JP6599618B2 - 粘着シート、及び、光学部材 - Google Patents
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Description
ここに開示される粘着シート(表面保護フィルム)は、一般に、粘着テープ、粘着ラベル、粘着フィルム等と称される形態のものであり、特に光学部品(例えば、偏光板、波長板等の液晶ディスプレイパネル構成要素として用いられる光学部品)の加工時や搬送時に光学部品の表面を保護する粘着シート(表面保護フィルム)として好適である。前記粘着シートにおける粘着剤層は、典型的には連続的に形成されるが、かかる形態に限定されるものではなく、例えば点状、ストライプ状等の規則的あるいはランダムなパターンに形成された粘着剤層であってもよい。また、ここに開示される粘着シートは、ロール状であってもよく、枚葉状であってもよい。
本発明の粘着シートの基材としては、特に限定されないが、樹脂フィルムが好ましい。かかる樹脂フィルムは、各種の樹脂材料をフィルム形状に成形したものであることが好ましい。上記樹脂材料としては、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性、等方性等のうち、1または2以上の特性に優れた樹脂フィルムを構成し得るものが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース類;ポリカーボネート類;ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー類等を主成分(好ましくは、50質量%よりも多く含まれる成分)とする樹脂材料から構成された透明(着色透明を包含する意味である。)な樹脂フィルムが好ましく挙げられる。上記樹脂フィルムを構成する他の樹脂材料としては、例えば、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン類;例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ないしノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン類;ポリ塩化ビニル類;ナイロン6、ナイロン6,6、芳香族ポリアミド等のポリアミド類等を主成分とする樹脂材料が挙げられる。さらに、ポリイミド類、ポリスルホン類、ポリエーテルスルホン類、ポリエーテルエーテルケトン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリビニルアルコール類、ポリ塩化ビニリデン類、ポリビニルブチラール類、ポリアリレート類、ポリオキシメチレン類、エポキシ類等を主成分とする樹脂材料が挙げられる。なお、上記樹脂フィルムを構成する樹脂材料は、単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の粘着シートは、第一面および第二面を有する基材と、前記基材の前記第一面に設けられた帯電防止層と、前記基材の前記第二面に粘着剤組成物より形成される粘着剤層と、を備える粘着シートであって、前記帯電防止層が、導電性ポリマー成分としてポリアニリンスルホン酸、バインダとしてポリエステル樹脂、及び、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤を含有する帯電防止剤組成物から形成されることを特徴とする。前記粘着シートが、帯電防止層(トップコート層)を有することにより、粘着シートの帯電防止性と表面抵抗率の経時安定性が向上し、好ましい態様となる。
前記帯電防止層は、導電性ポリマー成分として、ポリアニリンスルホン酸を含有することを特徴とする。前記導電性ポリマーを使用することにより、帯電防止層に基づく帯電防止性及び表面抵抗率の経時安定性を満足することができる。また、前記ポリアニリンスルホン酸は、「水溶性」であるが、後述するイソシアネート系架橋剤を使用することにより、帯電防止層中に固定化でき、耐水性を向上できる。前記水溶性の導電性ポリマー含有水溶液を用いることにより、経時の表面抵抗率に優れた帯電防止層が得られ、好ましい態様となる。一方、帯電防止層を形成する際に用いられる導電性ポリマーが「水分散性」である場合、前記水分散性導電性ポリマー含有溶液を用いて、帯電防止層を形成すると、凝集物が発生し易くなり、均一に塗布できず、経時の表面抵抗率が著しく劣る傾向にあるため、好ましくない。
