JP6602417B2 - 車体側部構造 - Google Patents
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Description
本発明は、車体側部構造に関する。
従来の車体側部構造としては、ピラーレス車(センターピラーがない車)のフロントドアにシートベルトアンカと上部ラッチ装置が設けられているものがある。このようなものでは、フロントドアが装着される車体開口部周縁には、上部ラッチ装置に係合されるドアストライカが車体開口部の中心方向に向けて開口内に突設されている(例えば特許文献1,2等参照)。
従来の車体側部構造では、ドアストライカがドア開口の中心方向に向けて開口内に突設されている。このため、ドアストライカがドア開口からの乗員や荷物の出し入れの際に障害となり、有効に活用できる車体開口部の面積を減少させていた。
本発明は、有効に活用できる車体開口部の開口面積を増大させた車体側部構造を提供することを目的とする。
本発明は、有効に活用できる車体開口部の開口面積を増大させた車体側部構造を提供することを目的とする。
本発明の車体側部構造は、車体開口部の上縁でルーフ側部に沿って延びるルーフサイドレールと、車体開口部に設けられるドアと、ルーフサイドレールの外側下方を凹ませた凹部内に配置されるストライカと、ドアの内部に配置されて該ストライカに係合する上部ラッチと、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、有効に活用できる車体開口部の開口面積を増大させた車体側部構造が提供される。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。方向を説明する際には、特に示さない限り、基本的に運転者から見た前後,左右あるいは上下に基づいて説明する。また、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。
図1に示すように、この実施形態の車体側部構造では、車体1のルーフ部2の左,右両側にそれぞれ位置するルーフ側部に沿って、ルーフサイドレール3が延設されている。ルーフサイドレール3は、断面略ハット状のルーフサイドレールアウタ4とルーフサイドレールインナ5とを有している(図4参照)。
ルーフサイドレールアウタ4とルーフサイドレールインナ5との上,下には、それぞれ接合フランジが設けられている。そして、ルーフサイドレールアウタ4とルーフサイドレールインナ5とをこれらの接合フランジで接合させて、ルーフサイドレール3は、内部に中空の断面が形成された中空断面形状を呈している。
ルーフサイドレールアウタ4とルーフサイドレールインナ5との上,下には、それぞれ接合フランジが設けられている。そして、ルーフサイドレールアウタ4とルーフサイドレールインナ5とをこれらの接合フランジで接合させて、ルーフサイドレール3は、内部に中空の断面が形成された中空断面形状を呈している。
また、車体1の側面には、前,後のドアが開閉可能に装着される車体開口部10が開口形成されている。車体開口部10には、フロントドア20とリアスライドドア30とが設けられる。この実施形態の車体開口部10の周縁は、一枚のサイドパネルアウタにより覆われていて、ルーフサイドレールアウタ4は、このサイドパネルアウタの一部を構成している。しかしながら、例えば、サイドパネルアウタを構成する他の部位とは別体でルーフサイドレールアウタ4が構成されていてもよい。
そして、ルーフサイドレール3は、車体開口部10の上側縁10aで、ルーフ部2の側部に沿って配置されている。ルーフサイドレール3には、切欠開口部6が開口形成されている。
切欠開口部6は、水平方向では、ルーフサイドレール3のフロントドアに対応する部分の車両前後方向のほぼ中央から、リアスライドドアに対応する部分まで切り欠かれて開口形成されている(図1参照)。
切欠開口部6は、水平方向では、ルーフサイドレール3のフロントドアに対応する部分の車両前後方向のほぼ中央から、リアスライドドアに対応する部分まで切り欠かれて開口形成されている(図1参照)。
さらに、切欠開口部6は、上下方向では、ルーフサイドレールアウタ4の下側から車外側側面の上下方向のほぼ中央に至るまで、切り欠かれて、ルーフサイドレールアウタ4の外側下方を凹ませた凹部26が設けられている(図4参照)。
