JP6585529B2 - 部品搭載方法および部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品実装装置に関するものであり、特に、駆動軸などの熱変形に伴う部品搭載位置のずれを抑制することが可能な部品搭載方法および当該方法を実施可能な部品実装装置に関する。
XYロボットにより部品搭載用のヘッドユニットをXY軸方向に移動させて部品をプリント配線板等の基板上に搭載(実装)する部品実装装置では、継続的な運転により、駆動軸に熱膨張(熱変形)が発生し、これに起因して実際の部品の搭載位置が予定された搭載位置からずれる場合がある。そこで、このような不都合を解消すべく、ヘッドユニットに搭載された一台のカメラにより、装置本体上に設けられた基準マークを定期的に撮像し、そのマーク画像の位置の変化(ずれ)分だけ部品搭載時のヘッドユニットの目標座標を補正することが行われている(例えば、特許文献1)。
また、上記のような駆動軸の熱膨張とは別に、部品実装装置を構成する部材の加工誤差や組立誤差により、元々装置自体が有している固有の歪みに起因して、実際の部品の搭載位置が予定された搭載位置からずれることもある。そこで、このような不都合を解消すべく、ヘッドユニットに二台のカメラを設けておき、作業開始前に、複数の基準マークが付された治具基板を作業位置に配置して各カメラでそれぞれ基準マークを撮像し、各マークの画像の位置に基づいて事前にヘッドユニットの傾きなどを算出しておき、部品搭載時のヘッドユニットの目標座標を補正することも行われている(例えば、特許文献2)。
特開2014−120724号公報 特開2013−239517号公報
ところで、継続的な運転により駆動軸に熱膨張が生じた場合には、この熱膨張に伴い、ヘッドユニットの姿勢にも微妙な変化が生じる。そのため、部品搭載時のヘッドユニットの座標をより精度よく補正するには、そのような、駆動軸の熱膨張に伴うヘッドユニットの姿勢の変化による移動誤差も考慮する必要がある。しかし、特許文献1のように、一台のカメラにより基準マークを撮像して熱膨張変化量を求める方法は、マーク画像のX、Y軸方向の位置ずれを、駆動軸の熱膨張による変化量としてヘッドの目標座標を補正するため、上記のようなヘッドユニットの姿勢変化が十分に反映されているとは言えない。また、特許文献2は、上記の通り作業開始前にヘッドユニットの傾きを算出し、当該傾きに基づきヘッドの目標座標を補正するものであり、駆動軸の熱膨張によるヘッドユニットの姿勢変化が反映されるものではない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、駆動軸の熱変形(熱膨張)など、ヘッドユニットの駆動機構の熱的影響に伴う部品の搭載位置のずれをより高度に抑制することが可能な技術を供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、部品実装用のヘッドと第1、第2撮像部とを備えかつ装置本体に移動可能に支持されたヘッドユニットを有し、このヘッドユニットにより、前記装置本体の作業位置に配置された基板に部品を搭載する部品実装装置における部品搭載方法であって、前記第1、第2撮像部と同ピッチで前記装置本体に設けられた第1、第2マークのうち、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、実装動作の開始前に前記各マークの位置を認識する第1データ取得工程と、前記第1データ取得工程の後、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、前記各マークの位置を再び認識する第2データ取得工程と、前記第1、第2データ取得工程で認識した第1、第2マークの位置に基づき、前記ヘッドユニットを駆動する駆動機構の熱的影響による座標系の変化に関するパラメータを算出する演算工程と、前記ヘッドユニットを移動させるときの目標座標を、前記パラメータを用いた座標変換により、変化後の座標系に基づく座標に変換する目標位置補正工程と、を含み、前記演算工程は、前記第1、第2データ取得工程で認識した第1マークの位置に基づき、第1パラメータを算出するとともに、前記第1、第2データ取得工程で認識した第2マークの位置に基づき、第2パラメータを算出する第1演算工程と、前記第1パラメータを用いた座標変換による変換前後の前記目標座標の変位量である第1変位量と、前記第2パラメータを用いた座標変換による変換前後の前記目標座標の変位量である第2変位量とを算出するとともに、変化前の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置および前記第1、第2変位量によって、変化後の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置を算出する第2演算工程と、変化前の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置と変化後の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置とに基づき、変化前の座標系に基づくヘッドユニットの目標座標を変化後の座標系に基づく座標に変換するための第3パラメータを算出する第3演算工程と、を含み、前記目標位置補正工程では、前記第3パラメータを用いた座標変換により、ヘッドユニットの前記目標座標を変化後の座標系に基づく座標に変換し、前記目標位置補正工程において変換された後の目標座標に基づき前記ヘッドユニットを移動させるようにしたものである。
すなわち、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に、かつ時間を異にして撮像した場合、駆動軸の熱膨張等、駆動機構の熱的影響に伴うヘッドユニットの姿勢の変化や歪みなどに起因するヘッドユニットの位置ずれが、第1マークの位置の変化と、第2マークの位置の変化との違いとして表れる。そのため、装置本体に設けた第1、第2マークを上記のようにヘッドユニットに搭載された第1、第2撮像部により同時に、かつ時間を異にして撮像し、ヘッドユニットを駆動する駆動機構の熱的影響による座標系の変化に関するパラメータを算出し、ヘッドユニットを移動させるときの目標座標を、当該パラメータを用いた座標変換により変化後の座標系に基づく座標に変換することで、前記駆動機構の熱的影響に左右されることなく、ヘッドユニットを目標座標に移動させることができる。換言すれば、駆動機構の熱的影響(駆動軸の熱変形)に伴う部品の搭載位置のずれをより高度に抑制することが可能となる。
この場合、ヘッドユニットを移動させるときの目標座標の補正(変換)の精度を高めるには、前記第1、第2マークからなる基準マーク対を、前記作業位置の周囲の複数箇所に設けておき、前記第1、第2データ取得工程では、基準マーク対毎に、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、前記複数の基準マーク対の第1、第2マークの位置を認識し、前記演算工程では、前記第1、第2データ取得工程で認識した各基準マーク対の第1、第2マークの位置に基づき、前記パラメータを演算するのが好適である。
特に、前記基準マーク対を、少なくとも3つ以上設けておけば、第1マーク(又は第2マーク)の位置の変化に基づき、上記パラメータとして、直交する2方向(X軸方向、Y軸方向)それぞれの伸縮(スケール)、直交する2方向(X軸方向、Y軸方向)それぞれの角度変化(回転)を検出することが可能となり、ヘッドユニットを移動させるときの目標座標の補正(変換)の精度を高める上で有利となる。
