JP6597249B2 - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
圧電セラミックス等の無機材料、ポリフッ化ビニリデン等の有機材料等の圧電材料が知られており、このような圧電材料をタイヤに適用することが提案されている。例えば、特許文献1には、ポリフッ化ビニリデンを配合したトレッド用ゴム組成物が開示され、グリップ性能が向上することが記載されている。
しかしながら、ポリフッ化ビニリデンは、タイヤ用途に適用するには、耐熱性が不充分である、等の問題があり、また、ゴム特性も乏しいため、タイヤに組み込んだ場合の耐久性も不充分である。
一方、近年タイヤには、耐摩耗性、転がり抵抗等の性能の他、空気圧やたわみの監視、装飾性電飾等、走行以外の多様な性能への要望も高まっており、更に非常に広い温度域で使用されるため、各種性能の温度依存性が低いことも要求されている。
例えば、特許文献2には、圧電素子を用いた発電具をタイヤの空気圧センサー等の電源として用いたタイヤが開示されているが、温度依存性、発電性能、破断伸び、耐久性、耐破壊性能、転がり抵抗等、各種性能には未だ改善の余地が残されている。
特開2010−143963号公報 特開2014−83957号公報
本発明は、前記課題を解決し、圧電特性の温度依存性が小さく、破断時伸び、耐久性、耐破壊性能等の性能に優れたタイヤ用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、下記式(1)〜(3)を満たすタイヤ用ゴム組成物に関する。
d33(25℃)≧25pC/N (1)
(d33(x℃)は、温度x℃における圧電特性を表す。)
0.5×d33(0℃)≦d33(100℃)≦5×d33(0℃) (2)
EB(%)≧100 (3)
(EB(%)は、JIS K6251に準じて測定した破断時伸びを表す。)
前記ゴム組成物は、ゴムマトリクス中に圧電材料を配向させたものであることが好ましい。
本発明はまた、前記ゴム組成物をタイヤセンサー用材料として用いた空気入りタイヤ、前記ゴム組成物をタイヤ装飾発電用材料として用いた空気入りタイヤ、に関する。
本発明によれば、前記式(1)〜(3)を満たすタイヤ用ゴム組成物であるので、該ゴム組成物を用いることで、圧電特性の温度依存性が小さく、破断時伸び、耐久性、耐破壊性能等の性能に優れた空気入りタイヤを提供できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、下記式(1)〜(3)を満たす。
d33(25℃)≧25pC/N (1)
(d33(x℃)は、温度x℃における圧電特性を表す。)
0.5×d33(0℃)≦d33(100℃)≦5×d33(0℃) (2)
EB(%)≧100 (3)
(EB(%)は、JIS K6251に準じて測定した破断時伸びを表す。)
ここで、圧電定数d33は、材料に電圧を加えた時に電圧方向に材料が変形する変形量を示す指標であり、圧電定数d33が大きい材料ほど変位量が大きい。
本発明のゴム組成物は、式(1)、すなわち、25℃での圧電定数d33が25pC/N以上を満たし、所定以上の変位量(圧電特性)を有するものである。更に式(2)、すなわち、0℃、100℃でのd33が0.5×d33(0℃)≦d33(100℃)≦5×d33(0℃)を満たし、100℃の変位量が0℃の変位量の0.5〜5倍の範囲内に留まり、温度依存性が小さいものである。加えて、前記ゴム組成物は、破断時伸びEBが100%の特性も有するものである。
従って、所望の圧電特性を有するので(式(1))、タイヤ空気圧やたわみ監視のセンサー用材料として好適に使用でき、また、電源材料として用いることで、タイヤの電飾等、装飾性も付与できる。温度依存性が小さいので(式(2))、非常に広い温度域で使用可能であり、路面温度変化、使用による発熱等による影響も少ない。更に、所定以上のEBを有し、柔軟性が高いので(式(3))、タイヤの歪に追従して圧電性能が発揮され、良好な圧電性能の耐久性が得られる。また、他のタイヤ部材との剥離等も防止され、良好な耐破壊性能も得られる。よって、前記ゴム組成物を用いることで、圧電特性の温度依存性が小さく、破断時伸び、耐久性、耐破壊性能等の性能に優れた空気入りタイヤを提供できる。
前記ゴム組成物は、下記式(1)を満たす。
d33(25℃)≧25pC/N (1)
25pC/N以上であれば、十分な圧電効果が得られ、タイヤのセンサーや電飾用途として機能する。30pC/N以上が好ましく、35pC/N以上がより好ましい。上限は、特に限定されない。
前記ゴム組成物は、下記式(2)を満たす(単位:pC/N)。
0.5×d33(0℃)≦d33(100℃)≦5×d33(0℃) (2)
式(2)を満たす場合、0℃から100℃までの温度依存性が小さく、広い温度範囲に適用可能である。
好ましくは、0.6×d33(0℃)≦d33(100℃)≦3×d33(0℃)、より好ましくは0.7×d33(0℃)≦d33(100℃)≦1.5×d33(0℃)である。
