JP6595807B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、包装体に関するものであり、より具体的には、ポケット部を備えた容器フィルムに、カバーフィルムを接着してポケット部を密封し、当該カバーフィルムを引き剥がすか、突き破るかして開封してポケット部内に収納された錠剤等の被包装物を取出し可能とする包装体に関する。
包装形態の一つに、ピールオープン包装体がある。このピールオープン包装体は、被包装物を収納するポケット部を有する容器フィルムと、その容器フィルムに熱シールして貼付けたカバーフィルムを備える。包装体を開封する場合、カバーフィルムをめくって容器フィルムから引き剥がすことでポケット部を開放し、ポケット部内に収納された被包装物を取出し可能とするものである。この種のピールオープン包装体は、医薬品や雑貨品、食品などで用いられる。
一方、例えば、錠剤、カプセル等の薬剤用の包装体として良く用いられるものの一つに、PTP(Press Through Package)包装体がある。このPTP包装体は、プラスチックシートのシート面に複数のポケット部を形成した容器フィルムに、ポケット部に錠剤等を収納するとともにそのシート面をアルミニウム箔等からなるカバーフィルムで気密に被覆シールした構造となる。このPTP包装体は、容器(ポケット部)側から錠剤等を押し出してカバーフィルムを破壊し、錠剤等を取り出すものである。
ところで、最近、水無でも飲める口腔内崩壊錠が開発されている。例えば、凍結乾燥技術を用いて製造されたものなどは、錠剤が脆く、PTP包装体のように取出し時にポケット部を押すと、錠剤自体が破壊してしまうものがある。このような脆い錠剤は、PTP包装体では、包装することができず、上述したピールオープン包装体が適している。
錠剤用のピールオープン包装体は、例えば特許文献1等に開示されている。この包装体は、PTP包装体と同様に、シート面に複数のポケット部を形成した容器フィルムに、当該ポケット部に錠剤等を収納するとともにそのシート面をカバーフィルムで気密に被覆シールした構造となる。防湿性を高めること、ポケット部を潰す必要が無いとともに内容物である錠剤の保護を図るため、容器フィルムは、例えばアルミラミネートフィルム等を用いる。また、カバーフィルムは、PTP包装体と同様にアルミニウム箔などで形成する。さらに、複数のポケット部を個々に分割するために、個々のポケット部を区画するように縦・横にミシン目を形成する。
このようにすることで、ミシン目に沿ってフィルムを切断して1錠又は数錠ずつをシートから切り離す。さらに、切り離したシート片の周辺には、未シール部が存在し、その未シール部を摘んで、カバーフィルムを容器フィルムから引き剥がし、ポケット部を開口し、錠剤を取り出す。
特開2007−246092号公報
特許文献1等に示すように、ミシン目は、破線のように、厚さ方向に貫通するスリットを等ピッチで配置し、個々のスリットの長さは等しくしている。そして、例えば、包装体のポケット部の配列は各種のものが採りうるが、通常、横に2乃至4個で、縦にそれ以上の個数を配置し、包装体全体の平面形状は、概略長方形(四隅をR面取り加工することはある)となる。
係る形状の包装体では、能書等に記載された通常の用法では、例えば、短辺に沿って横方向のミシン目を切り離すようにしている。しかし、係る切り離しの際に、ミシン目に沿って容器フィルムとカバーフィルムを切断していくが、ミシン目通りに裂けずに縦方向の隣接する領域に切り裂かれていってしまい、隣接する容器フィルムおよびカバーフィルムを不用意に切断してしまうことがある。特に、容器フィルムにアルミ等の軟質材料を用いる場合に起こり易い。
また、容器フィルムとカバーフィルムをシート片から切り離すといった能書等に表記された通常の記載された方法ではなく、例えば、包装体の状態からいきなりカバーフィルムのみを引き剥がしてポケット部を開口し、錠剤等を取り出すことがある。係る場合もミシン目通りに裂けずに、縦方向に隣接する領域に切り裂かれていっていまい、隣のポケット部も開封されてしまったり、カバーフィルムが途中に裂けてしまい開封予定のポケット部が完全にオープンにならずに錠剤を取出しづらいことになったりするという問題もある。
