JP6604318B2 - 空調用レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、空調用空気の通風路を開放及び閉鎖するシャットダンパが設けられた空調用レジスタに関する。
例えば、車両のインストルメントパネルには、空調装置から送られてきた空調用空気を吹出す空調用レジスタが組込まれている。この空調用レジスタは、空調用空気の通風路を有する筒状のリテーナを備えている。空調用空気の流れ方向におけるリテーナの下流端は、吹出口を構成している。この空調用レジスタでは、リテーナ内に配置されたフィンが傾動されることで、吹出口から吹出される空調用空気の向きが調整される。また、リテーナ内のフィンよりも上記流れ方向における上流側には、図6に示すシャットダンパ102が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
シャットダンパ102は、ダンパ軸103を有するダンパ本体104と、そのダンパ本体104よりも軟質の材料を用いて同ダンパ本体104を取り囲むように、同ダンパ本体104の外周縁部に沿って形成されたシール部105とを備えている。シャットダンパ102は、ダンパ軸103を支点として、リテーナ100の通風路101を開放する開位置(図6の二点鎖線参照)と、閉鎖する閉位置(図6の実線参照)との間で傾動される。
上記空調用レジスタでは、閉位置でシール部105が弾性変形しないと仮定した場合、同シール部105のうち、ダンパ軸103を挟んで互いに対向した状態で同ダンパ軸103に沿って延びる一対の対向辺部106の各一部が、リテーナ100の内壁面100aに対しラップする。
さらに、シール部105は、略円形の断面を有する先端シール部107を、ダンパ本体104の外周縁部から最も離れた箇所に備えている。
そのため、シャットダンパ102が開位置から閉位置へ向けて傾動されると、図7(a)に示すように、まず、先端シール部107がリテーナ100の内壁面100aに接触する。さらに、シャットダンパ102が同図7(a)における二点鎖線の矢印で示す方向へ傾動されると、図7(b)に示すように、先端シール部107が弾性変形して、上記内壁面100aに対し密着した状態で接触させられる。
特開2016−3821号公報
ところが、上記従来の空調用レジスタでは、弾性変形した先端シール部107がリテーナ100の内壁面100aに対し吸盤のように吸着される。すなわち、先端シール部107と内壁面100aとの間が真空に近い状態となって、先端シール部107が内壁面100aに張り付く。
そのため、シャットダンパ102が、上記とは逆に、閉位置から開位置へ向けて、図7(c)における二点鎖線の矢印で示す方向へ傾動される際には、ダンパ本体104は傾動しようとするのに、先端シール部107は内壁面100aに張り付いた状態を維持しようとする。先端シール部107と内壁面100aとの間には、その内壁面100aに沿う方向に大きな摩擦力が働く。その結果、シャットダンパ102の開位置に向かう傾動に伴い先端シール部107が内壁面100aから離れる(剥がれる)際に異音が発生し、車両の搭乗者に不快感を与えるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シャットダンパが閉位置から開位置へ向けて傾動されて、先端シール部がリテーナの内壁面から離れる際に異音が発生するのを抑制することのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記課題を解決する空調用レジスタは、空調用空気の通風路を有する筒状のリテーナを備えるとともに、ダンパ本体と、前記ダンパ本体よりも軟質の材料を用いて同ダンパ本体を取り囲むように形成されたシール部とを有して前記リテーナ内に配置され、ダンパ軸を支点として、前記通風路を開放する開位置と閉鎖する閉位置との間で傾動するシャットダンパを備え、前記閉位置で前記シール部が弾性変形しないと仮定した場合、同シール部のうち、前記ダンパ軸を挟んで互いに対向した状態で同ダンパ軸に沿って延びる一対の対向辺部の各一部が、前記リテーナの内壁面に対しラップする空調用レジスタであって、前記シール部は、前記閉位置では、前記リテーナの内壁面に対し弾性変形した状態で接触する先端シール部を、前記ダンパ本体の外周縁部から最も離れた箇所に備え、前記先端シール部の外面のうち、前記開位置から前記閉位置へ向かう前記シャットダンパの傾動方向における後側部分は、同傾動方向とは反対側へ向けて膨らむように湾曲する湾曲面部により構成され、前記傾動方向における前側部分は、前記シール部の両対向辺部が対向する方向に対し鋭角で交差して前記湾曲面部に繋がる平面部により構成され、前記先端シール部の外面のうち少なくとも前記平面部には、110μm±50μmの高さを有するシボが形成されている。
