JP6601298B2 - 縦継施工方法及び拘束部材 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の断面形状の複数の鋼製部材を材軸方向に連結させる縦継施工方法、及び、複数の鋼矢板を材軸方向に連結させるための拘束部材に関する。
従来から、縦継ぎ部の止水性や剛性、耐力を確保しつつ、安価かつ簡便に施工して工期やコストを削減できるものとして、例えば、特許文献1に開示された鋼矢板の継手構造が提案されている。また、H形鋼同士の端部を突合せ接合するときに高い曲げ耐力等を発揮できるものとして、例えば、特許文献2に開示された接合構造が提案されている。
特許文献1に開示された鋼矢板の継手構造は、下側鋼矢板の上端縁と上側鋼矢板の下端縁とが当接された状態で、下側鋼矢板の上端部におけるウェブ及びフランジから突出した下側継手部材と、上側鋼矢板の下端部におけるウェブ及びフランジから突出した上側継手部材とが、複数のボルトによりボルト結合されていることを特徴とする。
特許文献2に開示された接合構造は、H形鋼のウェブとフランジとの両面に接するL字形断面の柱状部材が、両方のH形鋼の端部に跨ってウェブの表裏各面に配設されて、柱状部材とせん断補強板とが重なり合った状態で、柱状部材とH形鋼のウェブとせん断補強板とが、複数のボルトによりボルト結合されていることを特徴とする。
特開2011−38288号公報 特開2007−291682号公報
ここで、複数の鋼矢板を現場溶接で縦継ぎさせると、近年の大断面化が進む鋼矢板では、鋼矢板の断面積が大きく溶接量が多くなるため、縦継部1箇所あたりの溶接時間が長く、縦継箇所が多い場合に工期が長期化する。また、複数の鋼矢板を高力ボルト摩擦接合で縦継ぎさせると、十分な強度を確保するために多数の高力ボルトを接合させる必要があるため、縦継部1箇所あたりの接合時間が長く、縦継箇所が多い場合に工期が長期化する。
このため、縦継部1箇所あたりの溶接時間、接合時間を短縮させるために、特許文献1に開示された鋼矢板の継手構造が提案されており、また、複数のH形鋼を縦継ぎするものとして、特許文献2に開示された接合構造が提案されている。しかし、特許文献1に開示された鋼矢板の継手構造、及び、特許文献2に開示された接合構造の何れにも、これらを縦継ぎするときに壁幅方向の移動を拘束するための拘束手段が何ら開示されていない。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、鋼製部材の壁幅方向の移動を拘束しながら、複数の鋼製部材を材軸方向で互いに簡易、迅速に連結できる縦継施工方法及び拘束部材を提供することにある。
第1発明に係る縦継施工方法は、所定の断面形状の複数の鋼製部材を材軸方向に連結させる縦継施工方法であって、複数の鋼製部材で互いに対向する各々の材軸方向の端部を連結させる縦継工程を備え、前記縦継工程では、先行の鋼製部材となる先行鋼製部材に対して後行の鋼製部材となる後行鋼製部材を壁幅方向に移動させて、前記後行鋼製部材の端部となる後行側端部と前記先行鋼製部材の端部となる先行側端部とを壁幅方向に位置合わせさせながら、前記後行側端部と前記先行側端部とを材軸方向に連結させるとともに、前記後行鋼製部材の壁幅方向の移動を拘束部材で拘束することを特徴とする。
第2発明に係る縦継施工方法は、第1発明において、前記先行鋼製部材及び前記後行鋼製部材に鋼矢板が用いられるとともに、前記縦継工程では、前記先行鋼製部材となる先行鋼矢板の継手部に前記拘束部材となる継手状部材を嵌合させてから、前記後行鋼製部材となる後行鋼矢板の継手部を前記継手状部材に嵌合させて、前記後行鋼製部材の壁幅方向の移動を前記継手状部材で拘束することを特徴とする。
第3発明に係る縦継施工方法は、第1発明又は第2発明において、前記縦継工程では、前記後行側端部と前記先行側端部とを壁幅方向に位置合わせさせて、前記先行側端部及び前記後行側端部の何れか一方又は両方に形成された母材側突起部に、前記後行側端部から前記先行側端部まで架設される連結部材に形成された連結側突起部が係止した状態として、前記後行側端部と前記先行側端部とを材軸方向に連結させることを特徴とする。
第4発明に係る縦継施工方法は、第3発明において、前記縦継工程では、前記連結側突起部と前記母材側突起部とが互いに係止された状態で取り囲まれる枠部材、及び、前記連結部材から前記母材側突起部まで架設される板部材の何れか一方又は両方が、前記拘束部材として前記連結部材に設けられることを特徴とする。
第5発明に係る縦継施工方法は、第3発明又は第4発明において、前記縦継工程では、前記連結部材から連続して前記母材側突起部まで貫通させた軸部材、及び、前記連結側突起部と前記母材側突起部とに形成された切欠溝に嵌装させた閂部材の何れか一方又は両方が、前記拘束部材として前記連結部材に設けられることを特徴とする。
第6発明に係る拘束部材は、複数の鋼矢板を材軸方向に連結させるための拘束部材であって、先行の鋼矢板となる先行鋼矢板の継手部及び後行の鋼矢板となる後行鋼矢板の継手部に嵌合される継手状部材を備え、前記継手状部材は、前記後行鋼矢板の端部となる後行側端部と前記先行鋼矢板の端部となる先行側端部とが材軸方向で互いに対向した状態で、前記先行鋼矢板の継手部から前記後行鋼矢板の継手部まで連続して設けられることを特徴とする。
第1発明〜第6発明によれば、後行鋼矢板の壁幅方向の移動を拘束部材で拘束することができるため、隣接する連結鋼製部材の継手部まで後行鋼矢板の継手部を円滑に嵌合させて、複数の鋼製部材を材軸方向で互いに簡易、迅速に連結させることが可能となる。
特に、第2発明、第4発明〜第6発明によれば、隣接する連結鋼製部材の継手部まで後行鋼矢板の継手部を嵌合させた後に、継手状部材又は枠部材等の拘束部材を撤去して再利用することができるため、拘束部材として設けられる継手状部材等の材料コストの増大を抑制することが可能となる。
特に、第3発明によれば、複数の鋼製部材を連結部材で連結することで、複数の鋼製部材が連結される箇所で、十分な曲げ剛性を確保して構造的弱点とならないものとして、複数の鋼製部材が材軸方向に連結された連結鋼製部材全体の曲げ性能の低下を回避することが可能となる。
本発明を適用した縦継施工方法で構築される鋼製壁を示す斜視図である。 本発明を適用した縦継施工方法で連結される複数の鋼矢板の端部を示す正面図である。 本発明を適用した縦継施工方法で連結されるハット形鋼矢板を示す平面図である。 本発明を適用した縦継施工方法で連結されるU形鋼矢板を示す平面図である。 本発明を適用した縦継施工方法で連結されるZ形鋼矢板を示す平面図である。 本発明を適用した縦継施工方法でR部が形成されて互いに係止される連結側突起部及び母材側突起部を示す側面図である。 本発明を適用した縦継施工方法でR部が形成されて互いに係止される連結側突起部及び母材側突起部の変形例を示す側面図である。 本発明を適用した縦継施工方法でR部が形成されない連結側突起部及び母材側突起部を示す側面図である。 (a)は、本発明を適用した縦継施工方法の縦継工程で先行鋼矢板を地盤内に打設する過程を示す斜視図であり、(b)は、先行鋼矢板の継手部に継手状部材を嵌合させる過程を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した縦継施工方法の縦継工程で後行鋼矢板を壁幅方向に移動させる過程を示す斜視図であり、(b)は、後行側端部と先行側端部とを壁幅方向に位置合わせさせる過程を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した縦継施工方法の縦継工程で先行鋼矢板から後行鋼矢板まで連続して継手部に嵌合された継手状部材を示す斜視図であり、(b)は、後行鋼矢板の壁幅方向の移動を継手状部材で拘束した状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した縦継施工方法の打設工程で先行鋼矢板とともに後行鋼矢板を地盤内にさらに打設する過程を示す斜視図であり、(b)は、後行鋼矢板の上端側で継手状部材を引き抜いて撤去する過程を示す斜視図である。 本発明を適用した拘束部材となる継手状部材を示す平面図である。 本発明を適用した縦継施工方法で後行鋼矢板及び先行鋼矢板に設けられた母材側突起部に連結側突起部が係止される状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した縦継施工方法でスライド移動する連結部材を示す斜視図であり、(b)は、連結部材に取り付けられる枠部材を示す斜視図であり、(c)は、枠部材の横枠部で挟み込んだ状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した縦継施工方法でスライド移動する連結部材を示す斜視図であり、(b)は、連結部材に取り付けられる板部材を示す斜視図であり、(c)は、板部材が架設された状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した縦継施工方法でスライド移動する連結部材を示す斜視図であり、(b)は、連結部材に取り付けられる軸部材を示す斜視図であり、(c)は、軸部材を貫通させた状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した縦継施工方法でスライド移動する連結部材を示す斜視図であり、(b)は、連結部材に取り付けられる閂部材を示す斜視図であり、(c)は、切欠溝に嵌装された閂部材を示す斜視図である。 本発明を適用した鋼製部材の縦継構造で鋼製部材として用いられるH形鋼、角形鋼管及び円形鋼管を示す平面図である。
