JP6608330B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンバイナを用いて運転者に車両情報やナビゲーション情報等を表示するヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
従来より、コンバイナと発光ユニットをダッシュボードの内部に収納し、使用時にコンバイナをダッシュボードの上面から突出させた状態で、このコンバイナに対して発光ユニットから表示光を照射することにより、フロントガラスよりも運転者側に配置されたコンバイナに虚像を表示するようにしたヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と称する)が知られている。
このようなHUD装置の一例として、特許文献1に開示されているように、コンバイナと発光ユニットを収納するケーシングの上面にコンバイナの出し入れを可能とする開口部を設け、非使用時には、この開口部を2枚のカバーによって閉鎖しておき、使用時には、2枚のカバーを前方(フロントガラス側)と後方(運転手側)へ逆向きに回動してケーシングの内部に収納すると共に、それに伴って開放する開口部からコンバイナをケーシングの上方へ突出させ、この状態で発光ユニットの表示光を開口部を通してコンバイナに照射するように構成したものが提案されている。
また、かかるHUD装置の他の例として、特許文献2に開示されているように、ケーシングの上面に設けられた開口部を2枚のカバーによって開閉可能となし、使用時には、2枚のカバーを互いの重なり幅が増えるように前方へ回動してケーシングの内部に収納させた後、両カバーの回動によって開放した開口部からコンバイナをケーシングの上方へ突出させ、この状態で発光ユニットの表示光を開口部を通してコンバイナに照射するように構成したものが提案されている。
特開2012−254707号公報 特開2014−201104号公報
特許文献1に開示された前者のHUD装置では、2枚のカバーを前方と後方へ逆向きに回動することで開口部が開放されるようになっているため、2枚のカバーをケーシングの内部に収納して開口部を開放させる動作と、コンバイナをケーシングの内部から開口部の上方へ突出させる動作とを同時に行うことができ、使用時にコンバイナをケーシングの内部から上方へ短時間で突出させることが可能となる。しかし、開口部の開放時に一方のカバーを後方(運転手側)へ回動してケーシングの内部空間に収納する必要があるため、ケーシング内の後方下部の設計自由度が大きく制限されてしまい、運転席の前方に設置されるスピードメータ等の計器類の設置スペースと干渉してしまうという問題があった。
これに対して特許文献2に開示され後前者のHUD装置では、2枚のカバーを前方へ回動させながら一方を他方の下側に潜り込ませることで開口部が開放されるようになっているため、装置全体が前後方向に大型化してしまうことはなくなる。しかし、前方へ回動する二枚のカバーがコンバイナの移動経路を完全に通過した後に、コンバイナをケーシングの内部から上方へ突出させることによって、コンバイナと他方のカバーとの干渉を防止するようにしているため、コンバイナを直ちに立ち上げ動作することができないという問題があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、コンバイナを直ちに立ち上げ動作させることができると共に、後方下部の設計自由度を高めて他の機器との干渉を防止することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、上面に第1および第2開口部が前側から後側に向かって連続して設けられたケーシングと、前記ケーシングの内部の収納位置と前記第1開口部から上方へ突出する使用位置との間を移動可能なコンバイナと、前記ケーシングの内部の投光部から前記第2開口部を通して前記使用位置にある前記コンバイナに表示光を照射する発光ユニットと、前記第1開口部を開閉可能な第1カバーと、前記第2開口部を開閉可能な第2カバーと、前記コンバイナと前記第1カバーおよび前記第2カバーを動作させる駆動制御手段とを備え、前記第1カバーは前記第1開口部を閉鎖する閉鎖位置から前方へ移動して前記ケーシングの内部に没入可能であると共に、前記第2カバーは前記第2開口部を閉鎖する閉鎖位置から前方へ移動して前記ケーシングの内部に没入可能であり、前記駆動制御手段は、前記コンバイナを前記使用位置よりも上方の最上位置へ移動させた状態で前記第2カバーを前方へ移動させ、前記第2カバーが前記ケーシングの内部に没入した後に、前記コンバイナを前記最上位置から前記使用位置に下降させることを特徴としている。
