JP6605221B2 - 中性子捕捉療法装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中性子捕捉療法装置に関する。
従来、中性子線を照射してがん細胞を死滅させる中性子捕捉療法で用いられる装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された中性子捕捉療法装置は、荷電粒子線を出射する加速器2と、荷電粒子線が照射されることで中性子線を発生させるターゲット5と、を備えている。この中性子捕捉療法装置は、加速器の中に設けられた電子ストリッパー7にて加速器から出射される荷電粒子線の強度(電流値)を測定している。
国際公開WO2007/093965号明細書
上記特許文献1に記載の中性子捕捉療法装置では、加速器2の内部に設けられた電子ストリッパー7にて、加速器2から出射される荷電粒子線の電流値を測定している。しかしながら、加速器2の出口からターゲット5との間で荷電粒子線の電流値が低下する場合があり、上記特許文献1に記載の中性子捕捉療法装置では当該減少を検知することが出来ない。この場合、予め定めた線量の荷電粒子線がターゲット5に照射されず、予め定めた量の中性子線が発生しない可能性がある。従って、治療計画に従って中性子線を被照射体に照射できない可能性がある。
そこで本発明は、荷電粒子線の輸送中にロスが生じた場合に適切な治療を行うことができる中性子捕捉療法装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る中性子捕捉療法装置は、荷電粒子線を出射する加速器と、荷電粒子線の照射を受けて中性子線を生成する中性子線生成部と、加速器から出射された荷電粒子線を中性子線生成部へ輸送するビーム輸送ラインと、荷電粒子線の電流を測定する第1の電流測定部と、第1の電流測定部よりも下流側で荷電粒子線の電流を測定する第2の電流測定部と、第1の電流測定部で測定された第1の電流値及び第2の電流測定部で測定された第2の電流値に基づいて加速器を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1の電流値と第2の電流値との間の差分が、予め設定された閾値よりも大きい場合、加速器からの荷電粒子線の出射を制御する。
本発明に係る中性子捕捉療法装置は、荷電粒子線の電流を測定する第1の電流測定部と、第1の電流測定部よりも下流側で荷電粒子線の電流を測定する第2の電流測定部と、を備える。このような構成によれば、第2の電流測定部と第1の電流測定部との間で荷電粒子線の電流値の低下が生じた場合、第1の電流値と第2の電流値との間で差分が生じる。従って、当該差分が閾値よりも大きい場合に、制御部が加速器からの荷電粒子線の出射を制御することで、荷電粒子線の電流値の低下に応じた適切な制御を行うことができる。以上により、荷電粒子線の輸送中に電流値の低下が生じた場合に適切な治療を行うことができる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置において、制御部は、第1の電流値と第2の電流値との間の差分が、予め設定された閾値よりも大きい場合、加速器からの荷電粒子線の出射を停止してよい。これによって、荷電粒子線の電流値の低下が生じた場合に、治療自体を中断することができる。これによって、ビーム輸送ラインを構成する部材の放射化を低減し、ビーム輸送ラインを構成する部材の劣化を抑制できる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置において、第1の電流測定部は、ビーム輸送ラインの中で最も上流側に設けられた電磁石よりも上流側に設けられてよい。荷電粒子線の電流値の低下は、電磁石の不具合等によって生じる可能性がある。従って、第1の電流測定部が、ビーム輸送ラインの中で最も上流側に設けられた電磁石よりも上流側に設けられることで、ビーム輸送ラインの中の全ての電磁石の影響を監視することができるため、荷電粒子線の電流値の低下の検出の確実性を向上できる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置において、加速器は、負イオンを加速するものであり、加速された負イオンから電子を剥ぎ取って陽イオンへ変換する剥ぎ取り部を備え、第1の電流測定部は、剥ぎ取り部によって構成されてよい。これによって、ビーム輸送ラインよりも上流側である加速器内での荷電粒子線の電流値を測定することができる。これによって、荷電粒子線の電流値の低下の検出の確実性を向上できる。
