PC、PK)を有する。4つの画像形成ステーションPは、無端の中間転写ベルト(以下、中間転写体という。)511の回転方向R2に沿ってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の順に並べられている。画像形成ステーションPのそれぞれは、矢印R1で示す方向に回転する像担持体としての感光ドラム(感光体)25(25Y、25M、25C、25K)を有する。感光ドラム25の回りには、回転方向R1に沿って、帯電器(帯電手段)3、光走査装置2、現像装置(現像手段)4、一次転写部材6(6Y、6M、6C、6K)及びクリーニング装置7(7Y、7M、7C、7K)が配置されている。
帯電器3(3Y、3M、3C、3K)は、回転する感光ドラム25(25Y、25M、25C、25K)の表面を均一に帯電する。光走査装置2(2Y、2M、2C、2K)は、画像信号に従って変調された光ビームを出射して、感光ドラム25(25Y、25M、25C、25K)の表面上に静電潜像を形成する。現像装置4(4Y、4M、4C、4K)は、感光ドラム25(25Y、25M、25C、25K)上に形成された静電潜像をそれぞれの色のトナー(現像剤)によってトナー像にする。一次転写部材6(6Y、6M、6C、6K)は、感光ドラム25(25Y、25M、25C、25K)上のトナー像を中間転写体511上に順次一次転写し、重ね合わせる。クリーニング装置7(7Y、7M、7C、7K)は、一次転写後に感光ドラム25(25Y、25M、25C、25K)上に残ったトナーを回収する。
記録媒体(以下、シートという。)Sは、給紙/搬送部505の給紙カセット508又は手差しトレイ509から二次転写ローラ510へ搬送される。二次転写ローラ510は、中間転写体511上のトナー像を一括してシートSへ二次転写する。トナー像が転写されたシートSは、定着部504へ搬送される。定着部504は、シートSを加熱および加圧して、トナーを融解し、シートSにトナー像を定着させる。これによって、シートSにフルカラ−画像が形成される。画像が形成されたシートSは、排出トレイ512へ排出される。
光走査装置2(2Y、2M、2C、2K)は、イエロー画像の光ビームの出射開始タイミングからそれぞれマゼンタ、シアン及びブラック画像の光ビームの出射を順次開始していく。副走査方向における光走査装置2の出射開始タイミングを制御することにより、中間転写体511上に色ずれのないフルカラートナー像が転写される。
(光走査装置)
図2は、第1実施例の光走査装置2の説明図である。光走査装置2は、レーザ制御部11、半導体レーザ(光源)12、コリメートレンズ13、円柱レンズ14、モータ15、fθレンズ17及び反射ミラー18を有する。モータ15は、ロータ15bを有する。回転多面鏡15aは、ロータ15bと一体に回転する。本実施例においては、画像制御部5は、光走査装置2の外部で、画像形成装置1の本体に設けられている。画像制御部5と光走査装置2は、電気的に接続されている。画像制御部5は、光走査装置2に設けられていてもよい。半導体レーザ12から出射されたレーザ光(以下、光ビームという。)Lは、コリメートレンズ13及び円柱レンズ14を経て、回転多面鏡15aへ到達する。光ビームLは、回転多面鏡15aにより偏向され、fθレンズ17、反射ミラー18を経由して感光ドラム25上を矢印Xで示す主走査方向に走査して静電潜像を形成する。本実施例の光走査装置2には、感光ドラム25上の画像領域へ静電潜像を形成するための光ビームLの出射開始タイミングを制御するためのBD信号を出力するBD(光ビーム検出器)が設けられていない。
(モータ)
図1は、第1実施例のモータ15の説明図である。図1(a)は、第1実施例のモータ15の横断面図である。モータ(偏向手段)15は、3相6極のブラシレスDCモータである。モータ15の相数および極数は、これらに限定されるものではない。回転多面鏡15aは、4つの反射面(偏向面)を有する。回転多面鏡15aの反射面の数は、これに限定されるものではない。
回転多面鏡15aとロータ15bは、モータ軸81により一体に固定されている。図1(a)において破線で示すロータ15bの内部には、ロータ15bの内周面に6組の磁極が配列されたマグネット(永久磁石)15dが装着されている。図1(a)において、モータ制御基板15eに対するロータ15bの位置は、説明の便宜上、実際より高い位置に描かれている。モータ軸受け82は、ロータ15bに固定されたモータ軸81を回転可能に支持する。巻線15cは、3相電流を駆動するよう三つのスロット(コイル)をモータ制御基板15e上に配置している。ホール素子16は、図1(a)では一個のみが図示されている。しかし、実際には、図1(b)に示すように、巻線15cのスロットの数(3)と同じ数のホール素子16a、16b及び16cが配置されている。
図1(b)は、巻線15c、マグネット15d及びホール素子(回転位置検出手段)16(16a、16b、16c)を示す図である。図1(c)は、ロータ15bが時計回りに回転したときのマグネット15d、ホール素子16aの出力および回転位置検出信号(以下、FG信号という。)22を示すタイムチャートである。ホール素子16aは、ロータ15bの回転に伴って発生する磁束変化を電気信号へ変換し、実線で示す(+)出力および破線で示す(−)出力を生成する。ホール素子16aの差動出力から図1(c)に示すFG信号22が得られる。なお、FG信号22は、複数のホール素子16a、16b及び16cのうちのいずれか一つの出力から求めることができる。よって、以下の説明においては、複数のホール素子16a、16b及び16cのうちの任意の一つをホール素子16として説明する。本実施例では、回転位置検出手段としてホール素子16を用いている。しかし、ホール素子16の代わりに、ロータ15bの回転に伴って発生する磁束変化を検出するための磁気パターンまたは矩形状の検出パターンを用いてFG信号22を生成してもよい。
