JP6604899B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、車体フレームに対して上下揺動可能なボンネットと、前記ボンネットを下方の閉じ位置に固定保持するロック機構とを備えた作業車に関する。
作業車のロック機構としては、車体フレームの隔壁に固定装備される係止ピン、ボンネットにロック位置とロック解除位置とにわたって揺動可能に装備されるロック金具、ロック金具をロック位置に復帰付勢するバネ、及び、バネの作用に抗したロック金具のロック解除位置への操作を可能にする操作レバー、を備え、操作レバーを、ロック金具から上方に延出して、ボンネットの上面に形成された開口からボンネット上方の外部に突出させたものがある(例えば特許文献1参照)。
又、ボンネットに固定装備される被係止体、車体フレームの固定用ブラケットにロック位置とロック解除位置とにわたって揺動可能に装備される抜止係止体、抜止係止体をロック位置に復帰付勢する付勢バネ、及び、付勢バネの作用に抗した抜止係止体のロック解除位置への操作を可能にする操作具、を備え、操作具を、抜止係止体から横下方に延出して、車体フレームの下部カバーに形成された長孔からカバー下方の外部に突出させたものがある(例えば特許文献2参照)。
特開2015−19612号公報(段落番号0031、図4、図6) 特開2011−255695号公報(段落番号0018〜0026、図3〜8)
上記特許文献1に記載の構成では、ボンネットの開口からボンネット上方の外部に突出する操作レバーの突出部をバネの作用に抗する方向に揺動操作することで、ボンネットの閉じ位置での固定保持を容易に解除することができる。
上記特許文献2に記載の構成では、下部カバーの長孔からカバー下方の外部に突出する操作具の突出部を付勢バネの作用に抗する方向に引っ張り操作することで、ボンネットの閉じ位置での固定保持を容易に解除することができる。
その反面、特許文献1,2に記載の構成では、ロック機構の解除操作を可能にする操作具などを部分的に外部に突出させていることから、その突出部を操作すれば、作業車の使用者以外の他者であっても、ボンネットの閉じ位置での固定保持を容易に解除することが可能であり、他者によるボンネットの開操作を防止する上において改善の余地がある。
つまり、使用者の利便性を損なうことなく、他者による解除操作が行われ難いボンネット用のロック機構の装備が望まれている。
上記の課題を解決するための手段として、
本発明に係る作業車は、車体フレームに対して上下揺動可能なボンネットと、前記ボンネットを下方の閉じ位置に固定保持するロック機構とを備え、
前記ロック機構は、前記車体フレームと前記ボンネットとの一方に固定装備される固定部材と、前記車体フレームと前記ボンネットとの他方にロック位置とロック解除位置とにわたって移動可能に装備される可動部材と、前記可動部材を前記ロック位置に復帰付勢する付勢部材と、前記付勢部材の作用に抗した前記可動部材の前記ロック解除位置への操作を可能にする操作部材とを備え、
前記可動部材は、前記ボンネットが前記閉じ位置に位置するときに前記ロック位置に位置することで前記固定部材に引っ掛かるフック部と、前記操作部材からの解除操作力を受ける受動部とを備え、
前記操作部材は、前記車体フレーム又は前記ボンネットを含むカバーユニットに形成された貫通孔に抜き差し可能な差込部を有する着脱式で、前記差込部が前記貫通孔に差し込まれた使用状態において、前記受動部に前記解除操作力を伝える操作部を前記差込部に備え
前記可動部材は、前記車体フレーム又は前記ボンネットに揺動可能に支持され、
前記ロック機構は、前記可動部材を支持する前記車体フレーム又は前記ボンネットに回動可能に支持される回動部材と、前記回動部材と前記受動部とにわたる連係部材とを備え、
前記回動部材は、その回動中心が前記貫通孔に対向する位置に配備され、かつ、前記貫通孔に対向する部位に、前記操作部が一体回動可能に連結される連結部を備え、
前記連結部は、前記回動部材の回動中心を通って前記回動部材の外縁にわたる溝状部であり、
前記操作部は、前記溝状部に係入可能な突条部である
この手段によると、使用者が、ボンネットの閉じ位置での固定保持を解除する場合には、所有する操作部材の差込部を車体フレーム又はカバーユニットの貫通孔に差し込んで、操作部材の操作部から可動部材の受動部に解除操作力を伝えることで、可動部材を、付勢部材の作用に抗してロック位置からロック解除位置に移動させることができる。そして、この移動によって、ロック機構によるボンネットの閉じ位置での固定保持を解除することができる。
