JP6589733B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、一以上の磁石と貫通孔とを備えるロータを含む回転電機に関する。
従来では、例えば下記の特許文献1において、スペーサの放熱性を高めて永久磁石の冷却効率を向上させることを目的とする永久磁石式回転機の回転子に関する技術が開示されている。この回転子は、ボスの両端面に永久磁石及びスペーサの軸方向のずれを押さえる非磁性体の押え板を取り付けるとともに、この押え板及びスペーサに軸方向に貫通する通風穴を設けた。
特許第3480800号公報
しかし、特許文献1に記載の技術を適用すると、通風穴の入口部では回転時に押え板が外気を切り裂くため、通風穴への空気流れを遮断するエアーカーテン効果が働く。ロータの回転数が高まるにつれて、エアーカーテン効果も高まる。
また、通風穴はスペーサに設けられている。スペーサは、ロータの外周部で周方向に配置された磁石間の漏れ磁束を抑制する極間幅の狭い領域である。通風穴の断面積を大きく取れないため、冷却のために通風穴に流す空気の流量が抑制される。
上述したエアーカーテン効果や通風穴の断面積に起因して、ロータが回転しても通風穴にはほとんど空気が通らず、冷却効果が得られないという問題がある。
本開示はこのような点に鑑みてなしたものであり、下記の事項を目的とする回転電機を提供する。第1の目的は、エアーカーテン効果を受けずに積極的に冷媒を貫通穴に導入することである。第2の目的は、冷却効果を高めるために貫通穴の断面積を大きく確保することである。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、一以上の磁石(13a)と軸方向に貫通する貫通孔(13b)とを含むロータ(13)と、前記ロータに対向して設けられるステータ(11)とを有する回転電機(10)において、一以上の前記貫通孔の開口部にかかる一部または全部に連通し、かつ、冷媒(18a,18b)を導入する導入部材(16)を有し、前記導入部材は、前記ロータの端面から軸方向に突出する突出部(16b)と、前記突出部の一端部に設けられて前記ロータの回転方向に向かって開口して前記冷媒を取り入れる取入部(16a)と、前記突出部の他端部に設けられて前記開口部に連通する連通部(16c)とを含み、前記導入部材は、前記ロータの両端面にそれぞれ設けられ、かつ、前記ロータの一方の端面で前記導入部材が連通する前記貫通孔と前記ロータの他方の端面で前記導入部材が連通する前記貫通孔とは、互いに異なる回転電機である。
この構成によれば、導入部材はロータの端面から軸方向に突出しており、ロータの回転方向に向かって開口しているので、エアーカーテン効果を受けずに積極的に冷媒を導入して冷却することができる。また、ロータの両端面からそれぞれ冷媒を取り込むことができ、反対側の端面から排出するのでバランス良く冷却することができる。
第2の発明は、前記導入部材は、前記連通部が複数の前記開口部に連通するように設けられ、複数の前記開口部に入る流量が等しくなるように前記冷媒を分岐させる回転電機である。
この構成によれば、貫通孔を流れる冷媒の流量が等しくなるので、貫通孔に対応する磁石を等しく冷却できる。
また、上記課題を解決するためになされた第3の発明は、一以上の磁石(13a)と軸方向に貫通する貫通孔(13b)とを含むロータ(13)と、前記ロータに対向して設けられるステータ(11)と、を有する回転電機(10)において、一以上の前記貫通孔の開口部にかかる一部または全部に連通し、かつ、冷媒(18a,18b)を導入する導入部材(16)を有し、前記導入部材は、前記ロータの端面から軸方向に突出する突出部(16b)と、前記突出部の一端部に設けられて前記ロータの回転方向に向かって開口して前記冷媒を取り入れる取入部(16a)と、前記突出部の他端部に設けられて前記開口部に連通する連通部(16c)と、を含み、前記導入部材は、前記連通部が複数の前記開口部に連通するように設けられ、複数の前記開口部に入る流量が等しくなるように前記冷媒を分岐させる回転電機である。
この構成によれば、導入部材はロータの端面から軸方向に突出しており、ロータの回転方向に向かって開口しているので、エアーカーテン効果を受けずに積極的に冷媒を導入して冷却することができる。また、貫通孔を流れる冷媒の流量が等しくなるので、貫通孔に対応する磁石を等しく冷却できる。
第4の発明は、前記連通部が連通する複数の前記開口部は、前記ロータの回転方向に対して前側の前記開口部と後側の前記開口部とを含み、前記連通部は、前記前側の前記開口部と前記突出部における前記前側の前記開口部が投影された第一領域との間に形成される空間の体積をVfとし、前記後側の前記開口部と前記突出部における前記後側の前記開口部が投影された第二領域との間に形成される空間の体積をVrとすると、Vf>Vrが成立するように形成されている回転電機である。
この構成によれば、取入部から取り入れられた冷媒が貫通穴に向かう際、回転方向の後側にゆくにつれて冷媒の圧力が高まり流量が増す。そのため、ロータの回転方向に対して前側と後側とでそれぞれ位置する貫通穴に等しい量の冷媒を流すことができる。
第5の発明は、前記磁石は、前記貫通孔よりも外径側に配置されている回転電機である。
