JP6593895B1 - ケーブルクランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの取付孔のみで、板の第1面および第2面のどちらの面にもケーブルを固定すること。【解決手段】互いに対向する第1面および第2面を持つ板に形成された1つの取付孔に取り付けられて使用されるケーブルクランプは、取付孔に固定されるクランプ固定部と、クランプ固定部に連結されている、第1のケーブルを固定する第1のケーブル固定部と、クランプ固定部に連結されている、第2のケーブルを固定する第2のケーブル固定部と、を有し、クランプ固定部が取付孔に固定されると、第1のケーブル固定部は第1面側に位置し、第2のケーブル固定部は第2面側に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブルを固定するためのケーブルクランプに関し、特に、板に形成された取付孔に取り付けられて使用されるケーブルクランプに関する。
光ケーブル、ワイヤケーブルなどの各種ケーブルを、基板や板金等の板上に配線する際、ケーブルはケーブルクランプに固定される。ケーブルクランプは、一般に、板に形成された取付孔に差し込んで取り付けられる。
例えば、特許文献1は、光ケーブル配線の自由度及び配線性、並びに電子部品実装の自由度ひいては設計の自由度を向上させたケーブルクランプを開示している。
特許文献1に記載されたケーブルクランプは、クランプ部と当該クランプ部の下部に形成されたスナップ部とからなる。クランプ部は、ヒンジを介して連結された蓋体の開閉操作で当該クランプ部内に光ケーブルを保持する。蓋体の上部に台座を形成するとともに、当該台座に、クランプ部とスナップ部とからなる別のケーブルクランプを取り付け可能な取付部を設けている。
クランプ部は、平面視矩形状に形成された取付基台の両端から上方に延設された一対のケーブル保持片と、一方のケーブル保持片にヒンジを介して連結された蓋体とで構成されている。蓋体の先端にフックが形成されている。他方のケーブル保持片の先端にフックが係合する係合部が設けられている。ヒンジを介した蓋体の上下方向の開閉操作で、クランプ部内に光ケーブルが保持、固定される。
スナップ部は、取付基台の裏面に突設された1本のスナップ支柱と、当該スナップ支柱と取付基台との連接部から斜め下向きに突設された一対の弾性支持片と、スナップ支柱の頭部(先端)に形成された一対の弾性片とで構成される。弾性片は斜め上向きに突出している。スナップ支柱の基部に、プリント配線板に形成された平面視円形状の取付穴に挿着される円柱状の回転挿着部が設けられている。プリント配線板に実装されたケーブルクランプが取付穴に挿着された回転挿着部で回転して、ケーブルクランプがどの方向にも容易に向きを変えることができるようになっている。
また、特許文献2は、自動車の電気系統などの配線を車体下面に沿い保持具を介して取付ける自動車車体下面の配線取付構造を開示している。
自動車の車体下面に配線が車体下面に沿って配設され、配線に使用する各電線は、複数個の保持部具を介して車体下面に下向きに垂れた状態で保持される。プラスチックで一体に成形した保持具は、車体パネルに開設された取付孔に係止され、各電線を車体パネルの下面から下に離れて保持する構造となっている。
保持具は電線を複数本嵌合して保持する下向きU字状の保持溝を有する本体と、本体に薄肉なヒンジを介して下向きに連接し、本体との間に形成されたロック手段により本体に係止されて保持溝の下端開放面を塞ぐ腕部と、本体の上面から下向きに延び車体パネルの取付孔に変形して通り、本体の上面と協同して取付孔の上下縁に弾性的に係合する脚部とから成る。
特開2012−244817号公報 実開昭61−068625号公報
特許文献1および2に開示されているように、周知のケーブルクランプは、一つのケーブル固定部のみを有し、一つのケーブル固定部に対して一つの取付孔が必要となっている。また、クランプ固定面は、ケーブルクランプを取り付ける板金の表面(第1面)または裏面(第2面)の片方のみである。
装置によっては、筐体を形成する板金の両面に、ケーブルを配置する必要がある。この場合、2本のケーブルを隔てる板金の表面(第1面)と裏面(第2面)にケーブルクランプを一つずつ(計二つ)取り付けて、各ケーブルを固定しなければならない。この時、二つのケーブルクランプを取り付ける板金の両サイド2カ所に、二つのケーブルクランプを取り付けるための取付孔を設けなければならない。