上述した課題を解決するために、本発明の包装体は、(1)複数のポケット部を有する容器フィルムと、前記ポケット部内に収納される被包装物と、前記ポケット部を覆うように前記容器フィルムにシールしたカバーフィルムを備えた包装体であって、複数の前記ポケット部を個々に区分けするように形成されるミシン目を有し、前記ミシン目は、長いスリットと短いスリットを混在させて構成するものを含むように構成するものを前提とした。「長いスリットと短いスリットを混在させて構成するものを含む」とは、例えば、この種の包装体には、通常、ミシン目は複数本形成される。係る複数本のミシン目の全てが、「長いスリットと短いスリットを混在させて構成する」必要は無く、少なくとも一部のミシン目が当該構成を備えていれば良い。また、綺麗に切断するという課題を解決するためには、全てのミシン目が当該構成を採ると良い。本発明の包装体は、例えばカバーフィルムを容器フィルムから引き剥がしてポケット部を開口して収納された被包装物を取出し可能とするピールオープンタイプや、容器(ポケット部)側から被包装物を押し出して当該被包装物にてカバーフィルムを破壊し、取り出すようにしたPTP包装体がある。
上記の前提において、開封時に前記カバーフィルムを把持するための摘まみ部を、前記長いスリットと前記短いスリットを混在させて構成される前記ミシン目に隣接した前記包装体の外周縁側に設け、前記長いスリットと前記短いスリットを混在させて構成される前記ミシン目を構成するスリットは、前記包装体の外周縁に接続する切り込み部と、スリット未形成部位を挟んでその切り込み部に隣接して配置される前記長いスリットを有し、 前記スリット未形成部位は、前記摘まみ部の形成領域に配置されるようにした。
本発明は長いスリットを設けたため、係る長いスリットを設けた区間で一気にフィルムが分離される。よって、ミシン目の形成方向と異なる方向に破断が進むようなことが抑制される。これは、従来のこの種の包装体に形成されるミシン目は、交互に配置されるスリット並びにスリット未形成部位が、ともに比較的短いものが等ピッチで繰り返されている。そのため、ミシン目に沿ってフィルムを切り裂くことにともないスリット未形成部位を順次切断して行くが、ミシン目全体を切り裂くためには、何回もスリット未形成部位の切断を繰り返し行うことになり、ミシン目と異なる方向に切り裂かれていくことがあるが、本発明によれば係るおそれが可及的に抑制される。
上記の前提において、前記長いスリットは、前記包装体の外周縁側に配置し、前記長いスリットより前記包装体の中央側に前記短いスリットを配置するとよい。外周縁側とは、相対的であり、包装体の中央・内側と外周側で比較した場合に外周縁側に寄った位置にあることを意味し、必ずしも当該長いスリットがミシン目を構成する複数のスリットのうちもっとも外側に位置することに限られるものではない。例えば、ポケット部の開封に先立ち、所定のミシン目の部分で容器フィルムとカバーフィルムを一緒に切り裂いていく場合、包装体の外周縁側から行うため、切り裂き開始当初に長いスリットによって大きく切り裂かれるので良い。また、包装体の中央には短いスリットが配置されることになり、包装体の強度が確保されるのでよい。
(2)前記長いスリットの一端は、前記ミシン目で区分けされる一つの前記ポケット部を含む領域の半分よりも内側に位置するようにするとよい。このようにすると、一つの当該領域の半分以上が、一気に切り裂かれることになり、しかも、当該長いスリットが形成
されている区間は容器フィルム並びにカバーフィルムが切れている部分であるため、係る切り裂きに伴い、例えばカバーフィルムのみがミシン目の形成方向と異なる方向に破断が進むようなことがない。
(3)前記長いスリットの一端は、前記ポケット部の周縁と前記第一ミシン目との距離が最も短い地点から内側に位置するようにするとよい。内側とは、外周縁に対するものであり、包装体の中央側である。例えば実施形態のようにポケット部の平面形状が円形のように、ポケット部の周縁とミシン目との距離か場所により異なるものがある。係る場合、最も短い部分では、容器フィルムとカバーフィルムとを接着している部位が短いので剛性が低く変形しやすいため裂けやすい。また、ミシン目に沿ってカバーフィルムのみを切断していった場合には、カバーフィルムへの力のかけ方によってはポケット部との距離が短い箇所でポケット部側に向かってフィルムが切り裂かれていくおそれがある。しかし、本発明によれば、最も短い箇所まで一気に分離されるので、ポケット部側に向けて切り裂かれてしまうことを抑止し、第一ミシン目に沿って切断することができる。