前記帯電防止層は、必須成分として、ポリエステル樹脂をバインダとして含有することを特徴とする。前記ポリエステル樹脂は、ポリエステルを主成分(典型的には50質量%超え、好ましくは75質量%以上、例えば90質量%以上を占める成分)として含む樹脂材料であることが好ましい。前記ポリエステルは、典型的には、1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する多価カルボン酸類(典型的にはジカルボン酸類)およびその誘導体(当該多価カルボン酸の無水物、エステル化物、ハロゲン化物等)から選択される1種または2種以上の化合物(多価カルボン酸成分)と、1分子中に2個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコール類(典型的にはジオール類)から選択される1種または2種以上の化合物(多価アルコール成分)とが縮合した構造を有することが好ましい。
ここに開示される技術における帯電防止層は、滑剤として、脂肪酸アミドを使用することが好ましい態様である。滑剤として、脂肪酸アミドを使用することにより、帯電防止層の表面にさらなる剥離処理(例えば、シリコーン系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤等の公知の剥離処理剤を塗布して乾燥させる処理)を施さない態様においても、十分な滑り性と印字密着性を両立した帯電防止層を得られるため、好ましい態様となりうる。このように帯電防止層の表面にさらなる剥離処理が施されていない態様は、剥離処理剤に起因する白化(例えば、加熱加湿条件下に保存されることによる白化)を未然に防止し得る等の点で好ましい。また、耐溶剤性の点からも有利である。
前記帯電防止層は、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤を含有することを特徴とする。前記イソシアネート系架橋剤を用いることにより、帯電防止層を形成する際に必須成分である水溶性のポリアニリンスルホン酸をバインダ中に固定化でき、耐水性に優れ、更に、印字密着性の向上等の効果を実現することができる。
前記帯電防止層(トップコート層)は、前記導電性ポリマー成分等の必須成分および必要に応じて使用される添加剤が適当な溶媒(水など)に溶解した液状組成物(帯電防止層形成用のコーティング材、帯電防止剤組成物)を基材に付与することを含む手法によって好適に形成され得る。例えば、前記帯電防止剤組成物を基材の第一面に塗布して乾燥させ、必要に応じて硬化処理(熱処理、紫外線処理など)を行う手法を好ましく採用し得る。前記帯電防止剤組成物のNV(不揮発分)は、例えば5質量%以下(典型的には0.05〜5質量%)とすることができ、通常は1質量%以下(典型的には0.10〜1質量%)とすることが適当である。厚みの小さい帯電防止層を形成する場合には、前記帯電防止剤組成物のNVを例えば0.05〜0.50質量%(例えば0.10〜0.40質量%)とすることが好ましい。このように低NVの帯電防止剤組成物を用いることにより、より均一な帯電防止層が形成され得る。
ここに開示される技術における帯電防止層の厚さは、典型的には3〜500nmであり、好ましくは3〜100nm、より好ましくは3〜60nmである。帯電防止層の厚みが小さすぎると、帯電防止層を均一に形成することが困難となり(例えば、帯電防止層の厚みにおいて、場所による厚みのバラツキが大きくなり)、このため、粘着シートの外観にムラが生じやすくなることがあり得る。一方、厚すぎると、基材の特性(光学特性、寸法安定性等)に影響を及ぼす場合がある。
本発明の粘着シートにおける粘着剤層は、下記のアクリルエマルション系重合体を必須の成分として含有する水分散型アクリル系粘着剤組成物(再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物)(「本発明の粘着剤組成物」と称する場合がある)により形成される。
本発明の粘着剤組成物におけるアクリルエマルション系重合体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)及びカルボキシル基含有不飽和単量体(B)を必須のモノマー成分(原料モノマー)として構成された重合体(アクリル系重合体)である。なお、アクリルエマルション系重合体は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、本明細書では、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」及び/又は「メタクリル」(「アクリル」及び「メタクリル」のうち、いずれか一方又は両方)のことをいう。
上記アクリルエマルション系重合体のエマルション重合に用いる乳化剤は、分子中にラジカル重合性官能基が導入された反応性乳化剤(ラジカル重合性官能基を含む反応性乳化剤)である。すなわち、上記アクリルエマルション系重合体は、分子中にラジカル重合性官能基を含む反応性乳化剤を用いて重合されたアクリルエマルション系重合体である。上記ラジカル重合性官能基を含む反応性乳化剤は、単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