切欠開口部6は、側面視で横長の長方形の形状を呈して開口形成されて(図6参照)、ルーフサイドレール3の外側下方を凹ませた凹部26内にストライカとしての上部ストライカ18が配置されている。さらに、ドア閉塞状態で上部ストライカ18と係合する上部ラッチ23は、フロントドア20の内部に配置されている。
切欠開口部6は、側面視で横長の長方形の形状を呈して開口形成されて(図6参照)、ルーフサイドレール3の外側下方を凹ませた凹部26内にストライカとしての上部ストライカ18が配置されている。さらに、ドア閉塞状態で上部ストライカ18と係合する上部ラッチ23は、フロントドア20の内部に配置されている。
図3に示すように、切欠開口部6の内部には、ルーフサイドレールアウタ4とルーフサイドレールインナ5との間に、中空部分が形成されている。中空部分のうち、凹部26には、車両前方から、隙間を塞ぐ隔壁部材11と、ルーフレールスティフナ12と、車体開口部10の上部で切欠開口部6を補強する上部補強部材13と、スライドドアのアッパスライドレール14と、戸袋15とが設けられている。
このうち、隔壁部材11は、平面視略台形形状を呈している。隔壁部材11は、ルーフサイドレールアウタ4と上部補強部材13の前端縁との間を接続し、切欠開口部6から、雨水等が浸入しないように構成されている。そして、隔壁部材11は、ルーフサイドレールアウタ4とルーフレールスティフナ12との間に形成される空間を車両前後方向で隔てている。
また、ルーフレールスティフナ12は、断面略ハット状を呈しルーフサイドレールアウタ4とルーフサイドレールインナ5との間で、ルーフサイドレールインナ5の内側面5aに沿うように設けられている(図2参照)。そして、ルーフサイドレールインナ5の一部に代わり、もしくは、ルーフサイドレールインナ5とともに、ルーフサイドレール3の剛性を向上させている。
さらに、図4に示すように、上部補強部材13は、車幅方向に延びる上壁13aと、側壁13bとを有している。側壁13bは、上壁13aの内側縁から上下方向に一体となるように延びている。そして、上壁13aと、側壁13bとによって略倒立L字形状の断面形状に形成されている。
この実施形態の上部補強部材13は、ルーフサイドレールアウタ4よりも剛性が高くなるように厚みおよび材質が設定されている。
そして、この上部補強部材13の上壁13aと側壁13bとによって凹部26の上壁と側壁とが形成されている。
この実施形態の上部補強部材13は、ルーフサイドレールアウタ4よりも剛性が高くなるように厚みおよび材質が設定されている。
そして、この上部補強部材13の上壁13aと側壁13bとによって凹部26の上壁と側壁とが形成されている。
上部補強部材13の上壁13aの車外側端縁に位置する上側縁13hは、切欠開口部6の周縁に位置するルーフサイドレールアウタ4の側壁の内側面4aに接合されている。
また、上部補強部材13の下側縁は、ルーフレールスティフナ12の下縁部に接合されている。
そして、上部補強部材13には、補強ビード13gが車幅方向外側に向けて突設されている。補強ビード13gは、長手方向を車体開口部10の上側縁10aに延設方向を沿わせて形成されている。
また、上部補強部材13の下側縁は、ルーフレールスティフナ12の下縁部に接合されている。
そして、上部補強部材13には、補強ビード13gが車幅方向外側に向けて突設されている。補強ビード13gは、長手方向を車体開口部10の上側縁10aに延設方向を沿わせて形成されている。
この上部補強部材13には、ドアキャッチャ16と、ドアスイッチとしてのドア開閉検出スイッチ17と、ストライカとしての上部ストライカ18とが車両前方から車両後方に向けて、ほぼ一列に配列されている(図2参照)。
このうち、ドアキャッチャ16は、上部ストライカ18から車両前方に離間した位置に設けられている。ドアキャッチャ16は、ボルト部材により上部補強部材13の側壁13bに固定される固定面部16aと、固定面部16aから水平に突設される水平受け部16bとを一体に設けている。水平受け部16bは、フロントドア20が閉じられた状態でドア側係合部と係合する。
このうち、ドアキャッチャ16は、上部ストライカ18から車両前方に離間した位置に設けられている。ドアキャッチャ16は、ボルト部材により上部補強部材13の側壁13bに固定される固定面部16aと、固定面部16aから水平に突設される水平受け部16bとを一体に設けている。水平受け部16bは、フロントドア20が閉じられた状態でドア側係合部と係合する。