封時に前記カバーフィルムを把持するための摘まみ部を、前記長いスリットと前記短いスリットを混在させて構成される前記ミシン目に隣接した前記包装体の外周縁側に設けると、例えば包装体のままシート片に分離しない状態でも摘み部をつまんで簡単に開封できるのでよい。摘まみ部は、実施形態では、カバーフィルムと容器フィルムとを未接着状態にして形成したが、本発明はこれに限ることはなく、例えば、摘まみ部の形成領域には容器フィルム自体を設けないようにするなど各種の構成がとれる。
記長いスリットと前記短いスリットを混在させて構成される前記ミシン目を構成するスリットは、前記包装体の外周縁に接続する切り込み部と、スリット未形成部位を挟んでその切り込み部に隣接して配置される前記長いスリットを有し、前記スリット未形成部位は、前記摘まみ部の形成領域に配置されるようにしたので、スリット未形成部位にてミシン目を境に隣接する摘まみ部と繋がっているので、仮に摘まみ部の形成領域を広く採ったとしても、当該摘まみ部の全体がフリーとなって摘まみ部が容器フィルム側から大きく離れることがない。よって、例えば、保存時等に摘まみ部に意図せず容器フィルム側から引き剥がす力がかかり、剥がれて開封されてしまうことが抑止できる。
(4)前記長いスリットと前記短いスリットを混在させて構成される前記ミシン目は、前記包装体の短手方向に延びるように形成される第一ミシン目とするとよい。この種の包装体は、通常、短手方向に延びるミシン目を切り裂いて1または複数のポケット部を含むシート片領域を切り離し、その後にカバーフィルムを剥離してポケット部を開封することが多い。そこで、係る切り離しを行う第一ミシン目を、長いスリットと短いスリットを混在するとよい。
(5)前記包装体の長手方向に延びるように形成される第二ミシン目を有し、前記第一ミシン目と前記第二ミシン目が交差する地点では、前記第一ミシン目を構成するスリットを配置するとよい。このようにすると、第一ミシン目に沿ってフィルムを切断していった場合、第二ミシン目との交差部分でも当該スリットに案内されて第一ミシン目の方向に切断されるので良い。
(6)前記交差する地点では、前記第二ミシン目を構成するスリットを配置するとよい。このようにすると、例えば第一ミシン目に沿って容器フィルムとカバーフィルムを一緒に切断して包装体から切り離した場合、第二ミシン目の端部は、切り離されたシート片の外周縁に接続される。よって、第一ミシン目に沿ってカバーフィルムを容器フィルムから
引き剥がしていった場合、剥離が第二ミシン目に到達したのちは、第二ミシン目に沿って剥がされるので、第一ミシン目を挟んで隣接するポケット部側のカバーフィルムが剥がされることがなく、目的のポケット部のみを開封することができるので良い。また、第一ミシン目に沿って2個以上のポケット部を有するシート片に切断したのちに、さらにこのシート片を第二ミシン目の方向に切断する場合、端部がきっかけとなり、切断しやすくなる。
(7)前記第二ミシン目を構成する複数のスリット長さの差は、2倍以下にするとよい。このようにすると、包装体の強度が確保できるので良い。
(8)前記包装体は、前記カバーフィルムを前記容器フィルムから引き剥がして前記ポケット部を開口して収納された前記被包装物を取出し可能とするピールオープンタイプの包装体とするとよい。
本発明によれば、ミシン目に沿ってフィルムを切断することができ、ミシン目の方向と異なる方向にフィルムが切り裂かれていって予期しないポケット部の開封や、開封不良を招くことを抑制できる。
(a)は本発明に係る包装体の好適な一実施形態を示す平面図であり、(b)はその正面図であり、(c)はc−c矢視図であり、(d)はd−d断面図である。 一部拡大平面図である。 作用を説明する図である。 本実施形態の包装体の側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
図1は、本発明に係る包装体の好適な一実施形態を示している。同図に示すように、本実施形態の包装体1は、容器フィルム2とカバーフィルム3で被包装物である錠剤5を密封収納して形成する。容器フィルム2は、シート面に複数のポケット部4を備える。本実施形態では、ポケット部4は、2×5の合計10個を形成する。容器フィルム2の外形状は、概略長方形となり、四隅はR面取り加工している。以下の説明では、長手方向(長辺と平行な方向)を縦方向、短手方向(短辺と平行な方向)を横方向と称する。