FG信号22は、モータ15に設けられたホール素子16から出力される。モータ制御基板15eは、FG信号22に基づいて、ロータ15bに設けられたマグネット15dの磁極の位置を検出し、巻線15cの3つのスロットに流す電流の切り替えることによりモータ15を回転させる。画像制御部5は、FG信号22に基づいて、半導体レーザ12から光ビームLの出射を開始する出射開始タイミング(露光開始タイミング)を決定する。ここで、出射開始タイミングは、主走査方向Xにおける画像の書き出し位置を一定にするために、半導体レーザ12が画像信号40に従って光ビームLの出射を開始するタイミングである。主走査方向Xは、感光ドラム25の回転軸線ALに平行な方向である。画像制御部5は、出射開始タイミングに従って、画像信号40をレーザ制御部(光源制御部)11へ出力する。すなわち、画像制御部5は、FG信号22が出力されるタイミングで、画像信号40を順次レーザ制御部11へ出力することができる。第1実施例において、FG信号は、主走査方向の画像書き出し位置を一定にするための光ビームLの主走査方向の同期信号として機能する。
第1実施例によれば、画像制御部5は、モータ15のホール素子16から出力されるFG信号22に基づいて半導体レーザ12が光ビームLの出射を開始する出射開始タイミングを決定することができる。第1実施例によれば、BDおよびBDへ光ビームを入射させるための光学部品が不要となるので、コストを低減することができる。
次に、第2実施例を説明する。第2実施例において、第1実施例と同様の構成には同様の参照符号を付して説明を省略する。第2実施例の画像形成装置1、モータ15および光走査装置2は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。図3は、第2実施例のFG信号22の周期のバラツキを示す図である。実線は、モータ15を所定回転速度で回転させたときの磁極位置I、II、III、IV、V及びVIに対するFG信号22の周期の測定値である。破線は、磁極位置I、II、III、IV、V及びVIに対するFG信号22の周期の理論値である。磁極位置I、II、III、IV、V及びVIに対するFG信号22の周期の測定値は、マグネット15dの着磁位置のバラツキにより1%程度のバラツキがある。よって、FG信号22の各周期を測定することにより、磁極位置I、II、III、IV、V及びVIを特定することができる。
モータ15を所定回転速度で回転させたときの磁極位置I、II、III、IV、V及びVIに対するFG信号22の周期の測定値をFG信号22の周期パターンとして画像制御部5の記憶装置(記憶手段)に予め保存しておく。画像形成開始前の準備動作において、画像制御部5は、FG信号22の周期を計測し、計測した周期を記憶装置(不図示)に保存された周期パターンと照合(マッチング)することにより磁極位置I、II、III、IV、V及びVIを特定することができる。特定した磁極位置I、II、III、IV、V及びVIと回転多面鏡15aの特定の反射面の向きとの関係を予め求めておく。磁極位置と反射面の向きとの関係から回転多面鏡15aのそれぞれの反射面に対しする光ビームの出射開始タイミングを特定することができる。
第2実施例によれば、FG信号22の周期を検出することにより、ロータ15bに固定されたマグネット15dの磁極位置を特定することができる。特定した磁極位置に基づいて回転多面鏡15aの複数の反射面のそれぞれに対する光ビームの出射開始タイミングを決定することができる。よって、主走査方向の画像の書き出し位置を一定にするための光ビームの出射開始タイミングの精度を向上することができる。
次に、第3実施例を説明する。第3実施例において、第1実施例と同様の構成には同様の参照符号を付して説明を省略する。第3実施例の画像形成装置1、モータ15および光走査装置2は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。図4は、第3実施例の書出し制御部31のブロック図である。書出し制御部31は、面特定部(特定手段)34、基準信号生成部(基準信号生成手段)36およびデータ格納部(格納手段)37を有する。モータ15は、画像制御部5が出力するモータ起動信号41により回転を開始する。モータ15のホール素子16は、モータ15の回転に従ってFG信号22を生成する。FG信号は、面特定部34及び基準信号生成部36へ入力される。面特定部34は、FG信号22の周期を計測し、計測した周期と回転多面鏡15aの反射面との関係から反射面を特定し、面特定信号35を生成する。ここで、面特定部34は、ロータ15bに設けられたマグネット15dの磁極位置を特定する特定手段として機能する。面特定部34は、マグネット15dの磁極位置を特定することにより、回転多面鏡15aの反射面(偏向面)を特定し、反射面の特定結果として面特定信号35を出力する。基準信号生成部36は、面特定信号35とFG信号22に基づいて基準信号38を生成する。データ格納部37は、基準信号38に対する回転多面鏡15aの反射面の位置関係を表す位相値としての位相データ39を格納している。位相データ39は、回転多面鏡15aの反射面の数に対応する複数のデータを含んでいるとよい。位相データ39の複数のデータは、回転多面鏡15aの複数の反射面にそれぞれ対応しているとよい。画像制御部5は、基準信号38と位相データ39に基づいて、回転多面鏡15aの反射面毎の出射開始タイミングを決定して主走査方向の画像の書き出し位置を一定にする。