また、図1に示すように、サイドシル31には、下部ストライカ32と、ドアキャッチャ116とが設けられている。ドアキャッチャ116は、下部ストライカ32から車両前方に離間した位置に配置されている。このドアキャッチャ116は、上部補強部材13に設けられたドアキャッチャ16と同様に形成されて上下で一対となるように構成されている。
ドア開閉検出スイッチ17は、側壁13bのうち、上部ストライカ18とドアキャッチャ16との間に設けられている。ドア開閉検出スイッチ17は、台座状の基部17aと、基部17aから突設された押圧スイッチ部17bとを主に有している。基部17aは、裏面側の一部を側壁13bに挿通させた状態で固定される。押圧スイッチ部17bは、前側ドアが閉じられて当接することを検出して、フロントドア20の開閉状況を検知する。
上部ストライカ18は、図4に示すように主に金属製の板材が車幅方向断面で略倒立L字状となるように形成されたベースプレート18aと、フロントドア20と係合する門型のストライカ本体18bとを有している(図2参照)。
ベースプレート18aは、上部補強部材13の上壁13aに取り付けられる上面部18cと、上面部18cの車室内側側縁に略直交して一体に形成される側面部18dとを有している。
ベースプレート18aは、上部補強部材13の上壁13aに取り付けられる上面部18cと、上面部18cの車室内側側縁に略直交して一体に形成される側面部18dとを有している。
この実施形態のストライカ本体18bは、両脚部の端縁がベースプレート18aの側面部18dに固定されている。この側面部18dとは、略直角に一体形成される上面部18cは、上部補強部材13の上壁13a下面側に固定されている。
また、切欠開口部6は、ルーフサイドレール3の外側面の凹部26に対応する部位を切欠いて形成されている。
これにより、上部ストライカ18は、ルーフサイドレール3の外側下方を凹ませた凹部26内に配置された状態で、ストライカ本体18bを略水平に固定する。そして、ドア閉塞状態では、フロントドア20の内部に配置されている上部ラッチ23が切欠開口部6を介して凹部26内に挿入されて、上部ストライカ18と係合する。
また、切欠開口部6は、ルーフサイドレール3の外側面の凹部26に対応する部位を切欠いて形成されている。
これにより、上部ストライカ18は、ルーフサイドレール3の外側下方を凹ませた凹部26内に配置された状態で、ストライカ本体18bを略水平に固定する。そして、ドア閉塞状態では、フロントドア20の内部に配置されている上部ラッチ23が切欠開口部6を介して凹部26内に挿入されて、上部ストライカ18と係合する。
この実施形態では、図4中、車両上下方向で、車体開口部10の上側縁10aの位置(ルーフサイドレール3下縁)よりもストライカ本体18bは、上方に配置されている。
このため、上部ストライカ18は、ストライカ本体18bを車体開口部10から下方向に向けて突出することなく、凹部26内に存在する。
したがって、ドア開放状態では、上部ストライカ18が乗員の乗降や荷物の出し入れに障害とならず、有効に活用できる車体開口部10の開口面積を増大させることが可能となる。
このため、上部ストライカ18は、ストライカ本体18bを車体開口部10から下方向に向けて突出することなく、凹部26内に存在する。
したがって、ドア開放状態では、上部ストライカ18が乗員の乗降や荷物の出し入れに障害とならず、有効に活用できる車体開口部10の開口面積を増大させることが可能となる。
さらに、この実施形態の車体側部構造では、図1に示すように、車体開口部10及び凹部26は、リアスライドドア30に対応する範囲まで連続して形成されている。上部ストライカ18の後方であって凹部26の上壁には、リアスライドドア30をスライドさせるアッパスライドレール14が配置されている(図5参照)。
また、図2に示すように、戸袋15の空間部15cには、アッパスライドレール14の前端部14aが挿通されて支持されている。すなわち、この実施形態では、上部補強部材13の後縁部13e,13fには、戸袋15の前縁部15d,15eがそれぞれ接合されている(図3参照)。
戸袋15は、それぞれ平面視略三角形形状の上側戸袋部材15aと、下側戸袋部材15bとを有している。これらの上側戸袋部材15aと、下側戸袋部材15bとは、それぞれ対向面が凹状で上下方向に係合される。これにより、戸袋15は、中空の空間部15cを形成している。