アクリルエマルション系重合体:約0.1gを採取し、平均孔径0.2μmの多孔質テトラフルオロエチレンシート(商品名「NTF1122」、日東電工株式会社製)に包んだ後、凧糸で縛り、その際の質量を測定し、該質量を浸漬前質量とする。なお、該浸漬前質量は、アクリルエマルション系重合体(上記で採取したもの)と、テトラフルオロエチレンシートと、凧糸の総質量である。また、テトラフルオロエチレンシートと凧糸の合計質量も測定しておき、該質量を包袋質量とする。
次に、上記のアクリルエマルション系重合体をテトラフルオロエチレンシートで包み凧糸で縛ったもの(「サンプル」と称する)を、酢酸エチルで満たした50ml容器に入れ、23℃にて7日間静置する。その後、容器からサンプル(酢酸エチル処理後)を取り出して、アルミニウム製カップに移し、130℃で2時間、乾燥機中で乾燥して酢酸エチルを除去した後、質量を測定し、該質量を浸漬後質量とする。そして、下記の式から溶剤不溶分を算出する。
溶剤不溶分(質量%)=(a−b)/(c−b)×100
(上記式において、aは浸漬後質量であり、bは包袋質量であり、cは浸漬前質量である。)
GPC測定は、東ソー株式会社製GPC装置「HLC−8220GPC」を用いて行い、ポリスチレン換算値にて重量平均分子量を求める。測定条件は下記の通りである。
サンプル濃度:0.2質量%(THF溶液)
サンプル注入量:10μl
溶離液:THF
流速:0.6ml/min
測定温度:40℃
カラム:
サンプルカラム;TSKguardcolumn SuperHZ−H 1本+TSKgel SuperHZM−H 2本
リファレンスカラム;TSKgel SuperH−RC 1本
検出器:示差屈折計
本発明の粘着剤組成物は、上記アクリルエマルション系重合体に加え、さらに、分子中(1分子中)にカルボキシル基と反応しうる官能基を2個以上有する非水溶性架橋剤を含有することが好ましい。上記非水溶性架橋剤は、非水溶性の化合物であり、分子中(1分子中)にカルボキシル基と反応しうる官能基を2個以上(例えば、2個〜6個)有する化合物である。1分子中のカルボキシル基と反応しうる官能基の個数は3個〜5個が好ましい。1分子中のカルボキシル基と反応しうる官能基の個数が多くなるほど、粘着剤組成物が密に架橋する(すなわち、粘着剤層を形成するポリマーの架橋構造が密になる)。このため、粘着剤層形成後の粘着剤層のぬれ広がりを防ぐことが可能となる。また、粘着剤層を形成するポリマーが拘束されるため、粘着剤層中の官能基(カルボキシル基)が被着体面に偏析して、粘着剤層と被着体との剥離力が経時で上昇することを防ぐことが可能となる。一方、1分子中のカルボキシル基と反応しうる官能基の個数が6個を超えて多すぎる場合には、ゲル化物が生じる場合がある。
同質量の水(25℃)と架橋剤を、攪拌機を用いて回転数300rpm、10分の条件で混合し、遠心分離により水相と油相に分ける。次いで、水相を採取し120℃で1時間乾燥して、乾燥減量から水相中の不揮発分(水100質量部に対する不揮発成分の質量部)を求める。
非水溶性架橋剤の有するカルボキシル基と反応しうる官能基のモル数=[非水溶性架橋剤の配合量(添加量)]/[官能基当量]=4/110
例えば、非水溶性架橋剤として、エポキシ当量が110(g/eq)のエポキシ系架橋剤を4g添加(配合)する場合、エポキシ系架橋剤の有するエポキシ基のモル数は、例えば、以下のように算出できる。
エポキシ系架橋剤の有するエポキシ基のモル数=[エポキシ系架橋剤の配合量(添加量)]/[エポキシ当量]=4/110
本発明の粘着剤組成物は、水分散型の粘着剤組成物である。なお、「水分散型」とは、水性媒体に分散可能なことをいう。上記水性媒体は、水を必須成分とする媒体(分散媒)であり、水単独のほかに、水と水溶性有機溶剤との混合物であっても良い。なお、本発明の粘着剤組成物は上記水性媒体等を用いた分散液であってもよい。
なお、上記粘着剤層(架橋後)の23℃における破断伸び(破断点伸度)は、引張試験により測定することができる。特に限定されないが、具体的には、例えば、粘着剤層(架橋後)を丸めて、円柱状のサンプル(長さ50mm、断面積(底面積)1mm2)を作製し、引張試験機を用いて、23℃、50%RHの環境下、初期長(チャック間隔)10mm、引張速度50mm/分の条件で引張試験を行い、破断点の伸びを測定することにより求めうる。
上記の引張試験に用いる粘着剤層(架橋後)は、さらに具体的には、例えば、以下の方法により作製することができる。
本発明の粘着剤組成物を、適宜な剥離フィルム上に、乾燥後の厚みが50μmとなるようにコーティングして、その後、熱風循環式オーブンで、120℃で2分間乾燥させ、さらに50℃で3日間養生(エージング)を行い、粘着剤層を作製する。上記剥離フィルムとしては、特に限定されないが、例えば、表面をシリコーン処理したPETフィルムを用いることができ、市販品としては、三菱樹脂株式会社製「MRF38」などが挙げられる。