つまり、操作部材を所有し、かつ、操作部材の使用方法を知る使用者は、操作部材を使用することで、ロック機構によるボンネットの閉じ位置での固定保持を容易に解除することができる。又、操作部材を所有せず、かつ、操作部材の使用方法を知らない他者は、ロック機構によるボンネットの閉じ位置での固定保持を解除することができなくなる。
その結果、使用者の利便性を損なうことなく、ロック機構により閉じ位置に固定保持されたボンネットの他者による解除操作を行い難くすることができる。
また、この手段によると、使用者が、ボンネットの閉じ位置での固定保持を解除する場合には、所有する操作部材の差込部を車体フレーム又はカバーユニットの貫通孔に差し込んで、操作部材の操作部を回動部材の連結部に連結した後、操作部材とともに回動部材を回動させることで、可動部材の受動部に解除操作力を伝えることができ、可動部材を、付勢部材の作用に抗してロック位置からロック解除位置に移動させることができる。そして、この移動によって、ロック機構によるボンネットの閉じ位置での固定保持を解除することができる。
つまり、使用者は、操作部材を貫通孔に差し込んで回動部材に連結し、操作部材とともに回動部材を回動させる、といった簡単な操作で、ロック機構によるボンネットの閉じ位置での固定保持を容易に解除することができる。
そして、この手段では、連結部の形状によっては、連結部に連結可能な操作部を有するドライバ、六角レンチ、又は、ソケットレンチ、などの一般的な工具を採用することが可能であり、これにより、ロック機構に要する部品点数の削減を図ることも可能になる。
又、解除操作として、回動部材の回動操作を採用することにより、他者によるロック機構の解除操作を更に行い難くすることができる。
さらに、この手段によると、操作部材として、突条部を有する簡単な形状のものを採用することができる。これにより、ロック機構に要するコストの削減を図ることができる。
そして、例えば、回動部材を、連結部が回動部材の上端に位置する縦向き姿勢で装備する場合であっても、連結部に雨水や洗浄水などが溜まるのを防止することができ、雨水などが溜まることに起因した連結部での錆の発生などを回避することができる。
トラクタの左側面図である。 トラクタの平面図である。 ボンネットが閉じ位置に位置する状態を示す要部の縦断左側面図である。 ボンネットが開き位置に位置する状態を示す要部の縦断左側面図である。 ボンネットの固定保持に関する構成を示す要部の斜視図である。 ロック機構によるボンネットの固定保持前の状態を示す要部の縦断背面図である。 ロック機構によるボンネットの固定保持状態と固定解除状態とを示す要部の縦断背面図である。 ロック機構の構成を示す要部の分解斜視図である。 別実施形態でのロック機構によるボンネットの固定保持状態と固定解除状態とを示す要部の縦断背面図である。 別実施形態でのロック機構の構成を示す要部の分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を、作業車の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、図1に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Uの矢印が指し示す方向がトラクタの上側である。
又、図2に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Lの矢印が指し示す方向がトラクタの左側である。
図1及び図2に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体の骨組みを形成する車体フレーム1、車体フレーム1の前部側に配置された原動部2、車体フレーム1の後部に連結された変速ユニット3、車体フレーム1の後側上部に位置する搭乗式の運転部4、左右の走行装置5、原動部2を覆う揺動開閉式のボンネット6、ボンネット6の直前に位置してボンネット6などを保護する鋼板製のフロントガード7、車体フレーム1の後端部に連結された保護フレーム8、及び、車体フレーム1にリンク機構9を介して昇降可能に連結されたモーア10、などを備えている。そして、トラクタは、左右の走行装置5として、操舵可能で原動部2からの動力で駆動される左右の前輪5A、及び、原動部2からの動力で駆動される左右の後輪5B、を備える四輪駆動型に構成されている。又、トラクタは、左右の前輪5Aと左右の後輪5Bとの間の下腹部にモーア10を備えるミッドマウント形式に構成されている。