図5は、第3実施例の書出し制御部31の動作を示すタイミングチャートである。図5(a)は、モータ15の起動直後の動作を示すタイミングチャートである。図5(b)は、モータ15の定常回転時の動作を示すタイミングチャートである。
面特定部34は、検出タイミング信号32を生成する。検出タイミング信号32は、モータ15の起動開始を起点として、モータ15が一回転する毎に所定のタイミングで出力される信号である。検出タイミング信号32の周期は、モータ15の一回転周期に対応する。図5(a)に示すように、面特定部34は、検出タイミング信号32に基づいてFG信号22の周期の計測を開始する。図5(a)では起動時、FG信号22はIから開始しているが、これはモータ15の起動毎に異なる。面特定部34は、FG信号22の周期を計測して、計測した周期から磁極位置I、II、III、IV、V及びVIを特定できる。例えば、光走査装置2の組立時にFG信号22の周期の測定値を周期パターンとしてデータ格納部37に予め格納しておく。本実施例においては、FG信号22の周期を磁極位置III→IV→V→VI→I→IIの順に周期パターンとしてデータ格納部37に格納する。面特定部34は、画像形成時にFG信号22の周期を計測して、計測した周期を周期パターンと照合して磁極位置IIIの基準値(格納周期)と一致したFG信号22の周期を特定して面特定信号35を生成する。本実施例において、面特定信号35は、データ格納部37に格納された基準値と一致する周期を有するFG信号22が磁極位置IIIに対応していることを特定する。基準値は、モータ15を所定回転速度で回転させたときのモータ15の一回転中に生成されるFG信号22の複数の周期のうちから選択された一つの周期を表していてもよいし、モータ15の一回転中に生成されるFG信号22の周期パターンであってもよい。図5(a)の起動時は、モータ15の加速によりFG信号22の周期が変動して面特定信号35が出力されない。しかし、図5(b)に示すように、モータ15が所定の回転速度で定常回転すると、安定的に面特定信号35が出力される。本実施例によれば、回転多面鏡15aの反射面を特定するために、別の検出器を追加的に設ける必要はない。
基準信号生成部36は、面特定信号35に同期した任意のタイミングでFG信号22を抽出して、基準信号38を生成する。図5では、例として、面特定信号35の一周期後のFG信号22の立下りに同期して基準信号38が出力される。
データ格納部37には、モータ15の一回転中での出射開始タイミングを決める位相データ39が格納されている。位相データ39は、基準信号38に対して回転多面鏡15aの複数の反射面のそれぞれが所定の角度となるまでの間隔を表す時間情報(時間t1〜t4)である。4面の回転多面鏡15aの場合、4個の位相データ39がデータ格納部37に格納されている。画像制御部5は、基準信号38と位相データ39に基づいて回転多面鏡15aの反射面毎の光ビームの出射開始タイミングを決定して主走査方向の画像書き出し位置を一定にする。画像制御部5は、基準信号38を基準に位相データ39のタイミングで、順次、画像信号40をレーザ制御部11へ出力する。なお、位相データ39の生成方法については後述する。
書出し制御部31は、FG信号22から基準信号38を生成する。画像制御部5は、基準信号38と位相データ39とに基づいて、主走査方向の画像書き出し位置を一定にするための光ビームの出射開始タイミングを決定する。
(位相データの生成方法)
図6は、第3実施例の位相データ39の生成処理を行うために必要な構成のブロック図である。破線で囲まれた部分は、光走査装置2の組み立てに必要な工具100である。工具100は、ビーム検出器(以下、工具BDという。)101、FG−BD位相計測部103及び工具制御部104を有する。工具100は、画像形成装置1を出荷する前に工場などで位相データ39を生成するときに、光走査装置2に対して配置される。工具100は、位相データ39を生成した後、光走査装置2から取り外される。このようにして、光走査装置2を製造することができる。
位相データ39を生成するために、工具BD101は、感光ドラム25の主走査方向Xにおける画像の書き出し位置に相当する位置に配置される。工具制御部104は、画像制御部5からモータ起動信号41を出力してモータ15を回転させる。次に、光走査装置2に設けたレーザ制御部11を制御して半導体レーザ12を発光させる。半導体レーザ12から出射された光ビームLは、回転多面鏡15aにより偏向され、工具BD101へ入射する。光ビームLが工具BD101へ入射すると、工具BD101は、ビーム検出信号(以下、BD信号という。)102を出力する。FG−BD位相計測部103は、基準信号38に対するBD信号102の時間差(位相時間)t1、t2、t3及びt4を計測し、計測結果を工具制御部104へ出力する。