また、周知のケーブルクランプでは、板金の取付け面ごとにケーブルクランプの取付け方向(向き)を指定することも必要となる。その為、ケーブルクランプを取り付ける時に、その方向(向き)を間違えて、組立てミスが発生する恐れもある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、1つの取付孔のみで、板の第1面および第2面のどちらの面にもケーブルを固定することが可能なケーブルクランプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るケーブルクランプは、互いに対向する第1面および第2面を持つ板に形成された1つの取付孔に取り付けられて使用されるケーブルクランプであって、前記取付孔に固定されるクランプ固定部と、前記クランプ固定部に連結されている、第1のケーブルを固定する第1のケーブル固定部と、前記クランプ固定部に連結されている、第2のケーブルを固定する第2のケーブル固定部と、を有し、前記クランプ固定部が前記取付孔に固定されると、前記第1のケーブル固定部は前記第1面側に位置し、前記第2のケーブル固定部は前記第2面側に位置し、前記取付孔は、T字形状をしており、前記取付孔は、第1の端から第2の端まで長手方向に延在する縦孔と、該縦孔の前記第2の端で前記長手方向と直交する横方向に延在する横孔と、から成り、前記クランプ固定部は、前記第2面側に設けられ、前記取付孔に挿入可能な寸法を持つT字型の挿入部と、前記第1面側で、前記取付孔に嵌められる嵌合部と、前記挿入部と前記嵌合部とを連結するクランプ連結部と、を含み、前記クランプ固定部は、前記取付孔を介して、前記板を前記T字型の挿入部と前記嵌合部とで挟持するように配置され、前記第1および第2のケーブル固定部の各々は、前記縦孔に挿入可能な寸法を有する。
本発明によれば、1つの取付孔のみで、板の第1面および第2面のどちらの面にもケーブルを固定することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係るケーブルクランプが取り付けられる板(クランプ固定板金)を裏面側から見た斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るケーブルクランプを示す斜視図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)、および(f)は、それぞれ、図2に示したケーブルクランプの正面図、底面図、背面図、上面図、左側面図、および右側面図である。 図2に示したケーブルクランプを、図1に示したクランプ固定板金に取り付けた状態を示す斜視図である。 図2に示したケーブルクランプを、図1に示したクランプ固定板金に取り付けた状態を示す右側面図である。 第1の取付け方法の第1の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第1の取付け方法の第1の工程の結果を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第1の取付け方法の第2の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第1の取付け方法の第3の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第1の取付け方法の第4の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第1の取付け方法によって、ケーブルクランプのクランプ固定板金への取り付けが完了した状態を表面側から見た部分拡大斜視図である。 第2の取付け方法の第1の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第2の取付け方法の第1の工程の結果を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第2の取付け方法の第2の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第2の取付け方法の第3の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第2の取付け方法の第4の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第2の取付け方法の第5の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第2の取付け方法の第6の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第2の取付け方法の第7の工程を示した図5の線A−Aについての断面図である。 第1および第2のケーブルを、それぞれ、第1および第2のケーブル固定部に固定した斜視図である。 第1および第2のケーブルを、それぞれ、第1および第2のケーブル固定部に固定した上面図である。