このように構成されたヘッドアップディスプレイ装置では、コンバイナの移動経路上に設けられた第1開口部が第1カバーによって開放動作されると共に、発光ユニットの投光部からコンバイナに照射される光路上に設けられた第2開口部が第2カバーによって開放動作されるが、コンバイナを使用位置よりも上方の最上位置まで移動させた状態で、第2カバーがコンバイナの移動経路を横切って開放動作されるようになっているため、第2カバーをコンバイナと干渉することなくケーシングの内部に収納させることができる。したがって、第2カバーの開放動作前にコンバイナを直ちに立ち上げ動作させることができると共に、第1および第2カバーが両方共に前方へ移動してケーシング内の収納されるようになっているため、後方下部の設計自由度を高めて他の機器との干渉を防止することもできる。
上記の構成において、ケーシングの内部にコンバイナを移動可能に支持する一対のガイド部材が設けられており、第2カバーの左右方向における幅寸法W2が一対のガイド部材の対向間距離W1よりも狭く設定されていると、第2カバーが最上位置にあるコンバイナの下方を通過してケーシングの内部に収納されるとき、ケーシング内に没入した第2カバーとガイド部材との干渉を防止することができて好ましい。
この場合において、コンバイナの下端部に支持体が固定されており、この支持体の左右両端部から突出する一対の脚片がガイド部材に移動可能に支持されていると、コンバイナを収納位置と最上位置との間で安定的に移動することができる。なお、第2カバーの左右方向における幅寸法W2が一対の脚片の左右方向における幅寸法よりも狭く設定されていると、第2カバーと一対の脚片の干渉を防止することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置によれば、コンバイナを直ちに立ち上げ動作させることができると共に、後方下部の設計自由度を高めて他の機器との干渉を防止することができる。
本発明の実施形態例に係るヘッドアップディスプレイ装置を示す非使用時の斜視図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の非使用時の断面図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の使用時の断面図である。 図1のヘッドアップディスプレイ装置からケーシングを取り除いて示す斜視図である。 ヘッドアップディスプレイ装置に備えられるコンバイナと第2カバーの開閉機構の要部を示す斜視図である。 コンバイナのガイド機構と第2カバーの関係を示す説明図である。 ヘッドアップディスプレイ装置に備えられる駆動機構の要部説明図である。 コンバイナの収納状態を示す説明図である。 第1カバーの収納完了状態を示す説明図である。 コンバイナの立ち上げ途中状態を示す説明図である。 コンバイナが最上位置へ移動した状態を示す説明図である。 第2カバーの移動開始状態を示す説明図である。 コンバイナが最上位置から使用位置に下降した状態を示す説明図である。 コンバイナのチルト動作を示す説明図である。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、本実施形態例に係るヘッドアップディスプレイ装置1(以下、HUD装置1と称す)は、車室内の運転席よりも前方のダッシュボードに配置され、車両情報やナビゲーション情報等を表示する表示装置である。なお、以下の説明では、図1の矢印で示すY1−Y2方向を前後方向、X1−X2方向を左右方向、Z1−Z2方向を上下方向とする。
このHUD装置1は、上面に第1および第2開口部2,3を有する上部ケース4と、上部ケース4の内部に収納されて第1開口部2から上方へ突出可能なコンバイナ5と、上部ケース4の内部に配置されて第2開口部3を通して外部に表示光を照射可能な発光ユニット6と、第1開口部2を開閉可能な第1カバー7と、第2開口部3を開閉可能な第2カバー8と、これらコンバイナ5と第1カバー7および第2カバー8を動作させる駆動機構9等を備えており、非使用時にコンバイナ5を上部ケース4の内部に収納しておき、このコンバイナ5を使用時に上部ケース4の内部から上方へ突出させるというポップアップタイプのものである。
