JP6604144B2 - 結像レンズ系および撮像装置および検査装置 - Google Patents

結像レンズ系および撮像装置および検査装置 Download PDF

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Description

この発明は、結像レンズ系および撮像装置および検査装置に関する。
所謂「単焦点レンズ」として知られる2レンズ群構成の結像レンズ系は、従来から、レトロフォーカス型等を初めとして、種々のものが知られている(特許文献1〜3等)。
レトロフォーカス型の結像レンズ系では、物体側に配される第1レンズ群のパワーが負で、像側に配される第2レンズ群のパワーが正である。
第2レンズ群のパワーを正とし、第1レンズ群のパワーも正とした2レンズ群構成の結像レンズ系も周知である。
この発明は、物体側の第1レンズ群と、像側の第2レンズ群とにより構成される2レンズ群構成で、第2レンズ群のパワーを正とし、第1レンズ群のパワーを正もしくは負とすることができる新規な結像レンズ系の実現を課題とする。
この発明の結像レンズは、物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群、正のパワーの第2レンズ群を配してなり、前記第1レンズ群は、物体側から像側へ向かって順に、負のパワーの第1aレンズ群、正のパワーの第1bレンズ群を配して構成され、前記第2レンズ群は物体側から像側へ向かって順に、正のパワーの第2aレンズ群、絞り、正のパワーの第2bレンズ群を配して構成され、前記第1aレンズ群は、物体側から像側に向かって順に、負レンズL11、負レンズL12を配して構成され、前記第1bレンズ群は、正レンズL13により構成され、前記第1レンズ群の群内におけるレンズ面間隔は、前記負レンズL12と正レンズL13との間で最大であり、前記第2aレンズ群は、物体側から像側に向かって順に、正レンズL21と負レンズL22を配して構成され、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングの際に、前記第2レンズ群が物体側へ移動し、前記第1レンズ群の焦点距離:f1、前記無限遠物体にフォーカシングした状態における全系の焦点距離:fが、条件:
(1A) −0.1<f/f1<0.1
を満足する。
この発明によれば、物体側の第1レンズ群と、像側の第2レンズ群とにより構成される2レンズ群構成で、第2レンズ群のパワーを正とし、第1レンズ群のパワーを正もしくは負とすることができる新規な結像レンズ系を実現できる。
実施例1の結像レンズ系の断面を示す図である。 実施例2の結像レンズ系の断面を示す図である。 実施例3の結像レンズ系の断面を示す図である。 実施例4の結像レンズ系の断面を示す図である。 実施例1の結像レンズ系の、無限遠物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例1の結像レンズ系の、倍率が−0.05倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例1の結像レンズ系の、倍率が−0.1倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例2の結像レンズ系の、無限遠物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例2の結像レンズ系の、倍率が−0.05倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例2の結像レンズ系の、倍率が−0.1倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例3の結像レンズ系の、無限遠物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例3の結像レンズ系の、倍率が−0.05倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例3の結像レンズ系の、倍率が−0.1倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例4の結像レンズ系の、無限遠物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例4の結像レンズ系の、倍率が−0.05倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。 実施例4の結像レンズ系の、倍率が−0.1倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。 撮像装置の実施の1形態の外観を示す図で、(A)は正面側の斜視図、(B)は裏面側の斜視図である。 図17の撮像装置のシステム構成例を示すブロック図である。 検査装置の実施の1形態を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1ないし図4に結像レンズ系の実施の形態を4例示す。
これら4例の実施の形態は、後述する結像レンズ系の実施例1ないし4に、図示の順序で対応している。繁雑を避けるため、図1ないし図4において、符号を共通化する。
図1ないし図4における図の左方は「物体側」、右方は「像側」である。これらの実施の形態では、結像レンズ系による物体の像を固体撮像素子により撮像する場合が想定されており、図中、符号Imは像面(固体撮像素子の受光面に合致する)を示す。像面Imの物体側の符号Gは、固体撮像素子のカバーガラスや各種フィルタを、これらに等価な透明平行平板として示している。
図1を代表して説明すると、結像レンズ系は、物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2を配して構成されている。
第1レンズ群G1は「正または負のパワー」を有し、第2レンズ群G2は「正のパワー」を有する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ向かって順に、第1aレンズ群G1a、第1bレンズ群G1bを配してなる。
第1aレンズ群G1aは、物体側から像側に向かって順に、負レンズL11、負レンズL12を配して構成され、第1bレンズ群G1bは、正レンズL13により構成されている。
從って、第1aレンズ群G1aは「負のパワー」を持ち、第1bレンズ群G1bは「正のパワー」を持つ。即ち、第1aレンズ群G1aの負のパワーと、第1bレンズ群G1bの正のパワーとの相対的な大小により、第1レンズ群G1のパワーは、正にも負にもなり得る。
第1レンズ群G1の群内における「レンズ面間隔」は、負レンズL12と正レンズL13との間で最大である。
第2レンズ群G2は、物体側から像側へ向かって順に、正のパワーの第2aレンズ群G2a、絞りS、正のパワーの第2bレンズ群G2bを配して構成されている。
第2aレンズ群G2aは、物体側から像側に向かって順に、正レンズL21と負レンズL22を配して構成されている。図1ないし図4に示す実施の形態においては、これら正レンズL21と負レンズL22は接合され、接合面は物体側に凹である。
勿論、正レンズL21、負L22は、図1ないし図4の場合に限るものではなく、これらを接合させない構成も可能である。
第2レンズ群G2の、絞りSよりも像側の第2bレンズ群G2bは、図1ないし図4に示す実施の形態では、物体側から像側へ向かって順に、物体側が凹面である負レンズL23、正レンズL24、負レンズL25、正レンズL26、正レンズL27を配して構成されている。
第2bレンズ群G2bの構成(レンズ枚数、レンズ形状)も、図1ないし図4のものに限定されない。即ち、正のパワーを実現するという条件のもとで、第2bレンズ群を「5枚よりも少ないレンズ」で構成することも、「6枚以上のレンズで構成」することもでき、各レンズのパワーの正・負も適宜に設定可能である。
図1ないし図4に示す例では、第2bレンズ群G2bの負レンズL23と正レンズL24は接合されているが、これらを接合させない構成も可能である。
この発明の結像レンズ系は、撮影対象となる物体の物体距離に応じて、無限遠物体から近距離物体まで、フォーカシングすることが可能である。「無限遠物体から近距離物体へのフォーカシング」の際には、第2レンズ群G2が物体側へ移動する。
この発明の結像レンズ系は、第1レンズ群G1の焦点距離:f1、無限遠物体にフォーカシングした状態における全系の焦点距離:fが、条件:
(1A) −0.1<f/f1<0.1
または、
(1) −0.15<f/f1<0.15
を満足する。
条件(1)が満足される場合には、第2aレンズ群G2aの焦点距離:f2a、第2bレンズ群G2bの焦点距離:f2bが、条件:
(4) 1.0<f2a/f2b<1.8
を同時に満足する。
条件(4)は、条件(1A)と同時に満足されることができる。
上記の如く、第1レンズ群G1を構成する第1aレンズ群G1a、第1bレンズ群G1bのレンズ面間隔(負レンズL12の像側面と正レンズL13の物体側面の間隔)は、第1レンズ群G1内で最大である。
負のパワーの第1aレンズ群G1aと正のパワーの第1bレンズ群G1bの間に「第1レンズ群内で最も大きいレンズ面間隔」を配することにより、第1aレンズ群G1aで発生する収差を、第1bレンズ群G1bで十分に補正することが可能となる。
また、第1aレンズ群G1aを「負レンズL11と負レンズL12とで構成」することにより、第1aレンズ群G1aの有するべき負のパワーを、負レンズL11、L12に分担させることができる。
第1aレンズ群G1aの負のパワーを、負レンズL11と負レンズL12とに分担させることにより、これらの負レンズの各レンズ面で発生する収差を抑制できる。そして、負レンズL12と正レンズL13との間隔を大きく確保することにより、第1aレンズ群G1aで発生する収差を、1枚の正レンズL13で構成される第1bレンズ群G1bにより良好に補正することが可能である。
第2レンズ群G2の「絞りSよりも物体側にある第2aレンズ群G2a」を正レンズL21と負レンズL22で構成することにより、色収差を十分に補正しつつ、第2bレンズ群G2bとの「収差のやりとり」が過大とならないようにできる。
条件(1A)は、結像レンズ系の性能を確保しつつ、フォーカシングに伴う物体距離の変化による「像面湾曲の変化」を有効に小さくできる条件である。
条件(1A)のパラメータ:f/f1が大きくなることは、全系のパワーに対する第1レンズ群G1の「正または負のパワー」が相対的に強くなることを意味する。
条件(1A)の上限を超える場合、第1レンズ群G1の正のパワーが過大となって、コマ収差等の十分な補正が困難となり易い。条件(1A)の下限を超える場合、第1レンズ群G1の負のパワーが過大となり、物体距離変化に伴い「像面湾曲が大きく変化」し易くなる。
条件(1A)を満足することにより、コマ収差等の各種収差を良好に補正しつつ、フォーカシングの際の「物体距離変化に伴う像面湾曲の変化」を有効に抑制できる。
なお、条件(1A)に代えて、上記の如く条件(1)と条件(4)を同時に満足させるようにすることができる。
全系の焦点距離:fは正であるから、条件(1)、(1A)はまた、以下の如くに表現してもよい。
(1) |f/f1|<0.15
(1A) |f/f1|<0.1 。
上記の如く、無限遠物体から近距離物体までフォーカシングする際には、第2レンズ群G2が物体側に移動する。このとき「第1レンズ群G1も移動する」ように構成することもできるが、第1レンズ群G1を「固定」してもよい。即ち、第1レンズ群G1と像面Imとの位置関係を変化させずにフォーカシングを行うようにすることができる。このようにすると、フォーカシングのためのレンズ群移動機構を簡素にできる。
この発明の結像レンズ系は、上記条件(1A)とともに、以下の条件(2)ないし(5)、(7)の任意の1以上を満足するのが良い。
(2) 0.05<D_foc/f<0.15
(3) 0.2<D12/f<0.4
(4) 1.0<f2a/f2b<1.8
(5) 0.3<D1ab/D1<0.5
(7) 0.2<D2ab/D2<0.4 。
条件(1)と条件(4)を満足する場合には、これらと共に、条件(2)、(3)、(5)、(7)の任意の1以上を満足するのが良い。
これら条件(2)ないし(5)、(7)における各パラメータ中の記号の意味は以下の通りである。