本発明によれば、荷電粒子線の輸送中に電流値の低下が生じた場合に適切な治療を行うことができる中性子捕捉療法装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置のブロック構成を示す概略構成図である。 図2は、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置の主要部を簡略化して示した概略構成図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る中性子捕捉療法装置の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、図1を用いて、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置の概要を説明する。図1は、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置のブロック構成を示す概略構成図である。本実施形態に係る中性子捕捉療法装置は、例えば、ホウ素中性子捕捉療法を用いたがん治療を行う中性子捕捉療法装置である。図1に示すように、中性子捕捉療法装置1は、ホウ素(10B)が投与された患者等の被照射体40へ中性子線Nを照射する。中性子捕捉療法装置1は、加速器10と、中性子線生成部36と、ビーム輸送ライン48と、第1の電流測定部11、第2の電流測定部32と、制御部100と、を備えている。
加速器10は、荷電粒子を加速して、荷電粒子線Pとして出射する加速器である。本実施形態では、加速器10としてサイクロトロンが採用されている。加速器10は、例えば、ビーム半径40mm、60kW(=30MeV×2mA)の荷電粒子線Pを生成する能力を有している。なお、加速器10として、サイクロトロンに代えて、シンクロトロン、シンクロサイクロトロン又はライナック等の他の加速器を用いてもよい。
本実施形態では、加速器10は、負イオンを加速するものであり、加速された負イオンから電子を剥ぎ取って陽イオンへ変換するフォイルストリッパ(剥ぎ取り部)9を備えている。フォイルストリッパ9で電子を剥ぎ取られて負イオンから変換された陽イオンは、荷電粒子線Pとして加速器10の外へ出射される。第1の電流測定部11は、フォイルストリッパ9によって構成されている。フォイルストリッパ9は、剥ぎ取った電子から電流値を測定することができるため、当該電流値を第1の電流値として制御部100へ出力する。
加速器10から出射された荷電粒子線Pは、ビーム輸送ライン48を通過する。ビーム輸送ライン48は真空となっている。ビーム輸送ライン48には、水平型ステアリング12、4方向スリット14、水平垂直型ステアリング16、四重極電磁石18,19,20、90度偏向電磁石22、四重極電磁石24、水平垂直型ステアリング26、四重極電磁石28、4方向スリット30、第2の電流測定部32、荷電粒子線走査部34が上流側から下流側へ向かって順に設けられている。従って、荷電粒子線Pは、水平型ステアリング12、4方向スリット14、水平垂直型ステアリング16、四重極電磁石18,19,20、90度偏向電磁石22、四重極電磁石24、水平垂直型ステアリング26、四重極電磁石28、4方向スリット30、第2の電流測定部32、荷電粒子線走査部34を順次に通過し、中性子線生成部36に導かれる。この荷電粒子線Pは、中性子線生成部36においてターゲットTに照射され、これにより、中性子線Nが発生する。中性子線Nは、治療台38上の被照射体40へ照射される。
なお、加速器10中のフォイルストリッパ9によって構成される第1の電流測定部11は、ビーム輸送ライン48の中で最も上流側に設けられた電磁石(ここでは、水平型ステアリング12)よりも、荷電粒子線Pのビーム輸送方向に対する上流側に設けられる。
水平型ステアリング12、水平垂直型ステアリング16,26は、例えば電磁石を用いて荷電粒子線Pのビームの発散を抑制するものである。同様に、四重極電磁石18,19,20,24,28は、例えば電磁石を用いて荷電粒子線Pのビーム軸調整を行うものである。4方向スリット14,30は、端のビームを切ることにより、荷電粒子線Pのビーム整形を行うものである。
90度偏向電磁石22は、荷電粒子線Pの進行方向を90度偏向するものである。なお、90度偏向電磁石22には、切替部42が設けられており、切替部42によって荷電粒子線Pを正規の軌道から外してビームダンプ44に導くことが可能になっている。ビームダンプ44は、治療前などにおいて荷電粒子線Pの出力確認を行う。なお、ビーム輸送ライン48は、このような構成に限定されない。例えば、各電磁石(の一部)を省略してもよく、ビームダンプ44を省略してもよい。また、ビーム輸送ラインをL字状ではなく直線状やY字状としてもよい。
第2の電流測定部32は、ターゲットTに照射される荷電粒子線Pの電流値(つまり、電荷,照射線量率)をリアルタイムで測定するものである。第2の電流測定部32は、荷電粒子線Pに接触することなく電流測定可能な非破壊型(非接触型)のDCCT(DC Current Transformer)を用いてよい。この第2の電流測定部32は、測定した電流値を第2の電流値として制御部100へ出力する。
制御部100は、中性子捕捉療法装置1全体の動作の制御を行う機能を有しており、例えばCPU、ROM及びRAM等により構成されている。また、制御部100は、第1の電流測定部11で測定された第1の電流値及び第2の電流測定部32で測定された第2の電流値に基づいて加速器10を制御する。