以下、本発明を適用した縦継施工方法及び拘束部材1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した縦継施工方法は、図1に示すように、例えば、長尺の鋼矢板2を施工できない狭隘地等の現場において、地盤内8の下方及び上方に埋め込まれる短尺の鋼矢板2を、複数の鋼製部材として材軸方向Yで互いに連結させるために用いられる。
本発明を適用した縦継施工方法では、複数の鋼製部材が材軸方向Yに連結されることで、長尺の連結鋼製部材70が形成される。本発明を適用した縦継施工方法では、材軸方向Yに連結された複数の鋼製部材を1個の長尺の連結鋼製部材70として、複数の連結鋼製部材70を壁幅方向Zに連設させることで、鋼製壁7が地盤内8等に構築される。
本発明を適用した縦継施工方法では、地盤内8に埋め込まれる複数の短尺の鋼矢板2等のうち、例えば、地盤内8に先行して埋め込まれる先行の鋼製部材を先行鋼製部材とするとともに、地盤内8に後行で埋め込まれる後行の鋼製部材を後行鋼製部材とする。
本発明を適用した縦継施工方法では、図2に示すように、先行鋼製部材の上端側に配置される材軸方向Yの端部が先行側端部30となるとともに、後行鋼製部材の下端側に配置される材軸方向Yの端部が後行側端部40となる。
本発明を適用した縦継施工方法では、複数の鋼製部材における各々の材軸方向Yの端部を、先行鋼製部材の先行側端部30及び後行鋼製部材の後行側端部40として、材軸方向Yで互いに対向させて連結させるものとなる。
本発明を適用した縦継施工方法では、先行鋼製部材及び後行鋼製部材として鋼矢板2が用いられる場合に、主に、ハット形鋼矢板21等の鋼矢板2が用いられて、先行鋼製部材が先行鋼矢板3となるとともに、後行鋼製部材が後行鋼矢板4となる。
本発明を適用した縦継施工方法では、例えば、後行側端部40から先行側端部30まで鋼製等の連結部材5が架設される。このとき、本発明を適用した縦継施工方法では、後行側端部40と先行側端部30とに跨って、連結部材5が材軸方向Yに連続して架設されることで、複数の鋼矢板2の各々の端部が材軸方向Yに連結される。
鋼矢板2は、図3に示すように、ハット形鋼矢板21が用いられる場合に、フランジ部2a、一対のウェブ部2b、一対のアーム部2c、及び、一対の継手部2dが形成されて、フランジ部2a及び一対のウェブ部2bに取り囲まれて溝部Sが形成される。
鋼矢板2は、壁幅方向Zに延びてフランジ部2aが形成されるとともに、壁幅方向Zでフランジ部2aの両端の各々から、各々のウェブ部2bが傾斜させて形成される。鋼矢板2は、各々のウェブ部2bの片端から、各々のアーム部2cが形成されるとともに、各々のアーム部2cの先端に、各々の継手部2dが形成される。
鋼矢板2は、フランジ部2a、ウェブ部2b及びアーム部2cの各々の側面が略平坦状に形成されることで、略平坦状に形成された平坦面20を有する。鋼矢板2は、壁幅方向Zに並べられた複数の鋼矢板2が、各々の継手部2dを互いに嵌合させて連結されることで、壁幅方向Zに連設されるものとなる。
鋼矢板2は、フランジ部2aの平坦面20で連結部材5が架設される。また、鋼矢板2は、ウェブ部2b及びアーム部2c何れか一方又は両方の平坦面20で連結部材5が架設されてもよい。鋼矢板2は、ハット形鋼矢板21が用いられるだけでなく、例えば、図4、図5に示すように、U形鋼矢板22又はZ形鋼矢板23等が用いられてもよい。
鋼矢板2は、図4に示すように、U形鋼矢板22が用いられる場合に、フランジ部2a、一対のウェブ部2b、及び、一対の継手部2dが形成されて、フランジ部2a及びウェブ部2bの側面が平坦面20となる。また、鋼矢板2は、図5に示すように、Z形鋼矢板23が用いられる場合に、ウェブ部2b、一対のアーム部2c、及び、一対の継手部2dが形成されて、ウェブ部2b及びアーム部2cの側面が平坦面20となる。
連結部材5は、図6に示すように、鋼板等が用いられた平板部51に、平板部51から材軸直交方向Xに突出させた連結側突起部50が形成される。連結部材5は、壁幅方向Zに連続して延びる連結側突起部50が、熱間圧延又は冷間圧延の圧延加工等により平板部51と一体的に形成されるものとなる。
連結部材5は、これに限らず、厚板鋼板を切削加工等とすることで、平板部51と連結側突起部50とが機械加工により一体的に形成されてもよい。また、連結部材5は、平鋼等が連結側突起部50として用いられて、平板部51の側面に平鋼等を溶接接合することで、平板部51と連結側突起部50とが一体的に形成されてもよい。
連結部材5は、後行側端部40から先行側端部30まで材軸方向Yに連続させて平板部51が形成されて、平板部51から後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方又は両方に向けて突出させて、1又は複数の連結側突起部50が形成される。
連結側突起部50は、材軸方向Yで平板部51の上部及び下部の何れか一方又は両方に形成されて、後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方又は両方に形成された母材側突起部55に、材軸方向Yで互いに係止される。
連結側突起部50は、例えば、後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方のみに母材側突起部55が設けられる場合に、後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方で、母材側突起部55に材軸方向Yに係止される。
平板部51は、略矩形状等に形成されて、複数の鋼矢板2の各々の平坦面20に沿って架設される。平板部51は、後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方のみに母材側突起部55が設けられる場合に、後行側端部40及び先行側端部30の何れか他方に、連結側突起部50が形成されない部分を当接させて直接溶接等により取り付けられる。
母材側突起部55は、後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方又は両方に母材鋼板54等が溶接等により取り付けられて、母材鋼板54から連結部材5の平板部51に向けて材軸直交方向Xに突出させて形成される。母材側突起部55は、壁幅方向Zに連続して延びる母材側突起部55が、熱間圧延又は冷間圧延の圧延加工等により母材鋼板54と一体的に形成されるものとなる。
母材鋼板54は、これに限らず、厚板鋼板を切削加工等とすることで、母材鋼板54と母材側突起部55とが機械加工により一体的に形成されてもよい。また、母材鋼板54は、平鋼等が母材側突起部55として用いられて、母材鋼板54の側面に平鋼等を溶接接合することで、母材鋼板54と母材側突起部55とが一体的に形成されてもよい。
母材側突起部55は、後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方又は両方に母材鋼板54が取り付けられることで設けられる。母材側突起部55は、これに限らず、図7(a)、図7(b)に示すように、後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方に、母材側突起部55となる平鋼等が、直接溶接等により取り付けられて設けられてもよい。
母材側突起部55は、図6、図7(a)に示すように、後行側端部40及び先行側端部30の何れか一方のみに設けられる。母材側突起部55は、これに限らず、図7(b)、図7(c)に示すように、後行側端部40及び先行側端部30に設けられて、後行側端部40及び先行側端部30の両方で、連結側突起部50が材軸方向Yに係止されてもよい。
連結側突起部50及び母材側突起部55は、特に、熱間圧延又は冷間圧延の圧延加工等により形成される場合に、図6、図7に示すように、容易な押出加工により加工性を向上させるものとして、各々の角部にR部が形成されることが望ましい。
連結側突起部50及び母材側突起部55は、材軸直交方向Xでテーパ状に傾斜して形成されて、例えば、図6(a)に示すように、材軸方向Yで対向する各々の片側面が、互いに略平行に形成されることが望ましい。また、連結側突起部50及び母材側突起部55は、図6(b)、図6(c)に示すように、断面略台形状に形成されてもよい。
さらに、連結側突起部50及び母材側突起部55は、図8(a)に示すように、各々の角部にR部が形成されることなく、断面略台形状に形成されてもよく、また、図8(b)に示すように、断面略T形状に形成されてもよい。そして、連結側突起部50及び母材側突起部55は、図8(c)に示すように、断面略矩形状に形成されてもよい。
連結側突起部50及び母材側突起部55は、各々の片端面が互いに当接されて材軸方向Yに係止されることで、複数の鋼矢板2に作用する引張力に抵抗するものとなり、複数の鋼矢板2が材軸方向Yで互いに離間しないように拘束される。
連結側突起部50及び母材側突起部55は、図6、図7、図8(a)に示すように、テーパ状に傾斜した片側面が互いに当接されて、又は、図8(b)に示すように、断面略T形状に形成されて、材軸直交方向Xで互いに係止される。このとき、連結側突起部50及び母材側突起部55は、連結部材5を材軸直交方向Xに離間しないように拘束する。
連結側突起部50及び母材側突起部55は、図8(c)に示すように、断面略矩形状に形成される場合に、材軸直交方向Xで互いに係止され難くなる。このとき、連結部材5は、特に、ボルト等の軸部材62を材軸直交方向Xに貫通させて、締結ナット、溶接ナット又は雌ネジ加工部に螺合させることで、材軸直交方向Xに拘束されるものとなる。
本発明を適用した縦継施工方法は、図9〜図12に示すように、複数の鋼製部材で互いに対向する各々の材軸方向Yの端部を連結させる縦継工程を備え、必要に応じて、互いに連結された複数の鋼製部材を地盤内8に打設する打設工程をさらに備える。
本発明を適用した縦継施工方法は、複数の鋼製部材を縦継工程で材軸方向Yに連結することで連結鋼製部材70を形成して、この連結鋼製部材70を打設工程で地盤内8に打設する。そして、本発明を適用した縦継施工方法は、複数の連結鋼製部材70を壁幅方向Zに順次打設して連設させることで、鋼製壁7が地盤内8に構築されるものとなる。
本発明を適用した縦継施工方法は、第1実施形態において、図13に示すように、先行鋼矢板3の継手部2d及び後行鋼矢板4の継手部2dに嵌合される継手状部材6が、複数の鋼矢板2を材軸方向Yに連結させるための拘束部材1として用いられる。
縦継工程では、最初に、図9(a)に示すように、壁幅方向Zに隣接する連結鋼製部材70が打設された状態で、先行鋼製部材となる先行鋼矢板3を地盤内8に打設する。このとき、先行鋼矢板3の継手部2dは、隣接する連結鋼製部材70の継手部2dと互いに嵌合された状態で、先行鋼矢板3がバイブロハンマ等で地盤内8に打設される。
縦継工程では、次に、図9(b)に示すように、連結鋼製部材70の上端部70aから上方に、先行鋼矢板3の先行側端部30を突出させた部分で、先行鋼矢板3の継手部2dに継手状部材6を嵌合させる。このとき、継手状部材6は、図13に示すように、鋼矢板2の継手部2dと略同一形状の爪部6aが、鋼矢板2の継手部2dに嵌合される。
ここで、継手状部材6は、例えば、爪部6aから壁幅方向Zに延伸させて延伸部6bが形成されて、爪部6aと延伸部6bとが材軸方向Yに連続して形成される。継手状部材6は、必要に応じて、略平板状等の挟持板6cと延伸部6bとが、架設部6dで連結されることで、爪部6aから材軸直交方向Xに離間させた位置に挟持板6cが配置される。
継手状部材6は、鋼矢板2の継手部2dに爪部6aを嵌合させることで、挟持板6cと爪部6aとの間に鋼矢板2の継手部2dが配置される。継手状部材6は、必要に応じて、挟持板6cから鋼矢板2の継手部2dまで延びるボルト等の軸部材62を締め込むことで、この軸部材62の先端と爪部6aとで鋼矢板2の継手部2dが挟持されて固定される。
縦継工程では、次に、図10(a)に示すように、先行鋼矢板3の継手部2dに継手状部材6を嵌合させた状態で、後行鋼製部材となる後行鋼矢板4を壁幅方向Zに移動させる。このとき、後行鋼矢板4は、後行側端部40に連結部材5が取り付けられて、連結部材5を先行側端部30の母材側突起部55に向けて壁幅方向Zに移動させるものとなる。
縦継工程では、次に、連結部材5が壁幅方向Zに移動することで、複数の母材側突起部55の間に連結側突起部50がスライド挿入されて、図10(b)に示すように、後行側端部40と先行側端部30とを壁幅方向Zに位置合わせさせる。このとき、連結部材5は、図6〜図8に示すように、連結側突起部50及び母材側突起部55がテーパ状に傾斜等して形成されることで、連結側突起部50と母材側突起部55とが材軸直交方向Xで互いに係止されて、連結部材5が材軸直交方向Xに拘束される。
縦継工程では、次に、図11(a)に示すように、後行側端部40と先行側端部30とが材軸方向Yで互いに対向した状態で、先行鋼矢板3の継手部2dに継手状部材6を嵌合させたまま上方にスライド移動させる。このとき、継手状部材6は、先行鋼矢板3の継手部2dから後行鋼矢板4の継手部2dまで連続して嵌合させた状態で設けられて、必要に応じて、図13に示す軸部材62で材軸方向Yに移動しないように固定される。
縦継工程では、図10(b)に示すように、後行側端部40と先行側端部30とを壁幅方向Zに位置合わせさせながら、後行側端部40と先行側端部30とを連結部材5で材軸方向Yに連結させる。このとき、後行鋼矢板4は、後行側端部40と先行側端部30とが連結されるとともに、図11(a)に示すように、継手状部材6が先行鋼矢板3から後行鋼矢板4まで連続して継手部2dに嵌合されることで、壁幅方向Zの移動が拘束される。
縦継工程では、図6〜図8に示すように、母材側突起部55に連結側突起部50を材軸方向Yに係止させた状態として、後行側端部40と先行側端部30とを材軸方向Yに連結させる。縦継工程では、最後に、図11(b)に示すように、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動を継手状部材6で拘束した状態で、複数の鋼製部材が連結された連結鋼製部材70の打設工程に移行する。
打設工程では、最初に、先行鋼矢板3とともに後行鋼矢板4をバイブロハンマ等で地盤内8に打設する。このとき、継手状部材6は、後行鋼矢板4の継手部2dから先行鋼矢板3の継手部2dまで連続して嵌合させた状態で、壁幅方向Zに隣接する連結鋼製部材70の上端部70aに接触するまで、後行鋼矢板4が地盤内8に打設される。そして、継手状部材6は、隣接する連結鋼製部材70の継手部2dまで連続して配置されるものとなる。
打設工程では、次に、図13に示す軸部材62を緩めるとともに、図12(a)に示すように、先行鋼矢板3とともに後行鋼矢板4をバイブロハンマ等で地盤内8にさらに打設する。このとき、後行鋼矢板4の継手部2dは、継手状部材6から隣接する連結鋼製部材70の継手部2dまで連続して下方にスライド移動して、継手状部材6に嵌合させた状態から隣接する連結鋼製部材70の継手部2dに嵌合させた状態まで移動する。
打設工程では、最後に、図12(b)に示すように、後行鋼矢板4を地盤内8にさらに打設して、後行鋼矢板4の上端側で継手状部材6を引き抜いて撤去することで、壁幅方向Zで互いに隣接する複数の連結鋼製部材70の打設を完了させる。このとき、複数の連結鋼製部材70は、縦継工程と打設工程とを繰り返して、壁幅方向Zで互いに隣接して連設されることで、図1に示す鋼製壁7が構築されるものとなる。
本発明を適用した縦継施工方法は、第1実施形態において、継手状部材6が拘束部材1として用いられる。このとき、本発明を適用した縦継施工方法は、図11、図12に示すように、隣接する連結鋼製部材70の継手部2dに後行鋼矢板4の継手部2dが嵌合するまでの間、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動を継手状部材6で一時的に拘束できる。
本発明を適用した縦継施工方法は、主に、図10(a)に示すように、後行鋼矢板4及び先行鋼矢板3の何れか一方のみに母材側突起部55が設けられるとともに、後行鋼矢板4及び先行鋼矢板3の何れか他方に連結部材5が直接取り付けられた場合に用いられる。
このとき、本発明を適用した縦継施工方法は、連結部材5を後行鋼矢板4ごと壁幅方向Zに移動させることで、複数の母材側突起部55の間に連結側突起部50をスライド挿入して、後行側端部40と先行側端部30とを位置合わせさせながら、連結部材5で後行側端部40と先行側端部30とを材軸方向Yに連結させることが必要となる。
このため、本発明を適用した縦継施工方法は、図11(a)に示すように、後行鋼矢板4の継手部2dを隣接する連結鋼製部材70の継手部2dに嵌合させる前の段階で、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動が継手状部材6で拘束されることで、隣接する連結鋼製部材70の継手部2dに後行鋼矢板4の継手部2dを嵌合させるまでの間、後行側端部40と先行側端部30とを位置合わせさせた状態を維持することができる。
これにより、本発明を適用した縦継施工方法は、バイブロハンマ等による打設時の衝撃又は振動によって、後行鋼矢板4の位置がずれ易くなるにもかかわらず、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動を継手状部材6で拘束することで、後行側端部40と先行側端部30とを位置合わせさせた状態が維持されるため、隣接する連結鋼製部材70の継手部2dまで後行鋼矢板4の継手部2dを円滑に嵌合させることが可能となる。
また、本発明を適用した縦継施工方法は、図14に示すように、後行鋼矢板4及び先行鋼矢板3の両方に母材側突起部55が設けられた場合にも用いることができる。このとき、本発明を適用した縦継施工方法では、施工現場の状況によっては、図10に示すように、後行鋼矢板4の継手部2dを隣接する連結鋼製部材70の継手部2dに嵌合させる前の段階で、後行側端部40と先行側端部30とを位置合わせさせながら、後行側端部40と先行側端部30とを図14に示す連結部材5で連結させることが必要となる。
本発明を適用した縦継施工方法は、このような場合でも、拘束部材1となる継手状部材6で後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動を一時的に拘束することで、後行側端部40と先行側端部30とを位置合わせさせた状態が維持されて、隣接する連結鋼製部材70の継手部2dまで後行鋼矢板4の継手部2dを円滑に嵌合させることが可能となる。なお、本発明を適用した縦継施工方法は、現場溶接、高力ボルト摩擦接合又は特許文献1の継手構造等の方法で、後行鋼矢板4と先行鋼矢板3とを連結する場合であっても、拘束部材1となる継手状部材6で後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動を拘束することで、バイブロハンマ等の振動等に起因する溶接箇所の損傷、高力ボルト等の緩みを軽減させることが可能となる。
