JP6589391B2 - 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤 - Google Patents

電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤 Download PDF

Info

Publication number
JP6589391B2
JP6589391B2 JP2015113842A JP2015113842A JP6589391B2 JP 6589391 B2 JP6589391 B2 JP 6589391B2 JP 2015113842 A JP2015113842 A JP 2015113842A JP 2015113842 A JP2015113842 A JP 2015113842A JP 6589391 B2 JP6589391 B2 JP 6589391B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
magnetic pole
grinding
electromagnetic chuck
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015113842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017001102A (ja
Inventor
昌史 頼経
昌史 頼経
和矢 小林
和矢 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2015113842A priority Critical patent/JP6589391B2/ja
Priority to DE102016110185.0A priority patent/DE102016110185A1/de
Priority to CN201610388363.6A priority patent/CN106239355B/zh
Publication of JP2017001102A publication Critical patent/JP2017001102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6589391B2 publication Critical patent/JP6589391B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

本発明は、工作物を加工するため、当該工作物を電磁気により固定する電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤に関する。
従来、工作物に対して切削、及び研削等の加工を行なう場合、工作物を、爪などによって締め付ける一般的な機械的チャックによって固定するのではなく、工作物の形状、及び加工したい部位に応じて、電磁気による吸着力(磁気吸引力)を利用して、面板上に固定する技術が有る(特許文献1−2参照)。
特開昭53−111584号公報 特開昭54−90674号公報
しかしながら、特許文献1−2に開示される技術では、工作物、及び工作物が固定される電磁チャックの面板の材質は、通常、ともに金属である。このため、接触する工作物の下面と面板の上面との間の摩擦係数は小さくなりやすい。従って、たとえば、工作物の研削中に、工作物を固定する吸着力(磁気吸引力)を超える大きな力が工作物に付与された場合、工作物が面板上で、初期位置からずれる虞が有る。これに対し、コイルに流す電流量を増加させる、又はコイルの巻数を増加させる等、によって工作物に対する吸着力を向上させ、工作物に対する保持力を向上させる対策が考えられる。しかし、コイルに流す電流量を増加させる場合には、発熱量が増加するという課題がある。また、コイルの巻数を増加させる場合には、電磁チャックの体格が大きくなってしまうという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、加工時において、十分な保持力によって工作物の固定が可能な小型の電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の電磁チャックは、外形が円形の面板上面に磁極部及び隣り合う前記磁極部の間に形成され溝部を備え、前記磁極部の磁気力によって前記磁極部の上面に工作物を吸着し固定する電磁チャック本体と、前記溝部に配置され、前記工作物が前記磁極部の上面に固定された場合、前記工作物の下面に対して、前記磁極部による前記工作物に対する吸着力よりも小さな力で前記工作物を前記磁極部による吸着方向と反対方向に押圧する押圧部材と、を備え、前記磁極部は、前記溝部と交互に配置されるよう前記面板の軸線回りの周方向に等間隔で配置されるとともに、磁化されると前記周方向にS極及びN極が交互に形成され、前記押圧部材は、非磁性体で形成され、前記工作物の下面に当接する最表面部材と、非磁性体で形成され、前記最表面部材と前記溝部の底面との間に配置され、前記最表面部材を前記工作物の下面に向かって付勢する弾性体と、を備え、前記最表面部材は、前記最表面部材と前記工作物の前記下面との間の摩擦係数が、前記磁極部の上面と前記工作物の前記下面との間の摩擦係数より大きな高摩擦材によって形成される