本発明の光学部材は、前記粘着シートが貼り合わされてなることが好ましい。つまり、本発明の光学部材は、光学部材上に上記粘着シート(表面保護フィルム)が設けられている構造を有することが好ましい。なお、光学部材としては、上述の光学部材が好ましく挙げられる。さらに、本発明の光学部材では、上記粘着シートは、ピックアップ性や再剥離性に優れるので、粘着シートを剥がしたときに、光学部材の破損等を生じることがなく、好ましい。
アクリルエマルション系重合体:約0.1gを採取し、平均孔径0.2μmの多孔質テトラフルオロエチレンシート(商品名「NTF1122」、日東電工株式会社製)に包んだ後、凧糸で縛り、その際の質量を測定し、該質量を浸漬前質量とする。なお、該浸漬前質量は、アクリルエマルション系重合体(上記で採取したもの)と、テトラフルオロエチレンシートと、凧糸の総質量である。また、テトラフルオロエチレンシートと凧糸の合計質量も測定しておき、該質量を包袋質量とする。
次に、上記のアクリルエマルション系重合体をテトラフルオロエチレンシートで包み凧糸で縛ったもの(「サンプル」と称する)を、酢酸エチルで満たした50ml容器に入れ、23℃にて7日間静置する。その後、容器からサンプル(酢酸エチル処理後)を取り出して、アルミニウム製カップに移し、130℃で2時間、乾燥機中で乾燥して酢酸エチルを除去した後、質量を測定し、該質量を浸漬後質量とする。そして、下記の式から溶剤不溶分を算出する。
溶剤不溶分(質量%)=(a−b)/(c−b)×100
(上記式において、aは浸漬後質量であり、bは包袋質量であり、cは浸漬前質量である。)
重量平均分子量(Mw)は、東ソー株式会社製GPC装置(HLC−8220GPC)を用いて測定を行った。測定条件は下記の通りである。
サンプル注入量:10μl
溶離液:THF
流速:0.6ml/min
測定温度:40℃
カラム:
サンプルカラム;TSKguardcolumn SuperHZ−H(1本)+TSKgel SuperHZM−H(2本)
リファレンスカラム;TSKgel SuperH−RC(1本)
検出器:示差屈折計(RI)
なお、重量平均分子量はポリスチレン換算値にて求めた。
粘着シートから粘着剤層(アクリル系粘着剤層):約0.1gを採取し、平均孔径0.2μmの多孔質テトラフルオロエチレンシート(商品名「NTF1122」、日東電工株式会社製)に包んだ後、凧糸で縛り、その際の質量を測定し、該質量を浸漬前質量とした。なお、該浸漬前質量は、粘着剤層(上記で採取したもの)と、テトラフルオロエチレンシートと、凧糸の総質量である。また、テトラフルオロエチレンシートと凧糸の合計質量も測定しておき、該質量を包袋質量とした。
次に、上記粘着剤層をテトラフルオロエチレンシートで包み凧糸で縛ったもの(「サンプル」と称する)を、酢酸エチルで満たした50ml容器に入れ、23℃で7日間整置した。その後、容器からサンプル(酢酸エチル処理後)を取り出して、アルミニウム製カップに移し、130℃で2時間、乾燥器中で乾燥して酢酸エチルを除去した後、質量を測定し、該質量を浸漬後質量とした。そして、下記の式から溶剤不溶分を算出した。
溶剤不溶分(質量%)=(d−e)/(f−e)×100
(上記の式において、dは浸漬後質量であり、eは包袋質量であり、fは浸漬前質量である。)
水分散型アクリル系粘着剤組成物(溶液)を、シリコーンで表面処理したPETフィルム(三菱樹脂株式会社製、商品名「MRF38」)のシリコーン処理面上に、乾燥後の厚みが50μmとなるようにコーティングして、その後、熱風循環式オーブンにて120℃で2分間乾燥させて、50℃で3日間養生を行い、厚み50μmの粘着剤層(アクリル系粘着剤層)を作製した。
次いで、上記粘着剤層を丸めて、円柱状のサンプル(長さ50mm、断面積(底面積)1mm2)を作製した。
引張試験機を用いて、23℃、50%RHの環境下、測定を行った。測定の初期長(初期のチャック間隔)が10mmとなるようにチャックを設定し、引張速度50mm/分の条件で引張試験を行い、破断点の伸び[破断伸び(破断点伸度)]を測定した。
なお、破断伸び(破断点伸度)は、引張試験で、試験片(粘着剤層の円柱状サンプル)が破断したときの伸びを表し、下記の式で計算される。
「破断伸び(破断点伸度)」(%)=(「破断時の試験片の長さ(破断時のチャック間隔)」−「初期長(10mm)」)÷「初期長(10mm)」×100
デジタルマイクロメーター(アンリツ社製、製品名「KC−351C」)を用いて測定した。
温度23℃、湿度50%RHの雰囲気下、抵抗率計(三菱化学アナリティック製、ハイレスタUP MCP−HT450型)を用い、JIS−K−6911に準じて測定を行った。