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明において、前後上下左右の用語を用いて方向を説明するが、これらは、説明のために用いるのであって、本発明を限定する趣旨ではない。
ここでは、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。直交座標系(X,Y,Z)において、X軸方向は前後方向(奥行方向)であり、Y軸方向は左右方向(幅方向)であり、Z軸方向は上下方向(高さ方向)である。
先ず、本明細書中で使用する用語について簡単に説明する。「嵌合」とは、形状が合ったものを嵌め合わせること意味する。「係合」とは、係わり合うことを意味する。「係止」とは、係わり合って止まることを意味する。「挟持」とは、挟んだ状態で支持することを意味する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るケーブルクランプ100(後述する)が取り付けられる板200を裏面側から見た斜視図である。図示の板200は、板金からなり、「クランプ固定板金」とも呼ばれる。
図示のクランプ固定板金200は、X軸方向(前後方向)とZ軸方向(上下方向)とによって規定されるX−Z平面に延在している。クランプ固定板金200は、左側の第1面201と、右側の第2面202とを持つ。第1面201は「表面」とも呼ばれ、第2面202は「裏面」とも呼ばれる。
クランプ固定板金200には、後述するケーブルクランプ100を取り付けるための1つの取付孔210が形成されている。取付孔210は、「クランプ固定孔」とも呼ばれる。取付孔210は、T字形状をしている。
詳述すると、取付孔210は、縦孔212と横孔214とから成る。縦孔212は、第1の端212aから第2の端212bまで長手方向に延在している。横孔214は、縦孔212の第2の端212bで長手方向と直交する横方向に延在している。横孔214は、横方向に延在する脇縁214aを持つ。図示の例では、長手方向はZ軸方向(上下方向)であり、横方向はX軸方向(前後方向)である。
縦孔212は、長手方向Zの取付縦長LMLと、横方向Xの取付縦幅WMLとを持つ。横孔214は、横方向Xの取付横長LMBと、長手方向Zの取付横幅WMBとを持つ。
図2は、ケーブルクランプ100を示す斜視図である。図3(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、および(f)は、それぞれ、ケーブルクランプ100の正面図、底面図、背面図、上面図、左側面図、および右側面図を示している。ただし、図2では、左方向を上側にし、上方向を右側にして描いている。
ケーブルクランプ100は、クランプ固定部110と、第1のケーブル固定部120と、第2のケーブル固定部130とを有する。クランプ固定部110は、後述するように、クランプ固定板金200の取付孔210に固定される。第1のケーブル固定部120は、クランプ固定板金200の第1面201側でクランプ固定部110に後述するように連結されている。第1のケーブル固定部120は、後述するように、第1のケーブルを固定するためのものである。第2のケーブル固定部130は、クランプ固定板金200の第2面202側でクランプ固定部110に後述するように連結されている。第2のケーブル固定部130は、後述するように、第2のケーブルを固定するためのものである。
詳述すると、クランプ固定部110は、T字型の挿入部112と、嵌合部114と、クランプ連結部116とを含む。T字型の挿入部112は、クランプ固定板金200の第2面202側に位置するように設けられており、後述するように、取付孔210に挿入可能な寸法を持つ。嵌合部114は、クランプ固定板金200の第1面201側で、後述するように、取付孔210に嵌められる。クランプ連結部116は、挿入部112と嵌合部114とを連結する。このような構造を有するクランプ固定部110は、取付孔210を介して、後述するように、クランプ固定板金200をT字型の挿入部112と嵌合部114とで挟持するように配置される。
第1のケーブル固定部120および第2のケーブル固定部130の各々は、取付孔210の縦孔212に挿入可能な寸法を有する。第1のケーブル固定部120は、取付孔210の縦孔212の取付縦長LMLよりも短い第1の固定長LF1と、縦孔212の取付縦幅WMLよりも狭い第1の固定幅WF1とを持つ。同様に、第2のケーブル固定部130は、取付孔210の縦孔212の取付縦長LMLよりも短い第2の固定長LF2と、縦孔212の取付縦幅WMLよりも狭い第2の固定幅WF2とを持つ。