上記の部品搭載方法においては、実装動作の開始から終了までの間に、前記第2データ取得工程を、予め定められた条件に基づき複数回実行するとともに、当該第2データ取得工程を実行する毎に前記演算工程を実行し、前記演算工程では、前記第1データ取得工程で認識した第1、第2マークの位置と、直近の前記第2データ取得工程で認識した第1、第2マークの位置とに基づき前記パラメータを更新的に算出し、前記目標位置補正工程では、前記目標座標を、最新のパラメータを用いた座標変換により、変化後の座標系に基づく座標に変換するのが好適である。
この方法によれば、予め定められた条件に基づいて上記パラメータが更新されるので、ヘッドユニットの目標座標を継続的に精度よく補正することが可能となる。
一方、本発明の部品実装装置は、部品実装用のヘッドと第1、第2撮像部とを備えかつ装置本体に移動可能に支持されたヘッドユニットを有し、このヘッドユニットにより、前記装置本体の作業位置に配置された基板に部品を搭載する部品実装装置であって、前記第1、第2撮像部と同ピッチで前記装置本体に設けられた第1、第2マークと、第1、第2マークのうち、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、実装動作の開始前に前記各マークの位置を認識する第1データ取得動作と、前記第1データ取得動作の後、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、前記各マークの位置を再び認識する第2データ取得動作とを実行すべく前記ヘッドユニットの作動を制御する制御装置と、前記第1、第2データ取得動作で認識した第1、第2マークの位置に基づき、前記ヘッドユニットを駆動する駆動機構の熱的影響による座標系の変化に関するパラメータを算出するとともに、前記ヘッドユニットを移動させるときの目標座標を、前記パラメータを用いた座標変換により、変化後の座標系に基づく座標に変換する演算装置と、を含み、前記演算装置は、前記第1、第2データ取得動作で認識した第1マークの位置に基づき、第1パラメータを算出するとともに、前記第1、第2データ取得動作で認識した第2マークの位置に基づき、第2パラメータを算出する第1演算処理と、前記第1パラメータを用いた座標変換による変換前後の前記目標座標の変位量である第1変位量と、前記第2パラメータを用いた座標変換による変換前後の前記目標座標の変位量である第2変位量とを算出するとともに、変化前の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置および前記第1、第2変位量によって、変化後の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置を算出する第2演算処理と、変化前の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置と変化後の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置とに基づき、変化前の座標系に基づくヘッドユニットの目標座標を変化後の座標系に基づく座標に変換するための第3パラメータを算出する第3演算処理とを実行し、前記制御装置は、前記演算装置により変換された後の目標座標に基づき前記ヘッドユニットの作動を制御するものである。
より具体的には、前記パラメータを更新的に記憶する記憶装置をさらに備え、前記制御装置は、実装動作の開始から終了までの間に、前記第2データ取得動作を、予め定められた条件に基づき複数回実行し、前記演算装置は、前記第2データ取得工程を実行する毎に、前記第1データ取得動作で認識した第1、第2マークの位置と、直近の第2データ取得動作で認識した第1、第2マークの位置とに基づき前記パラメータを算出し、当該パラメータを前記記憶装置に更新的に記憶するとともに、前記目標座標を、前記記憶装置に記憶されている前記パラメータを用いた座標変換により、変化後の座標系に基づく座標に変換するものである。
これらの部品実装装置によれば、上述した部品搭載方法に基づく部品の実装動作を自動化して実行することが可能となる。
以上説明したように、本発明の部品搭載方法および部品実装装置によれば、駆動軸の熱変形(熱膨張)など、ヘッドユニットの駆動機構の熱的影響に伴う部品の搭載位置のずれをより高度に抑制することが可能となる。
本発明に係る部品実装装置を示す平面図である。 上記部品実装装置の正面図である。 上記部品実装装置の制御系を示すブロック図である。 基準マーク対の位置および第1、第2ヘッドカメラによる基準マーク対の撮像順序を説明する模式図である。 位置補正用データ取得処理の制御を示すフローチャートである。 部品の実装動作の制御を示すフローチャートである。 ヘッドユニット移動時の目標座標の補正方法を説明する図である。 部品実装装置の変形例を示す平面図である。 図8の部品実装装置における基準マーク対の位置および第1、第2ヘッドカメラによる基準マーク対の撮像順序を説明する模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
[部品実装装置の構成]
図1及び図2は、本発明に係る部品実装装置1(本発明に係る部品搭載方法が適用される部品実装装置)を示しており、図1は平面図で、図2は正面図で、それぞれ部品実装装置1を示している。
部品実装装置1は、基台を有する装置本体2と、装置本体2上においてプリント配線板等の基板PBを搬送する基板搬送部3と、部品供給部5と、前記装置本体2に移動可能に支持されるヘッドユニット6と、部品用カメラ7、7とを備えている。
基板搬送部3は、基板PBをX軸方向に搬送する一対のコンベア4を備えている。コンベア4は、いわゆるベルトコンベアであり、図1及び図2の右側(X1方向側)から基板PBを受け入れて所定の作業位置(同図に示す位置)に搬送し、実装作業後、この基板PBを同図の左側(X2方向側)に搬出する。なお、以下の説明において、単に上流側、下流側というときには、基板PBの搬送方向を基準とする。
部品供給部5は、基板搬送部3の前後両側(Y軸方向の両側)に配置されている。各部品供給部5には、複数のテープフィーダ5aがコンベア4に沿って配置されている。各テープフィーダ5aは、テープを担体(キャリア)として、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の表面実装部品(チップ部品)を供給するものである。
前記ヘッドユニット6は、各部品供給部5から部品を取り出して基板PB上に搭載(実装)するものであり、装置本体2に設けられたヘッドユニット駆動機構により一定の領域内でX軸方向およびY軸方向に移動可能に設けられている。具体的には、ヘッドユニット駆動機構は、高架フレーム上に各々固定されてY軸方向に延在する一対の固定レール10と、これら固定レール10に移動自在に支持されてX軸方向に延在するユニット支持部材11と、このユニット支持部材11に螺合挿入されてY軸サーボモータ13により駆動されるボールねじ軸12とを含む。また、ヘッドユニット駆動機構は、ユニット支持部材11に固定され、ヘッドユニット6をX軸方向に移動可能に支持する固定レール14と、ヘッドユニット6に螺合挿入されてX軸サーボモータ16を駆動源として駆動されるボールねじ軸15とを含む。つまり、ヘッドユニット駆動機構は、ボールねじ軸15を介してX軸サーボモータ16によりヘッドユニット6をX軸方向に移動させ、また、ボールねじ軸12を介してY軸サーボモータ13によりユニット支持部材11をY軸方向に移動させる。その結果、ヘッドユニット6を一定の領域内でX軸方向およびY軸方向に移動させる。