なお、本発明における表面抵抗率(Ω/□)としては、初期(23℃、50%RHの条件下に30分間保持したもの)および室温(23℃、50%RHの条件下)で1週間保持したものについて表面抵抗率を測定した。
粘着シートの背面(帯電防止層の表面)を、手袋をはめた試験者が厚み38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムで1回強く擦り、その擦られた部分(擦過部)が周囲(非擦過部)と比べて透明に抜けるか否かを目視にて観察した。その結果、非擦過部と擦過部との透明性の違いが目視で確認できた場合には、白化が認められたと判定した。白化が顕著になると、透明な擦過部とその周囲(白化した非擦過部)とのコントラストが、よりはっきりする現象がみられる。
上記目視観察は、以下のとおり、暗室(反射法、透過法)および明室において行った。
(a)暗室での反射法による観察:外光を遮った室内(暗室)にて、各例に係る粘着シートの背面(帯電防止層の表面)から100cmの位置に100Wの蛍光灯(三菱電機株式会社製、商品名「ルピカライン」)を配置し、視点を変えながらサンプルの背面を目視観察した。
(b)暗室での透過法による観察:上記暗室にて、粘着シートの前面(帯電防止層が設けられた側とは反対側の表面)から10cmの位置に上記蛍光灯を配置し、視点を変えながらサンプルの背面を目視観察した。
(c)明室での観察:外光の入る窓を有する室内(明室)にて、晴天の日中に、直射日光の当たらない窓際にてサンプルの背面を目視観察した。
これら3種類の条件下における観察結果を、以下の5段階で表記した。
0:いずれの観察条件においても白化(擦過部と非擦過部とのが透明に)は認められなかった。
1:暗室での反射法による観察において僅かな白化が認められた。
2:暗室での透過法による観察において僅かな白化が認められた。
3:明室での観察において僅かな白化が認められた。
4:明室での観察において明らかな白化が認められた。
上記の耐白化性評価を、初期(作製後、50℃、15%RHの条件下に3日間保持したもの)および加温加湿後(作製後、50℃、15%RHの条件下に3日間保持し、さらに60℃、95%RHという高温多湿条件下に2週間保持したもの)の粘着シートについて行った。
図2に示すように、各例に係る粘着シート1を幅70mm、長さ100mmのサイズにカットし、この粘着シート1の粘着面(粘着剤層20が設けられた側)20Aを、両面粘着テープ130を用いてSUS304ステンレス板132上に固定した。樹脂層フィルム164上にアクリル系粘着剤162を有する片面粘着テープ(日東電工社製、商品名「No.31B」、幅19mm)160を100mmの長さにカットした。この粘着テープ160の粘着面162Aを、粘着シート1の背面(すなわち、帯電防止層14の表面)1Aに、0.25MPaの圧力、0.3m/minの速度で圧着した。これを23℃、50%RHの条件下に30分間放置した。その後、万能引張試験機を用いて、粘着シート1の背面1Aから粘着テープ160を、剥離速度0.3m/min、剥離角度180度の条件で剥離し、このときの背面剥離力[N/19mm]を測定した。
被着体として、幅70mm、長さ100mmのプレーン偏光板(日東電工社製のTAC偏光板、SEG1425DU)を用意した。各例に係る粘着シートを幅25mm、長さ100mmのサイズにカットし、その粘着面を上記偏光板に、0.25MPaの圧力、0.3m/minの速度で圧着した。これを初期(23℃、50%RHの条件下に30分間保持したもの)、および、加温後(40℃の条件下に1週間保持したもの)を、23℃、50%RHの環境下で万能引張試験機を用いて剥離速度0.3m/min、剥離角度180°の条件で上記偏光板から粘着シートを剥離し、このときの対偏光板剥離力[N/25mm]を測定した。
図3に示すように、各例に係る粘着シート1を幅50mm、長さ100mmのサイズにカットし、この粘着シート1の粘着面(粘着剤層20が設けられた側)20Aを、プレーン偏光板(日東電工社製のTAC偏光板、SEG1425DU)50上に0.25MPaの圧力、0.3m/minの速度で圧着した。
片面粘着テープ60(日東電工社製、商品名「No.31B」、幅19mm)を幅10mm、長さ50mmにカットした。この粘着テープ60の粘着剤層(粘着面)62を、端部が30mmはみ出るように粘着シート1の幅50mmの背面(すなわち、帯電防止層14の表面)中心上に、手で圧着した。これを23℃、50%RHの条件下に10秒間放置した。その後、片面粘着テープ60を手で剥離し、粘着シート1の剥がれ具合(ピックアップ性)を評価した。
評価基準は、粘着シートが剥離可能な場合は○、剥離できずに粘着シートが残ってしまう場合は×とした。
