JP6595367B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、上下に弾性変形する容器を収容する包装箱に関する。
容器が収容される包装箱は、保管時や輸送時などに積載されることがある。このときの包装箱には、上方に積載された他の包装箱や容器の重量によって、上下方向の圧縮荷重が作用する。そのため、圧縮荷重によって包装箱や容器が破損するおそれがある。
そこで、圧縮荷重への耐久性を向上させるために、強度の向上が図られた包装箱が開発されている。
たとえば、筒状の胴部において上下に対向する罫線を折り曲げて設けることにより、胴部の強度を向上させた包装箱が提案されている。この包装箱によれば、圧縮荷重に対する変形が抑えられるとされる(特許文献1参照)。
そのほか、容器において、上下に弾性変形するクッション部が設けられた容器が提案されている。この容器によれば、上下方向の荷重を吸収することができるとされる(特許文献2参照)。
特開2007-39090号公報 特開2014-108812号公報
ところで、上記のように弾性変形することで上下方向の荷重を吸収する容器を包装箱に収容した場合には、上方に積載された他の包装箱や容器の重量による圧縮荷重の一部を容器に担わせることができる。包装箱および容器のそれぞれに圧縮荷重が分担されれば、圧縮荷重に対する耐久性を向上させることができる。
しかしながら、上記のように圧縮荷重に対して変形が抑えられた包装箱に、弾性変形して圧縮荷重を吸収する容器が収容されたときには、包装箱の変形が抑えられることから、容器が十分に弾性変形することができず、容器に圧縮荷重を十分に担わせることができないおそれがある。そのため、変形の抑えられた包装箱は、容器に圧縮荷重を分担させるための変形が許容されず、破損するおそれがある。
本件の包装箱は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、破損を抑えることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示する包装箱は、上下に弾性変形するクッション部を有する容器が収容され、底部から上方に立設された筒状の胴部を有する。
この包装箱は、前記胴部の底辺をなす第一罫線と、上下方向の圧縮荷重が作用した場合に折り曲げられて前記容器に前記圧縮荷重を分担させる、前記胴部において前記第一罫線の上方に並設された第二罫線とを備えることを特徴としている。
(2)前記第二罫線は、上に凸の円弧状に形成されることが好ましい。
(3)前記胴部の縦辺をなす第三罫線を備えることが好ましい。この場合、前記第二罫線は、前記第三罫線に対して間隔をおいて設けられることが好ましい。
(4)前記第二罫線の端部と前記第一罫線とが前記底部の厚み寸法とほぼ等しい距離だけ上下に離隔して設けられることが好ましい。すなわち、前記底部の厚み寸法に応じて、前記第二罫線の端部と前記第一罫線との離隔寸法が設定されることが好ましい。
(5)なお、前記胴部は、少なくとも一部が切断された切断部を有することが好ましい。
本件の包装箱によれば、圧縮荷重が作用した場合には、第二罫線によって包装箱の変形を許容することで、包装箱の破損を抑えることができる。このとき、上下に弾性変形する容器によって圧縮荷重が吸収される。したがって、包装箱および容器のそれぞれに圧縮荷重を分担させることができ、圧縮荷重への耐久性を向上させることができる。
包装箱およびこの包装箱に収容される容器を示す斜視図である。 包装箱を展開した状態のシート材を示す平面図である。 図2の要部(領域A)の拡大図である。 包装箱の変形特性を示すグラフである。 包装箱の要部断面を模式的に示す図であり、(A),(B)の順に包装箱の変位が大きい状態のものを示す。
図面を参照して、実施形態としての包装箱について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
本実施形態の包装箱は、所定の形状に切り取られるとともに罫線やスリットが設けられたシート材から組み立てられた立体状の包装資材である。包装箱に組み立てられるシート材としては、段ボールシートや厚紙などが用いられる。
なお、本実施形態では、重力の作用方向を下方とし、下方の反対方向を上方とする。また、包装箱およびこれに組み立てられるシート材は、水平面に載置されたものとする。
[I.一実施形態]
[1.包装箱および容器]
図1に示すように、包装箱100には容器90が収容される。