ヘッドユニット6は、複数本の軸状のヘッド20と、これらヘッド20を駆動するヘッド駆動機構とを備えている。当例では、ヘッドユニット6は、X軸方向に一列に並ぶ、合計5本のヘッド20を備えている。ヘッド駆動機構は、各ヘッド20にそれぞれ対応するZ軸サーボモータ24(図3参照)を有し、各ヘッド20を個別に昇降(Z方向に移動)させる昇降駆動機構と、各ヘッド20に共通する一つの昇降駆動機構であるR軸サーボモータ25(図3参照)を有し、各ヘッド20を同時にヘッド中心軸回り(R方向)に回転させる回転駆動機構とを含む。なお、各サーボモータ13、16、24、25は、位置検出手段としてエンコーダ13a、16a、24a、25a(図3参照)を備えており、これらエンコーダ13a、16a、24a、25aから後記制御装置30に位置情報を示す信号が出力されている。
各ヘッド20の先端には、それぞれ部品吸着用のノズルが備えられている。各ノズルは、電動切替弁を介して負圧発生装置にそれぞれ連通しており、当該負圧発生原装置から各ノズルに負圧が供給されることによって、各ノズルが部品を吸着するようになっている。
ヘッドユニット6は、さらに、その前部(図1の下方部)に第1、第2のヘッドカメラ22a、22bを備えている。これらのヘッドカメラ22a、22bは、当該基板PBに設けられる図外の基準マークを撮像するとともに、装置本体2に設けられる第1〜第3の基準マーク対M1〜M3を撮像するものである。基板PBに設けられる基準マークは、前記作業位置に配置された基板PBの位置を認識するためのマークであり、装置本体2に設けられる基準マーク対M1〜M3は、ボールねじ軸12、15及びまたはユニット支持部材11の熱変形(熱膨張)等、上記ヘッドユニット駆動機構の熱的影響に起因するヘッドユニット6の移動誤差を抑制すべく、当該ヘッドユニット6を移動させるときの目標座標を補正するためのものである。
両ヘッドカメラ22a、22bは、マークを照明する照明部と、CCDエリアセンサ等からなるカメラ本体とを備えている。これらヘッドカメラ22a、22bは、所定のピッチP1を隔ててX軸方向に一列に配置されており、上記各マークを撮像すべくヘッドユニット6に下向きに固定されている。なお、上記ピッチP1は、ヘッドカメラ22a、22bの光軸(カメラ中心)間のピッチである。
前記基準マーク対M1〜M3は、装置本体2のうち、実装動作中に熱変形(熱膨張)が生じない箇所に固定的に設けられている。当例では、基板搬送部3の各コンベア4に設けられている。より詳しくは、コンベア4のうち、コンベアベルト4b等の機構部が組付けられた、コンベアフレーム4aの上面に設けられている。
第1基準マーク対M1は、X軸方向に並ぶ2つのマークM1、M1を含む。第2、第3基準マーク対M2、M3も同様である。
各基準マーク対M1〜M3は、作業位置の周囲に設けられている。具体的には、図1及び図4に示すように、装置前側(装置本体2のY2方向側)のコンベア4に、その上流側(X1方向側)から順番に第1、2の基準マーク対M1、M2が所定間隔で一列に設けられて、装置後側(装置本体2のY1方向側)のコンベア4のうち、X軸方向における第2基準マーク対M2と同じ位置に第3基準マーク対M3が配置されている。
第1基準マーク対M1のマーク間ピッチは、図4に示すように、前記ヘッドカメラ22a、22bのピッチP1と同じであり、これにより、前記ヘッドカメラ22a、22bは、第1基準マーク対M1を同時に撮像する。具体的には、2つのマークM1,M2のうち、第1ヘッドカメラ22aで上流側(X1方向側)に位置するマークM1を、第2ヘッド
カメラ22bで下流側(X2方向側)に位置するマークM1をそれぞれ同時に撮像するようになっている。第2、第3の基準マーク対M2,M3についても同じである。
なお、以下の説明では、必要に応じて、第1〜第3の基準マーク対M1〜M3がそれぞれ含む2つのマークのうち、第1ヘッドカメラ22aが撮像するマークM1〜M3(X1方向側に位置するマーク)を第1マークと称し、第2ヘッドカメラ22bが撮像するマークM1〜M3(X2方向側に位置するマーク)を第2マークと称す。
部品用カメラ7、7は、各ヘッド20により部品供給部5から取り出された部品の吸着状態を認識するために、当該部品を撮像するものである。部品用カメラ7、7は、それぞれ、部品を照明する照明部と、CCDラインセンサ等からなるカメラ本体とを備えており、図1に示すように、装置本体2の各部品供給部5と基板搬送部3との間に、それぞれ、上向きに配置されている。
[部品実装装置の制御系の説明]
図3は、部品実装装置1の制御装置30を示している。この制御装置30は、部品実装装置1の動作を統括的に制御する演算処理部32と、各種プログラム等が格納された記憶部34と、X、Y、Z及びR軸の各サーボモータ13,16、24、25の駆動を制御するモータ制御部36と、第1、第2ヘッドカメラ22a、22bおよび部品用カメラ7、7が撮像した画像データに所定の処理を施す画像処理部38と、図外の入出力部とを含む。演算処理部32は、CPUやメモリで構成されたコンピュータであり、バス31を介して記憶部34、モータ制御部36および入出力部と接続されている。
演算処理部32は、部品を基板PBに実装するために必要な実装プログラムを実行するとともに、その際に各種演算処理を実行するものである。特に、実装動作の開始から終了に至る一連の実装動作中には、後に詳述する通り、所定のタイミングで上記ヘッドカメラ22a、22bにより上記第1〜第3の基準マーク対M1〜M3を撮像し、これらの画像データに基づきヘッドユニット6の目標座標を補正するための各種パラメータを算出して記憶する処理(位置補正用データ取得処理)を実行する。
記憶部34は、演算処理部32が実行する実装プログラムや、実装プログラムを実行するために必要な各種データを記憶する動作プログラム記憶部35aと、上記位置補正用データ取得処理で取得されるデータや、当該データに基づき算出された各種パラメータを記憶する補正用データ記憶部35bとを含む。
モータ制御部36は、各モータ13、16、24、25に内蔵されたエンコーダ13a、16a、24a、25aから出力される位置情報と演算処理部32から与えられる情報とに基づいて、各モータ13、17、24、25を制御するものである。
画像処理部38は、ヘッドカメラ22a、22bおよび部品用カメラ7、7と接続され、これらのヘッドカメラ22a、22bおよび部品用カメラ7、7からの画像信号を取込んで、所定の画像処理を施し、その画像データを演算処理部32に送るものである。
図示を省略しているが、上記外部入出力部には、部品実装装置1に備えられている各種センサ類が接続されている。
なお、当例では、制御装置30が本発明の制御装置、演算装置および記憶装置を兼ねた構成であり、詳しくは、演算処理部32が本発明の制御装置および演算装置に相当し、補正用データ記憶部35bが本発明の記憶装置に相当する。
[位置補正用データ取得処理]
部品実装装置1では、演算処理部32から与えられる情報に基づきモータ制御部36が各サーボモータ13等の駆動を制御し、これにより、ヘッドユニット6が部品供給部5と作業位置に位置決めされた基板PBとの間を往復移動しながら、テープフィーダ5aから部品をピックアップし、当該部品を基板PB上に搬送して所定の位置に搭載(実装)する。
このような部品の実装動作が継続的に行われると、ボールねじ軸12、15及び又はユニット支持部材11に熱変形(熱膨張)が発生し、これに起因してヘッドユニット6に移動誤差が生じ、部品の搭載位置が予定されていた搭載位置からずれる場合がある。そこで、この部品実装装置1では、上記ヘッドカメラ22a、22bにより上記基準マーク対M1〜M3を撮像し、これらの画像データに基づき、実装動作中のヘッドユニット6の目標座標を補正するための各種パラメータを算出して記憶する位置補正用データ取得処理が実行される。
図5は、制御装置30が実行する位置補正用データ取得処理の制御の一例を示すフローチャートである。
この位置補正用データ取得処理は、部品実装装置1の起動と共にスタートする。この処理がスタートすると、演算処理部32は、第1〜第3の基準マーク対M1〜M3の撮像動作を実行する。具体的には、まず、マークカウンタのカウンタ値nを0にリセットし、図4中に実線で示すように、ヘッドユニット6を装置前側のコンベア4上方に移動させて、第1基準マーク対M1を両ヘッドカメラ22a、22bで撮像し、第1基準マーク対M1の位置を認識する(ステップS1,S3)。すなわち、第1基準マーク対M1の座標を取得する。このとき、第1基準マーク対M1のうち、第1マークを第1ヘッドカメラ22aで、第2マークを第2ヘッドカメラ22bでそれぞれ同時に撮像する。その後、カウンタ値nを1だけインクリメントした後(ステップS5)、全ての基準マーク対M1〜M3を撮像したか否か(n=3か否か)を判断する(ステップS7)。ここで、Noと判断した場合には、ステップS3にリターンする。このようにして、ステップS7でYesと判断するまで、演算処理部32は、順次、図4中に矢印で示すようにヘッドユニット6を移動させ、第1〜第3の基準マーク対M1〜M3の座標を取得する。
ステップS7でYesと判断すると、演算処理部32は、取得した各基準マーク対M1〜M3の座標が初期データか否か、すなわち、部品実装装置1の起動後、各基準マーク対M1〜M3の最初の認識結果か否かを判断し(ステップS9)、Yesと判断した場合には、取得した各基準マーク対M1〜M3の座標データを初期データEとして補正用データ記憶部35bに記憶する(ステップS11)。
一方、ステップS9でNoと判断した場合、すなわち、部品実装装置1の起動後、各基準マーク対M1〜M3の二回目以降の認識結果であると判断した場合には、演算処理部32は、ステップS3〜S7で取得した各基準マーク対M1〜M3の座標データを経過データDとして、前記初期データEとは別に、補正用データ記憶部35bに更新的に記憶する(ステップS19)。そしてさらに、補正用データ記憶部35bに記憶されている初期データEと経過データDとに基づき、ヘッドユニット6の目標座標を補正するための各種パラメータを演算し、その結果を、補正用データ記憶部35bに更新的に記憶する(ステップS21)。なお、各種パラメータとその演算については、後に詳述する。
次に、演算処理部32は、補正用データ記憶部35bに経過データDが記憶されているか否かを判断し(ステップS13)、ここで、Noの場合には、ステップS1に処理を移行する。これにより、上述した、基準マーク対M1〜M3の撮像動作を実行し、基準マーク対M1〜M3の座標データを取得する。ステップS13を経た後のステップS1〜S7の撮像動作は、部品実装装置1の起動後、二回目以降の撮像動作となるので、当該処理で取得される基準マーク対M1〜M3の座標データは経過データDとなる。
ステップS13でYesと判断した場合、すなわち、既に経過データDが補正用データ記憶部35bに記憶されていると判断した場合には、演算処理部32は、さらに、前回のデータDの取得から所定時間Tが経過したか否かを判断する(ステップS15)。ここで、Yesの場合には、演算処理部32は、ステップS1に処理を移行し、これにより、基準マーク対M1〜M3の撮像動作を実行し、基準マーク対M1〜M3の座標を取得する。
一方、ステップS15でNoと判断した場合には、演算処理部32は、予定されていた全ての基板PBの生産(部品の実装処理)が終了したか否か、具体的には、例えば部品実装装置1の図外の電源が切られたか否かを判断する(ステップS17)。そして、ここで、Noと判断した場合には、演算処理部32は、処理をステップS13に移行して実装動作を継続し、Yesと判断した場合には、本フローチャートを終了する。
以上のような位置補正用データ取得処理の一連の動作を概略的に説明すると次の通りである。まず、部品実装装置1が起動すると、ヘッドユニット6が移動して、ヘッドカメラ22a、22bによる第1〜第3の基準マーク対M1〜M3の撮像動作が二回実行される。これにより、初期データEと経過データDとが取得され、これらのデータE、Dに基づき、ヘッドユニット6の目標座標を補正するための各種パラメータが演算されて、その演算結果が補正用データ記憶部35bに記憶される。
そして、所定時間Tが経過すると、ヘッドカメラ22a、22bによる第1〜第3の基準マーク対M1〜M3の撮像動作が実行され、各基準マーク対M1〜M3の座標データ、すなわち経過データDが更新的に記憶されるとともに、当該最新の経過データDと初期データEとに基づいて上記各種パラメータが演算され、その結果が更新的に補正用データ記憶部35bに記憶される。
その後、全ての基板PBの生産が終了するまで、所定時間T毎に、ヘッドカメラ22a、22bによる第1〜第3の基準マーク対M1〜M3の撮像動作が実行され、経過データDおよび当該最新の経過データDに基づく上記各種パラメータが更新的に補正用データ記憶部35bに記憶される。
なお、当例では、初期データEを取得する工程、すなわち、部品実装装置1の起動後、最初のステップS3〜S7の処理が本発明の「第1データ取得工程」、「第1データ取得動作」に相当し、経過データDを取得する工程、すなわち、二回目以降のステップS3〜S7の処理が本発明の「第2データ取得工程」、「第2データ取得動作」に相当し、ステップS21の処理が本発明の「演算工程」に相当する。
次に、ヘッドユニット6を移動させるときの目標座標の補正と、その演算処理(図5のステップS21の処理)の詳細について、図7を用いながら説明する。
図7は、基準温度時、つまり、部品実装装置1の起動直後、ボールねじ軸12,15等、ヘッドユニット駆動機構が熱的影響を受けていない状態で、特定の目標座標(理論上の座標)にヘッドユニット6を配置したときのヘッドユニット6のモデル(白丸)と、温間時、つまり、部品実装装置1の起動後、実装動作(基板PBの生産)が進んで、ボールねじ軸12、15の熱変形(熱膨張)等、ヘッドユニット駆動機構が熱的影響を受けた状態で、上記特定の目標座標にヘッドユニット6を配置したときのヘッドユニット6のモデル(黒丸)とを示している。具体的には、図7中の白丸は、基準温度時の各ヘッドカメラ2
2a、22bおよび特定のヘッド20の座標を示しており、図7中の黒丸は、温間時の各ヘッドカメラ22a、22bおよび特定のヘッド20の座標を示している。
ここで、基準温度時とは、当例では、上記初期データEが取得されたときであり、温間時とは、上記経過データDが取得されたときである。なお、当例では、部品実装装置1の起動後、初期データEと経過データDとが続けて取得されるため、部品実装装置1の起動直後に取得される両データE、Dには殆ど差が無く、図7に示す温間時のモデルは、実装動作がある程度進んだ段階のモデルを誇張して描いている。
基準温度時には、ヘッドユニット駆動機構は熱的影響を受けていないため、各ヘッドカメラ22a、22bおよび特定のヘッド20は、基準座標系の理論上の座標にあるものとし、そのときの第1ヘッドカメラ22aの中心位置、第2ヘッドカメラ22bの中心位置、およびヘッド20の中心位置は、それぞれ、(xf1,yf1)、(xf2,yf2)、(xst,yst)で示される。一方、温間時の第1ヘッドカメラ22aの中心位置、第2ヘッドカメラ22bの中心位置、およびヘッド20の中心位置は、それぞれ、(Xf1,Yf1)、(Xf2,Yf2)、(x,y)で示される。
図7に示すように、基板PBの生産が進んでボールねじ軸12,15等に熱変形が発生すると、目標座標にヘッドユニット6を移動させるためにサーボモータ13、16を制御しても、上記ボールねじ軸12,15等の熱変形やこれに伴うヘッドユニット6の姿勢変化等の熱的影響によって、実際のヘッドユニット6は、同図に示すように目標座標からずれることとなる。従って、ヘッドユニット6の位置を正確に制御するには、基準座標系、すなわち上記熱的影響を受けて変化する前の座標系に基づく目標座標(理論上の目標座標)を、上記熱的影響を受けて変化した後の座標系に基づく座標に変換する、つまり、補正する必要がある。この場合、この部品実装装置1では、上記の通り、2つのヘッドカメラ22a、22bで各基準マーク対M1〜M3を同時に撮像しているため、変化後の座標系として、第1ヘッドカメラ22aの撮像結果に基づく座標系(第1補正座標系と称す)と、第2ヘッドカメラ22bの撮像結果に基づく座標系(第2補正座標系と称す)とを規定することができ、従って、変換式として、以下の式1のような、基準座標系から第1補正座標系への座標の変換式(第1変換式と称す)と、式2のような、基準座標系から第2補正座標系への座標の変換式(第2変換式と称す)とを設定することができる。なお、説明の便宜上、ヘッドユニット6の目標座標として上記ヘッド20の座標を用いることにする。
Figure 0006585529
ここで、(xL(f1),yL(f1))は、第1補正座標系に基づく変換後の目標座標であり、(xL(f2),yL(f2))は、第2補正座標系に基づく変換後の目標座標である。また、(dx(f1)、dy(f1))、(dx(f2)、dy(f2))は、第1、第2補正座標系それぞれの平行移動量、すなわち、第1、第2補正座標系(温間時の座標系)が基準座標系(基準温度時の座標系)からどれだけ移動するかを表す。また、Kf1、Kf2、は、それぞれ変換行列であり、以下の式3、式4の通り、第1、第2補正座標系が基準座標系からどれだけ角度変化するかを示す回転行列と、第1、第2補正座標系における特定間距離が基準座標系における同特定間距離に比べてどれだけ変化するかを示すスケール行列との積で表される。
Figure 0006585529
ここで、αf1、αf2はX軸方向のスケーリング値であり、βf1、βf2はY軸方向のスケーリング値である。また、θf1、θf2、はX軸方向のベクトルの角度変化量(回転量)であり、φf1、φf2はY軸方向のベクトルの角度変化量である。上記の通り、基準温度時とは、ここでは初期データEが取得されたときであり、温間時とは、経過データDが取得されたときである。従って、上記αf1、αf2、βf1、βf2、θf1、θf2、φf1、φf2の値は、初期データEおよび経過データDに基づいて、以下の通り求められる。
すなわち、上記初期データEのうち、第1ヘッドカメラ22aが撮像した各基準マーク対M1〜M3(第1マーク)の座標を(X11,Y11)、(X21,Y21)、(X31,Y31)とし、上記初期データEのうち、第2ヘッドカメラ22bが撮像した各基準マーク対M1〜M3(第2マーク)の座標を(X11´,Y11´)、(X21´,Y21´)、(X31´,Y31´)とすると、基準座標系において2つの第1マーク1を結んだマーク間ベクトルa(a1x,a1y)、b(b1x,b1y)および2つの第2マークを結んだマーク間ベクトルa(a2x,a2y)、b(b2x,b2y)は、それぞれ次の通りである。
ベクトルa(a1x,a1y)=(X21−X11,Y21−Y11
ベクトルb(b1x,b1y)=(X31−X11,Y31−Y11
ベクトルa(a2x,a2y)=(X21´−X11´,Y21´−Y11´)
ベクトルb(b2x,b2y)=(X31´−X11´,Y31´−Y11´)
また、経過データDのうち、第1ヘッドカメラ22aが撮像した各基準マーク対M1〜M3(第1マーク)の座標を(X12,Y12)、(X22,Y22)、(X32,Y32)とし、上記経過データDのうち、第2ヘッドカメラ22aが撮像した各基準マーク対M1〜M3、(第2マーク)の座標を(X12´,Y12´)、(X22´,Y22´)、(X32´,Y32´)とすると、第1補正座標系において2つのマークを結んだマーク間ベクトルA(A1x,A1y)、B(B1x,B1y)および第2補正座標系において2つのマークを結んだマーク間ベクトルA(A2x,A2y)、B(B2x,B2y)は、それぞれ次の通りである。
ベクトルA(A1x,A1y)=(X22−X12,Y22−Y12
ベクトルB(B1x,B1y)=(X32−X12,Y32−Y12
ベクトルA(A2x,A2y)=(X22´−X12´,Y22´−Y12´)
ベクトルB(B2x,B2y)=(X32´−X12´,Y32´−Y12´)
従って、上記ベクトルa(a1x,a1y)、b(b1x,b1y)、a(a2x,a2y)、b(b2x,b2y)から、第1変換式(上記式1)のスケーリング値等のパラメータ(αf1、βf1、θf1、φf1)は、以下の式5〜式8の通り求められる。
Figure 0006585529
第2変換式(上記式2)に関するスケーリング値等のパラメータ(αf2、βf2、θf2、φf2)も同様に、上記ベクトルA(A1x,A1y)、B(B1x,B1y)、A(A2x,A2y)、B(B2x,B2y)を用いて、以下の式9〜式12の通り求められる。
Figure 0006585529
また、第1、2変換式の平行移動量に関するパラメータ(dx(f1)、dy(f1))、(dx(f2)、dy(f2))は、座標系の変化前後の1つのマークの移動量(変位量)で規定できる。よって、当該パラメータは、以下の式13、式14の通り求められる。
Figure 0006585529
なお、当例では、第1変換式(上記式1)のスケーリング値等のパラメータ(αf1、βf1、θf1、φf1)及び平行移動量に関するパラメータ(dx(f1)、dy(f1))が本発明の「第1パラメータ」に相当し、第2変換式(上記式2)のスケーリング値等のパラメータ(αf2、βf2、θf2、φf2)及び平行移動量に関するパラメータ(dx(f2)、dy(f2))が本発明の「第2パラメータ」に相当し、これらを算出する工程が、本発明の「第1演算工程」に相当する。
上述した第1変換式(式1)より、基準座標系に基づく座標から第1補正座標系に基づく座標への目標座標の変位量、つまり、補正値(dxst(f1),dyst(f1))は、以下の式15の通り求められる。また、上述した第2変換式(式2)より、基準座標系に基づく座標から第2補正座標系に基づく座標への目標座標の変位量、つまり、補正値(dxst(f2),dyst(f2))は、以下の式16の通り求められる。
Figure 0006585529
次に、図7に示す通り、基準温度時の第1ヘッドカメラ22aの座標、つまり、基準座標系に基づきヘッドユニット6が目標座標に配置されたときの第1ヘッドカメラ22aの座標を(xf1,yf1)、同じく第2ヘッドカメラ22aの座標を(xf2,yf2)とすると、温間時の第1ヘッドカメラ22aの座標、つまり、第1補正座標系に基づきヘッドユニット6が目標座標に配置されたときの第1ヘッドカメラ22aの座標(Xf1,Yf1)および同第2ヘッドカメラ22aの座標(Xf2,Yf2)は、それぞれ、上記補正値(dxst(f1),dyst(f1))、(dxst(f2),dyst(f2))を用いて、以下の式17、式18の通り表される。
Figure 0006585529
なお、当例では、上記補正値(dxst(f1),dyst(f1))が本発明の「第1変位量」に相当し、上記補正値(dxst(f2),dyst(f2))が本発明の「第2変位量」に相当し、第1、第2のヘッドカメラ22a、22bの座標(Xf1,Yf1)、(Xf2,Yf2)を算出する工程が、本発明の「第2演算工程」に相当する。
ところで、上記第1変換式(式1)による変換後の座標(XL(f1),YL(f1))は、第1補正座標系に基づく座標であり、一方、上記第2変換式(式2)に基づき求められる変換後の座標(XL(f2),YL(f2))は、第2補正座標系に基づく座標である。従って、基準座標系に基づく目標座標を、統一された一つの補正座標系に基づく座標に変換するための統一された変換式を規定する必要がある。このような変換式は、式17、式18で求められた温間時の第1、第2のヘッドカメラ22a、22bの座標、つまり、第1、第2補正座標系に基づく第1、第2のヘッドカメラ22a、22bの座標(Xf1,Yf1)、(Xf2,Yf2)と、基準温度時の第1、第2のヘッドカメラ22a、22bの座標、つまり、基準座標系に基づく第1、第2のヘッドカメラ22a、22bの座標(xf1,yf1)、(xf2,yf2)とを用いて、以下の式19に示すような2点の写像変換式として規定することができる。
Figure 0006585529
ここで、(dx、dy)は、基準温度時の座標系(基準座標系)から温間時の座標系への平行移動量である。Lは、変換行列であり、以下の式20の通り、温間時の座標系が基準温度時の座標系からどれだけ角度変化するかを示す回転行列と、温間時における特定間距離が基準温度時の当該特定間距離に比べてどれだけ変化するかを示すスケール行列との積で表される。
Figure 0006585529
ここで、αはXY軸方向のスケーリング値である。また、θは角度変化量(回転量)である。上記の通り、基準温度時の座標系(基準座標系)に基づく第1、第2のヘッドカメラ22aの座標は(xf1,yf1)、(xf2,yf2)であり、温間時の第1、第2のヘッドカメラ22aの座標は(Xf1,Yf1)、(Xf2,Yf2)であるから、基準温度時の2点(第1、第2のヘッドカメラ22aの座標)を結んだベクトルa(a,a)および温感時の2点(第1、第2のヘッドカメラ22aの座標)を結んだベクトルA(A,A)は、次の通りである。
ベクトルa(a,a)=(xf2−xf1,yf2−yf1
ベクトルA(A,A)=(Xf2−Xf1,Yf2−Yf1
従って、上記ベクトルa(a,a)、A(A,A)を用いて、変換式(式19)に関するスケーリング値等のパラメータ(α、θ)は以下の式21、式22の通り求められる。
Figure 0006585529
また、変換式(式19)の平行移動量に関するパラメータ(dx、dy)は、1つの座標の移動量(変位量)で規定できるため、第1ヘッドカメラ22aの座標に基づき、以下の式23の通り求められる。
Figure 0006585529
以上より、基準温度時の座標を温間時の座標に変換するための統一された変換式(式19)が規定される。
図5のステップS21の処理では、補正用データ記憶部35bに記憶されている初期データEおよび経過データDに基づき、上述した式19で規定される変換式を求めるための各種パラメータ、具体的には、スケーリング値等のパラメータ(α、θ)と平行移動量に関するパラメータ(dx、dy)を演算し、その結果を補正用データ記憶部35bに更新的に記憶する。
なお、当例では、上記変換式(上記式19)のスケーリング値等のパラメータ(α、θ)及び平行移動量に関するパラメータ(dx、dy)が本発明の「第3パラメータ」に相当する。
[基板PBの生産処理(部品実装処理)]
図6は、制御装置30が実行する一枚の基板PBの生産処理(部品実装処理)の制御の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、基板PBの生産処理が開始されると、演算処理部32は、動作プログラム記憶部35aから対象となる基板PBに対応する生産プログラムを読み込み(ステップS31)、上記初期データEおよび上記経過データDが取得済みか否か、つまり、補正用データ記憶部35bにデータE,Dが記憶されているか否かを判断する(ステップS33)。ここで、Yesと判断すると、演算処理部32は、基板搬送部3を駆動し、部品実装装置1の上流側に隣接する印刷装置等の上流側装置から当該部品実装装置1に基板PBを受け入れ、当該基板PBを上記作業位置に配置する(ステップS35)。つまり、この部品実装装置1では、基準マーク対M1〜M3の認識が少なくとも2回以上行われた後に、実質的な基板PBの生産が開始される。
次に、演算処理部32は、ヘッドユニット6と共にヘッドカメラ22a、22bを基板PBの上方に移動させ、第1ヘッドカメラ22a(又は第2ヘッドカメラ22b)により、基板PBの上面に設けられた図外の基準マークを第1ヘッドカメラ22aで撮像することにより、作業位置に位置決めされた基板PBの位置を認識する(ステップS37)。このとき、演算処理部32は、ヘッドユニット6の目標座標を、補正用データ記憶部35bに記憶されている上記各種パラメータ(α、θ、dx、dy)と、当該パラメータを用いた上記変換式(式19)に基づき変換する。つまり、演算処理部32は、ヘッドユニット6の目標座標を補正し、その補正後の目標座標に基づき、モータ制御部36を介して各サーボモータ13、16を制御する。これにより、ヘッドユニット駆動機構の熱的影響に左右されることなく、ヘッドユニット6を正確に目標座標に移動させることが可能となり、その結果、基板PBの正確な位置を認識することが可能となる。
基板PBの位置の認識が終了すると、演算処理部32は、ヘッドユニット6を部品供給部5に移動させて、各ヘッド20によりテープフィーダ5aから部品を吸着(ピックアップ)させ、部品用カメラ7の上方を経由して基板PBの上方にヘッドユニット6を移動させることにより、各ヘッド20の吸着部品の画像認識を行った後、各ヘッド20の吸着部品を基板PB上の所定位置に搭載させる(ステップS39)。
この際も、演算処理部32は、プログラムされたテープフィーダ5aの位置や部品の搭載位置から定まるヘッドユニット6の目標座標を、補正用データ記憶部35bに記憶されている上記各種パラメータ(α、θ、dx、dy)と、当該パラメータを用いた上記変換式(式19)とに基づき変換する。つまり、演算処理部32は、ヘッドユニット6の目標座標を補正し、その補正後の目標座標に基づき、モータ制御部36を介して各サーボモータ13、16を制御する。これにより、ヘッドユニット駆動機構の熱的影響に左右されることなく、ヘッドユニット6を正確に目標座標に移動させることが可能となり、テープフィーダ5aにおける部品の吸着や、基板PBへの部品の搭載を正確に行うことが可能となる。なお、基板PB上の基準マークの認識結果から、作業位置に対する基板PBのずれが存在していると判断される場合、また、部品用カメラ7による吸着部品の認識結果から、ヘッド20に対する部品の吸着ずれが存在すると判断される場合には、演算処理部32は、ヘッドユニット6の目標座標を補正する際に、これら基板PBの位置ずれおよび部品の吸着ずれ分だけ、さらに目標座標を補正する。
