JP6596895B2 - 複合材料成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、インサート部材を備えた複合材料成形体に関する。
上記インサート部材を備えた複合材料成形体としては、発泡コアの表面にFRP表層を形成した発泡コアFRP成形品であって、内部にインサートナットを埋設したものが知られている(下記特許文献1)。この成形品では、発泡コアとインサートナットとの間にFRP内層が設けられ、このFRP内層がインサートナットに密着するとともにFRP表層と一体となってインサートナットを強固に固定している。FRP内層は、発泡コアとインサートナットとの間にFRP内層用繊維基材をセットして、この繊維基材に樹脂液を注入する方法により、FRP表層と一体化される。
特開平5−253946号公報
しかしながら、上記成形品は、主たる構成部品として少なくとも4つの部品(具体的には、FRP表層用繊維基材、FRP内層用繊維基材、発泡コア及びインサートナット)を必要とし、これがコスト高の要因となっていた。また、FRP内層用繊維基材は、シート状の素材をインサートナットに適合する形状にカットして作製する必要があり、工程数の増加等による製造コストの増大を招いていた。
本発明の目的は、インサート部材を備えた複合材料成形体の部品点数や製造工程数を削減し、製造コストを抑制することにある。
本発明では、発泡コア層が、一般部を構成する第1発泡体と、該第1発泡体に一体成形されたより高密度の第2発泡体とから構成されており、インサート部材が、第2発泡体に一体成形されている。
本発明によれば、インサート部材が第1発泡体より高い密度を有する第2発泡体に一体成形されているため、インサート部材を第2発泡体によって強固に保持することができる。これにより、上記特許文献1の場合におけるFRP内層が不要になり、FRP内層用の繊維基材を作製する工程も不要になるので、製造コストを抑制することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態にかかる複合材料成形体の構成を示す図であり、(a)は、当該複合材料成形体の断面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図である。 図2は、図1の複合材料成形体のコア材の製造方法を説明する図である。 図3は、図1の複合材料成形体の製造方法を説明する図である。 図4は、本発明の実施形態の変形例にかかる複合材料成形体の構成を示す図であり、(a)は、当該複合材料成形体の断面図、(b)は、(a)のB−B線に沿った断面図である。 図5は、図4の複合材料成形体のコア材の製造方法を説明する図である。 図6は、図4の複合材料成形体の製造方法を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明における「上」「下」など方向を表す用語は、各部の位置関係を説明するために便宜上定めたものであり、実際の取り付け姿勢等を限定するものではない。
本発明の実施形態にかかる複合材料成形体(以下、成形体Mと称する)について、図1を参照して説明する。
図1(a)に示すように、成形体Mは、第1の表面層1(第1繊維強化樹脂層)と、第2の表面層2(第2繊維強化樹脂層)と、それらに挟まれた発泡コア層3と、インサートブロック4(インサート部材)とを備えている。
第1及び第2の表面層1,2は、それぞれ炭素繊維強化プラスチックからなるシート状の第1及び第2の表皮材10,20から構成されている。各表面層1,2の厚さ、即ち、各表皮材10,20の厚さは、特に限定されず、成形体Mに要求される強度、剛性等に応じて適宜設定できる。自動車等車両の部品として用いられる成形体Mであれば、表皮材10,20の厚さは、例えば、0.4〜5.0mm程度に設定される。なお、表皮材10,20は、同一の繊維強化プラスチックから構成してもよいし、要求される強度、剛性、成形時の賦形性等に応じて、互いに異なる繊維強化プラスチックから構成してもよい。
発泡コア層3は、発泡コア層3の一般部を構成する低密度発泡体31(第1発泡体)と、低密度発泡体31に一体成形された高密度発泡体32(第2発泡体)とから構成されている。発泡コア層3の厚さ、即ち、低密度発泡体31及び高密度発泡体32の厚さは、特に限定されず、成形体Mに要求される強度、剛性等に応じて適宜設定できる。自動車等車両の部品として用いられる成形体Mであれば、両発泡体31,32の厚さは、例えば、4.0〜50.0mm程度に設定される。
低密度発泡体31及び高密度発泡体32は、互いに密度の異なる発泡ポリエチレンから構成される。低密度発泡体31の比重は、例えば、0.03以上0.25未満である。高密度発泡体32は、低密度発泡体31より高い密度を有しており、その比重は、例えば、0.25以上〜1.2未満である。なお、発泡体の密度とは、各発泡体の平均密度を意味している。
高密度発泡体32の形状、大きさ(寸法)は、特に限定されず、インサートブロック4の大きさやインサートブロック4に付与される外力の種類、大きさ等に応じて適宜設定される。本実施形態では、図1(b)に示すように、厚さ方向視における形状を、インサートブロック4から入力された外力を低密度発泡体31に効率的に伝達でき、かつ、成形が容易な矩形状としている。
インサートブロック4は、鋼、アルミニウム等の金属からなる外周異形のブロックである。インサートブロック4の外周面41には、各々径方向に延びる複数の羽根42が回り止め用に設けられている。
インサートブロック4は、高密度発泡体32に埋め込まれた状態で、或は、その周囲を高密度発泡体32によって囲まれた状態で、高密度発泡体32に一体成形されている。インサートブロック4は、高密度発泡体32の発泡成形により一体成形されているため、羽根は高密度発泡体32に深く食い込み、羽根の表面全体に高密度発泡体32が密着している。そのため、インサートブロック4にトルクや引き抜き荷重等の外力が加わった場合でも、インサートブロック4が強固に保持されて、インサートブロック4の回転や抜けが防止される。なお、インサートブロック4の材質は、特に限定されず、金属の他、セラミックス、樹脂、或はこれらの材料を組み合わせた複合材料等であってもよい。インサートブロック4の形状も特に限定されず、角形、多角形、扇形、半円形、球形、角柱形、パイプ形、異形ブロック形等であってもよい。
成形体Mは、低密度発泡体31及び高密度発泡体32の上下面上に表皮材10,20がそれぞれ配置された、いわゆるサンドイッチ構造を有している。低密度発泡体31の上側の面31a及び高密度発泡体32の上側の面32aは、第1の表皮材10の下側の面11(裏面)と面接合されており、低密度発泡体31の下側の面31b及び高密度発泡体32の下側の面32bは、第2の表皮材20の上側の面21(裏面)と面接合されている。
以下、成形体Mを製造する方法について、図2,3を参照して説明する。
まず、図2(a)(b)に示すように、インサートブロック4を型5内にセットし、型5を閉じる。上型5Aには成形面5aを有する凹部51が形成され、下型5Bには成形面5bを有する凹部52が形成されている。型5が閉じられたとき、成形面5aと成形面5bとによって閉じられた成形空間(キャビティ)CVが画成される。
次に、成形体Mにおける低密度発泡体31と高密度発泡体32との境界面に対応する位置に、仕切り板6を挿入する。仕切り板6は、キャビティCVを、内部にインサートブロック4を含む第1空間S1(高密度発泡体32に対応する領域)と、第1空間S1以外の第2空間S2(低密度発泡体31に対応する領域)とに仕切る。仕切り板6は、上型5Aまたは下型5Bに設けられたスリット(不図示)を介してキャビティCV内に挿入可能になっている。仕切り板6は、例えばエアシリンダなどのアクチュエータによって、キャビティCVを第1及び第2空間S1,S2に仕切る仕切り位置と当該仕切りを開放する開放位置との間を、例えば上下方向または水平方向にスライド移動可能になっている。
次に、型5に設けたビーズ供給口(不図示)からキャビティCVの第1及び第2空間S1,S2内に、ビーズ(発泡原料)Bを供給する。第1空間S1へのビーズBの供給量(第1空間S1の単位容積あたりのビーズBの重量)は、第2空間S2への供給量(第2空間S2の単位容積あたりのビーズBの重量)より大きくする。ビーズBは、ポリエチレン樹脂に発泡剤、発泡助剤等を配合した粒状体である。
次に、図2(c)に示すように、型5に設けたガス注入口53から、例えば、100〜130℃の熱風または水蒸気(以下、高温ガスHGと総称する)をキャビティCV内に注入する。高温ガスHGは、キャビティCV全域に行き渡り、ビーズBを加熱する。加熱されたビーズBは、発泡、膨張し、互いに融着する。
そして、両空間S1,S2が各々発泡・膨張したビーズB(以下、発泡ビーズと称する)で満たされた時点、即ち、両空間S1,S2内の発泡ビーズの移動が互いの融着及び半硬化によってある程度拘束された時点で、仕切り板6を開放位置に移動させ、仕切りを開放する。
その後も、高温ガスHGの注入を続け、発泡ビーズをさらに加熱して発泡、膨張させる。これにより、第1空間S1と第2空間S2の境界面において、両空間S1,S2の発泡ビーズ同士が融着、接合するとともに、第1空間S1内において、インサートブロック4の表面と発泡ビーズとが接合する。
ビーズBまたは発泡ビーズがキャビティCV内で発泡、膨張しつつ固化する間、上型5Aと下型5Bとによって加圧した状態を保持する。第1空間S1内で発泡、固化した発泡ビーズは、高密度発泡体32となり、第2空間S2内で発泡、固化した発泡ビーズは、低密度発泡体31となる。これにより、低密度発泡体31と高密度発泡体32とが一体成形されるとともに、インサートブロック4が高密度発泡体32に一体成形される。その後、図2(d)に示すように、型開きし、一体成形された低密度発泡体31と高密度発泡体32とインサートブロック4と(以下、これらが一体となったものをコア材30と称する)を型5から取り出す。
次に、図3(a)に示すように、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させて半硬化状態にしたプリプレグ10p,20pを、上記コア材30の上側と下側とに配置して成形型7内にセットする。
そして、図3(b)に示すように、成形型7を閉じ、上型7Aと下型7Bとによってマトリックス樹脂の硬化温度で加圧、加熱することで、プリプレグ10p,20pのマトリックス樹脂を硬化させる。これにより、プリプレグ10p,20pは、表皮材10,20となり、コア材30と一体成形される。その後、図3(c)に示すように、型開きし、一体成形された表皮材10,20及びコア材30を成形型7から取り出すことで、成形体Mが得られる。
なお、図示は省略するが、成形体Mは、成形後に、例えば、第1の表皮材10を通してインサートブロック4にタップ加工を施すことにより、インサートブロック4にねじ穴を設けることができる。
以下、成形体Mの作用効果について説明する。
本実施形態にかかる成形体Mでは、インサートブロック4が高密度発泡体32に一体成形されている。このため、インサートブロック4にトルク等の外力が加わった場合でも、インサートブロック4を高密度発泡体32で強固に保持することができる。これにより部品点数を削減して、製造コストを抑制することが可能になる。
また、成形体Mによれば、発泡コア層3の大部分を占める一般部を低密度発泡体31で構成しているので、成形体Mの軽量化を図ることができる。
また、成形体Mでは、インサートブロック4が高密度発泡体32に一体成形され、かつ、高密度発泡体32が低密度発泡体31に一体成形されている。従って、発泡体31,32とインサートブロック4との一体化を発泡コア層3の発泡成形時に一度に行うことが可能になる。これにより成形体Mを製造する際の製造工程数を削減して、製造コストを抑制することが可能になる。
さらに、成形体Mによれば、上記特許文献1のように発泡コアとインサートナットとの間にFRP内層を設けて、これをFRP表層と一体化することでインサートナットを保持固定する場合と比較し、当該FRP内層が不要になるため、部品点数を削減することができる。また、上記FRP内層用の繊維基材は、シート状の素材をインサートナットに適合する形状にカットして作製していたが、成形体Mによれば、そのような工程が不要になるので、製造コストを削減することができる。また、上記FRP内層は、繊維基材の素材を所定形状にカットすることで繊維がほつれて(或は、ばらけて)所望の強度を発揮できず、そのためインサートナットの保持力が低下するおそれがあった。しかしながら、成形体Mによれば、繊維の切断加工が不要になるため、インサートブロック4(インサート部材)の安定した保持力を得ることができる。
次に、上記実施形態の変形例にかかる成形体M1について、図4乃至図6を参照して説明する。なお、上記において既に説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図4(a)(b)に示すように、成形体M1では、インサート部材として厚さ方向視矩形状のインサートナット4Aを採用している。インサートナット4Aは、その下部を高密度発泡体32に埋設させた状態で高密度発泡体32と一体成形されている。そして、第1の表皮材10のインサートナット4Aに対応する箇所には、矩形状の開口12が設けられている。インサートナット4Aには、成形体M1を図外の他の部材に係合させるための係合部としてのねじ穴8が設けられている。インサートナット4Aの上端部は、開口12に挿入されており、ねじ穴8は、開口12から露出している。このようにすることで、成形体M1を成形した後にねじ穴8を形成するためのタップ加工を省略することができる。
成形体M1のコア材30を製造する際は、図5(a)に示すように、下型5Bの成形面5bにインサートナット4Aを挿入するための凹部54を設け、そこにインサートナット4Aをセットして、上述の成形体Mの場合と同様に発泡成形を行う。凹部54の深さは、第1の表皮材10の厚さに相当する値に設定されている。その後、得られたコア材30を用いて成形体M1を成形する際は、図6(a)に示すように、まずプリプレグ10pのインサートナット4Aに対応する箇所に、予めインサートナット4Aの上端部を挿入可能な開口12を設けておく。そしてプリプレグ10p,20pをコア材30の上側と下側とに配置して成形型7内にセットする際、プリプレグ10pを、インサートナット4Aの上端部を開口12に挿入した状態でコア材30の上側に配置する。なお、図5(a)及び図6(a)以外の工程(図5(b)〜(d)及び図6(b),(c)の工程)は、上述の成形体Mにおける図2(b)〜(d)及び図3(b),(c)の工程と同じであるため、説明を省略する。
なお、成形体M1では、インサート部材として、インサートナット4Aに替えて埋め込みボルトや溶接用ブラケット等を採用してもよい。これにより、成形体M1をねじ締結や溶接によって他の部材に係合させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
例えば、上記実施形態では、各表皮材10,20の材料となる繊維強化プラスチックとして炭素繊維強化プラスチックを採用したが、繊維強化プラスチックの材料は、特に限定されない。強化繊維としては、炭素繊維以外に、ガラス繊維、ポリアラミド繊維、アルミナ繊維、シリコンカーバイド繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維などを用いることができる。炭素繊維は、例えば、ポリアクリロニトリル(PAN系)、ピッチ系、セルロース系、炭化水素による気相成長系炭素繊維、黒鉛繊維などを用いることができる。これらの繊維を2種類以上組み合わせて用いてもよい。また、マトリックス樹脂としては、公知の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を用いることができる。典型例としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、液晶ポリマー樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンスルファイド(PPS)樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、変性ポリスチレン樹脂、AS樹脂(アクリロニトリルとスチレンとのコポリマー)、ABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン及びスチレンのコポリマー)、変性ABS樹脂、MBS樹脂(メチルメタクリレート、ブタジエン及びスチレンのコポリマー)、変性MBS樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂、変性ポリメチルメタクリレート樹脂等が挙げられる。
また、上記実施形態では、プリプレグ10p,20pを硬化させることで表皮材10,20を得ていたが、表皮材10,20の形成方法は、特に限定されず、ハンドレイアップ法、RTM法、SMC成形法、スプレーアップ法等の公知の方法を用いてもよい。
さらに、上記実施形態では、発泡コア層3の材料として、発泡ポリエチレンを採用していたが、発泡コア層3の材料はこれに限定されない。他の材料としては、例えば、ポリウレタン(PU)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、アクリル、ポリイミド(PI)、塩化ビニル(PVC)、フェノール(PF)、シリコーン(SI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)などが挙げられる。また、発泡コア層3は、例えば不織布等の短繊維の強化材を含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、高密度発泡体32の高さ(成形体M,M1の厚さ方向寸法)は、発泡コア層3の厚さ、即ち、低密度発泡体31の高さと同じにしているが、これに限定されない。発泡コア層3の厚さがインサートブロック4やインサートナット4Aの高さに比べて十分に大きい場合には、高密度発泡体32の高さを低密度発泡体31のそれより小さくし、これによって生じた隙間(空間)に低密度発泡体31を配置してもよい。このようにすることで、成形体M,M1をさらに軽量化することができる。
また、上記成形体M1では、インサートナット4Aの一端側に設けたねじ穴8を第1の表皮材10に設けた開口12から露出させているが、これに限定されない。例えば、インサート部材の両端部に係合部を設けるとともに第1及び第2の表皮材に各々開口を設け、これらの開口にインサート部材の両端部をそれぞれ挿入して、係合部が成形体の上下両面から露出するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、低密度発泡体31及び高密度発泡体32の上下両面上に表皮材10,20を配置していたが、両発泡体31,32と第1の表皮材10との間または両発泡体31,32と第2の表皮材20との間に他の層材を介在させてもよい。例えば、両発泡体31,32と第1及び第2の表皮材10,20との密着性を高めるために、ホットメルト接着剤などからなる接着層を介在させてもよい。また、第1及び第2の表面層1,2の外側に他の層を設けてもよい。例えば、表皮材10,20の外側表面に装飾用表面材等を設けてもよい。
M,M1 複合材料成形体
1 第1の表面層(第1繊維強化樹脂層)
2 第2の表面層(第2繊維強化樹脂層)
3 発泡コア層
31 低密度発泡体(第1発泡体)
32 高密度発泡体(第2発泡体)
4 インサートブロック(インサート部材)
4A インサートナット(インサート部材)
8 ねじ穴(係合部)
12 開口

Claims (1)

  1. 第1繊維強化樹脂層と、第2繊維強化樹脂層と、前記第1及び第2繊維強化樹脂層に挟まれた発泡コア層と、インサート部材とを備え、
    前記発泡コア層は、該発泡コア層の一般部を構成する第1発泡体と、該第1発泡体に一体成形された該第1発泡体より高い密度を有する第2発泡体とからなり、
    前記インサート部材は、前記第2発泡体に一体成形されており、
    前記第1発泡体は、前記第1繊維強化樹脂層と前記第2繊維強化樹脂層とに接合されており、
    前記第2発泡体は、前記第1繊維強化樹脂層と前記第2繊維強化樹脂層とに接合されていることを特徴とする複合材料成形体。
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