このように、面板上面に形成された溝部に、押圧部材が配置され、工作物の下面に対して、押圧部材が工作物を吸着方向と反対方向に押圧する。このとき、押圧部材が工作物の下面を押圧する力は、磁極部による工作物に対する吸着力よりも小さな力である。このため、電磁チャックが工作物を磁気力によって面板上に吸引し、工作物を固定する力を維持させながら、押圧部材が工作物の下面を押圧することによって発生させる摩擦力を付与することができる。これにより、工作物の下面と、電磁チャックの面板との間の摩擦力に加え、工作物の下面と押圧部材との間の摩擦力が追加されるので、加工時においても工作物は面板上に良好に保持される。
また、上記課題を解決するため、請求項の複合研削盤は、旋回軸線回りに旋回可能な旋回テーブルと、前記旋回テーブルにおける前記旋回軸線を中心とする円周上にそれぞれ設けられ、前記旋回軸線と平行な主軸線回りに回転可能な工作主軸を有する複数の主軸台と、複数の前記工作主軸に設けられ、それぞれ工作物の保持が可能な複数の保持装置と、前記旋回テーブルに対して相対移動可能にそれぞれ設けられ、前記旋回テーブルの旋回により前記工作物が順次搬送されることで、対応するそれぞれの研削旋回位置に前記工作物が位置決めされる場合に、対応する前記工作物を研削する複数の砥石と、を備え、前記保持装置は、上述の電磁チャックである。
このように、内輪及び外輪の研削が連続的に多数行なわれる複合研削盤の保持装置に上記電磁チャックを適用することによって、工作物は、加工中に面板上でズレることなく安定して研削できる。これにより、内輪及び外輪は、加工精度が向上する。
本実施形態に係る複合研削盤の全体構成を示す概略図である。 図1の複合研削盤が備える旋回テーブルの平面図である。 図2の旋回テーブルのE−E矢視断面図である。 電磁チャックの斜視図である。 電磁チャックの平面図である。 工作物が固定された状態における図5の電磁チャックのF−F矢視断面図である。 複合研削盤の状態を説明する第一の図である。 複合研削盤の状態を説明する第二の図である。 複合研削盤の状態を説明する第三の図である。 複合研削盤の状態を説明する第四の図である。 複合研削盤の状態を説明する第五の図である。 複合研削盤の状態を説明する第六の図である。 複合研削盤の状態を説明する第七の図である。 工作物が固定されていない状態における図5の電磁チャックのF−F矢視断面図である。
(1.複合研削盤の構成)
以下、本発明に係る電磁チャックに相当する各保持装置61,62,63,64を、工作物Wである、ベアリングの外輪Wa及び内輪Wbに対する複数種の研削を1台で行なう複合研削盤1に適用した場合について説明する。なお、図1においては、水平面で直交する方向をX軸線方向及びY軸線方向とし、X軸線方向及びY軸線方向に直交する方向をZ軸線方向とする。図1に示すように、複合研削盤1は、ベッド2を備え、ベッド2上には、旋回テーブル5と、コラム3a,3b,3cと、図略の駆動機構でZ軸線方向と平行なZd軸線回りに旋回可能な旋回アーム3dと、を備える。
旋回テーブル5は、図3に示す駆動機構51によって、Z軸線方向と平行なC軸線(旋回軸線)回りに旋回可能に構成される。図1及び図2に示すように、旋回テーブル5には、4つの保持装置61〜64(電磁チャック、後に詳述する)が、C軸線を中心とする同一円周上に等角度間隔(90度間隔)で設けられる。図3に示すように、各保持装置61〜64には、主軸台81〜84がそれぞれ取り付けられる(ただし、図3では、代表として保持装置61及び主軸台81のみ示す)。ここでは、各保持装置61〜64は、同一装置であり、主軸台81〜84も同一主軸台となっている。主軸台81は、主軸本体811と、工作主軸812とを備える。工作主軸812は、主軸本体811に内蔵される図略の駆動機構でC軸線方向と平行なG軸線(主軸線)回りに回転可能に、主軸本体811の上端から突出するように設けられる。工作主軸812の上端には、保持装置(図3では保持装置61を示す)が固定される。
各保持装置61〜64が配置される旋回テーブル5には、貫通穴52がそれぞれ穿設される。そして、主軸台81の主軸本体811が、各貫通穴52に対応する旋回テーブル5の裏面に固定され、主軸台81の工作主軸812が、各貫通穴52に貫装される。各保持装置61〜64は、磁気力で外輪Wa又は内輪Wb(工作物W)を吸引して面板の上面に保持し、工作主軸812とともにG軸線回りに回転する。
外輪Wa又は内輪Wbは、図2の紙面上において左側に位置する保持装置(図2の状態では保持装置61であるが、旋回テーブル5の旋回により入れ替わる。以下、同様である。)に搬入され、図2の紙面上において下側に位置する保持装置(図2の状態では保持装置64であるが、旋回テーブル5の旋回により入れ替わる。以下、同様である。)から搬出される。外輪Wa又は内輪Wbの搬入及び搬出は、図略のロボットにより行われる。ロボットは、外輪Wa又は内輪Wbの中心軸線を保持装置61の回転中心と一致させた状態で、外輪Wa又は内輪Wbを搬入可能に構成される。なお、外輪Wa又は内輪Wbの搬入及び搬出は、作業者により行なうようにしてもよく、その場合の上記中心位置合わせは、治具等を用いて行なう。
詳細は後述するが、旋回テーブル5は、図2の時計回りに所定角度で旋回して外輪Wa又は内輪Wbを搬送する。そして、図2において、左側に位置する保持装置61では、搬入される工作物Wが外輪Waの場合には外周面研削が行われる。また、搬入される工作物Wが内輪Wbの場合には内周面研削が行われる。上側に位置する保持装置62では、外輪Waの内周面に設けられる軌道溝WaGに対する研削である外輪軌道溝面研削が行われる。