図1、図3及び図4に示すように、車体フレーム1は、前後に長い鋼板製の左右のサイドメンバ11、左右のサイドメンバ11の前端にわたる鋼板製のフロントエンドメンバ12、左右のサイドメンバ11の前後中央側に連結されるセンタピラー13、及び、左右のサイドメンバ11の前端部に連結されたボンネット連結用の左右のブラケット14、などを備えている。
図1〜5に示すように、原動部2は、車体フレーム1の前部に防振支持された水冷式のエンジン15、エンジン15の前方に左右向き姿勢で配置されるマフラ16、エンジン15の後方に配置される冷却ファン17、冷却ファン17の後方に配置されるラジエータ18、及び、エンジン15の上方に配置されるエアクリーナ19、などを備えている。そして、原動部2は、その前部側がボンネット6で覆われ、後端部の上部側がアッパパネル20で覆われ、後端部の下部側がアンダパネル21で覆われている。つまり、ボンネット6、アッパパネル20、及び、アンダパネル21、により、原動部2の略全体を覆うカバーユニットAが構成されている。
運転部4は、前輪操舵用のステアリングホイール22、エンジン回転数などを表示する表示パネル23、及び、変速ユニット3の上方に配置される運転座席24、などを備えている。
ボンネット6は、ボンネット6の骨組みを形成する鋼板製のボンネットフレーム25、原動部2の前端部を覆うフロントカバー26、原動部2の横側部を覆う左右のサイドカバー27、原動部2の上部を覆うアッパカバー28、及び、ヘッドライトユニット29、などが一体的に連結された一体型で、車体フレーム1の前端部に位置する左右向きの支軸30を支点にして開閉揺動する。ボンネットフレーム25は、その前端部の下端部位に左右の連結部25Aを備えている。左右の連結部25Aは、左右向きの支軸30として機能する左右のボルト30などを介して、車体フレーム1の左右のブラケット14に連結されている。
これにより、ボンネット6は、下方の閉じ位置と上方の開き位置とにわたって車体フレーム1に対して上下揺動可能で、その開き位置では原動部2の後部側を大きく解放する後開き式に構成されている。その結果、原動部2の後部側に配備されるラジエータ18及びエアクリーナ19などに対するメンテナンスが行い易くなっている。
図3〜8に示すように、このトラクタは、ボンネット6を下方の閉じ位置に固定保持するロック機構31を備えている。ロック機構31は、ボンネット6の閉じ位置への揺動操作に連動してボンネット6を閉じ位置に固定保持するロックユニット31A、及び、ロックユニット31Aにより閉じ位置に固定保持されたボンネット6の解除操作を可能にする解除ユニット31B、を備えている。
ロックユニット31Aは、ボンネット6のボンネットフレーム25に固定装備されるL字状の固定ロッド(固定部材の一例)32、車体フレーム1のセンタピラー13にロック位置とロック解除位置とにわたって揺動可能に装備される可動部材33、及び、可動部材33をロック位置に復帰付勢する引っ張りバネ(付勢部材の一例)34、を備えている。
固定ロッド32は、前後向きの引掛け部32Aを有する状態で、ボンネット6における左右中央の後端部に配備されている。可動部材33は、その中間部側が、可動部材33の揺動支点となる前後向きのボルト35などにより、センタピラー13の上部に固定した支持部材36の左右中央部に取り付けられている。可動部材33は、ロック位置では縦向き姿勢になり、ロック解除位置では右傾斜姿勢になるように姿勢設定されている。可動部材33の上部には、ボンネット6が閉じ位置に位置するときにロック位置に位置することで固定ロッド32の引掛け部32Aに引っ掛かるフック部33Aが装備されている。可動部材33の下部には、解除ユニット31Bからの解除操作力を受ける受動部33Bが装備されている。フック部33Aは、固定ロッド32の引掛け部32Aによるロック解除位置への揺動操作を可能にするカム部33Cを備えている。引っ張りバネ34は、支持部材36の右端部から可動部材33の受動部側に架設されている。