図7は、第3実施例の位相データ39の生成処理を説明するタイミングチャートである。図7は、基準信号38と位相データ39との位相関係を示している。位相データ39は、基準信号38とBD信号102とから求められる。位相データ39は、基準信号38に対するBD信号102の時間差である。すなわち、位相データ39は、基準信号38から回転多面鏡15aのそれぞれの反射面に対応するBD信号102までの時間t1、t2、t3及びt4である。図7(a)は、位相データ39の時間t1に対応するBD信号102が基準信号38に近接した場合を示している。この場合、モータ15の回転変動(ジッター)により、基準信号38に対応するFG信号22の時間軸方向のブレが発生することがある。図7(a)に示す時間t1に対応するBD信号102と基準信号38との位相関係の場合、基準信号38に対応するFG信号22の生成タイミングが変動すると、時間t1に対応するBD信号102と基準信号38との位相が逆転することがある。そこで、図7(b)に示すように、基準信号38に近接するBD信号102aの一周期後のBD信号102bを位相データ39の最初の時間t1としてもよい。これにより、モータ15の回転変動(ジッター)による位相データ39の誤差を低減することができる。
図8は、第3実施例の位相データ39の生成処理を示すフローチャートである。まず、工具100を光走査装置2に対して配置する。図8に示すように、位相データ39は、以下のステップにより生成される。工具制御部104は、ROM(不図示)に保存されているプログラムに従って、位相データ39の生成処理を実行する。位相データ39の生成処理が開始されると、工具制御部104は、モータ15を回転させ、FG信号22を出力させる(S101)。書出し制御部31は、FG信号22から面特定信号35を生成し、面特定信号35とFG信号22とから基準信号38を生成する(S102)。
工具制御部104は、半導体レーザ12に光ビームLを出射させる。光ビームLは、回転多面鏡15aにより偏向されて工具BD101へ入射する。光ビームLが工具BD101へ入射すると、工具BD101は、BD信号102を出力する(S103)。FG−BD位相計測部103は、基準信号38とBD信号102との間の時間t1、t2、t3及びt4を計測する(S104)。工具制御部104は、FG−BD位相計測部103により計測された時間(計測結果)t1〜t4を、位相データ39としてデータ格納部37に格納する(S105)。位相データ39の生成処理を終了する。その後、工具100を光走査装置2から取り外す。
第3実施例によれば、FG信号22に基づき生成された基準信号38とデータ格納部(記憶装置)37に格納された位相データ39とから出射開始タイミングを決定することができる。よって、追加の検出器を設けることなく、精度よく出射開始タイミングを決定して主走査方向の画像書き出し位置を一定にすることができる。
次に、第4実施例を説明する。第4実施例において、第1実施例と同様の構成には同様の参照符号を付して説明を省略する。第4実施例の画像形成装置1、モータ15および光走査装置2は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。図9は、第4実施例の書出し制御部31のブロック図である。書出し制御部31は、面特定部(特定手段)34、抽出信号生成部(抽出信号生成手段)52、基準信号生成部(基準信号生成手段)36及びデータ格納部(格納手段)37を有する。モータ15は、画像制御部5が出力するモータ起動信号41により回転して、FG信号22を生成する。面特定部34は、FG信号22の周期を計測して面特定信号35を生成する。抽出信号生成部52は、面特定信号35の立ち上がりに同期した任意のタイミングで、FG信号22を抽出して抽出信号51を生成する。抽出信号51の周期は、回転多面鏡15aの一回転周期に対応する。基準信号生成部36は、以下の演算方法により、抽出信号51の周期に基づいて基準信号38を生成する。データ格納部37は、基準信号38に対する回転多面鏡15aの反射面の位相値である位相データ39が格納されている。画像制御部5は、基準信号38と位相データ39により、回転多面鏡15aの面毎の出射開始タイミングを決定して主走査方向の画像の書き出し位置を一定にする。位相データ39の生成処理は、第3実施例と同様なので説明を省略する。
(基準信号/演算方法)
基準信号生成部36は、抽出信号51の立ち下りエッジ間の周期τkを計測して、計算結果から式1、式2及び式3に示すように、順次、抽出信号51の周期の移動平均値を求める。ここで、kは、整数である。本実施例では、4個の周期τk、τk+1、τk+2及びτk+3の移動平均値を順次求めている。抽出信号51の周期の平均値は、抽出信号51のn個(n≧2)の周期を平均して求めてもよい。平均する抽出信号51の周期の数および平均に用いる抽出信号51は任意に選択してもよい。
Figure 0006609144
Figure 0006609144
Figure 0006609144
図10は、第4実施例の書出し制御部31の動作を示すタイミングチャートである。FG信号22は、モータ15から出力される。検出タイミング信号32は、モータ15の起動開始を起点として、モータ15が一回転する毎に所定のタイミングで面特定部34により生成される。面特定部34は、検出タイミング信号32に基づいてFG信号22の周期の計測を開始する。面特定信号35は、面特定部34により計測されたFG信号22の周期がデータ格納部37に格納された基準値と一致するときに、面特定部34から出力される。本実施例において、面特定信号35は、データ格納部37に格納された基準値と一致する周期を有するFG信号22が磁極位置IIIに対応していることを特定する。面特定信号35およびFG信号22は、抽出信号生成部52へ入力される。抽出信号生成部52は、面特定信号35に同期した任意のタイミングでFG信号22を抽出して抽出信号51を生成する。抽出信号51は、基準信号生成部36へ入力される。基準信号生成部36は、式1、式2及び式3により、順次、抽出信号51の周期τkの移動平均値(T1、T2、・・・Tn)を演算する。ここで、nは、整数である。基準信号生成部36は、抽出信号51の立ち下りエッジを起点に、抽出信号51の周期τkの移動平均値(T1、T2、・・・Tn)のタイミングで、基準信号38を生成する。基準信号38および位相データ39は、画像制御部5へ入力される。位相データ39は、データ格納部37から出力される時間t1、t2、t3及びt4である。画像制御部5は、基準信号38と位相データ39に基づいて回転多面鏡15aの面毎の出射開始タイミングを決定して主走査方向の画像の書き出し位置を一定にする。画像制御部5は、基準信号38を起点とした位相データ39のタイミングで順次それぞれの光走査装置2a、2b、2c及び2dのレーザ制御部11へ画像信号40を出力する。
第4実施例によれば、FG信号22の周期を平均化するので、モータ15のジッターによるFG信号の周期の誤差を低減することができる。よって、追加の検出器を設けることなく、精度よく出射開始タイミングを決定して主走査方向の画像の書き出し位置を一定にすることができる。
次に、第5実施例を説明する。第5実施例において、第1実施例と同様の構成には同様の参照符号を付して説明を省略する。第5実施例の画像形成装置1、モータ15および光走査装置2は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。図11は、第5実施例の書出し制御部31のブロック図である。書出し制御部31は、面特定部(特定手段)34、抽出信号生成部(抽出信号生成手段)52、基準信号生成部(基準信号生成手段)36、異常周期検知回路(異常周期検知手段)53及びデータ格納部(格納手段)37を有する。モータ15は、画像制御部5が出力するモータ起動信号41により回転して、FG信号22を生成する。面特定部34は、FG信号22の周期を計測して面特定信号35を生成する。面特定信号35は、抽出信号生成部52へ入力される。抽出信号生成部52は、面特定信号35に同期した任意のタイミングで、FG信号22を抽出して抽出信号51を生成する。
また、面特定部34は、検出タイミング信号32を生成する。検出タイミング信号32は、異常周期検知回路53へ入力される。異常周期検知回路53は、検出タイミング信号32の周期を計測する。検出タイミング信号32の周期が異常周期検知回路53内に予め設定した閾値(τerr_max、τerr_min)の範囲外になった場合、異常周期検知回路53は、異常検知信号54を基準信号生成部36へ出力する。基準信号生成部36は、異常検知信号54を受信すると、異常検知信号54に対応する抽出信号51を除く。基準信号生成部36は、異常検知信号54に対応する抽出信号51を除いた抽出信号51の周期の移動平均値を演算する。基準信号生成部36は、抽出信号51と抽出信号51の周期の移動平均値とに基づいて基準信号38を生成する。データ格納部37は、基準信号38に対する回転多面鏡15aの位相値である位相データ39が格納されている。画像制御部5は、基準信号38と位相データ39により、回転多面鏡15aの面毎の出射開始タイミングを決定して主走査方向の画像の書き出し位置を一定にする。位相データ39の生成処理は、第3実施例と同様なので説明を省略する。
(異常周期検知回路)
図12は、第5実施例の異常周期検知回路53のブロック図である。第一カウンタ62及び第二カウンタ65は、検出タイミング信号32の周期をクロック(CLK)61でカウントする。予め設定した閾値(τerr_max、τerr_min)がプリセット入力され、カウント結果に応じてキャリーアウト(桁上げ出力、以下、COという。)を出力する。第一D型フリップフロップ(以下、第一DFFという。)64は、検出タイミング信号32の周期が上限閾値τerr_maxを超える場合に上限の異常信号を出力する。すなわち、第一DFF64は、第一カウンタ62のCO出力と検出タイミング信号32により、上限の異常信号を出力する。第二D型フリップフロップ(以下、第二DFFという。)67は、検出タイミング信号32の周期が下限閾値τerr_min以下である場合に下限の異常信号を出力する。すなわち、第二DFF67は、第二カウンタ65のCO出力と検出タイミング信号32により、下限の異常信号を出力する。異常検知信号54は、第一DFF64の出力と第二DFF67の出力をORゲート68にて論理和した結果から得る。