また、右側に位置する保持装置63では、内輪Wbの外周面に設けられる軌道溝WbGに対する研削である内輪軌道溝面研削が行われる。そして、下側に位置する保持装置64では、外輪Waの軌道溝WaGに対して行なわれる外輪軌道溝面超仕上げ研削、又は内輪Wbの軌道溝WbGに対して行なわれる内輪軌道溝面超仕上げ研削が行われて搬出される。なお、以下の説明では、旋回テーブル5において上記左側の位置は、周面研削位置Pp、上記上側の位置は、外輪研削位置Po、上記右側の位置は、内輪研削位置Pi、上記下側の位置は、超仕上げ研削位置Pbという。
コラム3a,3b,3cは、駆動機構(図1にコラム3aの駆動機構3Aのみ示す)によって、X軸線方向と平行なXa軸線方向、Xb軸線方向、Xc軸線方向にそれぞれ往復移動(進退)可能に構成される。図1に示すように、各コラム3a,3b,3cの側面には、駆動機構41a,41b,41cによって、Z軸線方向と平行なZa軸線方向、Zb軸線方向、Zc軸線方向にそれぞれ昇降(進退)可能な砥石台4a,4b,4cをそれぞれ備える。各砥石台4a,4b,4cは、駆動機構91a,91b,91cによって、Za軸線(砥石軸線)回り、Zb軸線(砥石軸線)回り、Zc軸線(砥石軸線)回りにそれぞれ回転駆動可能なロータリー型の砥石車9a,9b,9cをそれぞれ備える。各砥石車9a,9b,9cは、下方に延びる保持軸92a,92b,92cの下端にそれぞれ保持される。
各砥石車9a,9b,9cは、周面研削位置Pp、外輪研削位置Po、内輪研削位置Piに対しそれぞれ進退可能となるように、各コラム3a,3b,3cは、ベッド2上に配置される。砥石車9aは、外輪Waの外周面研削、又は内輪Wbの内周面研削を行なうため、例えばCBN(Cubic Boron Nitride)砥石が用いられる。また、砥石車9b,9cは、外輪Waの外輪軌道溝面研削、内輪Wbの内輪軌道溝面研削を行なうため、例えばアルミナ砥石が用いられる。
旋回アーム3dは、図略の駆動機構でZ軸線方向と平行なZe軸線方向に昇降可能且つZe軸線(砥石軸線)回りに回転可能な単石型の砥石9dを備える。砥石9dは、旋回アーム3dの先端から下方に延びる保持軸92dの下端部の周面に砥石9dの研削部がZe軸線に直角な方向を向くように保持される。砥石9dは、外輪Waの外輪軌道面超仕上げ研削又は内輪Wbの内輪軌道面超仕上げ研削を行うため、例えばCBN砥石が用いられる。なお、単石型の砥石9dに代えて、ロータリー型の砥石車でもよい。
(2.電磁チャック)
次に、本発明に係る電磁チャックである各保持装置61〜64について、図4〜図6に基づき説明する。図4〜図6に示すように、保持装置61〜64は、電磁チャック本体170と、押圧部材180と、を備える。なお、保持装置61〜64は、電磁コイル等も備えるが、公知であるので、その構成、及び作動についての詳細な説明は省略する。
電磁チャック本体170は、例えば鉄系の磁性材料によって、底部である面板171を上側にして有底筒状に形成される。図4〜図6に示すように、面板171の上面は、磁極部172と、溝部173とを備える。本実施形態では、扇状に形成された8個の磁極部172が、面板171のG軸線(主軸線)回りで周方向に等間隔に配置される。8個の磁極部172の上面高さは全て同一である。なお、以降、磁極部172の上面を保持面172aと称す。8個の磁極部172は、磁化されると、周方向にS極、N極が順に形成される(図5参照)。そして、隣り合う磁極部172間の凹部で、溝部173が形成される。
図5に示すように、溝部173の幅は、面板171の中心(G軸線)から外周に向かって拡幅するよう形成される。なお、この態様に限らず、溝部173の幅は、面板171の中心(G軸線)から外周に向かって平行であってもよい。また、溝部173の幅は、面板171の中心(G軸線)から外周に向かって縮幅するよう形成されてもよい。また、磁極部172及び溝部173の数は、8個未満でもよいし、8個を超えて設けてもよい。
図6に示すように、溝部173は、側面173a,173a及び底面173bを備える。前述したように、溝部173は、磁極部172の側面に沿って、面板171の中心(G軸線)から外周に向かって拡幅し、且つ放射状に形成される。溝部173は、面板171の径方向外方に向かう全長に亘って、磁極部172の上面から底面173bまでの距離、つまり磁極部172の上面からの深さが一定に形成される。溝部173に囲まれた部分は空間であるので、非磁性領域である。
そして、電磁チャック本体170内の磁極用鋼材(図略)に巻いたコイル(図略)に通電することによって磁極部172を磁化する。これにより、各磁極部172の保持面172a(上面)に底面を密着させるようにして載置された工作物Wを、保持面172a上に磁気力で吸引し、密着固定する(図6参照)。
押圧部材180は、非磁性体で形成されて溝部173に配置される。そして、押圧部材180は、工作物Wが、磁気力によって磁極部172の保持面172aに吸引されて固定された場合、工作物Wの下面に対して、磁極部172の磁化による工作物Wに対する吸着力Fmag(磁気吸引力)よりも小さな押圧力Fgで工作物Wを吸着方向と反対方向に押圧する(Fmag>Fg)。具体的には、押圧部材180は、最表面部材181と、支持体182と、N個のバネ183(弾性体)と、を備え、圧縮された各バネ183の各反力の総和によって工作物Wを吸着方向と反対方向に押圧する。つまり、押圧力Fgは、一個のバネ183の押圧力fg×N個に等しい(Fg=fg×N)。図5では、バネ183が面板171の中心から外周に向って5個配置されている。
最表面部材181は、非磁性体で形成され、工作物Wの下面に当接する部材である。最表面部材181は、例えば、エポキシ樹脂に所定の粒径の砥粒を混ぜ込んで形成される。詳細には、最表面部材181は、最表面部材181と工作物Wの下面との間の摩擦係数μ2が、磁極部172の保持面172aと工作物Wの下面との間の摩擦係数μ1より大きな高摩擦材によって形成される(μ1<μ2)。
支持体182は、例えば、SUS304、SUS316等の非磁性体で形成される。支持体182は、最表面部材181(高摩擦材)と、バネ183との間に介在される。支持体182は、最表面部材181(高摩擦材)より、硬度が高い高硬度材料により形成される。このように、配置されることで、最表面部材181とバネ183との直接の当接を回避し、バネ183による最表面部材181の摩耗を効果的に防止できる。支持体182は、溝部173に嵌め込まれた場合に、支持体182の各側面182a,182aと溝部173の各側面173a,173aとの間の隙間がほぼ無くなるよう形成される。ただし、このときの隙間は、溝部173内において、少なくとも支持体182を、図6における上下方向に移動自在とするだけの大きさは確保される。なお、支持体182の材質は、SUS304、SUS316等の金属に限らず、最表面部材181の硬度より高い硬度を有する樹脂によって形成されてもよい。
バネ183(弾性体)は、例えば、SUS304、SUS316等の非磁性体で形成される。本実施形態では、バネ183は、ウェーブワッシャを含む複数(N個)の板バネである。前述したように、バネ183は、支持体182と底面173bとの間(最表面部材181と溝部173の底面173bとの間に相当)に、必要な個数(N個)だけ配置され、工作物Wが、磁極部172の保持面172aに固定された際に、最表面部材181を工作物Wの下面に向かって押圧力Fg(=fg×N)で付勢する。
また、図1に示すように、この複合研削盤1は、制御装置30を備えており、制御装置30の機能的構成として、コラム3a,3b,3cの送りの制御、砥石台4a,4b,4cの昇降の制御、旋回テーブル5の旋回の制御、主軸台81〜84の回転と保持装置61〜64の吸引の制御、砥石車9a,9b,9cの回転の制御、旋回アーム3dの旋回と砥石9dの回転及び昇降の制御、及びデータやプログラムの記録等を行なう。制御装置30は、予め設定された制御データに基づき、各装置を制御することで、複数の研削工程を実施できる。
(3.複合研削盤の作動)
次に、複数種類の工作物Wの研削としてベアリングの外輪Waの外周面研削、外輪軌道面研削、外輪軌道面超仕上げ研削、及び内輪Wbの内周面研削、内輪軌道面研削、及び内輪軌道面超仕上げ研削を行なう複合研削盤1の動作を図2及び図7A〜図7Gを参照して説明する。ここで、複合研削盤1では、保持装置61が周面研削位置Ppに位置決めされている状態(図2、図7Aに示す状態)を初期状態とし、この時の旋回テーブル5の旋回位置を基準位置の0度とする。
先ず、制御装置30は、最初の外輪Waaを磁気による吸着力(磁気吸引力)によって保持装置61の磁極部172の保持面172aに吸引固定する(図7A参照)。そして、制御装置30は、外周面研削プログラムに基づき外輪Waaの外周面研削を制御する(図7A参照)。
このとき、外輪Waaの外周面を研削するため、砥石9aを外輪Waaの外周面に押し付ける。これにより、外輪Waaは、砥石9aとの接点において、法線方向、及び接線方向に大きな研削抵抗を受ける。保持装置61は、外輪Waaが、砥石9aから、このような大きな研削抵抗を受けても、面板(保持面172a)上で移動しないよう固定する必要がある。本発明は、このような場合に、外輪Waaが面板上で移動しないよう、保持装置61に大きな固定力(吸着力)を発生させることを目的とする。また、外輪Waの内周面、及び各軌道溝面に対する各研削、又は内輪Wbの外周面、内周面、及び各軌道溝面に対する各研削においても、外輪Wa又は内輪Wbは、上記と同様に各砥石から大きな研削抵抗を受ける。そこで、このような研削抵抗を受けても、外輪Wa又は内輪Wbが、保持装置61〜64の面板上で移動しないよう十分な固定力(吸着力)を保持装置61〜64に発生させることを目的とする。なお、本発明に係る磁気の吸着力による外輪Wa又は内輪Wbの保持装置61〜64への固定の詳細については、後に詳述する。
次に、制御装置30は、外輪Waaの外周面研削が完了したら、旋回テーブル5を90度旋回させる(図7B参照)。これにより、保持装置61は、外輪研削位置Poに位置決めされ、保持装置64は、周面研削位置Ppに位置決めされることになる。そして、制御装置30は、最初の内輪Wbaを保持装置64に取り付ける(図7C図参照)。このときにも、保持装置61における外輪Waaと同様、内輪Wbaは、保持装置64の磁極部172の保持面172aに磁気による吸着力(磁気吸引力)によって固定される。
そして、制御装置30は、内周面研削プログラムに基づき内輪Wbaの内周面研削を制御するとともに、外輪軌道溝面研削プログラムに基づき外輪Waaの外輪軌道溝面研削を制御する(図7C参照)。これらの制御は、平行して行われる。なお、以降においても、保持装置62、63に対して、外輪Wa又は内輪Wbは、保持装置64の磁極部172の保持面172aに磁気による吸着力によって固定される。