また、戸袋15は、凹部26よりも、車室内側方向に向けて深くなるように形成されている。そして、戸袋15内に挿入されるアッパスライドレール14の前端部14aを車室内側方向に向けて湾曲させている。
戸袋15は、それぞれ平面視略三角形形状の上側戸袋部材15aと、下側戸袋部材15bとを有している。これらの上側戸袋部材15aと、下側戸袋部材15bとは、それぞれ対向面が凹状で上下方向に係合される。これにより、戸袋15は、中空の空間部15cを形成している。
また、戸袋15は、凹部26よりも、車室内側方向に向けて深くなるように形成されている。そして、戸袋15内に挿入されるアッパスライドレール14の前端部14aを車室内側方向に向けて湾曲させている。
この空間部15cに挿通されたアッパスライドレール14は、スライダ部材を介して摺動自在にリアスライドドア30を支持している。アッパスライドレール14の前端部14aには、受け部材14bが設けられている。
そして、リアスライドドア30をアッパスライドレール14に沿わせて車両前方にスライド移動させて閉塞する。この際、戸袋15に引きこまれたリアスライドドア30のスライダ部材は、受け部材14bに係合して、リアスライドドア30の移動を停止させる。
そして、リアスライドドア30をアッパスライドレール14に沿わせて車両前方にスライド移動させて閉塞する。この際、戸袋15に引きこまれたリアスライドドア30のスライダ部材は、受け部材14bに係合して、リアスライドドア30の移動を停止させる。
図6は、ドアアウタパネル20a(図7参照)を外して、内部を透過させた状態で構成を説明するものである。このため、図6では、フロントドア20が閉じられた状態で、フロントドア20側の上部ラッチ23が車体1側に設けられた上部ストライカ18に係合している様子が示されている。
この実施形態のフロントドア20は、ドアフレーム21(図4参照)と、図6に示すドア補強部材22と、後部補強部材27等とを有している。
このうち、ドアフレーム21は、車外側に装着されるドアアウタパネル20aと、車室内側に装着されるドアインナパネル20bとを有して構成されている。
このうち、ドアフレーム21は、車外側に装着されるドアアウタパネル20aと、車室内側に装着されるドアインナパネル20bとを有して構成されている。
ドア補強部材22は、金属板の平板状部材を水平断面略Z字状に形成した上部22h(図7参照)と、水平断面形状を略C字状とした下部22u(図8参照)とを一体に接合して形成されている。
上部22hは、フロントドア20の車内側に沿う側壁22aと、側壁22aの後端で略直交して車幅方向に一体に延設される後壁22cと、外側縁に沿って形成される外側フランジ部22dとを有している。
そして、ドア補強部材22は、ドアアウタパネル20aおよびドアインナパネル20bとの間に形成される窓枠36の内部空間内に配置される。ドア補強部材22は、ドアフレーム21の後縁部21aに長手方向を沿わせて設けられている(図9参照)。
上部22hは、フロントドア20の車内側に沿う側壁22aと、側壁22aの後端で略直交して車幅方向に一体に延設される後壁22cと、外側縁に沿って形成される外側フランジ部22dとを有している。
そして、ドア補強部材22は、ドアアウタパネル20aおよびドアインナパネル20bとの間に形成される窓枠36の内部空間内に配置される。ドア補強部材22は、ドアフレーム21の後縁部21aに長手方向を沿わせて設けられている(図9参照)。
図6,図7に示すように、上部22hの後壁22cには、上部ラッチ23が固定されている。
すなわち、ドアインナパネル20bの上部ラッチ23に対応する箇所には、ドア側切欠部38が切欠かれて開口形成されている。そして、上部ラッチ23は、ボルト孔23fを上部22hのボルト挿通孔22gに対応させた締結点22f,22fによって、図11に示すように後壁22cに固定されている。
すなわち、ドアインナパネル20bの上部ラッチ23に対応する箇所には、ドア側切欠部38が切欠かれて開口形成されている。そして、上部ラッチ23は、ボルト孔23fを上部22hのボルト挿通孔22gに対応させた締結点22f,22fによって、図11に示すように後壁22cに固定されている。
さらに、図8に示すように、下部22uの側壁22aには、ベルトアンカー取付部24が設けられている。ベルトアンカー取付部24には、シートベルト125のベルトアンカー25が取付けられている(図1参照)。
