JP6586903B2 - 樹脂燃料タンクの製造方法 - Google Patents

樹脂燃料タンクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6586903B2
JP6586903B2 JP2016030277A JP2016030277A JP6586903B2 JP 6586903 B2 JP6586903 B2 JP 6586903B2 JP 2016030277 A JP2016030277 A JP 2016030277A JP 2016030277 A JP2016030277 A JP 2016030277A JP 6586903 B2 JP6586903 B2 JP 6586903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
fuel tank
built
movable insert
sheet body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016030277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017144702A (ja
Inventor
樹 木村
樹 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016030277A priority Critical patent/JP6586903B2/ja
Publication of JP2017144702A publication Critical patent/JP2017144702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6586903B2 publication Critical patent/JP6586903B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、樹脂燃料タンクの製造方法に関する。
従来、自動車用の樹脂燃料タンクを製造する場合には、上型、下型のキャビティに対して賦形された溶融樹脂からなるシート体に対して内蔵部品を取り付けることが行なわれている。この場合、内蔵部品の取付座に形成された孔部にシート体(溶融樹脂)の一部を挿入して押し広げることが行なわれている。取付座の上部に位置する押し広げた部分と取付座の下部に位置するシート体で取付座を挟持することによって、内蔵部品をシート体に取り付けていた(以下、この挟持部分を「カシメ部」という場合がある)。この場合、カシメ部を形成するためにシート体(溶融樹脂)の一部を周囲から集めて取付座の孔部に挿入しているため、シート体(燃料タンク)の肉厚が局部的に変化するおそれがあった。
そこで、シート体をキャビティに賦形させる前に反対方向にプリブローすることによって、シート体に余長部分を確保し、余長部分を確保したシート体をキャビティに賦形した後でキャビティに対して可動部材を突出させ、内蔵部品の取付座の孔部にシート体の一部(余長部分)を挿入し、その後、可動部材を退避させると共に反対側から加圧部材で押圧することで挿入されたシート体の頂部を押し広げ、カシメ部を形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このように、予めシート体に余長部分を形成しておけば、取付座の孔部にシート体の一部を挿入しても燃料タンクの肉厚の局部的な変化を抑制することができる。
特開2015−85916号公報
しかし、上記のように構成した場合には、可動部材や加圧部材を駆動するための駆動機構やヒータが分割金型と中子にそれぞれ必要になり、金型の構成が複雑になると共にコストが高くなるという不都合がある。
本発明は上記事実を考慮し、複雑な機構を要することなく、しかも燃料タンクの肉厚の局部的な変化を抑制した樹脂燃料タンクの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、樹脂燃料タンクに対して内蔵部品を取り付ける樹脂燃料タンクの製造方法であって、分割金型のキャビティの底面の内蔵部品取付位置に凹部が形成され、前記凹部に配設された径方向位置が異なる複数の可動入子がそれぞれ前記底面よりも下方に配置された状態で、前記キャビティに溶融樹脂からなるシート体を賦形する第1工程と、前記第1工程の後で、底面にアンダーカット形状部が突出形成された内蔵部品の取付部を前記凹部上に配置する第2工程と、前記第2工程の後で、前記複数の可動入子のうち、最も径方向外側に配置されている第1可動入子を前記取付部に向かって上昇させ、前記取付部の外周部にシート体を密着させる第3工程と、前記第3工程の後で、前記複数の可動入子のうち、前記第1可動入子の径方向内側に配置された第2可動入子を前記取付部に向かって上昇させ、前記取付部の底面側に意匠面を形成する第4工程と、前記第4工程の後で、前記複数の可動入子のうち、一番径方向内側の第3可動入子を前記取付部に向かって上昇させ、前記底面に突出形成されたアンダーカット形状部に溶融樹脂を充填する第5工程と、を備える。
この構成によれば、キャビティの底面の内蔵部品取付位置には凹部が形成されており、凹部内には径方向位置が異なる複数の可動入子が配置されている。凹部内で底面よりも下方に可動入子が配置された状態でキャビティにシート体が賦形されることにより、シート体はキャビティの底面で凹部内に垂れ下がるように配置される。シート体の凹部内に垂れ下がった部分が余長部分とされる。
この状態で賦形されたシート体の凹部位置上に内蔵部品の取付部を配置する。取付部の底面側には、アンダーカット形状とされたアンダーカット形状部が形成されている。
ここで先ず、複数の可動入子のうち、最も径方向外側に配置されている第1可動入子を内蔵部品の取付部側に上昇させ、凹部内に垂れ下がっていたシート体が取付部の底面の外周部に密着する。これにより、取付部の底面の外周部が溶融樹脂(シート体)でシールされることになる。
次に、第1可動入子の径方向内側に配設されている第2可動入子を取付部側に上昇させることで、取付部の底面の径方向外側から径方向内側に向かってシート体が密着され、取付部底面側の意匠面が成形される。この際、すでに取付部の外周部にシート体が密着しているため、シート体(溶融樹脂)が一般面等に流出することが防止される。
最後に、一番内側の第3可動入子を取付部側に上昇させることで、取付部の底面に形成されたアンダーカット形状部の裏側までシート体(溶融樹脂)の余長部分が回り込み、溶融樹脂で充填される。この結果、溶融樹脂(シート体)が固化することによって、アンダーカット形状部の両面が樹脂で挟持されることになり、取付部(内蔵部品)が樹脂燃料タンクに固定される。
このように、本発明の内蔵部品の取付方法では、シート体の賦形時にシート体に余長部分を設け、可動入子を上昇させることで内蔵部品に形成されたアンダーカット形状部を含む部分に溶融樹脂を充填して内蔵部品を取り付けているので、燃料タンクの板厚が局部的に変化することを抑制できる。
また、外側から内側に順番に可動入子を内蔵部品の取付部側に上昇させることによって、シート体(溶融樹脂)が取付部の外周部から上側に逃げることなく、取付部のアンダーカット形状部の裏側まで確実に充填することができる。
請求項1記載の発明の樹脂燃料タンクの製造方法は、上記構成としたので、複雑な機構を要することなく、しかも燃料タンクの肉厚の局部的な変化を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る樹脂燃料タンクを示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る樹脂燃料タンクのカシメ部を示す要部斜視断面図である。 本発明の一実施形態に係る取付機構を示す要部斜視断面図である。 本発明の一実施形態に係る取付機構の要部縦断面図であり、シート体賦形前状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る取付機構の要部縦断面図であり、シート体賦形状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る取付機構の要部縦断面図であり、取付座の外周部にシート体を密着させた状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る取付機構の要部縦断面図であり、取付座のアンダーカット形状部の外側までシート体を密着させた状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る取付機構の要部縦断面図であり、取付座のアンダーカット形状部までシート体を密着させた状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る樹脂燃料タンクのカシメ部を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る取付機構によるカシメ部の完成状態を示す要部斜視断面図である。
本発明の一実施形態に係る樹脂燃料タンクの製造方法について図1〜図10を参照して説明する。なお、各図は模式的なものであり、本発明と関連性の低いものは図示を省略している。
先ず、本実施形態に係る樹脂燃料タンク10(以下、「燃料タンク10」という)について簡単に構造について説明した後、その製造装置40について説明する。
燃料タンク10は、図1及び図2に示すように、底面12と、底面12の端部から上方に延在する側面14と、側面14の上端から幅方向に延在する上面16とを備えている。燃料タンク10の内部には、例えば、底面12に内蔵部品18が固定されている。内蔵部品18は、内蔵部品本体20と、底面12に固定される取付座22と、取付座22と内蔵部品本体20とを連結する連結部材24とを備えている。取付座22は、図2及び図9に示すように、円板状の取付座本体26と、取付座本体26の下面(底面)中央から下方に突出形成されたアンダーカット形状部28とを備えている。アンダーカット形状部28は、取付座本体26の下面中央から下方に突出形成された円柱状の首部30と、首部30の下端から径方向に突出形成された取付座本体26よりも小径の円板状のツバ部32とを備えている。また、取付座本体26は、首部30の周囲の位置で上面と下面を貫通する孔部34が形成されている。さらに、取付座本体26の外周部には、中央側(径方向内側)よりも板厚が薄くされたフランジ部36が形成されている。
なお、アンダーカット形状部28が底面12を構成する樹脂体の内部に挿入(係止)された部分をカシメ部38という。また、内蔵部品18は、後述するシート体110(溶融樹脂)に融着しないように、溶融樹脂よりも融点の高い材料から形成されている。
次に、製造装置40について説明する。図3に示すように、製造装置40は、複数の分割金型42(1つの分割金型の一部のみを図示している。)を備え、分割金型42はキャビティ(凹部)44が形成されたキャビティ入子46を分割金型本体48に取り付けて構成されている。キャビティ44の底面44Aにおける内蔵部品18(取付座22)の取付位置には、底面44Aからキャビティ入子46を貫通し、分割金型本体48に形成された底面50まで延在する円筒形の凹部52が形成されている。後述するシート体110(燃料タンク10)に内蔵部品18(取付座22)を取り付けてカシメ部38を形成する取付機構53がこの凹部52に構成されている。
凹部52の底面50は、図3及び図4に示すように、分割金型本体48の上面48Aよりも一段低いリング状の第1底面54と、第1底面54の径方向内側に形成され第1底面54よりも一段低いリング状の第2底面56とを備える。第2底面56の中央には、後述する第3可動入子90が挿通される孔部58が形成されている。
円筒形の凹部52の側面(外周面)は、後述する第1可動入子66を上下方向に案内する案内部60と、案内部60の上下方向中央に形成され案内部60よりも径が大きい拡径部62とからなる。また、拡径部62の下端には、拡径部62から径方向内側に突出して第1可動入子66の下方への移動量を規制する規制部材64が配設されている。
なお、以下の説明において、上下方向とは凹部52の軸方向のことであり、上方向がキャビティ44側であり、下方向が底面50側のことである。
凹部52の外周面側には、円筒形状の第1可動入子66が配設されている。第1可動入子66の外周面は、上部で凹部52の案内部60の内径に対応する外径とされた摺動部67と、摺動部67の下方で径方向外側に突出して拡径部62の内径に対応する外径とされた膨出部68と、膨出部68の下方で規制部材64と干渉しないように縮径した縮径部69とを備えている。膨出部68の上下方向高さは、拡径部62の上下方向高さよりも短い。したがって、膨出部68が拡径部62に配置されることにより、第1可動入子66の上下方向移動量が規制される。
第1可動入子66の内周面は、上部の小径部70と、小径部70の下方で小径部70よりも拡径された大径部72とからなる。大径部72の下端部には、後述する第2可動入子76の下方向の移動量を規制する規制部材74が大径部72よりも径方向内側に突出するように配設されている。
第1可動入子66の小径部70、大径部72の内側には、円筒形の第2可動入子76が配設されている。第2可動入子76の外周面は、上部側が第1可動入子66の小径部70の内径に対応する外径とされた摺動部78と、摺動部78の下方に摺動部78よりも径方向外側に突出形成された膨出部80と、膨出部80の下方で規制部材74と干渉しないように縮径した縮径部81とを備えている。膨出部80の外径は、第1可動入子66の大径部72の内径に対応するものである。膨出部80の上下方向高さは、大径部72の上下方向高さよりも短く、第1可動入子66の小径部70の下端(大径部72の上端)と膨出部80の上端との間には、コイルスプリング82が配設されている。
第2可動入子76の内周面は、後述する第3可動入子90を挿通可能な上部の小径部84と小径部84よりも内径が大きい大径部86とを備えている。大径部86の下端部には、第3可動入子90の下方向への移動量を規制する規制部材88が大径部86から径方向内側に突出して配設されている。
第2可動入子76の小径部84、大径部86には、円柱形の第3可動入子90が挿通されている。第3可動入子90は、円柱形の円柱部92と、円柱部92の上下方向中央で径方向外側に突出形成された膨出部94とを備えている。膨出部94は、第2可動入子76の大径部86の内径に対応する外径とされたものであり、上下方向高さが大径部86よりも短い。第2可動入子76の小径部84の下端(大径部86の上端)と膨出部94の上端との間には、コイルスプリング96が配設されている。また、円柱部92の下端の穴部98には、アクチュエータ100の軸体102が嵌合されている。したがって、アクチュエータ100の駆動により、軸体102と共に第3可動入子90が上下方向に移動する構成である。
続いて、このように構成された金型を用いて内蔵部品18を燃料タンク10に取り付ける樹脂燃料タンクの製造方法について説明する。
先ず、アクチュエータ100を駆動して軸体102を下限位置まで下げることにより、膨出部94が規制部材88に当接する位置まで第3可動入子90を下降させる。これにより、コイルスプリング96を介して第3可動入子90に支持されている第2可動入子76も膨出部80が規制部材74に当接する位置まで下降する。さらに、コイルスプリング82を介して第2可動入子76に支持されている第1可動入子66も膨出部68が規制部材64に当接する位置まで下降する。この結果、図3及び図4に示すように、キャビティ44の底面44Aよりも第1可動入子66の上面、第1可動入子66の上面よりも第2可動入子76の上面、第2可動入子76の上面よりも第3可動入子90の上面が低い位置となるようにすり鉢状に配置される。
次に、分割金型42に供給された溶融樹脂からなるシート体110を、負圧によりキャビティ44の底面44A等に密着(真空賦形)させる。この際、図5に示すように、キャビティ44の底面44Aに形成された凹部52では、第1可動入子66〜第3可動入子90が底面44Aよりも低い位置に後退しているため、賦形されたシート体110が凹部52の内部に垂れ下がり、カシメ部38を形成するための余長部分112が形成される。
続いて、内蔵部品18をキャビティ44の底面44Aに賦形されたシート体110の所定位置に設置する。この際、図6に示すように、内蔵部品18の取付座22を凹部52上(のシート体110上)に設置する。なお、取付座本体26の外周部には、中央側よりも板厚が薄いフランジ部36が形成されているため、取付座22の位置決めが容易となる。
このように内蔵部品18の設置が終了した後、アクチュエータ100が駆動され、軸体102を上昇させることにより、第3可動入子90が上昇させられる。この結果、第3可動入子90の膨出部94と第2可動入子76の小径部84との間に配設されたコイルスプリング96が圧縮される。これにより、第2可動入子76が上方に付勢され、上昇させられる。
この結果、第2可動入子76の膨出部80と第1可動入子66の小径部70との間に配設されたコイルスプリング82が圧縮される。これにより、第1可動入子66が上方に付勢され、上昇させられる。
このように、アクチュエータ100を駆動して軸体102を上昇させることにより、図6に示すように、第1可動入子66〜第3可動入子90が上方に移動する。この結果、先ず、最も上方に位置した第1可動入子66が取付座本体26の下面の外周部にシート体110を押し付ける。
この際、取付座本体26の外径は、凹部52の内径よりも大きい。また、第1可動入子66は、膨出部68の上端が案内部60の下端部(拡径部62の上端部)に当接することにより、上方への移動が規制される。したがって、第1可動入子66が上方に移動することにより、溶融樹脂が取付座本体26の下面側から一般面上に流出したり、燃料タンク10の肉厚が局部的に過剰に薄くなることを防止できる。
さらに、アクチュエータ100を駆動することにより、図7に示すように、軸体102と共に第3可動入子90が上昇させられる。これにより、第3可動入子90の上昇によって圧縮させられたコイルスプリング96による上方への付勢力が圧縮されているコイルスプリング82による下方への付勢力に優り、第2可動入子76を上方に移動させる。
この結果、第2可動入子76は、図7に示すように、シート体110を取付座本体26下方に押し付ける。すなわち、すでに取付座本体26の下面の外周部に押し付けられていたシート体110を径方向内側(アンダーカット形状部28近傍)まで下面に押し付ける。このように外周部側から連続的にシート体110を取付座本体26の下面に押し付けていくため、シート体110の余長部分112は、第3可動入子90の上方(アンダーカット形状部28の下方)に位置することになる(図7参照)。
この状態で、図8及び図10に示すように、アクチュエータ100を駆動して軸体102をさらに上方に移動させることにより、コイルスプリング96による下方向への付勢力に抗して第3可動入子90が上方に移動する。この結果、取付座本体26の下面に突出形成されたアンダーカット形状部28にシート体110の余長部分112が押し付けられる。この際、シート体110は、取付座本体26の下面においてアンダーカット形状部28以外の部分にすでに密着しているため、シート体110の余長部分112を構成する溶融樹脂はツバ部32の下側から上側に回り込み、首部30の周囲を充填する。
なお、取付座本体26の首部30の周囲には、上下に貫通する孔部34が形成されているため、溶融樹脂が充填されてきたとき、空気を孔部34から上面側に排出することにより、首部30の周囲に溶融樹脂を隙間なく充填することができる。
このように内蔵部品18がシート体110に取り付けられた状態で、分割金型42を型閉じし、賦形されたシート体同士を接合することで、樹脂燃料タンクが成形される。また、内蔵部品18は、図9に示すように、取付座本体26の下部に形成されたアンダーカット形状部28(ツバ部32)の上側と下側に溶融樹脂が充填され、ツバ部32を挟持した状態で溶融樹脂が固化されてカシメ部38が形成されるため、燃料タンク10に内蔵部品18を簡単に固定することができる。
また、シート体110を変形させてアンダーカット形状部を形成するのではなく、内蔵部品18(取付座22)にアンダーカット形状部28を形成し、アンダーカット形状部28にシート体110の余長部分112の溶融樹脂を充填することによって、カシメ部38を形成しているため、燃料タンク10の肉厚が局部的に大きく変化することを防止又は抑制できる。
特に、シート体110がキャビティ44に賦形される際、凹部52内で第1可動入子66〜第3可動入子90は凹部52内に下降させるだけで、シート体110に簡単に余長部分112を形成することができる。
また、取付座本体26の外径は、凹部52の内径(断面積)よりも大きく、また、第1可動入子66〜第3可動入子90の順で、取付座本体26の外周側からシート体110を押し付けていくので、余長部分112を構成する溶融樹脂が取付座本体26の外周部から一般面に流入する(取付座本体26の下側から上側に回り込む)ことが防止される。すなわち、余長部分112によってアンダーカット形状部28に溶融樹脂を確実に充填することができる。
また、カシメ部38を形成するための取付機構53は、キャビティ44の底面44Aに形成された凹部52に、1つのアクチュエータ100で駆動される第1可動入子66〜第3可動入子90を設ける構成だけなので、分割金型間の中子にカシメ部38形成用の入子等を設ける必要がなく、装置構成が簡略化される。
なお、本実施形態では、取付座本体26を円形に形成したが、これに限定されるものではない。ただし、シート体110(溶融樹脂)の伸展性において、取付座本体26を円板状にすることが好ましい。
また、取付機構53は、第1可動入子66から第3可動入子90の三つの可動入子から形成されたが、これに限定されるものではない。しかし、少なくとも三つの可動入子から形成することにより、取付座本体26の外周側からシート体110を密着させることができるため、好ましい。
さらに、本実施形態では、取付座本体26に孔部34を設けたが、必須ではない。
また、本実施形態では、取付座22にアンダーカット形状部28を設けたが、内蔵部品本体20の底面にアンダーカット形状部を設けても良い。
10 樹脂燃料タンク
18 内蔵部品
22 取付座
28 アンダーカット形状部
42 分割金型
44 キャビティ
44A 底面
52 凹部
66 第1可動入子
76 第2可動入子
90 第3可動入子
110 シート体

Claims (1)

  1. 樹脂燃料タンクに対して内蔵部品を取り付ける樹脂燃料タンクの製造方法であって、
    分割金型のキャビティの底面の内蔵部品取付位置に凹部が形成され、前記凹部に配設された径方向位置が異なる複数の可動入子がそれぞれ前記底面よりも下方に配置された状態で、前記キャビティに溶融樹脂からなるシート体を賦形する第1工程と、
    前記第1工程の後で、底面にアンダーカット形状部が突出形成された内蔵部品の取付部を前記凹部上に配置する第2工程と、
    前記第2工程の後で、前記複数の可動入子のうち、最も径方向外側に配置されている第1可動入子を前記取付部に向かって上昇させ、前記取付部の外周部にシート体を密着させる第3工程と、
    前記第3工程の後で、前記複数の可動入子のうち、前記第1可動入子の径方向内側に配置された第2可動入子を前記取付部に向かって上昇させ、前記取付部の底面側に意匠面を形成する第4工程と、
    前記第4工程の後で、前記複数の可動入子のうち、一番径方向内側の第3可動入子を前記取付部に向かって上昇させ、前記底面に突出形成されたアンダーカット形状部に溶融樹脂を充填する第5工程と、
    を備える樹脂燃料タンクの製造方法。
JP2016030277A 2016-02-19 2016-02-19 樹脂燃料タンクの製造方法 Expired - Fee Related JP6586903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016030277A JP6586903B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 樹脂燃料タンクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016030277A JP6586903B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 樹脂燃料タンクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017144702A JP2017144702A (ja) 2017-08-24
JP6586903B2 true JP6586903B2 (ja) 2019-10-09

Family

ID=59681874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016030277A Expired - Fee Related JP6586903B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 樹脂燃料タンクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6586903B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3470580B2 (ja) * 1998-01-16 2003-11-25 日産自動車株式会社 中空容器の成形方法および成形装置
US8377368B2 (en) * 2009-12-11 2013-02-19 Ti Automotive Technology Center Gmbh Component mounting arrangement
JP2013203068A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Nec Corp 成形同時加飾装置および成形同時加飾方法
JP5929875B2 (ja) * 2013-11-06 2016-06-08 トヨタ自動車株式会社 燃料タンクの製造方法
EP2946905B1 (en) * 2014-05-23 2017-03-22 Inergy Automotive Systems Research (Société Anonyme) Process for fastening an accessory in a blow molded plastic tank

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017144702A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2465662A2 (en) Method for coupling built-in components to each other in hollow container
KR101111953B1 (ko) 증육된 벽 부위를 가진 보스의 성형방법 및 그를 위한 금형장치
JPWO2010041337A1 (ja) 中空ポペットバルブおよびその製造方法
JP2013220448A (ja) 内燃機関用ピストンの製造装置及び製造方法
US9808981B2 (en) Fuel tank manufacturing method and fuel tank
CN110090911A (zh) 锻造装置以及锻造方法
CN102200070B (zh) 机油控制阀的阀体
JP6586903B2 (ja) 樹脂燃料タンクの製造方法
JP2013099767A (ja) バーリング金型装置
JPWO2020137218A1 (ja) 緩衝器
JP3840570B2 (ja) 筒状芯体付成形品の成形型
JP6583051B2 (ja) 樹脂燃料タンクの製造方法
JP5085485B2 (ja) ダストカバー組付構造
JP2013111643A (ja) プレス成形金型
JP6686511B2 (ja) 樹脂燃料タンクの製造方法
JP2011225132A (ja) 車両ホイールの製造方法
US9726321B2 (en) Inbuilt component fixing structure of resin tank
JP5471753B2 (ja) 燃料タンク製造方法及び燃料タンク
EP3754206B1 (en) Outer shell member for accumulator, manufacturing method therefor, accumulator, and manufacturng method therefor
JP2016068098A (ja) シリンダブロックの鋳造装置
JP5471754B2 (ja) 燃料タンク製造方法及び燃料タンク
JP6695991B2 (ja) ポット形状の組み込みボディを有するプラスチックタンク
JP6368175B2 (ja) 金属製部品、金属製部品の製造装置、及び金属製部品の製造方法
JP2008093949A (ja) 防振装置の成形型及び製造方法
JP2005220976A (ja) スプリングシートラバー及びその成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190826

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6586903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees