JP5516110B2 - 結像レンズおよびカメラ装置および携帯情報端末装置 - Google Patents

結像レンズおよびカメラ装置および携帯情報端末装置 Download PDF

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Description

この発明は、結像レンズおよびカメラ装置および携帯情報端末装置に関する。
結像レンズは「単焦点の結像レンズ」であり、カメラ装置は所謂銀塩カメラを含む各種のカメラ、特に、デジタルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ等として実施でき、このカメラ装置をカメラ機能部として有する携帯情報端末装置として実施できる。
近年、CCDやCMOS等の固体撮像素子を使用する撮像装置として、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラが普及し、特にデジタルスチルカメラは銀塩カメラに代わる撮像装置として広く普及している。
撮像装置に用いられる固体撮像素子の高画素化が進むに伴い、撮像レンズとしての結像レンズにも、光学性能の一段と高性能化が求められている。撮像装置の携帯性を考慮したコンパクト化も進み、撮像装置の市場では「高性能化とコンパクト化を両立させたもの」が主流を占め、撮像レンズにも高性能のみならずコンパクト化が求められている。
また、撮影速度も高速化が進み、撮像レンズとして「より明るいレンズ」が求められている。
デジタルカメラ用の撮像レンズの画角については、スナップ写真等で手軽に撮影できるある程度の広角が好まれており、35mm写真換算で28mm相当の焦点距離に相当する半画角:38度が画角の目安の一つとなっている。
「単焦点の広角レンズ」の代表的な例として知られたレトロフォーカスタイプは、前群が負の屈折力を有し、射出瞳位置を像面から遠ざけられることができるが、主点が全レンズ系の後方にあるので、屈折力配置の非対称性が大きくなり、コマ収差や歪曲収差、倍率色収差の補正が不完全となりがちである。レトロフォーカスタイプの撮像レンズとしては特許文献1、2を始め、種々のものが知られている。
また「前群が正の屈折力を有し、画角の広い撮像レンズ」も特許文献3、4等により知られている。
特許文献1の結像レンズは「負正2群タイプ」であるが、具体的に示された実施例では、レンズ全長が長く、歪曲収差が−3%程度ある。
特許文献2の結像レンズも「負正2群タイプ」でレンズ枚数も少ないが、やはり全長が長く、像面湾曲の補正の点でもなお改良の余地がある。
特許文献3の結像レンズは「正群先行の2群タイプ」で、コンパクト性もよく、収差も良好に補正されているが「コマ収差の色差」について十分な考慮がされていない。
特許文献4の結像レンズも「正群先行の2群タイプ」であるが、具体的な実施例において、歪曲収差が約−10%あり、収差補正の点でなお改良の余地がある。
ところで、結像レンズにより結像したる像を固体撮像素子で撮像する場合、固体撮像素子の画素数が増加の一途をたどり、1000万画素以上という高画素数の固体撮像素子の使用が普及しつつある。
固体撮像素子の光導電性セルやその配列ピッチを大きくすると、固体撮像素子の光感度が高くなり、撮像画像に対する被写界深度も浅くなり、写真レンズの場合、メリットも大きい。
しかしながら、上記配列ピッチも大きく、撮像面サイズの大きい固体撮像素子を用いる場合、これに撮影画像を結像させる結像レンズは「光学全長が長く、レンズ径が大きくなりがち」であり、撮像装置をデジタルスチルカメラ等として実施した場合、装置サイズが大型化して携帯性が悪くなりがちである。
装置サイズをコンパクト化するために、結像レンズを撮像面に近づけると、撮像面のサイズが大きいために、撮像面に入射する光束の画角が大きくなって収差補正が困難になることも考えられる。
この発明は、良好な性能をもちコンパクト性に優れた新規な結像レンズ系を実現可能とし、これを撮像レンズとすることによりコンパクトで性能良好なカメラ装置・携帯情報端末装置の実現を課題とする。
この発明はまた、撮像面サイズが大きい高画素数の固体撮像素子を用いる場合においても、対固体撮像素子サイズで撮像装置を大型化することなく、良好な性能を持つ結像レンズの実現を課題とする。
請求項1記載の結像レンズは「物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群とを配し、第1群と像面との間に絞りを有する結像レンズ」であって、以下の如き特徴を有する。
即ち、有限の物体距離への合焦を「第1群と第2群を異なる繰り出し量で変位」させて行う。
「第1群」は、2枚の負レンズと2枚以上の正レンズを含んで5枚以下のレンズで構成され、最も物体側のレンズは「凸面を物体側に向けた負メニスカスレンズ」である。
「第2群」は、正・負レンズの接合レンズを少なくとも1組と、負レンズおよび正レンズを含む5枚以下のレンズで構成される。第2群は少なくとも1組の接合レンズと、負レンズおよび正レンズを含むので、4枚もしくは5枚のレンズで構成される。
従って、請求項1の結像レンズは、正・正の2群構成であって、レンズ枚数は8枚〜10枚である。
第1群の、最も物体側に位置する負メニスカスレンズとその像側に隣接する正レンズとの空気間隔:d11−2、第1群の物体側から2番目に配置される正レンズと、この正レンズの像側に隣接するレンズの空気間隔:d12−3は、条件:
(1) 0.0 < d12−3/d11−2 < 1.0
を満足する。
請求項1記載の結像レンズは、第1群の最も物体側に位置する負メニスカスレンズの焦点距離:f1、第1群の物体側から2番目に位置する正レンズの焦点距離:f1が、条件:
(2) −0.1 f1/f1 −1.0
を満足することが好ましい(請求項2)。
請求項1または2記載の結像レンズは、第1群の最も物体側に位置するレンズ(凸面を物体側に向けた負メニスカスレンズ)の物体側面の曲率半径:R1、第2群の最も像側に位置するレンズの像側面の曲率半径:R2が、条件:
(5) 0.4 < |R11/R2| < 2.1
を満足することが好ましい(請求項3)。
請求項1〜3の任意の1に記載の結像レンズは、第1群の最も像側に位置するレンズの像側面の曲率半径:R1、第2群の最も物体側に位置するレンズの物体側面の曲率半径:R2が、条件:
(6) 1.2 < |R1/R2| < 2.6
を満足することが好ましい(請求項4)。
請求項1〜4の任意の1に記載の結像レンズは、物体が無限遠の時の第1群と第2群の間のレンズ間隔:D1、基準最短撮像距離に合焦した時の第1群と第2群の間のレンズ間隔:D1、物***置が無限遠の時の第2群と像面の間隔:D2、上記基準最短撮像距離に合焦した時の第2群と像面の間隔:D2が、Logを常用対数として、条件:
(7) −1.5E+1<Log|(D1−D1)/(D2−D2)|<−5.0E-2
を満足することが好ましい(請求項5)。
「−1.5E+1」は「−1.5×10」、「−5.0E-2」は「−5.0×10-2」をそれぞれ意味する。
「基準最短撮像距離」は、収差補正の面から「設計上の光学性能」を保ちつつ、撮像可能な最短撮像距離である。従って、基準最短撮像距離は設計条件として定まる。実際上は「基準最短撮像距離よりも短い撮像距離」で撮像を行なっても、実用上十分な撮影が可能である。後述する実施例では、基準最短撮像距離は200mmに設定されている。
請求項1〜5の任意の1に記載の結像レンズは、第1群の最も像側を「正・負レンズの接合レンズ」、第2群の最も物体側を「正・負レンズの接合レンズ」とし、第1群の最も像側の接合レンズの焦点距離:f1と、第2群の最も物体側の接合レンズの焦点距離:f2が、条件:
(3) 2.0 < f1/f2 < 7.9
を満足することが好ましい(請求項6)。
この請求項6記載の結像レンズにおいては、第1群の最も像側に位置する接合レンズの負レンズのd線の屈折率:Nd3、該負レンズのd線のアッベ数:νd3、第1群の最も像側の接合レンズの正レンズのd線の屈折率:Nd4、該正レンズのd線のアッベ数:νd4、第2群の最も物体側に位置する接合レンズの正レンズのd線の屈折率:Nd5、該正レンズのd線のアッベ数:νd5、第2群の最も物体側に位置する接合レンズの負レンズのd線の屈折率:Nd6、該負レンズのd線のアッベ数:νd6が、条件:
(4) 0.7<(Nd4・νd4−Nd3・νd3)
/(Nd5・νd5−Nd6・νd6)<1.6
を満足することが好ましい(請求項7)。
請求項1〜6の任意の1に記載の結像レンズは、第1群の最も像側のレンズ面と、第2群の最も物体側のレンズ面を、共に凸形状とし、絞りを第1群と第2群の間に配置することが好ましい(請求項8)。
この発明のカメラ装置は、上記請求項1〜8の任意の1に記載の結像レンズを、撮影用光学系として有するカメラ装置である(請求項9)。
この発明の携帯情報端末装置は、請求項9記載のカメラ装置をカメラ機能部として有する(請求項10)。
この発明の結像レンズでは、上記の如く、有限物体距離へのフォーカシングを行なうときの「第1群と第2群の物体側への繰り出し量」が互いに異なり、物体距離に応じた合焦動作により、第1群と第2群との群間隔が変化する。
条件(1)は、このような「フォーカシングに伴うレンズ間隔変化(群間隔変化)」による軸上色収差補正を適正化し、コマ収差の発生を抑制するための条件であり、条件(1)の範囲外では、レンズ間隔変化により発生する軸上色収差が過剰補正の傾向となり、コマ収差も大きく発生しやすい。
条件(2)は、球面収差、非点収差、像面湾曲の補正に関する条件であり、条件(2)の範囲外では、第1群の最も物体側の「凸面を物体側に向けた負メニスカスレンズ」とその像側に隣接する正レンズとのパワーバランスが崩れ、球面収差と非点収差のバランスが悪くなり、像面湾曲が大きく発生する。
この発明の結像レンズは、第1群の最も物体側を「凸面を物体側にした負メニスカスレンズ」とし、大口径の実現を目しており、条件(2)の範囲外では、入射光線束に与える影響が大きくなる。
条件(5)は、非点収差、コマ収差、球面収差の補正に関連した条件で、条件(5)の下限を超えると、過大な非点隔差とコマ収差が発生し、上限を超えると球面収差が大きくアンダー側に倒れ、過大な非点隔差が発生する。
条件(6)は、歪曲収差、非点隔差の補正に関連した条件であり、条件(6)の下限また上限を超えると、歪曲収差がプラスまたはマイナスに大きくなり、非点隔差も過大となる。
この発明の結像レンズは、上述の如く、有限の物体距離への合焦を「第1群と第2群を異なる繰り出し量で変位」させて行う。
条件(7)は、このような「有限物体距離への合焦」に関連した条件である。
即ち、パラメータにおける|(D1−D1)/(D2−D2)|の部分は、無限遠合焦の状態から「基準最短撮像距離への合焦」の際の、第1群と第2群との繰り出し量の比であり、|(D1−D1)/(D2−D2)|が「0(D1=D1)」であれば、第1群と第2群の繰り出し量は同一であり、結像レンズが一体として物体側へ変位して合焦を行なうことになる。
条件(7)の下限を超えると「第1群の移動量(繰り出し量)」が小さくなり、各群の製造誤差感度が上昇し、レンズ組みつけの際に極めて高精度の組み付け作業が必要となり、製造コストの面から好ましくない。
また、基準最短撮像距離よりも長い物***置に合焦させる場合に、第1群の「小さい繰り出し量」を正確に実現することも困難となりやすい。
条件(7)の上限を超えると、第1、第2群の「合焦のための移動量」が大きくなる。
合焦のための繰り出し量が大きくなると、カメラ装置や携帯情報端末装置の操作性や携帯性も悪くなり易く、また、高速撮像に必要な「高速のフォーカシング」の実現も困難となり易い。
請求項6のように、第1群の最も像側と第2群の最も物体側を「正・負レンズの接合レンズ」とすることにより、色収差を良好に補正することが可能となる。また、接合レンズの使用は、結像レンズを実際に組み付けるときに「組み付けを容易」にする。
特に、第2群の最も物体側に接合レンズを用いることにより、特に軸上色収差を効率よく補正できる。
条件(3)は、上記第1群の最も像側の接合レンズと、第2群の最も物体側の接合レンズの各パワーのバランスを規制することによる、球面収差と非点収差の補正に関連した条件であり、条件(3)の、下限を超えると「球面収差が補正不足で非点隔差が大きく」なり、上限を超えると「非点収差が大きく」なる。
条件(4)は、第1群の最も像側を「正・負レンズの接合レンズ」、第2群の最も物体側を「正・負レンズの接合レンズ」とした場合の「接合レンズの材料の組み合わせ」を規制する条件であり、条件(4)の範囲内では「特に軸上色収差と非点収差について良好な補正が可能」であるが、条件の上限また下限を超えると軸上色収差と非点隔差が大きくなる。
後述の実施例に示すように、上記条件(1)、(2)、(5)〜(7)を満足することにより、明るく、性能良好でコンパクトな結像レンズを実現でき、さらに条件(3)、(4)を満足することにより、良好な性能を実現できる。
なお、「絞り」の配置位置は請求項1に記載のように「第1群と像面」との間が可能であるが、瞳収差の発生を抑え、前絞りや、後絞りによる第1群、第2群のレンズ径の極端な大型化を防ぎ、コンパクト化が可能である等の観点から、配置位置として最も好適なのは「第1群と第2群の間」である。
上記の如く、「第1群」は、2枚の負レンズと2枚以上の正レンズを含んで5枚以下のレンズで構成され、最も物体側のレンズは「凸面を物体側に向けた負メニスカスレンズ」であり、その像側に隣接するレンズは正レンズである。
このようなレンズ構成では、最も物体側の負レンズ(凸面を物体側に向けた負メニスカスレンズ)で発生した諸収差、特に球面収差と非点収差を、その像側に隣接する正レンズで補正し、他の正レンズ枚と負レンズを用いることにより軸上色収差の補正を可能としている。
「第2群」は、正・負レンズの接合レンズを少なくとも1組と、負レンズおよび正レンズを含む5枚以下のレンズで構成される。第2群は少なくとも1組の接合レンズと、負レンズおよび正レンズを含むので、4枚もしくは5枚のレンズで構成される。
このように、第2群には少なくとも1組の接合レンズの他に、2枚乃至3枚のレンズを用いており、第2群をこのように構成することで、コマフレア、非点隔差、像面湾曲を効果的に補正することが出来る。
請求項8の結像レンズのように、第1群の最も像側のレンズ面形状と第2群の最も物体側のレンズ面形状を、共に凸面形状とし、第1群と第2群の間に絞りを配置することにより、絞りを介して隣接する面が「対称に近い形状」となり、特に倍率色収差の発生、非点収差、歪曲収差を有効に抑制することが出来る。
以上に説明したように、この発明によれば、正・正の2群構造で、良好な性能とコンパクト性を実現可能な結像レンズを提供できる。この発明の結像レンズは、後述する実施例に示すように、半画角:38度以上の広画角を実現でき、Fナンバ:2.51〜2.56と明るく、性能も良好である。
従って、かかる結像レンズを撮影レンズとすることにより性能良好なカメラ装置や携帯情報端末装置を実現できる。
また、後述する各実施例では、対角長:28.6mmの矩形形状の撮像面を持つ1000万画素の固体撮像素子に対し、光学全長(結像レンズの最も物体側のレンズ面から撮像面までの距離)が略1.7(無限遠合焦状態)であるようなコンパクトな撮像装置が可能になった。
実施例1の結像レンズのレンズ構成を示す図である。 実施例1に関する収差図である。 実施例2の結像レンズのレンズ構成を示す図である。 実施例2に関する収差図である。 実施例3の結像レンズのレンズ構成を示す図である。 実施例3に関する収差図である。 実施例4の結像レンズのレンズ構成を示す図である。 実施例4に関する収差図である。 実施例5の結像レンズのレンズ構成を示す図である。 実施例5に関する収差図である。 実施例6の結像レンズのレンズ構成を示す図である。 実施例6に関する収差図である。 実施例7の結像レンズのレンズ構成を示す図である。 実施例7に関する収差図である。 携帯情報端末装置の実施の1形態を説明するための図である。 携帯情報端末装置のシステム図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1、3、5、7、9、11、13に、結像レンズの実施の形態を7例示す。これらの形態は、結像レンズの「物体距離が無限遠」のときのレンズ配置を示している。