容器フィルム2は、アルミラミネートフィルムなど、PTP包装体に用いられる樹脂フィルムに比べて防湿性がある素材を用いる。ポケット部4は、下方に突出する略半球状の形状とする。ポケット部4の形成領域は、上部が開口する。そしてその開口部から、ポケット部4内に被包装物である錠剤5を供給する。本実施形態では、錠剤5は、口腔内崩壊錠であって、非常に脆い性質を有し、小型・軽量としている。錠剤5の寸法形状は、ポケット部4の内部空間に比べて小さい。また、錠剤5が口腔内崩壊錠であるため湿気に弱いので、上述したように容器フィルム2を防湿性のあるアルミラミネートフィルムなどを用いて構成した。アルミラミネートフィルムは、樹脂フィルムに比べると、軟質であり、まっすぐに切り裂き難いという性質を有する。
カバーフィルム3は、例えばアルミニウム箔のフィルム材から形成され、その平面形状は、容器フィルム2の平面形状と一致する。そして、各ポケット部4内に錠剤5が供給された状態で、カバーフィルム3を容器フィルム2の上から被せるとともに、ポケット部4の外周囲で両フィルムが接触するフィルム部位を熱シールして一体化する。これにより、ポケット部4は、その上方開口がカバーフィルム3で覆われるとともに、カバーフィルム3と容器フィルム2がシールされることで密封される。
本実施形態では、隣接するポケット部4間の所定位置に、ミシン目を形成する。具体的には、短辺と平行な第一ミシン目10と、長辺と平行な第二ミシン目11を設ける。第一ミシン目10は4本設け、第二ミシン目11は中央に1本設ける。これら第一ミシン目10と第二ミシン目11により、ポケット部4を1個ずつ含むシート片領域Rが形成され、ミシン目に沿ってフィルムを切断することでシート片が包装体1のシートから分離される。
また、カバーフィルム3の長辺における各シート片領域Rの境界部分には、摘まみ部6を設ける。この摘まみ部6は、カバーフィルム3と容器フィルム2の接触面をシールしないことで形成する。本実施形態では、摘まみ部6は、概略三角形としている。錠剤5を取り出すには、摘まみ部6を把持し、容器フィルム2から離れる方向に引っ張ることで、カバーフィルム3を容器フィルム2から引き剥がし、ポケット部4を開口することで行う。
ミシン目は、フィルムの厚さ方向に貫通するスリットと、スリット未形成部位が交互に繰り返し配置されるように構成され、本実施形態では、1本のミシン目を構成するスリットの長さを不均等にし、長短織り交ぜるようにした。すなわち、第一ミシン目10は、包装体1の長辺側から順に、第一切り込み部13a,第一スリット13b,2個の第二スリット13cに第三スリット13dを配置する。第三スリット13dは、中央部で短辺方向に並ぶシート片領域を跨ぐように配置される。そして、第一切り込み部13aと第一スリット13bの間には、第一スリット未形成部位14aを設ける。また、第一スリット13bと第二スリット13cの間、第二スリット13c同士の間、第二スリット13cと第三スリット13dの間には、第二スリット未形成部位14bを設ける。上記のスリット並びにスリット未形成部位において、同一符号を付したものは、同じ長さである。
各スリット並びにスリット未形成部位の長さ等の設定は、以下のようにしている。まず、第一切り込み部13aの一端は、包装体1の長辺に接続する。このように長辺に接続することで、第一切り込み部13aからフィルムの切り離し開始が確実・スムーズに行うことができる。さらに、第一切り込み部13aは、第一ミシン目10を構成する各スリットに比べて短い長さにしている。長さを短くすることで、不用意に離れてしまうのを抑止する。また、第一スリット未形成部位14aは、摘まみ部6の形成領域内に設ける。このようにすることで、摘まみ部6は、第一スリット未形成部位14aにて第一ミシン目10を境に隣接する摘まみ部6と繋がっているので、仮に摘まみ部6の形成領域を広く採ったとしても、当該摘まみ部6の全体がフリーとなって摘まみ部6が容器フィルム2側から大きく離れることがない。よって、例えば、保存時等に摘まみ部6に意図せず容器フィルム2側から引き剥がす力がかかり、捲れたり、剥がれたりして開封されてしまうことが抑止できる。