前記ゴム組成物は、下記式(3)を満たす。
EB(%)≧100 (3)
EBが100%未満であると、繰り返し変形によりゴム組成物の中に微小な損傷(空隙)が生じ、圧電性能が劣化するおそれがある。EBは、150%以上が好ましく、200%以上がより好ましい。上限は特に限定されない。
なお、本発明において、d33(x℃)の測定は、クランピングフォース8N以上、ダイナミックフォース0.4N以上の負荷を与えて測定した値であり、他の条件はJIS R1696に準拠して測定される。EB(%)は、JIS K6251に準じて測定した破断時伸びである。d33(x℃)、EB(%)は、例えば、後述の実施例の方法により測定できる。
本発明において、前記式(1)、(2)の特性は、公知の圧電効果の高い材料、温度依存性の小さい圧電材料の使用、圧電材料の好ましい配向、等により付与できる。前記式(3)の特性は、高EBを持つ公知のゴム組成物の使用(例えば、天然ゴム、ブタジエンゴム、エポキシ化天然ゴム、エポキシ化ブタジエンゴム等のゴム成分の使用、所定のDBP吸油量や窒素吸着比表面積を持つカーボンブラックの使用、オイル等の軟化剤の使用、適量の架橋剤の使用、等)、所定の平均粒径の圧電材料の使用、圧電材料の適量の配合、等により付与できる。
前記ゴム組成物は、本発明の効果が良好に得られるという観点から、圧電材料(圧電性物質)を含むことが好ましい。
圧電材料は、機械エネルギーと電気エネルギーの相互変換が可能な材料で、力を加えると電圧が発生し、逆に電圧を加えると変位や力が発生する性質(圧電性)を持つ材料である。
前記ゴム組成物において、圧電材料の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは20質量部以上、更に好ましくは30質量部以上である。5質量部未満であると、本発明の効果が充分でない傾向がある。該圧電材料の含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは70質量部以下、更に好ましくは50質量部以下である。100質量部を超えると、耐破壊性能等が低下するおそれがある。
圧電材料として粒状材料を用いる場合、その平均粒径は、30μm以下が好ましく、10μm以下がより好ましい。30μmを超えると、ゴム組成の破壊特性が悪化する恐れがある。また、平均粒径は、0.01μm以上が好ましく、0.1μm以上がより好ましい。0.01μm未満であると、圧電性能が劣る恐れがある。なお、本明細書において、圧電材料(後述の高分子複合圧電体の場合、該高分子複合圧電体)の平均粒径は、透過型電子顕微鏡により観察し、視野内に観察された一次粒子を400個以上測定し、その平均により求めることができる。
圧電材料としては、例えば、公知のセラミックス系、高分子系圧電材料が挙げられる。
セラミックス系圧電材料としては、チタン酸バリウム系(BT)、ジルコン酸チタン酸鉛系(PZT)、ジルコン酸チタン酸ランタン酸鉛系(PLZT)、チタン酸鉛(PT)−ジルコン酸鉛(PZ)を基本ベースとした3成分系若しくは4成分系を好適に使用できる。3成分系、4成分系の元素としてはNb、Mg、Ni、Zn、Mn、Co、Sn、Fe、Cd、Sb、Al、Yb、In、Sc、Y、Ta、Bi、W、Te、Reなどが挙げられる。代表例としては、チタン酸バリウム(BaTiO(BT))、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、チタン酸リチウム(LiTiO)、チタン酸鉛(PbTiO)、チタン酸バリウム鉛((Ba、Pb)TiO)、チタン酸バリウムカルシウム((Ba、Ca)TiO)、ニオブ酸カリウムナトリウム((K、Na)NbO)、ニオブ酸カリウムリチウム((K、Li)NbO)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr、Ti)O(PZT))などを使用できる。なお、環境的側面から鉛を含まない圧電材料を用いることが望ましい。
高分子系圧電材料としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ヨウ素化ポリ酢酸ビニル、ポリウレア、ポリ乳酸などを使用できる。圧電性能が良好に得られるという点からは、セラミックス系圧電材料が好適である。
本発明では、圧電材料として、有機高分子樹脂からなるマトリックスと、該マトリックス中に含まれる下記一般式で表される組成を有するペロブスカイト型酸化物からなる(不可避不純物を含んでもよい)圧電体とを含む高分子複合圧電体も好適に使用できる。
(Bi,A1−x)(B,C1−y)O