次に、演算処理部32は、基板PBの全ての部品を搭載したか否かを判断し(ステップS41)、ここで、Noと判断した場合には、演算処理部32は、処理をステップS39に移行し、テープフィーダ5aにおける部品吸着および基板PBへの部品の搭載を繰り返し実行する。そして、最終的にステップS41でYesと判断すると、すなわち、当該基板PBの全部品の搭載が完了したと判断すると、演算処理部32は、基板搬送部3を駆動して当該基板PBを部品実装装置1から搬出し、これにより、一枚の基板PBに対する一連の生産処理の制御を終了する。
なお、当例では、ステップS37の基板位置認識およびステップS39の部品搭載の各処理においてヘッドユニット6の目標座標を補正する処理が本発明の「目標位置補正工程」に相当する。
以上のように、この部品実装装置1では、基準温度時のヘッドカメラ22a、22bによる第1〜第3の基準マーク対M1〜M3の認識結果と、温間時のヘッドカメラ22a、22bによる基準マーク対M1〜M3の認識結果とに基づき、ヘッドユニット駆動機構の熱的影響による座標系の変化に関する上記パラメータ(α、θ、dx、dy)を算出し、基板PBの生産処理時には、ヘッドユニット6を移動させるときの目標座標を、前記パラメータを用いた変換式(式19)によって熱的影響を受けた変化後の座標系に基づく座標に変換する、つまり、目標座標を補正した上で、その補正後の目標座標に基づきヘッドユニット6を移動させる。そのため、ヘッドユニット駆動機構の熱的影響(駆動軸の熱変形など)に伴う部品の搭載位置のずれを良好に解消することが可能となる。
特に、ボールねじ軸12、15及びまたはユニット支持部材11の熱変形(熱膨張)に伴ってヘッドユニット6に姿勢の変化や歪みが発生した場合、当該姿勢変化などによるヘッドユニット6の位置ずれは、第1マークの位置の変化と、第2マークの位置の変化との違いとして表れる。そのため、上記のように、ヘッドユニット6と共に移動する2つのヘッドカメラ22a、22bで、各基準マーク対M1〜M3それぞれの第1、第2マークを同時に撮像し、その結果を基礎として上記変換式(式19)が求められる上記部品実装装置1によれば、従来のように、ヘッドユニットに搭載された単一のカメラで基準マークを撮像し、その撮像結果に基づき変換式を求めて、目標座標を変換(補正)する場合に比べて、より精度よくヘッドユニット6の目標座標を補正することが可能となる。従って、ヘッドユニット駆動機構の熱的影響に伴う部品の搭載位置のずれをより高度に抑制することができるようになる。
しかも、この部品実装装置1では、所定時間Tが経過する毎に、ヘッドカメラ22a、22bによる第1〜第3基準マーク対M1〜M3の撮像動作が実行され、これにより取得される最新の経過データDと初期データEとに基づき上記パラメータ(α、θ、dx、dy)が算出されて更新的に補正用データ記憶部35bに記憶される。そのため、経時的に変化するヘッドユニット駆動機構の熱的影響の状態に応じて、ヘッドユニット6の目標座標を継続的に精度よく補正することができる、ひいては、基板PBに対する部品の搭載精度を長期的に良好に維持することができる、という利点がある。
なお、以上説明した部品実装装置1は、本発明に係る部品実装装置1の好ましい実施形態の例示であって、当該部品実装装置1の具体的な構成や、この部品実装装置1で実施される上記の部品搭載方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、3つの基準マーク対M1〜M3が装置本体2に設けられているが、基準マーク対の数は、3つに限定されるものではなく、4つ以上であってもよい。例えば、図8は、6つの基準マーク対M1〜M6が設けられた例である。詳しくは、装置前側のコンベア4(コンベアフレーム4a)に、その上流側から順に第1〜第3の基準マーク対M1〜M3が設けられ、装置後側のコンベア4(コンベアフレーム4a)に、その下流側から順に第4〜第6の基準マーク対M4〜M6が設けられている。この図に示す
部品実装装置1の場合には、例えば図9中に矢印で示すようにヘッドユニット6を移動させながら、各ヘッドカメラ22a、22bにより、順次、第1〜第6の基準マーク対M1〜M6を撮像するようにすればよい。このように6つの基準マーク対M1〜M6を設けた場合も、上記のように3つの基準マーク対M1〜M3を認識する場合に準じて、第1〜第6の基準マーク対M1〜M6の認識結果に基づき、ヘッドユニット駆動機構の熱的影響による座標系の変化に関するパラメータを算出し、ヘッドユニット6を移動させるときの目標座標を、前記パラメータを用いた座標変換により補正するようにすればよい。
また、上記実施形態の位置補正用データ取得処理(図5)では、所定時間Tが経過する毎にヘッドカメラ22a、22bによる基準マーク対M1〜M3の撮像動作を実行していが、すなわち経過データDを取得しているが(図5のステップS15)、この経過データDを取得する間隔は、時間以外の条件に従ってもよい。例えば、基板PBの生産数や生産ロット数が所定値に達した時点で経過データDを取得するようにしてもよい。
また、上記実施形態の位置補正用データ取得処理では、部品実装装置1の起動後、初期データEと経過データDをほぼ連続して取得するようにしているが、ヘッドユニット駆動機構の熱的影響により座標系に変化が生じると予測されるタイミングで経過データDの取得を開始するようにしてもよい。例えば、ボールねじ軸12、13等の温度を検出する温度センサを設け、当該温度センサの検出温度が所定温度以上になった時点から経過データDの取得を開始するようにしてもよい。なお、上記実施形態では、部品実装装置1の起動後、初期データEと経過データDをほぼ連続して取得するのは、初期データEの取得後、最初の経過データDを取得するまでの時間が長くなると、その分、実装動作の実質的な開始が遅れるため、これを回避するためである。
また、上記部品実装装置1では、基準マーク対M1〜M3がコンベア4(コンベアフレーム4a)に設けられているが、基準マーク対M1〜M3は、ヘッドカメラ22a、22bにより撮像が可能な位置であれば、コンベア4の他の位置に設けられていてもよい。また、コンベア4以外の位置に設けられていてもよい。
1 部品実装装置
2 装置本体
3 基板搬送部
4 コンベア
6 ヘッドユニット
20 ヘッド
22a 第1ヘッドカメラ(第1撮像部)
22b 第2ヘッドカメラ(第1撮像部)
30 制御装置
32 演算処理部
34 記憶部
35a 動作プログラム記憶部
35b 補正用データ記憶部
M1 第1基準マーク対
M2 第2基準マーク対
M3 第3基準マーク対

Claims (6)

  1. 部品実装用のヘッドと第1、第2撮像部とを備えかつ装置本体に移動可能に支持されたヘッドユニットを有し、このヘッドユニットにより、前記装置本体の作業位置に配置された基板に部品を搭載する部品実装装置における部品搭載方法であって、
    前記第1、第2撮像部と同ピッチで前記装置本体に設けられた第1、第2マークのうち、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、実装動作の開始前に前記各マークの位置を認識する第1データ取得工程と、
    前記第1データ取得工程の後、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、前記各マークの位置を再び認識する第2データ取得工程と、
    前記第1、第2データ取得工程で認識した第1、第2マークの位置に基づき、前記ヘッドユニットを駆動する駆動機構の熱的影響による座標系の変化に関するパラメータを算出する演算工程と、
    前記ヘッドユニットを移動させるときの目標座標を、前記パラメータを用いた座標変換により、変化後の座標系に基づく座標に変換する目標位置補正工程と、を含み、
    前記演算工程は、
    前記第1、第2データ取得工程で認識した第1マークの位置に基づき、第1パラメータを算出するとともに、前記第1、第2データ取得工程で認識した第2マークの位置に基づき、第2パラメータを算出する第1演算工程と、
    前記第1パラメータを用いた座標変換による変換前後の前記目標座標の変位量である第
    1変位量と、前記第2パラメータを用いた座標変換による変換前後の前記目標座標の変位量である第2変位量とを算出するとともに、変化前の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置および前記第1、第2変位量によって、変化後の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置を算出する第2演算工程と、
    変化前の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置と変化後の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置とに基づき、変化前の座標系に基づくヘッドユニットの目標座標を変化後の座標系に基づく座標に変換するための第3パラメータを算出する第3演算工程と、を含み、
    前記目標位置補正工程では、前記第3パラメータを用いた座標変換により、ヘッドユニットの前記目標座標を変化後の座標系に基づく座標に変換し、
    前記目標位置補正工程において変換された後の目標座標に基づき前記ヘッドユニットを移動させる、ことを特徴とする部品搭載方法。
  2. 請求項1に記載の部品搭載方法において、
    前記第1、第2マークからなる基準マーク対を、前記作業位置の周囲の複数箇所に設けておき、
    前記第1、第2データ取得工程では、基準マーク対毎に、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、前記複数の基準マーク対の第1、第2マークの位置を認識し、
    前記演算工程では、前記第1、第2データ取得工程で認識した各基準マーク対の第1、第2マークの位置に基づき、前記パラメータを演算する、ことを特徴とする部品搭載方法。
  3. 請求項2に記載の部品搭載方法において、
    前記基準マーク対を、少なくとも3つ以上設けておく、ことを特徴とする部品搭載方法。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の部品搭載方法において、
    実装動作の開始から終了までの間に、前記第2データ取得工程を、予め定められた条件に基づき複数回実行するとともに、当該第2データ取得工程を実行する毎に前記演算工程を実行し、
    前記演算工程では、前記第1データ取得工程で認識した第1、第2マークの位置と、直近の前記第2データ取得工程で認識した第1、第2マークの位置とに基づき前記パラメータを更新的に算出し、
    前記目標位置補正工程では、前記目標座標を、最新のパラメータを用いた座標変換により、変化後の座標系に基づく座標に変換する、ことを特徴とする部品搭載方法。
  5. 部品実装用のヘッドと第1、第2撮像部とを備えかつ装置本体に移動可能に支持されたヘッドユニットを有し、このヘッドユニットにより、前記装置本体の作業位置に配置された基板に部品を搭載する部品実装装置であって、
    前記第1、第2撮像部と同ピッチで前記装置本体に設けられた第1、第2マークと、
    第1、第2マークのうち、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、実装動作の開始前に前記各マークの位置を認識する第1データ取得動作と、前記第1データ取得動作の後、第1マークを前記第1撮像部により、第2マークを前記第2撮像部によりそれぞれ同時に撮像することにより、前記各マークの位置を再び認識する第2データ取得動作とを実行すべく前記ヘッドユニットの作動を制御する制御装置と、
    前記第1、第2データ取得動作で認識した第1、第2マークの位置に基づき、前記ヘッドユニットを駆動する駆動機構の熱的影響による座標系の変化に関するパラメータを算出するとともに、前記ヘッドユニットを移動させるときの目標座標を、前記パラメータを用いた座標変換により、変化後の座標系に基づく座標に変換する演算装置と、を含み、
    前記演算装置は、
    前記第1、第2データ取得動作で認識した第1マークの位置に基づき、第1パラメータを算出するとともに、前記第1、第2データ取得動作で認識した第2マークの位置に基づき、第2パラメータを算出する第1演算処理と、前記第1パラメータを用いた座標変換による変換前後の前記目標座標の変位量である第1変位量と、前記第2パラメータを用いた座標変換による変換前後の前記目標座標の変位量である第2変位量とを算出するとともに、変化前の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置および前記第1、第2変位量によって、変化後の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置を算出する第2演算処理と、変化前の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置と変化後の座標系に基づく第1、第2撮像部の位置とに基づき、変化前の座標系に基づくヘッドユニットの目標座標を変化後の座標系に基づく座標に変換するための第3パラメータを算出する第3演算処理とを実行し、
    前記制御装置は、前記演算装置により変換された後の目標座標に基づき前記ヘッドユニットの作動を制御する、ことを特徴とする部品実装装置。
  6. 請求項に記載の部品実装装置において、
    前記パラメータを更新的に記憶する記憶装置をさらに備え、
    前記制御装置は、実装動作の開始から終了までの間に、前記第2データ取得動作を、予め定められた条件に基づき複数回実行し、
    前記演算装置は、前記第2データ取得工程を実行する毎に、前記第1データ取得動作で認識した第1、第2マークの位置と、直近の第2データ取得動作で認識した第1、第2マークの位置とに基づき前記パラメータを算出し、当該パラメータを前記記憶装置に更新的に記憶するとともに、前記目標座標を、前記記憶装置に記憶されている前記パラメータを用いた座標変換により、変化後の座標系に基づく座標に変換する、ことを特徴とする部品実装装置。
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