荷電粒子線走査部34は、荷電粒子線Pを走査し、ターゲットTに対する荷電粒子線Pの照射制御を行うものである。ここでの荷電粒子線走査部34は、例えば、荷電粒子線PのターゲットTに対する照射位置や、荷電粒子線Pのビーム径等を制御する。荷電粒子線走査部34によって、荷電粒子線Pがウォブリング動作をすることにより、又は、荷電粒子線Pのビーム径が大きくされることにより、ターゲットT上での荷電粒子線Pの照射領域が広げられる。なお、ウォブリング動作とは、一定のビーム径の荷電粒子線Pのビーム軸を周期的に移動させ、この周期的な移動によってターゲットTに対する荷電粒子線Pの照射面積を広げる動作をいう。
中性子線生成部36は、荷電粒子線PをターゲットTに照射することにより中性子線Nを発生させ、該中性子線Nをコリメータ(不図示)を介して出射する。中性子線生成部36は、荷電粒子線Pを輸送するビーム輸送ライン48の下流端部に配設されたターゲットTを備えている。なお、中性子線生成部36は、ターゲットTで発生した中性子線Nを減速させる減速材と、これらを覆うように設けられた遮蔽体と、を含んで構成されてよい。
次に、制御部100の動作について、図2を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1の主要部を簡略化して示した概略構成図である。図2においては、水平型ステアリング12、水平垂直型ステアリング16、四重極電磁石18,19,20、90度偏向電磁石22、四重極電磁石24、水平垂直型ステアリング26、四重極電磁石28等は、電磁石4として示されている。
本実施形態では、制御部100は、第1の電流測定部11で測定された第1の電流値と第2の電流測定部32との間の差分を演算する演算部51と、当該差分と予め設定された所定の閾値とを比較する演算部52と、を備えている。制御部100は、演算部51及び演算部52の演算によって、第1の電流値と前記第2の電流値との間の差分が、予め設定された閾値よりも大きい場合、加速器10からの荷電粒子線Pの出射を制御する。
具体的には、演算部51は、第1の電流測定部11と電気的に接続されており、当該第1の電流測定部11から出力された第1の電流値を取得する。また、演算部51は、第2の電流測定部32と電気的に接続されており、当該第2の電流測定部32から出力された第2の電流値を取得する。演算部51は、第1の電流値と第2の電流値の差分を演算し、演算部52へ出力する。ここで、荷電粒子線Pがビーム輸送ライン48で輸送されている途中において、電流値の低下が発生した場合、第2の電流値が第1の電流値よりも低くなる。また、電流値の低下量が大きければ大きい程、第1の電流値の差分と第2の電流値の差分は大きくなる。なお、電流値の低下が発生する原因として、荷電粒子線Pの発散や走査により荷電粒子線Pの一部がビーム輸送ライン48を構成する真空管の壁部に衝突して消滅すること等が挙げられる。
演算部52は、演算部51と電気的に接続されており、演算部51から出力された電流値の差分を取得する。また、演算部52は、メモリ等に電気的に接続されており、当該メモリ等に格納された閾値を取得する。演算部52は、電流値の差分と、閾値とを比較する。演算部51は、電流値差分が予め設定された閾値よりも大きい場合、加速器10からの荷電粒子線Pの出射を制御する制御信号を当該加速器10へ出力する。演算部52は、電流値の差分が、予め設定された閾値よりも大きい場合、加速器10からの荷電粒子線の出射を停止する制御信号を出力してよい。
ビーム輸送ライン48での荷電粒子線Pの電流値の低下が発生する場合は、被照射体40へ照射する中性子線Nの線量が低下する。従って、演算部52は、荷電粒子線Pの電流値の低下を補うために、中性子線の照射時間が長くなるように、加速器10の出射時間を長くする制御信号を出力してもよく、加速器10のイオン源から出てくるイオンの量を増やす制御信号を出力してもよい。なお、閾値は適宜設定してよい。例えば、加速器10から出射される荷電粒子線Pの電流値の設定値の2〜5%の間の値に設定してもよい。
次に、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1は、荷電粒子線Pの電流を測定する第1の電流測定部11と、第1の電流測定部11よりも下流側で荷電粒子線Pの電流を測定する第2の電流測定部32と、を備える。このような構成によれば、第2の電流測定部32と第1の電流測定部11との間で荷電粒子線Pの電流値の低下が生じた場合、第1の電流値と第2の電流値との間で差分が生じる。従って、当該差分が閾値よりも大きい場合に、制御部100が加速器10からの荷電粒子線Pの出射を制御することで、荷電粒子線Pの電流値の低下に応じた適切な制御を行うことができる。以上により、荷電粒子線Pの輸送中に電流値の低下が生じた場合に適切な治療を行うことができる。
なお、第2の電流測定部32のみで荷電粒子線Pの電流値の低下を検出しようとした場合、加速器10(フォイルストリッパ9よりも下流側の部分)で電流値の低下が生じたのか(加速器10に異常が生じたのか)、フォイルストリッパ9よりも下流側で電流値の低下が生じたのか(ビーム輸送ライン48に異常が生じたのか)を把握することができない。従って、荷電粒子線Pの電流値の低下を検出し、治療を中断してメンテナンスを行う際、ビーム輸送ライン48のみならず加速器10自体の検査を行う必要が生じ、コストと手間が増加する。一方、本実施形態による中性子捕捉療法装置1によれば、少なくとも第1の電流測定部11(ここではフォイルストリッパ9)と第2の電流測定部32との間で荷電粒子線Pの電流値の低下が生じたことを検出することで、加速器10とビーム輸送ライン48とのどちらで異常が発生したかを把握できるため、メンテナンスの手間を大幅に低減できる。