(式中、AはPb以外の平均イオン価数が2価のAサイト元素、Bは平均イオン価数が3価のBサイト元素、Cは平均イオン価数が3価より大きいBサイト元素であり、A、B及びCは、各々1種又は複数種の金属元素である。Oは酸素である。B及びCは互いに異なる組成である。0.6≦x≦1.0、x−0.2≦y≦xである。Aサイト元素の総モル数及びBサイト元素の総モル数の、酸素原子のモル数に対する比は、それぞれ1:3が標準であるが、ペロブスカイト構造を取り得る範囲内で1:3からずれてもよい。)
前記マトリックス(高分子マトリックス)としては、有機高分子樹脂であれば特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)、アクリル樹脂等の汎用プラスチック;ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)、熱可塑性ポリイミド等のエンジニアリングプラスチック;アクリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム等の合成ゴム;ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、及びその共重合体等の圧電性高分子;フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド等の熱硬化性樹脂;等が挙げられる。
前記ペロブスカイト型酸化物からなる圧電体については、式に表されるように、Aサイト元素はBiだけでもよいし、Pb以外の平均イオン価数が2価のAサイト元素Aを含んでもよい。Aサイト元素Aとしては、Aサイト元素Aは、Mg,Ca,Sr,Ba,(Na,Bi),及び(K,Bi)からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素が挙げられる。
Aサイトの主成分(60モル%以上)はイオン価数が3価のBiであるので、Bサイト元素Bは、平均イオン価数が3価の金属元素となり、質量の小さい元素であることが好ましい。Bサイト元素Bとしては、Al,Sc,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Ga,Y,In,及びRe(希土類元素)からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素が挙げられる。
Aサイト元素Aを含む場合、Aは平均イオン価数が2価であるので、Bサイト元素Cとして平均イオン価数が4価の金属元素を同じモル数含んでいることが好ましい。同じモル数よりも多い場合、Bサイト元素Cはドナー・ドーパントとして機能するが、20%以下まで含まれていてもよい。Bサイト元素Cには、平均イオン価数が4価より大きいものを含んでいてもよい。この場合、平均イオン価数が4価より大きい元素Cは、元素Aと同じモル数でもドナー・ドーパントとして機能する。ドーパントとしてのBサイト元素Cは、20%以下まで含まれていてもよい。Aサイト元素Aを含まない場合は、Bサイト元素Cは平均イオン価数が4価以上の場合にドナー・ドーパントとして機能する。ドーパントとしてのBサイト元素CとしてはNb,Mn等が好ましい。
また、前記ペロブスカイト型酸化物に代えて、PZT系圧電セラミックス(圧電体)を用いた高分子複合圧電体も使用可能である
なお、これらの高分子複合圧電体は、例えば、高分子マトリックス中に圧電体が配された構成のものが挙げられ、通常の作製法により製造可能である。具体的には、ダイキャスト法やウエハー作製用のマルチブレードウエハリングソーを用いてアレイ状の柱状圧電体を作製し、アレイ間の隙間に高分子樹脂を流し込む方法等により作製できる。
本発明における圧電材料は、良好な圧電性能が得られる点で、ゴムマトリックス中で配向していることが望ましい。配向させる方法は特に限定されず、公知の手法を使用でき、例えば、ゴム成分が加硫等で硬化する前に圧力をかけて押し出す方法、電圧を付与しながら加硫する方法等が挙げられる。後者の方法は、具体的には、未加硫ゴム組成物を120〜180℃の範囲内において0.5〜5.0kV/mmの直流電圧を印加しながら加硫することにより、ゴムマトリックス中に圧電材料を配向できる。
本発明のゴム組成物は、導電性材料を含むことが好ましい。導電性材料としては、例えば、銅粉、銀粉などの金属粒子、金属粒子を無機物で表面処理した表面処理品、酸化亜鉛等を異種元素でドープすることでN型半導体化した酸化亜鉛粉末、カーボンブラック、カーボンナノファイバー、金属ファイバー等が挙げられる。なかでも、低燃費性、弾性率、加工性のバランスから、導電性カーボンブラックが特に好ましい。
上記導電性カーボンブラックとしては、黒鉛化カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラックなど、公知材料を使用できる。
なかでも、導電性カーボンブラックとして、ジブチルフタレート(DBP)吸油量が100cm/100g以上、窒素吸着比表面積(NSA)が40m/g以上、揮発分が1.0質量%以下の少なくとも1つの特性を有するものを配合することが好ましい。それ自体で転がり抵抗の低減作用を有する他、少量で導電効果を有し、ゴムの硬さが高められるので、同一硬さにしたときのカーボンブラック配合量を減らし、より転がり抵抗を低減できる。更に、導電性カーボンブラックの発達したストラクチャーが荷重により抵抗値変化を起こすため、ON−OFFのスイッチ機能を付与でき、荷重センサー等の利用に有用である。
導電性カーボンブラックのジブチルフタレート(DBP)吸油量は、導電性が向上する他、転がり抵抗の指標であるtanδを低減し、硬度が高められるという理由から、好ましくは120ml/100g以上、より好ましくは160ml/100g以上、更に好ましくは200ml/100g以上、特に好ましくは300ml/100g以上である。上限は特に限定されないが、好ましくは1000ml/100g以下、より好ましくは600ml/100g以下である。
導電性カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは50m/g以上、より好ましくは100m/g以上、更に好ましくは150m/g以上である。カーボンブラックは、NSAが高いと一般に導電性が向上し、特に表面に細孔を多く形成したものは、導電性が更に向上し、カーボンブラックのNSAもより高くなる傾向があることから、前記以上のNSAを持つものが好適である。上限は特に限定されないが、好ましくは1500m/g以下、より好ましくは1300m/g以下である。
導電性カーボンブラックの揮発分は、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.7質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。カーボンブラックの表面に官能基が少なく、炭素が多くなるほど導電性に優れ、同時にカーボンブラックの揮発分は低下する傾向があるため、揮発分の低下を導電性向上の指標とできる。揮発分が少ないことで、導電性が良好となる。
なお、本明細書において、カーボンブラックのDBP吸油量、揮発分は、JIS K6221(1982)に記載の方法、NSAは、JIS K6217のA法で測定される値である。
導電性カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは15質量部以上、更に好ましくは20質量部以上である。5質量部未満であると、カーボンブラックにより導電性を付与できないおそれがある。また、該含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは70質量部以下、更に好ましくは50質量部以下である。100質量部を超えると、破断伸び、耐久性、耐破壊性能が低下するおそれがある。
本発明のゴム組成物は、ゴムの弾性、耐久性、強度の面から、ジエン系ゴムを含むことが望ましい。ジエン系ゴムとしては特に限定されず、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、エポキシ化ブタジエンゴム(EBR)等が挙げられる。
なかでも、NR、ENR等のイソプレン系ゴム、BR、EBR等のブタジエン系ゴム、SBRが好ましい。また、低燃費性、フィラーとの強固な結合による耐久性の面からは、極性官能基を分子中に有している変性ジエン系ゴムが望ましい。ブタジエン系ゴムのシス含量は、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上である。EBR、ENR等のエポキシ化ジエン系ゴムのエポキシ化率は、1〜50質量%が好ましく、2〜25質量%がより好ましい。なお、シス含量は赤外吸収スペクトル分析法、エポキシ化率は核磁気共鳴分光分析により測定できる。
ゴム成分として、NR等のイソプレン系ゴムを用いる場合、ゴム物性に応じてイソプレン系ゴム量を適宜選択すれば良いが、ゴム成分100質量%中のイソプレン系ゴムの含有量は、好ましくは10〜70質量%、より好ましくは30〜50質量%である。
ゴム成分として、BR、EBR等のブタジエン系ゴムを用いる場合、ゴム物性に応じてBR量を適宜選択すれば良いが、ゴム成分100質量%中のブタジエン系ゴムの含有量は、好ましくは30〜90質量%、より好ましくは50〜70質量%である。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、加硫剤、ステアリン酸、各種老化防止剤、オゾン劣化防止剤、オイル、ワックス、加硫促進剤などを適宜配合できる。
芳香族系プロセスオイル等のオイルを配合する場合、オイルの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1.0質量部以上、より好ましくは2.0質量部以上である。1.0質量部未満であると、破断時伸びが低下するおそれがある。該オイルの配合量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下、更に好ましくは5.0質量部以下である。20質量部を超えると、耐久性が低下するおそれがある。
加硫剤として硫黄を配合する場合、硫黄の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.2質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上である。0.2質量部未満であると、架橋密度が低くなり、破断時伸び、耐破壊性能を充分に確保できないおそれがある。該硫黄の配合量は、好ましくは5.0質量部以下、より好ましくは3.0質量部以下、更に好ましくは2.0質量部以下である。5.0質量部を超えると、架橋密度が高くなり、破断時伸びなどのゴム特性が充分に得られないおそれがある。
加硫促進剤としては、N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドなどのスルフェンアミド系加硫促進剤を好適に使用できる。スルフェンアミド系加硫促進剤を配合する場合、その配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.2〜2.5質量部、より好ましくは0.5〜1.5質量部である。
本発明のゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで、ゴム成分、圧電材料、導電性カーボンブラックなどの前記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。
すなわち、前記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッド等のタイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得る。なお、前述のとおり、硬化(加硫)前に圧力をかけて押し出す方法、電圧を付与しながら加硫する方法等を適用することで、ゴムマトリックス中に圧電材料を配向したタイヤ部材、タイヤを製造できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例で用いた各種薬品について説明する。
NR:TSR20
BR:宇部興産(株)製のウベポールBR150B(シス含有量:97質量%)
EBR:下記製造例1
カーボンブラック1:ケッチェンブラックインターナショナル(株)製のケッチェンブラックEC600JD(DBP:495ml/100g、NSA:1270m/g、揮発分:0.7質量%)
カーボンブラック2:三菱化学(株)製のダイアブラックN550(NSA:41m/g、DBP:115ml/100g、揮発分:0.5質量%)
圧電セラミックス1〜3:下記製造例2〜4
オイル:(株)ジャパンエナジー製のX−140(アロマ系プロセスオイル)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸つばき
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)(6PPD)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
<過酢酸溶液の合成>
300ml三角フラスコに氷酢酸57gと過酸化水素水107gを加え、攪拌後、恒温槽で40℃に保ったまま24時間静置し、過酢酸溶液を得た。
(製造例1 EBR(エポキシ化ブタジエンゴム)の合成)
内容積2リットルの攪拌装置付きステンレス製重合反応器を洗浄、乾燥後、乾燥窒素で置換した。ここに、シクロへキサン300g、1,3−ブタジエン50gを加え、更にn−ブチルリチウム(n−BuLi)5.2mmolを加えた後、50℃で5時間重合反応を行った。その後、重合反応系に、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)のイソプロパノール溶液(BHT濃度:5質量%)0.5mLを加えて、重合反応を停止させた。反応溶液に界面活性剤5gを含む水溶液100mlを加え、上記過酢酸溶液100mlを添加し、激しく攪拌下超音波を照射することにより、乳化条件下で0.5時間エポキシ化反応を行った。有機層を分離し、溶媒除去、減圧乾燥を行うことにより、EBRを得た。得られたEBRは、Mw5.2×10、エポキシ化率5質量%、ビニル量26質量%、トランス量42質量%、シス量32質量%であった。
(製造例2 圧電セラミックス1の合成)
(Ba0.2,Bi0.8)(Ti0.2,Fe0.78,Nb0.01,Mn0.01)Oの組成となるように原料として、BaTiO,Bi,Fe,Mn,Nbを調合した。このとき、Biは0.5モル%過剰とした。調合した原料粉末をエタノール中にてボールミルで湿式混合して混合粉末を作製した。混合後、乾燥させて成形した後750℃にて3時間仮焼きを行い、その後粉砕してPVA(ポリビニルアルコール)をバインダーとして使用してプレス成形した。