これらの実施の形態は順に、後述の実施例1〜7に対応するものである。
繁雑を避けるため、上記図1、3、5、7、9、11、13において、符号を共通化し、物体側である図の左方から数えてi番目のレンズに符号Liを付し、絞りは符号「Stop」で表す。また、レンズ系の物体側に配された「透明平行平板」は、撮像素子のカバーガラスや各種フィルタ等を「光学的に等価な透明平行平板」として表したものである。
デジタルスチルカメラの様に、CCD(CMOS)撮像素子等の固体撮像素子を用いるタイプのカメラ装置では、結像レンズ系と固体撮像素子の間に、バック挿入ガラス、ローパスフィルタ、赤外カットガラス、及び、CCD(CMOS)撮像素子受光面を保護するためのカバーガラス等の少なくとも何れかが介挿される。このような挿入透明板を、上記の如く、1枚の透明平行平面板として表わしているのである。
また、絞りStopの面、上記透明平行平板の面を含む面に、通し番号1、2、3・・を付して「面番号」とする。
図1に示す実施の形態は、後述の実施例1に対応するものであるが、2群9枚構成となっており、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1、両凸レンズL2、負レンズL3と正レンズL4が接合された接合レンズにより第1群が構成され、光学絞りStopを介して、正レンズL5と負レンズL6が接合された接合レンズ、負7レンズL7と正レンズL8が接合された接合レンズ、像側に凸面を向けたメニスカスレンズL9により第2群が構成される。
「合焦」は、レンズL1〜L4で構成される第1群、レンズL5〜L9で構成される第2群が、物体側へ互いに別個に変位することによって行なわれる。
図3に示す実施の形態は、後述の実施例2に対応するものであり、2群8枚構成となっており、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1、両凸レンズL2、正レンズL3と負レンズL4が接合された接合レンズにより第1群が構成され、光学絞りStopを介して、正レンズL5と負レンズL6が接合された接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ(L7)、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8により第2群が構成される。
「合焦」は、レンズL1〜L4で構成される第1群、レンズL5〜L8で構成される第2群が、物体側へ互いに別個に変位することによって行なわれる。
図5に示す実施の形態は、後述の実施例3に対応するものであり、2群8枚構成となっており、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2、負レンズL3と正レンズL4が接合された接合レンズにより第1群が構成され、光学絞りStopを介して、正レンズL5と負レンズL6が接合された接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL7、両凸レンズL8により第2群が構成されている。
「合焦」は、レンズL1〜L4で構成される第1群、レンズL5〜L8で構成される第2群が、物体側へ互いに別個に変位することによって行なわれる。
図7に示す実施の形態は、後述の実施例4に対応するものであり、2群10枚構成となっており、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3、負レンズL4と正レンズL5が接合された接合レンズにより第1群が構成され、光学絞りStopを介して、正レンズL6と負レンズL7が接合された接合レンズ、負レンズL8と正レンズL9が接合された接合レンズ、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10により第2群が構成されている。
「合焦」は、レンズL1〜L5で構成される第1群、レンズL6〜L10で構成される第2群が、物体側へ互いに別個に変位することによって行なわれる。
図9に示す実施の形態は、後述の実施例5に対応するものであり、2群10枚構成となっており、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3、負レンズL4と正レンズL5が接合された接合レンズにより第1群が構成され、光学絞りStopを介して、正レンズL6と負レンズL7が接合された接合レンズ、負レンズL8と正レンズL9が接合された接合レンズ、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10により第2群が構成されている。
「合焦」は、レンズL1〜L5で構成される第1群、レンズL6〜L10で構成される第2群が、物体側へ互いに別個に変位することによって行なわれる。
図11に示す実施の形態は、後述の実施例6に対応するものであり、2群8枚構成となっており、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2、両凹レンズL3、両凸レンズL4により第1群が構成され、光学絞りStopを介して、正レンズL5と負レンズL6が接合された接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL7、両凸レンズL8により第2群が構成されている。
「合焦」は、レンズL1〜L4で構成される第1群、レンズL5〜L8で構成される第2群が、物体側へ互いに別個に変位することによって行なわれる。
図13に示す実施の形態は、後述の実施例7に対応するものであり、2群8枚構成となっており、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2、両凹レンズL3、両凸レンズL4により第1群が構成され、光学絞りStopを介して、正レンズL5と負レンズL6が接合された接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL7、両凸レンズL8により第2群が構成されている。
「合焦」は、レンズL1〜L4で構成される第1群、レンズL5〜L8で構成される第2群が、物体側へ互いに別個に変位することによって行なわれる。
上に、図1、3、5、7,9,11、13に即して実施の形態を説明した結像レンズは何れも、物体側(図の左方)から像側(図の右方)へ向かって順に、正の屈折力を有する第1群、絞りStop、正の屈折力を有する第2群を配してなる。
第1群は、2枚の負レンズと2枚以上の正レンズを含んで5枚以下のレンズで構成され、最も物体側のレンズは凸面を物体側に向けた負メニスカスレンズL1であり、第2群は、正・負レンズの接合レンズを少なくとも1組と、負レンズおよび正レンズを含む5枚以下のレンズで構成されている。
これらの実施の形態の結像レンズは「第1群と第2群を異なる繰り出し量で、それぞれ物体側へ変位させて有限の物体距離への合焦」を行い、後述する実施例1〜7に示すように、条件(1)、(2)、(5)〜(7)を満足する。また、実施例1〜5では条件(1)〜(7)が満足されている。
図15、16を参照して、携帯情報端末装置の実施の1形態を説明する。
図15はカメラ装置(携帯情報端末装置のカメラ機能部)の外観を示し、図22は携帯情報端末装置のシステム構成を示している。
図16に示すように、携帯情報端末装置30は、撮影レンズ31と受光素子(1000万画素〜1500万画素が2次元に配列された電子撮像素子)45を有し、撮影レンズ31によって形成される「撮影対象物の像」を受光素子45によって読み取るように構成されている。
撮影レンズ31としては請求項1〜8の任意の1に記載の「結像レンズ」、より具体的には後述の実施例1〜7の結像レンズが用いられる。
受光素子45からの出力は中央演算装置40の制御を受ける信号処理装置42によって処理され、デジタル情報に変換され、デジタル化された画像情報は、中央演算装置40の制御を受ける画像処理装置41において所定の画像処理を受けた後、半導体メモリ44に記録される。
液晶モニタ38には、画像処理装置41において画像処理された撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ44に記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリ44に記録した画像は通信カード等43を使用して外部へ送信することができる。
画像処理装置41は「シェーディングの電気的な補正」や「画像中心部のトリミング」等を行なう機能も有する。
図15に示すように、撮影レンズ31は携帯時には、図15(a)に示すように沈胴状態にあり、ユーザが電源スイッチ36を操作して電源を入れると、(b)に示すように鏡胴が繰り出される。
このとき、鏡胴の内部でズームレンズの各群は「物体距離が無限遠の配置」となっており、シャッタボタン35の半押しにより「有限物体距離への合焦」がなされる。
合焦動作は「第1群と第2群を異なる繰り出し量で変位させて行なわれる。
半導体メモリ44に記録した画像を液晶モニタ38に表示したり、通信カード等を使用して外部へ送信したりする際は、図15(c)に示す操作ボタン37を使用して行う。半導体メモリおよび通信カード等は、それぞれ専用または汎用のスロット39A、39Bに挿入して使用される。
撮影レンズ31が沈胴状態にあるとき、各レンズ群は、必ずしも光軸上に並んでいなくても良く、例えば、第1群や第2群が光軸上から退避して、他のレンズ群と並列に収納されるような機構とすれば、携帯情報端末装置のさらなる薄型化を実現できる。
以上に説明したような「カメラ装置を撮影機部として有する携帯情報端末装置」には、実施例1〜7の結像レンズを撮影レンズ31として使用することができ、1000万画素を超える受光素子45を使用した高画質で小型のカメラ機能を持つ携帯情報端末装置を実現できる。
以下、結像レンズの具体的な実施例を7例挙げる。
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
F:光学系全体の焦点距離
Fno:開口数(Fナンバ)
R:曲率半径
D:面間隔
Nd:屈折率(d線)
νd:アッベ数 。
非球面は、面の頂点を基準としたときの光軸からの高さ:Hの位置での光軸方向の変位:X、円錐係数:k、非球面係数:C4、C6、C8、C10、・・・、近軸曲率半径:Rを用いて、周知の式:
X=(H/R)/[1+{1−k(H/r)1/2
+C4H+C6H+C8H+C10H10+・・・
で表わす。
「実施例1」
実施例1のレンズ構成は図1に示した通りである。
F=18.3mm、Fno=2.56
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 0005516110
表中の「INF」は「∞」を表し、「*」を付した面は非球面を表す。また「D1」、「D2」は、合焦動作に伴う第1群、第2群の繰り出し量である。以下の実施例においても同様とする。
「非球面」
第3面の非球面データは以下のとおりである。
k = 16.511
C4 = 1.057E−05
C6 =−8.295E−07
C8 = 3.194E−08
C10=−4.098E−10
C12=−1.550E−12
C14= 7.232E−14
C16=−6.999E−16
C18=−5.662E−18 。
第15面の非球面データは以下の通りである。
k = 0.000
C4 =−9.157E−05
C6 = 1.096E−06
C8 =−5.305E−08
C10= 1.237E−09
C12=−1.839E−11
C14= 1.517E−13
C16=−5.705E−16
C18= 3.284E−19
上記において例えば「3.284E−19」は「3.284×10−19」を意味する。以下においても同様である。
「繰り出し量」
繰り出し量:D1、D2を表2に示す。繰り出し量の単位は「mm」である。以下の実施例においても同様である。
Figure 0005516110
「条件式のパラメータの値」
d12−3/d11−2=0.32
f1/f1=−0.57
f1/f2=3.24
(Nd4・νd4−Nd3・νd3)/(Nd5・νd5−Nd6・νd6)
=1.44
|R11/R2|=0.57
|R1/R2|=1.37
Log|(D1−D1)/(D2−D2)|=−4.4E-1 。
「実施例2」
実施例2のレンズ構成は図3に示したとおりである。
F=18.3mm、Fno=2.51
実施例2のデータを表3に示す。
Figure 0005516110
「非球面」
第12面の非球面データは以下のとおりである。
k = 0.000
C4 = 1.702E−05
C6 = 8.936E−07 。
第13面の非球面データは以下のとおりである。
k =−2.424
C4 = 1.035E−04
C6 = 1.196E−06
C8 = 1.421E−09
C10=−1.023E−10
C12= 3.055E−13 。
「繰り出し量」
繰り出し量:D1、D2を表4に示す。
Figure 0005516110
「条件式のパラメータの値」
d12−3/d11−2=0.64
f1/f1=−0.46
f1/f2=2.51
(Nd4・νd4−Nd3・νd3)/(Nd5・νd5−Nd6・νd6)
=0.79
|R11/R2|=0.90
|R1/R2|=2.40
Log|(D1−D1)/(D2−D2)|=−6.5E-1 。
「実施例3」
実施例3のレンズ構成は図5に示したとおりである。
F=18.3mm、Fno=2.56
実施例3のデータを表5に示す。
Figure 0005516110
「非球面」
第1面の非球面データは以下のとおりである。
k =−5.163
C4 = 1.990E−04
C6 =−3.715E−06
C8 = 5.008E−08
C10=−3.466E−10
C12= 1.083E−12 。
第2面の非球面データは以下のとおりである。
k = 0.1880
C4 = 1.317E−04
C6 =−5.317E−06
C8 = 6.213E−08
C10=−6.522E−10
C12= 1.333E−12
C14= 1.496E−13
C16=−3.280E−15
C18= 1.898E−17 。
第15面の非球面データは以下のとおりである。
k = 0.4582
C4 = 1.119E−04
C6 = 2.677E−07
C8 = 6.947E−09
C10=−9.656E−11
C12= 4.708E−13 。
「繰り出し量」
繰り出し量:D1、D2を表6に示す。
Figure 0005516110
「条件式のパラメータの値」
d12−3/d11−2=0.36
f1/f1=−0.66
f1/f2=3.48
(Nd4・νd4−Nd3・νd3)/(Nd5・νd5−Nd6・νd6)
=0.78
|R11/R2|=1.41
|R1/R2|=1.30
Log|(D1−D1)/(D2−D2)|=−5.0E−1 。
「実施例4」
実施例4のレンズ構成は図7に示したとおりである。
F=18.3mm、Fno=2.56
実施例4のデータを表7に示す。
Figure 0005516110
「非球面」
第2面の非球面データは以下のとおりである。
k =−0.1284
C4 = 2.211E−05
C6 =−9.313E−07
C8 = 1.637E−08
C10=−2.689E−10 。
第18面の非球面データは以下の通りである。
k =−27.846
C4 =−6.811E−05
C6 = 1.598E−06
C8 =−1.011E−08
C10= 3.747E−11 。
「繰り出し量」
繰り出し量:D1、D2を表8に示す。
Figure 0005516110
「条件式のパラメータの値」
d12−3/d11−2=0.64
f1/f1=−0.55
f1/f2=6.32
(Nd4・νd4−Nd3・νd3)/(Nd5・νd5−Nd6・νd6)
=1.19
|R11/R2|=0.85
|R1/R2|=1.70
Log|(D1−D1)/(D2−D2)|=−7.9E−1 。
「実施例5」
実施例5のレンズ構成は図9に示したとおりである。
F=18.3mm、Fno=2.54
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 0005516110
「非球面」
第2面の非球面データは以下のとおりである。
k =−0.2533
C4 −2.254E−05
C6 = 4.226E−07
C8 =−1.066E−08
C10= 6.961E−11 。
第18面の非球面データは以下のとおりである。
k =−24.622
C4 =−8.962E−05
C6 = 1.920E−06
C8 =−1.294E−08
C10= 4.865E−11 。
「繰り出し量」
繰り出し量:D1、D2を表10に示す。
Figure 0005516110
「条件式のパラメータの値」
d12−3/d11−2=0.03
f1/f1=−0.19
f1/f2=2.73
(Nd4・νd4−Nd3・νd3)/(Nd5・νd5−Nd6・νd6)
=1.19
|R11/R2|=1.25
|R1/R2|=1.33
Log|(D1−D1)/(D2−D2)|=−1.2E+1 。
「実施例6」
実施例6のレンズ構成は図11に示したとおりである。
F=18.3mm、Fno=2.54
実施例6のデータを表11に示す。
Figure 0005516110
「非球面」
第1面の非球面データは以下のとおりである。
k =−4.6053
C4 = 1.969E−04
C6 =−3.766E−06
C8 = 5.015E−08
C10=−3.432E−10
C12= 1.049E−12 。
第2面の非球面データは以下のとおりである。
k = 0.1696
C4 = 1.384E−04
C6 =−5.402E−06
C8 = 6.167E−08
C10=−6.439E−10
C12= 1.450E−12
C14= 1.468E−13
C16=−3.256E−15
C18= 1.874E−17 。
第16面の非球面データは以下のとおりである。
k = 0.3774
C4 = 1.174E−04
C6 = 3.790E−07
C8 = 5.500E−09
C10=−8.152E−11
C12= 4.137E−13 。
「繰り出し量」
繰り出し量:D1、D2を表12に示す。
Figure 0005516110
「条件式のパラメータの値」
d12−3/d11−2=0.38
f1/f1=−0.66
|R11/R2|=1.46
|R1/R2|=1.62
Log|(D1−D1)/(D2−D2)|=−5.0E-1 。
「実施例7」
実施例7のレンズ構成は図13に示したとおりである。
F=18.3mm、Fno=2.54
実施例7のデータを表13に示す。
Figure 0005516110
「非球面」
第1面の非球面データは以下のとおりである。
k = 0.000
C4 = 2.745E−05
C6 =−1.449E−06
C8 = 1.891E−08
C10=−1.165E−10
C12= 2.814E−13 。
第2面の非球面データは以下のとおりである。
k =−0.4204
C4 = 7.192E−05
C6 =−2.089E−06
C8 = 4.543E−08
C10=−9.522E−10
C12= 1.209E−11
C14= 3.593E−14
C16=−2.150E−15
C18= 1.340E−17 。
第16面の非球面データは以下のとおりである。
k =−0.1779
C4 = 1.026E−04
C6 = 1.606E−07
C8 = 7.347E−09
C10=−9.187E−11
C12= 4.297E−13 。
「繰り出し量」
繰り出し量:D1、D2を表14に示す。
Figure 0005516110
「条件式のパラメータの値」
d12−3/d11−2=0.91
f1/f1=−0.50
|R11/R2|=1.94
|R1/R2|=1.30
Log|(D1−D1)/(D2−D2)|=−1.2E−1 。
図2、4、6、8、10、12、14に順次、実施例1〜7に関する収差図を示す。
これらの図中、「d」はd線、「g」はg線を表す。非点収差の図における実線の「Sag」はサジタル、破線の「Mer」はメリディオナルを表す。球面収差の図における破線は「正弦条件」である。
これら収差図から明らかなように、各実施例とも、性能は極めて良好であり、
各実施例の収差は、高いレベルで補正されており、球面収差、非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に補正されており、歪曲収差も絶対値で2.0%以下となっている。
また、半画角も38度前後の広画角であり、Fnoも2.5程度と明るく大口径でありながら、良好な結像性能を確保できている。