ここでは、直方体状の収容空間を形成する包装箱100を例示する。また、容器90は、包装箱100の短辺方向に二列で長辺方向に三つづつ並ぶ六本が収容される。なお、容器90のそれぞれは同様に構成されている。
以下、容器90,包装箱100の順に説明する。
容器90には、水やジュースといった飲料,醤油や味醂といった液体調味料などの液体が充填されるボトルである。この容器90としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂製のボトル(いわゆる「ペットボトル」)を用いることができる。そのほか、ポリエチレン,ポリプロピレンといった熱可塑性樹脂で成形されたボトルを用いてもよい。
この容器90には、上下方向の圧縮荷重を吸収するために、上下に弾性変形するクッション部91が設けられている。
クッション部91は、容器90の胴部にくびれやリブとして形成される。ここでは、胴部の全周にわたる複数の凹溝91a,91b,91cがクッション部91として設けられている。
上下方向の圧縮荷重が容器90に作用したときには、クッション部91が上下に弾性変形して圧縮され、容器90の高さ寸法が縮められる。そのため、クッション部91で弾性変形する容器90によって圧縮荷重が吸収される。
〈包装箱〉
つぎに、包装箱100を説明する。
包装箱100には、側面に配置される胴部1と、上面および下面のそれぞれに配置されるフラップ30とが設けられる。胴部1の上下にフラップ30が連設されている。
胴部1は、底部から上方に立設されている。この胴部1には、上面視で長辺方向に延びる一対の側壁部10と、短辺方向に延びる一対の端壁部20とが設けられる。一対の側壁部10では、第一側壁部11と第二側壁部12とが対向して配置される。また、一対の端壁部20では、第一端壁部21と第二端壁部22とが対向して配置される。
この胴部1には、少なくとも一部が切断された切断部が設けられる。ここでは、切断部として、切欠片7,破断補助線8および持手部9を例に挙げて説明する。
切欠片7および破断補助線8は、周方向に破断した包装箱100の下部をトレイ状に残して利用するために設けられている。ここでは、側壁部11,12のそれぞれに切欠片7が形成され、胴部1の全周に亘って破断補助線8(一点鎖線および破線で示す)が形成されている。
切欠片7は、包装箱100を破断するときの手掛かりとなる部位である。この切欠片7は、シート材を厚み方向に貫通する切断線によって形成される。具体的には、水平に延びる二本の第一切欠切断線LC1と上下に延びるとともに第一切欠切断線LC1の中央部どうしを接続する第二切欠切断線LC2とによって、切欠片7が形成される。
破断補助線8は、切欠片7と同じ高さ位置に設けられる。この破断補助線8としては、断続的に切断線が形成されたミシン目,厚み方向の一部(たとえば裏ライナのみ)が切断された半切線といった補助的な切断線が設けられる。たとえば、切欠片7の二本の第一切欠切断線LC1のそれぞれを延長した線上に破断補助線8が設けられる。
また、持手部9は、包装箱100を把持するために設けられている。ここでは、端壁部21,22のそれぞれにおいて、台形状の穴を形成するための持手部9が形成されている。具体的には、台形の下底に対応する第一持手切断線LH1と、互いにやや離隔しながら上方へ延びるとともに、台形の上底と下底を結ぶ二本の第二切断線LH2と、台形の下底以外の輪郭に対応するミシン目線LH3とによって、持手部9が形成される。
フラップ30は、内側(収容空間側)に折り込まれる順によって、外フラップ31と内フラップ36とに大別される。包装箱100の組立時における内フラップ36は、外フラップ31よりも先に折り込まれ、外フラップ31よりも内側に配置される。外フラップ31は、側壁部11,12のそれぞれに対して上下に連設されており、内フラップ36は、端壁部21,22のそれぞれに対して上下に連設されている。
詳細に言えば、第一側壁部11に対しては、上方に第一上側外フラップ32が連設され、下方に第一下側外フラップ33が連設される。同様に、第二側壁部12に対しては、上方に第二上側外フラップ34が連設され、下方に第二下側外フラップ35が連設される。
また、第一端壁部21に対しては、上方に第一上側内フラップ37が連設され、下方に第一下側内フラップ38が連設されている。同様に、第二端壁部22に対しては、上方に第二上側内フラップ39が連設され、下方に第二下側内フラップ40が連設される。
〈シート材〉
つづいて、図2を参照して、包装箱100を展開したシート材110を説明する。このシート材110は、上述した切欠片7,破断補助線8,持手部9や種々の罫線50,60,70,80(破線で示す)が設けられ、所定の形状に切り取られた一枚の包装資材である。ここでは、シート材110として段ボールシートが用いられている。
シート材110の説明では、包装箱100が組み立てられた状態のもとで、壁部10,20における水平方向をX方向とし、壁部10,20における上下方向をY方向とする。さらに、壁部10,20の上方をY1方向とするとともに下方をY2方向とし、壁部10,20の水平方向のうち一方(図2では左方)をX1方向とするとともに他方(図2では右方)をX2方向とする。
シート材110のY方向中央には、上述した壁部10,20が配置される。これらの壁部10,20は、X1方向からX2方向へ向けて、第一側壁部11,第二端壁部22,第二側壁部12,第一端壁部21の順に並設されている。なお、第一側壁部11のX1方向側縁部には糊代片19が連設されている。
これらの壁部10,20のY方向寸法は、容器90の高さ寸法とほぼ等しいかやや大きく設定されている。そのため、包装箱100に収容された容器90の頂部は、上側外フラップ32,34または上側内フラップ37,39に突き当てられるかやや隙間を空けて収容される。
シート材110のY方向端部側には、上述したフラップ30が配置される。フラップ30は、シート材110のY1方向側において、X1方向からX2方向へ向けて、第一上側外フラップ32,第二上側内フラップ39,第二上側外フラップ34,第一上側内フラップ37の順に並設される。また、シート材110のY2方向側において、X1方向からX2方向へ向けて、第一下側外フラップ33,第二下側内フラップ40,第二下側外フラップ35,第一下側内フラップ38の順に並設される。
これらの壁部10,20やフラップ30の間には種々の罫線50,60,70,80が設けられている。罫線50,60,70,80は、シート材110が厚み方向に押圧されて形成される。ここでは、シート材110が包装箱100に組み立てられた状態で内側となる面(図2の裏面)に罫線50,60,70,80が設けられる。
シート材110には、Y方向に沿う縦罫線(第三罫線)50と、X方向に沿って互いに平行に設けられた二種の罫線60,70とが設けられる。二種の罫線60,70のうち、Y1方向側に設けられたものを上罫線60、Y2方向側に設けられたものを下罫線(第一罫線)70とする。これらの罫線50,60,70は、直線状に設けられる。さらに、シート材110には、下罫線70のY1方向側に並設された補助罫線(第二罫線)80が設けられる。補助罫線80は、壁部10,20(胴部1)に設けられる。
縦罫線50は、シート材110が組み立てられると胴部1の縦辺をなす。ここでは、X1方向からX2方向へ向けて糊代縦罫線59,第一縦罫線51,第二縦罫線52,第三縦罫線53の順に並ぶ四つの縦罫線50が設けられている。糊代縦罫線59は、糊代片19と第一側壁部11との間に配置され、第一縦罫線51は、第一側壁部11と第二端壁部22との間に配置される。また、第二縦罫線52は、第二端壁部22と第二側壁部12との間に配置され、第三罫線53は、第二側壁部12と第一端壁部21との間に配置される。
上罫線60は、シート材110が組み立てられると胴部1の頂辺をなす。ここでは、X1方向からX2方向へ向けて、第一上罫線61,第二上罫線62,第三上罫線63,第四上罫線64の順に並ぶ四つの上罫線60が同一直線状に設けられている。第一上罫線61は、第一側壁部11と第一上側外フラップ32との間に配置され、第二上罫線62は、第二端壁部22と第二上側内フラップ39との間に配置される。また、第三上罫線63は、第二側壁部12と第二上側外フラップ34との間に配置され、第四上罫線64は、第一端壁部21と第二上側内フラップ37との間に配置される。
下罫線70は、シート材110が組み立てられると胴部1の底辺をなす。ここでは、X1方向からX2方向へ向けて、第一下罫線71,第二下罫線72,第三下罫線73,第四下罫線74の順に並ぶ四つの下罫線70が同一直線状に設けられている。第一下罫線71は、第一側壁部11と第一下外フラップ33との間に配置され、第二下罫線72は、第二端壁部22と第二下側内フラップ40との間に配置される。また、第三下罫線73は、第二側壁部12と第二下側外フラップ35との間に配置され、第四下罫線74は、第一端壁部21と第一下側内フラップ38との間に配置される。
補助罫線80は、シート材110が組み立てられた包装箱100の破損を抑えつつ変形を許容するために設けられ、下罫線70に対してY1方向(図1では上方)に並んで設けられる。ここでは、X1方向からX2方向へ向けて、第一補助罫線81,第二補助罫線82,第三補助罫線83,第四補助罫線84の順に並ぶ四つの補助罫線80が設けられている。第一補助罫線81は、第一下罫線71に並んで第一側壁部11に設けられ、第二補助罫線82は、第二下罫線72に並んで第二端壁部22に設けられる。また、第三補助罫線83は、第三下罫線73に並んで第二側壁部12に設けられ、第四補助罫線84は、第四下罫線74に並んで第一端壁部21に設けられる。
なお、第一補助罫線81および第三補助罫線83は同様の形状に設けられ、第二補助罫線82および第四補助罫線84は同様の形状に設けられる。そこで、第一補助罫線81および第二補助罫線82に着目して、補助罫線80を説明する。
まず、図3を参照して、第一補助罫線81を説明する
第一補助罫線81は、第一下罫線71の近傍に並んで設けられている。この第一補助罫線81は、第一側壁部11のX方向領域のうちの一部に設けられる。そのため、第一補助罫線81は、X1方向側の一端部81aが糊代縦罫線59に対してX方向に第一間隔S1をおいて設けられ、X2方向側の他端部81bが第一縦罫線51に対してX方向に第二間隔S2をおいて設けられる。
ここでは、第一間隔S1および第二間隔S2が等しく設定される。たとえば、第一間隔S1あるいは第二間隔S2として、上述した容器90の幅方向(長辺方向)寸法W1(図1参照)の約半分程度の寸法が設定される。さらに、第一側壁部11のX方向中心に第一補助罫線81のX方向中心が一致して設けられ、X方向に線対称な形状に第一補助罫線81が設けられている。
この第一補助罫線81は、Y1方向(図1では上方)に凸の円弧状に形成されている。ここで、第一下罫線71を地平線に準えるとともに第一補助罫線81を太陽に準えれば、日の出直後の太陽の輪郭が第一補助罫線81に対応する。
さらに、第一補助罫線81は、第一下罫線71に対して上方に離隔して並設される。この第一補助罫線81の端部81a,81bそれぞれと第一下罫線71との離隔寸法は、シート材110(包装箱100の底部)の厚みに応じて設定される。ここでは、第一補助罫線81の端部81a,81bそれぞれと第一下罫線71とがシート材110の厚みとほぼ等しい距離だけY方向(図1では上下)に離隔して設けられる。そのため、シート材110が厚くなるほど、第一下罫線71に対して第一補助罫線81が離隔して設けられる。ただし、第一補助罫線81の端部81a,81bと下罫線70との離隔寸法は、シート材110の厚みよりもやや大きく(たとえば厚みの2倍以内)設定されてもよい。
同様に、第二補助罫線82は、Y方向に凸の円弧状に形成されており、第一縦罫線51および第二縦罫線52に対して所定の間隔S1′,S2′をおいて設けられている。これらの間隔S1′,S2′は、上述した容器90の奥行き方向(短辺方向)寸法W2(図1参照)の約半分程度の寸法が設定される。また、第二補助罫線82の端部82a,82bは、第二下罫線72に対してシート材110の厚みとほぼ等しい距離あるいはこの厚みよりもやや大きい距離だけY方向に離隔して設けられる。
ただし、第二補助罫線82は、第一補助罫線81をX方向に縮小した形状、あるいは、第一補助罫線81に沿う弧をもつ円の半径よりも小さな半径の円の弧状に設けられる。
[2.包装箱の変形]
つぎに、図4を参照して、圧縮荷重が作用したときの包装箱100の変形を説明する。
図4には、包装箱100の変位を横軸に規定し、荷重を縦軸に規定する。
なお、変位とは、包装箱100の頂部(ここでは上側外フラップ32,34の表面)の下方への位置の変化量を意味する。そのため、変位は、荷重が印加されていないときの包装箱100の上下方向の寸法(壁部10,20のY方向寸法に対応)に対して上下方向に圧縮された変形量とも言える。また、荷重とは、変位に応じて測定される上下方向に包装箱100(ここでは上側外フラップ32,34の表面)を圧縮する荷重である。また、ここでは、一定速度で包装箱100を圧縮して変位させて、変位ごとの荷重を記録している。
図4には、変位に対応する荷重のピークPが二つ現れる。第一ピークP1に対応する第一変位D1よりも第二ピークP2に対応する第二変位D2のほうが大きい。
第一ピークP1までは、変位が大きくなるにつれて荷重も大きくなる。それから、第一ピークP1から第二ピークP2までは、変位が大きくなるにつれて荷重が低下して、極小値P3を経たのちに荷重が上昇する。第二ピークP2では、包装箱100の壁部10,20が折れ曲がる。そして、破線で示すように更に変位が大きくなると、荷重が低下して、包装箱100が大きく折り曲がって破損する。
一方、補助罫線80が形成されていない従来の包装箱の変形特性は、一点鎖線で示すように、一つのピークが現れるだけで、許容される変位が本包装箱100よりも小さい。
さらに、図5を参照して、包装箱100が上下に圧縮された場合の補助罫線80およびその周辺の変形を例示する。
上記の第一ピークP1に向けて荷重が大きくなるときには、壁部10,20が鉛直面に沿った状態が保持される。このとき、下罫線70の真上に補助罫線80に位置する。
それから、第一ピークP1から変位が大きくなるにつれて荷重が小さくなるときには、図5(A)に示すように、壁部10,20が補助罫線80で山折りされるように、補助罫線80が外側かつ下方へ向けて変位する。このとき、補助罫線80よりも下方の壁部10,20は、外側へ膨らむように変形する。また、補助罫線80よりも上方の壁部10,20は、内側へ凹むように変形する。
そして、極小値P3では、図5(B)に示すように、補助罫線80が下罫線70の水平方向外側に位置する。すなわち、荷重によって補助罫線80が上下に潰される。
それから、第二ピークP2までは、補助罫線80あるいは下罫線70よりも上方の壁部10,20が更に内側へ凹むように変形する。そして、第二ピークP2では、補助罫線80よりも上方の壁部10,20が折れ曲がる。
[3.作用および効果]
本実施形態の包装箱100は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)下罫線70の上方に並設された補助罫線80が壁部10,20に設けられるため、上下方向の圧縮荷重が包装箱100に作用した場合には、壁部10,20が補助罫線80で折り曲げられる。補助罫線80が設けられていない従来の包装箱では壁部が外側または内側だけに変形するのに比較して、壁部10,20を外側および内側のそれぞれに変形させることができるため、壁部10,20の水平方向への変位が抑えられる。このように、下罫線70とこの上方の補助罫線80との間の領域を変形代として機能させることにより、胴部1の縦辺を形成する縦罫線50の水平方向への変位も抑えられる。よって、包装箱100の上下変位による変形を許容することで、包装箱100の破損を抑えることができる。
包装箱100の変形が許容されることで、上下に弾性変形するクッション部91が設けられた容器90に圧縮荷重を吸収させることができる。したがって、包装箱100および容器90のそれぞれに圧縮荷重を分担させることができ、圧縮荷重への耐久性を向上させることができる。
更に言えば、包装箱100の圧縮変形による破損の発生が抑えられることで外観を良好に保つことができる。また、包装箱100の荷崩れの防止を図ることができる。
そのほか、下罫線70の近傍に補助罫線80が並んで設けられることで、圧縮荷重の作用時に補助罫線80が上下に潰れて下罫線70の水平方向外側に変位したとしても、包装箱100の外観上の変化が抑えられる。
(2)包装箱100の補助罫線80は、上に凸の円弧状に形成されるため、圧縮荷重による応力集中を抑えることができる。そのため、包装箱100の破損を確実に抑えることができる。
(3)縦罫線50に対して間隔をおいて設けられる補助罫線80に作用する圧縮荷重は、補助罫線80から縦罫線50へ直接的に伝達されることがない。よって、包装箱100の破損を更に確実に抑えることができる。
(4)補助罫線80の端部81a,81b,82a,82bそれぞれと下罫線70とは、シート材110の厚みとほぼ等しい距離だけY方向(上下)に離隔して設けられる。たとえば、シート材110が厚くなるほど、下罫線70に対して補助罫線80が離隔して設けられる。そのため、下側外フラップ33,35および下側内フラップ38,40が下罫線70で折り曲げられた包装箱100の壁部10,20において、補助罫線80が折り曲げられにくくなる。このようにシート材110の厚み寸法に応じて、補助罫線80の端部81a,81b,82a,82bと下罫線70との離隔寸法が設定されることで、補助罫線80を確実に機能させることができる。よって、包装箱100の破損を抑えることができる。
そのうえ、圧縮荷重が作用したときに、補助罫線80と下罫線70との間の部位を円滑に変形させることができ、包装箱100の破損の抑制に寄与する。