23℃×50%RHの測定環境下でシャチハタ社製Xスタンパーを用いて、帯電防止層表面上に印字を施した後、その印字の上からニチバン社製のセロテープ(登録商標)を貼り付け、次いで、剥離速度30m/min、剥離角度180°の条件で剥離する。その後、剥離後の表面を目視観察し、印字面積の50%以上が剥離された場合を×(印字性不良)、印字面積の50%以上が剥離されずに残った場合を○(印字性良好)と評価した。
バインダとして、ポリエステル樹脂バイロナールMD−1480(25%水溶液、東洋紡社製)、導電性ポリマーとして、ポリアニリンスルホン酸(aqua-PASS、重量平均分子量4万、三菱レイヨン社製)、架橋剤としてジイソプロピルアミンでブロックしたヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、滑剤として、オレイン酸アミドを水/エタノール(1/3)の混合溶媒に、バインダを固形分量で100質量部、導電性ポリマーを固形分量で75質量部、架橋剤を固形分量で10質量部、滑剤を固形分量で30質量部とを加え、約20分間撹拌して十分に混合した。このようにして、NV約0.4%の帯電防止剤組成物溶液1を調製した。
バインダとしてポリエステル樹脂バイロナールMD−1480(25%水溶液、東洋紡社製)、導電性ポリマーとしてポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)0.5%およびポリスチレンスルホネート(重量平均分子量15万)(PSS)0.8%を含む水溶液(Bytron P、H.C.Stark社製)を水/エタノール(1/1)の混合溶媒に、バインダを固形分量で100質量部と、導電性ポリマーを固形分量で50質量部と、メラミン系架橋剤(スミマールM−50W、住友化学社製)を固形分量で5質量部とを加え、約20分間撹拌して十分に混合した。このようにして、NV約0.4%の帯電防止剤組成物溶液3を調製した。
水−アルコール溶媒中に、カチオン性高分子からなる帯電防止剤(コニシ株式会社製、商品名「ボンディップ−P主剤」)と、硬化剤としてのエポキシ樹脂(コニシ株式会社製品、商品名「ボンディップ−P硬化剤」)とを、NV基準(約0.8%)で100:46.7の質量比で含む帯電防止剤組成物溶液5を調製した。
表1に示すように配合した以外は、帯電防止剤組成物溶液1と同様にして、帯電防止剤組成物溶液2及び4を調製した。
容器に、水90質量部、及び、表2に示すように、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)94質量部、メタクリル酸メチル(MMA)2質量部、アクリル酸(AA)4質量部、ノニオンアニオン系反応性乳化剤(商品名「アクアロンHS−10」、第一工業製薬株式会社製)6質量部を配合した後、ホモミキサーにより攪拌混合し、モノマーエマルションを調製した。
次いで、冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器に、水50質量部、重合開始剤(過硫酸アンモニウム)0.01質量部、及び、上記で調製したモノマーエマルションのうち10質量%にあたる量を添加し、攪拌しながら、75℃で1時間乳化重合した。その後、さらに重合開始剤(過硫酸アンモニウム)0.07質量部を添加し、次いで、攪拌しながら、残りのモノマーエマルションの全て(90質量%にあたる量)を3時間かけて添加して、その後、75℃で3時間反応させた。次いで、これを30℃に冷却して、濃度10質量%のアンモニア水を加えてpH8に調整して、アクリルエマルション系重合体1の水分散液を調製した。
続いて、表3に示すように、上記で得られたアクリルエマルション系重合体1の水分散液に、非水溶性架橋剤であるエポキシ系架橋剤[三菱ガス化学株式会社製、商品名「テトラッド−C」、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、エポキシ当量:110、官能基数:4]3質量部を、攪拌機を用いて、23℃、300rpm、10分の攪拌条件で攪拌混合し、水分散型アクリル系粘着剤組成物1を調製した。
表2及び表3に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)92質量部、メタクリル酸メチル(MMA)4質量部、アクリル酸(AA)4質量部に変更し、反応性乳化剤である「アクアロンHS−10」の使用量を3質量部に変更した以外は上記水分散型アクリル系粘着剤組成物1と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物2を調製した。
表2及び表3に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)88質量部、メタクリル酸メチル(MMA)8質量部、アクリル酸(AA)4質量部に変更した以外は上記水分散型アクリル系粘着剤組成物2と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物3を調製した。