上部ケース4は下部ケース10と組み合わされて中空構造のケーシング11を構成しており、図5に示すように、このケーシング11の内部には筐体状のシャーシ12が配設されている。ケーシング11は上部ケース4の上面を露出させた状態でダッシュボードの凹所内に配置されるようになっており、その場合、運転席から見て第2開口部3が手前側で第1開口部2が前方側(フロントガラス側)を向くように配置される。
第1開口部2はコンバイナ5の移動経路上に設けられており、第2開口部3は発光ユニット6の後述する投光部から突出状態のコンバイナ5に向けて照射される光路上に設けられている。これら第1開口部2と第2開口部3は前側から後側に向かって連続形成され、互いの一辺を共通する長方形状の切欠きであるが、第1開口部2が前後方向に比べて左右方向の長さが遥かに長い横長形状であるのに対し、第2開口部3の左右方向の長さは第1開口部2に比べて幾分短めに設定されている。
コンバイナ5はハーフミラー等からなる表示パネルユニットであり、矩形状の透明板を前方側へ緩やかに湾曲させた形状となっている。図5に示すように、コンバイナ5の下辺部には支持体13が固定されており、この支持体13の左右両端部には脚片13aが突設されている。これら脚片13aには軸部13bと長孔13cおよび突起13dが設けられており、軸部13bには作動板14が回転可能に連結されている。この作動板14の外表面には一対のガイドピン14aが設けられており、作動板14の内表面には連結ピン14bが設けられている。この連結ピン14bは脚片13aの長孔13c内に移動可能に挿入されており、支持体13と作動板14の相対角度は連結ピン14bが長孔13cを移動できる範囲内に規定されている。また、作動板14には第1リンクアーム15が回転可能に連結されており、この第1リンクアーム15の先端部には中継ギア16が固定されている。さらに、中継ギア16には扇形ギア17が噛合されており、この扇形ギア17にはガイドピン17aが設けられている。
図2に示すように、発光ユニット6はシャーシ12の後方下部に配設されており、発光ユニット6から出射された表示光は、第2開口部3の前方下部に配置された第1ミラー18で反射した後、第2開口部3の後方下部に配置された第2ミラー19へ向かうようになっている。この第2ミラー19は発光ユニット6の投光部に相当する部位であり、詳細については後述するが、図3に示すように、コンバイナ5が第1開口部2から突出して使用位置にあるとき、第2ミラー19(投光部)で反射した発光ユニット6の表示光は第2開口部3を通ってコンバイナ5に照射される。
図7に示すように、第1カバー7は第1開口部2とほぼ同形状の蓋部7aを有しており、この蓋部7aの左右両端部から突出する脚片7bの先端部にはガイドピン7cが設けられている。第1カバー7は脚片7bの軸部7dを中心としてシャーシ12に回転可能に支持されており、ガイドピン7cは後述する駆動板のカム孔に挿入されるようになっている。
図5に示すように、第2カバー8は第2開口部3とほぼ同形状の蓋部8aを有しており、この蓋部8aの四隅から突出する脚片8bのうち、後側の脚片8bには一対のガイドピン8cが設けられている。また、第2カバー8の前側の脚片8bには第2リンクアーム20が回転可能に連結されており、この第2リンクアーム20の先端部にはピン21が設けられている。
図4に示すように、シャーシ12の左右両側部には一対の第1ガイド部材22と一対の第2ガイド部材23がそれぞれ取り付けられている。第1ガイド部材22には斜め方向へ延びるガイド孔22aが形成されており、このガイド孔22aに作動板14のガイドピン14aが挿入されることにより、コンバイナ5と支持体13および作動板14が第1ガイド部材22に移動可能に支持されている(図7参照)。また、第2ガイド部材23にはガイド孔23aが形成されており、このガイド孔23aに第2カバー8のガイドピン8cが移動可能に挿入されている。
ここで、図6に示すように、一対の第1ガイド部材22の対向間距離W1に対して第2カバー8の左右方向における幅寸法W2は狭く設定されており、詳細については後述するが、第2カバー8はコンバイナ5を移動可能に支持する一対の第1ガイド部材22の間を通ってケーシング11の内部に没入動作されるようになっている。また、第2カバー8の左右方向における幅寸法W2は、支持体13から突出する一対の脚片13aの左右方向における幅寸法よりも狭く設定されている。