「D_foc」は、無限遠物体から「倍率:−0.1倍になる近距離物体」までのフォーカシングに際しての、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔の変化量である。
「D12」は、無限遠物体にフォーカシングした状態における第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔(正レンズL13の像側レンズ面と正レンズL21の物体側レンズ面との光軸上の距離)である。
「f2a」は、第2aレンズ群G2aの焦点距離である。
「f2b」は、第2bレンズ群G2bの焦点距離である。
「D1ab」は、第1aレンズ群G1aと第1bレンズ群G1bとの間隔(負レンズL12の像側レンズ面と正レンズL13の物体側レンズ面との光軸上の距離)である。
「D1」は、第1レンズ群G1の「群厚(第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離)」である。
「D2ab」は、第2aレンズ群G2aと第2bレンズ群G2bとの間隔(第2aレンズ群G2aの最も像側のレンズ面から、第2bレンズ群G2bの最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離)」である。
「D2」は、第2レンズ群G2の「群厚(第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離)」である。
上記の如く、第2aレンズ群G2aを構成する正レンズL21と負レンズL22は「接合レンズ」とすることができる。このとき、接合面は物体側に凹とする。
この場合、条件(1A)とともに、あるいは、条件(1A)および「条件(2)ないし(5)、(7)の任意の1以上」、または、条件(1)および条件(4)あるいは条件(1)、(4)および「条件(2)、(3)、(5)、(7)の任意の1以上」とともに、以下の条件(6)を満足することが好ましい。
(6) −1.5<Ra/f<−0.5
条件(6)のパラメータにおける「Ra」は、正レンズL21と負レンズL22との接合面の曲率半径(<0)である。
以下、条件(2)ないし(7)につき説明する。
条件(2)は、像面湾曲の抑制に有効な条件である。
条件(2)は、無限遠物体から「倍率:−0.1倍になる近距離物体」までフォーカシングした時の「第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔」が変化した量を、無限遠物体にフォーカシングした状態における全系の焦点距離:fにより規格化したパラメータの範囲を定める条件である。
上に説明したように、無限遠物体にフォーカシングした状態における第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔は「D12」である。これを便宜的に「D12(∞)」とし、「倍率:−0.1倍になる近距離物体」にフォーカシングした状態における前記間隔を便宜上「D12(−0.1)」とする。
「D_foc」は、|D12(∞)−D12(−0.1)|である。
無限遠物体から近距離物体にまでフォーカシングするとき、第2レンズ群は物体側に移動する。また、図1ないし図4に対応する後述の実施例1ないし4においては、第1レンズ群G1は固定されているので、無限遠物体から近距離物体にフォーカシングする際、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔は減少する。從って、この場合は、
D_foc=D12(∞)−D12(−0.1)
である。
条件(2)のパラメータ:D_foc/fが大きく(小さく)なることは、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに伴う「第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔」の変化量が大きく(小さく)なることを意味する。
条件(2)の上限を超えると、近距離物体にフォーカシングした状態で「正の像面湾曲」が発生し易く、下限を超えると近距離物体にフォーカシングした状態で「負の像面湾曲」が発生し易い。
条件(2)の範囲外で発生する像面湾曲は、結像レンズ系の設計パラメータにより補正することが必ずしも容易でない。
条件(2)の範囲では、無限遠物体から近距離物体にフォーカシングする場合の像面湾曲を有効に軽減できる。
この発明の結像レンズ系は、図1ないし図4に示す形態例のように「物体の像を固体撮像素子の受光面上に結像させて読み取る」ように使用されることが多い。このような使用形態で大きな像面湾曲が発生すると、像面と受光面とが像面湾曲に応じて乖離し、乖離した部分では読み取られる画像の解像度が低下してしまう。
從って、このような場合に「フォーカシングされる物***置」によらず像面湾曲が小さいことは重要であるが、条件(2)を満足することにより、フォーカシングに伴う像面湾曲の変動を有効に抑制できる。
条件(3)は、無限遠物体にフォーカシングしている状態における「第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔:D12」を前記全系の焦点距離:fで規格化したパラメータの範囲を規制する条件である。
条件(3)のパラメータが大きく(小さく)なることは「無限遠物体にフォーカシングしている状態における第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔」が、大きく(小さく)なることに対応する。
条件(3)の上限を超えると、無限遠物体にフォーカシングした状態で「第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔」が過大となり、第1レンズ群G1を通る軸外光線が高くなって結像レンズ系の大型化を招来し、各種収差を補正することも困難となり易い。
条件(3)の下限を超えると、無限遠物体にフォーカシングした状態で「第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔」が小さくなって、近距離物体へのフォーカシングに必要な第2レンズ群の変位領域が小さく制限され「像面湾曲を抑えつつ近距離側へのフォーカシングを実現」することが困難になり易い。
条件(4)は、第2レンズ群G2の「絞りSの物体側にある第2aレンズ群G2aの正のパワーと、絞りSの像側にある第2bレンズ群G2bの正のパワーとを、適正にバランス」させる条件である。
条件(4)のパラメータ:f2a/f2bが大きく(小さく)なると、第2aレンズ群G2aの正のパワーが、第2bレンズ群G2bの正のパワーに対して相対的に小さく(大きく)なる。
条件(4)の上限を超えると、第2bレンズ群G2bのパワーが過大となり、第2bレンズ群G2b内で発生する収差を第2bレンズ群G2b内で補正することが困難になり易い。
条件(4)の下限を超えると、第2aレンズ群G2aのパワーが過大となり、第2aレンズ群G2a内で発生する収差を第2bレンズ群G2a内で補正することが困難になり易い。
条件(4)の範囲内では、第2aレンズ群G2a、第2bレンズ群G2bが、それぞれ、群内で収差を「ある程度まで補正」できる。
条件(5)は、第1レンズ群G1における第1aレンズ群G1aと第1bレンズ群G1bとの間の間隔:D1abを第1レンズ群G1の群厚:D1で規格化したパラメータの範囲を規制する条件である。
この発明の結像レンズ系では、第1レンズ群G1内で、第1aレンズ群G1aと第2bレンズ群G2bの間隔が、最大の面間隔:D1abとなっている。
条件(5)が満足される範囲では、第1aレンズ群G1aで発生する収差を、第1bレンズ群G1bで補正することは容易となる。
条件(5)の上限を超えると、第1aレンズ群G1aと第1bレンズ群G1bの間隔が過大となり、第1aレンズ群G1aや第1bレンズ群G1bの厚さが薄くなることにつながる。
このため、第1aレンズ群G1aで発生する収差を第1bレンズ群G1bで補正することが困難となり易い。
条件(5)の下限を超えると、第1aレンズ群G1aと第1bレンズ群G1bの間隔が過小となり、第1aレンズ群G1aで発生する収差を第1bレンズ群G1bで補正することが困難となり易い。
条件(6)は、第2aレンズ群G2aの正レンズL21、負レンズL22を「物体側に凹となる接合面」接合する場合の、接合面の曲率半径:Raの範囲を規定する条件である。
条件(6)を満足することにより、第2aレンズ群G2aの「色収差補正機能」が良好に発揮され、単色収差を補正しつつ、色収差を十分に補正することが可能になる。
条件(7)は、第2レンズ群G2における第2aレンズ群G2aと第2bレンズ群G2bとの間の間隔:D2abを第2レンズ群G2の群厚:D2で規格化したパラメータの範囲を規制する条件である。
条件(7)の上限を超えると、第2aレンズ群G2aと第2bレンズ群G2bの間隔が過大となり、第2aレンズ群G2aや第2bレンズ群G2bの「群厚」が薄くなり、これらのレンズ群内で発生した収差を同じ群内で「ある程度補正」することが困難となり易い。
条件(7)の下限を超えると、第2aレンズ群G2aと第2bレンズ群G2bとの間隔が過小となり、第2aレンズ群G2aで発生した収差を第2bレンズ群G2bで補正することが困難となり易い。
この発明の結像レンズ系における第2aレンズ群G2aを構成する2枚のレンズL21、L22のうち、負レンズL22は、以下の条件(8)ないし(10)を満足する硝材で形成するのが好ましい。
(8) 1.78<n<2.00
(9) 20.0<ν<32.0
(10) 0.005<Pg,F−(−0.001802ν+0.6483)<0.009
条件(8)ないし(10)における「n、νおよびPg,F」は、それぞれ、「d線に対する屈折力、アッベ数、および部分分散比」である。
部分分散比:Pg,Fは、g線、F線、C線に対する屈折率:n,n,nを用いて、次式:
g,F=(n−n)/(n−n
で定義される。
条件(8)ないし(10)を満足する高屈折率で「高分散でありながら異常分散性を有する硝材」で、負レンズL22を形成することにより、結像レンズ系の単色収差を十分に補正しつつ色収差を十分に補正することが容易になる。
前述の如く、この発明の結像レンズ系を構成する第1レンズ群、第2レンズ群のうち、第2bレンズ群G2bの構成(レンズ枚数、レンズ形状)は、正のパワーを実現するという条件のもとで適宜に設定可能である。
図1ないし図4に示す実施の形態において、第2bレンズ群G2bとして例示された「物体側から像側に向かって順に、物体側が凹面である負レンズL23、正レンズL24、負レンズL25、正レンズL26、正レンズL27を配した構成」は、第2bレンズ群G2bの構成として好適なものの1例である。
後述する実施例1ないし4に示すように、このような第2bレンズ群G2bの構成により、像面Imへの入射角を小さく、各種収差の十分な補正が実現されている。
さらに、この発明の結像レンズ系は実施例1ないし4に示すように「球面レンズのみ」で構成できる。勿論、非球面レンズを用いてもよいが、球面レンズのみで構成される結像レンズ系は、製造コストの面から有利である。
付言すると、この明細書中において「L11ないしL13、L21ないしL27」は、特許請求の範囲にも記載されているように「各レンズの名称の一部」である。
即ち、例えば「負レンズL11」は「負レンズL11という名称の負レンズ」である。
図1ないし図4においては、このレンズの「名称の一部」をなすL11ないしL13、L21ないしL27が「対応するレンズを表す符号」としても用いられている。
上記の如く「L11ないしL13、L21ないしL27」はレンズの名称の一部であるから、各請求項に記載されたレンズの形態や材料等が、実施の形態や実施例として説明された各レンズのものに限定されるものでないことは言うまでもない。
具体的な実施例の記載に先立ち、この発明の結像レンズ系を用いる「撮像装置(以下、「カメラ装置」とも言う。)」と「検査装置」を説明する。
図17に示すカメラ装置のシステム構成は、図18に示すように、撮影用光学系としての撮影レンズ1と「固体撮像素子」である受光素子13を有し、撮影レンズ1によって形成される撮影対象物の像を受光素子13によって撮像するように構成されている。
受光素子13からの出力は、中央演算装置11の制御を受ける信号処理装置14により処理されてデジタル情報に変換される。
デジタル情報に変換された画像は、液晶モニタ7に表示され、半導体メモリ15に記憶され、あるいは通信カード16により外部への通信に供される。「撮像装置」のより簡素な構成としては「通信機能を除いた部分」で構成したものを挙げることができる。
撮影レンズ1としては、請求項1ないし10の何れか1項に記載の結像レンズ系が用いられ、具体的には後述する実施例1ないし4の「結像レンズ系」を用いることができる。
液晶モニタ7には「撮影中の画像」を表示することもできるし、半導体メモリ15に記録されている画像を表示することもできる。
撮影レンズ1はカメラ装置の携帯時には、図17(A)に示すように「沈胴状態」にあり、電源スイッチ6(同図(B))の操作により電源が入ると筐体5から鏡胴が繰り出される。鏡胴が繰り出された状態では、撮影レンズ系1は「無限遠物体に合焦した」状態である。
シャッタボタン4の「半押し」によりフォーカシングがなされる。
フォーカシングは、第2レンズ群の移動により行なわれる。シャッタボタン4をさらに押し込むと撮影がなされ、その後は上記の処理がなされる。
半導体メモリ15に記録した画像を液晶モニタ7に表示したり、通信カード16等を用いて外部へ送信したりする際は、操作ボタン8の操作により行う。半導体メモリ15および通信カード16等は、それぞれ専用または汎用のスロット9に挿入して使用される。
撮影レンズ1が「沈胴状態」にあるとき、結像レンズ系の各レンズ群は、必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、第2レンズ群が、光軸上から退避して「第1レンズ群と並列に収納される」如き機構とすれば、カメラ装置のさらなる薄型化を実現できる。
この場合、第2レンズ群G2の方が、第1レンズ群G1よりも「群厚」が大きいので、第2レンズ群を光軸から退避させるほうが「沈胴状態の薄型化」に、より大きく資することができる。
図17、図18に実施の形態を示すカメラ装置では、上記の如く、通信機能を除いた部分は「撮像装置」を構成し、この撮像装置は、カメラ装置の「撮像機能部」である。
また、図17、図18に示す撮像装置は、撮影用光学系である結像レンズ系による像を撮像する固体撮像素子を有する。
この撮像装置は、上記の如く「通信機能」を有しているので、所謂[携帯情報端末装置]としての機能も有している。
以下に、図19を参照して「検査装置」の実施の1形態を説明する。
以下に説明する検査装置は、所謂「製品検査」を行うための検査装置である。
製品検査には種々の検査や検査項目があり得るが、簡単のために多数個が製造される製品の「傷の有無」を検査する場合を例にとって説明する。
図19(a)において、符号20は「撮像部」、符号23は「検査プロセス実行部」を示し、符号24は「表示部」を示す。また、符号「W」は「製品」、符号26は「製品搬送ベルト」を示している。
撮像部20は、結像光学系21と画像処理部22とを有する。
検査対象としての製品Wは、製品搬送ベルト26上に等間隔に置かれ、搬送ベルト26により矢印方向(図の右方)へ等速的に搬送される。
結像光学系21は、結像対象である製品Wの像を結像するものであり、この発明の結像レンズ系が用いられる。具体的には後述の実施例1ないし4の何れかの結像レンズ系を用いることができる。
製品検査は、図19(b)に示す「準備工程」、「検査工程」、「結果表示工程」の各工程に從って行われる。これらの工程のうち、「検査工程と結果表示工程」が「検査プロセス」である。
「準備工程」では、検査条件を設定する。
即ち、搬送ベルト26により搬送される製品Wの大きさや形状、傷の有無を検査する部位等に応じて、結像レンズ系21の撮影位置、撮影態位(結像レンズの向きや撮影対象との距離、即ち、物体距離)を定める。
そして、有無を検出すべき「傷」の位置や大きさに応じて、結像レンズ系21をフォーカシングする。この発明の結像レンズ系は「フォーカシング機能」を持つので、検査項目(説明中の例では傷の有無)に応じて、適切に設定された物体距離に合わせてフォーカシングを行うことができる。
一方において、「傷のないことが確認されているモデル製品」を搬送ベルト上の検査位置に置いて、これを結像レンズ系21により撮影する。
撮影は、画像処理部22に配置された固体撮像素子による撮像で行われ、固体撮像素子22により撮像された画像は「画像情報」とされ、デジタルデータ化する画像処理が行われる。
画像処理されたデジタルデータは、検査プロセス実行部23に送られ、検査プロセス実行部23は、前記デジタルデータを「モデルデータ」として記憶する。
「検査工程」では、製品Wが、搬送ベルト26上に「モデル製品と同一態位」に置かれ、搬送ベルト26により順次搬送される。そして、搬送される個々の製品Wが「検査位置」を通過する際に、結像レンズ系21による撮影が行われ、画像処理部22でデジタルデータ化されて、検査プロセス実行部23に送られる。
検査プロセス実行部23は「コンピュータやCPU」として構成され、画像処理部22を制御し、画像処理部22を介して結像レンズ系21の撮影やフォーカシングを制御する。
検査プロセス実行部23は、画像処理部22でデジタルデータ化された「製品Wの画像のデータ」を受けると、この画像データと、前記記憶したモデルデータのマッチングを行う。
撮影された製品Wに「傷」がある場合は、画像データとモデルデータとが合致しないので、この場合には、当該製品は「不良品」と判定する。
また、製品Wに傷が無い場合には、該製品の画像データとモデルデータが合致するので、この場合は、当該製品が「良品」であると判定する。
「結果表示工程」は、検査プロセス実行部23による個々の製品の「良品、不良品」の判定結果を、表示部24に表示する工程である。
なお、装置の構成上は、検査プロセス実行部23と表示部24とが「検査プロセス実行手段」を構成する。
以下、結像レンズ系の具体的な実施例を4例挙げる。
全ての実施例において「最大像高は8.0mm」である。
実施例1ないし4は、この順序で、図1ないし図4に描かれた結像レンズ系に対応し、結像レンズ系による物体の像は、固体撮像素子により撮像される。
前述の如く、固体撮像素子の受光面に合致される像面Imの物体側の符号Gは、固体撮像素子のカバーガラスや各種フィルタ(光学ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等)を、これらに等価な透明平行平板として示している。
実施例における記号の意味は以下の通りである.
f:無限遠物体にフォーカシングした状態における全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角(度)
R :曲率半径
D:面間隔
N:d線に対する屈折率
ν:アッベ数
φ:有効光線径
なお、「長さの次元を持つ量」の単位は、特に断らない限り「mm」である。
「実施例1」
焦点距離f:16.00mm 、Fナンバ:F1.80 、画角2ω:53.2度
実施例1のデータを表1に示す。表1の最も左の欄は、物体側から数えた面の番号(面番)であり「絞りの面」を含む。
Figure 0006604144
「可変間隔」
「可変間隔」は、第1レンズ群と第2レンズ群との面間隔で、フォーカシングに伴い変化する。実施例1において可変間隔は面番6と面番7の間隔D6(「A」と表示)である。
実施例1の可変間隔を表2に示す。上の行における「Inf」は、無限遠物体に合焦した状態、「×0.05」は結像倍率:−0.05倍の物体に合焦した状態、「×0.10」は結像倍率:−0.10倍の物体に合焦した状態である。以下の実施例においても同様である。
Figure 0006604144
「条件のパラメータの値」
条件(1)、(1A)ないし(10)にかかる各パラメータの値を表3に示す。
Figure 0006604144
条件(1)のパラメータ:f/f1が正であるので、実施例1の結像レンズ系における第1レンズ群G1のパワーは「正」である。
「実施例2」
焦点距離f:16.00mm 、Fナンバ:F1.80 、画角2ω:53.2度
実施例2のデータを表4に示す。
Figure 0006604144
「可変間隔」
実施例2の可変間隔を表5に示す。
Figure 0006604144
「条件のパラメータの値」
条件(1)、(1A)ないし(10)にかかる各パラメータの値を表6に示す。
Figure 0006604144
条件(1)のパラメータ:f/f1が正であるので、実施例2の結像レンズ系における第1レンズ群G1のパワーは「正」である。
「実施例3」
焦点距離f:16.00mm 、Fナンバ:F1.80 、画角2ω:53.2度
実施例3のデータを表7に示す。
Figure 0006604144
「可変間隔」
実施例3の可変間隔を表8に示す。
Figure 0006604144
「条件のパラメータの値」
条件(1)、(1A)ないし(10)にかかる各パラメータの値を表9に示す。
Figure 0006604144
条件(1)のパラメータ:f/f1が負であるので、実施例3の結像レンズ系における第1レンズ群G1のパワーは「負」である。
「実施例4」
焦点距離f:16.00mm 、Fナンバ:F1.80 、画角2ω:53.2度
実施例4のデータを表10に示す。
Figure 0006604144
「可変間隔」
実施例4の可変間隔を表11に示す。
Figure 0006604144
「条件のパラメータの値」
条件(1)、(1A)ないし(10)にかかる各パラメータの値を表12に示す。
Figure 0006604144
条件(1)のパラメータ:f/f1が負であるので、実施例4の結像レンズ系における第1レンズ群G1のパワーは「負」である。
図5ないし図16に、実施例1ないし実施例4の収差図を示す。
図5は、実施例1の結像レンズ系の、無限遠物体にフォーカシングした状態における収差図である。図6は、実施例1の結像レンズ系の、倍率が−0.05倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。図7は、実施例1の結像レンズ系の、倍率が−0.1倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。
球面収差の図中の破線は「正弦条件」を示し、非点収差の図中の実線は「サジタル」破線は「メリディオナル」を表す。また「細い線」はd線、「太い線」はg線に対する収差曲線図である。他の実施例の収差図においても同様である。
図8は、実施例2の結像レンズ系の、無限遠物体にフォーカシングした状態における収差図である。図9は、実施例2の結像レンズ系の、倍率が−0.05倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。図10は、実施例2の結像レンズ系の、倍率が−0.1倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。
図11は、実施例3の結像レンズ系の、無限遠物体にフォーカシングした状態における収差図である。図12は、実施例3の結像レンズ系の、倍率が−0.05倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。図13は、実施例3の結像レンズ系の、倍率が−0.1倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。
図14は、実施例4の結像レンズ系の、無限遠物体にフォーカシングした状態における収差図である。図15は、実施例4の結像レンズ系の、倍率が−0.05倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。図16は、実施例4の結像レンズ系の、倍率が−0.1倍となる物体にフォーカシングした状態における収差図である。
これら収差図に示されたように、実施例1ないし4とも、各収差は高いレベルで補正され、球面収差、軸上色収差は問題にならないほど小さい。非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられている。
歪曲収差も倍率:−0.05倍において絶対値で1.0%以下となっている。
即ち、実施例1ないし4の結像レンズ系は、半画角が53度程度と広角で、Fナンバが1.8程度と大口径でありながら非常に良好な像性能を確保している。
また、各実施例とも、構成レンズ枚数は10枚と少なく、小型である。これら実施例の結像レンズ系は、実施例の如く固体撮像素子とともに使用する場合、600〜1000万画素の撮像素子に対応した解像力を有している。
また、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで「点像の崩れ」なしに、直線を直線として歪みなく描写可能で、無限遠物体から近距離物体まで高性能である。
以上の如く、この発明によれば、以下の如き新規な結像レンズ系、撮像装置、検査装置を実現できる。
[1]
物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群(G1)、正のパワーの第2レンズ群(G2)を配してなり、第1レンズ群(G1)は、物体側から像側へ向かって順に、負のパワーの第1aレンズ群(G1a)、正のパワーの第1bレンズ群(G1b)を配して構成され、第2レンズ群(G2)は物体側から像側へ向かって順に、正のパワーの第2aレンズ群(2Ga)、絞り(S)、正のパワーの第2bレンズ群(2Gb)を配して構成され、第1aレンズ群(G1a)は、物体側から像側に向かって順に、負レンズL11、負レンズL12を配して構成され、第1bレンズ群(G1b)は、正レンズL13により構成され、第1レンズ群の群内におけるレンズ面間隔は、負レンズL12と正レンズL13との間で最大であり、第2aレンズ群(G2a)は、物体側から像側に向かって順に、正レンズL21と負レンズL22を配して構成され、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングの際に、第2レンズ群(G2)が物体側へ移動し、第1レンズ群(G1)の焦点距離:f1、無限遠物体にフォーカシングした状態における全系の焦点距離:fが、条件:
(1A) −0.1<f/f1<0.1
を満足する結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[2]
[1]記載の結像レンズ系であって、前記第2aレンズ群の焦点距離:f2a、前記第2bレンズ群の焦点距離:f2bが、条件:
(4) 1.0<f2a/f2b<1.8
を満足する結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[3]
物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群(G1)、正のパワーの第2レンズ群(G2)を配してなり、第1レンズ群(G1)は、物体側から像側へ向かって順に、負のパワーの第1aレンズ群(G1a)、正のパワーの第1bレンズ群(G1b)を配して構成され、第2レンズ群(G2)は物体側から像側へ向かって順に、正のパワーの第2aレンズ群(2Ga)、絞り(S)、正のパワーの第2bレンズ群(2Gb)を配して構成され、第1aレンズ群(G1a)は、物体側から像側に向かって順に、負レンズL11、負レンズL12を配して構成され、第1bレンズ群(G1b)は、正レンズL13により構成され、第1レンズ群の群内におけるレンズ面間隔は、負レンズL12と正レンズL13との間で最大であり、第2aレンズ群(G2a)は、物体側から像側に向かって順に、正レンズL21と負レンズL22を配して構成され、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングの際に、第2レンズ群(G2)が物体側へ移動し、第1レンズ群(G1)の焦点距離:f1、無限遠物体にフォーカシングした状態における全系の焦点距離:f、第2aレンズ群(G2a)の焦点距離:f2a、第2bレンズ群(G2b)の焦点距離:f2bが、条件:
(1) −0.15<f/f1<0.15
(4) 1.0<f2a/f2b<1.8
を満足する結像レンズ系(実施例1〜4)。
[4]
[1]〜[3]の何れか1に記載の結像レンズ系であって、無限遠物体から近距離物体までフォーカシングする際に、第1レンズ群(G1)が固定される結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[5]
[1]〜[4]の何れか1記載の結像レンズ系であって、無限遠物体から倍率:−0.1倍になる近距離物体までのフォーカシングに際しての、第1レンズ群(G1)と第2レンズ群(G2)の間隔の変化量:D_foc、前記全系の焦点距離:fが、条件:
(2) 0.05<D_foc/f<0.15
を満足する結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[6]
[1]〜[5]の何れか1に記載の結像レンズ系であって、無限遠物体にフォーカシングした状態における第1レンズ群(G1)と第2レンズ群(G2)との間隔:D12、前記全系の焦点距離:fが、条件:
(3) 0.2<D12/f<0.4
を満足する結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[7]
[1]〜[6]の何れか1に記載の結像レンズ系であって、第1aレンズ群(G1a)と第1bレンズ群(G1b)との間隔:D1ab、第1レンズ群(G1)の群厚:D1が、条件:
(5) 0.3<D1ab/D1<0.5
を満足する結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[8]
[1]〜[7]の何れか1に記載の結像レンズ系であって、記第2aレンズ群(G2a)の正レンズL21と負レンズL22が接合され、接合面は物体側に凹であり、Raは前記接合面の曲率半径:Ra、前記全系の焦点距離:fが、条件:
(6) −1.5<Ra/f<−0.5
を満足する結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[9]
[1]〜[8]の何れか1に記載の結像レンズ系であって、第2aレンズ群(G2a)と第2bレンズ群(G2b)との間隔:D2ab、第2レンズ群の群厚:D2が、条件:
(7) 0.2<D2ab/D2<0.4
を満足する結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[10]
[1]〜[9]の何れか1に記載の結像レンズ系であって、屈折率:n、アッベ数:ν、部分分散比:Pg,Fが、条件:
(8) 1.78<n<2.00
(9) 20.0<ν<32.0
(10) 0.005<Pg,F−(−0.001802ν+0.6483)<0.009
を満足する硝材により、負レンズL22が形成されている結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[11]
[1]〜[10]の何れか1に記載の結像レンズ系であって、第2bレンズ群(2Gb)が、物体側から像側に向かって順に、物体側が凹面である負レンズL23、正レンズL24、負レンズL25、正レンズL26、正レンズL27を配して構成される結像レンズ系(実施例1ないし4)。
[12]
[1]〜[11]の何れか1に記載の結像レンズ系を、撮影用光学系として有する撮像装置(図17、図18)。
[13]
[12]記載の撮像装置であって、撮影用光学系による像を撮像する固体撮像素子(13)を有する撮像装置(図17、図18)。
[14]
検査対象(W)の像を結像する結像レンズ系(21)と、該結像レンズ系により結像された検査対象(W)の像を撮像する固体撮像素子と、該固体撮像素子が出力する画像情報に基づき、検査対象(W)に対する検査プロセスを実行する検査プロセス実行手段(23
.24)とを有し、結像レンズ系(21)として、[1]ないし[11]の何れか1に記載の結像レンズ系を用いる検査装置(図19)。
以上、発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
G1 第1レンズ群
G1a 第1aレンズ群
G1b 第1bレンズ群
G2 第2レンズ群
G2a 第2aレンズ群
G2b 第2bレンズ群
S 絞り
Im 像面
特開2009−198855号公報 特開平 9−113798号公報 特開昭 63− 61213号公報

Claims (14)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群、正のパワーの第2レンズ群を配してなり、
    前記第1レンズ群は、物体側から像側へ向かって順に、負のパワーの第1aレンズ群、正のパワーの第1bレンズ群を配して構成され、前記第2レンズ群は物体側から像側へ向かって順に、正のパワーの第2aレンズ群、絞り、正のパワーの第2bレンズ群を配して構成され、
    前記第1aレンズ群は、物体側から像側に向かって順に、負レンズL11、負レンズL12を配して構成され、
    前記第1bレンズ群は、正レンズL13により構成され、
    前記第1レンズ群の群内におけるレンズ面間隔は、前記負レンズL12と前記正レンズL13との間で最大であり、
    前記第2aレンズ群は、物体側から像側に向かって順に、正レンズL21と負レンズL22を配して構成され、
    無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングの際に、前記第2レンズ群が物体側へ移動し、前記第1レンズ群の焦点距離:f1、前記無限遠物体にフォーカシングした状態における全系の焦点距離:fが、条件:
    (1A) −0.1<f/f1<0.1
    を満足する結像レンズ系。
  2. 請求項1記載の結像レンズ系であって、
    前記第2aレンズ群の焦点距離:f2a、前記第2bレンズ群の焦点距離:f2bが、条件:
    (4) 1.0<f2a/f2b<1.8
    を満足する結像レンズ系。
  3. 物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群、正のパワーの第2レンズ群を配してなり、
    前記第1レンズ群は、物体側から像側へ向かって順に、負のパワーの第1aレンズ群、正のパワーの第1bレンズ群を配して構成され、前記第2レンズ群は物体側から像側へ向かって順に、正のパワーの第2aレンズ群、絞り、正のパワーの第2bレンズ群を配して構成され、
    前記第1aレンズ群は、物体側から像側に向かって順に、負レンズL11、負レンズL12を配して構成され、
    前記第1bレンズ群は、正レンズL13により構成され、
    前記第1レンズ群の群内におけるレンズ面間隔は、前記負レンズL12と前記正レンズL13との間で最大であり、
    前記第2aレンズ群は、物体側から像側に向かって順に、正レンズL21と負レンズL22を配して構成され、
    無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングの際に、前記第2レンズ群が物体側へ移動し、前記第1レンズ群の焦点距離:f1、前記無限遠物体にフォーカシングした状態における全系の焦点距離:f、前記第2aレンズ群の焦点距離:f2a、前記第2bレンズ群の焦点距離:f2bが、条件:
    (1) −0.15<f/f1<0.15
    (4) 1.0<f2a/f2b<1.8
    を満足する結像レンズ系。
  4. 請求項1ないし3の何れか1項に記載の結像レンズ系であって、
    前記無限遠物体から前記近距離物体までフォーカシングする際に、前記第1レンズ群が固定される結像レンズ系。
  5. 請求項1ないし4の何れか1項に記載の結像レンズ系であって、
    前記無限遠物体から倍率:−0.1倍になる近距離物体までのフォーカシングに際しての、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔の変化量:D_foc、前記全系の焦点距離:fが、条件:
    (2) 0.05<D_foc/f<0.15
    を満足する結像レンズ系。
  6. 請求項1ないし5の何れか1項に記載の結像レンズ系であって、
    前記無限遠物体にフォーカシングした状態における前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔:D12、前記全系の焦点距離:fが、条件:
    (3) 0.2<D12/f<0.4
    を満足する結像レンズ系。
  7. 請求項1ないし6の何れか1項に記載の結像レンズ系であって、
    前記第1aレンズ群と前記第1bレンズ群との間隔:D1ab、前記第1レンズ群の群厚:D1が、条件:
    (5) 0.3<D1ab/D1<0.5
    を満足する結像レンズ系。
  8. 請求項1ないし7の何れか1項に記載の結像レンズ系であって、
    前記第2aレンズ群の前記正レンズL21と前記負レンズL22が接合され、接合面は物体側に凹であり、前記接合面の曲率半径:Ra、前記全系の焦点距離:fが、条件:
    (6) −1.5<Ra/f<−0.5
    を満足する結像レンズ系。
  9. 請求項1ないし8の何れか1項に記載の結像レンズ系であって、
    前記第2aレンズ群と前記第2bレンズ群との間隔:D2ab、前記第2レンズ群の群厚:D2が、条件:
    (7) 0.2<D2ab/D2<0.4
    を満足する結像レンズ系。
  10. 請求項1ないし9の何れか1項に記載の結像レンズ系であって、
    屈折率:n 、アッベ数:ν 、部分分散比:P g,F が、条件:
    (8) 1.78<n <2.00
    (9) 20.0<ν <32.0
    (10)0.005<P g,F −(−0.001802ν +0.6483)<0.009
    を満足する硝材により、前記負レンズL22が形成されている結像レンズ系。
  11. 請求項1ないし10の何れか1項に記載の結像レンズ系であって、
    前記第2bレンズ群が、物体側から像側に向かって順に、物体側が凹面である負レンズL23、正レンズL24、負レンズL25、正レンズL26、正レンズL27を配して構成される結像レンズ系。
  12. 請求項1ないし11の何れか1項に記載の結像レンズ系を、撮影用光学系として有する撮像装置。
  13. 請求項12記載の撮像装置であって、前記撮影用光学系による像を撮像する固体撮像素子を有する撮像装置。
  14. 検査対象の像を結像する結像レンズ系と、該結像レンズ系により結像された前記検査対象の像を撮像する固体撮像素子と、該固体撮像素子が出力する画像情報に基づき、前記検査対象に対する検査プロセスを実行する検査プロセス実行手段とを有し、
    前記結像レンズ系として、請求項1ないし11の何れか1項に記載の結像レンズ系を用いる検査装置。
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