上記の構成によれば、シャットダンパの閉位置では、先端シール部が、その少なくとも平面部においてリテーナの内壁面に接触した状態で弾性変形する。先端シール部の外面に上記平面部が形成されない場合、すなわち、先端シール部の外面が湾曲面部のみによって構成されていて、同先端シール部が略円形の断面を有する場合に比べ、弾性変形の対象となる部分が少なくなる。これに伴い、弾性変形した先端シール部がリテーナの内壁面に接触する面積が少なくなる。その結果、シャットダンパが閉位置から開位置へ向けて傾動される際に、先端シール部と内壁面との間に働く摩擦力が低下する。
また、先端シール部の外面のうち、110μm±50μmの高さのシボが形成された箇所は、微細な凸凹状となる。このシボは、先端シール部の外面のうち少なくとも平面部に形成されている。そのため、先端シール部の平面部がリテーナの内壁面に接触した状態では、同内壁面と平面部との間に隙間が生ずる。この隙間により、先端シール部と内壁面との間が真空に近い状態となることが抑制され、先端シール部が内壁面に張り付くこと、表現を変えると、先端シール部が内壁面に対し吸盤のように吸着することが起こりにくくなる。
上記のように、摩擦力が低下して、吸盤による吸着が起こりにくくなることから、シャットダンパが閉位置から開位置へ向けて傾動される場合、先端シール部が内壁面から離れる(剥がれる)際に異音が発生しにくくなる。
なお、シボにより上記のように隙間が生ずると、閉位置のシャットダンパよりも上流側の空調用空気が、その隙間を通ってシャットダンパよりも下流側へ漏れるおそれがあるが、シボの高さが上記の範囲に設定されることで、空調用空気の漏れを支障のないレベルにとどめることが可能である。
上記空調用レジスタにおいて、前記シボは、前記平面部に加え、前記湾曲面部のうち、少なくとも前記平面部との境界部分に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、先端シール部の寸法や形状のばらつきにより、先端シール部が、平面部に加え、湾曲面部の少なくとも一部、より詳しくは、少なくとも平面部との境界部分においても、リテーナの内壁面に接触した状態で弾性変形することが起こり得る。しかし、この場合であっても、湾曲面部のうちリテーナの内壁面に接触した箇所では、その内壁面との間に隙間が生ずるため、湾曲面部が内壁面に対し吸盤のように吸着するのを抑制する効果が発揮される。
上記空調用レジスタにおいて、前記シール部は、前記先端シール部及び前記ダンパ本体を繋ぐ可撓性の連結部を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、先端シール部の外面が少なくとも平面部においてリテーナの内壁面に接触するシャットダンパの閉位置では、連結部が撓んだ状態となる。この連結部の弾性復元力により、先端シール部がリテーナの内壁面に押付けられる。先端シール部は、リテーナの内壁面に対し弾性変形した状態で接触する。
上記空調用レジスタにおいて、前記ダンパ本体はポリプロピレンにより形成され、前記シール部は熱可塑性エラストマーにより、前記ダンパ本体に一体となった状態で形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、ポリプロピレンにより形成された硬質のダンパ本体は、シャットダンパの骨格部として機能する。また、熱可塑性エラストマーにより形成されたシール部は、シャットダンパの閉位置では、弾性変形することでリテーナの内壁面に接触する。
上記のようなシャットダンパは、例えば、樹脂成形法の1つであって、1回の成形で2種類の樹脂を重ねて注入成形する二色成形法によって形成可能である。この二色成形法によって、例えば、ダンパ本体を成形した後にシール部を成形することで、シール部をダンパ本体に接合させた状態で形成することが可能である。そのため、ダンパ本体及びシール部を別々に形成した後に、シール部をダンパ本体に組み付ける工程が不要となり、製造コストを低減するうえで有利である。
上記空調用レジスタにおいて、前記シール部は、シリコーンオイルが含有された状態で形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、シール部におけるシリコーンオイルが滑剤としての機能を発揮する。そのため、シャットダンパが閉位置から開位置へ向けて傾動される際に、先端シール部とリテーナの内壁面との間の摩擦力が一層低下する。先端シール部がリテーナの内壁面から離れる際の異音の発生が、シール部にシリコーンオイルが含有されていない場合よりも抑制される。
上記空調用レジスタによれば、シャットダンパが閉位置から開位置へ向けて傾動されて、先端シール部がリテーナの内壁面から離れる際に異音が発生するのを抑制することができる。
一実施形態におけるシャットダンパが開位置まで傾動された空調用レジスタの内部構造を示す側断面図。 一実施形態におけるシャットダンパの正面図。 (a)は図2の3−3線断面図、(b),(c)は図3(a)の一部をそれぞれ拡大して示す部分側断面図。 (a)は、一実施形態におけるシャットダンパが閉位置まで傾動された空調用レジスタの内部構造を示す部分側断面図、(b),(c)は図4(a)の一部をそれぞれ拡大して示す部分側断面図。 (a)は、一実施形態の先端シール部におけるシボを模式的に示す部分側断面図、(b)は図5(a)の一部を拡大して示す部分側断面図。 従来の空調用レジスタにおけるリテーナ及びシャットダンパを示す側断面図。 (a)〜(c)は、従来の空調用レジスタにおける先端シール部の形状が、シャットダンパの傾動に伴い変化する様子を説明する部分側断面図。
以下、車両用の空調用レジスタに具体化した一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、左右方向(車幅方向)については、車両を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
車室内において、車両の前席(運転席及び助手席)の前方にはインストルメントパネルが設けられ、その左右方向における中央部、側部等には空調用レジスタが組込まれている。この空調用レジスタの主な機能は、空調装置(図示略)から送られてきて車室内に吹出す空調用空気の向きを変更すること、同空調用空気の吹出し量を調整すること等である。吹出し量の調整には、吹出しを遮断することが含まれる。
図1に示すように、空調用レジスタは、リテーナ10及び複数のフィンを基本的な構成要素として備える。次に、これら各部の構成について説明する。
<リテーナ10>
リテーナ10は、空調装置の送風ダクト(図示略)と、インストルメントパネルに設けられた開口(図示略)とを繋ぐためのものである。リテーナ10は、硬質の樹脂材料によって形成された複数の部材からなり、両端が開放された筒状をなしている。リテーナ10の内部空間は、空調装置から送られてくる空調用空気A1の流路(以下「通風路11」という)を構成している。ここで、空調用空気A1の流れ方向に関し、空調装置に近い側を「上流」、「上流側」等といい、同空調装置から遠い側を「下流」、「下流側」等というものとする。通風路11の下流端は、空調用空気A1の吹出口12を構成している。
通風路11は、リテーナ10の4つの壁部によって取り囲まれている。これらの4つの壁部は、左右方向に相対向する一対の縦壁部13と、上下方向に相対向する一対の横壁部14とからなる。通風路11の少なくとも上流部では、両縦壁部13が、互いに平行又はそれに近い関係にあり、また、両横壁部14が、互いに平行又はそれに近い関係にある。
<フィン>
フィンは、複数の下流フィン17及び複数の上流フィン15からなる。複数の下流フィン17は、通風路11であって吹出口12の近傍において、上下方向へ互いに離間した状態で配設されている。各下流フィン17の左右方向の両方の端面からは、支軸(図示略)がそれぞれ同方向の外方に向けて突出している。各下流フィン17は、両支軸において両縦壁部13に支持されており、両支軸を支点として上下方向へ傾動可能である。
複数の上流フィン15は、通風路11の上記下流フィン17よりも上流において、左右方向へ互いに離間した状態で配設されている。各上流フィン15の上下方向の両方の端面からは、支軸16がそれぞれ同方向の外方に向けて突出している。各上流フィン15は、両支軸16において両横壁部14に支持されている。そのため、各上流フィン15は、両支軸16を支点として左右方向へ傾動可能である。
上記空調用レジスタでは、空調用空気A1は、通風路11を通過する過程で、各上流フィン15及び各下流フィン17に沿って流れる。各上流フィン15が両支軸16を支点として左右方向へ傾動されると、同上流フィン15の同方向の傾きが変えられる。各下流フィン17が両支軸を支点として上下方向へ傾動されると、同下流フィン17の同方向の傾きが変えられる。空調用空気A1は、上流フィン15及び下流フィン17の各傾きに応じた方向へ流れて吹出口12から吹出す。
<シャットダンパ20>
空調用レジスタは、上記基本構成に加え、リテーナ10内の上流フィン15よりも上流に平板状のシャットダンパ20を備えている。シャットダンパ20は、一対のダンパ軸21(図2参照)を支点として、開位置と閉位置との間で傾動可能である。なお、一対のダンパ軸21の一方は、シャットダンパ20とは別部材により構成されており、図2ではその図示が省略されている。シャットダンパ20は、開位置では、両横壁部14間の中央部分で、同両横壁部14に対し平行又はそれに近い状態(図1の実線参照)となって、通風路11を全開にする。シャットダンパ20は、閉位置では、両横壁部14に対し傾斜した状態(図1の二点鎖線参照)となって、通風路11を閉鎖する。
シャットダンパ20は、骨格部としてのダンパ本体22と、シール部27とを備えている。
ダンパ本体22は、硬質の樹脂材料であるポリプロピレン(PP)によって形成されている。ダンパ本体22の大部分は、厚みT1を有する矩形板状の基部23によって構成されている。ここで、基部23の外周縁部を区別するために、図1及び図2に示すように、左右方向に相対向する外周縁部を縦縁部24といい、各縦縁部24に直交する外周縁部を横縁部25というものとする。
基部23の各横縁部25には、その基部23よりも薄い厚みT2(<T1)を有し、かつ同横縁部25に沿って左右方向へ延びる薄板部26が、基部23に一体に形成されている。
上記ダンパ軸21は縦縁部24毎に設けられ、ダンパ本体22がこれらのダンパ軸21において両縦壁部13に支持されている。
一方、シール部27は、ダンパ本体22よりも軟質の樹脂材料である熱可塑性エラストマー(TPE:Thermo Plastic Elastomer)を用いて、ダンパ本体22を取り囲むように形成されている。熱可塑性エラストマーは、高温で可塑化され、合成樹脂のように加工が可能で、常温ではゴム弾性体(エラストマー)の性質を示す高分子材料である。
本実施形態では、シール部27は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO:Thermo Plastic Olefin )によって形成されている。TPOは、PP、PE等のポリオレフィンをハードセグメントとし、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)等のゴム成分をソフトセグメントとするTPEである。
さらに、上記シール部27は、シリコーンオイルが含有された状態で形成されている。
シール部27は、ダンパ本体22の外周縁部に沿って延びるように、同外周縁部においてダンパ軸21の近傍を除く略全周にわたって形成されている。
ここで、シール部27を区別するために、両ダンパ軸21を挟んで互いに対向した状態で同ダンパ軸21に沿って延びるもの(2つ)を、それぞれ対向辺部28という。また、シール部27のうち、左右方向に相対向した状態で、上記の両対向辺部28の端部同士を繋ぐもの(2つ)を、それぞれ連結辺部29というものとする。
両対向辺部28と両連結辺部29とでは、担う機能が異なっている。両連結辺部29は、シャットダンパ20の傾斜角度に拘らず、常に縦壁部13の内壁面13aに接近又は軽く接触させられる。両連結辺部29と内壁面13aとの間隙は、0〜0.5mmに設定されることが好ましい。これは、間隙が上記の範囲にあると、各連結辺部29と縦壁部13との間から漏れ出る空調用空気A1の量が許容範囲に収まる。また、連結辺部29が縦壁部13に擦れにくく、シャットダンパ20を傾動させる際の操作荷重が過大になりにくく、耐久性の低下も抑制されるからである。
また、図1〜図3に示すように、シャットダンパ20において、両対向辺部28が対向する方向の寸法M1(両対向辺部28の間隔)は、シャットダンパ20が閉位置まで傾動されたときにシール部27が撓まないと仮定した場合、各対向辺部28の一部が横壁部14に対しラップ量L1で重なる寸法に設定されている。ラップ量L1は、1.0mm〜1.5mmであることが好ましい。ラップ量L1が上記の範囲にあると、シャットダンパ20を閉位置まで傾動させるための操作荷重が適度な大きさになる。また、リテーナ10及びシャットダンパ20の寸法ばらつきが採り得る最大であったとしても、各対向辺部28を横壁部14に対しラップさせる(重ねる)ことが可能である。
図1及び図4に示すように、両対向辺部28及び両連結辺部29のいずれも、先端シール部31及び連結部35を備えている。先端シール部31は、シール部27のうち、ダンパ本体22の外周縁部から最も離れた箇所に位置する。先端シール部31は、シャットダンパ20の閉位置では、横壁部14の内壁面14aに対し弾性変形した状態で接触する。
図3(a)〜(c)に示すように、先端シール部31の外面の主要部は、湾曲面部32と、同湾曲面部32に隣接する平面部33とによって構成されている。湾曲面部32は、開位置から閉位置へ向かうシャットダンパ20の傾動方向(図1、図4の反時計回り方向)における後側部分に形成され、平面部33は同傾向方向における前側部分に形成されている。湾曲面部32は、上記傾動方向とは反対側へ向けて膨らむように単一の曲率で湾曲している。これに対し、平面部33は、シール部27の両対向辺部28が対向する方向(図3では上下方向)に対し鋭角で交差して、湾曲面部32に繋がっている。平面部33は、上記のように形成されることで、シャットダンパ20を開位置から閉位置に向けて傾動させた場合、先端シール部31が弾性変形を開始する直前に内壁面14aに対し平行、又はそれに近い状態になる。
表現を変えると、外面が湾曲面部32のみによって構成されていて、略円形の断面を有する円柱状の先端シール部31を対象とする。その対象とした仮想の先端シール部31の上記傾動方向における前側部分を、両対向辺部28が対向する方向に対し鋭角で交差するように切除する。この切除により先端シール部31に形成される面が、上記平面部33ということができる。
一方の対向辺部28における先端シール部31と、他方の対向辺部28における先端シール部31とでは、湾曲面部32及び平面部33の位置が互いに逆の関係となる。すなわち、シャットダンパ20が閉位置にあるとき、上側の対向辺部28における先端シール部31では、平面部33が湾曲面部32よりも上流側に位置する(図3(b)参照)。下側の対向辺部28における先端シール部31では、湾曲面部32が平面部33よりも上流側に位置する(図3(c)参照)。
図5(a),(b)に示すように、先端シール部31の外面には、110μm±50μmの高さH1を有するシボ34が形成されている。図3(b),(c)における各F1は、先端シール部31の外面のうち、シボ34が形成されている領域を示している。シボ34は、後述する厚み漸増部36に繋がる先端シール部31においても、薄肉部42に繋がる先端シール部31においても、平面部33の全体、及び湾曲面部32の略全体を対象として形成されている。
図2及び図3(a)〜(c)に示すように、シール部27の連結部35は、先端シール部31とダンパ本体22とを繋ぐ部分であり、可撓性を有している。連結部35は、ダンパ本体22の外周縁部の周方向に互いに離間した複数箇所に、ダンパ本体22に近づくに従い厚みが漸増する厚み漸増部36を有している。厚み漸増部36の厚み方向における両側の面37は、連結部35が撓む(弾性変形する)前には平坦となる。厚み漸増部36の最も厚い箇所での厚みは、上記基部23の厚みT1(図1参照)と同一又は近い値に設定されている。
また、上記連結部35のうち、隣合う厚み漸増部36の間は、それらの厚み漸増部36の厚みとは異なる厚みT3(図1参照)を有し、かつ厚み漸増部36との間に段差部41を形成する薄肉部42によって構成されている。各薄肉部42の厚みT3は、各厚み漸増部36とは異なり、どの箇所でも一定である。しかも、その厚みT3は、厚み漸増部36の最も薄い箇所よりも小さな値に設定されている。そして、厚み漸増部36と薄肉部42との組合わせが、ダンパ本体22の外周縁部の周方向に繰り返し形成されている。
さらに、連結部35は、ダンパ本体22と厚み漸増部36との間、及びダンパ本体22と薄肉部42との間にそれぞれ厚み一定部38を有している。厚み一定部38の厚みは、上記基部23の厚みT1と同一又は近い値に設定されている。そして、シール部27は対向辺部28では、厚み一定部38においてダンパ本体22の薄板部26を覆っている。
上記の構成を有するシャットダンパ20は、樹脂成形法の1つである二色成形法によって形成されている。二色成形法では、金型が数種類用意され、基本となる金型が回転され、多段階の樹脂注入処理が行なわれることで、1回の成形で2種類の樹脂が重ねられて注入成形される。この二色成形法によれば、ダンパ本体22を成形した後にシール部27を成形することで、シール部27をダンパ本体22に接合させた状態で形成することができる。そのため、ダンパ本体22及びシール部27を別々に形成した後に、シール部27をダンパ本体22に組み付ける工程が不要となり、製造コストを低減するうえで有利である。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用及び効果について状況毎に分けて説明する。