この構成によれば、貫通孔を通る冷媒は遠心力の作用を受けて、磁石が配置されている外径側にへばり付くように移動する。そのため、磁石を効率よく冷却することができる。
第6の発明は、前記貫通孔は、前記磁石を収容する収容孔と連通しており、前記磁石の磁気漏れを防止する磁気漏れ防止バリアを兼ねる回転電機である。
この構成によれば、冷媒は貫通孔の壁面だけでなく、磁石側面も冷却することができる。
第7の発明は、前記導入部材は、袋状である回転電機である。
この構成によれば、回転力が加わった冷媒を無駄なく貫通穴へ通すことができ、効果的に磁石を冷却することができる。
第8の発明は、前記取入部は、前記連通部よりも外径側に位置している回転電機である。
この構成によれば、外径側にゆくほど回転時の移動量が増えるので、より多くの冷媒を取り入れることができる。取り入れ得る冷媒量が増えるので、冷却効率が向上する。
第9の発明は、前記取入部は、前記ロータの端面から軸方向にそれぞれ延びる外径側壁部位(16ae)と内径側壁部位(16ai)とを含み、前記外径側壁部位の立ち上がり傾斜角をαとし、前記内径側壁部位の立ち上がり傾斜角をβとすると、α>βが成立する回転電機である。
この構成によれば、外径側壁部位が内径側壁部位よりも立ち上がり傾斜角が大きいので、より多くの冷媒を取り入れることができる。取り入れ得る冷媒量が増えるので、冷却効率が向上する。
第10の発明は、前記導入部材は、前記取入部から前記連通部に向かうにつれて、前記突出部の空間高さ(16h)が次第に低くなる回転電機である。
この構成によれば、導入部材内を移動する冷媒の圧力が高められ、ロータの軸長が長くなっても確実に貫通穴の反対側面まで導くことができる。
第11の発明は、前記突出部は、前記取入部から前記連通部に向かうにつれて、前記ロータの端面に沿う面方向幅(16w)が次第に小さくなる回転電機である。
この構成によれば、導入部材内を移動する冷媒の圧力が高められ、ロータの軸長が長くなっても確実に貫通穴の反対側面まで導くことができる。
第12の発明は、前記導入部材は、前記ロータの端面に設けられる側板(17)と一体に成形されている。この構成によれば、別個に導入部材を用意しなくて済むので、ロータの製造コストを抑制することができる。導入部材と側板とが一つの部品になるので、ロータを製造する際の作業効率が落ちない。
第13の発明は、前記導入部材は、非磁性体または前記非磁性体を含む材料を用いる。この構成によれば、磁束漏れによる性能低下を抑制することができる。
なお、「ロータ」は界磁巻線を含まず、磁石および貫通孔を有する。「導入部材」は、突出部,取入部,連通部を有する限りにおいて任意に構成してよい。「連通」は、冷媒が流れるように二つの要素が連なることを意味する。「冷媒」は、例えば空気,油,油ミストなどが該当する。「側板」は端板とも呼ばれ、ロータの組み付けに用いられる板である。「外径側」は径方向の外側を意味し、「内径側」は径方向の内側を意味する。「非磁性金属」は、銅,アルミニウム, ステンレス等のように磁石で吸着されにくい金属のすべてを指す。「非磁性体」は、磁束が流れ難いことを条件として、材料や構成などを問わない。例えば、非磁性金属,樹脂などの非金属材料が該当する。「回転電機」は、回転軸とも呼ぶシャフトを有する機器であれば任意であり、例えば発電機,電動機,電動発電機等が該当する。発電機には電動発電機が発電機として作動する場合を含み、電動機には電動発電機が電動機として作動する場合を含む。
回転電機の第1構成例を模式的に示す断面図である。 図1のII−II線から見たロータの第1構成例を示す断面図である。 図1のIII線から見たロータの第1構成例を示す側面図である。 図1のIV線から見たロータの第1構成例を示す側面図である。 導入部材の第1構成例を示す模式図である。 導入部材の第2構成例を示す模式図である。 導入部材の第3構成例を示す模式図である。 導入部材の第4構成例を示す模式図である。 導入部材の第5構成例を示す模式図である。 導入部材の第6構成例を示す模式図である。 導入部材の第7構成例を示す模式図である。 導入部材の第8構成例を示す模式図である。 導入部材の第9構成例を示す模式図である。 導入部材の第10構成例を示す模式図である。 導入部材の第11構成例を示す模式図である。 導入部材の第12構成例を示す模式図である。 導入部材の第13構成例を示す模式図である。 回転電機の第2構成例を模式的に示す断面図である。 図18のXIX線から見たロータの第2構成例を示す側面図である。 図18のXX線から見たロータの第2構成例を示す側面図である。 回転電機の第3構成例を模式的に示す断面図である。 回転電機の第4構成例を模式的に示す断面図である。 ロータの第3構成例を示す断面図である。 ロータの第3構成例を示す側面図である。 1極が1個の磁石のとき、導入部材の構成例を示す模式図である。 ロータの第4構成例を示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。磁石は、他の要素と区別し易くするため、断面図であるか否かを問わずにハッチ線を付す。英数字の連続符号は記号「〜」を用いて略記する。二つの要素間を固定する形態は任意に適用してよい。例えば、ボルト,ネジ,ピン等の締結部材を用いる締結や、母材を溶かして溶接等を行う接合、接着剤を用いる接着などが該当する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は図1〜図17を参照しながら説明する。図1に示すインナーロータ型の回転電機10は、ステータ11,ロータ13,軸受14,シャフト15,導入部材16,側板17などをフレーム12内に有する。