得られた成形体を930℃にて10時間焼成した後粉砕し、平均粒径1.7μmの圧電セラミックス1(高分子複合圧電体)を得た。組成は目標組成で、ペロブスカイト単相であった
(製造例3 圧電セラミックス2の合成)
圧電セラミックスの組成を、Pb(Ti0.48,Zr0.52)Oとし、原料をPbO,TiO,ZrOとし、PbOを0.5モル%過剰として原料を調合した以外は製造例2と同様にし、平均粒径1.2μmのPZT系圧電セラミックス2(高分子複合圧電体)を得た。
(製造例4 圧電セラミックス3の合成)
製造例3の粉砕条件を変更した以外は同様にして、平均粒径200μmの圧電セラミックス3(高分子複合圧電体)を得た。
<実施例1、2及び比較例1>
表1示す配合内容に従い、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、2軸オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を150℃で2kV/mmの直流電圧を印加しながら30分間加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
<比較例2>
表1示す配合内容に従い、加硫時に直流電圧を印加しなかった以外は、比較例1と同様にし、加硫ゴム組成物を得た。
得られた加硫ゴム組成物について、下記の評価を行った。結果を表1に示す。
<圧電性能>
加硫ゴム組成物の25℃、0℃、100℃における圧電特性(圧電定数)d33を、それぞれd33メーター(PIEZO TEST社製 PM−300)を用いて測定した。圧電特性d33の測定は、周波数110Hz、クランピングフォース15N、ダイナミックフォース0.5Nの条件で行い、他の条件は、JIS R1696に準拠して測定した。
<圧電耐久性>
加硫ゴム組成物を用いて、JIS K6260「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−デマッチャ屈曲亀裂試験方法」に基づいてサンプルを作製し、耐久試験を行った。50%伸張を1000回繰り返してゴムシートを屈曲させた後における圧電性能の劣化度合いを下記式にて評価した。
(圧電耐久性)=耐久試験後のd33(25℃)/新品のd33(25℃)×100
<引張り試験>
JIS K6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム引っ張り特性の求め方」に準じて、3号ダンベルを用いてロール押し出しに対する各方向の引張り試験を実施し、加硫ゴム組成物の破断時伸び(EB)と破断時の引張り強度(TB)を測定した。ゴム柔軟性の指標としてEB(%)を表1に記載した。
また、TB×EB/2を破壊強度の指標とし、基準比較例の破壊強度を100として各配合の破壊強度を下記式により指数表示した。指数が大きいほど耐破壊性能に優れる。
(耐破壊性能指数)=(各配合のTB×EB/2)/(基準比較例のTB×EB/2)×100
Figure 0006597249
実施例は、0℃と100℃のd33の差が少なく、圧電特性の温度依存性が低かった。また、圧電特性の耐久性、破断伸びEB、耐破壊性能にも優れていた。従って、実施例のゴム組成物は、タイヤのセンサー用材料、装飾用材料として好適に使用できることが明らかとなった。

Claims (4)

  1. 下記式(1)〜(3)を満たすタイヤ用ゴム組成物であって、
    イソプレン系ゴム、ブタジエン系ゴム及びスチレンブタジエンゴムからなる群より選択される少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対して、硫黄の配合量が0.2〜5.0質量部であるタイヤ用ゴム組成物
    d33(25℃)≧25pC/N (1)
    (d33(x℃)は、温度x℃における圧電特性を表す。)
    0.5×d33(0℃)≦d33(100℃)≦5×d33(0℃) (2)
    EB(%)≧100 (3)
    (EB(%)は、JIS K6251に準じて測定した破断時伸びを表す。)
  2. ゴムマトリクス中に圧電材料を配向させた請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 請求項1又は2記載のゴム組成物をタイヤセンサー用材料として用いた空気入りタイヤ。
  4. 下記式(1)〜(3)を満たすタイヤ用ゴム組成物をタイヤ装飾発電用材料として用いた空気入りタイヤ。
    d33(25℃)≧25pC/N (1)
    (d33(x℃)は、温度x℃における圧電特性を表す。)
    0.5×d33(0℃)≦d33(100℃)≦5×d33(0℃) (2)
    EB(%)≧100 (3)
    (EB(%)は、JIS K6251に準じて測定した破断時伸びを表す。)
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