<シャットダンパ20が閉位置にある場合>
シャットダンパ20は、図4(a)〜(c)において実線で示す閉位置にあるときには、両横壁部14に対し傾斜した状態となる。このとき、硬質の樹脂材料であるPPによって形成されたダンパ本体22は、シャットダンパ20の骨格部として機能する。また、PP製のダンパ本体22よりも軟質の材料(TPO)によって形成された各対向辺部28の厚み漸増部36及び薄肉部42は、それぞれ撓んだ(弾性変形した)状態となる。厚み漸増部36及び薄肉部42の各弾性復元力により、各対向辺部28における先端シール部31が少なくとも平面部33を通じて内壁面14aに押付けられる。
このとき、対向辺部28毎の厚み漸増部36では、ダンパ本体22に近づくに従い厚みを漸増されていて剛性が高められている。そのため、厚み漸増部36では、弾性復元力が大きく、先端シール部31が内壁面14aに対しより強く押付けられる。
また、このときには、薄肉部42の厚みT3が、各厚み漸増部36の最も薄い箇所よりも小さな値で、しかも一定であることから、各薄肉部42の剛性は各厚み漸増部36の剛性よりも低い。各薄肉部42は、各厚み漸増部36よりも弾性変形しやすい。対向辺部28における先端シール部31のうち、薄肉部42に繋がっている箇所は、厚み漸増部36に繋がっている箇所よりも弱い力で横壁部14の内壁面14aに押付けられる。
各対向辺部28の先端シール部31は、その少なくとも平面部33において横壁部14の内壁面14aに接触した状態で弾性変形する。対向辺部28における先端シール部31に平面部33が形成されない場合、すなわち、平面部33が、上記湾曲面部32と同程度の曲率で湾曲する面に変更されて、先端シール部31が略円形の断面を有する略円柱状をなしている場合に比べ、弾性変形の対象となる部分が少なくなる。これに伴い、弾性変形した先端シール部31が横壁部14の内壁面14aに接触する面積が少なくなる。
また、先端シール部31の外面のうち、110μm±50μmの高さH1のシボ34が形成された箇所は、微細な凸凹状となる。このシボ34は、先端シール部31の外面のうち、少なくとも平面部33の全体に形成されている。そのため、先端シール部31が少なくとも平面部33において横壁部14の内壁面14aに接触した状態では、同内壁面14aと平面部33との間に隙間が生ずる。この隙間により、先端シール部31と内壁面14aとの間が真空に近い状態となることが抑制され、先端シール部31が内壁面14aに張り付くこと、表現を変えると、先端シール部31が内壁面14aに対し吸盤のように吸着することが起こりにくくなる。
なお、上記のようにシボ34が形成されることにより、閉位置のシャットダンパ20よりも上流側の空調用空気A1が、上記隙間を通ってシャットダンパ20よりも下流側へ漏れるおそれがある。しかし、シボ34の高さH1が上記の範囲に設定されることで、空調用空気A1の漏れを支障のないレベルにとどめることができる。
また、先端シール部31の寸法や形状のばらつきにより、シャットダンパ20の閉位置では、先端シール部31が、平面部33に加え、湾曲面部32の少なくとも一部、すなわち、少なくとも平面部33との境界部分においても、横壁部14の内壁面14aに接触した状態で弾性変形することが起こり得る。しかし、シボ34が、先端シール部31の湾曲面部32の略全体にも形成されている本実施形態では、湾曲面部32のうち横壁部14の内壁面14aに接触した箇所では、その内壁面14aとの間に隙間を生ずる。そのため、同湾曲面部32が内壁面14aに対し吸盤のように吸着するのを抑制することができる。
<閉位置にあるシャットダンパ20を開位置へ向けて傾動させる場合>
通風路11を開放する際には、シャットダンパ20は、閉位置から開位置へ向けて傾動される。ここで、上述したように、本実施形態では対向辺部28に平面部33が形成されることで、弾性変形した先端シール部31が横壁部14の内壁面14aに接触する面積が少なく、先端シール部31と内壁面14aとの間に働く摩擦力が低下している。また、上述したように、シボ34により、吸盤による吸着が起こりにくくなっている。そのため、シャットダンパ20が上記のように傾動される場合、先端シール部31が内壁面14aから離れる(剥がれる)際に異音が発生するのを抑制することができる。