「筐体」や「ハウジング」などに相当するフレーム12は、ステータ11,ロータ13,軸受14,シャフト15,導入部材16,側板17などを収容できれば、形状や物質等を任意に設定してよい。このフレーム12は、少なくともステータ11を支持して固定するとともに、軸受14を介してシャフト15を回転自在に支持する。本形態のフレーム12は、非磁性体のフレーム部材12a,12bなどを含む。フレーム部材12a,12bは一体に成形してもよく、個別に形成した後に固定してもよい。
「固定子」や「電機子」などに相当するステータ11は、多相巻線11a,ステータコア11bなどを含む。「固定子鉄心」に相当するステータコア11bは、軟磁性体であれば任意に構成してよい。本形態のステータコア11bは、例えば多数の電磁鋼板を軸方向に積層して構成する。
多相巻線11aは、三相以上の巻線であって、スロットに収容されて巻装される。この多相巻線11aは、電機子巻線,固定子巻線,ステータコイルなどに相当する。多相巻線11aの形態は任意であって、例えば断面が四角形状の平角線に限らず、断面が円形状の丸線や、断面が三角形状の三角線などでもよい。多相巻線11aを巻装する形態も任意であって、例えば全節巻,分布巻,集中巻,短節巻などが該当する。スロットは、ステータコア11bに設けられる収容空間である。
「回転子」に相当するロータ13は、図1,図2に示すように、磁石13a,貫通孔13b,ロータコア13c,収容孔13d,導入部材16,側板17などを有する。このロータ13は、ステータコア11bに対向して設けられるとともに、シャフト15に固定される。すなわち、ロータ13とシャフト15は一体的に回転する。ロータ13とステータ11との間には、空隙Gが設けられる。空隙Gには、ロータ13とステータ11との間で磁束が流れる範囲において任意の数値を設定してよい。
「回転子鉄心」に相当するロータコア13cは、軟磁性体であれば任意に構成してよい。本形態のロータコア13cは、例えば多数の電磁鋼板を軸方向に積層して構成する。貫通孔13bと収容孔13dは、いずれも軸方向に並行するようにロータコア13cに設けられた孔である。本形態の貫通孔13bと収容孔13dは、連通するように設けられる。
一以上の磁石13aは、軸方向に延びる形状の棒状磁石であり、対応する収容孔13dに収容される。本形態の磁石13aは、図1,図2に示すように、貫通孔13bよりも外径側に配置されている。磁石13aは、必要とする極数に応じて任意の数を設けてもよく、磁石の種類を問わない。本形態の磁石13aは、図2に示すように1極ごとに2個ずつ設けられ、種類はネオジム磁石などを用いる。
一以上の貫通孔13bは、軸方向に延びる形状の棒状孔であり、冷媒を流して冷却を行うための孔である。本形態の貫通孔13bは、磁石13aの磁気漏れを防止する磁気漏れ防止バリアを兼ねる。図2に示すように各貫通孔13bはそれぞれ収容孔13dの内径側位置に形成され、周方向に隣り合う2つの貫通孔13bを1セットとしたものが8セット周方向に形成されている。
導入部材16は、冷却を行うために冷媒を導入する部材である。本形態の導入部材16は、図1,図3に示すように、ロータ13における軸方向の一方側端面に設けられ、他方側端面には設けられない。導入部材16の数は、磁石13aの数や貫通孔13bの数などに応じて任意に設定してよい。本形態の導入部材16は、図3に示すように、磁石13aの極数に応じて8つ設ける。導入部材16の具体的な構成例については後述する。
「端板」とも呼ばれる側板17は、収容孔13dに磁石13aが収容されたロータコア13cをシャフト15に固定する部材である。本形態の側板17は、図3,図4に示すように、貫通孔13bに連通する貫通孔17bなどを有する。図示を省略するが、収容孔13dに連通する貫通孔を側板17に備えてもよい。なお、図3に示すロータ13の回転方向D1と、図4に示すロータ13の回転方向D2は、同一方向である。
上述した導入部材16と側板17は、磁束漏れによる性能低下を抑制するため、非磁性体を用いる。非磁性体は、磁束が流れ難いことを条件として、物質や構成などを問わない。例えば、銅,アルミニウム, ステンレス等の非磁性金属や、樹脂などの非金属材料が該当する。本形態の導入部材16と側板17は、非磁性金属または非金属材料を用いる。放熱性を高めるため、ロータコア13cよりも熱伝導率が高い材料が望ましい。本形態の導入部材16と側板17は一体に成形したものを用いる。
導入部材16の構成例について、図5〜図17を参照しながら説明する。図5〜図17にそれぞれ示す導入部材16は、取入部16a,突出部16b,連通部16cを含む。導入部材16は、取入部16aから突出部16bを経て連通部16cに向かって冷媒を誘導できれば、任意の形状を設定してよい。例えば、袋状,パイプ状,トンネル状,アーケード状,アーチ状の断面が連続する形状などが該当する。なお、図5〜図17において同じ要素には同一の符号を付す。