さらに、第一スリット未形成部位14aの長さは、第二スリット未形成部位14bよりも短くしている。このように短くすることで、その第一スリット未形成部位14aでフィルムが分断されやすくなる。つまり、例えば第一切り込み部13a付近(例えば、摘まみ部6の形成領域)の両側において、容器フィルム2とカバーフィルム3を把持して第一ミシン目10を切り離そうとすると、上述したように、第一切り込み部13aにより、外周縁側の先端がフリー状態となっているので、先端同士は容易に離反し、さらに、接続部分が短い第一スリット未形成部位14aも小さい力で切断され、第一スリット13bに到る。
第一スリット13bは、最も長い長さとしている。この第一スリット13bの長さは、例えば第一切り込み部13aの5倍程度とする。第一スリット13bは、一端は摘まみ部6の領域内に位置し、他端はポケット部4の周縁の第一ミシン目10に最接近する地点X付近、或いは当該地点X付近を超えて第一ミシン目10の中心側に位置する。このように第一スリット13bを非常に長くしたため、第一スリット未形成部位14aが切断されると、一気にポケット部4の中央付近まで切り裂かれる。すなわち、第一スリット未形成部位14aの一点を切断するだけで、一つのシート片領域Rの長さの半分以上が、切り裂かれることになり、しかも、第一スリット未形成部位14a以外の区間は、予めスリットが形成されて容器フィルム2並びにカバーフィルム3が切れている部分であるため、係る切り裂きに伴い、ミシン目の形成方向と異なる方向に破断が進むようなことがない。
さらに、その後は、第二スリット未形成部位14bが順次切断され、シート片領域Rが切り裂かれる。上述したように、第二スリット未形成部位14bの長さは、第一スリット未形成部位14aよりは長くしたが、従前のものよりは短くして切断しやすくしている。そして、第一ミシン目10の半分まで切断されると、第一ミシン目10の方向に並ぶ次のシート片領域Rの切断に移行する。係る切断も、上述したように第二スリット未形成部位14b,第一スリット未形成部位14aと順次切断することで、スムーズにフィルムが切り裂かれていき、2個つながりのシート片領域Rが、包装体1のシートから分離される(図3参照)。結果、ミシン目とは違う部分を切断することで、意図しないシート側のポケット部4が開口されたり、シートから分離されたシート片領域R側で部分的に切り取られたりするようなことがない。
このようにして分離したら、摘まみ部6を把持するとともに、その摘まみ部6を容器フィルム2から引き離すように引っ張ることでカバーフィルム3を容器フィルム2から引き剥がし、ポケット部4を開口し、内部に収納された錠剤5を取り出す。
なお、第二スリット13c,第三スリット13dの長さを短くすることで、短辺と平行な短手方向の中央部に短いスリットが配置されるため、当該中央部分の強度が確保される。その結果、包装体1が、当該短手方向の中央部で適度な弾力性を保持し、折れ曲がったりすることが抑止できる。すなわち、この種の包装体1は、例えば図4に示すように、一対の包装体1を、ポケット部4を向き合わせた状態で組み合わせたもの所定組積層し、全体をバンド掛けして固定する。包装体1は、容器フィルム2とカバーフィルム3の材質の相違による熱膨張係数の相違等から、図3に示すようにカールする。そして、バンド掛けをある程度の力で締め付けるように行うことで、包装体1は係るカールの状態から平坦になり、その時に生じるカールの状態に戻ろうとする弾性復元力を利用して、バンド掛けした複数の包装体をしっかりと固定するようにしている。そして、本実施形態では、上述したように、包装体の短手方向の中央部の強度が確保されるため、バンド掛けにより包装体が折れ曲がったり、平坦に変形した状態のままとなったりすることなく、カールした状態に戻ろうとする弾性復元力を発揮し、しっかりと固定できるので良い。特に、フィルムに使用するアルミニウムは、腰がないので強度が確保されるのが好ましい。
一方、第二ミシン目11は、包装体1の両短辺側に、第二切り込み部13eを配置し、その間は第四スリット13fを適宜に配置する。そして、第二切り込み部13eと第四スリット13fの間には、第三スリット未形成部位14cを設ける。また、第四スリット13f同士の間には、第四スリット未形成部位14dを設ける。上記のスリット並びにスリット未形成部位において、同一符号を付したものは、原則として同じ長さである。但し、包装体の長辺の長さとの関係で、一部の長さを変更調整しても良い。