本発明を適用した縦継施工方法では、第2実施形態において、図15に示す枠部材60、図16に示す板部材61、図17に示す軸部材62、又は、図18に示す閂部材63の何れか一部又は全部が、拘束部材1として連結部材5に設けられる。なお、枠部材60等の拘束部材1は、後行側端部40及び先行側端部30の一方又は両方に母材側突起部55が設けられた場合に用いることができる。
このとき、縦継工程では、複数の母材側突起部55の間に連結側突起部50をスライド挿入して、後行側端部40と先行側端部30とを位置合わせさせながら、後行側端部40と先行側端部30とを連結部材5で連結させて、これら枠部材60等が拘束部材1として連結部材5に設けられるものとなる。
縦継工程では、図15に示すように、拘束部材1として枠部材60が設けられる場合に、母材側突起部55と連結側突起部50とが互いに係止された状態で、母材側突起部55と連結側突起部50とを取り囲むようにして、連結部材5に枠部材60が取り付けられる。縦継工程では、連結側突起部50と母材側突起部55とが枠部材60の横枠部60aで挟み込まれることで、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動が枠部材60で拘束される。
枠部材60は、先行側端部30に母材側突起部55が設けられた場合に用いてもよいが、特に、後行側端部40に母材側突起部55が設けられた場合に用いることが望ましい。このとき、枠部材60は、必要に応じて、連結部材5の上端面5bに形成された係止溝52に、枠部材60の上枠部60bが嵌め込まれることで、枠部材60が材軸直交方向Xに拘束されて、枠部材60の脱落を防止することができる。
縦継工程では、図16に示すように、拘束部材1として板部材61が設けられる場合に、母材側突起部55と連結側突起部50とが互いに係止された状態で、板部材61が連結部材5から母材側突起部55まで架設されて、板部材61の両端がネジ止め等で連結部材5及び母材側突起部55に固定される。縦継工程では、連結部材5から母材側突起部55まで平鋼等の板部材61が架設されることで、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動が板部材61で拘束される。
縦継工程では、図17に示すように、拘束部材1として軸部材62が設けられる場合に、母材側突起部55と連結側突起部50とが互いに係止された状態で、軸部材62が連結部材5から連続して母材側突起部55まで貫通させて設けられる。縦継工程では、ボルト等の軸部材62が連結部材5から母材側突起部55まで連続して設けられることで、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動が軸部材62で拘束される。
縦継工程では、図18に示すように、拘束部材1として閂部材63が設けられる場合に、連結側突起部50及び母材側突起部55が壁幅方向Zで部分的に切り欠かれて、連結側突起部50及び母材側突起部55に切欠溝63aが形成されるものとする。縦継工程では、母材側突起部55と連結側突起部50とが互いに係止された状態で、母材側突起部55及び連結側突起部50に形成された切欠溝63aに、材軸方向Yに連続して延びる断面略矩形状等の閂部材63を嵌装させて、連結部材5に閂部材63が取り付けられる。
縦継工程では、連結側突起部50及び母材側突起部55が閂部材63に係止されることで、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動が閂部材63で拘束される。閂部材63は、先行側端部30に母材側突起部55が設けられた場合に用いてもよいが、特に、後行側端部40に母材側突起部55が設けられた場合に用いることで、切欠溝63aに嵌装された閂部材63の自重による脱落を防止することができる。
本発明を適用した縦継施工方法では、第1実施形態及び第2実施形態の何れにおいても、後行鋼矢板4の壁幅方向Zの移動を拘束部材1で拘束することができる。これにより、本発明を適用した縦継施工方法では、図9〜図11に示すように、隣接する連結鋼製部材70の継手部2dまで後行鋼矢板4の継手部2dを円滑に嵌合させて、複数の鋼製部材を材軸方向Yで互いに簡易、迅速に連結させることが可能となる。なお、本発明を適用した縦継施工方法では、第1実施形態の継手状部材6と第2実施形態の枠部材60等とを組み合わせて用いることもできる。
また、本発明を適用した縦継施工方法では、第1実施形態で継手状部材6が拘束部材1として設けられて、又は、第2実施形態で図15〜図18に示す枠部材60等が拘束部材1として設けられることで、隣接する連結鋼製部材70の継手部2dまで後行鋼矢板4の継手部2dを嵌合させた後に、継手状部材6又は枠部材60等の拘束部材1を撤去して再利用することができる。これにより、本発明を適用した縦継施工方法では、拘束部材1として設けられる継手状部材6等の材料コストの増大を抑制することが可能となる。