また、シャーシ12の左右両側部には駆動板24が前後方向へ移動可能に支持されており、この駆動板24はコンバイナ5の側方に配置されてコンバイナ5の収納位置の前側から後側に向かって延在している。駆動板24には第1〜第3のカム孔24a,24b,24cと2つのガイド孔24dが形成されており、これらガイド孔24dにはシャーシ12に設けたガイドピン12aが移動可能に挿入されている。また、第1のカム孔24aには第1カバー7の先端側のガイドピン7cが移動可能に挿入され、第2のカム孔24bには扇形ギア17のガイドピン17aが移動可能に挿入され、第3のカム孔24cには第2リンクアーム20のピン21が移動可能に挿入されている。
したがって、駆動板24が前後方向へ移動すると、ガイドピン7cが第1のカム孔24a内を摺動することにより、第1カバー7が軸部7dを回転中心として回動し、それに伴って第1開口部2の開閉動作を行うことができる。また、このように駆動板24が前後方向へ移動すると、扇形ギア17のガイドピン17aが第2のカム孔24bに沿って移動するため、扇形ギア17の回転に伴って中継ギア16が回転する。その結果、中継ギア16の回転が第1リンクアーム15を介して作動板14に伝達され、作動板14のガイドピン14aが第1ガイド部材22のガイド孔22a内を摺動するため、作動板14と支持体13がガイド孔22aに沿って一体的に移動し、支持体13に保持されたコンバイナ5をケーシング11の内部と第1開口部2の外部との間で移動させることができる。さらに、駆動板24が前後方向へ移動すると、ピン21が第3のカム孔24c内を摺動することによって第2リンクアーム20が回動し、それに伴って第2カバー8のガイドピン8cが第2ガイド部材23のガイド孔23aに沿って移動するため、第2カバー8が回動して第2開口部3の開閉動作を行うことができる。
駆動板24の上面にはラック24eが形成されており、図4に示すように、このラック24eにはギア25が噛合されている。ギア25はシャーシ12の左右方向へ延びる同期シャフト26の両端に固着されており、シャーシ12の前方下部に配設されたモータ27を駆動源として同期シャフト26が回転すると、左右一対の駆動板24が前後方向へ移動するようになっている。
また、駆動板24の上部には押圧突起24fが形成されており、詳細については後述するが、コンバイナ5の立ち上げ動作が完了した後に駆動板24をさらに移動させると、押圧突起24fが突起13dに当接して支持体13を回転させることにより、コンバイナ5のチルト動作を行うことができるようになっている。なお、これらモータ27やギア25、駆動板24、扇形ギア17、中継ギア16、第1および第2リンクアーム15,20、作動板14等によって、コンバイナ5と第1カバー7および第2カバー8を動作させる駆動機構9(駆動制御手段)が構成されている。
次に、このように構成されたHUD装置1におけるコンバイナ5の立ち上げ動作を、図8〜図15を参照しつつ説明する。
図1,2はHUD装置1の非使用状態を示しており、この非使用状態において、上部ケース4の上面に設けられた第1開口部2と第2開口部3はそれぞれ第1カバー7と第2カバー8によって閉鎖されており、コンバイナ5はケーシング11の内部の収納位置に保持されている。この場合、図8に示すように、駆動板24は図中左端の前進位置で停止しており、第1カバー7のガイドピン7cは第1のカム孔24aの図中右端部と係合し、扇形ギア17のガイドピン17aは第2のカム孔24bの図中右端部と係合し、第2リンクアーム20のピン21は第3のカム孔24cの図中右端部と係合している。また、作動板14のガイドピン14aは第1ガイド部材22のガイド孔22aの下端部と係合しており、コンバイナ5は最も下端側の収納位置で停止している。
この状態でモータ27を正逆いずれか一方向へ回転駆動すると、モータ27の回転が同期シャフト26を介してギア25に伝達されるため、駆動板24が前進位置から後退位置に向かって図中右方向(矢印A方向)へ移動し始める。これにより、図9に示すように、第1カバー7のガイドピン7cが第1のカム孔24aの傾斜部を越えて上段の直線部へ移行するため、第1カバー7が軸部7dを中心に前方へ回動して上部ケース4の内部に収納され、それに伴って第1開口部2が開放される。
また、このように駆動板24が後退位置に向かって移動し始めると、扇形ギア17のガイドピン17aが第2のカム孔24bの傾斜部へ移行するため、扇形ギア17が図中の反時計回りに回転して中継ギア16を時計回りに回転させる。これにより、中継ギア16に固定された第1リンクアーム15の動きが作動板14に伝達され、作動板14のガイドピン14aが第1ガイド部材22のガイド孔22aの下端部から上方へ移行するため、それに伴って作動板14と支持体13の脚片13aが一体的に上方へ移動し、支持体13に保持されたコンバイナ5が収納位置から第1開口部2に向かって上昇し始める。