表2及び表3に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)92質量部、酢酸ビニル(Vac)4質量部、アクリル酸(AA)4質量部に変更し、反応性乳化剤として、「アクアロンHS−10」の代わりに、「アデカリアソープSE−10N」4.5質量部を使用した以外は上記水分散型アクリル系粘着剤組成物1と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物4を調製した。
表2及び表3に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)92質量部、ジエチルアクリルアミド(DEAA)4質量部、アクリル酸(AA)4質量部に変更し、反応性乳化剤として、「アクアロンHS−10」の代わりに、「アデカリアソープSE−10N」3質量部を使用し、さらに、非水溶性架橋剤である「テトラッド−C」の使用量を4質量部に変更した以外は上記水分散型アクリル系粘着剤組成物1と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物5を調製した。
表2及び表3に示すように、非水溶性架橋剤として、「テトラッド−C」の代わりに、「テトラッド−X」3質量部を使用した以外は、上記水分散型アクリル系粘着剤組成物2と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物6を調製した。
表2及び表3に示すように、反応性乳化剤である「アクアロンHS−10」の代わりに、非反応性乳化剤である「LA−16」4.5質量部を使用した以外は、上記水分散型アクリル系粘着剤組成物1と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物7を調製した。
表2及び表3に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)99.6質量部、アクリル酸(AA)0.4質量部に変更した以外は上記水分散型アクリル系粘着剤組成物2と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物8を調製した。
表2及び表3に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)85質量部、アクリル酸(AA)15質量部に変更した以外は上記水分散型アクリル系粘着剤組成物8と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物9の調製を試みたが、モノマー成分の重合時に、凝集物が生成したため、粘着シートの作製に用いることができなかった。
(帯電防止層1の形成)
一方の面(第一面)にコロナ処理が施された厚み38μm、幅30cm、長さ40cmの透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意した。このPETフィルムのコロナ処理面に上記帯電防止剤組成物溶液1をバーコーターで塗布し、130℃に2分間加熱して乾燥させた。このようにして、PETフィルムの第一面に厚み30nmの透明な帯電防止層1を有する基材を作製した。
PETフィルムの片面にシリコーン系剥離処理剤による剥離処理が施された離型シートを用意した。この離型シートの剥離面(上記剥離処理が施された面)上に上記水分散型アクリル系粘着剤組成物1を塗布し、乾燥させて、厚み15μmの粘着剤層を形成した。その粘着剤層を上記帯電防止層を有する基材の他方の面(第二面、すなわち上記帯電防止層が設けられていない面)に貼り合わせた後、23℃、50%RHの環境下で7日間養生(エージング)して、粘着シート(表面保護フィルム)を得た。
<帯電防止層5の調製>
一方の面(第一面)にコロナ処理が施された厚み38μm、幅30cm、長さ40cmの透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意した。このPETフィルムのコロナ処理面に上記帯電防止剤組成物溶液5を乾燥後の厚みが60nmとなるように塗布し、130℃で1分間加熱して乾燥させ帯電防止層を形成した。次いで、前記帯電防止層の表面に、滑り剤として、長鎖アルキルカルバメート系の剥離処理剤(一方社油脂工業株式会社製品、商品名「ピーロイル1010」)をNV基準(約0.5%)で40nmとなるように塗付して、130℃で1分間加熱して乾燥させ、2層構成となる帯電防止層5を形成した。
注)なお、アクリルエマルション系重合体においては、同じ構成(原料、配合量など)のアクリルエマルション系重合体を含んでいるが、便宜上、「アクリルエマルション系重合体1〜9」と記載した。また、アクリルエマルション系重合体9については、重合時に凝集物が生成した。