また、このときには、シール部27におけるシリコーンオイルが滑剤としての機能を発揮する。そのため、シャットダンパ20が閉位置から開位置へ向けて傾動される際に、先端シール部31と内壁面14aとの間の摩擦力が一層低下する。先端シール部31が内壁面14aから一層離れやすくなる。先端シール部31が内壁面14aから離れる際の異音発生をより一層抑制することができる。
<シャットダンパ20が開位置にある場合>
シャットダンパ20は、図1において実線で示す開位置まで傾動されると、両横壁部14間の中央部分において、同両横壁部14に対し平行又はそれに近い状態になる。そのため、通風路11が大きく開放される。
両横壁部14間の中央部分を流れる空調用空気A1は、シャットダンパ20に沿って流れる。先端シール部31を通過する空調用空気A1の一部は、湾曲している湾曲面部32に沿って流れることで流れの向きを少しずつスムーズに変えられる。また、先端シール部31を通過する空調用空気A1の他の一部は、両対向辺部28の対向する方向に対し鋭角で傾斜する平面部33に沿って流れることで、流れの向きを僅かに変えられる。そのため、外面の全体が複数の平面部によって構成されていて、隣合う平面部の境界部分が角張っているものとは異なり、空調用空気A1が大きく剥離して流れが悪くなることが起こりにくい。
また、仮に、シール部27として、ダンパ本体22の外周縁部から遠ざかるに従い、厚みの徐々に小さくなるものが用いられると、同ダンパ本体22の外周縁部から最も遠ざかった箇所の剛性が充分でない場合がある。この場合、開位置では、シャットダンパ20に沿って流れる空調用空気A1によってシール部27の上記箇所が振動し、ビビリ音が発生するおそれがある。
この点、シール部27においてダンパ本体22の外周縁部から最も離れた箇所に、上記の形状を有する先端シール部31が設けられた本実施形態では、同箇所の剛性が高められる。そのため、シャットダンパ20の開位置では、シャットダンパ20に沿って空調用空気A1が流れてもシール部27の上記箇所が振動しにくく、振動によるビビリ音の発生が抑制される。
<シャットダンパ20を開位置から閉位置へ傾動させる場合>
仮に、シール部27として、上記と同様、ダンパ本体22の外周縁部から遠ざかるに従い、厚みの徐々に小さくなるものが用いられると、シャットダンパ20を開位置から閉位置へ傾動させた場合、閉位置に達する直前にシール部27と横壁部14の内壁面14aとの間でカルマン渦が発生して、風切り音(笛吹音)を生ずるおそれがある。
この点、シール部27においてダンパ本体22の外周縁部から最も離れた箇所に、上記の形状を有する先端シール部31が設けられた本実施形態では、シャットダンパ20を開位置から閉位置へ傾動させる場合、閉位置に達する直前に、先端シール部31と内壁面14aとの間で空調用空気A1の流れが乱される。カルマン渦が発生しにくくなり、風切り音(笛吹音)の発生が抑制される。
また、各薄肉部42の厚みT3が各厚み漸増部36の最も薄い箇所よりも小さな一定の値に設定されているため、各薄肉部42は、各厚み漸増部36よりも弾性変形しやすい。そのため、シャットダンパ20を閉位置まで傾動させる際の操作荷重を、連結部35に薄肉部42が形成されていない場合よりも小さくし、操作性の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<先端シール部31について>
・先端シール部31における湾曲面部32が、互いに異なる曲率で湾曲する複数の湾曲面によって構成されてもよい。
・先端シール部31におけるシボ34は、先端シール部31の外面のうち少なくとも平面部33に形成されればよい。従って、シボ34は、先端シール部31の外面のうち湾曲面部32に形成されなくてもよい。また、シボ34は、平面部33と、湾曲面部32のうち平面部33との境界部分とにのみ形成されてもよい。先端シール部31が湾曲面部32において弾性変形する場合、その可能性が最も高い箇所は、平面部33との境界部分だからである。
・連結辺部29の先端シール部31においては、平面部33が省略され、同先端シール部31の外面が湾曲面部32のみによって構成されてもよい。
<連結部35について>
・連結部35における各厚み漸増部36の厚みは、厚み漸増部36間で同一に設定されてもよいし、非同一に設定されてもよい。同様に、各薄肉部42の厚みは、薄肉部42間で同一に設定されてもよいし、非同一に設定されてもよい。
・連結部35における厚み一定部38が省略されてもよい。
・厚み漸増部36の厚み方向の両側の面37は、上記各実施形態のように平面状に形成されてもよいが、そのほかにも、同厚み漸増部36の厚みが、ダンパ本体22に近づくに従い漸増することを条件に、曲面状に形成されてもよい。すなわち、両方の面37が互いに遠ざかる側へ膨らむ曲面状に形成されてもよいし、両方の面37が互いに近づく側へ凹む曲面状に形成されてもよい。