駆動板24がさらに後退位置に向かって移動し続けると、図10に示すように、扇形ギア17のガイドピン17aが第2のカム孔24bの傾斜部内を移行するため、コンバイナ5が第1開口部2から上部ケース4の上方へ突出し始める。そして、図11に示すように、扇形ギア17のガイドピン17aが第2のカム孔24bの傾斜部を越えて下段側のガイド部まで移行すると、コンバイナ5は第1開口部2から最も突出した最上位置まで移動し、この間、第2リンクアーム20のピン21は第3のカム孔24cの直線部内を移行するため、第2カバー8は第2開口部3を閉鎖する位置で停止したまま非動作状態を維持する。
このようにしてコンバイナ5が最上位置まで移動した後、駆動板24がさらに後退位置に向かって移動すると、図12に示すように、第2リンクアーム20のピン21が第3のカム孔24cの直線部から傾斜部へ移行するため、第2リンクアーム20が図中の反時計回りに回動し、その動きが第2リンクアーム20に伝達される。これにより、第2カバー8のガイドピン8cが第2ガイド部材23のガイド孔23aの図中右端部から左方向へ移行するため、第2カバー8が前方へ回動しながら上部ケース4の内部へと向かい、それに伴って第2開口部3の後端側が次第に開放されていく。
このとき、最上位置で停止しているコンバイナ5の支持体13は第2カバー8の移動経路よりも上方にあり、コンバイナ5の下方には第2カバー8との干渉を避けるのに十分なスペースが確保されている。そして、第2カバー8の左右方向における幅寸法W2が一対の第1ガイド部材22の対向間距離W1よりも狭く設定されているため(図6参照)、第2カバー8は一対の第1ガイド部材22の間を通ってコンバイナ5と干渉することなくケーシング11の内部に入り込んでいく。
このようにして第2カバー8が上部ケース4の内部に収納された後、駆動板24がさらに後退位置に向かって移動すると、図13に示すように、扇形ギア17のガイドピン17aが第2のカム孔24bのガイド部に形成された逆向きの傾斜部内を移行するため、コンバイナ5が最上位置から使用位置まで下降する。そして、この時点でモータ27を停止することによってコンバイナ5の立ち上げ動作が完了し、コンバイナ5がその全体を第1開口部2から突出した使用位置に保持されると共に、第2カバー8が第2開口部3を全開状態とするように上部ケース4の内部に収納される。
図3はコンバイナ5の立ち上げ動作が完了したHUD装置1の使用状態を示しており、この使用状態において、発光ユニット6から表示光が出射されると、この表示光は第1ミラー18と第2ミラー19で反射した後に第2開口部3を通ってコンバイナ5に照射される。その際、第1カバー7はコンバイナ5の移動経路の前方位置で停止しており、第2カバー8はその前端部をコンバイナ5が収納位置で専有していた空間Sに入り込ませた状態で停止している。
なお、このHUD装置1には、使用位置に保持されたコンバイナ5の向きを調整可能なチルト機能が備えられている。すなわち、コンバイナ5の立ち上げ動作が完了した後に、駆動板24を図13に示す後退位置から図中右方へさらに移動すると、図14に示すように、駆動板24の押圧突起24fが支持体13の突起13dを押圧するため、軸部13bを介して回転可能に連結された支持体13と作動板14の相対角度が変化する。これにより、支持体13に一体化されたコンバイナ5が軸部13bを中心に回転し、コンバイナ5の向きをユーザの所望する角度に調整することができる。
また、立ち上げ動作したコンバイナ5をケーシング11の内部の収納位置に没入動作する際は、モータ27を上記と逆方向へ回転することにより、駆動板24を図13に示す後退位置から図8に示す前進位置まで移動させれば良い。
以上説明したように、本実施形態例に係るHUD装置1では、コンバイナ5の移動経路上に設けられた第1開口部2が第1カバー7によって開放動作されると共に、発光ユニット6の投光部である第2ミラー19からコンバイナ5に照射される光路上に設けられた第2開口部3が第2カバー8によって開放動作されるが、コンバイナ5を使用位置よりも上方の最上位置まで移動させた状態で、第2カバー8がコンバイナ5の移動経路を横切って開放動作されるようになっているため、第2カバー8をコンバイナ5と干渉することなくケーシング11の内部に収納させることができる。したがって、第2カバー8の開放動作前にコンバイナ5を直ちに立ち上げ動作させることができると共に、第1カバー7と第2カバー8が両方共に前方へ移動してケーシング11内の収納されるようになっているため、ケーシング11の後方下部に第2カバー8の収納スペースを確保する必要がなくなり、装置全体を前後方向に小型化してスピードメータ等の計器類との干渉を防止することができる。