T字型の挿入部112は、縦挿入部1122と、横挿入部1124と、リブ部1126とから成る。縦挿入部1122は、取付孔210の縦孔212に挿入可能な寸法を持つ。縦挿入部1122は、先端部1122aを持つ。横挿入部1124は、取付孔210の横孔214に挿入可能な寸法を持つ。横挿入部1124は、内面1124aを持つ。リブ部1126は、横挿入部1124の先端でクランプ固定板金200の第2面202へ向けて直角に突出して、後述するように、取付孔210の横孔214の脇縁214aと係合する。縦挿入部1122は、縦孔212の取付縦長LMLよりも短い挿入縦長LILと、縦孔212の取付縦幅WMLよりも狭い挿入縦幅WILとを持つ。横挿入部1124は、横孔214の取付横長LMBよりも短い挿入横長LIBと、横孔214の取付横幅WMBよりも狭い挿入横幅WIBとを持つ。
嵌合部114は、長手方向Zに延在し、かつ、両端部がクランプ固定板金200の第1面201へ向けて湾曲した実質的に弓型の形状をしている。詳述すると、嵌合部114は、係合部1142と、係止部1144と、嵌合連結部1146とを含む。係合部1142は、取付孔210の横孔214で、後述するように、第2の端212bに係合する。係止部1144は、取付孔210の縦孔212の第1の端212aの近傍で、後述するように、クランプ固定板金200の第1面201に係止する。嵌合連結部1146は、長手方向Zに延在して係合部1142と係止部1144とを連結する。嵌合部114は、縦孔212の取付縦長LMLよりも若干長い嵌合長LELと、縦孔212の取付縦幅WMLよりも狭い嵌合幅WELとを持つ。
第1のケーブル固定部120は、嵌合部114の嵌合連結部1146に連結されている。第2のケーブル固定部130は、T字型の挿入部112の縦挿入部1122に連結されている。
詳述すると、第1のケーブル固定部120は、U字状の第1の保持部122と、第1の蓋体124とを備える。第1の保持部122は、嵌合部114の嵌合連結部1146に連結されており、後述するように、第1のケーブルを収納して保持する。第1の蓋体124は、第1の保持部122を開く開位置と第1の保持部122を閉じる閉位置との間で回動する。
第1の蓋体124は、U字状の第1の保持部122の一方の先端に第1のヒンジ123を介して連結されている。第1の蓋体124の先端に、第1のフック125が形成されている。U字状の第1の保持部122の他方の先端に、第1の係合部127が形成されている。第1のフック125は第1の係合部127に係合する。
同様に、第2のケーブル固定部130は、U字状の第2の保持部132と、第2の蓋体134とを備える。第2の保持部132は、T字型の挿入部112の縦挿入部1122に連結されており、後述するように、第2のケーブルを収納して保持する。第2の蓋体134は、第2の保持部132を開く開位置と第2の保持部132を閉じる閉位置との間で回動する。
第2の蓋体134は、U字状の第2の保持部132の一方の先端に第2のヒンジ133を介して連結されている。第2の蓋体134の先端に、第2のフック135が形成されている。U字状の第2の保持部132の他方の先端に、第2の係合部137が形成されている。第2のフック135は第2の係合部137に係合する。
図3(a)および図3(c)から明らかなように、第1のケーブル固定部120と第2のケーブル固定部130とは、鏡映面mに関して、互いに鏡像の関係にある。
これまで、本発明の一実施の形態に係るケーブルクランプ100の構成について説明した。ここから、本実施の形態に係るケーブルクランプ100のクランプ固定板金200への取付け方法について説明する。
図4および図5は、それぞれ、ケーブルクランプ100をクランプ固定板金200に取り付けた状態を示す斜視図および右側面図である。
ケーブルクランプ100は、第1のケーブル固定部120と第2のケーブル固定部130とのどちらからでもクランプ固定板金200に取付け可能な形状をしている。最初に、第2のケーブル固定部130からの第1の取付け方法について説明し、その後で第1のケーブル固定部120からの第2の取付け方法について説明する。以下の図面では、主に、図5の線A−Aについての断面図を用いて説明する。
図6乃至図10は、第1の取付け方法の工程を順番に示した図5の線A−Aについての断面図である。
図6に示すように、矢印A1に沿って、第2のケーブル固定部130を取付孔210に挿入する。この時、取付孔210の縦孔212の取付縦幅WMLは、クランプ固定部110のT字型の挿入部112の横挿入部1124の挿入横長LIBよりも狭い(WML<LIB)ので、図7に図示されるように、第2のケーブル固定部130のみが取付孔210に挿入される。
次に、図8に示すように、矢印A2に沿って、ケーブルクランプ100を上方へ移動させて、クランプ固定部110のT字型の挿入部112の横挿入部1124の位置と取付孔210の横孔214の位置とを合わせる。その後、図9に示すように、矢印A3に沿って、再度、ケーブルクランプ100を右側へ移動させて、クランプ固定部110のT字型の挿入部112を取付孔210に挿入する。このとき、T字型の挿入部112の縦挿入部1122および横挿入部1124は、クランプ固定板金200の第2面202側にあるが、T字型の挿入部112のリブ部1126は、取付孔210の横孔214に留まっている。また、ケーブル固定部110の嵌合部114の係合部1142は、クランプ固定板金200の第1面201に接触した状態にある。
最後に、図10に示すように、矢印A4に沿って、ケーブルクランプ100を下方へ移動させる。これにより、ケーブル固定部110の嵌合部114の係合部1142が、取付孔210の第2の端212bに係合し、ケーブルクランプ100の上方向の移動が規制される。また、T字型の挿入部112の縦挿入部1122の先端部1122aは、クランプ板金200の第2面202に接触する。さらに、T字型の挿入部112の横挿入部1124の内面1124aは、部分的に、クランプ板金200の第2面202に接触する。
また、このとき、図11に示すように、T字型の挿入部112のリブ部1126が、取付孔210の横孔214の脇縁214aに係合し、ケーブルクランプ100の下方向の移動も規制される。
以上の工程によって、ケーブルクランプ100のクランプ固定板金200への取り付けが完了する。以上のようにして、ケーブルクランプ100のクランプ固定部110は、取付孔210を介して、クランプ固定板金200をT字型の挿入部112と嵌合部114とで挟持するように配置される。クランプ固定部110が取付孔210に固定されると、第1のケーブル固定部120は第1面201側に位置し、第2のケーブル固定部130は第2面202側に位置する。
図12乃至図19は、第2の取付け方法の工程を順番に示した図5の線A−Aについての断面図である。
図12に示すように、矢印B1に沿って、ケーブルクランプ100の第1のケーブル固定部120をクランプ固定板金200の取付孔210に挿入する。前述したように、取付孔210は、第1のケーブル固定部120の寸法(縦横寸法)よりも大きい寸法(縦横寸法)を持っている。その結果、図13に示されるように、第1のケーブル固定部120は、嵌合部114の係止部1144および係合部1142が、それぞれ、クランプ固定板金200の第2面202に接触するまで挿入される。
そこから、図14に示すように、矢印B2のように、ケーブルクランプ100を反時計回りに所定角度θだけ回転させる。その後、図15に示すように、矢印B3に沿って、再度、ケーブルクランプ100を左側へ移動させて、ケーブルクランプ100の嵌合部114を取付孔210に挿入する。これにより、嵌合部114の係合部1142をクランプ固定板金200の第1面201まで移動させることができる。
次に、図16に示すように、矢印B4に沿って、ケーブルクランプ100を上方へ移動させる。このとき、T字型の挿入部112のリブ部1126は、取付孔210の横孔214に対向する位置となる。その後、図17に示すように、矢印B5に沿って、ケーブルクランプ100を左側へ移動させる。これにより、T字型の挿入部112のリブ部1126は、取付孔210の横孔214に挿入される。
さらに、図18に示すように、矢印B6のように、ケーブルクランプ100を時計回りに上記所定角度θだけ回転させる。これにより、クランプ固定部110の嵌合部114は、完全に、クランプ固定板金200の第1面201側に移動することになる。ケーブル固定部110の嵌合部114の係合部1142は、クランプ固定板金200の第1面201に接触した状態にある。図18の状態は、前述した図9の状態と同様である。
最後に、図19に示すように、矢印B7に沿って、ケーブルクランプ100を下方へ移動させる。これにより、ケーブル固定部110の嵌合部114の係合部1142が、取付孔210の第2の端212bに係合し、ケーブルクランプ100の上方向の移動が規制される。また、T字型の挿入部112の縦挿入部1122の先端部1122aは、クランプ板金200の第2面202に接触する。さらに、T字型の挿入部112の横挿入部1124の内面1124aは、部分的に、クランプ板金200の第2面202に接触する。
このとき、前述したのと同様にように、図11に示すように、T字型の挿入部112のリブ部1126が、取付孔210の横孔214の肩縁214aに係合し、ケーブルクランプ100の下方向の移動も規制される。
以上の工程によって、ケーブルクランプ100のクランプ固定板金200への取り付けが完了する。以上のようにして、ケーブルクランプ100のクランプ固定部110は、取付孔210を介して、クランプ固定板金200をT字型の挿入部112と嵌合部114とで挟持するように配置される。クランプ固定部110が取付孔210に固定されると、第1のケーブル固定部120は第1面201側に位置し、第2のケーブル固定部130は第2面202側に位置する。
図20は、第1のケーブル310および第2のケーブル320を、それぞれ、第1のケーブル固定部120および第2のケーブル固定部130に固定した斜視図である。図21は、第1のケーブル310および第2のケーブル320を、それぞれ、第1のケーブル固定部120および第2のケーブル固定部130に固定した上面図である。
本実施の形態によれば、図21に示されるように、第1のケーブル310および第2のケーブル320を、クランプ固定板金200の両サイドで固定することができる。
上述したように、本実施の形態によれば、1つの取付孔210のみで、クランプ固定板金200の第1面(表面)201および第2面(裏面)202のどちらの面にもケーブルを固定することが可能になる。
また、本実施の形態によれば、ケーブルクランプ100の取り付けは、取り付け先のクランプ固定板金200の面(第1面201、第2面202)の両サイドのどちらからでも、ケーブルクランプ100をクランプ固定板金200に固定することができる。したがって、ケーブルクランプ100の取付け方向を指定する必要が無い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、これらに限られるものではない。例えば、本発明は、これまで説明した実施の形態の一部又は全部を適宜組み合わせた形態、その形態に適宜変更を加えた形態をも含む。
例えば、上記実施の形態では、クランプ固定部110は、T字型の挿入部112と、嵌合部114と、クランプ連結部116とから構成されているが、本発明はそれには限定されない。すなわち、クランプ固定部110は、クランプ固定板金200の取付孔210に固定される構造を有していればよい。
また、上記実施の形態では、クランプ固定部110は、ネジ等を用いることなく取付孔210に固定されるが、ネジ等を用いて取付孔210に固定されるものであってもよい。
また、上記実施の形態では、ケーブルクランプ100は、合成樹脂で一体成形されて形成されているが、一部を接合等で形成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、板200は板金としているが、板200は、装置に内蔵される基板であってもよい。
また、上記実施の形態では、取付孔210は、T字形状をしているが、本発明はそれには限定されない。すなわち、第1のケーブル固定部120および第2のケーブル固定部130が、取付孔210を介して、それぞれ、クランプ固定板金200の第1面201および第2面202に配置することが可能であれば、取付孔210はどのような形状をしていても良い。例えば、T字形状以外の、I次形状やその他の形状であってもよい。
また、上記実施の形態では、第1のケーブル固定部120は、クランプ固定部110のT字型の挿入部112や嵌合部114と平行となるように形成されているが、嵌合連結部1146との間隔を、板200の厚さよりも大きい寸法とし、クランプ固定部110のT字型の挿入部112や嵌合部114と直交するように形成してもよい。
また、上記実施の形態では、第2のケーブル固定部130は、クランプ固定部110のT字型の挿入部112や嵌合部114と平行となるように形成されているが、T字型の挿入部112との間隔を、板200の厚さよりも大きい寸法とし、クランプ固定部110のT字型の挿入部112や嵌合部114と直交するように形成してもよい。
本発明は、光ケーブル、ワイヤケーブルなどの各種ケーブルを板に固定するために適用することができる。また、本発明は、各種ケーブルを板に固定することが必要となる装置などにも適用することができる。
100 ケーブルクランプ
110 クランプ固定部
112 T字型の挿入部
1122 縦挿入部
1122a 先端部
1124 横挿入部
1124a 内面
1126 リブ部
114 嵌合部
1142 係合部
1144 係止部
1146 嵌合連結部
116 クランプ連結部
120 第1のケーブル固定部
122 U字状の第1の保持部
123 第1のヒンジ
124 第1の蓋体
125 第1のフック
127 第1の係合部
130 第2のケーブル固定部
132 U字状の第2の保持部
133 第2のヒンジ
134 第2の蓋体
135 第2のフック
137 第2の係合部
200 板(クランプ固定板金)
201 第1面(表面)
202 第2面(裏面)
210 取付孔(クランプ固定孔)