第二切り込み部13eの長さは、第四スリット13fよりも短くする。そして、第二切り込み部13eの一端は包装体1の短辺に接続する。本実施形態の包装体1は、第一ミシン目10に沿ってフィルムを切り裂くことを前提としており、第二ミシン目11に沿って包装体1のシートを切り裂いていくことは想定していない。しかし、一度に服用する錠剤の数が1個の場合、例えば図3に示すように、2個のシート片領域Rを分離後、一方の摘まみ部6を把持してカバーフィルム3を引き剥がして開封するが、カバーフィルム3の引き剥がしが第二ミシン目11に到ると、カバーフィルム3を第二ミシン目11に沿って剥離する。これにより、他方のポケット部4はカバーフィルム3により被覆された状態が維持される。
そこで本実施形態では、上述したように、第二切り込み部13eの一端を短辺に接続することで、係る第二ミシン目11に沿ったカバーフィルム3の切り裂きに際し、開始を確実・スムーズに行うことができる。さらに、第三スリット未形成部位14cは、第一スリット未形成部位14aと同様に短くしている。これにより、小さい力でも比較的容易に第三スリット未形成部位14cを切断できるので良い。
また、第四スリット13fは、第二切り込み部13eよりは少し長くしているが、第一スリット13bのように極端に長くはしておらず、第四スリット13fを全長に渡り配置する。本実施形態では、第四スリット13fは、第二スリット13cと同じ長さにしている。このように、第二スリット13cと同じ長さの第四スリット13fが全長に渡りほぼ等間隔で配置されるので、上述した包装体1の短手方向の中央部における強度と同様に、十分な強度が確保され、包装体1が折れ曲がることなどを抑止できる。また、第四スリット未形成部位14dは、第二スリット未形成部位14bと同じ長さにしている。よって、第一ミシン目10によるフィルムの切り離し同様に、カバーフィルム3を第二ミシン目11に沿って綺麗に切り取ることができる。
なお、上述したように、正規の使用方法は、第一ミシン目10に沿って容器フィルム2とカバーフィルム3を、包装体1のシートから切り離すことであるが、患者によっては能書等をよく読まずに包装体1の摘まみ部6を把持し、いきなりカバーフィルム3を引き剥がしていくおそれがある。係る場合でも、まず、第一ミシン目10に沿ってカバーフィルム3が切断されながら容器フィルム2から引き剥がされ、しかも、比較的長い第一スリット13bを設けたことで、意図せずに隣のシート片領域R側に切り裂かれていくこともなく、綺麗に開封することができる。
さらに本実施形態では、第一ミシン目10と第二ミシン目11が交差する地点では、第三スリット13dと第四スリット13fがクロスするようにしている。このようにするとことで、包装体1のシートから切り離されたシート片は、第二ミシン目11の両端がシート片の外周縁(包装体1の短辺と平行な方向)に接続されるので、ポケット部4の開封のためにカバーフィルム3を引き剥がしていく際に、第二ミシン目11に沿ってスムーズかつ確実に切り裂かれるので良い。
また、第一ミシン目10に沿ってフィルムを切り裂いていく際、当該クロスする部分で第四スリット13fに案内されて第二ミシン目11の方向に容器フィルム2とカバーフィルム3の切り離しやカバーフィルム3の引き剥がしが進むおそれがあるが、第三スリット13dに案内されて第一ミシン目10に沿って確実に切り裂かれるので良い。
本発明は、上述した実施形態に限ることはなく、各種の変形実施が可能である。例えばミシン目においては、上述した実施形態では、第一ミシン目10と第二ミシン目11の交差する部位にともにスリットを配置し、当該スリット同士がクロスするようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、一方又は双方にスリットを設けない構成にしても良い。但し、第一ミシン目10に沿ってフィルムを切断する際に、係る切断が第二ミシン目11側に案内されないようにするためには、当該交差する部位に第一ミシン目のスリットが位置するようにすると良い。
また、上述した実施形態では、摘まみ部6は、包装体1の外周縁側に設けたが、本発明はこれに限ることはなく、中央、すなわち第一ミシン目10と第二ミシン目11の交差する部位の周縁に設けても良い。但し、実施形態のように外側に設けた方が、包装体のままシート片に分離しない状態でも摘み部をつまんで簡単に開封でき、また、外側に設けた長い第一スリット13bにすぐに繋がりフィルムを大きく切断できるので好ましい。