これにより、ドア補強部材22は、ドアフレーム21の中で、上部ラッチ23と、ベルトアンカー取付部24とを連結している。
これにより、ドア補強部材22は、ドアフレーム21の中で、上部ラッチ23と、ベルトアンカー取付部24とを連結している。
図8に示すように、フロントドア20は、フロントドア20の後縁部21aを補強する後部補強部材27を備えている。
後部補強部材27は、板状部材により車室内方向に凸となる断面ハット状に形成されて、後縁27aがドアアウタパネル20aの裏面側近傍まで延設されている。そして、後部補強部材27は、ドアインナパネル20bとドア補強部材22の下部22uとの間に介挿されている。
また、この実施形態では、図6に示すように、ドア補強部材22の下部22uの下端側22eは、後部補強部材27の上端側27bに重畳して固定されている。そして、ドア補強部材22と後部補強部材27とが重畳している範囲L1にベルトアンカー取付部24が設けられている。
後部補強部材27は、板状部材により車室内方向に凸となる断面ハット状に形成されて、後縁27aがドアアウタパネル20aの裏面側近傍まで延設されている。そして、後部補強部材27は、ドアインナパネル20bとドア補強部材22の下部22uとの間に介挿されている。
また、この実施形態では、図6に示すように、ドア補強部材22の下部22uの下端側22eは、後部補強部材27の上端側27bに重畳して固定されている。そして、ドア補強部材22と後部補強部材27とが重畳している範囲L1にベルトアンカー取付部24が設けられている。
さらに、図9に示すように、後部補強部材27は、長尺状を呈し、長手方向を車両上下方向に沿わせて、フロントドア20の下端側まで延設されている。
また、車体開口部10の下縁には、サイドシル31が長手方向を車両前後方向に沿わせて配置されている(図1参照)。サイドシル31には、下部ストライカ32が設けられている。
そして、フロントドア20側で、下部ストライカ32と対向する後部補強部材27の下端部には、下部ラッチ33が固定されている。また、ドアキャッチャ116と対向する後部補強部材27の下端部には、係合部材34が固定されている。下部ラッチ33および係合部材34は、フロントドア20の閉塞の際に、フロントドア20側の下部ストライカ32およびドアキャッチャ116と係合される。
また、車体開口部10の下縁には、サイドシル31が長手方向を車両前後方向に沿わせて配置されている(図1参照)。サイドシル31には、下部ストライカ32が設けられている。
そして、フロントドア20側で、下部ストライカ32と対向する後部補強部材27の下端部には、下部ラッチ33が固定されている。また、ドアキャッチャ116と対向する後部補強部材27の下端部には、係合部材34が固定されている。下部ラッチ33および係合部材34は、フロントドア20の閉塞の際に、フロントドア20側の下部ストライカ32およびドアキャッチャ116と係合される。
また、図9に示すように、実施形態のフロントドア20は、ウインドウパネル35の周囲に配置される窓枠36を一体に形成している。図8に示すように、窓枠36は、断面ハット形状のドアフレーム21とドアアウタパネル20aとを接合して内部に中空断面を有している。そして、ウインドウパネル35が閉じられた状態で、ウインドウパネル35の外周縁が窓枠36の内周縁に挿入されて重複するように構成されている。
図1に示すように、窓枠36の後部上方の角部37には、ドア側切欠部38がドアフレーム21の一部を切り欠いて開口形成されている(図10参照)。ドア側切欠部38からは、フロントドア20内に設けられた上部ラッチ23が車幅方向の内側に向けて一部を露出させている(図11参照)。
図1に示すように、窓枠36の後部上方の角部37には、ドア側切欠部38がドアフレーム21の一部を切り欠いて開口形成されている(図10参照)。ドア側切欠部38からは、フロントドア20内に設けられた上部ラッチ23が車幅方向の内側に向けて一部を露出させている(図11参照)。
さらに、図11に示すように、上部ラッチ23は、ドア補強部材22の上部22hに形成された後壁22cに、少なくとも2箇所以上の締結点22f,22fでボルト締結されている。図12に示すように、ドア補強部材22の後壁22cに設けられた締結点22f,22fの並設されている方向Aは、ベルト40からベルトアンカー取付部24に加わる入力方向Vと同じ方向となるように設定されている。