取入部16aは、突出部16bの一端部に設けられてロータ13の回転方向D1に向かって開口して冷媒を取り入れる。冷媒は流体であれば任意であり、例えば空気,油,油ミストなどが該当する。取入部16aは、特に明示しない限り、ロータ13の径方向に沿って設けられる。本形態の冷媒18aは、空気を用いる。突出部16bは、図1に示すロータ13の端面から軸方向に突出する。連通部16cは突出部16bの他端部に設けられる。この連通部16cは、図15〜図17に示す貫通孔13bの開口部13b1にかかる一部または全部と連通する。連通部16cと開口部13b1とが一部で連通する場合、連通部16cと連通していない開口部13b1の部位は側板17によって塞がれる。
まず、導入部材16の突出部16bに関する平面形状,配置,数等の構成例について、図5〜図10を参照しながら説明する。
図5に示す第1構成例の導入部材16は、取入部16a,突出部16b,連通部16cがロータ13の周方向に沿って設けられる。取入部16aで取り入れた冷媒は、突出部16bや連通部16cを経てダイレクトに周方向に隣り合う貫通孔13bの両方に送られる。なお、二点鎖線で示す導入部材16のように構成してもよく、後述する図13の第9構成例を含む。
図6に示す第2構成例の導入部材16は、取入部16aと連通部16cとが径方向にずれる。具体的には、取入部16aが連通部16cよりも外径側にずれている。取入部16aと連通部16cとを連絡する突出部16bは、実線で示すような直線形状でもよく、二点鎖線で示すような円弧形状または湾曲形状でもよい。外径側に設けた取入部16aは、第1構成例の導入部材16よりも回転移動量が増えるので、より多くの冷媒を取り入れることができる。
図7に示す第3構成例の導入部材16は、取入部16aから連通部16cに向かうにつれて、突出部16bはロータ13の端面に沿う面方向幅16wが次第に小さくなる形状である。すなわち、冷媒を取り入れる取入部16aの間口を広く確保する。冷媒は、突出部16b内を移動してゆくにつれて圧力が高められる。
図8に示す第4構成例の導入部材16は、取入部16aの外径側が内径側よりも回転方向D1側に出ている。外径側にゆくほど円周が大きくなって回転移動量が増える。そのため、外径側が回転方向D1側に出ることで、冷媒の取入量を増やすことができる。
図9に示す第5構成例の導入部材16は、貫通孔13bの数に合わせて設けている。図2に示す貫通孔13bは磁石13aの1極ごとに2個ずつ設けられるので、図9に示す導入部材16も同様に2つずつ設けられる。2つの導入部材16は、対応する貫通孔13bにそれぞれ連通するように外径側と内径側に配置される。なお図9では、上側に示す導入部材16が外径側に相当し、下側に示す導入部材16が内径側に相当する。2つの貫通孔13bに流す冷媒の流量を同じにして、2個の磁石13aを同等に冷却するには、2つの導入部材16について取入部16aの開口面積を同じにするのが望ましい。
図10に示す第6構成例の導入部材16は、図9に示す第5構成例の変形例である。第5構成例が2つの導入部材16で構成するのに対して、第6構成例は仕切壁16dを設けて1つの導入部材16で構成する。仕切壁16dは、取入部16aから連通部16cまで設けられる。仕切壁16dで仕切られた外径側の第1取入部16a1は図9に示す外径側の取入部16aに相当し、内径側の第2取入部16a2は図9に示す内径側の取入部16aに相当する。第5構成例と同様に、2個の磁石13aを同等に冷却するには、第1取入部16a1と第2取入部16a2の開口面積を同じにするのが望ましい。
次に、取入部16aに関する正面形状の構成例について、図11〜図14を参照しながら説明する。
図11に示す第7構成例の導入部材16は、正面形状が半円形状となる取入部16aを有する。外径側と内径側の壁に関する立ち上がり傾斜角が等しいので、外径側と内径側とで同等に冷媒を取り入れることができる。
図12に示す第8構成例の導入部材16は、外径側壁部位16aeと内径側壁部位16aiとを含む取入部16aを有する。外径側壁部位16aeの立ち上がり傾斜角をαとし、内径側壁部位16aiの立ち上がり傾斜角をβとすると、α>βである。外径側にゆくほど円周が大きくなって回転移動量が増える。外径側壁部位16aeが内径側壁部位16aiよりも立ち上がり傾斜角が大きいので、冷媒の取入量を増やすことができる。
図13に示す第9構成例の導入部材16は、外径側端部から頂上部まで逆J字形状の取入部16aを有する。図13および図5に二点鎖線で示すように、取入部16aから突出部16bの途中まで次第に軸方向の突出部位が閉じるように構成することで冷媒を連通部16cに向けて誘導する。
図14に示す第10構成例の導入部材16は、側板17と合わせて正面形状が四角形状となる取入部16aを有する。第10構成例は、図11に示す第7構成例と同様に、外径側と内径側の壁に関する立ち上がり傾斜角が等しい。そのため、外径側と内径側とで同等に冷媒を取り入れることができる。図示を省略するが、図12に示す第8構成例と同様に、外径側壁部位16aeの立ち上がり傾斜角αと、内径側壁部位16aiの立ち上がり傾斜角βとがα>βになるように構成してもよい。また、図13に示す第9構成例と同様に、外径側端部から頂上部まで逆L字形状で構成してもよい。さらに、図14に二点鎖線で示すように、取入部16aの一部を曲線状に構成してもよい。
さらに、導入部材16の突出部16bに関する断面形状の構成例について、図15〜図17を参照しながら説明する。図15〜図17にそれぞれ矢印の導入方向D3で示すように、冷媒18aは取入部16aで取り込まれ、突出部16bに沿って流れ、連通部16cおよび貫通孔17bを経て貫通孔13bに流れる。図15〜図17にそれぞれ示す空間高さ16hは、冷媒18aが導入部材16内を流れる空間の高さである。
図15に示す第11構成例の導入部材16は、第1突出部位16b1と第2突出部位16b2とを有する突出部16bを含む。第1突出部位16b1は、取入部16aから側板17との空間高さ16hが変化しない部位である。第2突出部位16b2は、断面が円弧状であって、図15の右側に相当する後側の連通部16cを含む領域で空間高さ16hが小さくなる部位である。
図16に示す第12構成例の導入部材16は、取入部16aから連通部16cに向かうにつれて空間高さ16hが次第に低くなる突出部16bを有する。冷媒18aは、導入部材16内を移動するにつれて圧力が高められる。
冷媒18aは、2つの貫通孔13bで等しく冷却を行うため、それぞれの開口部13b1に入る流量が等しくなるように分岐させるのが望ましい。そのため、図16にハッチ線で示す体積Vfと体積Vrは、Vf>Vrとなるように設定するとよい。体積Vfは、図16の左側に相当する前側の開口部13b1から突出部16bに投影した空間の体積である。体積Vrは、図16の右側に相当する後側の開口部13b1から突出部16bに投影した空間の体積である。
図17に示す第13構成例の導入部材16は、図15に示す第11構成例の変形例であって、2つの貫通孔13bに流す冷媒18aの流量を等しくする連通部16cを有する。第12構成例は、体積Vfと体積VrとがVf>Vrになるように設定する。これに対して、第13構成例の連通部16cは、開口面積が異なる第1連通部位16c1と第2連通部位16c2を有する。第1連通部位16c1の開口面積をSfとし、第2連通部位16c2の開口面積をSrとすると、Sf>Srとなるように設定するとよい。
導入部材16は、主に突出部16bの平面形状に関する図1に示す第1構成例から図10に示す第6構成例と、主に取入部16aの正面形状に関する図11に示す第7構成例から図14に示す第10構成例と、主に突出部16bの断面形状に関する図15に示す第11構成例から図17に示す第13構成例とについて、どのように組み合わせてもよい。全部で6×4×3=72通りの組み合わせがある。例えば、{第1構成例,第7構成例,第11構成例}の組み合わせ、{第2構成例,第8構成例,第12構成例}の組み合わせ、{第3構成例,第9構成例,第13構成例}の組み合わせ、{第6構成例,第10構成例,第13構成例}の組み合わせなどが該当する。回転電機10の仕様や定格、磁石13aや貫通孔13bの形態(例えば形状,大きさ,数)などに合わせて組み合わせてよい。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各作用効果を得ることができる。
(1)図1に示す回転電機10は、ロータ13やステータ11などを有する。ロータ13は、磁石13a,貫通孔13b,ロータコア13c,収容孔13d,導入部材16,側板17などを有する。導入部材16は、一以上の貫通孔13bの開口部13b1にかかる一部または全部に連通し、かつ、冷媒18aを導入する。導入部材16は、取入部16a,突出部16b,連通部16cを含む。取入部16aは、図5〜図10に示すように、突出部16bの一端部に設けられてロータ13の回転方向D1に向かって開口して冷媒18aを取り入れる。突出部16bは、ロータ13の端面から軸方向に突出する。連通部16cは、図15〜図17に示すように、突出部16bの他端部に設けられて周方向に隣接する2つの開口部13b1に連通する。この構成によれば、導入部材16はロータ13の端面から軸方向に突出し、ロータ13の回転方向D1に向かって開口するので、エアーカーテン効果を受けずに積極的に冷媒18aを導入することができる。これにより、特に温度上昇に伴って性能が低下してゆく磁石13aを効率的に冷却することができ、特性や性能が低下するのを抑制できる。また、磁石13aの熱減磁に対しても高価なディスプロシューム量が減らせるので、ロータ13の製造コストを抑制することが可能となる。2つの開口部13b1は、それぞれが磁石13aが収容される収容孔13dに連通しているので、効率的に両方の磁石13aを冷却できる。
(2)磁石13aは、図1,図2に示すように、貫通孔13bよりも外径側に配置されている。この構成によれば、貫通孔13bを通る冷媒18aは遠心力の作用を受けて、磁石13aが配置されている外径側にへばり付くように移動する。そのため、磁石13aを効率よく冷却することができる。
(3)貫通孔13bは、図2〜図10に示すように、磁石13aを収容する収容孔13dと連通しており、磁石13aの磁気漏れを防止する磁気漏れ防止バリアを兼ねる。この構成によれば、貫通孔13bは磁気漏れ防止バリアとして磁石13aの磁気漏れを防止することができる。冷媒18aは、貫通孔13bの壁面だけでなく、磁石13aの側面も冷却することができる。
(4)図5〜図17に示すように、導入部材16は袋状である。この構成によれば、回転力が加わった冷媒18aを無駄なく貫通孔13bへ通すことができ、効果的に磁石13aを冷却することができる。
(5)取入部16aは、図6に示すように、連通部16cよりも外径側に位置している。外径側にゆくほど円周が大きくなって回転移動量が増える。この構成によれば、冷媒18aの取入量が増えるので、冷却率が向上する。
(6)取入部16aは、図12に示すように、ロータ13の端面から軸方向にそれぞれ延びる外径側壁部位16aeと内径側壁部位16aiとを含み、外径側壁部位16aeの立ち上がり傾斜角をαとし、内径側壁部位16aiの立ち上がり傾斜角をβとすると、α>βである。この構成によれば、外径側壁部位16aeが内径側壁部位16aiよりも立ち上がり傾斜角が大きいので、冷媒18aの取入量が増えて冷却率が向上する。
(7)導入部材16は、図16に示すように、取入部16aから連通部16cに向かうにつれて、突出部16bの空間高さ16hが次第に低くなる。この構成によれば、導入部材16内を移動するにつれて冷媒18aの圧力が次第に高められるので、図1に示すロータ13の軸長が長くなっても確実に貫通孔13bの反対側面(図1では右側面)まで導くことができる。
(8)突出部16bは、図7に示すように、取入部16aから連通部16cに向かうにつれて、ロータ13の端面に沿う面方向幅16wが次第に小さくなる。この構成によれば、導入部材16内を移動するにつれて冷媒18aの圧力が次第に高められるので、図1に示すロータ13の軸長が長くなっても確実に貫通孔13bの反対側面(図1では右側面)まで導くことができる。
(10)導入部材16は、図15〜図17に示すように、連通部16cが複数の開口部13b1に連通するように設けられ、複数の開口部13b1に入る流量が等しくなるように冷媒18aを分岐させる。この構成によれば、貫通孔13bを流れる冷媒18aの流量が等しくなるので、貫通孔13bに対応する磁石13aを等しく冷却できる。
(11)図15〜図17に示すように、複数の開口部13b1はロータ13の回転方向D1に対して前側と後側とに設けられる。図16に示すように、連通部16cは前側の開口部13b1から突出部16bに投影した空間の体積をVfとし、後側の開口部13b1から突出部16bに投影した空間の体積をVrとすると、Vf>Vrである。この構成によれば、取入部16aから取り入れられた冷媒18aが貫通孔13bに向かう際、回転方向D1の後側にゆくにつれて冷媒18aの圧力が高まり流量が増す。そのため、ロータ13の回転方向D1に対して前側と後側とでそれぞれ位置する貫通孔13bに等しい量の冷媒18aを流すことができる。
(12)図1,図15〜図17に示すように、導入部材16は、ロータ13の端面に設けられる側板17と一体に成形されている。この構成によれば、別個に導入部材16を用意しなくて済むので、ロータ13の製造コストを抑制することができる。導入部材16と側板17とが一つの部品になるので、ロータ13を製造する際の作業効率が落ちない。
(13)図1に示すように、導入部材16は非磁性体または非磁性体を含む材料を用いる。この構成によれば、磁束漏れによる性能低下を抑制することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は図18〜図20を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1と相違する点を説明する。
図18に示すインナーロータ型の回転電機10は、実施の形態1と同様に、ステータ11,ロータ13,軸受14,シャフト15,導入部材16,側板17などをフレーム12内に有する。本形態の回転電機10が実施の形態1と相違するのは、導入部材16が設けられる部位である。実施の形態1では、図1に示すように全ての導入部材16をロータ13における軸方向の一方側端面に設けた。
本形態の回転電機10は、図18に示すように導入部材16をロータ13の両端面にそれぞれ設ける。さらに図19,図20に示すように、一方の端面で連通する貫通孔13bと他方の端面で連通する貫通孔13bとが異なるように導入部材16を設ける。導入部材16は実施の形態1と同様の形態である。
上述した実施の形態2によれば、導入部材16を設ける位置が相違するに過ぎないので、実施の形態1と同様の作用効果が得られ、次の作用効果を得ることもできる。
(9)導入部材16は、図18〜図20に示すように、ロータ13の両端面にそれぞれ設けられ、かつ、一方の端面で連通する貫通孔13bと他方の端面で連通する貫通孔13bとが異なる。この構成によれば、ロータ13の両端面からそれぞれ冷媒18aを取り込むことができ、反対側の端面から排出するのでバランス良く冷却することができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は図21,図22を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1,2と相違する点を説明する。
図21,図22に示す回転電機10は、いずれも実施の形態1と同様に、ステータ11,ロータ13,軸受14,シャフト15,導入部材16,側板17などをフレーム12内に有する。本形態の回転電機10が実施の形態1と相違するのは、冷媒18aとして空気を用いるのに対して、冷媒18bとして油を用いる点である。冷媒18bは、図21,図22の下側に位置する導入部材16が液面下となる容量とするのが望ましい。
図21に示す回転電機10は、冷媒18bを除いて図1に示す回転電機10と同様であるので、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。また図22に示す回転電機10は、冷媒18bを除いて図18に示す回転電機10と同様であるので、実施の形態2と同様の作用効果が得られる。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は図23,図24を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜3で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、主に実施の形態1〜3と相違する点を説明する。
図23に示すロータ13は、図1,図18,図21,図22に示すロータ13に代わる構成である。本形態のロータ13は、複数の部分ロータ131〜134を有する。部分ロータ131〜134は、図1,図18,図21,図22に示すロータ13と同様の構成であるが、軸方向の長さが短い点が相違する。なお、ロータ13が有する部分ロータの数は、本形態では4を適用するが、2以上で任意の数を適用してもよい。
部分ロータ131,133は、例えば図2に示すように構成する。部分ロータ132,134は、例えば図24に示すように構成する。図2に示すように構成した部分ロータ131,133を基準位置として配置するとき、部分ロータ132,134は角度θだけ回転させた位置に配置する。角度θだけ周方向にずれるため、図23に示すように磁石13aや貫通孔13bの位置が周方向でずれる。貫通孔13bが周方向にずれても、冷媒18a,18bは導入部材16を通って図23に示す軸方向の一方側端面から他方側端面に流れる。したがって、実施の形態1〜3と同様の作用効果が得られる。
図示を省略するが、軸方向の一方側端面から他方側端面まで冷媒18a,18bが流れる限りにおいて、複数の部分ロータ131〜134をどのようにずらしてもよい。例えば、部分ロータ131,134を基準位置に配置し、部分ロータ132,133を角度θだけ回転させた位置に配置してもよい。部分ロータ131を基準位置に配置し、部分ロータ132を角度2θだけ回転させた位置に配置し、部分ロータ133を角度3θだけ回転させた位置に配置し、部分ロータ134を角度4θだけ回転させた位置に配置してもよい。ずらすための角度θは、一定でなく変化させてもよい。いずれの配置にせよ、実施の形態1〜3と同様の作用効果が得られる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜4に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜4では、図2,図24に示すように、ロータ13の極数を8とし、1極ごとに磁石13aを2個ずつ設ける構成とした。この形態に代えて、ロータ13の極数を8以外の任意値で設定してもよい。また、図25に示すように、1極ごとに磁石13aを1個ずつ設ける構成としてもよい。図25に示すロータ13は、収容孔13dに磁石13aが収容され、収容孔13dの両側から周方向に貫通孔13bが設けられている。二点鎖線で示す導入部材16は、2つの貫通孔13bに冷媒18a,18bを導入するように設けられる。図示を省略するが、1極ごとに磁石13aを3個以上の複数個ずつ設ける構成としてもよい。1個の磁石13aは、複数の部分磁石で構成してもよい。1極ごとに設ける磁石13aの数が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、図2〜図4,図19,図20,図24に示すような形状で貫通孔13bと収容孔13dを構成した。この形態に代えて、図26に示すような形状で貫通孔13bと収容孔13dを構成してもよい。つまり、貫通孔13bは冷媒18a,18bが流れることを条件として任意の形状で実現してよく、収容孔13dは磁石13aが収容されることを条件として任意の形状で実現してよい。貫通孔13bと収容孔13dの形状が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、図1,図18,図21,図22に示すように、導入部材16と側板17は一体に成形する構成とした。この形態に代えて、図示を省略するが、別体で成形した導入部材16と側板17を固定したものを用いる構成としてもよい。この構成では、図15,図16に示すように、連通部16cと貫通孔17bは同じ形状で構成するのが望ましい。図17では第2連通部位16c2の開口面積を第1連通部位16c1の開口面積よりも小さく構成したが、第2連通部位16c2に対応する貫通孔17bの開口面積を、第1連通部位16c1に対応する貫通孔17bの開口面積よりも小さく構成してもよい。導入部材16と側板17の構成が一体か別体かの相違に過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、インナーロータ型の回転電機10に適用する構成とした。この形態に代えて、アウターロータ型の回転電機に適用する構成としてもよい。ステータ11とロータ13の配置が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