次に、制御装置30は、内輪Wbaの内周面研削及び外輪Waaの外輪軌道溝面研削が完了したら、旋回テーブル5を180度旋回させる(図7D参照)。これにより、保持装置61は、超仕上げ研削位置Pbに位置決めされる。保持装置64は、内輪研削位置Piに位置決めされ、保持装置62は、周面研削位置Ppに位置決めされる。そして、保持装置63は、外輪Wa及び内輪Wbが吸着されていない空の状態で外輪研削位置Poに位置決めされる。
次に、制御装置30は、次の外輪Wabを保持装置62に磁気力によって固定する(図7E参照)。そして、制御装置30は、外周面研削プログラムに基づき外輪Wabの外周面研削を制御する。また、制御装置30は、内輪軌道溝面研削プログラムに基づき内輪Wbaの内輪軌道溝面研削を制御する。さらに、制御装置30は、外輪超仕上げ研削プログラムに基づき外輪Waaの外輪軌道溝面超仕上げ研削を制御する(図7E参照)。これらの制御は、平行して行われる。
また、制御装置30は、旋回アーム3dを旋回させるとともに砥石9dを回転及び下降させ、砥石9dを保持装置61上の外輪Waaの軌道溝面に接触させて外輪超仕上げ研削を行い、外輪超仕上げ研削を完了後、砥石9dを待機位置へ退避させる。制御装置30は、外輪Waaの外輪軌道溝面超仕上げ研削が完了したら、保持装置61の磁気吸着力を解除し、外輪Waaを保持装置61から取り出す(図7E参照)。
次に、制御装置30は、外輪Waaの外周面研削、及び内輪Wbaの内輪軌道溝面研削が完了したら、旋回テーブル5を90度旋回させる(図7F参照)。これにより、保持装置61は、周面研削位置Ppに位置決めされ、保持装置62は、外輪研削位置Poに位置決めされ、保持装置64は、超仕上げ研削位置Pbに位置決めされる。そして、保持装置63は、外輪Wa及び内輪Wbが吸着されていない空の状態で内輪研削位置Piに位置決めされることになる。
制御装置30は、次の内輪Wbbを保持装置61に磁気力によって固定する(図7G参照)。そして、制御装置30は、内周面研削プログラムに基づき内輪Wbbの内周面研削を制御し、外輪軌道溝面研削プログラムに基づき外輪Wabの外輪軌道溝面研削(内周面)を制御し、内輪軌道溝面超仕上げ研削プログラムに基づき内輪Wbaの内輪軌道溝面超仕上げ研削(外周面)を制御する(図7G参照)。これらの制御は、平行して行われる。
次に、制御装置30は、内輪Wbaの内輪超仕上げ加工を完了後、砥石9dを待機位置へ退避させる。そして、制御装置30は、保持装置64の磁気吸着力を解除し、内輪Wbaを保持装置64から取り出す(図7G参照)。
(4.電磁チャックの作用)
次に、保持装置61〜64(電磁チャック)の作用について詳細に説明する。説明には、代表として、外輪Waaを磁気による吸着力(磁気吸引力)によって保持装置61(電磁チャック)の磁極部172の保持面172aに吸引固定する場合について説明する。
まず、外輪Waaが、磁極部172の保持面172aに載置されていない状態について説明する。図8に示すように、外輪Waaが磁極部172の保持面172a上に載置されていない状態において、押圧部材180を構成する最表面部材181,支持体182,及びバネ183(弾性体)を上述に従い溝部173内に配置する。本実施形態においては、バネ183は、一つの溝部173に、例えば5個ずつ配置する(図5参照)。これにより、最表面部材181は、溝部173の開口から上方へ若干、突出(図8の寸法L参照)する。これは、バネ183が、圧縮されておらず自由高さ(自由長)状態であることによる。このときの溝部173の開口から突出する寸法は、例えば数十μmオーダーである。ただし、この態様には限らず、溝部173の開口から突出する寸法は、押圧部材180が、溝部173内に完全に収容されるのであれば、いくつでもよく任意に設定すればよい。
次に、磁極用鋼材(図略)に巻いたコイル(図略)に通電することによって磁極部172を磁化する。これにより、各磁極部172の保持面172aに外輪Waaの底面が磁気力によって吸引され、外輪Waaが各保持面172a上に密着固定される(図6参照)。
外輪Waaが磁極部172の保持面172a上に固定された状態においては、外輪Waaの下面が、溝部173の開口から上方へ突出していた最表面部材181の上面を下方に押圧して、下方に移動させる。このとき、最表面部材181の上面と保持面172aとが同一面高さとなる。従って、バネ183(弾性体)が、最表面部材181,支持体182を介して下方に押され、圧縮方向に所定の撓み量δ(=L)だけ撓む。このとき、一個のバネ183のバネ定数をkとすると、バネ183の1個あたりの押圧力fgは、fg=kδとなる。これにより、全部でN個配置されるバネ183は、撓んだ反力として、押圧力Fg(=fg×N)で外輪Waaを吸着方向と反対方向に押圧する。
このとき、押圧力Fgは、磁極部172の磁化による外輪Waa(工作物W)に対する吸着力Fmagよりも小さな押圧力となるよう設定されている(Fmag>Fg)。このため、押圧部材180(最表面部材181、支持体182、及びバネ183)は、外輪Waaの保持面172a上への固定によって、最表面部材181が外輪Waaの下面と当接し、溝部173の内部に確実に押し込まれ収容される。
上記より、外輪Waa(工作物W)と保持装置61との間の摩擦力Fは、(数1)式によって求められる。
(数1)
F=μ1×(Fmag−N×fg)+μ2×N×fg
F;外輪Waa(工作物W)と保持装置61との間の摩擦力
μ1;各磁極部172の8個の保持面172a(上面)と外輪Waaの下面との間の摩擦係数
Fmag;磁極部172の磁化による外輪Waaに対する吸着力
μ2;8個の最表面部材181と外輪Waaの下面との間の摩擦係数