また、上述した実施形態では、長いスリットは、1つのポケット部を含むシート片領域に一個としたが、複数本設けても良い。但し、本数を多くすると、一本あたりの長さが短くなり一気に切り離される区間が短くなったり、長いスリットが包装体の中央側まで配置し、強度が低下したりするおそれが出てくる。そのため、実施形態のように1個設けるのがより好ましい形態である。
なおまた、上述した実施形態では、第二ミシン目11は、個々のスリットの長短の差をあまり設けず(例えば、2倍以下の差)、包装体の強度を確保するようにしたが、フィルムの切断に着目すれば、第一ミシン目と同様に適宜位置に長いミシン目を設けても良い。
さらにまた、上述した実施形態では、剛性を確保するために摘まみ部6の形成領域に第一スリット未形成部位14aを設けたが、例えば、フィルム自体に剛性が有る場合には、必ずしも設けなくても良い。上述した実施形態並びに変形例は、その技術思想を具現化した個々の要素を、任意の組み合わせで置換・変更し包装体を構成することができる。
上述した実施形態並びに変形例では、ピールオープン包装体に適用した例を説明したが、本発明はこれに限ることはなく、例えば、ポケット部を有する容器フィルム並びにカバーフィルムをともに所定のアルミ材料から形成したPTP包装体にも適用することができる。
1 包装体
2 容器フィルム
3 カバーフィルム
4 ポケット部
5 錠剤
6 摘まみ部
10 第一ミシン目
11 第二ミシン目
13a 第一切り込み部
13b 第一スリット
13c 第二スリット
13d 第三スリット
13e 第二切り込み部
13f 第四スリット
14a 第一スリット未形成部位
14b 第二スリット未形成部位
14c 第三スリット未形成部位
14d 第四スリット未形成部位

Claims (8)

  1. 複数のポケット部を有する容器フィルムと、
    前記ポケット部内に収納される被包装物と、
    前記ポケット部を覆うように前記容器フィルムにシールしたカバーフィルムを備えた包装体であって、
    複数の前記ポケット部を個々に区分けするように形成されるミシン目を有し、
    前記ミシン目は、長いスリットと短いスリットを混在させて構成するものを含むようにし、
    開封時に前記カバーフィルムを把持するための摘まみ部を、前記長いスリットと前記短いスリットを混在させて構成される前記ミシン目に隣接した前記包装体の外周縁側に設け、
    前記長いスリットと前記短いスリットを混在させて構成される前記ミシン目を構成するスリットは、前記包装体の外周縁に接続する切り込み部と、スリット未形成部位を挟んでその切り込み部に隣接して配置される前記長いスリットを有し、
    前記スリット未形成部位は、前記摘まみ部の形成領域に配置されることを特徴とする包装体。
  2. 前記長いスリットの一端は、前記ミシン目で区分けされる一つの前記ポケット部を含む領域の半分よりも内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. 前記長いスリットの一端は、前記ポケット部の周縁と前記ミシン目との距離が最も短い地点から内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  4. 前記長いスリットと前記短いスリットを混在させて構成される前記ミシン目は、前記包装体の短手方向に延びるように形成される第一ミシン目であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装体。
  5. 前記包装体の長手方向に延びるように形成される第二ミシン目を有し、
    前記第一ミシン目と前記第二ミシン目が交差する地点では、前記第一ミシン目を構成するスリットを配置することを特徴とする請求項4に記載の包装体。
  6. 前記交差する地点では、前記第二ミシン目を構成するスリットを配置することを特徴とする請求項5に記載の包装体。
  7. 前記第二ミシン目を構成する複数のスリット長さの差は、2倍以下にすることを特徴とする請求項5または6に記載の包装体。
  8. 前記包装体は、前記カバーフィルムを前記容器フィルムから引き剥がして前記ポケット部を開口して収納された前記被包装物を取出し可能とするピールオープンタイプの包装体であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の包装体。
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