また、図13に示すように、上部ストライカ18は、ルーフサイドレール3と直交する車幅方向に延設されたルーフアーチ50と、上部ストライカ18が固定されている上部補強部材13を介して連続している。この実施形態の上部ストライカ18は、上部補強部材13とルーフアーチ50との連結部分の近傍に配置されている。
さらに、図1に示すように、切欠開口部6は、車体開口部10の後方に配置されるリアスライドドア30のアッパスライドレール14を備えている。
アッパスライドレール14は、図5に示すように、前端部14aを湾曲させることにより、受け部材14bを戸袋15内に挿入させている。これにより、アッパスライドレール14の前端部14aは、上側戸袋部材15aによって支持される。
また、図3に示すように、上部補強部材13の後縁部13e,13fは、戸袋15の前縁部15d,15eに接合されている。
アッパスライドレール14は、図5に示すように、前端部14aを湾曲させることにより、受け部材14bを戸袋15内に挿入させている。これにより、アッパスライドレール14の前端部14aは、上側戸袋部材15aによって支持される。
また、図3に示すように、上部補強部材13の後縁部13e,13fは、戸袋15の前縁部15d,15eに接合されている。
次に、この実施形態の車体側部構造の作用効果について説明する。
このように構成された実施形態の車体側部構造では、図4に示すように、ルーフサイドレール3の外側下方を凹ませた凹部26内に、上部ストライカ18が設けられている。このため、ストライカ本体18bは、車体開口部10から突出しないように配置される。
したがって、上部ストライカ18が乗員の乗降や荷物の出し入れに障害とならず、有効に活用できる車体開口部10の開口面積を増大させることができる。
このように構成された実施形態の車体側部構造では、図4に示すように、ルーフサイドレール3の外側下方を凹ませた凹部26内に、上部ストライカ18が設けられている。このため、ストライカ本体18bは、車体開口部10から突出しないように配置される。
したがって、上部ストライカ18が乗員の乗降や荷物の出し入れに障害とならず、有効に活用できる車体開口部10の開口面積を増大させることができる。
さらに、この実施形態の車体側部構造では、図4に示すように、上部補強部材13の上壁13aの下面側に、上部ストライカ18が車両上下方向で固定される。上部補強部材13は、断面略倒立L字形状で、凹部26の上壁と側壁となり、接合される上部ストライカ18の取付剛性を向上させることができる。
このため、上部ストライカ18は、ベルトアンカー25の引張方向への荷重に対する支持剛性を向上させることができる。
また、ストライカ本体18bを上部補強部材13に対して上部ストライカ18ごと移動させることにより、フロントドア20が閉塞された状態における位置調整を容易に行える。
このため、上部ストライカ18は、ベルトアンカー25の引張方向への荷重に対する支持剛性を向上させることができる。
また、ストライカ本体18bを上部補強部材13に対して上部ストライカ18ごと移動させることにより、フロントドア20が閉塞された状態における位置調整を容易に行える。
そして、図1に示すように車体開口部10及び凹部26は、リアスライドドア30に対応する範囲まで連続して形成されている。このため、フロントドア20は、ヒンジ開きドア、リアスライドドア30は、アッパスライドレール14に沿ってスライドするスライドドアとして設定可能である。したがって、この実施形態では、前,後席の開口部を合せた大きな車体開口部10を有するピラーレス車を得ることが出来る。
また、図6に示すように、ドア補強部材22を介して高い剛性を有するベルトアンカー取付部24に、上部ラッチ23は、連結されている。このため、上部ラッチ23は、フロントドア20の窓枠36上端の角部37に、所望の取付剛性を有して配置されている。したがって、対向するルーフサイドレール3の上部ストライカ18と係合させる際に必要とされる剛性を容易に得ることができる。
さらに、図7に示すように、上部ラッチ23は、フロントドア20の内部に収容される。このため、フロントドア20の車幅方向の厚み寸法W1を減少させ、車室内空間を拡大することができる。
さらに、図7に示すように、上部ラッチ23は、フロントドア20の内部に収容される。このため、フロントドア20の車幅方向の厚み寸法W1を減少させ、車室内空間を拡大することができる。