また、各実施例の結像レンズは上記の如く明るいレンズであり、条件(7)を満足することにより、合焦動作を短時間で行うことができるので、光束撮影も可能である。
実施例1〜9の結像レンズは何れも「基準最短撮像距離」が200mmに設定され、近接撮影も可能とされ、良好な性能を実現できる結像レンズである。
Li(i=1〜8、9、10) 物体側から数えて第i番目のレンズ
Stop 絞り
特許第2942280 特許第2991524 特開2006−349920 特許第3392964

Claims (10)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群とを配し、上記第1群と像面の間に絞りを有する結像レンズであって、
    第1群と第2群を異なる繰り出し量で変位させて有限の物体距離への合焦を行い、
    第1群は、2枚の負レンズと2枚以上の正レンズを含んで5枚以下のレンズで構成され、最も物体側のレンズは凸面を物体側に向けた負メニスカスレンズであり、
    第2群は、正・負レンズの接合レンズを少なくとも1組と、負レンズおよび正レンズを含む5枚以下のレンズで構成され、
    第1群の、最も物体側に位置する上記負メニスカスレンズとその像側に隣接する正レンズとの空気間隔:d11−2、第1群の物体側から2番目に配置される正レンズと、この正レンズの像側に隣接するレンズの空気間隔:d12−3が、条件:
    (1) 0.0 < d12−3/d11−2 < 1.0
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  2. 請求項1記載の結像レンズにおいて、
    第1群の最も物体側に位置する負メニスカスレンズの焦点距離:f1、第1群の物体側から2番目に位置する正レンズの焦点距離:f1が、条件:
    (2) −0.1 f1/f1 −1.0
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  3. 請求項1または2記載の結像レンズにおいて、
    第1群の最も物体側に位置するレンズの物体側面の曲率半径:R1、第2群の最も像側に位置するレンズの像側面の曲率半径:R2が、条件:
    (5) 0.4 < |R11/R2| < 2.1
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載の結像レンズにおいて、
    第1群の最も像側に位置するレンズの像側面の曲率半径:R1、第2群の最も物体側に位置するレンズの物体側面の曲率半径:R2が、条件:
    (6) 1.2 < |R1/R2| < 2.6
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載の結像レンズにおいて、
    物体が無限遠の時の第1群と第2群の間のレンズ間隔:D1、基準最短撮像距離に合焦した時の第1群と第2群の間のレンズ間隔:D1、物***置が無限遠の時の第2群と像面の間隔:D2、上記基準最短撮像距離に合焦した時の第2群と像面の間隔:D2が、Logを常用対数として、条件:
    (7) −1.5E+1<Log|(D1−D1)/(D2−D2)|<−5.0E-2
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  6. 請求項1〜5の任意の1記載の結像レンズにおいて、
    第1群の最も像側が正・負レンズの接合レンズであり、
    第2群の最も物体側が正・負レンズの接合レンズであり、
    上記第1群の最も像側の接合レンズの焦点距離:f1、上記第2群の最も物体側の接合レンズの焦点距離:f2が、条件:
    (3) 2.0 < f1/f2 < 7.9
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  7. 請求項6記載の結像レンズにおいて、
    第1群の最も像側に位置する接合レンズの負レンズのd線の屈折率:Nd3、該負レンズのd線のアッベ数:νd3、上記第1群の最も像側の接合レンズの正レンズのd線の屈折率:Nd4、該正レンズのd線のアッベ数:νd4、第2群の最も物体側に位置する接合レンズの正レンズのd線の屈折率:Nd5、該正レンズのd線のアッベ数:νd5、上記第2群の最も物体側に位置する接合レンズの負レンズのd線の屈折率:Nd6、該負レンズのd線のアッベ数:νd6が、条件:
    (4) 0.7<(Nd4・νd4−Nd3・νd3)
    /(Nd5・νd5−Nd6・νd6)<1.6
    を満足することを特徴とする結像レンズ。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載の結像レンズにおいて、
    第1群の最も像側のレンズ面と、第2群の最も物体側のレンズ面が、共に凸形状であり、絞りが第1群と第2群の間に配置されたことを特徴とする結像レンズ。
  9. 請求項1〜8の任意の1に記載の結像レンズを撮影用光学系として有するカメラ装置。
  10. 請求項9記載のカメラ装置をカメラ機能部として有する携帯情報端末装置。
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