図13は、第5実施例の検出タイミング信号の異常を示すタイミングチャートである。図13(a)は、検出タイミング信号32の周期が異常伸長した場合の第一カウンタ62及び第一DFF64の動作を示すタイミングチャートである。第一カウンタ62は、検出タイミング信号32の周期をクロック(CLK)61でカウントする。第一カウンタ62のカウント値は、検出タイミング信号32を受信するごとにクリアーされ、ゼロにリセットされる。第一カウンタ62は、カウント値が上限閾値(τerr_max)63より大きいか否かを判断する。上限閾値(τerr_max)63は、予め設定された値である。上限閾値(τerr_max)63は、例えば、モータ15のジッター許容値を鑑みて目標周期の5%程度長い値に設定される。第一カウンタ62は、検出タイミング信号32の周期毎にカウント値をリセットして、上限閾値(τerr_max)63以下でカウント値がリセットされないとCOを出力する。すなわち、検出タイミング信号32の周期が上限閾値(τerr_max)63を超えると、異常周期としてCOを出力する。第一DFF64は、CO出力が非同期プリセット入力されるとHレベル出力電圧を出力し、そうでない場合にLレベル出力電圧を出力する。Hレベル出力電圧がORゲート68へ入力されると、ORゲート68は、異常検知信号54を出力する。
図13(b)は、検出タイミング信号32の周期が異常縮小した場合の第二カウンタ65及び第二DFF67の動作を示すタイミングチャートである。第二カウンタ65は、第一カウンタ62と同様の構造を有する。第二カウンタ65は、検出タイミング信号32の周期をクロック(CLK)61でカウントする。第二カウンタ65のカウント値は、検出タイミング信号32を受信するごとにクリアーされ、ゼロにリセットされる。第二カウンタ65は、カウント値が下限閾値(τerr_min)66より大きいか否かを判断する。下限閾値(τerr_min)66は、上限閾値(τerr_max)63と同様の考え方から、目標周期の5%程度短い値に設定されている。第二カウンタ65は、検出タイミング信号32の周期が下限閾値(τerr_min)66を超えると、正常周期としてCOを出力する。第二DFF67は、正常周期の場合はCO出力が非同期にリセットする。検出タイミング信号32の周期が下限閾値(τerr_min)66以下でリセットされない場合、第二DFF67は、周期異常としてHレベル出力電圧を出力する。Hレベル出力電圧がORゲート68へ入力されると、ORゲート68は、異常検知信号54を出力する。
図14は、第5実施例の書出し制御部31の動作を示すタイミングチャートである。図14(a)は、検出タイミング信号32の周期が異常伸長した場合を示している。図14(b)は、検出タイミング信号32の周期が異常縮小した場合を示している。面特定部34は、検出タイミング信号32により、FG信号22の周期計測を開始する。面特定信号35は、面特定部34がFG信号22周期を測定して、データ格納部37の格納値と一致したFG信号22を特定した信号である。基準信号38は、抽出信号51の立下りエッジを起点に、抽出信号51の周期の移動平均値(T1、T2、・・・Tn)のタイミングで基準信号生成部36から出力される。一方、基準信号生成部36は、異常周期検知回路53から異常検知信号54を受けると、異常検知信号54に対応する抽出信号51の周期を除いた周期を順次移動平均したタイミングT1で出力する。図14に示す例では、周期τ3に異常が検出される。この場合、次の式4に示すように、周期τ3を除いた周期τ1、τ2、τ4及びτ5を用いて移動平均値を求める。
Figure 0006609144
第5実施例によれば、FG信号22の周期の異常データを除くので、周期の移動平均値の誤差を低減することができる。よって、主走査方向の画像の書き出し位置を一定にするための出射開始タイミングの精度を一層向上することができる。
次に、第6実施例を説明する。第6実施例において、第1実施例と同様の構成には同様の参照符号を付して説明を省略する。第6実施例の画像形成装置1、モータ15および光走査装置2は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。図15は、第6実施例の書出し制御部31のブロック図である。書出し制御部31は、面特定部34、抽出信号生成部52、基準信号生成部(基準信号生成手段)36、異常周期検知回路53、データ格納部37、変速係数格納部(変速係数格納手段)47及び位相差算出部(変速位相データ生成手段)48を有する。モータ15は、画像制御部5が出力するモータ起動信号41により回転して、FG信号22を生成する。画像制御部5は、モータ起動信号41により、モータ15の起動/停止制御を行うと同時に、書出し制御部31から出力される基準信号38を起点に、変速位相データ50により画像信号40をレーザ制御部11へ出力する。
図15を参照して、第6実施例の書出し制御部31を説明する。面特定部34は、検出タイミング信号32に基づいてFG信号22の周期の計測を開始する。面特定部34は、計測したFG信号22の周期を、データ格納部37に予め格納した周期パターンと照合する。面特定部34は、データ格納部37に予め格納した周期パターンの基準値と一致したFG信号22の周期を特定して面特定信号35を生成する。抽出信号生成部52は、面特定信号35の立ち上がりに同期した任意のタイミングで、FG信号22を抽出して抽出信号51を生成する。
