JPH0596685U - 流体の分流器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分流器の流体をスム−スに分流させるこ
と。 【構成】 曲管状の分流器本体に於いて、流体に曲が
り運動を、該流体の流速に基くクロソイド曲線（ＣＬ）
に沿って与え該曲線の接線方向に分流を作るための分岐
管を突設してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は流体、主として液体、気体等を分岐せしめるための分流器、いわゆる ヘッダ−に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来に於ける第一の技術として図２に示す如く直角分岐型の分流器１を挙げる ことが出来、ヘッダ−本体２に直角に分岐管３を設置している。４はヘッダ−本 体２へ流体を供給するための供給管である。 従来に於ける第二の技術として図３に示す如くラッパ型の分流器１Ａを挙げるこ とが出来、ヘッダ−本体２Ａに放射方向に分岐管３Ａを突設している。４Ａはヘ ッダ−本体２Ａへ流体を供給するための供給管である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した第一の従来技術にあっては、分流器１が直角分岐型のために流体の内 部抵抗が大きくなり、分流が他の分岐系統に影響を与え、流量が不安定となる欠 点があった。 又、第二の従来技術にあっては、ラッパ型の分流器１Ａのため容積が大となり、 狭小な場所での使用に支障を来たす欠点があった。 本考案はこれら従来技術の欠点を解消せんとすることを目的としているものであ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

曲管状の分流器本体に於いて、流体に曲がり運動を、該流体の流速に基くクロ ソイド曲線に沿って与え、該曲線の接線方向に分流を作るための分岐管を突設し てある。

【０００５】

【作用】 供給管より供給された流体は、分流器本体に突設された分岐管より分水され送 出せしめられる。

【０００６】

【実施例】

１０は流体（本実施例では液体、具体的には水）の流速に合わせたクロソイド 曲線（ＣＬ）に沿って曲げた曲管状の分流器本体で、いわゆるヘツダ−本体と呼 ばれるものである。 １１は曲管状の分流器本体１０の曲がりの接線方向ヘ流体を分流せしめるための 分岐管で複数本、適宜個所に突設してある。 １２は分流器本体１０へ流体を供給するための供給管である。 而して、流体に曲がり運動を、流体の流速に基くクロソイド曲線に沿って与え、 クロソイド曲線の接線方向に分流を作ることによって、内部抵抗の低減を図り、 更に各分岐流量と流速及び圧力の安定化を図ることが出来る。

【０００７】

【考案の効果】

請求項１にあっては、流体の分流をスム−スに放出できる利点がある。 請求項２にあっては、流体に曲がり運動を、流体の流速に基くクロソイド曲線に 沿って与え、クロソイド曲線の接線方向に分流を作ることによって、分流器本体 １０の内部抵抗の低下を図り、加えて、各分岐流量と流速及び圧力の安定化を維 持できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の要部の拡大正面図である。

【図２】従来技術の第一例を示す説明図である。

【図３】従来技術の第二例を示す説明図である。

【符号の説明】

１０ 分流器本体 １１ 分岐管 ＣＬ クロソイド曲線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 曲管状の分流器本体１０に於ける外側
   曲面の接線方向に分岐管１１を設けた流体の分流器
2. 【請求項２】 曲管状の分流器本体１０に於いて、流
   体に曲がり運動を、該流体の流速に基くクロソイド曲線
   （ＣＬ）に沿って与え該クロソイド曲線の接線方向に分
   流を作るための分岐管１１を設けた流体の分流器