(5)そのほか、包装箱100の胴部1に設けられた切欠部7,破断補助線8や持手部9などの少なくとも一部が切断された切断部は、圧縮荷重によって破損しやすい。これに対して、圧縮荷重の作用時に包装箱100を補助罫線80によって変形させることで、切欠部7,破断補助線8や持手部9などの切断部あるいはその周辺の保護性を高めることができる。延いては、包装箱100の外観を保つことができる。
[II.その他]
最後に、本実施形態のその他の変形例について述べる。
たとえば、補助罫線80は、連続的に設けられるほか、断続的に設けられてもよい。たとえば、Y方向に凸の円弧状の曲線をY方向端部(頂点)で二分割した形状の補助罫線80を用いてもよい。更に言えば、Y方向端部以外で分割された円弧状曲線あるいは三つ以上に分割した円弧状曲線の形状をなす補助罫線80を用いてもよい。このような形状に補助罫線80を設けることで、圧縮荷重が作用したときの補助罫線80の変位や包装箱100の変形を円滑に推移させることができる。
更に言えば、Y方向に凸の円弧状に限らず、たとえば直線状や直線の組み合わせによる円弧状などの種々の形状の補助罫線80を用いることができる。
また、補助罫線80のうち、第二補助罫線82および第四補助罫線84、あるいは、第一補助罫線81および第三下罫線83を省略してもよい。この場合には、許容される包装箱100の変形量が小さくなりうるものの、補助罫線82,84の形成コストを抑えることができる。
そのほか、補助罫線80の端部81a,81b,82a,82bそれぞれと下罫線70とを接続する接続罫線が設けられてもよい。たとえば接続罫線は、Y方向に沿う直線状に形成される。この場合には、接続罫線のY方向寸法がシート材110(包装箱100の底部)の厚みとほぼ等しく設定される。ただし、たとえばシート材110の厚みよりもやや大きく(たとえば厚みの2倍以内に)接続罫線のY方向寸法が設定されてもよい。
このように接続罫線が設けられることで、補助罫線80に作用する圧縮荷重が接続罫線を介して下罫線70によって形成される底辺に伝達される。よって、包装箱100の破損を抑えることができる。
なお、接続罫線は、直線状に限らず、補助罫線80の円弧を連続的に延長させた形状,その他の曲線状,波線状といった種々の形状とすることもできる。
1 胴部
7 切欠片(切断部)
8 破断補助線(切断部)
9 持手部(切断部)
10 側壁部
20 端壁部
30 フラップ
50 縦罫線(第三罫線)
60 上罫線
70 下罫線(第一罫線)
80 補助罫線(第二罫線)
81 第一補助罫線
82 第二補助罫線
83 第三補助罫線
84 第四補助罫線
90 容器
91 クッション部
100 包装箱
110 シート材
1 第一変位
2 第二変位
1 第一ピーク
2 第二ピーク
3 極小値
1,S1′ 第一間隔
2,S2′ 第二間隔
1 容器90の幅方向(長辺方向)寸法
2 容器90の奥行き方向(短辺方向)寸法

Claims (5)

  1. 上下に弾性変形するクッション部を有する容器が収容され、底部から上方に立設された筒状の胴部を有する包装箱であって、
    前記胴部の底辺をなす第一罫線と、
    上下方向の圧縮荷重が作用した場合に折り曲げられて前記容器に前記圧縮荷重を分担させる、前記胴部において前記第一罫線の上方に並設された第二罫線と
    を備えたことを特徴とする包装箱。
  2. 前記第二罫線は、上に凸の円弧状に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載された包装箱。
  3. 前記胴部の縦辺をなす第三罫線を備え、
    前記第二罫線は、前記第三罫線に対して間隔をおいて設けられた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載された包装箱。
  4. 前記第二罫線の端部と前記第一罫線とが前記底部の厚み寸法とほぼ等しい距離だけ上下に離隔して設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載された包装箱。
  5. 前記胴部は、少なくとも一部が切断された切断部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載された包装箱。
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