そして、図6に示すように、ドア補強部材22の下端側22eと、後部補強部材27の上端側とが重畳して固定されている範囲L1にベルトアンカー取付部24が設けられている。
このため、ベルトアンカー25からベルトアンカー取付部24への入力荷重は、フロントドア20全体に分散される。また、フロントドア20の後縁27aに沿って、車両上方に設けられているルーフサイドレール3に側突荷重を伝達できる。
このため、ベルトアンカー25からベルトアンカー取付部24への入力荷重は、フロントドア20全体に分散される。また、フロントドア20の後縁27aに沿って、車両上方に設けられているルーフサイドレール3に側突荷重を伝達できる。
さらに、図9に示すように、後部補強部材27は、フロントドア20の下端側で、下部ラッチ33まで延設されている。
このため、側突荷重を下部ラッチ33および下部ラッチ33が係合される下部ストライカ32を介して車体1の下方に設けられているサイドシル31に伝達できる。
このため、側突荷重を下部ラッチ33および下部ラッチ33が係合される下部ストライカ32を介して車体1の下方に設けられているサイドシル31に伝達できる。
そして、図11に示すように、上部ラッチ23がドアフレーム21の一部を切り欠いて形成されたドア側切欠部38から露出している。このため、ルーフサイドレール3の凹部26の空間部内で、上部ストライカ18のストライカ本体18bと、上部ラッチ23とが係合可能となる。したがって、上部ストライカ18を車体側から外方に突出させる必要がない。このため、凹部26の空間部内で車体開口部10から突設しないように、上部ストライカ18が配置できる。
さらに、図11に示すように、上部ラッチ23は、ベルト40からベルトアンカー取付部24に加わる入力方向Vと同じ方向Aに並設された締結点22f,22f(図12参照)によって、ドア補強部材22の上部22hの後壁22cにボルト締結されている。このため、ベルト40からの入力荷重は、ベルトアンカー25からドア補強部材22を介して、上部ラッチ23に確実に伝達される。
また、図13に示すように、上部ストライカ18は、ルーフレールスティフナ12を介してルーフアーチ50と連続するように接続されている(図4参照)。
このため、上部ストライカ18に加わる前席のベルトからの入力荷重は、ルーフレールスティフナ12を介してルーフアーチ50に伝達されて分散、吸収される。
このため、上部ストライカ18に加わる前席のベルトからの入力荷重は、ルーフレールスティフナ12を介してルーフアーチ50に伝達されて分散、吸収される。
さらに、図3に示すように、上部ストライカ18を固定する上部補強部材13が戸袋15に接合されている。戸袋15は、リアスライドドア30のアッパスライドレール14を支持するために高い剛性を有している。このため、上部ストライカ18の取付剛性をさらに向上させることができる。
本発明は上述し実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、たとえば以下のようなものである。
この実施形態の車体側部構造では、ルーフサイドレールアウタ4の一部を切り欠いた切欠開口部6によって形成される凹部26内に、上部補強部材13を用いて上部ストライカ18を固定している。しかしながら、特にこれに限らない。たとえば、ルーフサイドレール3の外側下方を凹ませた凹部26内に、上部ストライカ18を固定してもよい。すなわち、凹部26および上部ストライカ18の形状、寸法および構成要素が特に限定されるものではなく、上部ストライカ18がルーフサイドレール3の外側下方を凹ませた凹部26内に配置されるものであればよい。
また、ルーフサイドレール3が断面略ハット状のルーフサイドレールアウタ4とルーフサイドレールインナ5とを接合フランジにて接合させて中空の断面形状も形成されている。しかしながら、特にこれに限らず、たとえば、ルーフサイドレール3のアウタとインナとが一体に形成されているものでもよく、ルーフサイドレール3の形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