10 回転電機
11 ステータ
13 ロータ
13a 磁石
13b 貫通孔
13c ロータコア
13d 収容孔
16 導入部材
16a 取入部
16b 突出部
16c 連通部
17 側板
18a,18b 冷媒

Claims (13)

  1. 一以上の磁石(13a)と軸方向に貫通する貫通孔(13b)とを含むロータ(13)と、前記ロータに対向して設けられるステータ(11)とを有する回転電機(10)において、
    一以上の前記貫通孔の開口部にかかる一部または全部に連通し、かつ、冷媒(18a,18b)を導入する導入部材(16)を有し、
    前記導入部材は、前記ロータの端面から軸方向に突出する突出部(16b)と、前記突出部の一端部に設けられて前記ロータの回転方向に向かって開口して前記冷媒を取り入れる取入部(16a)と、前記突出部の他端部に設けられて前記開口部に連通する連通部(16c)とを含み、
    前記導入部材は、前記ロータの両端面にそれぞれ設けられ、かつ、
    前記ロータの一方の端面で前記導入部材が連通する前記貫通孔と前記ロータの他方の端面で前記導入部材が連通する前記貫通孔とは、互いに異なる回転電機。
  2. 前記導入部材は、前記連通部が複数の前記開口部に連通するように設けられ、複数の前記開口部に入る流量が等しくなるように前記冷媒を分岐させる請求項1に記載の回転電機。
  3. 一以上の磁石(13a)と軸方向に貫通する貫通孔(13b)とを含むロータ(13)と、前記ロータに対向して設けられるステータ(11)とを有する回転電機(10)において、
    一以上の前記貫通孔の開口部にかかる一部または全部に連通し、かつ、冷媒(18a,18b)を導入する導入部材(16)を有し、
    前記導入部材は、前記ロータの端面から軸方向に突出する突出部(16b)と、前記突出部の一端部に設けられて前記ロータの回転方向に向かって開口して前記冷媒を取り入れる取入部(16a)と、前記突出部の他端部に設けられて前記開口部に連通する連通部(16c)とを含み、
    前記導入部材は、前記連通部が複数の前記開口部に連通するように設けられ、複数の前記開口部に入る流量が等しくなるように前記冷媒を分岐させる回転電機。
  4. 前記連通部が連通する複数の前記開口部は、前記ロータの回転方向に対して前側の前記開口部と後側の前記開口部とを含み
    前記連通部は、前記前側の前記開口部と前記突出部における前記前側の前記開口部が投影された第一領域との間に形成される空間の体積をVfとし、前記後側の前記開口部と前記突出部における前記後側の前記開口部が投影された第二領域との間に形成される空間の体積をVrとすると、Vf>Vrが成立するように形成されている請求項2又は3に記載の回転電機。
  5. 前記磁石は、前記貫通孔よりも外径側に配置されている請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記貫通孔は、前記磁石を収容する収容孔と連通しており、前記磁石の磁気漏れを防止する磁気漏れ防止バリアを兼ねる請求項に記載の回転電機。
  7. 前記導入部材は、袋状である請求項1からのいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 前記取入部は、前記連通部よりも外径側に位置している請求項1からのいずれか一項に記載の回転電機。
  9. 前記取入部は、前記ロータの端面から軸方向にそれぞれ延びる外径側壁部位(16ae)と内径側壁部位(16ai)とを含み、
    前記外径側壁部位の立ち上がり傾斜角をαとし、前記内径側壁部位の立ち上がり傾斜角をβとすると、α>βが成立する請求項に記載の回転電機。
  10. 前記導入部材は、前記取入部から前記連通部に向かうにつれて、前記突出部の空間高さ(16h)が次第に低くなる請求項1からのいずれか一項に記載の回転電機。
  11. 前記突出部は、前記取入部から前記連通部に向かうにつれて、前記ロータの端面に沿う面方向幅(16w)が次第に小さくなる請求項1から10のいずれか一項に記載の回転電機。
  12. 前記導入部材は、前記ロータの端面に設けられる側板(17)と一体に成形されている請求項1から11のいずれか一項に記載の回転電機。
  13. 前記導入部材は、非磁性体または前記非磁性体を含む材料を用いる請求項1から12のいずれか一項に記載の回転電機。
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