異常周期検知回路53は、検出タイミング信号32の周期を計測する。検出タイミング信号32の周期が異常周期検知回路53に予め設定した閾値(τerr_max、τerr_min)の範囲外になった場合、異常周期検知回路53は、異常検知信号54を基準信号生成部36へ出力する。一方、画像制御部5は、モータ15が変速されると、変速信号46を異常周期検知回路53へ出力する。異常周期検知回路53は、画像制御部5から変速信号46を受信すると、閾値(τerr_max、τerr_min)を変速量に従って変更する。
基準信号生成部36は、異常周期検知回路53から異常検知信号54を受信すると、異常検知信号54に対応する抽出信号51を除く。基準信号生成部36は、異常検知信号54に対応する抽出信号51を除いた抽出信号51の周期の移動平均値を演算する。基準信号生成部36は、抽出信号51と抽出信号51の周期の移動平均値とに基づいて基準信号38を生成する。
位相差算出部48は、画像制御部5から出力される変速信号46に応じて、データ格納部37に格納された位相データ39と変速係数格納部47に格納された変速係数49から変速位相データ50を算出する。変速位相データ50は、変速係数49に基づいて位相データ39を補正した補正位相データである。なお、データ格納部37と変速係数格納部47は、例えば、EEPROMである一つの記憶装置にしてもよい。画像制御部5は、基準信号38を起点とした変速位相データ50のタイミングで順次それぞれの光走査装置2a、2b、2c及び2dのレーザ制御部11へ画像信号40を出力する。位相データ39の生成処理は、第3実施例と同様なので説明を省略する。
(モータの変速対応)
次に、モータ15の変速対応を説明する。図16は、第6実施例のモータ15の回転速度設定値と実際の回転速度の関係を示す図である。図16は、同一構成のモータA及びモータBを第一設定値15,000rpmと第二設定値30,000rpmとで回転させた場合を示している。第一設定値15,000rpmから第二設定値30,000rpmへの変速係数の理論値は、2.000である。ところが、モータA及びモータBの実際の回転速度は、部品のバラツキなどに起因して第一設定値15,000rpm及び第二設定値30,000rpmと異なっている。第一設定値15,000rpmで、モータAの実際の回転速度が15,000rpmであり、モータBの実際の回転速度が15,075rpmである。また、第二設定値30,000rpmで、モータAの実際の回転速度が30,180rpmであり、モータBの実際の回転速度が30,000rpmである。この場合、モータAの変速係数は、1.990(15,075rpmから30,000rpm)であるのに対して、モータBの変速係数は、2.012(15,000rpmから30,180rpm)である。モータAとモータBの変速係数は、1%程度の誤差があることが判る。ここで、モータの変速係数は、モータの設定回転速度の変化量に対する実際の回転速度の変化量の割合を表している。
図17は、第6実施例の基準信号38と位相データ39の関係を示すタイムチャートである。図17(a)は、15,000rpmの時の基準信号38と位相データ39を示す。図17(b)は、30,000rpmの時の基準信号38、位相データ39(理論値)、及び変速係数の理論値を用いて15,000rpmの時の位相データ39から30,000rpmの時の位相データ39を演算した結果を示す。図17(b)に示すように、変速係数の理論値を用いて演算したモータAの位相データ39(t4’)は理論値(t4)より長くなり、変速係数の理論値を用いて演算したモータBの位相データ39(t4’’)は理論値(t4)より短くなることが判る。この位相データの誤差は、書き出し位置の精度低下につながる。そこで、第6実施例においては、モータ15の回転速度の設定値に対する実際の回転速度との差を計測して、モータ15の回転速度に従って半導体レーザ12の出射開始タイミングを変更する。
具体的には、光走査装置2を組み立てる際にモータ15の変速係数を計測して、変速係数49を求める。変速係数49は、変速係数格納部47に格納される。変速係数49を生成するための工具100は、第3実施例の工具100と同様なので説明を省略する。図18は、第6実施例の変速係数49の生成処理を示すフローチャートである。工具制御部104は、ROM(不図示)に保存されているプログラムに従って、変速係数49の生成処理を実行する。変速係数49の生成処理が開始されると、工具制御部104は、モータ15の回転速度を設定する(S201)。工具制御部104は、モータ15を回転させて、FG信号22を出力させる(S202)。書出し制御部31は、FG信号22から面特定信号35を生成し、基準信号38を生成する(S203)。
工具制御部104は、半導体レーザ12に光ビームLを出射させる。光ビームLは、回転多面鏡15aにより偏向されて工具BD101へ入射する。光ビームLが工具BD101へ入射すると、工具BD101は、BD信号102を出力する。工具制御部104は、BD信号102の周期を計測する(S204)。FG−BD位相計測部103は、基準信号38からそれぞれの反射面に対応するBD信号102までの時間t1、t2、t3及びt4を計測する(S205)。工具制御部104は、計測が完了したか否かを判断する(S206)。計測が完了していない場合(S206でNO)、S201へ進み、別の回転速度を設定する。計測が完了した場合(S206でYES)、S207へ進む。