また、この実施形態の車体側部構造では、上部補強部材13に、ドアキャッチャ16と、ドア開閉検出スイッチ17と、上部ストライカ18とが車両前方から車両後方に向けて、ほぼ一列に配列されている(図2参照)。しかしながら、特にこれに限らず、たとえば、上部補強部材13に、少なくとも上部ストライカ18が設けられているものであれば、ドアキャッチャ16およびドア開閉検出スイッチ17が車体開口部10の周縁の他の場所に設けられていてもよい。すなわち、ドアキャッチャ16およびドア開閉検出スイッチ17の取付位置、配列順序等が実施形態の記載により限定されるものではない。
2 ルーフ部
3 ルーフサイドレール
10 車体開口部
18 上部ストライカ(ストライカ)
20 フロントドア(ドア)
23 上部ラッチ
26 凹部
3 ルーフサイドレール
10 車体開口部
18 上部ストライカ(ストライカ)
20 フロントドア(ドア)
23 上部ラッチ
26 凹部
Claims (10)
- 車体開口部の上縁でルーフ側部に沿って延びるルーフサイドレールと、
前記車体開口部に設けられるドアと、
該ルーフサイドレールの外側下方を凹ませた凹部内に配置されるストライカと、
前記ドアの内部に配置されて該ストライカに係合する上部ラッチと、を備えたことを特徴とする車体側部構造。 - 前記ルーフサイドレールの外側面には、前記凹部に対応する部位を切り欠いて形成した切欠開口部が設けられ、
前記切欠開口部には、前記凹部の上壁と側壁とを構成する断面略倒立L字形状の上部補強部材が接合され、
前記上壁には、前記ストライカが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。 - 前記ドアはフロントドアであり、
前記車体開口部及び前記凹部は、リアドアに対応する範囲まで連続して形成され、
前記ストライカの後方であって前記凹部の上壁には、前記リアドアをスライドさせるアッパスライドレールが配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。 - 前記ドアは、ドアフレームと、前記ドアフレームの内部に設けられたドア補強部材と、ベルトアンカーが取り付けられるベルトアンカー取付部と、を備え、
前記ドア補強部材は、前記ドアの車内側に沿う側壁と前記ドアの後面側に沿う後壁とを有するとともに、前記上部ラッチと前記ベルトアンカー取付部とを連結し、
前記側壁に前記ベルトアンカー取付部が設けられ、前記後壁に前記上部ラッチが固定されることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。 - 前記ドアは、前記ドアの後縁部を補強する後部補強部材をさらに備え、
前記ドア補強部材の下端側は、前記後部補強部材の上端側に重畳して固定され、
前記ドア補強部材と前記後部補強部材とが重畳している範囲に、前記ベルトアンカー取付部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車体側部構造。 - 前記後部補強部材は、前記ドアの下端側まで延設され、
前記後部補強部材の下端部には、サイドシルに設けられた下部ストライカに係合する下部ラッチが固定されていることを特徴とする請求項5に記載の車体側部構造。 - 前記ドアは、断面ハット形状のドアフレームとドアアウタパネルとで中空断面を有する窓枠を形成し、
前記窓枠の後部上方の角部には、前記上部ラッチを露出させるドア側切欠部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の車体側部構造。 - 前記上部ラッチは、ベルト入力方向に沿って、前記ドア補強部材の後壁に並べられた少なくとも2箇所で、ボルト締結されていることを特徴とする請求項7に記載の車体側部構造。
- 前記ストライカは、車幅方向に延設されたルーフアーチに前記上部補強部材を介して連続していることを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。
- 前記切欠開口部は、後方に配置されるスライドドアのレールを支持する戸袋を備え、前記戸袋には、前記上部補強部材が接合されていることを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。
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JP2019189005A JP2019189005A (ja) | 2019-10-31 |
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