2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル
MMA:メタクリル酸メチル
Vac:酢酸ビニル
DEAA:ジエチルアクリルアミド
AA:アクリル酸
HS10:ノニオンアニオン系反応性乳化剤(商品名「アクアロンHS−10」、第一工業製薬株式会社製)
SE−10N:ノニオンアニオン系反応性乳化剤(商品名「アデカリアソープSE−10N」、株式会社ADEKA製)
LA−16:アニオン性非反応性乳化剤(商品名「ハイテノールLA−16」、第一工業製薬株式会社製)
T/C:非水溶性架橋剤であるエポキシ系架橋剤[商品名「テトラッド−C」、三菱ガス化学株式会社製、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、エポキシ当量:110、官能基数:4]
T/X:非水溶性架橋剤であるエポキシ系架橋剤[商品名「テトラッド−X」、三菱ガス化学株式会社製、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)ベンゼン、エポキシ当量:100、官能基数:4]
1A :表面(背面)
12 :基材
14 :帯電防止層
20 :粘着剤層
20A :表面(粘着面)
50 :被着体(プレーン偏光板)
60 :片面粘着テープ(ピックアップテープ)
62 :粘着剤層
64 :基材
130 :両面粘着テープ
132 :ステンレス板
160 :粘着テープ
162 :粘着剤
162A:粘着面
164 :樹脂層フィルム
Claims (10)
- 第一面および第二面を有する基材と、前記基材の前記第一面に設けられた帯電防止層と、前記基材の前記第二面に粘着剤層と、を備える粘着シートであって、
前記帯電防止層は、導電性ポリマー成分としてポリアニリンスルホン酸、バインダとしてポリエステル樹脂、及び、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤を含有する帯電防止剤組成物から形成され、
前記粘着剤層が、モノマー成分として、少なくとも、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)を70〜99.5質量%、及び、カルボキシル基含有不飽和単量体(B)を0.5〜10質量%含有し、かつ、分子中にラジカル重合性官能基を含む反応性乳化剤を用いて重合されたアクリルエマルション系重合体を含有する水分散型アクリル系粘着剤組成物より形成され、
前記帯電防止剤組成物が、滑剤として、脂肪酸アミドを含むことを特徴とする粘着シート。 - 前記基材が、ポリエチレンテレフタレート及び/又はポリエチレンナフタレートを含有することを特徴とする請求項1に記載の粘着シート。
- 前記水分散型アクリル系粘着剤組成物が、分子中にカルボキシル基と反応しうる官能基を2個以上有する非水溶性架橋剤をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着シート。
- 前記アクリルエマルション系重合体が、モノマー成分として、更に、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル及びジエチルアクリルアミドからなる群より選ばれた少なくとも1種の単量体(C)を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記アクリルエマルション系重合体の溶剤不溶分が、70質量%以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記粘着剤層の溶剤不溶分が、90質量%以上であり、23℃における破断伸びが、130%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記水分散型アクリル系粘着剤組成物における、カルボキシル基含有不飽和単量体(B)のカルボキシル基1モルに対する、前記非水溶性架橋剤のカルボキシル基と反応しうる官能基のモル数が、0.4〜1.3モルであることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記アクリルエマルション系重合体が、前記単量体(C)を、0.5〜10質量%含有することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 光学部材用の表面保護用途に用いられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記請求項1〜9のいずれか1項に記載の粘着シートが貼り合わされてなることを特徴とする光学部材。
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