工具制御部104は、モータ15を複数の回転速度で回転させて得られたBD信号102の周期から、周期比率である変速係数49を算出する(S207)。工具制御部104は、FG−BD位相計測部103での計測結果を位相データ39として、データ格納部37に格納する(S208)。工具制御部104は、S207で得られた変速係数49を変速係数格納部47に格納する(S209)。工具制御部104は、変速係数49の生成処理を終了する。
第6実施例によれば、モータ15の変速時に、予め記憶された変速係数49に基づいて出射開始タイミングを決定するので、モータ15のバラツキにかかわらず、主走査方向の画像書き出し位置の精度を向上させることができる。
本実施形態においては、カラー画像を形成する画像形成装置1を説明したが、本発明は、モノクロ画像を形成する画像形成装置に適用することもできる。
本実施形態によれば、別の検出器を追加せずにモータ15から出力されるFG信号22に基づいて光ビームの出射開始タイミングを決定することができる。よって、光走査装置のコストを低減することができる。
2 ・・・光走査装置
12 ・・・半導体レーザ(光源)
15 ・・・モータ
15a・・・回転多面鏡
16 ・・・ホール素子(回転位置検出手段)
22 ・・・FG信号(回転位置検出信号)
25 ・・・感光ドラム(感光体)
L ・・・光ビーム
X ・・・主走査方向

Claims (6)

  1. 光走査装置であって、
    光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を回転させるモータと、
    前記モータの回転により発生する磁束変化を検出して回転位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、
    前記モータを所定回転速度で回転させたときの前記回転位置検出信号の基準値を記憶する記憶手段と、
    前記回転位置検出信号と前記基準値とに基づいて基準信号を生成する基準信号生成手段と、
    前記基準信号に対する前記回転多面鏡の複数の反射面の位相データを格納する格納手段と、
    前記モータの設定回転速度の変化量に対する実際の回転速度の変化量の割合を表す変速係数を格納する変速係数格納手段と、
    前記変速係数に基づいて前記位相データを補正して変速位相データを生成する変速位相データ生成手段と、
    を備え、
    前記主走査方向における前記光ビームの前記感光体への書き込み位置を一定にするために前記基準信号と前記変速位相データとに基づいて前記光源からの前記光ビームの出射開始タイミングを決定することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記回転位置検出信号と前記基準値とに基づいて前記回転多面鏡の一回転周期に対応する周期を有する抽出信号を生成する抽出信号生成手段をさらに備え、
    前記基準信号生成手段は、前記抽出信号のn個(n≧2)の周期の平均値に基づいて前記基準信号を生成することを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  3. 前記抽出信号の前記周期の異常を検知して異常検知信号を生成する異常周期検知手段をさらに備え、
    前記基準信号生成手段は、前記異常検知信号に対応する抽出信号の周期を除いて前記平均値を求めることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  4. 感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電手段と、
    光ビームを出射して前記感光体の表面上に静電潜像を形成する請求項1乃至のいずれか一項に記載の光走査装置と、
    前記静電潜像を現像して記録媒体に転写すべきトナー像を前記感光体の前記表面上に形成する現像手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転させるモータと、前記モータの回転により発生する磁束変化を検出して回転位置検出信号を生成する回転位置検出手段と、を備える光走査装置を製造する方法であって、
    ビーム検出器、位相計測部および制御部を有する工具を前記光走査装置に対して配置する工程と、
    前記モータを回転させて前記回転位置検出信号を生成する工程と、
    前記モータを所定回転速度で回転させたときの前記モータの一回転中の前記回転位置検出信号の複数の周期から選択された一つの周期を表す基準値を記憶手段に記憶させる工程と、
    前記モータの設定回転速度の変化量に対する実際の回転速度の変化量の割合を表す変速係数を生成する工程と、
    前記変速係数を変速係数格納手段に格納する工程と、
    前記工具を前記光走査装置から取り外す工程と、
    を備える方法。
  6. 前記回転位置検出信号と前記基準値とに基づいて基準信号を生成する工程と、
    前記基準信号に対する前記回転多面鏡の複数の反射面の位相データを生成する工程と、
    前記位相データを格納手段に格納する工程と、
    をさらに備える請求項に記載の方法。
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