また、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1において、制御部100は、第1の電流値と第2の電流値との間の差分が、予め設定された閾値よりも大きい場合、加速器10からの荷電粒子線Pの出射を停止する。これによって、荷電粒子線Pの電流値の低下が生じた場合に、治療自体を中断することができる。これによって、ビーム輸送ラインを構成する部材の放射化を低減し、ビーム輸送ラインを構成する部材の劣化を抑制できる。
また、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1において、第1の電流測定部11は、ビーム輸送ライン48の中で最も上流側に設けられた電磁石4よりも上流側に設けられている。荷電粒子線Pの電流値の低下は、電磁石4の不具合等によって生じる可能性がある。従って、第1の電流測定部11が、ビーム輸送ライン48の中で最も上流側に設けられた電磁石4よりも上流側に設けられることで、ビーム輸送ライン48の中の全ての電磁石4の影響を監視することができるため、荷電粒子線Pの電流値の低下の検出の確実性を向上できる。
また、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1において、加速器10は、負イオンを加速するものであり、加速された負イオンから電子を剥ぎ取って陽イオンへ変換するフォイルストリッパ9を備えている。また、第1の電流測定部11は、フォイルストリッパ9によって構成されている。これによって、ビーム輸送ライン48よりも上流側である加速器10内での荷電粒子線Pの電流値を測定することができる。また、加速器10から出射される荷電粒子線Pの電流値を測定するための部品を新たに追加せずに、既存のフォイルストリッパ9を流用できるため、装置構成が複雑となることを抑制することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、第1の電流測定部は、フォイルストリッパによって構成されていなくてもよく、別途電流モニタ等を設けてもよい。また、第2の電流測定部よりも上流側に設けられる第1の電流測定部を複数設けてもよい。これによって、ビーム輸送ラインのどの位置で電流値の低下が大きく生じたかを把握することができる。
1…中性子捕捉療法装置、10…加速器、11…第1の電流測定部、32…第2の電流測定部、48…ビーム輸送ライン、100…制御部、T…ターゲット。

Claims (4)

  1. 荷電粒子線を出射する加速器と、
    前記荷電粒子線の照射を受けて中性子線を生成する中性子線生成部と、
    前記加速器から出射された前記荷電粒子線を前記中性子線生成部へ輸送するビーム輸送ラインと、
    前記荷電粒子線の電流を測定する第1の電流測定部と、
    前記第1の電流測定部よりも下流側で前記荷電粒子線の電流を測定する第2の電流測定部と、
    前記第1の電流測定部で測定された第1の電流値及び前記第2の電流測定部で測定された第2の電流値に基づいて前記加速器を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の電流値と前記第2の電流値との間の差分が、予め設定された閾値よりも大きい場合、前記中性子線の照射時間が予め設定された照射時間よりも長くなるように、前記加速器の出射時間を予め設定された出射時間よりも長くする制御信号を出力する、中性子捕捉療法装置。
  2. 荷電粒子線を出射する加速器と、
    前記荷電粒子線の照射を受けて中性子線を生成する中性子線生成部と、
    前記加速器から出射された前記荷電粒子線を前記中性子線生成部へ輸送するビーム輸送ラインと、
    前記荷電粒子線の電流を測定する第1の電流測定部と、
    前記第1の電流測定部よりも下流側で前記荷電粒子線の電流を測定する第2の電流測定部と、
    前記第1の電流測定部で測定された第1の電流値及び前記第2の電流測定部で測定された第2の電流値に基づいて前記加速器を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の電流値と前記第2の電流値との間の差分が、予め設定された閾値よりも大きい場合、前記加速器のイオン源から出てくるイオンの量を増やす制御信号を出力する、中性子捕捉療法装置。
  3. 前記第1の電流測定部は、前記ビーム輸送ラインの中で最も上流側に設けられた電磁石よりも上流側に設けられる、請求項1又は2に記載の中性子捕捉療法装置。
  4. 前記加速器は、負イオンを加速するものであり、加速された前記負イオンから電子を剥ぎ取って陽イオンへ変換する剥ぎ取り部を備え、
    前記第1の電流測定部は、前記剥ぎ取り部によって構成される、請求項1〜3の何れか一項に記載の中性子捕捉療法装置。
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