212 縦孔
212a 第1の端
212b 第2の端
214 横孔
214a 脇縁
ML 取付縦長
ML 取付縦幅
MB 取付横長
MB 取付横幅
IL 挿入縦長
IL 挿入縦幅
IB 挿入横長
IB 挿入横幅
EL 嵌合長
EL 嵌合幅
F1 第1の固定長
F1 第1の固定幅
F2 第2の固定長
F2 第2の固定幅
m 鏡映面

Claims (5)

  1. 互いに対向する第1面および第2面を持つ板に形成された1つの取付孔に取り付けられて使用されるケーブルクランプであって、
    前記取付孔に固定されるクランプ固定部と、前記クランプ固定部に連結されている、第1のケーブルを固定する第1のケーブル固定部と、前記クランプ固定部に連結されている、第2のケーブルを固定する第2のケーブル固定部と、を有し、
    前記クランプ固定部が前記取付孔に固定されると、前記第1のケーブル固定部は前記第1面側に位置し、前記第2のケーブル固定部は前記第2面側に位置し、
    前記取付孔は、T字形状をしており、
    前記取付孔は、
    第1の端から第2の端まで長手方向に延在する縦孔と、
    該縦孔の前記第2の端で前記長手方向と直交する横方向に延在する横孔と、
    から成り、
    前記クランプ固定部は、
    前記第2面側に設けられ、前記取付孔に挿入可能な寸法を持つT字型の挿入部と、
    前記第1面側で、前記取付孔に嵌められる嵌合部と、
    前記挿入部と前記嵌合部とを連結するクランプ連結部と、
    を含み、
    前記クランプ固定部は、前記取付孔を介して、前記板を前記T字型の挿入部と前記嵌合部とで挟持するように配置され、
    前記第1および第2のケーブル固定部の各々は、前記縦孔に挿入可能な寸法を有するケーブルクランプ。
  2. 前記横孔は前記横方向に延在する脇縁を持ち、
    前記T字型の挿入部は、
    前記縦孔に挿入可能な寸法を持つ縦挿入部と、
    前記横孔に挿入可能な寸法を持つ横挿入部と、
    該横挿入部の先端で前記第2面へ向けて直角に突出して、前記脇縁と係合するリブ部と、
    を含み、
    前記嵌合部は、前記長手方向に延在し、かつ両端部が前記第1面側へ向けて湾曲した実質的に弓型の形状をしており、
    前記嵌合部は、
    前記横孔で前記第2の端に係合する係合部と、
    前記第1の端の近傍で前記第1面に係止する係止部と、
    前記長手方向に延在して前記係合部と前記係止部とを連結する嵌合連結部と、
    を含み、
    前記第1のケーブル固定部は、前記嵌合連結部に連結されており、
    前記第2のケーブル固定部は、前記縦挿入部に連結されている、
    ことを特徴とする請求項に記載のケーブルクランプ。
  3. 前記縦孔は、前記長手方向の取付縦長と、前記横方向の取付縦幅とを持ち、
    前記横孔は、前記横方向の取付横長と、前記長手方向の取付横幅とを持ち、
    前記縦挿入部は、前記取付縦長よりも短い挿入縦長と、前記取付縦幅よりも狭い挿入縦幅とを持ち、
    前記横挿入部は、前記取付横長よりも短い挿入横長と、前記取付横幅よりも狭い挿入横幅とを持ち、
    前記嵌合部は、前記取付縦長よりも若干長い嵌合長と、前記取付縦長よりも短い嵌合幅とを持ち、
    前記第1のケーブル固定部は、前記取付縦長よりも短い第1の固定長と、前記取付縦幅よりも狭い第1の固定幅とを持ち、
    前記第2のケーブル固定部は、前記取付縦長よりも短い第2の固定長と、前記取付縦幅よりも狭い第2の固定幅とを持つ、
    ことを特徴とする請求項に記載のケーブルクランプ。
  4. 前記第1のケーブル固定部は、
    前記嵌合連結部に連結されている、前記第1のケーブルを収納して保持するU字状の第1の保持部と、
    該第1の保持部を開く開位置と前記第1の保持部を閉じる閉位置との間で回動する第1の蓋体と、
    を備え、
    前記第2のケーブル固定部は、
    前記縦挿入部に連結されている、前記第2のケーブルを収納して保持するU字状の第2の保持部と、
    該第2の保持部を開く開位置と前記第2の保持部を閉じる閉位置との間で回動する第2の蓋体と、
    を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のケーブルクランプ。
  5. 前記第1のケーブル固定部と前記第2のケーブル固定部とは、鏡映面に関して、互いに鏡像の関係にある、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のケーブルクランプ。
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