さらに、本発明を適用した縦継施工方法では、複数の鋼製部材を連結部材5で連結することで、複数の鋼製部材が連結される箇所で、十分な曲げ剛性が確保されて構造的弱点とならないものとなり、複数の鋼製部材が材軸方向Yに連結された連結鋼製部材70全体の曲げ性能の低下を回避することが可能となる。
本発明を適用した縦継施工方法は、所定の断面形状の複数の鋼製部材を、材軸方向Yで互いに連結させるために用いられて、主に、図3〜図5に示すように、複数の鋼矢板2を連結部材5で連結させるものとなる。本発明を適用した縦継施工方法は、特に、第2実施形態において、図19(a)に示す断面略H形状のH形鋼24、図19(b)に示す断面略矩形状の角形鋼管25、又は、図19(c)に示す断面略円形状の円形鋼管26等を、所定の断面形状の複数の鋼製部材として連結部材5で連結させることもできる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
1 :拘束部材
2 :鋼矢板
2a :フランジ部
2b :ウェブ部
2c :アーム部
2d :継手部
20 :平坦面
21 :ハット形鋼矢板
22 :U形鋼矢板
23 :Z形鋼矢板
24 :H形鋼
25 :角形鋼管
26 :円形鋼管
3 :先行鋼矢板
30 :先行側端部
4 :後行鋼矢板
40 :後行側端部
5 :連結部材
5a :下端面
5b :上端面
50 :連結側突起部
51 :平板部
52 :係止溝
54 :母材鋼板
55 :母材側突起部
6 :継手状部材
6a :爪部
6b :延伸部
6c :挟持板
6d :架設部
60 :枠部材
60a :横枠部
60b :上枠部
61 :板部材
62 :軸部材
63 :閂部材
63a :切欠溝
7 :鋼製壁
70 :連結鋼製部材
70a :上端部
8 :地盤内
X :材軸直交方向
Y :材軸方向
Z :壁幅方向

Claims (6)

  1. 所定の断面形状の複数の鋼製部材を材軸方向に連結させる縦継施工方法であって、
    複数の鋼製部材で互いに対向する各々の材軸方向の端部を連結させる縦継工程を備え、
    前記縦継工程では、先行の鋼製部材となる先行鋼製部材に対して後行の鋼製部材となる後行鋼製部材を壁幅方向に移動させて、前記後行鋼製部材の端部となる後行側端部と前記先行鋼製部材の端部となる先行側端部とを壁幅方向に位置合わせさせながら、前記後行側端部と前記先行側端部とを材軸方向に連結させるとともに、前記後行鋼製部材の壁幅方向の移動を拘束部材で拘束すること
    を特徴とする縦継施工方法。
  2. 前記先行鋼製部材及び前記後行鋼製部材に鋼矢板が用いられるとともに、
    前記縦継工程では、前記先行鋼製部材となる先行鋼矢板の継手部に前記拘束部材となる継手状部材を嵌合させてから、前記後行鋼製部材となる後行鋼矢板の継手部を前記継手状部材に嵌合させて、前記後行鋼製部材の壁幅方向の移動を前記継手状部材で拘束すること
    を特徴とする請求項1記載の縦継施工方法。
  3. 前記縦継工程では、前記後行側端部と前記先行側端部とを壁幅方向に位置合わせさせて、前記先行側端部及び前記後行側端部の何れか一方又は両方に形成された母材側突起部に、前記後行側端部から前記先行側端部まで架設される連結部材に形成された連結側突起部が係止した状態として、前記後行側端部と前記先行側端部とを材軸方向に連結させること
    を特徴とする請求項1又は2記載の縦継施工方法。
  4. 前記縦継工程では、前記連結側突起部と前記母材側突起部とが互いに係止された状態で取り囲まれる枠部材、及び、前記連結部材から前記母材側突起部まで架設される板部材の何れか一方又は両方が、前記拘束部材として前記連結部材に設けられること
    を特徴とする請求項3記載の縦継施工方法。
  5. 前記縦継工程では、前記連結部材から連続して前記母材側突起部まで貫通させた軸部材、及び、前記連結側突起部と前記母材側突起部とに形成された切欠溝に嵌装させた閂部材の何れか一方又は両方が、前記拘束部材として前記連結部材に設けられること
    を特徴とする請求項3又は4記載の縦継施工方法。
  6. 複数の鋼矢板を材軸方向に連結させるための拘束部材であって、
    先行の鋼矢板となる先行鋼矢板の継手部及び後行の鋼矢板となる後行鋼矢板の継手部に嵌合される継手状部材を備え、
    前記継手状部材は、前記後行鋼矢板の端部となる後行側端部と前記先行鋼矢板の端部となる先行側端部とが材軸方向で互いに対向した状態で、前記先行鋼矢板の継手部から前記後行鋼矢板の継手部まで連続して設けられること
    を特徴とする拘束部材。
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