また、本実施形態例では、ケーシング11の内部にコンバイナ5を移動可能に支持する一対の第1ガイド部材22が設けられており、第2カバー8の左右方向における幅寸法W2が一対の第1ガイド部材22の対向間距離W1よりも狭く設定されているため、第2カバーが最上位置まで移動したコンバイナ5の下方を通過してケーシング11の内部に収納されるとき、ケーシング11の内部に没入した第2カバー8と第1ガイド部材22との干渉を防止することができる。しかも、コンバイナ5の下端部に支持体13が固定されており、この支持体13の左右両端部から突出する一対の脚片13aが第1ガイド部材22に移動可能に支持されているため、コンバイナ5を収納位置と最上位置との間で安定的に移動することができる。さらに、第2カバー8の左右方向における幅寸法W2が一対の脚片13aの左右方向における幅寸法よりも狭く設定されているため、第2カバー8と一対の脚片13aとの干渉も防止されている。
なお、上記実施形態例では、発光ユニット6の表示光を第1ミラー18と第2ミラー19で反射させた後、この第2ミラー19を投光部としてコンバイナ5へ表示光を照射するように構成されているが、使用されるミラーの数は2枚に限らず、例えば、発光ユニット6の表示光を第2ミラー19のみを用いてコンバイナ5へ照射するようにしても良い。あるいは、ミラーを全く使用せずに発光ユニット6からコンバイナ5へ表示光を直接照射するようにしても良く、その場合は、発光ユニット6が投光部に相当することになる。
1 HUD装置(ヘッドアップディスプレイ装置)
2 第1開口部
3 第2開口部
4 上部ケース
5 コンバイナ
6 発光ユニット
7 第1カバー
8 第2カバー
9 駆動機構(駆動制御手段)
10 下部ケース
11 ケーシング
12 シャーシ
13 支持体
13a 脚片
14 作動板
15 第1リンクアーム
16 中継ギア
17 扇形ギア
18 第1ミラー
19 第2ミラー(投光部)
20 第2リンクアーム
21 ピン
22 第1ガイド部材(ガイド部材)
23 第2ガイド部材
24 駆動板
24a,24b,24c カム孔
25 ギア
26 同期シャフト
27 モータ
S 空間

Claims (4)

  1. 上面に第1および第2開口部が前側から後側に向かって連続して設けられたケーシングと、前記ケーシングの内部の収納位置と前記第1開口部から上方へ突出する使用位置との間を移動可能なコンバイナと、前記ケーシングの内部の投光部から前記第2開口部を通して前記使用位置にある前記コンバイナに表示光を照射する発光ユニットと、前記第1開口部を開閉可能な第1カバーと、前記第2開口部を開閉可能な第2カバーと、前記コンバイナと前記第1カバーおよび前記第2カバーを動作させる駆動制御手段とを備え、
    前記第1カバーは前記第1開口部を閉鎖する閉鎖位置から前方へ移動して前記ケーシングの内部に没入可能であると共に、前記第2カバーは前記第2開口部を閉鎖する閉鎖位置から前方へ移動して前記ケーシングの内部に没入可能であり、
    前記駆動制御手段は、前記コンバイナを前記使用位置よりも上方の最上位置へ移動させた状態で前記第2カバーを前方へ移動させ、前記第2カバーが前記ケーシングの内部に没入した後に、前記コンバイナを前記最上位置から前記使用位置に下降させることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 請求項1の記載において、前記ケーシングの内部に前記コンバイナを移動可能に支持する一対のガイド部材が設けられており、前記第2カバーの左右方向における幅寸法W2が前記一対のガイド部材の対向間距離W1よりも狭く設定されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 請求項2の記載において、前記コンバイナの下端部に支持体が固定されており、前記支持体の左右両端部から突出する一対の脚片が前記ガイド部材に移動可能に支持されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 請求項3の記載において、前記第2カバーの左右方向における幅寸法W2が前記一対の脚片の左右方向における幅寸法よりも狭く設定されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
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