・上記実施形態とは異なり、少なくとも対向辺部28では連結部35が厚み漸増部36のみによって構成されてもよい。この場合には、厚み漸増部36が、少なくとも対向辺部28では、ダンパ本体22の周方向の全長にわたり設けられる。こうすることで、少なくとも対向辺部28では、ダンパ本体22の外周縁部の周方向に広い領域にわたり、先端シール部31を横壁部14の内壁面14aに対し強く押付けることができる。
・上記実施形態とは異なり、少なくとも対向辺部28では、連結部35が薄肉部42のみによって構成されてもよい。この場合には、少なくとも対向辺部28では、薄肉部42がダンパ本体22の外周縁部の周方向の全長にわたり設けられる。
<フィンについて>
・上流フィン15及び下流フィン17の少なくとも一方が省略されてもよい。また、上流フィン15及び下流フィン17に対し、他のフィンが加えられてもよい。
<適用箇所について>
・上記空調用レジスタは、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所、例えばダッシュボードに組込まれる空調用レジスタにも適用可能である。
・上記空調用レジスタは、空調装置から送られてきて吹出口から室内に吹出す空調用空気の向きを変更することに加え、通風路を開放及び閉鎖するシャットダンパを有するものであれば、車両に限らず広く適用可能である。
<その他>
・ダンパ本体22及びシール部27として別々に形成されたものが用いられてもよい。この場合には、シャットダンパ20の製作時に、シール部27をダンパ本体22の外周縁部に組み付ける工程が必要となる。
・シール部27におけるシリコーンオイルの含有量は、先端シール部31と横壁部14の内壁面14aとの間に要求される摩擦力の低減度合いに応じて設定されることが望ましい。
10…リテーナ、11…通風路、13a,14a…内壁面、20…シャットダンパ、21…ダンパ軸、22…ダンパ本体、27…シール部、28…対向辺部、31…先端シール部、32…湾曲面部、33…平面部、34…シボ、35…連結部、A1…空調用空気。

Claims (5)

  1. 空調用空気の通風路を有する筒状のリテーナを備えるとともに、
    ダンパ本体と、前記ダンパ本体よりも軟質の材料を用いて同ダンパ本体を取り囲むように形成されたシール部とを有して前記リテーナ内に配置され、ダンパ軸を支点として、前記通風路を開放する開位置と閉鎖する閉位置との間で傾動するシャットダンパを備え、
    前記閉位置で前記シール部が弾性変形しないと仮定した場合、同シール部のうち、前記ダンパ軸を挟んで互いに対向した状態で同ダンパ軸に沿って延びる一対の対向辺部の各一部が、前記リテーナの内壁面に対しラップする空調用レジスタであって、
    前記シール部は、前記閉位置では、前記リテーナの内壁面に対し弾性変形した状態で接触する先端シール部を、前記ダンパ本体の外周縁部から最も離れた箇所に備え、
    前記先端シール部の外面のうち、前記開位置から前記閉位置へ向かう前記シャットダンパの傾動方向における後側部分は、同傾動方向とは反対側へ向けて膨らむように湾曲する湾曲面部により構成され、前記傾動方向における前側部分は、前記シール部の両対向辺部が対向する方向に対し鋭角で交差して前記湾曲面部に繋がる平面部により構成され、
    前記先端シール部の外面のうち少なくとも前記平面部には、110μm±50μmの高さを有するシボが形成されている空調用レジスタ。
  2. 前記シボは、前記平面部に加え、前記湾曲面部のうち、少なくとも前記平面部との境界部分に形成されている請求項1に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記シール部は、前記先端シール部及び前記ダンパ本体を繋ぐ可撓性の連結部を備えている請求項1又は2に記載の空調用レジスタ。
  4. 前記ダンパ本体はポリプロピレンにより形成され、前記シール部は熱可塑性エラストマーにより、前記ダンパ本体に一体となった状態で形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
  5. 前記シール部は、シリコーンオイルが含有された状態で形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
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