N;バネ183の総個数
fg;バネ183の一個あたりの押圧力(バネ荷重)(fg=kδ)
上記(数1)式からわかるように、吸着力Fmagが変化した場合には、バネ183の総個数Nを変更する、若しくはバネ183の1個あたりの押圧力fg(バネ荷重)を構成するバネ定数k、または撓み量δの少なくとも一方を変更することによって、対応すればよい。そして、摩擦力Fが所定の値以上となるよう、各数値を設定する。なお、摩擦力Fの所定の値は、事前に実験等によって設定すればよい。
上記より、保持装置61だけでなく、保持装置61と同様の構成を有する保持装置62〜64においても、外輪Waa(工作物W)又は内輪Wba(工作物W)が、保持装置61〜64の各磁極部172の各保持面172aに十分な摩擦力Fによって強固に固定される。これにより、工作物Wは、初期に保持装置61〜64の上面に配置された位置からずれないので、精度よく各研削ができる。
(5.実施形態による効果)
上述の説明から明らかなように、上記実施形態によれば、保持装置61〜64(電磁チャック)は、面板171上面に磁極部172及び隣り合う磁極部172の間に形成された溝部173を備える。そして、磁極部172の磁気力によって磁極部172の保持面172aに工作物Wを吸着し固定する電磁チャック本体170と、非磁性体で形成されて溝部173に配置され、工作物Wが磁極部172の上面に固定された場合、工作物Wの下面に対して、磁極部172による工作物Wに対する吸着力Fmag(磁気吸引力)よりも小さな押圧力Fg(=fg×N)で工作物Wを吸着方向と反対方向に押圧する押圧部材180を備える。
このように、面板171上面に形成された溝部173に、非磁性体で形成された押圧部材180が配置され、工作物Wの下面に対して、押圧部材180が工作物Wを吸着方向と反対方向に押圧する。このとき、押圧部材180が工作物Wの下面を押圧する押圧力Fg(=fg×N)は、磁極部172による工作物Wに対する吸着力Fmagよりも小さな力である。このため、保持装置61〜64(電磁チャック)が工作物Wを磁気力によって面板171上に吸引し、工作物Wを固定する力を維持させながら、押圧部材180が工作物Wの下面を押圧することによって発生させる摩擦力Fを付与することができる。従って、工作物Wの下面と、保持装置61〜64(電磁チャック)の面板171との間の摩擦力に加え、工作物Wの下面と押圧部材180との間の摩擦力が追加されるので、研削加工時においても工作物Wは面板171上に良好に保持される。
また、上記実施形態によれば、押圧部材180は、工作物Wが磁極部172の上面に載置されていない状態において、溝部173の開口から上方へ突出し、工作物Wが磁極部172の上面に固定された状態において、溝部173の内部に収容される。
これにより、圧縮された押圧部材180の反力で工作物Wの下面が押圧され、工作物Wの下面と押圧部材180との間に十分な大きさの摩擦力Fが発生する。このように、工作物Wが、磁極部172の上面に載置されていない状態において、押圧部材180を溝部173の開口から上方へ突出させておくことで、確実に工作物Wの下面と押圧部材180との間に摩擦力Fを発生させることができる。
また、上記実施形態によれば、押圧部材180は、非磁性体で形成され、工作物Wの下面に当接する最表面部材181と、非磁性体で形成され、最表面部材181と溝部173の底面173bとの間に配置され、最表面部材181を工作物Wの下面に向かって付勢するバネ183(弾性体)と、を備える。
これにより、押圧部材180の押圧力は、バネ183の仕様や個数を変更することによって容易に調整できる。
また、上記実施形態によれば、最表面部材181は、最表面部材181と工作物Wの下面との間の摩擦係数μ2が、磁極部172の上面と工作物Wの下面との間の摩擦係数μ1より大きな高摩擦材によって形成される。これにより、容易に工作物Wと面板171との間で大きな摩擦力Fが得られる。
また、上記実施形態によれば、弾性体は、バネ183であり、押圧部材180は、非磁性体で形成され、高摩擦材(最表面部材181)とバネ183との間に介在し、高摩擦材(最表面部材181)より高硬度材料(例えばSUS304)により形成される支持体182を備える。これにより、高摩擦材(最表面部材181)がバネ183によって摩耗することを防止することができる。
また、上記実施形態によれば、複合研削盤1は、旋回軸線回りに旋回可能な旋回テーブル5と、旋回テーブル5における旋回軸線を中心とする円周上にそれぞれ設けられ、旋回軸線と平行な主軸線回りに回転可能な工作主軸812〜842(工作主軸822,832、842は図示しない)を有する複数の主軸台81〜84と、工作主軸812〜842に設けられ、それぞれ工作物Wの保持が可能な複数の保持装置61〜64と、旋回テーブル5に対して相対移動可能にそれぞれ設けられ、旋回テーブル5の旋回により工作物Wが順次搬送されることで、対応するそれぞれの研削旋回位置に工作物Wが位置決めされる場合に、対応する工作物Wを研削する複数の砥石と、を備え、保持装置61〜64は、上述の電磁チャックである。
このように、ベアリングの内輪及び外輪の研削が連続的に多数行なわれる複合研削盤1の保持装置61〜64に本発明に係る電磁チャックを適用することによって、X−Y軸平面で研削抵抗を受ける工作物Wは、加工中に面板171上でズレることなく安定して研削できる。これにより、内輪Wb及び外輪Waは、加工精度が向上する。また、工作物Wとして、加工精度が必要な複数の部品(組合わせて製品となる部品)を同時加工する場合には、加工効率も向上する(工作物Wとして、ボールベアリング,プレーンベアリングなどのベアリング、その他の組合せ製品等を適用した場合)。
(6.その他)
なお、上記実施形態においては、本発明に係る保持装置61〜64(電磁チャック)を複合研削盤1に適用したが、この態様には限らない。保持装置61〜64はどのような加工機の保持装置として適用してもよい。また、加工機に限らず、部品を固定する固定具として、どのような装置に用いてもよい。これらによっても同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、最表面部材181は、例えば、エポキシ樹脂に所定の粒径の砥粒を混ぜ込んで形成されるものと説明した。しかし、この態様には限らない。最表面部材181は、非磁性体で形成され、最表面部材181と工作物Wの下面との間の摩擦係数μ2が、磁極部172の保持面172aと工作物Wの下面との間の摩擦係数μ1より大きな高摩擦材であれば、どのような部材で形成されてもよい。たとえば、通常、自動車の変速機に使用されるクラッチ板を用いてもよい。また、さまざまな金属板の表面に凹凸を設けて摩擦係数を向上させたものでもよい。
また、上記実施形態においては、電磁チャックの磁極部172の磁化は、磁極用鋼材(図略)に巻いたコイル(図略)に通電することで実現するものとした。しかし、この態様には限らない。電磁チャックの磁極部172の磁化は、電磁チャック本体170内の永久磁石(図略)を移動することによって実現させる方式のものでもよい。これによっても同様の効果が得られる。
1・・・複合研削盤、 2・・・ベッド、 4a,4b,4c・・・砥石台、 5・・・旋回テーブル、 9a,9b,9c・・・砥石車、 9d・・・砥石、 61〜64・・・保持装置(電磁チャック)、 170・・・電磁チャック本体、 171・・・面板、 172・・・磁極部、 172a・・・上面(保持面)、 173・・・溝部、 173a・・・側面、 173b・・・底面、 81〜84・・・主軸台、 180・・・押圧部材、 181・・・最表面部材、 182・・・支持体、 182a・・・側面、 183・・・バネ(弾性体)、 F・・・摩擦力、 Fg・・・押圧力(力)、 Fmag・・・吸着力(磁気吸引力)、 k・・・バネ定数、 N・・・個数、 W・・・工作物、 δ・・・撓み量、 μ1,μ2・・・摩擦係数。

Claims (5)

  1. 外形が円形の面板上面に磁極部及び隣り合う前記磁極部の間に形成され溝部を備え、前記磁極部の磁気力によって前記磁極部の上面に工作物を吸着し固定する電磁チャック本体と、
    前記溝部に配置され、前記工作物が前記磁極部の上面に固定された場合、前記工作物の下面に対して、前記磁極部による前記工作物に対する吸着力よりも小さな力で前記工作物を前記磁極部による吸着方向と反対方向に押圧する押圧部材と、を備え
    前記磁極部は、前記溝部と交互に配置されるよう前記面板の軸線回りの周方向に等間隔で配置されるとともに、磁化されると前記周方向にS極及びN極が交互に形成され、
    前記押圧部材は、
    非磁性体で形成され、前記工作物の下面に当接する最表面部材と、
    非磁性体で形成され、前記最表面部材と前記溝部の底面との間に配置され、前記最表面部材を前記工作物の下面に向かって付勢する弾性体と、を備え、
    前記最表面部材は、前記最表面部材と前記工作物の前記下面との間の摩擦係数が、前記磁極部の上面と前記工作物の前記下面との間の摩擦係数より大きな高摩擦材によって形成される、電磁チャック。
  2. 前記押圧部材は、
    前記工作物が前記磁極部の上面に載置されていない状態において、前記溝部の開口から上方へ突出し、
    前記工作物が前記磁極部の上面に固定された状態において、前記溝部の内部に収容される、請求項1に記載の電磁チャック。
  3. 前記弾性体は、バネであり、
    前記押圧部材は、非磁性体で形成され、前記高摩擦材と前記バネとの間に介在し、前記高摩擦材より高硬度材料により形成される支持体を備える、請求項1又は2に記載の電磁チャック。
  4. 旋回軸線回りに旋回可能な旋回テーブルと、
    前記旋回テーブルにおける前記旋回軸線を中心とする円周上にそれぞれ設けられ、前記旋回軸線と平行な主軸線回りに回転可能な工作主軸を有する複数の主軸台と、
    複数の前記工作主軸に設けられ、それぞれ工作物の保持が可能な複数の保持装置と、
    前記旋回テーブルに対して相対移動可能にそれぞれ設けられ、前記旋回テーブルの旋回により前記工作物が順次搬送されることで、対応するそれぞれの研削旋回位置に前記工作物が位置決めされる場合に、対応する前記工作物を研削する複数の砥石と、
    を備え、
    前記保持装置は、請求項1〜の何れか一項に記載の電磁チャックである、複合研削盤。
  5. 前記電磁チャックの前記面板は、前記軸線が前記主軸台の前記主軸線と一致するよう配置され、
    前記工作物は、内周面と外周面とを備えてリング状に形成されるとともに、中心軸線が前記主軸線と一致するよう前記面板上面に固定され、
    前記砥石は、前記中心軸線回りに回転する前記工作物の前記内周面又は前記外周面に押し付けられて前記内周面又は前記外周面を研削する、請求項4に記載の複合研削盤。