センタピラー13は、ロック位置のフック部33Aが後方に隣接する上部の左右中央部位に、ボンネット6の揺動操作に伴う引掛け部32Aの抜き差しを許容する凹部13Aを備えている。アッパパネル20は、センタピラー13の凹部13Aが下方に隣接する上部の左右中央部位に、ボンネット6の揺動操作に伴う引掛け部32Aの通過を許容する凹部20Aを備えている。
上記の構成により、運転者などの使用者がボンネット6の閉じ位置への揺動操作を行うと、ボンネット側の引掛け部32Aが、アッパパネル20の凹部20Aを通過し、センタピラー13の凹部13Aに差し込まれて、可動部材33のカム部33Cに接触する。そして、この接触により、可動部材33が引っ張りバネ34の作用に抗してロック位置からロック解除位置に退避揺動する。その後、ボンネット6の閉じ位置への到達に伴って、引掛け部32Aがカム部33Cの下方に移動すると、その移動に伴って、可動部材33が引っ張りバネ34の作用でロック位置に復帰してフック部33Aが引掛け部32Aに引っ掛かる。
つまり、運転者などの使用者は、ボンネット6を閉じ位置に揺動操作するだけの簡単な操作で、ボンネット6をロック機構31の作用によって閉じ位置に固定保持することができる。
解除ユニット31Bは、引っ張りバネ34の作用に抗した可動部材33のロック解除位置への操作を可能にするL字状の操作ロッド(操作部材の一例)37、センタピラー13に縦軸心回りに回動可能に支持される軸状の回動部材38、及び、回動部材38と可動部材33とにわたる連係ロッド(連係部材の一例)39、を備えている。操作ロッド37は、アッパパネル20の左側前端部に形成された貫通孔40に抜き差し可能な差込部37Aを有する着脱式で、差込部37Aがアッパパネル20の貫通孔40に差し込まれた使用状態において、回動部材38及び連係ロッド37を介して解除操作力を可動部材33の受動部33Bに伝える操作部37Bを差込部37Aに備えている。回動部材38は、その回動中心がアッパパネル20の貫通孔40に対向する位置に配備され、かつ、貫通孔40に対向する上端部位に、操作ロッド37の操作部37Bが一体回動可能に連結される連結部38Aを備えている。
上記の構成により、運転者などの使用者がボンネット6の閉じ位置での固定保持を解除する場合には、操作ロッド37の差込部37Aをアッパパネル20の貫通孔40に差し込んで、操作ロッド37の操作部37Bを回動部材38の連結部38Aに連結した後、操作ロッド37とともに回動部材38を縦軸心回りに回動させることで、可動部材33の受動部33Bに解除操作力を伝えることができ、可動部材33を、引っ張りバネ34の作用に抗してロック位置からロック解除位置に揺動させることができる。そして、この揺動によって、ロック機構31によるボンネット6の閉じ位置での固定保持を解除することができる。
つまり、運転者などの使用者は、操作ロッド37を貫通孔40に差し込んで回動部材38に連結し、操作ロッド37とともに回動部材38を回動させる、といった簡単な操作で、ロック機構31によるボンネット6の閉じ位置での固定保持を容易に解除することができる。
そして、操作ロッド37を所有せず、かつ、操作ロッド37の使用方法を知らない他者によって、ロック機構31によるボンネット6の閉じ位置での固定保持が解除される虞を回避することができる。
回動部材38は、連結部38Aが大径の頭部38Bに形成され、頭部38Bよりも小径に形成された縦長の軸部38Cが、センタピラー13の左側上部に配備されたボス部13Bに回動可能に支持されている。そして、回動部材38の下端部に形成された雄ネジ部38Dに、抜け止め用のナット41が装着されている。又、頭部38Bに固定されたアーム部38Eが、連係ロッド39を介して可動部材33の受動部33Bに連動連結されている。
図7及び図8に示すように、回動部材38の連結部38Aは、回動部材38の回動中心を通って回動部材38の外周縁にわたる真一文字の溝状部に形成されている。操作ロッド37の操作部37Bは、その溝状部に形成された連結部38Aに係入可能な真一文字の突条部に形成されている。
上記の構成により、操作ロッド37として、突条部に形成された操作部37Bを有する簡単な形状のものを採用することができる。これにより、ロック機構31に要するコストの削減を図ることができる。
そして、回動部材38の連結部38Aに雨水や洗浄水などが溜まるのを防止することができ、雨水などが溜まることに起因した連結部38Aでの錆の発生などを回避することができる。
図1〜7に示すように、アッパパネル20には、貫通孔40を塞ぐゴム製のキャップ42が着脱可能に装備されている。つまり、このキャップ42をアッパパネル20から取り外すことで、ロック機構31によるボンネット6の閉じ位置での固定保持を解除することが可能になる。
図5〜7に示すように、ボンネット6は、アッパパネル20を介してセンタピラー13に受け止め支持される左右の圧縮バネ43を備えている。左右の圧縮バネ43は、ロック機構31によるボンネット6の閉じ位置での固定保持が解除されるのに伴って、ボンネット6を、閉じ位置から上方に押し上げて、閉じ位置よりも少し上方のロック解除位置にて受け止め保持する。左右の圧縮バネ43は、その作用に抗したボンネット6の下方への揺動操作により、ボンネット6の閉じ位置への揺動変位を許容する。
これにより、ロック機構31の解除操作後もボンネット6が閉じ位置に位置することに起因して、解除操作後の可動部材33のロック位置への復帰に伴って、ボンネット6がロック機構31によって再び閉じ位置に固定保持される不都合の発生を防止することができる。又、ボンネット6が閉じ位置に固定保持された状態において、ボンネット6の後端部ががたつく不都合の発生を防止することができる。
図1、図3及び図4に示すように、このトラクタは、ボンネット6の開き操作をアシストするアシストユニット44を備えている。アシストユニット44は、前後向きのガイド孔45Aを有して車体フレーム1に固定されたガイド部材45、ガイド部材45とボンネットフレーム25とにわたる連係ロッド46、及び、連係ロッド46と車体フレーム1とにわたるガススプリング47、などを備えている。そして、ガススプリング47の伸長作動により、ボンネット6の開き操作をアシストするように構成されている。
これにより、運転者などの使用者は、フロントカバー26及び左右のサイドカバー27などが一体で開閉揺動する重量の重いボンネット6の開閉操作を、アシストユニット44の作用によって容易に行うことができる。
図1及び図2に示すように、保護フレーム8は、その左側のフレーム部分に工具箱52が取り付けられている。これにより、運転時には、ロック機構31の操作ロッド37を工具箱52に保管することができる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明に関する代表的な別実施形態を例示する。
〔1〕作業車は下記の構成が採用されたものであってもよい。
例えば、作業車は、左右の後輪5Bに代えて左右のクローラを備えるミクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車は、左右の前輪5A及び左右の後輪5Bに代えて左右のクローラを備えるフルクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車は、空冷式のエンジン15を備える構成であってもよい。
例えば、作業車は、エンジン15の代わりに電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車は、エンジン15と電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成されていてもよい。
例えば、作業車は、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルタ)を有する排気処理装置を備える構成であってもよい。
例えば、作業車は、ボンネット6を車体フレーム1の後部側に備える構成であってもよい。
例えば、作業車は、フロントガード7を備えない構成であってもよい。
〔2〕ボンネット6の構成は種々の変更が可能である。
例えば、ボンネット6は、その開き位置において原動部2の前部側を大きく解放する前開き式に構成されていてもよい。
例えば、ボンネット6は、左右のサイドカバー27以外のボンネットフレーム25、フロントカバー26、アッパカバー28、及び、ヘッドライトユニット29、などが一体的に連結され、左右のサイドカバー27を残した状態で上下揺動する構成であってもよい。
例えば、ボンネット6は、アッパカバー28のみが上下揺動する構成であってもよい。
〔3〕ロック機構31には、図9及び図10に示す構成を採用してもよい。
この構成では、ロック機構31は、センタピラー13に前後向きの回転軸48を介して左右方向に揺動可能に支持される揺動部材49、回転軸48を介して揺動部材49と一体揺動する連係アーム50、及び、連係アーム50と可動部材33の受動部33Bとにわたる連係ロッド(連係部材の一例)51、を備えている。
揺動部材49は、アッパパネル20の貫通孔40に対向して、操作ロッド(操作部材の一例)37の操作部37Bによる揺動部材49の押圧操作を可能にする凹部49A(***作部の一例)を備えている。
上記の構成により、運転者などの使用者がボンネット6の閉じ位置での固定保持を解除する場合には、操作ロッド37の差込部37Aをアッパパネル20の貫通孔40に差し込んで、操作ロッド37の操作部37Bにて揺動部材49の凹部49Aを押圧操作することで、可動部材33の受動部33Bに解除操作力を伝えることができ、可動部材33を、引っ張りバネ34の作用に抗してロック位置からロック解除位置に揺動させることができる。そして、この揺動によって、ロック機構31によるボンネット6の閉じ位置での固定保持を解除することができる。
つまり、運転者などの使用者は、操作ロッド37を貫通孔40に差し込んで揺動部材49の凹部49Aを押圧するだけの簡単な操作で、ロック機構31によるボンネット6の閉じ位置での固定保持を容易に解除することができる。
そして、操作ロッド37を所有せず、かつ、操作ロッド37の使用方法を知らない他者によって、ロック機構31によるボンネット6の閉じ位置での固定保持が解除される虞を回避することができる。
〔4〕ロック機構31の配置は、ボンネット6の揺動支点位置及び構成などに応じて種々の変更が可能である。
例えば、ボンネット6が、その全体が上下揺動する前開き式であれば、ロック機構31を、閉じ位置に位置するボンネット6の前端下部付近に配備してもよい。
例えば、ボンネット6が、アッパカバー28のみが上下揺動する前開き式であれば、ロック機構31を、閉じ位置に位置するボンネット6の前端上部付近に配備してもよい。
〔5〕ロック機構31の構成は種々の変更が可能である。
例えば、ロック機構31は、可動部材33の受動部33Bが操作部材37の操作部37Bによって直接的に操作される構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、固定部材32が車体フレーム1に固定装備され、可動部材33がボンネット6に移動可能に装備される構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、U字状又は真一文字などに形成された固定部材32を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、鋼管材又は帯鋼材などが採用された固定部材32を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、ロック位置とロック解除位置とにわたって上下揺動する可動部材33を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、ロック位置とロック解除位置とにわたって摺動する可動部材33を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、ねじりバネ又は圧縮バネなどが採用された付勢部材34を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、T字状又は真一文字などに形成された操作部材37を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、鋼管材又は帯鋼材などが採用された操作部材37を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、ドライバ、六角レンチ、又は、ソケットレンチ、などの一般的な工具、あるいは、イグニッションキー、などを操作部材37として備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、鋼管材又は帯鋼材などが採用された連係部材39又は連係部材51を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、上下揺動又は前後揺動する揺動部材49を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、左右向き又は前後向きの横軸心回りに回動する回動部材38を備える構成であってもよい。
例えば、ロック機構31は、筒状の回動部材38を備える構成であってもよい。
〔6〕操作部材37の操作部37B及び回動部材38の連結部38Aの形状は種々の変更が可能である。
例えば、連結部38Aを、真一文字の突条部とし、操作部37Bを、突条部と嵌合する真一文字の溝状部としてもよい。
例えば、連結部38Aを、菱形、正方形、又は、六角形などの角軸部とし、操作部37Bを、角軸部と嵌合する角穴部としてもよい。
例えば、連結部38Aを楕円軸部とし、操作部37Bを、楕円軸部と嵌合する楕円穴部としてもよい。
例えば、連結部38Aを、菱形、正方形、又は、六角形などの角穴部とし、操作部37Bを、角穴部と嵌合する角軸部としてもよい。
例えば、連結部38Aを楕円穴部とし、操作部37Bを、楕円穴部と嵌合する楕円軸部としてもよい。
例えば、連結部38Aを十字穴部とし、操作部37Bを、十字穴部と嵌合する十字軸部としてもよい。
〔7〕揺動部材49の***作部49Aの形状は種々の変更が可能である。
例えば、***作部49Aは、操作部材37の操作部37Bによる押圧を受け易い***作面を有する形状であってもよい。
〔8〕操作部材37が差し込まれる貫通孔40の位置は、ロック機構31の配置などに応じて種々の変更が可能である。
例えば、ロック機構31を閉じ位置に位置するボンネット6の前端下部付近に配備する構成では、貫通孔40を、ボンネット6の前端下部付近に位置する車体フレーム1のフレーム部分、又は、ボンネット6のフロントカバー26、などに備えてもよい。
例えば、ロック機構31を閉じ位置に位置するボンネット6の後端上部付近に配備する構成では、貫通孔40を、ボンネット6の後端上部に備えてもよい。
本発明は、ボンネットを下方の閉じ位置に固定保持するロック機構を備えた、例えば、トラクタ、フロントローダ、草刈機、田植機、コンバイン、ホイールローダ、及び、バックホー、などの作業車に適用することができる。
1 車体フレーム
6 ボンネット
31 ロック機構
32 固定部材
33 可動部材
33A フック部
33B 受動部
34 付勢部材
37 操作部材
37A 差込部
37B 操作部
38 回動部材
38A 連結部
39 連係部材
40 貫通孔
49 揺動部材
49A ***作部
51 連係部材
A カバーユニット

Claims (1)

  1. 車体フレームに対して上下揺動可能なボンネットと、前記ボンネットを下方の閉じ位置に固定保持するロック機構とを備え、
    前記ロック機構は、前記車体フレームと前記ボンネットとの一方に固定装備される固定部材と、前記車体フレームと前記ボンネットとの他方にロック位置とロック解除位置とにわたって移動可能に装備される可動部材と、前記可動部材を前記ロック位置に復帰付勢する付勢部材と、前記付勢部材の作用に抗した前記可動部材の前記ロック解除位置への操作を可能にする操作部材とを備え、
    前記可動部材は、前記ボンネットが前記閉じ位置に位置するときに前記ロック位置に位置することで前記固定部材に引っ掛かるフック部と、前記操作部材からの解除操作力を受ける受動部とを備え、
    前記操作部材は、前記車体フレーム又は前記ボンネットを含むカバーユニットに形成された貫通孔に抜き差し可能な差込部を有する着脱式で、前記差込部が前記貫通孔に差し込まれた使用状態において、前記受動部に前記解除操作力を伝える操作部を前記差込部に備え
    前記可動部材は、前記車体フレーム又は前記ボンネットに揺動可能に支持され、
    前記ロック機構は、前記可動部材を支持する前記車体フレーム又は前記ボンネットに回動可能に支持される回動部材と、前記回動部材と前記受動部とにわたる連係部材とを備え、
    前記回動部材は、その回動中心が前記貫通孔に対向する位置に配備され、かつ、前記貫通孔に対向する部位に、前記操作部が一体回動可能に連結される連結部を備え、
    前記連結部は、前記回動部材の回動中心を通って前記回動部材の外縁にわたる溝状部であり、
    前記操作部は、前記溝状部に係入可能な突条部である作業車。
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