JP2015113842A 2015-06-04 2015-06-04 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤 Expired - Fee Related JP6589391B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015113842A JP6589391B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤
DE102016110185.0A DE102016110185A1 (de) 2015-06-04 2016-06-02 Elektromagnetisches Futter und Multifunktionsschleifmaschine mit elektromagnetischem Futter
CN201610388363.6A CN106239355B (zh) 2015-06-04 2016-06-02 电磁卡盘和具有电磁卡盘的多功能研磨机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015113842A JP6589391B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017001102A JP2017001102A (ja) 2017-01-05
JP6589391B2 true JP6589391B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=57753368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015113842A Expired - Fee Related JP6589391B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6589391B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6809310B2 (ja) * 2017-03-14 2021-01-06 株式会社ジェイテクト 電磁チャック装置の制御方法、及び電磁チャック装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1372287A (en) * 1918-07-31 1921-03-22 Pratt & Whitney Co Chuck
JP4488581B2 (ja) * 2000-04-07 2010-06-23 株式会社ディスコ 研削装置
JP3165203U (ja) * 2010-10-22 2011-01-06 パスカルエンジニアリング株式会社 磁力式固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017001102A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6459524B2 (ja) 複合研削盤および研削方法
CN106239355B (zh) 电磁卡盘和具有电磁卡盘的多功能研磨机
CN101224552B (zh) 圆盘状基板的磨削方法、磨削装置
JP6575192B2 (ja) 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤
CN101143422B (zh) 圆盘状基板的内周研磨方法
JP5968181B2 (ja) 転がり軸受の研磨装置
JP3403418B2 (ja) ダブル正面研磨機
CN204450169U (zh) 一种改进型的四轴精密整球数控珩研机
JP6589391B2 (ja) 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤
JP4681376B2 (ja) ワークの溝の研磨方法
JP2017001100A (ja) 電磁チャック、及び電磁チャックを備えた複合研削盤
JP6809309B2 (ja) 電磁チャック装置及び電磁チャック装置を備えた研削盤
JP5206194B2 (ja) 砥石のツルーイング方法およびツルーイング装置
JP2020529331A (ja) 磁気シュー式の円筒研削盤に用いられる被加工物用主軸ならびに磁気シュー式の円筒研削盤
JP3141853U (ja) 研磨具及びこの研磨具を用いた研磨装置
WO2007099653A1 (ja) ブレーキディスク加工用竪型両頭平面研削盤
JP3702379B2 (ja) 薄板円板状ワークの両面研削装置
WO2019097738A1 (ja) ワークピース支持装置、加工装置、加工方法、軸受の製造方法、車両の製造方法、および機械装置の製造方法
JP2013137082A (ja) 軸受体及び研削装置
JP2019111620A (ja) 面取り装置及び面取り方法
JP2002036078A (ja) 薄板円板状ワークの両面研削装置
JP3910207B1 (ja) 研磨装置及び研磨方法
JP2010211882A (ja) 磁気記録媒体用円盤状基板の研削装置、円盤状基板の製造方法および円盤状基板の研削用砥石
JP4788132B2 (ja) 砥石車装置及びこれを備えた研削盤
JP2564542B2 (ja) 円筒研削盤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6589391

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees